JP2021028423A - 装飾部材取付具及び装飾具 - Google Patents
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Abstract
Description
なお、前記装飾部材の取付手段については種々の態様を採用することができる。例えば、前記紐状部材若しくは前記滑り止め部材に前記装飾部材を結び留めることにより行ってもよく、また、接着剤等を用いてもよい。
すなわち、前記装飾対象物に取り付けるにあたって、前記紐状部材を前記装飾対象物の外周面に沿うように巻回して、前記装飾対象物の背面において前記紐状部材の二つの端部を結着する。この際、巻回された前記紐状部材の内周よりも内側に前記滑り止め部材の少なくとも一部が張り出した状態となっていることにより、前記滑り止め部材が前記装飾対象物の外周面に当接し、前記滑り止め部材が保持力を発生させることとなる。
これにより、従来の滑り止め部材を有しない装飾部材取付具に比して、装飾部材取付具が装飾対象物たる柱状体の周面からずり落ちてしまうという事態の発生を低減することができる。
本発明に係る装飾部材取付具は、柱状体に限られることなく、軸体の周面に前記装飾部材取付具を取り付ける際に、前記装飾部材取付具が軸方向へとずれ動くという事態の発生を低減することができる。
すなわち、軸体の周面に前記装飾部材取付具を取り付けるにあたって、前記紐状部材を前記軸体の外周面に沿うように巻回して、前記紐状部材の二つの端部を結着する。この際、巻回された前記紐状部材の内周よりも内側に前記滑り止め部材の少なくとも一部が張り出した状態となっていることにより、前記滑り止め部材が前記装飾対象物の外周面に当接する。これにより、前記装飾部材取付具は前記の柱状体に取付けたときと同様に前記滑り止め部材が保持力を発生させる。
すなわち、前記紐状部材が保形性を有しない場合にあっては、紐状部材の二つの端部を柱状体若しくは軸体たる装飾対象物に結び留めるに際して、まず、紐状部材を両手で前記装飾対象物の外周面に巻回し、次に、紐の端部を両手の親指及び人差し指で結び留めることとなる。これに対して、前記紐状部材が保形性を有してなる構成にあっては、前記紐状部材を装飾対象物の外周面に巻回し、紐を保持している左右の手の一方の手首の捻りによって、紐を捻り留めることができる。これによって、前記紐状部材の捻り留めの締め付ける力が強くなり、この締付け力に起因する前記滑り止め部材を前記装飾対象物の外周面に引き寄せる力が強くなる。これにより、さらに顕著な前記滑り止め部材による保持力を発揮させることができる。
なおここで、面とは、前記平板の側周面を除く、側周面の各面よりも大きい面積を有する面をいう。
前記突片が前記装飾部材に掛止することで、前記基礎板と前記蓋板とによる挟持力と、前記突片と前記装飾部材との掛止によって、前記装飾部材の前記挟持部材からの離脱を抑制することができる。
したがって、前記突片を有する構成にあっては、前記装飾部材をさらに容易に装飾部材取付具に装着することができる。
また、前記挟持部材を有してなる構成となっている前記装飾部材取付具にあっては、前記装飾部材を前記挟持部材によって挟持することで取り付ける方法を採用することが好ましい。
すなわち、上記構成の装飾部材取付具にあっては、前記装飾対象物に取り付けるにあたって、前記紐状部材が前記装飾対象物の外周面に沿うように巻回して、前記装飾対象物の背面において前記紐状部材の二つの端部を結着する。このとき、巻回された前記紐状部材の内周よりも内側に前記滑り止め部材の少なくとも一部が張り出した状態となっていることにより、前記滑り止め部材が前記装飾対象物の外周面に当接し、前記滑り止め部材が保持力を発生させることとなる。
これにより、従来の滑り止め部材を有しない装飾部材取付具に比して、装飾部材取付具が装飾対象物たる柱状体や軸体の周面からずり落ちてしまうという事態や、軸体の軸方向にずれ動くという事態の発生を低減することができる。
以下、本発明に係る装飾部材取付具10、及び装飾具の一の実施の形態の構成について、適宜図面を参照しながら詳説する。なお、本発明の一の実施の形態に係る装飾部材取付具10、及び装飾具については、図1〜図12において示している。
また一の実施の形態において、装飾部材取付具10に装飾部材であるリボン50を取り付けることで装飾具が完成することから、装飾部材取付具10の説明と共に、装飾具の説明も併せて行うこととする。
なお、金属紐23は、例えば、鉄、アルミ合金、銅等の金属線材によって形成されてなる。
なお、滑り止め部材30は、軟性の樹脂である軟質ビニルによって形成されてなり、弾性変形可能な可撓性を有し、滑り止めとして作用する物性を有する。
さらに、連結部材44は、平らになるように連結部材44を180度展開した状態において長手方向に9mm、短手方向に5mm、厚みが0.4mmの大きさに形成されてなる。さらに、連結部材44は、金属によって形成されてなる。なお、連結部材44の断面U字形状は、塑性変形可能な金属の薄板を、側面視U字形状となるように塑性変形させることにより形成されてなる。
蓋板43の具体的構成は、基礎板42と反対の方向に向かって突き出したドーム状の部材と、蓋側周46と、突片45とを有してなり、連結部材44との連接部を鉛直方向上側とした場合における水平方向左側及び右側には蓋側周46が形成されてなり、左側の蓋側周46及び右側の蓋側周46のそれぞれには、ドーム状の部材から離れた基礎板42に近接する端部の上端と下端とに、それぞれ蓋板43の径方向中心に向かって突出する合計4つの突片45が配設されてなる。なお、蓋側周46は、ドーム状の部材の上側と下側には設けられていない。
また、蓋板43は、金属によって形成されてなる。
挟持部材41の基礎板42と蓋板43との間にその中心部が挿通されてなる紐状部材20と、
鉛直方向上側を切り欠き部として、紐状部材20の左端部21が左側の穴34に正面側から背面側へと挿通され、紐状部材20の右端部22が右側の穴34に正面側から背面側へと挿通されることにより、基礎板42の蓋板43と対向しない面と近接する場所に位置することとなる滑り止め部材30とからなる。
以下では、上述した一の実施の形態に係る装飾部材取付具10を用いた装飾具の構成について説明する。
滑り止め部材30は、図1乃至図3に示すように、挟持状態の基礎板42に並設して配置され、滑り止め部材44の正面の平滑面31の一部(切欠き部32より下側部分)を基礎板42に当接して配置される。また、滑り止め部材30は、挟持状態において、U字状に塑性変形した連結部材44を切欠き部32の内側に配置して、紐状部材20に取付けられる。
紐状部材20は、連結部材44から引出された左端部21を、滑り止め部材30の正面の平坦面31から背面の平坦面31に向けて左側の穴34に挿通(貫通)し、連結部材44から引出された右端部22を、滑り止め部材30の正面の平坦面31から背面の平坦面31に向け右側の穴34に挿通(貫通)して、紐状部材20に取付けられる。紐状部材20の左右端部21,22は、各穴34から引出されて、滑り止め部材30の外側に延ばされる。また、紐状部材20は、各穴34の間において、滑り止め部材30の正面の平坦面30の外側であって、基礎板42及び蓋材43の間(挟持部材41内)に配置される。
これにより、紐状部材20に取付けられた各切り欠き片33の一部(切欠き部32と各穴34の間に位置する各切り欠き片33の一部)は、紐状部材22の正面側より外側に配置される。
また、連結部材44から引出された紐状部材の左右端部21,22を各穴34に挿通することで、滑り止め部材30の一部(滑り止め部材30の上側)は、U字状に塑性変形された連結部材44、基礎板42及び蓋板43の上側に突出するように配置される。これにより、挟持部材41の挟持状態において、滑り止め部材30は、上側の一部を基礎板42、蓋板43及び連結部材44と対向しないように位置して配置される。
装飾部材取付具10は、挟持状態において、蓋板43、基礎板42及び滑り止め部材30の順に並設して、リボン50及び紐状部材20を挟持部材41に固定する。
滑り止め部材30の切り欠き部32は、紐状部材20の短手方向と平行となる方向に配置(形成)される。
以下では、上述した装飾部材取付具10の作用及び効果について、順を追って詳説する。
この際、巻回された紐状部材20の内周26よりも内側に対して、滑り止め部材30の少なくとも穴34と穴34とに挟まれた部分(切り欠き部32と各穴34の間に位置する各切り欠き片33の一部)が張り出した状態となる。
この状態においては、滑り止め部材30が装飾対象物70の外周面71に当接することとなる。滑り止め部材30は、少なくとも紐状部材20の内周より内側に張り出した一部が装飾対象物70の外周面71に当接する。
また、滑り止め部材30は、切り欠き部32の内側にU字状の連結部材44を配置することで、各切り欠き片33が連結部材44に接触することなく、装飾対象物70の外周面71に沿って曲げられる。
また、挟持状態の挟持部材41において、U字状の連結部材44は、装飾対象物70の外周面71に巻回される紐状部材20の内周側から外周側に跨って配置され、基礎板42は、U字状の連結部材44の内周側の先端(長手方向の一端)に連設され、蓋板43は基礎板42に対向するようにU字状の連結部材44の外周側の先端(長手方向の他端)に連設される。
これによって、装飾部材をリボン50よりも重い部材に変更した場合にあっても、装飾部材取付具10(装飾具)が装飾対象物70からずれ動くことを防止することができる。
これは、紐状部材20がその内部において金属紐23を覆ってなることにより、装飾対象物70の背面において紐状部材20の左端部21と右端部22とを結び留めることを要しないで、捻り留めにより簡易なステップで結着することができることによる。
これにより、強く紐状部材20を締め付けて、大きな摩擦力を得ることができるという有利な効果を奏することができる。
これにより、滑り止め部材30が装飾対象物70に密着した印象を与え、美感上優れたものとなる。
これは、二つの穴34を有してなることにより、紐状部材20が紐状部材20の軸方向から背面―正面―背面と位置するように穴34に挿通されて滑り止め部材30を固定していることによるものである。
これにより、基礎板42と蓋板43は、互いに離間した状態から近した状態、又は互いに近接した状態から離間した状態に変化可能にされ、挟持部材41にリボン50を取り付ける場合に限られず、他の装飾部材、例えば花、カード等を適宜選択して取り付けることが可能となる。
これにより、基礎板42の角が装飾対象物70に当接することがなく、装飾対象物70に傷が付くことを防止することができる。
これにより、滑り止め部材30を装飾対象物70に引き寄せる力が強くなり、大きな摩擦力を得ることができる。
一の実施の形態においては、紐状部材20は不織布や生地等の繊維集合体により形成したが、紐状部材20は不織布や生地等によって形成することを要さず、例えば、軟質の樹脂(塩化ビニール等の軟質の合成樹脂)、天然・合成のゴムなどによって形成した場合には、内部に金属紐23が挿通されてなる場合であっても、装飾対象物70に傷が付くことを防止することができる。
また、金属紐23のみを用いて、金属紐23を紐状部材20の代わりとして使用することもできる。
さらに、基礎板42と蓋板43とがそれぞれ正面若しくは背面視で同じ形状となっている必要もない。
またさらに、蓋板43はドーム形状に形成されてなることとしたが、ドーム形状に限られるものではなく、平坦な平板形状とすることもできる。
また、突片45は蓋板43に配設されてなることとしたが、基礎板42に配設されてなる構成又は、蓋板43及び基礎板42の両方に配設されてなる構成としてもよい。
また、基礎板42と蓋板43とは必ずしも近接する方向と離間する方向との双方向に変化することができることを要するものではない。すなわち、基礎板42と蓋板43とが離間する位置から近接する位置へと変化可能であれば、本発明の目的は達せられ、所望の装飾部材を取り付けることができる。
この場合には、消費者は、自己の保有する装飾部材を装飾部材取付具10に適宜取り付けて、装飾対象物70を装飾することができる。
以下では、図13に示す他の実施の形態に係る装飾部材取付具210及び装飾具について一の実施の形態との違いを中心に説明する。
20 紐状部材
21 左端部
22 右端部
23 金属紐
24 捻り留め部
25 繋縛部
26 内周
27 外周
30 滑り止め部材
31 平坦面
32 切欠き部
33 切り欠き片
34 穴
40 装飾部材取付部
41 挟持部材
42 基礎板
43 蓋板
44 連結部材
45 突片
46 蓋側周
50 リボン
51 結び目
60 トロフィー
70 装飾対象物
71 外周面
210 装飾部材取付具
220 紐状部材
223 金属紐
230 滑り止め部材
234 穴
240 装飾部材取付部
250 リボン
Claims (8)
- 装飾対象物に対して、装飾部材を取り付けるために使用される装飾部材取付具であって、
紐状部材と、
前記紐状部材の長手方向中心部において前記紐状部材に重なり合って固定されてなり、軟性の樹脂によって構成されてなる滑り止め部材と、を備えてなり、
前記滑り止め部材は、前記紐状部材を前記装飾対象物に対して巻き付けて取り付ける際に巻回される前記紐状部材の内周よりも内側に、前記滑り止め部材の少なくとも一部が張り出した状態となる
ことを特徴とする装飾部材取付具。 - 前記紐状部材は、保形性を有してなる
ことを特徴とする請求項1に記載の装飾部材取付具。 - 前記滑り止め部材は、
面が前記装飾対象物と当接するように配設されてなる平板に形成されてなり、周縁から中心に向かって前記紐状部材の短手方向と平行となる方向に切欠き部が形成されてなる
ことを特徴とする請求項1若しくは2に記載の装飾部材取付具。 - 前記滑り止め部材は、
前記紐状部材の長手方向と平行となる方向に配設されてなる二つの穴を有してなり、前記紐状部材が前記二つの穴に挿通されることによって固定される
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の装飾部材取付具。 - 前記装飾部材を挟持する挟持部材を備えてなり、
前記挟持部材は、
前記紐状部材を前記装飾対象物に対して巻き付けて取り付ける際に巻回される前記紐状部材の内周側から外周側にかけて跨った連結部材と、前記連結部材の内周側の先端に連設されてなる基礎板と、前記基礎板と対向するように前記連結部材の外周側の先端に連設されてなる蓋板と、を有してなり、
前記基礎板と前記蓋板とは、互いに離間した状態から近接した状態に変化可能に形成されてなる
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の装飾部材取付具。 - 前記基礎板の前記蓋板と対向する面、若しくは前記蓋板の前記基礎板と対向する面の少なくとも一方に、前記装飾部材に対して掛止可能な突片が配設されてなる
ことを特徴とする請求項5に記載の装飾部材取付具。 - 前記滑り止め部材は、前記装飾対象物と前記挟持部材との間に介在し、前記挟持部材が前記装飾対象物と接触することを防止する
ことを特徴とする請求項5若しくは請求項6に記載の装飾部材取付具。 - 請求項1〜7のいずれか1つに記載の装飾部材取付具に、前記装飾部材が取り付けられてなる
ことを特徴とする装飾具。
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