JP2021032052A - コンクリート片の落下を防止する落下防止方法およびコンクリート片落下防止用フッ素ゴムシート - Google Patents

コンクリート片の落下を防止する落下防止方法およびコンクリート片落下防止用フッ素ゴムシート Download PDF

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Takeki Saito
岳季 齊藤
弘志 神谷
Hiroshi Kamiya
弘志 神谷
彰宏 滝澤
Akihiro Takizawa
彰宏 滝澤
田中 宏幸
Hiroyuki Tanaka
宏幸 田中
正樹 入江
Masaki Irie
正樹 入江
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【課題】火災発生の可能性を高めることなく、低温環境下にあるコンクリート構造体から比較的重いコンクリート片が剥離した場合であっても、コンクリート片の落下を防止することができ、さらには、落下防止のためのシートを容易に設置できる落下防止方法を提供する。【解決手段】コンクリート構造体の表面に、フッ素含有率が55〜71質量%のフッ素ゴムを含有するフッ素ゴムシート10を設置することにより、前記コンクリート構造体からのコンクリート片の落下を防止する落下防止方法を提供する。【選択図】図1

Description

本開示は、コンクリート片の落下を防止する落下防止方法およびコンクリート片落下防止用フッ素ゴムシートに関する。
特許文献1では、コンクリート表面に対して繊維基材を配設することでコンクリート表面を補修する際に、目地部における補修も容易かつ安価に行うことを可能とするコンクリート表面の補修方法として、繊維基材を接着するための接着剤をコンクリート表面に塗布する工程と、前記繊維基材をコンクリート表面の空隙がある目地部を跨ぐように配設して接着する工程と、前記繊維基材の前記目地部に沿う部分に前記接着剤の浸透を防止する浸透防止剤を含浸させる工程とを含むことを特徴とするコンクリート表面の補修方法が提案されている。
特開2004−84411号公報
本開示では、火災発生の可能性を高めることなく、低温環境下にあるコンクリート構造体から比較的重いコンクリート片が剥離した場合であっても、コンクリート片の落下を防止することができ、さらには、落下防止のためのシートを容易に設置できる落下防止方法を提供することを目的とする。
また、本開示では、難燃性、耐寒性、コンクリート片の剥落抵抗性およびひび割れ追従性に優れており、コンクリート構造体への設置も容易であるコンクリート片落下防止用フッ素ゴムシートを提供することを目的とする。
本開示によれば、コンクリート構造体の表面に、フッ素含有率が55〜71質量%のフッ素ゴムを含有するフッ素ゴムシートを設置することにより、前記コンクリート構造体からのコンクリート片の落下を防止する落下防止方法が提供される。
本開示の落下防止方法において、前記フッ素ゴムシートが、前記フッ素ゴムを含有するフッ素ゴム層および繊維補強層を備えることが好ましい。
本開示の落下防止方法において、前記フッ素ゴムシートの1mあたりの重量が5kg以下であり、前記フッ素ゴムシートの押し抜き荷重が1.5kN以上であることが好ましい。
本開示の落下防止方法において、前記コンクリート構造体の表面に、前記フッ素ゴムシートをアンカーにより固定することが好ましい。
また、本開示によれば、フッ素含有率が55〜71質量%のフッ素ゴムを含有するコンクリート片落下防止用フッ素ゴムシートが提供される。
本開示のコンクリート片落下防止用フッ素ゴムシートは、前記フッ素ゴムを含有するフッ素ゴム層および繊維補強層を備えることが好ましい。
本開示のコンクリート片落下防止用フッ素ゴムシートは、1mあたりの重量が5kg以下であり、押し抜き荷重が1.5kN以上であることが好ましい。
本開示によれば、火災発生の可能性を高めることなく、低温環境下にあるコンクリート構造体から比較的重いコンクリート片が剥離した場合であっても、剥離したコンクリート片の落下を防止し続けることができ、さらには、落下防止のためのシートを容易に設置できる落下防止方法を提供することができる。
また、本開示によれば、難燃性、耐寒性、コンクリート片の剥落抵抗性およびひび割れ追従性に優れており、コンクリート構造体への設置も容易であるコンクリート片落下防止用フッ素ゴムシートを提供することができる。
図1は、コンクリート片落下防止用フッ素ゴムシートの一実施形態に係る単層のシートの断面図である。 図2は、コンクリート片落下防止用フッ素ゴムシートの一実施形態に係る多層のシートの断面図である。 図3は、コンクリート構造体の継ぎ目部分に、アンカーピンにより固定されたコンクリート片落下防止用フッ素ゴムシートを模式的に示す断面図である。 図4は、コンクリート構造体の継ぎ目が存在しない部分に、アンカーピンにより固定されたコンクリート片落下防止用フッ素ゴムシートを模式的に示す断面図である。
以下、本開示の具体的な実施形態について詳細に説明するが、本開示は、以下の実施形態に限定されるものではない。
トンネルの覆工壁、橋梁の壁面や床板部などのコンクリート構造体からコンクリート片が剥離し、剥離したコンクリート片が落下することがある。本開示の落下防止方法は、コンクリート構造体の表面に、フッ素含有率が55〜71質量%のフッ素ゴムを含有するフッ素ゴムシートを設置することによって、コンクリート構造体からのコンクリート片の落下を防止することができる。
本開示の落下防止方法において用いるフッ素ゴムシートは、フッ素含有率が55〜71質量%のフッ素ゴムを含有する。
フッ素ゴムは、非晶質フルオロポリマーである。「非晶質」とは、フルオロポリマーの示差走査熱量測定〔DSC〕(昇温速度10℃/分)あるいは示差熱分析〔DTA〕(昇温速度10℃/分)において現われた融解ピーク(ΔH)の大きさが4.5J/g以下であることをいう。フッ素ゴムは、架橋することにより、エラストマー特性を示す。エラストマー特性とは、ポリマーを延伸することができ、ポリマーを延伸するのに必要とされる力がもはや適用されなくなったときに、その元の長さを保持できる特性を意味する。
フッ素ゴムシート中のフッ素ゴムのフッ素含有率は、55〜71質量%である。フッ素ゴムのフッ素含有率としては、好ましくは59質量%以上であり、より好ましくは63質量%以上であり、好ましくは69質量%以下、さらに好ましくは67質量%以下である。フッ素ゴムのフッ素含有率は、19F−NMRにて測定されたフッ素ゴムの組成から計算によって求めることができる。
本開示の落下防止方法においては、上記の範囲内のフッ素含有率を有するフッ素ゴムを含有するフッ素ゴムシートを用いており、フッ素ゴムシートがコンクリート片の剥落抵抗性およびひび割れ追従性に優れていることから、コンクリート構造体から比較的重いコンクリート片が剥離した場合であっても、コンクリート片の落下を防止することができる。
さらには、フッ素ゴムのフッ素含有率が上記の範囲内にあると、難燃性および耐寒性に優れるフッ素ゴムシートを得ることができ、低温環境下から高温環境下までの幅広い温度環境下で、コンクリート片の落下を防止することができる。特に、耐寒性に優れるフッ素ゴムシートは、低温環境下でも柔軟性に優れる。したがって、低温環境下でも、コンクリート構造体の形状に沿う柔軟性を有しているので、コンクリート構造体へのフッ素ゴムシートの設置が容易である。また、低温環境下にあるコンクリート構造体が変形した場合であっても、フッ素ゴムシートがその変形に追従することから、フッ素ゴムシートが破断しにくい。また、低温環境下にあるコンクリート構造体から比較的重いコンクリート片が剥離した場合であっても、剥離したコンクリート片を柔軟に受け止めることができるので、フッ素ゴムシートが破断しにくい。フッ素ゴムのフッ素含有率が低すぎると、十分な難燃性を有するフッ素ゴムシートを得ることができず、火災の発生を適切に防止しながら、剥離したコンクリート片の落下を防止することができない。また、フッ素ゴムのフッ素含有率が低すぎると、フッ素ゴムの結晶性が高くなる傾向があり、フッ素ゴムシートの柔軟性、耐久性、施工性などに問題が生じるおそれがある。フッ素ゴムのフッ素含有率が高すぎると、十分な耐寒性を有するフッ素ゴムシートを得ることができず、フッ素ゴムシートが低温環境下にある場合に、フッ素ゴムシートの柔軟性、耐久性、施工性などに問題が生じるおそれがある。低温環境下にあるコンクリート構造体としては、寒冷地における冬季のトンネルの出入り口付近を構成する構造体、寒冷地における冬季の橋梁を構成する構造体などが挙げられる。
また、フッ素ゴムは、耐候性、耐紫外線性、耐オゾン性にも優れているので、フッ素ゴムシートを用いる本開示の落下防止方法によって、長期に渡って、コンクリート片の落下を防止することができ、シートを交換する頻度を低減できる。
フッ素ゴムとしては、ビニリデンフルオライド(VdF)/ヘキサフルオロプロピレン(HFP)共重合体、VdF/HFP/テトラフルオロエチレン(TFE)共重合体、VdF/2,3,3,3−テトラフルオロプロピレン(HFO−1234yf)共重合体、TFE/プロピレン共重合体、TFE/プロピレン/VdF共重合体、エチレン/HFP共重合体、エチレン/HFP/VdF共重合体、エチレン/HFP/TFE共重合体、VdF/TFE/フルオロアルキルビニルエーテル(FAVE)共重合体、および、VdF/クロロトリフルオロエチレン(CTFE)共重合体からなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましい。中でも、VdF単位を含む共重合体からなるフッ素ゴムが好ましい。
上記ビニリデンフルオライド(VdF)単位を含む共重合体からなるフッ素ゴム(以下、「VdF系フッ素ゴム」ともいう。)について説明する。VdF系フッ素ゴムは、少なくともビニリデンフルオライドに由来する重合単位(VdF単位)を含むフッ素ゴムである。
VdF単位を含む共重合体としては、VdF単位および含フッ素エチレン性単量体由来の共重合単位(但し、VdF単位は除く。)を含む共重合体であることが好ましい。VdF単位を含む共重合体は、さらに、VdFおよび含フッ素エチレン性単量体と共重合可能な単量体由来の共重合単位を含むことも好ましい。
VdF単位を含む共重合体としては、30〜85モル%のVdF単位および70〜15モル%の含フッ素エチレン性単量体由来の共重合単位を含むことが好ましく、30〜80モル%のVdF単位および70〜20モル%の含フッ素エチレン性単量体由来の共重合単位を含むことがより好ましい。VdFおよび含フッ素エチレン性単量体と共重合可能な単量体由来の共重合単位は、VdF単位と含フッ素エチレン性単量体由来の共重合単位の合計量に対して、0〜10モル%であることが好ましい。
含フッ素エチレン性単量体としては、たとえばテトラフルオロエチレン(TFE)、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)、フルオロアルキルビニルエーテル(FAVE)、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)、トリフルオロエチレン、トリフルオロプロピレン、ペンタフルオロプロピレン、トリフルオロブテン、テトラフルオロイソブテン、ヘキサフルオロイソブテン、フッ化ビニル、一般式:CHX=CXRf(式中、XおよびXは、一方がHであり、他方がFであり、Rfは炭素数1〜12の直鎖または分岐したフルオロアルキル基である。)で表されるフルオロモノマー、一般式:CH=CH−(CF−X(式中、XはHまたはFであり、nは3〜10の整数である。)で表されるフルオロモノマー、架橋部位を与えるモノマーなどの含フッ素単量体があげられるが、これらのなかでも、TFE、HFP、FAVE、CTFEおよび2,3,3,3−テトラフルオロプロピレンからなる群より選択される少なくとも1種が好ましく、TFE、HFP、FAVEおよびHFO−1234yfからなる群より選択される少なくとも1種がより好ましい。
上記FAVEとしては、一般式:
CF=CFO(CFCFXO)−(CFCFCFO)−Rf
(式中、XはFまたはCFを表し、Rfは炭素数1〜5のパーフルオロアルキル基を表す。pは0〜5の整数を表し、qは0〜5の整数を表す。)で表される化合物、および、一般式:
CFX=CXOCFOR
(式中、Xは、同一または異なり、H、FまたはCFを表し、Rは、直鎖または分岐した、H、Cl、BrおよびIからなる群より選択される少なくとも1種の原子を1〜2個含んでいてもよい炭素数が1〜6のフルオロアルキル基、若しくは、H、Cl、BrおよびIからなる群より選択される少なくとも1種の原子を1〜2個含んでいてもよい炭素数が5または6の環状フルオロアルキル基を表す。)で表される化合物からなる群より選択される少なくとも1種が好ましい。
上記FAVEとしては、パーフルオロ(メチルビニルエーテル)、パーフルオロ(エチルビニルエーテル)またはパーフルオロ(プロピルビニルエーテル)がより好ましく、パーフルオロ(メチルビニルエーテル)がさらに好ましい。これらをそれぞれ単独で、または任意に組み合わせて用いることができる。
VdFおよび含フッ素エチレン性単量体と共重合可能な単量体としては、たとえばエチレン、プロピレン、アルキルビニルエーテルなどの非フッ素化モノマーがあげられる。
このようなVdF単位を含む共重合体として、具体的には、VdF/HFP共重合体、VdF/HFP/TFE共重合体、VdF/2,3,3,3−テトラフルオロプロピレン(HFO−1234yf)共重合体、VdF/CTFE共重合体、VdF/CTFE/TFE共重合体、VdF/FAVE共重合体、VdF/TFE/FAVE共重合体、VdF/HFP/FAVE共重合体、VdF/HFP/TFE/FAVE共重合体などの1種または2種以上が好ましい。これらのVdF単位を含む共重合体のなかでも、耐熱性、非粘着性、柔軟性の点から、VdF/HFP共重合体、および、VdF/HFP/TFE共重合体からなる群より選択される少なくとも1種の共重合体がとくに好ましい。
VdF/HFP共重合体としては、VdF/HFPのモル比が45〜85/55〜15であるものが好ましく、より好ましくは50〜80/50〜20であり、さらに好ましくは60〜80/40〜20である。
VdF/HFP/TFE共重合体としては、VdF/HFP/TFEのモル比が40〜80/10〜35/10〜35のものが好ましい。
VdF/FAVE共重合体としては、VdF/FAVEのモル比が65〜90/10〜35のものが好ましい。
VdF/TFE/FAVE共重合体としては、VdF/TFE/FAVEのモル比が40〜80/3〜40/15〜35のものが好ましい。
VdF/HFP/FAVE共重合体としては、VdF/HFP/FAVEのモル比が65〜90/3〜25/3〜25のものが好ましい。
VdF/HFP/TFE/FAVE共重合体としては、VdF/HFP/TFE/FAVEのモル比が40〜90/0〜25/0〜40/3〜35のものが好ましく、より好ましくは40〜80/3〜25/3〜40/3〜25である。
上記フッ素ゴムは、架橋部位を与えるモノマー由来の共重合単位を含む共重合体からなることも好ましい。架橋部位を与えるモノマーとしては、たとえば特公平5−63482号公報、特開平7−316234号公報に記載されているようなパーフルオロ(6,6−ジヒドロ−6−ヨード−3−オキサ−1−ヘキセン)やパーフルオロ(5−ヨード−3−オキサ−1−ペンテン)などのヨウ素含有モノマー、特表平4−505341号公報に記載されている臭素含有単量体、特表平4−505345号公報、特表平5−500070号公報に記載されているようなシアノ基含有単量体、カルボキシル基含有単量体、アルコキシカルボニル基含有単量体などがあげられる。
上記フッ素ゴムは、重合時に連鎖移動剤を使用して得られたものであってもよい。連鎖移動剤としては、たとえば、マロン酸ジメチル、マロン酸ジエチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、コハク酸ジメチルなどのエステル類;イソプロピルアルコールなどのアルコール類;ジエチルエーテルなどのエーテル類;イソペンタン、メタン、エタン、プロパン、シクロヘキサンなどの炭化水素類;アセトンなどのケトン類;各種メルカプタン;四塩化炭素;などがあげられる。上記連鎖移動剤として、臭素化合物またはヨウ素化合物を使用してもよい。臭素化合物またはヨウ素化合物を使用して行う重合方法としては、たとえば、実質的に無酸素状態で、臭素化合物またはヨウ素化合物の存在下に、加圧しながら水媒体中で乳化重合を行う方法があげられる(ヨウ素移動重合法)。使用する臭素化合物またはヨウ素化合物の代表例としては、たとえば、一般式:
Br
(式中、xおよびyはそれぞれ0〜2の整数であり、かつ1≦x+y≦2を満たすものであり、Rは炭素数1〜16の飽和もしくは不飽和のフルオロ炭化水素基またはクロロフルオロ炭化水素基、または炭素数1〜3の炭化水素基であり、酸素原子を含んでいてもよい)で表される化合物があげられる。臭素化合物またはヨウ素化合物を使用することによって、ヨウ素または臭素が重合体に導入され、架橋点として機能する。
臭素化合物またはヨウ素化合物としては、たとえば、モノヨードメタン、1−ヨードエタン、1−ヨード−n−プロパン、1−ヨードパーフルオロプロパン、2−ヨードパーフルオロプロパン、1−ヨード−パーフルオロブタン、1−ヨード−パーフルオロペンタン、1−ヨード−パーフルオロヘキサン、1,3−ジヨードパーフルオロプロパン、1,3−ジヨード−2−クロロパーフルオロプロパン、1,4−ジヨードパーフルオロブタン、1,5−ジヨード−2,4−ジクロロパーフルオロペンタン、1,6−ジヨードパーフルオロヘキサン、1,8−ジヨードパーフルオロオクタン、1,12−ジヨードパーフルオロドデカン、1,16−ジヨードパーフルオロヘキサデカン、ジヨードメタン、1,2−ジヨードエタン、1,3−ジヨード−n−プロパン、CFBr、BrCFCFBr、CFCFBrCFBr、CFClBr、BrCFCFClBr、CFBrClCFClBr、BrCFCFCFBr、BrCFCFBrOCF、1−ブロモ−2−ヨードパーフルオロエタン、1−ブロモ−3−ヨードパーフルオロプロパン、1−ブロモ−4−ヨードパーフルオロブタン、2−ブロモ−3−ヨードパーフルオロブタン、3−ブロモ−4−ヨードパーフルオロブテン−1、2−ブロモ−4−ヨードパーフルオロブテン−1、ベンゼンのモノヨードモノブロモ置換体、ジヨードモノブロモ置換体、ならびに(2−ヨードエチル)および(2−ブロモエチル)置換体などがあげられ、これらの化合物は、単独で使用してもよく、相互に組み合わせて使用することもできる。
上記フッ素ゴムとしては、たとえば、パーオキサイド架橋可能なフッ素ゴム、ポリオール架橋可能なフッ素ゴム、ポリアミン架橋可能なフッ素ゴム等を挙げることができる。
上記パーオキサイド架橋可能なフッ素ゴムとしては特に限定されず、パーオキサイド架橋可能な部位を有するフッ素ゴムであればよい。上記パーオキサイド架橋可能な部位としては特に限定されず、例えば、ヨウ素原子、臭素原子等を挙げることができる。上記フッ素ゴムがヨウ素原子を含有する場合のヨウ素含有率としては、好ましくは0.001〜10質量%であり、より好ましくは0.01質量%以上であり、好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは5質量%以下である。
上記ポリオール架橋可能なフッ素ゴムとしては特に限定されず、ポリオール架橋可能な部位を有するフッ素ゴムであればよい。上記ポリオール架橋可能な部位としては特に限定されず、例えば、フッ化ビニリデン(VdF)単位を有する部位等を挙げることができる。上記架橋部位を導入する方法としては、フッ素ゴムの重合時に架橋部位を与える単量体を共重合する方法等が挙げられる。
本開示の落下防止方法において用いるフッ素ゴムシートは、フッ素ゴムを含有するフッ素ゴム層のみを備えるシートであっても、フッ素ゴム層およびフッ素ゴム以外の他の材料を含有する層を備えるシートであってもよい。フッ素ゴムシートは、単層シートであっても、多層シートであってもよい。フッ素ゴムシート中のフッ素ゴム層の層数は、特に限定されず、一層であっても、多層であってもよい。
本開示の落下防止方法において用いるフッ素ゴムシートは、フッ素ゴムを含有するフッ素ゴム層および繊維補強層を備えることが好ましい。フッ素ゴムシートがフッ素ゴム層および繊維補強層を備えることによって、フッ素ゴムシートの難燃性、耐寒性、コンクリート片の剥落抵抗性およびひび割れ追従性を保ちながら、軽量化を図ることができ、フッ素ゴムシートのコンクリート構造体への設置がより一層容易になる。特に、フッ素ゴムは、天然ゴム、ブチルゴムなどの非フッ素ゴムと比較して、比重が大きいことから、単位体積あたりのフッ素ゴムシートの重量が大きくなる傾向がある。フッ素ゴムシートに繊維補強層を設けることによって、フッ素ゴムを含有するにも関わらず、軽量のフッ素ゴムシートを得ることができる。フッ素ゴムシートが軽量であることによって、フッ素ゴムシートの運搬が容易になったり、フッ素ゴムシートの高所への設置が容易になったり、フッ素ゴムシートのアンカーによる固定が容易になったりする。また、フッ素ゴムシートが軽量であることによって、フッ素ゴムシートの幅や長さを大きくすることができ、短時間で広い範囲にフッ素ゴムシートを設置できる。
繊維補強層は、繊維を含有する層であって、フッ素ゴムシートを補強して、コンクリート片の剥落抵抗性などの機械的強度を高める層である。繊維の形態としては、特に限定されず、連続繊維、長繊維、短繊維などであってよい。また、繊維の形態としては、繊維を一方向に引き揃えた一方向強化繊維シート、2以上の一方向強化繊維シートを角度を変えて積層したシート、繊維方向が二次元方向にランダムに配向したシート、織布、不織布などであってもよい。繊維の形態としては、なかでも、繊維補強層を容易に形成できることから、シート状の繊維が好ましく、一方向強化繊維シート、織布または不織布がより好ましく、織布がさらに好ましい。織布としては、二方向織布、多軸織布などが挙げられる。
繊維補強層に用いる繊維としては、炭素繊維、ガラス繊維、バサルト繊維、金属繊維、アラミド繊維、ポリエチレン繊維、ポリアミド繊維、ビニロン繊維、炭化ケイ素繊維、ポリエステル繊維、セラミック繊維、アルミナ繊維、ボロン繊維、鉱物繊維、岩石繊維、スラッグ繊維、植物繊維、ポリオキシメチレン繊維、芳香族ポリアミド繊維、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維、セルロース繊維およびリグニン繊維からなる群より選択される少なくとも1種が好ましく、炭素繊維、ガラス繊維およびアラミド繊維からなる群より選択される少なくとも1種がより好ましく、アラミド繊維がさらに好ましい。これらの繊維は、繊維シートの形態で用いることができる。
繊維補強層の厚み(繊維シートを用いる場合は繊維シートの厚み)は、好ましくは0.01〜5mmであり、より好ましくは0.05〜2.5mmであり、さらに好ましくは0.1〜2mmである。
多層のフッ素ゴムシートの層数は、特に限定されない。多層のフッ素ゴムシートとしては、たとえば、フッ素ゴム層および繊維補強層を備える2層のフッ素ゴムシート、フッ素ゴム層、繊維補強層およびフッ素ゴム層をこの順に備える3層のフッ素ゴムシートなどが挙げられる。多層のフッ素ゴムシートの各層間には、明確な境界が存在しても、存在しなくてもよい。たとえば、多層のフッ素ゴムシートは、繊維補強層にフッ素ゴムが浸透することによって、フッ素ゴム層および繊維補強層が形成されており、層間に明確な境界が存在しない構造を有してもよい。
フッ素ゴムシートがフッ素ゴムを含有するフッ素ゴム層のみを備える場合、フッ素ゴムシートの厚みとしては、コンクリート片の剥落抵抗性およびひび割れ追従性の観点から、好ましくは2.5mm以上であり、より好ましくは3mm以上である。また、フッ素ゴムシートの厚みとしては、フッ素ゴムシートの軽量化の観点から、好ましくは2.5mm以下であり、より好ましくは2mm以下である。
フッ素ゴムシートがフッ素ゴム層および繊維補強層を備えるシートである場合、フッ素ゴムシートの全体の厚みとしては、コンクリート片の剥落抵抗性およびひび割れ追従性の観点から、好ましくは0.5mm以上であり、より好ましくは1mm以上である。また、フッ素ゴムシートの全体の厚みとしては、フッ素ゴムシートの軽量化の観点から、好ましくは2.5mm以下であり、より好ましくは2mm以下である。
フッ素ゴムシートの幅および長さは、特に限定されず、施工性、施工範囲などを考慮して、選択することができる。フッ素ゴムシートの幅は、たとえば、100〜2000mmであってよい。フッ素ゴムシートの長さは、たとえば、100〜20000mmであってよい。施工の現場でフッ素ゴムシートを切断して、所望の幅および長さを有するフッ素ゴムシートを作製できることも、フッ素ゴムシートを用いる利点の一つである。
本開示の落下防止方法において用いるフッ素ゴムシートは、1mあたりの重量が5kg以下であり、フッ素ゴムシートの押し抜き荷重が1.5kN以上であることが好ましい。フッ素ゴムシートの重量および押し抜き荷重がこれらの数値範囲内にある場合には、フッ素ゴムシートの難燃性、耐寒性、コンクリート片の剥落抵抗性およびひび割れ追従性を保ちながら、軽量化を図ることができ、フッ素ゴムシートのコンクリート構造体への設置がより一層容易になる。
本開示の落下防止方法において用いるフッ素ゴムシートの1mあたりの重量は、好ましくは5kg以下であり、より好ましくは4kg以下であり、下限は特に限定されないが、製造が容易であることから、1kg以上であってよい。フッ素ゴムシートの1mあたりの重量が上記範囲内にあると、フッ素ゴムシート一枚あたりの施工面積を比較的大きくすることができ、同時に、フッ素ゴムシート一枚あたりの重量も大きくなりすぎないので、フッ素ゴムシートの設置が一層容易となる。
本開示の落下防止方法において用いるフッ素ゴムシートの押し抜き荷重は、好ましくは1.5kN以上であり、より好ましくは3kN以上であり、上限は特に限定されないが、製造が容易であることから、2.5kN以下であってよい。フッ素ゴムシートの押し抜き荷重が上記範囲内にあると、比較的重いコンクリート片の落下をより一層有効に防止することができる。
フッ素ゴムシートの重量および押し抜き荷重は、フッ素ゴムシートの厚みを調整する方法、フッ素ゴムシートに繊維補強層を設ける方法などの方法によって、調整することができる。
フッ素ゴムシートは、好ましくは、フッ素ゴムおよび架橋剤を含有するフッ素ゴム組成物を架橋することにより、得ることができる。
架橋剤の種類は特に限定されるものではなく、フッ素ゴムの種類や溶融混練条件に応じて、適宜選択することができる。
架橋剤は、フッ素ゴムに架橋性基(キュアサイト)が含まれる場合は、キュアサイトの種類によって適宜選択すればよい。架橋系としてはポリアミン架橋系、ポリオール架橋系、パーオキサイド架橋系、イミダゾール架橋系、トリアジン架橋系、オキサゾール架橋系、チアゾール架橋系のいずれも採用できる。
架橋剤としては、成形加工性に優れたフッ素ゴム組成物が得られ、難燃性、耐寒性、コンクリート片の剥落抵抗性およびひび割れ追従性に一層優れたフッ素ゴムシートを容易に得ることができることから、ポリアミン架橋剤、ポリオール架橋剤およびパーオキサイド架橋剤からなる群より選択される少なくとも1種が好ましく、ポリオール架橋剤およびパーオキサイド架橋剤からなる群より選択される少なくとも1種がより好ましく、ポリオール架橋剤がさらに好ましい。
ポリアミン架橋剤としては、たとえば、ヘキサメチレンジアミンカーバメート、N,N’−ジシンナミリデン−1,6−ヘキサメチレンジアミン、4,4’−ビス(アミノシクロヘキシル)メタンカルバメートなどのポリアミン化合物があげられる。これらの中でも、N,N’−ジシンナミリデン−1,6−ヘキサメチレンジアミンが好ましい。
ポリオール架橋剤としては、従来、フッ素ゴムの架橋剤として知られている化合物を用いることができ、たとえば、ポリヒドロキシ化合物、特に、耐熱性に優れる点からポリヒドロキシ芳香族化合物が好適に用いられる。
上記ポリヒドロキシ芳香族化合物としては、特に限定されず、たとえば、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(以下、ビスフェノールAという)、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)パーフルオロプロパン(以下、ビスフェノールAFという)、レゾルシン、1,3−ジヒドロキシベンゼン、1,7−ジヒドロキシナフタレン、2,7−ジヒドロキシナフタレン、1,6−ジヒドロキシナフタレン、4,4’−ジヒドロキシジフェニル、4,4’−ジヒドロキシスチルベン、2,6−ジヒドロキシアントラセン、ヒドロキノン、カテコール、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン(以下、ビスフェノールBという)、4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)吉草酸、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)テトラフルオロジクロロプロパン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルケトン、トリ(4−ヒドロキシフェニル)メタン、3,3’,5,5’−テトラクロロビスフェノールA、3,3’,5,5’−テトラブロモビスフェノールA、ジアミノビスフェノールAFなどがあげられる。これらのポリヒドロキシ芳香族化合物は、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩などであってもよいが、酸を用いて共重合体を凝析した場合は、上記金属塩は用いないことが好ましい。
これらの中でも、成形加工性に優れたフッ素ゴム組成物が得られ、難燃性、耐寒性、コンクリート片の剥落抵抗性およびひび割れ追従性に一層優れたフッ素ゴムシートを容易に得ることができることから、ポリヒドロキシ化合物が好ましく、ポリヒドロキシ芳香族化合物がより好ましく、ビスフェノールAFがさらに好ましい。
パーオキサイド架橋系の架橋剤としては、熱や酸化還元系の存在下で容易にパーオキシラジカルを発生し得る有機過酸化物であればよく、具体的には、たとえば1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジヒドロパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、α,α−ビス(t−ブチルパーオキシ)−p−ジイソプロピルベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)−ヘキシン−3、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゼン、t−ブチルパーオキシマレイン酸、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネートなどをあげることができる。これらの中でも、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンが好ましい。
フッ素ゴム組成物の架橋剤の含有量は、フッ素ゴム100質量部に対して、好ましくは0.05〜10質量部であり、より好ましくは0.1〜10質量部であり、さらに好ましくは0.3〜7質量部であり、特に好ましくは1〜5質量部である。架橋剤の含有量が上記範囲内にあることにより、良好な成形加工性を有するフッ素ゴム組成物が得られ、また、適切な架橋時間で架橋することができるので、生産性の観点からも好ましい。さらに、架橋剤の含有量が上記範囲内にあることにより、適度な架橋度を有するフッ素ゴムシートが得られることから、難燃性、耐寒性、コンクリート片の剥落抵抗性およびひび割れ追従性に一層優れるフッ素ゴムシートを得ることができる。
また、ポリオール架橋系においては、ポリオール架橋剤と併用して、通常、架橋助剤を用いる。架橋助剤を用いると、フッ素ゴム主鎖の脱フッ酸反応における分子内二重結合の形成を促進することにより架橋反応を促進することができる。
ポリオール架橋系の架橋助剤としては、一般にオニウム化合物が用いられる。オニウム化合物としては特に限定されず、たとえば、第4級アンモニウム塩等のアンモニウム化合物、第4級ホスホニウム塩等のホスホニウム化合物、オキソニウム化合物、スルホニウム化合物、環状アミン、1官能性アミン化合物などがあげられ、これらの中でも第4級アンモニウム塩、第4級ホスホニウム塩が好ましい。
具体的には、たとえば、テトラブチルアンモニウムブロミド、テトラブチルアンモニウムクロリド、ベンジルトリブチルアンモニウムクロリド、ベンジルトリエチルアンモニウムクロリド、テトラブチルアンモニウム硫酸水素塩、テトラブチルアンモニウムヒドロキシドなどの第4級アンモニウム塩;8−メチル−1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセニウムクロリド、8−メチル−1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセニウムアイオダイド、8−メチル−1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセニウムハイドロキサイド、8−メチル−1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセニウムメチルスルフェート、8−エチル−1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセニウムブロミド、8−プロピル−1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセニウムブロミド、8−ドデシル−1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセニウムクロリド、8−ドデシル−1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセニウムハイドロキサイド、8−エイコシル−1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセニウムクロリド、8−テトラコシル−1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセニウムクロリド、8−ベンジル−1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセニウムクロリド(以下、DBU−Bとする)、8−ベンジル−1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセニウムハイドロキサイド、8−フェネチル−1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセニウムクロリド、8−(3−フェニルプロピル)−1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセニウムクロリド、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−ウンデク−7−エンなどの環状アミン;ベンジルメチルアミン、ベンジルエタノールアミンなどの一官能性アミン;テトラブチルホスホニウムクロリド、ベンジルトリフェニルホスホニウムクロリド(以下、BTPPCとする)、ベンジルトリメチルホスホニウムクロリド、ベンジルトリブチルホスホニウムクロリド、トリブチルアリルホスホニウムクロリド、トリブチル−2−メトキシプロピルホスホニウムクロリド、ベンジルフェニル(ジメチルアミノ)ホスホニウムクロリドなどの第4級ホスホニウム塩などがあげられる。
これらの中でも、架橋性、架橋物の物性の点から、DBU−B、BTPPCが好ましい。
また、架橋助剤として、第4級アンモニウム塩、第4級ホスホニウム塩とビスフェノールAFの固溶体、特開平11−147891号公報に開示されている塩素フリー架橋助剤を用いることもできる。
有機過酸化物の架橋助剤としては、たとえば、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート(TAIC)、トリアクリルホルマール、トリアリルトリメリテート、N,N’−m−フェニレンビスマレイミド、ジプロパギルテレフタレート、ジアリルフタレート、テトラアリルテレフタレートアミド、トリアリルホスフェート、ビスマレイミド、フッ素化トリアリルイソシアヌレート(1,3,5−トリス(2,3,3−トリフルオロ−2−プロペニル)−1,3,5−トリアジン−2,4,6−トリオン)、トリス(ジアリルアミン)−S−トリアジン、亜リン酸トリアリル、N,N−ジアリルアクリルアミド、1,6−ジビニルドデカフルオロヘキサン、ヘキサアリルホスホルアミド、N,N,N’,N’−テトラアリルフタルアミド、N,N,N’,N’−テトラアリルマロンアミド、トリビニルイソシアヌレート、2,4,6−トリビニルメチルトリシロキサン、トリ(5−ノルボルネン−2−メチレン)シアヌレート、トリアリルホスファイトなどがあげられる。これらの中でも、架橋性、架橋物の物性の点から、トリアリルイソシアヌレート(TAIC)が好ましい。
フッ素ゴム組成物のポリオール架橋系の架橋助剤の含有量は、フッ素ゴム100質量部に対して、好ましくは0.1〜5質量部であり、より好ましくは0.1〜3質量部であり、さらに好ましくは0.2〜2質量部であり、特に好ましくは0.3〜0.7質量部である。架橋助剤の含有量が上記範囲内にあることにより、良好な成形加工性を有するフッ素ゴム組成物が得られ、また、適切な架橋時間で架橋することができるので、生産性の観点からも好ましい。さらに、架橋助剤の含有量が上記範囲内にあることにより、適度な架橋度を有するフッ素ゴムシートが得られることから、難燃性、耐寒性、コンクリート片の剥落抵抗性およびひび割れ追従性に一層優れるフッ素ゴムシートを得ることができる。
フッ素ゴム組成物の有機過酸化物の架橋助剤の含有量は、フッ素ゴム100質量部に対して、好ましくは0.1〜20質量部であり、より好ましくは0.1〜10質量部であり、さらに好ましくは0.3〜10質量部であり、特に好ましくは0.5〜5質量部である。架橋助剤の含有量が上記範囲内にあることにより、良好な成形加工性を有するフッ素ゴム組成物が得られ、また、適切な架橋時間で架橋することができるので、生産性の観点からも好ましい。さらに、架橋助剤の含有量が上記範囲内にあることにより、適度な架橋度を有するフッ素ゴムシートが得られることから、難燃性、耐寒性、コンクリート片の剥落抵抗性およびひび割れ追従性に一層優れるフッ素ゴムシートを得ることができる。
フッ素ゴムシートまたはフッ素ゴム組成物は、さらに、必要に応じてフッ素ゴムに配合される通常の添加剤、たとえば充填剤(カーボンブラック、硫酸バリウムなど)、加工助剤(ワックスなど)、可塑剤、着色剤、安定剤、接着助剤、離型剤、導電性付与剤、熱伝導性付与剤、表面非粘着剤、柔軟性付与剤、耐熱性改善剤、難燃剤などの各種添加剤を、本開示の効果に影響を及ぼさない範囲で含有するものであってよい。
たとえば、カーボンブラックなどの充填剤の含有量としては、特に限定されるものではないが、フッ素ゴム100質量部に対して、好ましくは0.01〜150質量部であり、より好ましくは1〜100質量部であり、さらに好ましくは2〜50質量部である。
フッ素ゴムシートを得るために用いるフッ素ゴム組成物は、フッ素ゴムおよび架橋剤、ならびに、その他の所望の材料を、オープンロール、バンバリーミキサー、ニーダー等を用いて混合することにより調製することができる。このほか、密閉式混合機を用いる方法やエマルジョン混合から共凝析する方法によっても調製することができる。
フッ素ゴム組成物を架橋することにより、フッ素ゴムシートを得ることができる。また、フッ素ゴム組成物を成形してもよい。たとえば、フッ素ゴム組成物をシート状に成形して未架橋シートを得た後、未架橋シートを架橋することにより、フッ素ゴムシートを得ることができる。また、フッ素ゴム組成物をシート状に成形すると同時に、フッ素ゴムシートを架橋することにより、フッ素ゴムシートを得ることができる。
フッ素ゴム層および繊維補強層を備えるフッ素ゴムシートは、たとえば、フッ素ゴム組成物をシート状に成形して未架橋シートを得た後、未架橋シートと繊維とを熱プレスして、未架橋シートを架橋することにより、得ることができる。この際に用いる繊維は、熱プレスが容易になることから、繊維シートであることが好ましい。繊維シートを用いる場合は、未架橋シートと繊維シートとを重ね合わせて、熱プレスすることにより、フッ素ゴム層および繊維補強層を備える2層のフッ素ゴムシートが得られる。また、未架橋シートと繊維シートと未架橋シートとをこの順に重ね合わせて、熱プレスすることにより、フッ素ゴム層、繊維補強層およびフッ素ゴム層をこの順に備える3層のフッ素ゴムシートが得られる。
フッ素ゴム組成物の成形は、従来公知の方法により行うことができる。成形方法としては、たとえば、圧縮成形、射出成形、押し出し成形、カレンダー成形などがあげられる。また、フッ素ゴム組成物の溶液を用いたディップ成形法、コーティング法などの成形方法によって、フッ素ゴム組成物を成形してもよい。
フッ素ゴム組成物を架橋する方法としては、プレス架橋、スチーム架橋、オーブン架橋など通常用いられている方法を使用できる。フッ素ゴム組成物の架橋反応は、常圧下、加圧下、または、減圧下で行ってよい。
フッ素ゴム組成物の架橋条件は、使用する架橋剤などの種類により適宜決めることができる。フッ素ゴム組成物は、通常、150〜300℃の温度で、1分〜24時間加熱することにより、架橋させることができる。架橋温度としては、好ましくは150〜180℃である。架橋時間としては、好ましくは架橋時間T90以上の時間であり、たとえば、1分〜2時間である。架橋手段としては、プレス架橋、スチーム架橋などが挙げられる。
フッ素ゴム組成物を架橋(一次架橋)させた後、さらに、得られた一次架橋物を二次架橋させてもよい。二次架橋の架橋温度としては、好ましくは170〜250℃である。二次架橋の架橋時間は、好ましくは1〜48時間である。架橋手段としては、オーブン架橋などが挙げられる。
本開示の落下防止方法においては、フッ素ゴムシートをコンクリート構造体の表面に設置し、設置したフッ素ゴムシートにより、剥離したコンクリート片を受け止めて、剥離したコンクリート片の地面、水面などへの落下を防止する。
フッ素ゴムシートをコンクリート構造体の表面に設置する方法としては、特に限定されないが、たとえば、コンクリート構造体の表面に、フッ素ゴムシートをアンカーにより固定する方法、コンクリート構造体の表面に、フッ素ゴムシートを接着剤により固定する方法、コンクリート構造体の表面に、フッ素ゴムシートをアンカーおよび接着剤により固定する方法、などが挙げられる。
フッ素ゴムシートをアンカーおよび接着剤により固定する方法としては、たとえば、コンクリート構造体の表面に接着剤を塗布するか、あるいは、フッ素ゴムシートの表面に接着剤を塗布する工程、塗布した接着剤を介して、コンクリート構造体とフッ素ゴムシートとを接着させる工程、接着させたフッ素ゴムシートの上から、アンカーを打設して、フッ素ゴムシートをコンクリート構造体の表面に固定する工程を含む方法が挙げられる。
接着剤としては、たとえば、エポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、(メタ)アクリル樹脂などの樹脂が挙げられる。接着剤を塗布する前に、プライマーを塗布してもよい。
フッ素ゴムシートの固定に接着剤を用いる場合には、コンクリート構造体の表面に、フッ素ゴムシートをより一層確実に固定するために、フッ素ゴムシートの上から、コンクリート構造体に向かって、圧力をかけることにより、圧着させてもよい。また、接着剤により短時間で確実に接着させるために、塗布した接着剤上にフッ素ゴムシートを載せた後、加熱してもよい。また、接着剤を塗布する前に、コンクリート構造体の表面をケレン処理することにより、接着剤による接着力を向上させてもよい。
アンカーとしては、たとえば、アンカーボルト、埋め込み式アンカーピンなどが挙げられる。埋め込み式アンカーピンとは、端部が拡大するように構成された小型アンカーであり、コンクリート構造体に形成されたアンカー定着孔に挿入した後、端部を拡大させることによってコンクリート構造体に止着されるものである。
アンカーを打設する前に、フッ素ゴムシートおよび/またはコンクリート構造体に孔をあけ、アンカー定着孔を設けてもよい。また、アンカーとアンカー定着孔との空隙に硬化性樹脂を充填してもよく、これによって、コンクリート構造体の表面に、フッ素ゴムシートをより一層確実に固定することができる。
上記のとおり、本開示の落下防止方法において用いるフッ素ゴムシートは、コンクリート片の落下を適切に防止することができることから、コンクリート片落下防止用フッ素ゴムシートとして、好適に利用することができる。また、本開示には、コンクリート構造体からのコンクリート片の落下を防止するための、フッ素含有率が55〜71質量%のフッ素ゴムを含有するフッ素ゴムシートの使用も含まれる。コンクリート片落下防止用フッ素ゴムシートおよび本開示の使用におけるフッ素ゴムシートの好適な構成は、本開示の落下防止方法において用いるフッ素ゴムシートとして上述したとおりである。
以下、図1〜4を参照して、コンクリート片落下防止用フッ素ゴムシートおよびそれを用いた落下防止方法について、さらに詳細に説明する。
図1は、コンクリート片落下防止用フッ素ゴムシートの一実施形態に係る単層のシートの断面図である。図1に示すコンクリート片落下防止用フッ素ゴムシート10は、フッ素ゴムを含有するフッ素ゴム層11のみを備えている。単層のシートは、製造が容易であり、しかも、十分な難燃性、耐寒性、コンクリート片の剥落抵抗性およびひび割れ追従性を有している。また、低温環境下でも柔軟性を有しているため、寒冷地にある冬季のコンクリート構造体への設置も容易である。
図2は、コンクリート片落下防止用フッ素ゴムシートの一実施形態に係る多層のシートの断面図である。図2に示すコンクリート片落下防止用フッ素ゴムシート20は、繊維補強層21と、繊維補強層21の両面に設けられたフッ素ゴム層11とを備えている。フッ素ゴム層に加えて、繊維補強層を備えるシートは、コンクリート片の剥落抵抗性およびひび割れ追従性を損なうことなく、フッ素ゴム層を比較的薄くすることができるので、コンクリート片落下防止用フッ素ゴムシートの軽量化を図ることができる。
コンクリート片落下防止用フッ素ゴムシート20は、図3および図4に示すように、トンネルの覆工壁などのコンクリート構造体の表面に、アンカーピンにより固定することができる。図3および図4に示すコンクリート構造体31は、トンネルの覆工壁であるが、トンネルの覆工壁以外にも、橋梁の壁面や床板部などのコンクリート構造体の表面に、コンクリート片落下防止用フッ素ゴムシートを固定することができる。
図3に示すコンクリート構造体31では、施工目地部32において、継ぎ目32aおよび空隙32bが形成されている。施工目地部32には変形が集中しやすいことから、施工目地部32には、他の部分に比べて、コンクリート片の剥離が多く発生する傾向がある。図3では、空隙32bをまたぐように、コンクリート片落下防止用フッ素ゴムシート20がコンクリート構造体の表面31aに設置されている。また、コンクリート片落下防止用フッ素ゴムシート20は、コンクリート構造体の表面31aに、埋め込み式アンカーピン33により確実に固定されている。施工目地部32において剥離したコンクリート片(図示せず)は、コンクリート片落下防止用フッ素ゴムシート20により受け止められるので、コンクリート片の線路や道路への落下を、確実に防止することができる。
また、施工目地部32には変形が集中しやすい。コンクリート片落下防止用フッ素ゴムシート20は耐寒性に優れることから、低温環境下でも優れた柔軟性を示す。したがって、低温環境下の施工目地部32が変形した場合であっても、コンクリート片落下防止用フッ素ゴムシート20は、施工目地部32の変形に追従して変形することができるので、施工目地部32の変形による破断が生じにくい。また、施工目地部32には変形が集中して、ひび割れが生じやすい。コンクリート片落下防止用フッ素ゴムシート20は、ひび割れ追従性に優れることから、コンクリート構造体の表面31aのひび割れによる破断も生じにくい。
図3および図4では、多層のコンクリート片落下防止用フッ素ゴムシートを用いているが、単層のコンクリート片落下防止用フッ素ゴムシート10など、他の層構成を有するコンクリート片落下防止用フッ素ゴムシートを用いてもよい。
以上、実施形態を説明したが、特許請求の範囲の趣旨および範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
つぎに本開示の実施形態について実施例をあげて説明するが、本開示はかかる実施例のみに限定されるものではない。
実施例の各数値は以下の方法により測定した。
フッ素ゴムの組成
19F−NMR(Bruker社製AC300P型)を用いて測定した。
フッ素ゴムのフッ素含有率
19F−NMRにて測定されたフッ素ゴムの組成から計算によって求めた。
フッ素ゴムのガラス転移温度
示差走査熱量計(メトラー・トレド社製、DSC822e、もしくは、日立テクノサイエンス社製、X−DSC823e)を用い、試料10mgを10℃/分で昇温することによりDSC曲線を得て、DSC曲線の二次転移前後のベースラインの延長線と、DSC曲線の変曲点における接線との交点を示す温度をガラス転移温度とした。
フッ素ゴムの限界酸素指数
ASTM D−2683に従い測定した。フッ素ゴムの限界酸素指数が大きいほど、フッ素ゴムの難燃性が優れることを意味する。
フッ素ゴムシートの押し抜き荷重試験
土木工事標準仕様書(JR東日本編)、平成30年度改訂版、「付属書17−2 コンクリート表面被覆工法の試験方法 (8)押し抜き荷重試験」に従って実施し、コンクリート片落下防止用フッ素ゴムシートの押し抜き荷重を測定した。押し抜き荷重試験では、接着剤(商品名「TB2002K、TB2102B」、株式会社スリーボンド製)を4:1の混合比率で用いて、コンクリート片落下防止用フッ素ゴムシートを、供試体用基板(上ぶた式U形側溝(ふた))に貼り付けた。
フッ素ゴムシートのひび割れ追従性試験
土木工事標準仕様書(JR東日本編)、平成30年度改訂版、「付属書17−2 コンクリート表面被覆工法の試験方法 (9)ひび割れ追従性試験」に従って実施し、コンクリート片落下防止用フッ素ゴムシートのひび割れ追従性を測定した。ひび割れ追従性試験では、接着剤(商品名「TB2002K、TB2102B」、株式会社スリーボンド製)を4:1の混合比率で用いて、コンクリート片落下防止用フッ素ゴムシートを、モルタル供試体に貼り付けた。
実施例1
以下の物性を有するフッ素ゴムを用いた。
フッ素ゴムA
フッ化ビニリデン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体
フッ化ビニリデン/ヘキサフルオロプロピレンのモル比:78/22(モル%)
フッ素含有率:66質量%
ガラス転移温度:−19℃
限界酸素指数:75容積%
100質量部のフッ素ゴムA、2質量部のポリオール架橋剤(2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン)、および、0.5質量部の架橋促進剤(8−ベンジル−1,8−ジアザビシクロ(5.4.0)−7−ウンデセニウクロライド)を含有するフッ素ゴム組成物から形成された未架橋フッ素ゴムシートを作製した。未架橋フッ素ゴムシート、アラミド繊維布(商品名「コーネックスCO1500」、帝人株式会社製)、および、未架橋フッ素ゴムシートを順に重ねて、未架橋多層シートを作製した。得られた未架橋多層シートを170℃で10分間プレス架橋(一次架橋)することにより、未架橋フッ素ゴムを架橋させた後、一次架橋させた多層シートを230℃で24時間オーブン架橋(二次架橋)して、フッ素ゴム層、繊維補強層およびフッ素ゴム層を備えるコンクリート片落下防止用フッ素ゴムシート(厚さ1.5mm)を作製した。
得られたコンクリート片落下防止用フッ素ゴムシートを用いて、押し抜き荷重試験およびひび割れ追従性試験を実施した。得られたコンクリート片落下防止用フッ素ゴムシートの押し抜き荷重は4.5kNであり、ひび割れ追従性は3.2mmであった。但し、ひび割れ追従性試験では、引張強さが最大の時に、モルタル供試体に割れが生じ、コンクリート片落下防止用フッ素ゴムシートは破断しなかった。
10 単層のコンクリート片落下防止用フッ素ゴムシート
11 フッ素ゴム層
20 多層のコンクリート片落下防止用フッ素ゴムシート
21 繊維補強層
31 コンクリート構造体
31a コンクリート構造体の表面
32 施工目地部
32a 継ぎ目
32b 空隙
33 埋め込み式アンカーピン

Claims (7)

  1. コンクリート構造体の表面に、フッ素含有率が55〜71質量%のフッ素ゴムを含有するフッ素ゴムシートを設置することにより、前記コンクリート構造体からのコンクリート片の落下を防止する落下防止方法。
  2. 前記フッ素ゴムシートが、前記フッ素ゴムを含有するフッ素ゴム層および繊維補強層を備える請求項1に記載の落下防止方法。
  3. 前記フッ素ゴムシートの1mあたりの重量が5kg以下であり、前記フッ素ゴムシートの押し抜き荷重が1.5kN以上である請求項1または2に記載の落下防止方法。
  4. 前記コンクリート構造体の表面に、前記フッ素ゴムシートをアンカーにより固定する請求項1〜3のいずれかに記載の落下防止方法。
  5. フッ素含有率が55〜71質量%のフッ素ゴムを含有するコンクリート片落下防止用フッ素ゴムシート。
  6. 前記フッ素ゴムを含有するフッ素ゴム層および繊維補強層を備える請求項5に記載のコンクリート片落下防止用フッ素ゴムシート。
  7. 1mあたりの重量が5kg以下であり、押し抜き荷重が1.5kN以上である請求項5または6に記載のコンクリート片落下防止用フッ素ゴムシート。
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