JP2021034779A - 電子機器、電子機器の制御方法、プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents

電子機器、電子機器の制御方法、プログラムおよび記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザの意図した位置へのパターン画像表示を可能にする。【解決手段】本発明の電子機器は、第1の画像の輝度レンジの少なくとも一部の輝度レンジを、百分率で指定するユーザ操作を受け付ける受付手段と、前記第1の画像のうち、前記ユーザ操作で指定された輝度レンジに対応する領域に、パターン画像を合成して、第2の画像を生成する合成手段と、前記第2の画像を、表示手段に出力する出力手段と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、電子機器、電子機器の制御方法、プログラムおよび記憶媒体に関する。
従来、撮影時の露出調整等を行う場合に、画像の輝度信号を確認する方法として、あらかじめ設定した輝度信号値(輝度値;コード値)の範囲に対してゼブラと称されるパターン画像を表示する方法が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2009−130464号公報
ここで、デジタルカメラ等の電子機器では、静止画や動画の信号は、フルレンジ(全階調)の輝度信号で構成されることが一般的である。これに対して、放送分野では、静止画や動画の信号は、ビデオレンジ(リミテッドレンジ;限定された階調)の輝度信号で構成されることが一般的である。そのため、放送信号を受信するためのディスプレイでは、ビデオレンジにしか対応していないことも多く、デジタルカメラから当該ディスプレイに対して映像信号を出力する場合、フルレンジからビデオレンジに変換(圧縮)して出力することが行われている。
この場合に、ユーザが、フルレンジからビデオレンジに変換された映像信号の波形モニタをディスプレイで参照して、デジタルカメラで輝度信号値を指定してゼブラの表示設定を行うと、ユーザの意図と異なる位置(領域)にゼブラが表示されてしまうことある。
そこで、本発明は、ユーザの意図した位置へのパターン画像表示を可能にすることを目的とする。
本発明の一態様は、
第1の画像の輝度レンジの少なくとも一部の輝度レンジを、百分率で指定するユーザ操作を受け付ける受付手段と、
前記第1の画像のうち、前記ユーザ操作で指定された輝度レンジに対応する領域に、パターン画像を合成して、第2の画像を生成する合成手段と、
前記第2の画像を、表示手段に出力する出力手段と、
を有することを特徴とする電子機器である。
本発明の一態様は、
第1の画像の輝度レンジの少なくとも一部の輝度レンジを、百分率で指定するユーザ操作を受け付ける受付ステップと、
前記第1の画像のうち、前記ユーザ操作で指定された輝度レンジに対応する領域に、パターン画像を合成して、第2の画像を生成する合成ステップと、
前記第2の画像を、表示手段に出力する出力ステップと、
を有することを特徴とする電子機器の制御方法である。
本発明の一態様は、上記方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラ
ムである。本発明の一態様は、上記方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体である。
本発明によれば、ユーザの意図した位置へのパターン画像表示が可能となる。
本実施形態に係るデジタルカメラの外観図である。 本実施形態に係るデジタルカメラのブロック図である。 本実施形態に係るデジタルカメラの処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係るゼブラ設定処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係るゼブラ設定画面の一例を示す図である。 本実施形態に係るゼブラ表示処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る変換テーブルの一例を示す図である。 本実施形態に係る撮影待機画面の一例を示す図である。 本実施形態に係る動画撮影処理を示すフローチャートである。
(実施形態)
<全体構成>
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。図1A、図1Bに、本発明を適用可能な装置の一例としてのデジタルカメラ100(撮像装置)の外観図を示す。図1Aはデジタルカメラ100の前面斜視図であり、図1Bはデジタルカメラ100の背面斜視図である。
表示部28は、デジタルカメラ100の背面に設けられた表示部であり、画像や各種情報を表示する。ファインダー外表示部43は、デジタルカメラ100の上面に設けられた表示部であり、シャッター速度や絞りをはじめとするデジタルカメラ100の様々な設定値を表示する。端子カバー40は、デジタルカメラ100を外部機器に接続する接続ケーブル等のコネクタ(不図示)を保護するカバーである。クイックリターンミラー12は、システム制御部50(後述)から指示されて、不図示のアクチュエータによりアップダウンされる。通信端子10は、デジタルカメラ100がレンズユニット150(後述;着脱可能)側と通信を行うための通信端子である。接眼ファインダー16は、フォーカシングスクリーン13(後述)を観察することで、レンズユニット150を通して得た被写体の光学像の焦点や構図の確認を行うための覗き込み型のファインダーである。蓋202は、記録媒体200(後述)を格納するスロットの蓋である。グリップ部90は、ユーザーがデジタルカメラ100を構えた際に右手で握りやすい形状とした保持部である。
また、デジタルカメラ100は、モード切替スイッチ60、シャッターボタン61、メイン電子ダイヤル71、電源スイッチ72、サブ電子ダイヤル73、4方向キー74、SETボタン75、及び、LVボタン76を有する。デジタルカメラ100は、拡大ボタン77、縮小ボタン78、及び、再生ボタン79も有する。デジタルカメラ100は、他の操作部材を有していてもよい。各種操作部材については後述する。
図2は、デジタルカメラ100の構成例を示すブロック図である。
レンズユニット150は、交換可能な撮影レンズを搭載するレンズユニットである。レンズ103は通常、複数枚のレンズから構成されるが、図2では簡略して一枚のレンズのみで示している。通信端子6は、レンズユニット150がデジタルカメラ100側と通信を行うための通信端子であり、通信端子10は、デジタルカメラ100がレンズユニット
150側と通信を行うための通信端子である。レンズユニット150は、これら通信端子6,10を介してシステム制御部50と通信する。そして、レンズユニット150は、内部のレンズシステム制御回路4によって絞り駆動回路2を介して絞り1の制御を行う。また、レンズユニット150は、レンズシステム制御回路4によってAF駆動回路3を介してレンズ103の位置を変位させることで焦点を合わせる。
AE(自動露出)センサー17は、レンズユニット150を通した被写体(被写体光)の輝度を測光する。
焦点検出部11は、システム制御部50にデフォーカス量情報を出力する。システム制御部50は、デフォーカス量情報に基づいてレンズユニット150を制御し、位相差AFを行う。
クイックリターンミラー12(以下、ミラー12)は、露光、ライブビュー撮影、動画撮影などの際にシステム制御部50から指示されて、不図示のアクチュエータによりアップダウンされる。ミラー12は、レンズ103から入射した光束をファインダー16側と撮像部22側とに切り替えるためのミラーである。ミラー12は、通常時は、ファインダー16へと光束を導く(反射させる)ように配されるが(ミラーダウン)、撮影やライブビュー表示が行われる場合には、撮像部22へと光束を導くように上方に跳ね上がり光束中から待避する(ミラーアップ)。また、ミラー12は、その中央部が光の一部を透過できるようにハーフミラーとなっており、光束の一部を、焦点検出を行うための焦点検出部11に入射するように透過させる。
撮影者は、ペンタプリズム14とファインダー16を介して、フォーカシングスクリーン13を観察することで、レンズユニット150を通して得た被写体の光学像の焦点や構図の確認が可能となる。
シャッター101は、システム制御部50の制御で撮像部22の露光時間を自由に制御できるフォーカルプレーンシャッターである。
撮像部22は、光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子等で構成される撮像素子である。A/D変換器23は、撮像部22から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。
画像処理部24は、A/D変換器23からのデータ、又は、メモリ制御部15からのデータに対し所定の処理(画素補間、縮小といったリサイズ処理、色変換処理、等)を行う。また、画像処理部24では、撮像した画像データを用いて所定の演算処理が行われ、得られた演算結果に基づいてシステム制御部50が露光制御や測距制御を行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE処理、EF(フラッシュプリ発光)処理、等が行われる。画像処理部24では更に、撮像した画像データを用いて所定の演算処理が行われ、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行われる。
A/D変換器23からの出力データは、画像処理部24及びメモリ制御部15を介して、或いは、メモリ制御部15を介してメモリ32に直接書き込まれる。メモリ32は、撮像部22によって得られA/D変換器23によりデジタルデータに変換された画像データや、表示部28に表示するための画像データを格納する。メモリ32は、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像および音声を格納するのに十分な記憶容量を備えている。
また、メモリ32は画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)を兼ねている。D/A変換器
19は、メモリ32に格納されている画像表示用のデータをアナログ信号に変換して表示部28に供給する。こうして、メモリ32に書き込まれた表示用の画像データはD/A変換器19を介して表示部28により表示される。表示部28は、LCD等の表示器上で、D/A変換器19からのアナログ信号に応じた表示を行う。A/D変換器23によってA/D変換されメモリ32に蓄積されたデジタル信号をD/A変換器19においてD/A変換し、表示部28に逐次転送して表示することで、電子ビューファインダーの機能が実現でき、スルー画像表示(ライブビュー表示)が行える。以下、ライブビュー表示で表示される画像を「LV画像」と称する。
ファインダー内表示部41には、ファインダー内表示部駆動回路42を介して、現在オートフォーカスが行われている測距点を示す枠(AF枠)や、カメラの設定状態を表すアイコンなどが表示される。
ファインダー外表示部43には、ファインダー外表示部駆動回路44を介して、シャッター速度や絞りをはじめとするデジタルカメラ100の様々な設定値が表示される。
不揮発性メモリ56は、電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばEEPROM等が用いられる。不揮発性メモリ56には、システム制御部50の動作用の定数、プログラム等が記憶される。ここでいう、プログラムとは、本実施形態にて後述する各種フローチャートを実行するためのプログラムのことである。
システム制御部50は、少なくとも1つのプロセッサーまたは回路からなる制御部であり、デジタルカメラ100全体を制御する。システム制御部50は、前述した不揮発性メモリ56に記録されたプログラムを実行することで、後述する本実施形態の各処理を実現する。システムメモリ52は例えばRAMであり、システム制御部50は、システム制御部50の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ56から読み出したプログラム等をシステムメモリ52に展開する。また、システム制御部50は、メモリ32、D/A変換器19、表示部28等を制御することにより表示制御も行う。
システムタイマー53は、各種制御に用いる時間や、内蔵された時計の時間を計測する計時部である。
電源制御部80は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着の有無、電池の種類、及び、電池残量の検出等を行う。また、電源制御部80は、その検出結果及びシステム制御部50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体200を含む各部へ供給する。電源部30は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる。
記録媒体I/F18は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体200とのインターフェースである。記録媒体200は、撮影された画像を記録するためのメモリカード等の記録媒体であり、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される。
通信部54は、無線または有線ケーブルによって接続された外部機器に対して、映像信号や音声信号の送受信を行う。通信部54は無線LAN(Local Area Network)やインターネットとも接続可能である。また、通信部54は、Bluetooth(登録商標)やBluetooth Low Energyでも外部機器と通信可能である。通信部54は撮像部22で撮像した画像(LV画像を含む)や、記録媒体200に記録された画像を送信可能であり、外部機器から画像データやその他の各種情報を受信することができる。
姿勢検知部55は、重力方向に対するデジタルカメラ100の姿勢を検知する。姿勢検知部55で検知された姿勢に基づいて、撮像部22で撮影された画像が、デジタルカメラ100を横に構えて撮影された画像であるか、縦に構えて撮影された画像であるかを判別可能である。システム制御部50は、姿勢検知部55で検知された姿勢に応じた向き情報を撮像部22で撮像された画像(撮像画像)の画像ファイルに付加したり、画像を回転して記録したりすることが可能である。姿勢検知部55としては、加速度センサーやジャイロセンサーなどを用いることができる。姿勢検知部55である加速度センサーやジャイロセンサーを用いて、デジタルカメラ100の動き(パン、チルト、持ち上げ、静止しているか否か等)を検知することも可能である。
操作部70は、システム制御部50に各種の動作指示を入力するための操作手段である。操作部70は、ユーザーからの操作(ユーザー操作)を受け付ける入力部(受付部)としての各種操作部材を含む。例えば、操作部70は、押しボタン、回転ダイヤル、タッチセンサなどを含む。具体的には、操作部70は、モード切替スイッチ60、シャッターボタン61、メイン電子ダイヤル71、電源スイッチ72、サブ電子ダイヤル73、及び、4方向キー74を含む。また、操作部70は、SETボタン75、LVボタン76、拡大ボタン77、及び、縮小ボタン78、及び、再生ボタン79を含む。操作部70の各操作部材は、表示部28に表示される種々の機能アイコンを選択操作することなどにより、場面ごとに適宜機能が割り当てられ、各種機能ボタンとして作用する。機能ボタンとしては、例えば、終了ボタン、戻るボタン、画像送りボタン、ジャンプボタン、絞込みボタン、属性変更ボタン、等がある。例えば、メニューボタンが押下されると、各種の設定が可能なメニュー画面が表示部28に表示される。ユーザーは、表示部28に表示されたメニュー画面と、4方向キー74やSETボタン75とを用いて直感的に各種設定を行うことができる。
モード切替スイッチ60は、各種モードを切り替えるための操作部材である。モード切替スイッチ60は、システム制御部50の動作モードを静止画記録モード、動画撮影モード、再生モード等のいずれかに切り替える。静止画記録モードに含まれるモードとして、オート撮影モード、オートシーン判別モード、マニュアルモード、絞り優先モード(Avモード)、シャッター速度優先モード(Tvモード)、及び、プログラムAEモードがある。また、撮影シーン別の撮影設定となる各種シーンモード、カスタムモード等がある。モード切替スイッチ60により、ユーザーは、これらのモードのいずれかに直接切り替えることができる。あるいは、モード切替スイッチ60で撮影モードの一覧画面に一旦切り換えた後に、表示された複数のモードのいずれかに、他の操作部材を用いて選択的に切り替えるようにしてもよい。同様に、動画撮影モードにも複数のモードが含まれていてもよい。
シャッターボタン61は、撮影指示を行うための操作部材である。シャッターボタン61は、第1シャッタースイッチ62と第2シャッタースイッチ64を備える。第1シャッタースイッチ62は、シャッターボタン61の操作途中、いわゆる半押し(撮影準備指示)でONとなり、第1シャッタースイッチ信号SW1を発生する。システム制御部50は、第1シャッタースイッチ信号SW1により、AF処理、AE処理、AWB処理、EF処理、等の動作を開始する。第2シャッタースイッチ64は、シャッターボタン61の操作完了、いわゆる全押し(撮影指示)でONとなり、第2シャッタースイッチ信号SW2を発生する。システム制御部50は、第2シャッタースイッチ信号SW2により、撮像部22からの信号読み出しから記録媒体200に画像データを書き込むまでの一連の撮影処理の動作を開始する。
メイン電子ダイヤル71は回転操作部材であり、メイン電子ダイヤル71を回すことで
、シャッター速度や絞りなどの設定値の変更等が行える。電源スイッチ72は、デジタルカメラ100の電源のON/OFFを切り替える操作部材である。サブ電子ダイヤル73は回転操作部材であり、サブ電子ダイヤル73を回すことで、選択枠の移動や画像送りなどが行える。4方向キー74は、上、下、左、右の各部を押し込み可能に構成される。4方向キー74の押した部分に応じた処理が可能である。SETボタン75は、押しボタンであり、主に選択項目の決定などに用いられる。
LVボタン76は、静止画撮影モードにおいてライブビュー(以下、LV)のON/OFFを切り替えるボタンである。動画撮影モードにおいては、LVボタン76は、動画撮影(記録)の開始、停止の指示に用いられる。拡大ボタン77は、撮影モードのライブビュー表示において拡大モードのON/OFFの切り換え及び拡大モード中の拡大率の変更を行うための操作ボタンである。再生モードにおいては、拡大ボタン77は、再生画像を拡大したり、その拡大率を増加させたりするための拡大ボタンとして機能する。縮小ボタン78は、拡大された再生画像の拡大率を低減させ、表示された画像を縮小させるためのボタンである。再生ボタン79は、撮影モードと再生モードとを切り替える操作ボタンである。撮影モード中に再生ボタン79を押下することで再生モードに移行し、記録媒体200に記録された画像のうち最新の画像を表示部28に表示させることができる。
タッチパネル70aは、タッチパネル70aに対する接触を検知する。タッチパネル70aと表示部28とは一体的に構成することができる。例えば、タッチパネル70aを、光の透過率が表示部28の表示を妨げないように構成し、表示部28の表示面の上層に取り付ける。そして、タッチパネル70aにおける入力座標と、表示部28上の表示座標とを対応付ける。これにより、恰もユーザーが表示部28上に表示された画面を直接的に操作可能であるかのようなGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を提供できる。システム制御部50は、タッチパネル70aへの以下の操作、あるいは状態を検出できる。
・タッチパネル70aにタッチしていなかった指やペンが新たにタッチパネル70aにタッチしたこと、すなわち、タッチの開始(以下、タッチダウン(Touch−Down)と称する)
・指やペンがタッチパネル70aをタッチしている状態であること(以下、タッチオン(Touch−On)と称する)
・指やペンがタッチパネル70aをタッチしたまま移動していること(以下、タッチムーブ(Touch−Move)と称する)
・タッチパネル70aへタッチしていた指やペンがタッチパネル70aから離れたこと、すなわち、タッチの終了(以下、タッチアップ(Touch−Up)と称する)
・タッチパネル70aに何もタッチしていない状態(以下、タッチオフ(Touch−Off)と称する)
タッチダウンが検出されると、同時にタッチオンも検出される。タッチダウンの後、タッチアップが検出されない限りは、通常はタッチオンが検出され続ける。タッチムーブが検出された場合も、同時にタッチオンが検出される。タッチオンが検出されていても、タッチ位置が移動していなければタッチムーブは検出されない。タッチしていた全ての指やペンがタッチアップしたことが検出されると、タッチオフが検出される。
これらの操作・状態や、タッチパネル70a上に指やペンがタッチしている位置座標は内部バスを通じてシステム制御部50に通知される。そして、システム制御部50は通知された情報に基づいてタッチパネル70a上にどのような操作(タッチ操作)が行なわれたかを判定する。タッチムーブについてはタッチパネル70a上で移動する指やペンの移動方向についても、位置座標の変化に基づいて、タッチパネル70a上の垂直成分・水平成分毎に判定できる。所定距離以上をタッチムーブしたことが検出された場合はスライド
操作が行なわれたと判定するものとする。タッチパネル70a上に指をタッチしたままある程度の距離だけ素早く動かして、そのまま離すといった操作をフリックと呼ぶ。フリックは、言い換えればタッチパネル70a上を指ではじくように素早くなぞる操作である。所定距離以上を、所定速度以上でタッチムーブしたことが検出され、そのままタッチアップが検出されるとフリックが行なわれたと判定できる(スライド操作に続いてフリックがあったものと判定できる)。更に、複数箇所(例えば2点)を同時にタッチして、互いのタッチ位置を近づけるタッチ操作をピンチイン、互いのタッチ位置を遠ざけるタッチ操作をピンチアウトと称する。ピンチアウトとピンチインを総称してピンチ操作(あるいは単にピンチ)と称する。タッチパネル70aは、抵抗膜方式や静電容量方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、画像認識方式、光センサー方式等、様々な方式のタッチパネルのうちいずれの方式のものを用いてもよい。タッチパネルに対する接触があったことでタッチがあったと検出する方式や、タッチパネルに対する指やペンの接近があったことでタッチがあったと検出する方式があるが、いずれの方式でもよい。
<処理内容>
図3は、本実施形態におけるデジタルカメラ100の処理を示すフローチャートである。この処理は、システム制御部50が不揮発性メモリ56に格納されたプログラムをシステムメモリ52に展開して実行することにより実現される。また、本実施形態では、この処理は、デジタルカメラ100の電源がONにされると開始される。
S301では、システム制御部50は、ゼブラ設定指示が行われたか否かを判断する。ゼブラ設定指示が行われた場合はS302へ進み、そうでない場合はS303へ進む。ここで、ゼブラとは、あらかじめ設定された輝度信号値(輝度値;コード値)の範囲に表示されるパターン画像のことであり、ゼブラ設定指示は、ゼブラに関する各種設定を開始するための指示(ユーザ操作)である。
S302では、システム制御部50は、ゼブラの表示態様などを設定するための処理であるゼブラ設定処理を行う。本実施形態では、ゼブラの設定項目として、「ゼブラ表示設定」、「ゼブラ選択」、「ゼブラ1レベル」、「ゼブラ2レベル」等の項目が含まれる例について説明する。また、本実施形態では、各設定項目の設定パラメータとして以下のパラメータが選択可能である例について説明する。ゼブラ設定処理の詳細は、図4のフローチャートを用いて後述する。
「ゼブラ表示設定」:「入」または「切」
「ゼブラ選択」 :「ゼブラ1」、「ゼブラ2」または「ゼブラ1+2」
「ゼブラ1レベル」:5〜95のいずれかの値
「ゼブラ2レベル」:50〜100のいずれかの値
S303では、システム制御部50は、デジタルカメラ100がディスプレイ(デジタルカメラ100とは別体の外部ディスプレイ;外部装置)に接続されているか否かを判断する。外部ディスプレイに接続されている場合はS305へ進み、そうでない場合はS304へ進む。なお、デジタルカメラ100は、外部ディスプレイと有線または無線で接続されているものとする。
S304では、システム制御部50は、フルレンジ(全階調)の画像(映像)を表示部28(背面モニター)に出力する。このとき、SDR(Standard Dynamic Range)の画像を出力する場合には、フルレンジの画像の輝度信号として、輝度値が0〜255の8Bitの輝度信号が出力される。また、HDR(High Dynamic Range)の画像を出力する場合には、フルレンジの画像の輝度信号として、輝度値が0〜1023の10Bitの輝度信号が出力される。本実施形態では、システム制御部50は、撮像部22で撮像された画像(撮像画像;対象画像)を表示部28に出力
するものとする。
フルレンジ(SDR):0〜255(8Bit)
フルレンジ(HDR):0〜1023(10Bit)
S305では、システム制御部50は、外部ディスプレイがフルレンジ出力に対応しているか否かを判断する。外部ディスプレイがフルレンジ出力に対応している場合はS306へ進み、そうでない場合はS307へ進む。
S306では、システム制御部50は、フルレンジの画像を外部ディスプレイに出力する。このとき、S304と同様に、SDRの画像を出力する場合には、フルレンジの画像の輝度信号として、輝度値が0〜255の8Bitの輝度信号が出力される。また、HDRの画像を出力する場合には、フルレンジの画像の輝度信号として、輝度値が0〜1023の10Bitの輝度信号が出力される。本実施形態では、システム制御部50は、撮像部22で撮像された画像(撮像画像;対象画像)を外部ディスプレイに出力するものとする。
S307では、システム制御部50は、ビデオレンジ(リミテッドレンジ;限定された階調)の画像を外部ディスプレイに出力する。このとき、SDRの画像を出力する場合には、ビデオレンジの画像の輝度信号として、輝度値が16〜235の8Bitの輝度信号が出力される。また、HDRの画像を出力する場合には、ビデオレンジの画像の輝度信号として、輝度値64〜940の10Bitの輝度信号が出力される。本実施形態では、システム制御部50は、撮像部22で撮像された画像(撮像画像;対象画像)をビデオレンジの画像に変換(圧縮)して、外部ディスプレイに出力するものとする。
ビデオレンジ(SDR):16〜235(8Bit)
ビデオレンジ(HDR):64〜940(10Bit)
S308では、システム制御部50は、撮影待機画面への遷移指示が行われたか否かを判断する。撮影待機画面への遷移指示が行われた場合はS309へ進み、そうでない場合はS319へ進む。
S309では、システム制御部50は、「ゼブラ表示設定」の設定パラメータを取得する。本実施形態では、「ゼブラ表示設定」の設定パラメータは、メモリ32に記憶されているものとする。なお、事前に、上述のゼブラ設定処理(S302)が行われていない場合は、デフォルトの設定パラメータが取得されるものとする。
S310では、システム制御部50は、撮影待機画面を表示部28(または、外部ディスプレイ)に表示する。
S311では、システム制御部50は、「ゼブラ表示設定」が「入」であるか否かを判断する。「ゼブラ表示設定」が「入」である場合はS312へ進み、そうでない場合はS313へ進む。本実施形態では、「ゼブラ表示設定」が「入」でない場合とは、「ゼブラ表示設定」が「切」の場合である。
S312では、システム制御部50は、ゼブラ表示処理を行う。ゼブラ表示処理の詳細は、図6のフローチャートを用いて後述する。
S313では、システム制御部50は、動画撮影指示が行われたか否かを判断する。動画撮影指示が行われた場合はS314に進み、そうでない場合はSS315に進む。動画撮影指示が行われた場合としては、例えば、ユーザによってLVボタン76が押下された場合が挙げられる。
S314では、システム制御部50は、動画撮影処理を行う。動画撮影処理の詳細は、図9のフローチャートを用いて後述する。
S315では、システム制御部50は、ゼブラの表示を切り替えるためのボタン(不図示)が押下されたか否かを判断する。押下された場合はS316へ進み、そうでない場合はS319へ進む。
S316では、システム制御部50は、「ゼブラ表示設定」が「切」であるか否かを判断する。「ゼブラ表示設定」が「切」である場合はS317へ進み、そうでない場合はS318へ進む。
S317では、システム制御部50は、「ゼブラ表示設定」の設定パラメータを「切」から「入」に変更して、メモリ32に記録する。
S318では、システム制御部50は、「ゼブラ表示設定」の設定パラメータを「入」から「切」に変更して、メモリ32に記録する。
S319では、システム制御部50は、終了指示が行われたか否かを判断する。終了指示が行われた場合は本処理フローを終了し、そうでない場合はS301へ進む。終了指示が行われた場合としては、例えば、ユーザによって電源スイッチ72が押下され、デジタルカメラ100の電源がOFFにされた場合が挙げられる。なお、本処理フローの途中でも、ユーザによってモードダイヤル等の操作部70が操作された場合など、本処理フローが中断(終了)される場合がある。
≪ゼブラ設定処理(S302)≫
図4は、本実施形態に係るゼブラ設定処理(S302)を示すフローチャートである。
S401では、システム制御部50は、ゼブラ設定画面を表示部28に表示する。
図5は、本実施形態に係るゼブラ設定画面の一例を示す図である。符号501は、ゼブラ表示における設定項目を示し、符号502は各設定項目における設定パラメータを示す。
S402では、システム制御部50は、「ゼブラ表示設定」の変更(設定)が指示されたか否かを判断する。「ゼブラ表示設定」の変更が指示された場合(変更指示を受け付けた場合)はS403へ進み、そうでない場合はS406へ進む。
S403では、システム制御部50は、S402の指示が「ゼブラ表示設定」の設定パラメータを「切」に変更する指示か否かを判断する。「切」に変更する指示の場合はS404へ進み、そうでない場合はS405へ進む。
S404では、システム制御部50は、「ゼブラ表示設定」の設定パラメータを「切」に変更して、メモリ32に記録する。
S405では、システム制御部50は、「ゼブラ表示設定」の設定パラメータを「入」に変更して、メモリ32に記録する。
S406では、システム制御部50は、「ゼブラ選択」の変更が指示されたか否かを判断する。「ゼブラ選択」の変更が指示された場合はS407へ進み、そうでない場合はS
412へ進む。
S407では、システム制御部50は、S406の指示が「ゼブラ選択」の設定パラメータを「ゼブラ1」に変更する指示か否かを判断する。「ゼブラ1」に変更する指示の場合はS409へ進み、そうでない場合はS408へ進む。
S408では、システム制御部50は、S406の指示が「ゼブラ選択」の設定パラメータを「ゼブラ2」に変更する指示か否かを判断する。「ゼブラ2」に変更する指示の場合はS410へ進み、そうでない場合はS411へ進む。
S409では、システム制御部50は、「ゼブラ選択」の設定パラメータを「ゼブラ1」に変更(設定)して、メモリ32に記録する。
S410では、システム制御部50は、「ゼブラ選択」の設定パラメータを「ゼブラ2」に変更(設定)して、メモリ32に記録する。
S411では、システム制御部50は、「ゼブラ選択」の設定パラメータを「ゼブラ1+2」に変更(設定)して、メモリ32に記録する。
S412では、システム制御部50は、「ゼブラ1レベル」の変更(設定)が指示されたか否かを判断する。「ゼブラ1レベル」の変更が指示された場合はS413へ進み、そうでない場合はS414へ進む。
S413では、システム制御部50は、「ゼブラ1レベル」の設定値(第1の設定値;設定パラメータ)を入力された値に変更して、メモリ34に記録する。本実施形態では、「ゼブラ1レベル」の設定値として、5〜95(%)の値が設定可能であるものとするが、設定可能な値は特に限定されない。なお、「ゼブラ1レベル」の設定値は、フルレンジの場合、輝度信号の最小値(0)を0%、最大値(255、1023等)を100%とした場合の百分率(%)で表される値である。また、「ゼブラ1レベル」の設定値は、ビデオレンジの場合、輝度信号の最小値(16、64等)を0%、最大値(235、940等)を100%とした場合の百分率(%)で表される値である。なお、上記の百分率は、上記の輝度信号値と異なり、出力画像(第1の画像;表示部28または外部ディスプレイに出力する画像)のレンジ(フルレンジまたはビデオレンジ)に依存しない。
S414では、システム制御部50は、「ゼブラ2レベル」の変更(設定)が指示されたか否かを判断する。「ゼブラ2レベル」の変更が指示された場合はS415へ進み、そうでない場合はS416へ進む。
S415では、システム制御部50は、「ゼブラ2レベル」の設定値(第2の設定値;設定パラメータ)を入力された値に変更して、メモリ34に記録する。本実施形態では、「ゼブラ2レベル」の設定値として、50〜100(%)の値が設定可能であるものとするが、設定可能な値は特に限定されない。なお、「ゼブラ2レベル」の設定値は、「ゼブラ1レベル」の設定値と同様に、百分率で表される値である。
S416では、システム制御部50は、終了指示が行われたか否かを判断する。終了指示が行われた場合はゼブラ設定処理を終了し、そうでない場合はS402へ進む。終了指示が行われた場合としては、例えば、ユーザによってゼブラ設定画面を閉じる操作がなされた場合が挙げられる。なお、ゼブラ設定処理の途中でも、ユーザによってモードダイヤル等の操作部70が操作された場合など、ゼブラ設定処理が中断(終了)される場合がある。
≪ゼブラ表示処理(S312)≫
図6は、本実施形態に係るゼブラ表示処理(S312)を示すフローチャートである。
S601では、システム制御部50は、メモリ32に記憶された「ゼブラ選択」の設定パラメータを取得する。
S602では、システム制御部50は、メモリ32に記憶された「ゼブラ1レベル」の設定値を取得する。
S603では、システム制御部50は、メモリ32に記憶された「ゼブラ2レベル」の設定値を取得する。
S604では、システム制御部50は、表示部28または外部ディスプレイに出力している画像(の輝度信号)のレンジがフルレンジであるか否かを判断する。フルレンジの場合はS605へ進み、そうでない場合はS607へ進む。本実施形態では、画像がフルレンジではない場合とは、画像(の輝度信号)のレンジがビデオレンジの場合である。
S605では、システム制御部50は、「ゼブラ1レベル」の設定値(百分率)をフルレンジ基準の輝度値(SDR:0〜255、HDR:0〜1023等)に変換する。
図7は、本実施形態において、「ゼブラ1レベル」の設定値(百分率)を輝度値に変換するための変換テーブルである。S605では、図7の変換テーブルを用いて「ゼブラ1レベル」の設定値が変換される。例えば、「ゼブラ1レベル」の設定値が100%である場合に、変換後の輝度値は、SDRのフルレンジなら255、HDRのフルレンジなら1023である。なお、テーブルではなく、関数を用いて変換が行われてもよい。なお、図7の変換テーブルは、百分率と画像のレンジに応じた輝度値とを対応付ける情報と捉えることもできる。
S606では、システム制御部50は、ステップS605と同様に、「ゼブラ2レベル」の設定値(百分率)をフルレンジ基準の輝度値(SDR:0〜255、HDR:0〜1023等)に変換する。
S607では、システム制御部50は、図7の変換テーブルを用いて、「ゼブラ1レベル」の設定値(百分率)をビデオレンジ基準の輝度値(SDR:16〜235、HDR:64〜940等)に変換する。例えば、「ゼブラ1レベル」の設定値が100%である場合に、変換後の輝度値は、SDRのビデオレンジなら235、HDRのビデオレンジなら940である。
S608では、システム制御部50は、ステップS607と同様に、「ゼブラ2レベル」の設定値(百分率)をビデオレンジ基準の輝度値(SDR:16〜235、HDR:64〜940等)に変換する。
S609では、システム制御部50は、「ゼブラ選択」の設定パラメータが「ゼブラ1」であるか否かを判断する。「ゼブラ1」である場合はS610へ進み、そうでない場合はS612へ進む。なお、「ゼブラ1」である場合とは、「ゼブラ1レベル」の設定値が指定された場合と捉えることもできる。
S610では、システム制御部50は、「ゼブラ1レベル」の設定値に対応する輝度値の画素が出力画像(第1の画像;表示部28または外部ディスプレイに出力する画像)に
含まれているか否かを判断する。含まれている場合はS611へ進み、そうでない場合はS612へ進む。本実施形態では、「ゼブラ1レベル」の設定値に対応する輝度値は、「ゼブラ1レベル」の設定値の前後5%に対応する範囲に含まれる輝度値とする。例えば、「ゼブラ1レベル」の設定値が80%の場合は、システム制御部50は、75〜85%に対応する以下の範囲の輝度値が出力画像に含まれているか否かを判断する。なお、システム制御部50は、「ゼブラ1レベル」の設定値(第1の設定値)を中心とする所定幅の輝度レンジ(一部の輝度レンジ)に対応する範囲の輝度値が出力画像に含まれているか否かを判断していると捉えることもできる。
フルレンジ (SDR):191(75%)〜216(85%)
ビデオレンジ(SDR):180(75%)〜202(85%)
フルレンジ (HDR):767(75%)〜869(85%)
ビデオレンジ(HDR):721(75%)〜808(85%)
S611では、システム制御部50は、「ゼブラ1レベル」の設定値に対応する輝度値の画素に対して、第1のゼブラパターン(第1のパターン画像)を重畳表示する。本実施形態では、第1のゼブラパターンは、左上から右下に向かう線で縞模様が描かれるパターン画像である例について説明するが、パターンは特に限定されない。なお、システム制御部50は、出力画像のうち、ユーザ操作で指定された「ゼブラ1レベル」の設定値に対応する領域に、第1のゼブラパターンを合成した画像(第2の画像)を生成していると捉えることもできる。なお、システム制御部50は、ユーザからの指示(「ゼブラ表示設定」または「ゼブラ選択」の設定パラメータを変更する指示)に応じて、第1のゼブラパターンの合成を行うか否かを切り替えていると捉えることもできる。
図8は、表示部28または外部ディスプレイに表示される撮影待機画面の一例である。パターン画像801は、第1のゼブラパターンを示す。図8の例では、被写体の顔周辺が、「ゼブラ1レベル」の設定値に対応する輝度値を有している。
S612では、システム制御部50は、「ゼブラ選択」の設定パラメータが「ゼブラ2」であるか否かを判断する。「ゼブラ2」である場合はS613へ進み、そうでない場合はS615へ進む。なお、「ゼブラ2」である場合とは、「ゼブラ2レベル」の設定値が指定された場合と捉えることもできる。
S613では、システム制御部50は、「ゼブラ2レベル」の設定値に対応する輝度値の画素が出力画像に含まれているか否かを判断する。含まれている場合はS614に進み、そうでない場合はS615に進む。本実施形態では、「ゼブラ2レベル」の設定値に対応する輝度値は、「ゼブラ2レベル」の設定値に対応する輝度値より大きい輝度値とする。例えば、「ゼブラ2レベル」の設定値が80%の場合は、システム制御部50は、80〜100%に対応する以下の範囲の輝度値が出力画像に含まれているか否かを判断する。なお、システム制御部50は、「ゼブラ2レベル」の設定値(第2の設定値)以上の輝度レンジ(一部の輝度レンジ)に対応する範囲の輝度値が出力画像に含まれているか否かを判断していると捉えることもできる。
フルレンジ (SDR):204(80%)〜255(100%)
ビデオレンジ(SDR):191(80%)〜235(100%)
フルレンジ (HDR):818(80%)〜1023(100%)
ビデオレンジ(HDR):764(80%)〜940(100%)
S614では、システム制御部50は、「ゼブラ2レベル」の設定値に対応する輝度値の画素に対して、第2のゼブラパターン(第2のパターン画像)を重畳表示する。本実施形態では、第2のゼブラパターンは、右上から左下に向かう線で縞模様が描かれるパターン画像である例について説明するが、パターン画像は特に限定されない。なお、システム
制御部50は、出力画像のうち、ユーザ操作で指定された「ゼブラ2レベル」の設定値に対応する領域に、第2のゼブラパターンを合成した画像(第2の画像)を生成していると捉えることもできる。なお、システム制御部50は、ユーザからの指示(「ゼブラ表示設定」または「ゼブラ選択」の設定パラメータを変更する指示)に応じて、第2のゼブラパターンの合成を行うか否かを切り替えていると捉えることもできる。なお、第1のゼブラパターンと第2のゼブラパターンをユーザが区別できるようにするため、第1のゼブラパターンの態様は、第2のゼブラパターン態様と異なることが好ましい。
図8において、パターン画像802は、第2のゼブラパターンの一例を示す。図8の例では、被写体の右手周辺が、「ゼブラ2レベル」の設定値に対応する輝度値を有している。
S615では、システム制御部50は、「ゼブラ選択」の設定パラメータが「ゼブラ1+2」である否かを判断する。「ゼブラ1+2」である場合はS616へ進み、そうでない場合はゼブラ表示処理を終了する。なお、「ゼブラ1+2」である場合とは、「ゼブラ1レベル」の設定値および「ゼブラ2レベル」の設定値が指定された場合と捉えることもできる。
S616では、システム制御部50は、S610と同様に、「ゼブラ1レベル」の設定値に対応する輝度値の画素が出力画像に含まれているか否かを判断する。含まれている場合はS617へ進み、そうでない場合はS618へ進む。
S617では、システム制御部50は、S611と同様に、「ゼブラ1レベルの設定値に対応する輝度値の画素に対し、第1のゼブラパターンを重畳表示する。
S618では、システム制御部50は、S613と同様に、「ゼブラ2レベル」の設定値に対応する輝度値の画素が出力画像に含まれているか否かを判断する。含まれている場合はS619に進み、そうでない場合はゼブラ表示処理を終了する。なお、ゼブラ表示処理の途中でも、ユーザによってモードダイヤル等の操作部70が操作された場合など、ゼブラ表示処理が中断(終了)される場合がある。
S619では、システム制御部50は、S614と同様に、「ゼブラ2レベル」の設定値に対応する輝度値の画素に対して、第2のゼブラパターンを重畳表示する。なお、S617で表示した第1のゼブラパターンと、第2のゼブラパターンとが重なり合う場合に、システム制御部50は、いずれか一方のパターン画像を当該重なり合う領域に表示してもよく、両方のパターン画像を当該重なり合う領域に表示してもよい。
≪動画撮影処理(S314)≫
図9は、本実施形態に係る動画撮影処理(S314)の処理を示すフローチャートである。
S901では、システム制御部50は、フルレンジの画像信号の読み出しを開始し、バッファ領域に対して動画像データを書き込む処理を含む動画記録開始処理を行う。このとき、システム制御部50は、撮影時のレンジとしてSDRが設定されているときは8Bitの輝度信号で記録し、HDRが設定されているときは10Bitの輝度信号で記録する。
S902では、システム制御部50は、バッファ領域に溜まった動画像データを記録媒体200に書き込む。
S903では、システム制御部50は、動画撮影を停止する指示が行われたか否かを判断する。動画撮影を停止する指示が行われた場合はS904へ進み、そうでない場合はS901へ進む。動画撮影を停止する指示としては、例えば、ユーザによってLVボタン76が押下された場合が挙げられる。
S904では、システム制御部50は、フルレンジの画像信号読み出しを中止する処理を含む動画記録停止処理を行う。なお、動画撮影処理の途中でも、ユーザによってモードダイヤル等の操作部70が操作された場合など、動画撮影処理が中断(終了)される場合がある。
<本実施形態の有利な効果>
以上のように、ゼブラパターンの表示条件を百分率で設定することで、外部ディスプレイがフルレンジに対応しておらず、ビデオレンジに変換されて画像が出力された場合でも、ユーザの意図した位置にゼブラパターンを表示することができる。また、第1のゼブラパターンの態様を、第2のゼブラパターンの態様と異ならせることで、ユーザは、第1のゼブラパターンと、第2のゼブラパターンを区別することができる。
<変形例>
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
上述の実施形態では、ゼブラパターン1またはゼブラパターン2を表示する例について説明したが、3つ以上のゼブラパターンが選択および表示されてもよい。また、本実施形態では、「ゼブラ1レベル」の設定可能範囲が5〜95%、「ゼブラ2レベル」の設定可能範囲が50〜100%である例について説明したが、設定可能範囲は限定されない。
上述の実施形態では、デジタルカメラにおいて各種処理が行われる例について説明したが、PCやディスプレイ等の電子機器において上述の処理が行われてもよい。
上述の実施形態では、デジタルカメラは、パターン画像を合成した画像を表示部または外部ディスプレイに対して出力する例について説明したが、出力される画像はこれに限られない。例えば、表示部または外部ディスプレイの一方に対してパターン画像を合成した画像を出力し、他方に対してパターン画像を合成していない画像を出力してもよい。
上述の実施形態では、1つの百分率の指定に応じて1つの輝度レンジが設定される例を説明したが、輝度レンジの指定方法はこれに限られない。例えば、設定する輝度レンジの最小輝度と最大輝度にそれぞれ対応する2つの百分率が指定されてもよい。
上述の実施形態では、撮像された画像を対象画像として用いたが、対象画像はこれに限られない。例えば、対象画像は、イラストや映画、テレビ番組映像、ゲーム映像などであってもよい。
また、指定された百分率の設定値に応じた輝度レンジは、指定された設定値を中心とする所定幅の輝度レンジ(第1の輝度レンジ)と、指定された設定値以上の輝度レンジ(第2の輝度レンジ)とに限られない。例えば、指定された設定値に応じた輝度レンジは、指定された設定値以下の輝度レンジであってもよい。
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワークや各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMP
U等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
(その他)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100:デジタルカメラ 50:システム制御部

Claims (14)

  1. 第1の画像の輝度レンジの少なくとも一部の輝度レンジを、百分率で指定するユーザ操作を受け付ける受付手段と、
    前記第1の画像のうち、前記ユーザ操作で指定された輝度レンジに対応する領域に、パターン画像を合成して、第2の画像を生成する合成手段と、
    前記第2の画像を、表示手段に出力する出力手段と、
    を有することを特徴とする電子機器。
  2. 対象画像のレンジに前記表示手段が対応している場合に前記対象画像を前記第1の画像として取得し、前記対象画像のレンジに前記表示手段が対応していない場合に前記対象画像のレンジを変換して前記第1の画像を取得する変換手段、をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記対象画像は撮像された画像である、
    ことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記合成手段は、
    前記百分率と画像のレンジに応じた輝度値とを対応付ける情報を用いて、前記ユーザ操作で指定された百分率を前記第1の画像のレンジにおける輝度値に変換して、
    前記第1の画像のうち、当該変換後の輝度値の画素を有する領域に、前記パターン画像を合成する、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電子機器。
  5. 前記受付手段は、前記百分率の設定値である第1の設定値および第2の設定値の少なくとも一方を指定するユーザ操作を受け付け、
    前記合成手段は、
    前記第1の設定値が指定された場合に、前記第1の画像のうち、前記第1の設定値に応じた第1の輝度レンジに対応する領域に、第1のパターン画像を合成し、
    前記第2の設定値が指定された場合に、前記第1の画像のうち、前記第2の設定値に応じた第2の輝度レンジに対応する領域に、第2のパターン画像を合成する、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電子機器。
  6. 前記第1の輝度レンジは、前記第1の設定値を中心とする所定幅の輝度レンジである、
    ことを特徴とする請求項5に記載の電子機器。
  7. 前記第2の輝度レンジは、前記第2の設定値以上の輝度レンジである、
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の電子機器。
  8. 前記第1のパターン画像の態様は前記第2のパターン画像の態様と異なる、
    ことを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の電子機器。
  9. 前記合成手段は、前記パターン画像の合成を行うか否かをユーザからの指示に応じて切り替える、
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の電子機器。
  10. 前記電子機器は撮像装置である、
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の電子機器。
  11. 前記表示手段は、前記電子機器に備えられた表示部、または前記電子機器とは別体の表
    示装置である、
    ことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の電子機器。
  12. 第1の画像の輝度レンジの少なくとも一部の輝度レンジを、百分率で指定するユーザ操作を受け付ける受付ステップと、
    前記第1の画像のうち、前記ユーザ操作で指定された輝度レンジに対応する領域に、パターン画像を合成して、第2の画像を生成する合成ステップと、
    前記第2の画像を、表示手段に出力する出力ステップと、
    を有することを特徴とする電子機器の制御方法。
  13. 請求項12に記載の電子機器の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
  14. 請求項12に記載の電子機器の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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