JP2021036758A - 電力変換装置及び電力変換装置の制御方法 - Google Patents

電力変換装置及び電力変換装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】製造コストの上昇を抑制できる電力変換装置を得ることを目的とする。【解決手段】電力変換装置は、第1上下アームと、第2上下アームと、第3上下アームと、を有する主回路と、第2上下アームのデューティ比を0%から100%までの何れかの値に固定したパルス幅変調信号と、第1上下アーム及び第3上下アームのそれぞれのデューティ比を変化させるパルス幅変調信号とを生成することで、第1スイッチング素子〜第6スイッチング素子のそれぞれのオンオフ動作を制御する制御回路と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、モータが備える磁気軸受用の磁気浮上コイルを駆動する電力変換装置及び電力変換装置の制御方法に関する。
市場の省エネ要求の高まりに伴い、動力源として多く用いられるモータの運転状態に合わせて最適な回転速度、モータ出力などを調整する機能を有する電力変換装置の併用が一般的になっている。電力変換装置は、例えば工作機械、ロボットなどに設けられるものだけでなく、コントローラによって制御されるサーボ、インバータなどがある。電力変換装置は、回転速度、回転トルクなどを柔軟に調整できるため、近年では、ファン、ポンプをより高速に回転させて新しい用途に展開する電力変換装置の応用分野が登場してきた。具体的には、電力変換装置は、高速回転用モータ、ガスタービン用モータなどの駆動に利用される。
高速回転用モータを用いることで、モータのサイズを小さくすることができる。高速回転が要求されるガスタービンの駆動源として、エンジンの代わりにガスタービン用モータを用いることで、ガスタービンを電動化できるため、ガスタービンの応答性が向上し、かつ高速回転が可能になる。ただし、モータを高速回転させる場合、回転速度が一定速度以上になると軸受の摩擦の影響が無視できなくなりロータを回転させることが困難になる。非特許文献1には、ロータのシャフトを磁力によって浮上させる磁気軸受に流れる電流を高精度に制御する技術が開示されている。
「MUTEC 磁気軸受コントローラ」[令和1年7月30日検索]インターネット<URL: http://www.mutecs.co.jp/products/mbc.html>
しかしながら、この種の従来技術では、磁気軸受に使用されるコイルを励磁する必要があり、さらにX軸とY軸の合計2軸のコイルに流す電流を制御する必要があり、この制御のために単相インバータを2つ使用する必要がある。さらに従来技術では、シャフトの磁気浮上位置を検出する距離センサなどで検出された検出信号をフィードバックしてシャフトの位置を制御する必要がある。このため、2つのインバータを精密に制御する電力変換装置は、大量生産されるものではないため専用設計品となり、製造コストが高くなるという課題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、製造コストの上昇を抑制できる電力変換装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明に係る電力変換装置は、モータのシャフトを非接触で支持する磁気軸受が有する第1コイル及び第2コイルに流れる電流を制御する電力変換装置であって、直列接続される第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子を有し前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子との接続点に前記第1コイルの一端が接続される第1上下アームと、直列接続される第3スイッチング素子及び第4スイッチング素子を有し前記第3スイッチング素子と前記第4スイッチング素子との接続点に前記第1コイルの他端と前記第2コイルの一端とが接続される第2上下アームと、直列接続される第5スイッチング素子及び第6スイッチング素子を有し前記第5スイッチング素子と前記第6スイッチング素子との接続点に前記第2コイルの他端が接続される第3上下アームと、を有する主回路と、前記第2上下アームのデューティ比を0%から100%までの何れかの値に固定したパルス幅変調信号と、前記第1上下アーム及び前記第3上下アームのそれぞれのデューティ比を変化させるパルス幅変調信号とを生成することで、前記第1スイッチング素子〜前記第6スイッチング素子のそれぞれのオンオフ動作を制御する制御回路と、を備える。
本発明によれば、製造コストの上昇を抑制できる、という効果を奏する。
本発明の実施の形態に係る電力変換装置の構成図 磁気軸受とシャフトの配置関係を示す第1図 磁気軸受とシャフトの配置関係を示す第2図 制御回路の機能ブロック図 制御回路の動作を説明するためのフローチャート PWM信号のパルスパターンの一例を示す図 図4の三角波比較部で比較されるキャリアの波形の一例を示す図 コイル11aに+方向の電流を流すときのスイッチング素子の動作状態を示す図 コイル11aに−方向の電流を流すときのスイッチング素子の動作状態を示す図 コイル12aに+方向の電流を流すときのスイッチング素子の動作状態を示す図 コイル12aに−方向の電流を流すときのスイッチング素子の動作状態を示す図 指令電流をU相=2A、W相=−1Aで制御した場合のPWM信号の波形を示す図 本発明の実施の形態に係る電力変換装置の比較例の構成図 電流方向とデューティ比の関係を説明するための図
以下に、本発明の実施の形態に係る電力変換装置及び電力変換装置の制御方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態)
図1は本発明の実施の形態に係る電力変換装置の構成図である。電力変換装置100は、高速回転するモータ300の磁気軸受用のコイル11a及びコイル12aへ供給する電流を制御する装置である。電力変換装置100には3相交流電源200が接続され、電力変換装置100は、3相交流電源200から供給される3相交流電流を所望の値の交流電流に変換してコイル11a及びコイル12aに供給する。なお、モータ300が備える不図示のロータの回転制御は、不図示のインバータ装置などにより行われる。
整流回路1は、3相交流電源200からの3相交流電圧を整流し、整流した電圧を直流母線(正極側直流母線P及び負極側直流母線N)を介して、主回路2に入力する。なお、電力変換装置100は、整流回路1を備えているが、整流回路1の代わり、不図示の直流電源から供給される直流電圧を主回路2に入力するように構成してもよい。この場合、当該直流電源の正極が正極側直流母線Pに接続され、直流電源の負極が負極側直流母線Nに接続される。
主回路2は、正極側直流母線P及び負極側直流母線Nを介して、整流回路1から供給される電圧を3相交流電圧に変換する一般的な3相インバータ主回路である。
主回路2は、第1上下アーム8a、第2上下アーム8b及び第3上下アーム8cを備える。第1上下アーム8a、第2上下アーム8b及び第3上下アーム8cを構成する6つのスイッチング素子S〜Sは、3相ブリッジ接続されたスイッチング素子群である。
3つのスイッチング素子S, 3, 5のそれぞれは、正極側直流母線Pに接続されるハイサイドスイッチング素子(上アーム)である。3つのスイッチング素子S, , のそれぞれは、負極側直流母線Nに接続されるローサイドスイッチング素子(下アーム)である。以下では、複数のスイッチング素子S〜Sのそれぞれを区別しない場合、単に「スイッチング素子」と称する場合がある。スイッチング素子は、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などである。スイッチング素子は、それぞれ、ゲート駆動回路6から入力されるゲート駆動信号に従って、オン又はオフ状態となる。
第1上下アーム8aは、直列接続されるスイッチング素子S(第1スイッチング素子)及びスイッチング素子S(第2スイッチング素子)を有する。スイッチング素子S及びスイッチング素子Sの接続点7aには、3相配線7の内、U相配線の一端が接続される。接続点7aは、U相配線を介して、コイル11a(第1コイル)の一端に電気的に接続される。
第2上下アーム8bは、直列接続されるスイッチング素子S(第3スイッチング素子)及びスイッチング素子S(第4スイッチング素子)を有する。スイッチング素子S及びスイッチング素子Sの接続点7bには、3相配線7の内、V相配線の一端が接続される。接続点7bは、V相配線を介して、コイル11aの他端と、コイル12a(第2コイル)の一端とに電気的に接続される。
第3上下アーム8cは、直列接続されるスイッチング素子S(第5スイッチング素子)及びスイッチング素子S(第6スイッチング素子)を有する。スイッチング素子S及びスイッチング素子Sの接続点7cには、3相配線7の内、W相配線の一端が接続される。接続点7cは、W相配線を介して、コイル12aの他端に電気的に接続される。
図1に示すように、3相配線7の内、V相配線は、コイル11a及びコイル12aのそれぞれの端部に接続されるため、コイル11a及びコイル12aの共通配線(コモン配線)として使用されている。このような接続構成により、後述する単相用電力変換装置を2台利用しなくとも、汎用のインバータ主回路(主回路2)を備えた1台の電力変換装置100のみで、磁気軸受用の磁気浮上コイルであるコイル11a及びコイル12aへの通電制御が可能となる。
ゲート駆動回路6は、制御回路5から入力されるパルス幅変調(Pulse Width Modulation:PWM)信号を、スイッチング素子を駆動可能な値の電圧信号であるゲート駆動信号に変換して、スイッチング素子に入力する回路である。
制御回路5は、主回路2を構成する複数のスイッチング素子S〜Sのオンオフ動作を制御するための複数のPWM信号を生成して出力する回路である。制御回路5は、例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)で構成される。なお制御回路5は、FPGA以外にも、単一回路、複合回路、プログラム化されたプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)で構成されたものでもよいし、これらを組み合わせたものでもよい。
制御回路5は、ADC(Analog to Digital Converter)などのアナログ変換IC(Integrated Circuit)を搭載しており、電流値(電流センサ4の検出値Iu、Iw)、電圧値(電圧センサ3の検出値)、磁気浮上しているロータのシャフトからコイル11a又はコイル12aまでの距離の値(不図示の距離センサの検出値Du、Dw)など取得し、制御ソフトウェアを用いて所定の演算を行う。所定の演算により、三角波比較法、空間ベクトル変調法などのPWM生成方式を使用して、複数のスイッチング素子のそれぞれに対応するPWM信号が生成され、生成された複数のPWM信号は、ゲート駆動回路6に入力される。
複数のPWM信号には、3つの上アームPWM信号と3つの下アームPWM信号とが含まれる。3つの上アームPWM信号は、上アームを構成する3つのスイッチング素子S, 3, 5のそれぞれをオンオフ制御するための信号である。3つの下アームPWM信号は、下アームを構成する3つのスイッチング素子S, , のそれぞれをオンオフ制御するための信号である。これらのPWM信号により、各上下アームのそれぞれを構成する2つのスイッチング素子は、相補的に動作する。
電圧センサ3は、直流母線に印加される電圧を検出し、検出した電圧値を電圧センサ3の検出値として、制御回路5に入力する。
電流センサ4は、コイル11a及びコイル12aのそれぞれに流れる電流を検出するため、例えば主回路2とモータ300とを接続する3相配線7のそれぞれに設けられるシャント抵抗などの電流検出素子である。シャント抵抗は、検出した電流の値を示す情報を電流検出値として制御回路5に入力する。なお、電流センサ4は、各相の電流を検出できるものであればよくCT(Current Transformer)等のセンサでもよい。なお、電流の検出は、3相のうち2相の電流のみを検出し、残りの1相の電流はモータ電流が3相平衡であることを利用して演算して求めてもよい。
このように電力変換装置100は、汎用の整流回路1、主回路2、及びゲート駆動回路6を有して構成されている。
次に図2及び図3を参照して、コイル11a及びコイル12aを備えたモータ300の構成を説明する。
図2は磁気軸受とシャフトの配置関係を示す第1図である。図3は磁気軸受とシャフトの配置関係を示す第2図である。図2及び図3において、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向は、それぞれ、X軸に平行な方向、Y軸に平行な方向、Z軸に平行な方向を表す。X軸方向とY軸方向とZ軸方向は、互いに直交する。XY平面、YZ平面、ZX平面は、それぞれ、X軸方向及びY軸方向に平行な仮想平面、Y軸方向及びZ軸方向に平行な仮想平面、Z軸方向及びX軸方向に平行な仮想平面を表す。X軸方向のうち、矢印で示す方向はプラスX軸方向とし、当該方向とは逆の方向はマイナスX軸方向とする。Y軸方向のうち、矢印で示す方向はプラスY軸方向とし、当該方向とは逆の方向はマイナスY軸方向とする。Z軸方向のうち、矢印で示す方向はプラスZ軸方向とし、当該方向とは逆の方向はマイナスZ軸方向とする。なお、図2及び図3では、モータ300を構成するステータ(フレーム13の内側面に設けられる固定子鉄心)及びロータ(シャフト10の外周面に設けられる回転子)の図示を省略している。
2つの磁気軸受11のそれぞれは、鉄心11bと鉄心11bに巻かれたコイル11aとを備える。2つの磁気軸受11は、シャフト10を挟み込むように互いに対向してX軸方向に離れて配置される。図2に示す2つのコイル11aの内、一方のコイル11aには第1交流電流が供給され、他方のコイル11aには不図示の第1電流反転回路で反転された第2交流電流が供給される。これにより、一方のコイル11aにはシャフト10を吸引する磁気力が発生し、他方のコイル11aにはシャフト10を反発する磁気力が発生する。その結果、シャフト10を非接触でX軸方向に支持できる。
2つの磁気軸受12のそれぞれは、鉄心12bと鉄心12bに巻かれたコイル12aとを備える。2つの磁気軸受12は、シャフト10を挟み込むように互いに対向してY軸方向に離れて配置される。図2に示す2つのコイル12aの内、一方のコイル12aには第3交流電流が供給され、他方のコイル12aには不図示の第2電流反転回路で反転された第3交流電流が供給される。これにより、一方のコイル12aにはシャフト10を吸引する磁気力が発生し、他方のコイル12aにはシャフト10を反発する磁気力が発生する。その結果、シャフト10を非接触でY軸方向に支持できる。
制御回路5は、コイル11a及びコイル12aに流れる電流を調整することで、シャフト10に作用する径方向(シャフトの延伸方向と直交する方向、すなわちXY平面と平行な方向)への磁力が調整され、シャフト10を非接触状態で支持できる。
なお、少なくともシャフト10の軸方向(Z軸方向)の2箇所を回転可能に支持できるように、磁気軸受11及び磁気軸受12のそれぞれは、シャフト10のZ軸方向に互いに離れて2組以上配置される。図3では、Z軸方向に互いに離れて配置される2組の磁気軸受12が示されている。なお、図3では図示を省略しているが、磁気軸受11も同様にZ軸方向に互いに離れて2組配置されている。これら2組の磁気軸受12及び磁気軸受11によってシャフト10を非接触で支持するためには、図1に示す電力変換装置100が2台利用される。
図2に示すように、モータ300には、磁気軸受11及び磁気軸受12以外にも、磁気軸受11とシャフト10との間のラジアル方向の距離(ギャップ)を、例えば磁気力によって検出する距離センサ14、磁気軸受12とシャフト10との間の距離を磁気力によって検出する距離センサ15などが設けられている。距離センサ14及び距離センサ15は、例えば図3に示すフレーム13に固定される。距離センサ14及び距離センサ15は、ギャップセンサとも呼ばれ、非接触で測定対象物(シャフト10)と磁気軸受との微小な距離間隔を測定する変位センサの一種である。なお、距離センサ14及び距離センサ15は、磁気力で距離を検出する方式以外にも、静電容量式、超音波式、光学式などがあり、何れの方式を採用してもよい。
また、モータ300には、給電停止時などに磁気軸受11及び磁気軸受12に代わってシャフトを支持する不図示のタッチダウン軸受が設けられているものとする。
次に図4を参照して制御回路5の構成例について説明する。図4は制御回路の機能ブロック図である。なお、ここでは、V相の上下アームのオンデューティ(Duty)比を50%に固定して、U相及びW相のそれぞれの上下アームのDuty比を変化させることで、U相とV相の間に接続されるコイル11aに流れる電流を制御すると共に、W相とV相の間に接続されるコイル12aに流れる電流を制御する構成例について説明する。Duty比は、制御回路5により生成されるPWM信号の周期(パルス周期)に対するPWM信号のパルス幅(オン時間)の割合である。
汎用のインバータでは、例えば3相のモータを駆動するために、電流センサからの各相電流検出信号を二相(dq軸)の実電流値に座標変換し、そして、座標変換後の電流指令値と実電流値とに基づくフィードバック制御により、ゲート駆動回路への制御信号を生成する。これに対して、本実施の形態に係る電力変換装置100の制御回路5は、コイル11a及びコイル12aを個別に電流制御するため、コイル11a及びコイル12aのそれぞれの制御系に、減算部51、位置調節部52(Automatic Position Controller)、減算部53、及び電流調節部54(Automatic Current Regulator)を有する。また、制御回路5は、三角波比較部55を有する。
次に図5を参照して、制御回路5の動作を説明する。図5は制御回路の動作を説明するためのフローチャートである。
図5に示すステップS1の処理が実行されるタイミングは、例えば、図1に示す電力変換装置100からモータ300への通電が開始されたときである。ステップS1において、減算部51は、指令距離と、距離センサ14,15からの検出値Du又は検出値Dwとを入力する。
ステップS2において、減算部51は、入力した指令距離と検出値Du又は検出値Dwとの距離偏差を演算する。距離偏差は、距離偏差=指令距離−検出値Du、又は距離偏差=指令距離−検出値Dwにより求めることができる。検出値Duは、例えば図2に示す距離センサ14で検出されるX軸方向の隙間の距離を示す情報である。検出値Dwは、例えば図2に示す距離センサ15で検出されるY軸方向の隙間の距離を示す情報である。減算部51で演算された距離偏差は、位置調節部52に入力される。
ステップS3において、位置調節部52は、入力した距離偏差がゼロになるように、例えばPI(Proportional Integral)制御、PID(Proportional Integral Derivative)制御などにより、電流の設定値(指令電流)を演算して、減算部53に入力する。
ステップS4において、減算部53は、入力した位置調節部52で演算された指令電流と、電流センサからの検出値Iu又は検出値Iwとの電流偏差を演算する。電流偏差は、電流偏差=指令電流−検出値Iu、又は電流偏差=指令電流−検出値Iwにより求めることができる。減算部53で演算された電流偏差は、電流調節部54に入力される。
ステップS5において、電流調節部54は、入力した電流偏差がゼロになるように、例えばPI制御、PID制御などにより、U相の電圧指令値とW相の電圧指令値とを演算する。さらに電流調節部54は、演算したU相の電圧指令値とW相の電圧指令値のそれぞれを、電圧センサ3の検出値Vdc(直流電圧)で除算することによって、Duty比として算出した後、それぞれをU相の指令電圧、W相の指令電圧として、三角波比較部55に入力する。
ステップS6において、三角波比較部55は、所定の周期を有する三角波と、電流調節部54からのU相及びW相のそれぞれの指令電圧と、V相の上下アームのDuty比を50%に設定する指令電圧とを入力する。そして、三角波比較部55は、三角波比較法により、U相、V相及びW相のそれぞれの上下アームを構成するスイッチング素子のオンオフ動作を制御するためのPWM信号を生成する。
例えば、シャフト10からコイル11aまでの隙間の基準値(浮上させる上での理想値)が10μmである場合、距離センサ14からの検出値に基づき算出される隙間距離が10μmから9μm又は11μm変化すると、1μm分の隙間距離を補正するように位置調節及び電流調節が行われる。そして、V相の上下アームのDuty比を50%に設定した状態で、電流調節部54からの電圧指令に従って、U相の上下アームのDuty比の増減調整が行われる。
また、例えばシャフト10からコイル12aまでの隙間の基準値(浮上させる上での理想値)が10μmである場合、距離センサ15からの検出値に基づき算出される隙間距離が10μmから9μm又は11μm変化すると、1μm分の隙間距離を補正するように位置調節及び電流調節が行われる。そして、V相の上下アームのDuty比を50%に設定した状態で、電流調節部54からの電圧指令に従って、W相の上下アームのDuty比の増減調整が行われる。
なお、V相の上下アームのDuty比は、例えば50%に固定してもよいが、50%以外の値、例えば51〜60%又は49%〜40%までの任意の値に固定してもよい。
また、V相の上下アームのDuty比は、50%に固定してもよいが、例えば60%〜40%までの範囲で最適な値に逐次変化させてもよい。例えば、モータ300の回転数が変化すると、シャフト10やロータの寸法公差などに起因して、シャフト10からコイル11a又はコイル12aまでの隙間が変化する場合がある。そのため、その隙間の変動量に応じて最適なDuty比を選定すればよい。具体的には、例えば、制御回路5に、電流値とDuty比補正量とを対応付けたテーブル情報を設定し、制御回路5は、当該テーブルを参照して、速度変化によって検出される電流が変化すると、その電流に対応するDuty比補正量をテーブルから読み出して、読み出したDuty比補正量を三角波比較部55に入力して、三角波比較部55は、入力したDuty比補正量を考慮して、V相の上下アームのDuty比を逐次補正して、補正後のDuty比と指令電圧とを比較することで、PWM信号を生成する。
制御回路5が有する減算部51、位置調節部52、減算部53、電流調節部54及び三角波比較部55は、これらの機能を実現するプログラムをメモリに格納しておき、制御回路5の動作を司るCPU(Central Processing Unit)が当該プログラムを読み出して実行することによって実現される。
次に図6〜図9を参照して、V相のDuty比を50%に設定した状態でコイル11a及びコイル12aに流れる電流の具体例を説明する。
図6はPWM信号のパルスパターンの一例を示す図である。図7は図4の三角波比較部で比較されるキャリアの波形の一例を示す図である。図8Aはコイル11aに+方向の電流を流すときのスイッチング素子の動作状態を示す図である。図8Bはコイル11aに−方向の電流を流すときのスイッチング素子の動作状態を示す図である。図8Cはコイル12aに+方向の電流を流すときのスイッチング素子の動作状態を示す図である。図8Dはコイル12aに−方向の電流を流すときのスイッチング素子の動作状態を示す図である。
通常、変調度を50%に設定して主回路2を駆動した場合、ゼロベクトル状態となるため、主回路2から電流が出力されない。しかしながら、この場合でも、スイッチング素子のスイッチング自体は行われているため、U相、V相及びW相の各相の上下アームが互いに同じスイッチ状態となるように制御されて、出力線(3相配線7)から見て各相の上下アームに電位差は発生しない。
ここでは、図8A及び図8Bに示すようにコイル11aに+又は−方向の電流を流すように制御し、また図8C及び図8Dに示すようにコイル12aに+又は−方向の電流を流すように制御を行いつつ、V相の上下アームをDuty比50%でスイッチングを行わせる場合の動作例を説明する。なお、前述したように、V相配線は、2つのコイル11a及びコイル12aの共通配線(コモン)として使用されていると仮定する。
このように電流を流すときのPWM信号のパルスパターンの例を図6に示す。また、三角波比較部55で用いられるキャリアの波形と、Duty比が50%の指令電圧とを図7に示す。
V相のDuty比は50%に固定されているため、U相のDuty比が50%未満の場合、U相配線の電位がV相配線の電位よりも高くなるため、キャリアの山の区間では、図8A及び図8Bに示すように、Duty比の差分の電流がコイル11aに流れ込む。
一方、W相のDuty比が50%超の場合、W相配線の電位がV相配線の電位よりも高くなるため、キャリアの谷の区間では、図8C及び図8Dに示すように、Duty比の差分の電流がコイル12aに流れ込む。
このように、U相とW相のそれぞれのDuty比を、50%を基準にして調整することで、U相とW相に、任意の方向に電流を流すことができ、さらに任意の値の電流を流すことができる。すなわち、3相の内の特定の1相のDuty比を例えば50%などに固定した状態で残りの2相のDuty比を増減させることで、2つのコイルを個別に電流制御することができる。
図9は指令電流をU相=2A、W相=−1Aで制御した場合のPWM信号の波形を示す図である。図9(1)には、U相に流れる電流、V相に流れる電流、及びW相に流れる電流のそれぞれが実線、一点鎖線、及び破線で示される。縦軸は指令電流、横軸は時間である。図9(2)には、U相、V相、及びW相のそれぞれの上下アームの動作を制御するDuty比が実線、破線及び一点鎖線で示される。縦軸はDuty比、横軸は時間である。図9(3)には、U相、V相、及びW相のそれぞれのPWM信号の波形を表す。縦軸はPWM信号の値、横軸は時間である。
V相のDuty比を50%に固定して、U相=2A、W相=−1Aを目標電流として、PI制御した場合、V相には−1Aが流れるため、Iu(U相電流)+Iv(V相電流)+Iw(W相電流)=2A+(−1A)+(−1A)=0となる。
なお、制御回路5の機能は、汎用インバータが備える制御回路のハードウェア構成に変更を加えることなくソフトウェアの変更のみで実現できる。電圧センサ3、電流センサ4などの入力インタフェイスについても、汎用インバータに通常備わっているアナログ入力機能などを利用することができるため、ハードウェア構成の変更が不要である。
なお、本実施の形態では、V相の上下アームのDuty比を50%に固定して、残りの2つの相のそれぞれの上下アームのDuty比を変化させる場合の制御回路5の構成例について説明したが、制御回路5の構成例はこれに限定されるものではない。すなわち、制御回路5は、3相の上下アームの内、特定の1つの相の上下アームのDuty比を例えば50%に固定した状態で、残りの2つの相のそれぞれの上下アームのDuty比を変化させるように構成してもよい。すなわち、V相以外の1つの相をDuty比50%に固定して、残りの2つの相のDuty比を変化させるように構成してもよい。
また、本実施の形態では、U、V及びW相のそれぞれの上下アームが第1上下アーム、第2上下アーム及び第3上下アームである場合の構成例について説明したが、各相と3つの上下アームとの対応関係はこれに限定されるものではない。
例えば、U、V及びW相のそれぞれの上下アームを、第3上下アーム、第2上下アーム及び第1上下アームとして、V相の上下アームのDuty比を特定の値に固定した状態で、U相の上下アーム及びW相の上下アームのそれぞれのDuty比を変化させてもよい。
また、例えば、U、V及びW相のそれぞれの上下アームを、第2上下アーム、第1上下アーム及び第3上下アームとして、U相の上下アームのDuty比を特定の値に固定した状態で、V相の上下アーム及びW相の上下アームのそれぞれのDuty比を変化させてもよい。この場合、U相の上下アームを構成する2つのスイッチング素子の接続点にコモン配線が接続され、他の2つの上下アームを構成する2つのスイッチング素子の接続点にコイル11aとコイル12aが接続される。
また、例えば、U、V及びW相のそれぞれの上下アームを、第3上下アーム、第1上下アーム及び第2上下アームとして、W相の上下アームのDuty比を特定の値に固定した状態で、V相の上下アーム及びU相の上下アームのそれぞれのDuty比を変化させてもよい。この場合、W相の上下アームを構成する2つのスイッチング素子の接続点にコモン配線が接続され、他の2つの上下アームを構成する2つのスイッチング素子の接続点にコイル11aとコイル12aが接続される。
また、例えば、U、V及びW相のそれぞれの上下アームを、第2上下アーム、第3上下アーム及び第1上下アームとして、U相の上下アームのDuty比を特定の値に固定した状態で、V相の上下アーム及びW相の上下アームのそれぞれのDuty比を変化させてもよい。この場合、U相の上下アームを構成する2つのスイッチング素子の接続点にコモン配線が接続され、他の2つの上下アームを構成する2つのスイッチング素子の接続点にコイル11aとコイル12aが接続される。
また、例えば、U、V及びW相のそれぞれの上下アームを、第3上下アーム、第2上下アーム及び第1上下アームとして、V相の上下アームのDuty比を特定の値に固定した状態で、U相の上下アーム及びW相の上下アームのそれぞれのDuty比を変化させてもよい。この場合、V相の上下アームを構成する2つのスイッチング素子の接続点にコモン配線が接続され、他の2つの上下アームを構成する2つのスイッチング素子の接続点にコイル11aとコイル12aが接続される。
次に電力変換装置100の比較例の構成について説明する。図10は本発明の実施の形態に係る電力変換装置の比較例の構成図である。以下では、上記の実施の形態と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、異なる部分について述べる。
比較例に係る単相用電力変換装置100Aは、主回路2、制御回路5、及びゲート駆動回路6の代わりに、主回路2A、制御回路5A、及びゲート駆動回路6Aを備える。
主回路2Aは、正極側直流母線P及び負極側直流母線Nを介して、整流回路1から供給される電圧を単相の交流電圧に変換する、所謂単相インバータである。主回路2Aは、2つの上下アーム(例えば第1上下アーム8a及び第2上下アーム8b)を備える。
第1上下アーム8aの接続点7aは、単相配線7Aを介して、コイル11aの一端に電気的に接続される。第2上下アーム8bの接続点7bは、単相配線7Aを介して、コイル11aの他端に電気的に接続される。
なお、コイル12aには、コイル11aに接続される単相用電力変換装置100Aと同様の装置が接続されている。
制御回路5Aは、主回路2Aを構成する複数のスイッチング素子S〜S4のオンオフ動作を制御するための複数のPWM信号を生成して出力する回路である。
ゲート駆動回路6Aは、制御回路5Aから入力されるPWM信号を、複数のスイッチング素子S〜S4を駆動可能な値の電圧信号であるゲート駆動信号に変換して、スイッチング素子に入力する回路である。
図10の比較例では、図1に示すコイル11a及びコイル12aの共通配線(コモン配線)が利用されず、コイル11a及びコイル12aのそれぞれに1台の単相用電力変換装置100Aが接続されている。すなわち、磁気軸受用の磁気浮上コイルであるコイル11a及びコイル12aへの通電制御には、2台の単相用電力変換装置100Aが必要である。
従って、図10の比較例では、3相モータ駆動用の汎用のインバータを利用できず、構造が複雑化する。また2台の単相用電力変換装置100Aのそれぞれの制御回路5Aが連携してコイル11a及び12aへの通電制御を行う必要があるため、制御が複雑化する。従って、信頼性の低下や製造時の歩留まり低下が懸念される。
これに対して、本実施の形態の電力変換装置100の主回路2は、第1スイッチング素子と第2スイッチング素子との接続点に第1コイルの一端が接続される第1上下アームと、第3スイッチング素子と第4スイッチング素子との接続点に第1コイルの他端と第2コイルの一端とが接続される第2上下アームと、第5スイッチング素子と第6スイッチング素子との接続点に第2コイルの他端が接続される第3上下アームとを有する。そのため、既存のモータ300への結線方法を変えることで、1台の汎用的な3相インバータを利用しながら、磁気軸受用の磁気浮上コイルであるコイル11a及びコイル12aへの通電制御が可能となる。
従って、電力変換装置100の開発に伴う設計工数の増加を抑制できると共に、磁気軸受用の磁気浮上コイルへの通電を実現するシステムの製造コストが増大することを抑制できる。またインバータの数が半分になるため、インバータの設置スペースの増加を抑制できる。また、インバータの構造が簡素化されて、また制御も簡素化されるため、信頼性の低下や製造時の歩留まり低下などを抑制できる。
また本実施の形態の電力変換装置100の制御回路5は、第2上下アームのDuty比を特定の値に固定した状態で、第1上下アーム及び第3上下アームのそれぞれのDuty比を変化させる。第1上下アーム及び第3上下アームのそれぞれのDuty比は、任意の浮上距離となるように、第1コイル及び第2コイルに流れる電流を制御する値に設定するように構成してもよい。
この構成により、第2上下アームのDuty比が固定されるため、制御回路5の演算処理の負担が軽減され、処理能力が低い安価なCPUなどを利用して制御回路5を構成でき、高速回転するシャフト10の磁気浮上距離を確保しながら、電力変換装置100の製造コストの上昇を抑制できる。
また本実施の形態の電力変換装置100の制御回路5は、第2上下アームのDuty比を50%に固定するように構成してもよい。この構成により、第2上下アームのDuty比を50%に固定した状態で、第1上下アーム及び第3上下アームのそれぞれのDuty比の調整ができるため、制御回路5の演算処理の負担がより軽減され、より安価なCPUなどを利用でき、さらにDuty比の設定が不要になり調整手間が省けるため、電力変換装置100の製造コストの上昇をより一層抑制できる。
また本実施の形態に係る電力変換装置100の制御方法は、直列接続される第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子を有し第1スイッチング素子と第2スイッチング素子との接続点にモータのシャフトを非接触で支持する磁気軸受の第1コイルの一端が接続される第1上下アームと、直列接続される第3スイッチング素子及び第4スイッチング素子を有し第3スイッチング素子と第4スイッチング素子との接続点に第1コイルの他端と磁気軸受用の第2コイルの一端とが接続される第2上下アームと、直列接続される第5スイッチング素子及び第6スイッチング素子を有し第5スイッチング素子と第6スイッチング素子との接続点に第2コイルの他端が接続される第3上下アームと、を有する主回路を備えた電力変換装置の制御方法であって、第1コイル及び第2コイルの少なくとも一方とシャフトとの隙間の距離と指令距離との偏差がゼロになる指令電流を演算するステップと、第1コイル及び第2コイルの少なくとも一方に流れる電流と指令電流との偏差がゼロになる3相の内、2相の指令電圧を演算するステップと、2つ相のそれぞれの指令電圧と、残りの1つ相の上下アームのDuty比を0%から100%までの何れかの値に固定する指令電圧とに基づき、第2上下アームのDuty比を0%から100%までの何れかの値に固定したパルス幅変調信号と、第1上下アーム及び第3上下アームのそれぞれのDuty比を変化させるパルス幅変調信号とを生成するステップと、を含む。
図11は電流方向とDuty比の関係を説明するための図である。制御回路5は、例えば、コイルに流す電流の向きが、U相とW相で同じ場合、V相の上下アームのDuty比を、50%に固定せずに、0%から49%までの何れかの値に固定し、又は51%から100%までの何れかの値に固定するように構成してもよい。
例えば、V相の上下アームのDuty比を、0%又は100%に設定すると、交流を作ることができるインバータであるが、+又は−の方向を限定した直流を出力するインバータとして動かすこともできる。このように動かすと、電圧利用率を上げることができるため、実際に使用する電圧の2倍程度に上げる必要があった直流中間電圧を下げることができ、また、電流のリプルも低減できる。
ただし、制御の状況によっては、どちらかの相をマイナス(プラス)方向に電流を流さなければならないときは、対応できない。「制御の状況によっては、どちらかの相をマイナス(プラス)方向に電流を流さなければならないとき」とは、固定した第2上下アームのデューティ比では電流が流せないと判断した場合である。このように電流を流すのは、もともと想定していない方向に電流が流れる場合、V相の上下アームのDuty比を0%又は100%に固定することができないためである。この場合、V相の上下アームのDuty比を50%に戻すことで、対応できる。ただし、出力できる電流値の最大値は、Duty比が50%のときには、V相の上下アームのDuty比を0%又は100%に固定したときに出せる電流最大値に対して、半分までとなる。
例えば、実際の運用において、プラス方向に流す電流の大きさが8:2の割合で多い場合、V相の上下アームのDuty比を20%などで固定することもできる。Duty比を20%にすると電流が0となるので、20%から100%までのプラス側の電流制御と、0%から20%までのマイナス側の電流制御を行うようにすることとなる。
もし、Duty比が50%に固定される場合、その分、容量の大きいインバータ回路が必要となるため、固定するV相のDuty比の値を可変にするメリットは大きい。
制御回路5は、V相のDuty比を、運転中に変更しても良い。ただし、Duty比の切り替わり(変更)の際、制御回路5は、U相とW相のDuty比の値を指令電圧に基づいて制御回路内部(制御回路5の内部)で換算する際に使用するゲイン係数や出力リミッタの値を変更する。これは、出力できる電流の範囲や大きさが変化するためである。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 :整流回路
2,2A :主回路
3 :電圧センサ
4 :電流センサ
5,5A :制御回路
6,6A :ゲート駆動回路
7 :3相配線
7A :単相配線
7a,7b,7c :接続点
8a :第1上下アーム
8b :第2上下アーム
8c :第3上下アーム
10 :シャフト
11,12 :磁気軸受
11a,12a :コイル
11b,12b :鉄心
13 :フレーム
14,15 :距離センサ
51,53 :減算部
52 :位置調節部
54 :電流調節部
55 :三角波比較部
100 :電力変換装置
100A :単相用電力変換装置
300 :モータ
Du,Dw :検出値
Iu,Iw :検出値
N :負極側直流母線
P :正極側直流母線

Claims (3)

  1. モータのシャフトを非接触で支持する磁気軸受が有する第1コイル及び第2コイルに流れる電流を制御する電力変換装置であって、
    直列接続される第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子を有し前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子との接続点に前記第1コイルの一端が接続される第1上下アームと、直列接続される第3スイッチング素子及び第4スイッチング素子を有し前記第3スイッチング素子と前記第4スイッチング素子との接続点に前記第1コイルの他端と前記第2コイルの一端とが接続される第2上下アームと、直列接続される第5スイッチング素子及び第6スイッチング素子を有し前記第5スイッチング素子と前記第6スイッチング素子との接続点に前記第2コイルの他端が接続される第3上下アームと、を有する主回路と、
    前記第2上下アームのデューティ比を0%から100%までの何れかの値に固定したパルス幅変調信号と、前記第1上下アーム及び前記第3上下アームのそれぞれのデューティ比を変化させるパルス幅変調信号とを生成することで、前記第1スイッチング素子〜前記第6スイッチング素子のそれぞれのオンオフ動作を制御する制御回路と、
    を備える電力変換装置。
  2. 前記制御回路は、前記固定した前記第2上下アームのデューティ比では電流が流せないと判断した場合、50%以外の値に固定した前記第2上下アームのデューティ比を、50%に戻す処理を行う請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 直列接続される第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子を有し前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子との接続点にモータのシャフトを非接触で支持する磁気軸受が有する第1コイルの一端が接続される第1上下アームと、直列接続される第3スイッチング素子及び第4スイッチング素子を有し前記第3スイッチング素子と前記第4スイッチング素子との接続点に前記第1コイルの他端と前記磁気軸受が有する第2コイルの一端とが接続される第2上下アームと、直列接続される第5スイッチング素子及び第6スイッチング素子を有し前記第5スイッチング素子と前記第6スイッチング素子との接続点に前記第2コイルの他端が接続される第3上下アームと、を有する主回路を備えた電力変換装置の制御方法であって、
    前記第1コイル及び前記第2コイルの少なくとも一方と前記シャフトとの隙間の距離と指令距離との偏差がゼロになる指令電流を演算するステップと、
    前記第1コイル及び前記第2コイルの少なくとも一方に流れる電流と前記指令電流との偏差がゼロになる3つ相の内、2つ相の指令電圧を演算するステップと、
    前記2つ相のそれぞれの指令電圧と、残りの1つ相の上下アームのデューティ比を0%から100%までの何れかの値に固定する指令電圧とに基づき、前記第2上下アームのデューティ比を0%から100%までの何れかの値に固定したパルス幅変調信号と、前記第1上下アーム及び前記第3上下アームのそれぞれのデューティ比を変化させるパルス幅変調信号とを生成するステップと、
    を含む電力変換装置の制御方法。
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