JP2021025581A - コントロールバルブ - Google Patents

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邦男 金原
Kunio Kanehara
邦男 金原
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Abstract

【課題】コントロールバルブの一つの態様によれば、調整部材による弾性力の調整を容易に行うことができるコントロールバルブを提供すること。【解決手段】コントロールバルブ1は、バルブボディ2と、バルブボディ2の収納部26内に配置されたスプール弁体と、収納部26のX軸方向正側に接続され、通電より磁力を生じさせてスプール弁体を移動させるソレノイド4と、収納部26内のX軸方向負側に配置され、スプール弁体をソレノイド4側に押し込む弾性力を付与する弾性部材と、弾性部材に対してX軸方向負側に配置され、スプール弁体に対する弾性力を調整する調整部材6とを備える。Z軸方向をバルブボディ2の高さ方向としたとき、バルブボディ2は、調整部材6に対してX軸方向負側の延長方向に位置する部分に設けられ、調整部材6よりも高さが低い低位置部28を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、コントロールバルブに関する。
従来から、自動車には、自動変速機が搭載された自動車がある。自動変速機は、変速機構を制御するためのコントロールバルブを備える。コントロールバルブは、例えば、駆動用のオイルが通過する油路(油圧回路)を有するバルブボディと、油圧回路にオイルを供給する供給源となるオイルポンプと、油圧回路を切り換える種々の切換弁とを備える。
バルブボディは、例えば、裏面に設けられ、溝で構成された油路を有するアッパボディ(上ボディ)と、アッパボディの裏面側に重ねられるローワーボディ(下ボディ)と、アッパボディとローワーボディとの間に配置されるセパレートプレートとを有する(例えば、特許文献1参照)。
また、切換弁としては、例えば、ソレノイドバルブが挙げられる。ソレノイドバルブには、スリーブタイプのソレノイドバルブの他に、スリーブを不要とした(省略した)スリーブレスタイプのソレノイドバルブがある。スリーブレスタイプのソレノイドバルブは、スナップ式の留め具やボルト等の固定手段によって、バルブボディに対して固定されることがある(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に記載の発明では、スプールを押し込むバネの弾発力を調整するアジャスタとしての雄ねじを備える。そして、バネの弾発力の調整は、コントロールバルブの組み立てが完了した後にアジャスタの位置を調整して行われる。
特開2006−322565号公報 特開2004−150467号公報
しかしながら、特許文献2に記載の発明では、アジャスタの位置調整に必要な領域を確保するために、ソレノイドバルブの配置に制限があった。そのため、例えばアジャスタの位置調整に用いられる工具等が前記領域に入らず、その結果、アジャスタの位置調整が困難となるという問題が生じる。
本発明の目的は、コントロールバルブの一つの態様によれば、調整部材による弾性力の調整を容易に行うことができるコントロールバルブを提供することにある。
本発明のコントロールバルブの一つの態様は、軸方向に沿って設けられた空間を有し、軸方向と直交する方向に突出した収納部と、前記空間につながって設けられ、液体が通過する複数の流路とを有するバルブボディと、前記空間内に軸方向に沿って移動可能に収納され、該移動により前記空間と前記各流路との間での前記液体の通過と遮断とを切り換えるスプール弁体と、前記収納部の軸方向一方側に接続され、通電より磁力を生じさせて前記スプール弁体を移動させるソレノイドと、前記収納部内の軸方向他方側に配置され、前記スプール弁体を前記ソレノイド側に押し込む弾性力を付与する弾性部材と、前記弾性部材に対して軸方向他方側に配置され、前記スプール弁体に対する前記弾性力を調整する調整部材とを備え、前記収納部の突出方向を前記バルブボディの高さ方向としたとき、前記バルブボディは、前記調整部材に対して軸方向他方側の延長方向に位置する部分に設けられ、前記調整部材よりも高さが低い低位置部を有することを特徴とする。
本発明のコントロールバルブの一つの態様によれば、調整部材による弾性力の調整を容易に行うことができる。
図1は、本発明のコントロールバルブの実施形態を示す斜視図である。 図2は、図1中の矢印A方向から見た図(側面図)である。 図3は、図1中の矢印B方向から見た図(正面図)である。 図4は、図1中のC−C線断面図である。 図5は、図1に示すコントロールバルブにおいて調整部材が固定された状態(一例)を示す縦断面図である。 図6は、図1に示すコントロールバルブにおいて調整部材が固定された状態(一例)を示す縦断面図である。 図7は、図1に示すコントロールバルブにおいて調整部材に対する固定が解除された状態(一例)を示す縦断面図である。 図8は、図1に示すコントロールバルブにおいて調整部材に対する固定が解除された状態(一例)を示す縦断面図である。 図9は、図1に示すコントロールバルブにおいて固定部材に対する操作を行う状態(一例)を示す斜視図である。 図10は、図1に示すコントロールバルブにおいて調整部材に対する操作を行う状態(一例)を示す斜視図である。
図1〜図10を参照して本発明のコントロールバルブの実施形態について説明する。なお、以下では、説明の便宜上、互いに直交する3軸をX軸、Y軸およびZ軸を設定する。一例として、X軸とY軸を含むXY平面が水平となっており、Z軸が鉛直となっている。X軸と平行な方向を「軸方向(軸O2方向)」と言い、この軸を中心とする径方向を単に「径方向」と言い、前記軸を中心とする周方向を単に「周方向」と言うことがある。また、X軸方向正側を「軸方向一端側」または単に「一端側」と言い、X軸方向負側を「軸方向他端側」または単に「他端側」と言うことがある。本明細書中において、上下方向、水平方向、上側および下側とは、単に各部の相対位置関係を説明するための名称であり、実際の配置関係等は、これらの名称で示される配置関係等以外の配置関係等であってもよい。
図1に示すコントロールバルブ1は、例えば自動車等の車両に搭載され、変速機構の作動を制御することができる。コントロールバルブ1は、バルブボディ2と、スプール弁体3と、ソレノイド4と、弾性部材5と、調整部材6と、固定部材7と、コネクタ8Aとを備える。以下、各部の構成について説明する。
図1〜図3に示すように、バルブボディ2は、板状の第1ボディ21と、板状の第2ボディ22と、板状の第3ボディ23と、シート状の第1セパレータ24と、シート状の第2セパレータ25とを有する。そして、Z軸方向負側(下側)から、第3ボディ23、第2セパレータ25、第2ボディ22、第1セパレータ24、第1ボディ21が順に重ねて配置される。これにより、例えばバルブボディ2を製造する際に、第1ボディ21、第2ボディ22、第3ボディ23、第1セパレータ24および第2セパレータ25を前記の順に重ねるという簡単な作業で、バルブボディ2を迅速かつ容易に組み立てることができる。なお、本実施形態では、バルブボディ2は、コントロールバルブ1が車両に搭載された状態で、第1ボディ21が最も上側に位置する。
第1ボディ21は、軸O2方向と直交する方向、すなわち、Z軸方向正側(上方)に向かって突出して設けられた収納部26を有する。収納部26には、スプール弁体3が収納される。本実施形態では、収納部26は、Y軸方向(軸O2方向と直交する方向)に間隔を置いて3つ配置される。以下、これら3つの収納部26を、Y軸方向負側から順に「収納部26A」、「収納部26B」、「収納部26C」と言うことがある。なお、収納部26の配置数は、3つに限定されず、例えば、1つ、2つまたは4つ以上であってもよい。
収納部26A、収納部26Bおよび収納部26Cは、配置箇所が異なること以外は、同じ構成であるため、収納部26Aについて代表的に説明する。
図4に示すように、収納部26Aは、軸O2方向に沿って設けられた空間261を有する。空間261内には、後述するスプール弁体3が軸O2方向に沿って移動可能に収納された状態となる。
また、収納部26AのX軸方向負側(軸O2方向他方側)には、軸O2方向に沿って、空間261まで貫通する雌ねじ262が設けられる。雌ねじ262には、後述する調整部材6の雄ねじ61が螺合する(thread)ことにより連結される。
第1ボディ21は、収納部26Aの空間261につながって設けられた複数の流路27を有する。各流路27は、液体Qが通過することができる。なお、流路27の配置数については、複数であれば、特に限定されない。また、各流路27の形状については、特に限定されず、例えば、直線形状、湾曲形状、屈曲形状、または、これらの形状を組み合わせた形状等が挙げられる。また、各流路27を通過する液体Qは、例えば本実施形態のようにコントロールバルブ1が車両の変速機構の作動を制御する場合、作動流体としてのオイルとすることができる。
第1ボディ21は、収納部26Aの空間261につながって設けられた戻し流路29を有する。空間261のX軸方向正側の部分は、液体Qが流路27を通過するときに生じる振動、すなわち、脈動を減衰させるダンピング室261aとして機能する。例えばコントロールバルブ1が、液体Qが貯留された貯留槽であるオイルパン内に収納して使用され、第1ボディ21がオイルパンの液面よりも高い位置にある場合、戻し流路29は、空間261から排出された液体Qをダンピング室261aに戻して、ダンピング室261a内を常時液体Qで満たすことができる。これにより、コントロールバルブ1での振動(油振)を低減することができる。
空間261内には、スプール弁体3が軸O2方向に沿って移動可能に収納される。図4に示すように、スプール弁体3は、軸O2方向と平行な中心軸を有する円柱体で構成され、外径が異なる複数の大径部31と複数の小径部32とを有する。そして、スプール弁体3が空間261内を軸O2方向に沿って移動した際、空間261内での各大径部31および各小径部32の位置(X軸座標)が変化して、各流路27を開閉することができる。これにより、空間261と各流路27との間での液体Qの通過と遮断とを切り換えることができる。
前述したように、第1ボディ21は、3つの収納部26を有する。そして、各収納部26のX軸方向正側には、ソレノイド4を接続することができる。以下、収納部26Aに接続されたソレノイド4を「ソレノイド4A」、収納部26Bに接続されたソレノイド4を「ソレノイド4B」、収納部26Cに接続されたソレノイド4を「ソレノイド4C」と言うことがある。
ソレノイド4A、ソレノイド4Bおよびソレノイド4Cは、配置箇所が異なること以外は、同じ構成であるため、ソレノイド4Aについて代表的に説明する。
図4に示すように、ソレノイド4Aは、ボビン41と、プランジャ42と、コイル43と、ケース44と、コア45と、ヨーク46と、コネクタ47を有する。
ボビン41は、貫通孔411を有する筒状の部材である。貫通孔411は、X軸方向と平行な軸O2方向に沿って貫通する。ボビン41は、磁性を有する金属材料で構成される。
ボビン41の外周部414には、導電性を有するコイル43が巻回される。そして、コイル43を通電状態とすることにより、ボビン41とコア45とヨーク46とで磁気回路が構成されて、磁力を生じさせることができる。これにより、プランジャ42をスプール弁体3ごとX軸方向負側に向かって移動させることができる。なお、スプール弁体3のX軸方向正側への移動は、後述する弾性部材5が担う。これにより、軸O2方向に沿ったスプール弁体3の往復動が可能となる。
ボビン41の貫通孔411には、コア45とヨーク46とが挿入され、さらに内側にプランジャ42が挿入される。
コア45は、X軸方向負側に配置され、ヨーク46は、X軸方向正側に配置される。
コア45は、全体として円筒状であり、X軸方向と平行に配置される。また、ヨーク46も、全体として円筒状であり、X軸方向と平行に配置される。コア45およびヨーク46は、ボビン41と同様に、磁性を有する金属材料で構成される。これにより、プランジャ42を十分に移動させることができる程度の磁気回路を生じさせることができる。
プランジャ42は、コア45とヨーク46とにまたがって配置され、軸O2方向に沿って往復動可能に支持される。プランジャ42は、円筒状のプランジャ本体422と、プランジャ本体422に挿入されたプランジャピン421を有する。プランジャピン421は、少なくともX軸方向正側に突出しており、スプール弁体3に接する。
ケース44は、円筒状なし、内側にボビン41、プランジャ42、コイル43、コア45およびヨーク46を収納する。また、ケース44は、X軸方向負側の部分がカシメにより収納部26Aに固定される。これにより、収納部26Aにソレノイド4Aが接続された状態となる。
コネクタ47は、ケース44のZ軸方向負側に突出しており、コイル43への通電を行うカプラ(図示せず)が接続される。このカプラのコネクタ47への接続方向は、本実施形態ではX軸方向負側に向かう方向となるが、これに限定されない。
このように、第1ボディ21(バルブボディ2)は、収納部26の配置数分だけ、ソレノイド4を接続可能に構成される。これにより、各ソレノイド4に対応したスプール弁体3をそれぞれ独立して移動させることができる。
また、複数のソレノイド4は、収納部26と同様に、Y軸方向(軸O2方向と直交する方向)に間隔を置いて配置される。これにより、第1ボディ21に各ソレノイド4を接続する際、その接続作業を容易に行うことができる。なお、ソレノイド4Aとソレノイド4Bとの間隔と、ソレノイド4Bとソレノイド4Cとの間隔とは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
本実施形態では、コントロールバルブ1は、バルブボディ2に各ソレノイド4が接続される構成であるため、スリーブレスタイプのソレノイドバルブとなる。「スリーブレスソレノイドバルブ」とは、スプール弁体3をバルブボディ2における収納部26に直接収納し、ソレノイド4(電磁部)をバルブボディ2に直接カシメることで、構成されるものである。そして、コントロールバルブ1がスリーブレスソレノイドバルブであることにより、流路27を形状や配置を簡単にすることができ、また、コントロールバルブ1を構成する部品点数も低減することができ、よって、コントロールバルブ1の小型軽量化、低コスト化を図ることができる。
図4に示すように、収納部26内のX軸方向負側(軸O2方向他方側)、すなわち、スプール弁体3を介してソレノイド4Aと反対側に位置するダンピング室261a内には、弾性部材5が配置される。また、弾性部材5に対してX軸方向負側(軸O2方向他方側)には、調整部材6が配置される。
弾性部材5は、コイルバネ51であり、X軸方向正側でスプール弁体3に接触し、X軸方向負側で調整部材6に接触する。また、弾性部材5は、スプール弁体3と調整部材6との間で、圧縮状態で維持される。これにより、弾性部材5は、簡単な構成で、スプール弁体3をソレノイド4側に押し込む弾性力F5を過不足なく付与することができる。そして、弾性力F5と、ソレノイド4Aによる磁力とが相まって、スプール弁体3を軸O2方向に沿って往復動させることができる。
調整部材6は、スプール弁体3に対する弾性力F5を調整することができる。調整部材6は、円柱状をなしている。調整部材6は、外周部に、収納部26の雌ねじ262と螺合することにより連結される雄ねじ61を有する。そして、X軸方向負側から見て、軸O2を中心として調整部材6を時計回りに回転させることにより、調整部材6をX軸方向正側に向かって移動させることができる。これにより、弾性部材5は、スプール弁体3と調整部材6との間でさらに圧縮され、よって、スプール弁体3に対する弾性力F5が増大する。また、X軸方向負側から見て、軸O2を中心として調整部材6を反時計回りに回転させることにより、調整部材6をX軸方向負側に向かって移動させることができる。これにより、弾性部材5は、スプール弁体3と調整部材6との間での圧縮状態が緩和され、よって、スプール弁体3に対する弾性力F5が減少する。このように調整部材6を軸O2回りに回転させるという簡単な操作で、図5、図6に示すように、軸O2方向に沿った調整部材6の位置を変更することができる。そして、調整部材6の位置に応じて弾性部材5の圧縮の程度が変化することとなり、よって、スプール弁体3に対する弾性力F5を容易に調整することができる。
また、調整部材6は、X軸方向負側(軸O2方向他方側)に設けられた凹部(第1凹部)62と、X軸方向正側(軸O2方向一方側)に設けられた凹部(第2凹部)63とを有する。
図10に示すように、凹部62には、六角レンチ(レンチ)11を挿入することができる形状をなす。そして、凹部62に挿入された状態の六角レンチ11を操作することにより、調整部材6を軸O2回りに容易に回転させることができる。
凹部63は、弾性部材5のX軸方向負側が接触するバネ座として機能する。一方、スプール弁体3にも、弾性部材5のX軸方向正側が接触するバネ座として機能する凹部33が設けられる。凹部63および凹部33により、弾性部材5は、安定して伸縮することができる。なお、凹部63および凹部33は、いずれも、テーパ状をなすのが好ましい。これにより、コントロールバルブ1を組み立てる際、弾性部材5のX軸方向負側を凹部63に挿入し、弾性部材5のX軸方向正側を凹部33に挿入する作業を容易に行うことができる。また、組立後のコントロールバルブ1では、弾性部材5が伸縮した際、弾性部材5の外周部と凹部63の内周部との間に摩擦が生じるのを防止することができる。これにより、弾性部材5の外周部と凹部63の内周部とが摩耗するのを防止することができる。同様に、弾性部材5が伸縮した際、弾性部材5の外周部と凹部33の内周部との間に摩擦が生じるのを防止することができる。これにより、弾性部材5の外周部と凹部33の内周部とが摩耗するのを防止することができる。
固定部材7は、バルブボディ2の第1ボディ21に対して調整部材6を着脱自在に固定する、すなわち、第1ボディ21に対して調整部材6を固定する固定状態(図5、図6参照)と、固定状態を解除する解除状態(図7、図8参照)とを取り得る。ここで、「固定状態」とは、調整部材6に軸O2回りのトルクが付与されても、軸O2に沿った調整部材6の位置が規制される、すなわち、位置が不変の状態をいう。また、「解除状態」とは、調整部材6に軸O2回りのトルクが付与された場合、軸O2に沿って調整部材6が移動可能な状態をいう。
固定部材7は、収納部26の外側に配置されたナット71である。ナット71は、調整部材6の雄ねじ61と螺合により連結される雌ねじ72を有する。図9に示すように、スパナ12をナット71に引っ掛けてそのまま操作することにより、固定部材7を調整部材6に対して軸O2回りに容易に回転させることができる。なお、スパナ12としては、特に限定されず、例えば、図9に示すメガネスパナや、その他、ボックススパナ等が挙げられる。
そして、X軸方向負側から見て、軸O2を中心として固定部材7を時計回転させることにより、固定部材7をX軸方向正側に向かって移動させることができる。これにより、固定部材7のX軸方向正側(軸O2方向一方側)の端面73と、収納部26のX軸方向負側(軸O2方向他方側)の端面263とが接近していき、遂には、図5、図6に示すように、固定部材7の端面73と、収納部26の端面263とが接触する。このとき、固定状態となり、バルブボディ2に対して調整部材6を十分に固定することができ、スプール弁体3に対する弾性部材5の弾性力F5を一定に維持することができる。
また、固定状態から解除状態にする場合は、X軸方向負側から見て、軸O2を中心として固定状態にある固定部材7を反時計回りに回転させることにより、固定部材7をX軸方向正側に向かって移動させることができる。これにより、図7、図8に示すように、固定部材7の端面73と、収納部26の端面263とが離間して、解除状態となる。解除状態では、固定状態を十分に解除することができる。これにより、調整部材6の位置を変更して、弾性力F5の再調整が可能となる。また、解除状態では、調整部材6を第1ボディ21から離脱させることができる(図8参照)。
例えば、第1ボディ21に調整部材6を連結する際に、調整部材6の姿勢が軸O2に対して傾斜してしまい、その結果、第1ボディ21の雌ねじ262が変形等により破損した場合、第1ボディ21は破棄されるが、コントロールバルブ1を構成する部品の一つである調整部材6については、そのまま再利用したいという要望がある。前述したように、解除状態では、調整部材6を第1ボディ21から離脱させることができる。これにより、前記の要望を満たすべく、第1ボディ21から離脱させた調整部材6を新たな第1ボディ21に連結して、当該調整部材6を再利用することができる。また、調整部材6と同様に、例えば、弾性部材5等のコントロールバルブ1を構成する他の部品も再利用可能となる。
図1、図2に示すように、収納部26の突出方向、すなわち、Z軸方向をバルブボディ2の高さ方向としたとき、第1ボディ21(バルブボディ2)は、各調整部材6に対してX軸方向負側(軸O2方向他方側)の延長方向に位置する部分に設けられ、調整部材6よりも高さが低い低位置部28を有する。なお、低位置部28は、図示するように凹凸形状を有しているが、これに限定されず、例えば、平坦な形状であってもよい。
また、図3に示すように、低位置部28は、特に、各調整部材6の凹部62よりも低いのが好ましい。これにより、X軸方向負側から見たとき、各凹部62を遮るものは、ほどんどなく、また、あったとしても、各凹部62に挿入される六角レンチ11の操作に支障をきたす程度ではない。これにより、例えば産業ロボット(図示せず)により弾性力F5の調整を自動化する場合、図10に示すように、産業ロボットに装着された六角レンチ11を軸O2に沿ってX軸方向負側から凹部62に向かって移動させて、凹部62に迅速に挿入することができる。そして、凹部62に挿入された状態の六角レンチ11を操作することにより、調整部材6を軸O2回りに回転させることができる。これにより、調整部材6による弾性力F5の調整を容易に行うことができる。また、弾性力F5の調整後は、六角レンチ11を前記とは反対方向に移動させることにより、六角レンチ11を凹部62から抜去することができる。また、低位置部28により、六角レンチ11の移動が単純な直線運動とすることが可能となるため、産業ロボットによる組立自動化も容易となる。
また、図3に示すように、低位置部28は、各固定部材7よりも低いのが好ましい。これにより、前記と同様に、X軸方向負側から見たとき、各固定部材7を遮るものは、ほどんどなく、また、あったとしても、各固定部材7に引っ掛けられるスパナ12の操作に支障をきたす程度ではない。これにより、例えば産業ロボット(図示せず)により固定部材7の位置調整を自動化する場合、図9に示すように、産業ロボットに装着されたスパナ12を軸O2に沿ってX軸方向負側から固定部材7に向かって移動させ、固定部材7に引っ掛けることができる。そして、固定部材7に引っ掛けられた状態のスパナ12を操作することにより、スパナ12を軸O2回りに回転させることができる。これにより、固定部材7を容易に固定状態または解除状態とすることができる。また、低位置部28により、スパナ12の移動が、六角レンチ11の移動と同様に、単純な直線運動とすることが可能となるため、産業ロボットによる組立自動化もより容易となる。これにより、コントロールバルブ1の量産化が向上する。
なお、六角レンチ11とスパナ12とは、本実施形態ではそれぞれ独立して図示されているが、六角レンチ11とスパナ12とが連結された1つ工具として構成されていてもよい。
また、六角レンチ11の操作とスパナ12の操作とは、それぞれ、産業ロボットにより自動化されているが、これに限定されず、例えば、手動であってもよい。もっとも、本実施形態によれば、各固定部材7のX軸方向負側に、六角レンチ11やスパナ12などの工具の操作を遮る障害物が存在しないため、特に産業ロボットを用いた自動化によるアジャスタの調整作業をより効率よく行うことが可能となる。
図1、図2に示すように、低位置部28上には、コネクタ8Aが配置、固定される。コネクタ8Aは、複数本のケーブル82を介して、各ソレノイド4と電気的に接続される。
図3に示すように、コネクタ8Aは、X軸方向負側(軸O2方向他方側)から見たとき、収納部26B側に位置する調整部材6および固定部材7と、収納部26Cに位置する調整部材6および固定部材7との間に位置する。これにより、六角レンチ11を用いて調整部材6による弾性力F5の調整をする際、六角レンチ11をコネクタ8Aが妨げるのを防止することができ、よって、六角レンチ11の操作を容易に行うことができる。同様に、スパナ12を用いて固定部材7の位置調整をする際、スパナ12をコネクタ8Aが妨げるのを防止することができ、よって、スパナ12の操作を容易に行うことができる。
また、図1に示すように、コネクタ8Aは、ケーブル82と反対側で、コネクタ8Aと電気的に接続されるカプラ8Bが挿入される開口部81を有する。開口部81は、X軸方向負側(軸O2方向他方側)に臨む。これにより、コネクタ8Aに対するカプラ8Bの挿入方向がX軸方向(軸O2方向)と平行となる、すなわち、一致することとなり、コネクタ8Aにカプラ8Bを挿入した状態のままでも、調整部材6による弾性力F5の調整や固定部材7の位置調整を容易に行うことができる。なお、カプラ8Bのコネクタ8Aへの接続方向は、本実施形態ではX軸方向負側に向かう方向となるが、これに限定されず、例えば、Z軸方向負側に向かう方向であってもよい。
以上、本発明のコントロールバルブを図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、コントロールバルブを構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、固定部材7は、ナット71に限定されず、例えば、調整部材6の構成によっては、スペーサ形状のナット(長ナット)等のピン状の部材とすることもできる。
1…コントロールバルブ、2…バルブボディ、21…第1ボディ、22…第2ボディ、23…第3ボディ、24…第1セパレータ、25…第2セパレータ、26…収納部、26A…収納部、26B…収納部、26C…収納部、261…空間、261a…ダンピング室、262…雌ねじ、263…面、27…流路、28…低位置部、29…戻し流路、3…スプール弁体、31…大径部、32…小径部、33…凹部、4…ソレノイド、4A…ソレノイド、4B…ソレノイド、4C…ソレノイド、41…ボビン、411…貫通孔、414…外周部、42…プランジャ、421…プランジャピン、422…プランジャ本体、43…コイル、44…ケース、45…コア、46…ヨーク、47…コネクタ、5…弾性部材、51…コイルバネ、6…調整部材、61…雄ねじ、62…凹部(第1凹部)、63…凹部(第2凹部)、7…固定部材、71…ナット、72…雌ねじ、73…面、8A…コネクタ、81…開口部、82…ケーブル、8B…カプラ、11…六角レンチ(レンチ)、12…スパナ、F5…弾性力、O2…軸、Q…液体

Claims (9)

  1. 軸方向に沿って設けられた空間を有し、軸方向と直交する方向に突出した収納部と、前記空間につながって設けられ、液体が通過する複数の流路とを有するバルブボディと、
    前記空間内に軸方向に沿って移動可能に収納され、該移動により前記空間と前記各流路との間での前記液体の通過と遮断とを切り換えるスプール弁体と、
    前記収納部の軸方向一方側に接続され、通電より磁力を生じさせて前記スプール弁体を移動させるソレノイドと、
    前記収納部内の軸方向他方側に配置され、前記スプール弁体を前記ソレノイド側に押し込む弾性力を付与する弾性部材と、
    前記弾性部材に対して軸方向他方側に配置され、前記スプール弁体に対する前記弾性力を調整する調整部材とを備え、
    前記収納部の突出方向を前記バルブボディの高さ方向としたとき、前記バルブボディは、前記調整部材に対して軸方向他方側の延長方向に位置する部分に設けられ、前記調整部材よりも高さが低い低位置部を有することを特徴とするコントロールバルブ。
  2. 前記収納部の軸方向他方側には、前記空間まで貫通する雌ねじが設けられており、
    前記調整部材は、円柱状をなし、外周部に前記雌ねじと連結される雄ねじを有する請求項1に記載のコントロールバルブ。
  3. 前記調整部材は、軸方向他方側に設けられ、レンチが挿入される凹部を有し、
    前記低位置部は、前記凹部よりも低い請求項2に記載のコントロールバルブ。
  4. 前記バルブボディに対して前記調整部材を着脱自在に固定する固定部材を備え、
    前記低位置部は、前記固定部材よりも低い請求項1〜3のいずれか1項に記載のコントロールバルブ。
  5. 前記収納部の軸方向他方側には、前記空間まで貫通する雌ねじが設けられており、
    前記調整部材は、円柱状をなし、外周部に前記雌ねじと連結される雄ねじを有し、
    前記固定部材は、前記収納部の外側で前記雄ねじと連結されるナットである請求項4に記載のコントロールバルブ。
  6. 前記低位置部上に配置され、前記ソレノイドと電気的に接続されるコネクタを備え、
    前記収納部は、少なくとも2つ配置されており、
    前記コネクタは、軸方向他方側から見たとき、前記2つの収納部の間に位置する請求項1〜5のいずれか1項に記載のコントロールバルブ。
  7. 前記コネクタは、該コネクタと電気的に接続されるカプラが挿入される開口部を有し、
    前記開口部は、軸方向他方側に臨む請求項6に記載のコントロールバルブ。
  8. 前記バルブボディは、前記ソレノイドを複数接続可能に構成される請求項1〜7のいずれか1項に記載のコントロールバルブ。
  9. 前記複数のソレノイドは、軸方向と直交する方向に間隔を置いて配置される請求項8に記載のコントロールバルブ。

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