JP5858088B2 - 人材管理装置及びプログラム - Google Patents
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また、従来技術では、検索条件に対応する各人材の情報が同等に扱われているため、職種や役職、年齢、性別等の各人材が有する個人的な特徴に応じて、検索条件に対応する情報を考慮して検索することができない。例えば、ある新規商品の企画を行なうためのメンバーを検索する場合、ある検索条件に対する企画部所属の人材の情報と事務職の人材の情報とが同等に扱われてしまうと、商品企画の経験のない事務職の人材が検索されてしまうおそれがあり、的確な人物を探しにくくなり人材検索の効率が悪くなるという問題が生じる。
図1に、本実施の形態における人材検索装置1の概略構成図を示す。
図1に示すように、人材検索装置1は、制御部10、RAM11、記憶部12、入力部13、出力部14、通信部15等を備え、各部が電気的に接続されている。
各管理テーブルには、特徴情報毎に評価値が設定されており、この評価値の設定を行うために用いられる時期情報又は人事情報の種類(例えば、「取得年」、「職種」、「役職」、「年齢」)毎に構成されている。
図2に示すように、人材情報履歴テーブル121は、人材毎及び取得年毎に形成された複数のレコードから構成されている。
図2に示す人材情報履歴テーブル121の各レコードは、「社員番号」、「氏名」、「職種」、「役職」、「年齢」の人事情報と、「企画力」、「統率力」、「協調性」、「やる気」の特徴情報と、これら人事情報及び特徴情報を取得した時期情報としての「取得年」の複数のフィールドから成る。従って、1レコードが、人材毎の複数の人事情報と複数の特徴情報と当該人事情報及び特徴情報が取得された時期情報とが対応付けられた人材情報を構成している。
図2に示すように、人材情報履歴テーブル121には、同一の人材(例えば、「社員番号」が「1000」の人材)であっても、取得年が異なる場合には、取得年別にレコードが記憶されている。
図3に示すように、人材情報テーブル122は、人材毎に形成された複数のレコードから構成されている。この人材情報テーブル122は、人材情報履歴テーブル121の各人材のレコードのうち、取得年が最も新しいレコードから構成されている。
図3に示す人材情報テーブル122の各レコードは、人材情報履歴テーブル121のレコードと同様の構成であり、1レコードが、人材毎の複数の人事情報と複数の特徴情報と当該人事情報及び特徴情報が取得された時期情報とが対応付けられた人材情報を構成している。
図4に示すように、取得年見なし評点管理テーブル123は、取得年の内容に応じて「企画力」、「統率力」、「協調性」、「やる気」の特徴情報毎に重み付けを示す評価値[%]が設定された管理情報である。取得年見なし評点管理テーブル123は、取得年の内容123aと、取得年の内容に応じた特徴情報毎の評価値からなる評価値群123bとから構成されている。
取得年の内容としては、図4では、最新の取得年として「2009年」、最新の取得年の1年前の「2008年」、最新の取得年の3〜2年前の「2006〜2007年」、最新の取得年の9〜4年前の「2000〜2005年」、最新の取得年の10年前以前の「1999年以前」であるが、これに限らない。
時間の経過と共に特徴情報の信頼性が低下する特徴情報(例えば、「企画力」)では、最新の取得年が最も高い評価値に設定され、取得年が古くなる方向に評価値が低く設定されている。また、時間の経過と共に特徴情報の信頼性が変化しない特徴情報(例えば、「統率力」、「協調性」)では、全て同一の評価値が設定されている。また、最新の取得年から数年のみ有効な特徴情報(例えば、「やる気」)では、最新の取得年から数年(図4では2年)の評価値が100%、その他の取得年の評価値が0%に設定されている。
図5に示すように、職種見なし評点管理テーブル124は、「企画力」、「統率力」、「協調性」、「やる気」の特徴情報毎に職種の内容に応じて重み付けを示す評価値[%]が設定された複数のレコードからなる管理情報であり、職種の内容124aと、職種の内容に応じた特徴情報毎の評価値からなる評価値群124bとから構成されている。
職種の内容としては、人材が従事している職務の種類であり、図5では、「企画」、「開発」、「設計」、「製造」、「その他」であるが、これに限らない。
例えば、「企画力」は、職種が「企画」の場合には信頼度が上がるため評価値が100%に設定されている。その他の職種(「開発」、「設計」、「製造」、「その他」)の場合には、職種が「企画」である場合よりも信頼度が下がるため、職種が「企画」の評価値よりも低い評価値(例えば、50%)が設定されている。
図6に示すように、役職見なし評点管理テーブル125は、「企画力」、「統率力」、「協調性」、「やる気」の特徴情報毎に役職の内容に応じて重み付けを示す評価値[%]が設定された複数のレコードからなる管理情報であり、役職の内容125aと、役職の内容に応じた特徴情報毎の評価値からなる評価値群125bとから構成されている。
役職の内容としては、人材が属する組織内の特定の意思決定権限を負う職責の種類であり、図6では、「部長」、「課長」、「係長」、「主任」、「その他」であるが、これに限らない。
例えば、「企画力」では、最も高い職責の「部長」の評価値が最も高い評価値(100%)に設定され、職責が低くなる方向に評価値が低く設定されている。
図7に示すように、年齢見なし評点管理テーブル126は、「企画力」、「統率力」、「協調性」、「やる気」の特徴情報毎に年齢の内容に応じて重み付けを示す評価値[%]が設定された複数のレコードからなる管理情報であり、年齢の内容126aと、年齢の内容に応じた特徴情報毎の評価値からなる評価値群126bとから構成されている。
年齢の内容としては、図7では、10年の単位で区切った年代の種類であり、「50歳以上」、「40〜49歳」、「30〜39歳」、「20〜29歳」、「19歳以下」であるが、これに限らず、数年の単位で区切った年代や年齢、これらの組み合わせ等であってもよい。
例えば、「企画力」では、一般に「働き盛り」又は「壮年期」と称される「30〜39歳」の年代の評価値が最も高い評価値(100%)に設定され、この「30〜39歳」の年代を中心として年代が離れる方向に評価値は低く設定されている。
また、特徴情報毎に人事情報の内容に応じて重み付けが設定された管理情報として、職種見なし評点管理テーブル124、役職見なし評点管理テーブル125、年齢見なし評点管理テーブル126を用いて説明するが、これに限らない。例えば、「性別」、「既婚/未婚」、「子供の有無」、「入社年」、「勤続年数」、「保有資格」、「職歴」、「学歴」等の内容に応じて重み付けが設定された管理情報であってもよい。
更に、本実施の形態の評価値は、各特徴情報に対する比率(%)として、最大値を100%、最小値を0%としているが、これに限らない。例えば、最大値が100%を超えた値、最小値を負の値(例えば、−10%)としてもよい。
また、入力部13は、出力部14のディスプレイ上に表示された人材検索画面から、タッチパネルを介して検索条件、判定条件、管理テーブルの選択指示等を入力する入力部として機能する。
図8、9、15〜19に、本実施の形態における人材検索処理のフローチャートを示す。なお、図8、9、15〜19に示す処理は、人材検索装置1内の制御部10と各部との協働により実行されるものである。
図8、9、15〜19に示す各ステップの処理は、プログラムにより記述され、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体(記憶部12)に格納されている。このプログラム(人材検索処理プログラム)は、制御部10により記憶部12から読み出され、制御部10を当該フローチャートに示す各処理をして機能させる。
制御部10は、まず、検索条件入力処理を実行する(ステップS1)。ステップS1後、制御部10は、人材候補検索処理を実行し(ステップS2)、人材検索処理を終了する。
制御部10は、入力部13から入力される指示が人材検索処理を実行する指示である場合、出力部14のディスプレイ上に人材検索画面を表示させる(ステップS11)。
図10に示すように、人材検索画面G0には、検索条件指定領域E1、判定条件選択領域E2、管理テーブル選択領域E3、評価内容表示領域E4、評価値表示領域E5、人材検索ボタンB1が設けられている。
図11に示す人材検索画面G1では、検索条件指定領域E1に、検索条件として、「企画力」が「80」、「統率力」が「80」、「協調性」が「70」、「やる気」が「70」に指定されている。また、判定条件選択領域E2には、プルダウンメニューB2で判定条件の項目として許容度条件が選択されており、判定条件表示領域E21に、「企画力」、「統率力」、「協調性」、「やる気」に対する許容度の内容として「一致」が指定され表示されている。
更に、管理テーブル選択領域E3に、管理テーブルの種類として「取得年」が選択されている。評価内容表示領域E4に、取得年見なし評点管理テーブル123の取得年の内容123aが表示されている。また、評価値表示領域E5に、取得年見なし評点管理テーブル123の評価値群123bが表示されている。
図12に示す人材検索画面G2では、検索条件指定領域E1に、検索条件として、「企画力」が「80」、「統率力」が「80」、「協調性」が「70」、「やる気」が「70」に、指定されている。また、判定条件選択領域E2には、プルダウンメニューB2で判定条件の項目として許容度条件が選択されており、判定条件表示領域E21に、「企画力」、「統率力」、「協調性」、「やる気」に対する許容度の内容として「一致」が指定され表示されている。
更に、管理テーブル選択領域E3に、管理テーブルの種類として「職種」が選択されている。評価内容表示領域E4に、職種見なし評点管理テーブル124の職種の内容124aが表示されている。また、評価値表示領域E5に、職種見なし評点管理テーブル124の評価値群124bが表示されている。
図13に示す人材検索画面G3では、検索条件指定領域E1に、検索条件として、「企画力」が「80」、「統率力」が「80」、「協調性」が「70」、「やる気」が「70」に指定されている。また、判定条件選択領域E2には、プルダウンメニューB2で判定条件の項目として許容度条件が選択されており、判定条件表示領域E21に、「企画力」、「統率力」、「協調性」、「やる気」に対する許容度の内容として「一致」が指定され表示されている。
更に、管理テーブル選択領域E3に、管理テーブルの種類として「役職」が選択されている。評価内容表示領域E4に、役職見なし評点管理テーブル125の役職の内容125aが表示されている。また、評価値表示領域E5に、役職見なし評点管理テーブル125の評価値群125bが表示されている。
図14に示す人材検索画面G4では、検索条件指定領域E1に、検索条件として、「企画力」が「80」、「統率力」が「80」、「協調性」が「70」、「やる気」が「70」に指定されている。また、判定条件選択領域E2には、プルダウンメニューB2で判定条件の項目として許容度条件が選択されており、判定条件表示領域E21に、「企画力」、「統率力」、「協調性」、「やる気」に対する許容度の内容として「一致」が指定され表示されている。
更に、管理テーブル選択領域E3に、管理テーブルの種類として「年齢」が選択されている。評価内容表示領域E4に、年齢見なし評点管理テーブル126の年齢の内容126aが表示されている。また、評価値表示領域E5に、年齢見なし評点管理テーブル126の評価値群126bが表示されている。
制御部10は、ステップS20、22、24、26、27のいずれかの後、評価値表示領域E5に表示されている各評価値の編集を受け付けて入力する(ステップS28)。ステップS28では、入力部13からの指示に従って、各評価値が編集される。
制御部10は、人材検索画面に表示されている各項目の内容を、変数K11〜K14、K21〜K24に設定し、RAM11又は記憶部12のワークエリア内に格納する(ステップS31)。
制御部10は、変数K21に「一致」が設定されているか否かを判別する(ステップS101)。変数K21に「一致」が設定されている場合(ステップS101;YES)、制御部10は、「企画力」判定変数KJ1に、「企画力=K11」を格納し(ステップS102)、「企画力」許容度条件生成処理を終了する。
制御部10は、変数Nに、入力部13により入力された数値「n」を格納する(ステップS107)。そして、制御部10は、「企画力」判定変数KJ1に、「(K11−(K11×N%))≦企画力≦(K11+(K11×N%))」を格納し(ステップS111)、「企画力」許容度条件生成処理を終了する。
制御部10は、変数K21に「以上」が設定されているか否かを判別する(ステップS201)。変数K21に「以上」が設定されている場合(ステップS201;YES)、制御部10は、「企画力」判定変数KJ1に、「企画力≧K11」を格納し(ステップS202)、「企画力」範囲条件生成処理を終了する。
変数K21に「以下」が設定されている場合(ステップS203;YES)、制御部10は、「企画力」判定変数KJ1に、「K11≦企画力」を格納し(ステップS204)、「企画力」範囲条件生成処理を終了する。
変数K21に「より大きい」が設定されている場合(ステップS205;YES)、制御部10は、「企画力」判定変数KJ1に、「K11>企画力」を格納し(ステップS206)、「企画力」範囲条件生成処理を終了する。
図20に示す人材検索画面G5は、ステップS20で表示された人材検索画面G1に基づいて、人材候補検索処理の実行が終了した際に表示される画面例である。
図20に示すように、人材検索画面G5には、検索された人材の情報が表示される人材候補表示領域E6が設けられている。人材候補表示領域E6には、ステップS54において、判定条件KJ1〜KJ4を全て満たした人材情報履歴テーブルのレコードの内容が表示される。
識別情報フィールドF1には、例えば、「社員番号」、「氏名」等の人材候補検索処理により選出された人材を識別する情報が表示される。管理フィールドF2には、管理テーブル選択領域E3で選択された時期情報又は人事情報(ここでは、「取得年」)が表示される。特徴情報フィールドF3には、検索条件の項目に対する特徴情報(例えば、「企画力」、「統率力」、「協調性」、「やる気」)が表示される。
従って、特徴情報に、時期情報又は人材情報の内容に応じた評価値を加味して、人材検索が可能となり、人材検索において、検索精度の向上を図ることができ、また、人材検索の効率を高めことができるため、人材検索のやり直しが少なくなり、利便性の向上が図られる。
そのため、各レコードの特徴情報を、当該レコードの時期情報又は人事情報の内容に対応する評価値に基づいて重み付けすることができ、この評価値を重み付けした特徴情報(見なし評点)に基づいてレコードの時期情報又は人事情報の内容に応じた人材の検索を行なうことができる。
10 制御部
11 RAM
12 記憶部
13 入力部
14 出力部
15 通信部
16 データベース
120 人材検索処理プログラム
121 人材情報履歴テーブル
122 人材情報テーブル
123 取得年見なし評点管理テーブル
123a 取得年の内容
123b 評価値群
124 職種見なし評点管理テーブル
124a 職種の内容
124b 評価値群
125 役職見なし評点管理テーブル
125a 役職の内容
125b 評価値群
126 年齢見なし評点管理テーブル
126a 年齢の内容
126b 評価値群
B1 人材検索ボタン
B2 プルダウンメニュー
B31〜B35 選択ボタン
E1 検索条件指定領域
E2 判定条件選択領域
E21 判定条件表示領域
E3 管理テーブル選択領域
E4 評価内容表示領域
E5 評価値表示領域
E6 人材候補表示領域
F1 識別情報フィールド
F2 管理フィールド
F3 特徴情報フィールド
Claims (6)
- 複数の人材情報を管理する人材管理装置であって、
複数の人材の人材情報毎にその人材における複数の能力毎の評価値とその人材を複数の人事区分で区分した場合の区分情報とを記憶する人材記憶手段と、複数の能力毎にその能力における複数の人事区分毎の重み値を記憶する重み値記憶手段と、を記憶管理する記憶管理手段と、
前記複数の人材毎に、その人材における前記区分情報の人事区分に対応する前記複数の能力毎の重み値を取得し、その各重み値に基づいてその人材における前記複数の能力毎の評価値を補正する補正手段と、
前記補正手段で補正された複数の能力毎の評価値に基づいて、前記複数の人材毎の複数の能力を評価する評価手段と、
を具備したことを特徴とする人材管理装置。 - 前記複数の人事区分の内で何れの人事区分を対象に人材評価を行うかが任意に選択された評価対象人事区分を取得する区分取得手段と、
を更に具備し、
前記人事情報は、複数の人事区分毎の複数の区分情報を記憶し、
前記補正手段は、前記各人事区分の内で前記区分取得手段で取得された評価対象人事区分の区分情報に対応する前記複数の能力毎の重み値を取得して、前記複数の能力毎の評価値を補正する、
ことを特徴とする請求項1に記載の人材管理装置。 - 複数の人材の中で要望する人材の前記複数の能力毎の評価値の検索条件を取得する条件取得手段と、
前記条件取得手段で取得した前記複数の能力毎の評価値と、前記評価手段で評価された前記複数の人材毎の複数の能力毎の評価値と、を比較することで、前記条件取得手段で取得した検索条件に合う人材を検索する人材検索手段と、
を更に具備したことを特徴とする請求項1又は2に記載の人材管理装置。 - 前記人材検索手段で検索された人材情報を出力する出力手段と、
を更に具備したことを特徴とする請求項3に記載の人材管理装置。 - 前記人事区分は、その人材が前記複数の能力毎の評価値を得た時期に関する時期の区分、あるいは、その人材の職種あるいは役職あるいは年齢に関する人事情報の区分である、
ことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の人材管理装置。 - 複数の人材情報を管理する人材管理装置のコンピュータを制御するためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
複数の人材の人材情報毎にその人材における複数の能力毎の評価値とその人材を複数の人事区分で区分した場合の区分情報とを記憶する人材記憶手段と、複数の能力毎にその能力における複数の人事区分毎の重み値を記憶する重み値記憶手段と、を記憶管理する記憶管理手段、
前記複数の人材毎に、その人材における前記区分情報の人事区分に対応する前記複数の能力毎の重み値を取得し、その各重み値に基づいてその人材における前記複数の能力毎の評価値を補正する補正手段、
前記補正手段で補正された複数の能力毎の評価値に基づいて、前記複数の人材毎の複数の能力を評価する評価手段、
として機能させるようにしたプログラム。
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