JP2021026509A - 電気預かりポイントシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】新たな視点で独自の付加価値サービス(選択肢)を用意して電力事業者に対する需要家の関心を高めることを可能とする。【解決手段】電力事業者が需要家Mから購入した購入電力量を記憶する購入電力量サーバ3と、需要家Mが電力事業者から買電した使用電力量を記憶する使用電力量サーバ4と、購入電力量サーバ3および使用電力量サーバ4と通信自在に接続されたポイント管理サーバ2と、を有し、ポイント管理サーバ2は、購入電力量と使用電力量とに基づいて需要家Mにポイントを付与するポイント付与手段としてのポイント付与タスク23aを備える。【選択図】 図2

Description

この発明は、電力の需要家に対してポイントを付与する電気預かりポイントシステムに関する。
従来、事業者と需要家との間で電力を売買することを可能とする電力供給システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。このシステムは、複数の需要家からなる需要家集合体が有する複数の電源装置と、複数の電源装置から需要家集合体とは別の事業者に売却される電力をそれぞれ検出する第一売電検出部と、複数の需要家が事業者から購入する電力をそれぞれ検出する第一買電検出部と、事業者から電力会社に売却される電力を検出する第二売電検出部と、事業者が電力会社から購入する電力を検出する第二買電検出部と、を具備し、複数の電源装置から事業者に売却された電力のうち、複数の需要家が事業者から購入した電力を除いた余剰分の電力が電力会社に売却される、ようにしている。
特開2017−163746号公報
ところで、いわゆる電力自由化が進む状況においては、電力事業者はサービスの多様化を図ってさまざまな需要家の要望に応えていくことが必要とされている。そして、電力事業者にとっては、需要家に一層関心を寄せてもらい、永く安定した需給関係を築くことが望ましい。一方、需要家は、自己の電力使用態様や各電力事業者(電力供給側)から提供されるサービスなどに基づいて、自己に最適な電力事業者を選定することが可能となっている。
そこでこの発明は、新たな視点で独自の付加価値サービス(選択肢)を用意して電力事業者に対する需要家の関心を高めることを可能とする、電気預かりポイントシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、電力事業者が需要家から購入した購入電力量を記憶する購入電力量サーバと、前記需要家が前記電力事業者から買電した使用電力量を記憶する使用電力量サーバと、前記購入電力量サーバおよび前記使用電力量サーバと通信自在に接続されたポイント管理サーバと、を有し、前記ポイント管理サーバは、前記購入電力量と前記使用電力量とに基づいて前記需要家にポイントを付与するポイント付与手段を備える、ことを特徴とする電気預かりポイントシステムである。
この発明によれば、サービスに加入している需要家に対しては、自己の発電装置が発電して電力事業者へと売電した電力量と自己が使用した電力量とに基づくポイントが付与される。
請求項2の発明は、請求項1に記載の電気預かりポイントシステムにおいて、前記ポイント付与手段は、前記購入電力量と前記使用電力量とのうちの小さい値に、予め設定された単位電力量あたりのポイント数を掛けて前記需要家に付与するポイント数を算出する、ことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1に記載の電気預かりポイントシステムにおいて、前記ポイント付与手段は、前記購入電力量と前記使用電力量とのうちの小さい値に、予め設定された単位電力量あたりのポイント数を掛けた値と、前記購入電力量から前記使用電力量を引いた値と0とのうちの大きい値に、予め設定された単位電力量あたりのポイント数を掛けた値と、を足し合わせて前記需要家に付与するポイント数を算出する、ことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1から3に記載の電気預かりポイントシステムにおいて、前記ポイント付与手段が用いる前記購入電力量と前記使用電力量とのうちの少なくとも一方が、1日のうちの特定の時間帯の電力量である、ことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、サービスに加入している需要家に対しては、電力事業者へと売電した電力量と自己が使用した電力量とに基づくポイントが付与される。このように、電力事業者のサービスに加入することで、電力事業者からポイントが付与されるため、電力事業者に対する需要家の関心を高めることが可能となり、この結果、需要家と電力事業者との間に永く安定した需給関係が築かれることが期待できる。
請求項2の発明によれば、需要家の発電装置が発電した電力を電力事業者に売電した後に前記需要家が使用した電力量(謂わば、自己の使用電力に充当された発電量)に対してポイントが付与される。このため、電力事業者に対する需要家の関心を高めることが可能となる。
請求項3の発明によれば、需要家の発電装置が発電した電力を電力事業者に売電した後に前記需要家が使用した電力量(謂わば、自己の使用電力に充当された発電量)に対してポイントが付与され、さらに、前記売電した電力のうちの前記需要家が自己使用した残り(謂わば、自己の使用電力に充当されなかった発電量)に対してもポイントが付与される。このため、電力事業者に対する需要家の関心を一層高めることが可能となる。
請求項4の発明によれば、需要家が特定の時間帯に使用した電力量に対してポイントが付与される。具体的には例えば、電力需要のピーク時間帯における需要家の使用電力量に対してはポイントを付与しない一方で、電力需要のオフピーク時間帯における需要家の使用電力量に対してはポイントを付与するように設定することができる。これにより、電気の使用の仕方に関する需要家の注意喚起を通じて電力事業者に対する需要家の関心を一層高めることが可能となる。
この発明の実施の形態に係る電気預かりポイントシステムを示す概略構成図である。 図1の電気預かりポイントシステムのポイント管理サーバおよびウェブサーバを示す概略構成ブロック図である。 図1の電気預かりポイントシステムの動作を示すタイミングチャートである。
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1は、この実施の形態に係る電気預かりポイントシステム1を示す概略構成図である。この電気預かりポイントシステム1は、電力事業者(電力供給側)が電力の需要家Mに対してポイントを付与するためのシステムであり、電気預かりポイントシステム1によって提供される電気預かりポイントサービスに纏わる処理を実行するポイント管理サーバ2と、各需要家Mの太陽光発電設備などで発電した電力のうちの余剰電力量(即ち、電力事業者が各需要家Mから購入した電力量)を記憶する購入電力量サーバ3と、各需要家Mの使用電力量(即ち、電力事業者が各需要家Mへと売電した電力量)を記憶する使用電力量サーバ4とを有する。そして、少なくとも、ポイント管理サーバ2と購入電力量サーバ3とが通信自在に接続され、ポイント管理サーバ2と使用電力量サーバ4とが通信自在に接続されている(図1に示す例では、購入電力量サーバ3と使用電力量サーバ4とについても通信自在に接続されている)。
各需要家Mは、太陽光発電などの発電装置を有し、自らが使用する電力に対して発電装置が発電する電力が上回った分を余剰電力として電力事業者へと売電し、一方で、発電装置が発電する電力に対して自らが使用する電力が上回った分を電力事業者から買電している。なお、各需要家Mは余剰電力を蓄えるための蓄電池を自ら設置していても設置していなくてもどちらでもよいが、蓄電池を自ら設置している需要家Mについては、余剰電力のうちの少なくとも一部を電力事業者へと売電している場合を対象とする。また、この実施の形態では、発電装置の発電量のうち使用電力量を上回った分を余剰電力として売電している需要家Mを想定して説明するが、発電装置の発電量の全てを売電している需要家を電気預かりポイントサービスの対象として含めるようにしてもよい。
そして、この実施の形態に係る電気預かりポイントシステム1は、電力事業者が需要家Mから購入した購入電力量を記憶する購入電力量サーバ3と、需要家Mが電力事業者から買電した使用電力量を記憶する使用電力量サーバ4と、購入電力量サーバ3および使用電力量サーバ4と通信自在に接続されたポイント管理サーバ2と、を有し、ポイント管理サーバ2は、購入電力量と使用電力量とに基づいて需要家Mにポイントを付与するポイント付与手段としてのポイント付与タスク23aを備える、ようにしている。
この実施の形態では、電気預かりポイントシステム1の運用に関係する補助的な要素として、各需要家Mが通信端末6を介してアクセス可能な電力事業者のウェブサーバ5が設置され、ウェブサーバ5とポイント管理サーバ2とが通信自在に接続されている。
この実施の形態では、ポイント管理サーバ2、購入電力量サーバ3、使用電力量サーバ4、およびウェブサーバ5が各々別個のサーバとして設けられるようにしているが、これらサーバのうちの一部が1つのサーバによって構成されるようにしてもよく、また、これらサーバの全てが1つのサーバによって構成されるようにしてもよい。
購入電力量サーバ3は、所定期間(例えば、1か月)の間に電力事業者が各需要家Mから購入した電力量(kWh)の合計を記憶するサーバであり、例えば、需要家Mの売電用電力量計の検針データ(即ち、電力事業者にとっての買電データ)を収集するコンピュータ・サーバから定期的に前記検針データを受信することで、前記所定期間における需要家Mごとの購入電力量の合計を算出して管理する。なお、購入電力量サーバ3は、結果的に所定期間における購入電力量を記憶していればよく、購入電力量を算出したりする他のコンピュータ・サーバから所定期間における需要家Mごとの購入電力量の合計を受信して記憶するようにしてもよい。
使用電力量サーバ4は、前記所定期間の間に各需要家Mが電力事業者から買電した電力量(kWh)の合計を記憶するサーバであり、例えば、需要家Mの買電用電力量計の検針データ(即ち、電力事業者にとっての売電データ)を収集するコンピュータ・サーバから定期的に前記検針データを受信することで、前記所定期間における需要家Mごとの使用電力量の合計を算出して管理する。なお、使用電力量サーバ4は、結果的に所定期間における使用電力量を記憶していればよく、使用電力量を算出したりする他のコンピュータ・サーバから所定期間における需要家Mごとの使用電力量の合計を受信して記憶するようにしてもよい。
需要家Mが、電力事業者との間で、発電した電力の売電に関して複数の契約をしている場合には、購入電力量サーバ3は、売電契約ごとに所定期間における購入電力量の合計を記憶する。また、需要家Mが、電力事業者との間で、使用した電力の買電に関して複数の契約をしている場合には、使用電力量サーバ4は、買電契約ごとに所定期間における使用電力量の合計を記憶する。
通信端末6は、需要家Mが操作する端末機器であり、パーソナルコンピュータやスマートフォン(多機能携帯端末)などを含み、例えばインターネットなどの通信網7を介してウェブサーバ5と通信自在な機器として構成される。
ウェブサーバ5は、電力事業者のウェブサイトを提供するサーバであり、各需要家Mの通信端末6から通信網7を介してアクセス可能なサーバとして構成される。ウェブサーバ5は、図2に示すように、主として、メモリ51と、メインタスク52と、これらを制御などする中央処理部53とを備える。
メモリ51は、各種の情報やデータを記憶可能な記憶装置であり、例えば、サービスへの加入申込み時に需要家Mによって入力された情報などを記憶する。
メインタスク52は、ウェブサイトを提供・運営するためのタスク・プログラム群である。この実施の形態では、電力事業者のウェブサイトのうち、電気預かりポイントシステム1によって提供される電気預かりポイントサービスを運用するためのタスクについて主に説明する。このメインタスク52は、主として、加入タスク52aを備える。
メインタスク52は、通信端末6から電力事業者のウェブサイトへのアクセスがあった際、電気預かりポイントサービスへの加入を希望する需要家Mによるウェブサイトへの操作に応じ、電気預かりポイントサービスへの加入を受け付けるページを通信端末6に表示させる。
加入タスク52aは、電気預かりポイントサービスへの加入を受け付けるページの加入ボタンが選択されることによって起動し、電気預かりポイントサービスへの加入処理を実行するタスク・プログラムである。
加入タスク52aは、電気預かりポイントサービスへの加入を希望する需要家Mに関する情報(例えば、契約番号/顧客番号、契約名義、契約住所、連絡先など)の入力を求めるとともに、当該の需要家Mが電気預かりポイントサービスの加入条件を満たしているか否かを判定する。加入条件としては、例えば、当該の需要家Mが、電力事業者へと売電しており、且つ、電力事業者から買電していること、などが挙げられる。
加入タスク52aは、当該の需要家Mが加入条件を満たしていると判定した場合は、需要家Mの識別子(ID)と組み合わせて、入力された需要家Mに関する情報(「加入者情報」と呼ぶ;需要家Mの識別子(ID)を含む)をポイント管理サーバ2に対して出力する。需要家Mの識別子(ID)は、サービスへの加入処理において加入タスク52aによって新たに付与されるようにしてもよく、或いは、需要家Mに対して既に与えられている契約番号/顧客番号や電力事業者の他のサービスを通じて既に与えられているIDが用いられるようにしてもよい。
需要家Mが、電力事業者との間で、発電した電力の売電に関して複数の売電契約をしていたり、使用した電力の買電に関して複数の買電契約をしていたりする場合には、加入タスク52aは、売電契約と買電契約とを1対1で対応させた組み合わせに対して識別子(ID)を付与したり、売電契約と買電契約とを1対複数や複数対1で対応させた組み合わせに対して識別子(ID)を付与したりする。
ポイント管理サーバ2は、電気預かりポイントシステム1によって提供される電気預かりポイントサービスに纏わる処理を実行するサーバであり、図2に示すように、主として、メモリ21と、加入者データベース22と、メインタスク23と、これらを制御などする中央処理部24とを備える。
メモリ21は、各種の情報やデータを記憶可能な記憶装置であり、例えば、電気預かりポイントサービスに纏わる処理を実行する際の作業領域として機能する。
加入者データベース22は、加入者情報や電気預かりポイントサービスに纏わる処理を実行するために必要な情報を記憶するデータベースであり、各需要家Mの識別子(ID)と対応させて少なくとも現在有効なポイント数を記憶している。
メインタスク23は、電気預かりポイントサービスに纏わる処理を実行するためのタスク・プログラム群である。このメインタスク23は、主として、ポイント付与タスク23aを備える。
ポイント付与タスク23aは、購入電力量と使用電力量とに基づいて需要家Mにポイントを付与する処理を実行するタスク・プログラムである。ポイント付与タスク23aは、まず、ウェブサーバ5から出力された加入者情報を加入者データベース22に記憶する。
ポイント付与タスク23aは、加入者データベース22に記憶されている需要家Mごとに、所定期間(例えば、1か月)における購入電力量および使用電力量が確定すると、これら電力量が確定した需要家Mの識別子に基づいて、購入電力量サーバ3から購入電力量を取得するとともに、使用電力量サーバ4から使用電力量を取得する。ポイント付与タスク23aによる購入電力量や使用電力量の取得方法は、特定の仕法には限定されない。例えば、購入電力量および使用電力量が確定した後に確定した購入電力量を通知する検針通知が購入電力量サーバ3からポイント管理サーバ2へと送信されるとともに確定した使用電力量を通知する検針通知が使用電力量サーバ4からポイント管理サーバ2へと送信されるようにしてもよく、或いは、ポイント管理サーバ2が購入電力量サーバ3や使用電力量サーバ4へと定期的にアクセスして新たに確定した購入電力量および使用電力量を取得するようにしてもよい。なお、必要に応じ、加入者データベース22に記憶されている加入者情報における各需要家Mの識別子(ID)と、購入電力量サーバ3や使用電力量サーバ4に記憶されている各需要家を識別するための符号(例えば、契約番号/顧客番号)との対応付けが予め準備される。
ポイント付与タスク23aは、取得した購入電力量(kWh)と使用電力量(kWh)とを用いて、需要家Mに付与するポイント数Pを下記の数式1によって算出する。
(数1) P = Min[購入電力量,使用電力量]×a
ここに、Min[X,Y]:XとYとのうちの小さい値を選択する演算子、
購入電力量:電力事業者が需要家Mから購入した電力量(kWh)、
使用電力量:需要家Mが電力事業者から買電した電力量(kWh)、
a:単位電力量あたりに付与するポイント数(ポイント数/kWh)、
をそれぞれ表す。
数式1における購入電力量は、需要家Mによる、1日の全時間帯における売電の電力量の合計(且つ、所定期間における合計)でもよく、或いは、1日のうちの特定の時間帯における売電の電力量の合計(且つ、所定期間における合計)でもよい。また、数式1における使用電力量は、需要家Mによる、1日の全時間帯における買電の電力量の合計(且つ、所定期間における合計)でもよく、或いは、1日のうちの特定の時間帯における買電の電力量の合計(且つ、所定期間における合計)でもよい。
購入電力量として特定の時間帯における電力量が用いられる場合には、購入電力量サーバ3に記憶される購入電力量が特定の時間帯における電力量の合計であるようにしてもよく、或いは、購入電力量サーバ3に記憶されている購入電力量のうちの特定の時間帯における電力量の合計をポイント付与タスク23aが算出して用いるようにしてもよい。また、使用電力量として特定の時間帯における電力量が用いられる場合には、使用電力量サーバ4に記憶される使用電力量が特定の時間帯における電力量の合計であるようにしてもよく、或いは、使用電力量サーバ4に記憶されている使用電力量のうちの特定の時間帯における電力量の合計をポイント付与タスク23aが算出して用いるようにしてもよい。
ポイント付与タスク23aは、算出した付与ポイント数Pを、需要家Mの識別子に基づいて、加入者データベース22に記憶されている当該の需要家Mの現在有効なポイント数に加算し、加算処理後のポイント数を当該の需要家Mの現在有効なポイント数として加入者データベース22に記憶する。
次に、このような構成の電気預かりポイントシステム1の作用、動作などについて、図3に基づいて説明する。
まず、需要家Mが、通信端末6でウェブサーバ5にアクセスして(ステップS1)、電気預かりポイントサービスへの加入を受け付けるページで加入ボタンを選択する。これにより、ウェブサーバ5の加入タスク52aが起動し、当該の需要家Mの電気預かりポイントサービスへの加入処理が行われる(ステップS2)。その際、加入タスク52aにより、電気預かりポイントサービスへの加入を希望する需要家Mがサービスの加入条件を満たしているか否かが判定される。そして、ウェブサーバ5は、加入条件を満たしている需要家Mの加入者情報をポイント管理サーバ2に対して出力する(ステップS3)。
その後、所定期間における購入電力量および使用電力量が確定すると、この実施の形態では、購入電力量サーバ3や使用電力量サーバ4からポイント管理サーバ2へと検針通知が送信される(ステップS4)。
ポイント管理サーバ2へと検針通知が入力されると、ポイント付与タスク23aが起動し、ポイント付与タスク23aにより、所定期間における購入電力量と使用電力量とが用いられて数式1によって付与ポイント数Pが算出され、加入者データベース22に記憶されている需要家Mの現在有効なポイント数に前記付与ポイント数Pが加算されることによって需要家Mの現在有効なポイント数が更新される(ステップS5)。
ここで、数式1における使用電力量を1日のうちの例えば夜間時間帯(例えば、太陽光発電設備が発電を行わない時間帯)における使用電力量の合計とした場合には、昼間時間帯における需要家Mの余剰電力が電力事業者に一旦預けられたうえで、発電装置が発電する電力では需要家Mが使用する電力を賄うことができない夜間時間帯において前記一旦預けられた余剰電力が需要家Mの使用電力に充当される(自家消費される)という仮想的なサイクルが実現される。
また、需要家Mの発電した電力が電力事業者に一旦預けられたうえで需要家Mの使用電力に充当されるという仮想的なサイクルについて、例えば、需要家Mの余剰電力の電力事業者への売電単価がS(円/kWh)であるとともに需要家Mの使用電力の電力事業者からの買電単価がB(円/kWh)であり、数式1における単位電力量あたりに付与するポイント数aの金銭換算価値がV(円/kWh)であるとする。このとき、需要家Mは、余剰電力について単位電力量あたりS円の利益を得て、また、使用電力について単位電力量あたりB円を支払う一方でV円の特典を得る。したがって、B>(S+V)の場合は、費用B円と利得(S+V)円との差額は、需要家Mにとって、電力事業者による電力預かりの手数料(言い換えると、仮想蓄電池の使用料)として観念され得る。また、B=(S+V)の場合は、需要家Mは、電力事業者による電力預かりの手数料を負担することなく仮想蓄電池を使用することができる。これにより、需要家Mは、初期投資が高額になってしまう蓄電池を自ら設置していなくても、発電装置を一層有効利用することが可能となる。また、需要家Mは、蓄電池を自ら設置しているものの容量が不足している場合には、蓄電池の容量を超える分の余剰電力を売電することにより、蓄電池を増設しなくても、発電装置を一層有効利用することが可能となる。
さらに、数式1における使用電力量を1日のうちの電力需要のオフピーク時間帯における使用電力量の合計とするとともに上記における売電単価S、買電単価B、および金銭換算価値Vの間の関係をB<(S+V)とした場合には、電力需要のピーク時間帯における需要家の使用電力量に対してはポイントが付与されない一方で、電力需要のオフピーク時間帯における需要家の使用電力量に対しては利得が特に大きいポイントが付与されることとなる。これにより、需要家Mは蓄電池の新設や増設に伴う費用を節約しつつ発電装置を有効利用することが可能となり、また、電気の使用の仕方に関する需要家Mの注意喚起を促すことが可能となる。また、数式1における購入電力量を1日のうちの電力需要のピーク時間帯における購入電力量の合計とするとともに使用電力量を1日のうちの電力需要のオフピーク時間帯における使用電力量の合計とした場合には、電力需要のピーク時間帯において余剰電力を売電して且つオフピーク時間帯において使用した場合にポイントが付与されることとなる。これにより、需要家Mは蓄電池の新設や増設に伴う費用を節約しつつ発電装置を有効利用することが可能となり、また、電気の使用の仕方に関する需要家Mの注意喚起を促すことが可能となる。
なお、数式1では購入電力量と使用電力量とのうちの小さい値に対してポイントが付与されるようにしているので、ポイント付与の対象になる、需要家Mの使用電力に仮想的に充当される電力量は、購入電力量(即ち、需要家Mが電力事業者に仮想的に預けた電力量)が上限になる。
このように、この電気預かりポイントシステム1によれば、サービスに加入している需要家Mに対しては、電力事業者へと売電した電力量(余剰電力量)と自己が使用した電力量とに基づくポイントが付与される。このように、電力事業者のサービスに加入することで、電力事業者からポイントが付与されるため、電力事業者に対する需要家Mの関心を高めることが可能となり、この結果、需要家Mと電力事業者との間に永く安定した需給関係が築かれることが期待できる。
さらに、上述のような電気預かりポイントサービスは、既存の料金体系(料金メニュー)を変更することなく導入可能であり、また、購入電力量や使用電力量に関する既存のデータやシステムを活用することで実現可能であり、手間やコストを抑制しつつ、サービスを導入・実現することが可能である。
(実施の形態2)
この実施の形態では、ポイント付与タスク23aによる付与ポイント数Pの計算方法が実施の形態1と異なり、その他の構成は実施の形態1と同等であるので、付与ポイント数Pの計算方法以外の説明を省略する。
この実施の形態では、ポイント付与タスク23aは、付与ポイント数Pを下記の数式2によって算出する。
(数2) P = Min[購入電力量,使用電力量]×a
+Max[(購入電力量−使用電力量),0]×b
ここに、Min[X,Y]:XとYとのうちの小さい値を選択する演算子、
Max[X,Y]:XとYとのうちの大きい値を選択する演算子、
購入電力量:電力事業者が需要家Mから購入した電力量(kWh)、
使用電力量:需要家Mが電力事業者から買電した電力量(kWh)、
a,b:単位電力量あたりに付与するポイント数(ポイント数/kWh)、
をそれぞれ表す。
数式2では、数式1と比べ、ポイントが付与される対象が広げられている。すなわち、需要家Mが売電した電力のうち自己の使用電力に仮想的に充当された電力量に対してポイントが付与されることに加え、需要家Mが売電した電力のうち自己の使用電力に充当されなかった電力量に対してもポイントが付与されるようになっている。したがって、需要家Mは、電力事業者に一旦預けた電力について、自家消費した分に応じた特典に加え、自家消費では使い切れなかった分に応じた特典も得ることができる。なお、aとbとは、同じ値でもよく、或いは、異なる値でもよい。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記の実施の形態では、電力事業者のウェブサイトでの加入処理(ステップS1〜S3)を経てポイント付与処理(ステップS4,S5)が実行されるようにしているが、加入処理自体(言い換えると、ウェブサーバ5を経由した処理が行われること)はこの発明の必須の構成ではなく、加入者情報はどのように整備・準備されてもよい。
1 電気預かりポイントシステム
2 ポイント管理サーバ
21 メモリ
22 加入者データベース
23 メインタスク
23a ポイント付与タスク
24 中央処理部
3 購入電力量サーバ
4 使用電力量サーバ
5 ウェブサーバ
51 メモリ
52 メインタスク
52a 加入タスク
53 中央処理部
6 通信端末
7 通信網
M 需要家

Claims (4)

  1. 電力事業者が需要家から購入した購入電力量を記憶する購入電力量サーバと、
    前記需要家が前記電力事業者から買電した使用電力量を記憶する使用電力量サーバと、
    前記購入電力量サーバおよび前記使用電力量サーバと通信自在に接続されたポイント管理サーバと、を有し、
    前記ポイント管理サーバは、
    前記購入電力量と前記使用電力量とに基づいて前記需要家にポイントを付与するポイント付与手段を備える、
    ことを特徴とする電気預かりポイントシステム。
  2. 前記ポイント付与手段は、
    前記購入電力量と前記使用電力量とのうちの小さい値に、予め設定された単位電力量あたりのポイント数を掛けて前記需要家に付与するポイント数を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気預かりポイントシステム。
  3. 前記ポイント付与手段は、
    前記購入電力量と前記使用電力量とのうちの小さい値に、予め設定された単位電力量あたりのポイント数を掛けた値と、
    前記購入電力量から前記使用電力量を引いた値と0とのうちの大きい値に、予め設定された単位電力量あたりのポイント数を掛けた値と、
    を足し合わせて前記需要家に付与するポイント数を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気預かりポイントシステム。
  4. 前記ポイント付与手段が用いる前記購入電力量と前記使用電力量とのうちの少なくとも一方が、1日のうちの特定の時間帯の電力量である、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電気預かりポイントシステム。
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