JP2015160257A - ロボット、ロボットシステム、制御装置および制御方法 - Google Patents

ロボット、ロボットシステム、制御装置および制御方法 Download PDF

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浩之 川田
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Abstract

【課題】撮像部とロボットとの校正を精度良く行うことができるロボットを提供する。
【解決手段】第1磁石を把持するハンドと、力センサーと、前記ハンドを動作させる制御部と、を含み、前記制御部は、校正用治具の所定位置に配置された第2磁石と前記第1磁石とが所定の位置関係となった後に、撮像部に前記所定位置を撮像させる、ロボットである。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロボット、ロボットシステム、制御装置および制御方法に関する。
撮像部の撮像画像の座標系と、ロボットのハンドを制御する座標系とを校正(キャリブレーション)することが行われる。
一例として、特許文献1に記載された「ロボット−視覚センサシステムにおいてセンサ座標系とロボット先端部の関係を定める座標系結合方法」では、校正用治具であるキャリブレーションボードに設けられたタッチアップの基準点(タッチアップポイント)と、ロボットアームの先端とを目視で位置合わせすることが行われる(特許文献1参照。)。
特開平8−210816号公報
しかしながら、特許文献1に係る技術では、キャリブレーションボードに設けられたタッチアップポイントとロボットアームの先端とを目視で位置合わせするため、人(作業者)が見る位置や角度に起因する読み取り誤差が発生する。また、作業者が異なれば合わせる位置も異なるといった人(個々人)に起因するばらつきも発生する。
本発明は、前記の点に鑑み為されたものであり、撮像部とロボットとの校正を精度良く行うことができるロボット、ロボットシステム、制御装置および制御方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、上記の課題を解決するためになされたものであり、第1磁石を把持するハンドと、力センサーと、前記ハンドを動作させる制御部と、を含み、前記制御部は、校正用治具の所定位置に配置された第2磁石と前記第1磁石とが所定の位置関係となった後に、撮像部に前記所定位置を撮像させる、ロボットである。
この構成により、ロボットでは、制御部は、校正用治具の所定位置に配置された第2磁石とハンドにより把持される第1磁石とが所定の位置関係となった後に、撮像部に前記所定位置を撮像させる。これにより、ロボットでは、撮像部とロボットとの校正を精度良く行うことができる。
本発明の一態様は、ロボットにおいて、前記制御部は、前記力センサーにより検出される値に基づいてインピーダンス制御を行い、前記第2磁石と前記第1磁石とを所定の位置関係とすることによって、前記ハンドを位置決めする、構成が用いられてもよい。
この構成により、ロボットでは、制御部は、力センサーにより検出される値に基づいてインピーダンス制御を行い、第2磁石と第1磁石とを所定の位置関係とすることによって、ハンドを位置決めする。これにより、ロボットでは、ハンドにより把持される第1磁石と校正用治具の第2磁石との磁力により、ハンドの位置決めを精度良く行うことができる。
本発明の一態様は、ロボットにおいて、前記校正用治具は、チェッカーパターンおよび前記所定位置に配置された前記第2磁石を有するボードを用いた治具である、構成が用いられてもよい。
この構成により、ロボットでは、チェッカーパターンおよび所定位置に配置された第2磁石を有するボードを用いた校正用治具が用いられる。これにより、ロボットでは、校正用治具のチェッカーパターンを撮像するとともに、校正用治具の第2磁石を用いてハンドの位置決めを行って、撮像部とロボットとの校正を精度良く行うことができる。
本発明の一態様は、ロボットにおいて、前記校正用治具は、さらに、透明ボードを表面に有する治具である、構成が用いられてもよい。
この構成により、ロボットでは、透明ボードを表面に有する校正用治具が用いられる。これにより、ロボットでは、第1磁石と第2磁石との間を透明ボードにより離隔して、位置決めの後におけるハンドの移動を容易にすることができる。
本発明の一態様は、ロボットにおいて、前記制御部は、先端に前記第1磁石を有する把持用治具を前記ハンドにより把持させた状態で、前記ハンドを位置決めする、構成が用いられてもよい。
この構成により、ロボットでは、制御部は、先端に第1磁石を有する把持用治具をハンドにより把持させた状態で、ハンドを位置決めする。これにより、ロボットでは、第1磁石を有する把持用治具を用いて、ハンドの位置決めを精度良く行うことができる。
本発明の一態様は、ロボットにおいて、把持用治具は、さらに、第1磁石の先端に非磁性の部品を有する、構成が用いられてもよい。
この構成により、ロボットでは、第1磁石の先端に非磁性の部品を有する把持用治具を用いて、ハンドを位置決めする。これにより、ロボットでは、第1磁石と第2磁石との間を非磁性の部品により離隔して、位置決めの後におけるハンドの移動を容易にすることができる。
本発明の一態様は、上記の課題を解決するためになされたものであり、撮像部と、第1磁石を把持するハンドと、力センサーと、を備えるロボットと、前記ロボットを動作させる制御部と、校正用治具と、を含み、前記制御部は、前記校正用治具の所定位置に配置された第2磁石と前記第1磁石とが所定の位置関係となった後に前記所定位置を前記撮像部に撮像させる、または、前記校正用治具の所定位置に配置された第2磁石と前記第1磁石とが所定の位置関係となる前に前記所定位置を前記撮像部に撮像させる、ロボットシステムである。
この構成により、ロボットシステムでは、制御部は、校正用治具の所定位置に配置された第2磁石とハンドにより把持される第1磁石とが所定の位置関係となった後に前記所定位置を撮像部に撮像させる、または、校正用治具の所定位置に配置された第2磁石と第1磁石とが所定の位置関係となる前に前記所定位置を撮像部に撮像させる。これにより、ロボットシステムでは、撮像部とロボットとの校正を精度良く行うことができる。
本発明の一態様は、上記の課題を解決するためになされたものであり、撮像部が撮像した撮像画像を受け付ける画像受付部と、第1磁石を把持するハンドと力センサーとを備えるロボットを動作させる処理部と、を含み、前記処理部は、校正用治具の所定位置に配置された第2磁石と前記第1磁石とが所定の位置関係となった後に、前記撮像部に前記所定位置を撮像させる、制御装置である。
この構成により、制御装置では、処理部は、校正用治具の所定位置に配置された第2磁石とハンドにより把持される第1磁石とが所定の位置関係となった後に、撮像部に前記所定位置を撮像させる。これにより、制御装置では、撮像部とロボットとの校正を精度良く行うことができる。
本発明の一態様は、上記の課題を解決するためになされたものであり、第1磁石を把持するハンドおよび力センサーを備えるロボットを動作させる制御方法であって、校正用治具の所定位置に配置された第2磁石と前記第1磁石とを所定の位置関係とすることと、撮像部によって前記所定位置を撮像することと、を含む制御方法である。
この構成により、制御方法では、校正用治具の所定位置に配置された第2磁石とハンドにより把持される第1磁石とを所定の位置関係とし、撮像部によって前記所定位置を撮像する。これにより、制御方法では、撮像部とロボットとの校正を精度良く行うことができる。
以上のように、本発明に係るロボット、ロボットシステム、制御装置および制御方法によれば、校正用治具の所定位置に配置された第2磁石とハンドにより把持される第1磁石とが所定の位置関係となった後に、撮像部に前記所定位置を撮像させる。これにより、ロボットでは、撮像部とロボットとの校正を精度良く行うことができる。
本発明の一実施形態に係るロボットシステムの概略的な構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る制御部の概略的な機能ブロックを示す図である。 本発明の一実施形態に係る校正用治具の一例を示す図である。 (A)は本発明の一実施形態に係る校正用治具の一例の一部の構成例を示す図であり、(B)はその断面図である。 (A)、(B)、(C)は本発明の一実施形態に係るインピーダンス制御および磁力を用いた位置決めの一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るロボットシステムにおいて行われる処理の手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る校正用治具の他の一例および把持用治具の他の一例を示す図である。 本発明の実施形態の第1の変形例に係るロボットの概略的な構成を示す図である。 本発明の実施形態の第2の変形例に係るロボットシステムの概略的な構成を示す図である。 比較例に係るタッチアップポイントに対する位置決めを示す図である。
本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
[本実施形態に係るロボットシステムの概要]
図1は、本発明の一実施形態に係るロボットシステム1の概略的な構成例を示す図である。
本実施形態に係るロボットシステム1は、ロボット11と、撮像部であるカメラ12と、これらを接続して通信可能にする回線13を備える。ロボット11は、1本のマニピュレーター(アーム)を備える単腕のロボットであり、マニピュレーターの先端部に取り付けられたハンド(ロボットのハンド)21と、制御部41を備える。ハンド21に、力センサー31を備える。
マニピュレーターとしては、6軸のマニピュレーターが用いられており、他の構成例として、7軸のマニピュレーターまたは5軸以下のマニピュレーターが用いられてもよい。
回線13としては、例えば、有線の回線の代わりに、無線の回線が用いられてもよい。
図1には、テーブル(作業机)61の上に戴置(配置)された校正用治具62と、ハンド21により把持される把持用治具63を示してある。
本実施形態では、ロボット11は、ハンド21により把持される把持用治具63を校正用治具62に接触させる(タッチアップする)ことが可能な配置で設置されており、また、カメラ12は、校正用治具62を撮像することが可能な配置で設置されている。
ハンド21は、任意の形状を有してもよく、本実施形態では、把持用治具63を把持することができる開閉可能な2本の指(棒状の部位)を有する。ハンド21が有する指の数は、任意であってもよい。また、ハンド21が有する指は、例えば、直線状であってもよく、または、一部又は全部が曲線状や折れ線状であってもよい。
制御部41は、ロボット11(ハンド21を含む。)やカメラ12の動作の制御などを行う。
図2は、本発明の一実施形態に係る制御部41の概略的な機能ブロックを示す図である。
本実施形態に係る制御部41は、ロボット動作処理部101と、画像情報受付部102と、力センサー値受付部103と、記憶部104と、入力部105と、出力部106を備える。
ロボット動作処理部101は、位置決め部121と、画像処理部122と、校正部123を備える。ロボット動作処理部101は、例えば、画像処理や、ロボット11の制御処理を行う。
画像情報受付部102は、カメラ12から出力される画像の情報を、回線13を介して、受信することで、当該画像の情報を受け付けて取得する。また、画像情報受付部102は、回線13を介してカメラ12との間で信号を通信することで、カメラ12の動作を制御してもよい。
本実施形態では、カメラ12は、画像を撮像し、撮像した画像の情報を回線13を介して画像情報受付部102に出力する。なお、画像の情報としては、例えば、2次元(平面)の情報が用いられてもよく、または、2個以上のカメラを用いるなどして、3次元(空間)の情報が用いられてもよい。
力センサー値受付部103は、力センサー31から出力される力センサー値の情報を、回線(図示せず)を介して、受信することで、当該情報を受け付けて取得する。また、力センサー値受付部103は、回線を介して力センサー31との間で信号を通信することで、力センサー31の動作を制御してもよい。
本実施形態では、力センサー31は、ハンド21に印加される力を検出し、検出した力を示す値を力センサー値として、回線を介して力センサー値受付部103に出力する。なお、力センサー31は、例えば、3次元直交座標軸のそれぞれについて力とモーメント(トルク)を検出し、本実施形態における力センサー値(力の値)にモーメントの値が含まれてもよい。
回線としては、例えば、有線の回線の代わりに、無線の回線が用いられてもよい。
記憶部104は、各種の情報を記憶する記憶媒体を含んで構成される。記憶部104は、例えば、ロボット動作処理部101で使用されるプログラムの情報や、各種の処理で使用されるパラメーター(例えば、数値)の情報などを記憶する。
入力部105は、外部からの入力を受け付ける。入力部105は、例えば、ユーザーにより操作された操作入力を受け付けるキーボードやマウスなどを含んで構成される。また、入力部105は、例えば、外部の装置からの入力を受け付ける機能を含んで構成されてもよい。
出力部106は、外部への出力を行う。出力部106は、例えば、ユーザーに対して各種の情報を画像で表示する画面(例えば、液晶ディスプレイ)や、ユーザーに対して音声の情報を出力するスピーカーなどを含んで構成される。また、出力部106は、例えば、外部の装置へ情報を出力する機能を含んで構成されてもよい。
ロボット動作処理部101は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などを用いて構成されており、各種の処理を行う。
位置決め部121は、校正用治具62に対してハンド21の位置決めを行う。
画像処理部122は、校正用治具62の画像の処理を行う。
校正部123は、カメラ12とハンド21との校正を行う。
[本実施形態に係る校正用治具の一例]
図3は、本発明の一実施形態に係る校正用治具62の一例を示す図である。
本実施形態に係る校正用治具62は、キャリブレーションボード201を用いて構成されている。キャリブレーションボード201は、方形(正方形または長方形)の面を有する板状の形状を有している。
キャリブレーションボード201は、その一方の面に、互いに直交するそれぞれの方向に白色の正方形と黒色の正方形が交互に並んだパターン(チェッカーパターン)211を備える。白色の正方形と黒色の正方形は、同じ形状である。
なお、白色の部分と黒色の部分とは、例えば、正方形以外の形状であってもよく、また、互いに異なる形状であってもよい。
また、他の構成例として、白色と黒色の組み合わせ以外に、任意の異なる二色の組み合わせが用いられてもよい。
また、キャリブレーションボード201は、チェッカーパターン211における白い正方形の角と黒い正方形の角とが接する点(クロスポイント)のそれぞれにおいて、当該キャリブレーションボード201の内部(本実施形態では、前記した一方の面から見てチェッカーパターン211より内部であってチェッカーパターン211に接するところ)に、磁石(図3では、複数のうちの1個の磁石212に符号を付してある。)を備える。本実施形態では、クロスポイントがタッチアップポイントして用いられる。
本実施形態では、磁石212として、円形の面を持つ板状を有するネオジウム磁石が用いられている。磁石212は、その面がチェッカーパターン211に平行となるように、配置されている。本実施形態では、キャリブレーションボード201のチェッカーパターン211のクロスポイントの直下に磁石212が設けられており、クロスポイントと磁石212の面の中心とが一致するように配置されている。
なお、磁石212の形状は、例えば、方形(例えば、正方形や長方形など)の面を持つ板状、または、楕円の面を持つ板状などの形状であってもよい。
また、磁石212の種類は、ネオジウム磁石以外の種類の磁石が用いられてもよい。
図4(A)は、本発明の一実施形態に係る校正用治具62の一例の一部の構成例を示す図(分解斜視図)である。図4(B)は、その断面図(分解していない状態におけるP−P矢視断面の図)である。
[本実施形態に係る校正用治具を用いた校正]
ロボット動作処理部101において、位置決め部121は、ロボット11のハンド21により把持用治具63を把持した状態で、キャリブレーションボード201のチェッカーパターン211におけるタッチアップポイントの位置決めを行う。本実施形態では、位置決め部121は、インピーダンス制御を行うことにより、位置決めを行う。
図5(A)、図5(B)、図5(C)は、本発明の一実施形態に係るインピーダンス制御および磁力を用いた位置決めの一例を示す図である。なお、図5(A)、図5(B)、図5(C)では、説明を分かりやすくするために、校正用治具62について断面図を示してある。
本実施形態では、ハンド21により把持する把持用治具63として、円形の面を持つ棒状(つまり、円筒状)の部分の先端に磁石71を備え、当該磁石71の先端に樹脂からなる部品(樹脂部品72)を備えた治具が用いられる。
本実施形態では、磁石71として、円形の面を持つ板状を有するネオジウム磁石が用いられている。磁石71の面がチェッカーパターン211に平行となるように、ハンド21により把持用治具63が把持される。ハンド21により把持用治具63が把持された状態において、把持用治具63の磁石71の先とキャリブレーションボード201の磁石212の上面側(本実施形態では、チェッカーパターン211の表面の側)とが磁力の引力(N極とS極との引力)により引き合う構成とされている。
なお、磁石71の形状は、例えば、方形(例えば、正方形や長方形など)の面を持つ板状、または、楕円の面を持つ板状などの形状であってもよい。
また、磁石71の種類は、ネオジウム磁石以外の種類の磁石が用いられてもよい。
また、樹脂部品72の形状は、様々であってもよく、例えば、磁石71の形状と同じであってもよく、または、異なってもよい。
また、樹脂部品72の代わりに、他の非磁性の材料(素材)からなる部品が用いられてもよい。
また、把持用治具63の棒状の部分の形状は、様々であってもよい。
また、校正用治具62の磁石212と把持用治具63の磁石71とは、例えば、形状や、大きさや、種類(物質)などが、それぞれ、同じであってもよく、または、異なってもよい。
図5(A)に示されるように、位置決め部121は、ロボット11のハンド21により把持用治具63を把持して、ハンド21の先端に磁石71および樹脂部品72の部分が存在するようにする。そして、位置決め部121は、把持用治具63の樹脂部品72の部分がキャリブレーションボード201の上面(本実施形態では、チェッカーパターン211の表面)に対して僅かに離隔するようにハンド21の位置や姿勢を制御し、また、この状態で、力センサー31により検出(検知)される力の値に基づいてインピーダンス制御を行うことにより、キャリブレーションボード201の磁石212の位置を探る。本実施形態では、位置決め部121は、ハンド21(および把持用治具63の棒状の部分)がキャリブレーションボード201の上面に対して垂直(または、略垂直)となるように、ハンド21を制御する。また、位置決め部121は、把持用治具63の樹脂部品72の部分とキャリブレーションボード201の上面との離隔距離が一定(または、略一定)となるように、ハンド21を制御する。この離隔距離としては、様々であってもよく、一例として、1mmより小さい値が用いられてもよい。
図5(B)には、把持用治具63の磁石71および樹脂部品72がキャリブレーションボード201の磁石212の上方の位置に位置決めされた状態を示してある。
図5(C)には、図5(B)に示される状態において、位置決め部121が、ハンド21を制御して、把持用治具63の樹脂部品72の部分がキャリブレーションボード201の上面(本実施形態では、チェッカーパターン211の表面)に接する(タッチアップする)ようにした状態を示してある。
なお、本実施形態では、キャリブレーションボード201は、把持用治具63の磁石71とキャリブレーションボード201の磁石212との磁力によっては移動させられない程度に重さを有しており、または、移動させられないようにテーブル61に固定されている。
ここで、インピーダンス制御の具体例を示す。
図3に示されるように、キャリブレーションボード201の面において、互いに直交する2つの軸であるx軸とy軸を定義する。なお、この面に垂直な方向にz軸を定義するが、本実施形態に係るロボットシステム1では、z軸についてはインピーダンス制御は行わない。
本実施形態に係るインピーダンス制御は、式(1)により表される。
式(1)において、xはx軸の値を表し、f(t)は時刻tにおけるx軸に関する相互作用力を表し、Kはx軸に関するスチフネス(本実施形態では、バネの力)の係数を表し、Dはx軸に関する粘性の係数を表し、Mはx軸に関する慣性の係数を表す。同様に、yはy軸の値を表し、f(t)は時刻tにおけるy軸に関する相互作用力を表し、Kはy軸に関するスチフネス(本実施形態では、バネの力)の係数を表し、Dはy軸に関する粘性の係数を表し、Mはy軸に関する慣性の係数を表す。
本実施形態に係るロボットシステム1では、ハンド21に対するインピーダンス制御が行われる方向はx軸およびy軸の方向であり、これらの方向についてスチフネスの係数K、Kをゼロ(0)に設定する。これにより、ハンド21により把持される把持用治具63の磁石71が、キャリブレーションボード201の磁石212に磁力で引かれても、後戻りあるいは抵抗することなく、キャリブレーションボード201の磁石212に倣って位置決めされる。つまり、ハンド21により把持される把持用治具63の磁石71がクロスポイントに近付くと、2個の磁石71、212がその磁力の強さにより互いに引き合い、クロスポイントにハンド21の先端が引かれてクロスポイントの中心に自動的に位置決めされる。
ここで、他の例として、スチフネスの係数K、Kは、ゼロではなく、位置決めが達せられる程度に小さい値であってもよい。
また、粘性の係数D、Dは、例えば、磁石71、212同士が引き合いやすくなる程度に小さな値に設定され、一例として、ゼロ(0)に設定されてもよい。
このように、本実施形態では、ロボット11のハンド21により、磁石71が付された棒状の把持用治具63を把持させ、キャリブレーションボード201の上面との離隔距離を保ったまま、インピーダンス制御を行う。この状態において、ハンド21により把持された把持用治具63の磁石71と、キャリブレーションボード201に埋め込まれた磁石212とは、互いに引き合う磁極となっている。これにより、把持用治具63の磁石71が、キャリブレーションボード201の磁石212に引かれて、これらの磁石71、212が最短距離で引き合うところで、摩擦により停止して動かなくなり、位置決め(タッチアップ)される。
また、把持用治具63の磁石71の先端には非磁性素材の部品(本実施形態では、樹脂部品72)が設けられており、これにより、把持用治具63の磁石71とキャリブレーションボード201の磁石212との間の距離が適度に保たれるため、把持用治具63によりタッチアップが行われた後に当該把持用治具63が次に移動させられるときに、磁石71、212同士の離脱を容易にすることができる。
図6は、本発明の一実施形態に係るロボットシステム1において行われる処理の手順の一例を示すフローチャートである。
(ステップS1)
まず、位置決め部121は、ハンド21により把持用治具63を把持した状態で、ハンド21の先端の把持用治具63を、キャリブレーションボード201の面から離隔したまま、キャリブレーションボード201のチェッカーパターン211のクロスポイントの近傍に移動させる。ここで、近傍としては、把持用治具63の磁石71とキャリブレーションボード201の磁石212とが互いに磁力で引き合う距離が用いられ、一例として、両方の磁石71、212の面の直径が同じ(または、略同じ)である場合には、この直径程度の距離が用いられる。なお、両方の磁石71、212の面の直径が異なる場合には、前記した近傍として、例えば、小さい方の直径程度の距離、または、大きい方の直径程度の距離が用いられてもよい。
次に、位置決め部121は、キャリブレーションボード201のチェッカーパターン211の面に対して平行な方向について、力センサー値受付部103により力センサー31から受け付けられた力の値(力センサー値)に基づいてインピーダンス制御を行う。なお、本実施形態では、位置決め部121は、キャリブレーションボード201のチェッカーパターン211の面に対して垂直な方向については、インピーダンス制御を行わない。
次に、このようなインピーダンス制御が行われることにより、ロボット11のハンド21により把持された把持用治具63の磁石71とキャリブレーションボード201に埋め込まれた磁石212とが磁力で引き合い、互いの磁石71、212の中心がほぼ一致するようにハンド21が位置決めされる。
次に、ハンド21が位置決めされた状態で、位置決め部121は、ハンド21の先端をキャリブレーションボード201の面に向けて垂直方向に移動させ、これにより、把持用治具63によりキャリブレーションボード201をタッチアップする。
このようにして、位置決め部121は、ロボット11のマニピュレーターやハンド21を制御するための座標系(本実施形態では、ロボット座標系という。)について、把持用治具63によりクロスポイント(タッチアップポイント)を指したとき(タッチアップしたとき)における座標値(例えば、位置や姿勢の座標値)を取得する。
(ステップS2)
次に、画像処理部122は、画像情報受付部102によりカメラ12から受け付けられた画像情報を取得する。そして、画像処理部122は、取得した画像情報を処理することにより、画像処理の座標系(本実施形態では、カメラ座標系という。)について、位置決め部121により位置決めを行ったクロスポイント(タッチアップポイント)の位置の座標値(例えば、画像における座標値)を取得する。
ここで、画像処理部122は、例えば、チェッカーパターン211の白と黒の輝度値の差に基づいて、クロスポイント(タッチアップポイント)の位置を探索して特定する。
なお、画像処理部122により処理する画像情報は、例えば、位置決め部121による位置決めのタイミングより後に撮像された画像情報が用いられてもよく、または、位置決め部121による位置決めのタイミングより前に撮像された画像情報が用いられてもよく、または、位置決め部121による位置決めのタイミングと同時(または、略同時)に撮像された画像情報が用いられてもよい。
(ステップS3)
次に、校正部123は、位置決め部121により取得されたロボット座標系における座標値と、画像処理部122により取得されたカメラ座標系における座標値とを対応させることで、校正の処理を行う。この校正の処理において、校正部123は、例えば、複数の異なるクロスポイント(タッチアップポイント)のそれぞれについて、ロボット座標系における座標値とカメラ座標系における座標値との対応付けを行ってもよい。また、校正部123は、例えば、複数の異なるクロスポイント(タッチアップポイント)のそれぞれについて行った座標値の対応付けについて、平滑化(例えば、所定の関数でのフィッティングによる近似式の導出)などを行ってもよい。また、校正部123は、例えば、複数の異なるクロスポイント(タッチアップポイント)のそれぞれについて行った座標値の対応付けに基づいて、隣接するクロスポイント(タッチアップポイント)の間の位置のように、クロスポイント(タッチアップポイント)が存在しない位置について、補間により座標値の対応付けを行ってもよい。
[本実施形態に係る校正用治具の他の一例および把持用治具の他の一例]
図7は、本発明の一実施形態に係る校正用治具62Aの他の一例および把持用治具63Aの他の一例を示す図である。なお、図7では、説明を分かりやすくするために、校正用治具62Aについて断面図を示してある。
校正用治具62Aは、キャリブレーションボード301を用いて構成されている。キャリブレーションボード301は、チェッカーパターン311と、それぞれのクロスポイントにおける磁石312を備える。ここで、キャリブレーションボード301と、チェッカーパターン311と、磁石312の構成については、図3に示される校正用治具62の構成と同様である。
校正用治具62Aは、さらに、キャリブレーションボード301の上面(本実施形態では、チェッカーパターン311の表面)に、透明ボード313を備える。
ここで、透明ボード313は、例えば、キャリブレーションボード301と同じ形状の面を有する板状の形状を有している。透明ボード313の材質は、ガラス(例えば、ケイ酸塩ガラス)や樹脂(例えば、アクリルガラス、塩化ビニル)などの透明な材料(透過性のある材料)で構成されている。
把持用治具63Aとしては、棒状の部分の先端に磁石401を備えた治具が用いられる。
ここで、把持用治具63Aの構成は、図5(A)、図5(B)、図5(C)に示される把持用治具63の構成と比べて、樹脂部品72が備えられない点を除いて、同様である。
このように、透明ボード313が備えられた校正用治具62Aと、樹脂部品72が備えられない把持用治具63Aとの組み合わせが用いられる場合においても、校正用治具62Aの磁石312と把持用治具63Aの磁石401との間の離隔距離を保つことができる。
なお、他の構成例として、図5(A)、図5(B)、図5(C)に示される把持用治具63と図7に示される校正用治具62Aの組み合わせが用いられてもよく、または、図5(A)、図5(B)、図5(C)に示される校正用治具62と図7に示される把持用治具63Aの組み合わせが用いられてもよい。
[本実施形態のまとめ]
以上のように、本実施形態に係るロボットシステム1では、ロボット用ビジョン(画像処理用のカメラ12)の座標系(カメラ座標系)と、ロボット11のマニピュレーターやハンド21を制御する座標系(ロボット座標系)との対応付けを校正する、撮像部(本実施形態では、カメラ12)とロボット11との校正の作業において、校正用治具62に対するロボット11のハンド21の位置決めを行う際に、人に起因する誤差を低減する(理想的には、なくす)ことができる。
本実施形態に係るロボットシステム1によると、例えば、従来ではキャリブレーションボードのタッチアップポイントに対する位置決めが困難であったのに対して、人(作業者)の習熟度に関わらず、タッチアップ作業を精度良く行うことが可能である。
本実施形態に係るロボットシステム1によると、例えば、タッチアップポイントに対する位置合わせが目視によらないため、読み取り誤差や、作業者によるばらつきを抑えることができ、機械的に位置を合わせ(位置決め)を行うことが可能である。
本実施形態に係るロボットシステム1によると、例えば、ハンド21をタッチアップポイント間で移動させる動作や、タッチアップポイントに対するハンド21の位置決めを行う動作を、装置(本実施形態では、例えば、制御部41)により自動化することが可能である。
なお、このような自動化が行われる場合には、例えば、ハンド21(例えば、ハンド21の先端)の位置決めが完了したことを検出するジャイロまたはエンコーダーなどのセンサーがロボットシステム1(例えば、ロボット11など)に備えられてもよい。
本実施形態に係るロボットシステム1によると、例えば、タッチアップポイントに磁石212を配置し、当該磁石212とハンド21が把持した磁石71(本実施形態では、把持用治具63の磁石71)とが引き合うことによって、ハンド21とタッチアップポイントを位置合わせすることができる。
本実施形態に係るロボットシステム1によると、例えば、ハンド21がタッチアップポイントを行き過ぎた場合においても、磁石71、212の磁力(ここでは、引力)により引き戻されるフィードバックがかかり、最終的にはハンド21をタッチアップポイントの上空に落ち着かせることができる。
以上のように、本実施形態に係るロボットシステム1によると、撮像部(本実施形態では、カメラ12)とロボット11との校正を精度良く行うことができる。
なお、校正用治具62を用いた校正は、複数のクロスポイント(チェッカーパターン211の白と黒の接点であり、磁石212が設けられた点)のうちの1個または2個以上について行われればよく、適度な一例として、4点について行われる構成が用いられてもよい。
また、本実施形態では、テーブル61の面の上に、校正用治具62のボード(キャリブレーションボード201)の面が水平になるように置かれる場合が用いられるが、他の構成例として、校正用治具62のボードの面が垂直あるいは斜めに置かれる構成が用いられてもよい。
また、本実施形態では、校正用治具62として、キャリブレーションボード201を用いた治具が用いられるが、他の治具が用いられてもよく、例えば、検査対象の物体(検査物体)に磁石を貼り付けるなどして取り付け、当該検査物体における特徴点(タッチアップポイントに対応する点)の座標計測を行うことも可能であり、この場合、当該検査物体が校正用治具62に相当すると捉えることができる。
ここで、図10を参照して、本実施形態に係るロボットシステム1により得られる効果を具体的に説明する。
図10は、比較例に係るタッチアップポイント1012に対する位置決めを示す図である。
図10には、キャリブレーションボード1001におけるチェッカーパターン1011のタッチアップポイント1012に対するハンド1051の位置決めを人が目視で行う場合を示してある。
この比較例のように人の目視では誤差が発生するが、本実施形態に係るロボットシステム1によると、このような誤差を低減する(理想的には、なくす)ことができる。
このように、図10に示される比較例では、ハンド1051とタッチアップポイント1012とを目視で位置合わせするのに対して、本実施形態に係るロボットシステム1では、タッチアップポイントに対応する位置に磁石212を設けて、ハンド21により把持される磁石71(本実施形態では、ハンド21により把持される把持用治具63の磁石71)により当該磁石212を探って、ハンド21とタッチアップポイントとを位置合わせすることにより、撮像部(本実施形態では、カメラ12)とロボット11との校正の誤差を低減することができる。
[本実施形態の変形例に係るロボットシステムの概要]
<第1の変形例>
図8は、本発明の実施形態の第1の変形例に係るロボット601の概略的な構成を示す図である。
ロボット601は、格納部611と、胴体部分612〜614と、左側のマニピュレーター621、ハンド631および力センサー641と、右側のマニピュレーター622、ハンド632および力センサー642と、左側の車輪651と、右側の車輪652と、カメラ661と、制御部671を備える。
ロボット601は、それぞれ腕(アーム)を構成する2本のマニピュレーター621、622を備える双腕ロボットである。ロボット601は、カメラ661および制御部671と一体に構成されており、制御部671から入力された制御信号により動作が制御される。また、ロボット601は、自己の状態等を示す信号を、制御部671に出力してもよい。
格納部611の上面には、胴体部材612、胴体部材613、胴体部材614が順に上側に取り付けられており、最も上部の胴体部材614の左側に左腕を構成するマニピュレーター621が取り付けられており、当該胴体部材614の右側に右腕を構成するマニピュレーター622が取り付けられており、格納部611の底面の左側に車輪651が取り付けられており、格納部611の底面の右側に車輪652が取り付けられており、格納部611の上面にカメラ661が取り付けられている。
なお、ロボット601は、人手により外力を加えることで、または、装置により自動的に、左側の車輪651および右側の車輪652を回転させて、移動させることが可能である。
格納部611には、制御部671が格納されている。
マニピュレーター621、622は、それぞれ、例えば、垂直多関節ロボットの一種であり、ロボットアームとして機能する。それぞれのマニピュレーター621、622は、その先端にハンド631、632を備える。また、それぞれのハンド631、632に力センサー641、642を備える。
なお、図8の例では、カメラ661を格納部611の上面に備えたが、他の構成例として、カメラ661は、他の任意の場所に備えられてもよく、例えば、ロボット601における他の任意の場所に備えられてもよく、または、ロボット以外の場所として、床面、天井、壁面などに固定されて備えられてもよい。
また、カメラ661は、例えば、人手により外力を加えることで、または、装置により自動的に、撮像方向や撮像角度などを変化させることが可能な構成であってもよい。
制御部671は、左腕のマニピュレーター621(およびハンド631や力センサー641)と、右腕のマニピュレーター622(およびハンド632や力センサー642)を制御する。制御部671とそれぞれのマニピュレーター621、631とは、例えば、有線または無線の回線を介して、制御信号などを伝送することが可能に接続される。
なお、制御部671は、例えば、左腕のマニピュレーター621(およびハンド631や力センサー641)と、右腕のマニピュレーター622(およびハンド632や力センサー642)とを、同時に関連付けて制御してもよく、または、左腕のマニピュレーター621(およびハンド631や力センサー641)と、右腕のマニピュレーター622(およびハンド632や力センサー642)とを、それぞれ別個に制御してもよい。
ここで、図8に示されるロボット601が備える左腕のマニピュレーター621(およびハンド631や力センサー641)や右腕のマニピュレーター622(およびハンド632や力センサー642)は、図1に示されるロボット11が備えるマニピュレーター(およびハンド21や力センサー31)に対応する。また、図8に示されるロボット601が備えるカメラ661は、図1に示されるカメラ12に対応する。また、図8に示されるロボット601が備える制御部671は、図1に示されるロボット11が備える制御部41に対応する。
<第2の変形例>
図9は、本発明の実施形態の第2の変形例に係るロボットシステム701の概略的な構成を示す図である。
ロボットシステム701は、ロボット711と、カメラ712と、制御装置713と、カメラ712と制御装置713を接続して通信可能にする回線714と、ロボット711と制御装置713を接続して通信可能にする回線715を備える。ロボット711は、1本のマニピュレーター(アーム)を備える単腕のロボットであり、マニピュレーターの先端部に取り付けられたハンド(ロボットのハンド)721を備える。ハンド721に、力センサー731を備える。制御装置713は、図1に示される制御部41と同様な機能を備える。
図9には、テーブル(作業机)61の上に戴置(配置)された校正用治具62と、ハンド721により把持される把持用治具63を示してある。なお、テーブル61、校正用治具62および把持用治具63は、図1に示されるものと同様であり、図1と同一の符号を用いてある。
ここで、図1に示されるロボットシステム1と比べて、図9に示されるロボットシステム701では、ロボット711と制御装置713(図1に示される制御部41に対応するもの)とが別体で構成されている。制御装置713は、回線714を介してカメラ712との間で通信する機能や、回線715を介してロボット711との間で通信する機能を備える。
図9の例のように、ロボット711と制御装置713とが別体で構成されるロボットシステム701においても、これらが一体で構成されるロボットシステム(例えば、図1に示されるロボットシステム1や、図8に示されるロボット601を含むロボットシステム)と同様な効果を得ることができる。
なお、図8に示されるロボット601についても、他の構成例として、ロボット601の制御部671以外の部分と、制御部671とが別体で構成されてもよい。
[以上の実施形態に関する構成例]
一構成例として、第1磁石(図5(A)、図5(B)、図5(C)の例では、磁石71であり、図7の例では、磁石401)を把持するハンド(図1の例では、ハンド21であり、図8の例では、ハンド631〜632)と、力センサー(図1の例では、力センサー31であり、図8の例では、力センサー641〜642)と、前記ハンドを動作させる制御部(図1の例では、制御部41であり、図8の例では、制御部671)と、を含み、前記制御部は、校正用治具(図3の例では、校正用治具62であり、図7の例では、校正用治具62A)の所定位置(図3の例では、クロスポイントの位置)に配置された第2磁石(図3の例では、磁石212であり、図7の例では、磁石312)と前記第1磁石とが所定の位置関係となった後に、撮像部(図1の例では、カメラ12であり、図8の例では、カメラ661)に前記所定位置を撮像させる、ロボット(図1の例では、ロボット11であり、図8の例では、ロボット601)である。
なお、校正用治具は、例えば、撮像部とロボットとの校正を行うための治具であり、また、制御部は、例えば、ハンドの位置決めの結果と、所定位置を撮像した結果とに基づいて、校正を行う。
一構成例として、ロボットにおいて、前記制御部は、前記力センサーにより検出される値に基づいてインピーダンス制御を行い、前記第2磁石と前記第1磁石とを所定の位置関係とすることによって、前記ハンドを位置決めする。
一構成例として、ロボットにおいて、校正用治具は、チェッカーパターン(図3の例では、チェッカーパターン211であり、図7の例では、チェッカーパターン311)および所定位置に配置された第2磁石を有するボード(図3の例では、キャリブレーションボード201であり、図7の例では、キャリブレーションボード301)を用いた治具である。
一構成例として、ロボットにおいて、前記校正用治具は、さらに、透明ボード(図7の例では、透明ボード313)を表面に有する治具である。
一構成例として、ロボットにおいて、前記制御部は、先端に前記第1磁石を有する把持用治具(図5(A)、図5(B)、図5(C)の例では、把持用治具63であり、図7の例では、把持用治具63A)を前記ハンドにより把持させた状態で、前記ハンドを位置決めする。
一構成例として、ロボットにおいて、前記把持用治具は、さらに、前記第1磁石の先端に非磁性の部品(図5(A)、図5(B)、図5(C)の例では、樹脂部品72)を有する。
一構成例として、撮像部(図1の例では、カメラ12であり、図8の例では、カメラ661であり、図9の例では、カメラ712)と、第1磁石を把持するハンド(図1の例では、ハンド21であり、図8の例では、ハンド631〜632であり、図9の例では、ハンド721)と、力センサー(図1の例では、力センサー31であり、図8の例では、力センサー641〜642であり、図9の例では、力センサー731)と、を備えるロボット(図1の例では、ロボット11であり、図8の例では、ロボット601であり、図9の例では、ロボット711)と、前記ロボットを動作させる制御部(図1の例では、制御部41であり、図8の例では、制御部671であり、図9の例では、制御装置713の機能)と、校正用治具と、を含み、前記制御部は、前記校正用治具の所定位置に配置された第2磁石と前記第1磁石とが所定の位置関係となった後に前記所定位置を前記撮像部に撮像させる、または、前記校正用治具の所定位置に配置された第2磁石と前記第1磁石とが所定の位置関係となる前に前記所定位置を前記撮像部に撮像させる、ロボットシステム(図1の例では、ロボットシステム1であり、図8の例では、ロボット601を含むロボットシステムであり、図9の例では、ロボットシステム701)である。
一構成例として、撮像部が撮像した撮像画像を受け付ける画像受付部(図2の例では、画像情報受付部102の機能)と、第1磁石を把持するハンドと力センサーとを備えるロボットを動作させる処理部(図2の例では、ロボット動作処理部101の機能)と、を含み、前記処理部は、校正用治具の所定位置に配置された第2磁石と前記第1磁石とが所定の位置関係となった後に、前記撮像部に前記所定位置を撮像させる、制御装置(図9の例では、制御装置713)である。
一構成例として、第1磁石を把持するハンドおよび力センサーを備えるロボットを動作させる制御方法であって、校正用治具の所定位置に配置された第2磁石と前記第1磁石とを所定の位置関係とすることと、撮像部によって前記所定位置を撮像することと、を含む制御方法(例えば、図1や図8に示される制御部41、671や図9に示される制御装置713により行われる制御の方法)である。
[以上の実施形態について]
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
なお、以上に説明した装置など(例えば、制御部41、671や制御装置713など)における任意の構成部(機能部)の機能を実現するためのプログラムを、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピューターシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピューターシステム」とは、OS(Operating System)や周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、CD(Compact Disk)−ROM等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバーやクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリー(RAM:Random Access Memory)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピューターシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピューターシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
1、701…ロボットシステム、11、601、711…ロボット、12、661、712…カメラ、13、714〜715…回線、21、631〜632、721、1051…ハンド、31、641〜642、731…力センサー、41、671…制御部、61…テーブル、62、62A…校正用治具、63、63A…把持用治具、101…ロボット動作処理部、102…画像情報受付部、103…力センサー値受付部、104…記憶部、105…入力部、106…出力部、121…位置決め部、122…画像処理部、123…校正部、201、301、1001…キャリブレーションボード、211、311、1011…チェッカーパターン、71、212、312、401…磁石、72…樹脂部品、313…透明ボード、611…格納部、612〜614…胴体部分、621〜622…マニピュレーター、651〜652…車輪、713…制御装置、1012…タッチアップポイント

Claims (9)

  1. 第1磁石を把持するハンドと、
    力センサーと、
    前記ハンドを動作させる制御部と、を含み、
    前記制御部は、校正用治具の所定位置に配置された第2磁石と前記第1磁石とが所定の位置関係となった後に、撮像部に前記所定位置を撮像させる、
    ロボット。
  2. 前記制御部は、前記力センサーにより検出される値に基づいてインピーダンス制御を行い、前記第2磁石と前記第1磁石とを所定の位置関係とすることによって、前記ハンドを位置決めする、
    請求項1に記載のロボット。
  3. 前記校正用治具は、チェッカーパターンおよび前記所定位置に配置された前記第2磁石を有するボードを用いた治具である、
    請求項1または請求項2のいずれか1項に記載のロボット。
  4. 前記校正用治具は、さらに、透明ボードを表面に有する治具である、
    請求項3に記載のロボット。
  5. 前記制御部は、先端に前記第1磁石を有する把持用治具を前記ハンドにより把持させた状態で、前記ハンドを位置決めする、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のロボット。
  6. 前記把持用治具は、さらに、前記第1磁石の先端に非磁性の部品を有する、
    請求項5に記載のロボット。
  7. 撮像部と、
    第1磁石を把持するハンドと、力センサーと、を備えるロボットと、
    前記ロボットを動作させる制御部と、
    校正用治具と、を含み、
    前記制御部は、前記校正用治具の所定位置に配置された第2磁石と前記第1磁石とが所定の位置関係となった後に前記所定位置を前記撮像部に撮像させる、または、前記校正用治具の所定位置に配置された第2磁石と前記第1磁石とが所定の位置関係となる前に前記所定位置を前記撮像部に撮像させる、
    ロボットシステム。
  8. 撮像部が撮像した撮像画像を受け付ける画像受付部と、
    第1磁石を把持するハンドと力センサーとを備えるロボットを動作させる処理部と、を含み、
    前記処理部は、校正用治具の所定位置に配置された第2磁石と前記第1磁石とが所定の位置関係となった後に、前記撮像部に前記所定位置を撮像させる、
    制御装置。
  9. 第1磁石を把持するハンドおよび力センサーを備えるロボットを動作させる制御方法であって、
    校正用治具の所定位置に配置された第2磁石と前記第1磁石とを所定の位置関係とすることと、
    撮像部によって前記所定位置を撮像することと、
    を含む制御方法。
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