JP2021027799A - ロータおよびロータの製造方法 - Google Patents

ロータおよびロータの製造方法 Download PDF

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毅彦 安立
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真梨子 齊藤
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則幸 渡邉
祐二 寺内
Yuji Terauchi
祐二 寺内
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Abstract

【課題】積層鉄心と回転軸とを固定(位置決め)する係合部の長さの分、軸方向の長さが大きくなるのを防止することが可能なロータを提供する。【解決手段】このロータ10は、ロータコア11と、ロータコア11の貫通孔11aに挿通されるシャフト13と、を備える。ロータコア11は、貫通孔11aの内周面11dに設けられ、ロータコア11の軸方向の端面(11b、11c)よりも軸方向の内側に配置された、凹部15aにより構成されるコア側係合部15を含む。シャフト13は、コア側係合部15の凹部15aに係合する凸状部16aにより構成されるシャフト側係合部16を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、ロータおよびロータの製造方法に関する。
従来、シャフトを回転軸とするロータコアを備えるロータおよびロータの製造方法が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、パイプ構造を有した中空形状の回転軸と、回転軸が挿入された積層鉄心とを備えるモータ用ロータが開示されている。また、回転軸には、ハイドロフォーミング法により形成された抜止部が設けられている。抜止部は、ハイドロフォーミング法により、回転軸が外径側に膨張することによって形成されている。また、抜止部は、積層鉄心の軸方向の一方側と他方側とに、積層鉄心を軸方向に挟み込むように2つ設けられている。すなわち、2つの抜止部は、積層鉄心の軸方向の端面よりも外側に設けられている。これにより、積層鉄心と回転軸とは、2つの抜止部により軸方向に固定(位置決め)されている。
特開2001−268858号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のモータ用ロータでは、積層鉄心と回転軸とを固定(位置決め)する2つの抜止部が、積層鉄心の軸方向の端面よりも外側に設けられているため、モータ用ロータの軸方向の長さが、抜止部の軸方向の長さの分、大きくなるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、積層鉄心と回転軸とを固定(位置決め)する係合部の長さの分、軸方向の長さが大きくなるのを防止することが可能なロータおよびロータの製造方法を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面におけるロータは、ロータコアと、ロータコアの貫通孔に挿通されるシャフトと、を備え、ロータコアは、貫通孔の内周面に設けられ、ロータコアの軸方向の端面よりも軸方向の内側に配置された、凹部または凸部により構成されるコア側係合部を含み、シャフトは、コア側係合部の凹部に係合する凸状部またはコア側係合部の凸部に係合する凹状部により構成されるシャフト側係合部を含む。
この発明の第1の局面によるロータは、上記のように、コア側係合部(およびコア側係合部と係合するシャフト側係合部)は、ロータコアの軸方向の端面よりも軸方向の内側に設けられている。これにより、互いに係合するコア側係合部およびシャフト側係合部が上記軸方向の端面よりも軸方向の内側に設けられるので、ロータコアとシャフトとを固定(位置決め)するための係合部を上記軸方向の端面よりも軸方向の外側に設けることなく、ロータコアとシャフトとを固定(位置決め)することができる。その結果、ロータコアとシャフトとを固定(位置決め)するための係合部が上記軸方向の端面よりも軸方向の外側に設けられる場合に比べて、上記係合部の長さの分、ロータの軸方向の長さが大きくなるのを防止することができる。
この発明の第2の局面におけるロータの製造方法は、ロータコアの軸方向の端面よりも軸方向の内側において、凹部または凸部により構成されるコア側係合部が、ロータコアの貫通孔の内周面に設けられる環形状のロータコアを形成する工程と、ロータコアの貫通孔にシャフトを貫通孔に挿入する工程と、シャフトの内部に液体を充填させるとともに液体を加圧することによってシャフトを膨張させることにより、コア側係合部の凹部と係合する凸状部またはコア側係合部の凸部と係合する凹状部により構成されるシャフト側係合部をシャフトに形成する工程と、を備える。
この発明の第2の局面によるロータの製造方法は、上記のように、ロータコアの軸方向の端面よりも軸方向の内側においてコア側係合部が設けられる環形状のロータコアを形成する工程を備える。これにより、互いに係合するコア側係合部およびシャフト側係合部が上記軸方向の端面よりも軸方向の内側に設けられるので、ロータコアとシャフトとを固定(位置決め)するための係合部を上記軸方向の端面よりも軸方向の外側に設けることなく、ロータコアとシャフトとを固定(位置決め)することができる。その結果、ロータコアとシャフトとを固定(位置決め)するための係合部を上記軸方向の端面よりも軸方向の外側に設ける場合に比べて、上記係合部の長さの分、ロータの軸方向の長さが大きくなるのを防止することが可能なロータの製造方法を提供することができる。また、シャフトの内部の液体を利用することにより、上記軸方向の端面よりも軸方向の内側に充填された液体によってシャフト側係合部を形成することができる。これにより、シャフト側係合部を、上記軸方向の端面よりも軸方向の内側に容易に形成することができる。
本発明によれば、上記のように、積層鉄心と回転軸とを固定(位置決め)する係合部の長さの分、軸方向の長さが大きくなるのを防止することができる。
一実施形態による回転電機の平面図である。 図1の200−200線に沿った断面図である。 図2の部分拡大図である。 図2の300−300線に沿った断面図である。 図4の部分拡大図である。 ロータの製造方法を示すフロー図である。 図6のステップS1の後のロータコアの断面図である。 図6のステップS2の後のロータコアの断面図である。 図6のステップS3において液体をシャフトの内部へ注入したの後のロータコアの断面図である。 図6のステップS3において液体の内圧によりシャフトに凸状部が形成された状態を示すロータコアの断面図である。 図6のステップS4の後のロータコアの断面図である。 一実施形態の第1変形例によるロータコアの断面図である。 一実施形態の第2変形例によるロータコアの部分拡大平面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[本実施形態の構成]
(ロータの構造)
図1〜図5を参照して、本実施形態によるロータ10の構造について説明する。
本願明細書では、「軸方向」とは、ロータ10の回転軸線(符号O)(Z1方向、Z2方向)に沿った方向(図1参照)を意味する。また、「周方向」とは、ロータコア11の周方向(A方向、A1方向、A2方向)を意味する。また、「径方向内側」とは、ロータコア11の中心に向かう方向(B1方向)を意味する。また、「径方向外側」とは、ロータコア11の外に向かう方向(B2方向)を意味する。
図1に示すように、回転電機100は、ロータ10と、ステータ20とを備えている。ステータ20は、円環状のステータコア21を含む。ステータコア21には、複数のスロット22が設けられている。複数のスロット22には、それぞれ、セグメント導体30が配置されている。ステータコア21は、スロット22の径方向外側を円環状に接続するバックヨーク23と、隣り合うスロット22の間に設けられ、バックヨーク23から径方向内側に向かって延びる複数のティース24とを含む。また、スロット22には、セグメント導体30とステータコア21とを絶縁するための絶縁部材(図示せず)が配置されている。
ロータ10は、環形状を有するロータコア11を備える。ロータコア11は、複数の電磁鋼板12(図2参照)が積層されることにより形成されている。また、ロータコア11は、円環状のステータコア21の径方向の内側においてステータコア21と径方向に対向するように配置されている。すなわち、回転電機100は、インナーロータ型の回転電機である。
また、ロータ10は、ロータコア11の貫通孔11aに挿通(挿入)されるシャフト13を備える。シャフト13は、ロータコア11の回転軸として機能する。また、シャフト13は、円筒形状を有している。すなわち、シャフト13は、中空形状を有しており、軸方向(Z方向)に延びるように形成されている。
図2に示すように、ロータコア11は、シャフト13が挿入される貫通孔120aが設けられる第1電磁鋼板120を含む。また、複数の電磁鋼板12は、シャフト13が挿入される貫通孔121aが設けられる第2電磁鋼板121を含む。複数の電磁鋼板12は、複数の第1電磁鋼板120と、複数の第2電磁鋼板121とにより構成されている。ロータコア11の貫通孔11aは、第1電磁鋼板120の貫通孔120aと、第2電磁鋼板121の貫通孔121aとにより構成されている。なお、貫通孔120aは、特許請求の範囲の「第1貫通孔」の一例である。また、貫通孔121aは、特許請求の範囲の「第2貫通孔」の一例である。また、図2以降では、後述する凹部15aを明確に図示するために、凹部15aを実際よりも大きく図示している場合があるが、実際はこれに限られない。
また、複数の第1電磁鋼板120と、複数の第2電磁鋼板121と、複数の第1電磁鋼板120とは、軸方向(Z方向)に沿ってこの順に積層されている。言い換えると、積層された複数枚の第1電磁鋼板120の上部(Z1方向側)に、積層された複数枚の第2電磁鋼板121が積層されている。さらに、複数枚の第2電磁鋼板121の上部に、積層された複数枚の第1電磁鋼板120が積層されている。
また、第1電磁鋼板120の貫通孔120aは、直径r1を有している。また、第2電磁鋼板121の貫通孔121aは、直径r2を有している。貫通孔121aの直径r2は、貫通孔120aの直径r1よりも大きい。軸方向(Z方向)から見て、貫通孔120aの全体は、貫通孔121aとオーバラップしている。すなわち、軸方向(Z方向)から見て、貫通孔120aは、貫通孔121aの内側(図4参照)に設けられている。なお、貫通孔121aの直径r2とは、後述するように多角形形状を有する貫通孔121aの中心から貫通孔121aの外周縁までの長さを意味する。すなわち、直径r2は、位相(貫通孔121aの周方向における位置)によって大きさが変化する。
また、ロータ10には、シャフト13を支持するベアリング14aとベアリング14bとが設けられている。ベアリング14aは、ロータコア11の軸方向の一方側(Z1方向側)の端面11bよりも軸方向(Z方向)の外側(Z1方向側)に設けられている。また、ベアリング14bは、ロータコア11の軸方向の他方側(Z2方向側)の端面11cよりも軸方向(Z方向)の外側(Z2方向側)に設けられている。
ここで、本実施形態では、ロータコア11は、端面11b(11c)よりも軸方向の内側に設けられるコア側係合部15を含む。コア側係合部15は、凹部15aにより構成されている。また、シャフト13は、凹部15aに係合する凸状部16aにより構成されるシャフト側係合部16を含む。すなわち、コア側係合部15(凹部15a)およびシャフト側係合部16(凸状部16a)は、軸方向において端面11bと端面11cとの間において互いに係合している。また、コア側係合部15(凹部15a)およびシャフト側係合部16(凸状部16a)は、軸方向において同じ位置に設けられている。言い換えると、コア側係合部15(凹部15a)およびシャフト側係合部16(凸状部16a)は、径方向において互いに対向するように設けられている。
ロータコア11の凹部15aは、ロータコア11の貫通孔11aの内周面11dに設けられている。凹部15aは、径方向の外側に窪んでいる。また、シャフト13の凸状部16aは、ロータコア11の凹部15a側(径方向外側)に突出している。これにより、凸状部16aは、凹部15aに嵌り込むように設けられている。すなわち、凸状部16aは、軸方向から見て、凹部15aとオーバラップする(図4参照)ように設けられている。
また、本実施形態では、シャフト13の凸状部16aは、ハイドロフォーミングにより径方向の外側に突出されるように形成されている部分である。具体的には、凸状部16aは、シャフト13の内部の液体40(図9参照)からの内圧により形成されている。これにより、凸状部16aが形成されることに伴って、シャフト13の内周面13aのうちの凸状部16aの径方向内側の部分には、凹状部13bが形成されている。
また、本実施形態では、ロータコア11の凹部15aは、複数の第2電磁鋼板121の貫通孔121aの内周側に設けられている。また、凹部15aは、複数の第2電磁鋼板121に軸方向(Z方向)の両側に積層される第1電磁鋼板120同士の間に設けられている。すなわち、凹部15aは、軸方向の両側の第1電磁鋼板120と、外周側の第2電磁鋼板121とにより囲まれている空間である。
また、凹部15aは、ロータコア11の内周面11dのうちの第1電磁鋼板120に対応する部分(第1電磁鋼板120により形成される内周面11d)よりも、内周面11dのうちの第2電磁鋼板121に対応する部分(第2電磁鋼板121により形成される内周面11d)が外周側に設けられることにより形成されている。凹部15aは、第1電磁鋼板120の貫通孔120aの直径r1の大きさと、第2電磁鋼板121の貫通孔121aの直径r2の大きさとが異なっていることに起因して形成されている。
具体的には、ロータコア11の凹部15aは、内周面11dにおいて径方向の外側に深さd(図3参照)だけ窪んでいる。凹部15aの深さdは、第2電磁鋼板121の貫通孔121aの直径r2と、第1電磁鋼板120の貫通孔120aの直径r1との差分の半分((r2−r1)/2)と略等しい大きさである。なお、上述したように、直径r2は位相に応じて大きさが変化するので、深さdも位相(凹部15aの周方向における位置)に応じて大きさが変化する。
また、本実施形態では、複数の第2電磁鋼板121は、ロータコア11の軸方向(Z方向)の中央に設けられている。具体的には、複数の第2電磁鋼板121の端面11b側(Z1方向側)に設けられている第1電磁鋼板120の枚数と、複数の第2電磁鋼板121の端面11c側(Z1方向側)に設けられている第1電磁鋼板120の枚数とは、略等しい。また、第2電磁鋼板121の枚数は、第1電磁鋼板120の枚数と略等しい。言い換えると、第2電磁鋼板121の枚数は、Z1方向側に設けられている第1電磁鋼板120の枚数(Z2方向側に設けられている第1電磁鋼板120の枚数)の約2倍である。なお、第1電磁鋼板120の枚数と、第2電磁鋼板121の枚数との関係は、これに限られない。
また、ロータコア11の凹部15aは、軸方向の長さLが、径方向の深さd(図3参照)よりも大きくなるように構成されている。具体的には、凹部15aの長さLは、位相に応じて大きさが変化する凹部15aの深さdのうちの最大値よりも大きい。詳細には、凹部15aの長さLは、凹部15aの深さd(の最大値)のたとえば100倍以上の大きさである。なお、凹部15aの長さLと深さdとの関係はこれに限られない。
また、図3に示すように、ロータコア11の凹部15aの径方向における深さdは、シャフト13の径方向の厚みtよりも小さい。具体的には、位相に応じて大きさが変化する凹部15aの深さdのうちの最大値は、シャフト13の径方向の厚みtよりも小さい。詳細には、凹部15aの深さd(の最大値)は、シャフト13の厚みtのたとえば1/10以下の大きさである。なお、凹部15aの深さdと、シャフト13の厚みtとの関係はこれに限られない。
また、シャフト13の凸状部16aは、凹部15a側(径方向外側)に高さhだけ突出している。凸状部16aの高さhは、凹部15aの深さdと略等しい。具体的には、凸状部16aの高さhは、各位相(凸状部16aの周方向における位置)毎に凹部15aの深さdと略等しい。これにより、凸状部16aの径方向の外側の端面16bは、複数の第2電磁鋼板121に内周側から当接する。
また、凸状部16aには、端面16bの軸方向(Z方向)の両側において端面16bと連続的に設けられている傾斜面16cが設けられている。すなわち、凸状部16aは、外周側に向かって(端面16b側に向かって)先細るように形成されている。傾斜面16cと、傾斜面16cに軸方向に隣接する第1電磁鋼板120とにより、シャフト13の軸方向への移動が規制されている。
また、図4に示すように、ロータコア11の凹部15a、および、シャフト13の凸状部16aの各々は、周状に設けられている。具体的には、軸方向(Z方向)から見て、凹部15aおよび凸状部16aの各々は、環形状を有している。詳細には、軸方向から見て、凹部15aおよび凸状部16aの各々は、第2電磁鋼板121の貫通孔121aと、第1電磁鋼板120の貫通孔120aとの間に設けられている。また、凹部15aおよび凸状部16aの各々は、軸方向の高さが一定になるように周状に設けられている。言い換えると、凹部15aおよび凸状部16aの各々は、非螺旋形状を有している。
また、ロータコア11の凹部15aは、シャフト13がロータコア11に対して相対的に回転するのを規制する回転方向移動規制部17を有する。また、シャフト13の凸状部16aは、シャフト13がロータコア11に対して相対的に回転するのを規制する回転方向移動規制部18を有する。具体的には、凹部15aの回転方向移動規制部17と、凸状部16aの各々の回転方向移動規制部18とは、互いに係合するように構成されている。
詳細には、図5に示すように、ロータコア11の凹部15aの回転方向移動規制部17は、凹部15aの内周部17aを含む。凹部15aの内周部17aは、軸方向(Z方向)から見て、多角形形状(本実施形態では正16角形)を有している。すなわち、第2電磁鋼板121の貫通孔121aは、多角形形状を有している。なお、複数の第2電磁鋼板121の各々の貫通孔121aは、軸方向から見て、同じ位相になる(多角形の角部の周方向における位置が互いに重なる)ように配置されている。また、第1電磁鋼板120の貫通孔120aは、円形形状を有している。
また、シャフト13の凸状部16aの回転方向移動規制部18は、凹部15aの内周部17aと係合する凸状部16aの外周部18aを含む。外周部18aは、軸方向(Z方向)から見て、凹部15aの内周部17aの形状に沿った多角形形状(本実施形態では正16角形)を有している。具体的には、凸状部16aの外周部18aのうち、凸状部16aの端面16b(図3参照)に対応する部分が、凹部15aの内周部17aの形状に沿った多角形形状を有するとともに凹部15aの内周部17aと係合する。なお、図示は省略するが、凸状部16aの外周部18aのうち、凸状部16aの傾斜面16c(図3参照)に対応する部分は、凹部15aの内周部17aよりも径方向内側に設けられる。
(ロータの製造方法)
次に、図6〜図11を参照して、ロータ10の製造方法について説明する。
図6に示すように、まず、ステップS1において、複数の電磁鋼板12(図2参照)を積層することによりロータコア11が形成される。
具体的には、図7に示すように、ロータコア11の凹部15aが、ロータコア11の端面(11b、11c)よりも軸方向(Z方向)の内側に設けられるように、複数の第1電磁鋼板120と、複数の第2電磁鋼板121と、複数の第1電磁鋼板120とが、この順に積層される。また、軸方向から見て凹部15aが周状に設けられるように、複数の電磁鋼板12が積層される。
次に、図6に示すように、ステップS2において、ロータコア11の貫通孔11aにシャフト13を挿入する。たとえば、ロータコア11が固定された状態で、シャフト13だけが軸方向に移動されることにより、貫通孔11aにシャフト13が挿入される。また、図8に示すように、シャフト13の挿入後において、ロータコア11の凹部15aと、シャフト13との間には、隙間Cが形成されている。
次に、図6に示すように、ステップS3において、シャフト13の内部へ液体40(図9参照)が注入され、ハイドロフォーミングが行われる。具体的には、図9に示すように、軸方向の両側から押さえ治具50とシール部材51とによりロータコア11が挟まれた状態で、シール部材41の図示しない注入口からシャフト13の内部に液体40を注入する。なお、押さえ治具50は、ハイドロフォーミングの工程中において、ロータコア11およびシャフト13を固定する。また、シール部材51は、シャフト13の内部に注入される液体40が外部に漏れないようにシールする。
そして、シャフト13の内部に液体40が充填される。充填された液体40が加圧されることによって、液体40の内圧(たとえば約200MPa)によりシャフト13が膨張する。これにより、ロータコア11の内周面11dにシャフト13が圧接される。
この際、図10に示すように、液体40による内圧により、ロータコア11の凹部15aと係合する凸状部16aがシャフト13に形成される。具体的には、液体40による内周側からの圧力によりシャフト13が変形されることによって、凹部15a側(径方向外側)に突出するような凸状部16aが形成される。すなわち、シャフト13が変形されることによって、シャフト13の一部(凸状部16a)がロータコア11の凹部15aに嵌り込む。これにより、軸方向から見て周状に形成された凸状部16aが形成される。また、凸状部16aの外周部18a(図5参照)は、軸方向(Z方向)から見て、凹部15aの内周部17aの形状(多角径形状、図5参照)に沿うように多角形形状に形成される。
これにより、ロータコア11とシャフト13とが押さえ治具50およびシール部材51により位置決めされた状態でシャフト13の凸状部16aが形成されるので、押さえ治具50およびシール部材51によりロータコア11とシャフト13とを精度良く位置決めすることが可能である。
また、この際、ロータコア11は、液体40による内圧により外周側に僅かに移動される。具体的には、複数の第1電磁鋼板120および複数の第2電磁鋼板121の各々が、液体40による内圧により外周側に僅かに拡張される。
そして、図11に示すように、ステップS4(図6参照)において、シャフト13の内部の液体40が抜き出される。この際、液体40の内圧により外周側に移動された(弾性変形されていた)ロータコア11が、液体40による内圧がなくなったことにより圧縮され、元の位置に戻ろうとする。これに対し、シャフト13は、液体40による内圧により塑性変形されているので、変形後の形状が保持されている。これにより、内周側に圧縮するロータコア11と、形状が保持されたシャフト13とが圧接(締結)される。すなわち、ロータコア11の圧縮応力を用いて、ロータコア11とシャフト13とが圧接(締結)される。これにより、シャフト13の凸状部16aは、ロータコア11の内周面11dに圧接(締結)される。
[本実施形態の効果]
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
(ロータの効果)
本実施形態では、上記のように、ロータコア(11)が、貫通孔(11a)の内周面(11d)に設けられ、ロータコア(11)の軸方向の端面(11b、11c)よりも軸方向の内側に配置された凹部(15a)を含み、シャフト(13)が、凹部(15a)に係合する凸状部(16a)を含むように、ロータ(10)を構成する。これにより、互いに係合する凹部(15a)および凸状部(16a)が軸方向の端面(11b、11c)よりも軸方向の内側に設けられるので、ロータコア(11)とシャフト(13)とを固定(位置決め)するための係合部を軸方向の端面(11b、11c)よりも軸方向の外側に設けることなく、ロータコア(11)とシャフト(13)とを固定(位置決め)することができる。その結果、ロータコア(11)とシャフト(13)とを固定(位置決め)するための係合部が軸方向の端面(11b、11c)よりも軸方向の外側に設けられる場合に比べて、上記係合部の長さの分、ロータ(10)の軸方向の長さが大きくなるのを防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、コア側係合部(15)は、環形状を有しているロータコア(11)の貫通孔(11a)の内周面(11d)に設けられ、径方向の外側に窪む凹部(15a)により構成されている。また、シャフト側係合部(16)は、ロータコア(11)の凹部(15a)側に突出するとともに凹部(15a)と係合する凸状部(16a)により構成されている。このように構成すれば、凹部(15a)がロータコア(11)の貫通孔(11a)の内周面(11d)に設けられていることによって、凹部(15a)と、ロータコア(11)の貫通孔(11a)の内周面(11d)と対向するように設けられているシャフト(13)の凸状部(16a)とを、容易に係合させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、ロータコア(11)の凹部(15a)、および、シャフト(13)の凸状部(16a)の各々は、周状に設けられている。このように構成すれば、凹部(15a)と凸状部(16a)とが係合する部分の長さ(互いに接触する面積)を容易に大きくすることができる。その結果、ロータコア(11)とシャフト(13)とをより安定的に固定することができる。
また、本実施形態では、上記のように、シャフト(13)は、円筒形状を有しており、シャフト(13)の凸状部(16a)は、ハイドロフォーミングにより径方向の外側に突出するように形成されている部分である。このように構成すれば、ハイドロフォーミングにより凸状部(16a)を形成することにより、シャフト(13)をロータコア(11)に挿入した後に凸状部(16a)を形成することができる。これにより、凸状部(16a)が形成された後にシャフト(13)をロータコア(11)に挿入する場合に比べて、シャフト(13)をロータコア(11)に挿入する作業を容易化することができる。
また、本実施形態では、上記のように、ロータコア(11)は、貫通孔(11a)を構成する第1貫通孔(120a)が設けられる第1電磁鋼板(120)と、貫通孔(11a)を構成する、第1貫通孔(120a)よりも直径(r2)が大きい第2貫通孔(121a)が設けられる複数の第2電磁鋼板(121)とを含む。また、第1電磁鋼板(120)と、複数の第2電磁鋼板(121)と、第1電磁鋼板(120)とは、軸方向に沿ってこの順に積層されている。そして、ロータコア(11)の凹部(15a)は、複数の第2電磁鋼板(121)の各々の第2貫通孔(121a)の内周側で、かつ、複数の第2電磁鋼板(121)に軸方向の両側に積層される第1電磁鋼板(120)同士の間に設けられている。これにより、貫通孔(120a、120b)の直径(r1、r2)が互いに異なる第1電磁鋼板(120)と第2電磁鋼板(121)とを積層するだけで、容易に凹部(15a)を形成することができる。
また、本実施形態では、上記のように、複数の第2電磁鋼板(121)は、ロータコア(11)の軸方向の中央に設けられている。ここで、ロータ(10)の回転に用いられるベアリング(14a、14b)は、ロータコア(11)の軸方向の端面(11b、11c)の軸方向の外側に設けられている。したがって、複数の第2電磁鋼板(121)がロータコア(11)の軸方向の中央に設けられていることによって、第2電磁鋼板(121)の内周側に設けられる凹部(15a)を、2つの軸受部から比較的遠くに離間した位置に設けることができる。これにより、凸状部(16a)が形成される際のシャフト(13)の変形(凸状部(16a)の形成)に起因して、ベアリング(14a、14b)が変形するのを極力防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、ロータコア(11)の凹部(15a)は、軸方向の長さ(L)が、径方向の深さ(d)よりも大きくなるように構成されている。このように構成すれば、凹部(15a)の長さ(L)が深さ(d)よりも小さい場合に比べて、シャフト(13)の凸状部(16a)を、ロータコア(11)の凹部(15a)に容易に入り込ませることができる。
また、本実施形態では、上記のように、ロータコア(11)の凹部(15a)の径方向における深さ(d)は、シャフト(13)の径方向の厚み(t)よりも小さい。このように構成すれば、凹部(15a)の深さ(d)がシャフト(13)の厚み(t)よりも大きい場合に比べて、シャフト(13)の凸状部(16a)の突出量が比較的小さくても、凸状部(16a)を外周側のロータコア(11)に容易に圧接させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、ロータコア(11)の凹部(15a)、および、シャフト(13)の凸状部(16a)の各々は、シャフト(13)がロータコア(11)に対して相対的に回転するのを規制する回転方向移動規制部(17、18)を有する。このように構成すれば、凹部(15a)および凸状部(16a)により、シャフト(13)とロータコア(11)との軸方向の相対的な移動を規制しながら、シャフト(13)とロータコア(11)との回転方向(周方向)の相対的な移動を規制することができる。これにより、シャフト(13)とロータコア(11)との回転方向(周方向)の相対的な移動を規制する規制部が、凹部(15a)および凸状部(16a)とは別個の部分に設けられる場合に比べて、ロータ(10)の構成を簡略化することができる。
また、本実施形態では、上記のように、凹部(15a)の回転方向移動規制部(17)は、多角形形状を有する凹部(15a)の内周部(17a)を含む。また、凸状部(16a)の回転方向移動規制部(18)は、凹部(15a)の内周部(17a)の形状に沿った多角形形状を有するとともに、凹部(15a)の内周部(17a)と係合する凸状部(16a)の外周部(18a)を含む。このように構成すれば、凹部(15a)および凸状部(16a)の回転方向の相対的な移動を、突起(キー)により規制する場合と異なり、ロータコア(11)およびシャフト(13)を、軸方向から見て線対称に構成することができる。これにより、シャフト(13)およびロータコア(11)の回転におけるバランスが悪化するのを防止することができる。
(ロータの製造方法の効果)
また、本実施形態では、上記のように、ロータ(10)の製造方法は、ロータコア(11)の軸方向の端面(11b、11c)よりも軸方向の内側において、凹部(15a)により構成されるコア側係合部(15)が、ロータコア(11)の貫通孔(11a)の内周面(11d)に設けられる環形状のロータコア(11)を形成する工程を備える。また、ロータ(10)の製造方法は、ロータコア(11)の貫通孔(11a)にシャフト(13)を挿入する工程を備える。また、ロータ(10)の製造方法は、シャフト(13)の内部に液体(40)を充填させるとともに液体(40)を加圧することによってシャフト(13)を膨張させることにより、コア側係合部(15)の凹部(15a)と係合する凸状部(16a)により構成されるシャフト側係合部(16)をシャフト(13)に形成する工程を備える。これにより、ロータコア(11)とシャフト(13)とを固定(位置決め)するための係合部を、軸方向の端面(11b、11c)よりも軸方向の外側に設けることなく、ロータコア(11)とシャフト(13)とを固定(位置決め)することができる。その結果、ロータコア(11)とシャフト(13)とを固定(位置決め)するための係合部を軸方向の端面(11b、11c)よりも軸方向の外側に設ける場合に比べて、上記係合部の長さの分、ロータ(10)の軸方向の長さが大きくなるのを防止することが可能なロータ(10)の製造方法を提供することができる。また、シャフト(13)の内部の液体(40)を利用することにより、軸方向の端面(11b、11c)よりも軸方向の内側に充填された液体(40)によってシャフト側係合部(16)を形成することができる。これにより、シャフト側係合部(16)を、軸方向の端面(11b、11c)よりも軸方向の内側に容易に形成することができる。
また、本実施形態では、上記のように、ロータコア(11)を形成する工程は、ロータコア(11)の貫通孔(11a)の内周面(11d)に、コア側係合部(15)の凹部(15a)が形成されるように複数の電磁鋼板(12)を積層する工程である。また、シャフト(13)を膨張させる工程は、ハイドロフォーミングを用いて、凹部(15a)と係合するシャフト側係合部(16)の凸状部(16a)をシャフト(13)に形成する工程である。このように構成すれば、シャフト(13)は、ロータコア(11)の貫通孔(11a)の内周面(11d)に対向するように設けられているので、内周面(11d)に設けられる凹部(15a)と対向するシャフトの部分を、ハイドロフォーミングにより外周側に突出させるように変形することにより、凹部(15a)と係合する凸状部(16a)を容易に形成することができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、コア側係合部15が凹部15aにより構成されているとともに、シャフト側係合部16が凸状部16aにより構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、コア側係合部が凸部により構成されているとともに、シャフト側係合部が凹状部により構成されていてもよい。
具体的には、図12に示すように、ロータコア110は、凸部115aにより構成されるコア側係合部115を含む。また、シャフト113は、凹状部116aにより構成されるシャフト側係合部116を含む。この場合、ロータコア110は、直径r11の貫通孔220aを有する第1電磁鋼板220と、直径r11よりも小さい直径r12を有する貫通孔221aを有する第2電磁鋼板221とが積層されることにより形成されている。なお、ロータコア110の貫通孔110aは、貫通孔220aおよび貫通案221aにより構成されている。この場合、ロータコア110の凸部115aは、軸方向(Z方向)から見て、第1電磁鋼板220から内周側に突出している第2電磁鋼板221の部分により構成されている。なお、シャフト113の凹状部116aは、凹状部116aの軸方向の両側に設けられたシャフト113の突出部113aにより軸方向に挟まれた部分である。突出部113aは、外径側に突出するように設けられている。また、突出部113aは、ハイドロフォーミングにより形成された部分である。なお、貫通孔220aおよび貫通案221aは、それぞれ、特許請求の範囲の「第1貫通孔」および「第2貫通孔」の一例である。
また、上記実施形態では、ロータコア11の凹部15a、および、シャフト13の凸状部16aの各々が、周状(全周状)に設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ロータコアの凹部およびシャフトの凸状部の各々が、全周のうちの一部分に設けられていてもよい。この場合、上記凹部および上記凸状部の各々が、周状に複数設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、複数の第2電磁鋼板121のうちの全てが、ロータコア11の軸方向の中央において積層されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、複数の第2電磁鋼板121が積層されることにより構成されるグループが、軸方向に所定の間隔を空けて複数設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、複数の第2電磁鋼板121が、ロータコア11の軸方向の中央に設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、複数の第2電磁鋼板121が、ロータコア11の軸方向の中央よりも、端面11bおよび端面11cのうちの一方に寄って配置されていてもよい。
また、上記実施形態では、ロータコア11の凹部15aの内周部17a、および、シャフト13の凸状部16aの外周部18aの各々が、多角形形状を有する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ロータコアの凹部の内周部、および、シャフトの凸状部の外周部の各々が、円形形状を有していてもよい。
具体的には、図13に示すように、凹部215aの内周部217a、および、凸状部216aの外周部218aの各々は、円形形状を有している。この場合、第2電磁鋼板321の貫通孔321aは、円形形状を有している。また、図示は省略するが、ロータコアの凹部の内周部、および、シャフトの凸状部の外周部の各々が、2面幅形状(矩形形状の4辺のうちの互いに対向する2つの辺だけが円弧状を有する形状)を有していてもよい。なお、貫通孔321aは、特許請求の範囲の「第2貫通孔」の一例である。
また、上記実施形態では、ロータコア11の凹部15a、および、シャフト13の凸状部16aの各々は、軸方向の位置が一定になるように周状に設けられている(非螺旋形状を有する)例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ロータコアの凹部、および、シャフトの凸状部の各々が、螺旋状に設けられていてもよい。また、軸方向の一方側および他方側の各々に螺旋状を有する凹部および凸状部が設けられていてもよい。この場合、軸方向の両側の凹部および凸状部の傾斜方向が互いに反対方向であってもよい。
また、上記実施形態では、ロータコア11の凹部15aの内周部17a、および、シャフト13の凸状部16aの外周部18aの各々が、正16角形を有している例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ロータコアの凹部の内周部、および、シャフトの凸状部の外周部の各々が、正16角形以外の多角形(たとえば正32角形)を有していてもよい。
また、上記実施形態では、第1電磁鋼板120の貫通孔120aは、軸方向から見て円形形状を有する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、第1電磁鋼板の貫通孔は、軸方向から見て、第2電磁鋼板121の貫通孔121aと同様に多角形形状を有していてもよい。
また、上記実施形態では、回転電機100がインナーロータ型の回転電機である例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、回転電機100がアウターロータ型の回転電機であってもよい。
10 ロータ
11、110 ロータコア
11a、110a 貫通孔
11b、11c 端面
11d 内周面
12 電磁鋼板
13、113 シャフト
15、115 コア側係合部
15a 凹部
16、116 シャフト側係合部
16a 凸状部
17 回転方向移動規制部(ロータコアの回転方向移動規制部)
17a 内周部(ロータコアの凹部の内周部)
18 回転方向移動規制部(シャフトの回転方向移動規制部)
18a 外周部(シャフトの凸状部の外周部)
40 液体
115a 凸部
116a 凹状部
120、220 第1電磁鋼板
120a、220a 貫通孔(第1貫通孔)
121、221、321 第2電磁鋼板
121a、221a、321a 貫通孔(第2貫通孔)
d 深さ(凹部の径方向の深さ)
L 長さ(凹部の軸方向の長さ)
r2 直径(第2貫通孔の直径)
t 厚み(シャフトの径方向の厚み)

Claims (12)

  1. ロータコアと、
    前記ロータコアの貫通孔に挿通されるシャフトと、を備え、
    前記ロータコアは、前記貫通孔の内周面に設けられ、前記ロータコアの軸方向の端面よりも前記軸方向の内側に配置された、凹部または凸部により構成されるコア側係合部を含み、
    前記シャフトは、前記コア側係合部の前記凹部に係合する凸状部または前記コア側係合部の前記凸部に係合する凹状部により構成されるシャフト側係合部を含む、ロータ。
  2. 前記コア側係合部は、環形状を有している前記ロータコアの前記貫通孔の前記内周面に設けられ、径方向の外側に窪む前記凹部により構成されており、
    前記シャフト側係合部は、前記ロータコアの前記凹部側に突出するとともに前記凹部と係合する前記凸状部により構成されている、請求項1に記載のロータ。
  3. 前記ロータコアの前記凹部、および、前記シャフトの前記凸状部の各々は、周状に設けられている、請求項2に記載のロータ。
  4. 前記シャフトは、円筒形状を有しており、
    前記シャフトの前記凸状部は、ハイドロフォーミングにより前記径方向の外側に突出するように形成されている部分である、請求項2または3に記載のロータ。
  5. 前記ロータコアの前記凹部、および、前記シャフトの前記凸状部の各々は、周状に設けられており、
    前記ロータコアは、前記貫通孔を構成する第1貫通孔が設けられる第1電磁鋼板と、前記貫通孔を構成する、前記第1貫通孔よりも直径が大きい第2貫通孔が設けられる複数の第2電磁鋼板とを含み、
    前記第1電磁鋼板と、前記複数の第2電磁鋼板と、前記第1電磁鋼板とは、前記軸方向に沿ってこの順に積層されており、
    前記ロータコアの前記凹部は、前記複数の第2電磁鋼板の各々の前記第2貫通孔の内周側で、かつ、前記複数の第2電磁鋼板に前記軸方向の両側に積層される前記第1電磁鋼板同士の間に設けられている、請求項2〜4のいずれか1項に記載のロータ。
  6. 前記複数の第2電磁鋼板は、前記ロータコアの前記軸方向の中央に設けられている、請求項5に記載のロータ。
  7. 前記ロータコアの前記凹部は、前記軸方向の長さが、前記径方向の深さよりも大きくなるように構成されている、請求項2〜6のいずれか1項に記載のロータ。
  8. 前記シャフトは、円筒形状を有しており、
    前記ロータコアの前記凹部の前記径方向における深さは、前記シャフトの前記径方向の厚みよりも小さい、請求項2〜7のいずれか1項に記載のロータ。
  9. 前記ロータコアの前記凹部、および、前記シャフトの前記凸状部の各々は、前記シャフトが前記ロータコアに対して相対的に回転するのを規制する回転方向移動規制部を有する、請求項2〜8のいずれか1項に記載のロータ。
  10. 前記ロータコアの前記凹部、および、前記シャフトの前記凸状部の各々は、周状に設けられており、
    前記凹部の前記回転方向移動規制部は、多角形形状を有する前記凹部の内周部を含み、
    前記凸状部の前記回転方向移動規制部は、前記凹部の前記内周部の形状に沿った多角形形状を有するとともに、前記凹部の前記内周部と係合する前記凸状部の外周部を含む、請求項9に記載のロータ。
  11. ロータコアの軸方向の端面よりも軸方向の内側において、凹部または凸部により構成されるコア側係合部が、前記ロータコアの貫通孔の内周面に設けられる環形状の前記ロータコアを形成する工程と、
    前記ロータコアの貫通孔にシャフトを挿入する工程と、
    前記シャフトの内部に液体を充填させるとともに前記液体を加圧することによって前記シャフトを膨張させることにより、前記コア側係合部の前記凹部と係合する凸状部または前記コア側係合部の前記凸部と係合する凹状部により構成されるシャフト側係合部を前記シャフトに形成する工程と、を備える、ロータの製造方法。
  12. 前記ロータコアを形成する工程は、前記ロータコアの前記貫通孔の前記内周面に、前記コア側係合部の前記凹部が形成されるように複数の電磁鋼板を積層する工程であり、
    前記シャフトを膨張させる工程は、ハイドロフォーミングを用いて、前記凹部と係合する前記シャフト側係合部の前記凸状部を前記シャフトに形成する工程である、請求項11に記載のロータの製造方法。
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