JP2021036293A - 撮像装置 - Google Patents

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【課題】撮像素子からの熱を効率よく放熱できる撮像装置を提供することを目的とする。【解決手段】ドームカバー10と、本体基板と、前記本体基板を支持するベース部と、レンズユニット20のレンズ側であって、前記ドームカバー側に配置される第1レンズカバーと、前記レンズユニットの前記レンズと反対側である撮像素子側であって、前記第1レンズカバーよりも前記本体基板側に配置される第2レンズカバーと、前記撮像素子を有するセンサ基板と、前記センサ基板と前記第1レンズカバーとに接触する伝熱部材と、を備え、前記第1レンズカバーは金属で形成され、前記第2レンズカバーは樹脂で形成されることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、放熱構造を有する撮像装置に関するものである。
従来、被写体を撮像する為のカメラユニットがドーム等の筺体に覆われ、パン軸及びチルト軸周りに回転可能に支持されており、ユーザーが希望する撮影方向にカメラユニットの向きを変えて被写体を撮影することができる撮像装置が知られている。また、撮像装置は、撮像するための撮像素子を備えており、撮像素子の放熱方法が提案されている。
従来の撮像素子の放熱方法として、撮像素子が実装された基板を放熱板金に接触させることで、撮像装置の筐体内の大気中に放熱する方法がある。しかしながら、高画素の撮像素子や高性能な画像処理チップにおいては、この方法では撮像素子の熱を十分に逃がせなくなってきており、より効率の良い撮像素子の放熱構造が求められている。
そこで、例えば、特許文献1に記載の撮像装置では、撮像素子を含むレンズユニットが固定され、チルト回転可能なチルト回転台および筺体が、それぞれ、同一半径の球面部を有し、チルト回転台の球面部と筺体の球面部が面接触して熱伝達している。これにより、撮像素子を含むレンズユニットの熱を筐体へ伝達することができる。
特開2013−143760
しかしながら、他の電気基板により発生した熱も、撮像素子と同様に、筐体に伝達している場合、他の電気基板の発熱量が大きい場合や筐体のサイズが小さい場合に、筐体自体が高温となり、撮像素子の熱が十分に放熱できないという課題があった。また、逆に筐体の熱で煽られてしまうといった課題もあった。特に、小型化のためにレンズユニットを電気基板と並列に筐体内に配置する車載カメラでは、撮像素子が電気基板および放熱を行う筐体と近接するため、撮像素子が電気基板や筐体の熱に煽られるケースが考えられる。
そこで、本発明では、撮像素子からの熱を効率よく放熱できる撮像装置を提供することを目的とする。
課題を解決するために、本発明の撮像装置は、ドームカバーと、本体基板と、前記本体基板を支持するベース部とレンズユニットのレンズ側であって、前記ドームカバー側に配置される第1レンズカバーと、前記レンズユニットの前記レンズと反対側である撮像素子側であって、前記第1レンズカバーよりも前記本体基板側に配置される第2レンズカバーと、前記撮像素子を有するセンサ基板と、前記センサ基板と前記第1レンズカバーとに接触する伝熱部材と、を備え、前記第1レンズカバーは、金属で形成され、前記第2レンズカバーは、樹脂で形成されることを特徴とする。
本発明によれば、撮像素子からの熱を効率よく放熱できる撮像装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態における撮像装置の分解図である。 本発明の第1実施形態における撮像装置の断面図である。 本発明の第2実施形態における撮像装置の断面図である。 本発明の第3実施形態における撮像装置の断面図である。
<第1の実施形態>
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態の撮像装置の分解図を示す。図2は、本発明の第1の実施形態の撮像装置の断面図を示す。
撮像装置としてのカメラ1は、トップケース11とベース12から構成される筐体内に、レンズユニット20、フロントレンズカバー21、リアレンズカバー25等が収容されている。
ベース12(ベース部)は、円形状であり、アルミダイキャスト等の熱伝導性の高い金属から構成されている。また、ベース12には電気部品が実装された電気基板40(本体基板)および電源基板41(本体基板)がスペーサー42によって2段重ねでネジ締め固定される。また、ベース12は、略矩形状の伝熱用突起部12aを有しており、伝熱用突起部12aには放熱シート43が配置される。放熱シート43は、シリコンで形成されており、電気基板40の発熱素子の熱をベース12へと伝熱し、ベース12から電気基板40の熱が外部へと放熱される。
トップケース11は、アルミダイカストの熱伝導性の高い金属から構成されおり、ベース12に取付固定される。
また、トップケース11は、ベース12と接触することで熱を伝熱し、熱を外部へと放熱する。ドームカバー10は、半球状であって、透明な樹脂部材からなり、トップケース11に固定されている。
レンズユニット20は、被写体の光学像を形成する、一以上のレンズを含む撮像光学系を保持する。一以上のレンズは光軸方向に移動可能でもよいし、移動不能(固定)でもよい。レンズは焦点調節用のフォーカスレンズ、焦点距離を変更するズームレンズ(変倍レンズ)を含んでもよい。レンズユニット20は、雄ネジ部を有し、レンズホルダー22の雌ネジ部に取付固定される。レンズホルダー22は、レンズを固定する部材であり、図2に示すように、レンズホルダー22には、センサ基板23がねじによって固定される。
撮像素子23aが実装されたセンサー基板23は、レンズユニット20の光軸と撮像素子23a中心が一致するようにレンズホルダー22に取り付けられる。センサー基板23の撮像素子23aの裏面側には伝熱部材24が貼り付けられている。伝熱部材24はグラファイトシートのような熱伝導性の高い部材で構成されており、フロントレンズカバー21の伝熱用リブ21bに接続することで撮像素子23aの熱をフロントレンズカバー21へ伝熱する。
フロントレンズカバー21(第1レンズカバー)は、アルミダイカストなどの熱伝導性の高い金属で構成されている。フロントレンズカバー21は、レンズユニット20と同軸の環状形状部21aと、レンズユニット20の雄ネジ部が挿通可能な穴部を有し、レンズユニット20を覆うように収納すると共に保護する。また、レンズユニット20の光軸方向に垂直な面で分割した半球状の形状となっている。また、フロントレンズカバー21は、レンズユニット20のレンズ側であって、ドームカバー側に配置されている。
フロントレンズカバー21は、図2に示すように、ベース12に接触しないように、ポリカーボネートである断熱部材で構成された回転台13によって回転可能に支持される。回転台13は、図1に示すように、フロントレンズカバー21がパン方向、チルト方向、または、ローテーション方向に回転した際に、フロントレンズカバー21の球面部が移動する範囲をカバーできるような接触面を有している。これにより、フロントレンズカバー21の姿勢に関わらずベース12と接触することを防いでいる。また、回転台13は、ベース12に固定されている。
リアレンズカバー25(第2レンズカバー)は、ポリカーボネート等の熱伝導性の低い樹脂で構成されると共に、フロントレンズカバー21に取り付けられレンズホルダー22およびセンサー基板23を覆う。また、リアレンズカバー25は、フロントレンズカバー21と同径の半球状の形状であり、フロントレンズカバー21と合わせることでほぼ球体形状となる。また、図2に示すように、リアレンズカバー25およびフロントレンズカバー21は、電気基板40および電源基板41と並列配置されている。この配置によって、カメラの上下方向において小型化することが可能である。また、リアレンズカバー25は、レンズユニット20のレンズと反対側である撮像素子側であって、フロントレンズカバーよりも本体基板側に配置されている。
インナーカバー30は、レンズユニット20が露出する長穴部を有している。インナーカバー30は、内面の一部がフロントレンズカバー21およびリアレンズカバー25と同径の半球形状となっており、リアレンズカバー25およびフロントレンズカバー21を覆っている。また、リアレンズカバー25およびフロントレンズカバー21は、インナーカバー30によって、パンチルトローテーション方向に回転可能に支持されている。インナーカバー30は、ウェーブワッシャー31によりベース12側へ押圧されることで、フロントレンズカバー21およびリアレンズカバー25に所定の摩擦力を与える。これにより、インナーカバー30は、リアレンズカバー25およびフロントレンズカバー21を支持している。また、カバーホルダー32は、円筒状であり、インナーカバー30をパン方向に回転可能に保持する。
次に、電気基板40および電源基板41と、センサー基板23の放熱について説明する。電気基板40および電源基板41の電気部品より発生した熱は、放熱シート43を介してベース12に伝達され、ベース12やトップカバー11から大気中に放熱される。また、センサ基板23から発生した熱は、伝熱部材24からフロントレンズカバー21に伝達される。そして、フロントレンズカバー21からドーム10周辺に放熱される。また、リアレンズカバー25は、樹脂で構成されているため、センサ基板23に、電気基板40および電源基板41の熱が伝達されにくいようになっている。
ここで、センサ基板23の熱をベース12側に伝達させるよりも、フロントレンズカバー21側に伝達した方がよい理由について、下記に述べる。カメラ筐体内部の温度分布は、電気基板40および電源基板41の周辺と、その熱を伝熱しているベース12およびトップケース11が高い温度となり、それらから離れているドームカバー10周辺は低い温度となる。また、撮像素子23aの発熱量は、電気基板40および電源基板41の発熱量に対し相対的に小さい。
そのため、撮像素子23aの熱を、ベース12へ伝熱することで逃がすのではなく、樹脂で構成されたリアレンズカバー25によって電気基板40および電源基板41から断熱している。また、断熱したうえ、面積は少ないながらもフロントレンズカバー21から温度の低いドームカバー10周辺に放熱している。以上の構成により、撮像素子23aからの熱を効率よく放熱できるカメラ1を提供することができる。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について説明する。図3は、本発明の第2実施形態における撮像装置の断面図である。第2の実施形態のカメラは、さらに、放熱部材26を有している。
放熱部材26は、アルミダイカスト、もしくは、グラファイト等を含有して熱伝導性を上げたポリカーボネートから構成されている。放熱部材26は、レンズユニット21とフロントレンズカバー21の間において、フロントレンズカバー21の環状形状部21aに嵌合している。また、放熱部材26が撮像画像に映りこまないような形状(ケラレない形状)となっている。
フロントレンズカバー21からの放熱量を増やすためには、フロントレンズカバー21を外気に接触しているドームカバー10に対し近接することが有効である。そこで、本実施形態においては、放熱部材26によって、ドームカバー10の内面側に近接する面積を増やすことで、フロントレンズカバー21の放熱効率を向上させている。
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態について説明する。図4は、本発明の第3実施形態における撮像装置の断面図である。第3の実施形態のカメラは、さらに、放熱部材27を有している。
放熱部材27は、グラファイト等を含有して熱伝導性を上げたシリコンから構成された弾性部材である。放熱部材27は、レンズユニット21とフロントレンズカバー21の間において、フロントレンズカバー21の環状形状部21aに嵌合している。また、放熱部材27が撮像画像に映りこまないような形状(ケラレない形状)となっている。また、放熱部材27は、ドームカバー10に接触している。
フロントレンズカバー21からの放熱量を増やすためには、外気に接触しているドームカバー10に対し、放熱部材27が大きい面積で接触することが有効である。そこで、本実施形態においては、放熱部材27が、ドームカバー10の内面に広い面積で接触することで、フロントレンズカバー21の熱を、直接ドームカバー10へ伝達し、外気へと放熱させている。これにより、フロントレンズカバー21の放熱効率を向上させることが可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
10 ドームカバー
11 トップケース
12 ベース
12a 伝熱用突起部
13 回転台
20 レンズユニット
21 フロントレンズカバー
21b 伝熱用リブ
22 レンズホルダー
23 センサー基板
23a 撮像素子
24 伝熱部材
25 リアレンズカバー
26 放熱部材
27 放熱部材
30 インナーカバー
31 ウェーブワッシャー
32 カバーホルダー
40 電気基板
41 電源基板
42 スペーサー
43 放熱シート

Claims (7)

  1. ドームカバーと、
    本体基板と、
    前記本体基板を支持するベース部と、
    レンズユニットのレンズ側であって、前記ドームカバー側に配置される第1レンズカバーと、
    前記レンズユニットの前記レンズと反対側である撮像素子側であって、前記第1レンズカバーよりも前記本体基板側に配置される第2レンズカバーと、
    前記撮像素子を有するセンサ基板と、
    前記センサ基板と前記第1レンズカバーとに接触する伝熱部材と、を備え、
    前記第1レンズカバーは金属で形成され、前記第2レンズカバーは樹脂で形成されることを特徴とする、撮像装置。
  2. 前記本体基板から発生した熱は、前記ベース部へ伝熱され、前記センサ基板から発生した熱は、前記第1レンズカバーへ伝熱されることを特徴とする、請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記ベース部に固定され、樹脂で形成される断熱部材を、さらに有し、
    前記第2レンズカバーは、前記ベース部と接触し、前記第1レンズカバーは、前記断熱部材と接触するように配置されることを特徴とする、請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. レンズユニットは、パン方向に回転可能であり、
    前記断熱部材は、前記レンズユニットがパン方向に回転しても前記第1レンズカバーに接触するように構成されていることを特徴とする、請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記第1レンズカバーと前記第2レンズカバーは、それぞれ半球形状であることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記第1レンズカバーに嵌合し、前記ドームカバーに近接する放熱部材を備えることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記第1レンズカバーに嵌合し、前記ドームカバーに接触する放熱部材を備えることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
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