JP2021024402A - 車両用表示制御装置、及び車両用表示システム - Google Patents

車両用表示制御装置、及び車両用表示システム Download PDF

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Abstract

【課題】ドライバが表示領域を注視している表示器の見栄えの低下を抑えつつ、車両に搭載される複数の表示器に使用される消費電力の無駄を抑制することを可能にする。【解決手段】メータMID5、CID6、HUD装置7、及び電子ミラー8の複数種類の表示器についての、車両のドライバの視線が表示器の表示領域に向いている度合いである注視レベルとして、少なくとも視線が表示器の表示領域に向いている度合いと、視線が表示器の表示領域に向いていない度合いとを区分して特定する注視レベル特定部102と、注視レベル特定部102で特定する表示器の表示領域についての注視レベルが、視線が表示器の表示領域に向いていない度合いである場合に、その表示器で表示させる画像のフレームレートを、視線がその表示器の表示領域に向いている度合いである場合よりも下げさせる表示制御部103とを備える。【選択図】図3

Description

本開示は、車両用表示制御装置、及び車両用表示システムに関するものである。
特許文献1には、車両に搭載される複数の表示器のそれぞれに対して、画像の諧調特性を制御する技術が開示されている。特許文献1に開示の技術では、複数の表示器に対する視認者側からの視角差による見栄えの差を抑制するように、複数の表示器のそれぞれに対して、画像の諧調特性を制御する。また、近年、車両に搭載される表示器の数の増加並びに大画面化が進んでいる。
特開2005−162190号公報
車両に搭載される表示器の数の増加並びに大画面化が進むと、これらの表示器に使用される消費電力を抑制することが車両電源の電力マネージメントにおいて重要になる。これに対して、特許文献1に開示の技術では、視認者の視線が向いていない表示器についても視認者の視線が向いている表示器と同等の見栄えとなるように画像を表示させることになる。しかしながら、視認者の視線が向いていない表示器の表示については、視認者が意識を向けていない可能性が高いため、視認者が注視している表示器の表示ほどの見栄えが必要でないと考えられる。よって、特許文献1に開示の技術では、視聴者の視線が向いていない表示器の画像を必要以上の見栄えで表示させる分だけ、消費電力の無駄が生じてしまう問題点があった。
この開示のひとつの目的は、ドライバが表示領域を注視している表示器の見栄えの低下を抑えつつ、車両に搭載される複数の表示器に使用される消費電力の無駄を抑制することを可能にする車両用表示制御装置、及び車両用表示システムを提供することにある。
上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は、開示の更なる有利な具体例を規定する。特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本開示の車両用表示制御装置は、車両で用いられ、車両に複数種類搭載される表示器(5,6,7,8)での画像の表示の制御を行う車両用表示制御装置であって、表示器についての、車両のドライバの視線が表示器の表示領域に向いている度合いである注視レベルとして、少なくとも視線が表示器の表示領域に向いている度合いと、視線が表示器の表示領域に向いていない度合いとを区分して特定する注視レベル特定部(102,102a)と、注視レベル特定部で特定する表示器の表示領域についての注視レベルが、視線が表示器の表示領域に向いていない度合いである場合に、その表示器で表示させる画像のフレームレートを、視線がその表示器の表示領域に向いている度合いである場合よりも下げさせる表示制御部(103,103a)とを備える。
上記目的を達成するために、本開示の第1の車両用表示システムは、車両で用いられる車両用表示システムであって、車両に複数種類搭載される表示器(3,4,5,6)と、車両のドライバの視線方向を検出する視線方向検出装置(2)と、複数種類の表示器について、表示器での画像の表示の制御を行う車両用表示制御装置(10)とを含み、車両用表示制御装置は、視線方向検出装置で検出した車両のドライバの視線方向を取得する視線方向取得部(101)と、視線方向取得部で取得した視線方向を用いて、表示器の表示領域についての、車両のドライバの視線が表示器の表示領域に向いている度合いである注視レベルとして、少なくとも視線が表示器の表示領域に向いている度合いと、視線が表示器の表示領域に向いていない度合いとを区分して特定する注視レベル特定部(102)と、注視レベル特定部で特定する表示器の表示領域についての注視レベルが、視線が表示器の表示領域に向いていない度合いである表示器については、その表示器で表示させる画像のフレームレートを、視線がその表示器の表示領域に向いている度合いである場合よりも下げさせる表示制御部(103)とを備える。
上記目的を達成するために、本開示の第2の車両用表示システムは、車両で用いられる車両用表示システムであって、車両に複数種類搭載される表示器(5,6,7,8)と、車両のドライバの視線方向を検出するとともに、その視線方向を用いて、表示器の表示領域についての、車両のドライバの視線が表示器の表示領域に向いている度合いである注視レベルとして、少なくとも視線が表示器の表示領域に向いている度合いと、視線が表示器の表示領域に向いていない度合いとを区分して算出する注視レベル算出装置(2a)と、車両に複数種類搭載される表示器のそれぞれに対応する複数の、自装置に対応する1種類の表示器である対象表示器の画像の表示の制御を行う車両用表示制御装置(20,30,40,50)とを含み、車両用表示制御装置は、注視レベル算出装置で算出した対象表示器の注視レベルを取得する注視レベル取得部(104)と、注視レベル取得部で取得した対象表示器の表示領域の注視レベルを対象表示器の表示領域の注視レベルとして特定する注視レベル特定部(102a)と、注視レベル特定部で特定する対象表示器の表示領域についての注視レベルが、視線が表示器の表示領域に向いていない度合いである場合に、その対象表示器で表示させる画像のフレームレートを、視線がその対象表示器の表示領域に向いている度合いである場合よりも下げさせる表示制御部(103a)とを備える。
これらによれば、車両のドライバの視線が表示器の表示領域に向いている度合いである注視レベルが、視線が表示器の表示領域に向いていない度合いと特定される表示器については、その表示器で表示させる画像のフレームレートを、視線がその表示器の表示領域に向いている度合いである場合よりも下げさせることになる。表示器で表示させる画像のフレームレートを下げると、描画の処理の負荷を低減できる分だけ、その表示器で使用される消費電力を抑制することができる。表示領域に視線が向いていない表示器については、ドライバが注視していないため、視線が向いている場合と同様のフレームレートで表示させると消費電力に無駄が生じるが、以上の構成によれば、表示器に使用される消費電力の無駄を抑制することが可能になる。表示領域に視線が向いていない表示器については、画像のフレームレートを下げさせたとしても、ドライバが注視していないため、表示領域をドライバが注視している表示器の見栄えを下げることにはならない。また、表示領域に視線が向いていない表示器について、画像のフレームレートを下げさせるので、視線が向いている表示器については、画像のフレームレートを下げさせずに、見栄えの低下を抑制することが可能になる。その結果、ドライバが表示領域を注視している表示器の見栄えの低下を抑えつつ、車両に搭載される複数の表示器に使用される消費電力の無駄を抑制することが可能になる。
車両用表示システム1の概略的な構成の一例を示す図である。 車両における表示器の配置の一例を示す図である。 統合ECU10の概略的な構成の一例を示す図である。 注視レベルの区分の一例について説明するための図である。 統合ECU10での表示制御関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。 車両用表示システム1aの概略的な構成の一例を示す図である。 第1ECU20の概略的な構成の一例を示す図である。 第1ECU20での表示制御関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図面を参照しながら、開示のための複数の実施形態を説明する。なお、説明の便宜上、複数の実施形態の間において、それまでの説明に用いた図に示した部分と同一の機能を有する部分については、同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。同一の符号を付した部分については、他の実施形態における説明を参照することができる。
(実施形態1)
<車両用表示システム1の概略構成>
以下、本実施形態について図面を用いて説明する。まず、図1を用いて、車両用表示システム1の説明を行う。車両用表示システム1は、車両で用いられる。以下では、車両用表示システム1が自動車で用いられる場合を例に挙げて説明を行う。図1に示すように、車両用表示システム1は、DSM(Driver Status Monitor)2、周辺監視カメラ3、メータマルチインフォメーションディスプレイ(以下、メータMID)5、センターインフォメーションディスプレイ(以下、CID)6、HUD(Head-Up Display)装置7、電子ミラー8、及び統合ECU10を含む。車両用表示システム1は、表示器として、メータMID5、CID6、HUD装置7、及び電子ミラー8といった複数種類の表示器を含む。
DSM2は、近赤外光源及び近赤外カメラと、これらを制御する制御ユニット等とによって構成されている。例えば、DSM2は、近赤外カメラを車両の運転席側に向けた姿勢にて配置される。DSM2が配置される場所としては、例えばインスツルメントパネルの上面,ルームミラー近傍,ステアリングコラムカバー等が挙げられる。DSM2は、近赤外光源によって近赤外光を照射されたドライバの頭部を、近赤外カメラによって撮影する。近赤外カメラによる撮像画像は、制御ユニットによって画像解析される。制御ユニットは、少なくともドライバの視線方向を、ドライバの頭部を撮影した撮像画像(以下、顔画像)から検出する。このDSM2が視線方向検出装置に相当する。
DSM2の制御ユニットは、顔画像から、画像認識処理によって顔の輪郭、目、鼻、口などの部位を検出する。制御ユニットは、各部位の相対的な位置関係からドライバの顔向きを検出する。また、制御ユニットは、撮像画像から、画像認識処理によって瞳孔及び角膜反射を検出する。そして、検出した顔向き、及び検出した瞳孔と角膜反射との位置関係から視線方向を検出する。視線方向は、ドライバの目の位置であるアイポイントを起点とする直線として表せばよい。アイポイントは、例えば車両における所定位置を原点とする三次元空間上の座標として特定する構成とすればよい。アイポイントの座標は、予め定義されている近赤外カメラによる撮像画像中の目の位置と三次元空間上の位置との対応関係をもとに特定する構成とすればよい。DSM2は、ドライバの視線方向を逐次検出し、検出した視線方向を統合ECU10に出力する。
周辺監視カメラ3は、例えば単眼式のカメラであって、車両周囲の所定範囲を逐次撮像する。周辺監視カメラ3は、例えば車両の左右後側方及び車両の後方を逐次撮像する。周辺監視カメラ3としては、撮像範囲の異なる複数のカメラを用いる構成としてもよい。周辺監視カメラ3は、逐次撮像する撮像画像のデータを統合ECU10へ出力する。
メータMID5は、図2に示すように、車両の室内のうちの運転席の正面に配置される表示器である。メータMID5の表示領域は、メータMID5の配置位置と同じ位置に設けられるものとする。一例として、メータMID5は、メータパネルに設けられる構成とすればよい。メータMID5としては、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等を用いることができる。一例として、メータMID5の表示領域には、主にメータ情報等の安全安心機能の情報が表示される。
CID6は、図2に示すように、車両の室内のうちのセンタクラスタに配置される表示器である。CID6の表示領域は、CID6の配置位置と同じ位置に設けられるものとする。CID6としては、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等を用いることができる。一例として、CID6の表示領域には、主にナビ情報,オーディオ情報等のマルチメディア機能の情報が表示される。ナビ情報は、ナビゲーション機能に関する情報であって、例えば経路案内画像等である。オーディオ情報は、オーディオ機器の操作に関する画像等である。
HUD装置7は、統合ECU10から取得した画像データに基づいて表示素子に形成された表示画像を、図2に示すように、運転席前方の投影部材に規定された投影領域7Rdに投影することにより、表示画像の虚像を車両前方の外界風景と重ねて視認可能に表示させる表示器である。運転席前方の投影部材に規定された投影領域7Rdが表示領域に相当する。HUD装置7が表示画像を投影する投影部材は、フロントウインドシールドであってもよいし、透光性コンバイナであってもよい。一例として、HUD装置7の表示領域には、車速等の自車状態を示す情報,自車の予定進路等を示す画像が表示される。
電子ミラー8は、周辺監視カメラ3で逐次撮像する車両の左右後側方及び/又は後方の撮像画像を逐次表示する表示器である。電子ミラー8としては、周辺監視カメラ3で逐次撮像する車両の後方の撮像画像を逐次表示するものも含む構成としてもよい。自車の右側方から右後側方にかけての範囲の撮像画像を表示する電子ミラー8を、電子ミラー8Rとする。自車の左側方から左後側方にかけての範囲の撮像画像を表示する電子ミラー8を、電子ミラー8Lとする。自車の後方の撮像画像を表示する電子ミラー8を、電子ミラー8Bとする。
例えば電子ミラー8R,8Lは、図2に示すように、車両の車室内において、ウインドシールドの両側に位置する左右のピラーの根本にそれぞれ配置される構成とすればよい。電子ミラー8Bは、図2に示すように、車両の車室内において、ウインドシールドの上方に配置される構成とすればよい。電子ミラー8R,8L,8Bは、同じ種類の表示器とする。電子ミラー8R,8L,8Bの表示領域は、電子ミラー8R,8L,8Bそれぞれの配置位置と同じ位置に設けられるものとする。電子ミラー8として、電子ミラー8R,8L,8Bの一部しか備えない構成であってもよい。
統合ECU10は、メータMID5、CID6、HUD装置7、及び電子ミラー8の各表示器を制御する機能を集約したECU(Electronic Control Unit)である。統合ECU10は、メータMID5、CID6、HUD装置7、及び電子ミラー8と接続されており、メータMID5、CID6、HUD装置7、及び電子ミラー8に種々の画像を描画して表示させる。統合ECU10は、電子ミラー8については、周辺監視カメラ3から逐次取得する撮像画像を電子ミラー8に逐次出力して表示させる。統合ECU10は、車内LANにも接続されており、車内LANに接続される周辺監視カメラ3等のセンサ,他のECUからの情報が入力される。
統合ECU10は、例えばプロセッサ、メモリ、I/O、これらを接続するバスを備えるマイクロコンピュータ(以下、マイコン)を主体として構成される。統合ECU10は、メモリに記憶された制御プログラムを実行することで各表示器への画像の表示に関する処理(以下、表示制御関連処理)を実行する。この統合ECU10が車両用表示制御装置に相当する。ここで言うところのメモリは、コンピュータによって読み取り可能なプログラム及びデータを非一時的に格納する非遷移的実体的記憶媒体(non-transitory tangible storage medium)である。また、非遷移的実体的記憶媒体は、半導体メモリ又は磁気ディスクなどによって実現される。なお、統合ECU10の詳細については以下で述べる。
<統合ECU10の概略構成>
続いて、図3を用いて、統合ECU10の概略構成について説明を行う。図3に示すように、統合ECU10は、視線方向取得部101、注視レベル特定部102、及び表示制御部103を備えている。なお、統合ECU10が実行する機能の一部又は全部を、1つ或いは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。
視線方向取得部101は、DSM2から出力されるドライバの視線方向を取得する。注視レベル特定部102は、視線方向取得部101で取得した視線方向を用いて、メータMID5、CID6、HUD装置7、及び電子ミラー8(以下、各表示器)の表示領域のそれぞれについての注視レベルを算出して特定する。
注視レベルは、車両のドライバの視線が表示器の表示領域に向いている度合いである。注視レベル特定部102は、注視レベルとして、少なくとも視線が表示器の表示領域に向いている度合いと、視線が表示器の表示領域に向いていない度合いとを区分して特定する。また、注視レベル特定部102は、注視レベルとして、視線が表示器の表示領域に向いている度合いに応じて3段階以上に区分して特定することが好ましい。より詳しくは、視線が表示器の表示領域に向いていない度合いを、視線からの距離に応じて2段階以上に区分して特定することが好ましい。以下では、一例として、図4に示すように、視線が表示器の表示領域に向いている度合いを注視レベル1として説明を行う。また、図4に示すように、視線が表示器の表示領域に向いていない度合いのうち、視線からの距離が、より短い側の度合いを注視レベル2、より長い側の度合いを注視レベル3として説明を行う。注視レベル2と注視レベル3とを区分する距離の条件は任意に設定可能とすればよい。図4では、一例として、注視レベル1の表示領域を表示領域A,注視レベル2の表示領域を表示領域B,注視レベル3の表示領域を表示領域Cとする。
一例として、注視レベル特定部102は、前述の車両における所定位置を原点とする三次元空間上の各表示器の表示領域の座標と、視線方向取得部101で取得した視線方向とから、各表示器の表示領域のそれぞれについての注視レベルを特定する。各表示器の表示領域の座標は、統合ECU10の不揮発性メモリに予め記憶しておくことで、注視レベル特定部102が利用可能とすればよい。例えば、視線方向にあたる直線と交わる表示領域については、注視レベル1と算出して特定すればよい。また、視線方向にあたる直線と交わらない表示領域については、表示領域の中心座標から視線方向にあたる直線に下ろす垂線の長さの長短に応じて、注視レベル2,3を区別して算出し、特定すればよい。なお、電子ミラー8については、電子ミラー8R,8L,8Bの表示領域のそれぞれについて注視レベル特定部102が注視レベルを特定すればよい。
表示制御部103は、各表示器のそれぞれで表示させる画像を各表示器に出力し、各表示器でこれらの画像を描画させることで画像を表示させる。なお、画像を出力するドライバは、表示器別に有している構成とすればよい。表示制御部103は、電子ミラー8については、周辺監視カメラ3から逐次取得する撮像画像を電子ミラー8に逐次出力して表示させる。電子ミラー8については、電子ミラー8R,8L,8Bのそれぞれを1つの表示器とみなせばよい。また、表示制御部103は、注視レベル特定部102で特定する、各表示器の表示領域のそれぞれについての注視レベルに応じて、それらの表示器別に、表示させる動画像のフレームレートを制御する。フレームレートは、動画像の表示の滑らかさを表す指標であって、1秒あたりの静止画のコマ数である。
表示制御部103は、注視レベル特定部102で特定する注視レベルが、視線が表示器の表示領域に向いていない度合いである表示器については、その表示器で表示させる画像のフレームレートを、視線がその表示器の表示領域に向いている度合いである場合よりも下げさせる。表示制御部103は、視線が表示器の表示領域に向いている度合いの低い注視レベルである表示器ほど、その表示器で表示させる画像のフレームレートを、視線がその表示器の表示領域に向いている度合いである場合よりも大きく下げさせることが好ましい。一方、表示制御部103は、視線が表示器の表示領域に向いている度合いである表示器については、その表示器で表示させる画像のフレームレートを下げさせないことが好ましい。
ここでは、表示器別に、デフォルトのフレームレートが設定されているものとする。一例として、表示制御部103は、注視レベル1の表示器で表示させる画像のフレームレートについては、その表示器で表示させる画像のデフォルトのフレームレートとすればよい。一方、注視レベル2,3の表示器で表示させる画像のフレームレートについては、その表示器で表示させる画像のデフォルトのフレームレートよりも下げさせればよい。注視レベル3の表示器については、注視レベル2の表示器よりも、デフォルトのフレームレートからの下げ幅を大きくすればよい。なお、各表示器で表示させる画像のデフォルトのフレームレートは、一律に同じフレームレートである必要はない。フレームレートの下げ幅は、任意に設定可能とすればよい。フレームレートの下げ幅は、1段階ごとに異なっていても構わない。
具体例として、メータMID5の表示領域が注視レベル1,CID6、HUD装置7、及び電子ミラーRの表示領域が注視レベル2,電子ミラー8L及び電子ミラー8Bの表示領域が注視レベル3であるとした場合には、以下のようにすればよい。メータMID5については、フレームレートはデフォルトのフレームレートとすればよい。CID6、HUD装置7、及び電子ミラーRについては、フレームレートはデフォルトのフレームレートから1段階下げたフレームレートとすればよい。電子ミラー8L及び電子ミラー8Bについては、フレームレートはデフォルトのフレームレートから2段階下げたフレームレートとすればよい。なお、視線がどの表示器の表示領域も向いていない場合は、各表示器の表示領域の注視レベルは注視レベル1以外の注視レベルとなる。
また、表示制御部103は、フレームレートと同様に、各表示器で表示させる画像の輝度も注視レベルに応じて制御する構成としてもよい。以降では、表示制御部103が、フレームレートと同様に、各表示器で表示させる画像の輝度も注視レベルに応じて制御する場合を例に挙げて説明を行う。
<統合ECU10での表示制御関連処理>
続いて、図5のフローチャートを用いて、統合ECU10での表示制御関連処理の流れの一例について説明を行う。図5のフローチャートは、例えば自車の内燃機関又はモータジェネレータを始動させるためのスイッチ(以下、パワースイッチ)がオンになった場合に開始する構成とすればよい。図5の例では、DSM2がドライバの視線方向を逐次検出しているものとする。
まず、ステップS1では、視線方向取得部101が、DSM2から出力されるドライバの視線方向を取得する。ステップS2では、注視レベル特定部102が、S1で取得した視線方向を用いて、メータMID5、CID6、HUD装置7、及び電子ミラー8の各表示器の表示領域のそれぞれについての注視レベルを特定する。
ステップS3では、視線が表示領域に向いている表示器がある場合(S3でYES)には、ステップS4に移る。言い換えると、S2で表示領域の注視レベルが注視レベル1と特定される表示器がある場合に、S4に移る。一方、視線が表示領域に向いている表示器がない場合(S3でNO)には、ステップS5に移る。言い換えると、S2で表示領域の注視レベルが注視レベル1と特定される表示器がない場合に、S5に移る。
ステップS4では、表示制御部103が、視線が表示領域に向いている表示器のフレームレート及び輝度は下げさせずに動画像を表示させる一方、それ以外の表示器のフレームレート及び輝度を注視レベルに応じて下げさせて動画像を表示させ、ステップS6に移る。つまり、表示領域の注視レベルが注視レベル1の表示器については、フレームレート及び輝度をデフォルトの値から変更させずに画像を表示させる。一方、表示領域の注視レベルが注視レベル2,3の表示器については、視線が表示器の表示領域に向いている度合いの低い注視レベルほど、フレームレート及び輝度をデフォルトの値から大きく下げさせる。視線が表示器の表示領域に向いている度合いは、注視レベル3の方が注視レベル2よりも低い。
ステップS5では、表示制御部103が、各表示器のフレームレート及び輝度を注視レベルに応じて下げさせて動画像を表示させ、ステップS6に移る。つまり、表示領域の注視レベルが注視レベル2,3の表示器について、視線が表示器の表示領域に向いている度合いの低い注視レベルほど、フレームレート及び輝度をデフォルトの値から大きく下げさせる。
ステップS6では、表示制御関連処理の終了タイミングであった場合(S6でYES)には、表示制御関連処理を終了する。一方、表示制御関連処理の終了タイミングでなかった場合(S6でNO)には、S1に戻って、処理を繰り返す。表示制御関連処理の終了タイミングとしては、パワースイッチがオフになること等が挙げられる。
<実施形態1のまとめ>
実施形態1の構成によれば、注視レベルが、視線が表示器の表示領域に向いていない度合いと特定される表示器については、その表示器で表示させる画像のフレームレートを、視線がその表示器の表示領域に向いている度合いである場合よりも下げさせることになる。表示器で表示させる画像のフレームレートを下げると、描画の処理の負荷を低減できる分だけ、その表示器で使用される消費電力を抑制することができる。表示領域に視線が向いていない表示器については、ドライバが注視していないため、視線が向いている場合と同様のフレームレートで表示させると消費電力に無駄が生じるが、以上の構成によれば、表示器に使用される消費電力の無駄を抑制することが可能になる。
表示領域に視線が向いていない表示器については、画像のフレームレートを下げさせたとしても、ドライバが注視していないため、表示領域をドライバが注視している表示器の見栄えを下げることにはならない。また、表示領域に視線が向いている表示器については、画像のフレームレートをデフォルトの値から下げさせないので、見栄えの低下を抑制することが可能になる。その結果、ドライバが表示領域を注視している表示器の見栄えの低下を抑えつつ、車両に搭載される複数の表示器に使用される消費電力の無駄を抑制することが可能になる。
視線が表示領域に向いていない表示器のフレームレートを下げる場合、フレームレートを下げるほど消費電力を抑制することが可能になるが、フレームレートを下げると動画像の動きは粗くなる。この動きの粗くなった動画像にドライバが視線を向けていない場合であっても、周辺視野に入った場合には、粗い動きが目についてドライバの快適性を損なう可能性があると考えられる。これに対して、実施形態1の構成によれば、注視レベルが、視線が表示器の表示領域に向いている度合いの低い注視レベルであるほど、その表示器で表示させる画像のフレームレートを、視線がその表示器の表示領域に向いている度合いである場合よりも大きく下げさせる。よって、視線が表示領域に向いていない表示器であっても、表示領域がドライバの目に入りやすい表示器ほど、フレームレートの下げ幅を小さくすることが可能になる。一方、表示領域がドライバの目に入りにくい表示器ほど、フレームレートの下げ幅を大きくし、消費電力を抑制することが可能になる。従って、フレームレートの低下によってドライバの快適性を損ないにくくしつつ、消費電力の無駄を抑制することが可能になる。
また、実施形態1の構成によれば、フレームレートと同様にして輝度も下げる。表示器の輝度を下げることは、表示のための光源に用いる電力を抑制することになる。よって、消費電力の無駄をさらに抑制することが可能になる。
(実施形態2)
実施形態1では、統合ECU10に各表示器を制御する機能を集約した構成を示したが、必ずしもこれに限らない。各表示器を制御する機能を複数の電子制御装置のそれぞれが担う構成(以下、実施形態2)としてもよい。以下では、図を用いて実施形態2の構成について説明を行う。
<車両用表示システム1aの概略構成>
まず、図6を用いて、車両用表示システム1aの説明を行う。図6に示すように、車両用表示システム1aは、DSM2a、周辺監視カメラ3、メータMID5、CID6、HUD装置7、電子ミラー8、第1ECU20、第2ECU30、第3ECU40、及び第4ECU50を含む。車両用表示システム1aは、表示器として、メータMID5、CID6、HUD装置7、及び電子ミラー8といった複数種類の表示器を含む。車両用表示システム1aは、DSM2の代わりにDSM2aを含む点と、統合ECU10の代わりに第1ECU20、第2ECU30、第3ECU40、及び第4ECU50を含む点と、部材同士の接続の態様が異なる点とを除けば、実施形態1と同様である。
DSM2aは、例えば車内LANに接続される。メータMID5は、第1ECU20に接続される。CID6は、第2ECU30に接続される。HUD装置7は、第3ECU40に接続される。周辺監視カメラ3及び電子ミラー8は、第4ECU50に接続される。周辺監視カメラ3は、逐次撮像する撮像画像のデータを、第4ECU50に出力する。第1ECU20、第2ECU30、第3ECU40、及び第4ECU50は、車内LANに接続される。
DSM2aは、制御ユニットで検出するドライバの視線方向を用いて、メータMID5、CID6、HUD装置7、及び電子ミラー8の各表示器の表示領域のそれぞれについての注視レベルまで特定する点を除けば、実施形態1のDSM2と同様である。
DSM2aは、各表示器の表示領域のそれぞれについての注視レベルを、実施形態1の注視レベル特定部102と同様にして算出し、車内LANを介して、第1ECU20、第2ECU30、第3ECU40、及び第4ECU50に出力する。このDSM2aが注視レベル算出装置に相当する。メータMID5の表示領域についての注視レベルは、第1ECU20に出力すればよい。CID6の表示領域についての注視レベルは、第2ECU30に出力すればよい。HUD装置7の表示領域についての注視レベルは、第3ECU40に出力すればよい。電子ミラー8の表示領域についての注視レベルは、第4ECU50に出力すればよい。
第1ECU20〜第4ECU50は、例えばプロセッサ、メモリ、I/O、これらを接続するバスを備えるマイコンを主体として構成される。第1ECU20〜第4ECU50は、メモリに記憶された制御プログラムを実行することでそれぞれに対応する1種類の表示器への画像の表示に関する処理(以下、表示制御関連処理)を実行する。この第1ECU20〜第4ECU50が車両用表示制御装置に相当する。ここで言うところのメモリは、コンピュータによって読み取り可能なプログラム及びデータを非一時的に格納する非遷移的実体的記憶媒体(non-transitory tangible storage medium)である。また、非遷移的実体的記憶媒体は、半導体メモリ又は磁気ディスクなどによって実現される。
第1ECU20に対応する表示器(以下、対象表示器)は、メータMID5である。第2ECU30に対応する対象表示器は、CID6である。第3ECU40に対応する対象表示器は、HUD装置7である。第4ECU50に対応する対象表示器は、電子ミラー8である。なお、第1ECU20〜第4ECU50の詳細については以下で述べる。
<第1ECU20〜第4ECU50の概略構成>
続いて、第1ECU20〜第4ECU50の概略構成について説明を行う。ここでは、第1ECU20を例に挙げて説明を行う。第2ECU30及び第3ECU40については、出力先が異なる以外は、第1ECU20と同様である。第4ECU50については、周辺監視カメラ3から逐次取得する撮像画像を電子ミラー8に逐次出力して表示させる点を除けば、第1ECU20と同様である。
図7に示すように、第1ECU20は、注視レベル取得部104、注視レベル特定部102a、及び表示制御部103aを備えている。なお、第1ECU20が実行する機能の一部又は全部を、1つ或いは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。
注視レベル取得部104は、DSM2aから出力されるメータMID5の表示領域についての注視レベルを取得する。注視レベル特定部102aは、注視レベル取得部104で取得したメータMID5の表示領域についての注視レベルを対象表示器の表示領域の注視レベルとして特定する。
第2ECU30の場合は、注視レベル取得部104が、CID6の表示領域についての注視レベルを取得し、注視レベル特定部102aが、このCID6の表示領域についての注視レベルを対象表示器の表示領域の注視レベルとして特定する。第3ECU40の場合は、注視レベル取得部104が、HUD装置7の表示領域についての注視レベルを取得し、注視レベル特定部102aが、このHUD装置7の表示領域についての注視レベルを対象表示器の表示領域の注視レベルとして特定する。第4ECU50の場合は、注視レベル取得部104が、電子ミラー8の表示領域についての注視レベルを取得し、注視レベル特定部102aが、この電子ミラー8の表示領域についての注視レベルを対象表示器の表示領域の注視レベルとして特定する。
表示制御部103aは、表示を制御する表示器が1種類の表示器に限られる点を除けば、実施形態1の表示制御部103と同様である。表示制御部103aは、メータMID5で表示させる画像をメータMID5に出力し、メータMID5でこの画像を描画させることで画像を表示させる。表示制御部103aは、注視レベル特定部102aで特定するメータMID5の表示領域についての注視レベルに応じて、実施形態1で述べたようにして、メータMID5に表示させる動画像のフレームレートを制御する。
第2ECU30の場合は、CID6の表示領域についての注視レベルに応じて、実施形態1で述べたようにして、CID6に表示させる動画像のフレームレートを制御する。第3ECU40の場合は、HUD装置7の表示領域についての注視レベルに応じて、実施形態1で述べたようにして、HUD装置7に表示させる動画像のフレームレートを制御する。第4ECU50の場合は、電子ミラー8の表示領域についての注視レベルに応じて、実施形態1で述べたようにして、電子ミラー8に表示させる動画像のフレームレートを制御する。
また、表示制御部103aは、フレームレートと同様に、対象表示器で表示させる画像の輝度も注視レベルに応じて制御する構成としてもよい。以降では、表示制御部103aが、フレームレートと同様に、各表示器で表示させる画像の輝度も注視レベルに応じて制御する場合を例に挙げて説明を行う。
<第1ECU20での表示制御関連処理>
続いて、図8のフローチャートを用いて、第1ECU20での表示制御関連処理の流れの一例について説明を行う。ここでは、第1ECU20を例に挙げて説明を行うが、第2ECU30〜第4ECU50についても同様であるものとする。図8のフローチャートは、例えば自車のパワースイッチがオンになった場合に開始する構成とすればよい。図8の例では、DSM2aがドライバの視線方向の検出及び各表示器の表示領域についての注視レベルの算出を逐次行っているものとする。
まず、ステップS21では、注視レベル取得部104が、DSM2aから出力されるメータMID5の表示領域についての注視レベルを取得する。ステップS22では、注視レベル特定部102aが、S21で取得した注視レベルを、メータMID5の表示領域についての注視レベルと特定する。
ステップS23では、視線がメータMID5の表示領域に向いている場合(S23でYES)には、ステップS24に移る。言い換えると、S22でメータMID5の表示領域についての注視レベルが注視レベル1と特定された場合に、S24に移る。一方、視線がメータMID5の表示領域に向いていない場合(S23でNO)には、ステップS25に移る。言い換えると、S22でメータMID5の表示領域の注視レベルが注視レベル1以外と特定された場合に、S25に移る。
ステップS24では、表示制御部103aが、メータMID5のフレームレート及び輝度は下げさせずに動画像をメータMID5に表示させ、ステップS26に移る。ステップS25では、表示制御部103aが、メータMID5のフレームレート及び輝度を注視レベルに応じて下げさせて動画像を表示させ、ステップS26に移る。つまり、視線がメータMID5の表示領域に向いている度合いの低い注視レベルほど、フレームレート及び輝度をデフォルトの値から大きく下げさせる。
ステップS26では、表示制御関連処理の終了タイミングであった場合(S26でYES)には、表示制御関連処理を終了する。一方、表示制御関連処理の終了タイミングでなかった場合(S26でNO)には、S21に戻って、処理を繰り返す。表示制御関連処理の終了タイミングとしては、パワースイッチがオフになること等が挙げられる。
<実施形態2のまとめ>
実施形態2の構成によれば、各表示器を制御する機能を複数の電子制御装置のそれぞれが担う点を除けば、実施形態1と同様であるので、実施形態1と同様に、ドライバが表示領域を注視している表示器の見栄えの低下を抑えつつ、車両に搭載される複数の表示器に使用される消費電力の無駄を抑制することが可能になる。
なお、実施形態2では、電子ミラー8R,8L,8Bの表示を制御する機能を第4ECU50が担う構成を例に挙げて説明を行ったが、必ずしもこれに限らない。電子ミラー8R,8L,8Bの表示を制御する機能をそれぞれ別の電子制御装置が担う構成としてもよい。
(実施形態3)
前述の実施形態では、注視レベルを3段階に区分して特定する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、注視レベルを、視線が表示器の表示領域に向いている度合いと、視線が表示器の表示領域に向いていない度合いとの2段階に区分して特定する構成としてもよい。また、4段階以上に区分して特定する構成としてもよい。
(実施形態4)
前述の実施形態では、表示器としてメータMID5、CID6、HUD装置7、及び電子ミラー8を用いる構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、メータMID5、CID6、HUD装置7、及び電子ミラー8のうちの一部を用いる構成としてもよいし、他の表示器を用いる構成としてもよい。
また、動画像を表示する表示器と動画像を表示しない表示器が混在する場合には、前述したようにして注視レベルに応じてフレームレートを制御する表示器は、動画像を表示する表示器に限る構成とすればよい。この場合、動画像を表示しない表示器については、前述したようにして注視レベルに応じて輝度を制御する構成としてもよい。
なお、本開示は、上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。また、本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された1つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサを構成する専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の装置及びその手法は、専用ハードウェア論理回路により、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の装置及びその手法は、コンピュータプログラムを実行するプロセッサと1つ以上のハードウェア論理回路との組み合わせにより構成された1つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
1,1a 車両用表示システム、2 DSM(視線方向検出装置)、2a DSM(注視レベル算出装置)、5 メータMID(表示器)、6 CID(表示器)、7 HUD装置(表示器)、8 電子ミラー(表示器)、10 統合ECU(車両用表示制御装置)、20 第1ECU(車両用表示制御装置)、30 第2ECU(車両用表示制御装置)、40 第3ECU(車両用表示制御装置)、50 第4ECU(車両用表示制御装置)、101 視線方向取得部、102,102a 注視レベル特定部、103,103a 表示制御部、104 注視レベル取得部

Claims (9)

  1. 車両で用いられ、前記車両に複数種類搭載される表示器(5,6,7,8)での画像の表示の制御を行う車両用表示制御装置であって、
    前記表示器についての、前記車両のドライバの視線が前記表示器の表示領域に向いている度合いである注視レベルとして、少なくとも前記視線が前記表示器の表示領域に向いている度合いと、前記視線が前記表示器の表示領域に向いていない度合いとを区分して特定する注視レベル特定部(102,102a)と、
    前記注視レベル特定部で特定する前記表示器の表示領域についての前記注視レベルが、前記視線が前記表示器の表示領域に向いていない度合いである場合に、その表示器で表示させる画像のフレームレートを、前記視線がその表示器の表示領域に向いている度合いである場合よりも下げさせる表示制御部(103,103a)とを備える車両用表示制御装置。
  2. 前記注視レベル特定部は、前記注視レベルを、前記視線が前記表示器の表示領域に向いている度合いと、前記視線が前記表示器の表示領域に向いていない度合いとに区分して特定するものであって、
    前記表示制御部は、前記注視レベルが、前記視線が前記表示器の表示領域に向いている度合いである場合には、その表示器で表示させる画像のフレームレートを下げさせない一方、前記視線が前記表示器の表示領域に向いていない度合いである場合には、その表示器で表示させる画像のフレームレートを、前記視線がその表示器の表示領域に向いている度合いである場合よりも下げさせる請求項1に記載の車両用表示制御装置。
  3. 前記注視レベル特定部は、前記注視レベルを、前記視線が前記表示器の表示領域に向いている度合いに応じて3段階以上に区分して特定するものであって、
    前記表示制御部は、前記注視レベルが、前記視線が前記表示器の表示領域に向いている度合いの低い前記注視レベルであるほど、その表示器で表示させる画像のフレームレートを、前記視線がその表示器の表示領域に向いている度合いである場合よりも大きく下げさせる請求項1に記載の車両用表示制御装置。
  4. 前記表示制御部は、前記注視レベルが、前記視線が前記表示器の表示領域に向いていない度合いである場合には、その表示器で表示させる画像のフレームレートに加えて輝度も、前記視線がその表示器の表示領域に向いている度合いである場合よりも下げさせる請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用表示制御装置。
  5. 前記表示制御部は、前記注視レベルが、前記視線が前記表示器の表示領域に向いている度合いの低い前記注視レベルであるほど、その表示器で表示させる画像のフレームレートに加えて輝度も、前記視線がその表示器の表示領域に向いている度合いである場合よりも大きく下げさせる請求項3に記載の車両用表示制御装置。
  6. 前記表示制御部(103)は、複数種類の前記表示器について、前記表示器での画像の表示の制御を行うものであって、
    前記車両のドライバの視線方向を取得する視線方向取得部(101)を備え、
    前記注視レベル特定部(102)は、前記視線方向取得部で取得した前記視線方向を用いて、複数種類の前記表示器の表示領域のそれぞれについての前記注視レベルを特定し、
    前記表示制御部は、前記注視レベル特定部で特定する、複数種類の前記表示器の表示領域のそれぞれについての前記注視レベルに応じて、それらの表示器別に、表示させる画像のフレームレートを制御する請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両用表示制御装置。
  7. 前記表示制御部(103a)は、前記車両に種類搭載される前記表示器のうちの自装置に対応する1種類の前記表示器である対象表示器の画像の表示の制御を行うものであって、
    前記車両のドライバの視線方向を用いて前記対象表示器の表示領域の前記注視レベルを算出する注視レベル算出装置(2a)で算出されたその注視レベルを取得する注視レベル取得部(104)を備え、
    前記注視レベル特定部(102a)は、前記注視レベル取得部で取得した前記対象表示器の表示領域の前記注視レベルを前記対象表示器の表示領域の前記注視レベルとして特定し、
    前記表示制御部は、前記注視レベル特定部で特定する前記対象表示器の表示領域についての前記注視レベルに応じて、前記対象表示器で表示させる画像のフレームレートを制御する請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両用表示制御装置。
  8. 車両で用いられる車両用表示システムであって、
    前記車両に複数種類搭載される表示器(5,6,7,8)と、
    前記車両のドライバの視線方向を検出する視線方向検出装置(2)と、
    複数種類の前記表示器について、前記表示器での画像の表示の制御を行う車両用表示制御装置(10)とを含み、
    前記車両用表示制御装置は、
    前記視線方向検出装置で検出した前記車両のドライバの視線方向を取得する視線方向取得部(101)と、
    前記視線方向取得部で取得した前記視線方向を用いて、前記表示器の表示領域についての、前記車両のドライバの視線が前記表示器の表示領域に向いている度合いである注視レベルとして、少なくとも前記視線が前記表示器の表示領域に向いている度合いと、前記視線が前記表示器の表示領域に向いていない度合いとを区分して特定する注視レベル特定部(102)と、
    前記注視レベル特定部で特定する前記表示器の表示領域についての前記注視レベルが、前記視線が前記表示器の表示領域に向いていない度合いである前記表示器については、その表示器で表示させる画像のフレームレートを、前記視線がその表示器の表示領域に向いている度合いである場合よりも下げさせる表示制御部(103)とを備える車両用表示システム。
  9. 車両で用いられる車両用表示システムであって、
    前記車両に複数種類搭載される表示器(5,6,7,8)と、
    前記車両のドライバの視線方向を検出するとともに、その視線方向を用いて、前記表示器の表示領域についての、前記車両のドライバの視線が前記表示器の表示領域に向いている度合いである注視レベルとして、少なくとも前記視線が前記表示器の表示領域に向いている度合いと、前記視線が前記表示器の表示領域に向いていない度合いとを区分して算出する注視レベル算出装置(2a)と、
    前記車両に複数種類搭載される前記表示器のそれぞれに対応する複数の、自装置に対応する1種類の前記表示器である対象表示器の画像の表示の制御を行う車両用表示制御装置(20,30,40,50)とを含み、
    前記車両用表示制御装置は、
    前記注視レベル算出装置で算出した前記対象表示器の前記注視レベルを取得する注視レベル取得部(104)と、
    前記注視レベル取得部で取得した前記対象表示器の表示領域の前記注視レベルを前記対象表示器の表示領域の前記注視レベルとして特定する注視レベル特定部(102a)と、
    前記注視レベル特定部で特定する前記対象表示器の表示領域についての前記注視レベルが、前記視線が前記表示器の表示領域に向いていない度合いである場合に、その対象表示器で表示させる画像のフレームレートを、前記視線がその対象表示器の表示領域に向いている度合いである場合よりも下げさせる表示制御部(103a)とを備える車両用表示システム。
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