JP2021031017A - トラックボデーの後部構造 - Google Patents

トラックボデーの後部構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2021031017A
JP2021031017A JP2019156701A JP2019156701A JP2021031017A JP 2021031017 A JP2021031017 A JP 2021031017A JP 2019156701 A JP2019156701 A JP 2019156701A JP 2019156701 A JP2019156701 A JP 2019156701A JP 2021031017 A JP2021031017 A JP 2021031017A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall
guide
rear structure
rear end
door
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019156701A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7219191B2 (ja
Inventor
秀一 紀伊
Shuichi Kii
秀一 紀伊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Trex Co Ltd
Original Assignee
Nippon Trex Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Trex Co Ltd filed Critical Nippon Trex Co Ltd
Priority to JP2019156701A priority Critical patent/JP7219191B2/ja
Publication of JP2021031017A publication Critical patent/JP2021031017A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7219191B2 publication Critical patent/JP7219191B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/82Elements for improving aerodynamics

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】空気抵抗を低減できるボデーを効率的に製造し得るようにする。【解決手段】トラックボデーは左右の側壁18および天井壁を備え、ボデーにはリヤドア24が回動可能に装着される。ボデー側ヒンジ26は、ドア側ヒンジ25を支持する支持ピン39が装着される支持板29と側壁18の後端面に締結される取付板28とを備えている。側壁18の後端面には、複数のサイドガイド51が取り付けられており、サイドガイド51は車幅方向内側に傾斜してボデー後方に突出する傾斜ガイド部53を備えている。ボデー側ヒンジ26の取付板28と側壁の後端面42aとの間に配置される締結片がサイドガイド51の基部52に設けられ、サイドガイド51とボデー側ヒンジ26とが側壁にボルト57により共締めされる。【選択図】図7

Description

本発明は、走行時の空気抵抗を低減するようにしたトラックボデーの後部構造に関する。
トラックの箱体つまり荷物室を形成するボデーのタイプには、ウイングボデー、バンボデー、スワップボデー等がある。ウイングボデーは箱体の側壁と天井壁の一部を跳ね上げるようにしたタイプであり、バンボデーは箱体の左右の両側壁と天井壁とが一体となったタイプである。また、スワップボデーはトラックのシャーシに着脱自在としたタイプの箱体であり、ウイング型とバン型とがある。
ウイングボデーの後部には、特許文献1に記載されるように、左右のリヤポストとリヤアッパーとを備えたリヤフレームが設けられており、リヤフレームにはリヤドアが開閉自在に装着されている。リヤドアを開閉自在に支持するためのヒンジ部材が左右のリヤポストに複数取り付けられ、左右のリヤポストにはヒンジ部材が設けられていない部分に位置させて整流板が設けられており、整流板の後端はリヤドアよりも後方に突出している。
バンボデーの後部には、特許文献2に記載されるように、天井パネルに一体となった左右の側面パネルにリヤドアとしての扉部材が開閉自在に装着されている。扉部材を開閉自在に支持するためにヒンジが左右の側面パネルの後端面に複数取り付けられている。左右の側面パネルのヒンジが設けられていない部分に位置させて側方板状部材が設けられ、天井パネルの後端面には上方板状部材が設けられており、それぞれの板状部材は扉部材よりも後方に突出している。
特開2012−101716号公報 特開2011−148469号公報
リヤドアが開閉自在に装着されたボデーの後端部に、リヤドアの後方に突出させて整流板や板状部材を設けると、トラックの走行時に、ボデーに沿って流れる空気がボデーの後方に送り出される。これにより、ボデーの後方に発生する負圧現象を抑制することができ、走行時にボデーに加わる空気抵抗を低減することができる。この負圧発生の抑制効果を高めるには、整流板や板状部材の車両前後方向の寸法を長くすることが好ましい。しかし、ボデー後端部における左右のリヤポストや側面パネルに設けられる整流板等の前後方向の寸法を長くして、整流板等のドア後方への突出寸法を長くすると、リヤドアの開閉中心部側の側面が整流板等の後端部と干渉することになる。このため、整流板の突出寸法を長くすることはできず、負圧発生の抑制効果には限度がある。
ヒンジ部材と整流板はそれぞれボルトによりボデーの後端面に取り付けられている。このため、複数のヒンジ部材と複数の整流板等とをボルトでそれぞれボデーに取り付ける必要があり、これらのねじ止め作業に時間が掛かっている。
本発明の目的は、空気抵抗を低減できるボデーを効率的に製造し得るようにすることにある。
本発明は、左右の側壁および天井壁を備え、リヤドアが回動可能に装着されるトラックボデーの後部構造であって、前記リヤドアに固定されたドア側ヒンジを支持する支持ピンが装着される2つの支持板、および前記側壁の後端面に締結される取付板を備えた複数のボデー側ヒンジと、前記側壁の後端面に取り付けられる基部、および前記後端面から車幅方向内側に傾斜してボデー後方に突出する傾斜ガイド部を備える複数のサイドガイドと、前記サイドガイドの前記基部に設けられ、前記ボデー側ヒンジの前記取付板と前記側壁の前記後端面との間に配置される締結片と、前記締結片に設けられた締結孔と前記取付板に設けられた取付孔とを貫通し、前記サイドガイドと前記ボデー側ヒンジとを前記側壁に共締めするボルトと、を有する。
トラックボデーは左右の側壁と天井壁とを備え、ボデーの後端部にはリヤドアが回動可能に装着され、リヤドアに固定されたドア側ヒンジは、側壁の後端面に取り付けられるボデー側ヒンジにより支持される。側壁の後端面には複数のサイドガイドが取り付けられ、サイドガイドは後端面に取り付けられる基部と後端面から車幅方向内側に傾斜してボデー後方に突出する傾斜ガイド部とを備えており、基部にはボデー側ヒンジの取付板と側壁の後端面との間に配置される締結片が設けられ、締結片に設けられた締結孔と取付板に設けられた取付孔とを貫通するボルトにより、サイドガイドとボデー側ヒンジとが側壁に共締めされるので、同時にねじ止めすることができ、ボデー側ヒンジとサイドガイドのねじ止め作業を短時間で行うことができ、トラックボデーの組立製造効率を向上させることができる。
トラックの走行時にボデーの左右の側壁に沿って流れる空気が側壁を通過すると、空気は傾斜ガイド部の傾斜ガイド面に沿って案内されて車幅方向内方に向かってボデー後方に回り込むように送り出される。これにより、ボデー後方に発生する負圧現象を十分に抑制することができ、走行時にボデーに加わる空気抵抗を低減することができる。
サイドガイドの傾斜ガイド部に加えて、傾斜ガイド部の傾斜面に連なる傾斜面が形成された傾斜壁を側壁の後端部に形成すると、ボデー後方に発生する負圧現象の抑制効果を高めることができる。
トラックボデーの一例であるウイングボデーを示す概略斜視図である。 図1に示されたウイングボデーの後壁を示す正面図である。 ウイングボデーの後壁の部分を上から見た平面図である。 図2におけるA部拡大正面図である。 ボデー側ヒンジとサイドガイドの一部とを示す斜視図である。 (A)はリヤドアに設けられるドア側ヒンジを示す平面図であり、(B)は(A)の左側面図である。 (A)は図4における7A−7A線拡大断面図であり、(B)は図4における7B−7B線拡大断面図である。 (A)は図7(B)に示されたアッパーガイドの変形例を示す断面図であり、(B)はアッパーガイドの他の変形例を示す断面図である。 (A)は図4における9A−9A線拡大断面図であり、(B)は(A)の状態からリヤドアを開いた状態を示す断面図である。 図1に示したウイングボデーの側壁の後端部を示す側面図である。 サイドガイドとヒンジ部材との取付手順を示す断面図である。 上端部側のサイドガイドとヒンジ部材の取付手順を示す断面図である。 下端部側のサイドガイドとヒンジ部材の取付手順を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示す貨物自動車つまりトラック10は、箱体であるウイングボデー11がトラックの荷台12に搭載されたタイプであり、ウイングボデー11は荷台12の床板13の前端部に配置される前壁14と、床板13の後端部に配置される後壁15とを有している。床板13の左右両側には煽り板16がヒンジ部により左右方向に開閉自在に装着されている。前壁14の上端部と後壁15の上端部との間には、車幅方向中央部に位置させて支持梁(図示省略)が取り付けられている。支持梁には、左右のウイング17が上下方向に跳ね上げ式に開閉自在となって装着されており、それぞれのウイング17は、側壁部17aとこれに対して直角となった天壁部17bとが一体となっている。
ウイングボデー11の後部にはフレーム21が設けられている。フレーム21は左右のサイドフレーム22と、両方のサイドフレーム22の上端部に連結されるアッパーフレーム23と有し、フレーム21はウイングボデー11の後部構造を形成している。サイドフレーム22はウイング17の側壁部17aおよび煽り板16とともにウイングボデー11の側壁18を構成し、アッパーフレーム23はウイング17の天壁部17bとともにウイングボデー11の天井壁19を構成している。フレーム21には2枚のリヤドア24が開閉自在に装着されており、リヤドア24はウイングボデー11の後壁15を形成している。ウイングボデー11の内部には荷物を収容するための荷物室20が形成され、ウイング17を閉じリヤドア24を閉じると、荷物室20は閉じられる。
図2に示されるように、それぞれのリヤドア24の外面の左右両側部には、4つのドア側ヒンジ25が固定されており、それぞれのドア側ヒンジ25は、側壁18の後端面にドア側ヒンジ25に対応して取り付けられるボデー側ヒンジ26により回動可能に支持されている。それぞれのリヤドア24には操作棒材27が設けられており、操作棒材27は、リヤドア24をロック操作する時に操作されるとともに、ドア開閉するときにも操作される。なお、図1においては、ドア側ヒンジ25、操作棒材27等は図示省略されている。
図5に示されるように、ボデー側ヒンジ26は、長方形状の取付板28と2つの支持板29とを備えている。取付板28はウイングボデー11の側壁18の後端部を構成するサイドフレーム22の後端面に締結され、2つの支持板29は、取付板28の外面に直角方向に相互に平行となって溶接されている。取付板28の両端部は支持板29よりも外方に突出しており、突出部は押付端部31を形成している。取付板28には2つの取付孔32が設けられている。それぞれの支持板29の先端部の幅は基端部の幅よりも大きく、先端部は取付板28の一方の側辺よりも車幅方向外方に迫り出している。先端部のうち迫り出した部分に、ピン支持孔33が形成されており、2つのピン支持孔33は同軸である。
図4および図6に示されるように、ドア側ヒンジ25は、円筒部34が設けられた基端部35と、ねじ部材やリベット等からなる4つの固定部材36によりリヤドア24の外面に取り付けられる固定端部37とを有し、固定端部37と基端部35との間には段差部38が設けられている。ドア側ヒンジ25は、図6(A)に二点鎖線で示すように、円筒部34に挿入される支持ピン39によりボデー側ヒンジ26に装着される。支持ピン39は、一端部が上側のピン支持孔33に挿入され、他端部が下側のピン支持孔33に挿入される。支持ピン39の一端部つまり上端部にはピン支持孔33よりも大径の頭部39aが設けられており、支持ピン39の他端部つまり下側のピン支持孔33から下方に突出した部分には、図示しない抜け止め具が取り付けられるようになっている。
図7および図9に示されるように、側壁18の後端部としてのサイドフレーム22は、インナーパネル41を有している。インナーパネル41の車両走行方向の後端部には、後部壁42と傾斜壁43と前部壁44とが設けられ、これらの壁とインナーパネル41とにより横断面が四辺形の柱部45が形成されている。傾斜壁43はウイングボデー11の後方に向けて車幅方向内側に傾斜している。インナーパネル41の前端部にはインナーパネル41に対して直角に屈曲されたフランジ部46が設けられ、さらに、車幅方向に延びる補強板47がインナーパネル41の外面に取り付けられている。ウイング17が閉じられると、ウイング17の側壁部17aがサイドフレーム22の外側を覆うように重なる。図7および図9においては側壁部17aを構成するパネル材が二点鎖線で示されている。
図10は、煽り板16とウイング17とが閉じられて、サイドフレーム22の外側を覆うようにウイング17の側壁部17aと煽り板16とがサイドフレーム22に重なった状態を示している。
図2に示されるように、左右のサイドフレーム22にはそれぞれ5つのサイドガイド51が取り付けられている。
それぞれのサイドガイド51は、図7および図9に示されるように、サイドフレーム22の後部壁42の後端面42aに取り付けられる基部52と、基部52の外側部に一体となった傾斜ガイド部53と、傾斜ガイド部53の後端部に一体となったフランジ部54とを備えている。傾斜ガイド部53は、基部52の車幅方向外側部から車幅方向内側に向けて傾斜角度θでボデー後方に突出している。フランジ部54は傾斜ガイド部53の後端部から車幅方向内側に向けて突出しており、基部52とほぼ平行である。傾斜ガイド部53の傾斜角度θは、約15°である。
図5に示されるように、サイドガイド51の基部52には締結片55が設けられている。締結片55は基部52の端部から傾斜ガイド部53よりも長手方向外方に突出しており、締結孔56が締結片55に設けられている。締結片55の突出長さLは、2枚の支持板29の外面間の距離Mの2分の1と同一かそれよりも短い。これにより、ボデー側ヒンジ26の取付板28とサイドフレーム22との間には、ボデー側ヒンジ26の長手方向両側に連なって配置される2つのサイドガイド51の締結片55が配置される。つまり、ボデー側ヒンジ26を介して隣り合う2つのサイドガイド51が1つのボデー側ヒンジ26とともにねじ止めされる。
したがって、図11に示されるように、サイドガイド51の締結片55の締結孔56と、ボデー側ヒンジ26の取付板28の取付孔32とを貫通して、ナット58にねじ結合されるボルト57により、サイドガイド51とボデー側ヒンジ26は、サイドフレーム22の後部壁42に共締めされる。つまり、ボデー側ヒンジ26は、取付孔32を貫通する2本のボルト57によりサイドフレーム22に締結されるとともに、取付孔32を貫通するとともに締結孔56を貫通するそれぞれのボルト57により、サイドガイド51はサイドフレーム22に締結される。ナット58は予めサイドフレーム22の後部壁42に溶接されている。
このように、ボデー後端部を構成するサイドフレーム22の後部壁42にボデー側ヒンジ26を取り付けるための2本のボルト57により、ボデー側ヒンジ26の長手方向両端側に配置される2つのサイドガイド51が共にサイドフレーム22に締結される。これにより、それぞれを別々のねじ部材により締結する場合に比して、ボデー側ヒンジ26とサイドガイド51のねじ止め作業を同時に行うことができ、これらのねじ止め作業を短時間で行うことができ、トラックボデーの組立製造効率を向上させることができる。さらに、基部52は取付板28により押し付けられるので、ボルトの頭部のみにより押し付けられる場合よりも、基部52は広い範囲で押し付けられる。これにより、サイドガイド51をより確実にサイドフレーム22に締結することができる。
しかも、ボデー側ヒンジ26の取付板28には、押付端部31が設けられており、ボデー側ヒンジ26とサイドガイド51とを共締めすると、サイドガイド51の基部52には押付端部31が重ねられるので、ボデー側ヒンジ26によりサイドガイド51の取付強度を高めることができる。
図7(A)に示されるように、傾斜ガイド部53はボデー先端側のエッジE1からボデー後端側のエッジE2に向けて車幅方向内側に傾斜してボデー後方に突出している。したがって、トラックの走行時にボデーの左右の側壁18に沿って流れる空気が側壁18を通過すると、通過した空気は傾斜ガイド部53に沿って案内されて車幅方向内方に向かってボデー後方に回り込むように送り出される。これにより、ボデー後方に発生する負圧現象を十分に抑制することができ、走行時にボデーに加わる空気抵抗を低減することができる。
ボデーの側壁18の後端部の側面を構成する傾斜壁43の傾斜面43aは、ボデー先端側のエッジE3から傾斜ガイド部53のエッジE1に向けて車幅方向内側に傾斜しており、傾斜面43aは傾斜ガイド部53の傾斜面53aに連なっている。したがって、トラックの走行時に傾斜ガイド部53に付着されて車幅方向内方に向かってボデー後方に送り出される空気は、傾斜ガイド部53に到達する前段階において、側壁18の後端部の傾斜壁43に案内される。そして、案内された後に、傾斜ガイド部53に到達する。これにより、トラックの走行時に、傾斜面43a、53aから剥離することなく、ボデー後方に送り出される空気の量が増加し、ボデー後方に発生する負圧現象をより効率的に抑制することができる。傾斜壁43の傾斜角度も傾斜ガイド部53の傾斜角度θとほぼ同様である。
図7(A)に示されるように、傾斜ガイド部53の走行方向の幅寸法をNとし、傾斜壁43の同様の幅寸法をPとすると、傾斜ガイド部53と傾斜壁43とからなる全体の傾斜面の幅寸法は、N+Pである。
傾斜ガイド部53の側壁18の後端面からの突出長さを長くして、走行時の走行方向の傾斜ガイド部53の幅寸法Nを長くすれば、傾斜ガイド部53の幅寸法を傾斜壁43の幅寸法Pを含めた長さとすることができる。しかし、傾斜ガイド部53の突出長さを長くすると、リヤドア24の開閉時にリヤドア24の開閉中心部側の側面がサイドガイド51の後端部と干渉してしまう。これに対して、傾斜壁43と傾斜ガイド部53とにより連なった傾斜面43a、53aを形成すると、傾斜ガイド部53の幅寸法Nを短くしても、連なった傾斜面を長くできるので、リヤドア24の開閉時にリヤドア24とサイドガイド51との干渉を回避しつつ、ボデー後方に発生する負圧現象を抑制することができる。
ドア側ヒンジ25をボデー側ヒンジ26に連結してドア側ヒンジ25を回動自在に支持するための支持ピン39は、図7(A)に示されるように、サイドガイド51の傾斜ガイド部53の車幅方向の外側に配置されている。つまり、傾斜ガイド部53は、支持ピン39の車幅方向内側に配置される。これにより、図9(A)に示されるようにリヤドア24が閉じられた状態から、図9(B)に示されるようにリヤドア24が全開された状態まで、約270度の範囲でリヤドア24を開閉させることができる。図9(B)に示されるように、リヤドア24を側壁18に沿う位置まで開放させることにより、ボデー後端部からの荷の搬出入作業を円滑に行うことができる。
図2に示されるように、それぞれのリヤドア24には4つのドア側ヒンジ25が取り付けられており、それぞれのドア側ヒンジ25に対応させて左右のサイドフレーム22には4つのボデー側ヒンジ26が取り付けられている。図2において右側のサイドフレーム22に取り付けられるボデー側ヒンジ26は、ピン支持孔33が図5に示されるように右側に向けられる。一方、左側のサイドフレーム22に取り付けられるボデー側ヒンジ26は、図5の状態から上下が反転されてピン支持孔33が左側に向けられる。
それぞれのボデー側ヒンジ26の間に配置されるサイドガイド51は同一形状である。これに対して、最上段のボデー側ヒンジ26の上側に配置されるサイドガイド51は、図12において(a)が付記されており、このサイドガイド51(a)は、下側の3つのサイドガイド51よりも短い。このサイドガイド51(a)は、ナット58にねじ止めされるボルト57により下端部が締結されるとともに、上端部はナット58aにねじ止めされるボルト57aによりアッパーフレーム23に締結される。
最下段のボデー側ヒンジ26の下側に配置されるサイドガイド51は、図13において(b)が付記されており、このサイドガイド51(b)は、他のサイドガイドに対して最も短い。このサイドガイド51(B)は、ナット58にねじ止めされるボルト57により上端部が締結されるとともに、下端部はナット58bにねじ止めされるボルト57bによりサイドフレーム22に締結される。
図12に示されるように、サイドフレーム22の柱部45の上端部には、アッパーフレーム23が取り付けられている。アッパーフレーム23は横断面形状がU字形状のチャンネル部材61を有しており、チャンネル部材61には取付板62が固定されている。このように、アッパーフレーム23はチャンネル部材61と取付板62を有し、図1に示した天井壁19を構成している。
天井壁19を構成するチャンネル部材61と取付板62には、図7(B)に示されるように、アッパーガイド63が取り付けられている。アッパーガイド63は車幅方向に延びて天井壁19に取り付けられるL字形状の基部64と、基部64の上側部からボデー後方に向けて下向きに傾斜して突出する傾斜ガイド部65とを有している。基部64は取付板62の当接部で溶接され、傾斜ガイド部65はチャンネル部材61の当接部で溶接されている。アッパーガイド63は、図示する場合には、1つの部材により形成されているが、複数の部材により形成するようにしても良い。
図8(A)は図7(B)に示されたアッパーガイド63の変形例を示す断面図であり、(B)は図7(B)に示されたアッパーガイド63の他の変形例を示す断面図である。
図8(A)のアッパーガイド63は、傾斜ガイド部の一部を備えた基部64aと、傾斜ガイド部65aとを有しており、基部64aと傾斜ガイド部65aはリベット等の締結具67により接合されている。図8(B)アッパーガイド63は、傾斜ガイド部の一部を備えた基部64bと傾斜ガイド部65bとを有しており、基部64bはチャンネル部材61、取付板62に溶接され、傾斜ガイド部65bはチャンネル部材61に締結具67により接合されている。このように、アッパーガイド63を複数の部材により形成するようにしても良い。
アッパーガイド63は、トラックの走行時にボデーの天井壁19に沿って流れる空気が天井壁19を通過すると、傾斜ガイド部65に沿って流れることにより下方に向かってボデー後方に送り出される。これにより、サイドガイド51に加えてアッパーガイド63によっても、ボデー後方に発生する負圧現象を抑制することができ、走行時にボデーに加わる空気抵抗を低減することができる。アッパーガイド63の傾斜ガイド部65の走行方向の幅寸法Qは、サイドガイド51の傾斜ガイド部53とサイドフレーム22の傾斜壁43の合計の幅寸法N+Pと同一に設定されている。つまり、傾斜ガイド部65の幅寸法Qは、サイドガイド51の傾斜ガイド部53および側壁18の後端部に形成された傾斜壁43を含めた寸法の幅である。このように、アッパーガイド63は、アッパーフレーム23を構成する部分も傾斜ガイド部65となっている。
図2に示されるように、最上部のサイドガイド51の端部とアッパーガイド63の端部とが交差する部分は、カバー66により覆われている。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、本発明がウイングボデー11に適用された場合を参照しつつ、本発明を説明したが、本発明のトラックボデーの後部構造は、リヤドアが回動可能に装着されるトラックボデーであれば、ウイングボデーに限られることなく、バンボデー、スワップボデー等のタイプのトラックボデーにも適用することができる。バンボデーの後部構造に本発明が適用されるときには、ボデー側ヒンジ26は、ボデーの側面に一体に設けられた側壁の後端面に取り付けられる。
10 トラック
11 ウイングボデー
15 後壁
18 側壁
19 天井壁
20 荷物室
22 サイドフレーム
23 アッパーフレーム
24 リヤドア
25 ドア側ヒンジ
26 ボデー側ヒンジ
28 取付板
29 支持板
31 押付端部
32 取付孔
33 ピン支持孔
39 支持ピン
42 後部壁
42a 後端面
43 傾斜壁
43a 傾斜面
45 柱部
51 サイドガイド
52 基部
53 傾斜ガイド部
53a 傾斜面
54 フランジ部
55 締結片
56 締結孔
57 ボルト
58 ナット
61 チャンネル部材
62 取付板
63 アッパーガイド
64 基部
65 傾斜ガイド部

Claims (7)

  1. 左右の側壁および天井壁を備え、リヤドアが回動可能に装着されるトラックボデーの後部構造であって、
    前記リヤドアに固定されたドア側ヒンジを支持する支持ピンが装着される2つの支持板、および前記側壁の後端面に締結される取付板を備えた複数のボデー側ヒンジと、
    前記側壁の後端面に取り付けられる基部、および前記後端面から車幅方向内側に傾斜してボデー後方に突出する傾斜ガイド部を備える複数のサイドガイドと、
    前記サイドガイドの前記基部に設けられ、前記ボデー側ヒンジの前記取付板と前記側壁の前記後端面との間に配置される締結片と、
    前記締結片に設けられた締結孔と前記取付板に設けられた取付孔とを貫通し、前記サイドガイドと前記ボデー側ヒンジとを前記側壁に共締めするボルトと、
    を有するトラックボデーの後部構造。
  2. 請求項1記載のトラックボデーの後部構造において、
    前記傾斜ガイド部に連なる傾斜面が形成された傾斜壁を前記側壁の後端部に形成し、走行時に前記側壁に沿って流れる空気を前記傾斜壁と前記傾斜ガイド部とによりボデー後方に送り出す、トラックボデーの後部構造。
  3. 請求項1または2記載のトラックボデーの後部構造において、
    前記ボデー側ヒンジを介して隣り合う2つの前記サイドガイドの前記締結片に形成された締結孔に重なる2つの前記取付孔を前記取付板に設けた、トラックボデーの後部構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のトラックボデーの後部構造において、
    前記締結片から前記基部に突出して前記基部を押し付ける押付端部を、前記取付板に設けた、トラックボデーの後部構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のトラックボデーの後部構造において、
    前記傾斜ガイド部は前記支持ピンの車幅方向内側に配置される、トラックボデーの後部構造。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のトラックボデーの後部構造において、
    前記天井壁に取り付けられる基部、および前記基部から下向きに傾斜した傾斜ガイド部を備えるアッパーガイドを有する、トラックボデーの後部構造。
  7. 請求項6記載のトラックボデーの後部構造において、
    前記アッパーガイドの傾斜ガイド部は、前記サイドガイドの傾斜ガイド部および前記側壁の後端部に形成された傾斜壁を含めた寸法の幅を有する、トラックボデーの後部構造。
JP2019156701A 2019-08-29 2019-08-29 トラックボデーの後部構造 Active JP7219191B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019156701A JP7219191B2 (ja) 2019-08-29 2019-08-29 トラックボデーの後部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019156701A JP7219191B2 (ja) 2019-08-29 2019-08-29 トラックボデーの後部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021031017A true JP2021031017A (ja) 2021-03-01
JP7219191B2 JP7219191B2 (ja) 2023-02-07

Family

ID=74675053

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019156701A Active JP7219191B2 (ja) 2019-08-29 2019-08-29 トラックボデーの後部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7219191B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10266679A (ja) * 1997-03-28 1998-10-06 Nippon Fruehauf Co Ltd ヒンジの取付機構
JP2010115937A (ja) * 2008-11-11 2010-05-27 Hino Motors Ltd ウィングボディ式トラックの荷台構造
JP2011148469A (ja) * 2010-01-25 2011-08-04 Isuzu Motors Ltd 箱型荷台の後部構造
JP2012101716A (ja) * 2010-11-11 2012-05-31 Mitsubishi Fuso Truck & Bus Corp トラックのリヤ構造
KR20130063450A (ko) * 2011-12-06 2013-06-14 김형곤 탑차의 컨테이너 도어 고정장치
US20140346808A1 (en) * 2011-10-04 2014-11-27 Wabco Gmbh Rear Spoiler Device for a Vehicle
JP2017119491A (ja) * 2015-12-29 2017-07-06 ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフトDaimler AG トラックのリア構造

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10266679A (ja) * 1997-03-28 1998-10-06 Nippon Fruehauf Co Ltd ヒンジの取付機構
JP2010115937A (ja) * 2008-11-11 2010-05-27 Hino Motors Ltd ウィングボディ式トラックの荷台構造
JP2011148469A (ja) * 2010-01-25 2011-08-04 Isuzu Motors Ltd 箱型荷台の後部構造
JP2012101716A (ja) * 2010-11-11 2012-05-31 Mitsubishi Fuso Truck & Bus Corp トラックのリヤ構造
US20140346808A1 (en) * 2011-10-04 2014-11-27 Wabco Gmbh Rear Spoiler Device for a Vehicle
KR20130063450A (ko) * 2011-12-06 2013-06-14 김형곤 탑차의 컨테이너 도어 고정장치
JP2017119491A (ja) * 2015-12-29 2017-07-06 ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフトDaimler AG トラックのリア構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP7219191B2 (ja) 2023-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5672495B2 (ja) 車両のバックドア開口肩部の補強構造
US20100295336A1 (en) Lower structure of vehicle front pillars
US7267395B2 (en) Vehicle upper body structure
JP6245188B2 (ja) 車両用ドアフレーム構造
US8511731B2 (en) Vehicle partition side member structure
US9162711B2 (en) Vehicle body side section structure
KR20160015169A (ko) 차량용 수지 백 도어 구조
US20200398899A1 (en) Vehicle side body structure
US20200317276A1 (en) Vehicle side body structure
US11499351B2 (en) Striker mounting structure
JP2021031017A (ja) トラックボデーの後部構造
JP6832762B2 (ja) 車体側部構造
JP2013082361A (ja) 車両用バックドア構造
JP6432733B2 (ja) 車両用リヤゲート
JP2010234955A (ja) 車体後部構造
JP6674656B2 (ja) キャブ構造
CN108791507B (zh) 车体后部结构
JP7027761B2 (ja) 車両におけるラッチ機構の取り付け構造
JP2017119491A (ja) トラックのリア構造
JP2009120078A (ja) 車両のテールエンドメンバ接合構造
JP6708068B2 (ja) 車両用フード
JP4736639B2 (ja) 車体後部構造
JP4110841B2 (ja) 車両後部構造
JP7487554B2 (ja) 車両側部構造
US20220073144A1 (en) Vehicle

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220301

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230126

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7219191

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150