JP2021028405A - 基板液処理装置、基板液処理方法および記録媒体 - Google Patents

基板液処理装置、基板液処理方法および記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】加熱された処理液を使った液処理の良否を基板毎に判定することができる基板液処理装置、基板液処理方法および記録媒体を提供する。【解決手段】基板液処理装置は、基板Wを保持する基板保持部52と、基板保持部52により保持された基板Wの処理面Swに処理液L1を供給する処理液供給部53と、処理面Sw上の処理液L1の温度を検出する温度検出センサ40と、温度検出センサ40に接続される制御部と、を備える。制御部は、処理面Sw上に処理液L1のパドルが形成された後であって液処理が始まる前と、液処理が終わった後とのうち、少なくとも液処理が終わった後において、温度検出センサ40により検出された温度を取得する。【選択図】図2

Description

本発明は、基板液処理装置、基板液処理方法および記録媒体に関する。
一般に、基板(ウエハ)を洗浄処理するための洗浄液や、基板をめっき処理するためのめっき液等の処理液を用いて基板を液処理する基板液処理装置が知られている(例えば特許文献1〜3参照)。このような基板液処理装置において、加熱された処理液を用いることがある。
そのような液処理を適切に行うには、基板上において処理液が液処理に適した所望温度を有する必要がある。またそのような液処理を基板の処理面全体にわたって均一に行うには、処理面の全体に処理液が均一に付与されている必要がある。しかしながら様々な要因で、基板上の処理液は必ずしも所望温度を有していないことがあり、また処理面の全体にわたって処理液が適切に付与されていないことがある。これらの場合、基板の液処理が適切に行われず、基板は不良品となり、そのような基板を使った後段の処理においても不具合がもたらされる。
特開平9−17761号公報 特開2004−107747号公報 特開2012−136783号公報
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、加熱された処理液を使った液処理の良否を基板毎に判定することができる基板液処理装置、基板液処理方法および記録媒体を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、処理液によって基板の処理面の液処理を行う基板液処理装置であって、基板を保持する基板保持部と、基板保持部により保持された基板の処理面に処理液を供給する処理液供給部と、処理面上の処理液の温度を検出する温度検出センサと、温度検出センサに接続される制御部と、を備え、制御部は、処理面上に処理液のパドルが形成された後であって液処理が始まる前と、液処理が終わった後とのうち、少なくとも液処理が終わった後において、温度検出センサにより検出された温度を取得する基板液処理装置に関する。
本発明の他の態様は、処理液によって基板の処理面の液処理を行う基板液処理方法であって、基板保持部により保持された基板の処理面に処理液を供給して処理面上に処理液のパドルを形成する工程と、処理面上に処理液のパドルが形成された状態で液処理を行う工程と、を備え、処理面上に処理液のパドルが形成された後であって液処理が始まる前と、液処理が終わった後とのうち、少なくとも液処理が終わった後において、温度検出センサにより検出された処理面上の処理液の温度が取得される基板液処理方法に関する。
本発明の他の態様は、基板液処理装置の動作を制御するためのコンピュータにより実行されたときに、コンピュータが基板液処理装置を制御して上記の基板液処理方法を実行させるプログラムが記録された記録媒体に関する。
本発明によれば、加熱された処理液を使った液処理の良否を基板毎に判定することができる。
図1は、めっき処理装置の構成を示す概略平面図である。 図2は、図1に示すめっき処理部の構成を示す断面図である。 図3は、図1のめっき処理装置における基板のめっき処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の一の実施の形態について説明する。
まず、図1を参照して、本発明の実施の形態に係る基板液処理装置の構成を説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る基板液処理装置の一例としてのめっき処理装置の構成を示す概略図である。ここで、めっき処理装置は、基板Wにめっき液L1(処理液)を供給して基板Wをめっき処理(液処理)する装置である。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係るめっき処理装置1は、めっき処理ユニット2と、めっき処理ユニット2の動作を制御する制御部3と、を備えている。
めっき処理ユニット2は、基板W(ウエハ)に対する各種処理を行う。めっき処理ユニット2が行う各種処理については後述する。
制御部3は、例えばコンピュータであり、動作制御部と記憶部とを有している。動作制御部は、例えばCPU(Central Processing Unit)で構成されており、記憶部に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、めっき処理ユニット2の動作を制御する。記憶部は、例えばRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、ハードディスク等の記憶デバイスで構成されており、めっき処理ユニット2において実行される各種処理を制御するプログラムを記憶する。なお、プログラムは、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体31に記録されたものであってもよいし、その記録媒体31から記憶部にインストールされたものであってもよい。コンピュータにより読み取り可能な記録媒体31としては、例えば、ハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルディスク(MO)、メモリカード等が挙げられる。記録媒体31には、例えば、めっき処理装置1の動作を制御するためのコンピュータにより実行されたときに、コンピュータがめっき処理装置1を制御して後述するめっき処理方法を実行させるプログラムが記録される。
図1を参照して、めっき処理ユニット2の構成を説明する。図1は、めっき処理ユニット2の構成を示す概略平面図である。
めっき処理ユニット2は、搬入出ステーション21と、搬入出ステーション21に隣接して設けられた処理ステーション22と、を有している。
搬入出ステーション21は、載置部211と、載置部211に隣接して設けられた搬送部212と、を含んでいる。
載置部211には、複数枚の基板Wを水平状態で収容する複数の搬送容器(以下「キャリアC」という。)が載置される。
搬送部212は、搬送機構213と受渡部214とを含んでいる。搬送機構213は、基板Wを保持する保持機構を含み、水平方向及び鉛直方向への移動並びに鉛直軸を中心とする旋回が可能となるように構成されている。
処理ステーション22は、めっき処理部5を含んでいる。本実施の形態において、処理ステーション22が有するめっき処理部5の個数は2つ以上であるが、1つであってもよい。めっき処理部5は、所定方向に延在する搬送路221の両側(後述する搬送機構222の移動方向に直交する方向における両側)に配列されている。
搬送路221には、搬送機構222が設けられている。搬送機構222は、基板Wを保持する保持機構を含み、水平方向及び鉛直方向への移動並びに鉛直軸を中心とする旋回が可能となるように構成されている。
めっき処理ユニット2において、搬入出ステーション21の搬送機構213は、キャリアCと受渡部214との間で基板Wの搬送を行う。具体的には、搬送機構213は、載置部211に載置されたキャリアCから基板Wを取り出し、取り出した基板Wを受渡部214に載置する。また、搬送機構213は、処理ステーション22の搬送機構222により受渡部214に載置された基板Wを取り出し、載置部211のキャリアCへ収容する。
めっき処理ユニット2において、処理ステーション22の搬送機構222は、受渡部214とめっき処理部5との間、めっき処理部5と受渡部214との間で基板Wの搬送を行う。具体的には、搬送機構222は、受渡部214に載置された基板Wを取り出し、取り出した基板Wをめっき処理部5へ搬入する。また、搬送機構222は、めっき処理部5から基板Wを取り出し、取り出した基板Wを受渡部214に載置する。
次に図2を参照して、めっき処理部5の構成を説明する。図2は、めっき処理部5の構成を示す概略断面図である。
めっき処理部5は、無電解めっき処理を含む液処理を行う。このめっき処理部5は、チャンバ51と、チャンバ51内に配置され、基板Wを水平に保持する基板保持部52と、基板保持部52に保持された基板Wの上面(処理面Sw)にめっき液L1(処理液)を供給するめっき液供給部53(処理液供給部)と、を備える。本実施の形態では、基板保持部52は、基板Wの下面(裏面)を真空吸着するチャック部材521を有する。この基板保持部52はいわゆるバキュームチャックタイプであるが、基板保持部52はこれに限られず、例えばチャック機構等によって基板Wの外縁部を把持するメカニカルチャックタイプであってもよい。
基板保持部52には、回転シャフト522を介して回転モータ523(回転駆動部)が連結されている。回転モータ523が駆動されると、基板保持部52は基板Wとともに回転する。回転モータ523はチャンバ51に固定されたベース524に支持されている。
めっき液供給部53は、基板保持部52に保持された基板Wにめっき液L1を吐出(供給)するめっき液ノズル531(処理液ノズル)と、めっき液ノズル531にめっき液L1を供給するめっき液供給源532と、を有する。めっき液供給源532は、所定の温度に加熱ないし温調されためっき液L1をめっき液ノズル531に供給する。めっき液ノズル531から吐出されるときのめっき液L1の温度は、基板Wの周囲の雰囲気温度よりも高い温度であり、例えば55℃以上75℃以下であり、より好ましくは60℃以上70℃以下である。めっき液ノズル531は、ノズルアーム56に保持されて、移動可能に構成されている。
めっき液L1は、自己触媒型(還元型)無電解めっき用のめっき液である。めっき液L1は、例えば、コバルト(Co)イオン、ニッケル(Ni)イオン、タングステン(W)イオン、銅(Cu)イオン、パラジウム(Pd)イオン、金(Au)イオン等の金属イオンと、次亜リン酸、ジメチルアミンボラン等の還元剤とを含有する。めっき液L1は、添加剤等を含有していてもよい。めっき液L1を使用しためっき処理により形成されるめっき膜(金属膜)としては、例えば、CoWB、CoB、CoWP、CoWBP、NiWB、NiB、NiWP、NiWBP等が挙げられる。
本実施の形態によるめっき処理部5は、他の処理液供給部として、基板保持部52に保持された基板Wの上面に洗浄液L2を供給する洗浄液供給部54と、当該基板Wの上面にリンス液L3を供給するリンス液供給部55と、を更に備える。
洗浄液供給部54は、基板保持部52に保持された基板Wに洗浄液L2を吐出する洗浄液ノズル541と、洗浄液ノズル541に洗浄液L2を供給する洗浄液供給源542と、を有する。洗浄液L2としては、例えば、ギ酸、リンゴ酸、コハク酸、クエン酸、マロン酸等の有機酸、基板Wの被めっき面を腐食させない程度の濃度に希釈されたフッ化水素酸(DHF)(フッ化水素の水溶液)等を使用することができる。洗浄液ノズル541は、ノズルアーム56に保持されて、めっき液ノズル531とともに移動可能になっている。
リンス液供給部55は、基板保持部52に保持された基板Wにリンス液L3を吐出するリンス液ノズル551と、リンス液ノズル551にリンス液L3を供給するリンス液供給源552と、を有する。このうちリンス液ノズル551は、ノズルアーム56に保持されて、めっき液ノズル531および洗浄液ノズル541とともに移動可能になっている。リンス液L3としては、例えば、純水などを使用することができる。
上述しためっき液ノズル531、洗浄液ノズル541、およびリンス液ノズル551を保持するノズルアーム56に、図示しないノズル移動機構が連結されている。このノズル移動機構は、ノズルアーム56を水平方向および上下方向に移動させる。より具体的には、ノズル移動機構によって、ノズルアーム56は、基板Wに処理液(めっき液L1、洗浄液L2またはリンス液L3)を吐出する吐出位置と、吐出位置から退避した退避位置との間で移動可能になっている。吐出位置は、基板Wの上面のうちの任意の位置に処理液を供給可能であれば特に限られない。例えば、基板Wの中心に処理液を供給可能な位置を吐出位置とすることが好適である。基板Wにめっき液L1を供給する場合、洗浄液L2を供給する場合、リンス液L3を供給する場合とで、ノズルアーム56の吐出位置は異なってもよい。退避位置は、チャンバ51内のうち、上方から見た場合に基板Wに重ならない位置であって、吐出位置から離れた位置である。ノズルアーム56が退避位置に位置づけられている場合、移動する蓋体6がノズルアーム56と干渉することが回避される。
基板保持部52の周囲には、カップ571が設けられている。このカップ571は、上方から見た場合にリング状に形成されており、基板Wの回転時に、基板Wから飛散した処理液を受け止めて、後述するドレンダクト581に案内する。カップ571の外周側には、雰囲気遮断カバー572が設けられており、基板Wの周囲の雰囲気がチャンバ51内に拡散することを抑制している。この雰囲気遮断カバー572は、上下方向に延びるように円筒状に形成されており、上端が開口している。雰囲気遮断カバー572内に、後述する蓋体6が上方から挿入可能になっている。
基板保持部52に保持された基板Wは、蓋体6によって覆われる。この蓋体6は、天井部61と、天井部61から下方に延びる側壁部62と、を有する。天井部61は、蓋体6が後述の下方位置に位置づけられた場合に、基板保持部52に保持された基板Wの上方に配置されて、基板Wに対して比較的小さな間隔で対向する。
天井部61は、第1天井板611と、第1天井板611上に設けられた第2天井板612と、を含む。第1天井板611と第2天井板612との間には、ヒータ63(加熱部)が介在する。第1天井板611および第2天井板612は、ヒータ63を密封し、ヒータ63がめっき液L1などの処理液に触れないように構成されている。より具体的には、第1天井板611と第2天井板612との間であってヒータ63の外周側にシールリング613が設けられており、このシールリング613によってヒータ63が密封されている。第1天井板611および第2天井板612は、めっき液L1などの処理液に対する耐腐食性を有することが好適であり、例えば、アルミニウム合金によって形成されていてもよい。更に耐腐食性を高めるために、第1天井板611、第2天井板612および側壁部62は、テフロン(登録商標)でコーティングされていてもよい。
蓋体6には、蓋体アーム71を介して蓋体移動機構7が連結されている。蓋体移動機構7は、蓋体6を水平方向および上下方向に移動させる。より具体的には、蓋体移動機構7は、蓋体6を水平方向に移動させる旋回モータ72と、蓋体6を上下方向に移動させるシリンダ73(間隔調節部)と、を有する。このうち旋回モータ72は、シリンダ73に対して上下方向に移動可能に設けられた支持プレート74上に取り付けられている。シリンダ73の代替として、モータとボールねじとを含むアクチュエータ(図示せず)を用いてもよい。
蓋体移動機構7の旋回モータ72は、蓋体6を、基板保持部52に保持された基板Wの上方に配置された上方位置と、上方位置から退避した退避位置との間で移動させる。上方位置は、基板保持部52に保持された基板Wに対して比較的大きな間隔で対向する位置であって、上方から見た場合に基板Wに重なる位置である。退避位置は、チャンバ51内のうち、上方から見た場合に基板Wに重ならない位置である。蓋体6が退避位置に位置づけられている場合、移動するノズルアーム56が蓋体6と干渉することが回避される。旋回モータ72の回転軸線は、上下方向に延びており、蓋体6は、上方位置と退避位置との間で、水平方向に旋回移動可能になっている。
蓋体移動機構7のシリンダ73は、蓋体6を上下方向に移動させて、処理面Sw上にめっき液L1が盛られた基板Wと天井部61の第1天井板611との間隔を調節する。より具体的には、シリンダ73は、蓋体6を下方位置(図2において実線で示す位置)と、上方位置(図2において二点鎖線で示す位置)とに位置づける。
蓋体6が下方位置に配置される場合、第1天井板611が基板Wに近接する。この場合、めっき液L1の汚損やめっき液L1内での気泡発生を防止するために、第1天井板611が基板W上のめっき液L1に触れないように下方位置を設定することが好適である。
上方位置は、蓋体6を水平方向に旋回移動させる際に、カップ571や、雰囲気遮断カバー572等の周囲の構造物に蓋体6が干渉することを回避可能な高さ位置になっている。
本実施の形態では、ヒータ63が駆動されて、上述した下方位置に蓋体6が位置づけられた場合に、基板W上のめっき液L1が加熱されるように構成されている。
蓋体6の側壁部62は、天井部61の第1天井板611の周縁部から下方に延びており、基板W上のめっき液L1を加熱する際(すなわち下方位置に蓋体6が位置づけられた場合)に基板Wの外周側に配置される。蓋体6が下方位置に位置づけられた場合、側壁部62の下端は、基板Wよりも低い位置に位置づけられてもよい。
蓋体6の天井部61には、ヒータ63が設けられている。ヒータ63は、蓋体6が下方位置に位置づけられた場合に、基板W上の処理液(好適にはめっき液L1)を加熱する。本実施の形態では、ヒータ63は、蓋体6の第1天井板611と第2天井板612との間に介在し、上述したように密封されており、ヒータ63がめっき液L1などの処理液に触れることが防止されている。ヒータ63は、特に限定されず、例えば面状発熱体であるマイカヒータを好適に用いることができる。
本実施の形態においては、蓋体6の内側に、不活性ガス供給部66によって不活性ガス(例えば、窒素(N)ガス)が供給される。この不活性ガス供給部66は、蓋体6の内側に不活性ガスを吐出するガスノズル661と、ガスノズル661に不活性ガスを供給する不活性ガス供給源662と、を有する。ガスノズル661は、蓋体6の天井部61に設けられており、蓋体6が基板Wを覆う状態で基板Wに向かって不活性ガスを吐出する。
蓋体6の天井部61および側壁部62は、蓋体カバー64により覆われている。この蓋体カバー64は、蓋体6の第2天井板612上に、支持部65を介して載置されている。すなわち、第2天井板612上に、第2天井板612の上面から上方に突出する複数の支持部65が設けられており、この支持部65に蓋体カバー64が載置されている。蓋体カバー64は、蓋体6とともに水平方向および上下方向に移動可能になっている。また、蓋体カバー64は、蓋体6内の熱が周囲に逃げることを抑制するために、天井部61および側壁部62よりも高い断熱性を有することが好ましい。例えば、蓋体カバー64は、樹脂材料により形成されていることが好適であり、その樹脂材料が耐熱性を有することがより一層好適である。
チャンバ51の上部に、蓋体6の周囲に清浄な空気(気体)を供給するファンフィルターユニット59(気体供給部)が設けられている。ファンフィルターユニット59は、チャンバ51内(とりわけ、雰囲気遮断カバー572内)に空気を供給し、供給された空気は、後述する排気管81に向かって流れる。蓋体6の周囲には、この空気が下向きに流れるダウンフローが形成され、めっき液L1などの処理液から気化したガスは、このダウンフローによって排気管81に向かって流れる。このようにして、処理液から気化したガスが上昇してチャンバ51内に拡散することを防止している。
上述したファンフィルターユニット59から供給された気体は、排気機構8によって排出されるようになっている。この排気機構8は、カップ571の下方に設けられた2つの排気管81と、ドレンダクト581の下方に設けられた排気ダクト82と、を有する。このうち2つの排気管81は、ドレンダクト581の底部を貫通し、排気ダクト82にそれぞれ連通している。排気ダクト82は、上方から見た場合に実質的に半円リング状に形成されている。本実施の形態では、ドレンダクト581の下方に1つの排気ダクト82が設けられており、この排気ダクト82に2つの排気管81が連通している。
めっき液L1によって基板Wの処理面Swのめっき処理を行う上述のめっき処理部5は、処理面Sw上のめっき液L1の温度を検出する温度検出センサ40を更に備える。温度検出センサ40は制御部3(図1参照)に接続され、検出結果を制御部3に送る。
温度検出センサ40の具体的な構成は特に限定されないが、非接触方式のセンサが用いられる。例えば、比較的離れた位置からであっても処理面Sw上のめっき液L1の温度を検出することが可能な赤外線センサ(IRセンサ:Infrared Sensor)を、温度検出センサ40として好適に用いることができる。
図2に示す温度検出センサ40は、チャンバ51内においてファンフィルターユニット59に取り付けられており、基板Wの処理面Swよりも上方において、基板保持部52に対して(すなわち基板保持部52により保持される基板Wに対して)固定的に設けられている。温度検出センサ40を処理面Swと向かい合う位置に配置することによって、処理面Swの全体にわたるめっき液L1の温度を簡単かつ高精度に検出することができる。
なお温度検出センサ40は基板保持部52に対して移動可能に設けられていてもよい。この場合にも温度検出センサ40は、処理面Sw上のめっき液L1の温度を検出する際には、処理面Swよりも上方において当該処理面Swと向かい合う位置に配置することが好ましい。例えば、図示しない可動アームに温度検出センサ40を取り付けて、上方位置に位置づけられた蓋体6と基板保持部52に保持されている基板Wとの間の計測位置と、基板保持部52に保持されている基板Wと上下方向に関して重ならない待機位置とに、温度検出センサ40を配置可能としてもよい。図2に示す固定式の温度検出センサ40(特に赤外線センサ)の場合、蓋体6(すなわちヒータ63)が温度検出センサ40と当該基板Wとの間から退避した後でなければ、温度検出センサ40は処理面Sw上のめっき液L1の温度を検出することができない。一方、温度検出センサ40を移動可能とすることによって、基板Wの上方において基板Wと重なる位置(例えば上方位置)に蓋体6(すなわちヒータ63)が配置されていても、蓋体6と基板Wとの間の計測位置に温度検出センサ40を移動して配置することにより、処理面Sw上のめっき液L1の温度を温度検出センサ40によって適切に検出することができる。
制御部3は、上述の温度検出センサ40から送られてくる検出結果に基づいて、処理面Sw上のめっき液L1の温度を取得することができる。特に本実施形態の制御部3は、「処理面Sw上にめっき液L1のパドルが実質的に形成された後であって、実質的なめっき処理が始まる前」のタイミングと、「実質的なめっき処理が終わった後」のタイミングとのうち、少なくとも「実質的なめっき処理が終わった後」のタイミングにおいて、温度検出センサ40の検出結果を取得する。
本実施形態のめっき処理は、上述のようにヒータ63から基板Wの処理面Swに向かって発せられる熱によって、処理面Sw上のめっき液L1が加熱された状態で行われる。したがって本実施形態における「実質的なめっき処理」は、処理面Sw上にめっき液L1のパドルが形成されている状態で、基板保持部52によって保持されている基板Wと重なる位置に蓋体6が配置され、処理面Sw上のめっき液L1がヒータ63からの熱によって加熱されることで始まり、ヒータ63からの熱による処理面Sw上のめっき液L1の加熱が終了することで終わる。そのため制御部3は、「処理面Sw上にめっき液L1のパドルが実質的に形成された後であって、処理面Sw上のめっき液L1がヒータ63からの熱によって加熱される前」のタイミングと、「ヒータ63からの熱による処理面Sw上のめっき液L1の加熱が終了した後」のタイミングとのうち、少なくとも「ヒータ63からの熱による処理面Sw上のめっき液L1の加熱が終了した後」のタイミングにおいて、温度検出センサ40の検出結果を取得する。より具体的には、図示の制御部3は「処理面Sw上にめっき液L1のパドルが実質的に形成された後であって、蓋体6が下方位置に配置される前」のタイミングにおいて、温度検出センサ40の検出結果を取得してもよい。また図示の制御部3は「蓋体6が上方位置から退避位置に向かって移動した後(例えば蓋体6が退避位置に配置された後)」のタイミングにおいて、温度検出センサ40の検出結果を取得してもよい。
制御部3は、上述のようにして温度検出センサ40の検出結果を取得することにより、めっき処理の良否を基板W毎に判定することができる。
例えば、制御部3は「処理面Sw上にめっき液L1のパドルが実質的に形成された後であって、実質的なめっき処理が始まる前」のタイミングにおける温度検出センサ40の検出結果に基づいて、処理面Sw上に形成されためっき液L1のパドルの良否を判定することができる。処理面Sw上においてめっき液L1のパドルが良好に形成されている場合、温度検出センサ40の検出結果は、処理面Swの全体にわたって検出温度が基板Wの周囲の雰囲気温度よりも高い所望温度以上であり、また処理面Swの全体にわたって検出温度が許容誤差の範囲内であることを示す。一方、処理面Sw上においてめっき液L1のパドルが良好に形成されていない場合、温度検出センサ40の検出結果は、処理面Swの一部又は全体において検出温度が所望温度よりも低く、また処理面Swの全体にわたる検出温度が許容誤差の範囲内に収まらないことを示す。したがって「処理面Sw上にめっき液L1のパドルが実質的に形成された後であって、実質的なめっき処理が始まる前」のタイミングで行われる温度検出センサ40の検出は、実質的なめっき処理が始まる直前に行われることが好ましい。
また制御部3は「実質的なめっき処理が終わった後」のタイミングにおける温度検出センサ40の検出結果に基づいて、処理面Swに対するめっき処理が適切に行われたか否かを判定することができる。処理面Swに対するめっき処理が適切に行われた場合、温度検出センサ40の検出結果は、処理面Swの全体にわたって検出温度が基板Wの周囲の雰囲気温度よりも高い所望温度またはそれに近い温度(すなわち想定温度)であり、また処理面Swの全体にわたって検出温度が許容誤差の範囲内であることを示す。一方、処理面Swに対するめっき処理が適切に行われなかった場合、温度検出センサ40の検出結果は、処理面Swの全体にわたって検出温度が想定温度から外れており(典型的には検出温度が想定温度よりも低く)、また処理面Swの全体にわたる検出温度が許容誤差の範囲内に収まらないことを示す。したがって「実質的なめっき処理が終わった後」のタイミングにおける温度検出センサ40の検出は、実質的なめっき処理が終わった直後に行われることが好ましい。
なお制御部3は、温度検出センサ40の検出結果を連続的に取得してもよいし、断続的に取得してもよい。また制御部3は、温度検出センサ40を制御して、温度検出センサ40に温度検出を連続的に実行させてもよいし、断続的に実行させてもよい。したがって、実質的なめっき処理が行われている間も、温度検出センサ40は温度検出を行ってもよいし、制御部3はその温度検出センサ40の検出結果を取得してもよい。制御部3は、例えば蓋体6の位置情報やノズルアーム56(すなわちノズル531、541、551)の位置情報等に基づいて、温度検出センサ40の検出タイミングを判定することができる。そのため、温度検出センサ40による温度検出が連続的に行われる場合、制御部3は、蓋体6の位置情報やノズルアーム56の位置情報等に基づいて、温度検出センサ40から取得した検出結果の検出タイミングを認定してもよい。
このように制御部3は、基板Wの処理面Swの全体にわたって、温度検出センサ40により検出されるめっき液L1の温度が、基板Wの周囲の雰囲気温度よりも高い所望温度以上を示すか否かに基づいて、めっき処理の良否を判定することができる。また制御部3は、温度検出センサ40により検出される温度が処理面Swの全体にわたって許容誤差の範囲内か否かに基づいて、めっき処理の良否を判定することができる。
制御部3によって判定されためっき処理の良否の結果は、ユーザに対する報知、後段における基板Wを使った処理、及び他の任意の処理に用いることができる。例えば制御部3は、めっき処理の良否の判定結果(例えばエラーメッセージ)をディスプレイに表示したり、当該判定結果を音声(例えばエラー音)により出力したりすることができる。また制御部3は、判定結果がめっき処理の不良を示す場合には、めっき液供給部53から処理面Sw上に所望温度のめっき液L1を追加供給してめっき液L1のパドルを再形成したり、ヒータ63の発熱温度を調整してめっき処理の適正化を行ったりしてもよい。また制御部3は、めっき処理の良否の判定結果と個々の基板Wとを関連づけて記憶デバイスに記憶しておき、後段の処理において、記憶デバイスに記憶されたその関連情報を活用してもよい。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について、図3を用いて説明する。ここでは、基板液処理方法の一例として、めっき処理装置1を用いためっき処理方法について説明する。
めっき処理装置1によって実施されるめっき処理方法は、基板Wに対するめっき処理を含む。めっき処理は、めっき処理部5により実施される。以下に示すめっき処理部5の動作は、制御部3によって制御される。なお、下記の処理が行われている間、ファンフィルターユニット59から清浄な空気がチャンバ51内に供給され、排気管81に向かって流れる。
まず、めっき処理部5に基板Wが搬入され、基板Wが基板保持部52によって水平に保持される(ステップS1)。
次に、基板保持部52に保持された基板Wの洗浄処理が行われる(ステップS2)。この洗浄処理では、まず回転モータ523が駆動されて基板Wが所定の回転数で回転し、続いて、退避位置に位置づけられていたノズルアーム56が吐出位置に移動し、回転する基板Wに洗浄液ノズル541から洗浄液L2が供給されて、基板Wの表面が洗浄される。これにより基板Wに付着した付着物等が基板Wから除去される。基板Wに供給された洗浄液L2はドレンダクト581に排出される。
続いて、基板Wのリンス処理が行われる(ステップS3)。このリンス処理では、回転する基板Wにリンス液ノズル551からリンス液L3が供給されて、基板Wの表面がリンス処理される。これにより基板W上に残存する洗浄液L2が洗い流される。基板Wに供給されたリンス液L3はドレンダクト581に排出される。
次に、基板Wの処理面Sw上にめっき液L1のパドルを形成するめっき液盛り付け工程が行われる(ステップS4)。この工程では、まず、基板Wの回転数がリンス処理時の回転数よりも低減され、例えば基板Wの回転数を50〜150rpmにしてもよい。これにより、基板W上に形成されるめっき膜を均一化させることができる。なお、基板Wの回転を停止させて、めっき液L1の盛り付け量を増大してもよい。続いて、めっき液ノズル531から基板Wの上面(すなわち処理面Sw)にめっき液L1が吐出される。このめっき液L1は表面張力によって処理面Swに留まり、めっき液L1の層(いわゆるパドル)が形成される。めっき液L1の一部は、処理面Swから流出してドレンダクト581介して排出される。所定量のめっき液L1がめっき液ノズル531から吐出された後、めっき液L1の吐出が停止される。その後、ノズルアーム56は退避位置に位置づけられる。
次に、めっき液加熱処理工程として、基板W上に盛り付けられためっき液L1が加熱される。このめっき液加熱処理工程は、蓋体6が基板Wを覆う工程(ステップS5)と、不活性ガスを供給する工程(ステップS6)と、蓋体6を下方位置に配置してめっき液L1を加熱する加熱工程(ステップS7)と、蓋体6を基板W上から退避する工程(ステップS8)と、を有する。なお、めっき液加熱処理工程においても、基板Wの回転数は、めっき液盛り付け工程と同様の速度(あるいは回転停止)で維持されることが好適である。
蓋体6が基板Wを覆う工程(ステップS5)では、まず、蓋体移動機構7の旋回モータ72が駆動されて、退避位置に位置づけられていた蓋体6が水平方向に旋回移動して、上方位置に位置づけられる。続いて、蓋体移動機構7のシリンダ73が駆動されて、上方位置に位置づけられた蓋体6が下降して下方位置に位置づけられ、基板Wが蓋体6によって覆われて、基板Wの周囲の空間が閉塞化される。
基板Wが蓋体6によって覆われた後、蓋体6の天井部61に設けられたガスノズル661から蓋体6の内側に不活性ガスが吐き出される(ステップS6)。これにより蓋体6の内側の空気が不活性ガスに置換され、基板Wの周囲が低酸素雰囲気になる。不活性ガスは、所定時間吐出され、その後、不活性ガスの吐出を停止する。
次に、基板W上に盛り付けられためっき液L1が加熱される(ステップS7)。めっき液L1の温度が、めっき液L1中の成分が析出する温度まで上昇すると、基板Wの上面にめっき液L1の成分が析出してめっき膜が形成され成長する。この加熱工程では、所望厚さのめっき膜を得るのに必要な時間、めっき液L1は加熱されて析出温度に維持される。
加熱工程が終了すると、蓋体移動機構7が駆動されて、蓋体6が退避位置に位置づけられる(ステップS8)。このようにして、基板Wのめっき液加熱処理工程(ステップS5〜S8)が終了する。
次に、基板Wのリンス処理が行われる(ステップS9)。このリンス処理では、まず、基板Wの回転数をめっき処理時の回転数よりも増大させ、例えばめっき処理前の基板リンス処理工程(ステップS3)と同様の回転数で基板Wを回転させる。続いて、退避位置に位置づけられていたリンス液ノズル551が、吐出位置に移動する。次に、回転する基板Wにリンス液ノズル551からリンス液L3が供給されて、基板Wの表面が洗浄され、基板W上に残存するめっき液L1が洗い流される。
続いて、基板Wの乾燥処理が行われる(ステップS10)。この乾燥処理では、基板Wを高速で回転させ、例えば基板Wの回転数を基板リンス処理工程(ステップS9)の回転数よりも増大させる。これにより基板W上に残存するリンス液L3が振り切られて除去され、めっき膜が形成された基板Wが得られる。この場合、窒素(N)ガスなどの不活性ガスを基板Wに吹き付けて、基板Wの乾燥を促進してもよい。
その後、基板Wが基板保持部52から取り出されて、めっき処理部5から搬出される(ステップS11)。
めっき処理方法は、上述の一連のステップS1〜ステップS11を経て行われ、特に、基板保持部52により保持された基板Wの処理面Swにめっき液L1を供給して処理面Sw上にめっき液L1のパドルを形成する工程(ステップS4)と、めっき液L1のパドルによってめっき処理を行う工程(ステップS5〜ステップS8)と、が行われる。この一連の流れの中で、制御部3は、「処理面Sw上にめっき液L1のパドルが実質的に形成された後(すなわちステップS4の後)であって、実質的なめっき処理が始まる前(すなわちステップS5の前)」のタイミング(図3の符合「T1」参照)と、「実質的なめっき処理が終わった後(すなわちステップS8の後)」のタイミング(図3の符合「T2」参照)とのうち、少なくとも「実質的なめっき処理が終わった後」のタイミングにおいて、温度検出センサ40の検出結果を取得する。特に、温度検出センサ40の温度検出は処理面Sw上のめっき液L1を検出対象として行われるため、「実質的なめっき処理が終わった後」のタイミングで行われる温度検出センサ40による温度検出は、ステップS8(「蓋体退避工程」)の後であってステップS9(「基板リンス処理工程」)の前に行われる。なお上述のように、温度検出センサ40の温度検出及び制御部3の検出結果取得は、上述のステップS4〜ステップS9及び他のステップが行われている間、継続的に行われてもよい。
以上説明したように本実施の形態では、処理面Sw上にめっき液L1のパドルが形成された後であってめっき処理が始まる前と、めっき処理が終わった後とのうち、少なくともめっき処理が終わった後において、温度検出センサ40により検出された温度を取得することにより、めっき処理の良否を基板W毎に判定することができる。
特に、処理面Swの全体にわたって、温度検出センサ40により検出される温度が、基板Wの周囲の雰囲気温度よりも高い所望温度以上を示すか否かに基づいて、めっき処理の良否を簡単かつ高精度に判定を行うことができる。同様に、温度検出センサ40により検出される温度が処理面Swの全体にわたって許容誤差の範囲内か否かに基づいて、めっき処理の良否を簡単かつ高精度に判定を行うことができる。
また温度検出センサ40を基板保持部52に対して固定的に設けることによって、構成を複雑にすることなく温度検出センサ40をめっき処理部5に据え付けることができる。一方、温度検出センサ40を基板保持部52に対して移動可能に設けることによって、様々な装置構成において、基板Wの処理面Sw上のめっき液L1の温度を適切に検出することができる。
また処理面Sw上のめっき液L1の温度を検出する際に温度検出センサ40を処理面Swよりも上方に配置することによって、処理面Swの全体にわたるめっき液L1の温度を簡単かつ高精度に検出することができる。特に温度検出センサ40として赤外線センサを用いることによって、比較的安価かつ簡単に装置を構成することができる。
上述のように本実施の形態のめっき処理部5は、処理面Sw上におけるめっき液L1の温度を検出することで、めっき処理の良否を判定する。したがって本実施の形態は、液供給部53から基板Wに供給されるめっき液L1が、基板Wの周囲の雰囲気温度よりも高い温度を有する場合に特に有効である。またヒータ63からの熱によってめっき液L1が加熱された状態でめっき処理が行われる場合に、本実施の形態は特に有効である。
なお、本発明は上記実施の形態および変形例そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態および変形例に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。実施の形態および変形例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態および変形例にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、めっき液L1以外の処理液及びめっき処理以外の液処理に対しても本発明に係る基板液処理装置及び基板液処理方法は有効である。また、基板液処理装置(めっき処理装置1)の動作を制御するためのコンピュータにより実行されたときに、コンピュータが基板液処理装置を制御して上述のような基板液処理方法を実行させるプログラムが記録された記録媒体(例えば制御部3の記録媒体31)として、本発明が具体化されてもよい。
1 めっき処理装置
3 制御部
31 記録媒体
40 温度検出センサ
52 基板保持部
53 めっき液供給部
L1 めっき液
Sw 処理面
W 基板

Claims (11)

  1. 処理液によって基板の処理面の液処理を行う基板液処理装置であって、
    前記基板を保持する基板保持部と、
    前記基板保持部により保持された前記基板の前記処理面に前記処理液を供給する処理液供給部と、
    前記処理面上の前記処理液の温度を検出する温度検出センサと、
    前記温度検出センサに接続される制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記処理面上に前記処理液のパドルが形成された後であって前記液処理が始まる前と、前記液処理が終わった後とのうち、少なくとも前記液処理が終わった後において、前記温度検出センサにより検出された前記温度を取得する基板液処理装置。
  2. 前記制御部は、前記処理面の全体にわたって、前記温度検出センサにより検出される前記温度が、前記基板の周囲の雰囲気温度よりも高い所望温度以上を示すか否かに基づいて、前記液処理の良否を判定する請求項1に記載の基板液処理装置。
  3. 前記制御部は、前記温度検出センサにより検出される前記温度が前記処理面の全体にわたって許容誤差の範囲内か否かに基づいて、前記液処理の良否を判定する請求項1又は2に記載の基板液処理装置。
  4. 前記温度検出センサは、前記基板保持部に対して固定的に設けられる請求項1〜3のいずれか一項に記載の基板液処理装置。
  5. 前記温度検出センサは、前記基板保持部に対して移動可能に設けられる請求項1〜4のいずれか一項に記載の基板液処理装置。
  6. 前記温度検出センサは、前記温度を検出する際、前記処理面よりも上方に位置する請求項1〜5のいずれか一項に記載の基板液処理装置。
  7. 前記温度検出センサは赤外線センサである請求項1〜6のいずれか一項に記載の基板液処理装置。
  8. 前記処理液供給部は、前記基板の周囲の雰囲気温度よりも高い温度を有する前記処理液を前記処理面に供給する請求項1〜7のいずれか一項に記載の基板液処理装置。
  9. 熱を発するヒータを更に備え、
    前記液処理は、前記ヒータから発せられる熱によって、前記処理面上の前記処理液が加熱された状態で行われる請求項1〜8のいずれか一項に記載の基板液処理装置。
  10. 処理液によって基板の処理面の液処理を行う基板液処理方法であって、
    基板保持部により保持された前記基板の前記処理面に前記処理液を供給して前記処理面上に前記処理液のパドルを形成する工程と、
    前記処理面上に前記処理液のパドルが形成された状態で前記液処理を行う工程と、を備え、
    前記処理面上に前記処理液のパドルが形成された後であって前記液処理が始まる前と、前記液処理が終わった後とのうち、少なくとも前記液処理が終わった後において、温度検出センサにより検出された前記処理面上の前記処理液の温度が取得される基板液処理方法。
  11. 基板液処理装置の動作を制御するためのコンピュータにより実行されたときに、前記コンピュータが前記基板液処理装置を制御して請求項10に記載の基板液処理方法を実行させるプログラムが記録された記録媒体。
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