JP2021024236A - 液体吐出ヘッド用基板およびその製造方法 - Google Patents

液体吐出ヘッド用基板およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】機械的強度に優れた撥水層を有し、ノズルプレート表面をワイピングすることで発生する、液滴吐出方向の乱れを抑制可能な液体吐出ヘッド用基板を提供する。【解決手段】液滴を吐出するための吐出口を備えたノズルプレートと、前記ノズルプレートの液滴吐出面に形成された撥水層と、を有し、前記撥水層の最表面がケイ素原子に置換したアルキル基に由来するSi−C結合とシロキサン結合とを有するオルガノシロキサン膜であることを特徴とし、特にオルガノシロキサン膜のFT−IRスペクトルにおいて、1000cm−1付近に観察されるSi−O結合に由来する吸収ピークのピークトップ強度(A)および800cm−1付近に観察されるSi−CH3結合に由来する吸収ピークのピークトップ強度(B)の比(B/A)が0.20以上0.50以下である、液体吐出ヘッド用基板。【選択図】図5

Description

本発明は、インク等の液滴を吐出口から吐出する液体吐出ヘッド用基板、およびその製造方法に関する。
近年、印刷品位の一層の高性能化が求められるようになり、インクジェット方式によりインクを吐出するインクジェット記録用基板等の液体吐出ヘッド用基板に対しては吐出性能の向上が強く要求されている。例えば、インクジェット記録用基板に設けられた吐出口近傍にインクが付着すると、吐出されたインクの進行方向の乱れが発生してしまうため、吐出口が形成されたノズルプレート面を撥水処理することが行われている。
特許文献1では、ノズルプレートの液滴吐出面にメチルシロキサン材料を塗布、焼成して薄膜を形成したのち、薄膜に励起光を照射して、薄膜の疎水性置換基の一部をOH基にし、その薄膜状にシランカップリング剤により有機膜を形成している。上記の撥水膜の形成方法により、高価な熱気化機を有するプラズマ重合装置を必要としない、安価に製造することができる撥水膜が提供できるとされている。
特開2012−091353号公報
インクジェット記録用基板のノズルプレート表面は、その使用に際して、付着したインク滴をふき取ること(ワイピング)による物理的な接触に晒される。特許文献1に記載の方法で撥水層を形成した場合、表層はシランカップリング剤から成る有機化合物である。また、基層のオルガノシロキサン膜は疎水性置換基の一部をOH基とする親水化処理された膜となっている。シランカップリング剤と基層のオルガノシロキサン膜とは、オルガノシロキサン膜の改質されたOH基を介して結合している。最表面のシランカップリング剤層は、ワイピングを繰り返すことによってシランカップリング剤の疎水基(フッ素化アルキル基)部分が失われたり、シランカップリング剤自体がノズルプレートから剥離したりするなど、機械的強度の点で十分とは言い難い。基層にも改質の程度によっては撥水性はあるものの、高い撥水性を示すシランカップリング剤とは撥水性に大きな差がある。その結果、ノズルプレート上で撥水性に意図しないバラつきが発生し、液滴吐出方向の乱れが発生するという課題があった。
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたもので、ノズルプレート表面に機械的強度に優れた撥水層を有する液体吐出ヘッド用基板を提供することを目的とする。
上述のような課題を解決するための本発明に係る液体吐出ヘッド用基板は、液滴を吐出するための吐出口を備えたノズルプレートと、前記ノズルプレートの液滴吐出面に形成された撥水層と、を有し、前記撥水層の最表面がケイ素原子に置換したアルキル基に由来するSi−C結合とシロキサン結合とを有するオルガノシロキサン膜であることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、撥水層の最表面が特定のオルガノシロキサン膜で形成されることで、機械的強度が大きくなり、ワイピングによる撥水層の破損が抑制される。これにより、使用に伴う撥水性変化に起因する撥水性のバラつきによる液滴吐出方向のブレが抑制可能となり、従来技術よりも印刷品位の低下を抑制できる。
本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッドの斜視図である。 本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッド用基板の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッド用基板の模式的断面図である。 本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッド用基板の製造方法を説明する工程断面図である。 本発明の一実施形態に係る撥水層のFT−IRスペクトルである。 本発明の一実施形態に係る撥水層のFT−IRスペクトルにおいてSi−O結合に由来する吸収ピークトップ強度(A)およびSi−CH結合に由来する吸収ピークトップ強度(B)の比(B/A)と、純水の微小接触角との関係を示す図である。 本発明の一実施形態に係る撥水層のFT−IRスペクトルにおいてSi−O結合に由来する吸収ピークトップ強度(A)およびSi−CH結合に由来する吸収ピークトップ強度(B)の比(B/A)と、純水の微小接触角との関係を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の実施形態に係る液体吐出ヘッドの斜視図である。以下、液体吐出ヘッドとしてインクジェット方式によりインクを吐出するインクジェットヘッドを例に説明するが、本発明はこれに限定されず、ノズルプレート上に液滴が付着し、それを除去するワイピング等が必要な液体吐出ヘッド全般に適用することができる。また、以下において、液体吐出ヘッド用基板は、インクジェット記録用基板として説明する。
インクジェットヘッド102は、インクジェット記録用基板300とインクジェット記録用基板の一部である基板5の周囲に設けられた封止部材111としての基板周囲封止材が設けられている。インクジェット記録用基板300は、液体を吐出するために利用されるエネルギーを発生するエネルギー発生素子6を複数有する基板5と、当該素子に対応して設けられた吐出口9を有する吐出口部材109を有する。さらに吐出口9と連通する流路27が設けられている。インクジェット記録用基板300は支持部材105により支持固定されている。また、封止部材111は基板5の外周に設けられ、基板の側面である端面の少なくとも一部に接して設けられ、これにより液体などが基板の側面である端面に接することを防ぐことが可能である。また封止部材111は、支持部材105とも接している。インクジェット記録用基板300と電気配線部材101がリード106により接続され、リード106はリード封止部材112によって封止されている。
図2は本発明の実施形態に係るインクジェット記録用基板の斜視図である。
基体5はシリコン基板上に半導体製造技術を用いてインクを発泡させる為のエネルギー発生素子6とそれを駆動させる駆動回路(不図示)などが形成されている。また、基体5のエネルギー発生素子6の形成面とその対向する裏面に連通するインクの供給口7が基体5を貫通して形成されている。更に、エネルギー発生素子6上にはノズル形成部材8により基板の裏面側から供給されたインクを吐出するための吐出口9が形成されている。各吐出口に対応したエネルギー発生素子6を駆動させ、インクを発泡すること等によりその圧力を利用してインクを吐出させ印字を行うことができる。図2において、吐出口の列が2列配置された構成を示しているが、これに限定されず、1列又は3列以上配置されていてもよい。また、吐出口の配列される方向を第一の方向F、それと直交する方向を第二の方向S、基板面に垂直な方向を第三の方向Tという。
次に、本実施形態のインクジェット記録用基板の製造方法を説明する。図3は、図2に示すインクジェット記録用基板をX−X’で切断した断面図を示す。
基体5は、シリコンなどの基板10の上に様々な層が形成されており、吐出口9に対応してエネルギー発生素子6が形成される。ノズル形成部材8は、ノズルプレート21とも称し、ノズルプレート21の最表面となる液滴吐出面に、インク滴の濡れ広がりを防ぐための撥水層22を有する。
以下、図4を参照してインクジェット記録用基板を製造する工程について説明する。図4(a)〜(d)は、図3と同じ断面を示す。
まず、図4(a)に示すような基体5を用意する。トランジスタ等の駆動素子(不図示)が設けられたSi基板10の上に、Si基板10の一部を熱酸化して設けた熱酸化層11と、蓄熱層12とを設ける。熱酸化層11の厚みは500nm以上2000nm以下とすることができる。蓄熱層12は例えばプラズマCVD法等により成膜されるシリコン化合物で形成されており、厚みは500nm以上2000nm以下とすることができる。またSi基板10上には、インク供給口7の形成時に用いられるアルミニウム等からなる犠牲層14が形成されている。蓄熱層12の上には、抵抗体層15が形成されている。抵抗体層15は、通電することで発熱する材料で形成されている。このような材料としては、例えばTaSiNやWSiNが挙げられる。抵抗体層15のシート抵抗は100Ω/□以上1000Ω/□以下とすることができる。抵抗体層15の上には、抵抗体層15に接するように、抵抗体層15より抵抗の低い電極層16が形成されている。電極層16は例えばアルミニウムで形成されており、厚みは100nm以上2000nm以下とすることができる。電極層16は一対設けられており、一対の電極層16の間の露出している抵抗体層15がエネルギー発生素子6となる発熱抵抗体17である。即ち、抵抗体層15の一部が発熱抵抗体17を構成している。一対の電極層16に電圧を印加すると発熱抵抗体17が発熱する。発熱抵抗体17及び電極層16は、被覆層18で連続的に被覆されている。ここでは、被覆層18はSiN等で形成された絶縁層である。被覆層18は発熱抵抗体17や電極層16を吐出する液体(インク)と絶縁させるものである。その後、必要に応じて、発熱抵抗体17の上にTa等からなる保護層19を形成する。該保護層19は発熱抵抗体17で液体を加熱して発泡させた後、泡の消失時の衝撃を緩和する耐キャビテーション膜として機能する。
次に、図4(b)に示すように、発熱抵抗体17を覆うように流路の型となる型材20を設ける。型材20は、例えば樹脂で形成する。樹脂が感光性樹脂である場合には、基板上に感光性樹脂を塗布し、感光性樹脂を露光、現像してパターニングすることで、流路の型となる型材20とすることができる。感光性樹脂ではない場合には、型材となる樹脂上に感光性樹脂を設け、感光性樹脂をパターニングしてレジストマスクを形成し、レジストマスクを用いてRIE(Reactive−Ion Etching)等によって樹脂をエッチングする方法が挙げられる。また、型材20は樹脂に限らず、アルミニウム等の金属等で形成してもよい。アルミニウムを用いる場合には、基板10上にアルミニウムをスパッタにより成膜し、アルミニウム上に感光性樹脂等でレジストマスクを形成し、レジストマスクを用いてRIE等によってアルミニウムをエッチングする方法が挙げられる。次に、型材20を覆って、基体5の上面にノズルプレート21となる層を形成する。
ノズルプレート21は公知のいずれの材料も使用することができるが、プラズマCVD法で形成できる無機材料であることが好ましい。また、ノズルプレート21は単層に限定されず、多層構成であってもよい。ノズルプレート21となる層は、型材20上から延在させて、被覆層18上や、保護層19が存在する場合には保護層19上にも形成することができる。尚、ノズルプレートとは、吐出口が形成されるノズル形成部材のことである。ノズルプレートの型材20上の厚みは、1μm以上であることが好ましく、100μm以下であることが好ましい。また、2μm以上であることがより好ましく、5μm以上がさらに好ましい。このようにしてノズルプレートを準備する。
次に、図4(c)に示すように、撥水層22を形成する。撥水層22は、単層であってもよく、複数の層の積層であってもよい。但し、撥水層の最表面がケイ素原子に置換したアルキル基に由来するSi−C結合とシロキサン結合とを有するオルガノシロキサン膜(SiOCH膜ともいうことがある)である。該オルガノシロキサンの単層膜で撥水層22を形成することが好ましい。当該アルキル基はメチル基やエチル基などを選択することができるが、メチル基であることが好ましい。撥水層22の形成には、プラズマCVD法が好適である。原料ガスとしてケイ素原子にアルキル基、特にメチル基が置換した第1の化合物と酸素を用いる。ノズルプレート21をプラズマCVD法で形成できる無機材料で形成する場合、ノズルプレート21と撥水層22の形成は、その間で大気雰囲気に晒さず(大気暴露せず)、原料ガスを切り替えることで、真空一貫で行うことが好ましい。これにより、ノズルプレート21と撥水層22の間に汚染層を挟まず、清浄な界面を形成することが可能になる。清浄な界面を形成することで、製造中や使用中の剥がれを抑制することができる。また、汚染層がインクに溶ける物質の場合、ヘッド使用中にノズルプレート21と撥水層22の界面にインクが侵入し、撥水層22の剥がれを引き起こすことが考えられるが、この製造方法によればそれを抑制することができる。
また、本発明の撥水層22は膜密度を下げることで撥水層としてより高い効果を奏する。膜密度を小さくすることにより、撥水層22中に微細な空隙が形成され、その空隙が表面に微細な凹凸を形成する。微細な凹凸はロータス効果によって撥水性の向上に寄与する。膜密度は1.5g/cm以下が好ましい。撥水層22中への微細な空隙の形成は、プラズマCVDで用いる原料ガスの構造中に環状シロキサン構造があることによって達成される。例えば、第1の化合物としてオクタメチルシクロテトラシロキサン(OMCTS)など環状シロキサン構造を有する化合物が挙げられる。
第1の化合物としては、上記OMCTSなどの環状シロキサン構造を有する化合物以外に、Si−H結合を有さないシラン化合物なども使用できる。例えば、テトラメチルシラン(TMS)、テトラエチルシラン(TES)、トリメチルエチルシラン、ジメチルジエチルシランなどが挙げられる。環状シロキサン構造を有する化合物としては、上記OMCTS以外に、テトラメチルシクロテトラシロキサン(TMCTS)等も使用できる。
撥水層22の撥水性は、構造中に含まれるアルキル基と水酸基の量に依存している。アルキル基は疎水基のため多い方が撥水性が高く、水酸基は親水基のため少ない方が撥水性が高い。図5は、Siウエハ上にOMCTSを原料ガスとしてプラズマCVD法によって形成したオルガノシロキサン膜(SiOCH膜)のFT−IRスペクトルである。800cm−1付近にSi−CH結合に由来する吸収ピークが観測されている。Si−OHに由来する吸収ピークはほとんど観察されていない。これは、Si−OHに由来する吸収ピークは元々強度が低いうえに、測定雰囲気に含まれる水のピークと重なるためである。そこで、Si−OHの量を見積もるため、ここでは以下の考え方に基づいて、1000cm−1付近に観察されるSi−O結合に由来する吸収ピークトップ強度を用いる。すなわち、シロキサン結合(Si−O−Si)の加水分解反応
Si−O−Si + HO → 2(Si−OH)
から、Si−O吸収ピークが増えると、Si−OH量が増えたと考える。したがって、Si−O吸収ピークのピークトップ強度が小さいほど、親水基Si−OHが減るため、撥水性が高くなると考える。ここで、Si−O吸収ピークのピークトップ強度を(A)、Si−CH吸収ピークのピークトップ強度を(B)とする。
図6は、Si−CH吸収ピークのピークトップ強度(B)をSi−O吸収ピークのピークトップ強度(A)で除した値(FT−IR吸収ピークトップ強度比(B/A))を横軸に取り、純水の微小接触角を縦軸に取ったグラフである。FT−IR吸収ピークトップ強度比が大きくなることによって、SiOCH膜の撥水性が増している。ノズルプレート表面の撥水性と印字品位の関係から、FT−IR吸収ピークトップ強度比は0.10以上であることが好ましく、0.15以上であることがより好ましく、0.20以上であることがさらに好ましい。特に、比(B/A)は0.25以上、さらには0.30以上が最適である。
また、本発明の撥水層22を構成するオルガノシロキサン膜に含まれる炭素の組成比(C組成)は12原子%以上であることが好ましい。これは、一定の印字品位を達成するための撥水性を発現するために最低限必要な量である。一方、C組成の上限は50原子%以下であることが好ましい。C組成を増やしていくと、撥水層22中にダイヤモンド構造の成分が増えていく。そうした膜は硬くてもろくなり、ウエハやチップの変形に耐えられずに割れてしまうことがある。撥水層22は薄い上に、液体吐出ヘッド用基板の最表層であるため、その影響が出やすい。C組成を減らして、代わりにO組成を増やすことによって、撥水層22中にシロキサン構造が増えていき、撥水層22が硬くなりすぎることを防ぐことができる。上記FT−IR吸収ピークトップ強度比(B/A)もC組成を示しており、膜のクラックの発生を抑制する観点から(B/A)は0.50以下であることが好ましく、0.45以下がより好ましい。
一回の吐出イベントで吐出口から吐出される液滴は主滴のみであることが印刷品位上好ましい。主滴と共にサイズがより小さい液滴が吐出されると、紙面の意図しない位置に液滴が着弾するため、印刷品位が低下してしまう。吐出口から吐出された液滴が主滴のみになるようにノズル設計する場合、ノズルプレート表面とインク発泡面との距離を小さくすることが有効であることが知られている。吐出口内部にあるインクが液滴となって吐出されるため、インクがメニスカスを張る位置が撥水層表面から内部になるにつれて、インクが液体吐出ヘッドから離れて飛翔し始めるまでに移動する距離が長くなる。そのため、正常吐出するために、より多くのエネルギーを必要とするため、エネルギー発生素子6の負荷が大きくなり、寿命を縮めてしまう。したがって、ノズルプレート表面とインク発泡面との距離を小さくする目的でノズルプレートを薄くする場合は、それにともなって撥水層22も薄くする必要がある。撥水層22の膜厚は、ノズルプレートの厚さに対して、10%以下であることが好ましく、5%以下であることがより好ましく、2%以下であることが更に好ましい。
次に、図4(d)に示すように、ノズルプレート21に、液体を吐出する吐出口9を形成する。吐出口9は、例えばノズルプレート21をRIEによってエッチングしたり、高強度のレーザーを照射したりすることで形成する。吐出口9はノズルプレート21を貫通するように形成する。吐出口9を形成するにあたりレジストを塗布する場合、ノズルプレート表面の撥水性によりレジスト層形成が難しいことがある。その場合は、スプレー塗布やドライフィルム貼付けなどの手法によりレジスト膜を形成することができる。
次に、基板10にインクを流路に供給する供給口7を形成する。供給口7は、例えば基板10にレーザー照射をしたり、異方性エッチングを行ったりすることで形成する。また、同図に示すように、供給口7を形成する領域の基板10上に犠牲層14を形成しておくことで、シリコン基板のアルカリ液による異方性エッチングの際に、供給口7の開口形状を所定の範囲に確実に制御することができる。基板10上に被覆層18が形成されている場合には、供給口の開口部分に存在する被覆層18をRIE等によって除去することで、基板10に供給口7を貫通させる。尚、供給口7はこの時点で形成しなくてもよい。例えば図4(a)の段階で基板にあらかじめ形成しておいてもよい。但し、型材20等の成膜性を考慮すると、型材20及びノズルプレート21を形成した後で供給口7を形成することが好ましい。最後に、型材20を等方性ドライエッチングや適当な溶媒等によって除去し、液体の流路27を形成する。流路27の一部は各エネルギー発生素子による吐出エネルギーを発生させる液室28にもなる。
以上の工程によって、図3に示す本実施形態のインクジェット記録用基板が製造される。
本発明に係る液体吐出ヘッド用基板は、ノズルプレート表面に機械的強度に優れた無機化合物から成る撥水層を有する。したがって、ワイピングによる撥水層の破損や消失が発生しにくくなるため、液滴吐出方向のブレが抑制でき、従来技術を用いるよりも印刷品位の低下を抑制することができる。
以下に、実施例により本発明の実施形態のインクジェット記録用基板について具体的に説明する。本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
本発明の第1の実施形態に基づく製造工程を図3及び図4を用いて説明する。
トランジスタ等の駆動素子が設けられたシリコンからなる基板10の上に、基板10の一部を熱酸化して設けた熱酸化層11を1μm厚に形成し、さらに供給口を形成する部分に犠牲層14となるアルミニウム層を形成した。次にプラズマCVD法によりシリコン酸化膜からなる蓄熱層12を1μm厚に形成した。蓄熱層12の上に、TaSiN(シート抵抗:300Ω/□)からなる抵抗体層15、および、抵抗体層15より抵抗の低いアルミニウム合金(Al−Cu、1μm)をスパッタ法により連続で成膜した。抵抗体層15とアルミニウム合金をドライエッチングでパターニングし、配線層を形成した。さらに、ウェットエッチングで、発熱抵抗体17となる領域のアルミニウム合金を除去し、一対の電極層16を形成した。一対の電極層16の間に電圧を供給し、抵抗体層15の一対の電極層16の間に位置する部分を発熱させることで、抵抗体層15の部分を発熱抵抗体17として用いる。これらの発熱抵抗体17と一対の電極層16を覆うように、プラズマCVD法により、ウエハ全面に、400nmのSiNからなる被覆層18を堆積した。さらに発熱抵抗体17上を覆うように300nmのタンタル膜をスパッタ法により成膜し、ドライエッチングでパターニングして保護層19を形成した。ここまでの工程で図4(a)の構造が形成される。
次に、発熱抵抗体17上を覆うようにポリイミドを厚み20μmでスピンコートした。成膜したポリイミド上に感光性樹脂からなるレジストを塗布し、レジストを露光、現像してマスクとした。マスクとしたレジストを用い、RIEによってポリイミドをエッチングし、流路27の型となる型材20を形成した。次に、型材20の上面から型材20を覆うようにプラズマCVD法によって、15μm厚の炭窒化ケイ素(SiCN)から成るノズルプレート21となる層を形成した。ここまでの工程で図4(b)の構造が形成される。
次に、オクタメチルシクロテトラシロキサン(OMCTS)と酸素(O)を原料に用いたプラズマCVD法によって1μm厚のSiOCHからなる撥水層22を形成した。なお、ノズルプレート21の成膜後、ウエハは真空装置から出すことなく、原料ガスを切り替えることで、真空一貫で撥水層22を形成した。OMCTSとOの供給量はそれぞれ、200sccm、20sccmとした。同じ成膜条件でベアSiウエハ上に成膜したSiOCH膜の組成をX線光電子分光(XPS)で評価したところ、Si:O:C=36.4:23.3:40.3(単位:原子%)であった。ただしHはXPSで測定できないため組成比の計算から除いた。また、同一試料の膜構造をブルカーオプティクス社製フーリエ変換赤外吸収分光(FT−IR) VERTEX80Vで評価したところ、1000cm−1付近にSi−O結合、800cm−1付近にSi−CH結合に起因する吸収ピークが観察された。以上の分析より、得られた膜がSiOCHであることが確認できた。純水を用いて微小接触角を評価したところ98°であった。
次に、ノズルプレート21となる層にインクを吐出する吐出口9を形成し、ノズルプレート21とした(図4(d))。吐出口9は、ノズルプレート21となる層上に感光性樹脂からなるレジストをスプレー塗布し、レジストを露光、現像してマスクとし、さらにこのマスクを用いてRIEによってエッチングを行うことで形成した。次に、基板10に供給口7を形成した。供給口7は、シリコンからなる基板10を、TMAH(テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド)溶液を用いて異方性エッチングすることで形成した。供給口7上の被覆層18は、RIEによって除去し、供給口7を貫通させた。最後に、型材20を、酸素ガスを導入してマイクロ波でプラズマを励起してエッチングする等方性ドライエッチング(Oプラズマアッシング)により除去し、流路27を形成した。ここまでの工程で図3の構造が形成される。
上記の通り作製したインクジェット記録用基板をキヤノン製プリンター「MAXIFY(登録商標) MB5330」(商品名)にセットし、A4紙を用いて15万枚の印刷耐久試験を行ったところ、印刷品位の低下はほとんど確認できなかった。なお、印刷耐久試験中、2枚毎にワイピングを行った。
(実施例2)
次に本発明の第2の実施形態を説明する。実施例1は、OMCTSとOを原料に用い、単一の条件で成膜した一種類のSiOCH膜からなる撥水層に関する例であった。実施例2においては、上記に加え、テトラメチルシラン(TMS)とOを原料に用いた例を示す。また、OMCTSとO、TMSとOの流量比を変化させることで種々の組成を有するSiOCH膜を作製した。その他の構成、製造方法は実施例1と同様であるので説明を省略する。
撥水層22は、OMCTSとO(I群)、TMSとO(II群)の流量比を変えて複数水準を作製した。同じ成膜条件でベアSiウエハ上に成膜したSiOCH膜の組成をXPSで評価した結果を表1(I群)および表2(II群)に示す。ただしHはXPSで測定できないため当該表には含まれない。
Figure 2021024236
Figure 2021024236
Si組成はほぼ一定で、OMCTS、あるいはTMS流量のO流量に対する相対比を減らすにつれてO組成が増えC組成が減った。また、同一試料の膜構造をブルカーオプティクス社製フーリエ変換赤外吸収分光(FT−IR) VERTEX80Vで評価したところ、1000cm−1付近にSi−O結合、800cm−1付近にSi−CH結合に起因する吸収ピークが観察された。Si−CH結合に起因する吸収ピークのピークトップ強度(B)をSi−O結合に起因する吸収ピークのピークトップ強度(A)で除した値(FT−IR吸収ピークトップ強度比(B/A))は、原料ガスの組み合わせに依らず、O流量を増やすにつれて減少した。
また、同一試料の密度をX線反射率測定(XRR)で評価した結果を表1および表2に示す。密度は組成にほとんど依存せず、I群のSiOCH膜は1.4〜1.5g/cm、II群のSiOCH膜は1.8〜1.9g/cmであった。以上の分析より、原料により得られた膜が、組成が異なるSiOCHであることが確認できた。
純水を用いて微小接触角を評価した結果を表1および表2に示す。FT−IR吸収ピークトップ強度比(B/A)が大きい、すなわちメチル基が相対的に多い方が純水に対する接触角が大きいことが分かる。
表1および表2のデータから、FT−IR吸収ピークトップ強度比(B/A)と接触角の関係をプロットしたものを図7に示す。2つのプロットはほぼ同じ形状の近似線を描くことができるが、FT−IR吸収ピークトップ強度比が同じ場合、I群のSiOCH膜の方が接触角は大きかった。これは、OMCTSとOから形成したSiOCH膜に多く含まれる空隙が表面に微細な凹凸を形成し、ロータス効果によって撥水性を向上させた結果と考えられる。
次に、ノズルプレート21となる層にインクを吐出する吐出口9を形成し、ノズルプレート21とした(図4(d))。吐出口9は、ノズルプレート21となる層上に感光性樹脂からなるレジストをスプレー塗布し、レジストを露光、現像してマスクとし、さらにこのマスクを用いてRIEによってエッチングを行うことで形成した。次に、基板10に供給口7を形成した。供給口7は、シリコンからなる基板10を、TMAH(テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド)溶液を用いて異方性エッチングすることで形成した。供給口7上の被覆層18は、RIEによって除去し、供給口7を貫通させた。最後に、型材20を、酸素ガスを導入してマイクロ波でプラズマを励起してエッチングする等方性ドライエッチング(Oプラズマアッシング)により除去し、流路27を形成した。ここまでの工程で図3の構造が形成される。
上記の通り作製したインクジェット記録用基板において、I群のSiOCH膜の水準I−1で撥水層22にクラックが確認された。C組成が大きいため撥水層22が硬くなった結果、ウエハ変形に追従できずクラックが発生したものと考えられる。水準I−1はこれ以降の評価を行わなかった。
上記の通り作製したインクジェット記録用基板をキヤノン製プリンター「MAXIFY(登録商標) MB5330」(商品名)にセットし、A4紙を用いて15万枚の印刷耐久試験を行った。II群のSiOCH膜で形成した撥水層22では、途中で印刷品位の低下が確認された。その中でも、FT−IR吸収ピークトップ強度比(B/A)が小さい水準ほど、印刷品位の低下が確認されるまでの印刷枚数が少なかった。
また、I群のSiOCH膜で形成した撥水層22は、水準I−2〜I−7では印刷品位の低下はほとんど確認できなかった。水準I−8は途中で印刷品位の低下が確認された。水準I−2〜I−7間の優劣を確認するため印刷耐久試験を継続したところ、FT−IR吸収ピークトップ強度比(B/A)が小さい水準ほど、印刷品位の低下が確認されるまでの印刷枚数が少なかった。なお、印刷耐久試験中、2枚毎にワイピングを行った。
(実施例3)
次に本発明の第3の実施形態を説明する。本実施形態では、ノズルプレートの厚さに対する撥水層22の厚さが吐出特性に及ぼす影響について説明する。本実施形態では、型材20、ノズルプレート21、撥水層の厚さが異なるのみであり、その他の構成、製造方法は実施例1と同様であるので説明を省略する。
第3の実施形態においては、型材20を5μm、ノズルプレート21を5μmとした。撥水層22の厚さは、100nm、250nm、500nmとした。同じ成膜条件でベアSiウエハ上に成膜したSiOCH膜をXPS、FT−IR、XRRで評価したところ、膜厚の違いによる差は見られなかった。また、純水を用いた微小接触角評価では、水準による接触角の違いは見られなかった。この後、実施例1と同様に製造し、図3の構造が形成される。
上記の通り作製したインクジェット記録用基板を用いて、実施例1と同様にして印刷耐久試験を行ったところ、すべての水準で印刷品位の低下はほとんど確認できなかった。また、同様の吐出特性となるよう駆動条件を定めたところ、撥水層22が厚いほどエネルギー発生素子6への投入エネルギーが大きくなった。その結果、水準間の優劣を確認するため印刷耐久試験を継続したところ、撥水層22が厚いほど早期に吐出不良による印刷品位の低下が発生した。
(比較例1)
比較例1では、撥水層22に特許文献1に準じた有機化合物材料を用いた場合の例を示す。比較例1においては、撥水層22を有機化合物材料で形成することが異なるのみであり、その他の構成は実施例1と同様であるので説明を省略する。撥水層22は、ノズルプレートの液滴吐出面にメチルシロキサン材料(テトラメチルシクロテトラシロキサン(TMCTS))を塗布、焼成して薄膜を形成したのち、薄膜に励起光を照射して、薄膜の疎水性置換基の一部をOH基にした。その薄膜上にシランカップリング剤(ダイキン製「オプツールDSX」)により有機膜を蒸着して形成した。このように作製したインクジェット記録用基板で実施例1と同様に15万枚の印刷を行ったところ、インク滴の吐出方向にバラつきが発生し、印刷品位の低下が確認された。ノズルプレートの液滴吐出面を観察したところ、吐出口付近の撥水層の一部が消失していた。
9 吐出口
21 ノズルプレート
22 撥水層

Claims (13)

  1. 液滴を吐出するための吐出口を備えたノズルプレートと、前記ノズルプレートの液滴吐出面に形成された撥水層と、を有し、前記撥水層の最表面がケイ素原子に置換したアルキル基に由来するSi−C結合とシロキサン結合とを有するオルガノシロキサン膜であることを特徴とする、液体吐出ヘッド用基板。
  2. 前記アルキル基がメチル基である、請求項1に記載の液体吐出ヘッド用基板。
  3. 前記撥水層が、前記オルガノシロキサン膜の単層であり、該膜の密度が1.5g/cm以下である、請求項2に記載の液体吐出ヘッド用基板。
  4. 前記オルガノシロキサン膜のFT−IRスペクトルにおいて、1000cm−1付近に観察されるSi−O結合に由来する吸収ピークのピークトップ強度(A)および800cm−1付近に観察されるSi−CH結合に由来する吸収ピークのピークトップ強度(B)の比(B/A)が0.20以上、0.50以下である、請求項2又は3に記載の液体吐出ヘッド用基板。
  5. 前記比(B/A)が0.25以上である、請求項4に記載の液体吐出ヘッド用基板。
  6. 前記比(B/A)が0.30以上である、請求項5に記載の液体吐出ヘッド用基板。
  7. 前記オルガノシロキサン膜に含まれる炭素の組成比が12原子%以上、50原子%以下である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド用基板。
  8. 前記撥水層の厚さが前記ノズルプレートの厚さの10%以下である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド用基板。
  9. 前記撥水層の厚さが前記ノズルプレートの厚さの5%以下である、請求項8に記載の液体吐出ヘッド用基板。
  10. 前記撥水層の厚さが前記ノズルプレートの厚さの2%以下である、請求項9に記載の液体吐出ヘッド用基板。
  11. 液滴を吐出させる吐出口を備えたノズルプレートと、前記ノズルプレートの液滴吐出面に、撥水層を有する液体吐出ヘッド用基板の製造方法において、前記撥水層の少なくとも最表層の形成がケイ素原子にメチル基が置換した第1の化合物と酸素を原料としてプラズマCVD法で行われることを特徴とする、液体吐出ヘッド用基板の製造方法。
  12. 前記ノズルプレートは、プラズマCVD法で形成される無機材料であり、前記ノズルプレートと前記撥水層の形成の間は大気雰囲気に晒さず、真空一貫で前記ノズルプレートと前記撥水層の形成が行われる、請求項11に記載の液体吐出ヘッド用基板の製造方法。
  13. 前記第1の化合物は、環状シロキサン構造を有する化合物である、請求項11又は12に記載の液体吐出ヘッド用基板の製造方法。
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