JP4906670B2 - 部品実装装置及び方法 - Google Patents

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本発明は、部品実装領域をその縁部に有する基板、特に液晶ガラスパネル基板やプラズマディスプレイパネル基板などに代表される基板の部品実装領域に部品を実装する部品実装装置及び方法に関する。
従来、液晶ディスプレイ(LCD)パネル基板やプラズマディスプレイパネル(PDP)基板等の基板(以下、「パネル基板」とする)に、電子部品、機械部品、光学部品等の部品、フレキシブルプリント配線基板(FPC基板)等の基板、あるいはCOG(Chip On Glass)、ICチップ、COF(Chip On Film)、TCP(Tape Carrier Package)等の半導体パッケージ部品などが実装されることで、ディスプレイ装置の製造が行われている。
このようなパネル基板(例えば、液晶ディスプレイ基板)1に対する部品実装ラインの構成を図7に示す。図7に示すように、部品実装ライン500は、パネル基板1の2辺の縁部に形成されたそれぞれの端子部(部品実装領域)2に対して、異方性導電膜(ACF)シート3を貼り付けるACF貼り付け工程を行うACF貼り付け装置510、それぞれの端子部2においてACFシートを介してTCP等の部品4を仮圧着する部品仮圧着工程を行う部品仮圧着装置520、長辺側の端子部2に仮圧着された部品4を、加圧しながら加熱してACFシート3を介して本圧着接合する長辺側本圧着工程を行う長辺側本圧着装置530、短辺側の端子部2に仮圧着された部品4に対して本圧着接合する短辺側本圧着工程を行う短辺側本圧着装置540、及び、パネル基板1をその下面側より保持して、それぞれの装置にて作業可能に順次搬送する基板搬送装置550とを備えている。このような構成の従来の部品実装ライン500において、パネル基板1を基板搬送装置550により順次搬送させながら、それぞれの装置において所定の工程を施すことで、パネル基板1のそれぞれの端子部2に対する部品4の実装が行われる。
具体的には、各工程を行うそれぞれの装置においては、パネル基板1が載置されてその載置位置を保持するパネル保持ステージ512、522、532、542が備えられ、基板搬送装置550が有するそれぞれの搬送アームにより、隣接するパネル保持ステージ間のパネル基板1の受け渡しが行われている(例えば、特許文献1及び2参照)。
ここで、このような構成を有する従来の部品実装ライン500の構成を部分的に拡大して示す平面図を図8に示す。なお、図8は、例えば、ACF貼り付け装置510、部品仮圧着装置520、及び長辺側本圧着装置530の各装置において、パネル基板1を保持するパネル保持ステージ512、522、532の構成を示している。
パネル保持ステージ512、522、532は、その上面に載置されたパネル基板1を解除可能に保持するとともに、それぞれの工程を施すために、保持されたパネル基板1の平行移動(XY移動)、回転移動(θ移動)、並びに昇降移動(Z移動)を行う機能を有している。このような機能を実現するために従来のパネル保持ステージにおいては、ボールねじ機構が採用されている。
具体的には、図8に示すように、ぞれぞれのパネル保持ステージ512、522、532は、ボールねじ機構であるX軸方向移動部512a、522a、532aと、このX軸方向移動部512a、522a、532aに支持されたY軸方向移動部(図示しない)と、Y軸方向移動部に固定された載置ステージ512b、522b、532bとを備えている。
特開2001−228452号公報 特許第3879730号公報
しかしながら、図8に示すように、X軸方向移動部512a、522a、532aのようなボールねじ機構においては、ボールねじ軸を回転可能に支持するためのベアリングや、ボーねじ軸を回転駆動するためのモータが、ボールねじ軸の端部に配置される。そのため、各工程における載置ステージ512b、522b、532bの有効可動領域R51、R52、R53の間には、モータやベアリングが配置されるスペースS50や、互いの載置ステージ同士の干渉を防止するためのスペースS50を確保する必要がある。
また、ボールねじ機構では、構成の長尺化には限界があり、ボールねじ軸が長くなりすぎると、高速回転時にボールねじ軸の回転たわみが生じて金属疲労による寿命の著しい低下や破断などのトラブルが発生する恐れがある。そのため、基板の高速搬送を実現するための長い搬送ストロークを、このようなボールねじ機構を用いて実現することは困難である。
このようなスペースを必要とすることは、部品実装ラインにおいて、装置全長の短縮化を図ることを阻害する要因となっている。さらに、隣接するパネル保持ステージ間において、パネル基板1を受け渡すために要する時間が、このスペースの分だけ長くかかり、生産性を向上させることができないという問題がある。
従って、本発明の目的は、上記問題を解決することにあって、部品実装領域をその縁部に有する基板の部品実装領域に部品を実装する部品実装において、装置全長を短縮化することができ、部品実装を行うための各工程間の基板の受け渡しに要する時間を短縮化して、部品実装の生産性を向上させることができる部品実装装置及び方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の一の態様によれば、基板を保持する第1及び第2の基板保持ステージと、
上記第1の基板保持ステージに保持された上記基板の縁部の部品実装領域に接合部材を配置する接合部材配置ヘッドと、
上記第2の基板保持ステージに保持された上記基板の上記部品実装領域に上記接合部材を介して部品を配置する部品配置ヘッドと、
上記接合部材を配置させる上記基板を、上記第1の基板保持ステージに移載する第1の基板移載装置と、
上記接合部材を介して上記部品を配置させる上記基板を、上記第1の基板保持ステージから上記第2の基板保持ステージに移載する第2の基板移載装置と、
少なくとも上記第1及び第2の基板保持ステージを支持する共通する1つのリニア移動軸を有し、上記リニア移動軸沿いに上記第1及び第2の基板保持ステージを互いに独立して移動させるリニア移動装置と、
上記接合部材配置ヘッドによる上記接合部材の配置動作における上記リニア移動装置による上記第1の基板保持ステージの第1の移動領域の情報と、上記部品配置ヘッドによる上記部品の配置動作における上記リニア移動装置による上記第2の基板保持ステージの第2の移動領域の情報とを有し、上記第1の移動領域の情報に基づいて、上記第1の移動領域内にて上記接合部材の配置動作のための上記第1の基板保持ステージの移動制御を行うとともに、上記第2の移動領域の情報に基づいて、上記第2の移動領域内にて上記部品の配置動作のための上記第2の基板保持ステージの移動制御を行い、上記第1の移動領域側に向かって上記第2の移動領域を超えた位置を上記基板の受け渡し位置として設定し、上記受け渡し位置において上記第2の基板移載装置から上記第2の基板保持ステージへ上記基板を移載するように、上記リニア移動装置による上記受け渡し位置への上記第2の基板保持ステージの移動制御を行う制御装置とを備え、
上記第2の基板移載装置は、
上記基板を保持する保持部材と、
上記第1の基板保持ステージから上記保持部材が上記基板を受け取る位置と、上記保持部材から上記第2の基板保持ステージへの上記基板の受け渡し位置との間で、上記リニア移動軸沿いの方向である上記基板の搬送方向に沿って、上記保持部材を移動させる保持部材移動装置とを備え、
上記制御装置は、上記基板のサイズの情報、上記第1及び第2の基板保持ステージにて上記基板を保持する保持部材のサイズの情報、上記保持部材移動装置による上記第2の基板移載装置の上記保持部材の移動速度の情報、又は上記第1の基板保持ステージの位置情報に基づいて、上記基板の受け渡し位置を変更して設定する、部品実装装置を提供する。
本発明の別の態様によれば、基板を保持する第1及び第2の基板保持ステージと、
上記第1の基板保持ステージに保持された上記基板の縁部の部品実装領域に接合部材を配置する接合部材配置工程を実施する接合部材配置ヘッドと、
上記第2の基板保持ステージに保持された上記基板の上記部品実装領域に上記接合部材を介して部品を配置する部品配置工程を実施する部品配置ヘッドと、
上記基板を保持する保持部材を有し、上記保持部材により保持された上記基板を上記第1の基板保持ステージから上記第2の基板保持ステージに移載する基板移載装置と、
少なくとも上記第1及び第2の基板保持ステージを支持する共通する1つのリニア移動軸を有し、上記リニア移動軸沿いに上記第1及び第2の基板保持ステージを互いに独立して移動させるリニア移動装置と、
第1の移動領域内にて上記第1の基板保持ステージを移動させながら上記接合部材配置工程を実施し、第2の移動領域内にて上記第2の基板保持ステージを移動させながら上記部品配置工程を実施するように、上記リニア移動装置による上記第1の基板保持ステージおよび上記第2の基板保持ステージの移動制御を行うとともに、上記第2の基板保持ステージが上記リニア移動軸沿いに上記第1の移動領域側に向かって上記第2の移動領域を超えた基板の受け渡し位置に移動され、上記第1の基板保持ステージより上記基板移載装置に上記基板を受け渡して、上記基板の受け渡し位置に上記基板を移動させた後、上記基板の受け渡し位置において、上記第1の基板保持ステージから上記第2の基板保持ステージへの上記基板の受け渡しが行われるように、上記基板移載装置による上記保持部材の移動制御、および、上記リニア移動装置による上記第1の基板保持ステージおよび上記第2の基板保持ステージの移動制御を行う制御装置とを備え、
上記制御装置は、上記基板のサイズの情報、上記保持部材のサイズの情報、上記基板移載装置による上記保持部材の移動速度の情報、又は上記第1の基板保持ステージの位置情報に基づいて、上記基板の受け渡し位置を変更して設定する、部品実装装置を提供する。
本発明のさらに別の態様によれば、第1の基板保持ステージにより保持された基板の縁部の部品実装領域に接合部材を配置する接合部材配置工程を、第1の移動領域内にて上記第1の基板保持ステージを移動させながら実施し、
上記第1の基板保持ステージから第2の基板保持ステージへ上記基板を受け渡し、
その後、上記第2の基板保持ステージにより保持された上記基板に上記接合部材を介して部品を配置する部品配置工程を、第2の移動領域内にて上記第2の基板保持ステージを移動させながら実施する部品実装方法であって、
上記第1及び第2の基板保持ステージを共通する1つのリニア移動軸にて支持し、上記リニア移動軸沿いに上記第1及び第2の基板保持ステージを互いに独立して移動させるリニア移動装置により、上記第1の移動領域内における上記接合部材配置工程の実施のための上記第1の基板保持ステージの移動と、上記第2の移動領域内における上記部品配置工程の実施のための上記第2の基板保持ステージの移動が行われ、
上記第1の基板保持ステージから上記第2の基板保持ステージへの上記基板の受け渡しは、上記リニア移動装置により上記第2の基板保持ステージが上記リニア移動軸沿いに上記第1の移動領域側に向かって上記第2の移動領域を超えた基板の受け渡し位置に移動されるとともに、上記第1の基板保持ステージより基板移載装置に上記基板を受け渡して保持部材により上記基板を保持し、上記保持部材により保持された状態の基板を上記基板の受け渡し位置に移動させた後、上記基板の受け渡し位置において行われ、
上記基板のサイズの情報、上記保持部材のサイズの情報、上記基板移載装置による上記基板の移動速度の情報、又は上記第1の基板保持ステージの位置情報に基づいて、上記基板の受け渡し位置を設定した後、設定された上記基板の受け渡し位置にて上記基板の受け渡しを行う、部品実装方法を提供する。
本発明によれば、第1及び第2の基板保持ステージの基板の搬送方向沿いの移動を行う装置をボールねじ機構により構成するのではなく、それぞれの基板保持ステージを共通する1つのリニア移動軸に支持させて、リニア移動軸沿いに互いに独立して移動させるリニア移動装置を備えるように、部品実装装置を構成している。共通する1つのリニア移動軸が用いられていることにより、ベアリングや駆動モータを配置するためのスペースをそれぞれの基板保持ステージの間に設ける必要を無くすことができる。したがって、装置全長を短縮化することが可能となり、生産性を向上させることができる。
さらに、このような共通する1つのリニア移動軸が用いられていることにより、例えば、接合部材の配置動作を行うために必要な移動領域である第1の移動領域側に向かって、部品の配置動作を行うために必要な移動領域である第2の移動領域を超えた位置を基板の受け渡し位置と設定し、この受け渡し位置に第2の基板保持ステージを移動させ、第1の基板保持ステージから第2の基板保持ステージへの基板の受け渡し動作を行うことができる。すなわち、基板の受け渡しが行われる際に、基板が搬送されてくる上流側である基板搬送方向上流側の基板に第2の基板保持ステージをさらに近づけるように移動させている。このような移動が行われることにより、受け渡しのための基板の搬送時間を短縮することができる。また、このような受け渡し位置は、様々な情報に基づいて決定することができ、効率的な基板の受け渡しを実現することができる。したがって、基板の受け渡しに要する時間の短縮化を図って、部品実装の生産性をさらに高めることができる。
以下に、本発明にかかる実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施形態)
本発明の一の実施形態にかかる部品実装装置及び部品実装方法を説明するにあたって、まず、これらの部品実装装置及び方法において取り扱われるパネル基板1の形態と、このパネル基板1に対して施される実装処理の概要について、図1A、図1B、及び図1Cを用いて説明する。
まず、図1Aに示すように、本実施形態において取り扱われる基板は、液晶ディスプレイ(LCD)パネル基板やプラズマディスプレイパネル(PDP)基板等に代表される基板(以降、「パネル基板」という)1であり、方形状における互いに隣接する2辺の縁部に、部品が実装される部品実装領域R1が配置された端子部2を有している。なお、このようなパネル基板1は、一般的に長方形状を有しており、それぞれの端子部2は、長辺側端子部(図1Aにおける図示奥側の端子部)と短辺側端子部(図1Aにおける図示手前側の端子部)として形成されている。また、それぞれの端子部2には複数の端子電極2aが形成されており、これらの端子電極2aにそれぞれの部品が実装されて電気的に接続されることになる。また、パネル基板1における縁部の内側の領域は、画像や文字情報などの映像が表示される表示領域となっている。なお、パネル基板1は、主にガラス材料により形成されており、その厚さが例えば0.5mm以下となるような薄型化が図られて来ている。
このような構造のパネル基板1に対して、本実施形態の部品実装方法は、接合部材配置工程の一例であるACF貼り付け工程において、それぞれの端子部2の端子電極2aに接合部材としてACFシート3の貼り付けを行い(図1B参照)、さらにその後、部品配置工程の一例である部品仮圧着工程(あるいはさらに本圧着工程)において、ACFシート3を介して部品として例えばTCP4を実装する(図1C参照)、すなわち、アウターリードボンディング工程を行うものである。
次に、このようなアウターリードボンディング工程を行う部品実装装置の一例である部品実装ライン100の構成を示す模式平面図を図2に示し、その模式側面図を図3に示す。
図2に示すように部品実装ライン100は、パネル基板1に対してACF貼り付け工程を行うACF貼り付け装置20と、ACFシート3が貼り付けられた状態のパネル基板1に対してTCP4等の部品の部品仮圧着工程を行う部品仮圧着装置30と、それぞれの装置にパネル基板1を搬送する基板搬送装置40とを備えている。なお、部品実装ライン100において、さらにパネル基板1の長辺側及び短辺側の端子部2に仮圧着されたTCP4を本圧着接合する本圧着工程を行う本圧着装置が備えられるような構成が採用される場合であってもよい。本実施形態においては、本発明の内容の理解を容易なものとすることを目的として、部品実装ライン100にACF貼り付け装置20と部品仮圧着装置30とを備える構成を例として説明する。
ACF貼り付け装置20は、テープ供給部(図示せず)よりテープ回収部(図示せず)へ送り出されるテープ状のACFシート3を所定の長さに切断してパネル基板1の端子部2に貼り付ける接合部材配置ヘッドの一例である圧着ユニット28と、基板搬送装置40より搬送されるパネル基板1が移載され、かつ移載されたパネル基板1の端子部2と圧着ユニット28との位置決めを行う第1の基板保持ステージの一例である第1ステージ22を備えている。なお、第1ステージ22は、載置されたパネル基板1を図示X軸方向又はY軸方向に移動させる機能(XY移動機能)と、X軸方向及びY軸方向を含む平面内においてパネル基板1を回転させる機能(θ回転機能)と、Z軸方向にパネル基板1を昇降させる機能(昇降機能)とを有しており、このような機能によりパネル基板1の長辺側及び短辺側の端子部2を圧着ユニット28と位置合わせすることが可能となっている。また、圧着ユニットによるACF貼付動作は、パネル基板1の端子部2がその下方側からバックアップツール24により支持された状態で行われる。なお、図2において、X軸方向とY軸方向はパネル基板1の大略表面沿いの方向となっており、パネル基板1の搬送方向がX軸方向であり、X軸方向に直交する方向がY軸方向であり、図示鉛直方向がZ軸方向(図3参照)となっている。
部品仮圧着装置30は、カセット内に収容された状態の複数のTCP4を供給するTCP供給カセット部(図示せず)と、TCP供給カセット部から供給されるTCP4を、ACFシート3を介してそれぞれの端子電極2aに仮圧着する部品配置ヘッドの一例である仮圧着ヘッド38と、パネル基板1が移載されるとともに、移載されたパネル基板1の端子部2と仮圧着ヘッド38との位置決めを行う第2の基板保持ステージの一例である第2ステージ32とを備えている。なお、第2ステージ32は、XY移動機能、θ回転機能、及び昇降機能を有している。また、仮圧着ヘッド38によるTCPの仮圧着動作は、パネル基板1の端子部2がその下方側からバックアップツール34により支持された状態で行われる。
基板搬送装置40は、パネル基板1を真空吸着手段により解除可能に吸着保持する第1保持アーム41、第2保持アーム42、及び第3保持アーム43と、それぞれの保持アーム(保持部材)41、42、43の昇降動作を行うそれぞれの昇降部(共に図示せず)と、それぞれの保持アーム41、42、43及び昇降部を図示X軸方向に沿って移動させることで、パネル基板1の各装置間の搬送、例えば第1保持ステージ22から第2保持ステージ32へのパネル基板1の受け渡し等のパネル基板1の搬送を行う移動部44とを備えている。なお、本実施形態においては、保持アーム41、42、43が真空吸着手段によりパネル基板1の保持を行うような場合を例として説明するが、このような場合に代えて、パネル基板1の保持に悪影響を及ぼすものでなければ、機械的なチャック手段を有する保持アームによりパネル基板1が保持されるような場合であってもよい。
次に、第1保持ステージ22及び第2保持ステージ32において、水平移動(XY移動)を行うための構成について説明する。図2に示すように、第1保持ステージ22は、パネル基板1が載置され、パネル基板1を吸着保持してその載置位置を保持する載置部(保持部材)25と、載置部25を支持するとともにその昇降移動を行う昇降装置26(図3参照)と、昇降装置26を支持してそのY軸方向への進退移動を行うY軸方向移動装置27とを備えている。また、昇降装置26には、載置部25のθ移動を行う機構が内蔵されている。同様に、第2保持ステージ32は、載置部35と、昇降装置36と、Y軸方向移動装置37とを備えている。さらに、部品実装ライン100の基台上には、第1保持ステージ22及び第2保持ステージ32を支持する共通の1つのリニア移動軸11を有し、第1保持ステージ22(すなわち、Y軸方向移動装置27)のX軸方向沿いの進退移動、及び第2保持ステージ32(すなわち、Y軸方向移動装置37)のX軸方向沿いの進退移動を、互いに独立してリニア駆動により行うX軸方向リニア移動装置10が備えられている。すなわち、第1保持ステージ22と第2保持ステージ32のX軸方向の移動を行う装置として、それぞれ別個の移動装置が備えられているのではなく、共通した1つのリニア移動軸11を備えるX軸方向リニア移動装置10が備えられている。このX軸方向リニア移動装置10は、リニア移動軸11沿いの所望の位置に、少なくとも第1保持ステージ22と第2保持ステージ32を移動させる可能に構成されている。なお、共通した1つのリニア移動軸11により、第1保持ステージ22と第2保持ステージ32との互いに独立したX軸方向のリニア駆動を行うような場合に代えて、生産形態に応じて複数のリニア移動軸を備え、それぞれのリニア移動軸により互いに独立したX軸方向のリニア駆動が行われるような場合であってもよい。また、第1保持ステージ22と第2保持ステージ32は、それぞれ1つの保持ステージとして構成される場合について説明したが、それぞれが複数の保持ステージとして構成される場合であってもよい。このような構成が採用されることにより、複数のパネル基板の単独及び/又は複数の搬入の組み合わせ形態と実現することができ、より生産性を向上させることができる。
また、部品実装ライン100には、それぞれの装置10、20、30、及び40の動作制御を互いの動作と関連付けながら統括的に行う制御装置19が備えられている。この制御装置19により、各々の装置における個別的な動作制御が行われながら、基板が搬送されてくる上流側の装置から下流側の装置へと順次パネル基板1の搬送制御が行われて、複数のパネル基板1に対する部品実装動作が行われる。なお、制御装置19は、1つの集中制御装置としての制御方式の構成でもよい。あるいは、各々の装置に個別に備えられ、互いの装置間でパネル基板1の搬送制御信号のやり取りを行うような制御方式でもよい。
次に、このような構成を有する部品実装ライン100における部品実装動作について説明する。なお、以降に説明するそれぞれの動作は、制御装置19により制御されて行われる。
まず、部品実装ライン100にパネル基板1が搬入される。搬入されたパネル基板1は、基板搬送装置40の第1保持アーム41によりその下面側が支持されて吸着保持され、その保持状態にて基板搬送装置40によりX軸方向に搬送されて、ACF貼り付け装置20の第1保持ステージ22上に載置される。第1保持ステージ22にて、載置部25によりパネル基板1の下面が吸着保持されると、基板搬送装置40の第1保持アーム41による吸着保持が解除される。
次に、ACF貼り付け装置20において、ACF貼り付け工程が行われる。具体的には、第1保持ステージ22により保持されたパネル基板1のXY移動、Z移動、又はθ移動が行われて、パネル基板1において例えば長辺側の端子部2とバックアップツール24との位置合わせが行われ、バックアップツール24上に配置される。その後、圧着ユニット28が下降されてACFシート3が長辺側の端子部2に貼り付けられる。その後、第1保持ステージ22によるパネル基板1のθ移動が行われて、短辺側の端子部2とバックアップツール24との位置合わせが行われて、圧着ユニット28によりACFシート3が短辺側の端子部2に貼り付けられる。ACF貼り付け工程が完了すると、基板搬送装置40の第2保持アーム42がパネル基板1の下面を吸着保持するとともに、第1保持ステージ22によるパネル基板1の吸着保持が解除されて、パネル基板1が第2保持アーム42に受け渡される。その後、基板搬送装置40により、パネル基板1が部品仮圧着装置30へ向けて搬送され、搬送されたパネル基板1が、部品仮圧着装置30の第2保持ステージ32上に載置されて受け渡される。その後、第2保持ステージ32にて、載置部35によりパネル基板1の下面が吸着保持されると、基板搬送装置40の第2保持アーム42による吸着保持が解除される。
次に、部品仮圧着装置30において、部品仮圧着工程が行われる。具体的には、部品仮圧着装置30において、TCP供給カセット部(図示せず)から仮圧着ヘッド38(図4B参照)にTCP4が供給されて、TCP4が仮圧着ヘッド38に吸着保持された状態とされる。その後、第2保持ステージ32により保持されたパネル基板1のXY移動、Z移動、又はθ移動が行われて、パネル基板1において例えば長辺側の端子部2とバックアップツール34との位置合わせが行われ、バックアップツール34上に配置される。その後、図4Bに示すように、仮圧着ヘッドが下降されることにより、TCP4がACFシート3を介して端子電極2aに仮圧着される。続いて、同様な動作が順次繰り返されることにより、それぞれの端子電極2aにTCP4が仮圧着される。長辺側の端子部2に対するTCP4の仮圧着が完了すると、第2保持ステージ32によりパネル基板1のθ移動が行われ、短辺側の端子部2とバックアップツール34との位置合わせが行われ、短辺側の端子部2のそれぞれの端子電極2aへのTCP4の仮圧着が順次行われる。なお、図4Bは、部品仮圧着装置30において、バックアップツール34、仮圧着ヘッド38、及びパネル基板1の関係を示す模式側面図である。図4Aは、図4BのTCP4が仮圧着された状態のパネル基板1の模式平面図である。部品仮圧着工程が完了すると、基板搬送装置40の第3保持アーム43によりパネル基板1の下面が吸着保持されるとともに、第2保持ステージ32による吸着保持が解除されて、パネル基板1が第3保持アーム43に受け渡される。その後、基板搬送装置40により、パネル基板1が部品実装ライン100より搬出される。
部品実装ライン100においては、基板搬送装置40により複数のパネル基板1が順次搬送され、それぞれの装置において所定の工程が施されることにより、アウターリードボンディング工程が行われる。例えば、ACF貼り付け装置20にてACF貼り付け工程が施されたパネル基板1が、部品仮圧着装置30に搬送されて部品仮圧着工程が施されるとともに、ACF貼り付け装置20には、基板が搬送されてくる側である基板搬送方向上流側より新たな別のパネル基板1が搬入され、この新たな別のパネル基板1に対するACF貼り付け工程が施される。
ここで、このような部品実装ライン100において、第1保持ステージ22から第2保持ステージ32へのパネル基板1の受け渡し動作について、図6(A)から(D)に示す模式説明図を用いて以下に説明する。このような説明にあたって、図6(A)に示すように、部品仮圧着装置30において、第1パネル基板1Aに対する部品仮圧着工程が行われ、それとともにACF貼り付け装置20において、第2パネル基板1Bに対するACF貼り付け工程が行われている状態を例として説明する。
本実施形態の部品実装ライン100においては、第1及び第2保持ステージ22、32のX軸方向の移動を行う構成として、共通の1つのリニア移動軸11を有するX軸方向リニア移動装置10が用いられている。すなわち、他の構成部材と干渉しない限度において、第2保持ステージ32は、リニア移動軸11に沿って、部品仮圧着装置30上の領域以外の領域、例えば基板搬送方向上流側に位置するACF貼り付け装置20上の領域へと移動することが可能となっている。また、同様に、第1保持ステージ22は、リニア移動軸11に沿って、ACF貼り付け装置20上の領域以外の領域、例えば基板を搬出する側である基板搬送方向下流側に位置する部品仮圧着装置上の領域や、部品実装ライン100にて基板搬送方向上流側に位置する新たな別のパネル基板1が搬入される領域へと移動することが可能となっている。
まず、図6(A)に示す状態において、部品仮圧着装置30にて第2保持ステージ32により保持された状態のパネル基板1Aに対して、部品仮圧着工程が行われる。それとともに、ACF貼り付け装置20にて第1保持ステージ22により保持された状態のパネル基板1Bに対して、ACF貼り付け工程が行われる。制御装置19には、部品仮圧着工程を行うために必要な第2保持ステージ32の第2移動領域(水平方向の移動範囲)R2の情報と、ACF貼り付け工程を行うために必要な第1保持ステージ22の第1移動領域R1の情報が予め入力されて格納されている。部品仮圧着工程が行われる際には、この第2移動領域R2の情報に基づいて、第2保持ステージ32が第2移動領域R2内にて移動されるように、制御装置19によりX軸方向リニア移動装置10の制御が行われる。同様に、ACF貼り付け工程が行われる際には、第1移動領域R1の情報に基づいて、第1保持ステージ22が第1移動領域R1内にて移動されるように、制御装置19によりX軸方向リニア移動装置10の制御が行われる。すなわち、部品仮圧着工程が実施される際には、X軸方向リニア移動装置10による第2保持ステージ32のリニア移動軸11沿いの移動が第2移動領域R2内に制限され、ACF貼り付け工程が実施される際には、X軸方向リニア移動装置10による第1保持ステージ22のリニア移動軸11沿いの移動が第1移動領域R1内に制限される。このようにそれぞれの工程が並行して行われる際に、第1及び第2保持ステージ22、32の移動領域が制限されていることにより、第1保持ステージ22と第2保持ステージ32との干渉が確実に防止されている。なお、第1移動領域R1及び第2移動領域R2は、Y軸方向移動装置27、37におけるY軸方向の移動領域を含むようなXY方向の領域であってもよく、あるいはX軸方向の移動範囲のみを含むようなX方向の領域(範囲)であってもよい。
図6(A)に示すように、ACF貼り付け工程及び部品仮圧着工程が完了すると、基板搬送装置40において第2保持アーム42が第1保持ステージ22に向けて移動され、第3保持アーム43が第2保持ステージ32に向けて移動される。なお、このような移動に代えて、あるいはこのような移動とともに、第1保持ステージ22が第2保持アーム42に向けて移動され、第2保持ステージ32が第3保持アーム43に向けて移動されるような場合であってもよい。それとともに、基板搬送装置40において第1保持アーム41が部品実装ライン100における基板搬送方向上流側のパネル基板1の搬入位置P1に向けて移動される。第1保持ステージ22に保持されているパネル基板1Bの下面が第2保持アーム42により吸着保持された後、第1保持ステージ22による吸着保持が解除され、第2保持アーム42が上昇する、あるいは第1保持ステージ22が下降することにより、パネル基板1Bが第2保持アーム42に受け渡される。同様に、第2保持ステージ32に保持されているパネル基板1Aの下面が第3保持アーム43により吸着保持された後、第2保持ステージ32により吸着保持が解除され、第3保持アーム43が上昇する、あるいは第2保持ステージ32が下降することにより、パネル基板1Aが第3保持アーム43に受け渡される。また、基板搬送方向上流側の搬入位置P1には、新たな別のパネル基板であるパネル基板1Cが配置されており、第1保持アーム41に第3パネル基板1Cが受け渡される。
その後、図6(B)に示すように、第2保持ステージ32が基板搬送方向上流側である第1移動領域R1側に向けて第2移動領域R2を超えた位置である第2受け渡し位置P3に、X軸方向リニア移動装置10により移動される。同様に、第1保持ステージ22が基板搬送方向上流側である搬入位置P1側に向けて第1移動領域R1を超えた位置である第1受け渡し位置P2に、X軸方向リニア移動装置10により移動される。例えば、第2受け渡し位置P3は、第1移動領域R1と第2移動領域R2の間に位置され、第1受け渡し位置P2は、基板搬送方向上流側である第1移動領域R1に隣接するように位置されている。それとともに、基板搬送装置40により、それぞれの保持アーム41、42、43がX軸方向図示右向き(基板搬送方向下流向き)に移動され、第1保持アーム41が第1受け渡し位置P2に位置され、第2保持アーム42が第2受け渡し位置P3に位置され、第3保持アーム43が部品実装ライン100の次の工程側、すなわち基板搬送方向下流側であるパネル基板1の搬出位置P4に位置される。
このような動作が行われることにより、第1移動領域R1側に向かって第2移動領域R2を超えた位置である第2受け渡し位置P3に第2保持ステージ32が移動されるとともに、基板搬送装置40の第2保持アーム42が第2保持ステージ32の移動方向とは逆向き、すなわち互いに第2受け渡し位置P3に近づくように移動されることになる。したがって、部品実装を行うための各工程間の基板の受け渡しに要する時間を短縮することができる。
次に、図6(C)に示すように、第1受け渡し位置P2において、第1保持アーム41が下降され、あるいは第1保持ステージ22が上昇されて、基板搬送方向上流側に位置される新たな別のパネル基板であるパネル基板1Cが第1保持ステージ22に載置される。載置されたパネル基板1Cは第1保持ステージ22により吸着保持され、第1保持アーム41による吸着保持が解除された後、第1保持アーム41が退避後上昇して、あるいは第1保持ステージ22が上昇後、第1保持アーム41あるいは第1保持ステージ22が退避して、第3パネル基板1Cが第1保持ステージ22へ受け渡される。同様に、第2受け渡し位置P3にて、第2保持アーム42が下降され、あるいは第2保持ステージ32が上昇されて、パネル基板1Bが第2保持ステージ32に載置される。載置されたパネル基板1Bは第2保持ステージ32により吸着保持され、第2保持アーム42による吸着保持が解除された後、第2保持アーム42が退避後上昇して、あるいは第2保持ステージ32が上昇後、第2保持アーム42あるいは第2保持ステージ32が退避して、パネル基板1Bが第2保持ステージ32へ受け渡される。また、搬出位置P4に位置された第3保持アーム43よりパネル基板1Aが基板搬送方向下流側に搬出される。
その後、パネル基板1Bが受け渡された第2保持ステージ32が、第2受け渡し位置P3から第2移動領域R2内へ戻るように、X軸方向リニア移動装置10により移動される。同様に、パネル基板1Cが受け渡された第1保持ステージ22が、第1受け渡し位置P2から第1移動領域R1内に戻るように、X軸方向リニア移動装置10により移動される。その後、図6(D)に示すように、ACF貼り付け装置20において、パネル基板1Cに対してACF貼り付け工程が施され、部品仮圧着装置30において、パネル基板1Bに対して部品仮圧着工程が施される。
第1受け渡し位置P2と第2受け渡し位置P3は、制御装置19により、予め格納されている第1移動領域R1と第2移動領域R2の情報に基づいて、それぞれの移動領域R1、R2を超えて、受け取り対象のパネル基板1に近づくような位置に設定される。
なお、上述の説明においては、第1受け渡し位置P2が第1移動領域R1に隣接されて位置され、第2受け渡し位置P3が第1移動領域R1と第2移動領域R2の間に位置さているような場合について説明したが、本実施形態はこのような場合についてのみ限定されるものではない。このような場合に代えて、例えば、第2受け渡し位置P3が、さらに基板搬送方向上流側の第1移動領域R1内に設定されるような場合であってもよい。
このような受け渡し位置P2、P3は、例えば、搬送されるパネル基板1のサイズの情報、それぞれの保持ステージ22、32の載置部25、35のサイズの情報、基板搬送装置40におけるそれぞれの保持アーム41、42、43のサイズの情報、それぞれの保持アーム41、42、43の移動速度の情報、さらに第1保持ステージ22の位置情報などに基づいて、状況に応じて変更して設定することもできる。特に、サイズが大きなパネル基板1では、その周囲の構成部材との干渉が比較的起こりやすく、干渉防止を十分に考慮してその受け渡し位置を設定する必要がある。
例えば、図4A、図4B、図5A、及び図5Bに示すように、そのサイズが大きなパネル基板1(図4A参照)と、そのサイズが小さなパネル基板1(図5A参照)とでは、第2保持ステージ32にてパネル基板1が吸着保持される載置部35によるパネル基板1に対する保持位置が異なる。
図5A及び図5Bにおいて、保持ステージ32の載置部35や載置部35を昇降する昇降装置36のサイズに対してパネル基板1のサイズが小さい場合にパネル基板1のパネル中心部を吸着保持するような場合にあっては、パネル基板1の端子部2にTCP4を仮圧着する際に、吸着保持された状態のパネル基板1よりも下方側に位置される載置部35や昇降装置36が、端子部2を裏面側から支持するバックアップツール34に干渉してしまう場合がある。そのため、パネル基板1をパネル中心部で吸着保持すると、載置部35や昇降部36などがバックアップツール34などに干渉する恐れがある場合には、載置部35や昇降部36などのサイズに応じてパネル基板1の吸着保持位置をパネル中心からシフトして設定することで、バックアップツール34など他の構成部と干渉を防止することができる保持ステージ32のパネル受け取り位置が設定される。すなわち、それぞれのパネル基板1の受け渡し位置P2、P3は、パネル基板1のサイズに応じて変更して設定される。
また、パネル基板1のサイズの情報だけでなく、パネル基板1を保持する載置部35のサイズの情報に応じて、パネル基板1の受け渡し位置P2、P3を変更して設定することにより、部品実装を行うための各工程間の基板受け渡しに要する時間を短縮することもできる。具体的には、第2保持ステージ32から第3保持アーム43にパネル基板1を受け渡した後、第2保持ステージ32が基板搬送方向上流側に移動して受け渡し位置P3にて第2保持アーム42から次のパネル基板1を受け取りに行く際に、受け渡し位置P3にて第2保持アーム42が第2保持ステージ32にパネル基板1を受け渡すタイミングは、第2保持アーム42にパネル基板1を受け渡した第1保持ステージ22が、第2保持アーム42に受け渡されたパネル基板1と第1保持ステージ22との干渉を避ける位置にまで基板搬送方向上流側に移動、すなわち退避したタイミングとなる。
また、保持ステージにより保持されたパネル基板1の搬送たわみを抑制するために、保持されるパネル基板1のサイズに近い大きなサイズの載置部が用いられる。そのため、保持ステージの載置部のサイズの情報やパネル基板1のサイズの情報に基づいて、いずれかのサイズが大きいと判断されるような場合には、パネル基板1の受け渡し位置間をより広く設定する、あるいは、パネル基板1と保持ステージの載置部との干渉が回避された位置をパネル基板1の受け渡し位置として設定するとともに、パネル基板1の受け渡しのタイミングを設定する。一方、サイズが小さいと判断されるような場合には、パネル基板1の受け渡し位置をより基板搬送方向上流側に変更して設定する。基板搬送装置40に対してX軸方向リニア移動装置10はその搬送速度を高く設定することができるため、このようにパネル基板1の受け渡し位置を設定することにより、部品実装を行うための各工程間のパネル基板1の受け渡しに要する時間を短縮することができる。
また、X軸方向リニア移動装置10による保持ステージ22、32の移動速度(例えば、1000〜4000m/s)に比して、基板搬送装置40による保持アーム41、42、43の移動速度(例えば、1000〜1500m/s)が遅くなるにしたがって、受け取り位置P2、P3をパネル基板1の搬送方向上流側に設定することが好ましい。
また、第2保持ステージ32の第2受け取り位置P3をより基板搬送方向上流側に移動する場合には、第1保持ステージ22の位置情報を確認して、両者の干渉が生じないように第2受け取り位置P3を設定することが好ましい。さらに第1保持ステージ22が退避位置である第1受け取り位置P2に移動される(あるいはP2へ向けての移動が開始される)ことを確認してから第2保持ステージ32を移動させるように、移動のタイミングを考慮することが好ましい。
上記実施形態によれば、第1及び第2保持ステージ22、32のX軸方向の進退移動を行う移動装置を、従来のようにボールねじ機構により構成するのではなく、それぞれの保持ステージ22、32を共通する1つのリニア移動軸11に支持させて、リニア移動軸沿いに互いに独立して移動させるX軸方向リニア移動装置10を備えるように、部品実装ライン100が構成されている。このように共通する1つのリニア移動軸11が用いられていることにより、個別にボールねじ機構を設けるような場合にそれぞれの保持ステージの間に設ける必要があるベアリングや駆動モータを配置するためのスペース(図8のS50参照)を無くすことができる。したがって、部品実装ライン100において装置全長を短縮化することが可能となり、生産性を向上させることができる。
さらに、このような共通する1つのリニア移動軸11が用いられていることにより、例えば、基板搬送方向上流側にあるACFシート3の貼り付け動作を行うための第1移動領域R1に向かって、部品仮圧着動作を行うための第2移動領域R2を超えた位置をパネル基板1の第2受け渡し位置P3と設定し、この受け渡し位置P3に第2保持ステージ32を移動させ、第2保持アーム42から第2保持ステージへ32のパネル基板1の受け渡し動作を行うことができる。すなわち、パネル基板1の受け渡しのための搬送を、保持アームの移動のみに任せるのではなく、保持ステージと保持アームとを互いに近づくように移動させることで、パネル基板1の搬送に要する時間を短縮することができる。特に、リニア移動装置10では、ボールねじ機構(例えば、1000〜1500m/s)に比してその移動速度(例えば、1000〜4000m/s)が速いため、保持ステージを受け渡し位置に向けて移動させることで、搬送時間を短縮することができる。また、このような受け渡し位置は、上述したように様々な情報に基づいて決定する、あるいは変更して再設定することができ、効率的なパネル基板1の受け渡しを実現することができる。したがって、パネル基板1の受け渡しに要する時間の短縮化を図って、部品実装の生産性をさらに高めることができる。
なお、上記実施形態においては、部品実装ライン100がACF貼り付け装置20と部品仮圧着装置30とを備えて構成されるような場合を例として説明したが、このような場合に代えて、さらに部品本圧着装置が備えられるような場合であってもよい。
また、X軸方向移動装置10がリニア移動装置として構成されるような場合について説明したが、Y軸方向移動装置27、37などその他の移動装置もリニア移動装置として構成することもできる。
また、基板搬送装置40の移動部44が、第1、第2、第3搬送アーム41、42、43を個別に移動させるボールねじ移動機構として構成される場合であってもよく、あるいは、共通の1つのリニア移動軸を有するリニア移動装置として構成されるような場合であってもよい。基板搬送装置40がリニア移動装置として構成されるような場合にあっては、それぞれの受け渡し位置の設定の自由度をより高めることができ、さらに効率的なパネル基板1の搬送を実現することができる。
また、それぞれの保持ステージ22、32が、1枚のパネル基板1が保持されるような構造であるような場合について説明したが、複数枚のパネル基板1が1つの保持ステージに保持されるような構造を採用することもできる。
ここで、本実施形態の変形例にかかる部品実装ライン200の構成を示す模式平面図を図9に示す。
図9に示すように部品実装ライン200は、パネル基板1に対してACF貼り付け工程を行うACF貼り付け装置220と、ACFシート3が貼り付けられた状態のパネル基板1に対してTCP4等の部品の部品仮圧着工程を行う部品仮圧着装置230と、パネル基板1の長辺側及び短辺側の少なくともいずれか一方の辺側の端子部2に仮圧着されたTCP4を本圧着して実装する本圧着工程を行う本圧着装置240と、それぞれの装置間のパネル基板1の搬送を行う基板搬送装置250とを備えている。さらに、それぞれの装置には、パネル基板1を保持する2つの載置部を有する保持ステージが備えられており、各々のステージにおいて2枚のパネル基板1を同時に保持した状態にて、所定の工程を行うことが可能となっている。
ACF貼り付け装置220は、テープ供給部221よりテープ回収部222へ送り出されるテープ状のACFシート3を所定の長さに切断してパネル基板1の端子部2に貼り付ける2台の圧着ユニット223と、基板搬送装置250より搬送されるパネル基板1が移載されるとともにその保持を行い、保持されたパネル基板1の端子部2と圧着ユニット223との位置決めを行う基板保持ステージの一例である第1保持ステージ224を備えている。第1保持ステージ224は、X軸方向に配列された2台の載置部(保持部材)261、262を有しており、それぞれの載置部261、262に保持されたパネル基板1を図示X軸方向又はY軸方向に移動させる機能(XY移動機能)と、X軸方向及びY軸方向を含む平面(水平平面)内においてパネル基板1を回転させる機能(θ回転機能)と、Z軸方向にパネル基板1を昇降させる機能(昇降機能)とを有しており、このような機能によりパネル基板1の長辺側及び短辺側の端子部2をそれぞれの圧着ユニット223と位置合わせすることが可能となっている。また、ACF貼り付け装置220には、このような位置合わせを行うために、パネル基板1の端子部2の位置を認識する2台の認識カメラ226が備えられている。また、それぞれの圧着ユニット223によるACF貼付動作は、パネル基板1の端子部2がその下方側からバックアップツール225により支持された状態で行われる。
部品仮圧着装置230は、カセット内に収容された状態の複数のTCP4を供給するTCP供給カセット部(図示しない)と、TCP供給カセット部から供給されるTCP4を、ACFシート3を介してそれぞれの端子電極2aに仮圧着する複数の仮圧着ヘッド232と、パネル基板1が移載されるとともにその保持を行う2台の載置部261、262を有し、それぞれの載置部261、262に保持されたパネル基板1の端子部2と仮圧着ヘッド232との位置決めを行う第2保持ステージ233とを備えている。部品仮圧着装置230には、仮圧着ヘッド232が4台備えられており、それぞれの仮圧着ヘッド232が回転可能に同心円上に均等に配置され、円周上における図9の上方の位置であるTCP供給位置と、下方の位置である仮圧着位置とに順次それぞれの仮圧着ヘッド232が配置されるようないわゆるロータリー方式が採用されている。また、部品仮圧着装置230には、パネル基板1の端子部2及び仮圧着ヘッド232に吸着保持されたTCP4の位置を認識するための2台の認識カメラ234と、TCP供給位置にて仮圧着ヘッド232に吸着保持されるTCP4の保持姿勢を認識するためのプリセンタカメラ236とがさらに備えられている。なお、第2保持ステージ233は、XY移動機能、θ回転機能、及び昇降機能を有している。また、それぞれの仮圧着ヘッド232による部品仮圧着動作は、パネル基板1の端子部2がその下方側からバックアップツール235により支持された状態で行われる。
本圧着装置240は、パネル基板1の長辺側及び短辺側の端子部2にACFシート3を介して仮圧着された状態のTCP4を押圧しながら加熱することで、ACFシート3を介してそれぞれの端子電極2aにTCP4を本圧着接合、すなわち熱圧着(実装)する実装ヘッドの一例である複数の圧着ヘッド241と、移載されるパネル基板1を保持する2台の載置部261、262を有し、それぞれの載置部261、262に保持されたパネル基板1の端子部2に仮圧着されたそれぞれのTCP4とそれぞれの圧着ヘッド241との位置合わせを行う第3保持ステージ243を備えている。第3保持ステージ243は、XY移動機能、θ回転機能、及び昇降機能を有している。また、このような位置合わせを行うために、2枚のパネル基板1のそれぞれの位置の認識を行う2台の認識カメラ244が備えられている。なお、圧着ヘッド241による本圧着動作は、パネル基板1の端子部2がその下面側からバックアップツール242により支持された状態で行われる。
基板搬送装置250は、パネル基板1の下面を真空吸着手段(図示しない)により解除可能に吸着保持する第1保持アーム251、第2保持アーム252、第3保持アーム253、及び第4保持アーム254と、それぞれの保持アーム251〜254の昇降動作を行う昇降部(図示しない)と、それぞれの保持アーム251〜254及び昇降部を図示X軸方向に沿って移動させることで、パネル基板1の各装置間の搬送、例えば第2保持ステージから第3保持ステージへのパネル基板1の受け渡し等のパネル基板1の搬送を行う移動部255とを備えている。なお、それぞれの保持アーム251〜254は、同時に2枚のパネル基板1を吸着保持することが可能に構成されている。
また、図9に示すように、部品実装ライン200の基台上には、第1保持ステージ224、第2保持ステージ233、及び第3保持ステージ243を支持する共通のリニア移動軸211を有し、第1保持ステージ224のX軸方向沿いの進退移動、第2保持ステージ233のX軸方向沿いの進退移動、及び第3保持ステージ243のX軸方向沿いの進退移動を、互いに独立してリニア駆動により行うX軸方向リニア移動装置210が備えられている。
このように変形例にかかる部品実装ライン200において、X軸方向リニア移動装置210により、第1保持ステージ224、第2保持ステージ233、及び第3保持ステージ243を共通の1つのリニア移動軸211を用いて、個別にX軸方向に沿って移動させることができ、上記実施形態の部品実装ライン100と同様に、所望のパネル基板1の受け渡し位置にて、それぞれの保持アーム251〜254との間のパネル基板1の受け渡しを行うことができる。また、部品実装ライン200では、各装置にて、2つの載置部261、262を有する保持ステージが備えられているため、特に小さなサイズのパネル基板1の搬送効率をより高めることができる。
なお、共通の1つのリニア移動軸211は、パネル基板の受け渡しに悪影響を及ぼさなければ、複数のリニア移動軸として構成することもできる。また、2つの載置部は、図示Y軸方向に一体的に移動するだけでなく、2つの載置部をそれぞれ独立してY軸方向に移動させるような構成を採用することもできる。このような構成が採用されることにより、パネル基板の受け渡しのバリエーションとして、パネル基板1の2枚搬送、あるいは1枚搬送の組み合わせ搬送を実現することができ、さらに生産性を向上させることができる。
なお、上記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明の一の実施形態にかかる部品実装ラインにて取り扱われるパネル基板の外観図 本発明の一の実施形態にかかる部品実装ラインにて取り扱われるパネル基板の外観図(ACFシート貼付状態) 本発明の一の実施形態にかかる部品実装ラインにて取り扱われるパネル基板の外観図(TCP仮圧着状態) 本実施形態の部品実装ラインの模式平面図 本実施形態の部品実装ラインの模式側面図 部品仮圧着工程においてTCPが仮圧着された状態のパネル基板(サイズ大)の模式平面図 部品仮圧着装置においてパネル基板(サイズ大)に対してTCPが仮圧着されている状態を示す模式側面図 部品仮圧着工程においてTCPが仮圧着された状態のパネル基板(サイズ小)の模式平面図 部品仮圧着装置においてパネル基板(サイズ小)に対してTCPが仮圧着されている状態を示す模式側面図 本実施形態におけるパネル基板の受け渡し方法を説明する模式説明図であり、(A)はそれぞれの工程が完了したのち、保持アームにパネル基板が受け渡されている状態を示す図であり、(B)はそれぞれの受け渡し位置に保持アーム及び保持ステージの移動が行われている状態を示す図であり、(C)は受け渡し位置において保持アームから保持ステージにパネル基板が受け渡されている状態を示す図であり、(D)はそれぞれのパネル基板に対して次の工程が施されている状態を示す図である。 従来の部品実装ラインの外観を示す模式斜視図 従来の部品実装ラインにおいてボールねじ機構の配置を示す模式平面図 本実施形態の変形例にかかる部品実装ラインの模式平面図
符号の説明
1 パネル基板
2 端子部
2a 端子電極
3 ACFシート
4 TCP
10 X軸方向リニア移動装置
11 リニア移動軸
19 制御装置
20 ACF貼り付け装置
22 第1保持ステージ
24 バックアップツール
25 載置部
26 昇降装置
27 Y軸方向移動装置
28 圧着ユニット
30 部品仮圧着装置
32 第2保持ステージ
34 バックアップツール
35 載置部
36 昇降装置
37 Y軸方向移動装置
38 仮圧着ヘッド
40 基板搬送装置
41 第1保持アーム
42 第2保持アーム
43 第3保持アーム
44 移動部
100 部品実装ライン
P1 搬入位置
P2 第1受け渡し位置
P3 第2受け渡し位置
P4 搬出位置
R1 第1移動領域
R2 第2移動領域

Claims (3)

  1. 基板を保持する第1及び第2の基板保持ステージと、
    上記第1の基板保持ステージに保持された上記基板の縁部の部品実装領域に接合部材を配置する接合部材配置ヘッドと、
    上記第2の基板保持ステージに保持された上記基板の上記部品実装領域に上記接合部材を介して部品を配置する部品配置ヘッドと、
    上記接合部材を配置させる上記基板を、上記第1の基板保持ステージに移載する第1の基板移載装置と、
    上記接合部材を介して上記部品を配置させる上記基板を、上記第1の基板保持ステージから上記第2の基板保持ステージに移載する第2の基板移載装置と、
    少なくとも上記第1及び第2の基板保持ステージを支持する共通する1つのリニア移動軸を有し、上記リニア移動軸沿いに上記第1及び第2の基板保持ステージを互いに独立して移動させるリニア移動装置と、
    上記接合部材配置ヘッドによる上記接合部材の配置動作における上記リニア移動装置による上記第1の基板保持ステージの第1の移動領域の情報と、上記部品配置ヘッドによる上記部品の配置動作における上記リニア移動装置による上記第2の基板保持ステージの第2の移動領域の情報とを有し、上記第1の移動領域の情報に基づいて、上記第1の移動領域内にて上記接合部材の配置動作のための上記第1の基板保持ステージの移動制御を行うとともに、上記第2の移動領域の情報に基づいて、上記第2の移動領域内にて上記部品の配置動作のための上記第2の基板保持ステージの移動制御を行い、上記第1の移動領域側に向かって上記第2の移動領域を超えた位置を上記基板の受け渡し位置として設定し、上記受け渡し位置において上記第2の基板移載装置から上記第2の基板保持ステージへ上記基板を移載するように、上記リニア移動装置による上記受け渡し位置への上記第2の基板保持ステージの移動制御を行う制御装置とを備え、
    上記第2の基板移載装置は、
    上記基板を保持する保持部材と、
    上記第1の基板保持ステージから上記保持部材が上記基板を受け取る位置と、上記保持部材から上記第2の基板保持ステージへの上記基板の受け渡し位置との間で、上記リニア移動軸沿いの方向である上記基板の搬送方向に沿って、上記保持部材を移動させる保持部材移動装置とを備え、
    上記制御装置は、上記基板のサイズの情報、上記第1及び第2の基板保持ステージにて上記基板を保持する保持部材のサイズの情報、上記保持部材移動装置による上記第2の基板移載装置の上記保持部材の移動速度の情報、又は上記第1の基板保持ステージの位置情報に基づいて、上記基板の受け渡し位置を変更して設定する、部品実装装置。
  2. 基板を保持する第1及び第2の基板保持ステージと、
    上記第1の基板保持ステージに保持された上記基板の縁部の部品実装領域に接合部材を配置する接合部材配置工程を実施する接合部材配置ヘッドと、
    上記第2の基板保持ステージに保持された上記基板の上記部品実装領域に上記接合部材を介して部品を配置する部品配置工程を実施する部品配置ヘッドと、
    上記基板を保持する保持部材を有し、上記保持部材により保持された上記基板を上記第1の基板保持ステージから上記第2の基板保持ステージに移載する基板移載装置と、
    少なくとも上記第1及び第2の基板保持ステージを支持する共通する1つのリニア移動軸を有し、上記リニア移動軸沿いに上記第1及び第2の基板保持ステージを互いに独立して移動させるリニア移動装置と、
    第1の移動領域内にて上記第1の基板保持ステージを移動させながら上記接合部材配置工程を実施し、第2の移動領域内にて上記第2の基板保持ステージを移動させながら上記部品配置工程を実施するように、上記リニア移動装置による上記第1の基板保持ステージおよび上記第2の基板保持ステージの移動制御を行うとともに、上記第2の基板保持ステージが上記リニア移動軸沿いに上記第1の移動領域側に向かって上記第2の移動領域を超えた基板の受け渡し位置に移動され、上記第1の基板保持ステージより上記基板移載装置に上記基板を受け渡して、上記基板の受け渡し位置に上記基板を移動させた後、上記基板の受け渡し位置において、上記第1の基板保持ステージから上記第2の基板保持ステージへの上記基板の受け渡しが行われるように、上記基板移載装置による上記保持部材の移動制御、および、上記リニア移動装置による上記第1の基板保持ステージおよび上記第2の基板保持ステージの移動制御を行う制御装置とを備え、
    上記制御装置は、上記基板のサイズの情報、上記保持部材のサイズの情報、上記基板移載装置による上記保持部材の移動速度の情報、又は上記第1の基板保持ステージの位置情報に基づいて、上記基板の受け渡し位置を変更して設定する、部品実装装置。
  3. 第1の基板保持ステージにより保持された基板の縁部の部品実装領域に接合部材を配置する接合部材配置工程を、第1の移動領域内にて上記第1の基板保持ステージを移動させながら実施し、
    上記第1の基板保持ステージから第2の基板保持ステージへ上記基板を受け渡し、
    その後、上記第2の基板保持ステージにより保持された上記基板に上記接合部材を介して部品を配置する部品配置工程を、第2の移動領域内にて上記第2の基板保持ステージを移動させながら実施する部品実装方法であって、
    上記第1及び第2の基板保持ステージを共通する1つのリニア移動軸にて支持し、上記リニア移動軸沿いに上記第1及び第2の基板保持ステージを互いに独立して移動させるリニア移動装置により、上記第1の移動領域内における上記接合部材配置工程の実施のための上記第1の基板保持ステージの移動と、上記第2の移動領域内における上記部品配置工程の実施のための上記第2の基板保持ステージの移動が行われ、
    上記第1の基板保持ステージから上記第2の基板保持ステージへの上記基板の受け渡しは、上記リニア移動装置により上記第2の基板保持ステージが上記リニア移動軸沿いに上記第1の移動領域側に向かって上記第2の移動領域を超えた基板の受け渡し位置に移動されるとともに、上記第1の基板保持ステージより基板移載装置に上記基板を受け渡して保持部材により上記基板を保持し、上記保持部材により保持された状態の基板を上記基板の受け渡し位置に移動させた後、上記基板の受け渡し位置において行われ、
    上記基板のサイズの情報、上記保持部材のサイズの情報、上記基板移載装置による上記基板の移動速度の情報、又は上記第1の基板保持ステージの位置情報に基づいて、上記基板の受け渡し位置を設定した後、設定された上記基板の受け渡し位置にて上記基板の受け渡しを行う、部品実装方法。
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