以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
図1〜図16を参照して、本発明の実施の形態を説明する。先ず、図1〜図3を参照して、本実施の形態の装置構成を説明する。図1は、育成支援システム1を示すブロック図である。図2は、育成支援サーバ10の機能構成を示すブロック図である。図3は、端末装置20の機能構成を示すブロック図である。
図1に示す育成支援システム1は、ハイパフォーマー等のモデル人材の育成歴に対応する育成プログラムを育成対象者用に提供するシステムである。育成支援システム1は、所定の会社(以下、会社CO1とする)内に設置され、会社CO1内のモデル人材としての社員の育成歴に対応する育成プログラムを、育成対象者としての社員用に提供するものとする。しかし、この構成に限定されるものではなく、育成支援システム1は、会社以外の組織等に適用できる。
図1に示すように、育成支援システム1は、人材検索装置としての育成支援サーバ10と、端末装置20と、を備える。育成支援サーバ10及び端末装置20は、通信ネットワークNを介して互いに接続されている。
育成支援サーバ10は、端末装置20で入力された情報に応じて、指定モデル人材の履歴情報と、評価項目の値の時間的推移を示す時系列の成長パターン(成長曲線)の相関が高い育成対象者を全社員から検索し、指定モデル人材の育成歴に対応する育成対象者用の育成プログラムを生成し、端末装置20に送信するサーバ装置である。端末装置20は、情報の入力の受け付け及び育成支援サーバ10への送信と、育成支援サーバ10から受信した育成プログラム等の情報の表示と、を行うPC(Personal Computer)等の端末装置である。
通信ネットワークNは、会社CO1内のイントラネットとするが、これに限定されるものではなく、インターネット等としてもよい。また、育成支援システム1が、一台の端末装置20を備える構成とするが、複数台の端末装置20を備える構成としてもよい。
次いで、図2を参照して、育成支援サーバ10の内部の機能構成を説明する。図2に示すように、育成支援サーバ10は、モデル人材検索手段、相関度算出手段、対象者検索手段、育成プログラム項目抽出手段としてのCPU(Central Processing Unit)11と、操作部12と、RAM(Random Access Memory)13と、表示部14と、記憶手段としての記憶部15と、指定手段、出力手段としての通信部16と、を備える。育成支援サーバ10の各部は、バス17を介して互いに接続されている。
CPU11は、育成支援サーバ10の各部を制御する。CPU11は、各種プログラムのうち指定されたプログラムを記憶部15から読み出してRAM13に展開し、展開されたプログラムとの協働で各種処理を実行する。
CPU11は、育成プログラム生成プログラム151に従い、端末装置20を介して通信部16によりモデル人材の人材検索条件情報の指定を受け付け、人材検索条件情報に応じて、モデル人材を社員テーブル30から検索し、社員履歴テーブル40を用いてモデル人材の評価項目の値の成長パターンと、モデル人材以外の人材の評価項目の値の成長パターンとの相関度を算出する。そして、CPU11は、算出された相関度が高い人材を育成対象者として社員テーブル30から検索し、通信部16により、検索された育成対象者の人材情報を端末装置20に送信する。そして、CPU11は、モデル人材の受けた育成プログラム項目の情報を社員育成歴テーブル70から抽出し、通信部16により、抽出された育成プログラム項目の情報を端末装置20に送信する。そして、CPU11は、抽出された育成プログラム項目の情報を育成対象者用の育成プログラム項目の情報として記憶部15の社員育成計画テーブル90に追加して更新する。
操作部12は、各種文字等の入力用のキーを有するキーボードを備え、各キー入力に応じた操作情報をCPU11に出力する。
RAM13は、揮発性の半導体メモリ等の記憶部であり、各種データ及び各種プログラムを格納するワークエリアを有する。
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(ElectroLuminescent)ディスプレイ等の表示パネルを備える表示部であり、CPU11から入力される表示情報に応じて表示パネルに各種表示を行う。
記憶部15は、各種データ及び各種プログラムの情報を読み出し及び書き込み可能に記憶する記憶部であり、HDD(Hard Disk Drive)で構成されている。記憶部15には、育成プログラム生成プログラム151と、社員テーブル30と、社員履歴テーブル50と、社員育成歴テーブル70と、社員育成計画テーブル90と、が記憶されている。
通信部16は、ネットワークカード等を有し、通信ネットワークN上の機器としての端末装置20と情報の送受信を行う。
次いで、図3を参照して、端末装置20の内部の機能構成を説明する。図3に示すように、端末装置20は、CPU21と、操作部22と、RAM23と、表示部24と、記憶部25と、通信部26と、を備える。端末装置20の各部は、バス27を介して互いに接続されている。
CPU21、操作部22、RAM23、表示部24、記憶部25、通信部26は、育成支援サーバ10のCPU11、操作部12、RAM13、表示部14、記憶部15、通信部16と同様の構成であり、説明の重複を避けるため、異なる構成を主として説明する。
CPU21は、記憶部25に記憶された育成プログラム表示プログラム251に従い、各種画面情報を育成支援サーバ10から受信して各種画面を表示部24に表示し、各種画面に応じて、操作部22により人材検索条件情報、モデル人材選択情報、評価項目選択情報、対象期間選択情報、育成対象者選択情報、育成プログラム項目選択情報、育成プログラム選択情報の入力を受け付けて育成支援サーバ10に送信する。
記憶部25には、育成プログラム表示プログラム251が記憶されている。通信部26は、通信ネットワークN上の機器としての育成支援サーバ10と情報の送受信を行う。
次に、図4〜図7を参照して、育成支援サーバ10の記憶部15に記憶される情報の構成を説明する。図4は、社員テーブル30の構成を示す図である。図5は、社員履歴テーブル50の構成を示す図である。図6は、社員育成歴テーブル70の構成を示す図である。図7は、社員育成計画テーブル90の構成を示す図である。
社員テーブル30は、会社CO1の社員毎の現在(最新)の人材情報を有するテーブルである。図4に示すように、社員テーブル30は、社員番号31、氏名32、年齢33、性別34、所属35、資格36、役職37、職種38、業績評価1Q39、業績評価2Q40、業績評価3Q41、業績評価4Q42、革新性43、協調性44、自律性45、統率力46、企画力47、分析力48、データ基準日49と、を有する。しかし、社員テーブル30の人材情報のフィールドは、これらに限定されるものではない。
社員番号31は、会社CO1の社員の識別番号である。社員テーブル30では、1つのレコードに1つの社員番号31が対応している。つまり、社員テーブル30では、1人の社員のデータが、1つのレコードに格納されている。
氏名32は、社員番号31の社員の氏名である。年齢33は、社員番号31の社員の年齢である。性別34は、社員番号31の社員の性別である。所属35は、社員番号31の社員の所属部署である。資格36は、社員番号31の社員の職能資格である。役職37は、社員番号31の社員の役職である。職種38は、社員番号31の社員の職種である。
業績評価1Q39は、社員番号31の社員の第1四半期(1st Quarter)の業績評価である。業績評価2Q40は、社員番号31の社員の第2四半期(2nd Quarter)の業績評価である。業績評価3Q41は、社員番号31の社員の第3四半期(3rd Quarter)の業績評価である。業績評価4Q42は、社員番号31の社員の第4四半期(4th Quarter)の業績評価である。業績評価1Q39、業績評価2Q40、業績評価3Q41、業績評価4Q42は、0〜5の6段階評価とするが、これに限定されるものではない。
革新性43は、社員番号31の社員の評価項目としての革新性である。協調性44は、社員番号31の社員の評価項目としての協調性である。自律性45は、社員番号31の社員の評価項目としての自律性である。統率力46は、社員番号31の社員の評価項目としての統率力である。企画力47は、社員番号31の社員の評価項目としての企画力である。分析力48は、社員番号31の社員の評価項目としての分析力である。革新性43、協調性44、自律性45、統率力46、企画力47、分析力48、データ基準日49は、0〜100の値をとるものとするが、これに限定されるものではない。
データ基準日49は、社員テーブル30のレコードのデータの基準日であり、例えば、レコードを最後に更新した日付である。
社員履歴テーブル50は、会社CO1の社員毎の現在から過去の人材情報としての履歴情報を有するテーブルである。図5に示すように、社員履歴テーブル50は、社員番号51、氏名52、年齢53、性別54、所属55、資格56、役職57、職種58、革新性59、協調性60、自律性61、統率力62、企画力63、分析力64、データ基準日65と、を有する。
社員番号51は、会社CO1の社員の識別番号である。社員履歴テーブル50では、少なくとも1つのレコードが1つの社員番号51に対応している。つまり、社員履歴テーブル50では、1人の社員のデータが、1又は複数のレコードに格納されている。
氏名52は、社員番号51の社員の氏名である。年齢53は、社員番号51の社員の年齢である。性別54は、社員番号51の社員の性別である。所属55は、社員番号51の社員の所属部署である。資格56は、社員番号51の社員の職能資格である。役職57は、社員番号51の社員の役職である。職種58は、社員番号51の社員の職種である。
革新性59は、社員番号51の社員の評価項目としての革新性である。協調性60は、社員番号51の社員の評価項目としての協調性である。自律性61は、社員番号51の社員の評価項目としての自律性である。統率力62は、社員番号51の社員の評価項目としての統率力である。企画力63は、社員番号51の社員の評価項目としての企画力である。分析力64は、社員番号51の社員の評価項目としての分析力である。
データ基準日65は、社員履歴テーブル50のレコードのデータの基準日であり、例えば、レコードを最後に更新した日付である。同じ社員についても、レコード毎にデータ基準日65は異なる。
社員育成歴テーブル70は、会社CO1の社員毎の受けた育成プログラムの履歴情報を有するテーブルである。育成プログラムは、少なくとも1つの育成プログラム項目からなるものとする。育成プログラム項目は、育成プログラムの構成要素であり、ある単一の育成プログラム要素を示す項目である。図6に示すように、社員育成歴テーブル70は、社員番号71、氏名72、種別73、履歴名称74、実施時資格75、育成効果(革新性)76、育成効果(協調性)77、育成効果(自律性)78、育成効果(統率力)79、育成効果(企画力)80、育成効果(分析力)81、本人評価82、を有する。
社員番号71は、会社CO1の社員の識別番号である。社員育成歴テーブル70では、少なくとも1つのレコードが1つの社員番号71に対応している。つまり、社員育成歴テーブル70では、1人の社員のデータが、1又は複数のレコードに格納されている。また、社員育成歴テーブル70では、1つのレコードが1つの育成プログラム項目に対応している。
氏名72は、社員番号71の社員の氏名である。種別73は、社員番号71の社員が受けた育成プログラム項目の種別である。履歴名称74は、社員番号71の社員が受けた育成プログラム項目の名称である。実施時資格75は、社員番号71の社員が受けた履歴名称74の育成プログラム項目の実施時の資格である。
育成効果(革新性)76は、社員番号71の社員が受けた履歴名称74の育成プログラム項目の革新性における育成効果である。育成効果とは、育成プログラム項目を受ける前に対する受けた後の評価項目の値の変化である。育成効果(協調性)77は、社員番号71の社員が受けた履歴名称74の育成プログラム項目の協調性における育成効果である。育成効果(自律性)78は、社員番号71の社員が受けた履歴名称74の育成プログラム項目の自律性における育成効果である。
育成効果(統率力)79は、社員番号71の社員が受けた履歴名称74の育成プログラム項目の統率力における育成効果である。育成効果(企画力)80は、社員番号71の社員が受けた履歴名称74の育成プログラム項目の企画力における育成効果である。育成効果(分析力)81は、社員番号71の社員が受けた履歴名称74の育成プログラム項目の分析力における育成効果である。育成効果(革新性)76、育成効果(協調性)77、育成効果(自律性)78、育成効果(統率力)79、育成効果(企画力)80、育成効果(分析力)81は、0〜+30までの値で表されるものとするが、これに限定されるものではない。
本人評価82は、社員番号71の社員が受けた履歴名称74の育成プログラム項目の本人評価である。本人評価82は、例えば、評価が高いものから降順に、◎、○、△、×で表されるものとするが、これに限定されるものではない。
社員育成計画テーブル90は、会社CO1の社員毎のこれから実施する育成プログラムの計画情報を有するテーブルである。図7に示すように、社員育成計画テーブル90は、社員番号91、氏名92、種別93、名称94、開始日95、終了日96、備考97、を有する。
社員番号91は、会社CO1の社員の識別番号である。社員育成計画テーブル90では、少なくとも1つのレコードが1つの社員番号91に対応している。つまり、社員育成計画テーブル90では、1人の社員のデータが、1又は複数のレコードに格納されている。また、社員育成計画テーブル90では、1つのレコードが1つの育成プログラム項目に対応している。
氏名92は、社員番号91の社員の氏名である。種別93は、社員番号91の社員がこれから受ける育成プログラム項目の種別である。名称94は、社員番号91の社員がこれから受ける育成プログラム項目の名称である。開始日95は、社員番号91の社員がこれから受ける名称94の育成プログラム項目の開始日である。終了日96は、社員番号91の社員がこれから受ける名称94の育成プログラム項目の終了日である。備考97は、社員番号91の社員がこれから受ける名称94の育成プログラム項目に関する備考欄である。
次に、図8〜図16を参照して、育成支援システム1の動作を説明する。図8は、端末装置20で実行される育成プログラム表示処理を示すフローチャートである。図9は、人材検索条件指定画面300を示す図である。図10は、モデル人材選択画面400を示す図である。図11は、評価項目・期間選択画面500を示す図である。図12は、企画力を選択した場合の育成対象者選択画面600を示す図である。図13は、分析力を選択した場合の育成対象者選択画面600Aを示す図である。図14は、育成プログラム項目選択画面700を示す図である。図15は、育成プログラム確認画面800を示す図である。図16は、育成支援サーバ10で実行される育成プログラム生成処理を示すフローチャートである。
図8〜図15を参照して、端末装置20で実行される育成プログラム表示処理を説明する。端末装置20において、操作部22を介して、会社CO1の人事担当者、管理職の社員等のユーザにより育成プログラム表示処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、CPU21は、記憶部25から読み出されて適宜RAM23に展開された育成プログラム表示プログラム251との協働で、育成プログラム表示処理を実行する。
図8に示すように、先ず、CPU21は、通信部26により育成支援サーバ10に通信のアクセスを行い、モデル人材の候補となる人材を検索するための人材検索条件指定画面情報の要求を育成支援サーバ10に送信する(ステップS11)。そして、CPU21は、通信部26を介して人材検索条件指定画面情報を育成支援サーバ10から受信し、当該人材検索条件指定画面情報に応じた人材検索条件指定画面を表示部24に表示する(ステップS12)。
図9を参照して、ステップS12で表示される画面例として人材検索条件指定画面300を説明する。人材検索条件指定画面300は、対象部署指定部310と、役職指定部320と、業績評価指定部330と、職種指定部340と、OKボタン350と、を有する。
対象部署指定部310は、モデル人材の候補となる人材の検索対象の所属部署の指定入力を受け付ける入力領域である。対象部署指定部310では、チェックボックスにより、会社CO1の営業部、企画部、設計部、開発部、生産部、総務部の少なくとも1つの指定入力が可能である。
役職指定部320は、モデル人材の候補となる人材の検索対象の役職の指定入力を受け付ける入力領域である。役職指定部320では、ラジオボタンにより、部長、課長、係長、主任、一般社員のいずれか1つの指定入力が可能である。
業績評価指定部330は、モデル人材の候補となる人材の検索対象の業績評価の指定入力を受け付ける入力領域である。業績評価指定部330では、ドロップダウンリストにより、業績評価1Q、業績評価2Q、業績評価3Q、業績評価4Qでそれぞれ別に0〜5の指定入力が可能である。
職種指定部340は、モデル人材の候補となる人材の検索対象の職種の指定入力を受け付ける入力領域である。職種指定部340では、ラジオボタンにより、企画、開発、設計、生産、事務のいずれか1つの指定入力が可能である。
OKボタン350は、対象部署指定部310、役職指定部320、業績評価指定部330及び職種指定部340で入力された指定情報に基づいて、モデル人材の候補となる人材検索の実行指示の押下入力を受け付ける。対象部署指定部310、役職指定部320、業績評価指定部330及び職種指定部340で入力される指定情報を人材検索条件情報とする。
図8に戻り、CPU21は、操作部22を介して人材検索条件指定画面300に応じた人材検索条件情報の入力を受け付ける(ステップS13)。ステップS13では、OKボタン350の押下入力により、人材検索条件情報の入力受付が完了する。
そして、CPU21は、通信部26を介して、ステップS13で入力された人材検索条件情報を育成支援サーバ10に送信する(ステップS14)。そして、CPU21は、通信部26を介して、育成支援サーバ10により検索されたモデル人材の候補からモデル人材を選択するためのモデル人材選択画面情報を育成支援サーバ10から受信し、当該モデル人材選択画面情報に応じたモデル人材選択画面を表示部24に表示する(ステップS15)。
図10を参照して、ステップS15で表示される画面例としてモデル人材選択画面400を説明する。モデル人材選択画面400は、モデル人材選択指定部410と、OKボタン420と、を有する。
モデル人材選択指定部410は、モデル人材の候補のうちのモデル人材の選択入力を受け付ける入力領域である。モデル人材選択指定部410は、モデル人材の候補となる人材の人材情報として、社員番号と、氏名と、年齢と、性別と、所属と、資格と、役職と、職種と、業績評価1Q〜4Qのレーダーチャートと、評点(評価項目(革新性、協調性、自律性、統率力、企画力、分析力)の値)のレーダーチャートと、を有する。モデル人材選択指定部410では、ラジオボタンにより、モデル人材の候補のいずれか1つの指定入力が可能である。
OKボタン420は、モデル人材選択指定部410で入力された指定情報の入力完了の押下入力を受け付ける。モデル人材選択指定部410で入力される指定情報をモデル人材選択情報とする。
図8に戻り、CPU21は、操作部22を介してモデル人材選択画面400に応じたモデル人材選択情報の入力を受け付ける(ステップS16)。ステップS16では、OKボタン430の押下入力により、モデル人材選択情報の入力受付が完了する。
そして、CPU21は、通信部26を介して、ステップS16で入力されたモデル人材選択情報を育成支援サーバ10に送信する(ステップS17)。そして、CPU21は、通信部26を介して、モデル人材と比較する評価項目と比較の対象期間とを選択するための評価項目・期間選択画面情報を育成支援サーバ10から受信し、当該評価項目・期間選択画面情報に応じた評価項目・期間選択画面を表示部24に表示する(ステップS18)。
図11を参照して、ステップS18で表示される画面例として評価項目・期間選択画面500を説明する。評価項目・期間選択画面500は、モデル人材情報表示部510と、評価項目選択指定部520と、対象期間選択指定部530と、OKボタン540と、を有する。
モデル人材情報表示部510は、モデル人材の人材情報の表示領域である。モデル人材情報表示部510は、モデル人材の人材情報として、社員番号と、氏名と、年齢と、性別と、所属と、資格と、役職と、職種と、評点(革新性、協調性、自律性、統率力、企画力、分析力)と、データ基準日と、を有する。
評価項目選択指定部520は、全ての評価項目のうちのモデル人材と比較する評価項目の選択入力を受け付ける入力領域である。評価項目選択指定部520は、モデル人材の各評価項目(革新性、協調性、自律性、統率力、企画力、分析力)の値の成長パターンのグラフを有する。この成長パターンのグラフは、横軸に、時系列に取得した各資格を単位とした時間軸をとり、縦軸に、評価項目の値をとった折れ線グラフである。評価項目選択指定部520では、ラジオボタンにより、革新性、協調性、自律性、統率力、企画力、分析力のいずれか1つの指定入力が可能である。
対象期間選択指定部530は、モデル人材と比較する対象期間の選択入力を受け付ける入力領域である。対象期間選択指定部530では、ドロップダウンリストにより、対象期間の開始時の資格と終了時の資格とを、それぞれ資格G1〜G5からいずれか1つの指定入力が可能である。
OKボタン540は、評価項目選択指定部520、対象期間選択指定部530で入力された指定情報の入力完了の押下入力を受け付ける。評価項目選択指定部520で入力される指定情報を評価項目選択情報とする。対象期間選択指定部530で入力される指定情報を対象期間選択情報とする。
図8に戻り、CPU21は、操作部22を介して評価項目・期間選択画面500に応じた評価項目選択情報、対象期間選択情報の入力を受け付ける(ステップS19)。ステップS19では、OKボタン540の押下入力により、評価項目選択情報、対象期間選択情報の入力受付が完了する。
そして、CPU21は、通信部26を介して、ステップS19で入力された評価項目選択情報、対象期間選択情報を育成支援サーバ10に送信する(ステップS20)。そして、CPU21は、通信部26を介して、育成支援サーバ10により抽出された育成対象者の候補から育成対象者を選択するための育成対象者選択画面情報を育成支援サーバ10から受信し、当該育成対象者選択画面情報に応じた育成対象者選択画面を表示部24に表示する(ステップS21)。
図12を参照して、ステップS21で表示される画面例として育成対象者選択画面600を説明する。育成対象者選択画面600は、ステップS19で評価項目として企画力が選択入力された場合の育成対象者選択画面である。育成対象者選択画面600は、モデル人材情報表示部610と、育成対象者選択指定部620と、OKボタン630と、を有する。
モデル人材情報表示部610は、モデル人材の人材情報の表示領域である。モデル人材情報表示部610では、モデル人材の人材情報として、社員番号と、氏名と、年齢と、性別と、所属と、資格と、役職と、職種と、評価項目(企画力)の値の成長パターンのグラフと、を有する。モデル人材情報表示部610の成長パターンの時間軸は、全期間の資格G1〜G5の範囲にとられている。
育成対象者選択指定部620は、育成対象者の候補のうち育成対象者の選択入力を受け付ける入力領域である。育成対象者選択指定部620は、育成対象者の候補の人材情報として、社員番号と、氏名と、年齢と、性別と、所属と、資格と、役職と、職種と、評価項目(企画力)の値の成長パターンのグラフと、モデル人材と育成対象者の候補との評価項目(企画力)の値の成長パターンの相関度と、G3時企画力比較と、を有する。育成対象者選択指定部620の成長パターンの時間軸は、ステップS19で入力された対象期間選択情報の対象期間の資格G1〜G3の範囲にとられている。
育成対象者選択指定部620の相関度は、対象期間におけるモデル人材の評価項目(企画力)の値と育成対象者の候補の評価項目(企画力)の値との相関度である。この相関度の値は、1に近付くほど高い相関性を示す。育成対象者選択指定部620のG3時企画力比較は、モデル人材の資格G3時(例えば、過去の資格G3であった時)の評価項目(企画力)の値に対する、育成対象者の候補の資格G3時(例えば、現在時点)の評価項目(企画力)の値の差分値である。この資格G3時は、対象期間の終了時に対応する。育成対象者選択指定部620では、チェックボックスにより、育成対象者の候補の少なくとも1つの指定入力が可能である。
OKボタン630は、育成対象者選択指定部620で入力された指定情報の入力完了の押下入力を受け付ける。育成対象者選択指定部620で入力される指定情報を育成対象者選択情報とする。
また、図13に示す育成対象者選択画面600Aは、ステップS19で評価項目として分析力が選択入力された場合の育成対象者選択画面である。育成対象者選択画面600Aは、モデル人材情報表示部610Aと、育成対象者選択指定部620Aと、OKボタン630と、を有する。モデル人材情報表示部610Aは、モデル人材情報表示部610と同様の人材情報と、評価項目(分析力)の値の成長パターンのグラフと、を有する。育成対象者選択指定部620Aは、育成対象者選択指定部620と同様の人材情報と、対象期間におけるモデル人材の評価項目(分析力)の値と育成対象者の候補の評価項目(分析力)の値との相関度と、モデル人材の資格G3時の評価項目(分析力)の値に対する、育成対象者の候補の資格G3時(現在時点)の評価項目(分析力)の値の差分値であるG3時分析力比較と、を有する。
図8に戻り、CPU21は、操作部22を介して育成対象者選択画面600に応じた育成対象者選択情報の入力を受け付ける(ステップS22)。ステップS22では、OKボタン630の押下入力により、育成対象者選択情報の入力受付が完了する。
そして、CPU21は、通信部26を介して、ステップS19で入力された育成対象者選択情報を育成支援サーバ10に送信する(ステップS23)。そして、CPU21は、通信部26を介して、モデル人材が過去に受けた育成プログラム項目の候補のうち育成対象者に実施する育成プログラム項目を選択するための育成プログラム項目選択画面情報を育成支援サーバ10から受信し、当該育成プログラム項目選択画面情報に応じた育成プログラム項目選択画面を表示部24に表示する(ステップS24)。
図14を参照して、ステップS24で表示される画面例として育成プログラム項目選択画面700を説明する。育成プログラム項目選択画面700は、育成プログラム項目選択指定部710と、OKボタン720と、を有する。
育成プログラム項目選択指定部710は、モデル人材が過去に受けた育成プログラム項目の候補のうちの育成プログラム項目の選択入力を受け付ける入力領域である。育成プログラム項目選択指定部710は、モデル人材が過去に受けた育成プログラム項目の候補の情報として、モデル人材の氏名と、育成プログラム項目の候補の種別、履歴名称と、モデル人材に対する育成プログラム項目の候補の実施時資格と、育成プログラム項目の候補によるモデル人材の育成前後の評点のレーダーチャートと、評点の育成効果のレーダーチャートと、モデル人材の本人評価と、を有する。育成プログラム項目選択指定部710では、チェックボックスにより、育成プログラム項目の候補の少なくとも1つの指定入力が可能である。
OKボタン720は、育成プログラム項目選択指定部710で入力された指定情報の入力完了の押下入力を受け付ける。育成プログラム項目選択指定部710で入力される指定情報を育成プログラム項目選択情報とする。
図8に戻り、CPU21は、操作部22を介して育成プログラム項目選択画面700に応じた育成プログラム項目選択情報の入力を受け付ける(ステップS25)。ステップS25では、OKボタン720の押下入力により、育成プログラム項目選択情報の入力受付が完了する。
そして、CPU21は、通信部26を介して、ステップS25で入力された育成プログラム項目選択情報を育成支援サーバ10に送信する(ステップS26)。そして、CPU21は、通信部26を介して、ステップS25で選択された育成プログラム項目を含む育成対象者用の育成プログラムを確認するための育成プログラム確認画面情報を育成支援サーバ10から受信し、当該育成プログラム確認画面情報に応じた育成プログラム確認画面を表示部24に表示する(ステップS27)。
図15を参照して、ステップS27で表示される画面例として育成プログラム確認画面800を説明する。育成プログラム確認画面800は、育成プログラム選択指定部810と、OKボタン820と、を有する。
育成プログラム選択指定部810は、育成対象者用の育成プログラムの候補の選択入力を受け付ける入力領域である。育成プログラム選択指定部810は、育成対象者用の育成プログラムの候補の情報として、育成対象者の社員番号、氏名、年齢、性別、所属、資格、役職、職種と、当該育成対象者が受ける育成プログラムの育成プログラム項目の種別、名称、開始日、終了日と、を有する。育成プログラム選択指定部810では、チェックボックスにより、育成対象者の育成プログラムの候補の少なくとも1つの指定入力が可能である。
OKボタン820は、育成プログラム選択指定部810で入力された指定情報の入力完了の押下入力を受け付ける。育成プログラム選択指定部810で入力される指定情報を育成プログラム選択情報とする。
図8に戻り、CPU21は、操作部22を介して育成プログラム確認画面800に応じた育成プログラム選択情報の入力を受け付ける(ステップS28)。ステップS28では、OKボタン720の押下入力により、育成プログラム選択情報の入力受付が完了する。
そして、CPU21は、通信部26を介して、ステップS28で入力された育成プログラム選択情報を育成支援サーバ10に送信し(ステップS29)、育成プログラム表示処理を終了する。
次いで、図16を参照して、育成支援サーバ10で実行される育成プログラム生成処理を説明する。育成支援サーバ10において、育成プログラム表示処理のステップS11に対応して、通信部16を介して、人材検索条件指定画面情報の要求を受信したことをトリガとして、CPU11は、記憶部15から読み出されて適宜RAM13に展開された育成プログラム生成プログラム151との協働で、育成プログラム生成処理を実行する。
図16に示すように、先ず、CPU11は、育成プログラム表示処理のステップS12に対応して、人材検索条件指定画面情報を生成して通信部16により端末装置20に送信する(ステップS31)。そして、CPU11は、育成プログラム表示処理のステップS14に対応して、通信部16を介して、人材検索条件情報を端末装置20から受信したか否かを判別する(ステップS32)。人材検索条件情報を受信していない場合(ステップS32;NO)、ステップS32に移行される。
人材検索条件情報を受信した場合(ステップS32;YES)、CPU11は、記憶部15に記憶された社員テーブル30から、ステップS32で受信した人材検索条件情報に対応する人材をモデル人材の候補として検索し、当該人材の人材情報を読み出す(ステップS33)。
そして、CPU11は、育成プログラム表示処理のステップS15に対応して、ステップS33で読み出された人材情報を含むモデル人材選択画面情報を生成して通信部16により端末装置20に送信する(ステップS34)。そして、CPU11は、育成プログラム表示処理のステップS17に対応して、通信部16を介して、モデル人材選択情報を端末装置20から受信したか否かを判別する(ステップS35)。モデル人材選択情報を受信していない場合(ステップS35;NO)、ステップS35に移行される。
モデル人材選択情報を受信した場合(ステップS35;YES)、CPU11は、社員テーブル30から、ステップS35で受信されたモデル人材選択情報に対応するモデル人材の現在の人材情報を読み出し、記憶部15に記憶された社員履歴テーブル50から、モデル人材の全期間の履歴情報(各評価項目の値)を読み出す(ステップS36)。
そして、CPU11は、育成プログラム表示処理のステップS18に対応して、ステップS36で読み出したモデル人材の現在の人材情報と履歴情報とを含む評価項目・期間選択画面情報を生成して通信部16により端末装置20に送信する(ステップS37)。
そして、CPU11は、育成プログラム表示処理のステップS20に対応して、通信部16を介して、評価項目選択情報及び対象期間選択情報を端末装置20から受信したか否かを判別する(ステップS38)。評価項目選択情報及び対象期間選択情報を受信していない場合(ステップS38;NO)、ステップS38に移行される。
評価項目選択情報及び対象期間選択情報を受信した場合(ステップS38;YES)、CPU11は、社員履歴テーブル50を参照して、対象期間選択情報の対象期間において、受信した評価項目選択情報に対応するモデル人材の評価項目の値の成長パターンと、モデル人材以外の人材の当該評価項目の値の成長パターンと、の相関度を算出し、対象期間選択情報の対象期間の終了時点でのモデル人材とモデル人材以外の人材との評価項目選択情報に対応する評価項目の値の差分値を算出する(ステップS39)。
ステップS39の相関度の算出を説明する。例えば、2次元のXY平面を考え、横軸(x軸)にモデル人材の対象期間の複数の評価項目の値をとり、縦軸(y軸)にモデル人材以外の人材(比較対象人材とする)の対象期間の複数の各評価項目の値をとるように、点をXY平面にプロットする。この点は、モデル人材と比較対象人材との同じ資格時の評価項目の値に対応している。モデル人材と比較対象人材との2人の人材に応じた2組の評価項目の数値からなるデータ列を(x,y)={(x
i,y
i)}(i=1,2,…,n)とすると、相対度R
2は、次式(1)で表される。但し、nは対象期間の資格の数(対象期間の資格G1〜G3であれば3つ)であり、xバー,yバーは、それぞれデータx={x
i},y={y
i}の相加平均である。
そして、CPU11は、社員履歴テーブル50から、ステップS39で算出した相関度が上位の所定数の人材を育成対象者の候補として検索し、当該育成対象者の候補とモデル人材との履歴情報(レコード)を読み出す(ステップS40)。
そして、CPU11は、育成プログラム表示処理のステップS21に対応して、ステップS40で読み出したモデル人材及び育成対象者の候補の履歴情報(現在の人材情報及び選択された対象期間の評価項目の値)と、育成対象者の候補のステップS39で算出された相関度と対象期間の終了時点での評価項目の値の差分値と、を含む育成対象者選択画面情報を生成して通信部16により端末装置20に送信する(ステップS41)。
そして、CPU11は、育成プログラム表示処理のステップS23に対応して、通信部16を介して、育成対象者選択情報を端末装置20から受信したか否かを判別する(ステップS42)。育成対象者選択情報を受信していない場合(ステップS42;NO)、ステップS42に移行される。
育成対象者選択情報を受信した場合(ステップS42;YES)、CPU11は、記憶部15に記憶された社員育成歴テーブル70から、ステップS35で受信したモデル人材選択情報に対応するモデル人材の育成プログラム項目を育成プログラム項目の候補として抽出し、モデル人材の育成プログラム項目の候補の情報(レコード)を読み出す(ステップS43)。
そして、CPU11は、育成プログラム表示処理のステップS24に対応して、ステップS43で読み出した育成プログラム項目の候補の情報と、社員履歴テーブル50の育成プログラム項目の候補の実施年に対応する評価項目の値とを用いて、育成プログラム項目選択画面情報を生成して通信部16により端末装置20に送信する(ステップS44)。
そして、CPU11は、育成プログラム表示処理のステップS26に対応して、通信部16を介して、育成プログラム項目選択情報を端末装置20から受信したか否かを判別する(ステップS45)。育成プログラム項目選択情報を受信していない場合(ステップS45;NO)、ステップS45に移行される。
育成プログラム項目選択情報を受信した場合(ステップS45;YES)、CPU11は、育成プログラム表示処理のステップS27に対応して、社員育成歴テーブル70から、ステップS45で受信された育成プログラム項目選択情報に対応する育成プログラム項目の情報(レコード)を読み出し、社員テーブル30から、ステップS42で受信された育成対象者選択情報に対応する育成対象者の人材情報を読み出し、当該育成プログラム項目の開始日及び終了日を設定し、当該育成対象者の人材情報と、当該育成プログラム項目の情報、開始日及び終了日と、を含む育成プログラム確認画面情報を生成して通信部16により端末装置20に送信する(ステップS46)。
そして、CPU11は、育成プログラム表示処理のステップS26に対応して、通信部16を介して、育成プログラム選択情報を端末装置20から受信したか否かを判別する(ステップS47)。育成プログラム選択情報を受信していない場合(ステップS47;NO)、ステップS47に移行される。
育成プログラム選択情報を受信した場合(ステップS47;YES)、CPU11は、ステップS47で受信された育成プログラム選択情報に対応するステップS46で得られた育成対象者の人材情報と育成プログラム項目の情報とを、記憶部15に記憶された社員育成計画テーブル90に追加して更新し(ステップS48)、育成プログラム生成処理を終了する。
ここで、育成プログラム生成処理の具体例を説明する。ステップS31では、図9の人材検索条件指定画面300の人材検索条件指定画面情報が生成されるものとする。端末装置20において、人材検索条件指定画面300に対応して、対象部署として企画部が指定入力され、役職として部長が指定入力され、業績評価1Q〜4Qとして5の値が指定入力され、職種として企画が指定入力され、これらの人材検索条件情報が育成支援サーバ10に送信されたものとする。
そして、ステップS33で、人材検索条件情報を満たすモデル人材の候補として、社員テーブル30の氏名32が山田太郎と横河敏郎との2名の人材が検索され、その人材の社員番号31、氏名32、年齢33、性別34、所属35、資格36、役職37、職種38、業績評価1Q39、業績評価2Q40、業績評価3Q41、業績評価4Q42、評点(革新性43、協調性44、自律性45、統率力46、企画力47、分析力48)が読み出される。ステップS34では、図10のように、モデル人材選択指定部410が山田太郎及び横河敏郎の人材情報を含むモデル人材選択画面400の人材検索条件指定画面情報が生成される。ステップS34では、業績評価1Q〜4Qのレーダーチャートと、評点のレーダーチャートと、が生成され、モデル人材選択指定部410に含められる。
そして、端末装置20において、モデル人材選択画面400に対応して、モデル人材として山田太郎が指定入力され、そのモデル人材選択情報が育成支援サーバ10に送信されたものとする。
ステップS36では、モデル人材選択情報に対応するモデル人材の山田太郎の人材情報が社員テーブル30から読み出され、同じく山田太郎の資格G1〜G5の全期間の評点(革新性59、協調性60、自律性61、統率力62、企画力63、分析力64)の履歴情報が社員履歴テーブル50から読み出される。ステップS37では、図11のように、モデル人材情報表示部510が山田太郎の人材情報を含み、評価項目選択指定部520が山田太郎の評点の履歴情報を含む評価項目・期間選択画面500の評価項目・期間選択画面情報が生成される。ステップS37では、山田太郎の各評点の成長パターンが生成され、評価項目選択指定部520に含められる。
そして、端末装置20において、評価項目・期間選択画面500に対応して、評価項目選択指定部520で評価項目として企画力が指定入力され、対象期間選択指定部530で対象期間として資格G1〜G3が指定入力され、その評価項目選択情報及び対象期間選択情報が育成支援サーバ10に送信されたものとする。
ステップS39では、モデル人材の山田太郎の対象期間の資格G1,G2,G3の企画力の値と、山田太郎以外の人材の資格G1,G2,G3の企画力の値と、の相関度が算出され、対象期間の終了時の資格G3時の企画力の差分値が算出される。ステップS40では、モデル人材の山田太郎以外の人材のうち、相関度が上位3名の鈴木学、山下次郎、田中一が育成対象者の候補として検索される。なお、この検索人数は、3名に限定されるものではない。
ステップS41では、図12のように、モデル人材情報表示部610がモデル人材の山田太郎の現在の人材情報(社員番号51、氏名52、年齢53、性別54、所属55、資格56、役職57、職種58)と全期間(資格G1〜G5)の企画力の履歴情報(企画力63)とを含み、育成対象者選択指定部620が育成対象者の候補としての鈴木学、山下次郎、田中一の現在の人材情報と対象期間(資格G1〜G3)の企画力の履歴情報とを含む育成対象者選択画面600の育成対象者選択画面情報が生成される。ステップS41では、モデル人材と育成対象者の候補との各期間の企画力の成長パターンが生成され、それぞれモデル人材情報表示部610と育成対象者選択指定部620とに含められる。
そして、端末装置20において、育成対象者選択画面600に対応して、育成対象者として山下次郎が指定入力され、その育成対象者選択情報が育成支援サーバ10に送信されたものとする。
ステップS43では、モデル人材の山田太郎の育成プログラム項目が育成プログラム項目の候補として社員育成歴テーブル70から抽出されて、育成プログラム項目の候補のレコードが情報として読み出される。
ステップS44では、図13のように、育成プログラム項目選択指定部710が、モデル人材の山田太郎の育成プログラム項目の履歴情報として、社員育成歴テーブル70の氏名72、種別73、履歴名称74、実施時資格75、育成効果(革新性)76、育成効果(協調性)77、育成効果(自律性)78、育成効果(統率力)79、育成効果(企画力)80、育成効果(分析力)81、本人評価82を含む育成プログラム項目選択画面700の育成プログラム項目選択画面情報が生成される。ステップS44では、育成前後の評点のレーダーチャートと、評点の育成効果のレーダーチャートとが生成され、育成プログラム項目選択指定部710に含められる。育成前後の評点のレーダーチャートにおいて、各育成プログラム項目の実施時資格75に対応する社員履歴テーブル50の資格56の評点(革新性59、協調性60、自律性61、統率力62、企画力63、分析力64)を育成前の評点のデータとし、各育成プログラム項目について、当該育成前の評点に、実施時資格75の育成効果76〜81を加算した評点を育成後の評点としている。
そして、端末装置20において、育成プログラム項目選択画面700に対応して、育成プログラム項目として履歴名称がリーダーシップ研修の育成プログラム項目が指定入力され、その育成プログラム項目選択情報が育成支援サーバ10に送信されたものとする。
ステップS46では、図15のように、育成プログラム項目選択情報に対応する育成プログラム項目の開始日及び終了日が設定される。そして、育成プログラム選択指定部810が、育成対象者の山下次郎の社員テーブル30の社員番号31、氏名32、年齢33、性別34、所属35、資格36、役職37の人材情報と、リーダーシップ研修の育成プログラム項目の社員育成歴テーブル70の種別73、履歴名称74と、設定された開始日及び終了日と、を含む育成プログラム確認画面800の育成プログラム確認画面情報が生成される。ここでは、育成プログラム項目の期間が1年間に固定され、その開始日及び終了日が、その年の初日及び最終日に指定されるものとするが、これに限定されるものではない。
そして、端末装置20において、育成プログラム確認画面800に対応して、山下次郎に対する育成プログラムとして履歴名称がリーダーシップ研修の育成プログラムが指定入力され、その育成プログラム選択情報が育成支援サーバ10に送信されたものとする。
ステップS47では、育成プログラム選択情報に対応しステップS46で得られた育成対象者の山下次郎の人材情報としての社員番号、氏名と、リーダーシップ研修の育成プログラム項目の情報としての種別、履歴名称、開始日及び終了日と、が社員育成計画テーブル90の社員番号91、氏名92、種別93、名称94、開始日95、終了日96に追加される。
以上、本実施の形態によれば、育成支援サーバ10のCPU11は、端末装置20を介して通信部16によりモデル人材の人材検索条件情報の指定を受け付け、人材検索条件情報に応じて、モデル人材を社員テーブル30から検索し、社員履歴テーブル40を用いてモデル人材の評価項目の値の成長パターンと、モデル人材以外の人材の評価項目の値の成長パターンとの相関度を算出する。そして、CPU11は、算出された相関度が高い人材を育成対象者として社員テーブル30から検索し、通信部16により、検索された育成対象者の人材情報を端末装置20に送信する。
このため、モデル人材と同様の成長過程にある人材としての対象者を検索できる。例えば、ハイパフォーマーや、会社として求められる人材像等のモデル人材と同じ成長パターンを持つ人材の検索が可能となる。また、優秀な経営者の後継者となる可能性が高い社員を若手の頃に発掘することができる。
また、CPU11は、端末装置20を介して通信部16により相関度を算出する対象期間の指定を受け付け、モデル人材の対象期間の評価項目の値の成長パターンと、モデル人材以外の人材の対象期間の評価項目の値の成長パターンとの相関度を算出する。このため、所望の対象期間においてモデル人材と同様の成長過程にある人材を検索できる。
また、CPU11は、端末装置20を介して通信部16により相関度を算出する評価項目の指定を受け付け、モデル人材の指定された評価項目の値の成長パターンと、モデル人材以外の人材の指定された評価項目の値の成長パターンとの相関度を算出する。このため、所望の評価項目においてモデル人材と同様の成長過程にある人材を検索できる。
また、CPU11は、モデル人材が受けた育成プログラム項目を社員育成歴テーブル70の育成プログラム項目の情報から抽出し、抽出された育成プログラム項目の情報を育成対象者用の育成プログラム項目の情報として端末装置20に送信する。このため、モデル人材の育成プログラム項目の情報を育成対象者用に提供できる。例えば、優秀な経営者の後継者となる可能性が高い対象者に対して、必要な好ましい育成プログラム項目を受けさせることにより、効率的な経営者育成や早期の経営者育成を実現することができる。
また、CPU11は、通信部16により育成対象者の人材情報を端末装置20に送信する。このため、育成支援サーバ10とは別の端末装置20において育成対象者の人材情報を利用(参照)できる。
以上の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として記憶部15(ハードディスク)を使用した例を開示したが、この例に限定されない。
その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。
また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る人材検索装置及びプログラムの一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、人材検索条件指定画面300において、検索対象範囲として、部署、役職、業績評価及び職種を指定する構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、人材検索条件指定画面において、検索対象範囲として、資格、職掌、性別等、他の情報を指定可能な構成としてもよい。
また、上記実施の形態では、評価項目を、革新性、協調性、自律性、統率力、企画力、分析力としたが、これに限定されるものではない。評価項目をこれら以外の項目としてもよい。また、評価項目の項目数を6以外の項目数としてもよい。
また、上記実施の形態では、対象期間を資格単位で指定入力する構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、対象期間を日時情報で指定入力する構成としてもよい。
また、上記実施の形態では、モデル人材との評価項目の値の成長パターンの相関度を算出する人材を、モデル人材以外の全人材とする構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、相関度を算出する人材の対象範囲(所属部署等)を指定し、当該指定した対象範囲の人材について相関度を算出する構成としてもよい。
また、上記実施の形態では、1つの評価項目の値の成長パターンの相関度が高い人材を育成対象者として検索したが、これに限定されるものではない。例えば、複数の評価項目の値の成長パターンの相関度が高い人材を育成対象者として検索する構成としてもよい。
また、上記実施の形態では、実在の人材をモデル人材として検索する構成としたが、これに限定されるものではない。架空の人材について、人材情報、履歴情報、受けた育成プログラム項目の情報を設定しておき、これらの情報を用いて架空の人材をモデル人材として検索する構成としてもよい。また、人材検索条件情報が、実在又は架空の人材の氏名等の識別情報を含み、当該人材を直接検索(指定)する構成としてもよい。
また、上記実施の形態では、育成プログラム項目の期間が1年間で固定され、1人の人材が、同時に1つの育成プログラム項目を受ける構成としたが、これに限定されるものではない。育成プログラム項目の期間は、1年間以外の期間としてもよい。また、1人の人材が、同時に複数の育成プログラム項目を受ける構成としてもよい。
また、上記実施の形態では、端末装置20が育成プログラム表示処理を行い、育成支援サーバ10が育成プログラム生成処理を行う構成としたが、これに限定されるものではない。1台の人材検索装置としての育成支援サーバ10が、育成プログラム生成処理及び育成プログラム表示処理と同様の処理を行う構成としてもよい。育成支援サーバ10において、CPU11は、操作部12を介して入力された人材検索条件情報に応じて、モデル人材の候補を社員テーブル30から検索して表示部14に表示する。そして、CPU11は、操作部12を介して入力されたモデル人材の選択情報に応じてモデル人材を選択し、操作部12を介して入力された評価項目及び対象期間の選択情報に応じて、社員履歴テーブル50のモデル人材の対象期間の人材情報(指定された評価項目の値)と、モデル人材以外の人材の対象期間の人材情報(指定された評価項目の値)との相関度を算出する。そして、CPU11は、相関度の高い育成対象者の候補の情報を社員テーブル30から抽出して表示部14に表示する。
そして、CPU11は、操作部12を介して入力された育成対象者の選択情報に応じて育成対象者を選択し、モデル人材が過去に受けた育成プログラム項目を社員育成歴テーブル70から読み出して表示部14に表示する。そして、CPU11は、操作部12を介して入力された育成プログラム項目の選択情報に応じて育成プログラム項目を選択し、育成プログラム項目の情報を表示部14に表示する。そして、CPU11は、操作部12を介して入力された育成プログラムの選択情報に応じて、選択された育成プログラムの育成プログラム項目の情報を育成対象者の人材情報とともに社員育成計画テーブル90に追加して更新する。このため、1台の育成支援サーバ10で、モデル人材と同様の成長過程にある人材としての対象者を検索できる。
また、上記実施の形態における育成支援システム1の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
本発明の実施の形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
複数の人材に対応する人材情報と、各人材の特性を示す評価項目の値の時系列の成長パターンと、を記憶する記憶手段と、
モデル人材の人材検索条件情報の指定を受け付ける指定手段と、
前記人材検索条件情報に応じて、モデル人材を前記記憶された人材情報から検索するモデル人材検索手段と、
前記モデル人材の前記評価項目の値の成長パターンと当該モデル人材以外の人材の前記評価項目の値の成長パターンとの相関度を算出する相関度算出手段と、
前記算出された相関度が高い人材を対象者として前記人材情報から検索する対象者検索手段と、
前記検索された対象者の人材情報を出力する出力手段と、
を備える人材検索装置。
<請求項2>
前記指定手段は、相関度を算出する対象期間の指定を受け付け、
前記相関度算出手段は、前記モデル人材の前記指定された対象期間の前記評価項目の値の成長パターンと、当該モデル人材以外の人材の前記指定された対象期間の前記評価項目の値の成長パターンとの相関度を算出する請求項1に記載の人材検索装置。
<請求項3>
前記指定手段は、相関度を算出する評価項目の指定を受け付け、
前記相関度算出手段は、前記モデル人材の前記指定された評価項目の値の成長パターンと、当該モデル人材以外の人材の前記指定された評価項目の値の成長パターンとの相関度を算出する請求項1又は2に記載の人材検索装置。
<請求項4>
前記記憶手段は、人材が過去に受けた育成プログラム項目の情報を記憶し、
前記モデル人材が受けた育成プログラム項目を前記記憶された育成プログラム項目の情報から抽出する育成プログラム項目抽出手段を備え、
前記出力手段は、前記抽出された育成プログラム項目の情報を前記対象者用の育成プログラム項目の情報として出力する請求項1から3のいずれか一項に記載の人材検索装置。
<請求項5>
前記出力手段は、前記検索された対象者の人材情報を端末装置に送信する送信手段である請求項1から4のいずれか一項に記載の人材検索装置。
<請求項6>
前記出力手段は、前記検索された対象者の人材情報を表示する表示手段である請求項1から4のいずれか一項に記載の人材検索装置。
<請求項7>
コンピュータを、
複数の人材に対応する人材情報と、各人材の特性を示す評価項目の値の時系列の成長パターンと、を記憶する記憶手段、
モデル人材の人材検索条件情報の指定を受け付ける指定手段、
前記人材検索条件情報に応じて、モデル人材を前記記憶された人材情報から検索するモデル人材検索手段、
前記モデル人材の前記評価項目の値の成長パターンと当該モデル人材以外の人材の前記評価項目の値の成長パターンとの相関度を算出する相関度算出手段、
前記算出された相関度が高い人材を対象者として前記人材情報から検索する対象者検索手段、
前記検索された対象者の人材情報を出力する出力手段、
として機能させるためのプログラム。