JP6942173B2 - 換気システムの製造方法 - Google Patents

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本発明は、外窓と内窓を備える換気システムの製造方法に関する。
建物の室内環境は、空調設備で制御していたが、窓からの熱の出入りが多く電気代がかかるため、経済的に優れたものが求められていた。
本発明は以上に述べた実情に鑑み、窓からの熱の出入りを減らし、冷暖房効率を高めることのできる換気システムの提供を目的とする。
請求項記載の発明による換気システムの製造方法は、既存の外窓の室内側に室内外に連通する通気部を有する内窓を取付ける工程と、室内外に連通した既存の換気口から外窓・内窓間の中間層に通じる連通路を設ける工程とを有することを特徴とする。
請求項2記載の発明による換気システムの製造方法は、外窓の室内側に室内外に連通する通気部を有する内窓を取付ける工程と、外壁に設けた換気口から外窓・内窓間の中間層に通じる連通路をパイプで形成すると共に、パイプを中間層の換気口側の一端から他端までのばす工程とを有することを特徴とする。
請求項記載の発明による換気システムの製造方法は、既存の外窓の室内側に室内外に連通する通気部を有する内窓を取付け、室内外に連通した既存の換気口から外窓・内窓間の中間層に通じる連通路を設けることで、換気口及び連通路と外窓・内窓間の中間層と内窓の通気部を通じて室内外を空気が流れ、冬期には室内から室外に伝わる熱を中間層の空気の流れによって回収し室内に戻し、夏期には室外から室内に伝わる熱を中間層の空気の流れによって回収し室外に捨てることで、窓からの熱の出入りを減らし、冷暖房効率を高めることができる。外窓は改修が不要で、且つ既存の換気口を利用することで、外壁に新たに孔を開ける必要がなく、専有部分の改修だけで済むので、リフォームするにあたって管理組合への申請・承認が必要なマンション等の集合住宅でも実施しやすい。
請求項2記載の発明による換気システムの製造方法は、外窓の室内側に室内外に連通する通気部を有する内窓を取付け、外壁に設けた換気口から外窓・内窓間の中間層に通じる連通路をパイプで形成すると共に、パイプを中間層の換気口側の一端から他端までのばすことで、換気口及び連通路と外窓・内窓間の中間層と内窓の通気部を通じて室内外を空気が流れ、冬期には室内から室外に伝わる熱を中間層の空気の流れによって回収し室内に戻し、夏期には室外から室内に伝わる熱を中間層の空気の流れによって回収し室外に捨てることで、窓からの熱の出入りを減らし、冷暖房効率を高めることができる。パイプを用いることで、換気口から中間層に通じる連通路を容易に形成できる。
図4のA−A断面図である。 図4のB−B断面図である。 図4のC−C断面図である。 本発明の換気システムの第1実施形態を示す室内側正面図である。 同換気システムの施工手順を示す横断面図である。 同換気システムの施工手順(図5−1の続き)を示す横断面図である。 同換気システムを備えた住宅の見取り図である。 (a)は同換気システムの換気口の室内側から見た正面図であり、(b)は点検蓋及び圧力チャンバーの蓋を取外した状態を示す。 改修前の建具の室内側正面図である。 図8のD−D断面図である。 図8のE−E断面図である。 図8のF−F断面図である。 本発明の換気システムの第2実施形態を示す室内側正面図である。 図12のG−G断面図である。 同換気システムの中間層に設けられる空気吹き出しパイプの横断面図である。 改修前の建具の室内側正面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜4は、本発明の換気システムの第1実施形態を示している。本換気システムは、アパート・マンション等の集合住宅の窓に適用したものであって、図1〜3と図8〜11に示すように、外窓1と換気口4を有する既存の壁33の室内側に内壁32を設け、窓開口部の見込み寸法を室内側に大きくした上で、窓開口部の室内側に内窓2を取付けて二重窓とすると共に、壁全体に断熱材7を入れて断熱改修を行ったものである。なお、図8〜11は、改修を行う前の状態を示している。
本住宅は、図6に示すように、浴室の上部に設けた換気設備34により室内の空気を室外に排気し、各部屋の壁の換気口4から入った空気(外気)を外窓1と内窓2の間の中間層5を通してから室内に取り入れて、家全体の換気を行う第3種換気システムを備える。
外窓1は、図1,2に示すように、躯体開口部に固定される枠8と、枠内8に引違い状に開閉自在に収めた外障子9及び内障子10を備えている。枠8は、上枠11と下枠12と左右の縦枠13,13とを枠組みして構成されている。枠8と障子9,10の框は、アルミ製である。
内窓2は、図1,2に示すように、四周の額縁14の内周側面に取付けた上枠15と下枠16及び左右の縦枠17,17と、上下枠15,16間に引違い状に開閉自在に収めた外障子18及び内障子19を備えている。枠15,16,17と障子18,19の框は、樹脂製である。障子18,19のガラス20は、複層ガラスである。
図1,4に示すように、上枠15の上部には、換気ブレス21を備えている。換気ブレス21は、室外側と室内側の見付面に多数の通気孔22を設け、室内外に連通する通気部3が設けてある。通気部3の室内側には、埃や花粉等の侵入を防ぐフィルターが設けてある。
図3,4に示すように、外壁23の建具上部の側方に隣接する位置には、外気を室内に取り込んだり、室内の空気を室外に排出したりするための換気口4が設けてある。この換気口4は、外壁23にもともと形成してあった換気口4(図8,11参照)を利用したものであり、図3に示すように、外壁23を貫通して円形の孔24が設けてあり、孔24の室外側はフード25で覆ってあり、孔24の室内側に外気を吸い込んだり室内の空気を室外に排出したりするためのファン26が取付けてある。孔24の室内側の内壁部にはファン取付用空間27が形成してあり、その室内側の内壁32の開口部は点検蓋28を取付けて塞いである。
点検蓋28の室外側のファン取付用空間27には、図3に示すように、ファン26を囲むように圧力チャンバー35が設けてある。圧力チャンバー35は、発泡スチロール等の断熱性を有する板材で6面体の箱状に形成され、断熱性と気密性を有するものとなっている。圧力チャンバー35の室内側の壁35aは、着脱できるようになっている。このように圧力チャンバー35を設けることで、ファン26で吸い込んだ空気が圧力チャンバー35内の空間に閉じ込められることで、圧力を高める働きがある。
外窓・内窓間の中間層5の上部には、図1に示すように、樹脂製の丸パイプで形成した連通路6が設けてある。連通路6は、図2に示すように、一端部が額縁14を貫通し圧力チャンバー35内の空間36に連通している。連通路6は、下部に空気出入口29が長手方向に間隔をおいて複数設けてある。連通路6の室内側に隣接する位置には、整流板30が額縁14より垂下して設けてある。
次に、本建具の施工手順を説明する。まず、図5−1(a)に示すように、既存の換気口4の室内側に取付けてあるカバー31を取外す。次に、図5−1(b)に示すように、ファン取付用空間27を残して、既存の壁33の室内側に内壁32を設け、壁全体に断熱材7を入れる。また、額縁14を見込み寸法の長いものに取り換える。次に、図5−2(c)に示すように、換気口4の孔24に室内側からファン26と圧力チャンバー35を取付け、圧力チャンバー35内の空間36に連通するように連通路6を取付ける。その後、換気口4の室内側の内壁32の開口部に点検蓋28を取付けてファン取付用空間27を塞ぐ。その後、図5−2(d)に示すように、整流板30、内窓2を取付ける。
本換気システムは、樹脂製の枠15,16,17及び框と複層ガラス20を用いた内窓2を設けたことに加え、換気口4及び連通路6と外窓・内窓間の中間層5と内窓2の通気部3を通じて室内外を空気が流れることで、空気の流入する方向とは逆方向の熱移動が妨げられ、より一層の断熱効果を発揮する。
冬期の場合について説明すると、浴室上部の換気設備34により室内を負圧に調整すると共に、換気口4のファン26を回すことで、図2に示すように、外気が圧力チャンバー35に吸い込まれ、圧力チャンバー35は気密性を持たせてあるので圧力が高められ、吸い込まれた外気は連通路6へと流れ、図1に示すように、連通路6下部に設けた空気出入口29より下向きまたは外窓1に向けて斜め下向きに吹き出す。吹出された冷たい外気は、温度が低く下降流の勢いが強い外窓1のガラス37の内側面に沿う流れに引き寄せられながら下降する。その後、冷たい外気は中間層5の下まで流れてから折り返し、内窓2のガラス20から室内の熱が伝わることで暖められ、ガラス20の室外側面に沿って上昇し、この間にガラス20から室外に逃げる熱を空気の流れによって回収する。また、窓に日射を受ける場合は、このように中間層5を空気が外窓1の内側面と内窓2の外側面に沿うように流れる間に、日射熱を取得することができる。上昇した空気は、内窓2上部に設けた換気ブレス21の通気部3より室内に流入する。空気が通気部3を通過する際にも、室内の熱で暖められた換気ブレス21や上枠15の熱を空気の流れによって回収する。整流板30があることで、上昇した空気が室外側に流れるのを防ぎ、効率よく室内に流入させられる。
このように、中間層5内を外窓1と内窓2に沿うように迂回して空気が流れることで、室内から室外に伝わる熱を空気の流れによって回収し、室内に戻すことで、室内から室外への熱の損失がほとんどなくなるので、非常に高い断熱性が得られる。また、外気を暖めて室内に採り込めるので、室内に居る人が冷たい風を感じることがなく、暖房効率も良い。なお、図中の矢印は空気の流れを示している。
夏期には、浴室上部の換気設備34により室内を正圧に調整すると共に、換気口4のファン26を逆転させ、冬期とは逆に室内から室外に空気が流れるようにする。内窓2の通気部3から中間層5に流れ出た空気(内気)は、整流板30に当たって下向きに流れを変え、室内の空気の温度は室外よりも低いので、内窓2のガラス20の室外側面に沿って下向きに流れる。その後、空気は中間層5の下部で折り返し、外窓1のガラス37等の熱が伝わることで外窓1のガラス37の室内側面に沿って上昇し、この間にガラス37を通じて室外から室内に入ってくる熱と日射熱を空気の流れによって回収する。その後、連通路6と換気口4を通って空気が室外に放出される。そして、空気が室外に放出されることで、ガラス37等から回収した熱と日射熱を室外に捨てる。このように日射熱及び室外から室内に伝わる熱を空気の流れによって回収し、室外に捨てることで、日射熱の取得を抑制でき、空気が流出する方向とは逆方向である室外側から室内側への熱輸送が妨げられるので、優れた断熱効果を発揮して、室内が涼しく保たれ、冷房負荷を抑えることができる。
図12,13は、本発明の換気システムの第2実施形態を示しており、図15は、改修前の状態を示している。図15に示すように、壁には上部位置にエアコン用の孔(貫通孔)24aが、下部位置にガスストーブ用の孔24cが、上下方向の中央部に24時間換気の換気口4用の孔24bが設けてあり、本実施形態では中央部の孔24bを換気口4として利用する。使用しない壁上部の孔24aと下部の孔24cは埋められる。
図13に示すように、換気口4は、第1実施形態と同様に、外壁23に形成された孔24bの室内側にファン26を取付け、ファン26を囲むように圧力チャンバー35が設けてある。換気口4の室内側の内壁32の開口部は、点検蓋28を取付けて塞いである。
本換気システムは、図12,13に示すように、圧力チャンバー35から中間層5に亘って連通路6が設けてあり、連通路6は中間層5の上部に左右方向にわたって設けた空気吹き出しパイプ6aと、空気吹き出しパイプ6aと圧力チャンバー35とを繋ぐ中継パイプ6bとで構成してある。空気吹き出しパイプ6aと中継パイプ6bは樹脂製の丸パイプで形成してあり、空気吹き出しパイプ6aより中継パイプ6bの方が太くなっている。中継パイプ6bは、壁内部に配置されている。
空気吹き出しパイプ6aは、図13に示すように、先端部が額縁14に埋め込まれ、基端部がエルボ38で中継パイプ6bと連結してあり、下部に空気出入口29が長手方向に間隔をおいて設けてある。空気出入口29同士の間隔は、図14に示すように、先端側の間隔aを基端側の間隔bよりも広くしてある。
第2実施形態の換気システムは、第1実施形態と同様、冬期には浴室上部の換気設備34により室内を負圧に調整するとともに、換気口4に組み込んだファン26により外気を圧力チャンバー35に吸い込み、圧力を高めた上で連通路6(中継パイプ6b及び空気吹き出しパイプ6a)を通じて外気を外窓・内窓間の中間層5に導入し、空気吹き出しパイプ6aの下面に設けた空気出入口29より下向きまたは外窓1に向けて斜め下向きに外気を吹き出す。その際、中継パイプ6bを空気吹き出しパイプ6aより太くしてあることで、連通路6が長くなっても圧力損失を軽減でき、空気吹き出しパイプ6aの空気出入口29より吹き出す空気量を減らさないですみ、所定の流量を確保できる。空気吹き出しパイプ6aは、基端側の空気出入口29より先端側の空気出入口29からの方が空気が出やすいため、先端側の空気出入口29同士の間隔aを基端側の空気出入口29同士の間隔bよりも広くしてあることで、中間層5の左右方向の全体に均一に空気を送り出すことができる。
その後、冷たい外気は外窓1のガラス37の内側面に沿って下降した後、中間層5の端部で折り返し、内窓2のガラス20の室外側面に沿って上昇し、この間に室内から室外に逃げる熱を回収する。その後、暖められた外気が内窓2の通気部3を通じて室内に流入する。このように、室内から室外に逃げる熱を空気の流れによって回収し室内に戻すことで、非常に高い断熱性能が得られ、暖房負荷を削減できる。
夏期においては、冬期とは逆に浴室上部の換気設備34により室内を正圧に調整すると共に、換気口4のファン26を逆転させ、冬期とは逆に室内から室外に空気が流れるようにする。その際に、中間層5を空気が内窓2のガラス20の外側面と外窓1のガラス37の内側面に沿って迂回して流れることで、日射熱及び室外から室内に伝わる熱を空気の流れによって回収し、室外に捨てることができ、これにより日射熱の取得を抑制でき、空気が流出する方向とは逆方向である室外側から室内側への熱輸送が妨げられるので、優れた断熱効果を発揮して、室内が涼しく保たれ、冷房負荷を抑えることができる。
以上に述べたように本換気システム(第1・第2実施形態)は、外壁23に設けた換気口4と連通路6と外窓・内窓間の中間層5と内窓2の室内外に連通する通気部3を通じて室外から室内に空気が流れ、室内から室外に伝わる熱を中間層5の空気の流れによって回収し室内に戻すことで、窓から出ていく熱を減らし、暖房効率を高めることができる。外窓1に通気部が不要なため、防火上の問題がない。
連通路6の室内側に整流板30を設けたことで、中間層5の空気の流れを外窓1と内窓2に沿わせられ、熱の回収を効率よく行える。
また、本換気システム(第1・第2実施形態)は、外壁23に設けた換気口4と連通路6と外窓・内窓間の中間層5と内窓2の室内外に連通する通気部3を通じて室内から室外に空気が流れ、室外から室内に伝わる熱を中間層の空気の流れによって回収し室外に捨てることで、窓から入ってくる熱を減らし、冷房効率を高めることができる。外窓1に通気部が不要なため、防火上の問題がない。
連通路6の室内側に整流板30を設けたことで、中間層5の空気の流れを外窓1と内窓2に沿わせられ、熱の回収を効率よく行える。
また、本換気システム(第1・第2実施形態)は、外窓1と換気口4を有する既存の壁33の室内側に内壁32を設け、窓開口部の見込み寸法を室内側に大きくして、窓開口部の内側に内窓2を設置するものであるため、内窓2を容易に設置することができ、換気口用に新たに壁に穴を開ける必要もないので、施工が容易である。また、内壁32を施工するにあたって壁内に断熱材7を入れて壁の断熱改修を同時に行うことも容易である。
本換気システム(第1・第2実施形態)は、換気口4の室内側の内壁32の開口部を蓋(点検蓋)28で塞いであり、蓋28の室外側に圧力を高めるための空間36を有するので、内観視で換気口4が目立たない上、外気を効率よく中間層5に送ることができる。
換気口4は、外気を取り入れるためのファン26と、連通路6が接続される空間36を有することで、連通路6をパイプで形成した場合でも、外気を中間層5に効率よく送り込むことができる。
連通路6はパイプで形成してあり、パイプの下面側に空気出入口29が長手方向に間隔をおいて設けてあるので、連通路6を安価に形成できる上、中間層5の左右方向の全体に外気を送り込むことができる。空気出入口29の間隔は、パイプの先端側が基端側よりも広いことで、中間層5に空気を均一に送ることができる。
第2実施形態の換気システムは、換気口(ファン26及び圧力チャンバー35を含む)4が壁の高さ方向の中央部に設けてあるので、メンテナンス性が向上する。連通路6は、外窓1と内窓2間の中間層5に設けた空気吹き出しパイプ6aと、空気吹き出しパイプ6aと換気口4を繋ぐ中継パイプ6bとを有し、中継パイプ6bを空気吹き出しパイプ6aより太くしてあることで、連通路6が長くなっても圧力損失を軽減でき、空気吹き出しパイプ6aより吹き出す空気量を減らさないですみ、所定の流量を確保できる。
本換気システムの製造方法は、既存の外窓1の室内側に室内外に連通する通気部3を有する内窓2を取付け、室内外に連通した既存の換気口4から外窓・内窓間の中間層5に通じる連通路6を設けることで、換気口4及び連通路6と外窓・内窓間の中間層5と内窓2の通気部3を通じて室内外を空気が流れ、冬期には室内から室外に伝わる熱を中間層5の空気の流れによって回収し室内に戻し、夏期には室外から室内に伝わる熱を中間層5の空気の流れによって回収し室外に捨てることで、窓からの熱の出入りを減らし、冷暖房効率を高めることができる。外窓1は改修が不要で、且つ既存の換気口4を利用することで、外壁23に新たに孔を開ける必要がなく、専有部分の改修だけで済むので、リフォームするにあたって管理組合への申請・承認が必要なマンション等の集合住宅でも実施しやすい。
連通路6にパイプを用いることで、連通路6の形成が容易である。連通路6の下部に空気出入口29を設けることで、外気を外窓1に沿うように斜め下向きに吹き出すことができる。
また、本換気システムの製造方法は、外窓1と換気口4を有する既存の壁33の室内側に内壁32を設ける工程と、見込寸法を室内側に大きくした窓開口部の室内側に室内外に連通する通気部3を有する内窓2を取付ける工程と、室内外に連通した既存の換気口4から外窓・内窓間の中間層5に通じる連通路6を設ける工程を有するので、換気口4及び連通路6と外窓・内窓間の中間層5と内窓2の通気部3を通じて室内外を空気が流れ、冬期には室内から室外に伝わる熱を中間層5の空気の流れによって回収し室内に戻し、夏期には室外から室内に伝わる熱を中間層5の空気の流れによって回収し室外に捨てることで、窓からの熱の出入りを減らし、冷暖房効率を高めることができる。外窓1は改修が不要で、且つ既存の換気口4を利用することで、外壁23に新たに孔を開ける必要がなく、専有部分の改修だけで済むので、リフォームするにあたって管理組合への申請・承認が必要なマンション等の集合住宅でも実施しやすい。さらに、既存の壁33の室内側に内壁32を設けて窓開口部の見込寸法を室内側に大きくすることで、内窓2の設置が容易に行えると共に、壁の内部に断熱材7を入れて壁の断熱改修を同時に行うことも容易である。
また、本換気システムの製造方法は、換気口4の室内側の内壁32の開口部を蓋28で塞ぎ、蓋28の室外側に圧力を高めるための空間36を形成することで、内観視で換気口4が目立たない上、外気を効率よく中間層5に送ることができる。
本発明は以上に述べた実施形態に限定されない。外窓と内窓の構造は問わない。内窓の室内外に連通する通気部は、障子の框(例えば上框)に設けることもできる。換気口から中間層に通じる連通路は、中間層の下部に設け、上向きに空気を吹き出すようにしてもよいが、実施形態のように連通路を中間層の上部に設け、空気を外窓と内窓に沿うように迂回させることで、熱回収が効率よく行える。本発明の換気システムは、空気が流れる向きが室外から室内だけのもの、室内から室外だけのもの、室外から室内と室内から室外の両方向に空気が流れるものの何れであってもよい。換気口にファンを有しておらず、別の場所に設けてある換気扇等を利用して室内を正圧又は/及び負圧に調整することで、換気システムに空気が流れるものであってもよい。実施形態では、内窓を設置するのに合わせて、壁に断熱材を入れて内壁を仕上げているが、そのような壁の改修は必ずしも必要ない。本発明は、既存の窓に後から内窓を取付ける場合に限らず、新築の建物に外窓と内窓を同時に設置する場合にも適用することができる。
1 外窓
2 内窓
3 通気部
4 換気口
5 中間層
6 連通路
23 外壁

Claims (2)

  1. 既存の外窓の室内側に室内外に連通する通気部を有する内窓を取付ける工程と、室内外に連通した既存の換気口から外窓・内窓間の中間層に通じる連通路を設ける工程とを有することを特徴とする換気システムの製造方法。
  2. 窓の室内側に室内外に連通する通気部を有する内窓を取付ける工程と、外壁に設けた換気口から外窓・内窓間の中間層に通じる連通路をパイプで形成すると共に、パイプを中間層の換気口側の一端から他端までのばす工程とを有することを特徴とする換気システムの製造方法。
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