JP2021022070A - 情報処理方法、情報処理装置及びプログラム - Google Patents

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毅司 小室
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Abstract

【課題】TBMにおいて作業者間で共有される情報に偏りが生じることを抑制できる情報処理方法、情報処理装置及びプログラムを提供する。【解決手段】情報処理方法は、端末装置(作業者端末)を通じて、作業現場に関する作業現場情報を受け付ける。コンピュータ(サーバ)は、受け付けた作業現場情報と、過去の作業現場に関する過去事例情報とに基づいて、受け付けた作業現場と類似する過去の作業現場を特定する。そして、コンピュータは、特定した過去の作業現場に関する過去事例情報を端末装置へ出力する。【選択図】図5

Description

本開示は、情報処理方法、情報処理装置及びプログラムに関する。
建設現場及び工事現場等、各種の作業を行う作業現場では、例えば作業に取り掛かる前、作業内容の切替時、休憩等で中断していた作業の再開時等に、TBM(Tool Box Meeting)と呼ばれるミーティングを行い、作業内容の確認及び作業に関する注意事項の確認等が行われている。このようなTBMを行うことにより、これから開始する作業に関する危険要因の内容及び注意事項を再確認し、事故発生を防止している。特許文献1では、作業現場にいない管理者が作業現場の状況を作業現場に設置されたIPカメラによって見ることができると共に、管理者のPCと作業者の携帯端末とを用いて相互に通信することにより、管理者が作業現場で行われているミーティングの状況を把握できるシステムが提案されている。
特開2010−211317号公報
特許文献1に開示されたシステムでは、管理者の管理下において事前ミーティングを確実に行うことができる。しかし、事前ミーティングでの確認事項は一般的な内容であり、作業内容に応じた具体的な内容ではない。またTBMは、作業現場において作業経験者が経験によって得た情報(危険要因の内容及び注意事項等)を経験の少ない作業者と共有することを目的として行われることが多い。よって、作業現場にいる作業者の経験内容によって、TBMの内容に偏りが生じる虞がある。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、TBMにおいて作業者間で共有される情報に偏りが生じることを抑制できる情報処理方法等を提供することにある。
本開示の一態様に係る情報処理方法は、端末装置を通じて、作業現場に関する作業現場情報を受け付け、受け付けた前記作業現場情報と、過去の作業現場に関する過去事例情報とに基づいて、前記作業現場と類似する過去の作業現場を特定し、特定した前記過去の作業現場に関する過去事例情報を前記端末装置へ出力する処理をコンピュータが実行する。
本開示にあっては、作業者の経験内容に偏りがある場合であっても、TBMにおいて作業者間で共有される情報に偏りが生じることを抑制できる。
事例提示システムの構成例を示す模式図である。 事例提示システムの構成例を示すブロック図である。 過去事例学習済みモデルの構成例を示す模式図である。 過去事例DBの構成例を示す模式図である。 過去事例の提示処理手順の一例を示すフローチャートである。 過去事例の提示処理手順の一例を示すフローチャートである。 作業者端末における画面例を示す模式図である。 作業者端末における画面例を示す模式図である。 過去事例の提示処理を説明するための模式図である。 作業者端末における画面例を示す模式図である。 実施形態2の事例提示システムの構成例を示す模式図である。 設計担当者端末の構成例を示すブロック図である。 実施形態2の過去事例の提示処理手順の一例を示すフローチャートである。 設計担当者端末における画面例を示す模式図である。 実施形態2の過去事例の提示処理手順の他の例を示すフローチャートである。 設計担当者端末における画面例を示す模式図である。 実施形態3の事例提示システムの構成例を示す模式図である。 付託担当者端末の構成例を示すブロック図である。 実施形態3の過去事例の提示処理手順の一例を示すフローチャートである。 付託担当者端末における画面例を示す模式図である。 実施形態4の事例提示システムを説明するための模式図である。
以下に、本開示の情報処理方法、情報処理装置及びプログラムについて、その実施形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施形態1)
作業現場の状況に応じて過去の作業現場に関する過去事例情報を、ニューラルネットワーク(学習済みモデル)を用いて抽出して提示する事例提示システムについて説明する。図1は、事例提示システムの構成例を示す模式図である。本実施形態の事例提示システム100は、サーバ10(情報処理装置)及び作業者端末20を含み、サーバ10及び作業者端末20はインターネット等のネットワークNを介して通信接続されている。サーバ10は、種々の情報処理、情報の送受信が可能な情報処理装置であり、例えばサーバコンピュータ又はパーソナルコンピュータ等である。サーバ10は、複数台設けられてもよいし、1台のサーバ装置内に設けられた複数の仮想マシンによって実現されてもよいし、クラウドサーバを用いて実現されてもよい。サーバ10は、作業内容及び作業環境等の作業現場に関する情報(作業現場情報)を作業者端末20から取得する処理、作業現場情報に基づいて、この作業現場と類似する過去の作業現場を特定する処理、過去の作業現場に関する情報(過去事例情報)を作業者端末20へ提供(提示)する処理等、種々の情報処理を行う。作業者端末20は、建設現場及び工事現場等の作業現場で作業する作業者が使用する端末であり、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、スマートフォン等である。作業者端末20は、作業現場情報をサーバ10へ送信する処理、作業現場情報に係る作業現場と類似する過去の作業現場の過去事例情報をサーバ10から取得する処理等、種々の情報処理を行う。
図2は、事例提示システム100の構成例を示すブロック図である。作業者端末20は、制御部21、記憶部22、通信部23、入力部24、表示部25、カメラ26等を含み、これらの各部はバスを介して相互に接続されている。制御部21は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)又はGPU(Graphics Processing Unit)等の1又は複数のプロセッサを含む。制御部21は、記憶部22に記憶してある制御プログラム22Pを適宜実行することにより、作業者端末20が行うべき種々の情報処理、制御処理等を行う。記憶部22は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等を含む。記憶部22は、制御部21が実行する制御プログラム22P及び制御プログラム22Pの実行に必要な各種のデータ等を予め記憶している。また記憶部22は、制御部21が制御プログラム22Pを実行する際に発生するデータ等を一時的に記憶する。また記憶部22は、作業者が行う作業に関する情報が記載された作業指示書22aを記憶する。作業指示書22aは、例えば図3に示すように、作業内容に関する情報(作業情報)が記載された文書ファイルである。作業指示書22aは、例えばTBMの開始前にネットワークN経由で所定のサーバからダウンロードされて、又は入力部24を介して入力されて記憶部22に記憶される。
通信部23は、無線通信又は有線通信によってネットワークNに接続するためのインタフェースであり、ネットワークNを介して外部装置との間で情報の送受信を行う。入力部24は、ユーザによる操作入力を受け付け、操作内容に対応した制御信号を制御部21へ送出する。表示部25は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等であり、制御部21からの指示に従って各種の情報を表示する。入力部24及び表示部25は一体として構成されたタッチパネルであってもよい。カメラ26は、レンズ及び撮像素子等を有し、レンズを介して被写体像の画像データを取得する。
サーバ10は、制御部11、記憶部12、通信部13、入力部14、表示部15、読み取り部16等を含み、これらの各部はバスを介して相互に接続されている。制御部11は、CPU、MPU又はGPU等の1又は複数のプロセッサを含む。制御部11は、記憶部12に記憶してある制御プログラム12Pを適宜実行することにより、本開示の情報処理装置が行うべき種々の情報処理、制御処理等をサーバ10に行わせる。
記憶部12は、RAM、フラッシュメモリ、ハードディスク、SSD等を含む。記憶部12は、制御部11が実行する制御プログラム12P及び制御プログラム12Pの実行に必要な各種のデータ等を予め記憶している。また記憶部12は、制御部11が制御プログラム12Pを実行する際に発生するデータ等を一時的に記憶する。また記憶部12は、例えばディープラーニングによって構築された学習済みモデルである過去事例学習済みモデル12aを記憶している。過去事例学習済みモデル12aは、過去の作業内容及び作業環境等の作業現場に関する情報(過去事例情報)が記載された文書ファイルが入力された場合に、入力された文書ファイル(過去事例情報)の特徴量を示すベクトルを出力するように学習された学習済みモデルである。学習済みモデルは、入力値に対して所定の演算を行い、演算結果を出力するものであり、記憶部12には、この演算を規定する関数の係数及び閾値等のデータが、過去事例学習済みモデル12aとして記憶される。また記憶部12は、後述する過去事例DB12bを記憶する。なお、過去事例DB12bは、サーバ10に接続された外部記憶装置に記憶されてもよく、ネットワークNを介してサーバ10が通信可能な外部記憶装置に記憶されてもよい。
通信部13は、有線通信又は無線通信によってネットワークNに接続するためのインタフェースであり、ネットワークNを介して外部装置との間で情報の送受信を行う。入力部14は、ユーザによる操作入力を受け付け、操作内容に対応した制御信号を制御部11へ送出する。表示部15は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等であり、制御部11からの指示に従って各種の情報を表示する。入力部14及び表示部15は一体として構成されたタッチパネルであってもよい。
読み取り部16は、CD(Compact Disc)−ROM、DVD(Digital Versatile Disc)−ROM及びUSB(Universal Serial Bus)メモリを含む可搬型記憶媒体1aに記憶された情報を読み取る。記憶部12に記憶されるプログラム及びデータは、例えば制御部11が読み取り部16を介して可搬型記憶媒体1aから読み取って記憶部12に記憶してもよい。また、記憶部12に記憶されるプログラム及びデータは、制御部11が通信部13を介してネットワークN経由で外部装置からダウンロードして記憶部12に記憶してもよい。更に、プログラム及びデータを半導体メモリ1bに記憶しておき、制御部11が、半導体メモリ1bからプログラム及びデータを読み出してもよい。
図3は、過去事例学習済みモデル12aの構成例を示す模式図である。本実施形態の過去事例学習済みモデル12aは、例えばDoc2vecであり、テキストデータ(文書ファイル)をベクトルに変換するニューラルネットワークである。サーバ10は、過去事例情報のテキストデータを文書ファイルと見なし、過去事例情報の文書ファイルを教師データとして機械学習を行い、過去事例学習済みモデル12aを生成する。図3に示すように、過去事例学習済みモデル12aは、各々が複数のニューロンから成る入力層、中間層、及び出力層の3層のネットワークで構成される。入力層は、文書ファイルに含まれる文字列の入力を受け付ける。中間層は、入力層に入力されたデータから、その特徴量を表すベクトル(分散表現)を演算する複数のニューロンから構成される。出力層は、中間層で演算したベクトルに基づき、入力層に入力された文字列の周辺に出現する文字列を出力する。
学習時にサーバ10は、教師用の文書ファイル(過去事例情報)を所定単位(例えば単語単位)の文字列に分割し、分割した各文字列を入力層に入力する。サーバ10は、中間層において各文字列を、その特徴量を表すベクトルに変換し、変換したベクトルを出力層に入力する。出力層では、入力されたベクトルに基づき、各文字列の周辺の文字列を予測して出力する。サーバ10は、教師用の文書ファイルにおける実際の周辺文字列と、出力層から出力された文字列とを比較して、両者が近似するように、入力層と中間層との間の重み、及び中間層と出力層との間の重み等を最適化する。これによりサーバ10は、過去事例学習済みモデル12aを生成する。なお、教師用の文書ファイルは、例えば作業計画を立てる設計担当者、作業計画に従って各作業を業者に付託する付託担当者、作業現場の作業者等、作業に係わる人が作成した文書ファイル(作業計画書、付託書類、作業指示書等)、ネットワークN経由で公開されているOE(Operation Experience)情報等を用いることができる。OE情報には例えば、原子力施設情報公開ライブラリー「ニューシア」、厚生労働省が公開している「職場のあんぜんサイト」等のウェブサイトで公開されている情報を用いてもよい。また、過去事例学習済みモデル12aの学習は例えばサーバ10以外の学習装置で行われてもよい。この場合、学習装置で学習が行われて生成された学習済みの過去事例学習済みモデル12aは、例えばネットワークN経由又は可搬型記憶媒体1a経由で学習装置からサーバ10にダウンロードされて記憶部12に記憶される。
過去事例学習済みモデル12aを用いて作業現場情報の類似度を計算する場合、サーバ10は出力層を利用せず、入力層及び中間層のみを用いる。サーバ10は、作業現場情報の文書ファイルを所定単位の文字列に分割して過去事例学習済みモデル12aに入力し、中間層において、当該文書ファイルを、その特徴量を表すベクトルに変換する。サーバ10は、中間層において変換した作業現場情報のベクトルと、過去事例情報のベクトルとに基づき、両者の類似度を算出する。なお、過去事例学習済みモデル12aは、入力された文書ファイルの特徴量を表すベクトルを出力する構成に限定されず、文書ファイルから抽出された何らかの特徴量を表す情報を出力する構成であればよい。この場合、サーバ10は、過去事例学習済みモデル12aから出力される特徴量に基づいて、作業現場情報と過去事例情報との類似度を算出する。
なお、doc2vecは過去事例学習済みモデル12aの一例であって、その他のニューラルネットワークであってもよい。また、過去事例学習済みモデル12aはニューラルネットワークに限定されず、決定木、ランダムフォレスト、SVM(Support Vector Machine)、クラスタリング等であってもよい。過去事例学習済みモデル12aは、入力された文書ファイルの特徴量を抽出する各種のアルゴリズムを用いて構成することができる。
図4は、過去事例DB12bの構成例を示す模式図である。図4Aは過去事例DB12bを示し、図4Bは過去事例DB12bに記憶されるフィードバック情報の例を示す。過去事例DB12bは、過去事例学習済みモデル12aによって学習済みの過去事例情報(文書ファイル)に関する情報を記憶する。図4Aに示す過去事例DB12bは、事例ID列、作業現場情報列、フィードバック情報列、ベクトル列等を含む。事例ID列は、過去事例DB12bに記憶される過去事例情報毎に割り当てられた識別情報を記憶する。作業現場情報列は、事例IDに対応付けて、過去の作業現場における作業内容及び作業環境等に関する情報(作業現場情報)を記憶する。なお、作業現場情報は、例えば作業開始前に予め分かっている作業内容及び作業環境等に関する情報であり、具体的には図3に示すような文書ファイルである。フィードバック情報列は、事例IDに対応付けて、作業現場において作業開始後又は作業終了後に入力されたフィードバック情報を記憶する。なお、フィードバック情報は、例えば作業における注意事項、作業中に生じた事故に関する情報等、以降の作業における作業者に伝達すべき情報であり、具体的には図4Bに示すような文書ファイルである。ベクトル列は、事例IDに対応付けて、作業現場情報及びフィードバック情報を1つの文書ファイルとして過去事例学習済みモデル12aに入力した場合に、過去事例学習済みモデル12aによって算出されて出力されたベクトルを記憶する。なお、過去事例学習済みモデル12aが何らかの特徴量を示す情報を出力する場合、過去事例学習済みモデル12aから出力された特徴量を示す情報がベクトル列に記憶される。
なお、作業現場情報及びフィードバック情報は、過去事例DB12bに記憶されるほかに、記憶部12の所定領域又はサーバ10に接続された外部記憶装置に記憶されてもよい。この場合、作業現場情報列及びフィードバック情報列は、それぞれの文書ファイルのデータを読み出すための情報(例えばデータの記憶場所を示すファイル名)を記憶する。過去事例DB12bに記憶される事例IDは、制御部11が新たな過去事例情報を入力部14又は通信部13を介して取得した場合に、制御部11によって発行されて記憶される。過去事例DB12bに記憶される作業現場情報及びフィードバック情報は、制御部11が入力部14又は通信部13を介して取得した場合に、制御部11によって記憶される。過去事例DB12bに記憶されるベクトルは、制御部11が過去事例DB12bに記憶した作業現場情報及びフィードバック情報に対するベクトルを過去事例学習済みモデル12aにて特定した場合に、制御部11によって記憶される。過去事例DB12bの記憶内容は図4Aに示す例に限定されず、作業現場に関する各種の情報を記憶してもよい。
以下に、本実施形態の事例提示システム100における各装置が行う処理について説明する。図5及び図6は過去事例の提示処理手順の一例を示すフローチャート、図7、図8及び図10は作業者端末20における画面例を示す模式図、図9は過去事例の提示処理を説明するための模式図である。図5及び図6では左側に作業者端末20が行う処理を、右側にサーバ10が行う処理をそれぞれ示す。以下の処理は、作業者端末20の記憶部22に記憶してある制御プログラム22Pに従って制御部21によって実行されると共に、サーバ10の記憶部12に記憶してある制御プログラム12Pに従って制御部11によって実行される。なお、以下の処理の一部を専用のハードウェア回路で実現してもよい。
本実施形態の事例提示システム100において、例えば作業現場で複数の作業者がTBMを行う場合、作業者端末20を用いて、これから行う作業に関する情報(作業情報)の表示画面を見ながら注意事項の確認等を行う。その際、作業者端末20は、これから行う作業に関する作業内容及び作業環境等に類似する過去の作業現場に関する情報(過去事例情報)をサーバ10から取得して表示部25に表示することにより、作業者に過去の作業に関する事例を提示する。
作業者端末20は、例えば入力部24を介した作業者からの指示に従って、記憶部22に記憶してある作業指示書22aを読み出し、図7に示すような作業確認画面を表示部25に表示する(S11)。作業確認画面は、作業指示書22aに記載された作業内容及び現在日時を表示する。また作業確認画面は、天気に関する情報の入力を指示するための天気ボタン、気温の入力を指示するための気温ボタン、作業員に関する情報の入力を指示するための作業員ボタン、その他の特記事項の入力を指示するためのその他ボタン、カメラ26による撮影の実行を指示するための写真ボタン等を有する。また、図7に示す作業確認画面は、表示中の作業指示書22aの内容に類似する過去の事例(過去の作業現場に関する情報)をサーバ10に問い合わせる過去事例検索ボタンを有する。
作業確認画面において、例えば作業者の代表者(班長等)は、例えばTBMの実施時点での作業現場の状況及び環境に関する情報を入力する。具体的には、作業者は、作業現場の天気に関する情報を入力する場合は天気ボタンを操作し、作業現場の気温を入力する場合は気温ボタンを操作し、作業を行う作業員に関する情報を入力する場合は作業員ボタンを操作し、その他の特記事項を入力する場合はその他ボタンを操作し、カメラ26による撮影を実行する場合は写真ボタンを操作する。作業者端末20は、天気ボタンが操作された場合、図8Aに示すような天気入力画面を表示し、天気入力画面を介して作業現場における現在の天気及びこれからの天気(例えば作業時間帯について作業現場近傍で予報されている天気)の入力を受け付ける。天気入力画面において作業員は天気の情報を入力してOKボタンを操作し、これにより、作業者端末20は、天気の情報の入力を受け付け、天気入力画面の表示を終了する。なお、作業者端末20は、GPS(Global Positioning System )機能を有する場合、作業現場近傍における現在の天気及びこれからの天気の情報を、自端末20のGPS情報をキーとして自動的に取得してもよい。この場合、作業者端末20は、天気ボタンが操作された場合、天気の情報を自動的に取得し、取得した天気の情報を表示した天気入力画面を表示する。作業者は、天気の情報が表示された天気入力画面において、必要に応じて天気情報を訂正してOKボタンを操作すればよい。作業者端末20は、天気の情報の入力を受け付けた後は、図8Bに示すように作業確認画面中の天気ボタンを天気(入力済)ボタンに変更する。これにより、作業確認画面を介して入力可能な各情報について入力済みであるか否かを一目で判断できる。
また作業者端末20は、気温ボタンが操作された場合、気温入力画面(図示せず)を表示し、気温入力画面を介して作業現場における現在の気温の入力を受け付ける。また作業者端末20は、作業員ボタンが操作された場合、図8Bに示すような作業員入力画面を表示し、作業員入力画面を介して作業員の氏名、年齢、所属会社及び部署、経験年数及び経験頻度等の作業員に関する情報の入力を受け付ける。作業員入力画面において作業員は、作業員に関する情報を入力してOKボタンを操作し、これにより、作業者端末20は、作業員の情報の入力を受け付け、作業員入力画面の表示を終了する。ここでも、作業者端末20は、作業員の情報の入力を受け付けた後は、作業確認画面中の作業員ボタンを作業員(入力済)ボタン(図示せず)に変更する。なお、作業員が予め決まっており、例えば作業指示書22aに作業員の情報が記載されている場合、作業者端末20は、作業員入力画面を表示する際に、作業指示書22aから作業員の情報を抽出し、抽出した作業員の情報を表示した作業員入力画面を表示してもよい。この場合、作業員は作業員入力画面において、表示中の作業員の情報に誤りがあれば訂正でき、作業員の追加があれば追加すべき作業員の情報を入力できる。また作業者端末20は、その他ボタンが操作された場合、特記事項の入力画面(図示せず)を表示し、入力画面を介して作業現場において特別に記載しておく必要がある特記事項の入力を受け付ける。特記事項は、例えば作業現場に仮置き資材があること、前日の降雨のために作業現場の一部に水たまりがあること、作業現場の近傍で重量物吊り下げ作業があること等、作業当日の作業現場の状況に関する情報を含む。このような特記事項の入力を受け付けることにより、作業者端末20は、作業現場における作業当日の状況、実際に作業現場にいないと分からない状況等の情報を取得することができる。更に作業者端末20は、写真ボタンが操作された場合、カメラ26を起動し、カメラ26によって撮影された撮影画像の入力を受け付ける。
上述した処理により、作業者端末20は、作業確認画面を介して、作業現場の現場状況及び作業環境等に関する情報(現場状況情報)の入力を受け付ける(S12)。また作業者端末20は、作業確認画面において過去事例検索ボタンが操作された場合、表示中の作業内容及び入力された現場状況及び作業環境等に類似する過去事例の検索の実行指示を受け付ける。よって、作業者端末20は、作業確認画面を介して検索の実行指示(検索指示)を受け付けたか否かを判断し(S13)、検索の実行指示を受け付けていないと判断した場合(S13:NO)、作業確認画面を介した各種の情報(現場状況情報)の入力の受付を継続する(S12)。作業者端末20は、検索の実行指示を受け付けたと判断した場合(S13:YES)、サーバ10に対して、類似する過去事例の検索の実行を要求する(S14)。具体的には、作業者端末20は、作業指示書22aの内容(作業情報)と、作業確認画面を介して入力された現場状況及び作業環境等の情報(現場状況情報)とをまとめて、図9に示すような1つの文書ファイル(作業現場情報)を生成してサーバ10へ送信し、作業現場情報に基づいて類似する過去事例の検索を要求する。このように、作業指示書22aの内容と、作業確認画面を介して入力された各種の作業現場に関する情報とをまとめることにより、作業現場固有の作業内容、現場状況及び作業環境等に関する情報を収集できる。
サーバ10は、作業者端末20(端末装置)から通信部13(受付部)によって作業現場情報を受信し、作業現場情報に類似する過去事例の検索の要求を受け付けた場合、受信した作業現場情報を過去事例学習済みモデル12aに入力し、過去事例学習済みモデル12aから出力される、作業現場情報に対するベクトルを取得する(S15)。サーバ10は、取得したベクトルに基づいて、過去事例DB12bに記憶してある過去事例から、類似する過去事例を抽出する(S16)。サーバ10は、過去事例DB12bに記憶してあるそれぞれの過去事例のベクトルと、ステップS15で取得したベクトルとの類似度(マッチ度)を算出し、類似度が高い過去事例を抽出する。例えばサーバ10は2つのベクトル間のコサイン類似度を算出する。コサイン類似度は、2つのベクトルの内積をそれぞれのベクトルの大きさで割って得られた値である。そしてサーバ10は、過去事例DB12bに記憶してあるそれぞれの過去事例について算出した、ステップS15で取得したベクトルとのコサイン類似度が1に近い順に所定数の過去事例を抽出する。例えばサーバ10は3つの過去事例を抽出する。よって、サーバ10の制御部11は、作業者端末20から受け付けた作業現場情報に類似する過去事例情報を特定する特定部として動作する。
サーバ10は、抽出した過去事例に基づいて、図10Aに示すような通知画面を生成し(S17)、生成した通知画面を通信部13(出力部)から作業者端末20へ送信する(S18)。作業者端末20は、サーバ10から送信された通知画面を受信し、受信した通知画面を表示部25に表示する(S19)。図10Aに示す通知画面は、作業者端末20からサーバ10へ送信された作業現場情報に含まれる作業件名及び作業概要を表示し、また、サーバ10で抽出された過去事例について事例名、発生日、判定、お勧め度等を表示する。なお、過去事例は、例えば類似度が高い順に表示されている。事例名、発生日及び判定は、例えば各過去事例のフィードバック情報に含まれており、サーバ10の制御部11が、抽出した過去事例のフィードバック情報から事例名、発生日及び判定を抽出して表示する。お勧め度は、作業者端末20から送信された作業現場情報におけるベクトルとのコサイン類似度に応じたお勧め度合であり、コサイン類似度が1に近いほど高いお勧め度が設定される。なお、コサイン類似度の各値に対応するお勧め度は予め設定されて例えばサーバ10の記憶部12に記憶してあり、制御部11は、抽出した過去事例について算出したコサイン類似度に対応するお勧め度を記憶部12から読み出して表示する。また、通知画面は、表示された過去事例の詳細情報の表示を指示するための「開く」ボタンと、表示された過去事例が役に立ったか否かの評価を示すお役立ち度の入力欄とを過去事例毎に有する。更に通知画面は、TBMで話し合われた内容及び注意事項等のTBMメモの入力欄と、例えば作業終了後に気付いたこと及び感想等の振り返りメモの入力欄と、TBM実施責任者の情報の入力欄とを有する。
作業者端末20は、通知画面においていずれかの過去事例に対する「開く」ボタンが操作された場合、操作された「開く」ボタンに対応する過去事例の詳細情報の表示指示を受け付ける。よって、作業者端末20は、通知画面に表示されたいずれかの過去事例に対して詳細情報の表示指示を受け付けたか否かを判断し(S20)、表示指示を受け付けていないと判断した場合(S20:NO)、通知画面の表示を継続し(S19)、待機する。いずれかの過去事例の詳細情報の表示指示を受け付けたと判断した場合(S20:YES)、作業者端末20は、表示指示された過去事例の詳細情報(過去事例情報)をサーバ10に要求する(S21)。サーバ10は、作業者端末20から過去事例の詳細情報を要求された場合、要求された過去事例の詳細情報(過去事例情報)を過去事例DB12bから読み出す(S22)。例えばサーバ10は、要求された過去事例の作業現場情報及びフィードバック情報(過去事例情報)を過去事例DB12bから読み出す。なお、サーバ10はフィードバック情報のみを読み出してもよい。サーバ10は、読み出した過去事例情報を作業者端末20へ送信し(S23)、作業者端末20は、サーバ10から送信された過去事例情報を受信し、受信した過去事例情報に基づいて、図10Bに示すような詳細画面を表示部25に表示する(S24)。図10Bに示す詳細画面は、サーバ10の過去事例DB12bに記憶されていたフィードバック情報を表示するが、フィードバック情報に加えて作業現場情報を表示させてもよい。
作業者は、TBMにおいて詳細画面によって、類似する過去の作業現場の情報を確認する。詳細画面は、表示の終了を指示するための「閉じる」ボタンを有する。作業者端末20は、詳細画面において「閉じる」ボタンが操作された場合、詳細画面の表示終了指示を受け付ける。よって、作業者端末20は、詳細画面の表示終了指示を受け付けたか否かを判断しており(S25)、表示終了指示を受け付けていないと判断した場合(S25:NO)、詳細画面の表示を継続する。詳細画面の表示終了指示を受け付けたと判断した場合(S25:YES)、作業者端末20は詳細画面の表示を終了し、図10Aに示す通知画面の表示に戻る(S26)。
作業者は、詳細情報を閲覧した過去事例が役に立ったか否かを評価し、通知画面における各過去事例に対するお役立ち度の入力欄にお役立ち度(評価値)を入力する。なお、お役立ち度は、例えば1〜5の5段階評価で示され、作業者は、自身で又はTBMで評価したお役立ち度を入力する。また作業者は、通知画面において、TBMで話し合われた内容及び注意事項等のTBMメモがあれば、入力部24を介してTBMメモの入力欄に入力し、TBM実施責任者の入力欄にTBM実施責任者の情報を入力する。また、例えば作業中又は作業終了後に、気付いたこと、感想、反省点等の振り返りメモがあれば、作業者は入力部24を介して振り返りメモの入力欄に入力する。なお、作業中に事故が発生した場合、事故の発生原因及び有効な対応策等の事故に関する情報も振り返りメモの入力欄に入力してもよい。作業者は、通知画面において入力すべき情報の入力を終了した後、保存ボタンを操作し、ここでの作業に関する作業現場情報(作業情報及び現場状況情報)の保存を指示する。
作業者端末20は、通知画面において、各過去事例のお役立ち度、TBMメモ、振り返りメモ、TBM実施責任者の情報の各入力欄に対して情報の入力を受け付けたか否かを判断し(S27)、情報の入力を受け付けたと判断した場合(S27:YES)、入力された情報を受け付け、受け付けた情報をそれぞれの入力欄に表示する(S28)。入力欄に対して情報の入力を受け付けていないと判断した場合(S27:NO)、作業者端末20は、ステップS28の処理をスキップする。作業者端末20は、通知画面において保存ボタンが操作されることによって、ここでの作業現場情報の保存が指示されたか否かを判断し(S29)、保存が指示されていないと判断した場合(S29:NO)、ステップS27の処理に戻る。保存が指示されたと判断した場合(S29:YES)、作業者端末20は、通知画面で通知された過去事例情報と、通知画面中の各入力欄に入力された情報とをまとめてフィードバック情報として記憶部22に記憶する(S30)。作業者端末20は、作業指示書22aの内容(作業情報)及び作業確認画面を介して入力された現場状況情報を含む作業現場情報と、ステップS30で記憶部22に記憶したフィードバック情報(評価情報)とをまとめて作業事例情報としてサーバ10へ送信する(S31)。
サーバ10は、作業者端末20が送信した作業事例情報を受信し、受信した作業事例情報を過去事例DB12bに記憶する(S32)。例えばサーバ10は、作業事例情報に含まれる作業現場情報と、フィードバック情報とをそれぞれ、過去事例DB12bの作業現場情報列及びフィードバック情報列に記憶する。なお、フィードバック情報に含まれる振り返りメモが、事故の発生原因及び有効な対応策等の事故に関する情報を含む場合、過去事例情報に、過去の作業現場において有効であった対応策の情報を含めることができる。
サーバ10は、作業者端末20から受信した作業事例情報を用いて過去事例学習済みモデル12aの学習処理を行う(S33)。具体的には、サーバ10は、作業者端末20から受信した作業事例情報を、過去事例学習済みモデル12aに入力して、過去事例学習済みモデル12aに学習(再学習)させる。なお、サーバ10は、作業者端末20から受信した作業事例情報を過去事例学習済みモデル12aに入力した場合に、過去事例学習済みモデル12aから出力されたベクトルを、ステップS32で過去事例DB12bに記憶させた作業事例情報に対応付けて記憶する。これにより、サーバ10は、作業者端末20から順次送信されてくる作業事例情報を用いて過去事例学習済みモデル12aを再学習させることができる。
本実施形態の事例提示システム100では、作業者が例えば作業開始前のTBMにおいて、これから行う作業に類似する過去の作業についての過去事例情報をサーバ10から取得できる。よって、作業者の経験年数又は経験頻度等にかかわらず、参照すべき過去の事例の情報を用いたTBMの実行が可能であるので、TBMによって作業者間で共有される情報に偏りが生じない。また、例えば作業中に生じた事故の情報は日々増加するが、サーバ10の過去事例学習済みモデル12aに学習させることにより、作業者端末20がサーバ10に問い合わせた時点でサーバ10に蓄積されている過去事例情報を作業者に提供できる。
上述した処理において、サーバ10が作業者端末20に通知画面を送信する際に、各過去事例の詳細情報(過去事例情報)を通知画面と共に送信してもよい。この場合、作業者端末20は、通知画面と共に各過去事例の詳細情報をサーバ10から受信して記憶部22に記憶し、表示部25に表示した通知画面を介していずれかの過去事例の表示指示を受け付けた場合に、記憶部22に記憶しておいた詳細情報を表示部25に表示するようにしてもよい。
本実施形態において、例えばサーバ10は、作業者端末20から受信した作業現場情報との類似度が大きい過去事例を検索した場合、検索した過去事例に対して以前に閲覧した作業者が設定したお役立ち度が高い順に各過去事例を表示する通知画面を生成してもよい。また、サーバ10は、検索した過去事例の詳細情報に、何らかのトラブル又は事故に関する情報が含まれている過去事例を優先的に提示する通知画面を生成してもよい。この場合、作業者がこれから行う作業について、トラブル又は事故の発生原因及び注意事項等を作業者に提供することができる。
(実施形態2)
作業計画を設計する設計担当者(計画者)が作成する作業計画に係る情報に応じて過去の作業現場に関する過去事例情報を、ニューラルネットワークを用いて抽出して提示する事例提示システム100について説明する。図11は、実施形態2の事例提示システム100の構成例を示す模式図である。本実施形態の事例提示システム100は、サーバ10及び作業者端末20に加え、設計担当者端末30を含み、サーバ10、作業者端末20及び設計担当者端末30はネットワークNを介して通信接続されている。サーバ10及び作業者端末20は実施形態1と同様である。設計担当者端末30は、建設現場及び工事現場等の作業現場における作業計画を設計する設計担当者が使用する端末であり、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。設計担当者端末30は、作業計画に係る情報(作業計画書)をサーバ10へ送信する処理、作業計画書における作業現場と類似する過去の作業現場の過去事例情報をサーバ10から取得する処理等、種々の情報処理を行う。
図12は、設計担当者端末30の構成例を示すブロック図である。設計担当者端末30は、制御部31、記憶部32、通信部33、入力部34、表示部35等を含み、これらの各部はバスを介して相互に接続されている。設計担当者端末30の各部31〜35は、作業者端末20の各部21〜25と同様の構成であるので、構成についての詳細な説明は省略する。なお、設計担当者端末30の記憶部32は、制御プログラム32Pに加え、設計担当者が作成する作業計画に関する情報が記載された作業計画書32aを記憶する。作業計画書32aは、例えば図14に示すように、作業概要、委託期間(予定工期)、発注先(作業者)等を含む作業内容に関する情報(作業情報)、作業を実現するために必要な資機材及び人材の情報、安全措置に関する情報等が記載された文書ファイルである。よって、作業計画書32aは、作業内容に関する情報が記載された文書ファイルである。また作業計画書32aは、設計担当者が作業内容に応じて、作業を安全に実現するために必要な資機材、人材、安全措置等の必要量を予測して記載された文書ファイルである。作業計画書32aは、例えば設計担当者が設計担当者端末30を用いて作成して記憶部32に記憶される。
本実施形態では、サーバ10は、設計担当者端末30から作業計画書32a等の作業計画に係る情報が記載された文書ファイルを取得し、取得した作業計画書32aを過去事例学習済みモデル12aに入力する。そしてサーバ10は、過去事例学習済みモデル12aから出力される、作業計画書32aの特徴量を示すベクトルを取得する。なお、本実施形態の過去事例学習済みモデル12aでは、作業内容(作業情報)及び作業計画に係る情報が記載された文書ファイルが入力され、このような文書ファイルの特徴量を示すベクトルが出力される。
以下に、本実施形態の事例提示システム100における各装置が行う処理について説明する。図13は実施形態2の過去事例の提示処理手順の一例を示すフローチャート、図14は設計担当者端末30における画面例を示す模式図である。図13では左側に設計担当者端末30が行う処理を、右側にサーバ10が行う処理をそれぞれ示す。以下の処理は、設計担当者端末30の記憶部32に記憶してある制御プログラム32Pに従って制御部31によって実行されると共に、サーバ10の記憶部12に記憶してある制御プログラム12Pに従って制御部11によって実行される。
本実施形態の事例提示システム100において、例えば設計担当者が、作業内容に基づいて作業計画を設計している場合、設計担当者端末30を用いて作業計画書32aを作成する。その際、設計担当者端末30は、作業内容及び設計中の作業計画等に類似する過去の作業現場に関する情報(過去事例情報)をサーバ10から取得して表示部35に表示することにより、設計担当者に過去の作業に関する事例を提示する。
設計担当者端末30は、入力部34を介した設計担当者からの指示に従って、記憶部32に記憶してある作業計画書32aを読み出し、図14に示すような計画設計画面を表示部35に表示する(S41)。図14に示す計画設計画面は、作業件名、作業概要、作業場所、委託期間、作業者(発注先)等を含む作業内容に関する情報(作業情報)、作業に必要な資機材の情報、安全措置に関する情報等を表示する。計画設計画面は、入力部34を介して表示中の各情報の変更及び追加が可能である。また、図14に示す計画設計画面は、表示中の作業計画書32aの内容に類似する過去の事例(過去の作業現場に関する情報)をサーバ10に問い合わせる過去事例検索ボタンを有する。設計担当者端末30は、計画設計画面において、いずれかの情報の入力を受け付けたか否かを判断し(S42)、いずれかの情報の入力を受け付けたと判断した場合(S42:YES)、入力された情報を受け付け、受け付けた情報を入力指示された箇所に表示する(S43)。なお、情報の入力を受け付けていないと判断した場合(S42:NO)、設計担当者端末30はステップS43の処理をスキップする。
また設計担当者端末30は、計画設計画面において過去事例検索ボタンが操作された場合、表示中の作業計画書32aの内容に類似する過去事例の検索の実行指示を受け付ける。よって、設計担当者端末30は、計画設計画面を介して検索の実行指示(検索指示)を受け付けたか否かを判断し(S44)、検索の実行指示を受け付けていないと判断した場合(S44:NO)、計画設計画面を介した各種の情報の入力の受付を継続する(S42)。設計担当者端末30は、検索の実行指示を受け付けたと判断した場合(S44:YES)、サーバ10に対して、類似する過去事例の検索の実行を要求する(S45)。具体的には、設計担当者端末30は、図14に示すように各種の情報が記載された作業計画書32aをサーバ10へ送信し、作業計画書32aに基づいて類似する過去事例の検索を要求する。
サーバ10は、設計担当者端末30から作業計画書32aを受信し、図5に示したステップS15〜S18と同様の処理を行う(S46〜S49)。これにより、サーバ10は、過去事例学習済みモデル12aを用いて、設計担当者端末30から受信した作業計画書32aに対するベクトルを取得し、取得したベクトルに基づいて、過去事例DB12bに記憶してある過去事例のうちから、作業計画書32aにおける作業と類似する過去事例を抽出し、抽出した過去事例の通知画面を生成して設計担当者端末30へ送信する。
また、設計担当者端末30及びサーバ10は、図5に示したステップS19〜S24と同様の処理を行う(S50〜S55)。これにより、設計担当者端末30は、サーバ10から受信した通知画面を、図10Aに示すように表示部35に表示し(S50)、通知画面においていずれかの過去事例に対して詳細情報の表示指示を受け付けた場合(S51:YES)、表示指示を受け付けた過去事例の詳細情報をサーバ10から取得し、図10Bに示すような詳細画面を表示部25に表示する(S55)。
本実施形態では、設計担当者は、サーバ10から提示された過去事例情報に基づいて、現在設計中の作業計画が適切であるか否かを判断する。例えば設計担当者は、同様の作業内容の過去事例において使用された必要資機材を基準として、現在設計中の作業計画における必要資機材に過不足があるか否か、また、安全措置に過不足があるか否か等を判断する。そして設計担当者は、必要資機材及び安全措置等に過不足がないように作業計画の調整を行うことにより、適切な作業計画を立てることができる。
本実施形態においても実施形態1と同様の効果が得られる。また本実施形態では、作業計画を立てる設計担当者においても、作業計画の立案中に、類似する過去事例を確認することができ、類似する過去事例を参考にして、より適切な作業計画を立てることができる。
本実施形態において、サーバ10は、設計担当者端末30から送信された作業計画書32aに類似する過去事例の情報を設計担当者端末30に提示するだけでなく、提示する過去事例の情報を基準として、作業計画書32aにおける作業計画に対する評価を行い、不足している内容の補充を提案するように構成してもよい。図15は、実施形態2の過去事例の提示処理手順の他の例を示すフローチャート、図16は設計担当者端末30における画面例を示す模式図である。図15に示す処理は、図13に示す処理においてステップS54〜S55の代わりにステップS61〜S64を追加したものである。図13と同じステップについては説明を省略する。また図15では、図13中のステップS41〜S51の図示を省略している。
図15に示す過去事例の提示処理では、設計担当者端末30及びサーバ10は、図13に示したステップS41〜S53と同様の処理を行う。これにより、サーバ10は、設計担当者端末30で作成された作業計画書32aにおける作業に類似する過去事例のうちで設計担当者が詳細情報の表示指示を行った過去事例について詳細情報を過去事例DB12bから読み出す。そしてサーバ10は、設計担当者端末30から受信していた作業計画書32aの記載内容と、ステップS53で読み出した過去事例の詳細情報との差分情報を取得する(S61)。サーバ10は、例えば安全措置に関する情報を、作業計画書32aと過去事例の詳細情報とのそれぞれから抽出し、抽出した情報の差分を取得する。この差分は、例えば安全措置に関して過去事例の詳細情報を基準として、作業計画書32aにおける作業計画の過不足の状況を示している。よってサーバ10は、例えば図16に示すような過去事例の詳細情報の表示画面を生成し(S62)、生成した表示画面を設計担当者端末30へ送信する(S63)。
設計担当者端末30は、サーバ10から過去事例の詳細情報の表示画面を受信し、受信した表示画面を表示部15に表示する(S64)。図16に示す表示画面は、過去事例の詳細情報と、この過去事例を基準として、作業計画書32aにおける作業計画に対する評価(スコア)と、過不足がある項目とを表示する。図16に示すような表示画面が設計担当者端末30に表示されることにより、設計担当者は、自身が作成した作業計画に対する評価及び過不足がある項目を容易に把握でき、作業計画に反映させることができる。これにより、より適切な作業計画の作成が可能である。
本実施形態では、作業計画を立てる設計担当者において、作業計画の立案中に、類似する過去事例を確認することができ、類似する過去事例を参考にして、より適切な作業計画を立てることができる。
(実施形態3)
設計担当者が作成した作業計画に従って各作業をそれぞれの業者に付託する付託担当者(付託者)が作成して付託先の業者に配布する付託書類に係る情報に応じて過去の作業現場に関する過去事例情報を、ニューラルネットワークを用いて抽出して提示する事例提示システム100について説明する。図17は、実施形態3の事例提示システム100の構成例を示す模式図である。本実施形態の事例提示システム100は、サーバ10、作業者端末20及び設計担当者端末30に加え、付託担当者端末40を含み、サーバ10、作業者端末20、設計担当者端末30及び付託担当者端末40は、ネットワークNを介して通信接続されている。サーバ10、作業者端末20及び設計担当者端末30は実施形態1、2と同様である。付託担当者端末40は、設計担当者が作成した作業計画書32aに従って各作業をそれぞれの業者に付託する付託担当者が使用する端末であり、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。付託担当者端末40は、付託先の業者に伝達すべき情報(作業情報等)が記載された文書ファイル(付託書類)をサーバ10へ送信する処理、付託書類における作業現場と類似する過去の作業現場の過去事例情報をサーバ10から取得する処理等、種々の情報処理を行う。
図18は、付託担当者端末40の構成例を示すブロック図である。付託担当者端末40は、制御部41、記憶部42、通信部43、入力部44、表示部45等を含み、これらの各部はバスを介して相互に接続されている。付託担当者端末40の各部41〜45は、作業者端末20の各部21〜25と同様の構成であるので、構成についての詳細な説明は省略する。なお、付託担当者端末40の記憶部42は、制御プログラム42Pに加え、付託担当者が作成する付託書類42aを記憶する。付託書類42aは、付託先の業者に作業内容等を伝達するための書類であり、図14に示すような作業計画書32aと同様の内容、付託先(受注者)及び発注者の業者に関する情報、作業現場の状況を確認した結果を示す情報等が記載された文書ファイルである。よって、付託書類42aは、作業内容及び作業の付託内容に関する情報が記載された文書ファイルである。付託書類42aは、例えば付託担当者が付託担当者端末40を用いて作成して記憶部42に記憶される。なお、付託書類42aにおける作業内容は、図14に示す作業計画書32aにおける作業内容に対して、作業期間及び作業者(発注先)等がより具体的に設定された内容となる。
本実施形態では、サーバ10は、付託担当者端末40から付託書類42a等の作業付託に係る情報が記載された文書ファイルを取得し、取得した付託書類42aを過去事例学習済みモデル12aに入力する。そしてサーバ10は、過去事例学習済みモデル12aから出力される、付託書類42aの特徴量を示すベクトルを取得する。なお、本実施形態の過去事例学習済みモデル12aでは、作業内容(作業情報)及び作業計画に係る情報、並びに付託先の業者に関する情報が記載された文書ファイルが入力され、このような文書ファイルの特徴量を示すベクトルが出力される。即ち、本実施形態の過去事例学習済みモデル12aでは、実施形態2の過去事例学習済みモデル12aに入力される作業計画書32aよりも、より具体的な内容が設定された付託書類42aが入力される。
以下に、本実施形態の事例提示システム100における各装置が行う処理について説明する。図19は実施形態3の過去事例の提示処理手順の一例を示すフローチャート、図20は付託担当者端末40における画面例を示す模式図である。図19では左側に付託担当者端末40が行う処理を、右側にサーバ10が行う処理をそれぞれ示す。以下の処理は、付託担当者端末40の記憶部42に記憶してある制御プログラム42Pに従って制御部41によって実行されると共に、サーバ10の記憶部12に記憶してある制御プログラム12Pに従って制御部11によって実行される。
本実施形態の事例提示システム100において、例えば付託担当者が、設計担当者が作成した作業計画書に基づいて各作業を付託すべき業者を決定している場合、付託担当者端末40を用いて付託書類42aを作成する。その際、付託担当者端末40は、作業計画書の内容(具体的には作業内容及び作業計画等)に類似する過去の作業現場に関する情報(過去事例情報)をサーバ10から取得して表示部45に表示することにより、付託担当者に過去の作業に関する事例を提示する。
付託担当者端末40は、入力部44を介した付託担当者からの指示に従って、記憶部42に記憶してある付託書類42aを読み出し、図20に示すような付託書類画面を表示部45に表示する(S71)。図20に示す付託書類画面は、図14に示す計画設計画面と同様に、作業内容に関する情報(作業情報)、作業に必要な資機材の情報、安全措置に関する情報等を表示し、更に、付託先(受注者)及び発注者の業者に関する情報、作業現場の状況に関する情報等を表示する。付託書類画面は、入力部44を介して表示中の各情報の変更及び追加が可能である。また、図20に示す付託書類画面は、表示中の付託情報の内容に類似する過去の事例(過去の作業現場に関する情報)をサーバ10に問い合わせる過去事例検索ボタンを有する。付託担当者端末40は、付託書類画面において、いずれかの情報の入力を受け付けたか否かを判断し(S72)、いずれかの情報の入力を受け付けたと判断した場合(S72:YES)、入力された情報を受け付け、受け付けた情報を入力指示された箇所に表示する(S73)。なお、情報の入力を受け付けていないと判断した場合(S72:NO)、付託担当者端末40はステップS73の処理をスキップする。
また付託担当者端末40は、付託書類画面において過去事例検索ボタンが操作された場合、表示中の付託書類42aの内容に類似する過去事例の検索の実行指示を受け付ける。よって、付託担当者端末40は、付託書類画面を介して検索の実行指示(検索指示)を受け付けたか否かを判断し(S74)、検索の実行指示を受け付けていないと判断した場合(S74:NO)、付託書類画面を介した各種の情報の入力の受付を継続する(S72)。付託担当者端末40は、検索の実行指示を受け付けたと判断した場合(S74:YES)、サーバ10に対して、類似する過去事例の検索の実行を要求する(S75)。具体的には、付託担当者端末40は、図20に示すように各種の情報が記載された付託書類42aをサーバ10へ送信し、付託書類42aに基づいて類似する過去事例の検索を要求する。
サーバ10は、付託担当者端末40から付託書類42aを受信し、図5に示したステップS15〜S18と同様の処理を行う(S76〜S79)。これにより、サーバ10は、過去事例学習済みモデル12aを用いて、付託担当者端末40から受信した付託書類42aに対するベクトルを取得し、取得したベクトルに基づいて、過去事例DB12bに記憶してある過去事例のうちから、付託書類42aにおける作業と類似する過去事例を抽出し、抽出した過去事例の通知画面を生成して付託担当者端末40へ送信する。なお、本実施形態では、作業計画書32aよりも具体的な内容が設定された付託書類42aに基づいて類似する過去事例が抽出されるので、作業内容により適した過去事例の抽出が可能となる。例えば、付託書類42aではより具体的な作業期間(作業時期)が設定されるので、作業期間に応じて降雪、梅雨、熱中症、台風等の時期、時節等を加味した類似の過去事例を付託担当者へ送信できる。また、付託書類42aには作業現場の状況を示す情報が含まれるので、現場の状況を加味した類似の過去事例を付託担当者へ送信できる。即ち、本実施形態では、作業計画書32aに基づいて抽出される過去事例から、作業期間及び作業現場の状況等に基づいてより絞り込まれた過去事例を付託担当者に提示できる。
また、付託担当者端末40及びサーバ10は、図5に示したステップS19〜S24と同様の処理を行う(S80〜S85)。これにより、付託担当者端末40は、サーバ10から受信した通知画面を、図10Aに示すように表示部45に表示し(S80)、通知画面においていずれかの過去事例に対して詳細情報の表示指示を受け付けた場合(S81:YES)、表示指示を受け付けた過去事例の詳細情報をサーバ10から取得し、図10Bに示すような詳細画面を表示部25に表示する(S85)。
本実施形態では、付託担当者は、サーバ10から提示された過去事例情報を、自身が作成した付託書類42aに添付する。よって、付託担当者端末40は、サーバ10から受信した過去事例情報を、作成中の付託書類42aの添付書類とし、例えば付託書類42aの最後に添付する(S86)。これにより、付託担当者が作成した付託書類42aを発注先(受注者)の業者又は作業者に提供する際に、過去の事例に関する情報も提供できる。よって、付託担当者が有する過去事例情報を発注先の業者又は作業者と共有することができる。
本実施形態においても実施形態1と同様の効果が得られる。また本実施形態では、作業計画書に従って作業を付託する付託先の業者に、類似する過去事例情報を提供することができる。また、実作業の開始前に、付託担当者と発注先の作業管理者とが共同で作業実施前の安全確認を行う際にも、本実施形態で提供する過去事例情報を活用する事ができる。これによって、付託先の業者及び作業者は、類似する過去事例を参考にして注意喚起することにより、作業中の事故が生じることを抑制できる。
(実施形態4)
実施形態1〜3の構成を組み合わせた事例提示システム100について説明する。図21は、実施形態4の事例提示システム100を説明するための模式図である。図21に示すように、本実施形態では、設計担当者は、作成した作業計画書に基づいてサーバ10から類似する過去事例情報を取得し、作成した作業計画書と過去事例情報における作業計画書との差分情報に基づいて作業計画書を修正し、修正版の作業計画書を生成する。設計担当者は、生成した修正版の作業計画書を付託担当者に送付する。付託担当者は、設計担当者から取得した修正版の作業計画書の内容を加味した付託書類を作成し、作成した付託書類に基づいてサーバ10から類似する過去事例情報を取得する。また付託担当者は、作成した付託書類と過去事例情報における付託書類との差分に基づいて付託書類を修正し、修正版の付託書類を生成する。付託担当者は、生成した修正版の付託書類を付託先の作業者に送付する。なお、付託担当者は、生成した修正版の付託書類の内容を加味した作業指示書を作成して作業者に送付してもよい。作業者は、付託担当者から取得した修正版の付託書類又は作業指示書と、作業現場で作業者端末20を介して入力した現場状況情報とを含む作業現場情報に基づいてサーバ10から類似する過去事例情報を取得し、取得した過去事例情報を作業者端末20に表示させる。
本実施形態では、設計担当者端末30は図13に示す処理を行い、付託担当者端末40は図19に示す処理を行い、作業者端末20は図5及び図6の処理を行う。これにより、設計担当者端末30は、設計担当者が作成した作業計画書に類似する過去事例情報をサーバ10から取得できる。よって、設計担当者端末30は、サーバ10から取得した過去事例情報と、設計担当者が作成した作業計画書との差分情報を抽出し、抽出した差分情報を例えば表示部35に表示して設計担当者に通知する。設計担当者は、通知された差分情報に基づいて、自身が作成した作業計画書を修正し、修正版の作業計画書を作成できる。なお、サーバ10が、設計担当者端末30から取得した作業計画書と、類似する過去事例情報との差分情報を抽出し、過去事例情報と共に差分情報を設計担当者端末30に提供する構成でもよい。
また付託担当者は、設計担当者端末30において過去事例情報に基づいて作成された修正版の作業計画書を用いて付託書類を作成し、付託担当者端末40は、付託担当者が作成した付託書類に類似する過去事例情報をサーバ10から取得できる。そして付託担当者端末40は、サーバ10から取得した過去事例情報と、付託担当者が作成した付託書類との差分情報を抽出し、抽出した差分情報を例えば表示部45に表示して付託担当者に通知する。付託担当者は、通知された差分情報に基づいて、自身が作成した付託書類を修正し、修正版の付託書類を作成できる。なお、サーバ10が、付託担当者端末40から取得した付託書類と、類似する過去事例情報との差分情報を抽出し、過去事例情報と共に差分情報を付託担当者端末40に提供する構成でもよい。
更に作業者は、付託担当者端末40において過去事例情報に基づいて作成された修正版の付託書類を含む作業指示書を取得し、作業者端末20は、取得した作業指示書と、作業者によって入力された現場状況情報とを含む作業現場情報に類似する過去事例情報をサーバ10から取得できる。上述した処理により、設計担当者が、過去事例情報に基づいて、必要事項の漏れがない精度の良い作業計画書を作成でき、付託担当者が、精度良く作成された作業計画書及び過去事例情報に基づいて、必要事項の漏れがない精度の良い付託書類を作成できる。このように精度良く作成された作業計画書及び付託書類の内容を含む作業計画書を用いることにより、作業者は、より類似度の高い過去事例情報をサーバ10から取得することができる。
本実施形態では、付託担当者は、設計担当者が作成した作業計画書の内容を加味した付託書類を作成する。よって、付託担当者が作成した付託書類に類似する過去事例情報は、設計担当者が作成した作業計画書に類似する過去事例情報よりも絞り込まれた過去事例情報となる。また、作業者は、付託担当者が作成した付託書類の内容を加味した作業指示書と、作業者によって入力された現場状況情報とを取得する。よって、作業者が取得した作業現場情報(作業指示書及び現場状況情報)に類似する過去事例情報は、付託担当者が作成した付託書類に類似する過去事例情報よりも絞り込まれた過去事例情報となる。よって、作業現場の作業者には、より現場の状況に沿った過去事例情報を提供することができ、作業者は、提供された過去事例情報を参考にして充実した内容のTBMを実現できる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものでは無いと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した意味では無く、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 サーバ
11 制御部
12 記憶部
13 通信部
20 作業者端末
21 制御部
22 記憶部
25 表示部
30 設計担当者端末
31 制御部
32 記憶部
35 表示部
40 付託担当者端末
41 制御部
42 記憶部
45 表示部

Claims (10)

  1. 端末装置を通じて、作業現場に関する作業現場情報を受け付け、
    受け付けた前記作業現場情報と、過去の作業現場に関する過去事例情報とに基づいて、前記作業現場と類似する過去の作業現場を特定し、
    特定した前記過去の作業現場に関する過去事例情報を前記端末装置へ出力する
    処理をコンピュータが実行する情報処理方法。
  2. 前記過去事例情報に基づいて学習された学習済みモデルを用いて、受け付けた前記作業現場情報と前記過去事例情報との類似度を算出し、
    算出した類似度に基づいて、前記作業現場と類似する過去の作業現場を特定する
    処理を前記コンピュータが実行する請求項1に記載の情報処理方法。
  3. 受け付けた前記作業現場情報を教師データに用いて前記学習済みモデルを再学習させる
    処理を前記コンピュータが実行する請求項2に記載の情報処理方法。
  4. 前記端末装置は、前記作業現場で作業を行う作業者の端末装置を含み、
    前記端末装置を通じて、前記作業現場での作業内容に係る情報と、作業環境に係る情報とを含む作業現場情報を受け付け、
    受け付けた前記作業現場情報に基づいて特定された前記過去の作業現場に関する過去事例情報を前記端末装置へ出力する
    処理を前記コンピュータが実行する請求項1から3までのいずれかひとつに記載の情報処理方法。
  5. 前記過去事例情報は、前記過去の作業現場において行われた有効な対応策を示す情報を含む
    請求項1から4までのいずれかひとつに記載の情報処理方法。
  6. 前記端末装置は、前記作業現場での作業計画を立てる計画者の端末装置を含み、
    前記端末装置を通じて、前記作業現場での作業計画に係る情報を含む作業現場情報を受け付け、
    受け付けた前記作業現場情報に基づいて特定された前記過去の作業現場に関する過去事例情報を前記端末装置へ出力する
    処理を前記コンピュータが実行する請求項1から5までのいずれかひとつに記載の情報処理方法。
  7. 前記端末装置は、前記作業現場での作業を作業者に付託する付託者の端末装置を含み、
    前記端末装置を通じて、前記作業の付託に係る情報を含む作業現場情報を受け付け、
    受け付けた前記作業現場情報に基づいて特定された前記過去の作業現場に関する過去事例情報を前記端末装置へ出力する
    処理を前記コンピュータが実行する請求項1から6までのいずれかひとつに記載の情報処理方法。
  8. 端末装置を通じて、作業現場に関する作業現場情報を受け付ける受付部と、
    受け付けた前記作業現場情報と、過去の作業現場に関する過去事例情報とに基づいて、前記作業現場と類似する過去の作業現場を特定する特定部と、
    特定した前記過去の作業現場に関する過去事例情報を前記端末装置へ出力する出力部と
    を備える情報処理装置。
  9. 作業現場に関する作業現場情報の入力を受け付け、
    受け付けた前記作業現場情報に基づいて特定された前記作業現場と類似する過去の作業現場に関する過去事例情報を取得して表示部に表示し、
    前記作業現場での作業終了後に、表示された前記過去事例情報に対する評価情報を受け付け、
    前記評価情報を含む前記作業現場情報を所定装置へ出力する
    処理をコンピュータに実行させるプログラム。
  10. 前記作業現場との類似度に応じた順序で複数の前記過去事例情報を表示する
    請求項9に記載のプログラム。
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