JP2021028143A - インク供給装置とこれを備えるインクジェットプリンタ - Google Patents

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【課題】インクタンク内で色材成分の沈殿が抑制されたインクジェットプリンタを提供する。【解決手段】本発明により、インクヘッドと、底壁51bと側壁51sとインク貯留室59とを有するインクタンク51と、インクタンク51を回動可能に支持する回動軸部54cと、回動軸部54cを中心としてインクタンク51を回動させるタンク回動機構55と、タンク回動機構55を制御することにより、インクタンク51を回動させて、インク貯留室59のインクを撹拌するように構成された撹拌制御部62と、を備え、側壁51sは、下方に行くほど内側に向かって傾斜する傾斜壁部51cを有する、インクジェットプリンタが提供される。【選択図】図3

Description

本発明は、インク供給装置とこれを備えるインクジェットプリンタに関する。
従来から、記録媒体に向かってインクを吐出するインクヘッドを備え、インクジェット方式によって記録媒体上に所望の画像を印刷するインクジェットプリンタが知られている。通常、インクジェットプリンタでは、インクタンク(例えばインクカートリッジ)に収容されているインクを使用して印刷が行われる。インクに沈降しやすい色材成分、例えば白色顔料や意匠性顔料等が含まれる場合、インクを動かさない状態が続くと色材成分が重力によって沈降し、色ムラ等の印刷品質の低下に繋がりやすい。そこで、例えば特許文献1には、インクタンクからインクヘッドにインクを送る供給流路と、インクヘッドからインクタンクにインクを戻す帰還流路と、供給流路と帰還流路とに設けられ、流路内のインクを送液する送液ポンプと、を備え、プリンタの流路内でインクを循環させることによって、印刷停止時等に色材成分の沈殿を抑制する技術が開示されている。
特開2018−099791号公報
しかしながら、上記技術では、おおもとのインクタンク内のインクが撹拌されにくい。このため、ユーザは、例えば印刷を所定期間停止した場合等に、インクタンクをプリンタから取り外して手動で振り混ぜた後、再度プリンタに取り付けていた。このことが、ユーザにとっては手間だった。また、インクタンク内の色材成分の沈降が解消しないままだと、いくら流路内でインクを循環させても、インクヘッドから吐出されるインク中の色材成分の濃度が継時的に変化して、インクの色目が安定しないことがあった。
加えて近年、看板、ポスター等の大型の印刷物をインクジェットプリンタで印刷することが増えてきている。このようなインクジェットプリンタでは、インクの消費量が多い。そこで、インクタンクを大容量化すると共に、インクタンク内のインクが少なくなったときにインクタンク自体は交換せず、同じインクタンクにインクを注ぎ足して使用する技術が知られている。このような大容量化されたインクタンクは重く、例えばユーザが小柄であったりすると、インクタンクを手動で振り混ぜることが難しい。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、インクタンク内で色材成分の沈殿が抑制されたインク供給装置とこれを備えるインクジェットプリンタを提供することである。
本発明に係るインクジェットプリンタは、記録媒体に向かってインクを吐出するインクヘッドと、底壁と、前記底壁の上端から上方に延びる側壁と、前記底壁と前記側壁とで区画され、前記インクヘッドに供給するインクが貯留されるインク貯留室と、を有するインクタンクと、前記インク貯留室と連通し、前記インクヘッドに向かって前記インクが流出するインク流出口と、前記インクタンクを回動可能に支持する回動軸部と、前記回動軸部を中心として前記インクタンクを回動させるタンク回動機構と、前記タンク回動機構を制御することにより、前記インクタンクを回動させて、前記インク貯留室の前記インクを撹拌するように構成された撹拌制御部と、を備え、前記側壁は、下方に行くほど内側に向かって傾斜する傾斜壁部を有する。
本発明に係るインク供給装置は、底壁と、前記底壁の上端から上方に延びる側壁と、前記底壁と前記側壁とで区画され、インクが貯留されるインク貯留室と、を有するインクタンクと、前記インク貯留室と連通し、前記インクが流出するインク流出口と、前記インクタンクを回動可能に支持する回動軸部と、前記回動軸部を中心として前記インクタンクを回動させるタンク回動機構と、を備え、前記側壁は、下方に行くほど内側に向かって傾斜する傾斜壁部を有する。
本発明では、タンク回動機構によってインクタンクを回動させることにより、インク貯留室のインクを撹拌することができる。詳しくは、インクタンクを回動させると、インク貯留室内のインクに遠心力が加わり、傾斜壁部に沿った上向きの推力が生じる。これにより、インク貯留室の底壁に沈降した色材成分が巻き上げられ、傾斜壁部に沿って上昇する。かかる構成により、本発明では、例えば手動で振り混ぜることが難しい大容量化されたインクタンクを用いる場合等にも、インクヘッドに送られるインク中の色材成分の濃度を安定させることができ、継時的な色目の変化を抑制することができる。また、ユーザは手動でインクタンクを振り混ぜる必要がなくなり、ユーザの利便性を高めることができる。
本発明によれば、インクタンク内で色材成分の沈殿が抑制されたインク供給装置とこれを備えるインクジェットプリンタを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタの斜視図である。 図1のインクジェットプリンタの主要部を示す正面図である。 図2のインク供給装置の断面図である。 他の実施形態に係るインクタンクの断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の幾つかの実施形態に係るインク供給装置およびこれを備えたインクジェットプリンタについて説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材、部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。
なお、本明細書において「インクジェットプリンタ」とは、従来公知のインクジェット技術による印刷方法、例えば、二値偏向方式あるいは連続偏向方式等の連続方式や、サーマル方式、あるいは圧電素子方式等の各種のオンデマンド方式を利用した印刷装置全般をいう。また、「プリンタ」には、二次元の画像を印刷する2Dプリンタと、三次元の造形物を造形する3Dプリンタ(三次元造形装置)と、が包含されうる。また、本明細書において範囲を示す「A〜B」(A,Bは任意の数字)の表記は、A以上B以下の意と共に、「好ましくはAより大きい」および「好ましくはBより小さい」の意を包含する。
図1は、本実施形態に係るインクジェットプリンタ(以下、プリンタという。)10の斜視図である。図2は、プリンタ10の主要部の正面図である。プリンタ10は、2Dプリンタである。なお、以下の説明において、左、右、上、下とは、プリンタ10の正面にいるユーザ(プリンタ10の使用者)から見た左、右、上、下をそれぞれ意味し、プリンタ10からユーザに近づく方を前方、遠ざかる方を後方とする。また、図面中の符号F、Rr、L、R、U、Dは、それぞれ、前、後、左、右、上、下を表すものとする。ただし、これらは説明の便宜上の方向に過ぎず、プリンタ10の設置態様を何ら限定するものではない。
図1に示すように、プリンタ10は、大判サイズの記録媒体5に対して印刷を行う業務用の大型プリンタである。本実施形態において、記録媒体5はロール状の媒体である。ただし、記録媒体5の形状は特に限定されない。また、記録媒体5の材質も特に限定されない。記録媒体5には、普通紙やインクジェット用印刷紙等の紙類はもちろんのこと、例えば、ポリ塩化ビニル(polyvinyl chloride、PVC)やポリエステル等の樹脂製のシート、織布や不織布等の布帛、皮革、アルミニウム、鉄、ステンレス鋼、木材、ガラス、ゴム等の板材、等の各種の材料からなる媒体が含まれる。また、本実施形態において「画像」とは、記録媒体5上に形成される像のことであり、その内容は特に限定されない。画像には、文字、数字、記号、図形、絵柄、模様等が含まれる。
図1に示すように、プリンタ10は、脚部11と、本体部12と、インクタンク収容部19と、を備えている。脚部11は、本体部12よりも下方に設けられ、本体部12を支持している。本体部12は、左右方向に延びたケーシングを有している。本体部12の右側の前面には、操作パネル12Cが設けられている。操作パネル12Cは、ユーザが印刷に関する操作を行うためのものである。操作パネル12Cの一部には、印刷に関する情報が表示される表示部12Dが設けられている。本実施形態において、インクタンク収容部19は、本体部12よりも下方に設けられている。ただし、インクタンク収容部19の位置はこれには限定されない。インクタンク収容部19は、例えば本体部12と同じ高さに設けてもよいし、本体部12の内部に設けてもよい。また、インクタンク収容部19は、本体部12よりも上方に設けてもよい。
図2に示すように、プリンタ10の本体部12は、プラテン13と、ガイドレール14と、キャリッジ15と、キャリッジ移動機構16と、インクヘッド20と、インク経路30と、制御部60と、を備えている。また、プリンタ10のインクタンク収容部19は、インク供給装置40と、インク供給装置50(図3も参照)と、を備えている。本実施形態では、インクヘッド20の個数と、インク経路30の本数と、インク供給装置40、50の合計個数と、が同数である。ただし、インクヘッド20の個数と、インク経路30の本数と、インク供給装置40、50の合計個数とは、必ずしも同数である必要はない。
プラテン13は、印刷の際に記録媒体5を支持するものである。プラテン13は、本体部12に設けられ、左右方向に延びている。プラテン13の少なくとも一部は、ガイドレール14と平行に配置されている。プラテン13は、ガイドレール14よりも下方に配置されている。プラテン13には、上下一対のグリットローラ(図示せず)およびピンチローラ(図示せず)が設けられている。グリットローラはフィードモータ(図示せず)に連結されている。グリットローラはフィードモータによって回転駆動される。記録媒体5がグリットローラとピンチローラとの間に挟まれた状態でグリットローラが回転すると、記録媒体5が前後方向(副走査方向)に搬送される。
ガイドレール14は、本体部12に設けられ、左右方向(主走査方向)に延びている。ガイドレール14には、キャリッジ15がスライド自在に係合している。キャリッジ15は、キャリッジ移動機構16によって左右方向に移動する。キャリッジ移動機構16は、本実施形態では、ガイドレール14の左右に配置されたプーリ17b、17aと、プーリ17b、17aに巻き掛けられた無端状のベルト18と、プーリ17aに連結されたキャリッジモータ16aと、を備えている。キャリッジ15はベルト18に固定されている。キャリッジモータ16aは、制御部60と電気的に接続されており、制御部60によって制御される。キャリッジモータ16aが駆動すると、プーリ17aが回転してベルト18が走行する。これにより、キャリッジ15がガイドレール14に沿って左右方向に移動する。ただし、ここで説明する機構は一例に過ぎず、キャリッジ移動機構16の構成は特に限定されない。
インクヘッド20は、記録媒体5に向かってインクIの液滴を吐出するものである。インクヘッド20は、プラテン13よりも上方に配置されている。インクヘッド20は、キャリッジ15に設けられている。インクヘッド20は、キャリッジ15を介してガイドレール14にスライド自在に係合している。インクヘッド20の個数は、ここでは5つである。5つのインクヘッド20は、左右方向に並んでいる。ただし、インクヘッド20の個数は一例に過ぎず、特に限定されない。インクヘッド20の下面には、インクIを吐出する複数のノズル(図示せず)が形成されている。インクヘッド20の内部には、圧電素子等からなるアクチュエータ(図示せず)が設けられている。アクチュエータは、制御部60と電気的に接続されており、制御部60によって制御される。アクチュエータが駆動することにより、インクヘッド20のノズルからインクIが吐出される。
インクIは、例えば、ソルベント系の顔料インク、水性顔料インク、水性染料インク等であってもよい。インクIは、例えば光重合性成分と光重合開始剤系とを含み、光照射によって硬化する性質を有する光硬化性インクであってもよい。インクIは、例えば、無溶剤UVインク、エコソルベント系UVインク、リアルソルベント系UVインク等であってもよい。
インク経路30は、インク供給装置40、50からインクヘッド20へインクIを導く供給流路を構成している。インク経路30の一端は、インク供給装置40、50に接続されている。インク経路30の他端は、インクヘッド20に接続されている。インク経路30は、柔軟性や可撓性を有し、弾性変形可能なように構成されている。インク経路30の本数は、ここでは6本である。特に限定されるものではないが、インク経路30は、本実施形態では樹脂製の変形容易なチューブである。インク経路30は、キャリッジ15が左右方向に移動しても破損しないように、本体部12内の大部分(少なくとも全長の半分以上)が左右方向に延びた状態で配置されている。インク経路30は、ケーブル類保護案内装置32で覆われている。ケーブル類保護案内装置32とは、例えばケーブルベア(登録商標)である。
なお、インク経路30の途中には、従来公知のインクジェットプリンタと同様に、必要に応じて種々の装置や部材が適宜設けられていてもよい。インク経路30には、例えば、インク供給装置40、50からインクヘッド20に向かってインクIを搬送する搬送装置(例えば送液ポンプ)や、インク経路30を開閉する弁部材、インク経路30におけるインクIの逆流を防止する逆止弁(一方向弁)、インクヘッド20からのインクIの吐出動作を安定化させるダンパー、等が適宜設けられていてもよい。また、プリンタ10は、インク供給装置40、50とインクヘッド20とを接続し、インク経路30とは逆向きにインクを搬送する第2の流路をさらに備えていてもよい。
インク供給装置40、50は、インクIを貯留し、インクヘッド20にインクIを供給する装置である。図2に示すように、本実施形態のインク供給装置40、50は、インクタンク収容部19に収容されている。インク供給装置40は、フレーム19aの上に載せ置かれている。インク供給装置50は、後述するベース部56に支持されている。インク供給装置40、50は、インクヘッド20よりも下方に配置されている。インク供給装置40、50は、キャリッジ15に搭載されておらず、左右方向には移動しない。インク供給装置40、50の合計個数は、ここでは5つである。本実施形態において、インク供給装置40の個数は4つであり、インク供給装置50の個数は1つである。ただし、インク供給装置40、50の個数は何ら限定されない。例えば、インク供給装置50の個数は、2つ以上であってもよい。
インク供給装置40は、それぞれ異なる色材を含んだプロセスカラーインク、例えば、シアンインク(C)、マゼンタインク(M)、イエローインク(Y)、ブラックインク(K)を貯留し、プロセスカラーインクをインクヘッド20に供給する装置である。インク供給装置50は、プロセスカラーインクよりも色材成分が沈降し易いインク、例えば白色顔料を含むホワイトインク(WH)を貯留し、ホワイトインクをインクヘッド20に供給する装置である。ただし、インク供給装置50に貯留されるインクIの種類(色材の種類等)は何ら限定されない。
インク供給装置50に貯留されるインクIは、例えば意匠性粒子を含む意匠性インクであってもよい。意匠性インクとしては、例えば、金属光沢を発現するメタリック顔料、光の多重層反射を利用してパール調の光沢を発現するパール顔料、立体的なホログラムパターンを有するホログラムグリッター(ホログラム粉末)、および金属酸化物粒子のうちの少なくとも1種を含んだインクが挙げられる。具体例として、メタリックインクやパールインクが挙げられる。
図3は、インク供給装置50の断面図である。インク供給装置50は、インクタンク51と、蓋体52と、インク流出管53と、タンク支持体54と、タンク回動機構55と、ベース部56と、を備えている。インク供給装置50は、本実施形態では、インクタンク51に貯留されているインクIが少なくなったときに、インクタンク51自体は都度交換せず、インクタンク51にインクIを注ぎ足して使用する、継ぎ足し式のインク供給装置である。ただし、インクタンク51は消耗品で、インクIが少なくなったときに、新しいインクタンク51に交換可能なように構成されていてもよい。
インクタンク51は、インクIを貯留する連続使用可能な容器である。図2に示すように、インクタンク51は、インクヘッド20よりも下方に配置されている。インクタンク51は、キャリッジ15に搭載されておらず、左右方向には移動しない。図3に示すように、インクタンク51は、タンク支持体54に着脱可能に装着されている。インクタンク51の下面は、タンク支持体54に支持されている。インクタンク51は、タンク回動機構55によって回動可能に構成されている。インクタンク51の外形は、有底の円筒形状である。ただし、インクタンク51の外形は、例えば楕円筒形状、多角筒形状等であってもよい。インクタンク51は、上方に向かって開口された上方開口部51aを有している。上方開口部51aは、インクタンク51内のインクIが少なくなったときに、インクIを補充するためのインク補充口である。本実施形態では、上方開口部51aは、平面視において円形状である。ただし、上方開口部51aの形状はこれには限定されない。上方開口部51aは、例えば矩形状等の多角形状や、楕円形状であってもよい。
インクタンク51の材質は、従来この種の用途で使用されているものと同じでよく、特に制限はない。インクタンク51は、剛性を有する材料からなるとよい。インクタンク51は、ガスバリア性と水蒸気バリア性とを有し、インクIを変質させにくい材料からなるとよい。インクタンク51のインクIと接する面は、耐インク腐食性に優れた材質からなるとよい。特に限定されるものではないが、インクタンク51は、例えば、石英ガラス等のガラス製、アルミニウム、鉄、ステンレス鋼等の金属製、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂製でありうる。インクタンク51は、内表面あるいは外表面に、樹脂等で形成されたコーティング層を備えていてもよい。また、インクIが光硬化性である場合、インクタンク51は、遮光性に優れているとよい。インクタンク51は、例えば外観が黒色であってもよい。
インクタンク51は、中空構造である。インクタンク51は、底壁51bと、底壁51bの上端から上方に延びる側壁51sと、底壁51bと側壁51sとで区画されたインク貯留室59と、を有している。底壁51bは、側面視において凹状に形成されている。底壁51bは、勾配を有している。底壁51bは、本実施形態では、中心かつ下方に行くほど縮径された、言い換えれば底壁51bの中心に近づくほど縮径された、すり鉢状に形成されている。側壁51sは、本実施形態では、1つの傾斜壁部51cで構成されている。
傾斜壁部51cは、下方に行くほど内側に向かって傾斜している。なお、「内側」とは、インク貯留室59の中心線に近づく側をいう。傾斜壁部51cは、本実施形態では、中心かつ下方に行くほど縮径された、言い換えれば底壁51bの中心に近づくほど縮径された、環状テーパ面に形成されている。傾斜壁部51cの表面は、本実施形態では平坦である。ただし、傾斜壁部51cには、突起や凹凸等が形成されていてもよい。本実施形態において、傾斜壁部51cは、インクタンク51を回動させた際に、インク貯留室59内に推力を発生させて沈降した色材成分を巻き上げる役割と、回動を停止させた際に、底壁51bの側壁51s近くに色材成分を沈降させ、集積する役割と、を担っている。
インク貯留室59には、インクヘッド20に供給するためのインクIが貯留されている。インク貯留室59は、上方開口部(すなわちインク補充口)51aと連通している。ユーザが上方開口部51aを開放することにより、インク貯留室59に空気が流入する。このため、インク貯留室59の内部には、インクIと空気とが接する気液界面が存在している。特に限定されるものではないが、インク貯留室59に収容可能なインクIの容量、言い換えれば、インク満タン状態におけるインク貯留室59の容量は、概ね100mL以上、500mL以上、1L以上、例えば1〜2Lでありうる。インクタンク51に多くのインクIを収容することで、一度に大量の印刷を行う場合等にも、印刷の途中でインク切れが生じにくくなる。また、印刷の途中でインクIを注ぎ足す回数が少なくて済む。
蓋体52は、上方開口部51aを塞ぐものである。蓋体52は、インクタンク51の上方開口部51aに嵌め合わせられ、インクタンク51に着脱可能に取り付けられている。蓋体52は、平面視において、上方開口部51aの形状に適合する円板形状である。蓋体52には、上下方向に貫通した貫通孔52hが形成されている。貫通孔52hには、インク流出管53が嵌入されている。蓋体52は、固定部52aと、回動部52bと、蓋体軸受部52cと、を備えている。固定部52aと、回動部52bと、蓋体軸受部52cとは、一体化されている。固定部52aには、インク流出管53が取り付けられている。固定部52aは、インク流出管53と一体化されている。
回動部52bは、固定部52aの下方に設けられている。回動部52bは、下方に行くほど(すなわち固定部52aから離れるほど)縮径されたテーパ面を有している。回動部52bは、インクタンク51の上方開口部51aに嵌入され、上方開口部51aをシールする。回動部52bでは貫通孔52hの直径が、インク流出管53の外径よりも大きい。このため、回動部52bはインク流出管53を遊嵌し、回動部52bとインク流出管53との間に一定の間隔が保たれている。回動部52bは、タンク回動機構55によってインクタンク51が回動されると、インクタンク51と共に回動する。
回動部52bは、蓋体軸部52dを備えている。蓋体軸部52dは、上下方向に垂直に延びている。蓋体軸部52dは、蓋体軸受部52cに回動自在に支持されている。蓋体軸受部52cは、固定部52aと回動部52bとの間に設けられている。蓋体軸受部52cは、リング状に形成されている。蓋体軸受部52cは、蓋体軸部52dを回動自在に支持している。蓋体軸受部52cによって、回動部52bが回動した場合であっても、固定部52aおよびインク流出管53は回動しない。回動部52bは、固定部52aに対して相対的に回動する。
インクタンク51内のインクIが少なくなったとき、ユーザは、インクタンク51から蓋体52を取り外し、インクタンク51の上方開口部(すなわちインク補充口)51aからインクIを継ぎ足す。このとき、インク貯留室59は大気開放される。ユーザは、インクIの継ぎ足しが完了すると、インクタンク51の上方開口部51aに蓋体52を取り付ける。上方開口部51aに蓋体52が取り付けられることで、インクタンク51が封止され、インクタンク51が気密に封止される。
インク流出管53は、インク貯留室59に貯留されているインクIをインク貯留室59から流出させるための配管である。特に限定されるものではないが、インク流出管53は、例えば樹脂製の変形容易なチューブである。図3に示すように、インク流出管53は、蓋体52の固定部52aに取り付けられ、固定部52aと一体化されている。インク流出管53は、蓋体52を上下方向に貫通している。インク流出管53は、インクタンク51のインク貯留室59に差し込まれている。インク流出管53は、上下方向に垂直に伸びている。平面視において、インク流出管53の中心線は、インクタンク51の底壁51bの中心と同軸線上に位置している。
インク流出管53の上端部53aは、インク経路30の一端に接続されている。インク流出管53の下端部53bは、インク貯留室59と連通している。下端部53bからは、インクIが流出する。下端部53bは、インク貯留室59からインクIが流出するインク流出口である。平面視において、下端部(すなわちインク流出口)53bの中心は、インクタンク51の底壁51bの中心と同軸線上に位置している。下端部53bからインク経路30に流出したインクIは、インク経路30に送られ、インク経路30を介してインクヘッド20に供給される。
タンク支持体54は、インクタンク51を着脱可能に支持するものである。タンク支持体54は、ベース部56に回動可能に支持されている。タンク支持体54は、載置部54aと、係止部54bと、回動軸部54cと、支持体軸受部54d、54eと、を備えている。タンク支持体54は、タンク回動機構55によって回動軸部54cを中心として回動可能に構成されている。
載置部54aは、インクタンク51を載せ置く台座である。平面視において、載置部54aは、円板形状である。係止部54bは、載置部54aの外縁から上方に向かって延びている。係止部54bは、インクタンク51を固定するためのものである。係止部54bにより、インクタンク51を回動させた際に、インクタンク51が遠心力で外方に動くことが防止される。
回動軸部54cは、載置部54aの下面から下方に伸びている。回動軸部54cは、インクタンク51を直接的または間接的に支持している。本実施形態において、回動軸部54cは、載置部54aを介してインクタンク51を間接的に支持している。回動軸部54cは、支持体軸受部54d、54eに回動自在に支持されている。平面視において、回動軸部54cの中心は、インク流出管53の下端部(すなわちインク流出口)53bの中心と同軸線上に位置している。回動軸部54cの中心は、インクタンク51の底壁51bの中心と同軸線上に位置している。
支持体軸受部54d、54eは、ベース部56に設けられている。支持体軸受部54dは、支持体軸受部54eの真上に設けられている。支持体軸受部54d、54eの中心は同軸線上に位置している。支持体軸受部54d、54eは、リング状に形成されている。支持体軸受部54d、54eは、回動軸部54cを回動自在に支持している。回動軸部54cは、ベース部56に対して相対的に回動する。
タンク回動機構55は、回動軸部54cを中心として、インクタンク51を回動させる機構である。タンク回動機構55は、本実施形態では、回動モータ55aと、回動モータ55aに連結され、上下方向に垂直に延びるモータ軸部55bと、モータ軸部55bと回動軸部54cとに巻き掛けられた無端状のベルト55cと、を備えている。モータ軸部55bは、回動軸部54cの右方に配置されている。回動モータ55aは、モータ軸部55bを正逆回動可能に構成されている。回動モータ55aは、制御部60と電気的に接続されており、制御部60によって制御される。回動モータ55aが駆動すると、モータ軸部55bが回動してベルト55cが走行する。これにより、タンク支持体54とインクタンク51と蓋体の52の回動部52bとが、回動軸部54cを中心として、正方向または正方向と反対の逆方向(図3の矢印L1または矢印R1の方向)に旋回する。ただし、ここで説明する機構は一例に過ぎず、タンク回動機構55の構成は特に限定されない。
なお、インク供給装置50には、従来公知のインクジェットプリンタと同様に、必要に応じて種々の部材が適宜設けられていてもよい。例えば、インクタンク51には、インク貯留室59のインクの流動性を高める撹拌機が備えられていてもよい。撹拌機の一例として、蓋体52の固定部52aに取り付けられ、インクタンク51の長手方向に沿う方向(図3の上下方向)に回転軸を有する撹拌棒や、インクタンク51の内壁面、例えば底壁51bに取り付けられ、モータに接続された撹拌翼、等が挙げられる。撹拌翼の形状は特に制限されず、例えば、パドル形、アンカー形、タービン形、らせん形、糸巻形等の各種の形態であってよい。また、インクタンク51の内壁面、例えば傾斜壁部51cには、インクIの貯留状態を検知するセンサ等が備えられていてもよい。また、インクタンク51には、例えばインクタンク51内を大気圧の状態で維持するための通気孔等が設けられていてもよい。
制御部60は、プリンタ10の全体の動作を制御する。制御部60は、フィードモータ(図示せず)と、キャリッジ15のキャリッジモータ16aと、インクヘッド20のアクチュエータと、タンク回動機構55の回動モータ55aと、に通信可能に接続されており、これらの動作を制御する。制御部60は、ここでは本体部12の内部に設けられたマイクロコンピュータである。マイクロコンピュータのハードウェアの構成は特に限定されないが、例えばホストコンピュータ等の外部機器から印刷データ等を受信するインターフェイス(I/F)と、制御プログラムの命令を実行する中央演算処理装置(CPU:central processing unit)と、CPUが実行するプログラムを格納したROM(read only memory)と、プログラムを展開するワーキングエリアとして使用されるRAM(random access memory)と、プログラムや各種データを格納するメモリ等の記憶装置と、を備えている。ただし、制御部60は本体部12の外部に設置され、プリンタ10と通信可能に接続されたコンピュータ等であってもよい。
制御部60は、印刷制御部61と、撹拌制御部62と、記憶部63と、を備えている。印刷制御部61は、外部機器から送信された印刷データに基づいて、記録媒体5に所定の画像を印刷する印刷動作を行う制御部である。印刷制御部61は、印刷データに基づいて、プリンタ10の動作を制御する。印刷制御部61は、フィードモータを駆動させて、記録媒体5を前後方向に搬送する。印刷制御部61は、キャリッジモータ16aを駆動させて、キャリッジ15を左右方向の移動を制御する。印刷制御部61は、インクヘッド20のアクチュエータを制御して、ノズルからのインクIの吐出を制御する。
撹拌制御部62は、インクタンク51を回動させて、インク貯留室59に貯留されているインクIを撹拌する撹拌動作を行う制御部である。撹拌制御部62は、撹拌動作を常時実行するように構成されていてもよいし、撹拌動作を断続的に実行するように構成されていてもよい。撹拌制御部62は、印刷制御部61の印刷動作が終了してから所定待機時間が経過するごとに、定期的に撹拌動作を行うように構成されていてもよい。この場合、所定待機時間は、予め記憶部63に記憶されていてもよい。撹拌制御部62は、例えば、印刷データを受信してから印刷制御部61が印刷動作を開始する前までの間、および/または、印刷制御部61の印刷動作が終了した後に、撹拌動作を行うように構成されていてもよい。あるいは、印刷制御部61が印刷動作を実行している途中で、撹拌動作を行うように構成されていてもよい。
撹拌制御部62は、回動モータ55aの駆動を制御することにより、所定の撹拌パターンで撹拌動作を実行する。撹拌パターンは、インク貯留室59内のインクIに遠心力が働いて、インクIが撹拌されるように構成あるいはプログラムされている。「撹拌」は、インク貯留室59内に多少なりとも推力が働いて、インクIが流動するものであればよい。撹拌パターンは、例えばインクIの性状や、色材の種類、配合比ごとに、予め記憶部63に記憶されていてもよい。撹拌パターンには、例えば、回動モータ55aの回動方向、回動速度、回動時間、回動数等が、予め定められていてもよい。記憶部63には、モータ軸部55bを一方向のみに回動させる撹拌パターンと、正逆両方向に回動させる撹拌パターンと、が記憶されていてもよい。記憶部63には、モータ軸部55bを一定速度で回動させる撹拌パターンと、例えば予め定められた下限値と上限値との間で、回動速度の増加および減少を複数回繰り返し、モータ軸部55bを変速で回動させる撹拌パターンと、が記憶されていてもよい。
記憶部63には、所定の第1駆動時間、モータ軸部55bを回動させる撹拌パターンと、第1駆動時間よりも長い第2駆動時間、モータ軸部55bを回動させる撹拌パターンと、が記憶されていてもよい。記憶部63には、モータ軸部55bを第1回動数分回動させる撹拌パターンと、モータ軸部55bを第1回動数よりも多い第2回動数分回動させる撹拌パターンと、が記憶されていてもよい。記憶部63には、インクタンク51が1回転に満たない「微振動」の撹拌パターンが記憶されていてもよい。「微振動」は、例えばモータ軸部55bの正転と逆転とを繰り返すことによって生じさせてもよいし、モータ軸部55bの停止と回転とを繰り返すことによって生じさせてもよい。また、撹拌パターンは、ユーザが操作パネル12Cやホストコンピュータ等を用いて手動で設定可能に構成されていてもよい。
印刷停止後に、例えばプリンタ10の電源(二次電源)がOFFされた後等に、インクヘッド20がインクIを吐出しない状態が続くと、インク貯留室59内では時間経過と共にインクIの色材成分が重力によって沈降する。特に、ホワイトインクに含まれる白色顔料や、メタリックインク等に含まれる意匠性顔料は、プロセスカラーインクの顔料に比べて比重が大きいため、短期間で色材成分の沈降が生じやすい。色材成分が沈降してしまうと、インク貯留室59内でインクIにムラができる。すなわち、インク貯留室59の上層部では色材成分の濃度が低く、下層部では色材成分の濃度が高くなる。かかる状態でインクヘッド20にインクIを供給してしまうと、インクヘッド20から吐出されるインクIが継時的に変化してしまう。その結果、インクIの色目が安定せず、印刷品質が低下してしまう。
そこで、図3に示すように、本実施形態のプリンタ10では、撹拌制御部62によってタンク回動機構55を駆動させ、インクタンク51を回動させる。すると、インク貯留室59内のインクIに遠心力が働き、インク貯留室59の傾斜壁部51cに沿った上向きの推力が生じる。これにより、インク貯留室59の底壁51bに沈降した色材成分が巻き上げられる。すなわち、図3に矢印Aで示すように色材成分が傾斜壁部51cの近くに移動し、図3に矢印Bで示すように傾斜壁部51cに沿って上昇する。また、撹拌制御部62によってインクタンク51の回動が停止されると、色材成分が傾斜壁部51cに沿って沈降し、底壁51bの側壁51s近くに集積される。
以上のように、本実施形態のプリンタ10では、例えば手動で振り混ぜることが難しい大容量化されたインクタンク51を用いる場合等にも、インクヘッド20に供給されるインク中の色材成分の濃度を安定させることができる。これにより、インクヘッド20から一定の濃度で色材成分を吐出することができ、継時的な色目の変化を抑制することができる。また、ユーザは手動でインクタンク51を振り混ぜる必要がなくなり、ユーザの利便性を高めることができる。
本実施形態のプリンタ10では、傾斜壁部51cが、中心かつ下方に行くほど縮径された環状テーパ面に形成されている。これにより、インクタンク51を回動させた際に、上向きの推力を効率良く発生させることができ、色材成分が巻き上げられやすくなる。また、インクタンク51内に均質な推力を発生させることができる。したがって、ここに開示される技術の効果を高いレベルで発揮することができる。
本実施形態のプリンタ10では、底壁51bが、中心かつ下方に行くほど縮径されたすり鉢状に形成されている。これにより、インクタンク51を回動させた際に、上向きの推力を効率良く発生させることができ、色材成分が巻き上げられやすくなる。したがって、ここに開示される技術の効果を高いレベルで発揮することができる。
本実施形態のプリンタ10では、インク流出管53の下端部(すなわちインク流出口)53bの中心と、底壁51bの中心とが、同軸線上に位置している。これにより、インクタンク51を回動させた際の抵抗が小さく抑えられ、少しの回動で十分な推力を得ることができる。また、例えば印刷動作と同時に撹拌動作を行っても、色材成分の濃度が安定した状態でインクIをインクヘッド20に送りやすくなる。
本実施形態のプリンタ10では、底壁51bの中心と、回動軸部54cの中心とが、同軸線上に位置している。これにより、インクタンク51を回動させた際に、上向きの推力を効率良く発生させることができ、色材成分が巻き上げられやすくなる。また、回動を停止させた際に、色材成分を底壁51bの側壁51s近くに効率良く集積することができる。したがって、ここに開示される技術の効果を高いレベルで発揮することができる。
本実施形態のプリンタ10では、インクタンク51が、インク貯留室59と連通し、インク貯留室59にインクIを補充する上方開口部(すなわちインク補充口)51aをさらに備え、インク貯留室59の内部に、インクIが空気と接する気液界面が形成されている。このような構成とすることで、ユーザは、インク貯留室59のインクIが少なくなったときに、上方開口部51aからインクIを補充することができる。これにより、インクタンク51を長期にわたって使いまわすことができる。したがって、使い捨てにする部材を減らすことができ、環境負荷を低減することができる。また、消耗品としてのインクカートリッジに比べて、インクIを安価で提供することが可能となりうる。
本実施形態のプリンタ10では、インクタンク51を載せ置く載置部54aをさらに備え、回動軸部54cが、載置部54aを介してインクタンク51を間接的に支持している。これにより、ユーザはインクタンク51をプリンタ10から容易に着脱することができる。したがって、ユーザはインクIを補充する際にインクタンク51を気軽に取り外して作業することができ、ユーザの作業性を向上しうる。
本実施形態のプリンタ10では、タンク回動機構55が、回動モータ55aと、回動モータ55aに接続されたモータ軸部55bと、モータ軸部55bと回動軸部54cとに巻き掛けられたベルト55cと、を備える。このような構成とすることで、複数のインク供給装置50で、1つのタンク回動機構55を共用することができる。したがって、インク供給装置50の数が増えても、容易に対応することができる。また、タンク回動機構55の構造を簡素化して、部品点数を削減することができる。
以上、本実施形態に係るインク供給装置50とプリンタ10について説明した。しかし、本発明に係るインク供給装置とインクジェットプリンタは、これに限定されない。本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。請求の範囲に記載の技術には、上記に例示した実施形態を様々に変形、変更したものが含まれる。例えば、上記した実施形態の一部を、他の変形態様に置き換えることも可能であり、上記した実施形態に他の変形態様を追加することも可能である。また、上記した実施形態と以下の変形態様とを適宜組み合わせることもできる。また、その技術的特徴が必須なものとして説明されていなければ、適宜削除することも可能である。
例えば上記した実施形態では、インク供給装置40、50が本体部12よりも下方に配置されていた。しかしこれには限定されない。インク供給装置40、50は、例えば本体部12の内部(例えばプラテン13の下)に配置されていてもよいし、本体部12よりも上方に配置されていてもよい。
例えば上記した実施形態では、インク供給装置50が1つであり、1つのタンク回動機構55で1つのインクタンク51を回動させるように構成されていた。しかしこれには限定されない。インク供給装置50が2つ以上である場合、1つのタンク回動機構55で、複数(例えば2つ)のインクタンク51を回動させてもよい。すなわち、複数(例えば2つ)の回動軸部54cに同じベルト55cを巻き掛けて、タンク回動機構55を共通(単一)としてもよい。
例えば上記した実施形態では、インク供給装置40にプロセスカラーインクが貯留され、インク供給装置50にホワイトインクが貯留されていた。しかしこれには限定されない。例えばインク供給装置50にプロセスカラーインクが貯留されていてもよい。この場合、プリンタ10はインク供給装置40を有していなくてもよい。
例えば上記した実施形態では、インクタンク51の側壁が、1つの傾斜壁部51cで構成されていた。しかしこれには限定されない。インクタンク51の側壁は、側面視において傾斜角度の異なる複数の傾斜壁部で構成されていてもよい。また、図4は、他の実施形態に係るインクタンク51Xの断面図である。図4に示すインクタンク51Xは、側壁が、底壁51bの上端から上方に延びる傾斜壁部51dと、傾斜壁部51dの上端から上方に延びる垂直壁部51eと、で構成されていること以外、上記したインクタンク51と同様である。傾斜壁部51dは、側面視において、インクタンク51の傾斜壁部51cよりも傾斜角度が大きい。垂直壁部51eは、インクタンク51の外表面51oに沿って垂直に延びている。上下方向において、底壁51bの下端から側壁の上端までの垂直長さをH1としたときに、底壁51bの垂直長さと傾斜壁部51dの垂直長さとの合計H2は、概ねH1の1/3以上、例えば1/2以上であってもよい。なお、インクタンク51では、H1=H2である。
例えば上記した実施形態では、キャリッジ15が左右方向に移動し、記録媒体5が前後方向に移動するように構成されていたが、これには限定されない。キャリッジ15と記録媒体5との移動は相対的なものであり、そのどちらが左右方向または前後方向に移動してもよい。例えば、記録媒体5は移動不能に配置され、キャリッジ15が左右方向および前後方向の両方向に移動可能なように構成されていてもよい。また、キャリッジ15および記録媒体5のいずれもが両方向に移動可能なように構成されていてもよい。
また、プリンタ10の構成は特に限定されない。プリンタ10は、例えばフラットベッドタイプのプリンタであってもよい。例えば、インクIが光硬化性インクである場合に、プリンタ10は、紫外線を照射する照射装置を備えていてもよい。また、プリンタ10は、記録媒体5をカットするカッティングヘッド等を備えていてもよい。
10 プリンタ(インクジェットプリンタ)
20 インクヘッド
40、50 インク供給装置
51、51X インクタンク
51b 底壁
51s 側壁
51c、51d 傾斜壁部
54 タンク支持体
54c 回動軸部
55 タンク回動機構
59 インク貯留室
62 撹拌制御部

Claims (9)

  1. 記録媒体に向かってインクを吐出するインクヘッドと、
    底壁と、前記底壁の上端から上方に延びる側壁と、前記底壁と前記側壁とで区画され、前記インクヘッドに供給するインクが貯留されるインク貯留室と、を有するインクタンクと、
    前記インク貯留室と連通し、前記インクヘッドに向かって前記インクが流出するインク流出口と、
    前記インクタンクを回動可能に支持する回動軸部と、
    前記回動軸部を中心として前記インクタンクを回動させるタンク回動機構と、
    前記タンク回動機構を制御することにより、前記インクタンクを回動させて、前記インク貯留室の前記インクを撹拌するように構成された撹拌制御部と、
    を備え、
    前記側壁は、下方に行くほど内側に向かって傾斜する傾斜壁部を有する、
    インクジェットプリンタ。
  2. 前記傾斜壁部が、中心かつ下方に行くほど縮径された環状テーパ面に形成されている、
    請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記底壁が、中心かつ下方に行くほど縮径されたすり鉢状に形成されている、
    請求項1または2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記インク流出口の中心と、前記底壁の中心とが、同軸線上に位置している、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記底壁の中心と、前記回動軸部の中心とが、同軸線上に位置している、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタ。
  6. 前記インクタンクが、前記インク貯留室と連通し、前記インク貯留室に前記インクを補充するインク補充口をさらに備え、
    前記インク貯留室の内部に、前記インクが空気と接する気液界面が形成されている、
    請求項1から5のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタ。
  7. 前記インクタンクを載せ置く載置部をさらに備え、
    前記回動軸部が、前記載置部を介して前記インクタンクを間接的に支持している、
    請求項1から6のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタ。
  8. 前記タンク回動機構が、
    回動モータと、
    前記回動モータに接続されたモータ軸部と、
    前記モータ軸部と前記回動軸部とに巻き掛けられたベルトと、
    を備える、
    請求項1から7のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタ。
  9. 底壁と、前記底壁の上端から上方に延びる側壁と、前記底壁と前記側壁とで区画され、インクが貯留されるインク貯留室と、を有するインクタンクと、
    前記インク貯留室と連通し、前記インクが流出するインク流出口と、
    前記インクタンクを回動可能に支持する回動軸部と、
    前記回動軸部を中心として前記インクタンクを回動させるタンク回動機構と、
    を備え、
    前記側壁は、下方に行くほど内側に向かって傾斜する傾斜壁部を有する、
    インク供給装置。
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