JP2021032227A - 燃料供給装置 - Google Patents
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Abstract
Description
(燃料供給装置)
第1の実施形態を、図1乃至図5を用いて説明する。本実施形態の燃料供給装置1は、自動車等の車両に搭載されるものであり、燃料タンク内の液体燃料を燃料タンクの外部すなわち内燃機関(エンジン)へ供給するものである。座標系には、右手系の直交座標を採用し、図1における左右方向をX軸に、前後方向をY軸に、上下方向をZ軸にそれぞれ対応づける。燃料供給装置1の上下方向は、車両の燃料タンクに搭載された状態での重力方向いわゆる天地方向に対応する。なお、左右方向、前後方向は車両に搭載された際の方向とは必ずしも一致しない。
図1に示すように、蓋部3の主体である蓋部材10は円板状に形成されている。蓋部3は、例えばポリアセタール樹脂(POM)からなる樹脂製である。蓋部材10には、ブリーザパイプ12、燃料吐出ポート14、電気コネクタ部18が形成されている。給油時において、ブリーザパイプ12の下面開口部が燃料の液面により完全に塞がれると、燃料タンクの内圧が上昇し、これによって給油が停止される。燃料吐出ポート14は、蓋部材10の左端部を上下方向に貫通する管状に形成されている。燃料吐出ポート14の上端部は後方に向けて屈曲されている。燃料吐出ポート14の上端は、図示しない接続管によって内燃機関のインジェクタに連通している。電気コネクタ部18は、蓋部材の右端部に配置されており、燃料タンク内外の電気配線の接続に用いられる。
図2に示すように、連結機構7は、蓋部材10(図1参照)の後端部より下方に向かって延在する筒状部20と、その上端が筒状部20内に挿入されかつ下端が後述する、サブタンク24のサブタンク本体32の後端に形成された開口に挿入される柱状部22を有する。柱状部22は、例えば、周知のスナップフィット機構により筒状部20及びサブタンク本体32と、それぞれ連結している。筒状部20内部には図示しないコイルスプリングが配設されており、柱状部22を下方に付勢する。この付勢力によりポンプユニット5は燃料タンクの底壁に対して押し付けられる。
図2に示すように、ポンプユニット5は、サブタンク24、燃料ポンプ26、プレッシャレギュレータ28及びジェットポンプ30を備えている。サブタンク24は、サブタンク本体32、ロアカバー34及びサブタンク本体32とロアカバー34の間に配設される、燃料フィルタ36を備えている。
図3〜図5の各図に示されるように、サブタンク本体32は、タンク形成部38、燃料ポンプケース部40、分岐通路部42、レギュレータケース部44及びジェットポンプケース部46を有する。サブタンク本体32は、例えばポリアセタール樹脂(POM)からなる樹脂製である。
図3及び図4に良く示されるように、タンク形成部38は、上面を閉鎖する略円筒状に形成されている。燃料ポンプケース部40は、有天円筒形状を有しており、タンク形成部38の上面部からその一部が突出し、残りの部分はタンク形成部38の内部に収容されるよう、タンク形成部38と一体に形成されている。
レギュレータケース部44は、下面を開口する有天円筒状に形成されている。レギュレータケース部44は、タンク形成部38と一体に形成されており、その大部分はタンク形成部38の内部に収容されており、側壁の上端のわずかな部分と上面のみが、タンク形成部38の上面から上方へと突出している。
図3及び図4に良く示されるように、分岐通路部42は、扁平な筒状に形成されている。分岐通路部42は、燃料ポンプケース部40及びレギュレータケース部44と一体に形成されている。すなわち、その右部は燃料ポンプケース部40の上面から突出しており、左部はレギュレータケース部44の上面から突出している。分岐通路部42の上面開口は、蓋部材47により閉塞されている。
図4に良く示すように、ジェットポンプケース部46は、タンク形成部38と一体に形成されている。より詳細には、タンク形成部38の上面前方に、該上面よりも下方において延在する凹面74を有する凹部76が形成されている。タンク形成部38の上面は外縁80を有している。本実施形態における凹部76を形成する凹面74の一部は、図5に良く示すように、サブタンク本体32の上面の外縁80よりも、外方へ向かって延在して、すなわち突出して形成されている。そして、図4に示す側壁78は、凹面74のうち、外縁80より内部にある部分とタンク形成部38の上面との境界である。なお、本明細書において、「外縁80よりも外方に向かって延在」とは、凹部76を形成しなかった場合にタンク形成部38の上面の外縁80となったであろう、仮想的な輪郭よりも外方に向かって延在していることを意味する。本実施形態では、タンク形成部38は略円筒形状を有しているため、タンク形成部38の上面の仮想的な輪郭は円形となる。そして、仮想的な輪郭の、凹面74と重なる部分は円弧82(図5参照)である。
図2に良く示すロアカバー34は、格子板状(図示略)の底板部を有する円形浅皿状に形成されている。ロアカバー34は、タンク形成部38の底部に対してその下面開口部を覆うようにスナップフィット等の固定手段により取り付けられている。ロアカバー34は樹脂製である。
図2に示すように、燃料フィルタ36は、フィルタ部材104と接続部材106とを有する。フィルタ部材104は、樹脂製の不織布からなる濾材により中空袋状に形成されてなる。接続部材106は、フィルタ部材104の上面部に配置されている。接続部材106は、フィルタ部材104内外を連通するように内骨部材と結合されている。接続部材106及び内骨部材は樹脂製である。
図2に示す燃料ポンプ26は、略円柱状の電動式燃料ポンプからなる。燃料ポンプ26の燃料吸入口には、接続部材106を介してフィルタ部材104の内部空間が連通されている。燃料ポンプ26の燃料吐出口には、燃料ポンプケース部40の内部空間が連通されている。燃料ポンプ26は、矢印S1で模式的に示すように、サブタンク24の燃料貯留空間108に貯留された燃料を吸入しかつ加圧した後、燃料吐出口から燃料ポンプケース部40の内部空間に吐出する。図1に示すように、燃料ポンプ26の電気コネクタ部110と蓋部3の電気コネクタ部18とは、電気配線を介して電気的に接続されている。
図2に示すように、プレッシャレギュレータ28は、レギュレータケース部44内に下方から挿入されている。プレッシャレギュレータ28は、分岐通路部42内部及び分岐通路部42の内部と連通するレギュレータケース部44内部の圧力、すなわち燃料ポンプ26から吐出された燃料の圧力を所定の圧力に調整し、余剰燃料を余剰燃料排出口112から吐出する。このときの燃料の流れを、図2中の矢印S3によって模式的に示す。余剰燃料排出口112から吐出された加圧燃料は燃料貯留空間108へと排出される。
図2に示すように、ジェットポンプ30は、吸入管114、吐出管116及び吸入管114と吐出管116を接続する接続部120を備える。吸入管114は燃料通路90に、吐出管116は燃料通路92に嵌合されている。接続部120の外形は、凹部76と略同一形状であり、かつ凹部76よりわずかに小さい寸法を有する。そして、接続部120は、図4に示される凹部76内に、嵌合するよう配設されている。図2に戻り、上述したように、吐出管116の上端には、流入ポート128が形成されており、管部材68を介して第1分岐ポート66と連通している。接続部120の上面左方には、固定部材122が形成されている。図3に良く示すように、固定部材122からは円柱形状の嵌合部124、126が延在しており、嵌合プレート100、102の切り欠きに嵌合されている。これにより、ジェットポンプ30はサブタンク本体32に対して固定される。
図1に示す、センダゲージ130は、その本体であるゲージ本体132が、サブタンク本体32のタンク形成部38の右側面に取り付けられている。ゲージ本体132の電気コネクタ部134と蓋部3の電気コネクタ部18とは電気配線を介して電気的に接続されている。センダゲージ130は、燃料タンク内の燃料の残量すなわち液面の位置を検出する液面検出装置である。
第1の実施形態では、サブタンク本体32のタンク形成部38に形成された凹部76内に、ジェットポンプ30の接続部120が配設されている。そのため、ジェットポンプ30の組付け時においては少なくとも側壁78によって、接続部120の位置を位置決めすることができる。ひいては、ジェットポンプ30を、意図された装着位置へとガイドすることができる。
本明細書に開示の燃料通路構造が適用される燃料供給装置1は、上記した実施形態に限定されるものではなく、その他の形態に変更が可能である。
24 サブタンク
26 燃料ポンプ
30 ジェットポンプ
74 凹面
76 凹部
80 外縁
84 壁部
Claims (5)
- 燃料タンク内の燃料を該燃料タンク外に移送する燃料供給装置であって、
前記燃料タンク内に配設された燃料を一時的に貯留するサブタンクと、
前記サブタンク内にある燃料を圧送する燃料ポンプと、
前記燃料ポンプから吐出された燃料によって負圧を発生させ、前記燃料タンク内かつ前記サブタンク外にある燃料を、該サブタンク内へと導入するジェットポンプと、を備え
前記サブタンクの上面には、該上面より下方に延在する凹面を有する凹部が形成されており、
前記ジェットポンプは、前記凹部内に配設されている、燃料供給装置。 - 請求項1に記載の燃料供給装置であって、
前記ジェットポンプは、前記サブタンクの前記上面の外縁を越えて配設されている、燃料供給装置。 - 請求項2に記載の燃料供給装置であって、
前記凹部は、前記ジェットポンプの、前記サブタンクの前記上面の外縁を越えて配設されている部分の外周を覆う壁部を有する、燃料供給装置。 - 請求項3に記載の燃料供給装置であって、
前記凹面は、前記ジェットポンプの、前記サブタンクの前記上面の外縁を越えて配設されている部分の下面を覆うように延在し、
前記凹面は前記壁部の下端と連続している、燃料供給装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の燃料供給装置であって、
前記ジェットポンプの外形は、前記凹部と嵌合するよう形成されている、燃料供給装置。
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