JP2021032370A - 液封ブッシュ - Google Patents

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真樹 細田
Maki Hosoda
真樹 細田
一高 大津
Kazutaka Otsu
一高 大津
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Abstract

【課題】中間筒の内側に内筒を容易に組み付ける。【解決手段】中間筒13において、軸方向の両端部より、軸方向の内側に位置する中間部分22に、周方向に間隔をあけて2つの貫通孔13aが形成され、弾性体14が、中間筒13のうち、周方向で互いに隣り合う貫通孔13a同士の間に位置する中間部分22の内周面、および中間筒13の内周面における貫通孔13aの開口周縁部に連結されることにより、貫通孔13aの内側に液室15が画成され、オリフィス通路16は、中間部分の外周面と、外筒11の内周面と、の間に設けられ、中間部分の軸方向の両端部のうちのいずれか一方は、全体が中間筒における軸方向の一の端部と一体に形成されるとともに、いずれか他方は、中間筒における軸方向の他の端部に接合部13bを介して連結されている。【選択図】図2

Description

本発明は、液封ブッシュに関する。
従来から、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に取付けられる外筒、および他方に取付けられるとともに、外筒の内側に設けられた内筒と、外筒と内筒との間に設けられた中間筒と、内筒の外周面と中間筒の内周面とを連結した弾性体と、を備え、外筒の内側に、2つの液室、およびこれらの液室同士を連通するオリフィス通路が設けられた液封ブッシュが知られている。
この種の液封ブッシュとして、例えば下記特許文献1に示されるような、中間筒に周方向に間隔をあけて2つの貫通孔が形成され、弾性体が、中間筒のうち、周方向で互いに隣り合う貫通孔同士の間に位置する中間部分の内周面、および中間筒の内周面における貫通孔の開口周縁部に連結されることにより、貫通孔の内側に液室が画成され、オリフィス通路が、中間部分の外周面と、外筒の内周面と、の間に設けられた構成が知られている。
特開2010−138938号公報
しかしながら、前記従来の液封ブッシュでは、未加硫ゴムを射出成形して弾性体を形成するのに先立って、中間筒の内側に内筒を組み付ける際、内筒に設けられた突起部等が、例えば中間筒に引っ掛かる等、この組み付けが困難になるおそれがあった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、中間筒の内側に内筒を容易に組み付けることができる液封ブッシュを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る液封ブッシュは、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に取付けられる外筒、および他方に取付けられるとともに、前記外筒の内側に設けられた内筒と、前記外筒と前記内筒との間に設けられた中間筒と、前記内筒の外周面と前記中間筒の内周面とを連結した弾性体と、を備え、前記外筒の内側に、2つの液室、およびこれらの液室同士を連通するオリフィス通路が設けられた液封ブッシュであって、前記中間筒において、この液封ブッシュの中心軸線に沿う軸方向の両端部より、軸方向の内側に位置する部分に、周方向に間隔をあけて2つの貫通孔が形成され、前記弾性体が、前記中間筒のうち、周方向で互いに隣り合う前記貫通孔同士の間に位置する中間部分の内周面、および前記中間筒の内周面における前記貫通孔の開口周縁部に連結されることにより、前記貫通孔の内側に前記液室が画成され、前記オリフィス通路は、前記中間部分の外周面と、前記外筒の内周面と、の間に設けられ、前記中間部分の軸方向の両端部のうちのいずれか一方は、全体が前記中間筒における軸方向の一の端部と一体に形成されるとともに、いずれか他方は、前記中間筒における軸方向の他の端部に接合部を介して連結されている。
この発明によれば、中間部分の軸方向の両端部のうちのいずれか一方の端部の全体が、中間筒における軸方向の一の端部と一体に形成されるとともに、いずれか他方の端部が、中間筒における軸方向の他の端部に接合部を介して連結されている。したがって、中間部分の前記他方の端部と、中間筒の軸方向の端部と、を、接合部を介して連結する前は、中間筒の軸方向の両端部同士が分離され、前記貫通孔が軸方向に開放されているので、内筒に突起部等が設けられていても、この突起部等を、例えば、中間筒の軸方向の両端部同士の間に位置させた状態で、中間筒の軸方向の両端部を、互いが軸方向に近付き、かつ前記突起部等が前記貫通孔の内側に位置するように、移動させることにより、前記突起部等を中間筒に干渉させずに、内筒を中間筒の内側に組み付けることができる。これにより、未加硫ゴムを射出成形して弾性体を形成するのに先立って、中間筒の内側に内筒を組み付ける際に、内筒に設けられた突起部等を、中間筒に干渉させにくくすることが可能になり、この組み付けを容易に行うことができる。
接合部が、中間部分の軸方向の端部に設けられていて、中間部分の軸方向の中央部に設けられていないので、接合部を、弾性体およびオリフィス通路から軸方向に離しやすくすることが可能になり、液封ブッシュの外径を大きくしなくても、弾性体、オリフィス通路、および接合部それぞれの径方向の大きさを確保することができる。これにより、液封ブッシュの外径を維持したまま、弾性体、およびオリフィス通路それぞれの径方向の大きさを確保しつつ、中間部分と中間筒の軸方向の端部との接合部を介した接合強度を容易に確保することができる。
2つの前記中間部分それぞれの前記他方の端部に各別に接続された前記接合部は、前記中間筒における軸方向の中央部を挟む軸方向の両側に位置してもよい。
この場合、2つの中間部分それぞれの前記他方の端部に各別に接続された接合部が、中間筒における軸方向の中央部を挟む軸方向の両側に位置しているので、中間筒の軸方向の端部と、中間部分の前記他方の端部と、を、接合部を介して連結する前は、中間筒における1つの軸方向の端部と、1つの中間部分における前記一方の端部の全体と、が一体に形成されてなる2つの部品を、互いに同じ形状で同じ大きさとすることが可能になり、同一の成形金型を用いて射出成形することができる。
前記中間部分の軸方向の両端部は、前記中間筒の軸方向の端部に連なる外縁部分を備え、前記外縁部分における周方向の両端縁は、前記中間部分を径方向の外側から見て、凹曲線状を呈し、前記中間部分における周方向の両端縁のうち、前記外縁部分より軸方向の内側に位置する部分は、この中間部分を径方向の外側から見て、軸方向に真直ぐ延び、前記接合部は、前記中間部分の軸方向の端部のうち、前記外縁部分より軸方向の内側に位置する部分に設けられてもよい。
この場合、接合部が、中間部分の軸方向の端部のうち、前記外縁部分より軸方向の内側に位置する部分に設けられているので、中間筒の軸方向の端部と、中間部分の前記一方の端部の全体と、が一体に形成されてなる部品を成形金型から容易に取り出すことができる。
この発明によれば、中間筒の内側に内筒を容易に組み付けることができる。
本発明の一実施形態に係る液封ブッシュの軸方向の中央部における横断面図である。 図1のII−II線矢視断面図である。 中間筒の内側に内筒を組み付けた状態において、貫通孔を径方向の外側から見た図である。 中間筒の内側に内筒を組み付けた状態において、中間部分を径方向の外側から見た図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る液封ブッシュを説明する。
図1および図2に示されるように、液封ブッシュ1は、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に取付けられる外筒11、および他方に取付けられるとともに、外筒11の内側に設けられた内筒12と、外筒11と内筒12との間に設けられた中間筒13と、内筒12の外周面と中間筒13の内周面とを連結した弾性体14と、を備え、外筒11の内側に、2つの液室15、およびこれらの液室15同士を連通するオリフィス通路16が設けられている。
図示の例では、オリフィス通路16は2つ設けられている。液室15、およびオリフィス通路16に、例えばエチレングリコール、水、若しくはシリコーンオイル等の液体が封入されている。なお、オリフィス通路16は1つでもよい。
液体は、例えば液室15およびオリフィス通路16を、減圧した状態で、液体が貯留された密封タンクに連通させることによって、液室15およびオリフィス通路16に注入される。
外筒11、内筒12、および中間筒13は、共通軸(中心軸線)Oと同軸に配設されている。以下、共通軸Oに沿う方向を軸方向といい、軸方向から見て、共通軸Oに交差する方向を径方向といい、共通軸O回りに周回する方向を周方向という。軸方向において、液封ブッシュ1の中央部側を内側といい、液封ブッシュ1の中央部から離れる側を外側という。
外筒11、内筒12、中間筒13、弾性体14、液室15、およびオリフィス通路16それぞれの軸方向の中央部は一致している。
内筒12は、第1筒体12aと、第1筒体12aを径方向の外側から囲う第2筒体12bと、第1筒体12aの外周面と第2筒体12bの内周面とを連結する連結ゴム12cと、を備えている。第1筒体12aおよび第2筒体12bは、筒状に形成されている。軸方向から見て、第1筒体12aの内周面および外周面、並びに第2筒体12bの内周面は、円形状を呈し、第2筒体12bの外周面は、四角形状を呈する。第2筒体12bは、例えば合成樹脂材料等で形成されている。なお、内筒12は、連結ゴム12cを有しなくてもよい。また、第1筒体12aおよび第2筒体12bは一体に形成されてもよい。
中間筒13は、例えば合成樹脂材料等で形成されている。中間筒13は、外筒11内に嵌合されている。中間筒13の外周面に被覆ゴム26が設けられている。被覆ゴム26は、弾性体14と一体に形成されている。被覆ゴム26は、外筒11の内周面に圧接している。
中間筒13において、軸方向の両端部より軸方向の内側に位置する部分に、周方向に間隔をあけて2つの貫通孔13aが形成されている。図示の例では、2つの貫通孔13aは、互いに同じ形状で同じ大きさに形成されている。2つの貫通孔13aはそれぞれ、全域にわたって径方向で互いに対向している。なお、2つの貫通孔13aは、径方向で互いに対向しなくてもよい。貫通孔13aは、中間筒13のうち、軸方向の両端部より軸方向の内側に位置する部分における軸方向の全域に形成されている。
以下、中間筒13のうち、軸方向の両端部より軸方向の内側に位置し、かつ周方向で互いに隣り合う貫通孔13a同士の間に位置する部分を、中間部分22という。
中間部分22の軸方向の大きさは、中間筒13の軸方向の端部における軸方向の大きさより大きくなっている。各中間部分22の内周面は、軸方向の全長にわたって、軸方向に直交する横断面視で一方向に真直ぐ延びる平坦面となっている。図4に示されるように、各中間部分22は、径方向から見て、軸方向に長い長方形状を呈する。
各中間部分22の外周面と、外筒11の内周面と、の間に、オリフィス通路16が各別に設けられている。
図3および図4に示されるように、中間部分22の軸方向の両端部のうちのいずれか一方は、全体が中間筒13における軸方向の一の端部と一体に形成されるとともに、いずれか他方は、中間筒13における軸方向の他の端部に接合部13bを介して連結されている。図示の例では、2つの中間部分22それぞれの前記他方の端部に各別に接続された接合部13bが、中間筒13における軸方向の中央部を挟む軸方向の両側に位置している。各接合部13bと、中間筒13における軸方向の中央部と、の軸方向の各距離は、互いに同じになっている。
これにより、中間筒13における1つの軸方向の端部と、1つの中間部分22の前記一方の端部の全体と、が一体に形成され、かつ互いに同じ形状で同じ大きさに形成された2つの一体成形品を、軸方向の向きを互いに逆向きにした状態で、各中間部分22の前記他方の端部を、他の一体成形品における中間筒13の軸方向の端部に接合部13bを介して各別に連結することによって、中間筒13が構成されている。
中間部分22の軸方向の両端部は、中間筒13の軸方向の端部に連なる外縁部分22aを備えている。外縁部分22aは、中間筒13の軸方向の端部と一体に形成されている。外縁部分22aにおける周方向の両端縁は、図4に示されるように、中間部分22を径方向の外側から見て、軸方向の内側に向かうに従い、中間部分22の周方向の大きさが小さくなる向きに延びる凹曲線状を呈する。中間部分22における周方向の両端縁のうち、外縁部分22aより軸方向の内側に位置する部分は、この中間部分22を径方向の外側から見て、軸方向に真直ぐ延びている。
接合部13bは、中間部分22の前記他方の端部のうち、外縁部分22aより軸方向の内側に位置する内側部分と、中間筒13の軸方向の端部と、を、中間部分22における前記他方の端部の外縁部分22aを介して連結している。図示の例では、接合部13bは、中間部分22における前記他方の端部の前記内側部分と、中間部分22における前記他方の端部の外縁部分22aと、が熱溶着されて形成されている。
なお、接合部13bは、例えば、中間部分22の前記他方の端部、および中間筒13の軸方向の端部側のうちのいずれか一方に形成された嵌合突部、およびいずれか他方に形成され、かつ嵌合突部が嵌合された窪み部等により構成されてもよい。
2つの中間部分22それぞれの前記他方の端部に各別に接続された接合部13bが、中間筒13における軸方向の中央部から軸方向の同じ向きに離れて位置する構成等を採用してもよい。
接合部13bは、中間部分22における前記他方の端部の全体を、中間筒13の軸方向の端部に連結してもよい。
液室15およびオリフィス通路16それぞれにおける内面の少なくとも一部は、ゴム材料により画成されている。液室15の軸方向の大きさは、オリフィス通路16の軸方向の大きさより大きく、オリフィス通路16は、液室15における軸方向の中央部に開口している。オリフィス通路16は、被覆ゴム26の外周面に形成された、周方向に延びる溝部とされ、中間筒13の各中間部分22の外周面に各別に設けられている。
弾性体14は、ゴム材料により形成されている。弾性体14が、中間部分22の内周面、および中間筒13の内周面における貫通孔13aの開口周縁部に連結されることにより、貫通孔13aの内側に液室15が画成されている。弾性体14は、中間筒13の内周面における貫通孔13aの開口周縁部の全周にわたって連結されている。弾性体14のうち、少なくとも中間筒13の内周面における貫通孔13aの開口周縁部に連結された部分が、液室15の内面の一部を画成している。
図1および図2に示されるように、液室15には、径方向の外側に向けて突出し、外筒11の内周面に当接可能なストッパ突部17が設けられている。ストッパ突部17は、内筒12の第2筒体12bの外周面から径方向の外側に向けて突出している。ストッパ突部17は、内筒12および液室15それぞれにおける軸方向の中央部に設けられている。ストッパ突部17のうち、少なくとも径方向の外端部は、弾性材料により形成されている。図示の例では、ストッパ突部17の全体が、ゴム材料により形成されている。ストッパ突部17は、弾性体14と一体に形成されている。ストッパ突部17の径方向の外端部と、外筒11の内周面と、の間に径方向の隙間が設けられている。
内筒12の外周面において、中間筒13の貫通孔13aと径方向で対向する各部分に、径方向の外側に向けて突出した突起部12eが、軸方向に間隔をあけて2つずつ形成されている。なお、内筒12に突起部12eを形成しなくてもよい。軸方向で隣り合う2つの突起部12eは、ストッパ突部17を軸方向に挟んでいる。突起部12eは、内筒12の第2筒体12bの外周面に形成されている。
軸方向に沿う縦断面視において、突起部12eの表面のうち、軸方向の外側を向く面は、径方向の内側から外側に向かうに従い、軸方向の内側に向けて延びていて、中間筒13の内周面における貫通孔13aの開口周縁部とほぼ平行に延びている。前記縦断面視において、突起部12eの表面のうち、軸方向に沿うストッパ突部17側を向く面は、径方向に沿って真直ぐ延び、ストッパ突部17から軸方向に離れている。突起部12eは、ストッパ突部17より径方向の内側に位置している。
中間筒13において、液室15およびオリフィス通路16より軸方向の外側に位置する軸方向の両端部に、径方向の外側に向けて突出し、全周にわたって連続して延びる環状突部21が形成されている。環状突部21は、中間筒13における軸方向の両端部に、軸方向に間隔をあけて複数ずつ形成されている。複数の環状突部21それぞれの径方向の外端部は、径方向の同等の位置に位置している。複数の環状突部21は、外筒11内に嵌合されている。
図示の例では、環状突部21は、中間筒13における軸方向の両端部に、軸方向に間隔をあけて2つずつ形成されている。環状突部21は、中間筒13における軸方向の外端開口縁より軸方向の内側に位置している。中間筒13の外周面のうち、環状突部21より軸方向の外側に位置する部分は、軸方向の外側に向かうに従い、径方向の内側に向けて延びている。中間筒13における軸方向の両端部において、環状突部21より軸方向の外側に位置する部分に、外筒11の軸方向の両端部が各別に加締められて固定されている。
中間筒13のうち、軸方向の両端部は、軸方向の両端部より軸方向の内側に位置する中間部分22より肉厚に形成されている。なお、中間筒13の肉厚を、例えば軸方向の全長にわたって同等にしてもよい。中間筒13の内周面における軸方向の両端部は、内筒12の外周面と径方向で対向している。中間筒13の内周面における軸方向の両端部は、内筒12の突起部12eにおける径方向の外端縁に対して、同じ径方向の位置、または径方向の内側に位置している。
被覆ゴム26は、複数の環状突部21の外周面を軸方向に跨ぎ、中間筒13の外周面における軸方向の全域にわたって設けられている。環状突部21の外周面に、外筒11の内周面が、被覆ゴム26を介して圧接している。
図3および図4に示されるように、環状突部21の外周面には、径方向の内側に向けて窪み、軸方向に貫く縦孔31が形成されている。中間筒13の外周面における軸方向の同じ端部に位置する複数の環状突部21のうち、少なくとも最も軸方向の内側に位置する環状突部21の外周面に、縦孔31が形成されている。図示の例では、複数の環状突部21の外周面に縦孔31が各別に形成されている。
縦孔31は、環状突部21の外周面に、周方向に間隔をあけて複数設けられている。全ての縦孔31に、被覆ゴム26の一部が満たされている。中間筒13の外周面における軸方向の同じ端部に位置する複数の環状突部21のうち、一方の環状突部21に設けられた縦孔31、および他方の環状突部21に設けられた縦孔31それぞれの周方向の中央部は、互いに一致している。すなわち、軸方向で隣り合う縦孔31の周方向の中央部は互いに一致している。
中間筒13の外周面における軸方向の同じ端部に位置する複数の環状突部21のうち、軸方向の内側に位置する環状突部21に形成された縦孔31の内容積は、軸方向の外側に位置する環状突部21に形成された縦孔31の内容積以上となっている。
図示の例では、前者の縦孔31における周方向の大きさ、および軸方向大きさが、後者の縦孔31における周方向の大きさ、および軸方向大きさより大きくなっている。両者の縦孔31の各深さは互いに同等になっている。
なお、例えば、前者の縦孔31の深さを、後者の縦孔31の深さより深くしてもよく、また、前者の縦孔31の内容積を、後者の縦孔31の内容積より小さくしてもよい。
図2に示されるように、中間筒13の外周面において、液室15およびオリフィス通路16を軸方向の両側から挟む各位置に、周方向の全長にわたって延び、外筒11の内周面に圧接した主シール突部23が各別に設けられている。主シール突部23は、中間筒13の外周面における軸方向の両端部に設けられている。主シール突部23は、軸方向の同じ端部に位置する2つの環状突部21同士の間に設けられている。主シール突部23は、ゴム材料により形成され、軸方向の内側に倒れ込んでいる。主シール突部23は、被覆ゴム26と一体に形成されている。
中間筒13の外周面において、主シール突部23より軸方向の外側に位置する部分に、周方向の全長にわたって延び、外筒11の内周面に圧接した端シール突部19が設けられている。端シール突部19は、中間筒13の外周面のうち、環状突部21より軸方向の外側に位置する部分に設けられ、外筒11の内周面における軸方向の両端部が圧接している。端シール突部19の厚さは、軸方向の外側に向かうに従い、厚くなっている。端シール突部19は、被覆ゴム26と一体に形成されている。
被覆ゴム26の外周面のうち、主シール突部23に対して軸方向の内側から連なる部分に、径方向の内側に向けて窪む凹部18が形成されている。凹部18は、周方向の全長にわたって連続して延びている。凹部18は、軸方向の同じ端部に位置する2つの環状突部21同士の間に設けられている。
弾性体14、ストッパ突部17、被覆ゴム26、主シール突部23、および端シール突部19は、未加硫ゴムの射出成形により一体に形成されている。射出成形時のゲート部分は、主シール突部23より軸方向の内側に位置している、例えばストッパ突部17等に設けられている。
なお、射出成形時のゲート部分は、主シール突部23より軸方向の外側に位置してもよい。
そして、この液封ブッシュ1に振動が入力されたときに、弾性体14が弾性変形しつつ、2つの液室15の内容積が変動することで、液室15内の液体がオリフィス通路16を流通して液柱共振を生じさせることにより振動が減衰、吸収される。
以上説明したように、本実施形態による液封ブッシュ1によれば、中間部分22の軸方向の両端部のうちのいずれか一方の端部の全体が、中間筒13における軸方向の一の端部と一体に形成されるとともに、いずれか他方の端部が、中間筒13における軸方向の他の端部に接合部13bを介して連結されている。
したがって、中間部分22の前記他方の端部と、中間筒13の軸方向の端部と、を、接合部13bを介して連結する前は、中間筒13の軸方向の両端部同士が分離され、貫通孔13aが軸方向に開放されているので、内筒12の突起部12eを、例えば、中間筒13の軸方向の両端部同士の間に位置させた状態で、中間筒13の軸方向の両端部を、互いが軸方向に近付き、かつ突起部12eが貫通孔13aの内側に位置するように、移動させることにより、突起部12eを中間筒13に干渉させずに、内筒12を中間筒13の内側に組み付けることができる。
これにより、未加硫ゴムを射出成形して弾性体14を形成するのに先立って、中間筒13の内側に内筒12を組み付ける際に、内筒12に設けられた突起部12eを、中間筒13に干渉させにくくすることが可能になり、この組み付けを容易に行うことができる。
接合部13bが、中間部分22の軸方向の端部に設けられていて、中間部分22の軸方向の中央部に設けられていないので、接合部13bを、弾性体14およびオリフィス通路16から軸方向に離しやすくすることが可能になり、液封ブッシュ1の外径を大きくしなくても、弾性体14、オリフィス通路16、および接合部13bそれぞれの径方向の大きさを確保することができる。これにより、液封ブッシュ1の外径を維持したまま、弾性体14、およびオリフィス通路16それぞれの径方向の大きさを確保しつつ、中間部分22と中間筒13の軸方向の端部との接合部13bを介した接合強度を容易に確保することができる。
2つの中間部分22それぞれの前記他方の端部に各別に接続された接合部13bが、中間筒13における軸方向の中央部を挟む軸方向の両側に位置しているので、中間筒13の軸方向の端部と、中間部分22の前記他方の端部と、を、接合部13bを介して連結する前は、中間筒13における1つの軸方向の端部と、1つの中間部分22における前記一方の端部の全体と、が一体に形成されてなる2つの部品を、互いに同じ形状で同じ大きさとすることが可能になり、同一の成形金型を用いて射出成形することができる。
接合部13bが、中間部分22の軸方向の端部のうち、外縁部分22aより軸方向の内側に位置する部分に設けられているので、中間筒13の軸方向の端部と、中間部分22の前記一方の端部の全体と、が一体に形成されてなる部品を成形金型から容易に取り出すことができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、主シール突部23が軸方向の内側に倒れ込んだ構成を示したが、主シール突部23を軸方向の外側に倒れ込ませる等適宜変更してもよい。
ストッパ突部17、被覆ゴム26、主シール突部23、端シール突部19、凹部18、および縦孔31を設けなくてもよい。
液封ブッシュ1は、トーションビーム式リアサスペンション、車両のエンジンマウント、建設機械に搭載された発電機のマウント、および工場等に設置される機械のマウント等に適用してもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 液封ブッシュ
11 外筒
12 内筒
13 中間筒
13a 貫通孔
13b 接合部
14 弾性体
15 液室
16 オリフィス通路
22 中間部分
22a 外縁部分
O 共通軸(中心軸線)

Claims (3)

  1. 振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に取付けられる外筒、および他方に取付けられるとともに、前記外筒の内側に設けられた内筒と、
    前記外筒と前記内筒との間に設けられた中間筒と、
    前記内筒の外周面と前記中間筒の内周面とを連結した弾性体と、を備え、
    前記外筒の内側に、2つの液室、およびこれらの液室同士を連通するオリフィス通路が設けられた液封ブッシュであって、
    前記中間筒において、この液封ブッシュの中心軸線に沿う軸方向の両端部より、軸方向の内側に位置する部分に、周方向に間隔をあけて2つの貫通孔が形成され、
    前記弾性体が、前記中間筒のうち、周方向で互いに隣り合う前記貫通孔同士の間に位置する中間部分の内周面、および前記中間筒の内周面における前記貫通孔の開口周縁部に連結されることにより、前記貫通孔の内側に前記液室が画成され、
    前記オリフィス通路は、前記中間部分の外周面と、前記外筒の内周面と、の間に設けられ、
    前記中間部分の軸方向の両端部のうちのいずれか一方は、全体が前記中間筒における軸方向の一の端部と一体に形成されるとともに、いずれか他方は、前記中間筒における軸方向の他の端部に接合部を介して連結されている、液封ブッシュ。
  2. 2つの前記中間部分それぞれの前記他方の端部に各別に接続された前記接合部は、前記中間筒における軸方向の中央部を挟む軸方向の両側に位置している、請求項1に記載の液封ブッシュ。
  3. 前記中間部分の軸方向の両端部は、前記中間筒の軸方向の端部に連なる外縁部分を備え、
    前記外縁部分における周方向の両端縁は、前記中間部分を径方向の外側から見て、凹曲線状を呈し、
    前記中間部分における周方向の両端縁のうち、前記外縁部分より軸方向の内側に位置する部分は、この中間部分を径方向の外側から見て、軸方向に真直ぐ延び、
    前記接合部は、前記中間部分の軸方向の端部のうち、前記外縁部分より軸方向の内側に位置する部分に設けられている、請求項1または2に記載の液封ブッシュ。
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