JP2021022630A - 保持装置の製造方法および保持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】導通抵抗値が所望の値に近づくように調整する。【解決手段】保持装置の製造方法は、板状基礎部材を準備する工程を備える。板状基礎部材は、第1の表面と第2の表面とを有し、内部にヒータ電極が配置されると共に第2の表面側に一対の給電部が配置されている。板状基礎部材は、さらに、ヒータ電極に電気的に直列または並列に接続されると共に第2の表面側に露出するように配置された導電部であって、調整部を有する導電部を備える。保持装置の製造方法は、板状基礎部材の調整部の電気抵抗値を変更するための加工を施す工程を備える。【選択図】図4

Description

本明細書に開示される技術は、対象物を保持する保持装置の製造方法に関する。
例えば半導体素子を製造する際にウェハを保持する保持装置として、静電チャックが用いられる。静電チャックは、所定の方向(以下、「第1の方向」という)に略垂直な略平面状の表面(以下、「吸着面」という)を有するセラミックス部材と、セラミックス部材の内部に設けられたチャック電極とを備えており、チャック電極に電圧が印加されることにより発生する静電引力を利用して、セラミックス部材の吸着面にウェハを吸着して保持する。
静電チャックの吸着面に保持されたウェハの温度が所望の温度にならないと、ウェハに対する各処理(成膜、エッチング等)の精度が低下するおそれがあるため、静電チャックにはウェハの温度分布を制御する性能が求められる。そのため、セラミックス部材は、セラミックス部材の内部に配置され、抵抗発熱体により構成されたヒータ電極と、セラミックス部材の吸着面とは反対側の裏面側に配置され、ヒータ電極に電気的に接続された一対の給電部とを備える。電源から一対の給電部を介してヒータ電極に電圧が印加されると、ヒータ電極が発熱することによってセラミックス部材が加熱され、これにより、セラミックス部材の吸着面の温度分布の制御(ひいては、吸着面に保持されたウェハの温度分布の制御)が実現される。
従来、ウェハを保持する保持装置を製造する際に、板状のセラミックス焼結体の表面に抵抗発熱体(ヒータ電極)を形成した後、レーザー加工や機械加工によって抵抗発熱体の一部を除去することにより、ヒータ電極に電気的に接続される一対の給電部間の電気抵抗値である導通抵抗値を調整し、その後に、セラミックス焼結体における抵抗発熱体が形成された表面上にセラミックス成形体を積層し、セラミックス焼結体と抵抗発熱体とセラミックス成形体とを一体的に焼成する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−228633号公報
上記従来のセラミックス部材の製造方法では、導通抵抗値を調整するために、発熱抵抗体であるヒータ電極自体に加工が施される。このため、ヒータ電極の加工の際、例えば、ヒータ電極が断線したり、ヒータ電極への加工量に誤差が生じたりするなどの加工ミスに起因して保持装置の品質が低下するおそれがある。
なお、このような課題は、静電引力を利用してウェハを保持する静電チャックに限らず、板状部材を備え、板状部材の表面上に対象物を保持する保持装置一般の製造方法に共通の課題である。また、このような課題は、保持装置の製造段階に限らず、製造後の保持装置に関して導通抵抗値の調整を要する場合にも共通の課題である。なお、本明細書において、保持装置とは、対象物の吸着機能や固着機能を有する装置に限られず、対象物の吸着機能や固着機能を有さず、単に装置の表面上に載置された対象物を保持する装置を含むものとする。
本明細書では、上述した課題を解決することが可能な技術を開示する。
本明細書に開示される技術は、例えば、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本明細書に開示される保持装置の製造方法は、第1の方向に略垂直な略平面状の第1の表面と、前記第1の表面とは反対側の第2の表面と、を有する板状部材と、前記板状部材の内部に配置され、抵抗発熱体により構成されたヒータ電極と、前記板状部材の前記第2の表面側に配置され、前記ヒータ電極に電気的に接続された一対の給電部と、を備え、前記板状部材の前記第1の表面上に対象物を保持する保持装置の製造方法において、前記第1の表面と前記第2の表面とを有し、内部に前記ヒータ電極が配置されると共に前記第2の表面側に前記一対の給電部が配置された板状基礎部材であって、さらに、前記ヒータ電極に電気的に直列または並列に接続されると共に前記第2の表面側に露出するように配置された導電部であって、調整部を有する導電部を備える板状基礎部材を準備する工程と、前記板状基礎部材の前記調整部の電気抵抗値を変更するための加工を施す工程と、を備える。
まず、準備する板状基礎部材には、調整部を有する導電部が備えられている。この導電部は、ヒータ電極に電気的に直列または並列に接続されると共に、板状部材の第2の表面側に露出するように配置されている。このため、既に成形された板状基礎部材に対して、導電部の調整部に加工を施すことにより、ヒータ電極に電気的に接続された一対の給電部間の電気抵抗値である導通抵抗値を変更することができる。このように、本保持装置の製造方法によれば、導通抵抗値が所望の値に近づくように調整された板状部材を備える保持装置を製造することができる。
(2)上記保持装置の製造方法において、前記調整部は、電流の流れ方向に略垂直な第1の断面積が、前記ヒータ電極の電流の流れ方向に略垂直な第2の断面積より大きくてもよい。本保持装置の製造方法では、調整部の電流の流れ方向に略垂直な第1の断面積が、ヒータ電極の電流の流れ方向に略垂直な第2の断面積より大きい。このため、調整部は、例えばヒータ電極に比べて加工がしやすい。従って、本保持装置の製造方法によれば、導通抵抗値の調整のための加工ミスによる品質低下を抑制しつつ、導通抵抗値が所望の値に近づくように調整された板状部材を備える保持装置を製造することができる。
(3)上記保持装置の製造方法において、前記調整部は、複数の導線部が並列に接続された並列回路により構成されていてもよい。本保持装置の製造方法によれば、調整部は、複数の導線部が並列に接続された並列回路であるため、調整部が直列回路である場合に比べて、互いに離間して配置された複数の導線部に対して導線部単位で加工できるため、導通抵抗値の調整のための調整部の断線ミスによる品質低下を、より効果的に抑制することができる。
(4)上記保持装置の製造方法において、前記並列回路を構成する少なくとも2つの前記導線部のそれぞれの電流の流れ方向の断面積は互いに異なっていてもよい。本保持装置の製造方法によれば、並列回路を構成する複数の導線部のそれぞれの電流の流れ方向の断面積は互いに異なるため、導電抵抗値の現時点の値と所望の値とのギャップに応じて適切な導線部を選択して加工することにより、導通抵抗値の調整を効率良く行うことができる。
(5)上記保持装置の製造方法において、さらに、前記導電部の前記調整部の加工後に、前記板状部材の前記第2の表面のうち、少なくとも前記導電部を絶縁材料で覆う工程を備えてもよい。本保持装置の製造方法によれば、加工後の導電部を絶縁材料で覆うことにより、導電部が酸化したり、外部から異物が混入することを抑制することができる。
(6)本明細書に開示される保持装置は、第1の方向に略垂直な略平面状の第1の表面と、前記第1の表面とは反対側の第2の表面と、を有する板状部材と、前記板状部材の内部に配置され、抵抗発熱体により構成されたヒータ電極と、前記板状部材の前記第2の表面側に配置され、前記ヒータ電極に電気的に接続された一対の給電部と、第3の表面を有し、前記第3の表面が前記板状部材の前記第2の表面側に位置するように配置された、かつ、冷却機構を有するベース部材と、前記板状部材の前記第2の表面と前記ベース部材の前記第3の表面との間に配置され、前記板状部材と前記ベース部材とを接合する接合部と、を備え、前記板状部材の前記第1の表面上に対象物を保持する保持装置において、さらに、前記ヒータ電極に電気的に直列または並列に接続されると共に前記第2の表面側において前記接合部に覆われるように配置された導電部であって、調整部を有する導電部を備える。
本保持装置によれば、板状部材の第2の表面側に配置された導電部が有する調整部の加工により、導通抵抗値が所望の値に近づくように調整することが可能である。また、加工後には、導電部が接合部に覆われているため、導電部が酸化したり、外部から異物が混入することを抑制することができる。また、導電部が接合部を介してベース部材に近い位置に配置されているため、ベース部材による板状部材への冷却効果を向上させることができる。
(7)本明細書に開示される保持装置は、第1の方向に略垂直な略平面状の第1の表面と、前記第1の表面とは反対側の第2の表面と、を有する板状部材と、前記板状部材の内部に配置され、抵抗発熱体により構成されたヒータ電極と、前記板状部材の前記第2の表面側に配置され、前記ヒータ電極に電気的に接続された一対の給電部と、を備え、前記板状部材の前記第1の表面上に対象物を保持する保持装置において、さらに、前記ヒータ電極に電気的に直列または並列に接続されると共に、前記第2の表面側において絶縁材料に覆われるように配置された導電部であって、調整部を有する導電部を備える。
本保持装置によれば、板状部材の第2の表面側に配置された導電部が有する調整部の加工により、導通抵抗値が所望の値に近づくように調整することが可能である。また、導電部が絶縁材料に覆われているため、導電部が酸化したり、外部から異物が混入することを抑制することができる。
(8)上記保持装置において、前記調整部は、前記導電部の電流の流れ方向に略垂直な第1の断面積が、前記ヒータ電極の電流の流れ方向に略垂直な第2の断面積より大きい構成としてもよい。このため、調整部は、例えばヒータ電極に比べて加工がしやすい。従って、本保持装置によれば、導通抵抗値の調整のための加工ミスによる品質低下を抑制しつつ、導通抵抗値が所望の値に近づくように調整することができる。
(9)上記保持装置において、前記導電部の前記調整部と前記板状部材の前記第1の表面との距離は、前記給電部と前記板状部材の前記第1の表面との距離以上である構成としてもよい。本保持装置によれば、導電部の調整部と板状部材の第1の表面との距離が、給電部と板状部材の前記第1の表面との距離より短い構成に比べて、導電部の存在に起因してヒータ電極と板状部材の第1の表面との距離が確保できなくなることを抑制することができる。
なお、本明細書に開示される技術は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、保持装置、静電チャック、CVDヒータ等のヒータ装置、真空チャック、それらの製造方法等の形態で実現することが可能である。
第1実施形態における静電チャック100の外観構成を概略的に示す斜視図である。 第1実施形態における静電チャック100のXZ断面構成を概略的に示す説明図である。 第1実施形態における静電チャック100のXY断面構成を概略的に示す説明図である。 第1実施形態における静電チャック100のXY断面構成を概略的に示す説明図である。 第1実施形態における静電チャック100の製造方法を示すフローチャートである。 第2実施形態における加熱装置100aの外観構成を概略的に示す斜視図である。 第2実施形態における加熱装置100aのXZ断面構成を概略的に示す説明図である。 第2実施形態における加熱装置100aのXY断面構成を概略的に示す説明図である。
A.第1実施形態:
A−1.静電チャック100の構成:
図1は、第1実施形態における静電チャック100の外観構成を概略的に示す斜視図であり、図2は、第1実施形態における静電チャック100のXZ断面構成を概略的に示す説明図であり、図3および図4は、第1実施形態における静電チャック100のXY断面構成を概略的に示す説明図である。図2には、図4のII−IIの位置における静電チャック100のXZ断面構成が示されており、図3には、図2のIII−IIIの位置における静電チャック100のXY断面構成が示されており、図4には、図2のIV−IVの位置における静電チャック100のXY断面構成が示されている。各図には、方向を特定するための互いに直交するXYZ軸が示されている。本明細書では、便宜的に、Z軸正方向を上方向といい、Z軸負方向を下方向というものとするが、静電チャック100は実際にはそのような向きとは異なる向きで設置されてもよい。
静電チャック100は、対象物(例えばウェハW)を静電引力により吸着して保持する装置であり、例えば半導体製造装置の真空チャンバー内でウェハWを固定するために使用される。静電チャック100は、所定の配列方向(本実施形態では上下方向(Z軸方向))に並べて配置されたセラミックス部材10およびベース部材20を備える。セラミックス部材10とベース部材20とは、セラミックス部材10の下面S2(図2参照)とベース部材20の上面S3とが上記配列方向に対向するように配置される。
セラミックス部材10は、上述した配列方向(Z軸方向)に略直交する略円形平面状の上面(以下、「吸着面」という)S1を有する板状部材であり、セラミックス(例えば、アルミナや窒化アルミニウム等)により形成されている。セラミックス部材10の直径は例えば50mm〜500mm程度(通常は200mm〜350mm程度)であり、セラミックス部材10の厚さは例えば1mm〜10mm程度である。セラミックス部材10の吸着面S1は、特許請求の範囲における第1の表面に相当し、セラミックス部材10の下面S2は、特許請求の範囲における第2の表面に相当し、Z軸方向は、特許請求の範囲における第1の方向に相当する。また、本明細書では、Z軸方向に直交する方向を「面方向」という。
図2に示すように、セラミックス部材10の内部には、導電性材料(例えば、タングステン、モリブデン、白金等)により形成されたチャック電極40が配置されている。Z軸方向視でのチャック電極40の形状は、例えば略円形である。チャック電極40に電源(図示しない)から電圧が印加されると、静電引力が発生し、この静電引力によってウェハWがセラミックス部材10の吸着面S1に吸着固定される。
また、セラミックス部材10の内部には、セラミックス部材10の吸着面S1の温度分布の制御(すなわち、吸着面S1に保持されたウェハWの温度分布の制御)のための複数のヒータ電極50と、各ヒータ電極50への給電のための構成(ドライバ電極60,80等)とが配置されている。これらの構成については、後に詳述する。
ベース部材20は、例えばセラミックス部材10と同径の、または、セラミックス部材10より径が大きい円形平面の板状部材であり、例えば金属(アルミニウムやアルミニウム合金等)により形成されている。ベース部材20の直径は例えば220mm〜550mm程度(通常は220mm〜350mm)であり、ベース部材20の厚さは例えば20mm〜40mm程度である。
ベース部材20は、セラミックス部材10の下面S2とベース部材20の上面S3との間に配置された接着部30によって、セラミックス部材10に接合されている。接着部30は、例えばシリコーン系樹脂やアクリル系樹脂、エポキシ系樹脂等の接着材により構成されている。接着部30の厚さは、例えば0.1mm〜1mm程度である。ベース部材20の上面S3は、特許請求の範囲における第3の表面に相当し、接着部30は、特許請求の範囲における接合部に相当する。
ベース部材20の内部には冷媒流路21が形成されている。冷媒流路21に冷媒(例えば、フッ素系不活性液体や水等)が流されると、ベース部材20が冷却され、接着部30を介したベース部材20とセラミックス部材10との間の伝熱(熱引き)によりセラミックス部材10が冷却され、セラミックス部材10の吸着面S1に保持されたウェハWが冷却される。これにより、ウェハWの温度分布の制御が実現される。冷媒流路21は、特許請求の範囲における冷却機構に相当する。
A−2.ヒータ電極50等の構成:
上述したように、静電チャック100は、複数のヒータ電極50(より具体的には、第1のヒータ電極50A、第2のヒータ電極50B、第3のヒータ電極50C)を備える(図2および図3参照)。本実施形態では、複数のヒータ電極50は、Z軸方向において互いに同一の位置に配置されている。
図3に示すように、3つのヒータ電極50の内、第1のヒータ電極50Aは、Z軸方向視でセラミックス部材10における外周側の領域(以下「外周領域Za」という)に配置されており、第3のヒータ電極50Cは、Z軸方向視でセラミックス部材10における中心付近の領域(以下「中心領域Zc」という)に配置されており、第2のヒータ電極50Bは、Z軸方向視でセラミックス部材10における外周領域Zaと中心領域Zcとに挟まれた領域(以下「中間領域Zb」という)に配置されている。なお、セラミックス部材10における各領域(外周領域Za、中間領域Zb、中心領域Zc)は、セグメントとも呼ばれる。
各ヒータ電極50は、Z軸方向視で線状の抵抗発熱体であるヒータライン部51と、ヒータライン部51の両端部に接続された一対のヒータパッド部52とを有する。ヒータ電極50を構成するヒータライン部51およびヒータパッド部52は、導電性材料(例えば、タングステン、モリブデン、白金等)により形成されている。本実施形態では、Z軸方向視でのヒータライン部51の形状は、略円形または略螺旋状とされている。
次に、ヒータ電極50およびヒータ電極50への給電のための構成について詳述する。図2および図4に示すように、静電チャック100は、導電性材料により形成された略柱状の部材である複数の給電端子74(より具体的には、一対の第1の給電端子74A、一対の第2の給電端子74B、一対の第3の給電端子74C)を備える。
複数の給電端子74は、セラミックス部材10の下面S2側に配置されている(図4参照)。具体的には、図2に示すように、静電チャック100には、ベース部材20の下面S4からセラミックス部材10の内部に至る複数の端子用孔110が形成されている。各端子用孔110は、ベース部材20を上下方向に貫通する貫通孔22と、接着部30を上下方向に貫通する貫通孔32と、セラミックス部材10の下面S2側に形成された凹部13とが、互いに連通することにより構成された一体の孔である。
各端子用孔110には、各給電端子74が1本ずつ収容されている。また、各端子用孔110を構成するセラミックス部材10の凹部13の底面には、導電性材料により形成された給電電極73が配置されている。給電端子74の上端部分は、例えばろう付け等により給電電極73に接合されている。本実施形態では、複数の給電端子74は、Z軸方向視でセラミックス部材10の径方向においてセラミックス部材10の中心寄りの位置に配置されている(図4参照)。給電電極73は、特許請求の範囲における給電部に相当する。
3対の給電端子74(一対の第1の給電端子74A、一対の第2の給電端子74B、一対の第3の給電端子74C)は、それぞれ、3つのヒータ電極50(第1のヒータ電極50A、第2のヒータ電極50B、第3のヒータ電極50C)に対応しており、各対の給電端子74は、次述するドライバ電極60,80等を介して、対応するヒータ電極50に電気的に接続されている。
各ヒータ電極50と各対の給電端子74とを電気的に接続するためのドライバ電極60,80等の構成は次の通りである。まず、静電チャック100は、複数のドライバ電極60,80(より具体的には、3対の内部ドライバ電極60、2つの外部ドライバ電極80)を備える(図2および図4参照)。各ドライバ電極60,80は、面方向に平行な所定の形状の導体パターンであり、導電性材料(例えば、タングステン、モリブデン、白金等)により形成されている。本実施形態では、3対の内部ドライバ電極60は、セラミックス部材10の内部において、Z軸方向において互いに同一の位置に配置されている。また、2つの外部ドライバ電極80は、セラミックス部材10の下面S2側に露出するように配置されている。なお、ドライバ電極60,80は、下記の(1)および(2)の少なくとも一方を満たすという点で、ヒータ電極50と相違する。
(1)ドライバ電極60,80の電流が流れる方向に対して垂直方向の断面積は、ヒータ電極50の同様な断面積の5倍以上である。
(2)ヒータ電極50における、ドライバ電極60,80につながる一方のビアから他方のビアまでの間の抵抗は、ドライバ電極60,80における、ヒータ電極50につながるビアから給電端子74につながるビアまでの間の抵抗の5倍以上である。
図2から図4に示すように、一対の第1の内部ドライバ電極60Aと第1の外部ドライバ電極80Aとは、第1のヒータ電極50Aに対応している。すなわち、一方の第1の内部ドライバ電極60Aのうち、セラミックス部材10の外周側に位置する一端は、導電性材料により形成されたヒータ側ビア71を介して、第1のヒータ電極50Aの一方のヒータパッド部52に電気的に接続されている。該一方の第1の内部ドライバ電極60Aのうち、セラミックス部材10の中心側に位置する他端は、導電性材料により形成された給電側ビア72および給電電極73を介して、一対の第1の給電端子74Aの一方に電気的に接続されている。また、第1の外部ドライバ電極80Aのうち、セラミックス部材10の外周側に位置する一端は、ヒータ側ビア71を介して、第1のヒータ電極50Aの他方のヒータパッド部52に電気的に接続されている。該第1の外部ドライバ電極80Aのうち、セラミックス部材10の中心側に位置する他端は、導電性材料により形成された中継ビア75を介して、他方の第1の内部ドライバ電極60Aのうち、セラミックス部材10の外周側に位置する一端に電気的に接続されている。該他方の第1の内部ドライバ電極60Aのうち、セラミックス部材10の中心側に位置する他端は、給電側ビア72および給電電極73を介して、一対の第1の給電端子74Aの他方に電気的に接続されている。これにより、一対の第1の給電端子74Aは、第1のヒータ電極50Aに電気的に接続されている。
一対の第2の内部ドライバ電極60Bと第2の外部ドライバ電極80Bとは、第2のヒータ電極50Bに対応している。すなわち、一方の第2の内部ドライバ電極60Bのうち、セラミックス部材10の外周側に位置する一端は、ヒータ側ビア71を介して、第2のヒータ電極50Bの一方のヒータパッド部52に電気的に接続されている。該一方の第2の内部ドライバ電極60Bのうち、セラミックス部材10の中心側に位置する他端は、給電側ビア72および給電電極73を介して、一対の第2の給電端子74Bの一方に電気的に接続されている。また、第2の外部ドライバ電極80Bのうち、セラミックス部材10の外周側に位置する一端は、ヒータ側ビア71を介して、第2のヒータ電極50Bの他方のヒータパッド部52に電気的に接続されている。該第2の外部ドライバ電極80Bのうち、セラミックス部材10の中心側に位置する他端は、中継ビア75を介して、他方の第2の内部ドライバ電極60Bのうち、セラミックス部材10の外周側に位置する一端に電気的に接続されている。該他方の第2の内部ドライバ電極60Bのうち、セラミックス部材10の中心側に位置する他端は、給電側ビア72および給電電極73を介して、一対の第2の給電端子74Bの他方に電気的に接続されている。これにより、一対の第2の給電端子74Bは、第2のヒータ電極50Bに電気的に接続されている。
一対の第3の内部ドライバ電極60Cは、第3のヒータ電極50Cに対応している。すなわち、一方の第3の内部ドライバ電極60Cのうち、セラミックス部材10の外周側に位置する一端は、ヒータ側ビア71を介して、第3のヒータ電極50Cの一方のヒータパッド部52に電気的に接続されている。該一方の第3の内部ドライバ電極60Cのうち、セラミックス部材10の中心側に位置する他端は、給電側ビア72および給電電極73を介して、一対の第3の給電端子74Cの一方に電気的に接続されている。また、他方の第3の内部ドライバ電極60Cのうち、セラミックス部材10の中心側に位置する一端は、ヒータ側ビア71を介して、第3のヒータ電極50Cの他方のヒータパッド部52に電気的に接続されている。該他方の第3の内部ドライバ電極60Cのうち、セラミックス部材10の外周側に位置する他端は、給電側ビア72および給電電極73を介して、一対の第3の給電端子74Cの他方に電気的に接続されている。これにより、一対の第3の給電端子74Cは、第3のヒータ電極50Cに電気的に接続されている。
A−3.導通抵抗値を調整するための構成:
図4に示すように、各外部ドライバ電極80は、全体として線状である。また、外部ドライバ電極80は、複数(本実施形態では3つ)の線状の導線部81が並列に接続された並列回路により構成されている。1つの外部ドライバ電極80を構成する複数の導線部81のそれぞれの断面積の合計は、該外部ドライバ電極80に電気的に接続されているヒータ電極50の断面積より大きい。また、1つの外部ドライバ電極80を構成する複数の導線部81の全体の線幅(図4のD2参照)は、該外部ドライバ電極80に電気的に接続されているヒータ電極50の線幅(図3のD1参照)より大きい。ここで、ある部(導線部81等)の断面積とは、該ある部の電流の流れ方向(例えば、ある部に電気的に接続されている入力端子側のビアから出力端子側のビアまで、該ある部の形状に沿った軸方向)に略垂直な断面の面積であり、ある部の断面積が不均一である場合、ある部の最小断面積であることが好ましい。また、ある部(導線部81等)の線幅とは、上下方向(Z軸方向)視において、該ある部の電流の流れ方向に略垂直な方向の幅であり、ある部の線幅が不均一である場合、ある部の最小線幅であることが好ましい。複数の導線部81の全体の線幅とは、電流の流れ方向に略垂直な方向において、一方の端に位置する導線部の端から他方に位置する導線部の端までの距離である(以下、同じ)。なお、外部ドライバ電極80は、特許請求の範囲における導電部に相当し、並列回路(導線部81)は、導電部のうち、導通抵抗値を変更するために加工の対象とされる部分であり、特許請求の範囲における調整部に相当する。また、数の導線部81のそれぞれの断面積の合計は、特許請求の範囲における第1の断面積に相当し、ヒータ電極50の断面積は、特許請求の範囲における第2の断面積に相当する。
また、本実施形態では、1つの外部ドライバ電極80を構成する複数の導線部81の断面積は、互いに異なる。なお、3つの導線部81の断面積は、いずれもヒータ電極50の断面積より小さくてもよいが、少なくとも1つの導線部81の断面積がヒータ電極50の断面積より大きいことが好ましく、全ての導線部81の断面積がヒータ電極50の断面積より大きいことがより好ましい。
また、本実施形態では、1つの外部ドライバ電極80を構成する複数の導線部81の線幅は、互いに異なる。例えば、外部ドライバ電極80Aを構成する3つの導線部81について、1つの導線部81の線幅r2は、別の1つの導線部81の線幅r1より広く、さらに別の1つの導線部81の線幅r3より狭くなっている。なお、3つの導線部81の線幅は、いずれもヒータ電極50の線幅D1より狭くてもよいが、少なくとも1つの導線部81の線幅がヒータ電極50の線幅D1より広いことが好ましく、全ての導線部81の線幅がヒータ電極50の線幅D2より広いことがより好ましい。なお、本実施形態では、複数の導線部81の上下方向の厚さは、互いに略同じである。
図2に示すように、セラミックス部材10の下面S2に露出する外部ドライバ電極80の全体は、接着部30に覆われている。また、外部ドライバ電極80(導線部81)とセラミックス部材10の吸着面S1との上下方向の距離は、給電電極73とセラミックス部材10の吸着面S1との上下方向の距離以上である(具体的には、外部ドライバ電極80(導線部81)とセラミックス部材10の吸着面S1との上下方向の距離は、給電電極73とセラミックス部材10の吸着面S1との上下方向の距離より長い)。
A−4.静電チャック100の製造方法:
次に、静電チャック100の製造方法について説明する。図5は、本実施形態における静電チャック100の製造方法を示すフローチャートである。
図5に示すように、板状基礎部材を準備する(S110)。本実施形態では、板状基礎部材は、上述したセラミックス部材10と同一構成であるものとする。板状基礎部材は、例えば次のように作製することができる。すなわち、複数のセラミックスグリーンシート(例えばアルミナグリーンシート)を準備し、各セラミックスグリーンシートに、チャック電極40やヒータ電極50等を構成するためのメタライズインクの印刷等を行う。その後、複数のセラミックスグリーンシートを積層して熱圧着し、所定の円板形状にカットした上で焼成し、最後に研磨加工等を行うことにより、セラミックス部材10に対して、外部ドライバ電極80が形成されていない点が異なるセラミックス焼成体が作製される。そのセラミックス焼成体の表面に、外部ドライバ電極80を構成するためのメタラインズインクの印刷を行い、焼成し、その焼成後のメタライズ層に加工を施すことにより外部ドライバ電極80が形成される。これにより、板状基礎部材(セラミックス部材10)が作製される。なお、セラミックス焼成体の焼成前のセラミックスグリーンシート積層体の表面に、外部ドライバ電極80を構成するためのメタラインズインクの印刷を行い、積層体と該積層体の表面に印刷されたメタライズパターンとを同時焼成することにより、板状基礎部材を作製してもよい。
ここで、セラミックス部材10の製造工程における加工精度や加工条件の相違等の影響により、例えばヒータ電極50の線幅等に寸法誤差や寸法ばらつきが生じ、その結果、導通抵抗値が所定の規格範囲外となったり、複数のセラミックス部材10間で導通抵抗値のばらつきが大きくなったりすることがある。導通抵抗値が所定の規格範囲外になると、例えば、静電チャック100においてヒータ電極50を所定の発熱量で発熱させるために一対の給電電極73(給電端子74)に印加すべき電圧(または電流)の値が、静電チャック100の仕様範囲外となり、静電チャック100の品質低下につながるおそれがある。また、複数の静電チャック100間で導通抵抗値がばらつきと、品質が低く、出荷できない静電チャック100が増産されるおそれがある。
そこで、板状基礎部材の導通抵抗値を測定する(S120)。導通抵抗値は、ヒータ電極に電気的に接続された一対の給電電極73間の電気抵抗値(一対の給電電極73の一方から他方までの導電経路の合成抵抗値)である。本実施形態では、上述した一対の第1の給電端子74Aがそれぞれ接続される一対の給電電極73間の導通抵抗値と、一対の第2の給電端子74Bがそれぞれ接続される一対の給電電極73間の導通抵抗値と、一対の第3の給電端子74Cがそれぞれ接続される一対の給電電極73間の導通抵抗値と、をそれぞれ、例えばテスター等の公知の抵抗値測定器を用いて測定する。
次に、導通抵抗値の測定結果に基づき、板状基礎部材の外部ドライバ電極80の断面積を変更するための加工を施す(S130)。外部ドライバ電極80の断面積は、外部ドライバ電極80における電流の流れ方向に略直交する断面の面積である。なお、外部ドライバ電極80におけるヒータ側ビア71との接合部分と中継ビア75との接合部分との間の断面積が不均一である場合には、両接合部分間における最小の断面を変更するように加工することが好ましい。本実施形態では、例えば、外部ドライバ電極80を削る加工(例えば、外部ドライバ電極80の線幅を変更する加工、外部ドライバ電極80の厚さを変更する加工)を施すことにより導電抵抗値を増加させることができる。
また、外部ドライバ電極80は、互いに離間した複数の導線部81が並列接続された構成である(図4参照)。このため、本実施形態では、複数の導線部81のそれぞれに対して個別に加工を施しやすく、その結果、例えば外部ドライバ電極80が1本の導線部により形成された構成に比べて、外部ドライバ電極80の断線(ヒータ電極50の給電経路の断線)を抑制しつつ、導電抵抗値の調整を行うことができる。しかも、本実施形態では、外部ドライバ電極80を構成する複数の導線部81の断面積は、互いに異なるため、複数の導線部81のうち、加工を施す導線部81の選択パターンによって導電抵抗値の微小な調整を行うことができる。なお、例えば、外部ドライバ電極80に対して、コールドスプレー法(AD法)を用いて金属粉を溶射するなど、外部ドライバ電極80の断面積を増加させる加工を施してもよい。
次に、板状基礎部材(セラミックス部材10)に形成された給電電極73に、給電端子74を、例えばろう付けにより接合する(S140)。なお、給電端子74を給電電極73に接合する前に、給電電極73の表面にメッキ処理(例えば、ニッケルメッキ)を行ってもよい。
次に、セラミックス部材10とベース部材20とを接合する(S150)。具体的には、セラミックス部材10の下面S2とベース部材20の上面S3とを、接着剤を介して貼り合わせた状態で、接着剤を硬化させる硬化処理を行うことにより、接着部30を形成する。これにより、セラミックス部材10の下面S2に露出する外部ドライバ電極80の全体が、接着部30に覆われる。接着部30は、特許請求の範囲における絶縁材料に相当する。なお、セラミックス部材10とベース部材20との間に接着剤を配置する際には、上述した貫通孔310に対応する孔を設け、接着剤の硬化処理によってできる接着層300に貫通孔310が形成されるようにする。以上の工程により、上述した構成の静電チャック100の製造が完了する。
A−5.本実施形態の効果:
以上説明したように、本実施形態の静電チャック100の製造方法は、まず、準備する板状基礎部材には、調整部(複数の導線部81)を有する外部ドライバ電極80が備えられている。この外部ドライバ電極80は、ヒータ電極50に電気的に直列に接続されると共に、板状基礎部材の下面S2側に露出するように配置されている。このため、既に成形された板状基礎部材に対して、外部ドライバ電極80の調整部に加工を施すことにより、ヒータ電極50に電気的に接続された一対の給電電極73間の電気抵抗値である導通抵抗値を変更することができる。しかも、調整部の電流の流れ方向に略垂直な第1の断面積が、ヒータ電極50の電流の流れ方向に略垂直な第2の断面積より大きい。このため、調整部は、例えばヒータ電極50に比べて加工がしやすい。このように、本実施形態の製造方法によれば、導通抵抗値の調整のための加工ミスによる品質低下を抑制しつつ、導通抵抗値が所望の値に近づくように調整されたセラミックス部材10を備える静電チャック100を製造することができる。
また、本実施形態の製造方法によれば、調整部は、複数の導線部81が並列に接続された並列回路であるため、調整部が直列回路である場合に比べて、互いに離間して配置された複数の導線部81に対して導線部単位で加工できるため、導通抵抗値の調整のための調整部の断線ミスによる品質低下を、より効果的に抑制することができる。
また、本実施形態の製造方法によれば、並列回路を構成する複数の導線部81のそれぞれの電流の流れ方向の断面積は互いに異なるため、導電抵抗値の現時点の値と所望の値とのギャップに応じて適切な導線部81を選択して加工することにより、導通抵抗値の調整を効率良く行うことができる。
また、本実施形態の製造方法によれば、加工後の外部ドライバ電極80を接着部30で覆うことにより、外部ドライバ電極80が酸化したり、外部から異物が混入することを抑制することができる。
また、本実施形態の静電チャック100によれば、セラミックス部材10の下面S2側に配置された外部ドライバ電極80が有する調整部の加工により、導通抵抗値が所望の値に近づくように調整することが可能である。また、加工後には、外部ドライバ電極80が接着部30に覆われているため、外部ドライバ電極80が酸化したり、外部から異物が混入することを抑制することができる。また、セラミックスより導電性が高い導電性材料により形成された外部ドライバ電極80が接着部30を介してベース部材20に近い位置に配置されているため、ベース部材20によるセラミックス部材10への冷却効果を向上させることができる。
また、本実施形態では、外部ドライバ電極80とセラミックス部材10の吸着面S1との上下方向の距離は、給電電極73とセラミックス部材10の吸着面S1との上下方向の距離以上である。このため、外部ドライバ電極80とセラミックス部材10の吸着面S1との上下方向の距離が、給電電極73とセラミックス部材10の吸着面S1との上下方向の距離より短い構成に比べて、外部ドライバ電極80の存在に起因してヒータ電極50とセラミックス部材10の吸着面S1との距離が確保できなくなることを抑制することができる。
B.第2実施形態:
B−1.加熱装置100aの構成:
図6は、第2実施形態における加熱装置100aの外観構成を概略的に示す斜視図であり、図7は、第2実施形態における加熱装置100aのXZ断面構成を概略的に示す説明図であり、図8は、第2実施形態における加熱装置100aのXY断面構成を概略的に示す説明図である。図8には、図7のVIII−VIIIの位置における加熱装置100aのXZ断面構成が示されている。各図には、方向を特定するための互いに直交するXYZ軸が示されている。本明細書では、便宜的に、Z軸正方向を上方向といい、Z軸負方向を下方向というものとするが、加熱装置100aは実際にはそのような向きとは異なる向きで設置されてもよい。
加熱装置100aは、対象物(例えば、ウェハW)を保持しつつ所定の処理温度(例えば、400〜650℃程度)に加熱する装置であり、サセプタとも呼ばれる。加熱装置100aは、例えば、成膜装置(CVD成膜装置やスパッタリング成膜装置等)やエッチング装置(プラズマエッチング装置等)といった半導体製造装置の一部として使用される。
図6および図7に示すように、加熱装置100aは、保持体10aと柱状支持体20aとを備える。
保持体10aは、所定の方向(本実施形態では上下方向)に略直交する保持面S1aおよび裏面S2aを有する略円板状の部材である。保持体10aは、AlN(窒化アルミニウム)により形成されているセラミックス焼結体である。保持体10aの直径は、例えば150mm以上であり、保持体10aの厚さ(上下方向における長さ)は、例えば5mm以上である。上記所定の方向(上下方向)は、特許請求の範囲における第1の方向に相当し、保持体10aの保持面S1aは、特許請求の範囲における第1の表面に相当し、保持体10aの裏面S2aは、特許請求の範囲における第2の表面に相当する。
図7に示すように、保持体10aの内部には、保持体10aの保持面S1aの温度分布の制御(すなわち、保持面S1aに保持されたウェハWの温度分布の制御)のための複数のヒータ電極50aと、各ヒータ電極50aへの給電のための構成(ドライバ電極60a,80a等)とが配置されている。これらの構成については、後に詳述する。
柱状支持体20aは、上記所定の方向(上下方向)に延びる略円柱状部材であり、柱状支持体20aの上面S3aから下面S4aまで上下方向に貫通する電極用貫通孔22aが形成されている。柱状支持体20aは、例えばAlNやAl(アルミナ)を主成分とするセラミックスにより形成されている。なお、ここでいう主成分とは、含有割合(重量割合)の最も多い成分を意味する。柱状支持体20aの外径は、保持体10aの外径より小さく、具体的には、例えば30mm以上、90mm以下程度であり、柱状支持体20aの高さ(上下方向における長さ)は、例えば100mm以上、300mm以下程度である。
保持体10aと柱状支持体20aとは、保持体10aの裏面S2aと柱状支持体20aの上面S3aとが上下方向に対向するように配置されている。柱状支持体20aは、保持体10aの裏面S2aの中心部付近に、公知の接合材料により形成された接合層30aを介して接合されている。図3に示すように、本実施形態では、上下方向(Z軸方向)視で、柱状支持体20aの外縁は全周にわたって保持体10aの外縁の内側に位置している。柱状支持体20aの上面S3aは、特許請求の範囲における第3の表面に相当し、接合層30aは、特許請求の範囲における接合部に相当する。
B−2.ヒータ電極50a等の構成:
上述したように、加熱装置100aは、複数のヒータ電極50a(より具体的には、第1のヒータ電極51a、第2のヒータ電極52a)を備える(図2参照)。本実施形態では、複数のヒータ電極50aは、Z軸方向において互いに同一の位置に配置されている。
第1のヒータ電極51aは、Z軸方向視でセラミックス部材10における中心を通る仮想直線(図示しない)によって分割された一対の半円領域のうち、一方側の半円領域に配置されており、第2のヒータ電極52aは、他方側の半円領域に配置されている。各ヒータ電極50aは、導電性材料(例えば、タングステン、モリブデン、白金等)により形成されている。本実施形態では、Z軸方向視でのヒータ電極50aの形状は、略円形または略螺旋状とされている。
次に、ヒータ電極50aおよびヒータ電極50aへの給電のための構成について詳述する。図7に示すように、柱状支持体20aの電極用貫通孔22a内には、複数の給電端子74a(より具体的には、一対の第1の給電端子76a、一対の第2の給電端子77a)が収容されている。各給電端子74aは、略円柱状の導電性部材であり、例えばニッケルにより形成されている。
保持体10aの裏面S2aのうち、上下方向視で柱状支持体20aに囲まれる領域内には、導電性材料により形成された給電電極73aが配置されている。給電端子74aの上端部分は、例えば金属ろう材56a(例えば金ろう材)等により給電電極73aに接合されている。給電電極73aは、特許請求の範囲における給電部に相当する。
2対の給電端子74a(一対の第1の給電端子76a、一対の第2の給電端子77a)は、それぞれ、2つのヒータ電極50a(第1のヒータ電極51a、第2のヒータ電極52a)に対応しており、各対の給電端子74aは、次述するドライバ電極60a,80a等を介して、対応するヒータ電極50aに電気的に接続されている。
各ヒータ電極50aと各対の給電端子74aとを電気的に接続するためのドライバ電極60a,80a等の構成は次の通りである。まず、加熱装置100aは、複数のドライバ電極60a,80a(より具体的には、2対の内部ドライバ電極60a、2つの外部ドライバ電極80a)を備える(図7および図8参照)。各ドライバ電極60a,80aは、面方向に平行な所定の形状の導体パターンであり、導電性材料(例えば、タングステン、モリブデン、白金等)により形成されている。本実施形態では、2対の内部ドライバ電極60aは、保持体10aの内部において、Z軸方向において互いに同一の位置に配置されている。また、2つの外部ドライバ電極80aは、保持体10aの裏面S2a側に露出するように配置されている。
図7および図8に示すように、一対の第1の内部ドライバ電極61a(図7では一方のみ図示)と第1の外部ドライバ電極81aとは、第1のヒータ電極51aに対応している。すなわち、第1の外部ドライバ電極81aのうち、保持体10aの外周側に位置する一端は、導電性材料により形成されたヒータ側ビア71aを介して、第1のヒータ電極51aの一端に電気的に接続されている。該第1の外部ドライバ電極81aのうち、保持体10aの中心側に位置する他端は、導電性材料により形成された中継ビア75aを介して、一方の第1の内部ドライバ電極61aの一端に電気的に接続されている。該一方の第1の内部ドライバ電極61aの他端は、導電性材料により形成された給電側ビア72aおよび給電電極73aを介して、一対の第1の給電端子76aの一方に電気的に接続されている。また、他方の第1の内部ドライバ電極61a(図示しない)の一端は、ヒータ側ビア71aを介して、第1のヒータ電極51aの他端に電気的に接続されており、該他方の第1の内部ドライバ電極61aの他端は、給電側ビア72aおよび給電電極73aを介して、一対の第1の給電端子76aの他方に電気的に接続されている。
また、一対の第2の内部ドライバ電極62a(図7では一方のみ図示)と第2の外部ドライバ電極82aとは、第2のヒータ電極52aに対応している。すなわち、第2の外部ドライバ電極82aのうち、保持体10aの外周側に位置する一端は、ヒータ側ビア71aを介して、第2のヒータ電極52aの一端に電気的に接続されている。該第2の外部ドライバ電極82aのうち、保持体10aの中心側に位置する他端は、中継ビア75aを介して、一方の第2の内部ドライバ電極62aの一端に電気的に接続されている。該一方の第2の内部ドライバ電極62aの他端は、給電側ビア72aおよび給電電極73aを介して、一対の第2の給電端子77aの一方に電気的に接続されている。また、他方の第2の内部ドライバ電極62a(図示しない)の一端は、ヒータ側ビア71aを介して、第2のヒータ電極52aの他端に電気的に接続されており、該他方の第2の内部ドライバ電極62aの他端は、給電側ビア72aおよび給電電極73aを介して、一対の第2の給電端子77aの他方に電気的に接続されている。
B−3.導通抵抗値を調整するための構成:
図8に示すように、各外部ドライバ電極80aは、全体として面方向に広がった層状である。各外部ドライバ電極80aには、ヒータ側ビア71aとの接合部分と中継ビア75aとの接合部分との間に介在する切り抜き部84aが形成されている。具体的には、切り抜き部84aは、ヒータ側ビア71aとの接合部分と中継ビア75aとの接合部分との間を横断するように伸びているスリットであり、該スリットの一端が外部ドライバ電極80aの周縁に達している。このため、切り抜き部84aの閉塞端側の長さを変更することにより、ヒータ側ビア71aとの接合部分と中継ビア75aとの接合部分との間の導電経路の長さが変わり、それに伴って、両接合部分間の電気抵抗値を変更することができる。
また、図7に示すように、保持体10aの裏面S2aに露出する外部ドライバ電極80aの全体は、絶縁膜90に覆われている(図8では省略)。絶縁膜90は、絶縁材料(例えば樹脂や、保持体10aと同じセラミックス材料)により形成されている。絶縁膜90は、特許請求の範囲における絶縁材料に相当する。
B−4.本実施形態の効果:
以上説明したように、本実施形態の加熱装置100aにおいても、保持体10aの裏面S2aに露出する外部ドライバ電極80aに加工を施すことにより、導通抵抗値の調整のための加工ミスによる品質低下を抑制しつつ、導通抵抗値が所望の値に近づくように調整された保持体10aを備える加熱装置100aを製造することができる。また、加工後には、外部ドライバ電極80aが絶縁膜90に覆われているため、外部ドライバ電極80aが酸化したり、外部から異物が混入することを抑制することができる。
C.変形例:
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
上記第1実施形態における静電チャック100の構成は、あくまで一例であり、種々変形可能である。例えば、上記第1実施形態におけるヒータ電極50の個数や、各ヒータ電極50の形状、セラミックス部材10における各ヒータ電極50の配置は、あくまで一例であり、種々変形可能である。例えば、上記第1実施形態の静電チャック100は、3つのヒータ電極50を備えるが、静電チャック100が備えるヒータ電極50の個数は、1つであってもよいし、2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。また、上記第1実施形態では、静電チャック100が備える複数のヒータ電極50がZ軸方向において互いに同一の位置に配置されているが、静電チャック100が、Z軸方向において互いに位置の異なる複数のヒータ電極50を備えていてもよい。
上記第1実施形態では、ベース部材20に冷媒流路21が形成されているが、必ずしもベース部材20に冷媒流路21が形成されている必要はなく、ベース部材20にペルチェ素子等の他の冷却機構が備えられていてもよい。
上記各実施形態では、給電部として、平板状の給電電極73,73aを例示したが、給電部は、例えば略柱状の導電性部材であってもよい。
また、上記各実施形態におけるドライバ電極60,80,60a,80aの個数や、各ドライバ電極60,80,60a,80aの形状、セラミックス部材10や保持体10aにおける各ドライバ電極60,80,60a,80aの配置は、あくまで一例であり、種々変形可能である。例えば、上記各実施形態において、複数の内部ドライバ電極60,60aのうちの少なくとも2つは、上下方向において互いに異なる位置に配置されていてもよい。
また、上記第1実施形態では、導電部として、ヒータ電極50に直列に接続された外部ドライバ電極80を例示したが、ヒータ電極50に並列に接続された導電部であってもよく、この構成では、仮に加工により導電部が断線してもヒータ電極の給電経路が確保される。ただし、上記第1実施形態では、外部ドライバ電極80は、ヒータ電極50に直列に接続されているが、複数の導線部81が並列に接続された並列回路により構成されているため、加工による外部ドライバ電極80の断線によりヒータ電極50の給電経路が切断されるリスクを低減できる。また、導電部は、並列回路に限られない。例えば、上記第1実施形態において、外部ドライバ電極80は、1つの導線部により構成されていてもよい。さらに、調整部(導線部81)の線幅は、ヒータ電極の線幅以下であるが、調整部(導線部81)の厚さは、ヒータ電極の厚さより厚くてもよい。
さらに、調整部(導線部81)の電流の流れ方向に略垂直な第1の断面積は、ヒータ電極50の電流の流れ方向に略垂直な第2の断面積と同じであってもよいし、該第2の断面積より小さくてもよい。特に、調整部(導線部81)がヒータ電極50に並列に接続された構成では、加工により調整部が断線してもヒータ電極の給電経路が確保されるため、調整部の第1の断面積がヒータ電極50の第2の断面積以下であっても、調整部の加工によるリスクは小さい。
また、上記各実施形態において、各ビアは、単数のビアにより構成されてもよいし、複数のビアのグループにより構成されてもよい。また、上記各実施形態において、各ビアは、ビア部分のみからなる単層構成であってもよいし、複数層構成(例えば、ビア部分とパッド部分とビア部分とが積層された構成)であってもよい。
また、上記実施形態では、セラミックス部材10の内部に1つのチャック電極40が設けられた単極方式が採用されているが、セラミックス部材10の内部に一対のチャック電極40が設けられた双極方式が採用されてもよい。また、上記実施形態の静電チャック100における各部材を形成する材料は、あくまで例示であり、各部材が他の材料により形成されてもよい。
また、上記各実施形態における製造方法は、あくまで一例であり、種々変形可能である。例えば、上記第1実施形態において、板状基礎部材は、上述したセラミックス部材10と異なる構成であってもよい。例えば、板状基礎部材は、外部ドライバ電極80に対して導線部81同士の間のスリットが形成される前の導電層が形成されたものであり、該導電層にスリットを形成することにより、導通抵抗値を調整してもよい。また、セラミックス部材10とベース部材20とを接合した後に(S150)、給電電極73に給電端子74を接合してもよい(S140)。
上記第2実施形態において、当初は、外部ドライバ電極80aに切り抜き部84aが形成されていない構成であってもよい。また、切り抜き部84aは、スリットの両端が外部ドライバ電極80aの周縁に達していなくてもよい。また、切り抜き部84aは、スリット以外の形状であってもよい。
上記各実施形態の静電チャック100、加熱装置100aにおける各部材の形成材料は、あくまで一例であり、任意に変更可能である。例えば、上記各実施形態では、板状部材として、セラミックス部材10や保持体10aを例示したが、板状部材は、セラミックス以外の材料(例えば、樹脂材料)により形成された部材であってもよい。
上記第1実施形態において、外部ドライバ電極80にスリットを形成する加工を施すことにより、外部ドライバ電極80における導電経路を変更することにより、外部ドライバ電極80の電気抵抗値を変更してもよい。また、上記第2実施形態において、外部ドライバ電極80aの幅や厚さを変更する加工を施すことにより、外部ドライバ電極80aの電気抵抗値を変更してもよい。
また、本発明は、静電チャック100や加熱装置100aに限らず、板状部材と、板状部材の内部に配置されたヒータ電極と、ヒータ電極に電気的に接続された一対の給電部とを備え、板状部材の表面上に対象物を保持する他の保持装置(例えば、真空チャック等)にも同様に適用可能である。
10:セラミックス部材 10a:保持体 13:凹部 20:ベース部材 20a:柱状支持体 21:冷媒流路 22:貫通孔 22a:電極用貫通孔 30:接着部 30a:接合層 32:貫通孔 40:チャック電極 50,50a:ヒータ電極 51:ヒータライン部 52:ヒータパッド部 56a:金属ろう材 60,60a:内部ドライバ電極 71,71a:ヒータ側ビア 72,72a:給電側ビア 73,73a:給電電極 74,74a:給電端子 75,75a:中継ビア 80,80a:外部ドライバ電極 81:導線部 84a:切り抜き部 90:絶縁膜 100:静電チャック 100a:加熱装置 110:端子用孔 300:接着層 310:貫通孔 D1:線幅 D2:線幅 S1:吸着面 S1a:保持面 S2:下面 S2a:裏面 W:ウェハ

Claims (9)

  1. 第1の方向に略垂直な略平面状の第1の表面と、前記第1の表面とは反対側の第2の表面と、を有する板状部材と、前記板状部材の内部に配置され、抵抗発熱体により構成されたヒータ電極と、前記板状部材の前記第2の表面側に配置され、前記ヒータ電極に電気的に接続された一対の給電部と、を備え、前記板状部材の前記第1の表面上に対象物を保持する保持装置の製造方法において、
    前記第1の表面と前記第2の表面とを有し、内部に前記ヒータ電極が配置されると共に前記第2の表面側に前記一対の給電部が配置された板状基礎部材であって、さらに、前記ヒータ電極に電気的に直列または並列に接続されると共に前記第2の表面側に露出するように配置された導電部であって、調整部を有する導電部を備える板状基礎部材を準備する工程と、
    前記板状基礎部材の前記調整部の電気抵抗値を変更するための加工を施す工程と、
    を備える、
    ことを特徴とする保持装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載の保持装置の製造方法において、
    前記調整部は、電流の流れ方向に略垂直な第1の断面積が、前記ヒータ電極の電流の流れ方向に略垂直な第2の断面積より大きい、
    ことを特徴とする保持装置の製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の保持装置の製造方法において、
    前記調整部は、複数の導線部が並列に接続された並列回路により構成されている、
    ことを特徴とする保持装置の製造方法。
  4. 請求項3に記載の保持装置の製造方法において、
    前記並列回路を構成する少なくとも2つの前記導線部のそれぞれの電流の流れ方向の断面積は互いに異なる、
    ことを特徴とする保持装置の製造方法。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の保持装置の製造方法において、さらに、
    前記導電部の前記調整部の加工後に、前記板状部材の前記第2の表面のうち、少なくとも前記導電部を絶縁材料で覆う工程を備える、
    ことを特徴とする保持装置の製造方法。
  6. 第1の方向に略垂直な略平面状の第1の表面と、前記第1の表面とは反対側の第2の表面と、を有する板状部材と、
    前記板状部材の内部に配置され、抵抗発熱体により構成されたヒータ電極と、
    前記板状部材の前記第2の表面側に配置され、前記ヒータ電極に電気的に接続された一対の給電部と、
    第3の表面を有し、前記第3の表面が前記板状部材の前記第2の表面側に位置するように配置された、かつ、冷却機構を有するベース部材と、
    前記板状部材の前記第2の表面と前記ベース部材の前記第3の表面との間に配置され、前記板状部材と前記ベース部材とを接合する接合部と、
    を備え、前記板状部材の前記第1の表面上に対象物を保持する保持装置において、さらに、
    前記ヒータ電極に電気的に直列または並列に接続されると共に前記第2の表面側において前記接合部に覆われるように配置された導電部であって、調整部を有する導電部を備える、
    ことを特徴とする保持装置。
  7. 第1の方向に略垂直な略平面状の第1の表面と、前記第1の表面とは反対側の第2の表面と、を有する板状部材と、
    前記板状部材の内部に配置され、抵抗発熱体により構成されたヒータ電極と、
    前記板状部材の前記第2の表面側に配置され、前記ヒータ電極に電気的に接続された一対の給電部と、
    を備え、前記板状部材の前記第1の表面上に対象物を保持する保持装置において、さらに、
    前記ヒータ電極に電気的に直列または並列に接続されると共に前記第2の表面側において絶縁材料に覆われるように配置された導電部であって、調整部を有する導電部を備える、
    ことを特徴とする保持装置。
  8. 請求項6または請求項7に記載の保持装置の製造方法において、
    前記調整部は、前記導電部の電流の流れ方向に略垂直な第1の断面積が、前記ヒータ電極の電流の流れ方向に略垂直な第2の断面積より大きい、
    ことを特徴とする保持装置。
  9. 請求項6から請求項8までのいずれか一項に記載の保持装置の製造方法において、
    前記導電部の前記調整部と前記板状部材の前記第1の表面との距離は、前記給電部と前記板状部材の前記第1の表面との距離以上である、
    ことを特徴とする保持装置。
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