JP2021024068A - 線状物の挿入方法、制御装置、三次元カメラ、線状物の孔挿入システム - Google Patents
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Abstract
Description
本出願人は、特許文献2に示すように、複数の線状物からロボットハンドに把持させる注目線状物を決定する方法を提案している。
このように本発明は、線状物をロボットハンドで把持して線状物の先端を所定の位置まで移動させた後、線状物の一部を孔へ挿入する線状物の挿入方法、その挿入方法に用いられる制御装置、三次元カメラ、線状物の孔挿入システムを提供することを目的としている。
本発明の線状物の挿入方法は、線状物の先端を挿入した後、線状物の把持された部分の向きが孔の中心軸と実質的に一致するように、かつ、把持された部分が孔の中心から所定の距離となるようにロボットハンドを移動させて線状物を孔に押し込むため、線状物をロボットハンドが把持している部分近辺まで確実に挿入することができる。
本発明の線状物の挿入方法であって、前記線状物の先端を前記孔に挿入する工程が、前記線状物の先端の向きが前記孔の中心軸と実質的に一致するように挿入する工程であるのが好ましい。この場合、線状物の先端を確実に孔に挿入することができる。
本発明の線状物の挿入方法であって、前記ロボットハンドは、前記ロボットハンドの把持部と前記線状物の把持された部分とが略垂直となるように前記線状物を把持するのが好ましい。つまり、ロボットハンドの把持部が前記孔の中心軸と略垂直となるようにして前記線状物を前記孔に押し込むのが好ましい。
本発明の線状物の孔挿入システムの第2の態様は、線状物を把持するロボットハンドを備えたロボットと、三次元計測装置と、本発明の制御装置とを有することを特徴としている。
この線状物の孔挿入システム1は、収納筒Sに収容された湾曲したチューブTをロボットハンド12で把持し、収納筒Sから取り出し、チューブTを孔Hに挿入する。
チューブTは、可撓性を有する透明な樹脂チューブである。ここで可撓性とは、チューブTをロボットハンド等で把持したとき、把持した位置から先端までが自重により弾力的に撓むものをいう。つまり、自重により撓んでいるチューブTの軸線は、鉛直面上において、一方向に湾曲した連続曲線として表すことができる。
ここで、透明とは半透明も含み、透明なチューブの材料としては、ナイロン、ポリアミド、アクリル、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどの透明な樹脂、ガラス、ポリアミドエラストマー、シリコン、テフロン(登録商標)が好ましく挙げられる。しかし、非透明なチューブであってもよい。そのような非透明チューブとしては工業用チューブなどが挙げられる。またチューブ以外の可撓性を有する線状物であってもよい。チューブ以外の可撓性を有する線状物としては、例えば、電線、ワイヤーハーネス、紐、糸、繊維、ガラス繊維、光ファイバ、乾麺等が挙げられる。
チューブTの径としては、例えば、0.1mm〜3mm、好ましくは0.15mm〜2mm、特にこのましくは0.2mm〜1mmである。
孔Hは、円形となっており、その内面は円筒となっている。孔Hは、作業空間内において固定されており、水平方向に開口している。なお、孔Hはテーパー構造であってもよい。孔Hが開口面から奥に向かって径が小さくなるテーパー構造である場合、本発明の効果がより顕著に得られる。チューブに対する孔のクリアランスが小さい場合、孔の前にテーパー構造の挿入補助治具を設けて、実質的に孔の開口部の径を広げ、本発明を適用することも可能である。孔Hの向きは特に限定されない。孔Hの径は、挿入するチューブの径プラス0.5mm以上、10mm以下が好ましい。孔Hの直径がチューブの径プラス10mmより大きい場合、押し込み動作中にチューブが孔の途中で引っかかり、挿入が阻害されることが少なく、本発明を適用する必要性が少ないためである。
なお、孔Hは、円でなくてもよい。その場合、孔Hの内接円の径が、この明細書でいう孔の径となる。
ロボット10は、多関節アーム11と、その先端に設けられたロボットハンド12とを有し、ロボットハンド12が一対のフィンガ(把持部)12aを備えた公知のものである。フィンガ12aとしては、特に限定されるものではなく、チューブ(線状物)Tを面状または線状で接触して把持するものや、点で把持するものが挙げられる。
なお、順光とは、カメラ側からチューブTへ光が照射されている状態を意味し、逆光とは、チューブTの背後側から光が照射されている状態を意味する。
ステレオカメラによる三次元形状の算出方法としては、第1カメラの第1画像及び第2カメラの第2画像から計測したい計測点を求め、第1カメラと第2カメラの位置関係から三角測量の原理によって計測点の三次元座標を算出する。
なお、三次元計測装置20は、ステレオカメラに限定されるものではなく、線状物の三次元形状を取得できるものであれば、三次元スキャナーなどを用いてもよい。また、線状物全体の三次元形状を算出する必要はなく、少なくとも線状物上のロボットハンドに把持される部分の位置および向きと、孔に挿入される側の先端の位置および向きを算出できればよい。
線状物の挿入方法は、チューブTを撮像してチューブTの三次元形状を取得する工程1と、チューブTの把持される部分Gの位置を算出する工程2と、ロボットハンド12の把持姿勢および把持位置を算出する工程3と、ロボットハンドでチューブTを把持する工程4と、チューブTを第2撮像位置まで移動する工程5と、第2撮像位置で把持された状態のチューブTを撮像して、チューブTの三次元形状を取得する工程6と、把持された状態のチューブT(挿入部I)の先端Eの位置および向きを算出する工程7と、ロボットハンドを挿入手前位置まで移動させる工程8と、ロボットハンドを挿入位置まで移動させる工程9と、チューブTを孔Hに押し込んでロボットハンドを挿入完了位置まで移動させる工程10とを有する。
工程1は、上述の三次元計測装置20によって、収納筒Sから突出したチューブTを第1撮像位置で計測し、その三次元形状を算出する。詳しくは、ステレオカメラによって、チューブTが挿入された収納筒Sのある作業空間を撮像し、2枚の画像を演算処理して収納筒Sから突出したチューブTの三次元形状を取得する。チューブTの三次元形状は、直交座標系または斜交座標系で表され、好ましくは直交座標系で表される。
工程2は、図3aに示すように、チューブTの先端から所定の長さXをロボットハンドに把持される部分Gとするなど、予め定めた条件に基づいて、チューブTの三次元形状からチューブTの把持される部分Gを決定し、その把持される部分Gの位置(座標)を取得する。
先端Eから把持される部分Gまでの挿入部Iの長さXは、10mm〜100mm、好ましくは15mm〜90mm、特に好ましくは20mm〜80mmである。この挿入方法では、このチューブTの挿入部Iが挿入される。長さXが100mmより長いと、挿入部Iの撓みが大きくなりすぎて、工程10の押し込み工程ができなくなるおそれが生じる。
ロボットハンドの把持姿勢は、図3a、図3bに示すように、ロボットハンド12でチューブTの把持される部分Gを把持させたとき、ロボットハンド12のフィンガ12aの向きF1とチューブTの把持される部分Gの向きD1とが略垂直となる姿勢が好ましい。後述する線状物の押し込み工程で、フィンガ12aと孔Hとが干渉しにくく、フィンガの向きF1と孔の中心軸とを略垂直にすることで、線状物を孔のより深くまで押し込むことが可能なためである。
ロボットハンドの把持方向は、チューブTの把持される部分Gの軸回りに360度のいずれの方向から把持してもよい。しかし、ロボットハンド12は湾曲しているチューブTの凸側に位置するのが好ましい。特に、湾曲しているチューブTの軸線T0を含む鉛直面Spと平行となるようにしてチューブTの凸側に位置するのが好ましい。ここでロボットハンド12が、鉛直面Spと平行になるとは、一対のフィンガ12aの当接面が鉛直面Spと平行であり、かつ、一対のフィンガ12aの中心がその鉛直面上にあることをいう。そして、ロボットハンド12を湾曲しているチューブTの凸側からチューブTに近づかせ、一対のフィンガ12aでチューブTの把持される部分Gを把持させたときの姿勢が好ましい。
なお、ロボットハンド12のフィンガ12aの向きF1は、フィンガ12aの先端の向きまたは一対のフィンガ12aを含む平面の向き(図3aの符号F1を含む紙面方向の面)をいい、特に、フィンガ12aがチューブTを把持する際にチューブTに向かってアプローチする向きをいう。
ロボットハンドに把持される部分Gの向きD1は、チューブTの三次元形状よりフィンガ12aで把持される部分の線分L1の平均ベクトルを求めることにより算出する。線分L1の長さは、例えばチューブTの把持される位置を中心としたフィンガ12aの厚み分の長さとするなど、予め定めた所定の長さに設定することができる。
そして、フィンガ12aの向きF1と把持される部分Gの向きD1とを略垂直として、ロボットハンド12にチューブTを把持させることにより、後述するように、工程10において、孔へチューブTを挿入部Iの奥(把持される部分G直前)までしっかり挿入することができる。またロボットハンド12を、上記鉛直面のチューブの凸側に位置させ、かつ、当該鉛直面と平行にすることにより、チューブTの撓んだ先端部分等に干渉することなく、ロボットハンドでチューブTの把持位置を把持することが可能である。
工程4は、ロボットハンド12を待機位置から把持位置まで移動させ、把持位置においてチューブTの把持される部分Gを把持する。
ロボットハンド12の待機位置は、特に限定されるものではなく、予め定めておいてもよく、例えば、チューブTから把持方向と逆向きに所定距離離れた位置(例えば、図3aのロボットハンド12の位置)に決定するなどチューブTの三次元形状に基づいて決定させてもよい。しかし、例えば、ロボットの各リンクの角度などによって、待機位置の座標および姿勢を予め定めて制御装置に登録しておいてもよい。同種のチューブを複数回把持する場合、チューブの撓み方等が似ているため、1本目の把持位置および把持姿勢を予め登録しておけば、その後、同種のチューブを同じ把持位置および把持姿勢で把持できることが多いためである。
ロボットハンド12の待機位置から把持位置までの軌跡は、特に限定されるものではない。ロボットハンド12が収納筒S等の障害物と接触しないように、ロボットハンド12を把持される部分Gへ接近させる。その軌跡の算出は、例えば、待機位置から把持位置の軌跡が直線となるように軌跡を算出する直線補間、待機位置から把持位置の軌跡が円弧となるように軌跡を算出する円弧補間、待機位置及び把持位置における各リンクの関節角度差を均等に補間させて軌跡を算出する関節補間などの目的地に漸次向かわせる手段によってできる。
ロボットハンドの第2撮像位置は、工程6において、ロボットハンド12に把持された状態のチューブTを撮像する位置である。この第2撮像位置の座標は、特に限定されないが、収納筒Sと孔Hの間の位置でもよく、チューブTを完全に収納筒Sから完全に取り出した位置でもよく、チューブTを収納筒Sから完全に取り出す前の位置でもよい。例えば、1台の三次元計測装置20の撮像範囲内に、工程1の第1撮像位置と工程5の第2撮像位置を含めることにより、1つの三次元計測装置20で把持される前のチューブTと、把持された後のチューブTとの両方の画像を取得することができて好ましい。
このようなロボットハンド12の第2撮像位置(座標および姿勢)は、例えば、ロボットの各リンクの角度などによって、その座標および撮像姿勢を予め定めて制御装置に登録しておくのが好ましい。
工程6は、第2撮像位置において工程1と同様に三次元計測装置20によって把持された状態のチューブTを撮像し、その画像から把持されたチューブTの三次元形状を算出する。これにより挿入直前の把持された状態のチューブT(挿入部I)の詳細な三次元形状を取得することができる。つまり、上述したようにチューブTは可撓性を有しているため、ロボットハンドで把持したときのチューブTの三次元形状は、収納筒Sに収納されたときのチューブTの三次元形状と異なる場合がある(例えば、図3bと図3c)。したがって、第2撮像位置に置いて、把持された状態のチューブTの三次元形状を再度算出する。しかし、チューブTがある程度硬く、チューブTの先端の位置が実質的に変化しない場合は、工程5〜工程7は省略し、工程1のチューブTの三次元形状を把持された状態のチューブTの挿入部Iの三次元形状として取り扱ってもよい。
なお、挿入部Iの三次元形状も、直交座標系で表すのが好ましい。
先端Eの位置は、挿入部Iの三次元形状に基づいて先端Eの座標を求める。また、例えば、チューブTは一方向に湾曲した状態となっているため、把持された部分Gからどれだけの距離にあるかを計測してもよい。
チューブTの先端Eの向きD2は、挿入部Iの三次元形状より、先端Eから所定の長さ(例えば、約10mm)の線分L2の平均ベクトルを求めることにより算出する。
工程8は、ロボットハンドの挿入手前位置を算出し、ロボットハンド12を第2撮像位置から挿入手前位置まで移動させる。
ロボットハンドの挿入手前位置は、孔の近傍の任意の場所に設定することができるが、好ましくは図4aに示すように、ロボットハンドがチューブTを把持した状態で、チューブTの先端Eの向きD2が略水平(孔Hの中心軸Cと実質的に一致)となり、かつ、そのチューブTの先端Eが孔Hの中心C0に対して所定の距離Yとなったときのロボットハンドの位置(座標および姿勢)である。このような状態となるときのロボットの各リンクの角度を算出する。
なお、ロボットハンド12が挿入手前位置にあるときのチューブTの先端Eの座標は、孔H近辺となるのが好ましい。例えば、チューブTの先端Eが孔Hの中心C0に対する距離Yは、5〜100mm、好ましくは7mm〜70mm、特に好ましくは10〜50mmとなる位置が挙げられる。
第2撮像位置から挿入手前位置までの軌跡は、特に限定されるものではなく、好ましくは直線補間、円弧補間、関節補間等で算出する。
工程9は、ロボットハンドの挿入位置を算出し、ロボットハンド12を挿入手前位置から挿入位置まで移動させる。
ロボットハンド12の挿入位置は、図4bに示すように、ロボットハンドがチューブTを把持した状態で、チューブTの先端Eの向きが孔Hの中心軸Cと一致し、かつ、チューブTの先端Eが孔Hの内部にあるときのロボットハンドの位置(座標および姿勢)である。ここで、先端Eと孔Hの中心C0との距離Y1は、0〜20mm、好ましくは1〜15mm、特に好ましくは2〜10mmである。挿入位置における先端Eの孔Hの中心C0からの距離Y1は、取り扱うチューブTの湾曲度やチューブTの孔Hに対するクリアランスに応じて適宜選択する。
つまり、工程8の挿入手前位置(図4a)において、チューブTの先端Eの向きD2が孔Hの中心軸Cと実質的に一致し、かつ、そのチューブTの先端Eが孔Hの中心C0に対して所定の距離Yとなっているため、工程9では、孔Hの中心C0から所定の距離Yだけ離れているチューブTの先端が孔Hに挿入されるまでチューブTを平行移動させる。それによりチューブTの先端を真っ直ぐ孔に挿入できる。
このようにロボットハンド12を挿入位置に移動させることにより、少なくともチューブTの先端Eが孔Hに挿入される。
工程10は、ロボットハンド12の挿入完了位置を算出し、ロボットハンド12を挿入位置から挿入完了位置まで移動させながらチューブTを孔に押し込み、チューブTの挿入を完了させる。
ロボットハンドの挿入完了位置は、図5aに示すように、ロボットハンドがチューブTを略垂直に把持した状態で、ロボットハンドのフィンガ12aが孔Hの中心軸Cと略垂直であり、かつ、ロボットハンドのフィンガ12aの中心O(チューブTの把持された部分Gの中心)と孔Hの中心C0との距離Zにあるときのロボットハンドの位置(座標および姿勢)である。なお、このロボットハンドの挿入完了位置は、ロボットハンドと孔Hの関係であるため、例えば、ロボットの各リンクの角度などによって、その座標および撮像姿勢を予め定めて制御装置に登録しておくのが好ましい。
このようにロボットハンド12を挿入完了位置まで移動させることにより、チューブTの挿入部Iが湾曲していたとしても、孔の途中で引っかかることなく、実質的にチューブTの被挿入部全体が孔に押し込まれる。
このように、ロボットハンド12を挿入完了位置においてチューブTが把持された部分の向きD1が孔Hの中心軸Cと実質的に一致するように、挿入位置から移動させることにより、孔に挿入されたチューブTの挿入部Iは、孔Hにガイドされて略直線状となり、把持された部分Gの近辺まで確実に挿入される。
この場合も、ロボットハンドは挿入完了位置まで移動することになるので、上記の実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、工程5の第2撮像位置におけるロボットハンドの向きは、例えば、予めサンプルのチューブを用いて適当な向きを登録したり、1本前の線状物の工程9で把持している向きを覚えさせたりする方法が挙げられる。
10 ロボット
11 多関節アーム
12 ロボットハンド
12a フィンガ
20 三次元計測装置
21 第1カメラ
22 第2カメラ
23 カメラ制御部
30 制御装置
C 孔の中心軸
E 把持された状態のチューブ(挿入部)の先端
G 把持される部分
H 孔
I 挿入部
S 収納筒
Sp 鉛直面
T チューブ
Claims (12)
- 湾曲した線状物をロボットハンドで把持して孔に挿入する線状物の挿入方法であって、
前記ロボットハンドの把持部が前記線状物を把持する工程と、
前記線状物の先端を前記孔に挿入する工程と、
前記先端の挿入後に、前記線状物の把持された部分の向きが前記孔の中心軸と実質的に一致するように、かつ、前記把持された部分が前記孔の中心から所定の距離となるように前記線状物を前記孔に押し込む工程とを有する、
線状物の挿入方法。 - 前記把持する工程の後に、前記線状物の先端の位置及び向き情報を取得する工程をさらに有する、
請求項1に記載の線状物の挿入方法。 - 前記線状物の先端を前記孔に挿入する工程は、前記線状物の先端の向きが前記孔の中心軸と実質的に一致するように挿入する工程である、
請求項1または2に記載の線状物の挿入方法。 - 前記ロボットハンドは、前記ロボットハンドの把持部と前記線状物の把持された部分とが略垂直となるように前記線状物を把持する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の線状物の挿入方法。 - 前記線状物が透明であり、
前記ロボットハンドが前記線状物を把持する工程は、
背景を濃色にして順光で撮像した前記線状物の画像から前記線状物の三次元形状を取得する工程を含み、
前記線状物の三次元形状に基づいて前記ロボットハンドが前記線状物を把持する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の線状物の挿入方法。 - 前記線状物が透明であり、
前記ロボットハンドが前記線状物を把持する工程は、
逆光で撮像した前記線状物の画像から前記線状物の三次元形状を取得する工程を含み、
前記線状物の三次元形状に基づいて前記ロボットハンドが前記線状物を把持する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の線状物の挿入方法。 - 前記線状物が可撓性を有する、
請求項1から6のいずれか一項に記載の線状物の挿入方法。 - 前記線状物が、樹脂チューブである、
請求項7に記載の線状物の挿入方法。 - 湾曲した線状物をロボットハンドで把持して孔に挿入するために用いられるロボットを制御する制御装置であって、
前記線状物を把持するための情報と、
前記線状物の先端を孔に挿入させるための情報と、
前記線状物の把持された部分の向きが前記孔の中心軸と実質的に一致するように、かつ、前記線状物の把持された部分が前記孔の中心から所定の距離となるように前記線状物を前記孔に押し込むための情報と、を前記ロボットに通知する、
制御装置。 - 湾曲した線状物をロボットハンドで把持して孔に挿入するロボットの動作を制御するために用いられる三次元カメラであって、
当該三次元カメラは、カメラ制御装置を含み、
前記カメラ制御装置は、
前記三次元カメラで撮像した画像から前記線状物の三次元形状を取得し、
前記三次元形状に基づいて、前記線状物の先端を孔に挿入するための情報を前記ロボットに通知し、
前記三次元形状に基づいて、前記線状物の把持された部分の向きが前記孔の中心軸と実質的に一致するように、かつ、前記線状物の把持された部分が前記孔の中心から所定の距離となるように前記線状物を前記孔に押し込むための情報を前記ロボットに通知する、
三次元カメラ。 - 請求項10に記載の三次元カメラと、
前記線状物を把持するロボットハンドを備えたロボットとを有する、
線状物の孔挿入システム。 - 前記線状物を把持するロボットハンドを備えたロボットと、三次元計測装置と、請求項9に記載の制御装置とを有する、
線状物の孔挿入システム。
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