JP2020005532A - 動物撃退システム及び動物撃退装置及び動物撃退方法 - Google Patents

動物撃退システム及び動物撃退装置及び動物撃退方法 Download PDF

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Abstract

【課題】オペレータが駐在しない間においても自動的にカメラで検知した動物の眼の方向に対して、レーザ光を照射することが可能なシステム装置等を提供する。【解決手段】少なくとも動物2000を忌避したい場所を撮影する監視カメラ1300と、任意のタイミングで点灯/消灯可能にかつ任意の方向に照射可能に構成されたレーザ光源1200と、監視カメラ1300で取得した画像中から動物2000のタペタム1330を検出する画像処理部と、検出したタペタム1330めがけてレーザ光が照射されるようにレーザ光源1200を制御する制御部と、を備える制御装置と、を備える動物撃退システム。【選択図】図1

Description

本発明は、オペレータが常駐しなくても自動的に動物を検知して追い払うことが可能な動物撃退システム及び動物撃退装置及び動物撃退方法に関する。
猪・鹿・猿やカラス等の動物による生産田畑や人間の生活空間での鳥獣害が深刻化するなかで、そのような動物被害防止のための種々の対抗手段が今日までに種々検討されてきている。例えば、半導体レーザ光で動物の視覚を刺激し追払う装置が各種考案され、これらは動物の慣れによる効果の低減や爆音などの騒音が発生しない点で有効な方法であるとして注目されている。
より具体的には、下記特許文献1には、レーザ光を害虫動物の視覚器官に照射して脅して追い払う動物追払い対策装置に関する考案が開示されている。これによれば、半導体レーザ光利用による動物・野生動物の追払い対策装置分野において、実際の使用上の照射方向の調整やレーザ波長の変更が、対象となる動物に応じて簡便にできるとともに、動作機構の単純なレーザ光照射装置を実現できること等が記載されている。
さらに、当該考案では、その具体的な構成として、レーザ発振器を回動機構自体から分離し、回動機構の回動軸に内包させること、回動軸の長手方向に照射されるレーザビームを反射・拡散して所定の方向に照射させる光学機構のみを回動させること、そのうえで、回動軸となるレーザ発振器の種類の変更や光学機構による照射方向の変更を、レーザ発振器や光学機構をアタッチメント化して着脱自在に交換する方法とすること、によりその目的が達成されるものとされている。
すなわち、半導体レーザ発振器を内蔵した光源シャフト部と、光源シャフト部を軸として回動可能なターンテーブルと、ターンテーブルを回転駆動する駆動部と、駆動部を制御する制御機構と、レーザ発振器及び駆動部に電力を供給する電源とからなる動物追払い対策装置であって、光源シャフト部は、軸長手方向にレーザ光が発射されるようしてなり、ターンテーブルは、光源シャフト部からのレーザ光軸の延長上に反射板及びレンズ等光学素子が載置されてなる動物追払い対策装置とすることが記載されている。
また、下記特許文献2には、動物に直接刺激を与えるべくレーザ光を空間中に出射させる際に、レーザ光がスポット状でありかつ極めて指向性が高いとの特性に基づいて、レーザ光源を多数配置してこれらを一定周期或いは任意の不定期に点滅させ、全周方向に点状光を発する方法が開示されている。
しかし、特許文献2の方法では、器械動作駆動機構が不要である利点はあるものの、一つひとつの光源からのレーザ光の出射方向は固定化されることから、光源の出射角度を多様化したり、光源にレンズを被覆し光学作用を変更したりしても、光源からの出光方向が固定化するために、動物を追い払ううえでその出現・活動域への照射光指向性の調整が困難であるとの懸念が指摘されている。
さらに、レンズ等光学素子を複合化させることで、レーザビームの点状の照射を面状のシート光に変換し、その光源機構を動機構により制御してシート光を左右に回動させて動物に面的に照射させる方法も特許文献3に示すように既に知られている。レーザ光照射領域を点状とせずにライン状とすることで、扇形面であるシート状のレーザ光を放出することが可能となり、照射領域・空間の拡大を図ることが可能となることが記載されている。
実用新案登録第3212816号公報 実用新案登録第3202205号公報 特開2009−153427号公報
しかし、上述したような公知の技術では、肝心のレーザを照射する対象物や対象箇所の選定方法や害獣の検知方法(すなわち照射方向の集約や確定)等については、何ら開示されておらず、常にオペレータが常駐して器械操作をすることやオペレータ等がレーザ照射を予め広範囲に照射するように調整することを前提に考案が為されているものと考えられる。しかし、害獣等は、いつどこから侵入し現れるものであるのか把握困難であることのほうが多く、気付いた時には既に畑等を荒らされた後であるケースも多々見受けられる。また、時間を問わず照射領域を不用意に広く大きくすれば、害獣存在とは無関係の空間にレーザ光を照射する懸念も大きくなることから、電力の無駄・損失やレーザ光による第三者等への二次被害などの懸念も大きくなる。
一方、操作オペレータが常駐して器械操作等を行うことを前提とする公知の害獣対策等は、例えレーザ光を任意の意図する方向に照射調整できるものであっても、いつ現れるかわからない動物に対して現実的ではないものと考えられる。これは、オペレータによる遠隔操作が可能である器械であっても同様である。このため、オペレータが駐在しない間においても、自動的に害獣の接近を検知し、検知した害獣に向けて確実にこれを忌避できるように自動的にレーザ光を照射できるような装置が望まれるところである。
本発明は上述の問題点に鑑み為されたものであり、オペレータが駐在しない間においても自動的にカメラで検知した害獣(動物)の眼(タペタム)の方向に対して、レーザ光を照射することが可能な動物撃退システム及び動物撃退装置及び動物撃退方法を提供することを目的とする。
本発明の動物撃退システムは、鳥獣等の動物による被害防止をするために、少なくとも動物を忌避したい場所を撮影する監視カメラと、任意のタイミングで点灯/消灯可能にかつ任意の方向に照射可能に構成されたレーザ光源と、前記監視カメラで取得した画像中から前記動物のタペタム(tapetum(輝板、輝膜)、タペータムと称されることがある)を検出する画像処理部と、検出した前記タペタムめがけてレーザ光が照射されるように前記レーザ光源を制御する制御部と、を備える制御装置と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の動物撃退方法は、上述の動物撃退システムを用いた動物撃退方法であって、監視カメラから取得された画像中から、画像処理部で動物のタペタムを検出する工程と、検出したタペタムをめがけてレーザ光が照射されるようにレーザ光源を制御部が動作制御する工程と、を有することを特徴とする。
オペレータが駐在しない間においても自動的にカメラで検知した動物の眼の方向に対して、レーザ光を照射することが可能な動物撃退システム及び動物撃退装置及び動物撃退方法を提供できる。換言すれば、オペレータが常駐しなくても自動的に動物を検知して追い払うことが可能な動物撃退システム及び動物撃退装置及び動物撃退方法を提供できる。
本実施形態の動物撃退装置を用いて猪を退散させる典型例を説明する図である。 動物撃退装置の典型的な動作制御構成を説明するブロック概念図である。
本発明の動物撃退装置は、動物の侵入を忌避したい場所に対して監視カメラで映像をモニターしておき、特に夜間等における動物の眼の輝き現象(タペタム)を検知することで、動物の位置方向を捉えるものである。タペタムは、人の眼には感じられないような極僅かな光においても明確に判別可能に煌めくことから、現実には真っ暗闇な夜中に取得した画像であっても輝度の高い特異な明点として、取得画像中から識別し容易に検出可能である。
そして、検出したタペタムの方向に向けて、すなわち動物が存在している方向(さらに好ましくは当該動物の眼球方向(タペタム方向))に向けて、レーザ光を照射することにより、当該動物を威嚇して撃退し退散させるものである。レーザ光は、動物の眼を損傷させることが目的ではないので、損傷させない程度の出力に調整したり、微妙に眼球からずらして照射したりしてもよい。このようにしても、暗闇中では、レーザ光の照射軌跡が明確に動物に認識されることが可能なため、当該動物にとっては、自身の方向に向かって伸びてくる一筋の明るい光線が見えることとなり、大きな脅威を感じるものとなる。眼球に損傷を生じない程度の安全なレーザ出力とすれば、例えば家畜等の有益獣に対しても利用可能である。
図1は、本実施形態の動物撃退装置1000を用いて猪を退散させる典型例を説明する図である。図1に示すように、動物撃退装置1000は、動物の侵入を忌避したい領域の画像を取得する監視カメラ1300と、監視カメラ1300から取得された画像1350中から、検出された猪1320のタペタム1330の方向に向けてレーザ光1100を照射するレーザ光源1300を備える。現実のレーザ光1100は、猪2000の好ましくは眼球方向に向けて照射されるものとなり、当該レーザ光1100は画像1350中においてもレーザ光1310として検知される。なお、図1(b)の画像1350は監視カメラ1300から取得された画像を概念的に説明するために示すものである。
そして好ましくは、猪2000が移動した場合には、画像1350中のタペタム1330も移動することから、レーザ光1100の照射方向もこれに追従するものとして、常に猪2000の眼球方向にレーザ光1100が照射されるようにフィードバック制御するものとすることが好ましい。なお、動物撃退装置1000は、例えば各機能部位ごとに別個独立した部品としてシステム構成にて構築するものとしてもよい。また、図1(b)に画像1350として示すような表示ディスプレイは、オペレータがレーザ照準調整やタペタム検知の確認等をするために動物撃退装置1000に備えられる構成としてもよいし、備えられないものとしてもよい。備えられない構成とする場合には、例えば画像1350データの出力端子のみを動物撃退装置1000に備えるものとし、必要に応じてメンテナンス時等にオペレータが有する別途の表示装置に出力端子を接続して画像データを出力させて表示させるようにしてもよい。
図2は、動物撃退装置1000の典型的な動作制御構成を説明するブロック概念図である。図2に示すように、監視カメラ1300で取得された動物忌避領域の画像に対して、例えばCPU1400で構成された画像処理部1410において輝度の高い明点の有無及び場所が検出・抽出される。明点がある場合には、タペタムが存在する、すなわち動物が当該場所に存在するものとして、制御部1420がレーザ光源1200を発振・点灯させて、当該タペタムの方向に向けて照射するように制御する。
輝度の高い明点の検知は、例えばエッジ処理等により検出するものとしてもよい。また、明点が二つ近接して検知された場合に、動物であると判断するものとしてもよい。さらには、明点の形状が円形や楕円形等の予め定められた一定の眼球形状であると判断された場合に、動物が侵入したものと判断する構成としてもよい。これにより例えば、蛍の飛来による明点が検知された場合等における誤作動を回避できるので好ましい。また、取得した映像(一画面)を例えば16領域に等分し、その16等分された分割画面のなかでどの領域にタペタムが位置しているのかを判断し、タペタムが検出された領域に向けてレーザ照射するように構成してもよい。また、複数の動物が群れで出現する場面も想定されることから、タペタムが検出された領域が複数存在する場合には、当該複数の領域に対してレーザ光が照射されるようにレーザ光源を制御してもよい。このため、レーザ光源を複数備える構成としてもよいが、一つの光源であっても複数領域に有効にレーザ照射するように制御することは十分に可能である。
さらに監視カメラ1300は、レーザ光1100の照射中においても映像を継続して取得するものとし、レーザ光1100の照射方向が常に猪2000の眼球方向(タペタム1330方向)に向けられているようにフィードバック制御するものとすることが好ましい。監視カメラ1300で取得する画像は静止画であっても動画であってもいずれでも良いが、対象が生きた動物であることから相当の移動が想定されるので、迅速なリアルタイム処理であることが好ましい。
また、監視カメラ1300は、動物が存在していない監視中は所定の忌避領域を監視しておくものとし、ひとたびタペタムが検知されると当該タペタムを追跡するように追従して撮影方向を変更制御し、タペタムが検知されなくなるまで画像追跡及びレーザ照射を継続するように構成してもよい。そして、タペタムが検知されなくなれば所定の忌避領域の監視に戻るように構成することもできる。これにより、当該動物の侵入検知後、周辺付近も含めた忌避領域近隣から確実に当該動物を退散させることができる。動物不在時に所定の忌避領域を監視をする場合には、定位置監視とせずに周回監視等周囲を見回るように監視してもよい。また、監視カメラ1300は、いわゆる暗視カメラや赤外線カメラ等で構成してもよい。
本発明の動物撃退システムは、少なくとも動物を忌避したい場所を撮影する監視カメラと、任意のタイミングで点灯/消灯可能にかつ任意の方向に照射可能に構成されたレーザ光源と、監視カメラで取得した画像中から動物のタペタムを検出する画像処理部と、検出したタペタムめがけてレーザ光が照射されるようにレーザ光源を制御する制御部と、を備える制御装置と、を備えることを特徴とする。
これにより、動物が忌避領域に侵入して来ない間は無駄な電力消費をしないようにレーザ光源を消灯しておき、動物が忌避領域に侵入してきた場合にのみレーザ光源を点灯させて当該動物を威嚇・退散させることが可能なシステムを構成できる。特に、動物のタペタム、すなわち眼球は夜間の暗闇のなかでも光ることが知られており、別途のフラッシュ光等を特段に動物に照射したり周囲を明るく照らす必要は全くなく、夜間の映像を取得してモニターしておくのみで容易にこれを検知・検出可能である。
また、通常、夜行性の動物などは一対の眼球を有することから、近接する一対のタペタムを検出した場合にのみ、その方向に向けてレーザ光を照射するように構成してもよい。レーザ光を照射された動物は、仮にレーザ光が眼球に直接入射しなかったとしても、レーザ光の照射軌跡が見えることからレーザ光線が自らに向けられていることを認識可能である。さらに、このようなレーザ光軌跡の認識容易さは、眼球方向に近ければ近い程当該動物にとっては視認・認識がさらに容易となる。
換言すれば、仮に、動物とは無関係のあさって方向に照射されたレーザ光であるとすれば当該動物にはレーザ光軌跡を認識できないか、仮に認識したとしても退散させるほどの脅威とはなり難いと考えられる。一方、タペタム方向に向けて照射されたレーザ光については、害獣等がこれを忌避し、脅威に感じて退散するものとなる。本発明の動物撃退システムにおいては、最小限のレーザ光の照射によって、最大限の動物撃退効果を得ることが可能となるので予期せぬ二次被害を防止して安全性がより高いものとなる。
なお、可視光や赤外光等の極めて低照度の照射光源を備える構成として、当該監視カメラで撮影する忌避領域を動物に気づかれぬ程度に僅かに照らすものとしてもよく、これによりタペタムの検知精度と検知感度がさらに向上するものとなる。例えば、タペタムを検知してレーザ光を照射する場合にのみ当該極めて低照度の照射光源を点灯させて照射することで、タペタムの検知精度をさらに向上させて、レーザ光の照射方向をより精確にタペタムに向けることも可能となるので好ましい。タペタムは、人には感じられない程度のごく僅かな照射光に対してもキラキラと明確に反射して光り輝くことが知られている。
また、制御部は、検出したタペタムめがけてレーザ光が照射されるようにレーザ光源を制御するものであるが、動物が相当の速度で動いている場合も想定されることから、必ずしもタペタムにレーザ光線が命中するものとは限らない。動物の移動・動作速度が極めて速い場合等においては、レーザ光線の照射方向制御速度や精度調整を上回る場合も想定されることから、タペタムそれ自体にピンポイントでレーザ光が照射されない場合も予想されるが、本発明の目的である動物退散を達成する上では何ら問題はない。当該動物の存在する方向にレーザ光が向けられて照射されていれば、十分に威嚇・撃退し、退散させることが可能である。
タペタムの検知は、あくまで動物の忌避領域への侵入を検知し、当該動物の居場所を特定検知するための手段であるから、その方向へのレーザ照射によって動物を退散させることができれば良く当該動物の眼球に積極的に損傷を加えることまでは必要とされない。しかし、本発明においては、結果的に害獣の眼球に損傷が加えられることを排除するものではない。
なお、各機能部品を別途独立の構成部品として組み立て構成可能な動物撃退システムとすることにより、監視カメラの交換・調整・メンテナンスや、レーザ光源の異なる波長への交換・調整・メンテナンスや、制御装置の交換・調整・メンテナンスや、画像処理部の交換・調整・メンテナンス等が、それぞれ別個独立にかつ比較的容易に行うことが可能となるので、システム全体の柔軟性・環境適応性や応用性・専門性が高まり設置環境や忌避動物に応じた適宜のアレンジも容易となり、より玄人好みの特化した高度なシステム構築も可能となる。また、レーザ光源としては、半導体レーザであっても炭酸ガスレーザであってもHe−Neレーザであってもよく、その他公知の任意のレーザ光源を利用することができる。さらに、レーザ光をタペタムに向ける駆動・動作の機構や構造は、公知の動作構成(例えば上記特許文献1等に開示される回動機構等)を採用することが可能であり反射または透過ミラー制御により照射方向を制御してもよく、その動作電源として二次電池等の任意のバッテリーを備えるものとしてもよい。
また、本発明の動物撃退システムは、好ましくは監視カメラが赤外線カメラまたは暗視カメラであることを特徴とする。これにより、夜行性の動物であっても事前に何ら気付かれることなく、本システムによる撃退効果を発揮させることができる。また、赤外線の極めて低照度の照射光源を備えるものとして、赤外線カメラで撮影する忌避領域を動物に気づかれぬ程度に僅かに照らすものとしてもよく、これによりタペタムの検知精度と検知感度がさらに向上するものとなる。赤外線カメラでタペタムを撮影すれば、真っ暗闇の中であっても、タペタムが輝点として明確に検知されるものとなるので、その位置や方向を精確に検知可能となる。
また、本発明の動物撃退装置は、少なくとも動物を忌避したい場所を撮影する監視カメラ部と、任意のタイミングで点灯/消灯可能にかつ任意の方向に照射可能に構成されたレーザ光源部と、監視カメラ部で取得した画像中から動物のタペタムを検出する画像処理部と、検出したタペタムめがけてレーザ光が照射されるようにレーザ光源部を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
この動物撃退装置は、上述の動物撃退システムを一つの装置としてコンパクトに筐体内に構成したものであるので、持ち運びや収納・保管が容易となって、設置や撤収・メンテナンス等の取り扱いが容易である。また、一装置であるため、監視カメラ部とレーザ光源部との配置距離をより近接した構成を採用し易くなるので、カメラで取得した映像におけるタペタムの方向(カメラから見たタペタム方向)がレーザ光の照射方向(レーザ光出射部位から見たタペタム方向)と実質的に一致するため当該方向に向けて、レーザ光をより容易に照射し易くなる。なお、その他上述した動物撃退システムに関して説明した事項と重複する事項となるのでここでは説明を省略する。
また、本発明の動物撃退装置は、好ましくは監視カメラが赤外線カメラまたは暗視カメラであることを特徴とする。その他上述した動物撃退システムに関して説明した事項と重複する事項となるのでここでは説明を省略する。
また、本発明の動物撃退方法は、上述の動物撃退システムを用いた動物撃退方法において、監視カメラからリアルタイム取得された画像中から、画像処理部で動物のタペタムを検出する工程と、検出したタペタムをめがけてレーザ光が照射されるようにレーザ光源を制御部が動作制御する工程と、を有することを特徴とする。
これにより、忌避領域に侵入してきた動物に対し、人間には視認できないような真っ暗闇のなかであったとしても、当該侵入動物の存在と方向とを検知・確認し、当該方向に向けてレーザ光線を威嚇照射することが可能となるので、確実かつ必要最小限の威嚇照射が可能となる。また、必要最小限のレーザ照射でありながら、タペタムすなわち動物の眼球付近方向への照射とできることから、動物にとっては大きな脅威を与えることが可能となり、最大限の撃退効果を得ることができるものとなる。
また、本発明の動物撃退方法は、上述の動物撃退装置を用いた動物撃退方法において、監視カメラ部でリアルタイム取得された画像中から、画像処理部で動物のタペタムを検出する工程と、検出したタペタムをめがけてレーザ光が照射されるようにレーザ光源部を制御部が動作制御する工程と、を有することを特徴とする。これにより、忌避領域に侵入してきた動物に対し、人間には視認できないような真っ暗闇のなかであったとしても、当該侵入動物の存在と方向とを検知・確認し、当該方向に向けてレーザ光線を威嚇照射することが可能となるので、確実かつ必要最小限の威嚇照射が可能となる。また、必要最小限のレーザ照射でありながら、タペタムすなわち動物の眼球や眼球付近方向への照射とできることから、動物にとっては大きな脅威を与えることが可能となり、最大限の撃退効果を得ることができるものとなる。
また、本発明の動物撃退システムは、さらに好ましくは制御装置が、タペタムが検出されている間に、監視カメラで取得した画像中のレーザ光がタペタム方向に照射されるように、リアルタイムでフィードバック制御することを特徴とする。これにより、撃退対象となる動物が随時移動している場合等においても、当該動物の動きに追従してレーザ光を当該動物方向に照射することが可能となるので、より確かな撃退効果を発揮するものとなる。
また、本発明の動物撃退装置は、さらに好ましくは制御部が、タペタムが検出されている間に、監視カメラ部で取得した画像中のレーザ光がタペタム方向に照射されるように、リアルタイムでフィードバック制御することを特徴とする。これにより、撃退対象となる動物が随時移動している場合等においても、当該動物の動きに追従してレーザ光を当該動物方向に照射することが可能となるので、より確かな撃退効果を発揮するものとなる。
上述した実施形態で説明した動物撃退システムや動物撃退装置等は、実施形態での個別説明に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内かつ自明な範囲内で自由にその構成や動作制御を変更し、アレンジし、組み合わせ適用して実現することが可能である。さらに、本発明におけるタペタムへのレーザ照射に関しては、タペタムの検知により位置確定された動物の存在方向に対する威嚇等レーザ照射を意味するものであって、必ずしもピンポイントでタペタムのみをレーザ照射することを意味するものでなくてもよいことは、当該動物が相当な速度で移動する場面が想定され、威嚇忌避が目的であることに照らせば当業者には容易に理解できるものと考えられる。
本発明は、田畑や各種圃場・畜産牧場等において、動物に侵入して欲しくない動物忌避領域を設ける場合における動物忌避退散装置・システムとして好適である。
1000・・動物撃退装置、1100・・レーザ光、1200・・レーザ光源、1300・・監視カメラ、1310・・画像中のレーザ光、1320・・画像中の猪、1330・・タペタム、1350・・取得された画像、2000・・猪。

Claims (10)

  1. 少なくとも動物を忌避したい場所を撮影する監視カメラと、
    任意のタイミングで点灯/消灯可能にかつ任意の方向に照射可能に構成されたレーザ光源と、
    前記監視カメラで取得した画像中から前記動物のタペタムを検出する画像処理部と、検出した前記タペタムめがけてレーザ光が照射されるように前記レーザ光源を制御する制御部と、を備える制御装置と、を備える
    ことを特徴とする動物撃退システム。
  2. 請求項1に記載の動物撃退システムにおいて、
    前記監視カメラは赤外線カメラまたは暗視カメラである
    ことを特徴とする動物撃退システム。
  3. 少なくとも動物を忌避したい場所を撮影する監視カメラ部と、
    任意のタイミングで点灯/消灯可能にかつ任意の方向に照射可能に構成されたレーザ光源部と、
    前記監視カメラ部で取得した画像中から前記動物のタペタムを検出する画像処理部と、検出した前記タペタムめがけてレーザ光が照射されるように前記レーザ光源部を制御する制御部と、を備える
    ことを特徴とする動物撃退装置。
  4. 請求項3に記載の動物撃退装置において、
    前記監視カメラ部は赤外線カメラまたは暗視カメラを備える
    ことを特徴とする動物撃退装置。
  5. 請求項1または請求項2に記載の動物撃退システムを用いた動物撃退方法において、
    前記監視カメラからリアルタイム取得された画像中から、前記画像処理部で前記動物のタペタムを検出する工程と、
    前記検出した前記タペタムをめがけてレーザ光が照射されるように前記レーザ光源を前記制御部が動作制御する工程と、を有する
    ことを特徴とする動物撃退方法。
  6. 請求項3または請求項4に記載の動物撃退装置を用いた動物撃退方法において、
    前記監視カメラ部でリアルタイム取得された画像中から、前記画像処理部で前記動物のタペタムを検出する工程と、
    前記検出した前記タペタムをめがけてレーザ光が照射されるように前記レーザ光源部を前記制御部が動作制御する工程と、を有する
    ことを特徴とする動物撃退方法。
  7. 請求項1または請求項2に記載の動物撃退システムにおいて、
    前記制御装置は、前記タペタムが検出されている間に、前記監視カメラで取得した画像中のレーザ光が前記タペタム方向に照射されるように、リアルタイムでフィードバック制御する
    ことを特徴とする動物撃退システム。
  8. 請求項3または請求項4に記載の動物撃退装置において、
    前記制御部は、前記タペタムが検出されている間に、前記監視カメラ部で取得した画像中のレーザ光が前記タペタム方向に照射されるように、リアルタイムでフィードバック制御する
    ことを特徴とする動物撃退装置。
  9. 請求項1または請求項2に記載の動物撃退システムにおいて、
    前記制御装置は、前記監視カメラで取得した画像を複数の領域に分割し、前記複数の領域の中からタペタムが存在する一つ以上の領域を特定し、前記特定した領域に向けて前記レーザ光が照射されるように前記レーザ光源を制御する
    ことを特徴とする動物撃退システム。
  10. 請求項3または請求項4に記載の動物撃退装置において、
    前記制御部は、前記監視カメラ部で取得した画像を複数の領域に分割し、前記複数の領域の中からタペタムが存在する一つ以上の領域を特定し、前記特定した領域に向けて前記レーザ光が照射されるように前記レーザ光源部を制御する
    ことを特徴とする動物撃退装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023219073A1 (ja) * 2022-05-11 2023-11-16 合同会社なんま獣医学研究所 害獣駆除装置及び害獣駆除方法

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