JP2021022678A - 電子部品のシンタリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シンタリング法により電子部品を効率良く接合することが可能な電子部品のシンタリング装置において、生産量の増減や電子部品の種類に応じて柔軟な対応を可能にすること。【解決手段】電子部品10を供給する供給部2と、電子部品10を予熱する予熱部3と、予熱後の電子部品10をシンタリング処理する第1シンタリングプレス部4Aとを含む第1ユニット1Aと、第1ユニット1Aと着脱可能であり、シンタリング処理後の電子部品10を冷却する冷却部5と、冷却後の電子部品10を収納する収納部6とを含む第2ユニット1Bと、第1ユニット1Aと第2ユニット1Bとの間に着脱可能な増設ユニット1Cであり、予熱後の電子部品10をシンタリング処理する第2シンタリングプレス部4Bを含む増設ユニット1Cとを有する。【選択図】図2

Description

本発明は、銀ナノペーストなどの接合材を用いてシンタリング法(焼結法)により電子部品を接合する電子部品のシンタリング装置に関する。
エアーコンディショナー、エレベーター、ハイブリット自動車や電気自動車などの電動機器では、電源電圧と駆動電圧とが異なることが多い。そのため、これらの電動機器には、インバーターやコンバーターなどの電力変換装置が搭載されている。これらの中でパワー半導体を用いて電力を変換する機器をパワーモジュールと呼ぶ。一般的に、パワー半導体は絶縁基板に半田接合されている。
パワー半導体を絶縁基板に半田接合させる半導体装置の組立装置として、例えば、特許文献1には、トレイから回路組立体を1個ずつ供給するローダと、ローダから供給される回路組立体を搬入する搬入コンベアと、中央部にはんだ付け/接着部が設定されたトンネル状の主チャンバーと、組立済みの製品を搬出する搬出コンベアと、組立済みの製品を搬出コンベアから取り出すアンローダとが直線上に一列に配置されたものが記載されている。また、この組立装置は、はんだ付け/接着部から側方に引き出した樹脂ケース搬入用の分岐チャンバーを有しており、端子一体型の外囲樹脂ケースが予備はんだ付け部に受け渡され、そのはんだ接合面に予備はんだ付けが行われ、フラックス/接着剤塗布部にてフラックスおよび接着剤の塗布が行われ、分岐チャンバーから主チャンバーへ搬送され、回路組立体の上に重ね合わせるようにドッキングされ、はんだ付け/接着部においてはんだ付けおよび接着される。
特開平10−233484号公報(図1)
上記特許文献1に記載の半導体装置の組立装置では、回路組立体と端子一体側の外囲樹脂ケースとが別々のルートで処理されるが、最終的にはんだ付け/接着部において合流し、はんだ付けおよび接着される。そのため、生産量を上げようとしても、はんだ付け/接着部における処理時間に拘束され、生産量を上げることができないという問題がある。
ところで、近年、200℃以上の高温動作が可能なSiCパワー半導体の開発と製品化が進められている。しかし、現在ダイボンド部に多く用いられている錫−銀(Sn−AG)系や錫−銅(Sn−Cu)系の鉛(Pb)フリー半田は220℃近傍に融点を持つため、SiCパワー半導体の特徴を生かすことができない。また、Pbを多く含む半田は290℃以上の高い融点を持つが、環境への影響を考慮した場合、適用は避けるべきである。さらに、周辺部材の耐熱性や冷却時の残留応力の観点から、接合温度は300℃以下が望ましい。
そこで、耐熱性が高く、低温で接合可能であり、かつ、熱伝導率が高い銀ナノ粒子を用いた銀ナノペーストなどの接合材が開発、実用化され、絶縁基板等の基板上に接合材を塗布し、半導体チップを載置した電子部品を加熱および加圧して接合するシンタリング法(焼結法)により電子部品を接合するシンタリング装置が導入され始めている。
本発明は、シンタリング法により電子部品を効率良く接合することが可能な電子部品のシンタリング装置において、生産量の増減や電子部品の種類に応じて柔軟な対応を可能にすることを目的とする。
本発明の電子部品のシンタリング装置は、基板上に接合材を介して半導体チップが載置された電子部品を供給する供給部と、供給部により供給される電子部品を予熱する予熱部と、予熱後の電子部品をシンタリング処理する第1シンタリングプレス部と、シンタリング処理後の電子部品を冷却する冷却部と、冷却後の電子部品を収納する収納部と、供給部から予熱部を経て搬送される電子部品を第1シンタリングプレス部へ向けて搬送する第1搬送部と、第1シンタリングプレス部を経て搬送される電子部品を冷却部へ向けて搬送する第2搬送部とを有する電子部品のシンタリング装置であり、予熱後の電子部品をシンタリング処理する第2シンタリングプレス部を含む増設ユニットを着脱可能なものである。
本発明の電子部品のシンタリング装置によれば、基板上に接合材を介して半導体チップが載置された電子部品が供給部から予熱部へ供給され、予熱部において予熱され、予熱後の電子部品が第1シンタリングプレス部においてシンタリング処理され、シンタリング処理後の電子部品が冷却部において冷却され、冷却部による冷却後の電子部品が収納部に収納される電子部品のシンタリング装置において、増設ユニットを接続することで、第2シンタリングプレス部を増設することができる。また、第2シンタリングプレス部が不要になった場合には、増設ユニットを分離することができる。
本発明の電子部品のシンタリング装置は、基板上に接合材を介して半導体チップが載置された電子部品を供給する供給部と、供給部により供給される電子部品を予熱する予熱部とを含む第1ユニットと、第1ユニットと着脱可能な第2ユニットであり、シンタリング処理後の電子部品を冷却する冷却部と、冷却後の電子部品を収納する収納部とを含む第2ユニットと、第1ユニットおよび第2ユニットの少なくともいずれか一方に設けられ、予熱後の電子部品をシンタリング処理する第1シンタリングプレス部と、供給部から予熱部を経て搬送される電子部品を第1シンタリングプレス部へ向けて搬送する第1搬送部と、第1シンタリングプレス部を経て搬送される電子部品を冷却部へ向けて搬送する第2搬送部とを有する電子部品のシンタリング装置であり、予熱後の電子部品をシンタリング処理する第2シンタリングプレス部と、第1ユニット側から搬送される電子部品を、第2シンタリングプレス部を経て第2ユニット側へ搬送する第3搬送部とを含む増設ユニットを、第1ユニットと第2ユニットとの間に着脱可能なものである。
本発明によれば、基板上に接合材を介して半導体チップが載置された電子部品が供給部から予熱部へ供給され、予熱部において予熱され、予熱後の電子部品が第1シンタリングプレス部においてシンタリング処理され、シンタリング処理後の電子部品が冷却部において冷却され、冷却部による冷却後の電子部品が収納部に収納される電子部品のシンタリング装置において、供給部と予熱部とを含む第1ユニットと、冷却部と収納部とを含む第2ユニットとを分離し、第1ユニットと第2ユニットとを増設ユニットを介して接続することで、第2シンタリングプレス部を増設することができる。このとき、第1ユニット側から搬送される電子部品は、第3搬送部により第2シンタリングプレス部を経て第2ユニット側へ搬送される。また、第2シンタリングプレス部が不要になった場合には増設ユニットを分離することができる。
増設ユニットは、着脱時の位置決めを行う位置決め部を有することが望ましい。これにより、増設ユニットを接続する際に、増設ユニットが位置決めされるので、増設が容易となる。
供給部は、電子部品を予熱部に対して第1搬送部の搬送方向と平行方向に搬送する第4搬送部を有し、予熱部は、第1搬送部へ電子部品を引き渡すために第1搬送部へ向けて進退動作するものであることが望ましい。これにより、予熱後の電子部品を第4搬送部と干渉することなく第1搬送部へ引き渡し、第1搬送部により第1シンタリングプレス部へ搬送することができる。
冷却部は、電子部品を収納部に対して第2搬送部の搬送方向と平行方向に搬送する第5搬送部を有するとともに、第2搬送部から電子部品を受けるために第2搬送部へ向けて進退動作するものであることが望ましい。これにより、シンタリング処理後の電子部品を第5搬送部と干渉することなく冷却部へ引き渡し、冷却後の電子部品を第5搬送部により収納部へと搬送することができる。
(1)基板上に接合材を介して半導体チップが載置された電子部品を供給する供給部と、供給部により供給される電子部品を予熱する予熱部と、予熱後の電子部品をシンタリング処理する第1シンタリングプレス部と、シンタリング処理後の電子部品を冷却する冷却部と、冷却後の電子部品を収納する収納部と、供給部から予熱部を経て搬送される電子部品を第1シンタリングプレス部へ向けて搬送する第1搬送部と、第1シンタリングプレス部を経て搬送される電子部品を冷却部へ向けて搬送する第2搬送部とを有する電子部品のシンタリング装置であり、予熱後の電子部品をシンタリング処理する第2シンタリングプレス部を含む増設ユニットを着脱可能な構成により、必要に応じて増設ユニットを接続または分離し、第2シンタリングプレス部を増減することが可能となるため、シンタリング装置の台数を増やすことなく、生産量の増減に容易に対応することが可能となり、低コストであり、装置の設置面積を抑えることができる。また、異品種の電子部品の同時生産に対しても、それぞれ対応する第2シンタリングプレス部を増減することで対応することが可能となる。
(2)基板上に接合材を介して半導体チップが載置された電子部品を供給する供給部と、供給部により供給される電子部品を予熱する予熱部とを含む第1ユニットと、第1ユニットと着脱可能な第2ユニットであり、シンタリング処理後の電子部品を冷却する冷却部と、冷却後の電子部品を収納する収納部とを含む第2ユニットと、第1ユニットおよび第2ユニットの少なくともいずれか一方に設けられ、予熱後の電子部品をシンタリング処理する第1シンタリングプレス部と、供給部から予熱部を経て搬送される電子部品を第1シンタリングプレス部へ向けて搬送する第1搬送部と、第1シンタリングプレス部を経て搬送される電子部品を冷却部へ向けて搬送する第2搬送部とを有する電子部品のシンタリング装置であり、予熱後の電子部品をシンタリング処理する第2シンタリングプレス部と、第1ユニット側から搬送される電子部品を、第2シンタリングプレス部を経て第2ユニット側へ搬送する第3搬送部とを含む増設ユニットを、第1ユニットと第2ユニットとの間に着脱可能な構成により、第1ユニットと第2ユニットとの間に必要に応じて増設ユニットを接続または分離し、第2シンタリングプレス部を増減することが可能となるため、シンタリング装置の台数を増やすことなく、生産量の増減に容易に対応することが可能となり、低コストであり、装置の設置面積を抑えることができる。また、異品種の電子部品の同時生産に対しても、それぞれ対応する第2シンタリングプレス部を増減することで対応することが可能となる。
(3)増設ユニットが着脱時の位置決めを行う位置決め部を有することにより、増設ユニットを接続する際に、増設ユニットが位置決めされるので、増設作業が容易となる。
(4)供給部が電子部品を予熱部に対して第1搬送部の搬送方向と平行方向に搬送する第4搬送部を有し、予熱部が第1搬送部へ電子部品を引き渡すために第1搬送部へ向けて進退動作するものであることにより、予熱後の電子部品を第4搬送部と干渉することなく第1搬送部へ引き渡し、第1搬送部により第1シンタリングプレス部へ搬送することができ、装置をコンパクトに収めることができる。
(5)冷却部が電子部品を収納部に対して第2搬送部の搬送方向と平行方向に搬送する第5搬送部を有するとともに、第2搬送部から電子部品を受けるために第2搬送部へ向けて進退動作するものであることにより、シンタリング処理後の電子部品を第5搬送部と干渉することなく冷却部へ引き渡し、冷却後の電子部品を第5搬送部により収納部へと搬送することができ、装置をコンパクトに収めることができる。
本発明の実施の形態における電子部品のシンタリング装置の概略構成を示す平面図である。 図1のシンタリング装置に対して増設ユニットを増設する様子を示す平面図である。 図2の正面図である。 増設ユニットの増設後のシンタリング装置の概略構成を示す平面図である。 本発明の別の実施形態における電子部品のシンタリング装置の概略構成図を示す平面図である。 図5の正面図である。 本発明のさらに別の実施形態における電子部品のシンタリング装置の概略構成を示す平面図である。 図7の一部を省略した正面図である。
図1は本発明の実施の形態における電子部品のシンタリング装置の概略構成を示す平面図、図2は図1のシンタリング装置に対して増設ユニットを増設する様子を示す平面図、図3は図2の正面図、図4は増設ユニットの増設後のシンタリング装置の概略構成を示す平面図である。
図1において、本発明の実施の形態における電子部品のシンタリング装置1は、電子部品10を供給する供給部2と、供給部2により供給される電子部品10を予熱する予熱部3と、予熱部3による予熱後の電子部品10をシンタリング処理する第1シンタリングプレス部4Aと、第1シンタリングプレス部4Aによるシンタリング処理後の電子部品10を冷却する冷却部5と、冷却部5による冷却後の電子部品10を収納する収納部6と、電子部品10を供給部2から予熱部3、第1シンタリングプレス部4Aおよび冷却部5を経て収納部6まで搬送方向Xに搬送する搬送部7とを有する。
シンタリング装置1は、供給部2と予熱部3と第1シンタリングプレス部4Aとを含む第1ユニット1Aと、冷却部5と収納部6とを含む第2ユニット1Bとから構成される。第1ユニット1Aと第2ユニット1Bとは着脱可能となっている。また、詳細は後述するが、この第1ユニット1Aと第2ユニット1Bとの間には、図2〜図4に示すように増設ユニット1Cを着脱可能となっている。
電子部品10は、絶縁基板等の基板上に接合材を介して半導体チップが載置されたものである。接合材は、耐熱性が高く、低温で接合可能であり、かつ、熱伝導率が高い銀ナノ粒子を用いた銀ナノペーストなどのシンタリング(焼結法)用接合材である。半導体チップは、パワーモジュールに用いられるパワー半導体チップである。電子部品は1つまたは複数個がトレイ11上に載置された状態のままでシンタリング装置1内を搬送部7により搬送される。
搬送部7は、第1ユニット1A内において電子部品10を搬送する第1搬送部7Aと、第2ユニット1B内において電子部品10を搬送する第2搬送部7Bとから構成される。搬送部7は、例えば、第1搬送部7Aを構成する直線状のレールと、第2搬送部7Bを構成する直線状のレールと、第1搬送部7Aと第2搬送部7Bとを跨いで移動するキャリア7Fとから構成される。第1ユニット1Aと第2ユニット1Bとを接続した状態では、第1搬送部7Aと第2搬送部7Bとが一直線上に連続配置される。
第1搬送部7Aは、供給部2から予熱部3を経て搬送される電子部品10を第1シンタリングプレス部4Aへ向けて搬送するものである。第1搬送部7Aは、供給部2から搬出される電子部品10をトレイ11ごと受け取り、搬送方向Xに搬送し、予熱部3へ引き渡す。また、第1搬送部7Aは、予熱部3による予熱後の電子部品10をトレイ11ごと受け取り、搬送方向Xに搬送し、第1シンタリングプレス部4Aへ引き渡す。さらに、第1搬送部7Aは、第1シンタリングプレス部4Aによるシンタリング処理後の電子部品10をトレイ11ごと受け取り、第2搬送部7Bへ向けて搬送方向Xに搬送する。
第2搬送部7Bは、第1シンタリングプレス部4Aを経て搬送される電子部品10を冷却部5へ向けて搬送するものである。第2搬送部7Bは、第1搬送部7Aから搬送される電子部品10を搬送方向Xに搬送し、トレイ11ごと冷却部5へ引き渡す。また、第2搬送部7Bは、冷却部5による冷却後の電子部品10をトレイ11ごと受け取り、搬送方向Xに搬送し、収納部6へ引き渡す。
また、本実施形態におけるシンタリング装置1は、前述のように第1ユニット1Aと第2ユニット1Bとの間に、図2〜図4に示す増設ユニット1Cを着脱可能となっている。増設ユニット1Cは、予熱後の電子部品10をシンタリング処理する第2シンタリングプレス部4Bと、第1ユニット1A側から搬送される電子部品10を第2シンタリングプレス部4Bを経て第2ユニット1B側へ搬送する第3搬送部7Cとを備える。
第3搬送部7Cは例えば直線状のレールで構成される。第1ユニット1Aと第2ユニット1Bとの間に増設ユニット1Cを接続した状態では、第1搬送部7Aと第3搬送部7Cと第2搬送部7Bとが一直線上に連続配置され、搬送部7を構成する。このとき、キャリア7Fは第1搬送部7Aと第3搬送部7Cと第2搬送部7Bとを跨いで移動することになる。
また、第1ユニット1A、第2ユニット1Bおよび増設ユニット1Cは、互いに着脱時の位置決めを行う位置決め部12を有する。位置決め部12は、例えば、第1ユニット1Aおよび第3ユニット1Cの第2ユニット1B側にそれぞれ形成された位置決め凹部12Aと、位置決め凹部12Aに対応して第3ユニット1Cおよび第2ユニット1Bの第1ユニット1A側にそれぞれ形成された位置決め凸部12Bとから構成される。位置決め凹部12Aに位置決め凸部12Bが嵌合または位置決め凹部12Aから位置決め凸部12Bが離脱することで、着脱時に第1ユニット1A、第2ユニット1Bおよび増設ユニット1Cが互いに位置決めされる。
第1シンタリングプレス部4Aでは、予熱部3において予熱された電子部品10を接合材の融点よりも低いシンタリング処理温度で加熱、加圧してシンタリング処理する。第1シンタリングプレス部4Aでは、搬送部7により予熱部3から搬送された電子部品10をトレイ11ごと型枠41により挟み込み、チャンバー40内において所定のシンタリング処理温度で所定の処理時間加熱および加圧する。接合材が銀ナノペーストの場合、シンタリング処理温度250〜300℃で加熱し、5〜20MPaの圧力で加圧する。第2シンタリングプレス部4Bも同様である。
予熱部3では、電子部品10を上記シンタリング処理温度よりもさらに低い予熱温度(以下、「第1予熱温度」と称す。)で予熱する。予熱部3は、第1予熱温度を所定の温度に維持する加熱機構、温度センサおよび温度制御部を備える。予熱部3では、搬送部7により供給部2から搬送された電子部品10をトレイ11ごとチャンバー30内で予熱する。接合材が銀ナノペーストの場合、第1予熱温度100℃前後(好ましくは、80〜120℃)で予熱する。
冷却部5では、電子部品10を上記シンタリング処理温度よりも低い冷却温度まで冷却する。冷却部5は、冷却温度を所定の温度に維持する冷却機構、温度センサおよび温度制御部を備える。冷却部5では、搬送部7により第1シンタリングプレス部4Aから搬送された電子部品10をトレイ11ごとチャンバー50内で冷却する。冷却温度は100℃前後(好ましくは、80〜120℃)以下とする。冷却部5で冷却後の電子部品10はトレイ11ごと搬送部7により収納部6へ搬送され、収納される。
また、本実施形態におけるシンタリング装置1は、不活性ガスを予熱部3、第1シンタリングプレス部4Aおよび冷却部5へそれぞれ供給する管路(図示せず。)を備える。不活性ガスは、予熱部3、第1シンタリングプレス部4Aおよび冷却部5において電子部品10の酸化を防止するものであり、例えば窒素ガスを用いることができる。管路は、それぞれ予熱部3、第1シンタリングプレス部4Aおよび冷却部5の温度と同一温度、あるいは、予熱部3、第1シンタリングプレス部4Aおよび冷却部5の温度よりも所定温度だけ高いまたは低い温度に設定することで、予熱部3、シンタリングプレス部4および冷却部5との温度差による悪影響を与えないようにすることが可能である。第2シンタリングプレス部4Bも同様の構成を有する。
搬送部7は、シンタリング処理温度よりも低い第2予熱温度で予熱する予熱機構(図示せず。)を備えたものとすることができる。第2予熱温度は、第1予熱温度と同じく、接合材が銀ナノペーストの場合、第2予熱温度は100℃前後(好ましくは、80〜120℃)であるが、第1予熱温度と異なる温度とすることもできる。搬送部7がチャンバー(図示せず。)を備えている場合、予熱機構はこのチャンバー内にて電子部品10を予熱する。
また、搬送部7は、トレイ11上の電子部品10に不活性ガスを供給する不活性ガス供給機構(図示せず。)を備えたものとすることができる。不活性ガスは、搬送部7における電子部品の搬送中に電子部品10の酸化を防止するものであり、例えば窒素ガスを用いることができる。供給機構は、トレイ11上の電子部品10へ向けて不活性ガスを噴射することにより供給するか、搬送部7がチャンバー(図示せず。)を備えている場合にはこのチャンバー内へ供給する。このとき、不活性ガスは第2予熱温度と同一温度、あるいは、第2予熱温度よりも所定温度だけ高いまたは低い温度に設定することで、第2予熱温度との温度差による悪影響を与えないようにすることが可能である。
また、本実施形態におけるシンタリング装置1は、接合材を含む電子部品10の材料の種類に応じた処理条件を予め記憶するテーブル8と、テーブル8を参照し、電子部品の材料の種類に応じて予熱部3、第1シンタリングプレス部4A、第2シンタリングプレス部4Bや冷却部5等の動作を制御する制御部9とを備える。
テーブル8には、接合材を含む電子部品の材料の種類に応じ、予熱部3、第1シンタリングプレス部4A、第2シンタリングプレス部4Bおよび冷却部5について以下の各項目の処理条件が予め記憶される。これらの各処理条件は、シンタリング装置1のモニター画面(図示せず。)、もしくは有線または無線のリモート端末(ハンディプログラマブルターミナル、パーソナルコンピュータ、タブレットなど)(図示せず。)から設定することが可能となっている。
〔予熱部3〕
・予熱:する/しない
・第1予熱温度:所定温度(100℃前後で範囲有)
・不活性ガス:使う/使わない
・チャンバー:有/無
〔第1シンタリングプレス部4A〕
・シンタリング処理温度:所定温度(250〜300℃程度)
・不活性ガス:使う/使わない
・チャンバー:有/無
〔第2シンタリングプレス部4B〕
・シンタリング処理温度:所定温度(250〜300℃程度)
・不活性ガス:使う/使わない
・チャンバー:有/無
〔冷却部5〕
・冷却温度:所定温度(100℃前後で範囲有)以下
・不活性ガス:使う/使わない
・チャンバー:有/無
〔搬送部7〕
・予熱:する/しない
・第2予熱温度:所定温度(100℃前後で範囲有)
・不活性ガス:使う/使わない
・チャンバー:有/無
図1に示すシンタリング装置1では、基板上に接合材を介して半導体チップが載置された電子部品10が供給部2から搬送部7によって予熱部3に搬送される。予熱部3では、この搬送された電子部品10が100℃前後の所定の第1予熱温度にて予熱される。このとき、制御部9は、テーブル8を参照し、電子部品10の材料の種類に応じた処理条件により予熱部3を制御する。第1予熱温度は、接合材の融点よりも低いシンタリング処理温度よりもさらに低い温度であり、接合材の焼結が進むことなく、接合材の水分や溶媒等が除去される。
なお、生産効率最適化のためには、第1予熱温度をできるだけシンタリングプレス部4Aにおけるシンタリング処理温度に近付けることが望ましいが、シンタリングプレス部4Aにおけるシンタリング処理の前段階で焼結が進まないように適切な温度で予熱を行う。また、接合材を含む電子部品の材料が加熱すると酸化しやすい材料の場合、不活性ガスを予熱部3へ供給することで酸化を防止することができる。
予熱部3により予熱された電子部品10は搬送部7によってシンタリングプレス部4Aに搬送される。搬送部7が予熱機構を備えている場合、予熱部3からシンタリングプレス部4Aまでの搬送途上において電子部品10の温度を予熱し、シンタリング処理温度よりも低い第2予熱温度に維持して、電子部品10の温度が低下するのを防止することができる。このとき、制御部9は、テーブル8を参照し、電子部品10の材料の種類に応じた処理条件により搬送部7の予熱機構を制御する。
シンタリングプレス部4Aでは、この搬送された電子部品10が250〜300℃程度の所定のシンタリング処理温度で所定時間加熱され、所定の圧力で加圧されて、シンタリング処理される。このとき、制御部9は、テーブル8を参照し、電子部品10の材料の種類に応じた処理条件によりシンタリングプレス部4Aを制御する。なお、シンタリング処理中においても不活性ガスをシンタリングプレス部4Aへ供給することで酸化を防止することができる。
シンタリングプレス部4Aによりシンタリング処理された電子部品10は搬送部7によって冷却部5に搬送される。冷却部5では、このシンタリング処理された電子部品10がシンタリング処理温度よりも低い100℃前後の所定の冷却温度以下まで冷却される。このとき、制御部9は、テーブル8を参照し、電子部品10の材料に応じた処理条件により冷却部5を制御する。なお、冷却部5においても不活性ガスを供給することで酸化を防止することができる。冷却部5により冷却された電子部品10は搬送部7によって収納部6へ搬送され、収納される。
なお、搬送部7がトレイ11上の電子部品10に不活性ガスを供給する不活性ガス供給機構を備えている場合、搬送部7による電子部品10の搬送中に、不活性ガス供給機構により、トレイ11上の電子部品10に不活性ガスを供給する。このとき、制御部9は、テーブル8を参照し、電子部品10の材料の種類に応じた処理条件により搬送部7の不活性ガス供給機構を制御する。これにより、電子部品10の搬送中における予熱や残熱による酸化を防止することができる。
本実施形態におけるシンタリング装置1によれば、基板上に接合材を介して半導体チップが載置された電子部品10を、予熱部3において接合材の融点よりも低いシンタリング処理温度よりもさらに低い第1予熱温度で予熱することで、接合材の水分や溶媒等を除去した後、シンタリング処理することができるので、シンタリング処理を安定させることが可能であり、電子部品の品質が向上する。また、シンタリングプレス部4Aの前段で予熱することで、シンタリングプレス部4Aにおける加熱時間が短縮される。
また、搬送部7が予熱機構を備えている場合には、予熱部3からシンタリングプレス部4Aまでの搬送途上において電子部品10を予熱し、シンタリング処理温度よりも低い第2予熱温度に維持して、電子部品10の温度が低下するのを防止することができるので、シンタリング処理がさらに安定し、電子部品の品質が向上する。特に、装置稼働中のトラブル発生等により、搬送部7が電子部品10を保持した状態のまま動作停止した状態が続く場合に有効である。
また、このシンタリング装置1では、シンタリングプレス部4Aにおいてシンタリング処理された電子部品10を、冷却部5においてシンタリング処理温度よりも低い冷却温度まで冷却するので、シンタリング処理後の残熱による酸化の進行が防止され、電子部品の品質がさらに向上する。また、熱膨張により拡大した電子部品等の寸法が早期に室温寸法へ戻されるため、その後の搬送、収納動作への影響が防止されている。
また、このシンタリング装置1では、接合材を含む電子部品10の材料の種類に応じたシンタリング処理温度と第1予熱温度とを含む処理条件を予め記憶するテーブル8を参照し、制御部9が電子部品10の材料の種類に応じて予熱部3やシンタリングプレス部4A等の動作を制御するので、接合材を含む電子部品10の材料の種類に応じて生産に適した処理条件で予熱やシンタリング処理等が行われ、生産効率が向上している。
また、このシンタリング装置1では、基板上に接合材を介して半導体チップが載置された電子部品10がトレイ11上に載置された状態でトレイ11ごと搬送部7により搬送されるので、処理の動作効率化が可能となっており、電子部品10の管理も容易である。また、搬送部7がトレイ11上の電子部品10に不活性ガスを供給する不活性ガス供給機構を備えている場合には、搬送部7による電子部品10の搬送中に不活性ガスを供給し、電子部品10の搬送中における予熱や残熱による酸化を防止することができ、電子部品の品質がさらに向上する。
そして、このシンタリング装置1では、第1ユニット1Aと第2ユニット1Bとを分離し、図2および図3に示すように第1ユニット1Aと第2ユニット1Bとの間に増設ユニット1Cを配置し、図4に示すように増設ユニット1Cを介して第1ユニット1Aと第2ユニット1Bとを接続することで、第1搬送部7Aと第3搬送部7Cと第2搬送部7Bとが一直線上に連続した搬送部7が形成され、第2シンタリングプレス部4Bを増設することが可能となっている。第2シンタリングプレス部4Bは上記第1シンタリングプレス部4Aと同様に機能する。また、増設ユニット1Cは任意の数だけ増減することも可能である。
これにより、電子部品10の生産量に応じて第2シンタリングプレス部4Bを増減できるので、シンタリング装置1自体の台数を増やすことなく、生産量の増減に容易に対応することができ、低コストであり、装置の設置面積を抑えることができる。また、異品種の電子部品10の同時生産に対しても、それぞれ対応する第2シンタリングプレス4Bを増減することで対応することが可能である。また、第2シンタリングプレス4Bが不要となった場合には、第2シンタリングプレス部4Bを取り外すことで、最適な数のシンタリングプレス部により最適な生産を行うことが可能となる。
また、高温でのシンタリング処理に使用される第1シンタリングプレス部4Aおよび第2シンタリングプレス部4Bの加熱機器をそれぞれ独立して制御部9により細かく制御して電力の消費を抑えることができ、シンタリング処理で発生する排熱量を削減することができる。また、不活性ガスの使用量を削減することができる。
また、シンタリング処理において不具合が発生した場合には、第1シンタリングプレス部4Aおよび第2シンタリングプレス部4Bについてだけ型開きをせずに閉じたまま待機させることで、外気に触れないようにするとともに、搬送部7へは不活性ガスを吹きかけることで酸化を防止することが可能である。すなわち、複数プレス特有の問題発生時に待機時間が発生した場合でも、製品の品質を確保することが可能である。
また、本実施形態におけるシンタリング装置1では、第1ユニット1A、第2ユニット1Bおよび増設ユニット1Cが互いに着脱時の位置決めを行う位置決め部12を有するので、第1ユニット1Aと第2ユニット1Bとを分離して第1ユニット1Aと第2ユニット1Bとの間に増設ユニット1Cを接続する際に、第1ユニット1A、第2ユニット1Bおよび増設ユニット1Cが互いに位置決めされるので、増設作業が容易となっている。
次に、本発明の電子部品のシンタリング装置の別の実施形態について説明する。図5は本発明の別の実施形態における電子部品のシンタリング装置の概略構成を示す平面図、図6は図5の正面図である。なお、図5および図6において、前述のシンタリング装置1と共通の構成要素については同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図5および図6に示す電子部品のシンタリング装置13においては、供給部2が、電子部品10を予熱部3に対して第1搬送部7Aの搬送方向Xと平行方向に搬送する第4搬送部7Dを有する。また、供給部2は昇降機構20を備える。第4搬送部7Dは、昇降機構20により昇降させた供給部2から電子部品10をトレイ11ごと予熱部3へ向かって押し出すプッシャー7D1と、プッシャー7D1を駆動する駆動部7D2とから構成される。
予熱部3は、第1搬送部7Aへ電子部品10を引き渡すために第1搬送部7Aへ向けてY1方向に進退動作する。図5においてY1方向は搬送方向Xに対して直交方向である。予熱部3は、前述のチャンバー30を昇降するチャンバー昇降機構31と、電子部品10を予熱する予熱ヒーター32を昇降する予熱ヒーター昇降機構33とを備える。予熱部3は、第1搬送部7Aへ向けて進退動作する際、チャンバー30が干渉しないようにチャンバー昇降機構31によりチャンバー30を昇降して退避させるとともに、予熱ヒーター31が干渉しないように予熱ヒーター昇降機構33により予熱ヒーター32を昇降して退避させる。
冷却部5は、第2搬送部7Bから電子部品10を引き受けるために第2搬送部7Bへ向けてY2方向に進退動作する。図5においてY2方向は搬送方向Xに対して直交方向である。冷却部5は、前述のチャンバー50を昇降するチャンバー昇降機構51と、電子部品10を冷却するクーラー52を昇降するクーラー昇降機構53とを備える。冷却部5は、第2搬送部7Bへ向けて進退動作する際、チャンバー50が干渉しないようにチャンバー昇降機構51によりチャンバー50を昇降して退避させるともに、クーラー52が干渉しないようにクーラー昇降機構53によりクーラー52を昇降して退避させる。
また、冷却部5は、電子部品10を収納部6に対して第2搬送部7Bの搬送方向Xと平行方向に搬送する第5搬送部7Eを有する。収納部6は昇降機構60を備える。第5搬送部7Eは、昇降機構60により昇降させた収納部6に対して電子部品10をトレイ11ごと押し出すプッシャー7E1と、プッシャー7E1を駆動する駆動部7E2とから構成される。
上記構成のシンタリング装置13においても、前述のシンタリング装置1と同様に、第1ユニット1Aと第2ユニット1Bとの間に配置された増設ユニット1Cを増減することが可能であり、電子部品10の生産量に応じて第2シンタリングプレス部4Bを増減できる。
また、このシンタリング装置13では、供給部2が電子部品10を予熱部3に対して第1搬送部7Aの搬送方向Xと平行方向に搬送する第4搬送部7Dを有し、予熱部3が第1搬送部7Aへ電子部品10を引き渡すために第1搬送部10へ向けて進退動作するものであるため、予熱後の電子部品10を第4搬送部7Dと干渉することなく第1搬送部7Aへ引き渡し、第1搬送部7Aにより第1シンタリングプレス部4Aへ搬送することができ、装置をコンパクトに収めることができる。
また、このシンタリング装置13では、冷却部5が電子部品10を収納部6に対して第2搬送部7Bの搬送方向Xと平行方向に搬送する第5搬送部7Eを有するとともに、第2搬送部7Bから電子部品10を引き受けるために第2搬送部7Bへ向けて進退動作するものであることにより、シンタリング処理後の電子部品10を第5搬送部7Eと干渉することなく冷却部5へ引き渡し、冷却後の電子部品10を第5搬送部7Eにより収納部6へと搬送することができ、装置をコンパクトに収めることができる。
なお、上記実施形態においては、第1シンタリングプレス部4Aが第1ユニット1Aに設けられた構成について説明したが、第1シンタリングプレス部4Aが第2ユニット1Bに設けられた構成としても良い。また、第1シンタリングプレス部4Aは第1ユニット1Aか第2ユニット1Bの少なくともいずれか一方に設けられた構成とすれば良いが、第1ユニット1Aおよび第2ユニット1Bの両方に設けられた構成とすることもできる。
次に、本発明の電子部品のシンタリング装置のさらに別の実施形態について説明する。図7は本発明のさらに別の実施形態における電子部品のシンタリング装置の概略構成を示す平面図、図8は図7の一部を省略した正面図である。なお、図7および図8において、前述のシンタリング装置1と共通の構成要素については同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図7および図8に示す電子部品のシンタリング装置14は、電子部品10を供給する供給部2と、供給部2により供給される電子部品10を予熱する予熱部3と、予熱部3による予熱後の電子部品10をシンタリング処理する第1シンタリングプレス部4Aと、第1シンタリングプレス部4Aによるシンタリング処理後の電子部品10を冷却する冷却部5と、冷却部5による冷却後の電子部品10を収納する収納部6とを有する。
また、このシンタリング装置14は、供給部2から予熱部3を経て搬送される電子部品10を第1シンタリングプレス部4Aへ向けて搬送する第1搬送部7Aと、第1シンタリングプレス部4Aを経て搬送される電子部品10を冷却部5へ向けて搬送する第2搬送部(図示せず。)とを含み、電子部品10は、供給部2から予熱部3、第1シンタリングプレス部4Aおよび冷却部5を経て収納部6まで搬送される。
このシンタリング装置14では、第1シンタリングプレス部4A側に任意の数の増設ユニット1Cを着脱可能となっている。この第1シンタリングプレス部4Aを接続した状態では、第1搬送部7Aと第3搬送部7Cとが一直線上に連続配置され、キャリア7Fは第1搬送部7Aと第3搬送部7Cとを跨いで移動し、電子部品10は、供給部2から予熱部3、第1シンタリングプレス部4A、第2シンタリングプレス部4Bおよび冷却部5を経て収納部6まで搬送される。
上記構成のシンタリング装置14においても、増設ユニット1Cを増減することが可能であり、電子部品10の生産量に応じて第2シンタリングプレス部4Bを増減できる。
本発明は、シンタリング法により電子部品を接合する電子部品のシンタリング装置として有用であり、特に、生産量の増減や電子部品の種類に応じて柔軟な対応が可能なシンタリング装置として好適である。
1,13,14 シンタリング装置
1A 第1ユニット
1B 第2ユニット
1C 増設ユニット
2 供給部
3 予熱部
4A 第1シンタリングプレス部
4B 第2シンタリングプレス部
5 冷却部
6 収納部
7 搬送部
7A 第1搬送部
7B 第2搬送部
7C 第3搬送部
7D 第4搬送部
7D1 プッシャー
7D2 駆動部
7E 第5搬送部
7E1 プッシャー
7E2 駆動部
7F キャリア
8 テーブル
9 制御部
10 電子部品
11 トレイ
12 位置決め部
12A 位置決め凹部
12B 位置決め凸部
20 昇降機構
30,40,50 チャンバー
31 チャンバー昇降機構
32 予熱ヒーター
33 予熱ヒーター昇降機構
41 型枠
51 チャンバー昇降機構
52 クーラー
53 クーラー昇降機構
60 昇降機構

Claims (5)

  1. 基板上に接合材を介して半導体チップが載置された電子部品を供給する供給部と、
    前記供給部により供給される前記電子部品を予熱する予熱部と、
    予熱後の前記電子部品をシンタリング処理する第1シンタリングプレス部と、
    シンタリング処理後の前記電子部品を冷却する冷却部と、
    冷却後の前記電子部品を収納する収納部と、
    前記供給部から前記予熱部を経て搬送される前記電子部品を前記第1シンタリングプレス部へ向けて搬送する第1搬送部と、
    前記第1シンタリングプレス部を経て搬送される前記電子部品を前記冷却部へ向けて搬送する第2搬送部と
    を有する電子部品のシンタリング装置であり、
    予熱後の前記電子部品をシンタリング処理する第2シンタリングプレス部を含む増設ユニットを着脱可能である電子部品のシンタリング装置。
  2. 基板上に接合材を介して半導体チップが載置された電子部品を供給する供給部と、前記供給部により供給される前記電子部品を予熱する予熱部とを含む第1ユニットと、
    前記第1ユニットと着脱可能な第2ユニットであり、シンタリング処理後の前記電子部品を冷却する冷却部と、冷却後の前記電子部品を収納する収納部とを含む第2ユニットと、
    前記第1ユニットおよび前記第2ユニットの少なくともいずれか一方に設けられ、予熱後の前記電子部品をシンタリング処理する第1シンタリングプレス部と、
    前記供給部から前記予熱部を経て搬送される前記電子部品を前記第1シンタリングプレス部へ向けて搬送する第1搬送部と、
    前記第1シンタリングプレス部を経て搬送される前記電子部品を前記冷却部へ向けて搬送する第2搬送部と
    を有する電子部品のシンタリング装置であり、
    予熱後の前記電子部品をシンタリング処理する第2シンタリングプレス部と、前記第1ユニット側から搬送される前記電子部品を、前記第2シンタリングプレス部を経て前記第2ユニット側へ搬送する第3搬送部とを含む増設ユニットを、前記第1ユニットと前記第2ユニットとの間に着脱可能である電子部品のシンタリング装置。
  3. 前記増設ユニットは、着脱時の位置決めを行う位置決め部を有する請求項1または2に記載の電子部品のシンタリング装置。
  4. 前記供給部は、前記電子部品を前記予熱部に対して前記第1搬送部の搬送方向と平行方向に搬送する第4搬送部を有し、
    前記予熱部は、前記第1搬送部へ前記電子部品を引き渡すために前記第1搬送部へ向けて進退動作するものである請求項1から3のいずれか1項に記載の電子部品のシンタリング装置。
  5. 前記冷却部は、前記電子部品を前記収納部に対して前記第2搬送部の搬送方向と平行方向に搬送する第5搬送部を有するとともに、前記第2搬送部から前記電子部品を受けるために前記第2搬送部へ向けて進退動作するものである請求項1から4のいずれか1項に記載の電子部品のシンタリング装置。
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