JP2021092273A - 液封ブッシュ - Google Patents

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真樹 細田
Maki Hosoda
真樹 細田
一高 大津
Kazutaka Otsu
一高 大津
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Abstract

【課題】中間筒の内側に内筒を容易に組み付ける。【解決手段】中間筒13において、軸方向の両端部より、軸方向の内側に位置する中間部分22に、周方向に間隔をあけて2つの貫通孔13aが形成され、弾性体14が、中間筒13のうち、周方向で互いに隣り合う貫通孔13a同士の間に位置する中間部分22の内周面、および中間筒13の内周面における貫通孔13aの開口周縁部に連結されることにより、貫通孔13aの内側に液室15が画成され、オリフィス通路16は、中間部分22の外周面と、外筒11の内周面と、の間に設けられ、中間部分22は、中間筒13における軸方向の両端部と各別に一体に形成された一対の端部分35と、一対の端部分35同士を軸方向に連結する連結部材36と、を備え、端部分35、および連結部材36には、互いに係合する第1係合部41および第2係合部42が各別に形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、液封ブッシュに関する。
従来から、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に取付けられる外筒、および他方に取付けられるとともに、外筒の内側に設けられた内筒と、外筒と内筒との間に設けられた中間筒と、内筒の外周面と中間筒の内周面とを連結した弾性体と、を備え、外筒の内側に、2つの液室、およびこれらの液室同士を連通するオリフィス通路が設けられた液封ブッシュが知られている。
この種の液封ブッシュとして、例えば下記特許文献1に示されるような、中間筒に周方向に間隔をあけて2つの貫通孔が形成され、弾性体が、中間筒のうち、周方向で互いに隣り合う貫通孔同士の間に位置する中間部分の内周面、および中間筒の内周面における貫通孔の開口周縁部に連結されることにより、貫通孔の内側に液室が画成され、オリフィス通路が、中間部分の外周面と、外筒の内周面と、の間に設けられた構成が知られている。
特開2010−138938号公報
しかしながら、前記従来の液封ブッシュでは、未加硫ゴムを射出成形して弾性体を形成するのに先立って、中間筒の内側に内筒を組み付ける際、内筒に設けられた突起部等が、例えば中間筒に引っ掛かる等、この組み付けが困難になるおそれがあった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、中間筒の内側に内筒を容易に組み付けることができる液封ブッシュを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る液封ブッシュは、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に取付けられる外筒、および他方に取付けられるとともに、前記外筒の内側に設けられた内筒と、前記外筒と前記内筒との間に設けられた中間筒と、前記内筒の外周面と前記中間筒の内周面とを連結した弾性体と、を備え、前記外筒の内側に、2つの液室、およびこれらの液室同士を連通するオリフィス通路が設けられた液封ブッシュであって、前記中間筒において、この液封ブッシュの中心軸線に沿う軸方向の両端部より、前記軸方向の内側に位置する部分に、周方向に間隔をあけて2つの貫通孔が形成され、前記弾性体が、前記中間筒のうち、周方向で互いに隣り合う前記貫通孔同士の間に位置する中間部分の内周面、および前記中間筒の内周面における前記貫通孔の開口周縁部に連結されることにより、前記貫通孔の内側に前記液室が画成され、前記オリフィス通路は、前記中間部分の外周面と、前記外筒の内周面と、の間に設けられ、前記中間部分は、前記中間筒における前記軸方向の両端部と各別に一体に形成された一対の端部分と、一対の前記端部分同士を前記軸方向に連結する連結部材と、を備え、前記端部分、および前記連結部材には、互いに係合する第1係合部および第2係合部が各別に形成されている。
この発明によれば、中間部分が、中間筒における軸方向の両端部と各別に一体に形成された一対の端部分と、一対の端部分同士を軸方向に連結する連結部材と、を備えているので、一対の端部分が、連結部材を介して軸方向に連結される前は、中間筒に形成された貫通孔を、軸方向に開放しておくことが可能になる。したがって、内筒に突起部等が設けられていても、この突起部等を、例えば、中間筒の軸方向の両端部同士の間に位置させた状態で、中間筒の軸方向の両端部を、互いが軸方向に近付き、かつ前記突起部等が前記貫通孔の内側に位置するように、移動させることにより、前記突起部等を中間筒に干渉させずに、内筒を中間筒の内側に組み付けることができる。これにより、未加硫ゴムを射出成形して弾性体を形成するのに先立って、中間筒の内側に内筒を組み付ける際に、内筒に設けられた突起部等を、中間筒に干渉させにくくすることが可能になり、この組み付けを容易に行うことができる。
中間部分が、中間筒における軸方向の両端部と各別に一体に形成された一対の端部分と、一対の端部分同士を軸方向に連結する連結部材と、を備えているので、連結部材の軸方向の長さを異ならせれば、中間筒の軸方向の端部、および端部分が一体に形成された部材は同一であっても、液封ブッシュの軸方向の長さを異ならせることが可能になり、軸方向の長さの異なる複数種の液封ブッシュを容易に得ることができる。
端部分、および連結部材に、互いに係合する第1係合部および第2係合部が各別に形成されているので、例えば、中間筒を弾性体を形成する成形金型にセットするとき、並びに、弾性体を射出成形するとき等に、端部分および連結部材が相対的に位置ずれするのを抑制することが可能になり、例えば、液封ブッシュを容易に精度よく形成すること等ができる。
前記第1係合部および前記第2係合部のうちのいずれか一方は凹状に形成されるとともに、いずれか他方は、凸状に形成されて、前記第1係合部および前記第2係合部のうちのいずれか一方に嵌合されてもよい。
この場合、第1係合部および第2係合部のうちのいずれか一方が、凹状に形成されるとともに、いずれか他方が、凸状に形成されて、第1係合部および第2係合部のうちのいずれか一方に嵌合されているので、端部分および連結部材が相対的に位置ずれするのを、簡易な構成で確実に抑制することができる。
前記第1係合部および前記第2係合部のうちのいずれか他方における周方向の両端面に、いずれか一方の内面に当接する微小突起が各別に形成されてもよい。
この場合、第1係合部および第2係合部のうちのいずれか他方における周方向の両端面に、いずれか一方の内面に当接する微小突起が各別に形成されているので、第1係合部および第2係合部の係合が外れるのを抑制することが可能になり、端部分および連結部材が相対的に位置ずれするのを確実に抑制することができる。
前記微小突起は、径方向に延びる突条状に形成されてもよい。
この場合、微小突起が、径方向に延びる突条状に形成されているので、第1係合部および第2係合部のうちのいずれか一方の内面と、微小突起と、を径方向に長く当接させることが可能になり、端部分および連結部材が相対的に位置ずれするのを確実に抑制することができる。
前記中間筒における前記軸方向の両端部に、径方向の外側に向けて突出し、周方向に延び、前記外筒内に嵌合された環状突部が形成され、前記環状突部の外周面に、径方向の内側に向けて窪み、前記軸方向に貫く縦孔が、周方向に間隔をあけて複数形成され、前記中間筒の外周面に、前記環状突部の外周面を軸方向に跨ぐ被覆ゴムが設けられ、前記縦孔に、前記被覆ゴムの一部が満たされ、複数の前記縦孔のうち、前記中間部分と周方向の位置が同じ前記縦孔は、他の前記縦孔より前記軸方向の長さが長くなってもよい。
この場合、環状突部の外周面に、周方向に間隔をあけて複数の縦孔が形成されているので、被覆ゴムを射出成形する際に、未加硫ゴムを、環状突部の外周面を軸方向に跨がせて、軸方向に流動させやすくすることができる。
複数の縦孔のうち、中間部分と周方向の位置が同じ縦孔の軸方向の長さが、他の縦孔の軸方向の長さより長くなっているので、環状突部の外周面のうち、中間部分と周方向の位置が同じで、未加硫ゴムが軸方向に比較的流動しにくい部分であっても、未加硫ゴムを、環状突部の外周面を円滑に軸方向に跨がせることができる。
この発明によれば、中間筒の内側に内筒を容易に組み付けることができる。
本発明の一実施形態に係る液封ブッシュの軸方向の中央部における横断面図である。 図1のII−II線矢視断面図である。 中間筒の内側に内筒を組み付けた状態において、貫通孔を径方向の外側から見た図である。 中間筒の内側に内筒を組み付けた状態において、中間部分を径方向の外側から見た図である。 第1環状突部の一部の横断面図である。 本発明の一実施形態に係る液封ブッシュにおいて、図4に示すVI−VI線矢視と対応する位置の横断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る液封ブッシュを説明する。
図1および図2に示されるように、液封ブッシュ1は、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に取付けられる外筒11、および他方に取付けられるとともに、外筒11の内側に設けられた内筒12と、外筒11と内筒12との間に設けられた中間筒13と、内筒12の外周面と中間筒13の内周面とを連結した弾性体14と、を備え、外筒11の内側に、2つの液室15、およびこれらの液室15同士を連通するオリフィス通路16が設けられている。
図示の例では、オリフィス通路16は2つ設けられている。液室15、およびオリフィス通路16に、例えばエチレングリコール、水、若しくはシリコーンオイル等の液体が封入されている。なお、オリフィス通路16は1つでもよい。
液体は、例えば液室15およびオリフィス通路16を、減圧した状態で、液体が貯留された密封タンクに連通させることによって、液室15およびオリフィス通路16に注入される。
外筒11、内筒12、および中間筒13は、共通軸(中心軸線)Oと同軸に配設されている。以下、共通軸Oに沿う方向を軸方向といい、軸方向から見て、共通軸Oに交差する方向を径方向といい、共通軸O回りに周回する方向を周方向という。軸方向において、液封ブッシュ1の中央部側を内側といい、液封ブッシュ1の中央部から離れる側を外側という。
外筒11、内筒12、中間筒13、弾性体14、液室15、およびオリフィス通路16それぞれの軸方向の中央部は一致している。
内筒12は、第1筒体12aと、第1筒体12aを径方向の外側から囲う第2筒体12bと、第1筒体12aの外周面と第2筒体12bの内周面とを連結する連結ゴム12cと、を備えている。軸方向から見て、第1筒体12aの内周面および外周面、並びに第2筒体12bの内周面は、円形状を呈する。第2筒体12bは、例えば合成樹脂材料等で形成されている。なお、内筒12は、連結ゴム12cを有しなくてもよい。また、第1筒体12aおよび第2筒体12bは一体に形成されてもよい。
中間筒13は、例えば合成樹脂材料等で形成されている。中間筒13は、外筒11内に嵌合されている。中間筒13の外周面に被覆ゴム26が設けられている。被覆ゴム26は、弾性体14と一体に形成されている。被覆ゴム26は、外筒11の内周面に圧接している。
中間筒13において、軸方向の両端部より軸方向の内側に位置する部分に、周方向に間隔をあけて2つの貫通孔13aが形成されている。図示の例では、2つの貫通孔13aは、互いに同じ形状で同じ大きさに形成されている。2つの貫通孔13aはそれぞれ、全域にわたって径方向で互いに対向している。なお、2つの貫通孔13aは、径方向で互いに対向しなくてもよい。貫通孔13aは、中間筒13のうち、軸方向の両端部より軸方向の内側に位置する部分における軸方向の全域に形成されている。
以下、中間筒13のうち、軸方向の両端部より軸方向の内側に位置し、かつ周方向で互いに隣り合う貫通孔13a同士の間に位置する部分を、中間部分22という。
中間部分22の軸方向の大きさは、中間筒13の軸方向の端部における軸方向の大きさより大きくなっている。各中間部分22の内周面は、軸方向の全長にわたって、共通軸Oに直交する横断面視で一方向に真直ぐ延びる平坦面となっている。図4に示されるように、各中間部分22は、径方向から見て、軸方向に長い長方形状を呈する。
各中間部分22の外周面と、外筒11の内周面と、の間に、オリフィス通路16が各別に設けられている。
液室15およびオリフィス通路16それぞれにおける内面の少なくとも一部は、ゴム材料により画成されている。液室15の軸方向の大きさは、オリフィス通路16の軸方向の大きさより大きく、オリフィス通路16は、液室15における軸方向の中央部に開口している。オリフィス通路16は、被覆ゴム26の外周面に形成された、周方向に延びる溝部とされ、中間筒13の各中間部分22の外周面に各別に設けられている。
弾性体14は、ゴム材料により形成されている。弾性体14が、中間部分22の内周面、および中間筒13の内周面における貫通孔13aの開口周縁部に連結されることにより、貫通孔13aの内側に液室15が画成されている。弾性体14は、中間筒13の内周面における貫通孔13aの開口周縁部の全周にわたって連結されている。弾性体14のうち、少なくとも中間筒13の内周面における貫通孔13aの開口周縁部に連結された部分が、液室15の内面の一部を画成している。
図1および図2に示されるように、液室15には、径方向の外側に向けて突出し、外筒11の内周面に当接可能なストッパ突部17が設けられている。ストッパ突部17は、内筒12の第2筒体12bの外周面から径方向の外側に向けて突出している。ストッパ突部17は、内筒12および液室15それぞれにおける軸方向の中央部に設けられている。ストッパ突部17のうち、少なくとも径方向の外端部は、弾性材料により形成されている。図示の例では、ストッパ突部17の全体が、ゴム材料により形成されている。ストッパ突部17は、弾性体14と一体に形成されている。ストッパ突部17の径方向の外端部と、外筒11の内周面と、の間に径方向の隙間が設けられている。
内筒12の外周面において、中間筒13の貫通孔13aと径方向で対向する各部分に、径方向の外側に向けて突出した突起部12eが、軸方向に間隔をあけて2つずつ形成されている。なお、内筒12に突起部12eを形成しなくてもよい。軸方向で隣り合う2つの突起部12eは、ストッパ突部17を軸方向に挟んでいる。突起部12eは、内筒12の第2筒体12bの外周面に形成されている。
軸方向に沿う縦断面視において、突起部12eの表面のうち、軸方向の外側を向く面は、径方向の内側から外側に向かうに従い、軸方向の内側に向けて延びていて、中間筒13の内周面における貫通孔13aの開口周縁部とほぼ平行に延びている。前記縦断面視において、突起部12eの表面のうち、軸方向に沿うストッパ突部17側を向く面は、径方向に沿って真直ぐ延び、ストッパ突部17から軸方向に離れている。突起部12eは、ストッパ突部17より径方向の内側に位置している。
中間筒13において、液室15およびオリフィス通路16より軸方向の外側に位置する軸方向の両端部に、径方向の外側に向けて突出し、全周にわたって連続して延びる第1環状突部(環状突部)21が形成されている。第1環状突部21は、外筒11内に嵌合されている。第1環状突部21の外周面に、径方向の内側に向けて窪み、軸方向に貫く第1縦孔(縦孔)31、32、33が、周方向に間隔をあけて複数形成されている。第1縦孔31〜33に、被覆ゴム26の一部が満たされ、被覆ゴム26は、第1環状突部21の外周面を軸方向に跨いでいる。複数の第1縦孔31〜33の全てに、被覆ゴム26の一部が満たされている。第1環状突部21の外周面に、外筒11の内周面が、被覆ゴム26を介して圧接している。
図4に示されるように、複数の第1縦孔31〜33のうち、中間部分22と周方向の位置が同じ第1縦孔(以下、対応縦孔という)31は、他の第1縦孔32、33より軸方向の長さが長くなっている。対応縦孔31の深さ(径方向の大きさ)は、他の第1縦孔32、33の深さより深くなっている。対応縦孔31の内面は、中間部分22の外周面と軸方向に段差無く連なっている。対応縦孔31における軸方向の内端部の幅(周方向の大きさ)は、軸方向の内側に向かうに従い、狭くなっている。
対応縦孔31は、第1環状突部21において、2つの中間部分22と周方向の位置が同じ各部分に、複数ずつ設けられている。対応縦孔31は、第1環状突部21において、中間部分22と周方向の位置が同じ部分に、周方向に同等の間隔をあけて設けられている。1つの対応縦孔31は、第1環状突部21において、中間部分22の周方向の中央部と周方向の位置が同じ部分に設けられている。
ここで、中間筒13には、図3および図5に示されるように、第1縦孔31〜33から周方向に離れた位置に、軸方向に延びる縦パーティングラインPLが設けられている。
複数の第1縦孔31〜33のうち、最も縦パーティングラインPLの近くに位置する第1縦孔(以下、近接縦孔という)32の周方向の大きさは、他の第1縦孔31、33の周方向の大きさより大きくなっている。近接縦孔32の周方向の両端面のうち、縦パーティングラインPLから遠い一端面32aの径方向に対する傾斜角度が、縦パーティングラインPLに近い他端面32bの径方向に対する傾斜角度より大きくなっている。なお、これらの各傾斜角度はそれぞれ、径方向となす角度のうち小さい方の角度となっている。複数の第1縦孔31〜33のうち、近接縦孔32の深さは、他の第1縦孔31、33の深さより浅くなっている。近接縦孔32の深さは、縦パーティングラインPLから周方向に離れるに従い、浅くなっている。共通軸Oに直交する横断面視で、前記一端面32aの長さは、前記他端面32bの長さより長くなっている。
第1環状突部21の外周面において、縦パーティングラインPL上に位置する部分(以下、型割部分という)21aの径方向の位置は、周方向で互いに隣り合う第1縦孔31〜33同士の間に位置する他の突部分より径方向の内側に位置している。型割部分21aは平坦面となっている。型割部分21aの周方向の大きさは、第1環状突部21の外周面において、周方向で互いに隣り合う第1縦孔31〜33同士の間に位置する複数の突部分のなかで最大となっている。縦パーティングラインPLは、型割部分21aにおける周方向の中央部に位置している。
中間筒13における軸方向の両端部それぞれにおいて、第1環状突部21および縦パーティングラインPLより軸方向の外側に位置する部分に、径方向の外側に向けて突出し、周方向に延び、外筒11内に嵌合された第2環状突部24が形成されている。
中間筒13において、第2環状突部24における軸方向の内端面に連なる部分に、周方向に延びる横パーティングライン(不図示)が設けられている。つまり、中間筒13において、第2環状突部24における軸方向の内端面に対して、軸方向の外側に位置する、第2環状突部24を含む部分は、軸方向に移動する成形金型により形成され、また、中間筒13において、第2環状突部24における軸方向の内端面に対して、軸方向の内側に位置する、第1環状突部21および端部分35を含み、かつ連結部材36を除く部分は、径方向のうち、一対の中間部分22が互いに対向する向きに、互いに接近および離反する一対の半割状の成形金型により形成される。
第1環状突部21および第2環状突部24それぞれの径方向の外端部は、径方向の同等の位置に位置している。第2環状突部24は、中間筒13における軸方向の外端開口縁より軸方向の内側に位置している。中間筒13の外周面のうち、第2環状突部24より軸方向の外側に位置する部分は、軸方向の外側に向かうに従い、径方向の内側に向けて延びている。図2に示されるように、中間筒13における軸方向の両端部において、第2環状突部24より軸方向の外側に位置する部分に、外筒11の軸方向の両端部が各別に加締められて固定されている。
中間筒13の内周面における軸方向の両端部は、内筒12の外周面と径方向で対向している。中間筒13の内周面における軸方向の両端部は、内筒12の突起部12eにおける径方向の外端縁に対して、同等の径方向の位置に位置している。
第2環状突部24の外周面に、径方向の内側に向けて窪み、軸方向に貫く第2縦孔25が、周方向に間隔をあけて複数形成されている。複数の第2縦孔25の形状、および大きさは、互いに同じになっている。
第2縦孔25に、被覆ゴム26の一部が満たされ、被覆ゴム26は、第2環状突部24の外周面を軸方向に跨いでいる。被覆ゴム26は、中間筒13の外周面における軸方向の全域にわたって設けられている。複数の第2縦孔25の全てに、被覆ゴム26の一部が満たされている。第2環状突部24の外周面に、外筒11の内周面が被覆ゴム26を介して圧接している。
図3および図4に示されるように、中間筒13の外周面における軸方向の同じ端部に位置する第1環状突部21および第2環状突部24において、複数の第2縦孔25のうち、縦パーティングラインPLと周方向の位置が同じ第2縦孔25を除く全てが、第1縦孔31〜33と軸方向で対向している。縦パーティングラインPLと周方向の位置が同じ第2縦孔25は、第1環状突部21における軸方向の外端面のうち、型割部分21aと連なる部分に軸方向で対向している。
第1縦孔31〜33の内容積は、第2縦孔25の内容積以上となっている。
図示の例では、第1縦孔31〜33における周方向および軸方向の各大きさが、第2縦孔25における周方向および軸方向の各大きさより大きくなっている。
なお例えば、第1縦孔31〜33における周方向および軸方向の各大きさを、第2縦孔25における周方向および軸方向の各大きさ以下としてもよく、また、第1縦孔31〜33の内容積を、第2縦孔25の内容積より小さくしてもよい。
図2に示されるように、中間筒13の外周面において、液室15およびオリフィス通路16を軸方向の両側から挟む各位置に、周方向の全長にわたって延び、外筒11の内周面に圧接した主シール突部23が各別に設けられている。主シール突部23は、中間筒13の外周面における軸方向の両端部に設けられている。主シール突部23は、中間筒13における軸方向の同じ端部に位置する、第1環状突部21と第2環状突部24との間に設けられている。主シール突部23は、ゴム材料により形成され、軸方向の内側に倒れ込んでいる。主シール突部23は、被覆ゴム26と一体に形成されている。
中間筒13の外周面において、主シール突部23より軸方向の外側に位置する部分に、周方向の全長にわたって延び、外筒11の内周面に圧接した端シール突部19が設けられている。端シール突部19は、中間筒13の外周面のうち、第2環状突部24より軸方向の外側に位置する部分に設けられ、外筒11の内周面における軸方向の両端部が圧接している。端シール突部19の厚さは、軸方向の外側に向かうに従い、厚くなっている。端シール突部19は、被覆ゴム26と一体に形成されている。
被覆ゴム26の外周面のうち、主シール突部23に対して軸方向の内側から連なる部分に、径方向の内側に向けて窪む凹部18が形成されている。凹部18は、周方向の全長にわたって連続して延びている。凹部18は、中間筒13における軸方向の同じ端部に位置する、第1環状突部21と第2環状突部24との間に設けられている。
弾性体14、ストッパ突部17、被覆ゴム26、主シール突部23、および端シール突部19は、未加硫ゴムの射出成形により一体に形成されている。これらの弾性体14等は、内筒12および中間筒13をインサート品としたインサート成形により形成される。射出成形時のゲート部分は、主シール突部23より軸方向の内側に位置している、例えばストッパ突部17等に設けられている。なお、射出成形時のゲート部分は、主シール突部23より軸方向の外側に位置してもよい。
図3および図4に示されるように、中間部分22は、中間筒13における軸方向の両端部と各別に一体に形成された一対の端部分35と、一対の端部分35同士を軸方向に連結する連結部材36と、を備えている。端部分35、および連結部材36それぞれの外周面は、段差なく連なっている。端部分35、および連結部材36の各外周面は、被覆ゴム26により一体に覆われている。
端部分35は、表裏面が径方向を向く板状に形成されている。端部分35は、径方向の外側から見て周方向に長い長方形状を呈する。
連結部材36は、表裏面(正面)が径方向を向く板状に形成されている。連結部材36の側面は、径方向に延びる壁面となっている。連結部材36は、中間部分22における軸方向の全長にわたって設けられている。連結部材36は、径方向の外側から見て周方向に長い長方形状を呈する本体部51と、本体部51から軸方向の外側に向けて突出した突出部52と、を備えている。連結部材36は、径方向の外側から見て、中間部分22の周方向の中央部を通り、軸方向に延びる縦線に対して線対称形状を呈する。連結部材36は、径方向の外側から見て、中間部分22の軸方向の中央部を通り、周方向に延びる横線に対して線対称形状を呈する。
本体部51のうち、軸方向の両端部に軸方向に挟まれた中部分は、軸方向の両端部より径方向の内側に位置している。本体部51の中部分は、軸方向で互いに隣り合う端部分35同士の間に挿入されている。本体部51の中部分と、端部分35における軸方向の内端面と、の間に軸方向の隙間が設けられている。なお、本体部51の中部分と、端部分35における軸方向の内端面と、を互いに当接させてもよい。被覆ゴム26の外周面のうち、本体部51の中部分を覆う部分に、オリフィス通路16となる前記溝部が形成されている。
突出部52は、本体部51における軸方向の両端部に設けられている。各突出部52は、径方向の外側から見て、軸方向の外側に向かうに従い、周方向の大きさが小さくなり、軸方向の外側に向けて尖る頂角を有する三角形状を呈する。突出部52のうち、径方向と一致する、連結部材36の板厚方向に延びる側面は、軸方向および周方向の双方向に傾斜する向きに延びる2つの傾斜面52aとなっている。2つの傾斜面52aは、前記頂角をなしている。突出部52、および本体部51それぞれの周方向の中央部は互いに一致している。突出部52の軸方向の内端部における周方向の長さは、本体部51の周方向の長さの約3分の1となっている。
端部分35において径方向の外側を向く外周面に、連結部材36が嵌められる装着凹部43が形成されている。装着凹部43は、径方向に非貫通に形成され、径方向の外側を向く底面を有している。装着凹部43の側面は、径方向に延びる壁面となっている。図示の例では、装着凹部43の側面は、底面から径方向の外側に向けて立ち上がる壁面となっている。なお、装着凹部43は、端部分35を径方向に貫通してもよい。装着凹部43の底面に、連結部材36の内周面が当接している。
装着凹部43は、横溝部53および張出凹部54を備えている。
横溝部53は、端部分35における軸方向の内端部に形成され、周方向に延びている。横溝部53は、端部分35における周方向の全長にわたって形成されている。横溝部53は、端部分35のうち、周方向の両端面、および軸方向の内端面に開口している。横溝部53の底面に、本体部51の内周面における軸方向の外端部が当接している。
横溝部53のうち、径方向と一致する、端部分35の板厚方向に延びる側面は、周方向に延び、かつ軸方向の内側を向いている。横溝部53の前記側面は、本体部51における軸方向の外端面から軸方向の外側に離間している。なお、横溝部53の前記側面は、本体部51における軸方向の外端面に当接してもよい。
張出凹部54は、横溝部53から軸方向の外側に向けて張り出している。張出凹部54の、径方向の外側から見た形状および大きさは、連結部材36の突出部52の、径方向の外側から見た形状および大きさと同等になっている。張出凹部54の底面に、突出部52の内周面が当接している。
張出凹部54のうち、径方向と一致する、端部分35の板厚方向に延びる側面は、軸方向および周方向の双方向に傾斜する向きに延びる2つの傾斜面54aとなっている。各傾斜面54aは、突出部52の傾斜面52aに当接、若しくは近接している。図示の例では、突出部52および張出凹部54それぞれの傾斜面52a、54aは、互いに当接している。突出部52および張出凹部54それぞれの傾斜面52a、54aは、全域にわたって互いに当接している。なお、突出部52および張出凹部54それぞれの傾斜面52a、54a同士の間のうち、一部同士を互いに当接させ、他の隙間部分に被覆ゴム26の一部を位置させてもよい。
以上より、連結部材36および装着凹部43それぞれの側面のうち、傾斜面52a、54aは互いに当接し、本体部51における軸方向の外端面、および横溝部53の前記側面は、互いに離間している。
連結部材36の側面は、突出部52の傾斜面52aと、本体部51における軸方向の外端面と、本体部51における周方向の外端面と、を備え、装着凹部43の側面は、横溝部53の前記側面と、張出凹部54の傾斜面54aと、を備えている。
端部分35、および連結部材36に、互いに係合する第1係合部41および第2係合部42が各別に形成されている。第1係合部41および第2係合部42のうちのいずれか一方は凹状に形成されるとともに、他方は、凸状に形成され、第1係合部41および第2係合部42のうちのいずれか一方に嵌合されている。
図示の例では、端部分35に形成された第1係合部41が凸状に形成され、連結部材36に形成された第2係合部42が凹状に形成されている。なお、第1係合部41および第2係合部42として、例えば互いが溶着されてなる構成等を採用してもよい。
第1係合部41は、装着凹部43の底面から径方向の外側に向けて突出している。第1係合部41の径方向の大きさは、装着凹部43の深さより大きくなっている。第1係合部41は、端部分35における周方向の中央部に設けられている。第1係合部41は、横溝部53および張出凹部54に跨って設けられている。第1係合部41の軸方向の中央部は、横溝部53の前記側面と同じ軸方向の位置に位置している。第1係合部41は、端部分35における軸方向の内端面より軸方向の外側に位置している。第1係合部41は、径方向の外側から見て矩形状を呈し、矩形状をなす4辺のうちの2辺が周方向に延び、残りの2辺が軸方向に延びる向きに設けられている。
第1係合部41における周方向の両端面に、第2係合部42の内面に当接する微小突起41aが各別に形成されている。微小突起41aは、径方向に延びる突条状に形成されている。微小突起41aは、第1係合部41における径方向の全長にわたって形成されている。微小突起41aは、第1係合部41における軸方向の中央部に設けられている。微小突起41aの周方向の大きさは、例えば約0.1mm〜0.5mmとなっている。
なお、微小突起41aは、径方向に延びる突条状に限らず、例えば点状等に形成されてもよく、また、第1係合部41における軸方向の中央部から軸方向に離れた位置に設けられてもよい。微小突起41aを、第1係合部41に形成しなくてもよい。
第2係合部42は、連結部材36に形成された貫通孔となっている。なお、第2係合部42は、連結部材36の内周面に形成された非貫通の窪み等であってもよい。第2係合部42は、本体部51における軸方向の外端部、および突出部52に跨って設けられている。第2係合部42は、連結部材36における周方向の中央部に設けられている。第2係合部42は、径方向の外側から見て矩形状を呈し、矩形状をなす4辺のうちの2辺が周方向に延び、残りの2辺が軸方向に延びる向きに設けられている。第2係合部42の軸方向の大きさは、第1係合部41の軸方向の大きさより大きくなっている。
連結部材36の外周面に、径方向の外側に向けて突出する抜止突起45、46が形成されている。抜止突起45、46は、連結部材36の外周面に複数形成されている。抜止突起45、46は、径方向の外側から見て円形状を呈する。複数の抜止突起45、46の各外径は、互いに同等になっている。図6に示されるように、共通軸Oに直交する横断面視において、抜止突起45、46における径方向の外端面は、外筒11の内周面に沿って延びている。なお、抜止突起45、46における径方向の外端面は、例えば平坦面にする等、適宜変更してもよい。
図2および図4に示されるように、複数の抜止突起45、46のうちの1つ(以下、第1抜止突起45という)は、連結部材36の外周面において、第1係合部41および第2係合部42に対して軸方向の外側で隣り合う部分に形成されている。第1抜止突起45は、連結部材36における周方向の中央部に設けられている。第1抜止突起45は、突出部52における軸方向の外端部に設けられている。第1抜止突起45、および第1係合部41それぞれの径方向の外端面の径方向の位置は、互いに同等になっている。
複数の抜止突起45、46のうちの1つ(以下、第2抜止突起46という)は、連結部材36の外周面において、第1係合部41および第2係合部42に対して周方向で隣り合う部分に形成されている。第2抜止突起46は、連結部材36において、第1係合部41および第2係合部42を周方向に挟む両側に各別に設けられている。第2抜止突起46は、第1抜止突起45よりも、第1係合部41および第2係合部42から遠く離れている。第2抜止突起46は、連結部材36における周方向の両端部に設けられている。第2抜止突起46は、径方向の外側から見て、本体部51における四隅の角部に1つずつ設けられている。図6に示されるように、第2抜止突起46における径方向の外端面は、前記横断面視で、外筒11の内周面に沿うように傾斜している。
なお、第1抜止突起45および第2抜止突起46のうちのいずれか一方のみを、連結部材36の外周面に形成してもよい。
そして、この液封ブッシュ1に振動が入力されたときに、弾性体14が弾性変形しつつ、2つの液室15の内容積が変動することで、液室15内の液体がオリフィス通路16を流通して液柱共振を生じさせることにより振動が減衰、吸収される。
次に、液封ブッシュ1の製造方法について説明する。
第1環状突部21、第2環状突部24、および端部分35が一体に形成された成形部品と、連結部材36と、を各別に射出成形により形成する。この際、中間筒13において、第2環状突部24における軸方向の内端面に対して、軸方向の外側に位置する、第2環状突部24を含む部分は、軸方向に移動する成形金型により形成し、また、中間筒13において、第2環状突部24における軸方向の内端面に対して、軸方向の内側に位置する、第1環状突部21および端部分35を含み、かつ連結部材36を除く部分は、径方向のうち、一対の中間部分22が互いに対向する向きに、互いに接近および離反する一対の半割状の成形金型により形成する。
次に、内筒12の突起部12eを、2つの前記成形部品により軸方向に挟んだ状態で、2つの前記成形部品を、互いが軸方向に近付き、かつ突起部12eが貫通孔13aの内側に位置するように、移動させる。そして、装着凹部43に連結部材36を配置し、かつ第1係合部41を第2係合部42内に嵌合する。
ここで、前記成形部品および連結部材36の、組み付けられる前の部品単体の状態では、径方向の外側から見て、突出部52の傾斜面52aがなす角度が、張出凹部54の傾斜面54aがなす角度より大きくなっている。したがって、前述のように、装着凹部43に連結部材36を配置し、かつ第1係合部41を第2係合部42内に嵌合しただけでは、突出部52および張出凹部54それぞれの傾斜面52a、54aのうちの一部同士のみが互いに当接し、かつ本体部51における軸方向の外端面、および横溝部53の前記側面は、互いに大きく軸方向に離間し、端部分35は、連結部材36に対して軸方向の外側にずれている。
この状態で、少なくとも端部分35および連結部材36を加熱しながら、中間筒13における軸方向の外端開口縁に、全域にわたって軸方向の圧縮力を加え、突出部52および張出凹部54それぞれの傾斜面52a、54a同士を摺接させつつ、連結部材36および装着凹部43それぞれの側面における軸方向の隙間を狭めた後に、未加硫ゴムを射出成形して弾性体14および被覆ゴム26等を形成する。これにより、中間筒13および内筒12が弾性体14を介して連結された本体ゴム10が形成される(射出工程)。
そして、本体ゴム10を外筒11内に圧入し(圧入工程)、外筒11の軸方向の両端部を各別に加締める。
以上説明したように、本実施形態による液封ブッシュ1によれば、中間部分22が、中間筒13における軸方向の両端部と各別に一体に形成された一対の端部分35と、一対の端部分35同士を軸方向に連結する連結部材36と、を備えているので、一対の端部分35が、連結部材36を介して軸方向に連結される前は、中間筒13に形成された貫通孔13aを、軸方向に開放しておくことが可能になる。したがって、内筒12に突起部12eが設けられていても、この突起部12eを、例えば、中間筒13の軸方向の両端部同士の間に位置させた状態で、中間筒13の軸方向の両端部を、互いが軸方向に近付き、かつ突起部12eが貫通孔13aの内側に位置するように、移動させることにより、突起部12eを中間筒13に干渉させずに、内筒12を中間筒13の内側に組み付けることができる。これにより、未加硫ゴムを射出成形して弾性体14を形成するのに先立って、中間筒13の内側に内筒12を組み付ける際に、内筒12に設けられた突起部12eを、中間筒13に干渉させにくくすることが可能になり、この組み付けを容易に行うことができる。
中間部分22が、中間筒13における軸方向の両端部と各別に一体に形成された一対の端部分35と、一対の端部分35同士を軸方向に連結する連結部材36と、を備えているので、連結部材36の軸方向の長さを異ならせれば、中間筒13の軸方向の端部、および端部分35が一体に形成された部材は同一であっても、液封ブッシュ1の軸方向の長さを異ならせることが可能になり、軸方向の長さの異なる複数種の液封ブッシュ1を容易に得ることができる。
端部分35、および連結部材36に、互いに係合する第1係合部41および第2係合部42が各別に形成されているので、例えば、中間筒13を弾性体14を形成する成形金型にセットするとき、並びに、弾性体14を射出成形するとき等に、端部分35および連結部材36が相対的に位置ずれするのを抑制することが可能になり、例えば、液封ブッシュ1を容易に精度よく形成すること等ができる。
第1係合部41および第2係合部42のうちのいずれか一方が、凹状に形成されるとともに、いずれか他方が、凸状に形成されて、第1係合部41および第2係合部42のうちのいずれか一方に嵌合されているので、端部分35および連結部材36が相対的に位置ずれするのを、簡易な構成で確実に抑制することができる。
第1係合部41の周方向の両端面に、第2係合部42の内面に当接する微小突起41aが各別に形成されているので、第1係合部41および第2係合部42の係合が外れるのを抑制することが可能になり、端部分35および連結部材36が相対的に位置ずれするのを確実に抑制することができる。
微小突起41aが、径方向に延びる突条状に形成されているので、第2係合部42の内面と、微小突起41aと、を径方向に長く当接させることが可能になり、端部分35および連結部材36が相対的に位置ずれするのを確実に抑制することができる。
第1環状突部21の外周面に、周方向に間隔をあけて複数の第1縦孔31〜33が形成されているので、被覆ゴム26を射出成形する際に、未加硫ゴムを、第1環状突部21の外周面を軸方向に跨がせて、軸方向に流動させやすくすることができる。
複数の第1縦孔31〜33のうち、中間部分22と周方向の位置が同じ対応縦孔31の軸方向の長さが、他の第1縦孔32、33の軸方向の長さより長くなっているので、第1環状突部21の外周面のうち、中間部分22と周方向の位置が同じで、未加硫ゴムが軸方向に比較的流動しにくい部分であっても、未加硫ゴムを、第1環状突部21の外周面を円滑に軸方向に跨がせることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、主シール突部23が軸方向の内側に倒れ込んだ構成を示したが、主シール突部23を軸方向の外側に倒れ込ませる等適宜変更してもよい。
ストッパ突部17、被覆ゴム26、主シール突部23、端シール突部19、凹部18、第1環状突部21、第2環状突部24、第1縦孔31、第2縦孔25、第1抜止突起45、および第2抜止突起46を設けなくてもよい。
液封ブッシュ1は、トーションビーム式リアサスペンション、車両のエンジンマウント、建設機械に搭載された発電機のマウント、および工場等に設置される機械のマウント等に適用してもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 液封ブッシュ
11 外筒
12 内筒
13 中間筒
13a 貫通孔
14 弾性体
15 液室
16 オリフィス通路
21 第1環状突部(環状突部)
22 中間部分
26 被覆ゴム
31〜33 第1縦孔(縦孔)
35 端部分
36 連結部材
41 第1係合部
41a 微小突起
42 第2係合部
O 共通軸(中心軸線)

Claims (5)

  1. 振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に取付けられる外筒、および他方に取付けられるとともに、前記外筒の内側に設けられた内筒と、
    前記外筒と前記内筒との間に設けられた中間筒と、
    前記内筒の外周面と前記中間筒の内周面とを連結した弾性体と、を備え、
    前記外筒の内側に、2つの液室、およびこれらの液室同士を連通するオリフィス通路が設けられた液封ブッシュであって、
    前記中間筒において、この液封ブッシュの中心軸線に沿う軸方向の両端部より、前記軸方向の内側に位置する部分に、周方向に間隔をあけて2つの貫通孔が形成され、
    前記弾性体が、前記中間筒のうち、周方向で互いに隣り合う前記貫通孔同士の間に位置する中間部分の内周面、および前記中間筒の内周面における前記貫通孔の開口周縁部に連結されることにより、前記貫通孔の内側に前記液室が画成され、
    前記オリフィス通路は、前記中間部分の外周面と、前記外筒の内周面と、の間に設けられ、
    前記中間部分は、
    前記中間筒における前記軸方向の両端部と各別に一体に形成された一対の端部分と、
    一対の前記端部分同士を前記軸方向に連結する連結部材と、を備え、
    前記端部分、および前記連結部材には、互いに係合する第1係合部および第2係合部が各別に形成されている、液封ブッシュ。
  2. 前記第1係合部および前記第2係合部のうちのいずれか一方は凹状に形成されるとともに、いずれか他方は、凸状に形成されて、前記第1係合部および前記第2係合部のうちのいずれか一方に嵌合されている、請求項1に記載の液封ブッシュ。
  3. 前記第1係合部および前記第2係合部のうちのいずれか他方における周方向の両端面に、いずれか一方の内面に当接する微小突起が各別に形成されている、請求項2に記載の液封ブッシュ。
  4. 前記微小突起は、径方向に延びる突条状に形成されている、請求項3に記載の液封ブッシュ。
  5. 前記中間筒における前記軸方向の両端部に、径方向の外側に向けて突出し、周方向に延び、前記外筒内に嵌合された環状突部が形成され、
    前記環状突部の外周面に、径方向の内側に向けて窪み、前記軸方向に貫く縦孔が、周方向に間隔をあけて複数形成され、
    前記中間筒の外周面に、前記環状突部の外周面を軸方向に跨ぐ被覆ゴムが設けられ、
    前記縦孔に、前記被覆ゴムの一部が満たされ、
    複数の前記縦孔のうち、前記中間部分と周方向の位置が同じ前記縦孔は、他の前記縦孔より前記軸方向の長さが長くなっている、請求項1から4のいずれか1項に記載の液封ブッシュ。
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