JP2021028423A - 装飾部材取付具及び装飾具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 装飾対象物に取付ける際にずり落ちてしまうという事態の発生を低減する装飾部材取付具、及び装飾具を提供する。【解決手段】上記課題を解決する手段として本発明に係る装飾部材取付具は、装飾対象物に対して、装飾部材を取り付けるために使用される装飾部材取付具であって、紐状部材と、前記紐状部材の長手方向中心部において前記紐状部材に重なり合って固定されてなり、軟性の樹脂によって構成されてなる滑り止め部材と、を備えてなり、前記滑り止め部材は、前記紐状部材を前記装飾対象物に対して巻き付けて取り付ける際に巻回される前記紐状部材の内周よりも内側に、前記滑り止め部材の少なくとも一部が張り出した状態となることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、略円柱形状部材若しくは軸体の周面に対して、リボン等の装飾具を取り付ける装飾部材取付具に関する。
従来、装飾対象物にリボンなどの装飾具を取り付ける際には、装飾対象物に直接リボンなどを結んで取り付ける方法が用いられていた。また、特許文献1に開示されているようなラッピング用飾りリボン造形・取付具も用いられていた。
国際公開WO01/077430号
しかしながら従来技術によれば、リボンや造花などの装飾部材を柱状体に取付けるにあたっては、装飾部材の重みによって装飾部材が装飾対象物からずり落ちてしまい、上手く装飾対象物に対して装飾部材を取り付けることが困難であるという問題が存在した。
また、リボン等の装飾部材は、祝い事などでの祝杯などに取付けられることが多いことから、前記のようなずり落ちは特に忌避すべき事態であった。
このような問題に鑑み、本発明は、装飾対象物たる柱状体に取付ける際に、装飾部材取付具若しくは装飾具がずり落ちてしまうという事態の発生を低減する装飾部材取付具、及び装飾具を提供することを目的とする。
そこで、上記課題を解決する手段として本発明に係る装飾部材取付具は、装飾対象物に対して、装飾部材を取り付けるために使用される装飾部材取付具であって、紐状部材と、前記紐状部材の長手方向中心部において前記紐状部材に重なり合って固定されてなり、軟性の樹脂によって構成されてなる滑り止め部材と、を備えてなり、前記滑り止め部材は、前記紐状部材を前記装飾対象物に対して巻き付けて取り付ける際に巻回される前記紐状部材の内周よりも内側に、前記滑り止め部材の少なくとも一部が張り出した状態となることを特徴とする。
この発明において紐状部材とは、屈曲変形可能であって紐のように細長い形状をした部材をいい、丸紐や平紐などの断面形状を問わず、ポリプロピレン、紙、アクリルや天然・合成のゴムなどの種々の素材を選択することができ、さらに、ステンレス、アルミ、銅、シルバーや鉄などの金属素材をも含む概念である。
この発明において滑り止め部材とは、軟性の樹脂によって構成されてなる部材であって、前記装飾対象物の外周面と当接した際に、装飾部材取付具に働く重力に対向して、保持力を生ずる部材をいう。また、前記滑り止め部材は、天然・合成のゴム、シリコンゴム、ポリウレタンフィルム、ポリ塩化ビニルなどの種々の軟性の樹脂、軟質の合成樹脂を用いることができ、特にポリ塩化ビニルによって成形した場合には、極めて安価で大量生産が可能である。
この発明に係る装飾部材取付具は、前記装飾部材を前記紐状部材に配設してもよく、また、前記滑り止め部材に配設してもよい。さらに、別途装飾部材取付用の部材を設けてもよい。
なお、前記装飾部材の取付手段については種々の態様を採用することができる。例えば、前記紐状部材若しくは前記滑り止め部材に前記装飾部材を結び留めることにより行ってもよく、また、接着剤等を用いてもよい。
上記構成によれば、柱状体の周面に前記装飾部材取付具を取り付ける際に、前記装飾部材取付具がずり落ちてしまうという事態の発生を低減することができる。
すなわち、前記装飾対象物に取り付けるにあたって、前記紐状部材を前記装飾対象物の外周面に沿うように巻回して、前記装飾対象物の背面において前記紐状部材の二つの端部を結着する。この際、巻回された前記紐状部材の内周よりも内側に前記滑り止め部材の少なくとも一部が張り出した状態となっていることにより、前記滑り止め部材が前記装飾対象物の外周面に当接し、前記滑り止め部材が保持力を発生させることとなる。
これにより、従来の滑り止め部材を有しない装飾部材取付具に比して、装飾部材取付具が装飾対象物たる柱状体の周面からずり落ちてしまうという事態の発生を低減することができる。
その一方で、本発明に係る装飾部材取付具は柱状体ではない位置に取り付けて装飾対象物を装飾することによる使用を排斥するものではない。
本発明に係る装飾部材取付具は、柱状体に限られることなく、軸体の周面に前記装飾部材取付具を取り付ける際に、前記装飾部材取付具が軸方向へとずれ動くという事態の発生を低減することができる。
すなわち、軸体の周面に前記装飾部材取付具を取り付けるにあたって、前記紐状部材を前記軸体の外周面に沿うように巻回して、前記紐状部材の二つの端部を結着する。この際、巻回された前記紐状部材の内周よりも内側に前記滑り止め部材の少なくとも一部が張り出した状態となっていることにより、前記滑り止め部材が前記装飾対象物の外周面に当接する。これにより、前記装飾部材取付具は前記の柱状体に取付けたときと同様に前記滑り止め部材が保持力を発生させる。
なお、本発明における前記滑り止め部材による保持力は、前記滑り止め部材として選択した部材の摩擦係数と、前記紐状部材の結び留め若しくは捻り留めの前記装飾対象物を締付ける力の強さによって前記滑り止め部材に対して働く前記滑り止め部材を前記装飾対象物の外周面に引き寄せる力と、の積に起因して定まるものである。
また、前記紐状部材は、保形性を有してなることとしても好ましい。
この発明において「保形性を有してなる前記紐状部材」とは、前記紐状部材を装飾対象物に結着する際に、前記紐状部材の左右端部を捻った状態において、当該捻られた状態の捻り留め部の形状を保つことができる性質を有してなる前記紐状部材をいう。このような紐状部材としては、金属製の塑性変形可能な線状体、例えばワイヤーやなどが存在する。しかし、前記「保形性を有してなる前記紐状部材」は、ワイヤーなどの金属に限られるものではなく、樹脂などによって形成されてなるものでもよい。また、前記紐状部材は、紐状部材を構成する部材のすべてが保形性を有してなることを要件とするものではなく、例えば、前記紐状部材が、屈曲変形可能な線状の筒体と、当該筒体の内部に挿通されてなる金属製の塑性変形可能な線状体とからなる構成によって実現することもできる。
従来のリボン等を装飾対象物に取り付ける場合にあっては、リボンのタレを装飾対象物に巻回して、前記タレの左右端部を装飾対象物の背面側で結び留めるということが行われていた。しかし、このような態様にあっては、取り付けるに際して前記リボンの前記タレを前記装飾対象物の外周面に巻回した後に結び留める必要があり、前記装飾部材の取付けに時間を要すると共に、その煩わしさに堪えないものであった。
前記紐状部材が、保形性を有してなることとした場合にあっては、紐状部材を装飾対象物に結び付けるというステップを経る必要がない。すなわち、保形性を有してなる前記紐状部材を前記装飾対象物の外周面に沿って巻回し、前記紐状部材の二つの端部を装飾対象物の背面において互いに捻り留めることで、簡易なステップにより装飾部材取付具の装飾対象物に対する取付が可能となる。
またさらに、上述した前記紐状部材が保形性を有してなる構成にあっては、さらに顕著な前記滑り止め部材による保持力を発生させることができる。
すなわち、前記紐状部材が保形性を有しない場合にあっては、紐状部材の二つの端部を柱状体若しくは軸体たる装飾対象物に結び留めるに際して、まず、紐状部材を両手で前記装飾対象物の外周面に巻回し、次に、紐の端部を両手の親指及び人差し指で結び留めることとなる。これに対して、前記紐状部材が保形性を有してなる構成にあっては、前記紐状部材を装飾対象物の外周面に巻回し、紐を保持している左右の手の一方の手首の捻りによって、紐を捻り留めることができる。これによって、前記紐状部材の捻り留めの締め付ける力が強くなり、この締付け力に起因する前記滑り止め部材を前記装飾対象物の外周面に引き寄せる力が強くなる。これにより、さらに顕著な前記滑り止め部材による保持力を発揮させることができる。
また、前記滑り止め部材は、面が前記装飾対象物と当接するように配設されてなる平板に形成されてなり、周縁から中心に向かって前記紐状部材の短手方向と平行となる方向に切欠き部が形成されてなることとしても好ましい。
上記の構成によれば、前記滑り止め部材の装飾対象物に対して紐状部材からの締め付ける力が弱くても接触する面積を大きくすることができる。すなわち、前記切欠き部が設けられてなることにより、前記紐状部材による前記滑り止め部材を装飾対象物に引き寄せる力に伴い、切欠き部の左右に形成された滑り止め部材の切り欠き片が、前記紐状部材の径方向内側に引き寄せられ、前記切欠き片が装飾対象物の外周面に沿うように弧形に湾曲すると共に、装飾対象物の外周面に当接することとなる。
またさらに、この場合には前記滑り止め部材の左右端部が装飾部材の外周面に沿うように孤形に湾曲するため、外観において装飾対象物に密着した印象を与え、美感上も優れたものとなる。
なおここで、面とは、前記平板の側周面を除く、側周面の各面よりも大きい面積を有する面をいう。
また、前記滑り止め部材は、前記紐状部材の長手方向と平行となる方向に配設されてなる二つの穴を有してなり、前記紐状部材が前記二つの穴に挿通されることによって固定されることとしても好ましい。
上記の構成によれば、接着剤等を用いることなく前記滑り止め部材を前記紐状部材に重ね合わせて固定することが可能となる。
これにより、接着剤等を用いて前記滑り止め部材を前記紐状部材に対して固定した場合と比して、変動費の低減を図ることができ、経済上優れたものとなる。
また、前記装飾部材を挟持する挟持部材を備えてなり、前記挟持部材は、前記紐状部材を前記装飾対象物に対して巻き付けて取り付ける際に巻回される前記紐状部材の内周側から外周側にかけて跨った連結部材と、前記連結部材の内周側の先端に連設されてなる基礎板と、前記基礎板と対向するように前記連結部材の外周側の先端に連設されてなる蓋板と、を有してなり、前記基礎板と前記蓋板とは、互いに離間した状態から近接した状態に変化可能に形成されてなることとしても好ましい。
この発明において前記連結部材とは、前記紐状部材を巻回した場合における、内周となる方向から外周となる方向にかけて跨ってなり、その内周側の先端は前記基礎板に、その外周側の先端は前記蓋板にそれぞれ接続されてなる部材をいう。なお、前記基礎板若しくは前記蓋板と、前記連結部材とは別体の部材として接続しても良く、また、前記基礎板、前記蓋板、及び前記連結部材とを、同じ部材として一体成型することとしてもよい。
上記の挟持部材を備えてなる構成によれば、所望の装飾部材を選択して挟持により前記装飾部材取付具に取付け可能となり、本発明に係る装飾部材取付具の使用用途を格段に広げることが可能となる。
すなわち、上記の挟持部材を備えてなる構成による装飾部材取付具は、前記基礎板と前記蓋板とが互いに離間した状態から近接した状態に変化可能に形成されてなる。これによって、所望の装飾部材を選択して、前記基礎板と前記蓋板との間の隙間に当該装飾部材を挟み込んで、前記基礎板と前記蓋板とを互いに近接した状態に変化させることで、所望の装飾部材を挟持により前記装飾部材取付具に取り付けることが可能となる。
また、前記基礎板の前記蓋板と対向する面、若しくは前記蓋板の前記基礎板と対向する面の少なくとも一方に、前記装飾部材に対して掛止可能な突片が配設されてなることとしても好ましい。
上記構成によれば、前記突片を有しない構成と比較し、前記装飾部材が前記挟持部材から離脱することを抑制することができる。
すなわち、上記構成によれば、前記基礎板の前記蓋板と対向する面、若しくは前記蓋板の前記基礎板と対向する面の少なくとも一方に前記装飾部材に対して掛止可能な突片が配設されてなる。この場合、前記基礎板と前記蓋板とを、互いに離間した状態から近接した状態に変化させると、前記突片が前記装飾部材に食い込んで掛止する。
前記突片が前記装飾部材に掛止することで、前記基礎板と前記蓋板とによる挟持力と、前記突片と前記装飾部材との掛止によって、前記装飾部材の前記挟持部材からの離脱を抑制することができる。
またさらに、前記突片を有する構成にあっては、前記装飾部材をさらに容易に装飾部材取付具に装着することができる。
すなわち、前記突片を有しない構成である場合には、前記装飾部材が前記挟持部材から離脱することを防止するために、前記基礎板と前記蓋板とが、互いに十分に接近するまで近接させることが望ましかった。しかし、前記突片を有する構成にあっては、前記基礎板と前記蓋板とが十分に接近するまでの近接に至るまで前記蓋板を前記基礎板に接近させることを要しない。換言すると、前記基礎板と前記蓋板とを前記突片が前記装飾部材に食い込んで引っ掛かって、該引っ掛かりが抜けない位置まで近接させることで足りる。
したがって、前記突片を有する構成にあっては、前記装飾部材をさらに容易に装飾部材取付具に装着することができる。
また、前記滑り止め部材は、前記装飾対象物と前記挟持部材との間に介在し、前記挟持部材が前記装飾対象物と接触することを防止することとしても好ましい。
この場合には、前記挟持部材と前記装飾対象物とが当接することによって前記装飾対象物に傷がつくことを防止することができる。
すなわち、上述の通り軟性の樹脂によって構成されてなる滑り止め部材が前記装飾対象物と前記挟持部材との間に介在することにより、前記挟持部材が前記装飾対象物と接触することを防止し、前記装飾対象物に傷がつくことを防止する。
さらに、この構成によれば、前記挟持部材が前記装飾対象物に傷をつけてしまうことを考慮する必要がないため、該構成となっていない場合と比較して力強く前記紐状部材を締め付けて留めることができる。
これにより、前記滑り止め部材を前記装飾対象物に引き寄せる力が強くなり、前記滑り止め部材が生じさせる保持力が大きくなるという顕著な効果を奏する。
また、本発明に係る装飾具は、前記装飾部材取付具に、前記装飾部材が取り付けられてなることを特徴とする。
ここでの取付方法としては、例えば、前記紐状部材若しくは前記滑り止め部材にリボン等の装飾部材を結び留める方法、カード等の装飾部材を接着剤によって接着する方法、シールなどの装飾部材を粘着面を前記紐状部材若しくは前記滑り止め部材に貼り付ける方法などを採用することができる。
また、前記挟持部材を有してなる構成となっている前記装飾部材取付具にあっては、前記装飾部材を前記挟持部材によって挟持することで取り付ける方法を採用することが好ましい。
前記装飾具は、上述した装飾部材取付具が奏する各種の効果を有するため、従来の装飾具と比して、有利な効果を奏する。
本発明に係る装飾部材取付具若しくは装飾具によれば、柱状体若しくは軸体の周面に装飾部材取付具を取り付ける際に、装飾部材取付具がずり落ちてしまうという事態や、軸方向にずれ動くという事態の発生を低減することができる。
すなわち、上記構成の装飾部材取付具にあっては、前記装飾対象物に取り付けるにあたって、前記紐状部材が前記装飾対象物の外周面に沿うように巻回して、前記装飾対象物の背面において前記紐状部材の二つの端部を結着する。このとき、巻回された前記紐状部材の内周よりも内側に前記滑り止め部材の少なくとも一部が張り出した状態となっていることにより、前記滑り止め部材が前記装飾対象物の外周面に当接し、前記滑り止め部材が保持力を発生させることとなる。
これにより、従来の滑り止め部材を有しない装飾部材取付具に比して、装飾部材取付具が装飾対象物たる柱状体や軸体の周面からずり落ちてしまうという事態や、軸体の軸方向にずれ動くという事態の発生を低減することができる。
本発明に係る装飾部材取付具10の斜視図である。 本発明に係る装飾部材取付具10及び装飾具の正面図である。 本発明に係る装飾部材取付具10及び装飾具の背面図である。 本発明に係る装飾部材取付具10の平面図である。 本発明に係る装飾部材取付具10の底面図である。 本発明に係る装飾部材取付具10の拡大右側面図である。 本発明に係る装飾部材取付具10の内部構造を示す拡大断面図である。 本発明に係る装飾部材取付具10の取り付け状態を示す平面図である。 本発明に係る装飾部材取付具10の挟持部材41にリボン50及び紐状部材20を取り付ける方法を示す斜視図である。 本発明に係る装飾部材取付具10の紐状部材20に滑り止め部材30を取り付ける方法を示す斜視図である。 本発明に係る装飾具をトロフィー60に取り付けた状態を示す正面図である。 本発明に係る装飾具をトロフィー60に取り付けた状態を示す背面図である。 本発明に係る装飾部材取付具210及び装飾具の他の実施の形態を示す正面図である。
以下、本発明に係る実施の形態を、図を参照しながら詳しく説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(一の実施の形態の構成について)
以下、本発明に係る装飾部材取付具10、及び装飾具の一の実施の形態の構成について、適宜図面を参照しながら詳説する。なお、本発明の一の実施の形態に係る装飾部材取付具10、及び装飾具については、図1〜図12において示している。
また一の実施の形態において、装飾部材取付具10に装飾部材であるリボン50を取り付けることで装飾具が完成することから、装飾部材取付具10の説明と共に、装飾具の説明も併せて行うこととする。
図1〜図12に示すように、本発明に係る装飾部材取付具10は、紐状部材20と、滑り止め部材30と、装飾部材が取り付けられる位置(以下では、装飾部材取付部40という。)である挟持部材41と、からなる。また、装飾具にあっては、挟持部材41に装飾部材であるリボン50が取り付けられてなる。
図1〜図12に示すように、紐状部材20は、内部に空洞を有する左右方向に細長い矩形に形成されてなる。その長手方向の長さは95mm、短手方向の長さは5mm、厚みは2mmとなっている。なお、紐状部材20は、不織布。布等の繊維集合体や樹脂シートによって形成されてなる。
また、図2に示すように、紐状部材20は左右方向の全長に亘ってその内部に、紐状部材20の左右端部21,22が捻られた捻り留め部24の形状を保形する保形性を有する金属紐23を有してなる(換言すると、金属紐23は、筒状に形成されてなる紐状部材20に覆われてなる。)。なお、金属紐23は、細長い円柱形状に形成されてなり、その長さは95mm、直径は0.5mmとなっている。
なお、金属紐23は、例えば、鉄、アルミ合金、銅等の金属線材によって形成されてなる。
図3及び図10に示すように、滑り止め部材30は、周縁から中心部まで達する切欠き部32が設けられてなる略ドーナツ形状の薄板に形成されてなる。さらに、切欠き部32の左右には、切り欠き片33が形成されてなる。またさらに、滑り止め部材30の正面及び背面はそれぞれ平坦面31(面)となっており、切欠き部32を鉛直方向上側とした場合の滑り止め部材30の中心から水平方向(すなわち、紐状部材20の長手方向と平行となる方向。)に二つの縦長の穴34(縦長の貫通した切れ込みともいうことができる。)が形成されてなる。また、各縦長の穴34は、水平方向の切欠き部32の両側にそれぞれ配置されて、各切り欠き片33に形成される。各縦長の穴34は、鉛直方向(紐状部材20の長手方向と直交する方向の短手方向)に延びて、各切欠き片33を貫通して滑り止め部材30の正面及び背面の平坦面31に開口される。
またさらに、滑り止め部材30は、切欠き部32を鉛直方向上側とした場合に、水平方向に22mm、鉛直方向に21.3mm、厚みは1mmの大きさに形成されてなる。さらに、切り込み部の水平方向の幅は、最も狭い部分で4mmとなっており、略ドーナツ形状に形成されてなる滑り止め部材30の内径は8mmである。さらに、滑り止め部材30に形成されてなる穴34は、鉛直方向の寸法が10mmとなっている。
なお、滑り止め部材30は、軟性の樹脂である軟質ビニルによって形成されてなり、弾性変形可能な可撓性を有し、滑り止めとして作用する物性を有する。
図1〜図7、図9及び図10に示すように、装飾部材取付部40を構成してなる挟持部材41は、基礎板42と、蓋板43と、連結部材44とからなる。
基礎板42は、薄い円盤に形成されてなる。また、基礎板42の直径は12.5mm、厚みは0.4mmである。またさらに、基礎板42はその外縁が連結部材44の一端と連設されてなる。さらに、基礎板42は、金属によって形成されてなる。
連結部材44は、例えば、矩形状の板に形成され、紐状部材20の長手方向中心部において紐状部材20の背面側から正面側へと跨乗してなり、その一端(連結部材44の長手方向の一端)が基礎板42の外縁に対して連設されてなり、その他端(連結部材44の長手方向の他端)が蓋板43の外縁に対して連設されてなり、塑性変形可能であり、断面逆U字形状に形成されてなる。
さらに、連結部材44は、平らになるように連結部材44を180度展開した状態において長手方向に9mm、短手方向に5mm、厚みが0.4mmの大きさに形成されてなる。さらに、連結部材44は、金属によって形成されてなる。なお、連結部材44の断面U字形状は、塑性変形可能な金属の薄板を、側面視U字形状となるように塑性変形させることにより形成されてなる。
蓋板43は、その外縁が連結部材44の他端に対して連設されてなり、基礎板42と向かい合って装飾部材を挟持可能に形成されてなり、かつ、基礎板42と向かい合う方向には装飾部材に対して掛止可能な突片45が配設されてなる。
蓋板43の具体的構成は、基礎板42と反対の方向に向かって突き出したドーム状の部材と、蓋側周46と、突片45とを有してなり、連結部材44との連接部を鉛直方向上側とした場合における水平方向左側及び右側には蓋側周46が形成されてなり、左側の蓋側周46及び右側の蓋側周46のそれぞれには、ドーム状の部材から離れた基礎板42に近接する端部の上端と下端とに、それぞれ蓋板43の径方向中心に向かって突出する合計4つの突片45が配設されてなる。なお、蓋側周46は、ドーム状の部材の上側と下側には設けられていない。
さらに、蓋板43は、基礎板42の直径より大径であって、その直径が14.5mm、ドーム状の部材の中心から蓋側周46の基礎板42の方向の端部までの厚みが4mmに形成されてなり、かつ、突片45の長さはそれぞれ2mmに形成されてなる。
また、蓋板43は、金属によって形成されてなる。
図9及び図10からわかるように、上記を備えてなる装飾部材取付具10の部材同士の位置関係に係る構成は、基礎板42と蓋板43とが平行となる角度に塑性変形されてなる連結部材44と、連結部材44の一端に連接されてなる基礎板42と、連結部材44の他端に連接されてなる蓋板43とからなる挟持部材41と、
挟持部材41の基礎板42と蓋板43との間にその中心部が挿通されてなる紐状部材20と、
鉛直方向上側を切り欠き部として、紐状部材20の左端部21が左側の穴34に正面側から背面側へと挿通され、紐状部材20の右端部22が右側の穴34に正面側から背面側へと挿通されることにより、基礎板42の蓋板43と対向しない面と近接する場所に位置することとなる滑り止め部材30とからなる。
上記の各部材の組み合わせにより、本発明の一の実施の形態に係る装飾部材取付具10は実現される。
以下では、上述した一の実施の形態に係る装飾部材取付具10を用いた装飾具の構成について説明する。
本発明に係る装飾具の一の実施の形態は、上述した一の実施の形態に係る装飾部材取付具10と、装飾部材取付具10の挟持部材41によって挟持により取付けられてなる装飾部材であるリボン50とを備えてなる。
具体的には、図2、図3、及び図9〜図12に示すように、装飾部材取付具10の挟持部材41の対向する基礎板42と蓋板43との隙間において、リボン50が基礎板42と蓋板43とによって挟持されてなる。さらに、該挟持状態では、蓋板43の突片45がリボン50に食い込んで掛止してなる。
連結部材44は、図1乃至図3、図6及び図7に示すように、例えば、鉛方向(紐状部材20の長手方向と直交する短手方向)において、基礎板42及び蓋板43の上側でU字状に塑性変形される。挟持状態では、連結部材44は、U字状の塑性変形によって、基礎板42及び蓋板43の上側に水平方向(紐状部材20の長手方向)に貫通して、挟持状態の基礎板42及び蓋板43の間に連通する紐引出し空所を形成する。
挟持状態では、基礎板42は、少なくとも1つの突片45と蓋板43との間に挿入されて、蓋板43から突片45に当接される。挟持状態では、各突片45は、基礎板42に当接することで、基礎板42が蓋板43から抜け出ることを規制する抜け止め効果を有する。これにより、各突片45は、基礎板42及び蓋板43の挟持状態を保持する。
紐状部材20は、リボン50に巻回されて、リボン50と共に基礎板42及び蓋板43で挟持される。また、挟持状態において、紐状部材20は、基礎板42及び蓋板43の間、及び連結部材44の紐引出し空所に挿入されて、左端部21を紐引出し空所から連結部材44の水平方向の左外側に延在して(引出して)、右端部22を紐引出し空所から連結部材44の水平方向の右外側に延在して配置される(図1乃至図3参照)。紐状部材20は、鉛直方向において、基礎板42及び蓋板43の上側に配置されて、水平方向に延ばされる。
滑り止め部材30は、図1乃至図3に示すように、挟持状態の基礎板42に並設して配置され、滑り止め部材44の正面の平滑面31の一部(切欠き部32より下側部分)を基礎板42に当接して配置される。また、滑り止め部材30は、挟持状態において、U字状に塑性変形した連結部材44を切欠き部32の内側に配置して、紐状部材20に取付けられる。
紐状部材20は、連結部材44から引出された左端部21を、滑り止め部材30の正面の平坦面31から背面の平坦面31に向けて左側の穴34に挿通(貫通)し、連結部材44から引出された右端部22を、滑り止め部材30の正面の平坦面31から背面の平坦面31に向け右側の穴34に挿通(貫通)して、紐状部材20に取付けられる。紐状部材20の左右端部21,22は、各穴34から引出されて、滑り止め部材30の外側に延ばされる。また、紐状部材20は、各穴34の間において、滑り止め部材30の正面の平坦面30の外側であって、基礎板42及び蓋材43の間(挟持部材41内)に配置される。
これにより、紐状部材20に取付けられた各切り欠き片33の一部(切欠き部32と各穴34の間に位置する各切り欠き片33の一部)は、紐状部材22の正面側より外側に配置される。
また、連結部材44から引出された紐状部材の左右端部21,22を各穴34に挿通することで、滑り止め部材30の一部(滑り止め部材30の上側)は、U字状に塑性変形された連結部材44、基礎板42及び蓋板43の上側に突出するように配置される。これにより、挟持部材41の挟持状態において、滑り止め部材30は、上側の一部を基礎板42、蓋板43及び連結部材44と対向しないように位置して配置される。
装飾部材取付具10は、挟持状態において、蓋板43、基礎板42及び滑り止め部材30の順に並設して、リボン50及び紐状部材20を挟持部材41に固定する。
滑り止め部材30の切り欠き部32は、紐状部材20の短手方向と平行となる方向に配置(形成)される。
なお、図2及び図3に示すように、挟持状態は、紐体のリボン50を単体で用いてリボン結びによりループ及びタレを作って、結び目51を基礎板42及び蓋板43で挟持してもよく、蓋板43及び基礎板42で挟持されたリボン50の両側は、各蓋側周46及び基礎板42の間から、装飾部材取付部40の外側に配置される。さらに、図9及び図10に示すように、挟持状態は、リボン結びによることなく、紐状部材20の長手方向中心部において、紐状部材20によってリボン50を巻回することで、繋縛部25を作り、その繋縛によりループ及びタレを作り、その繋縛部25を基礎板42及び蓋板43で挟持してもよい。
(一の実施の形態の作用・効果について)
以下では、上述した装飾部材取付具10の作用及び効果について、順を追って詳説する。
一の実施の形態に係る装飾部材取付具10によれば、柱状体の装飾対象物70、例えばトロフィー60の柱部に装飾部材取付具10を取り付ける際に、装飾部材取付具10がずり落ちてしまうという事態の発生を防止することができる。
すなわち、図8に示すように、装飾部材取付具10を取り付けるにあたって、滑り止め部材30は、平板(円盤)に形成された背面の平坦面31(面)を装飾対象物70と当接するように配置され、滑り止め部材30の穴34に挿通されてなる紐状部材20の左端部21及び右端部22を柱状体の装飾対象物70の外周面71に沿うように巻回して、装飾対象物70の背面において結着する。なお、金属紐23を有しない構成にあっては結び留め、金属紐23を有する構成にあっては捻り留め部24で捻り留めすることとなる。
この際、巻回された紐状部材20の内周26よりも内側に対して、滑り止め部材30の少なくとも穴34と穴34とに挟まれた部分(切り欠き部32と各穴34の間に位置する各切り欠き片33の一部)が張り出した状態となる。
この状態においては、滑り止め部材30が装飾対象物70の外周面71に当接することとなる。滑り止め部材30は、少なくとも紐状部材20の内周より内側に張り出した一部が装飾対象物70の外周面71に当接する。
また、滑り止め部材30は、切り欠き部32の内側にU字状の連結部材44を配置することで、各切り欠き片33が連結部材44に接触することなく、装飾対象物70の外周面71に沿って曲げられる。
また、挟持状態の挟持部材41において、U字状の連結部材44は、装飾対象物70の外周面71に巻回される紐状部材20の内周側から外周側に跨って配置され、基礎板42は、U字状の連結部材44の内周側の先端(長手方向の一端)に連設され、蓋板43は基礎板42に対向するようにU字状の連結部材44の外周側の先端(長手方向の他端)に連設される。
これにより、滑り止め部材30が装飾対象物70との間に略鉛直方向上向きの保持力を生じさせ、装飾部材取付具10がずり落ちてしまうという事態の発生を防止することができる。
なお、一の実施の形態における装飾部材取付具10は、紐状部材20の装飾対象物70に対する締付を強くすることにより、これに比例して滑り止め部材30と装飾対象物70との間に生ずる保持力を大きくすることもできるという顕著な効果を有する。
すなわち、滑り止め部材30と装飾対象物70との間に生ずる保持力は、「紐状部材20の締付ける強さに対応する滑り止め部材30を装飾対象物70に引き寄せる強さ×滑り止め部材30の摩擦係数」により求められるが、当該紐状部材20の締め付ける強さを強くすることにより、滑り止め部材30を装飾対象物70に引き寄せる強さが大きくなり、滑り止め部材30と装飾対象物70との間に生ずる保持力がこれに比例して強くなる。
これによって、装飾部材をリボン50よりも重い部材に変更した場合にあっても、装飾部材取付具10(装飾具)が装飾対象物70からずれ動くことを防止することができる。
さらに、一の実施の形態における装飾部材取付具10は、捻れ留め部24において紐状部材20を捻り止めることで、紐状部材20が金属紐23を有しないことにより結び留めを行う場合と比較して容易に装飾対象物70に対して結着することができる。
これは、紐状部材20がその内部において金属紐23を覆ってなることにより、装飾対象物70の背面において紐状部材20の左端部21と右端部22とを結び留めることを要しないで、捻り留めにより簡易なステップで結着することができることによる。
またさらに、一の実施の形態における装飾部材取付具10は、簡易なステップで紐状部材20を結着することができることから、前記の結び留める場合よりも強く前記紐状部材20の左右端部21,22を前記装飾対象物70に巻き付けて、その状態のままで前記紐状部材20の左右端部21,22を捻り止めることができる。これによって、紐状部材20の捻り留めの締め付ける力が強くなり、この締付け力による滑り止め部材30を装飾対象物70の外周面71に引き寄せる力が強くなる。これにより、さらに大きな滑り止め部材30による保持力を発揮させることができる。
またさらに、紐状部材20は、金属紐23が繊維により形成されてなる紐状部材20によって覆われてなるため、強く紐状部材20を締め付けた場合であっても、紐状部材20がクッションとなって、金属紐23が装飾対象物70を傷つけることがない。
これにより、強く紐状部材20を締め付けて、大きな摩擦力を得ることができるという有利な効果を奏することができる。
また、一の実施の形態における装飾部材取付具10は、切欠き部32を有してなることにより、外観において滑り止め部材30が装飾対象物70に密着した印象を与え、美感上も優れたものとなるという効果を奏する。
すなわち、切欠き部32を有してなることにより形成される切り欠き片33は、紐状部材20を装飾対象物70に巻回する際に、装飾対象物70の外周面71に沿って装飾対象物70の方向に湾曲する。
これにより、滑り止め部材30が装飾対象物70に密着した印象を与え、美感上優れたものとなる。
また、一の実施の形態における装飾部材取付具10は、接着剤等によって滑り止め部材30と紐状部材20とを固定する場合と比較して、変動費の低減を図ることができ、経済上優れたものとなる。
これは、二つの穴34を有してなることにより、紐状部材20が紐状部材20の軸方向から背面―正面―背面と位置するように穴34に挿通されて滑り止め部材30を固定していることによるものである。
また、一の実施の形態における装飾部材取付具10は、挟持部材41を有してなることにより装飾部材を適宜付け替えることが可能となり、装飾部材取付具10の使用用途を格段に広げることが可能となる。
すなわち、U字状に弾性変形された連結部材44はその頂部(上端頂部)が容易に塑性変形可能となっていることから、指の力で連結部材44を塑性変形させることで、基礎板42と蓋板43とを互いに離間する方向及び近接する方向とに前記頂部を軸として回動させて、挟持部材41を開閉させることができる。
これにより、基礎板42と蓋板43は、互いに離間した状態から近した状態、又は互いに近接した状態から離間した状態に変化可能にされ、挟持部材41にリボン50を取り付ける場合に限られず、他の装飾部材、例えば花、カード等を適宜選択して取り付けることが可能となる。
さらに、一の実施の形態における装飾部材取付具10は、装飾部材であるリボン50が装飾部材取付部40から落下することを防止することができる。
すなわち、リボン50は、基礎板42と蓋板43とによる挟持力のみならず、蓋板43に配設されてなる突片45の掛止によって保持されている。この突片45がリボン50と引っ掛かることによって、リボン50の落下をさらに防止することが可能となる。
またさらに、この突片45がリボン50の落下を防止することにより、基礎板42と蓋板43とを密着する程度まで近接させてリボン50を押さえ付けることを要さずに、リボン50の落下を抑制することができるという効果を奏する。
また、一の実施の形態における装飾部材取付具10は、軟質ビニルによって形成されてなる滑り止め部材30によって、挟持部材41の基礎板42の下端の角が装飾対象物70と接触することによって装飾対象物70を傷つけることを防止することができる。
すなわち、軟質の樹脂の滑り止め部材30は、挟持部材41と装飾対象物70との間に介在して、装飾対象部70の外周面71に当接する。これにより、挟持部材41の基礎板42、蓋板43及び連結部材44が直接、装飾対象物70と当接することを防止し、滑り止め部材30が装飾対象物70を保護することができる。
より具体的には、図3、図6、及び図7に示すように、各切り欠き片33の一部を除く紐状部材20と挟持部材41の基礎板42との間には滑り止め部材30が介在する。さらに、滑り止め部材は1mmの厚みを有してなることから、紐状部材20によって紐状部材20と当接している連結部材44を装飾対象物70に引き寄せた際に、滑り止め部材30の切欠き部32の下端を支点として、てこの原理が働き、基礎板42の下端は装飾対象物70から離れる。
これにより、基礎板42の角が装飾対象物70に当接することがなく、装飾対象物70に傷が付くことを防止することができる。
またさらに、軟質ビニルによって形成されてなる滑り止め部材30が挟持部材41と装飾対象物70との間に介在することにより、挟持部材41が装飾対象物70に傷をつけてしまうことを考慮する必要がなくなり、このような構成となっていない場合と比較して力強く紐状部材20を締め付けて留めることができる。
これにより、滑り止め部材30を装飾対象物70に引き寄せる力が強くなり、大きな摩擦力を得ることができる。
また、一の実施の形態における装飾部材取付具10に装飾部材を取り付けた装飾具は、上記の装飾部材取付具10が有する種々の効果を有し、従来よりも使い勝手のよい装飾具となる。
(実施の形態の変形について)
一の実施の形態においては、紐状部材20は不織布や生地等の繊維集合体により形成したが、紐状部材20は不織布や生地等によって形成することを要さず、例えば、軟質の樹脂(塩化ビニール等の軟質の合成樹脂)、天然・合成のゴムなどによって形成した場合には、内部に金属紐23が挿通されてなる場合であっても、装飾対象物70に傷が付くことを防止することができる。
また一の実施の形態においては、紐状部材20には、金属紐23が挿通されてなることとしたが、金属紐23は本発明の必須の構成要素ではない。
また、金属紐23のみを用いて、金属紐23を紐状部材20の代わりとして使用することもできる。
また、一の実施の形態においては、断面視平板状の紐状部材20を用いたが、紐状部材20はこの形状に限られるものではなく、他の形状の紐状部材20、例えば丸紐などを使用することもできる。
一の実施の形態においては、滑り止め部材30は軟質ビニルにより形成されてなるものを用いたが、この材質に限られるものではなく、他の軟質の樹脂、軟質の合成樹脂、例えば、天燃ゴム、合成ゴムなどを用いることもできる。
また、一の実施の形態においては、滑り止め部材30は、上向きの切欠き部32を設けた略C字形状のものを用いたが、この形状に限られるものではなく、例えば矩形形状、花などを模した形状などを用いることもできる。
また、一の実施の形態においては、滑り止め部材30には切欠き部32が設けられてなることとしたが、これは本発明の必須の構成要素ではない。
一の実施の形態においては、挟持部材41の基礎板42と蓋板43とは、それぞれ正面若しくは背面視で円形状のものを用いたが、これは円形状に限られるものではなく、例えば矩形形状、花などを模した形状などを用いることもできる。
さらに、基礎板42と蓋板43とがそれぞれ正面若しくは背面視で同じ形状となっている必要もない。
またさらに、蓋板43はドーム形状に形成されてなることとしたが、ドーム形状に限られるものではなく、平坦な平板形状とすることもできる。
また、突片45は蓋板43に配設されてなることとしたが、基礎板42に配設されてなる構成又は、蓋板43及び基礎板42の両方に配設されてなる構成としてもよい。
また、一の実施の形態においては、連結部材44は塑性変形可能である旨記載したが、これは、容易に塑性変形が可能であることが好ましい。特に、人の指の力によって塑性変形が可能である場合には、消費者が適宜装飾部材を入れ替えることができるため好ましい。しかし、指の力によって塑性変形が可能なものに限られることはなく、例えば、ペンチなどの工具を用いて塑性変形が可能な弾性限度とすることもできる。
また、基礎板42と蓋板43とは必ずしも近接する方向と離間する方向との双方向に変化することができることを要するものではない。すなわち、基礎板42と蓋板43とが離間する位置から近接する位置へと変化可能であれば、本発明の目的は達せられ、所望の装飾部材を取り付けることができる。
また、一の実施の形態においては、装飾部材取付部40として挟持部材41を用いたが、これは本発明の必須の構成要素ではない。
一の実施の形態においては、装飾部材としてリボン50を用いたが、装飾部材はこれに限られるものではなく、例えば、花(造花を含む。)、カード等を用いることもできる。
また、装飾部材取付具10は、装飾部材を取り付けて装飾具として市場で販売することを要するものではなく、装飾部材取付具10を単体で市場において販売することもできる。
この場合には、消費者は、自己の保有する装飾部材を装飾部材取付具10に適宜取り付けて、装飾対象物70を装飾することができる。
(他の実施の形態について)
以下では、図13に示す他の実施の形態に係る装飾部材取付具210及び装飾具について一の実施の形態との違いを中心に説明する。
図13に示す装飾部材取付具210は、切欠き部を有しない円盤状の滑り止め部材230を有し、かつ、挟持部材を有さず、滑り止め部材230の二つの穴234に挿通されてなる紐状部材220と滑り止め部材230との隙間に、装飾部材取付部240が形成されてなる。
この装飾部材取付具210にあっては、装飾部材(ここではループを一つ有してなるリボン250)を滑り止め部材230と紐状部材220との間に形成されてなる隙間である装飾部材取付部240に挿通することで固定する。
この場合も一の実施の形態と同様に、装飾部材取付具210を装飾対象物に取り付けた際に、滑り止め部材230と装飾対象物との当接により装飾部材取付具210のずり落ちを防止することができる。
また、装飾部材は滑り止め部材230と紐状部材220との間に挿通して取り付ける場合に限られず、例えば、紐状部材220に直接接着剤などを用いて取り付ける態様や、紐状部材220に対して装飾部材であるリボン250を結びつける態様とすることもできる。
また、一の実施の形態、及び他の実施の形態においては、装飾部材取付具10,210を柱状体であるトロフィー60に取り付ける例を示したが、装飾部材取付具10,210は鉛直方向を軸とする軸体に対する使用に限定されることはない。すなわち、例えば水平方向を軸方向とする軸体に装飾部材取付具10,210を取り付けた場合にあっては、水平方向への装飾部材取付具10,210及び装飾具のずれ動きを防止することができる。
10 装飾部材取付具
20 紐状部材
21 左端部
22 右端部
23 金属紐
24 捻り留め部
25 繋縛部
26 内周
27 外周
30 滑り止め部材
31 平坦面
32 切欠き部
33 切り欠き片
34 穴
40 装飾部材取付部
41 挟持部材
42 基礎板
43 蓋板
44 連結部材
45 突片
46 蓋側周
50 リボン
51 結び目
60 トロフィー
70 装飾対象物
71 外周面
210 装飾部材取付具
220 紐状部材
223 金属紐
230 滑り止め部材
234 穴
240 装飾部材取付部
250 リボン

Claims (8)

  1. 装飾対象物に対して、装飾部材を取り付けるために使用される装飾部材取付具であって、
    紐状部材と、
    前記紐状部材の長手方向中心部において前記紐状部材に重なり合って固定されてなり、軟性の樹脂によって構成されてなる滑り止め部材と、を備えてなり、
    前記滑り止め部材は、前記紐状部材を前記装飾対象物に対して巻き付けて取り付ける際に巻回される前記紐状部材の内周よりも内側に、前記滑り止め部材の少なくとも一部が張り出した状態となる
    ことを特徴とする装飾部材取付具。
  2. 前記紐状部材は、保形性を有してなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の装飾部材取付具。
  3. 前記滑り止め部材は、
    面が前記装飾対象物と当接するように配設されてなる平板に形成されてなり、周縁から中心に向かって前記紐状部材の短手方向と平行となる方向に切欠き部が形成されてなる
    ことを特徴とする請求項1若しくは2に記載の装飾部材取付具。
  4. 前記滑り止め部材は、
    前記紐状部材の長手方向と平行となる方向に配設されてなる二つの穴を有してなり、前記紐状部材が前記二つの穴に挿通されることによって固定される
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の装飾部材取付具。
  5. 前記装飾部材を挟持する挟持部材を備えてなり、
    前記挟持部材は、
    前記紐状部材を前記装飾対象物に対して巻き付けて取り付ける際に巻回される前記紐状部材の内周側から外周側にかけて跨った連結部材と、前記連結部材の内周側の先端に連設されてなる基礎板と、前記基礎板と対向するように前記連結部材の外周側の先端に連設されてなる蓋板と、を有してなり、
    前記基礎板と前記蓋板とは、互いに離間した状態から近接した状態に変化可能に形成されてなる
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の装飾部材取付具。
  6. 前記基礎板の前記蓋板と対向する面、若しくは前記蓋板の前記基礎板と対向する面の少なくとも一方に、前記装飾部材に対して掛止可能な突片が配設されてなる
    ことを特徴とする請求項5に記載の装飾部材取付具。
  7. 前記滑り止め部材は、前記装飾対象物と前記挟持部材との間に介在し、前記挟持部材が前記装飾対象物と接触することを防止する
    ことを特徴とする請求項5若しくは請求項6に記載の装飾部材取付具。
  8. 請求項1〜7のいずれか1つに記載の装飾部材取付具に、前記装飾部材が取り付けられてなる
    ことを特徴とする装飾具。
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