JP2021029225A - 動物忌避装置および屋内動物排除装置ならびに動物忌避方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】消費電力が少ない動物忌避装置およびこの動物忌避装置を備える屋内動物排除装置ならびに屋内動物忌避方法を提供する。【解決手段】互いに離間し拡散光LSを放射可能な3個以上の光源11と、非透過性材料から構成され3個以上の光源11を収容する筐体12と、筐体12に設けられ、3個以上の光源11のそれぞれから放射された光の一部を筐体12の外へと放射する放射部13と、3個以上の光源11のそれぞれについて点滅を制御する制御部14とを備え、制御部14は、3個以上の光源11を順次点滅させて、放射部13から放射された光が照射面に形成する照射領域SP1,SP2,SP3,SP7,SP8を変位させる。【選択図】図1
Description
本発明は、動物忌避装置および屋内動物排除装置ならびに動物忌避方法に関し、具体的には、屋内配置物などに夜間に被害を及ぼす動物が忌避するような光を放出する装置に関する。
特許文献1には、光源と、前記光源から放射された光の一部を集光させる第1集光部と、前記第1集光部の前記光源に対する相対位置を変化させて第1集光部からの光の照射領域を変位させる第1変位部と、を備えることを特徴とする屋内動物忌避装置が記載されている。
本発明は、消費電力が少ない動物忌避装置およびこの動物忌避装置を備える屋内動物排除装置ならびに屋内動物忌避方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために提供される本発明は次のとおりである。
(1)互いに離間し拡散光を放射可能な3個以上の光源と、非透過性材料から構成され前記3個以上の光源を収容する筐体と、前記筐体に設けられ、前記3個以上の光源のそれぞれから放射された光の一部を前記筐体の外へと放射する放射部と、前記3個以上の光源のそれぞれについて点滅を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記3個以上の光源を順次点滅させて、前記放射部から放射された光が照射面に形成する照射領域を変位させることを特徴とする動物忌避装置。
(2)前記制御部は、前記3個以上の光源の1つである第1の光源を点灯させ、前記第1の光源が点灯している間に、前記第1の光源に隣り合って配置された別の前記光源である第2の光源を点灯させ、前記第2の光源が点灯している間に前記第1の光源を消灯させて、前記照射領域を連続的に変位させる、上記(1)に記載の動物忌避装置。
(3)前記制御部は、前記3個以上の光源のうち隣り合って配置される2個以上の前記光源からなる第1の光源群を点灯させ、前記第1の光源群が点灯している間に、前記第1光源群の少なくとも1つの前記光源を含み隣り合って配置される2個以上の前記光源からなる第2の光源群を点灯させ、前記第2の光源群が点灯している間に前記第1の光源群のうち前記第2に光源群に属さない前記光源を消灯させて、前記照射領域を連続的に変位させる、上記(1)に記載の動物忌避装置。
(4)前記3個以上の光源のうち隣り合う2つの前記光源に基づき形成される前記照射領域が個々の前記光源からの照射領域が重複した重複照射領域を有するように、前記光源および/または前記放射部は構成される、上記(1)から上記(3)のいずれかに記載の動物忌避装置。
(5)前記筐体には複数の前記放射部が設けられ、前記放射部のそれぞれから放射された光に基づく前記照射領域が変位する、上記(1)から上記(4)のいずれかに記載の動物忌避装置。
(6)前記照射面が屋内に位置する、上記(1)から上記(5)のいずれかに記載の動物忌避装置。
(7)上記(6)に記載される動物忌避装置と、前記動物忌避装置が設けられた屋内から屋外への移動のみが可能とされた扉と、を備える屋内動物排除装置。
(8)互いに離間し拡散光を放射可能な3個以上の光源と、非透過性材料から構成され前記3個以上の光源を収容する筐体と、前記筐体に設けられ、前記3個以上の光源のそれぞれから放射された光の一部を前記筐体の外へと放射する放射部と、を備える動物忌避装置を設置し、前記3個以上の光源を順次点滅させて、前記放射部から放射された光が照射面に形成する照射領域を変位させることを特徴とする動物忌避方法。
(9)前記3個以上の光源の1つである第1の光源を点灯させる工程と、前記第1の光源が点灯している間に、前記第1の光源に隣り合って配置された別の前記光源である第2の光源を点灯させる工程と、前記第2の光源が点灯している間に前記第1の光源を消灯させる工程と、を備えて、前記照射領域を連続的に変位させる、上記(8)に記載の動物忌避方法。
(10)前記制御部は、前記3個以上の光源のうち隣り合って配置される2個以上の前記光源からなる第1の光源群を点灯させる工程と、前記第1の光源群が点灯している間に、前記第1光源群の少なくとも1つの前記光源を含み隣り合って配置される2個以上の前記光源からなる第2の光源群を点灯させる工程と、前記第2の光源群が点灯している間に前記第1の光源群のうち前記第2に光源群に属さない前記光源を消灯させる工程と、を備えて、前記照射領域を連続的に変位させる、上記(8)に記載の動物忌避方法。
(1)互いに離間し拡散光を放射可能な3個以上の光源と、非透過性材料から構成され前記3個以上の光源を収容する筐体と、前記筐体に設けられ、前記3個以上の光源のそれぞれから放射された光の一部を前記筐体の外へと放射する放射部と、前記3個以上の光源のそれぞれについて点滅を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記3個以上の光源を順次点滅させて、前記放射部から放射された光が照射面に形成する照射領域を変位させることを特徴とする動物忌避装置。
(2)前記制御部は、前記3個以上の光源の1つである第1の光源を点灯させ、前記第1の光源が点灯している間に、前記第1の光源に隣り合って配置された別の前記光源である第2の光源を点灯させ、前記第2の光源が点灯している間に前記第1の光源を消灯させて、前記照射領域を連続的に変位させる、上記(1)に記載の動物忌避装置。
(3)前記制御部は、前記3個以上の光源のうち隣り合って配置される2個以上の前記光源からなる第1の光源群を点灯させ、前記第1の光源群が点灯している間に、前記第1光源群の少なくとも1つの前記光源を含み隣り合って配置される2個以上の前記光源からなる第2の光源群を点灯させ、前記第2の光源群が点灯している間に前記第1の光源群のうち前記第2に光源群に属さない前記光源を消灯させて、前記照射領域を連続的に変位させる、上記(1)に記載の動物忌避装置。
(4)前記3個以上の光源のうち隣り合う2つの前記光源に基づき形成される前記照射領域が個々の前記光源からの照射領域が重複した重複照射領域を有するように、前記光源および/または前記放射部は構成される、上記(1)から上記(3)のいずれかに記載の動物忌避装置。
(5)前記筐体には複数の前記放射部が設けられ、前記放射部のそれぞれから放射された光に基づく前記照射領域が変位する、上記(1)から上記(4)のいずれかに記載の動物忌避装置。
(6)前記照射面が屋内に位置する、上記(1)から上記(5)のいずれかに記載の動物忌避装置。
(7)上記(6)に記載される動物忌避装置と、前記動物忌避装置が設けられた屋内から屋外への移動のみが可能とされた扉と、を備える屋内動物排除装置。
(8)互いに離間し拡散光を放射可能な3個以上の光源と、非透過性材料から構成され前記3個以上の光源を収容する筐体と、前記筐体に設けられ、前記3個以上の光源のそれぞれから放射された光の一部を前記筐体の外へと放射する放射部と、を備える動物忌避装置を設置し、前記3個以上の光源を順次点滅させて、前記放射部から放射された光が照射面に形成する照射領域を変位させることを特徴とする動物忌避方法。
(9)前記3個以上の光源の1つである第1の光源を点灯させる工程と、前記第1の光源が点灯している間に、前記第1の光源に隣り合って配置された別の前記光源である第2の光源を点灯させる工程と、前記第2の光源が点灯している間に前記第1の光源を消灯させる工程と、を備えて、前記照射領域を連続的に変位させる、上記(8)に記載の動物忌避方法。
(10)前記制御部は、前記3個以上の光源のうち隣り合って配置される2個以上の前記光源からなる第1の光源群を点灯させる工程と、前記第1の光源群が点灯している間に、前記第1光源群の少なくとも1つの前記光源を含み隣り合って配置される2個以上の前記光源からなる第2の光源群を点灯させる工程と、前記第2の光源群が点灯している間に前記第1の光源群のうち前記第2に光源群に属さない前記光源を消灯させる工程と、を備えて、前記照射領域を連続的に変位させる、上記(8)に記載の動物忌避方法。
本発明に係る動物忌避装置では、駆動機構を用いることなく、3個以上の光源を順次点滅させることにより照射領域を変位させるため、消費電力を少なくすることができる。また、駆動機構を有しないことから、装置の耐久性および信頼性が高くなる。さらに、本発明に係る動物忌避装置を備える屋内動物排除装置によれば、屋内の動物を効率的に屋外に排除することができる。本発明により動物忌避方法も提供される。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、同一の部材には同一の符号を付し、一度説明した部材については適宜その説明を省略する。
図1(a)は本発明の一実施形態(第1実施形態)に係る動物忌避装置の構造および動作を説明する図であり、図1(b)は動物忌避装置の光源の構成を示す図である。
図1に示される動物忌避装置10は、立体角θの拡散光LSを放射可能であって光源111から光源118によって構成される一群の光源11が、光を通さない非透過性材料から構成された筐体12の内部に配置されている。
光源111から光源118の具体例はLED光源である。図1(b)に示されるように、8つの光源111から光源118は、Z方向からみて、隣り合う光源間の距離を等しくして一つの円周(図1(b)において破線で示されている。)上に配置されて、一群の光源11を構成している。本実施形態において一群の光源11を構成する光源の数は8であるが、これに限定されず、動物忌避装置10が筐体12の内部に備える光源は3個以上であればよい。光源の色は特に限定されない。筐体12の内部の光源のすべてが等しい色であってもよいし、互いに異なっていてもよい。
筐体12の構成材料として、アルミニウム、鉄などの金属系材料およびポリプロピレン、ポリアセタールなどの樹脂系材料が例示される。本実施形態において、筐体12は、支持部15を介して、天井Sに、光源111から光源118の放射中心が鉛直方向に沿うように取り付けられている。筐体12は壁Wに取り付けられていてもよく、光源111から光源118の放射中心は鉛直方向に沿っていなくてもよい。
筐体12には、放射部13が設けられている。本実施形態において、放射部13はピンホールと同様の機能を果たす透過型の光学素子であり、一群の光源11を構成する光源111から光源118のそれぞれから放射された光の一部を筐体12の外(具体的には動物忌避装置10が設けられた屋内)へと放射する。図1(a)に示されるように、光源111からの光が放射部13を通って放出される光束LP1は、光の照射領域(第1照射領域SP1)を床面FSに形成する。同様に、光源112に基づく光束LP2は第2照射領域SP2を床面FSに形成し、光源113に基づく光束LP3は第3照射領域SP3を床面FSに形成し、光源117に基づく光束LP7は第7照射領域SP7を床面FSに形成し、光源118に基づく光束LP8は第8照射領域SP8を床面FSに形成する。
放射部13は、ピンホールの機能を有していてもよいし、凸レンズのように集光機能を有していてもよいし、所定の形状に光束の形状を整える機能を有してもよい。
動物忌避装置10は、筐体12に付設された制御部14を備える。制御部14は、光源111から光源118のそれぞれについて点滅を制御する。
図2は本発明の一実施形態に係る動物忌避装置が作る光の照射領域の動きを説明する図である。
図2(a)は、光源111から光源118のすべてが点灯して、第1照射領域SP1から第8照射領域SP8が床面FSに形成されている状態を示している。光源111から光源118が隣り合う光源間の距離を等しくして一つの円周上に配置されていることに基づき、第1照射領域SP1から第8照射領域SP8も、隣り合う照射領域間の距離を等しくして床面FSの一つの円周(図2において破線で示されている。)上に形成されている。
まず、制御部14は、光源111から光源118のうち隣り合って配置される2個以上の光源からなる第1の光源群を点灯させる。第1の光源群を構成する光源は、光源111から光源113の3つであり、これらの光源に対応して、図2(b)では、第1照射領域SP1から第3照射領域SP3が床面FSに形成されて、第1照射領域群SPG1が構成されている。
次に、制御部14は、第1の光源群が点灯している間に、第1光源群の少なくとも1つの光源を含み隣り合って配置される2個以上の光源からなる第2の光源群を点灯させる。第2の光源群を構成する光源は、光源112から光源114の3つであり、光源112および光源113は第1の光源群にも属している。第1光源群が点灯している状態で第2の光源群を点灯させるため、点灯している光源は光源111から光源114の4つとなり、これらの光源に対応して、図2(c)では、第1照射領域SP1から第4照射領域SP4が床面FSに形成されて、第1照射領域群SPG1および第2照射領域SP2から第4照射領域SP4からなる第2照射領域群SPG2が床面FSに形成された状態となっている。
続いて、制御部14は、第2の光源群が点灯している間に、第1の光源群のうち第2の光源群に属さない光源、すなわち光源111を消灯させる。これにより、図2(d)に示されるように、床面FSから第1照射領域SP1が消滅して、床面FSには第2照射領域群SPG2だけが形成された状態となる。
このように制御部14が光源111から光源114を制御することにより、3つまたは4つの照射領域からなる一群の照射領域が円周上を時計回りに連続的に移動するように変位する映像を床面FSに形成することができる。一群の光照射領域が床面FSを動き回ると、忌避対象の動物は、一群の光照射領域を自らの捕食者や駆除物などと誤認し、床面FSに近づくことが困難になる。このように一群の光照射領域が床面FSおよび/または後述するように壁面WSを移動すると、忌避対象動物は、光照射領域の軌跡を予測不能となり、パニック状態に陥る。特に、光照射領域が床面FSだけでなく壁面WSにも形成されると、忌避対象動物は逃げ道を断たれたと認識し、さらに錯乱状態になる。このため、通常であれば容易に回避可能な粘着型の動物捕獲装置に捕獲されることもある。なお、忌避対象となる動物には、ネズミやモグラなどの哺乳類やカラスなどの鳥類のみならず、ゴキブリやハエなどの昆虫類やクモ類を含む節足動物も含まれる。
例えば特許文献1に記載される動物忌避装置では、集光部が設けられた筐体を回転させる回転機構を有していることにより、照射領域が円周上を連続的に移動するように変位する映像が形成されている。これに対し、上記のとおり本実施形態に係る動物忌避装置10では、回転機構のような駆動機構を有することなく上記の映像を実現している。したがって、本実施形態に係る動物忌避装置10は、特許文献1に記載される動物忌避装置よりも消費電力を低下させることが可能である。また、駆動機構の部品を有しないため、本実施形態に係る動物忌避装置10は、特許文献1に記載される動物忌避装置よりも信頼性が高く、装置の寿命も高くなる傾向を有する。さらに、駆動機構の部品を有しないことは、動物忌避装置10の小型化に寄与する場合もある。動物忌避装置10が小型化すると、動物忌避装置10の設置場所の選択自由度が高まり、より効率的に動物を忌避することができることもある。
さらに、制御部14は、光源113から光源115の3つからなる第3の光源群を点灯させて、図2(e)に示されるように、第2照射領域群SPG2および第3照射領域SP3から第5照射領域SP5からなる第3照射領域群SPG3が床面FSに形成された状態とする。
そして、制御部14は、第3の光源群が点灯している間に、第2の光源群のうち第3光源群に属さない光源、すなわち光源112を消灯させる。これにより、図2(f)に示されるように、床面FSから第2照射領域SP2が消滅して、床面FSには第3照射領域群SPG3だけが形成された状態となる。
このように制御部14が光源111から光源118の点滅を制御することにより、3つまたは4つの照射領域からなる照射領域群が円周上で移動する映像を形成することができる。
図3は、本発明の他の一実施形態(第2実施形態)に係る動物忌避装置が作る光の照射領域の動きを説明する図である。本実施形態に係る動物忌避装置10は、第1実施形態に係る動物忌避装置10との対比で、光源111から光源118の形状および/または放射部13の構造が異なる。その結果、図3(a)の全灯状態の図に示されるように、隣り合う2つの光源(例えば光源111および光源112)に基づき形成される照射領域は、個々の光源からの照射領域(第1照射領域SP1、第2照射領域SP2)が重複した重複照射領域OR1を有する。このような重複照射領域OR1などを生じさせるための具体的手段は限定されない。例えば、光源111と光源112とがそれぞれ複数のサブ光源から構成され、重複照射領域OR1を与える部分において光源111と光源112とにおいて共通のサブ光源が用いられていてもよい。あるいは、放射部13が、各光源からの光のみを透過するスリットの複数から構成されていてもよい。
動物忌避装置10では、光源(光源111から光源118)により構成される照射領域(第1照射領域SP1から第8照射領域SP8)は重複照射領域(重複照射領域OR1、重複照射領域OR2など)を有するため、図3(b)に示されるように、第1照射領域SP1と第2照射領域SP2と第3照射領域SP3とから構成される第1照射領域群SPG1は連続した照射領域となる。このため、動物忌避装置10は、図3(b)から図3(f)に示されるように、光源3つまたは4つにより構成され円周上に延在する照射領域が円周に沿って動き回る映像を、駆動機構を有することなく、床面FSに形成することができる。
図4は、本発明の他の一実施形態(第2実施形態)に係る動物忌避装置が作る光の照射領域の動きの他の例を説明する図である。まず、第2実施形態に係る動物忌避装置10の制御部14は、光源111から光源118のうち、1つの光源である第1の光源としての光源111を点灯させる。その結果、図4(b)に示されるように、第1照射領域SP1が形成される。
次に、制御部14は、第1の光源(光源111)が点灯している間に、第1の光源(光源111)に隣り合う別の光源である第2の光源としての光源112を点灯させる。その結果、図4(c)に示されるように、第1照射領域SP1と第2照射領域SP2とからなる照射領域が形成される。
続いて、制御部14は、第2の光源(光源112)が点灯している間に第1の光源(光源111)を消灯させる。その結果、図4(d)に示されるように、第2照射領域SP2が形成される。
このように制御部14が光源111および光源112の点灯タイミングを制御することにより、光の照射領域(第1照射領域SP1、第2照射領域SP2)が円周上を時計回りに連続的に移動するように変位する映像を床面FSに形成することができる。
同様に、制御部14は光源112および光源113の点灯タイミングを制御することにより、図4(e)および図4(f)に示されるように、光の照射領域(第2照射領域SP2、第3照射領域SP3)が円周上を時計回りに連続的に移動するように変位する映像を床面FSに形成することができる。
図5は、本発明の別の一実施形態(第3実施形態)に係る動物忌避装置の構造および動作を説明する図である。第3実施形態に係る動物忌避装置10Aは、第1実施形態に係る動物忌避装置10との対比で、図5に示されるように、複数の放射部(放射部131から放射部136)を備える点で相違する。放射部131から放射部136のそれぞれから光源111から光源118の光が放射され、屋内の複数の領域(領域R131から領域R136)において照射領域(第1照射領域SP1から第8照射領域SP8)が形成される。図5では、領域R131は壁面WSに位置し、領域R132は壁面WSから床面FSにかけて位置し、領域R133および領域R134は床面FSに位置し、領域R135および領域R136は、床面FSや屋内において床面FSよりもさらに遠方に位置する。動物忌避装置10Aは、これらの複数の領域のそれぞれにおいて、上記のように、光の照射領域(第1照射領域SP1から第8照射領域SP8)が円周上を時計回りに連続的に移動するように変位する映像を形成することができる。
図6は、本発明の一実施形態に係る動物忌避装置を備える屋内動物排除装置の構造および動作を説明する図である。図6に示されるように、本実施形態に係る屋内動物排除装置100は、第3実施形態に係る動物忌避装置10Aを備えるとともに、屋内から屋外への移動のみが可能とされた扉DRが壁Wに設けられている。このため、動物忌避装置10Aが作動している間に、ネズミなどの動物はこの扉DRから屋外に逃げ出すことができ、動物の捕獲の手間が不要となる。このように、動物忌避装置10Aと屋内から屋外への移動のみが可能とされた扉DRとからなる屋内動物排除装置100は、屋内の動物を効率的に排除することができる。
上記に本実施形態を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。前述の実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、各実施形態の構成例の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含有される。例えば、上記の説明では、動物忌避装置10、10Aは屋内に設置されたが、これに限定されず、屋外に設置されてもよい。屋外の地面や屋外の構造物の外壁面、樹木、石材などが照射面となって、光の照射領域が形成されてもよい。
10 :動物忌避装置
10A :動物忌避装置
11 :光源(3個以上の光源)
12 :筐体
13 :放射部
14 :制御部
100 :屋内動物排除装置
111 :光源
112 :光源
113 :光源
114 :光源
115 :光源
116 :光源
117 :光源
118 :光源
131 :放射部
132 :放射部
133 :放射部
134 :放射部
135 :放射部
136 :放射部
DR :扉
FS :床面
LP1 :光束
LP2 :光束
LP3 :光束
LP7 :光束
LP8 :光束
LS :拡散光
OR1 :重複照射領域
OR2 :重複照射領域
R131 :領域
R132 :領域
R133 :領域
R134 :領域
R135 :領域
R136 :領域
S :天井
SP1 :第1照射領域
SP2 :第2照射領域
SP3 :第3照射領域
SP4 :第4照射領域
SP5 :第5照射領域
SP6 :第6照射領域
SP7 :第7照射領域
SP8 :第8照射領域
SPG1 :第1照射領域群
SPG2 :第2照射領域群
SPG3 :第3照射領域群
W :壁
WS :壁面
θ :立体角
10A :動物忌避装置
11 :光源(3個以上の光源)
12 :筐体
13 :放射部
14 :制御部
100 :屋内動物排除装置
111 :光源
112 :光源
113 :光源
114 :光源
115 :光源
116 :光源
117 :光源
118 :光源
131 :放射部
132 :放射部
133 :放射部
134 :放射部
135 :放射部
136 :放射部
DR :扉
FS :床面
LP1 :光束
LP2 :光束
LP3 :光束
LP7 :光束
LP8 :光束
LS :拡散光
OR1 :重複照射領域
OR2 :重複照射領域
R131 :領域
R132 :領域
R133 :領域
R134 :領域
R135 :領域
R136 :領域
S :天井
SP1 :第1照射領域
SP2 :第2照射領域
SP3 :第3照射領域
SP4 :第4照射領域
SP5 :第5照射領域
SP6 :第6照射領域
SP7 :第7照射領域
SP8 :第8照射領域
SPG1 :第1照射領域群
SPG2 :第2照射領域群
SPG3 :第3照射領域群
W :壁
WS :壁面
θ :立体角
Claims (10)
- 互いに離間し拡散光を放射可能な3個以上の光源と、
非透過性材料から構成され前記3個以上の光源を収容する筐体と、
前記筐体に設けられ、前記3個以上の光源のそれぞれから放射された光の一部を前記筐体の外へと放射する放射部と、
前記3個以上の光源のそれぞれについて点滅を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記3個以上の光源を順次点滅させて、前記放射部から放射された光が照射面に形成する照射領域を変位させることを特徴とする動物忌避装置。 - 前記制御部は、前記3個以上の光源の1つである第1の光源を点灯させ、前記第1の光源が点灯している間に、前記第1の光源に隣り合って配置された別の前記光源である第2の光源を点灯させ、前記第2の光源が点灯している間に前記第1の光源を消灯させて、前記照射領域を連続的に変位させる、請求項1に記載の動物忌避装置。
- 前記制御部は、前記3個以上の光源のうち隣り合って配置される2個以上の前記光源からなる第1の光源群を点灯させ、前記第1の光源群が点灯している間に、前記第1光源群の少なくとも1つの前記光源を含み隣り合って配置される2個以上の前記光源からなる第2の光源群を点灯させ、前記第2の光源群が点灯している間に前記第1の光源群のうち前記第2に光源群に属さない前記光源を消灯させて、前記照射領域を連続的に変位させる、請求項1に記載の動物忌避装置。
- 前記3個以上の光源のうち隣り合う2つの前記光源に基づき形成される前記照射領域が個々の前記光源からの照射領域が重複した重複照射領域を有するように、前記光源および/または前記放射部は構成される、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の動物忌避装置。
- 前記筐体には複数の前記放射部が設けられ、
前記放射部のそれぞれから放射された光に基づく前記照射領域が変位する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の動物忌避装置。 - 前記照射面が屋内に位置する、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の動物忌避装置。
- 請求項6に記載される動物忌避装置と、前記動物忌避装置が設けられた屋内から屋外への移動のみが可能とされた扉と、を備える屋内動物排除装置。
- 互いに離間し拡散光を放射可能な3個以上の光源と、非透過性材料から構成され前記3個以上の光源を収容する筐体と、前記筐体に設けられ、前記3個以上の光源のそれぞれから放射された光の一部を前記筐体の外へと放射する放射部と、を備える動物忌避装置を設置し、
前記3個以上の光源を順次点滅させて、前記放射部から放射された光が照射面に形成する照射領域を変位させること
を特徴とする動物忌避方法。 - 前記3個以上の光源の1つである第1の光源を点灯させる工程と、
前記第1の光源が点灯している間に、前記第1の光源に隣り合って配置された別の前記光源である第2の光源を点灯させる工程と、
前記第2の光源が点灯している間に前記第1の光源を消灯させる工程と、を備えて、
前記照射領域を連続的に変位させる、請求項8に記載の動物忌避方法。 - 前記制御部は、前記3個以上の光源のうち隣り合って配置される2個以上の前記光源からなる第1の光源群を点灯させる工程と、
前記第1の光源群が点灯している間に、前記第1光源群の少なくとも1つの前記光源を含み隣り合って配置される2個以上の前記光源からなる第2の光源群を点灯させる工程と、
前記第2の光源群が点灯している間に前記第1の光源群のうち前記第2に光源群に属さない前記光源を消灯させる工程と、を備えて、
前記照射領域を連続的に変位させる、請求項8に記載の動物忌避方法。
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JP2019156978A JP2021029225A (ja) | 2019-08-29 | 2019-08-29 | 動物忌避装置および屋内動物排除装置ならびに動物忌避方法 |
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