以下、図面を参照しながら、不適合事例検索システムおよび不適合事例検索方法の実施形態について詳細に説明する。
図1の符号1は、本実施形態の不適合事例検索システムである。この不適合事例検索システム1は、原子力発電所、火力発電所、化学プラント、または工場などを含むプラントにおいて、過去に発生したトラブルの原因と対応策の記録である不適合事例を使用者Uが検索するために設けられている。不適合事例検索システム1は、使用者Uが不適合事例の検索を行い易くするために支援する。
プラントは様々な構造物により構成される。ここでは、構造物とは、建築物、部品、または機器などを示す。このような構造物は、一般的に、長い年月を掛けて設計および組み立てが行われる。例えば、構造物に不適切な設計が存在すると、構造物を適切に組み立てることができずに多大な損失が生じる可能性がある。従って、新たな構造物を設計する際には、既に製造されている構造物で発生した問題とその対応策を把握し、同じ問題が繰り返されないことが望ましい。例えば、問題としては、寸法の設計誤り、材質の選定誤り、部品の意図せぬ破損などが挙げられる。
しかし、プラントなどの大規模な構造物は、受注から納入までの期間が長く、1つの構造物の耐用年数も一般的に長い。1人の技術者が新たな構造物の設計に関わる回数は限られている。従来、過去の問題について、その原因および対応策は、ベテランの技術者の経験知として蓄積されることが多かった。新たな構造物を設計する際には、若手の技術者は、ベテランの技術者から指導を受け、その新たな構造物に関係する過去の問題事例を学んでいた。
このような人から人への経験知の継承では、人とともに継承すべき知識が失われてしまうリスクがある。そのため、近年は、議事録、参考事例、成功事例、不適合事例などの事例を記録し、それらを集めてデータベース11,12,13(図2参照)が構築されている。
議事録には、例えば、過去に行われた、設計に関する検討会議の内容とその結果が記録されている。不適合事例には、例えば、過去の構造物について発生した問題の内容、その原因、およびその対応策が記録されている。さらに、設計において発見した課題とその解決策が記録されている。さらに、構造物の機能を向上させたり、工期を短縮させたりするのに有効な方策が記載されている。さらに、ヒューマンエラーに関する事例とその対応策が記録されている。これらの事例をまとめたデータベース11,12,13を構築することにより、より多くの技術者が、より多くの事例を参照し、学ぶことが可能となる。
データベース11,12,13から事例を検索する際には、通常、使用者が設計対象の構造物に関連する文字列を検索キーワードとして入力する。例えば、構造物が発電プラントである場合には、文字列の検索キーワードに代えて、火力、水力、原子力などの発電プラントの種類、最大出力、発電機回転数、発電方式(例えば、火力発電の場合、蒸気、ガス、コンバインドなどの種別)が指定されても良い。
しかし、これらの検索条件だけを指定した場合、検索結果として、関連する事例が大量に出力される。この場合、出力された記録を全て確認するために多くの時間を要する。また、特に経験の少ない若手の技術者は、検索結果のいずれの事例に注目すべきか判断がつかない場合がある。
そこで、本実施形態の不適合事例検索システム1では、入力された検索キーワードに基づいて、検索キーワードの候補となる候補ワードの表示、順序型検索、探索型検索、対話型検索の検索態様を提供することで、使用者が参考となる可能性のある不適合事例を探し易くすることができる。そのため、不適合事例の調査に要する時間を短縮できる。さらに、使用者Uは、参考となる可能性がより高い不適合事例を効果的に学習できる。
不適合事例検索システム1を用いることで、使用者Uが直感的に過去の不適合事例に関するコンテンツを検索し、活用することができる。そして、使用者Uの能力を向上させて技術継承を図る。また、類似の不適合事例を容易に検索できる。そのため、検索作業が効率化される。さらに、不適合事例に関するコンテンツを、ベテランの技術者と若手の技術者とで共有することにより不適合を防止することができ、品質向上にも繋がる。
なお、以下の説明において、若手の技術者への継承すべき技術、ノウハウ、過去の情報などをナレッジと称する場合がある。また、コンテンツには、文書、図面、画像、音声、CADデータなどのコンピュータを用いて提示可能な情報が含まれる。
使用者Uは、ユーザ端末3を用いて不適合事例検索システム1にアクセスし、ナレッジの検索結果に関する画面をユーザ端末3のディスプレイ4に表示させる。例えば、使用者Uは、不適合事例検索システム1が実装されたサーバのURLをブラウザ5(ウェブブラウザ)に入力することで、検索ページの初期画面をディスプレイ4に表示させる(図6参照)。そして、使用者Uは、任意の検索キーワードを入力することで、検索キーワードに関するコンテンツの検索結果が表示される(図7参照)。
図1に示すように、不適合事例検索システム1は、インターネット2に接続されている。不適合事例検索システム1は、使用者Uが居る施設以外に設けられたクラウドサーバに実装されている。なお、不適合事例検索システム1は、使用者Uが居る施設内に設けられたサーバに実装されても良い。
ナレッジの取得ために、不適合事例に関するコンテンツ(文書、図面)の閲覧を希望する使用者Uは、インターネット2に接続されたユーザ端末3を用いて不適合事例検索システム1にアクセスする。なお、不適合事例検索システム1は、所定のユーザ認証などを行って、許可を得た使用者Uのみのアクセスを許可する。
使用者Uが扱うユーザ端末3は、例えば、デスクトップPC、ノートPC、またはタブレット型PCなどの所定のコンピュータで構成される。このユーザ端末3は、使用者Uの操作に応じて所定の情報を入力するために用いられるマウスまたはキーボードなどの入力装置を備える。本実施形態の入力操作には、マウスを用いたクリック操作、またはタッチパネルを用いたタッチ操作が含まれる。
また、ユーザ端末3は、対象情報に関する画面を表示するディスプレイ4などの表示装置を備える。なお、ディスプレイ4はコンピュータ本体と別体であっても良いし、一体であっても良い。ユーザ端末3を介して不適合事例検索システム1にアクセスし、対象情報をディスプレイ4に表示させる場合には、ディスプレイ4の画面の制御は、不適合事例検索システム1により制御される。
なお、本実施形態では、表示装置としてディスプレイ4を例示するが、その他の態様であっても良い。例えば、プロジェクタを用いて情報の表示を行っても良い。さらに、紙媒体に情報を印字するプリンタをディスプレイ4の替りとして用いても良い。つまり、不適合事例検索システム1が制御する対象としてプロジェクタまたはプリンタが含まれても良い。
次に、不適合事例検索システム1を用いることで、ユーザ端末3のディスプレイ4に表示されるブラウザ5の画面の表示態様について、図6から図8の画面図を用いて説明する。なお、これらの表示態様は一例であり、その他の態様であっても良い。
使用者Uは、ユーザ端末3を操作し、インターネット2を介して不適合事例検索システム1にアクセスする。そして、所定のユーザ認証を行うことで、ユーザ端末3のディスプレイ4のブラウザ5に検索ページ6を表示させることができる。
なお、不適合事例検索システム1は、使用者Uを個々に識別可能なユーザ認証用IDに対応付けて、コンテンツを記憶しても良い。そして、認証の許可があるコンテンツに関する画面のみをブラウザ5に表示させても良い。
図6に示すように、ユーザ端末3のブラウザ5には、アドレスバー7が設けられている。さらに、このブラウザ5により表示される検索ページ6には、検索キーワードが入力される検索窓8と、検索結果の表示対象とするデータベース11,12,13(図2参照)を選択するためのデータベース選択ボタン9とが設けられている。
なお、本実施形態では、3つのデータベース11,12,13が検索対象となっているが、検索対象のデータベースの数は特に限られるものではない。例えば、単独のデータベースを検索対象としても良いし、4つ以上のデータベースを検索対象としても良い。
図7に示すように、使用者Uが検索窓8に検索キーワードを入力し、検索を開始すると、その検索キーワードに関する情報が表示される。ここで、検索ページ6(ユーザインターフェース)には、候補ワード表示ペイン14と順序型検索ペイン15と検索結果表示ペイン16と探索型検索ペイン17と対話型検索ペイン18とが出現する。
候補ワード表示ペイン14には、次に検索キーワードを入力する際に、その候補となり得る候補ワードの一覧が表示される。例えば、検索キーワードとして「ポンプ」と入力すると、これに類似するワードが候補ワード表示ペイン14に並べて表示される。そして、使用者Uが、表示された候補ワードをマウスカーソル10でクリックすると、その候補ワードが検索窓8にセットされ、再び検索が実行される。例えば、「給水ポンプ」の候補ワードをクリックすると、検索窓8に「給水ポンプ」と入力される。
候補ワードは、検索キーワードを一部に含むワード、検索キーワードの同義語、同義語を一部に含むワード、検索キーワードの類義語、類義語を一部に含むワード、検索キーワードの略称、略称を一部に含むワード、検索キーワードの正式名称、正式名称を一部に含むワードなどである。このようにすれば、候補ワードを手掛かりとして目的とする不適合事例を探し出すことができる。なお、「検索キーワード」が「ポンプ」である場合において、「検索キーワードを一部に含むワード」とは、「給水ポンプ」、「ポンプ運転」、「復水ポンプ」、「循環ポンプ」、「ミキシングポンプ」などである。
なお、検索キーワードに応じて抽出される候補ワードは、データベース11,12,13(図2参照)ごとに異なる。例えば、使用者Uが、データベース選択ボタン9をマウスカーソル10でクリックすると、候補ワード表示ペイン14の表示内容が、選択されたデータベース11,12,13に対応するものに切り替わる。
ここで、候補ワードの抽出方法について説明する。候補ワードは、不適合事例検索システム1に予め蓄積されている。例えば、候補ワードの取得のため、まず、事前に大量のweb文書、または取り扱う分野の文書群をコーパスとして、共起関係などから候補ワード辞書を構築しておく。
具体的な辞書構築方法としては、人手により少量の候補ワードの対、所謂語彙ペアを作成しておく。それを種(シード)として、語彙ペアがコーパスに出現する前後の文脈(形態素の出現パターンなど)から、抽出パターンを生成する。その抽出パターンをコーパスに適用し、マッチして抽出された語彙ペアを候補ワードとして蓄えておくことで、候補ワード辞書を構築することができる。この操作を繰り返すこと(ブースティング)により、語彙ペアを芋づる式に増加させることができる。こうして半自動で抽出された語彙ペアを候補ワード検索用に記憶しておく。そして、検索キーワードが入力された際に、検索キーワード(クエリ)を見出し語とした辞書引きを行い、ヒットした語彙を候補ワードとして抽出することができる。
このように、不適合事例検索システム1では、検索キーワードの候補となる候補ワードを蓄積しておき、使用者Uが検索キーワードを入力したときに、既に蓄積されている候補ワードを表示する。このようにすれば、検索キーワードに基づいて連想され得る候補ワードを手掛かりにして目的とするコンテンツを探し出すことができる。
図7に示すように、検索結果表示ペイン16には、検索キーワードが検索窓8に入力されたときにデータベース11,12,13(図2参照)から探し出されたコンテンツの件名とスニペットの一覧が表示される。コンテンツの件名とスニペットには、所定の順位付けがなされる。この順位付けに基づいて、上下方向に並んで表示される。表示される件数が多い場合は、検索結果表示ペイン16を上下方向にスクロールすることができる。
ここで、検索結果の順位付け方法について説明する。例えば、文書検索では、あるクエリに対して、得られるドキュメントを重み付けて順序立てて提示する必要がある。ドキュメントを順序立てて表示するには、クエリに対するドキュメントの重み付け(スコア)の定義が必要となる。例えば、一般的に知られているOkapi BM25などのスコア定義は、検索対象となる文書中に出現する単語の頻度(TF:Term Frequency)、ある単語が異なる文書横断でどれくらい出現しているか(DF:Document Frequency)、およびその逆数(IDF:Inverse Document Frequency)などの指標を用いて、所定の数式で表現できる。そして、この所定の数式に基づいて順位付けを行うようにしている。
本実施形態では、Okapi BM25などのスコア定義を用いた検索結果の順位付けにより、決定された順序で並んだコンテンツの件名とスニペットの一覧が検索結果表示ペイン16に表示される。
なお、検索キーワードに応じて表示されるコンテンツの件名とスニペットの一覧は、データベース11,12,13ごとに異なる。例えば、使用者Uが、データベース選択ボタン9をマウスカーソル10でクリックすると、検索結果表示ペイン16の表示内容が、選択されたデータベース11,12,13に対応するものに切り替わる。
図8に示すように、使用者Uが、検索結果表示ペイン16に表示されるコンテンツの件名をマウスカーソル10でクリックすると、検索結果の詳細画面19が表示される。
検索結果の詳細画面19には、例えば、管理番号、件名、発生日、プラント名、事象、原因、担当課、リンクなどの項目が表示される。また、その他の項目が表示されても良い。例えば、系統、概要、処置内容、回答概要などの項目が表示されても良い。
なお、事象、原因、概要、処置内容、回答概要の項目(以下「コンテンツ項目」という。)により提示される情報が、本実施形態のコンテンツとなっている。コンテンツ項目に表示される文書の量が多い場合は、文書を上下方向にスクロールすることができる。
検索結果の詳細画面19において、例えば、管理番号の項目には、コンテンツに付与された管理番号が表示される。件名の項目には、コンテンツの件名が表示される。発生日の項目には、不適合事例が発生した日付(時間)が表示される。プラント名の項目には、不適合事例が発生したプラントの名称が表示される。事象の項目には、不適合事例に関する事例を記述した文書が表示される。原因の項目には、不適合事例に関する原因を記述した文書が表示される。担当課の項目には、不適合事例に関する担当課の名称、または担当課の回答などを記述した文書が表示される。リンクの項目には、参考になる詳細情報を提示可能なリンク先(保存先)のURLなどの情報が表示される。このリンクをクリックすることで、リンク先のページが表示される。系統の項目には、不適合事例が発生した系統の名称が表示される。概要の項目には、不適合事例に関する事例を記述した文書の概要が表示される。処置内容の項目には、不適合事例の処置に関する事例を記述した文書の概要が表示される。回答概要の項目には、担当課の回答などを記述した文書の概要が表示される。
なお、コンテンツ項目には、画像などを表示させても良いし、動画または音声を再生するための再生ボタンを表示させても良い。
検索結果の詳細画面19には、「役に立つ」と表示された有効活用ボタン20と、「役に立たない」と表示された非有効活用ボタン21とが表示される。使用者Uは、検索の結果、提示されたコンテンツの内容が、目的とする不適合事例に関するものとして有効である場合(役に立つ場合)は、有効活用ボタン20をクリックし、目的とする不適合事例に関するものとして有効でない場合(役に立たない場合)は、非有効活用ボタン21をクリックする。
不適合事例検索システム1は、使用者が、有効活用ボタン20および非有効活用ボタン21のいずれをクリックしたかを示す有効活用情報を、提示したコンテンツに対応付けて記憶する。さらに、有効活用情報と使用者Uが検索に用いた検索キーワードとを対応付けて記憶する。この有効活用情報は、次に検索が行われるときに、使用者Uの検索を支援するために用いられる。
なお、有効活用ボタン20または非有効活用ボタン21は、検索結果表示ペイン16(図7参照)に表示されるコンテンツの件名に、それぞれ対応付けられた態様で設けられても良い。
検索結果の詳細画面19には、検索結果の詳細画面19を閉じるための閉じるボタン22が表示される。使用者Uが、閉じるボタン22をマウスカーソル10でクリックすると、検索結果の詳細画面19が閉じられる。そして、検索ページ6に戻ることができる。
管理番号、件名、発生日、プラント名、担当課、リンクなどの項目に表示される情報は、本実施形態の参照情報となっている。なお、参照情報は、コンテンツに関するものとして予めデータベース11,12,13(図2参照)に登録されている。例えば、データベース11,12,13が有する管理テーブルには、コンテンツを個々に識別可能なコンテンツIDと、コンテンツに関する参照情報とが対応付けられた状態で記憶されている。
1つのコンテンツには、複数の参照情報が対応付けられている。複数の参照情報のうち、一部の参照情報は、昇順または降順に表示可能な順序情報となっている。例えば、発生日などの日付は、順序情報となっている。なお、順序情報は、「1、2、3」などの数字順の情報でも良いし、「あ、い、う、え、お」などの五十音順の情報でも良いし、「A、B、C」などのアルファベット順の情報でも良い。例えば、順序情報は、管理番号でも良いし、プラント名でも良いし、系統名でも良いし、人名でも良いし、部署名でも良い。なお、検索キーワードを参照情報として用いても良い。
図9に示すように、順序型検索ペイン15には、本実施形態の特定態様としての年表表示がなされる。この年表表示は、検索キーワードが検索窓8に入力されたときにデータベース11,12,13(図2参照)から探し出されたコンテンツに関する年表となっている。年表表示は、横軸に不適合事例が生じた日付(時間)が示される。そして、縦軸に不適合事例が生じたプラント名が並ぶ。なお、年表表示は、少なくとも横軸が時系列順に並んでいれば良い。
本実施形態の年表表示では、不適合事例が生じた日付が順序情報となっているとともにプラント名が他の参照情報となっている。不適合事例検索システム1は、使用者Uが検索を行ったときに、コンテンツに関する少なくとも2つの参照情報が抽出し、抽出された参照情報同士の繋がりを識別可能な特定態様で表示する。
年表表示には、横軸(1次元方向)に沿って延びるメインライン23が表示される。さらに、このメインライン23に不適合事例が生じた時点25が表示される。これらの時点25から垂直方向に延びるサブライン24が表示される。それぞれのサブライン24には、それぞれの時点に対応する不適合事例が生じたプラント名26が表示される。
つまり、本実施形態の年表表示は、1次元方向に沿って延びるメインライン23により順序情報が昇順または降順に並べられ、かつメインライン23から延びるサブライン24に順序情報に対応する他の参照情報が結び付けられた2次元のグラフとなっている。このようにすれば、順序情報と他の参照情報との関連性(繋がり)を分かり易く表示することができる。
メインライン23は、不適合事例が生じた時点を示す時間軸となっている。このようにすれば、不適合事例が生じた時点を使用者Uが把握することができる。また、使用者Uが不適合事例について、うろ覚えであったとしても、いつの時点(年度)で生じた事象であるかという、時間軸については覚えていることが多い。また、事象が生じた時間的な前後関係を覚えていることが多い。つまり、不適合事例がいつ生じたかという記憶が残り易い。そこで、年表表示を行うことで、使用者Uが検索を行う際に時間軸を手掛かりとし、目的とする不適合事例を見つけ易くなる。なお、メインライン23は、日付の順序情報のみならず、他の順序情報を示すものでも良い。
なお、本実施形態では、サブライン24に結び付けられる他の参照情報が、不適合事例が生じたプラント名26となっているが、その他の態様であっても良い。例えば、サブライン24に結び付けられる他の参照情報は、不適合事例が生じた設備名でも良いし、不適合事例の発生事象名でも良い。このようにすれば、サブライン24を手掛かりとして目的とするコンテンツを探し出すことができる。
なお、コンテンツには、所定の順位付けがなされる。例えば、Okapi BM25などのスコア定義を用いた検索結果の順位付けを行っても良い。この順位付けに基づいて、年表表示に表示されるプラント名が決定される。例えば、上位の数十件分のコンテンツに関するプラント名が年表表示に表示される。
なお、年表表示の横軸が長い場合は、左右方向にスクロールすることができる。つまり、使用者Uは、メインライン23を横軸(1次元方向)にスクロールする操作を行うことができる。このようにすれば、使用者Uは、順序情報(日付)に沿って表示される他の参照情報(プラント名)を見つける操作を行うことができる。
年表表示には、現在の時点を示す現時点ライン27が表示される。不適合事例検索システム1が検索対象としているコンテンツは、原則的に過去の不適合事例に関するものであるため、現時点ライン27よりも未来側には、プラント名などの参照情報が表示されることはない。ただし、プラントの定期点検などが予定されている場合には、その定期点検の時期とそのプラント名を、現時点ライン27よりも未来側に表示させても良い。さらに、不適合事例が定期的に生じている場合には、不適合事例が生じる可能性が高い時点を現時点ライン27よりも未来側に表示させても良い。
なお、検索キーワードに応じて表示される年表表示は、データベース11,12,13(図2参照)ごとに異なる。例えば、使用者Uが、データベース選択ボタン9をマウスカーソル10でクリックすると、年表表示の表示内容が、選択されたデータベース11,12,13に対応するものに切り替わる。
使用者Uが、順序型検索ペイン15の年表表示に表示されるプラント名26をマウスカーソル10でクリックすると、前述した検索結果の詳細画面19(図8参照)が表示される。
図10に示すように、探索型検索ペイン17には、本実施形態の特定態様としてのスター型のグラフが表示される。このスター型のグラフは、参照情報としての検索キーワード28をルートとし、コンテンツに関するワード29をリーフとして表示する2次元のグラフとなっている。
例えば、使用者Uが、検索窓8(図7参照)に「ポンプ」という検索キーワード28を入力した場合には、探索型検索ペイン17に表示されるルートとしての検索キーワード28の周囲には、「オイル漏れ」などの「ポンプ」に関する不適合事例に関する複数のワード29が表示される。
本実施形態のスター型のグラフでは、リーフとして表示されるワード29が他の参照情報となっている。不適合事例検索システム1は、使用者Uが検索を行ったときに、コンテンツに関する少なくとも2つの参照情報が抽出し、抽出された参照情報同士の繋がりを識別可能な特定態様で表示する。このようにすれば、参照情報同士の繋がりを分かり易く表示することができる。
このスター型のグラフでは、参照情報としての検索キーワード28(ルート)を中心にして、その周囲に複数のワード29(リーフ)が表示され、検索キーワード28とそれぞれのワード29とが連結ライン31(エッジ)により結び付けられている。このようにすれば、検索キーワード28と他の参照情報であるワード29との繋がりを連結ライン31により把握することができる。
本実施形態では、他の参照情報としてのワード29が複数ある場合に、スター型のグラフとして表示するため、複数のワード29のそれぞれと検索キーワード28との繋がりを視覚的に把握することができる。
探索型検索ペイン17では、検索キーワード28を第1階層ワードとし、この第1階層ワードに関する参照情報としてのワード29を第2階層ワードとして表示する。
図11に示すように、使用者Uが、任意の第2階層ワードをマウスカーソル10でクリックすると、この選択された第2階層ワードをノードとし、その周囲に複数の第3階層ワードがリーフとして表示される。そして、選択された第2階層ワードとそれぞれの第3ワード30とが連結ライン31(エッジ)により結び付けられている。このようにすれば、参照情報としてのワード29,30を階層化して表示して、関連するワード29,30を相補的に提供することができる。
なお、第3階層ワードは、第2階層ワードに関するものであれば良い。第3階層ワードは、第1階層ワードと関連が無くても良い。
本実施形態では、第3階層ワードまでの表示態様を例示しているが、その他の態様であっても良い。例えば、第3階層ワードに関連する第4階層ワードを表示しても良いし、この第4階層ワードに関連する第5階層ワードを表示しても良い。
ここで、第2階層ワードの抽出方法について説明する。例えば、検索窓8(図7参照)に検索キーワード28(第1階層ワード)が入力された場合には、その検索キーワード28で全文検索された結果から一定数(例えば、20件)の文書(コンテンツ)を取得する。そして、それぞれの文書内で検索キーワード28と共起する第2階層ワードを抽出する。抽出されたワード29の出現頻度をカウントし、上位から一定数(例えば、7件)を上限として、検索キーワード28(第1階層ワード)をルートとし、抽出された第2階層ワードをリーフとして関連付けて表示する。
また、探索型検索ペイン17にて第2階層ワードが選択された場合には、選択された第2階層ワード29を検索キーワード28として全文検索が行われる。その結果、前述と同様に一定数の文書を取得する。そして、それぞれの文書内で検索キーワード28と共起する第3階層ワードを抽出する。探索型検索ペイン17に表示されている既存のリーフとしての第2階層ワードは、そのまま表示した状態で、新たに得られた第3階層ワードがあれば、選択された第2階層ワード29をノードとし、抽出された第3階層ワード30をリーフとして関連付けて表示する。
なお、新たに検索窓8に新規の検索キーワード28が入力された場合には、探索型検索ペイン17をクリアし、新たにスター型のグラフの表示を行う。
図12に示すように、例えば、使用者Uが、検索窓8(図7参照)に「ポンプ」と「経年劣化」という2つの検索キーワード28を入力した場合には、これら2つの検索キーワード28が第1階層ワードとなる。そして、探索型検索ペイン17には、2つの第1階層ワードがルートとして表示される。
これら2つのルートの検索キーワード28のそれぞれの周囲には、それぞれの検索キーワード28に関する不適合事例に関する複数の第2階層ワードが表示される。これらの第2階層ワードは、2つの検索キーワード28のそれぞれに共通したものとなっている。それぞれの検索キーワード28は、対応する複数の第2階層ワードのそれぞれに連結ライン31により結び付けられた態様で表示される。このようにすれば、第1階層ワードと第2階層ワードとを識別可能な状態で表示することができる。なお、検索キーワード28同士も連結ライン31により結び付けられた態様で表示される。
なお、検索キーワード28に応じて表示されるスター型のグラフおよび階層ワード28,29,30は、データベース11,12,13(図2参照)ごとに異なる。例えば、使用者Uが、データベース選択ボタン9をマウスカーソル10でクリックすると、スター型のグラフおよび階層ワード28,29,30の表示内容が、選択されたデータベース11,12,13に対応するものに切り替わる。
なお、探索型検索ペイン17では、リーフ(ノード)に相当する階層ワード29,30の重要度(TF/IDFなどにより重み付けが可能)、または出現頻度に応じて、表示態様を変更しても良い。例えば、リーフ(ノード)の大きさ、または単語表示のフォントサイズなどを変更しても良い。また、関連付けの連結ライン31に関しても、階層ワード29,30の重要度、または出現頻度に応じて、連結ライン31の太さを変えたり、色を変えたりしても良い。
なお、参照情報としてのワード28,29,30を階層化する場合に、所定のカテゴリごとに階層化しても良い。例えば、第1階層ワードをプラント名とした場合には、第2階層ワードを点検履歴に関するものとし、第3階層ワードを保守部品などの点検対象情報に関するものとしても良い。また、第1階層ワードを点検作業件名とした場合には、第2階層ワードを過去のトラブルに関するものとし、第3階層ワードを対応例などの対策情報に関するものとしても良い。カテゴリごとに関連するワードを相補的に提示することで、使用者Uの検索作業の支援を行うことができる。
図13に示すように、対話型検索ペイン18は、不適合事例検索システム1と使用者Uが双方向に対話をしながら、検索キーワードとして推奨される推奨ワードの提示を受けられる態様となっている。対話型検索ペイン18には、ロボット型のアシスタントを模擬したアシスタントアイコン32と、使用者Uを示すユーザアイコン33とが表示される。例えば、アシスタントアイコン32に対応して、検索履歴を示す会話の文字列34が表示される。
対話型検索ペイン18には、対話受付窓36が表示される。使用者Uは、この対話受付窓36に質問などを入力する。対話受付窓36に入力された文字列35は、ユーザアイコン33に対応して表示される。使用者Uの質問に対する回答の文字列34は、アシスタントアイコン32に対応して表示される。このように対話形式で、推奨ワードの提示を使用者Uが受けることができる。
ここで、対話型検索における検索キーワードの提示方法について説明する。不適合事例検索システム1では、使用者Uが検索に用いた検索キーワードを検索履歴として蓄積する。そして、蓄積された検索履歴を似たようなワードでクラスタリング(クラスター解析)する。新たな検索キーワードが入力された場合には、クラスタリングされたワードとの類似度を判定し、推奨ワードを抽出する。そして、この抽出された推奨ワードを提示する。このようにすれば、検索キーワードの検索履歴に基づいて、目的とするコンテンツを探し出し易いように、次に入力を推奨する推奨ワードを提示することができる。
なお、本実施形態では、クラスター解析により推奨ワードを抽出しているが、その他の態様であっても良い。例えば、データマイニングにより推奨ワードを抽出しても良い。
次に、不適合事例検索システム1のシステム構成を図2から図5に示すブロック図を参照して説明する。
図2に示すように、不適合事例検索システム1は、メイン制御部37と通信部38と記憶部39と第1データベース11と第2データベース12と第3データベース13とを備える。データベース11,12,13は、メモリまたはHDDに記憶され、検索または蓄積ができるよう整理された情報の集まりである。
これらのデータベース11,12,13には、不適合事例に関するコンテンツが記憶されている。本実施形態では、それぞれのデータベース11,12,13ごとに、異なる種類のコンテンツが記憶されている。それぞれのデータベース11,12,13の蓄積方法または管理方法が異なるものであっても良い。
本実施形態では、複数のデータベース11,12,13が、不適合事例検索システム1が実装されたサーバに設けられている。なお、これらのデータベース11,12,13は、不適合事例検索システム1が実装されたサーバとは異なるサーバに設けられても良い。つまり、不適合事例検索システム1は、これらのデータベース11,12,13を備えていなくても良く、少なくともデータベース11,12,13にアクセスして蓄積されたデータが検索および取得できるものであれば良い。
使用者Uは、データベース選択ボタン9をクリックすることで、検索対象のデータベース11,12,13を選択できる。本実施形態では、第1データベース11がデフォルトとして設定されている。
通信部38は、インターネット2などの通信回線を介してユーザ端末3と通信を行う。なお、本実施形態では、不適合事例検索システム1とユーザ端末3がインターネット2を介して互いに接続されているが、その他の態様であっても良い。例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)または携帯通信網を介して互いに接続されても良い。
記憶部39は、データベース11,12,13に記憶されたコンテンツを検索するときに必要な各種情報が記憶される。
メイン制御部37は、不適合事例検索システム1を統括的に制御する。このメイン制御部37は、インターネット2を介して接続されたユーザ端末3のディスプレイ4に表示されるブラウザ5(図6参照)の制御を行う。
メイン制御部37は、入力受付部40と検索処理部41と表示制御部42とを備える。これらは、メモリまたはHDDに記憶されたプログラムがCPUによって実行されることで実現される。
図3に示すように、入力受付部40は、キーワード入力受付部43と参照情報選択受付部44とスクロール受付部45と対話受付部46とを備える。この入力受付部40には、使用者Uがユーザ端末3のマウスまたはキーボードなどの入力装置を操作することにより、所定の情報が入力される。なお、入力受付部40には、その他の受付部が設けられていても良い。
キーワード入力受付部43は、使用者Uが検索ページ6(図7参照)の検索窓8にキーワードを入力したときに、ユーザ端末3から検索キーワードの入力を受け付ける。
参照情報選択受付部44は、順序型検索ペイン15(図9参照)の年表表示に表示されるプラント名26(参照情報)を使用者Uが選択したときに、その選択操作を受け付ける。また、参照情報選択受付部44は、探索型検索ペイン17(図10参照)に表示される第2階層ワード(参照情報)を使用者Uが選択したときに、その選択操作を受け付ける。つまり、参照情報選択受付部44は、特定態様で表示された参照情報のうち、1つの参照情報の選択を受け付ける。
スクロール受付部45は、順序型検索ペイン15(図9参照)の年表表示を、使用者Uが左右方向にスクロールする操作をしたときに、ユーザ端末3からスクロール操作の入力を受け付ける。つまり、スクロール受付部45は、年表表示のメインライン23を横軸(1次元方向)にスクロールする操作を受け付ける。
対話受付部46は、対話型検索ペイン18(図13参照)の対話受付窓36に使用者Uが文字列35を入力した場合に、ユーザ端末3から文字列35の入力を受け付ける。
図4に示すように、検索処理部41は、コンテンツ検索部47と参照情報抽出部48と階層情報抽出部49と検索履歴蓄積部50と候補ワード蓄積部51と対話処理部52とクラスター解析部53と機械学習部54とを備える。なお、検索処理部41には、その他の処理部が設けられていても良い。
コンテンツ検索部47は、キーワード入力受付部43が検索キーワードの入力を受け付けた場合に、不適合事例を示すコンテンツを記憶するデータベース11,12,13から、入力された検索キーワードに関するコンテンツを探し出す処理を行う。
参照情報抽出部48は、コンテンツ検索部47により探し出されたコンテンツに関する少なくとも2つの参照情報を抽出する処理を行う。
階層情報抽出部49は、参照情報選択受付部44が第2階層ワードの選択操作を受け付けた場合に、この第2階層ワードに関する第3階層ワードを抽出する処理を行う。
検索履歴蓄積部50は、使用者Uが検索に用いた検索キーワードを蓄積する処理を行う。つまり、検索履歴蓄積部50は、キーワード入力受付部43が入力を受け付けた検索キーワードの検索履歴を蓄積する。なお、蓄積される検索履歴に関する情報は、記憶部39に記憶される。また、有効活用情報を検索履歴と対応付けて記憶しても良い。
候補ワード蓄積部51は、候補ワード表示ペイン14(図7参照)に表示される候補ワードを蓄積する処理を行う。つまり、検索キーワードの候補となる候補ワードを予め蓄積する処理を行う。
対話処理部52は、対話型検索ペイン18(図13参照)を用いて使用者Uと対話する処理を行う。
クラスター解析部53は、検索履歴蓄積部50により記憶部39に記憶された検索履歴に含まれる検索キーワードをクラスタリングにより解析する処理を行う。
機械学習部54は、検索履歴に含まれる検索キーワードをデータマイニングにより解析する処理を行う。なお、機械学習部54は、その他の処理を行っても良い。例えば、順序型検索ペイン15(図9参照)または探索型検索ペイン17(図10参照)を用いた検索を行う場合の解析に、機械学習部54を用いても良い。
なお、機械学習部54は、人工知能(AI:Artificial Intelligence)を備えても良い。本実施形態のコンピュータを用いた解析には、人工知能の学習に基づく解析技術を用いることができる。例えば、ニューラルネットワークによる機械学習により生成された学習モデル、その他の機械学習により生成された学習モデル、深層学習アルゴリズム、回帰分析などの数学的アルゴリズムを用いることができる。また、機械学習の形態には、クラスタリング、深層学習などの形態が含まれる。
本実施形態の不適合事例検索システム1は、機械学習を行う人工知能を備えるコンピュータを含む。例えば、ニューラルネットワークを備える1台のコンピュータで不適合事例検索システム1を構成しても良いし、ニューラルネットワークを備える複数台のコンピュータで不適合事例検索システム1を構成しても良い。
ここで、ニューラルネットワークとは、脳機能の特性をコンピュータによるシミュレーションによって表現した数学モデルである。例えば、シナプスの結合によりネットワークを形成した人工ニューロンが、学習によってシナプスの結合強度を変化させ、問題解決能力を持つようになるモデルを示す。さらに、ニューラルネットワークは、深層学習(Deep Learning)により問題解決能力を取得する。
例えば、ニューラルネットワークには、6層のレイヤーを有する中間層が設けられる。この中間層の各レイヤーは、300個のユニットで構成されている。また、多層のニューラルネットワークに学習用データを用いて予め学ばせておくことで、回路またはシステムの状態の変化のパターンの中にある特徴量を自動で抽出することができる。なお、多層のニューラルネットワークは、ユーザインターフェース上で、任意の中間層数、ユニット数、学習率、学習回数、活性化関数を設定することができる。
なお、学習の対象となる各種情報に報酬関数を設定し、この報酬関数に基づいて価値が最も高くなるものを抽出する深層強化学習を用いても良い。
図5に示すように、表示制御部42は、コンテンツ提示部55と候補ワード表示部56と参照情報表示部57と対話型提示部58とを備える。この表示制御部42は、ユーザ端末3のディスプレイ4に、検索ページ6などの画像を表示する制御を行う。なお、表示制御部には、その他の制御部が設けられていても良い。
コンテンツ提示部55は、参照情報選択受付部44が使用者Uによる参照情報の選択操作を受け付けた場合に、この選択された参照情報に関するコンテンツに関する情報を提示する処理を行う。例えば、参照情報選択受付部44が順序型検索ペイン15(図9参照)の年表表示に表示されるプラント名26の選択操作を受け付けた場合に、このプラント名26に対応する検索結果の詳細画面19(図8参照)を表示する制御を行う。また、参照情報選択受付部44が探索型検索ペイン17(図10参照)に表示される第2階層ワードの選択操作を受け付けた場合に、その周囲に複数の第3階層ワードを表示する制御を行う。
候補ワード表示部56は、キーワード入力受付部43に入力された検索キーワードに基づいて、候補ワード蓄積部51に蓄積された候補ワードを候補ワード表示ペイン14(図7参照)に表示する制御を行う。
参照情報表示部57は、順序型検索ペイン15(図9参照)の年表表示、または、探索型検索ペイン17(図10参照)のスター型のグラフを表示する制御を行う。つまり、参照情報表示部57は、参照情報抽出部48により抽出された参照情報同士の繋がりを識別可能な特定態様で表示する制御を行う。
対話型提示部58は、対話型検索ペイン18(図13参照)を表示する制御を行う。つまり、対話型提示部58は、クラスター解析部53のクラスタリングにより解析され、検索キーワードとして推奨される推奨ワードを対話型の態様で表示する。
本実施形態の不適合事例検索システム1は、CPU、ROM、RAM、HDDなどのハードウェア資源を有し、CPUが各種プログラムを実行することで、ソフトウェアによる情報処理がハードウェア資源を用いて実現されるコンピュータで構成される。さらに、本実施形態の不適合事例検索方法は、プログラムをコンピュータに実行させることで実現される。
次に、不適合事例検索システム1が実行する不適合事例検索処理について図14のフローチャートを用いて説明する。なお、前述の図1から図13を適宜参照する。
この処理は、一定時間毎に繰り返される処理である。この処理が繰り返されることで、不適合事例検索システム1で不適合事例検索方法が実行される。なお、不適合事例検索システム1が他のメイン処理を実行中に、この処理を割り込ませて実行しても良い。
図14に示すように、まず、ステップS11において、メイン制御部37は、ユーザ端末3から検索キーワードなどの情報の入力または選択操作などの入力を受け付ける入力受付処理を実行する。例えば、この入力受付処理では、データベース選択ボタン9などの選択操作も受け付ける。
また、入力受付処理において、キーワード入力受付部43は、使用者Uが検索ページ6の検索窓8にキーワードを入力したときに、ユーザ端末3から検索キーワードの入力を受け付ける。
また、入力受付処理において、参照情報選択受付部44は、順序型検索ペイン15の年表表示に表示されるプラント名26(参照情報)を使用者Uが選択したときに、その選択操作を受け付ける。
また、入力受付処理において、参照情報選択受付部44は、探索型検索ペイン17に表示される第2階層ワード(参照情報)を使用者Uが選択したときに、その選択操作を受け付ける。
また、入力受付処理において、スクロール受付部45は、順序型検索ペイン15の年表表示を、使用者Uが左右方向にスクロールする操作をしたときに、ユーザ端末3からスクロール操作の入力を受け付ける。
また、入力受付処理において、対話受付部46は、対話型検索ペイン18の対話受付窓36に使用者Uが文字列35を入力した場合に、ユーザ端末3から文字列35の入力を受け付ける。
次のステップS12において、メイン制御部37は、検索ページ6における検索結果表示ペイン16の表示態様を制御する検索結果表示処理を実行する。
次のステップS13において、メイン制御部37は、検索ページ6における候補ワード表示ペイン14の表示態様を制御する候補検索処理を実行する。
次のステップS14において、メイン制御部37は、検索ページ6における順序型検索ペイン15の表示態様を制御する順序型検索処理を実行する。
次のステップS15において、メイン制御部37は、検索ページ6における探索型検索ペイン17の表示態様を制御する探索型検索処理を実行する。
次のステップS16において、メイン制御部37は、検索ページ6における対話型検索ペイン18の表示態様を制御する対話型検索処理を実行する。そして、処理を終了する。
次に、不適合事例検索システム1が実行する検索結果表示処理について図15のフローチャートを用いて説明する。なお、前述の図1から図13を適宜参照する。
図15に示すように、まず、ステップS21において、コンテンツ検索部47は、キーワード入力受付部43が検索キーワードの入力を受け付けたか否かを判定する。ここで、検索キーワードの入力がない場合(ステップS21にてNOの場合)は、ステップS24に進む。一方、検索キーワードの入力がある場合(ステップS21にてYESの場合)は、ステップS22に進む。
次のステップS22において、コンテンツ検索部47は、入力された検索キーワードを用いてデータベース11,12,13に記憶されたコンテンツ(文書)を対象として、全文検索を行う。そして、入力された検索キーワードに関するコンテンツを探し出し、検索結果の一覧を作成する。
次のステップS23において、コンテンツ提示部55は、デフォルトとして設定されている第1データベース11に対応する検索結果の一覧を検索結果表示ペイン16に表示する。
次のステップS24において、コンテンツ提示部55は、検索結果の一覧が検索結果表示ペイン16に表示中であるか否かを判定する。ここで、検索結果の一覧が検索結果表示ペイン16に表示中でない場合(ステップS24にてNOの場合)は、処理を終了する。一方、検索結果の一覧が検索結果表示ペイン16に表示中である場合(ステップS24にてYESの場合)は、ステップS25に進む。
次のステップS25において、コンテンツ提示部55は、入力受付部40がデータベース選択ボタン9の選択操作を受け付けたか否かを判定する。ここで、データベース選択ボタン9の選択操作を受け付けていない場合(ステップS25にてNOの場合)は、ステップS27に進む。一方、データベース選択ボタン9の選択操作を受け付けた場合(ステップS25にてYESの場合)は、ステップS26に進む。
次のステップS26において、コンテンツ提示部55は、選択されたデータベース11,12,13に対応する検索結果の一覧を検索結果表示ペイン16に表示する。
次のステップS27において、コンテンツ提示部55は、入力受付部40が検索結果表示ペイン16に表示されるコンテンツの件名の選択を受け付けたか否かを判定する。ここで、コンテンツの件名の選択を受け付けていない場合(ステップS27にてNOの場合)は、処理を終了する。一方、コンテンツの件名の選択を受け付けた場合(ステップS27にてYESの場合)は、ステップS28に進む。
次のステップS28において、コンテンツ提示部55は、選択を受け付けたコンテンツ名に対応する検索結果の詳細画面19を表示する。そして、処理を終了する。
次に、不適合事例検索システム1が実行する候補検索処理について図16のフローチャートを用いて説明する。なお、前述の図1から図13を適宜参照する。
図16に示すように、まず、ステップS31において、コンテンツ検索部47は、キーワード入力受付部43が検索キーワードの入力を受け付けたか否かを判定する。ここで、検索キーワードの入力がない場合(ステップS31にてNOの場合)は、ステップS34に進む。一方、検索キーワードの入力がある場合(ステップS31にてYESの場合)は、ステップS32に進む。
次のステップS32において、コンテンツ検索部47は、検索結果表示処理にて探し出されたコンテンツに関する候補ワードを候補ワード蓄積部51から抽出する。
次のステップS33において、候補ワード表示部56は、デフォルトとして設定されている第1データベース11に対応する候補ワードを候補ワード表示ペイン14に表示する。
次のステップS34において、候補ワード表示部56は、候補ワードが候補ワード表示ペイン14に表示中であるか否かを判定する。ここで、候補ワードが候補ワード表示ペイン14に表示中でない場合(ステップS34にてNOの場合)は、処理を終了する。一方、候補ワードが候補ワード表示ペイン14に表示中である場合(ステップS34にてYESの場合)は、ステップS35に進む。
次のステップS35において、候補ワード表示部56は、入力受付部40がデータベース選択ボタン9の選択操作を受け付けたか否かを判定する。ここで、データベース選択ボタン9の選択操作を受け付けていない場合(ステップS35にてNOの場合)は、ステップS37に進む。一方、データベース選択ボタン9の選択操作を受け付けた場合(ステップS35にてYESの場合)は、ステップS36に進む。
次のステップS36において、候補ワード表示部56は、選択されたデータベース11,12,13に対応する候補ワードを候補ワード表示ペイン14に表示する。
次のステップS37において、コンテンツ提示部55は、入力受付部40が候補ワード表示ペイン14に表示される候補ワードの選択を受け付けたか否かを判定する。ここで、候補ワードの選択を受け付けていない場合(ステップS37にてNOの場合)は、処理を終了する。一方、候補ワードの選択を受け付けた場合(ステップS37にてYESの場合)は、ステップS38に進む。
次のステップS38において、コンテンツ提示部55は、選択を受け付けた候補ワードを検索キーワードとして検索窓8にセットする。そして、処理を終了する。
次に、不適合事例検索システム1が実行する順序型検索処理について図17のフローチャートを用いて説明する。なお、前述の図1から図13を適宜参照する。
図17に示すように、まず、ステップS41において、コンテンツ検索部47は、キーワード入力受付部43が検索キーワードの入力を受け付けたか否かを判定する。ここで、検索キーワードの入力がない場合(ステップS41にてNOの場合)は、ステップS44に進む。一方、検索キーワードの入力がある場合(ステップS41にてYESの場合)は、ステップS42に進む。
次のステップS42において、参照情報抽出部48は、検索結果表示処理にてコンテンツ検索部47により探し出されたコンテンツに関する2つの参照情報を抽出する処理を行う。ここで、参照情報抽出部48は、順序情報としての不適合事例が生じた時点25(日付)とプラント名26の2つの参照情報を抽出する。
次のステップS43において、参照情報表示部57は、デフォルトとして設定されている第1データベース11に対応する参照情報としての時点25(日付)とプラント名26を順序型検索ペイン15の年表表示に表示する。
次のステップS44において、参照情報表示部57は、参照情報としての時点25(日付)とプラント名26が順序型検索ペイン15に表示中であるか否かを判定する。ここで、参照情報としての時点25(日付)とプラント名26が順序型検索ペイン15に表示中でない場合(ステップS44にてNOの場合)は、処理を終了する。一方、参照情報としての時点25(日付)とプラント名26が順序型検索ペイン15に表示中である場合(ステップS44にてYESの場合)は、ステップS45に進む。
次のステップS45において、参照情報表示部57は、入力受付部40がデータベース選択ボタン9の選択操作を受け付けたか否かを判定する。ここで、データベース選択ボタン9の選択操作を受け付けていない場合(ステップS45にてNOの場合)は、ステップS47に進む。一方、データベース選択ボタン9の選択操作を受け付けた場合(ステップS45にてYESの場合)は、ステップS46に進む。
次のステップS46において、参照情報表示部57は、選択されたデータベース11,12,13に対応する参照情報としての時点25(日付)とプラント名26を順序型検索ペイン15の年表表示に表示する。
次のステップS47において、参照情報表示部57は、スクロール受付部45が順序型検索ペイン15の年表表示をスクロールする操作を受け付けたか否かを判定する。ここで、年表表示をスクロールする操作を受け付けていない場合(ステップS47にてNOの場合)は、ステップS49に進む。一方、年表表示をスクロールする操作を受け付けた場合(ステップS47にてYESの場合)は、ステップS48に進む。
次のステップS48において、参照情報表示部57は、順序型検索ペイン15の年表表示がスクロールされる表示の処理を実行する。
次のステップS49において、コンテンツ提示部55は、参照情報選択受付部44が年表表示に表示されるプラント名26の選択操作を受け付けたか否かを判定する。ここで、年表表示に表示されるプラント名26の選択操作を受け付けていない場合(ステップS49にてNOの場合)は、処理を終了する。一方、年表表示に表示されるプラント名の選択操作を受け付けた場合(ステップS49にてYESの場合)は、ステップS50に進む。
次のステップS50において、コンテンツ提示部55は、選択を受け付けたプラント名26に対応する検索結果の詳細画面19を表示する。そして、処理を終了する。
次に、不適合事例検索システム1が実行する探索型検索処理について図18のフローチャートを用いて説明する。なお、前述の図1から図13を適宜参照する。
図18に示すように、まず、ステップS51において、コンテンツ検索部47は、キーワード入力受付部43が検索キーワードの入力を受け付けたか否かを判定する。ここで、検索キーワードの入力がない場合(ステップS51にてNOの場合)は、ステップS54に進む。一方、検索キーワードの入力がある場合(ステップS51にてYESの場合)は、ステップS52に進む。
次のステップS52において、参照情報抽出部48は、検索結果表示処理にてコンテンツ検索部47により探し出されたコンテンツに関する複数の参照情報としての第2階層ワードを抽出する処理を行う。
次のステップS53において、参照情報表示部57は、デフォルトとして設定されている第1データベース11に対応する複数の参照情報としての第2階層ワードを探索型検索ペイン17のスター型のグラフに表示する。
次のステップS54において、参照情報表示部57は、参照情報としての第2階層ワードが探索型検索ペイン17に表示中であるか否かを判定する。ここで、参照情報としての第2階層ワードが探索型検索ペイン17に表示中でない場合(ステップS54にてNOの場合)は、処理を終了する。一方、参照情報としての第2階層ワードが探索型検索ペイン17に表示中である場合(ステップS54にてYESの場合)は、ステップS55に進む。
次のステップS55において、参照情報表示部57は、入力受付部40がデータベース選択ボタン9の選択操作を受け付けたか否かを判定する。ここで、データベース選択ボタン9の選択操作を受け付けていない場合(ステップS55にてNOの場合)は、ステップS57に進む。一方、データベース選択ボタン9の選択操作を受け付けた場合(ステップS55にてYESの場合)は、ステップS56に進む。
次のステップS56において、参照情報表示部57は、選択されたデータベース11,12,13に対応する参照情報としての第2階層ワードを探索型検索ペイン17のスター型のグラフに表示する。
次のステップS57において、階層情報抽出部49は、参照情報選択受付部44が第2階層ワードの選択操作を受け付けた否かを判定する。ここで、第2階層ワードの選択操作を受け付けていない場合(ステップS57にてNOの場合)は、処理を終了する。一方、第2階層ワードの選択操作を受け付けた場合(ステップS57にてYESの場合)は、ステップS58に進む。
次のステップS58において、階層情報抽出部49は、選択された第2階層ワードに関する複数の第3階層ワードを抽出する。
次のステップS59において、参照情報表示部57は、第2階層ワードおよび第3ワードを探索型検索ペイン17のスター型のグラフの表示を更新する。
次に、不適合事例検索システム1が実行する対話型検索処理について図19のフローチャートを用いて説明する。なお、前述の図1から図13を適宜参照する。
図19に示すように、まず、ステップS61において、検索履歴蓄積部50は、キーワード入力受付部43が検索キーワードの入力を受け付けたか否かを判定する。ここで、検索キーワードの入力がない場合(ステップS61にてNOの場合)は、ステップS63に進む。一方、検索キーワードの入力がある場合(ステップS61にてYESの場合)は、ステップS62に進む。
次のステップS62において、検索履歴蓄積部50は、使用者Uが検索に用いた検索キーワードを記憶部39に蓄積する。
次のステップS63において、対話処理部52は、対話受付部46が質問を受け付けたか否かを判定する。つまり、対話型検索ペイン18の対話受付窓36に文字列35が入力されたか否かを判定する。ここで、質問を受け付けたていない場合(ステップS63にてNOの場合)は、処理を終了する。一方、質問を受け付けた場合(ステップS63にてYESの場合)は、ステップS64に進む。
次のステップS64において、対話処理部52は、受け付けた質問の内容を解析する処理を行う。ここで、質問に対する回答を生成する処理を行っても良い。
次のステップS65において、対話処理部52は、受け付けた質問が検索に関する質問であるか否かを判定する。ここで、検索に関する質問でない場合(ステップS65にてNOの場合)は、ステップS68に進む。一方、検索に関する質問である場合(ステップS65にてYESの場合)は、ステップS66に進む。
次のステップS66において、クラスター解析部53は、検索履歴蓄積部50により記憶部39に記憶された検索履歴に含まれる検索キーワードをクラスタリングにより解析する処理を行う。そして、検索キーワードとして推奨される推奨ワードを抽出する処理を行う。なお、機械学習部54が、検索履歴に含まれる検索キーワードをデータマイニングにより解析する処理を行うことで、検索キーワードとして推奨される推奨ワードを抽出する処理を行っても良い。
次のステップS67において、対話型提示部58は、解析に基づいて抽出された推奨ワードを推奨する回答を示す文字列34を対話型検索ペイン18に表示する。そして、処理を終了する。
ステップS68において、対話型提示部58は、検索に関する質問ではない他の質問に対する適切な回答を示す文字列34を対話型検索ペイン18に表示する。そして、処理を終了する。
なお、本実施形態のフローチャートにおいて、各ステップが直列に実行される形態を例示しているが、必ずしも各ステップの前後関係が固定されるものでなく、一部のステップの前後関係が入れ替わっても良い。また、一部のステップが他のステップと並列に実行されても良い。
本実施形態のシステムは、専用のチップ、FPGA(Field Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)、またはCPU(Central Processing Unit)などのプロセッサを高集積化させた制御装置と、ROM(Read Only Memory)またはRAM(Random Access Memory)などの記憶装置と、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)などの外部記憶装置と、ディスプレイなどの表示装置と、マウスまたはキーボードなどの入力装置と、通信インターフェースとを備える。このシステムは、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成で実現できる。
なお、本実施形態のシステムで実行されるプログラムは、ROMなどに予め組み込んで提供される。もしくは、このプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、CD−R、メモリカード、DVD、フレキシブルディスク(FD)などのコンピュータで読み取り可能な非一過性の記憶媒体に記憶されて提供するようにしても良い。
また、このシステムで実行されるプログラムは、インターネットなどのネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせて提供するようにしても良い。また、このシステムは、構成要素の各機能を独立して発揮する別々のモジュールを、ネットワークまたは専用線で相互に接続し、組み合わせて構成することもできる。
なお、使用者Uが検索を行ったときに、不適合事例検索システム1が抽出する少なくとも2つの参照情報は、検索の絞込みを容易に行うための情報でも良いし、検索結果として多数表示されるコンテンツの識別を容易に行うための情報でも良い。
なお、使用者Uが検索窓8に検索キーワードを入力したときに、検索を推奨するワードを検索窓8の下に表示させても良い。
なお、不適合事例が生じる可能性が高い未来の時点をAIで予測し、順序型検索ペイン15の年表表示に表示させても良い。
なお、本実施形態では、順序型検索ペイン15の年表表示および探索型検索ペイン17のスター型のグラフが2次元のグラフとなっているが、その他の態様であっても良い。例えば、順序型検索ペイン15の年表表示と探索型検索ペイン17のスター型のグラフとの少なくともいずれかを3次元のグラフとしても良い。
以上説明した実施形態によれば、抽出された参照情報同士の繋がりを識別可能な特定態様で表示する参照情報表示部を備えることにより、不適合事例に関するナレッジを有効活用し、技術継承、品質向上、業務効率化を実現できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
本実施形態の年表表示では、不適合事例が生じた日付が順序情報となっているとともにプラント名が他の参照情報となっている。不適合事例検索システム1は、使用者Uが検索を行ったときに、コンテンツに関する少なくとも2つの参照情報を抽出し、抽出された参照情報同士の繋がりを識別可能な特定態様で表示する。
次のステップS63において、対話処理部52は、対話受付部46が質問を受け付けたか否かを判定する。つまり、対話型検索ペイン18の対話受付窓36に文字列35が入力されたか否かを判定する。ここで、質問を受け付けていない場合(ステップS63にてNOの場合)は、処理を終了する。一方、質問を受け付けた場合(ステップS63にてYESの場合)は、ステップS64に進む。