JP6839849B2 - 流路切換弁 - Google Patents

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本発明は、流路切換弁に関する。
弁室に連通する複数の流体排出孔を備え、当該複数の流体排出孔の各々の開閉状態を制御することにより、流路を切り換える流路切換弁が知られている。例えば、流路切換弁を、冷媒の供給流路に設ける場合には、流路切換弁によって、各分岐流路に供給される冷媒の量を制御することが可能となる。
関連する技術として、特許文献1には、自動販売機用電動式切換弁が開示されている。特許文献1に記載の自動販売機用電動式切換弁では、弁シート面に対する弁体の回転角を制御することにより、各分岐流路に供給される冷媒の量が制御される。より具体的には、弁体には、2個の弁体部が突設されている。第1の弁体部は、3つの弁ポートのすべてを同時に覆うことができる形状を有し、第2の弁体部は、3つの弁ポートのうちの1つの弁ポートのみを覆うことができる形状を有する。そして、特許文献1に記載の自動販売機用電動式切換弁では、弁シート面に対する弁体の回転角を制御することにより、3つの弁ポートの開閉の8つの組み合わせのうちのいずれか一つが選択される。
特許第4623797号公報
特許文献1に記載の自動販売機用電動式切換弁のように回転弁体を用いた流路切換弁は、部品点数が多く、流路切換弁製造時の組立工数が多く、製造コストが高い。
そこで、本発明の目的は、製造コストを低減可能な流路切換弁を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明による流路切換弁は、弁室を内部に有し、流体供給孔が設けられたハウジング部材と、前記弁室に連通する第1流体排出孔を開閉する第1弁体と、前記弁室に連通する第2流体排出孔を開閉する第2弁体と、前記第1流体排出孔および前記第2流体排出孔を有する弁シート部と、前記第1弁体を第1直線に沿って移動させる第1駆動部と、前記第2弁体を第2直線に沿って移動させる第2駆動部とを具備する。前記第1駆動部と前記第2駆動部とは、前記弁シート部を挟んで対向配置されている。
上記流路切換弁において、前記第1流体排出孔の大きさは、前記第2流体排出孔の大きさと等しくてもよい。
上記流路切換弁は、前記弁室に連通する第3流体排出孔を開閉する第3弁体を更に具備していてもよい。また、上記流路切換弁において、前記第2弁体および前記第3弁体は、同一のシャフトに配置されていてもよい。また、前記第2駆動部は、前記シャフトを前記第2直線に沿って移動させることにより、前記第2弁体および前記第3弁体を前記第2直線に沿って移動させてもよい。
上記流路切換弁において、前記ハウジング部材には、前記弁室に連通し、常時開放された常時開放孔が設けられていてもよい。
上記流路切換弁は、前記第1弁体が配置される第1シャフトを更に具備していてもよい。また、上記流路切換弁において、前記第1弁体は、前記第1シャフトに対して、前記第1直線と垂直な方向に相対移動可能であってもよい。
上記流路切換弁において、前記弁室に連通する複数の流体排出孔の各々は、異なる熱交換器に接続されていてもよい。
上記流路切換弁は、前記第1弁体が配置される第1プランジャと、前記第2弁体が配置される第2プランジャとを更に具備していてもよい。また、上記流路切換弁において、前記第1駆動部は、第1ソレノイドを含み、前記第2駆動部は、第2ソレノイドを含んでいてもよい。また、前記第1弁体、前記第1プランジャ、および、前記第1ソレノイドは、ノーマルオープン型の電磁弁を構成し、前記第2弁体、前記第2プランジャ、および、前記第2ソレノイドは、ノーマルオープン型の電磁弁を構成していてもよい。
上記流路切換弁は、制御装置を更に具備していてもよい。また、前記弁室に連通する複数の流体排出孔のうち弁体によって開閉可能な流体排出孔を、閉鎖可能孔と定義するとき、前記制御装置は、全ての閉鎖可能孔を閉鎖する第1モードと、複数の閉鎖可能孔のうちの1個のみを開放する第2モードと、複数の閉鎖可能孔のうちの2個のみを開放する第3モードとを選択的に実行するようにしてもよい。
本発明により、製造コストを低減可能な流路切換弁を提供することができる。
図1Aは、第1の実施形態における流路切換弁を示す概略縦断面図である。 図1Bは、第1の実施形態における流路切換弁を示す概略側面図である。 図2は、図1AのA−A矢視断面図である。 図3は、第1の実施形態における流路切換弁を示す概略縦断面図である。 図4は、弁体の保持機構を模式的に示す図である。 図5は、第1の実施形態における流路切換弁を示す概略縦断面図である。 図6は、各モードと、第1ソレノイドの作動状態と、第2ソレノイドの作動状態と、閉鎖可能孔の数との関係を示すテーブルである。 図7は、制御装置が、第1モードを実行しているときの弁体の配置を模式的に示す図である。 図8は、制御装置が、第2モードを実行しているときの弁体の配置を模式的に示す図である。 図9は、制御装置が、第3モードを実行しているときの弁体の配置を模式的に示す図である。 図10は、制御装置が、第4モードを実行しているときの弁体の配置を模式的に示す図である。 図11は、第2の実施形態における流路切換弁を模式的に示す概略縦断面図である。 図12は、図11のB−B矢視断面図である。 図13は、第2の実施形態における流路切換弁を示す概略縦断面図である。 図14は、各モードと、第1ソレノイドの作動状態と、第2ソレノイドの作動状態と、閉鎖可能孔の数との関係を示すテーブルである。 図15は、第3の実施形態における流体供給システムの一例を模式的に示す図である。
以下、図面を参照して、実施形態における排水ポンプについて説明する。なお、以下の実施形態の説明において、同一の機能を有する部位、部材については同一の符号を付し、同一の符号が付された部位、部材についての繰り返しとなる説明は省略する。
(第1の実施形態)
図1A乃至図2を参照して、第1の実施形態における流路切換弁1Aについて説明する。図1Aは、第1の実施形態における流路切換弁1Aを示す概略縦断面図である。図1Bは、第1の実施形態における流路切換弁1Aを示す概略側面図である。図2は、図1AのA−A矢視断面図である。
第1の実施形態における流路切換弁1Aは、弁室VSと、弁室VSを内部に有するハウジング部材3と、流体供給孔10と、第1流体排出孔12aと、第1弁体22aと、第2流体排出孔12bと、第2弁体22bと、弁シート部2と、第1駆動部4aと、第2駆動部4bとを備える。図2に示されるように、流路切換弁1Aは、付加的に、第3流体排出孔12cおよび第3弁体22cを備えていてもよい。図2に記載の例では、流体排出孔12の数、流体排出孔12を開閉する弁体の数が、それぞれ、3個である。しかし、流体排出孔12の数、流体排出孔12を開閉する弁体の数は、それぞれ、2個、あるいは、4個以上であってもよい。また、図2に記載の例では、弁体によって開閉される流体排出孔12とは別に、常時開放された流体排出孔18すなわち常時開放孔を備える。代替的に、常時開放された流体排出孔18は、省略されてもよい。
ハウジング部材3は、弁室VSを規定する。図1Aに記載の例では、ハウジング部材3は、弁シート部2を含むハウジング本体3aと、ハウジング本体3aに連結された蓋部材3bとを備える。ハウジング部材3の側面には、後述するように第1ケース31aおよび第2ケース31bが気密的に接続されている。しかし、ハウジング部材3の構造および形状は、図1Aに記載の例に限定されず任意である。
流体供給孔10は、弁室VS内に冷媒等の流体を供給する孔である。図1に記載の例では、流体供給孔10は、流体供給管11に接続されている。図1に記載の例では、流体供給孔10は、弁シート部2の中央部に設けられている。しかし、流体供給孔10は、弁シート部2の周縁部に設けられていてもよい。あるいは、流体供給孔10は、弁シート部2以外の部分に設けられてもよい。
第1流体排出孔12aは、弁シート部2に設けられ、弁室VSから流体を排出する孔である。第1流体排出孔12aは、弁室VSに連通している。図1に記載の例では、第1流体排出孔12aは、第1流体排出管13aに接続されている。
第1弁体22aは、第1流体排出孔12aを開閉する弁体である。第1弁体22aは、第1シャフト23aの先端部に配置されており、第1駆動部4aが、第1シャフト23aを第1直線L1に沿って移動させることにより、第1弁体22aは、第1直線L1に沿って移動する。なお、本明細書において、「直線に沿って移動する」ことには、直線に対して略平行に移動することが含まれる。
本明細書において、第1弁体22aが、第1流体排出孔12aを閉鎖するときの第1弁体22aの位置を第1位置と定義し、第1弁体22aが、第1流体排出孔12aを開放するときの第1弁体22aの位置を第2位置と定義する。また、本明細書において、第1位置から第2位置に向かう方向を「第1方向」と定義する。
第2流体排出孔12bは、弁シート部2に設けられ、弁室VSから流体を排出する孔である。第2流体排出孔12bは、弁室VSに連通している。図1に記載の例では、第2流体排出孔12bは、第2流体排出管13bに接続されている。なお、第2流体排出孔12bが設けられる弁シート部2は、第1流体排出孔12aが設けられる弁シート部と同一の弁シート部であってもよいし、第1流体排出孔12aが設けられる弁シート部とは別体の弁シート部であってもよい。なお、第2流体排出孔12bが設けられる弁シート部2と、第1流体排出孔12aが設けられる弁シート部とが同一の弁シート部である場合には、部品点数および製造コストが削減される。
第2弁体22bは、第2流体排出孔12bを開閉する弁体である。第2弁体22bは、第2シャフト23bの先端部に配置されており、第2駆動部4bが、第2シャフト23bを第2直線L2に沿って移動させることにより、第2弁体22bは、第2直線L2に沿って移動する。
図1に記載の例では、第1駆動部4aと第2駆動部4bとは、平面視(本明細書において、「平面視」は、弁室から弁シート部に向かう方向に沿って見ることを意味する)で、弁シート部2を挟んで対向配置されている。より具体的には、第1駆動部4aと第2駆動部4bとは、弁シート部2の中心をとおる中央面PLに対して、対称に配置されている。同様に、第1シャフト23aと第2シャフト23bとは、中央面PLに対して、対称に配置されている。この場合、第1シャフト23aと第2シャフト23bのなす角度は、180度である。
本明細書において、第2弁体22bが、第2流体排出孔12bを閉鎖するときの第2弁体22bの位置を第3位置と定義し、第2弁体22bが、第2流体排出孔12bを開放するときの第2弁体22bの位置を第4位置と定義する。また、本明細書において、第3位置から第4位置に向かう方向を「第2方向」と定義する。このとき、「第1シャフト23aと第2シャフト23bのなす角度は、180度」であることは、第2方向が、第1方向とは反対の方向であることに対応する。
図1に記載の例では、第1シャフト23aと第2シャフト23bのなす角度は、180度である。第1シャフト23aと第2シャフト23bのなす角度が180度である時には、流路切換弁1Aがコンパクトな形状となるため、好ましい。しかし、第1シャフト23aと第2シャフト23bのなす角度は、0度より大きく180度より小さくてもよい。すなわち、第1方向と第2方向のなす角度は、0度より大きく180度より小さくてもよい。
弁シート部2は、第1流体排出孔12aおよび第2流体排出孔12bを備え、第1弁体22aおよび第2弁体22bに対する弁座として機能する。図1に記載の例では、弁シート部2の数は1個である。また、弁シート部2は、ハウジング部材3の一部として機能している。代替的に、弁シート部2は、ハウジング部材としての機能を備えず、ハウジング部材3の内部に配置されていてもよい。
第1駆動部4aは、第1弁体22aを第1直線L1に沿って移動させる。第1駆動部4aが第1ソレノイドである場合には、第1シャフト23aは第1プランジャであり、第1ケース31a内に第1シャフト23aが収納される。この場合、第1駆動部4a、第1シャフト23a、第1ケース31a、および、第1弁体22aは、第1の電磁弁を構成する。他方、第1駆動部4aがモータである場合には、第1駆動部4a、第1シャフト23a、第1ケース31a、および、第1弁体22aは、第1の電動弁を構成する。
第2駆動部4bは、第2弁体22bを第2直線L2に沿って移動させる。第2駆動部4bが第2ソレノイドである場合には、第2シャフト23bは第2プランジャであり、第2ケース31b内に第2シャフト23bが収納される。この場合、第2駆動部4b、第2シャフト23b、第2ケース31b、および、第2弁体22bは、第2の電磁弁を構成する。他方、第2駆動部4bがモータである場合には、第2駆動部4b、第2シャフト23b、第2ケース31b、および、第2弁体22bは、第2の電動弁を構成する。
第1の実施形態では、流路切換弁1Aは、第1弁体22aを第1直線L1に沿って移動させ、第2弁体22bを第2直線L2に沿って移動させる。このため、回転弁体を用いる場合と比較して、流路切換弁の構造がシンプルとなる。換言すれば、第1の実施形態では、回転弁体を用いる場合と比較して、部品点数および組立工数が低減され、製造コストが低減される。
また、第1の実施形態では、第1流体排出孔12aを開閉する第1弁体22aと、第2流体排出孔12bを開閉する第2弁体22bとが別体である。このため、複数の弁体を一体的に備える弁部材と比較して、各弁体の寸法精度の確保が容易である。
(第1の実施形態において採用可能な構成)
次に、第1の実施形態において付加的に採用可能な構成について説明する。
第1の実施形態において、第1流体排出孔12aの大きさ(断面積)は、第2流体排出孔12bの大きさ(断面積)と等しくてもよい。第1流体排出孔12aの大きさと、第2流体排出孔12bの大きさとが等しい場合には、第1弁体22aと第2弁体22bとの間で、部品の共通化が可能である。第1の実施形態において、流路切換弁1Aが、第3流体排出孔12cを備える場合には、第3流体排出孔12cの大きさ(断面積)は、第1流体排出孔12aの大きさ(断面積)と等しくてもよい。なお、流体供給孔10の大きさ(断面積)は、第1流体排出孔12aの大きさ(断面積)と等しくてもよいし、異なっていてもよい。図2に記載の例では、流体供給孔10の大きさ(断面積)は、第1流体排出孔12aの大きさ(断面積)よりも大きい。
図2に記載の例では、第1流体排出孔12aおよび第2流体排出孔12bが流体供給孔10の周囲に配置されている。また、第3流体排出孔12cおよび流体排出孔18も流体供給孔10の周囲に配置されている。このため、弁シート部2をコンパクトにすることが可能である。加えて、複数の流体排出孔(12、18)に接続される複数の流体排出管13、および、流体供給孔10に接続される流体供給管11を集約配置することが可能となる。例えば、図1Aおよび図1Bに記載の例では、弁シート部2から第1流体排出管13aが延びる方向は、弁シート部2から他の流体排出管(第2流体排出管13b、第3流体排出管13c等)が延びる方向と一致している。また、弁シート部2から第1流体排出管13aが延びる方向が、弁シート部2から流体供給管11が延びる方向と一致している。
図2に示されるように、流路切換弁1Aは、第3流体排出孔12cと、第3流体排出孔12cを開閉する第3弁体22cを備えていてもよい。また、第2弁体22bおよび第3弁体22cは、同一のシャフトすなわち第2シャフト23bに配置されていてもよい。この場合、第2駆動部4bは、第2シャフト23bを第2直線L2に沿って移動させることにより、第2弁体22bおよび第3弁体22cを第2直線L2に沿って同時に移動させる。第2弁体22bおよび第3弁体22cが、同一のシャフトに配置される場合には、第2弁体22bおよび第3弁体22cが、別々のシャフトに配置される場合と比較して、構造がシンプルとなる。換言すれば、流路切換弁1Aの部品点数および流路切換弁1Aを組み立てる際の組立工数が低減される。なお、図2に記載の例では、第2弁体22bの中心と第3弁体22cの中心とを結ぶ直線と、第2直線L2とが、平面視で、交差している(より具体的には、直交している)。しかし、第2弁体22bおよび第3弁体22cの配置は、図2に記載の例に限定されない。
図2に示されるように、流路切換弁1Aは、弁体22によって開閉される流体排出孔12とは別に、常時開放された流体排出孔18すなわち常時開放孔を備えていてもよい。常時開放孔については、弁体が配置される必要はない。このため、流体排出孔のうちの少なくとも1つが常時開放孔である場合には、全ての流体排出孔12が弁体によって開閉可能である場合と比較して、流路切換弁1Aの部品点数が低減される。
第1の実施形態において、弁体、シャフト、および、駆動部によって電磁弁が構成されていてもよい。この場合、第1シャフト23aは、第1プランジャに対応し、第2シャフト23bは、第2プランジャに対応する。また、第1駆動部4aは、第1ソレノイドに対応し、第2駆動部4bは、第2ソレノイドに対応する。図1Aに記載の例では、第1弁体22a、第1プランジャ、および、第1ソレノイドは、ノーマルオープン型の電磁弁を構成しており、第2弁体22b、第2プランジャ、および、第2ソレノイドは、ノーマルオープン型の電磁弁を構成している。
弁体、シャフト、および、駆動部によって、ノーマルオープン型の電磁弁が構成される場合には、駆動部(ソレノイド)への通電をOFFにすることにより、流体排出孔12を開放することが可能である。すなわち、ノーマルオープン型の電磁弁を採用することにより、フェールセーフ機能が確保される。例えば、異常発生時には、通電をOFFにしたり、ソレノイドをハウジング部材3から取り外したりすることにより、流体排出孔12を容易に開放できる。
(流路切換弁1Aの各構成についてのより詳細な説明)
図3および図4を参照して、流路切換弁1Aの各構成についてより詳細に説明する。図3は、第1の実施形態における流路切換弁1Aを示す概略縦断面図である。図4は、弁体の保持機構を模式的に示す図である。
(ノーマルオープン型の電磁弁)
図3を参照して、ノーマルオープン型の電磁弁の構成の一例について説明する。
第1の電磁弁100Aは、第1ソレノイド4a−1と、第1ケース31aと、第1吸引子41aと、第1プランジャ23a−1(第1シャフト23a)と、第1プランジャ23a−1の先端部に配置された第1弁体22aとを具備する。
第1ソレノイド4a−1には、第1リード線45aを介して電流が供給される。第1ソレノイド4a−1は、第1ケース31aの外周に配置され、第1吸引子41aおよび第1プランジャ23a−1を励磁する。
図3に記載の例では、第1ソレノイド4a−1は、ソレノイド支持部材42aによって支持されており、また、ソレノイド支持部材42aは、第1ケース31aに対して着脱自在である。より具体的には、ソレノイド支持部材42aが第1係合部43aを備え、第1ケース31aが第2係合部33aを備えており、第1係合部43aと第2係合部33aとが着脱自在である。図3に記載の例では、ソレノイド支持部材42aを、第1ケース31aの長手方向に沿ってスライド移動させることにより、ソレノイド支持部材42aを第1ケース31aに装着でき、また、ソレノイド支持部材42aを、第1ケース31aの長手方向に沿ってスライド移動させることにより、ソレノイド支持部材42aを第1ケース31aから取り外すことができる。
第1吸引子41aは、例えば、強磁性体材料によって構成されている。第1吸引子41aは、第1ケース31aに固着されている。
第1プランジャ23a−1は、第1ケース31a内に配置され、第1ケース31aに対してスライド移動可能である。第1ソレノイド4a−1に電流が流れると、第1吸引子41aおよび第1プランジャ23a−1が励磁されることにより、第1プランジャ23a−1は第1吸引子41aに向かう方向(第1方向とは反対の方向)に移動する。そして、第1プランジャ23a−1が、第1吸引子41aに接触すると、第1プランジャ23a−1の移動は停止する。すなわち、図3に記載の例では、第1吸引子41aは、第1プランジャ23a−1を引き寄せる吸引子として機能するとともに、第1プランジャ23a−1の移動を制限する第1ストッパとしても機能する。
第1プランジャ23a−1は、ばね等の弾性部材25aによって、第1吸引子41aから離れる方向に付勢されている。このため、第1ソレノイド4a−1への電流の供給が停止すると、第1プランジャ23aー1は、第1吸引子41aから離れる方向(第1方向)に移動する。そして、第1プランジャ23a−1が第2ストッパと接触すると、第1プランジャ23a−1の移動は停止する。図3に記載の例では、第1ケース31aの端壁311aが第2ストッパとして機能する。
図3に記載の例では、弾性部材25aとして機能するばねが、第1プランジャ23aー1と第1吸引子41aとの間に配置されている。換言すれば、第1プランジャ23aー1および第1吸引子41aの各々は、ばね受けとして機能している。
図3に記載の例では、第1プランジャ23a−1は、中空部材である。そして、第1プランジャ23a−1の空洞部230a−1と、弁室VSとの間で、流体が移動可能である。このため、第1プランジャ23a−1の移動により弁室VSの体積が増減しても、第1プランジャ23a−1の移動が妨げられない。
図3に記載の例では、第1プランジャ23a−1は、基端側のベース部231a−1と先端側の本体部233a−1とを備え、ベース部231a−1と本体部233a−1とは、加締め加工等により互いに固着されている。また、本体部233a−1の先端部には、第1弁体22aが配置されている。
なお、図3に記載の例では、第1プランジャ23a−1は、筒状の部材であるが、第1プランジャ23a−1の形状は、筒形状に限定されない。
図3に記載の例では、第1プランジャ23a−1が第1ソレノイド4a−1によって駆動される。また、第1プランジャ23a−1が第1吸引子41aから離れる方向に付勢されている。このため、第1ソレノイド4a−1が通電されている時の第1プランジャ23a−1の位置が一義的に定まり、第1ソレノイド4a−1が通電されていない時の第1プランジャ23a−1の位置も一義的に定まる。よって、第1弁体22aによる第1流体排出孔12aの開閉の切り換えが確実である。これに対し、ステッピングモータ等を用いて、第1シャフト23aを移動させる場合には、第1弁体22aの位置決め制御が複雑となる。また、場合によっては、第1弁体22aが意図せぬ位置で停止してしまうこともある。
なお、図3に記載の流路切換弁1Aにおいて、第1ソレノイド4a−1を取り外せば、流路切換弁1Aを第1流体排出孔12aが常時開放された流路切換弁として使用することが可能である。また、図3に記載の流路切換弁1Aにおいて、第1プランジャ23a−1に、第1流体排出孔12aを開閉する第1弁体22aに加え、上述の流体排出孔18を開閉する弁体を配置することも可能である。このように、第1の実施形態では、ハウジング部材3等の構成を維持したまま、弁体、ソレノイド等を追加あるいは省略することにより、種々のニーズに応じた流路切換弁を提供することができる。
なお、上述の「ノーマルオープン型の電磁弁」の説明において、「第1の電磁弁100A」、「第1ソレノイド4a−1」、「第1ケース31a」、「第1吸引子41a」、「第1プランジャ23a−1」、「第1シャフト23a」、「第1弁体22a」、「第1リード線45a」、「ソレノイド支持部材42a」、「第1係合部43a」、「第2係合部33a」、「第1方向」、「弾性部材25a」、「端壁311a」、「空洞部230a−1」、「ベース部231a−1」、「本体部233a−1」、「第1流体排出孔12a」を、それぞれ、「第2の電磁弁100B」、「第2ソレノイド4b−1」、「第2ケース31b」、「第2吸引子41b」、「第2プランジャ23b−1」、「第2シャフト23b」、「第2弁体22b」、「第2リード線45b」、「ソレノイド支持部材42b」、「第1係合部43b」、「第2係合部33b」、「第2方向」、「弾性部材25b」、「端壁311b」、「空洞部230b−1」、「ベース部231b−1」、「本体部233b−1」、「第2流体排出孔12b」に読み替えれば、第2の電磁弁100Bについての説明となる。
(弁体の保持機構)
図4を参照して、弁体の保持機構の一例について説明する。第1シャフト23aが、第1弁体22aを保持する保持機構は、第2シャフト23bが、第2弁体22bを保持する保持機構、または、第2シャフト23bが、第3弁体22cを保持する保持機構と同様である。よって、代表として、第1シャフト23aが、第1弁体22aを保持する保持機構について説明し、第2シャフト23bが、第2弁体22b、第3弁体22cを保持する保持機構についての説明は省略する。
図4に記載の例では、第1弁体22aは、第1シャフト23aに対して、第1直線L1と垂直な方向に相対移動可能である。
より具体的には、第1シャフト23aの先端部は、第1弁体22aを保持する第1保持部235aを備える。また、第1弁体22aは、第1保持部235aと弁シート部2との間に配置されている。このため、第1弁体22aは、第1保持部235aに対して非固定状態であるものの、第1弁体22aが、第1保持部235aから脱落することはない。
第1弁体22aが、第1流体排出孔12aと重なる位置にある時、弁室VS内の圧力と第1流体排出孔12a内の圧力との圧力差により、第1弁体22aは、弁シート部2に引き寄せられる(矢印ARを参照)。このため、第1弁体22aによる第1流体排出孔12aの閉鎖は、確実に実行される。他方、第1弁体22aが、第1流体排出孔12aと重ならない位置にある時、第1弁体22aには、上述の差圧が作用しない。よって、第1弁体22aが弁シート部2に押し付けられることはない。この場合、第1弁体22aが、第1直線L1に沿って移動する時に、第1弁体22aと弁シート部2との間に作用する摩擦力はゼロであるか、第1弁体22aと弁シート部2との間に作用する摩擦力は小さい。このため、第1弁体22aを繰り返し使用しても、第1弁体22aの摩耗量は小さい。
以上のとおり、第1弁体22aが、第1シャフト23aに対して、第1直線L1と垂直な方向に相対移動可能である場合には、第1弁体22aの寿命を長くすることができる。なお、第1弁体22aの材質は、例えば、ポリテトラフルオロエチレンである。しかし、第1弁体22aの材質は、ポリテトラフルオロエチレンに限定されない。
なお、上述の「弁体の保持機構」の説明において、「第1シャフト23a」、「第1弁体22a」、「第1直線L1」、「第1保持部235a」、「第1流体排出孔12a」を、それぞれ、「第2シャフト23b」、「第2弁体22b」、「第2直線L2」、「第2保持部」、「第2流体排出孔12b」に読み替えれば、第2弁体22bの保持機構についての説明となる。
(制御例)
次に、図5乃至図10を参照して、第1の実施形態における流路切換弁1Aの制御例について説明する。図5は、第1の実施形態における流路切換弁1Aを示す概略縦断面図である。図6は、各モードと、第1ソレノイドの作動状態と、第2ソレノイドの作動状態と、閉鎖可能孔の数との関係を示すテーブルである。図7は、制御装置6が、第1モードを実行しているときの弁体22の配置を模式的に示す図である。図8は、制御装置6が、第2モードを実行しているときの弁体22の配置を模式的に示す図である。図9は、制御装置6が、第3モードを実行しているときの弁体22の配置を模式的に示す図である。図10は、制御装置6が、第4モードを実行しているときの弁体22の配置を模式的に示す図である。
以下の説明では、流路切換弁1Aがノーマルオープン型の電磁弁である場合の例について説明されるが、流路切換弁1Aは電動弁であっても構わない。
図5に記載の例では、流路切換弁1Aは、制御装置6を備える。制御装置6は、第1駆動部4a(例えば、第1ソレノイド4a−1)に電流を供給する第1電源部7aに第1制御信号を送信し、第2駆動部4b(例えば、第2ソレノイド4b−1)に電流を供給する第2電源部7bに第2制御信号を送信する。
制御装置6は、複数の流体排出孔(12、18)のうち、開閉可能な流体排出孔12の開閉を制御する。図5に記載の例では、第1流体排出孔12a、第2流体排出孔12b、および、第3流体排出孔12cが、それぞれ、第1弁体22a、第2弁体22b、および、第3弁体22cによって開閉可能な流体排出孔である。本明細書では、開閉可能な流体排出孔のことを、閉鎖可能孔と呼ぶ。なお、図5に記載の例では、流体排出孔18は、閉鎖可能孔ではない。
図6を参照して、制御装置6は、全ての閉鎖可能孔(12a、12b、12c)を閉鎖する第1モードと、複数の閉鎖可能孔のうちの1個のみを開放する第2モードと、複数の閉鎖可能孔のうちの2個のみを開放する第3モードと、複数の閉鎖可能孔のうちの3個のみを開放する第4モードとを選択的に実行する。なお、開閉可能孔の数が2個である場合、すなわち、第1シャフト23aに1個の弁体(第1弁体22a)のみが配置され、第2シャフト23bに1個の弁体(第2弁体22b)のみが配置されている場合には、制御装置6は、第4モードを実行することができない。この場合、制御装置6は、第1モード、第2モード、第3モードの中から、1つのモードを選択的に実行する。他方、開閉可能孔の数が3個である場合には、制御装置6は、第1モード、第2モード、第3モード、第4モードの中から、1つのモードを選択的に実行する。
制御装置6が、第1モードを実行する時、制御装置6は、第1ソレノイド4a−1および第2ソレノイド4b−1を通電する。より具体的には、制御装置6は、第1電源部7aに第1制御信号として電流供給信号を送信し、第1電源部7aは、電流供給信号の受信に応答して、第1ソレノイド4a−1に電流を供給する。また、制御装置6は、第2電源部7bに第2制御信号として電流供給信号を送信し、第2電源部7bは、電流供給信号の受信に応答して、第2ソレノイド4b−1に電流を供給する。図7は、制御装置6が、第1モードを実行しているときの弁体(22a、22b、22c)の配置を示す。
制御装置6が、第2モードを実行する時、制御装置6は、第1ソレノイド4a−1を通電せず、第2ソレノイド4b−1を通電する。より具体的には、制御装置6は、第1電源部7aに第1制御信号として電流遮断信号を送信し、第1電源部7aは、電流遮断信号の受信に応答して、第1ソレノイド4a−1に電流を供給しない。また、制御装置6は、第2電源部7bに第2制御信号として電流供給信号を送信し、第2電源部7bは、電流供給信号の受信に応答して、第2ソレノイド4b−1に電流を供給する。図8は、制御装置6が、第2モードを実行しているときの弁体(22a、22b、22c)の配置を示す。
制御装置6が、第3モードを実行する時、制御装置6は、第1ソレノイド4a−1を通電し、第2ソレノイド4b−1を通電しない。より具体的には、制御装置6は、第1電源部7aに第1制御信号として電流供給信号を送信し、第1電源部7aは、電流供給信号の受信に応答して、第1ソレノイド4a−1に電流を供給する。また、制御装置6は、第2電源部7bに第2制御信号として電流遮断信号を送信し、第2電源部7bは、電流遮断信号の受信に応答して、第2ソレノイド4b−1に電流を供給しない。図9は、制御装置6が、第3モードを実行しているときの弁体(22a、22b、22c)の配置を示す。
制御装置6が、第4モードを実行する時、制御装置6は、第1ソレノイド4a−1および第2ソレノイド4b−1を通電しない。より具体的には、制御装置6は、第1電源部7aに第1制御信号として電流遮断信号を送信し、第1電源部7aは、電流遮断信号の受信に応答して、第1ソレノイド4a−1に電流を供給しない。また、制御装置6は、第2電源部7bに第2制御信号として電流遮断信号を送信し、第2電源部7bは、電流遮断信号の受信に応答して、第2ソレノイド4b−1に電流を供給しない。図10は、制御装置6が、第4モードを実行しているときの弁体(22a、22b、22c)の配置を示す。
以上のとおり、第1の実施形態では、第1ソレノイド4a−1および第2ソレノイド4b−1の各々のON、OFFを切り換えるだけで、開放する流体排出孔の数を変更することが可能である。
(第2の実施形態)
図11および図12を参照して、第2の実施形態における流路切換弁1Bについて説明する。図11は、第2の実施形態における流路切換弁1Bを模式的に示す概略縦断面図である。図12は、図11のB−B矢視断面図である。
第2の実施形態における流路切換弁1Bは、ノーマルクローズ型の電磁弁である点において、第1の実施形態における流路切換弁1Aとは異なる。その他の点では、第2の実施形態における流路切換弁1Bは、第1の実施形態における流路切換弁1Aと同様である。よって、第2の実施形態では、ノーマルクローズ型の電磁弁の構成を中心に説明し、その他の構成についての繰り返しとなる説明は省略する。
(ノーマルクローズ型の電磁弁)
第1の電磁弁100Aは、第1ソレノイド4a−1と、第1ケース31aと、第1吸引子41aと、第1プランジャ23a−1(第1シャフト23a)と、第1プランジャ23a−1の先端部に配置された第1弁体22aとを具備する。
第1ソレノイド4a−1には、第1リード線45aを介して電流が供給される。第1ソレノイド4a−1は、第1ケース31aの外周に配置され、第1吸引子41aおよび第1プランジャ23a−1を励磁する。
図11に記載の例では、第1ソレノイド4a−1は、ソレノイド支持部材42aによって支持されており、また、ソレノイド支持部材42aは、第1ケース31aに対して着脱自在である。より具体的には、ソレノイド支持部材42aは、ボルト等の締結部材48aを介して、第1吸引子41aに取り付けられる。図11に記載の例では、ソレノイド支持部材42aが、第1ケース31aに間接的に取り付けられているが、ソレノイド支持部材42aは、第1ケース31aに直接的に取り付けられてもよい。図11に記載の例では、ソレノイド支持部材42aを第1ケース31aから取り外す場合には、締結部材48aを取り外せばよい。
図11に記載の例では、第1吸引子41aは、第1ケース31aの端部に固着されている。
第1プランジャ23a−1は、第1ケース31a内に配置され、第1ケース31aに対してスライド移動可能である。第1ソレノイド4a−1に電流が流れると、第1吸引子41aおよび第1プランジャ23a−1が励磁されることにより、第1プランジャ23a−1は第1吸引子41aに向かう方向(第1方向)に移動する。そして、第1プランジャ23a−1が、第1吸引子41aに接触すると、第1プランジャ23a−1の移動は停止する。すなわち、図11に記載の例では、第1吸引子41aは、第1プランジャ23a−1を引き寄せる吸引子として機能するとともに、第1プランジャ23a−1の移動を制限する第1ストッパとしても機能する。
第1プランジャ23a−1は、ばね等の弾性部材25aによって、第1吸引子41aから離れる方向に付勢されている。このため、第1ソレノイド4a−1への電流の供給が停止すると、第1プランジャ23aー1は、第1吸引子41aから離れる方向(第1方向とは反対の方向)に移動する。そして、第1プランジャ23a−1が第2ストッパと接触すると、第1プランジャ23a−1の移動は停止する。図11に記載の例では、弁シート部2が第2ストッパとして機能する。
図11に記載の例では、弾性部材25aとして機能するばねが、第1プランジャ23aー1と第1吸引子41aとの間に配置されている。換言すれば、第1プランジャ23aー1および第1吸引子41aの各々は、ばね受けとして機能している。
図11に記載の例では、第1プランジャ23a−1は、空洞部230a−1を備える。そして、空洞部230a−1と、弁室VSとの間で、流体が移動可能である。このため、第1プランジャ23a−1の移動により弁室VSの体積が増減しても、第1プランジャ23a−1の移動が妨げられることはない。
図11に記載の例では、第1プランジャ23a−1は、基端側のベース部231a−1と先端側の本体部233a−1とを備え、ベース部231a−1と本体部233a−1とは、加締め加工等により互いに固着されている。また、本体部233a−1の先端部には、第1弁体22aが配置されている。
なお、図11に記載の例では、第1プランジャ23a−1のベース部231a−1は、筒状の部材であり、本体部233a−1は板状の部材である。しかし、第1プランジャ23a−1の形状は、図11に記載の例に限定されない。
図11に記載の例では、第1プランジャ23a−1が第1ソレノイド4a−1によって駆動される。また、第1プランジャ23a−1が第1吸引子41aから離れる方向に付勢されている。このため、第1ソレノイド4a−1が通電されている時の第1プランジャ23a−1の位置が一義的に定まり、第1ソレノイド4a−1が通電されていない時の第1プランジャ23a−1の位置も一義的に定まる。よって、第1弁体22aによる第1流体排出孔12aの開閉の切り換えが確実である。これに対し、ステッピングモータ等を用いて、第1シャフト23aを移動させる場合には、第1弁体22aの位置決め制御が複雑となる。また、場合によっては、第1弁体22aが意図せぬ位置で停止してしまうこともある。
なお、図11に記載の流路切換弁1Bにおいて、第1吸引子41aおよび第1プランジャ23a−1の配置等を変更することにより、第1の電磁弁100Aを、ノーマルオープン型の電磁弁に容易に変更可能である。すなわち、実施形態における流路切換弁では、ノーマルオープン型の電磁弁からノーマルクローズ型の電磁弁への変更、あるいは、ノーマルクローズ型の電磁弁からノーマルオープン型の電磁弁への変更が可能である。例えば、第1の電磁弁100Aをノーマルオープン型の電磁弁とし、第2の電磁弁100Bをノーマルクローズ型の電磁弁とすることも可能であるし、第1の電磁弁100Aをノーマルクローズ型の電磁弁とし、第2の電磁弁100Bをノーマルオープン型の電磁弁とすることも可能である。
なお、上述の「ノーマルクローズ型の電磁弁」の説明において、「第1の電磁弁100A」、「第2の電磁弁100B」、「第1ソレノイド4a−1」、「第1ケース31a」、「締結部材48a」、「第1吸引子41a」、「第1プランジャ23a−1」、「第1シャフト23a」、「第1弁体22a」、「第1リード線45a」、「ソレノイド支持部材42a」、「第1方向」、「弾性部材25a」、「空洞部230a−1」、「ベース部231a−1」、「本体部233a−1」、「第1流体排出孔12a」を、それぞれ、「第2の電磁弁100B」、「第1の電磁弁100A」、「第2ソレノイド4b−1」、「第2ケース31b」、「締結部材48b」、「第2吸引子41b」、「第2プランジャ23b−1」、「第2シャフト23b」、「第2弁体22b」、「第2リード線45b」、「ソレノイド支持部材42b」、「第2方向」、「弾性部材25b」、「空洞部230b−1」、「ベース部231b−1」、「本体部233b−1」、「第2流体排出孔12b」に読み替えれば、第2の電磁弁100Bについての説明となる。
(制御例)
次に、図13および図14を参照して、第2の実施形態における流路切換弁1Bの制御例について説明する。図13は、第2の実施形態における流路切換弁1Bを示す概略縦断面図である。図14は、各モードと、第1ソレノイドの作動状態と、第2ソレノイドの作動状態と、閉鎖可能孔の数との関係を示すテーブルである。
図13に記載の例では、流路切換弁1Bは、制御装置6を備える。制御装置6は、第1駆動部4a(例えば、第1ソレノイド4a−1)に電流を供給する第1電源部7aに第1制御信号を送信し、第2駆動部4b(例えば、第2ソレノイド4b−1)に電流を供給する第2電源部7bに第2制御信号を送信する。
図14を参照して、制御装置6は、全ての閉鎖可能孔(12a、12b、12c)を閉鎖する第1モードと、複数の閉鎖可能孔のうちの1個のみを開放する第2モードと、複数の閉鎖可能孔のうちの2個のみを開放する第3モードと、複数の閉鎖可能孔のうちの3個のみを開放する第4モードとを選択的に実行する。なお、開閉可能孔の数が2個である場合、すなわち、第1シャフト23aに1個の弁体(第1弁体22a)のみが配置され、第2シャフト23bに1個の弁体(第2弁体22b)のみが配置されている場合には、制御装置6は、第4モードを実行することができない。この場合、制御装置6は、第1モード、第2モード、第3モードの中から、1つのモードを選択的に実行する。他方、開閉可能孔の数が3個である場合には、制御装置6は、第1モード、第2モード、第3モード、第4モードの中から、1つのモードを選択的に実行する。
(第3の実施形態)
図15を参照して、第3の実施形態における流体供給システム9について説明する。図15は、第3の実施形態における流体供給システム9の一例を模式的に示す図である。第3の実施形態における流体供給システム9は、第1の実施形態における流路切換弁1Aまたは第2の実施形態における流路切換弁1Bを使用した流体供給システムである。
第3の実施形態における流体供給システム9は、膨張弁91と、流体供給管11と、流路切換弁1Aまたは流路切換弁1Bと、第1流体排出管13aおよび第2流体排出管13bを含む複数の流体排出管と、熱交換器93とを具備する。
第3の実施形態における流体供給システム9は、流路切換弁1Aまたは流路切換弁1Bを備える。このため、制御装置6が、第1モード、第2モード、第3モード、第4モードを選択的に実行することにより、熱交換器93への冷媒の供給量を変更することが可能である。
第3の実施形態では、複数の流体排出管と、1つの熱交換器とが接続される例について説明された。代替的に、弁室VSに連通する複数の流体排出孔(すなわち、複数の流体排出管)の各々が、異なる熱交換器に接続されるようにしてもよい。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されない。本発明の範囲内において、上述の各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の追加または省略が可能である。
1A :流路切換弁
1B :流路切換弁
2 :弁シート部
3 :ハウジング部材
3a :ハウジング本体
3b :蓋部材
4a :第1駆動部
4a−1 :第1ソレノイド
4b :第2駆動部
4b−1 :第2ソレノイド
6 :制御装置
7a :第1電源部
7b :第2電源部
9 :流体供給システム
10 :流体供給孔
11 :流体供給管
12 :流体排出孔
12a :第1流体排出孔
12b :第2流体排出孔
12c :第3流体排出孔
13a :第1流体排出管
13b :第2流体排出管
18 :流体排出孔
22 :弁体
22a :第1弁体
22b :第2弁体
22c :第3弁体
23a :第1シャフト
23a−1 :第1プランジャ
23b :第2シャフト
23b−1 :第2プランジャ
25a :弾性部材
25b :弾性部材
31a :第1ケース
31b :第2ケース
33a :第2係合部
33b :第2係合部
41a :第1吸引子
41b :第2吸引子
42a :ソレノイド支持部材
42b :ソレノイド支持部材
43a :第1係合部
43b :第1係合部
45a :第1リード線
45b :第2リード線
48a :締結部材
48b :締結部材
91 :膨張弁
93 :熱交換器
100A :第1の電磁弁
100B :第2の電磁弁
230a−1 :空洞部
230b−1 :空洞部
231a−1 :ベース部
231b−1 :ベース部
233a−1 :本体部
233b−1 :本体部
235a :第1保持部
311a :端壁
311b :端壁
VS :弁室

Claims (8)

  1. 弁室を内部に有し、流体供給孔が設けられたハウジング部材と、
    前記弁室に連通する第1流体排出孔を開閉する第1弁体と、
    前記弁室に連通する第2流体排出孔を開閉する第2弁体と、
    前記第1流体排出孔および前記第2流体排出孔を有する弁シート部と、
    前記第1弁体を第1直線に沿って移動させる第1駆動部と、
    前記第2弁体を第2直線に沿って移動させる第2駆動部と
    を具備し、
    前記第1駆動部と前記第2駆動部とは、前記弁シート部を挟んで対向配置されている流路切換弁。
  2. 前記第1流体排出孔の大きさは、前記第2流体排出孔の大きさと等しい請求項1に記載の流路切換弁。
  3. 前記弁室に連通する第3流体排出孔を開閉する第3弁体を更に具備し、
    前記第2弁体および前記第3弁体は、同一のシャフトに配置されており、
    前記第2駆動部は、前記シャフトを前記第2直線に沿って移動させることにより、前記第2弁体および前記第3弁体を前記第2直線に沿って移動させる請求項1または2に記載の流路切換弁。
  4. 前記ハウジング部材には、前記弁室に連通し、常時開放された常時開放孔が設けられている請求項1乃至3のいずれか一項に記載の流路切換弁。
  5. 前記第1弁体が配置される第1シャフトを更に具備し、
    前記第1弁体は、前記第1シャフトに対して、前記第1直線と垂直な方向に相対移動可能である請求項1乃至4のいずれか一項に記載の流路切換弁。
  6. 前記弁室に連通する複数の流体排出孔の各々は、異なる熱交換器に接続されている請求項1乃至5のいずれか一項に記載の流路切換弁。
  7. 前記第1弁体が配置される第1プランジャと、
    前記第2弁体が配置される第2プランジャと
    を更に具備し、
    前記第1駆動部は、第1ソレノイドを含み、
    前記第2駆動部は、第2ソレノイドを含み、
    前記第1弁体、前記第1プランジャ、および、前記第1ソレノイドは、ノーマルオープン型の電磁弁を構成し、
    前記第2弁体、前記第2プランジャ、および、前記第2ソレノイドは、ノーマルオープン型の電磁弁を構成する請求項1乃至6のいずれか一項に記載の流路切換弁。
  8. 制御装置を更に具備し、
    前記弁室に連通する複数の流体排出孔のうち弁体によって開閉可能な流体排出孔を、閉鎖可能孔と定義するとき、
    前記制御装置は、
    全ての閉鎖可能孔を閉鎖する第1モードと、
    複数の閉鎖可能孔のうちの1個のみを開放する第2モードと、
    複数の閉鎖可能孔のうちの2個のみを開放する第3モードとを選択的に実行する請求項1乃至7のいずれか一項に記載の流路切換弁。
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