JP2021025279A - 建具 - Google Patents

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【課題】 窓に室内外に連通する通気経路を設けた建具の提供。【解決手段】 窓枠1と、窓枠1の外周側に設けた通気枠2とを備え、通気枠2は、縦通気枠3,3と上通気枠4とを有し、縦通気枠3に室外に通じる通気口6が設けてあり、上通気枠4に室内に通じる通気口7がガラス8より室内側に設けてあり、縦通気枠3の通気口6と縦通気枠3の中空部18a,18bと上通気枠4の中空部29bと上通気枠4の通気口7とで室内外に連通する通気経路9を形成してある。【選択図】 図1

Description

本発明は、室内外に連通する通気経路を設けた建具に関する。
建物の室内環境は、空調設備で制御していたが、窓からの熱の出入りが多く電気代がかかるため、電気代の削減に貢献できる窓が求められていた。
本発明は以上に述べた実情に鑑み、窓に室内外に連通する通気経路を設けた建具の提供を目的とする。
上記の課題を達成するために請求項1記載の発明による建具は、窓枠と、窓枠の外周側に設けた通気枠とを備え、通気枠は、縦通気枠と上通気枠とを有し、縦通気枠に室外に通じる通気口が設けてあり、上通気枠に室内に通じる通気口がガラスより室内側に設けてあり、縦通気枠の通気口と縦通気枠の中空部と上通気枠の中空部と上通気枠の通気口とで室内外に連通する通気経路を形成してあることを特徴とする。
請求項2記載の発明による建具は、窓枠と、窓枠の外周側に設けた通気枠とを備え、通気枠は、縦通気枠と上通気枠と下通気枠とを有し、下通気枠に室外に通じる通気口が設けてあり、上通気枠に室内に通じる通気口がガラスより室内側に設けてあり、下通気枠の通気口と下通気枠の中空部と縦通気枠の中空部と上通気枠の中空部と上通気枠の通気口とで室内外に連通する通気経路を形成してあることを特徴とする。
請求項3記載の発明による建具は、窓枠を備え、窓枠の縦枠は、室外に通じる通気口が設けてあり、窓枠の上枠は、ガラスより室内側に室内に通じる通気口が設けてあり、縦枠の通気口と縦枠の中空部と上枠の中空部と上枠の通気口とで室内外に連通する通気経路を形成してあることを特徴とする。
請求項4記載の発明による建具は、窓枠を備え、窓枠の下枠は、室外に通じる通気口が設けてあり、窓枠の上枠は、ガラスより室内側に室内に通じる通気口が設けてあり、下枠の通気口と下枠の中空部と縦枠の中空部と上枠の中空部と上枠の通気口とで室内外に連通する通気経路を形成してあることを特徴とする。
請求項1記載の発明による建具は、窓枠と、窓枠の外周側に設けた通気枠とを備え、通気枠は、縦通気枠と上通気枠とを有し、縦通気枠に室外に通じる通気口が設けてあり、上通気枠に室内に通じる通気口がガラスより室内側に設けてあり、縦通気枠の通気口と縦通気枠の中空部と上通気枠の中空部と上通気枠の通気口とで室内外に連通する通気経路を形成してあることで、空調設備による電気代の削減に貢献できると共に、雨水の浸入を防止して、高い水密性能を確保できる。
請求項2記載の発明による建具は、窓枠と、窓枠の外周側に設けた通気枠とを備え、通気枠は、縦通気枠と上通気枠と下通気枠とを有し、下通気枠に室外に通じる通気口が設けてあり、上通気枠に室内に通じる通気口がガラスより室内側に設けてあり、下通気枠の通気口と下通気枠の中空部と縦通気枠の中空部と上通気枠の中空部と上通気枠の通気口とで室内外に連通する通気経路を形成してあることで、空調設備による電気代の削減に貢献できると共に、雨水の浸入を防止して、高い水密性能を確保できる。
請求項3記載の発明による建具は、窓枠を備え、窓枠の縦枠は、室外に通じる通気口が設けてあり、窓枠の上枠は、ガラスより室内側に室内に通じる通気口が設けてあり、縦枠の通気口と縦枠の中空部と上枠の中空部と上枠の通気口とで室内外に連通する通気経路を形成してあることで、空調設備による電気代の削減に貢献できると共に、雨水の浸入を防止して、高い水密性能を確保できる。
請求項4記載の発明による建具は、窓枠を備え、窓枠の下枠は、室外に通じる通気口が設けてあり、窓枠の上枠は、ガラスより室内側に室内に通じる通気口が設けてあり、下枠の通気口と下枠の中空部と縦枠の中空部と上枠の中空部と上枠の通気口とで室内外に連通する通気経路を形成してあることで、空調設備による電気代の削減に貢献できると共に、雨水の浸入を防止して、高い水密性能を確保できる。
本発明の建具の第1実施形態を示す縦断面図である。 第1実施形態の建具の横断面図である。 本発明の建具の第2実施形態を示す縦断面図である。 第2実施形態の建具の横断面図である。 本発明の建具の第3実施形態を示す縦断面図である。 第3実施形態の建具の横断面図である。 本発明の建具の第4実施形態を示す縦断面図である。 第4実施形態の建具の横断面図である。 第4実施形態の建具の変形例を示す縦断面図である。 第4実施形態の建具の変形例を示す横断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1,2は、本発明の建具の第1実施形態(請求項1に係る発明の実施形態)を示している。第1実施形態の建具は、図1,2に示すように、外窓13と内窓14とからなる二重窓の外窓13に適用したものである。
外窓13は、図1,2に示すように、アルミ形材よりなる上枠11と下枠12と左右の縦枠10,10とを枠組みしてなる窓枠1と、窓枠1の上下枠11,12に沿って摺動可能に設けた外障子15及び内障子16と、窓枠1の周囲を囲むように窓枠1の外周側に設けた通気枠2とを備える。窓枠1は、一般的なビル用の引き違いサッシの枠をそのまま用いている。通気枠2には、図1,2に示すように、室外から室内(外窓・内窓間の中間層17)に連通する通気経路9を有している。
通気枠2は、図1,2に示すように、アルミ形材よりなる上通気枠4と下通気枠5と左右の縦通気枠3,3とを四周枠組みして形成してある。
通気枠2は、内周側に窓枠1との係止部20と窓枠1とのねじ止め部21とアングル部22とが形成されており、係止部20を窓枠1に係止し、ねじ止め部21を窓枠1にねじ止めして、窓枠1に取付けてある。通気枠2と窓枠1との隙間は、室外側からシール材23を充填してシールしてある。アングル部22は、額縁24にねじ止めしてある。通気枠2の外周側には、アンカー25の係止部26を有し、該係止部26に係止したアンカー25により通気枠2が躯体27に固定されている。通気枠2と躯体27との隙間は、室外側からシール材28を充填してシールしてある。
縦通気枠3は、図2に示すように、中空部18a,18bが室内外方向に2つ並べて形成してあり、室外側の中空部18aは上通気枠4の室外側壁よりも室外側に突出している。室外側の中空部18aの内周側壁31には、図1,2に示すように、室外に通じる室外側通気口6が設けてある。また、図2に示すように、縦通気枠3の室外側の中空部と18a室内側の中空部18bを仕切る仕切り壁32にも通気口33が設けてある。
上通気枠4は、図1に示すように、矩形の中空部29a,29bが室内外方向に並べて形成してあり、室内側の中空部29bの内周側壁34の左右両端部に、図2に示すように、縦通気枠3の室内側の中空部18bと連通する通気口35が設けてある。さらに、上通気枠4の室内側の中空部29bの内周側壁34には、図1,2に示すように、内外障子14,15のガラス8より室内側に、室内(中間層)に通じる室内側通気口7が形成してある。室内側通気口7は、下向きに開口している。
これにより通気枠2は、縦通気枠3の室外側通気口6と縦通気枠3の中空部18a,18bと上通気枠4の中空部29bと上通気枠4の室内側通気口7とで、室内外に連通する通気経路9を形成している。
以上に述べたように第1実施形態の建具(外窓)13は、窓枠1と、窓枠1の外周側に設けた通気枠2とを備え、通気枠2は、縦通気枠3と上通気枠4とを有し、縦通気枠3に室外に通じる通気口(室外側通気口)6が設けてあり、上通気枠4に室内に通じる通気口(室内側通気口)7がガラス8より室内側に設けてあり、縦通気枠3の通気口6と縦通気枠3の中空部18a,18bと上通気枠4の中空部29bと上通気枠4の通気口7とで室内外に連通する通気経路9を形成してあることで、空調設備による電気代の削減に貢献できると共に、雨水の浸入を防止して、高い水密性能を確保できる。すなわち、縦通気枠3の通気口6から雨水が入ったとしても、雨水は縦通気枠3の中空部18a,18bの内壁を伝って下に落ち、上通気枠4の中空部29bに通じる通気口35まで雨水が上がってくることはないから、通気枠2の通気経路9を通じて雨水が室内に浸入することがない。
内窓14は、図1,2に示すように、四周の額縁24の内周側面に取付けた上枠36と下枠37及び左右の縦枠38,38と、上下枠36,37間に引違い状に開閉自在に収めた外障子39a及び内障子39bを備えている。枠36,37,38と障子39a,39bの框は、樹脂製である。障子39a,39bのガラス40は、複層ガラスである。外窓13の窓枠1と内窓14の枠36,37,38の間には木製の額縁24があるため、外窓13と内窓14とは熱的に分離されている。
上枠36の上部には、換気ブレス41を備えている。換気ブレス41は、室外側と室内側の見付面に多数の通気口42を設け、中間層17から室内空間に連通する通気部43が設けてある。通気部43の室内側には、埃や花粉等の侵入を防ぐフィルタ44が設けてある。
中間層17には、内窓14の換気ブレス41の室外側に整流板45が垂下して設けてある。整流板45は、例えば透明な樹脂板で形成してある。
本二重窓は、樹脂製の枠36,37,38及び框と複層ガラス40を用いた内窓14を設けたことに加え、外窓13の通気枠2に設けた通気経路9と中間層17と内窓14の通気部43を通じて室内外を空気が流れ、その際に中間層17を空気が外窓13の内側面と内窓14の外側面に沿うように迂回して流れることで、空気の流入する方向とは逆方向の熱移動が妨げられ、非常に優れた断熱性能を発揮し、空調設備の電気代のより一層の削減に寄与する。
冬期の場合について説明すると、換気扇等により室内を負圧に調整し、図1に示すように、本二重窓を空気が室外から室内に向けて流れるようにする。外窓13の通気枠2から流入した冷たい空気(外気)は、室内側通気口7が下向きに開口していることで、外窓13のガラス8の室内側面に沿うように下向きに流出する。その後、冷たい空気はコールドドラフトにより中間層17の下まで流れてから折り返し、内窓14のガラス40から室内の熱が伝わることで暖められ、ガラス40の室外側面に沿って上昇し、この間にガラス40から室外に逃げる熱を空気の流れによって回収する。その後、暖められた空気は内窓14上部の通気部43を通って室内に流入する。空気が通気部43を通過する際にも、室内の熱で暖められた換気ブレス41や上枠36の熱を空気の流れによって回収する。そうして暖められた空気を室内に取り入れることで、回収した熱を室内に戻すことができる。
このように、中間層17内を外窓13と内窓14に沿うように迂回して空気が流れることで、室内から室外に伝わる熱を空気の流れによって回収し、室内に戻すことで、室内から室外への熱の損失がほとんどなくなるので、非常に高い断熱性が得られる。また、外気を暖めて室内に採り込めるので、室内に居る人が冷たい風を感じることがなく、暖房効率も良い。
夏期には、換気扇等により室内を正圧に調整し、冬期とは逆に室内から室外に空気が流れるようにする。内窓14の通気部43から出た空気(内気)は整流板45に当たって下向きに流れを変え、室内の空気の温度は室外よりも低いので、空気は内窓14のガラス40の室外側面に沿って下向きに流れ、その後、中間層17の下部で折り返し、外窓13のガラス8等の熱が伝わることで外窓13のガラス8の室内側面に沿って上昇し、この間にガラス8を通じて室外から室内に入ってくる熱を空気の流れによって回収する。その後、外窓13の通気枠2を通って空気が室外に放出される。空気が通気枠2を通過する際、通気枠2を伝って室内に入ってくる熱を空気の流れによって回収する。そして、空気が室外に放出されることで、ガラス8や通気枠2から回収した熱を室外に捨てる。このように室外から室内に伝わる熱を空気の流れによって回収し、室外に捨てることで、空気が流出する方向とは逆方向である室外側から室内側への熱輸送が妨げられ、優れた断熱効果を発揮して、室内が涼しく保たれる。
本二重窓は、外窓13の窓枠1の外周側に設けた通気枠2に室内外に連通する通気経路9を設けたので、外窓13の窓枠1や障子15,16に通気部を設ける必要がない。通気枠2は、縦通気枠3の通気口6と縦通気枠3の中空部18a,18bと上通気枠4の中空部29bと上通気枠4の通気口7とで室内外に連通する通気経路9を構成したので、外窓13に通気経路9を有しながら雨水の浸入を防止することができ、水密性能を確保できる。また、上記のように縦通気枠3と上通気枠4とで通気経路9を構成したことで、通気経路9の長さが長くなるため、その通気経路9を空気が流れることで、空気が流れる方向と逆方向の熱輸送が妨げられることによる断熱効果が向上する。
図3,4は、本発明の建具の第2実施形態(請求項2記載の発明の実施形態)を示している。第2実施形態も、外窓13と内窓14とからなる二重窓の外窓13に適用したものであり、外窓13は窓枠1内にガラス8をはめ込んだ嵌め殺し窓となっている。内窓14は、第1実施形態と同様の引き違い窓となっている。
外窓13は、第1実施形態と同様に、窓枠1の外周側に上通気枠4と下通気枠5と左右の縦通気枠3,3とを四周枠組みしてなる通気枠2が設けてある。
下通気枠5は、図3に示すように、外周側に室内外方向の全長にわたる中空部46を有し、その中空部46の室外側壁47に室外に通じる室外側通気口6が設けてある。室外側通気口6は、下通気枠5の中空部46に浸入した雨水を室外に排水するために下通気枠5の左右両端部に設けられる水抜き孔と兼用とすることができる。必要な通気量を確保するために、必要に応じて室外側通気口6を水抜き孔とは別に適宜設けることができる。室外側通気口6には、防虫網(図示省略)を取付けることで虫の侵入を防止することができる。その中空部46の内周側壁48の左右両端部には、図4に示すように、通気口49が形成してあり、通気口49により下通気枠5の中空部46と縦通気枠3の中空部50とが連通している。
上通気枠4は、図3,4に示すように、室内側の中空部29bの内周側壁34の左右両端部に、縦通気枠3の中空部50と連通する通気口35が設けてある。さらに、上通気枠4の室内側の中空部29bの内周側壁34には、ガラス8より室内側に室内(中間層)に通じる室内側通気口7が形成してある。室内側通気口7は、下向きに開口している。
これにより通気枠2は、下通気枠5の室外側通気口6と下通気枠5の中空部46と縦通気枠3の中空部50と上通気枠4の中空部29bと上通気枠4の室内側通気口7とで、室内外に連通する通気経路を形成している。
以上に述べたように第2実施形態の建具(外窓)13は、窓枠1と、窓枠1の外周側に設けた通気枠2とを備え、通気枠2は、縦通気枠3と上通気枠4と下通気枠5とを有し、下通気枠5に室外に通じる通気口(室外側通気口)6が設けてあり、上通気枠4に室内に通じる通気口(室内側通気口)7がガラス8より室内側に設けてあり、下通気枠5の通気口6と下通気枠5の中空部46と縦通気枠3の中空部50と上通気枠4の中空部29bと上通気枠4の通気口7とで室内外に連通する通気経路9を形成してあることで、空調設備による電気代の削減に貢献できると共に、雨水の浸入を防止して、高い水密性能を確保できる。室外に通じる通気口6を下通気枠5に設けたことで、縦通気枠3に通気口6を設けた場合よりも、より一層雨水が室内に浸入しにくくなる。
第2実施形態の建具も、図1に示す第1実施形態と同様に、二重窓の外窓13として用いることができ、中間層17に外窓13の内側面と内窓14の外側面に沿うように迂回して空気が流れることで、冬期には内窓14から逃げる熱をその空気の流れにより回収して室内に戻し、夏期には外窓13から入ってくる熱を空気の流れにより回収して室外に捨てることで、窓からの熱の出入りを少なくし、空調設備にかかる電気代のより一層の削減に貢献できる。室外に通じる通気口6を下通気枠5に設けたことで、通気枠2の通気経路9がさらに長くなるため、空気の流れる方向と逆方向の熱輸送が妨げられることによる断熱効果がより一層向上する。
図5,6は、本発明の建具の第3実施形態(請求項3記載の発明の実施形態)を示している。本実施形態の建具は、一つの窓枠1の室外側にガラス8が嵌め殺し状態で取付けてあり、窓枠1の室内側にガラス40を框組みした障子51が室内側に開くように取付けてある。本建具は、第1・第2実施形態のような窓枠1と別体の通気枠2を有さず、窓枠1に通気枠を一体に設けてある。
縦枠10は、図6に示すように、複数の中空部52a,52b,52c,52dが室内外方向に並べて設けてあり、一番室外側の中空部52aは上枠11の室外側壁よりも室外側に突出しており、その中空部52aの内周側壁53に、図5,6に示すように、室外に通じる室外側通気口6が設けてある。一番室外側の中空部52aと室外側から2番目の中空部52bとの間の仕切り壁54にも、通気口55が設けてある。縦枠10の室外側から2番目の中空部52bの内周側壁56には、図5に示すように、上枠11の室外側の中空部57aに通じる通気口58が設けてあり、これにより縦枠10の中空部52bと上枠11の中空部57aとが連通している。
上枠11は、図5に示すように、矩形の中空部57a,57bを室内外方向に並べて2つ有しており、室外側の中空部57aの内周側壁59のガラス8より室内側に、室内(中間層)に通じる室内側通気口7が下向きに開口して設けてある。室内側通気口7には、埃や花粉等の侵入を防ぐフィルタ60が取付けてある。室内側通気口7の室内側には、垂下片61が上枠11と一体で設けてある。垂下片61は、下部が室外側に向けて少し曲がっている。
このように本窓枠1は、縦枠10の室外側通気口6と縦枠10の中空部52a,52bと上枠11の中空部57aと上枠11の室内側通気口7とで、室外から室内(中間層)に連通する通気経路9を形成している。
さらに本窓枠1は、図5に示すように、上枠11の室内側の中空部57bの内周側壁62に通気口63を設けると共に、同中空部57bの室内側壁64に室内に通じる室内側通気口65を設けることで、中間層17から室内に通じる通気部66を形成してある。
以上に述べたように第3実施形態の建具は、窓枠1を備え、窓枠1の縦枠10は、室外に通じる通気口(室外側通気口)6が設けてあり、窓枠1の上枠11は、ガラス8より室内側に室内に通じる通気口(室内側通気口)7が設けてあり、縦枠10の通気口6と縦枠10の中空部52a,52bと上枠11の中空部57aと上枠11の通気口7とで室内外に連通する通気経路9を形成してあることで、空調設備による電気代の削減に貢献できると共に、雨水の浸入を防止して、高い水密性能を確保できる。すなわち、縦枠10の通気口6から雨水が入ったとしても、雨水は縦枠10の中空部52a,52bの内壁を伝って下に落ち、上枠11の中空部57aに通じる通気口58まで雨水が上がってくることはないから、窓枠1の通気経路9を通じて雨水が室内に浸入することがない。
さらに第3実施形態の建具は、窓枠1内の室外側と室内側にガラス8,40を備え、中間層17に室外側のガラス8の内側面と室内側のガラス40の外側面に沿うように迂回して空気が流れることで、先に説明した二重窓のときと同様に、冬期には室内側のガラス40から逃げる熱をその空気の流れにより回収して室内に戻し、夏期には室外側のガラス8から入ってくる熱を空気の流れにより回収して室外に捨てることで、窓からの熱の出入りを少なくし、空調設備にかかる電気代のより一層の削減に貢献できる。
また、縦枠10と上枠11とで通気経路9を構成したことで、通気経路9の長さが長くなるため、その通気経路9を空気が流れることで、空気の流れる方向と逆方向の熱輸送が妨げられることによる断熱効果が向上する。
一つの窓枠1にガラス8,40を配置して中間層17を形成したので、外窓13と内窓14で二重窓を構成するよりもコストを削減でき、且つ窓の見込寸法を抑えられる。
窓枠1自体に通気経路9を形成したので、別体の通気枠2を設ける場合よりもコストを削減できる。
図7,8は、本発明の建具の第4実施形態(請求項4に係る発明の実施形態)を示している。本実施形態は、第3実施形態と同様に、一つの窓枠1内にガラス8,40を二重に配置し、且つ窓枠1自体に室内外に連通する通気経路9を設けたものとなっている。
下枠12は、図7に示すように、室外側に2つの中空部67a,67bを内外周方向に並べて有し、室内側に一つの中空部67cを有している。室外側の外周側の中空部67bの室外側壁68には、室外に通じる室外側通気口6が設けてある。室外側通気口6は、下枠12の室外側のガラス8の呑み込み溝74に浸入した雨水を室外に排水するために下枠12の左右両端部に設けられる水抜き孔と兼用とすることができる。必要な通気量を確保するために、必要に応じて室外側通気口6を水抜き孔とは別に適宜設けることができる。室外側通気口6には、防虫網(図示省略)を取付けることで虫の侵入を防止することができる。さらに、室外側の2つの中空部67a,67bの間の壁69と、内周側の中空部67bの内周側の壁70には、左右両端部に縦枠10の中空部71aに通じる通気口72が設けてある。これにより、下枠12の中空部67a,67bと縦枠10の中空部71aとが連通している。
縦枠10は、図8に示すように、複数の中空部71a,71b,71cが室内外方向に並べて設けてあり、室外側の中空部71aの内周側壁73には、図7に示すように、上枠11の室外側の中空部57aに通じる通気口58が設けてあり、これにより縦枠10の中空部71aと上枠11の中空部57aとが連通している。
上枠11は、図7に示すように、矩形の中空部57a,57bを室内外方向に並べて2つ有しており、室外側の中空部57aの内周側壁59のガラス8より室内側に、室内(中間層)に通じる室内側通気口7が下向きに開口して設けてある。室内側通気口7には、埃や花粉等の侵入を防ぐフィルタ60が取付けてある。室内側通気口7の室内側には、垂下片61が上枠と一体で設けてある。
このように本窓枠1は、下枠12の室外側通気口6と下枠12の中空部67a,67bと縦枠10の中空部71aと上枠11の中空部57aと上枠11の室内側通気口7とで、室外から室内(中間層)に連通する通気経路9を形成している。
さらに本窓枠1は、図7に示すように、上枠11の室内側の中空部57bの内周側壁62に通気口63を設けると共に、同中空部57bの室内側壁64に室内に通じる室内側通気口65を設けることで、中間層17から室内に通じる通気部66を形成してある。
以上に述べたように第4実施形態の建具は、窓枠1を備え、窓枠1の下枠12は、室外に通じる通気口(室外側通気口)6が設けてあり、窓枠1の上枠11は、ガラス8より室内側に室内に通じる通気口(室内側通気口)7が設けてあり、下枠12の通気口6と下枠12の中空部67a,67bと縦枠10の中空部71aと上枠11の中空部57aと上枠11の通気口7とで室内外に連通する通気経路9を形成してあることで、空調設備による電気代の削減に貢献できると共に、雨水の浸入を防止して、高い水密性能を確保できる。室外に通じる通気口6を下枠12に設けたことで、縦枠10に通気口6を設けた場合よりも、より一層雨水が室内に浸入しにくくなる。
さらに第4実施形態の建具は、窓枠1内の室外側と室内側にガラス8,40を備え、中間層17に室外側のガラス8の内側面と室内側のガラス40の外側面に沿うように迂回して空気が流れることで、先に説明した二重窓のときと同様に、冬期には室内側のガラス40から逃げる熱をその空気の流れにより回収して室内に戻し、夏期には室外側のガラス8から入ってくる熱を空気の流れにより回収して室外に捨てることで、窓からの熱の出入りを少なくし、空調設備にかかる電気代のより一層の削減に貢献できる。
また、下枠12と縦枠10と上枠11とで通気経路9を構成したことで、通気経路9の長さがさらに長くなるため、その通気経路9を空気が流れることで、空気の流れる方向と逆方向の熱輸送が妨げられることによる断熱効果がより一層向上する。
一つの窓枠1にガラス8,40を配置して中間層17を形成したので、外窓13と内窓14で二重窓を構成するよりもコストを削減でき、且つ窓の見込寸法を抑えられる。
窓枠1自体に通気経路9を形成したので、別体の通気枠2を設ける場合よりもコストを削減できる。
図9,10は、第4実施形態(請求項4に係る発明の実施形態)の建具の変形例を示している。本実施形態は、一つの窓枠1の室外側と室内側にガラス8,40が嵌め殺し状態で取付けてあり、且つ窓枠1自体に室内外に連通する通気経路9を設けたものとなっている。
下枠12は、図9に示すように、室外側に向けて開口する凹部75を有し、凹部75の室内側に中空部76が設けてある。凹部75の奥側の見付壁(中空部76の室外側壁)77には、室外に通じる室外側通気口6が設けてある。凹部奥側の見付壁77の室外側には、ピース状のルーバー支持部品78が左右方向に間隔をおいて複数取付けてあり、ルーバー支持部品78に支持してルーバー79が下枠12の全長に取付けてある。ルーバー79の上面と凹部75の上面との間の隙間には、ガラス8の自重を受けるピース状の自重受け部品80が左右方向に間隔をおいて複数取付けてある。
縦枠10の内周側壁81(図10参照)の下端部には、図9に示すように、下枠12の中空部76に通じる通気口82が設けてあり、通気口82により下枠12の中空部76と縦枠10の中空部83とが連通している。また、縦枠10の内周側壁81の上端部には、上枠11の室外側の中空部57aに通じる通気口58が設けてあり、通気口58により縦枠10の中空部83と上枠11の室外側の中空部57aとが連通している。
上枠11は、室外側の中空部57aの内周側壁59のガラス8より室内側に、室内(中間層)に通じる室内側通気口7が下向きに開口して設けてある。室内側通気口7の室内側には、垂下片61が上枠と一体で設けてある。
このように本窓枠1は、下枠12の室外側通気口6と下枠12の中空部76と縦枠10の中空部83と上枠11の中空部57aと上枠11の室内側通気口7とで、室外から室内(中間層)に連通する通気経路9を形成している。
本実施形態の建具は、下枠12に室外側に向けて開口する凹部75を設け、凹部75の奥側の見付壁77に室外側通気口6を設けたので、図7に示すものよりもさらに雨水が浸入しにくくなっている。さらに、室外側通気口6の室外側にルーバー79を取付けたことで、室外側通気口6への風雨の吹込みを防止できる上、室外側通気口6がルーバー79に隠れて見えにくくなるので、意匠性も向上する。
第1〜第4実施形態の建具は、上通気枠4又は上枠11に室内側通気口7がガラス8より室内側で下向きに開口して設けてあることで、空気がガラス8の内側面に沿うように下向きに流出し、これによりガラス8の面に沿う空気の対流が起こるので、ガラス8の内側面の結露を防止する効果がある。この効果は、二重窓の外窓として用いる場合や、窓枠1内にガラス8,40を二重に設けてある場合に限らず、窓枠1内に一枚のガラス8を有する建具単体の場合でも発揮される。
第3実施形態(図5参照)及び第4実施形態(図7,9参照)は、室内側通気口7の室内側に垂下片61が設けてあり、これにより室内側通気口7から出る空気の流れを下向きにし、結露を防止する効果、中間層17内を室外側と室内側とに仕切り、中間層17内に外側のガラス8の内側面と内側のガラス40の外側面に沿うように迂回する空気の流れをつくり、空気の流れる方向と逆方向の熱輸送が妨げられることによる断熱効果が得られる。
図1に示す第1実施形態、図3に示す第2実施形態においても、第3・4実施形態と同様に、室内側通気口7の室内側に垂下片61を設けることができる。この場合には、整流板45を省略することもできる。
本発明は以上に述べた実施形態に限定されない。本発明の建具は、二重窓ではなく、単体でも用いることができる。窓種は、引き違い窓に限らず、嵌め殺し窓、すべり出し窓など、すべての窓種に対応することができる。通気枠の形状、材質は、適宜変更することができる。通気枠は、必ずしも四周枠組みしたものでなくてもよく、縦通気枠は左右何れか一方のみに設けてあってもよいし、下通気枠を省略することもできる。室外側及び室内側の通気口の形状、通気口を設ける位置は、適宜変更することができる。
1 窓枠
2 通気枠
3 縦通気枠
4 上通気枠
5 下通気枠
6 室外側通気口(通気口)
7 室内側通気口(通気口)
8 ガラス
9 通気経路
10 縦枠
11 上枠
12 下枠

Claims (4)

  1. 窓枠と、窓枠の外周側に設けた通気枠とを備え、通気枠は、縦通気枠と上通気枠とを有し、縦通気枠に室外に通じる通気口が設けてあり、上通気枠に室内に通じる通気口がガラスより室内側に設けてあり、縦通気枠の通気口と縦通気枠の中空部と上通気枠の中空部と上通気枠の通気口とで室内外に連通する通気経路を形成してあることを特徴とする建具。
  2. 窓枠と、窓枠の外周側に設けた通気枠とを備え、通気枠は、縦通気枠と上通気枠と下通気枠とを有し、下通気枠に室外に通じる通気口が設けてあり、上通気枠に室内に通じる通気口がガラスより室内側に設けてあり、下通気枠の通気口と下通気枠の中空部と縦通気枠の中空部と上通気枠の中空部と上通気枠の通気口とで室内外に連通する通気経路を形成してあることを特徴とする建具。
  3. 窓枠を備え、窓枠の縦枠は、室外に通じる通気口が設けてあり、窓枠の上枠は、ガラスより室内側に室内に通じる通気口が設けてあり、縦枠の通気口と縦枠の中空部と上枠の中空部と上枠の通気口とで室内外に連通する通気経路を形成してあることを特徴とする建具。
  4. 窓枠を備え、窓枠の下枠は、室外に通じる通気口が設けてあり、窓枠の上枠は、ガラスより室内側に室内に通じる通気口が設けてあり、下枠の通気口と下枠の中空部と縦枠の中空部と上枠の中空部と上枠の通気口とで室内外に連通する通気経路を形成してあることを特徴とする建具。
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