JP2021027488A - 撮像素子及びその制御方法、撮像装置 - Google Patents

撮像素子及びその制御方法、撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】明暗差の大きいシーンであっても高い精度で被写体の変化を検知し、適切な露出で被写体を撮影することが可能な撮像素子を提供する。【解決手段】撮像素子200は、画素アレイ部220と、制御モード部216と、イベント検知部214を有する。制御モード部216は、複数の露出条件で複数の画素ブロックごとに画像信号を加算して読み出して被写体を撮像する検知モードと、複数の画素ごとに画像信号を読み出して被写体を撮像する通常モードとを切り替える。イベント検知部214は、検知モードでの撮像により得られる画像データに基づいて被写体の変化を検知する。イベント検知部214が被写体が変化したことを検知した場合に、モード制御部216は検知モードから通常モードへ移行して撮像を行う。【選択図】図2

Description

本発明は、撮像素子及びその制御方法、撮像装置に関し、特に被写体の変化を検知し、被写体の変化が検知された場合の撮像素子の制御に関する。
観測や監視等を目的として撮像装置が広く利用されており、所定間隔による撮像だけでなく、前後のフレーム(画像データ)間での輝度値の差分を用いて被写体の変化を検知し、検知結果に基づいて撮影と記憶動作を開始する撮像装置が知られている。
例えば、特許文献1に開示された撮像装置では、通常撮影時の撮影モードとは異なる撮影モード(画素加算モード)で被写体の変化を検知する。そして、画素加算モードでは、撮像素子の画素アレイ部の面内を複数のブロックに分割し、ブロックごとに出力される画像信号を用いることにより、画像データの作成及び輝度情報を得るための情報処理量を減少させて、消費電力を低減させている。
また、撮像装置が1回の撮影で取得可能な画像のダイナミックレンジよりも見かけ上広いハイダイナミックレンジの画像(HDR画像)を生成するために、露出を変えた複数枚の写真を撮影し、それらを合成する手法(マルチショットHDR)が広く知られている。そして、動画撮影においても、複数のフレームで露出を変え、得られたフレームを合成することによってハイダイナミックレンジの動画(HDR動画)を作成する手法が、例えば特許文献2に開示されている。
特開2018−22935号公報 特開平6−273354号公報
しかしながら、上記特許文献1,2に記載された技術では、単一の露出条件でしか被写体の変化を検知しないため、明暗差が大きいシーンでは露出不足による黒潰れや露出過多による白飛びによって、被写体の変化を検知できない場合がある。また、通常撮影において、HDR合成処理は、明暗差の大きい被写体に対しては有用であるが、明暗差の小さい被写体に対しては効果が小さく、逆に、適切な撮影画像が得られない場合がある。つまり、露出条件を変えた不要な画像読み出しを行った上に、撮影画像が低品質になってしまうという事態が生じ得る。
本発明は、明暗差の大きいシーンであっても高い精度で被写体の変化を検知し、適切な露出で被写体を撮影することが可能な撮像素子を提供することを目的とする。
本発明に係る撮像素子は、複数の画素を有する複数の画素ブロックが行方向と列方向に配置された画素アレイ部と、複数の露出条件で前記複数の画素ブロックごとに前記複数の画素の画像信号を加算して読み出すことにより被写体を撮像する検知モードと前記複数の画素のそれぞれから画像信号を読み出して被写体を撮像する通常モードとを切り替える制御手段と、前記検知モードでの撮像により得られる画像データに基づいて被写体の変化を検知する検知手段と、を備え、前記制御手段は、前記複数の露出条件のうち少なくとも1つの露出条件での撮像で被写体が変化したと判定された場合に前記検知モードから前記通常モードへの移行を行うことを特徴とする。
本発明によれば、明暗差の大きいシーンであっても高い精度で被写体の変化を検知して、適切な露出で被写体を撮像することが可能になる。
本発明の実施形態に係る撮像装置のブロック図である。 撮像装置が備える撮像素子の構成例を示すブロック図である。 撮像素子の画素アレイ部の構成例を示す図である。 画素アレイ部を構成する画素と画素ブロックの等価回路図である。 撮像素子のイベント検知部の構成例を示すブロック図である。 撮影画面上の被写体の一例と、画素ブロックごとの画素値を模式的に示した図である。 撮影画面上の被写体の別の例と、画素ブロックごとの画素値を模式的に表した図である。 検知モードにおける撮像動作と、検知モードから通常モードへの移行動作を模式的に表す図である。 撮像装置の動作の一例を示すフローチャートである。 HDR撮像モードとSDR撮像モードでの画像データの取得方法を説明する図である。 HDR合成処理での入射光量と信号量との関係を説明する図である。 撮像装置が備える撮像素子の別の構成例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置100のブロック図である。撮像装置100は、撮像レンズ101、撮像素子200、画像処理回路102、制御回路103、メモリ回路104、記録回路105、表示回路106及び操作回路107を有する。なお、撮像装置100では静止画撮影と動画撮影が可能であるが、本実施形態における撮像装置100の特徴は動画撮影時の動作にあるため、以下、動画撮影時の動作等を中心に説明を行う。
撮像レンズ101は、被写体からの光を集光し、光学像(被写体像)を撮像素子200に結像させる。撮像素子200は、具体的にはCMOSセンサであり、撮像レンズ101を通して入射して結像した像を光電変換して得られる画像信号をデジタル信号に変換することにより画像データを生成し、出力する。
撮像素子200は、画像データにおける変化領域とその変化量を検出し、検出結果に応じて自身の動作を変更する制御機能を有する。なお、以下の説明では、撮影画面上への被写体の進入や移動等の被写体の変化を“イベント”と称呼する。
画像処理回路102は、撮像素子200から出力される画像データに対して、フィルタ処理等の各種補正、圧縮やリサイズ等の画像処理を行う。また、画像処理回路102は、後述のHDR撮像モードでの撮像が実行された際に、異なる露出条件により得られた画像データのHDR合成処理を行う。
制御回路103は、撮像素子200の駆動タイミングを制御すると共に撮像装置100を構成する各部の動作を制御することにより、撮像装置100全体の統括的な駆動と制御を行う。制御回路103はまた、ユーザの命令(不図示の操作部材のユーザによる操作)を受けて設定された撮影モードに応じて、撮像装置100を構成する各部の動作を制御する。
撮影モードには、静止画撮影モードと動画撮影モードがある。動画撮影モードには後述する検知モードと通常モードがあり、通常モードには、HDR撮像モードと、後述するSDR撮像モードとがある。制御回路103は、撮像素子200の検知モードでの動作の許可/不許可の制御を行う。詳細は後述するが、検知モードでは撮像素子200によりイベント検知が行われ、イベント検知結果に基づいて、検知モードからHDR撮像モード又はSDR撮像モードへのモード変更が行われる。HDR撮像モードとSDR撮像モードではそれぞれ、撮像装置100での設定に応じて、SD撮影、HD撮影、FullHD撮影、4K撮影等を行うことが可能になっている。
メモリ回路104は、画像処理回路102や記録回路105から出力される画像データを一時的に記憶する不揮発性メモリ等の記憶手段である。記録回路105は、画像処理回路102から出力される画像データを記憶するメモリカード等の記録媒体である。表示回路106は、撮影画像や各種の設定画面等を表示する。操作回路107は、ユーザによる不図示の操作部材に対する操作に応じて、操作部材に割り当てられている命令を生成し、生成した命令を制御回路103へ送信する。
図2は、撮像素子200の構成例を示すブロック図である。撮像素子200は、画素アレイ部220、A/D変換回路212、水平走査回路213、イベント検知部214、信号処理部215、モード制御部216及び露光制御部217を備える。
画素アレイ部220は、複数の画素が行列状に配置された構造を有する。画素アレイ部220は、画素単位で信号を出力する機能と、画素アレイ部220の面内を所定の領域に分割したブロック(以下「画素ブロック」という)を単位として画素ブロック内の複数の画素の信号を加算して出力する機能を有する。以下の説明では、画素単位であるか画素ブロック単位であるかを問わず、画素アレイ部220から読み出される信号を「画像信号」と表現する。画素アレイ部220から出力される画像信号は、A/D変換回路212により画素列ごとに又は画素ブロックのブロック列ごとにデジタル信号からなる画像データに変換された後、水平走査回路213の駆動により、順次、イベント検知部214へ転送される。
イベント検知部214は、モード制御部216の制御信号を受けて、画像データから画素ブロックごとの画素値を検出し、イベント発生の判断基準に用いる。また、イベント検知部214は、イベントが検知された画素ブロックの分布状態に基づいて、被写体の移動速度の目安となる被写体移動量を算出し、イベント検知結果と被写体移動量の情報を撮像素子200の駆動を制御するモード制御部216へ送信する。
イベント検知部214は、画素アレイ部220から画素単位で画像信号が出力されていた場合には、取得した画像データをそのまま信号処理部215へ転送する。一方、イベント検知部214は、画素アレイ部220から画素ブロック単位で画像信号が出力されていた場合には、画素ブロックごとの画素値を積算した積算データを生成して露光制御部217へ供給する。信号処理部215は、イベント検知部214から取得した画像データの前後に画素ごと又は画素ブロックごとの画素値の変化量や撮影モード等の情報データを付帯して、外部(制御回路103、画像処理回路102)へ出力する。
モード制御部216は、イベント検知部214又は制御回路103からの信号を受けて、A/D変換回路212、水平走査回路213及び垂直走査回路210のそれぞれに駆動タイミング制御信号を供給し、撮像素子200の駆動制御を行う。また、モード制御部216は、制御回路103によって撮像素子200を検知モードで動作させる許可が下りている場合に撮像素子200を検知モードに設定し、画素ブロックごとに画素ブロック内の複数の画素の画像信号を加算して出力する駆動を開始させる。
垂直走査回路211は、行ごとに接続される信号線を介して画素単位又は画素ブロック単位での行選択と駆動を行う。露光制御部217は、イベント検知部214からの積算データに基づいて撮像素子200の露光制御(露光時間の算出)を行い、モード制御部216へ撮像素子200の露光制御信号を供給する。
本実施形態では、撮影モードが検知モードに設定されている場合に、複数の露光時間での撮像を行うことによってイベント検知を行う。そのため、露光制御部217は、適正露出の露光時間T、高露出(オーバー露出)の露光時間T及び低露出(アンダー露出)の露光時間Tを算出する。なお、本実施形態では、T=2×T、T=0.5×Tとする。また、それぞれの露光時間T,T,Tに対して設定されている絞り値は同一であるとする。
図3は、画素アレイ部220の構成例を示す図である。画素アレイ部220は、複数の画素230が行列状に配置されて形成されている。画素230は、n行(1〜n)、m列(1〜m)で表現されるが、図3には4行×4列の部分のみが示されている。
複数の画素230は、イベント検知を行うための単位としての画素ブロック240に分けられており、各画素ブロック240はそれぞれ、所定数の画素230からなる。本実施形態では、[行方向2つの画素230]×[列方向2つの画素230]、の4つの画素230で1つの画素ブロック240が形成されているものとする。但し、画素ブロック240を構成する画素230の数及び行列数はこれに限られるものではなく、撮像対象とする被写体のサイズに合わせて設定することができる。
画素ブロック240を単位とする各ブロック行には、行方向での水平信号線として、2つのリセット制御信号、2つの行選択制御信号、2つの転送制御信号、加算信号、加算後の信号選択制御信号が配線される。図3では、リセット制御信号は“RST n”で、行選択制御信号は“SEL n”で、転送制御信号は“TXn”で、加算信号は“ADD N”で、加算後の信号選択制御信号は“ADD_SEL N”で表されている。
複数の画素230のそれぞれに、リセット制御信号、行選択制御信号及び転送制御信号が配線されている。また、画素ブロック240ごとに、加算信号、加算後の信号選択制御信号が配線されている。列方向には垂直信号線410が配線されており、画素230からの出力が垂直信号線410を介してA/D変換回路212に入力されると、各水平信号線の選択駆動が行われる。これにより撮像素子200から行単位で、順次、各垂直信号線410を介して出力が行われる。
動画撮影を行う通常モードでは、画素230ごとの画像信号が、順次、画素アレイ部220から出力される。つまり、通常モードでは、各画素230においてフローティングディフュージョン(以下「FD」と記す)に転送した電荷に応じた信号を画素230ごとに読み出す。これに対して検知モードでは、画素ブロック240内のFDごとの加算スイッチを動作させることにより、画素ブロック240内の各画素230で蓄積された電荷が加算され、加算された電荷に応じた信号が特定の画素230を通じて出力される。
図4は、画素230と画素ブロック240の等価回路図である。以下の説明において、“TS”は転送スイッチを表し、“PD”はフォトダイオードを表し、“SFA”はソースフォロアアンプを表し、“RS”はリセットスイッチを表すものとする。
前述の通り、4つの画素230が2行×2列で配置されて、1つの画素ブロック240が形成されている。例えば、左上の画素のPD406−1で発生して蓄積された電荷は、転送制御信号TX1を制御することにより、TS405−1を介してFD407−1に転送される。SFA408−1は、垂直出力線に接続された定電流源411−1と共に構成されており、FD407−1に蓄積された電荷に基づく電圧信号を増幅して出力する。なお、行選択制御信号SEL1が行選択スイッチ409−1を制御して、SAF408−1の出力を垂直出力線410−1へ接続する。
例えば、FD407−1に蓄積されている不要電荷をリセットする場合、リセット制御信号RST1によりRS404−1を制御する。更にPD406−1をリセットする際には、リセット制御信号RST1によりRS404−1を制御すると共に転送制御信号TX1によりTS405−1を制御して、リセットを実行する。転送制御信号TX1、リセット制御信号RST1及び行選択制御信号SEL1は、垂直走査回路211に接続されており、行ごとに制御信号を持つ。
通常モードでは、各画素230においてFD407−1〜4に転送した電荷に応じた電圧信号を画素230ごとに読み出すことで、画素アレイ部220からの出力とする。一方、検知モードでは、各画素230においてFD407−1〜4に転送した電荷を、加算信号ADDでスイッチ413,414,415をオンしてFD407−1〜4で加算平均する。その後、加算後の信号選択制御信号ADD_SELを制御して、加算平均した電荷に応じた電圧信号を画素230−3から読み出す。このようにして、2行×2列の画素のFDで加算した電荷に応じた電圧信号を検知モードでの画素アレイ部220からの出力とする。
なお、画素ブロック240単位での画像信号の読み出しは、FDでの電荷加算により読み出す方法に限られず、垂直出力線で複数の行を接続して加算し、水平加算はA/D変換回路212の前に加算回路を設けて実施する構成としてもよい。
図5は、イベント検知部214の構成例を示すブロック図である。イベント検知部214は、出力切替回路260、積算演算処理回路261、メモリ262、差分検出回路263及び比較回路264を備える。
出力切替回路260は、設定されている撮影モードに応じてA/D変換回路212から送られてくる画像データの出力先(転送先)を切り替える。具体的には、出力切替回路260は、検知モードに設定されていることを示す制御信号をモード制御部216から受信している場合、イベント検知を行わせるために、画像データの出力先を積算演算処理回路261に設定する。積算演算処理回路261は、出力切替回路260から取得した画像データにおける画素ブロック240ごとの画素値を画素ブロック240単位で積算処理し、積算データを露光制御部217へ供給する。また、積算演算処理回路261は、画素ブロック240ごとの画素値をメモリ262へ出力する。
一方、出力切替回路260は、通常モードに設定されていることを示す制御信号をモード制御部216から受信している場合、画像データの出力先を信号処理部215(撮像素子200の外部)に設定する。
メモリ262は、画素ブロック240ごとの画素値とその画素ブロック240の撮像素子200の面内での分割位置情報を過去データとして記憶する。差分検出回路263は、直近に読み出された画素ブロック240ごとの画素値とメモリ262に記憶されている過去データでの画素ブロック240ごとの画素値とに基づき、その画素ブロック240での撮像素子200の面内分割位置での差分データを作成する。作成された差分データは、比較回路264へ供給される。比較回路264は、取得した差分データと所定の閾値とを比較し、比較結果をモード制御部216へ送る。
図6(a)は、撮影画面上の被写体の一例を示した図である。ここでは、画素アレイ部220では4行×4列の画素ブロックに分けられており、右下の2行×2列の画素ブロックに被写体としての家屋が映り込んでいる。1つの画素ブロックは、図3を参照して説明した画素ブロック240に対応する。説明の便宜上、以下では、16個の画素ブロックについて、「画素ブロック」の文言の直後に行を表す0〜3を、その後ろに列を表す0〜3を付して説明を行う。例えば、画面左上は“画素ブロック00”、画面右上は“画素ブロック03”、画面左下は“画素ブロック30”、画面右下は“画素ブロック33”と表される。
図6(b)は、図6(a)のように被写体が撮像されている状態での画素ブロックごとの画素値を模式的に表した図である。家屋部分に位置する画素ブロック23,24,32,33からの画素値は、家屋およびその背景を反映した値となる。ここでは、家屋に対する背景が明るいシーンが設定されており、そのため、家屋と背景の占める割合に起因して、画素ブロック23,24の画素値は画素ブロック33,34の画素値よりも小さくなっている。図6(b)は、このような画素値の大小を濃淡で表しており、画素ブロック33,34は画素ブロック23,24よりも濃く表されている。
図7(a)は、図6(a)と同様に、撮影画面上の被写体の一例を示した図である。図7(a)では、図6(a)の撮影画面の左下の1ブロックに人物が進入したものとなっている。図7(b)は、図7(a)のように被写体が撮像されている状態での画素ブロックごとの画素値を模式的に表した図であり、画素ブロック30の画素値が変化する。ここでは、画素ブロック30の画素値は画素ブロック23,24の画素値よりも小さく、よって、画素ブロック30は画素ブロック23,24よりも薄く表されている。
図6(a)から図7(a)へと被写体が変化した場合、イベント検知部214によりイベントが検知され、イベント検知部214は画素ブロックごとの画素値の差分データを作成する。具体的には、差分検出回路263が、メモリ262に過去データとして保持されている図6(b)の画素ブロックごとの画素値と、直近で読み出された図7(b)の画素ブロックごとの画素値とから、同じ位置の画素ブロックごとに差分を求める。比較回路264は、差分が変化している画素ブロックごとに差分を所定の閾値と比較する。図7(b)の場合、画素ブロック30での差分が閾値よりも大きいと判断されることで、画素ブロック30においてイベントが検知される。本実施形態では、複数の露出条件でイベント検知を行うため、差分検出回路263は同一の露出条件で撮像された連続する2つのフレーム(画像データ)の間の差分を検出する。
次に、検知モードにおける複数の露出条件でのイベント検知について説明する。図8(a)は、検知モードにおける露光時間の異なるフレームごとの撮像動作を模式的に表す図である。検知モードでは、露光制御部217により露光時間が制御され、露光時間Tの撮像と露光時間Tの撮像が交互に実施される。露光時間Tでの撮像により得られた画素ブロック単位での画像データは、積算演算処理回路261によりメモリ262内に確保された低露出検知用メモリに一時記憶される。また、露光時間Tでの撮像により得られた画素ブロック単位での画像データはメモリ262内に確保された高露出検知用メモリに一時記憶される。以下の説明では、低露出検知用メモリに一時記憶された画像データを「過去データL」と称呼し、高露出検知用メモリに一時記憶された画像データを「過去データH」と称呼する。
差分検出回路263は、露光時間Tで撮像された画像データと過去データLとの差分を作成し、また、露光時間Tで撮像された画像データと過去データHとの差分を作成する。こうして、同一の露光時間で撮像された画像データ同士でイベント検知が行われる。
図8(b)は、動画撮影時における検知モードから通常モードへの移行動作を示す図である。露光時間Tのフレーム(画像データ)でイベントが検知された場合(イベント検知(1))、露光時間Tで撮像を行い、得られたフレームでもイベントが検知されるか否かを判定(イベント検知(2))した後に、通常モードに移行する。イベント検知部214は、イベント検知(2)でイベントが検知された場合には、通常モードの1つであるHDR撮像モードでの撮像を行い、イベント検知(2)でイベントが検知されない場合には、通常モードの別の1つであるSDR撮像モードでの撮像を行う。
イベント検知(2)でイベントが検知された場合、明るいシーンに対応する露光時間Tのフレームでイベントが検知され、且つ、暗いシーンに対応する露光時間Tのフレームでもイベントが検知されたことになる。この場合、各シーンで検知されたイベント(被写体)を明瞭に撮像するためには、より広いダイナミックレンジが必要になるため、HDR合成処理を行うようにする。
なお、HDR撮像モードでは、HDR合成処理により撮影画像のダイナミックレンジの拡大を行う。一方、SDR撮像モードは、単位時間内に単一の露出で撮像した画像データを出力する標準的な撮像を行うモードであり、HDR撮像モードのようなHDR合成処理を行わない。モード制御部216は、HDR撮像モード又はSDR撮像モードでの撮像素子200の動作を制御する。
なお、露光時間Tのフレームで先にイベントが検知された場合について説明したが、露光時間Tのフレームで先にイベントが検知された場合も同様の制御が行われる。つまり、上記説明での「露光時間T」と「露光時間T」とを入れ替えた制御が行われる。
図9は、撮像装置100の動作の一例を示すフローチャートである。図9のフローチャートにS番号で示す処理(ステップ)は、制御回路103が所定のプログラムを実行して撮像装置100の各部の動作を統括的に制御することによって実現される。なお、各ステップのうち、制御回路103の制御下で撮像素子200の所定の機能部が実行するステップについては、動作(制御)主体をそれらの機能部として説明する。
S501にて制御回路103は、撮像素子200に対して検知モードでの動作を許可する。これにより、撮像素子200は検知モードでの動作を開始する。また、S501では検知モードでの動作を開始したモード制御部216が、露光時間を指定するための変数EXPに初期値としてHを代入する。なお、変数EXPは、H又はLの値を取るものとする。S502にてモード制御部216は、変数EXPがHか否かを判定する。モード制御部216は、変数EXPがHであると判定した場合(S502でYES)、処理をS503へ進め、変数EXPがHではない(Lである)と判定した場合(S502でNO)、処理をS504へ進める。
S503にてモード制御部216は、露光時間Tで撮像を行う。これにより、画素アレイ部220の画素ブロックごとに画像信号が読み出され、A/D変換されて生成されたフレーム(過去データH)がメモリ262に一時記憶される。また、S503においてモード制御部216は、露光時間Tでの撮像後に変数EXPにLを代入し、その後、処理をS505へ進める。
S504にてモード制御部216は、露光時間Tで撮像を行う。これにより、画素アレイ部220の画素ブロックごとに画像信号が読み出され、A/D変換されて生成されたフレーム(過去データL)がメモリ262に一時記憶される。また、S504においてモード制御部216は、露光時間Tでの撮像後に変数EXPにHを代入し、その後、処理をS505へ進める。
S505にてモード制御部216は、直前のS503で取得した過去データH又は直前のS504で取得した過去データLが、検知モードに移行してから取得した3枚目のフレームのものか否かを判定する。モード制御部216は、3枚目のフレームではない(つまり、1枚目又は2枚目である)と判定した場合(S505でNO)、イベントを検知するための差分データを得ることができないため、処理をS502へ戻す。一方、モード制御部216は、3枚目のフレームである(過去データH,Lの一方は2フレームある)と判定した場合(S505でYES)、処理をS506へ進める。
S506ではイベント検知部214の差分検出回路263が、メモリ262に一保持されている過去データH同士又は過去データL同士を比較して差分データを作成する。つまり、少なくとも2フレーム分の画像データが記憶されている過去データについて、差分データを作成する。
S507にてモード制御部216は、S506で作成した差分データに基づき、イベントの有無(イベントが検知されたか否か)を判定する。なお、S507の判定は、図8(b)に示した「イベント検知(1)」に対応している。具体的には、差分データに所定の閾値以上の画素ブロックがあるか否かが比較回路264により検出され、その結果、差分データに所定の閾値以上の画素ブロックがあることが検出された場合に、モード制御部216はイベントが検知されたと判定する。モード制御部216は、イベントが検知されていないと判定した場合(S507でNO)、処理をS502へ戻し、イベントが検知されたと判定した場合(S507でYES)、処理をS508へ進める。
S508,S509,S510,S511,S512の処理はそれぞれ、S502,S503,S504,S505,S506の処理と同様であるため、詳細な説明を省略する。なお、S507において過去データHでイベントが検知された場合には、処理はS510へ進み、その結果、S512のイベント検知の判定は過去データLを用いて行われることになる。逆に、S507において過去データLでイベントが検知された場合には、処理はS509へ進み、その結果、S512のイベント検知の判定は過去データHを用いて行われることになる。S512の判定は、図8(b)に示した「イベント検知(2)」に対応している。
S512にてモード制御部216は、イベントが検知されたと判定した場合(S512でYES)、処理をS513へ進め、イベントが検知されなかったと判定した場合(S512でNO)、処理をS514へ進める。
処理がS513へ進む場合には、露光時間T,Tの双方の撮像でイベントが検知されているため、撮像シーンでの被写体の明暗差が大きいと考えられる。そのため、処理がS513へ進む場合には、処理をS514へ進める場合よりも、被写体を撮像するために必要なダイナミックレンジが広いことが望ましい。そこで、S513にてモード制御部216は、動画撮影モードを検知モードからHDR撮像モードへ移行するように制御する。
一方、処理がS514へ進む場合には、露光時間T,Tのうちいずれか一方の撮像でイベントが検知されているため、撮像シーンでの被写体の明暗差は大きくないと考えられる。そこで、S514にてモード制御部216は、動画撮影モードを検知モードからSDR撮像モードへ移行するように制御する。
なお、モード制御部216は、露光制御部217により、S513ではHDR撮像モードでの適正露出条件を算出し、S514ではSDR撮像モードでの適正露出条件を算出する。モード制御部216は、S513,S514の後、処理をS515へ進める。
S515にてモード制御部216は、S513又はS514で設定された撮像モードで取得した画像データ(フレーム)の数のカウントを開始するために、フレームのカウント値CNTをゼロ(0)に設定(リセット)する。S516にてモード制御部216は、設定されている撮像モードでの撮像を行い、得られたフレームのカウント値CNTをインクリメントする。
S517にてモード制御部216は、カウント値CNTが予め決められた一定値N以上か否かを判定する。モード制御部216は、カウント値CNTが一定値N未満であると判定した場合(S517でNO)、処理をS516へ戻して撮像を継続し、カウント値CNTが一定値N以上であると判定した場合(S517でYES)、処理をS501へ戻す。カウント値CNTがN以上である場合に処理をS501へ戻すのは、再度、イベント検知を行うためである。S515〜S517のループによって、S513又はS514で設定された撮像モードでの撮像が一定時間行われた後に、検知モードに戻る動作が行われる。
なお、図9のフローチャートの処理の実行中は、不図示であるが、撮像装置100の電源のオフ操作又は撮像停止操作が行われたか否かを制御回路103が監視している。制御回路103は、電源のオフ操作又は撮像停止操作が行われたことを検出した場合、処理を終了させる。
次に、HDR撮像モードとSDR撮像モードについて説明する。図10(a)は、HDR撮像モードでの画像データの取得、生成方法を説明する模式図である。図10(b)は、SDR撮像モードでの画像データの取得方法を説明する模式図である。露光時間Tは適正露出の露出時間を表しており、露光時間Tは露光時間Tよりも短く、露光時間Tは露光時間Tよりも長いものとする。
SDR撮像モードでは、適正露出の露光時間Tでの撮像のみが行われる。一方、HDR撮像モードにおいては、露光時間T(アンダー露出)と露出時間T(オーバー露出)で1回ずつの撮像を行い、信号処理部215により、得られた2フレームの画像データからダイナミックレンジが拡張された1フレームの画像が生成される。
なお、図10では、SDR撮像モードでは1フレームの撮像で1フレームの画像データを出力し、HDR撮像モードでは2フレームの撮像で1フレームの画像データを出力することで、SDR撮像モードとHDR撮像モードとは同じフレームレートとなっている。但し、これに限らず、フレームレートは異なっていてもよい。また、HDR撮像モードでは、異なる露出で得たフレームを用いてHDR合成処理を行ったが、これに限らず、画素アレイ部220の画素領域を分割し、領域ごとに異なる露出条件を設定して得られる単一フレームで露出の異なる画像を得てもよい。
図11は、HDR合成処理での入射光量と信号量との関係を説明する図である。露光時間T,Tでそれぞれ撮像した際の画素アレイ部220の同じ座標の画素からの、露光時間Tでの出力を低露出画素信号とし、露光時間Tでの出力を高露出画素信号として説明する。
高露出画素信号は画素への入射光量がP2となった時点で飽和信号量Q2に到達し、低露出画素信号は画素への入射光量がP3となった時点で飽和信号量Q2に到達する。一方、受光により得られた信号量Q1以下の画素信号は、ノイズレベルとなるために、利用することができない。そのため、高露出画素信号による画像のダイナミックレンジは入射光量がP0からP2までの範囲となり、低露出画素信号による画像のダイナミックレンジは入射光量がP1からP3までの範囲となる。
例えば、入射光量が同じ場合に高露出画素信号量は低露出画素信号量の3倍(信号量を入射光量で除した値が高露出画素信号では低露出画素信号の3倍)であるとする。その場合に、入射光量A(P0≦A<P1)の画素230については、低露出画素信号はノイズレベルに相当するためにHDR合成処理には用いない。よって、信号処理部215は、HDR合成処理後の画素信号HDL_Aを“[式1]:画素信号HDL_A=高露出画素信号×1+低露出画素信号×0”により求める。
また、入射光量B(P1≦B≦P2)の画素230については、高露出画素信号と低露出画素信号のどちらも有用なため、重み付けをした上で加算する。つまり、信号処理部215は、HDR合成処理後の画素信号HDL_Bを“[式2]:画素信号HDL_B=高露出画素信号×(1−α)+低露出画素信号×α×3”により求める。なお、“α”は合成比率を表しており、0≦α≦1である。
入射光量C(P2<C≦P3)の画素230については、高露出画素信号は飽和するためにHDR合成処理に用いない。よって、信号処理部215は、HDR合成処理後の画素信号HDL_Cを“[式3]:画素信号HDL_C=高露出画素信号×0+低露出画素信号×3”により求める。
このように信号処理部215は、画素アレイ部220の各画素230からの信号量(入射光量)を、例えば、低レベル、中レベル、高レベルの3つに分類する。そして、信号処理部215は、信号量が低レベルの画素230については、高露出画素信号のみを用いた[式1]によりHDR合成処理後の画素信号を求める。また、信号量が中レベルの画素230については、信号処理部215は、高露出画素信号と低露出画素信号を(1−α):αの比率で合成した[式2]によりHDR合成処理後の画素信号を求める。更に、信号量が高レベルの画素230については、信号処理部215は、低露出画素信号のみを用いた[式3]によりHDR処理後の画素信号を求める。
こうして図11に示されるように、信号量Q1〜Q3の範囲に拡張された高ダイナミックレンジ画像を生成することができる。なお、信号量レベルの低レベル、中レベル及び高レベルの区分は予め決定されている。
以上の説明の通り、本実施形態によれば、イベントを検知する検知モードでは、画素ブロックごとの出力に基づく画像データを用いることにより、消費電力を低減させることができる。また、検知モードにおいて異なる露光時間で交互に撮像し、同一の露光時間により得られた画像データ同士の比較によって得られる差分データからイベントを検知することで、被写体の明暗差が大きいシーンにおいても適切にイベントを検知することができる。更に、異なる露光時間の両方でイベントが検知されるか否かに基づいてSDR撮像モードとHDR撮像モードとを選択的に切り替えることにより、撮像シーンの明暗差に応じたダイナミックレンジを有する撮影画像を得ることが可能になる。
また、画素アレイ部220にカラーフィルタ等が配され、色別に画像信号が出力される場合には、同色の画素が配される行又は列で信号加算を行うようにしてもよい。更に、複数の画素の電荷を加算することで見かけの画素数を少なくする方法に代えて、画素行又は画素列を間引いて画素アレイ部220から画像信号を読み出すようにしてもよい。検知モードでは、画素ブロックごとに画像信号を読み出しているが、これに限らず、画素ブロック内の複数の画素を所定の間隔で間引いて電荷を加算し、読み出すようにしてもよい。
次に、図2に示した構成を有する撮像素子200に代えて撮像装置100に用いることができる別の撮像素子について説明する。図12(a)は、撮像装置100に適用可能な撮像素子300のブロック図である。なお、撮像素子300において、撮像素子200と共通する構成については、同じ名称及び符号を付して説明を省略する。図12(b),(c)は、撮像素子300の概略構成を説明する図である。
撮像素子300は、第1の半導体基板301と第2の半導体基板302を有する。図12(b),(c)に示されるように、第1の半導体基板301と第2の半導体基板302は重畳された状態で封止されてモジュール化(一体化)され、こうして撮像素子300は多層構造(積層構造)を有する。第1の半導体基板301には、画素アレイ部220とA/D変換回路212等が形成され、第2の半導体基板302には、イベント検知部214、信号処理部215、モード制御部216、露光制御部217等が形成される。第1の半導体基板301に形成される回路と第2の半導体基板302に形成される回路は、ビア(VIA)等により接続される。
このように、撮像素子300は、第1の半導体基板301と第2の半導体基板302が多層構造を形成するように一体化されたモジュール(LSIチップ)である。モジュール内部において第1の半導体基板301と第2の半導体基板302が積層構造を形成することにより、撮像素子300は半導体基板サイズを増大させずに、より大規模な回路の実装が可能となる。つまり、撮像素子300は、コストの増大を抑制しながら、より大規模な回路の実装を可能とする。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。更に、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
例えば、上記実施形態では、撮像装置100を図1に示すように1つの装置として説明したが、撮像装置100は機能を分離させた構成となっていてもよい。具体的には、撮像装置100が監視カメラである場合、撮像レンズ101と撮像素子200からなるカメラ装置と、その他の各回路からなる制御装置に分けた構成とすることができる。その場合、カメラ装置は撮像目標を撮像可能な位置に配置し、制御装置を監視室に配置することができる。これによりカメラ装置への供給電力を低減することができる。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100 撮像装置
103 制御回路
200,300 撮像素子
214 イベント検知部
216 モード制御部
220 画素アレイ部
230 画素
240 画素ブロック
263 差分検出回路
264 比較回路

Claims (11)

  1. 複数の画素を有する複数の画素ブロックが行方向と列方向に配置された画素アレイ部と、
    複数の露出条件で前記複数の画素ブロックごとに前記複数の画素の画像信号を加算して読み出すことにより被写体を撮像する検知モードと前記複数の画素のそれぞれから画像信号を読み出して被写体を撮像する通常モードとを切り替える制御手段と、
    前記検知モードでの撮像により得られる画像データに基づいて被写体の変化を検知する検知手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記複数の露出条件のうち少なくとも1つの露出条件での撮像で被写体が変化したと判定された場合に前記検知モードから前記通常モードへの移行を行うことを特徴とする撮像素子。
  2. 前記検知手段は、
    前記複数の露出条件のうち同一の露出条件で撮像された連続する2つのフレームの間での前記画素ブロックごとの画素値の差分を求める差分検出手段と、
    前記差分に基づいて被写体の変化の有無を判定する判定手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像素子。
  3. 複数の画素が行方向と列方向に配置された画素アレイ部と、
    複数の露出条件で前記複数の画素から行又は列で間引いて画像信号を読み出して被写体を撮像する検知モードと、前記複数の画素のそれぞれから画像信号を読み出して被写体を撮像する通常モードとを切り替える制御手段と、
    前記検知モードでの撮像により得られる画像データに基づいて被写体の変化を検知する検知手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記複数の露出条件のうち少なくとも1つの露出条件での撮像で被写体が変化したと判定された場合に前記検知モードから前記通常モードへの移行を行うことを特徴とする撮像素子。
  4. 前記検知手段は、
    前記複数の露出条件のうち同一の露出条件で撮像された連続する2つのフレームの間での前記画素ごとの画素値の差分を求める差分検出手段と、
    前記差分に基づいて被写体の変化の有無を判定する判定手段と、を有することを特徴とする請求項3に記載の撮像素子。
  5. 前記通常モードは、
    前記複数の露出条件で繰り返し被写体を撮像する第1の撮影モードと、
    単一の露出条件で被写体を撮像する第2の撮影モードと、を有し、
    前記制御手段は、前記複数の露出条件のそれぞれで被写体が変化したと判定された場合に前記第1の撮影モードへの移行を行い、前記複数の露出条件のうち1つで被写体が変化したと判定された場合に前記第2の撮影モードへの移行を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像素子。
  6. 前記単一の露出条件は、被写体に対する適正な露出条件であり、
    前記複数の露出条件は、前記適正な露出条件に対して少なくとも低露出となる露出条件と高露出となる露出条件の2つを含むことを特徴とする請求項5に記載の撮像素子。
  7. 前記第1の撮影モードでの撮像が行われている場合に、露出条件の異なる連続するフレームの画像データからダイナミックレンジを拡張した画像を生成する手段を備えることを特徴とする請求項5又は6に記載の撮像素子。
  8. 前記制御手段は、前記通常モードでの撮像によるフレームの数が所定の値に達した場合に、前記検知モードへの移行を行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像素子。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の撮像素子と、
    前記撮像素子に光学像を結像させるレンズと、を備えることを特徴とする撮像装置。
  10. 複数の画素を有する複数の画素ブロックが行方向と列方向に配置された画素アレイ部を有する撮像素子の制御方法であって、
    複数の露出条件で前記複数の画素ブロックごとに前記複数の画素の画像信号を加算して読み出す検知モードで被写体を撮像するステップと、
    前記検知モードでの撮像により得られた画像データに基づいて被写体の変化を検知するステップと、
    前記複数の露出条件のうち少なくとも1つの露出条件での撮像で被写体の変化が検知された場合に、前記検知モードから前記複数の画素のそれぞれから画像信号を読み出す通常モードへ切り替えて被写体を撮像するステップと、を有することを特徴とする撮像素子の制御方法。
  11. 複数の画素が行方向と列方向に配置された画素アレイ部を有する撮像素子の制御方法であって、
    複数の露出条件で前記複数の画素から行又は列で間引いて画像信号を読み出す検知モードで被写体を撮像するステップと、
    前記検知モードでの撮像により得られた画像データに基づいて被写体の変化を検知するステップと、
    前記複数の露出条件のうち少なくとも1つの露出条件での撮像で被写体の変化が検知された場合に、前記検知モードから前記複数の画素のそれぞれから画像信号を読み出し通常モードへ切り替えて撮像を行うステップと、を有することを特徴とする撮像素子の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023027143A1 (ja) * 2021-08-25 2023-03-02 株式会社ニコン 撮像素子および撮像装置

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