JP7065718B2 - 判断支援装置および判断支援方法 - Google Patents

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Description

本発明は、企業における種々の判断を支援する判断支援装置および判断支援方法に関する。なお、企業とは、法人および個人事業主を含む。法人は、株式会社や合同会社、有限会社などの営利法人、学校法人や医療法人などの非営利法人、公庫や公団などの公法人を含む。
今日、知的労働の生産性の向上が社会的な課題となっている。企業活動(たとえば、営業や企業経営)においても、経験や勘に頼る要素を減らし、科学的な根拠と合理的な理由付けに基づく判断が求められている。さらに工数の要する人手による判断を減らす効率化が求められている。また、企業業績を整理し可視化する企業向け支援ツールが提供されている。
また、現実社会へのAI(人工知能)の浸透が始まっており、知的労働のAI化が現実のものとなりつつある。さらに、インターネットの普及と利用の高度化に伴い、企業経営に役立つデジタル化された情報が大量に提供されている。
本技術分野の背景技術として、特許文献1、特許文献2および非特許文献1がある。特許文献1は、顧客ニーズの重要度の信頼性を高めて、製品企画者が重要度の高い要望を的確に把握することができる製品企画支援装置を得る製品企画支援装置を開示する。
また、特許文献2は、顧客に対してより効率的にアプローチし、商談を新規創出するとともに、顧客層の拡大を図ることを目的とした顧客の与信が所定値以上であるか否かを判断する与信判断部と、関連製品をすでに導入しているか否かを判断する関連製品導入判断部などを備えた新規顧客分類支援装置を開示する。さらに非特許文献1は、ネットワークグラフにおいてノード(頂点)の類似性を定量的に示す方法を開示する。
特開2005-251110号公報 特開2008-165564号公報
G. Jeh and J. Widom. SimRank: A Measure of Structural-Context Similarity. In KDD’02: Proceedings of the eighth ACM SIGKDD international conference on Knowledge discovery and data mining, pages 538-543. ACM Press, 2002
BtoB企業の営業が行う法人向けビジネスは、企業を対象としている。企業に関しては有価証券報告書やニュースリリースや新聞報道などを通じて、個人に比べて大量の定量的情報や定性的情報が提供される。そこでそれらの情報を活用した営業判断支援のニーズがある。特許文献1に記載された製品企画支援装置は、情報の限られた個人を対象としており、法人の持つ大量の情報からの価値のある情報の抽出ができない。たとえば、企業間の取引関係の情報を活用できない。また、特許文献2に記載された新規顧客分類支援装置も個人を対象としており、同様の課題を有する。
本発明は、企業における潜在課題を有するであろう企業を発見して、企業活動における判断を支援することを目的とする。
本願において開示される発明の一側面となる判断支援装置及び判断支援方法は、プログラムを実行するプロセッサと、前記プログラムを記憶する記憶デバイスと、を有する判断支援装置および判断支援方法であって、前記記憶デバイスは、各企業が有する課題に関するテキストデータを記憶しており、前記プロセッサは、キーワードを取得する取得処理と、時期を指定する指定処理と、企業活動に関するテキストデータを解析することにより、特定の課題を解決した成功事例に関するテンプレート情報に基づいて、前記特定の課題に関連する潜在課題に関するテキストデータを抽出して、前記記憶デバイスに記憶する抽出処理と、前記取得処理によって取得されたキーワードを前記指定処理によって指定された時期において課題とする関連企業を、前記抽出処理によって抽出された潜在課題に関するテキストデータから特定する特定処理と、前記指定された時期における前記関連企業に関する表示情報を出力する出力処理と、を実行することを特徴とする。
本発明の代表的な実施の形態によれば、企業における潜在課題を有するであろう企業を発見して、企業活動における判断を支援することができる。することができる。前述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
図1は、実施例1にかかるトレンド表示モデルの表示例を示す説明図である。 図2は、実施例1にかかる判断支援システムのシステム構成例を示す説明図である。 図3は、実施例1にかかるコンピュータ(判断支援装置および端末)のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図4は、実施例1にかかる業績DB(Database)の記憶内容例を示す説明図である。 図5は、実施例1にかかる企業間情報DBの記憶内容例を示す説明図である。 図6は、実施例1にかかる企業間ネットワークの一例を示す説明図である。 図7は、行列で表した企業間ネットワークの一例を示す説明図である。 図8は、企業間類似度データの一例を示す説明図である。 図9は、実施例1にかかる判断支援装置の機能的構成例を示すブロック図である。 図10は、抽出部による企業活動に関するテキストデータの解析例を示す説明図である。 図11は、抽出部による構造化データの生成例を示す説明図である。 図12は、構造化データ群のグループ化例を示す説明図である。 図13は、営業テンプレートの推薦例を示す説明図である。 図14は、図10に示した抽出部による企業活動に関するテキストデータの解析処理手順例を示すフローチャートである。 図15は、図11に示した抽出部による構造化データの生成処理手順例を示すフローチャートである。 図16は、図12に示した構造化データ群のグループ化処理手順例を示すフローチャートである。 図17は、実施例1にかかる判断支援装置による判断支援処理手順例を示すフローチャートである。 図18は、図17に示した関連企業予測処理(ステップS1707)の詳細な処理手順例を示すフローチャートである。 図19は、企業間ネットワークの調整例を示す説明図である。 図20は、実施例2にかかるトレンド表示モデルの表示例を示す説明図である。 図21は、実施例2にかかる判断支援装置による判断支援処理手順例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施例について説明する。本実施例は、企業における種々の判断を支援する。特に営業活動において訪問するべき顧客リストの作成支援に関し、特に法人営業活動の支援に関する。
本実施例では、一例として、法人営業の訪問先企業の選定作業に関する判断支援を例に挙げて説明する。なお,判断支援対象は、法人営業に限定されない。たとえば、個人を対象とした場合でも、ブログなどのデータを基に個人間の繋がりを抽出することで個人向けの営業に関する判断支援が可能である。
<トレンド表示モデルの表示例>
図1は、実施例1にかかるトレンド表示モデルの表示例を示す説明図である。図1中、楕円は、企業を示す。図1では、例としてA社~N社が楕円で示された企業である。ある企業は少なくとも1つの他の企業と取引関係があり、これらの取引関係がある企業群を企業間ネットワークと称す。トレンド表示モデル100は、A社~N社の楕円群である企業間ネットワーク104上に特定の企業を強調表示した表示情報である。楕円の配置位置は、たとえば、企業間の取引関係を示す。トレンド表示モデルは、企業間ネットワーク104のほか、キーワード入力欄101と、バー102と、スライダ103と、を有する。なお、企業間ネットワーク104は、営業担当者の希望に応じて、自分の担当する業界や狙いたい売上高以上の企業に絞って表示可能である。
キーワード入力欄101は、ユーザの操作により任意のキーワード(文字列)が入力される入力欄である。ユーザは、営業キーワード(図1では、例として「働き方改革」)をキーワード入力欄101に入力する。営業キーワードとは、営業担当者が顧客を訪問するときに自社の商材を推薦する手掛かりとなる文字列であり、潜在課題を意味する。
たとえば、ユーザが人工知能を利用した業務効率化ソリューションを提供する企業の営業担当者であれば、たとえば、「人工知能」といった営業キーワードが入力される。また、ユーザが人材管理効率化ソリューションを提供する企業の営業担当者であれば、たとえば、「働き方改革」といった営業キーワードが入力される。一般にビジネス的なキーワードは顧客企業の課題や課題を解決する手段であることが多い。
バー102は、現在、過去および未来を示す時間軸である。図1では、例として、「-2」が2年前、「-1」が1年前、「0」が今年、「1」が1年後を示す。スライダ103は、ユーザの操作によりバー102上の任意の位置に移動可能なインタフェースである。
実施例1の判断支援装置は、営業キーワードおよびスライダ103で指定された時期とのマッチングにより、指定された時期において営業キーワードに関連する企業を特定する。ここで、マッチング手法について述べる。最も単純なマッチング方法は、入力された営業キーワードおよびスライダ103で指定された時期で、企業の定性情報、たとえば、電子化された有価証券報告書を全文検索する方法である。
別のマッチング方法は、オントロジー(概念体系)を用いる方法である。オントロジーでは、たとえば、「労働環境改善」という大分類の下に「人員を増やす」と「仕事量を減らす」という小分類が設けられている。判断支援装置は、定性情報を企業課題オントロジーで分類し、さらに営業キーワードを企業課題オントロジーで分類する。つぎに営業キーワードと同じ企業課題オントロジーの小分類に企業のおよびスライダ103で指定された時期における定性情報があれば、その企業はマッチングしたとみなす。
その他の手法としては、潜在的トピック推定法(Latent Dirichlet Allocation, LDA)を用いることができる。
企業の定性情報とは、有価証券報告書やアニュアルレポート、サステナビリティレポート、ニュースリリース、新聞記事、ブログなどに記載されたその企業の定性的な電子情報である。一方、定量情報は、売上高や利益といった定量的な情報である。さらに回帰分析やディープラーニング(深層学習)を含む機械学習を基に潜在的な(将来の)売上高や利益を定量情報として用いることもできる。
(A)のトレンド表示モデル100では、スライダ103が「-1」に指定されている。したがって、(A)のトレンド表示モデル100は、営業キーワード「働き方改革」およびスライダ103で指定された時期「1年前」でマッチングした企業群(点線楕円のA社、C社、J社)を、他の企業に対し強調表示する。以下、マッチングされた企業を「関連企業」と称し、マッチングされなかった企業を「非関連企業」と称す。
(B)のトレンド表示モデル100では、スライダ103が「-1」から「0」に移動されている。したがって、(B)のトレンド表示モデル100は、営業キーワード「働き方改革」およびスライダ103で指定された時期「今年」でマッチングした企業群(ドットで塗りつぶされた楕円のA社、B社、E社)を、他の企業に対し強調表示する。なお、(B)のトレンド表示モデル100は、今年の関連企業と区別できれば、スライダ103の移動前となる1年前の関連企業(点線楕円のA社、C社、J社)を強調表示したままでもよい。
このように、トレンド表示モデル100は、過去および現在の各時期において営業キーワードに関連する企業を強調表示することができる。
(C)のトレンド表示モデル100では、スライダ103が「0」から「1」に移動されている。したがって、(C)のトレンド表示モデル100は、営業キーワード「働き方改革」およびスライダ103で指定された時期「1年後」でマッチングした企業群(ハッチングが施された楕円のD社、L社、M社)を、他の企業に対し強調表示する。なお、(C)のトレンド表示モデル100も、1年後の関連企業と区別できれば、スライダ103の移動前となる1年前の関連企業(点線楕円のA社、C社、J社)および今年の関連企業(ドットで塗りつぶされた楕円のA社、B社、E社)を強調表示したままでもよい。
このように、(C)のトレンド表示モデル100は、未来の関連企業を強調表示する。(C)のように、スライダ103で指定された時期が未来の場合、定性情報や定量情報は存在しない。このため、判断支援装置は、企業間ネットワーク104を基づいて、未来におけるその企業の定性情報に営業キーワードが出現するかを予測することになる。したがって、(C)のトレンド表示モデル100における関連企業(D社、L社、M社)は、将来、営業キーワード「働き方改革」がその定性情報に記載されるであろう企業である。
<システム構成例>
図2は、実施例1にかかる判断支援システムのシステム構成例を示す説明図である。判断支援システム200は、判断支援装置201と1以上の端末202とがLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)、インターネットなどのネットワーク203を介して通信可能に接続されたサーバクライアントシステムである。
サーバクライアントシステムの場合、端末202はユーザの操作により判断支援装置201にアクセスし、判断支援装置201は、端末202からの営業キーワードと時期の指定を受け付けてトレンド表示モデル100を端末202に送信し、端末202は、判断支援装置201から受信したトレンド表示モデル100を表示する。スタンドアロンの場合、判断支援装置201は、ユーザの操作により営業キーワードと時期の指定を受け付けて、トレンド表示モデル100を表示する。
<コンピュータのハードウェア構成例>
図3は、実施例1にかかるコンピュータ(判断支援装置201および端末202)のハードウェア構成例を示すブロック図である。コンピュータ300は、プロセッサ301と、記憶デバイス302と、入力デバイス303と、出力デバイス304と、通信インタフェース(通信IF)305と、を有する。プロセッサ301、記憶デバイス302、入力デバイス303、出力デバイス304、および通信IF305は、バス306により接続される。プロセッサ301は、コンピュータ300を制御する。プロセッサ301は、プログラムを実行する。記憶デバイス302は、プロセッサ301の作業エリアとなる。また、記憶デバイス302は、各種プログラムやデータを記憶する非一時的なまたは一時的な記録媒体である。記憶デバイス302としては、たとえば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリがある。入力デバイス303は、データを入力する。入力デバイス303としては、たとえば、キーボード、マウス、タッチパネル、テンキー、スキャナがある。出力デバイス304は、データを出力する。出力デバイス304としては、たとえば、ディスプレイ、プリンタがある。通信IF305は、ネットワーク203と接続し、データを送受信する。
<データベースの記憶内容例>
つぎに、判断支援装置201がアクセス可能な各種データベースおよびデータについて説明する。以下のデータベースおよびデータは、判断支援装置201内の記憶デバイスに実装されていてもよく、判断支援装置201外で判断支援装置201がネットワーク203を介してアクセス可能な外部装置に実装されていてもよい。
図4は、実施例1にかかる業績DB(Database)の記憶内容例を示す説明図である。業績DB400は、企業ごとに業種や資本金などの情報を格納したデータベースである。業績DB400は、企業ID401と、企業名402と、業種403と、事業内容404と、資本金405と、売上高406と、利益407と、をフィールドとして有し、各フィールドの値の組み合わせにより1つの企業の業績をエントリとして構成する。
企業ID401は、その企業を一意に特定する識別情報である。企業名402は、その企業の名称である。業種403は、その企業の事業や営業の種類であり、本例では、大分類と中分類で特定される。事業内容404は、その企業の事業の内容を示す文字列である。資本金405は、その企業が事業を営む上で元手となる金額である。売上高406は、その企業が事業により売り上げた金額である。売上高406は、スライダ103で指定可能な時期ごとに記憶される。利益407は、その企業の売上高406からコストを差し引いた金額である。利益407は、スライダ103で指定可能な時期ごとに記憶される。利益407は、営業利益、経常利益、純利益のいずれでもよい。売上高406および利益407は、上述した定量情報となる。
図5は、実施例1にかかる企業間情報DBの記憶内容例を示す説明図である。企業間情報DB500は、企業間の関連性を示すデータベースである。企業間情報DB500は、企業名402と、主要仕入先501と、主要販売先502と、取引銀行503と、をフィールドとして有し、各フィールドの値の組み合わせにより1つの企業の企業間情報をエントリとして構成する。主要仕入先501は、その企業の主要な仕入先の企業である。主要販売先502は、その企業の主要な販売先の企業である。取引銀行503は、その企業と取引関係のある銀行である。
1行目のA社の企業間情報では、A社は、B社、D社、およびE社から仕入れを行い、C社に販売し、X銀行およびY銀行と取引があることがわかる。ここで、3行目のC社の企業間情報では、主要仕入先501としてE社が記録されているが、A社は記録されていない。この場合でも、判断支援装置201は、A社の企業間情報の主要販売先502を参照することで、C社の主要仕入先501はE社だけでなくA社もあると特定することができる。
図6は、実施例1にかかる企業間ネットワーク104の一例を示す説明図である。企業間ネットワーク104は、企業間情報DB500を図式化した情報である。企業間ネットワーク104は、楕円が企業を示すノードであり、矢印が企業間の関係を示すエッジとなる。矢印の方向は、商材の動きを示す。たとえば、A社の主要仕入先501は、B社、D社、およびE社であるため、商材がB社、D社、およびE社からA社に送られる。したがって、B社、D社、およびE社とA社との間の各矢印の始端はB社、D社、およびE社であり、終端はA社である。企業間ネットワーク104により、営業担当者は、企業間のつながりを視覚的に特定することができる。
営業担当者が人工知能を用いる場合に以下の課題がある。人工知能が推薦する訪問先企業リストが提示されても、営業担当者は納得しなければその情報を活用して実際に顧客に訪問することは少ないことという課題がある。推薦のための複雑なロジックを営業担当者に示しても理解に時間を要する。『またバグがないか?』などの懸念を営業担当者が打ち消すことは難しい。その解決手段として、視覚的に訪問先企業リスト(図6の企業間ネットワーク104)が生成される理由がわかるように示すことで、営業担当者は訪問先企業リストが生成された理由を容易に把握でき、人工知能が作成した訪問先企業リストを活用するようになることが期待される。
図7は、行列で表した企業間ネットワーク104の一例を示す説明図である。行列700は、図6に示した企業間ネットワーク104を行列形式で表現したデータである。行列700では、企業間ネットワーク104における商材の動きで接続された企業間の値が「1」、接続されていない企業間の値が「0」である。たとえば、A社とB社の交差する要素の値は「1」であることから、A社とB社の間に商材の動き(取引)があることがわかる。一方、A社とF社の交差する要素の値は「0」であることから,この2社間に取引が無いことがわかる。
図8は、企業間類似度データの一例を示す説明図である。企業間類似度データ800は、図7に示した行列700をSimRankなどの手法を用いて、数学的に処理することでノード(企業)間の類似度を規定したデータである。SimRankは、2つのノードが類似のノードと接続されている場合、類似しているとみなす手法である(非特許文献1を参照)。企業間類似度データ800の各要素の値は、大きいほど対応する企業同士が類似することを示す。
たとえば、企業間ネットワーク104を見るとA社とB社は同じ主要仕入先501のD社を持つことから、A社とB社の類似度が比較的高いとする。A社とB社の交差する要素の値は「0.2」となっており、A社とB社の類似度が「0.2」であることがわかる。一方、A社とF社の類似度は「0」となっていることから、A社はF社よりB社に類似していることがわかる。なお,Simrank以外の手法を用いることができることは言うまでもない。ノード(企業)の類似性を評価できる手法、たとえば、Random walk with restart法や近接中心性(closeness centrality)を用いてもよい。
なお、この他、図示はしないが、定性情報DBも用いられる。定性情報DBは、上述した定性情報を記憶するデータベースである。定性情報DBは、定性情報として、たとえば、有価証券報告書を記憶する。ここで、有価証券報告書には、テキストブロックと呼ばれる文書内の項目を特定するメタデータが定義されている。たとえば、日本語名で「対処すべき課題」、英語名で「IssuesToAddressTextblock」といったテキストブロックが定義されている。
判断支援装置201は、これらのテキストブロックを手掛かりとして有価証券報告書の中から重要な項目とそうでない項目とを判別することができる。そして、判断支援装置201は、重要な項目に含まれる文を重要な文とみなすことができる。また、機械学習を用いて人が重要だと考える文の特徴や文書内における文の位置、たとえば、文書の冒頭にある、や、業界の動向を述べる文の次の文である、などの情報を利用して、重要な文とそうでない文を判別することができる。さらに重要な文に含まれる企業課題を重要な企業課題であるとすることができる。
<判断支援装置201の機能的構成例>
図9は、実施例1にかかる判断支援装置201の機能的構成例を示すブロック図である。判断支援装置201は、DB900と、取得部901と、指定部902と、抽出部903と、特定部904と、出力部905と、を有する。DB900は、具体的には、たとえば、図3に示した記憶デバイス302またはネットワーク203を介した他の装置により実現される。取得部901~出力部905は、具体的には、たとえば、図3に示した記憶デバイス302に記憶されたプログラムをプロセッサ301に実行させることにより実現される。
DBは、上述した業績DB400、企業間情報DB500、企業間ネットワーク104、行列700、企業間類似度データ800、および定性情報DBを含む。
取得部901は、キーワードを取得する。具体的には、たとえば、ユーザの操作により端末202から送信されてきた営業キーワードを受信する。また、ユーザが判断支援装置201の入力デバイス303を操作することにより入力された営業キーワードを受け付ける。ユーザが営業キーワードを考案する場合にそれを補助する方法について述べる。
ユーザは、自分が考えた営業キーワードを自由に取得部901に与える。ユーザが自由に入力できるようにすることで、ユーザである営業担当者が独自に得た顧客の情報に基づいた分析を行うことができる。なお、ユーザは、あらかじめ判断支援装置201が定めた営業キーワード候補から任意の営業キーワードを選択することで、選択した営業キーワードを取得部901に与えることとしてもよい。
取得部901が営業キーワード候補を生成する方法について述べる。第1の生成方法は、ビジネスキーワードとしてWeb上で紹介されている単語または語句を収集し、その頻度順に降順で並べる方法である。第1の生成方法は多くのビジネスキーワードを利用できる利点がある。
第2の生成方法は、ビジネスキーワードを収集、整理している経済新聞や産業新聞を発行している会社から当該ビジネスキーワードを購入する方法である。第2の生成方法は、見識を持つ人の手で整理された品質の高いビジネスキーワードを利用できる利点がある。
第3の生成方法は、手掛かり句などのルールベース的な手法または教師データを利用した機械学習的な手法により,有価証券報告書や新聞などのデータソースからビジネスキーワードを自動収集する方法である。第3の生成方法は多くのビジネスキーワードを利用できる利点がある。なお,語句とは1つ以上の単語から構成されたものとする。文書は1つ以上の文から構成されたものとする。
指定部902は、時期を指定する。時期は、図1で説明したように、バー102上のスライダ103の位置で指定される。
抽出部903は、企業活動に関するテキストデータを解析することにより、企業活動に関するテキストデータから課題に関するテキストデータを抽出して、記憶デバイス302に記憶する。企業活動に関するテキストデータとは、たとえば、上述した定性情報である。
図10は、抽出部903による企業活動に関するテキストデータの解析例を示す説明図である。原文1001は、企業活動に関するテキストデータの1つである。具体的には、たとえば、原文1001は、有価証券報告書などの企業の定性情報からその企業について記載された文書の中に含まれる一文の例である。抽出部903は、手掛かり句1002を用いて、原文に含まれる手掛かり句1002を特定する。手掛かり句1002は、「を行うことで」(手掛かり句1)と「はかります」(手掛かり句2)である。手掛かり句1002は、あらかじめ記憶デバイス302に記憶されている。
抽出部903は、特定した手掛かり句1002を修飾する目的句1003と行動句1004とを原文から抽出する。行動句とは、企業の行動を示す句であり、目的句とは、その行動の目的を示す句である。本例の場合、目的句1003が「意思決定の迅速化・完結化」であり、行動句1004が「企画から生産まで一貫したオペレーション」となる。目的句1003と行動句1004とを合わせて企業課題とする。抽出部903は、抽出した企業課題(目的句1003および行動句1004)を課題に関するテキストデータとして記憶デバイス302に記憶する。
また、抽出部903は、判断支援装置201の利用価値を高めるために、原文を構造化して、経営目標、上位の経営課題、および下位の経営課題を抽出してもよい。
図11は、抽出部903による構造化データの生成例を示す説明図である。抽出部903は、手掛かり句である「獲得すべく」、「開発します」および「参入します」を修飾する目的句および行動句を抽出する(ステップS1101)。抽出部903は、目的句および行動句とに基づいて、経営目標、上位の経営課題および下位の経営課題を特定する(ステップS)。経営目標、上位の経営課題および下位の経営課題には、3つの特定方法がある。
第1の特定方法は、句、節または文の順番を用いる特定方法である。有価証券報告書を例に挙げる。テキストブロックが「対処すべき課題」の文書には、まず世界の景気動向が記され、次に日本の景気動向、業界の景気動向、自社の景気動向が記された後に、経営目標が記され、次に上位の経営課題が記され、さらに下位の経営課題の順に記載される傾向がある。
したがって、原文1100の場合、抽出部903は、目的句である「シニア市場での生長機会を獲得」を経営目標1110として抽出し、次に出現する行動句「新たな事業を開発」を上位の経営課題として抽出し、最後に出現する行動句「売り場を改善した新ストアを開発」を下位の経営課題として抽出する。これにより、構造化データ(経営目標1110、上位の経営課題1120、下位の経営課題1130)を生成することができる。
第2の特定方法は、目的句と行動句の区別を用いる特定方法である。すなわち,目的句は行動句に比べて上位の課題が記載されやすいことを利用する。具体的な方法を述べる。まず、抽出部903は、「対処すべき課題」の文書から景気動向に関する文を削除する。
つぎに残った文の先頭の文の目的句を経営目標とし、行動句を上位の経営課題とする。さらにそれ以降の目的句や行動句をそれぞれ上位の経営課題と下位の経営課題とする。これにより、構造化データ(経営目標1110、上位の経営課題1120、下位の経営課題1130)を生成することができる。
なお、抽出部903は、語句を構成する単語のベクトルを利用してクラスタリングすることで経営目標や経営課題をグループ化することもできる。この教師無し機械学習を用いた手法により学習データの無い語句であってもグループ化することが可能になり,幅広い経営目標や経営課題をグループ化することができる。教師無し機械学習の手法としてはたとえばk-means法を用いることができる。
第3の特定方法は、第1の特定方法において、さらに、並列句を用いる特定方法である。たとえば、抽出部903は、「売り場を改善した新ストアを開発し,高齢者向けフィットネス事業に参入します。」から、手掛かり句「し、」を用いて,語句「新ストアを開発」と語句「高齢者向けフィットネス事業に参入」が並列関係にあることを特定する(S1103)。これにより、抽出部903は、2つの語句が同じ経営課題の粒度(本例では、下位の経営課題1130)であると特定する。これにより、構造化データ(経営目標1110、上位の経営課題1120、下位の経営課題1130)を生成することができる。
ここで、経営目標は、その企業のありたい姿と現状の差であり、この経営目標をブレークダウンすることで上位の経営課題が生じ、さらに上位の経営課題をブレークダウンすることで下位の経営課題が生じる。換言すれば、粒度が最も大きい課題が経営目標であり、その次に粒度が大きい課題が上位の経営課題であり、粒度が最も小さい課題が下位の経営課題である。
経営目標は、売上高406などの財務上の数値の改善に貢献する傾向がある一方、下位の経営課題は現場の取り組み方を具体的に改善する傾向がある。すなわち、最終的には経営目標を達成することが目的であるが、その手段として下位の経営課題に対応していることが求められる。
経営目標、上位の経営課題および下位の経営課題をまとめて「課題」とする。さらにコンサルを除く一般的な企業の商材は現場の課題、つまり下位の経営課題を解決することを目標に設計されていることが多い。そのため、営業担当者は、下位の経営課題を見つけることが求められている。
一方、経営目標は粒度が大きいため、明らかにされることが多い一方、下位の経営課題のうち有価証券報告書などを通じて外部に公開される割合は極めて小さい。そのため、潜在的な経営課題、特に下位の潜在的な経営課題を特定するニーズがある。したがって、判断支援装置201は、文を構造化して、特定した経営課題を営業担当者に提供する必要がある。
図12は、構造化データ群のグループ化例を示す説明図である。図12では、文を構造化した後に、その構造を用いて経営目標と経営課題をグループ化する方法について説明する。図12は、図11に示した生成方法により生成されたA社の構造化データ1201~D社の構造化データ1204を示す。抽出部903は、各構造化データ1201~1204をその企業の売上高406に関連付ける。図12において、点線の範囲が、経営課題の類似データ群1210である。
経営課題の類似データ群1210では、A社の経営目標~C社の経営目標が類似し、A社の上位の経営課題~C社の上位の経営課題が類似し、A社の下位の経営課題とB社の下位の経営課題とが類似する。ここで、これらの類似の判定例について説明する。
類似の判定には、各課題を示す語句に含まれる単語Wの共起度が用いられる。たとえば、抽出部903は、共起した単語WのTF‐IDF値(Term Frequency‐Inverse Document Frequency,単語の出現頻度と逆文書頻度から計算した単語のユニークさを表す値)を足し合わせる。抽出部903は、足し合わせた合計値が判定基準閾値を超えたときにその課題が類似していると判定する。
なお、LDA法(Latent Dirichlet Allocation,潜在トピック推定法)を用いてもよい。LDA法を用いることで同じ単語が出現していなくても潜在的なトピックに基づき語句の類似度を判定することが可能になり、類似の判定精度が向上する。
さらに、抽出部903は、定量的な企業の属性、たとえば、売上高406を用いて課題の類似度を判定してもよい。たとえばB社に着目すると、B社はやや売上高406の大きいA社の行動を監視しており、その行動を模倣しやすいと考えられる。そのため、抽出部903は、B社にとってはB社の課題とA社の課題との類似度の判定基準閾値を下げ、TF-IDF値の合計が判定基準閾値を超えやすくすることで、B社の課題とA社の課題とが類似しやすくする。
一方、A社にとっては売上高406の小さい企業はベンチマーク企業としないことが多い。この場合、抽出部903は、A社の課題とB社の課題との類似度の判定基準閾値を上げ、類似しにくくしてもよい。なお、定量的な企業の属性としては売上高406以外に営業利益率やROE,ROAなどを用いてもよい。このようにして、抽出部903によって抽出された課題が、営業キーワードの検索対象となる。
図13は、営業テンプレートの推薦例を示す説明図である。図13は、自社の営業テンプレートを用いた営業が成功しやすい企業を推薦する推薦方法を示す。営業テンプレート1301~1303とは、営業が成功した事例を人手で収集し、類似したものをひとつにまとめてテンプレート化した電子データであり、記憶デバイス302に記憶される。営業テンプレート1301~1303は、営業担当者の成功事例やユースケースとも呼ばれることもある。
営業テンプレート1301~1303の中には自社の商材、その商材が売れた実績の顧客名,顧客の業界、顧客の売上高406の規模、その商材が解決できる顧客の課題,顧客課題の解決手段、顧客に提案するときの提案方法、たとえば、糸口となる話題や話の進め方などが記録されている。また、営業テンプレート1301~1303には、実績だけでなく売れる見込みの高い顧客名などが記録されている。
図13に示した木構造データ1300は、各企業の構造化データ(1201~1204を含む)をまとめて木構造化したデータであり、かつ、営業テンプレート1301~1303に関連付けられて、記憶デバイス302に記憶されているものとする。
経営目標1,2、上位の経営課題1~3、および下位の経営課題1~4は、図12の経営目標、上位の経営課題、および下位の経営課題に関連付けられている。具体的には、たとえば、経営目標1は、類似しあうA社の経営目標~C社の経営目標を含む。上位の経営課題1は、類似しあうA社の経営課題~C社の経営課題を含む。下位の経営課題1は、類似しあうA社の経営課題~B社の経営課題を含む。一方、下位の経営課題2は、C社の経営課題を含む。経営目標2は、D社の経営目標を含む。上位の経営課題3は、D社の上位の経営課題を含む。下位の経営課題4は、D社の下位の経営課題を含む。
営業テンプレート1301は、たとえば、A社の営業テンプレートであり、A社の構造化データ1201を含む経営目標1、上位の経営課題1、および下位の経営課題1に関連付けられているものとする。営業テンプレート1302は、たとえば、C社の営業テンプレートであり、C社の構造化データ1203を含む経営目標1、上位の経営課題1、および下位の経営課題2に関連付けられているものとする。営業テンプレート1303は、たとえば、D社の営業テンプレートであり、D社の構造化データ1204を含む経営目標2、上位の経営課題3、および下位の経営課題4に関連付けられているものとする。
抽出部903は、木構造データ1300および営業テンプレート1301~1303を用いることで、営業テンプレート1301~1303に含まれる顧客課題の解決手段と顧客の課題のマッチングを行うことで自社の商材を販売しやすい適切な顧客を見つけることができる。また、抽出部903は、自社の顧客に対して自社の商材の中から適切な商材を選択して提案することができる。本推薦方法は、特に海外展開をするときに土地勘の無い場所において顧客を探索するときに有益な手法である。
実際に課題のマッチングを行おうとすると、課題が衝突しあう。すなわち、顧客企業の定性情報、たとえば有価証券報告書や海外企業のAnnual reportやSEC(米証券取引委員会)へ提出する企業活動の年次報告書Form10-kには経営目標はしばしば記載されている。一方、営業テンプレートの解決手段に対応する現場の経営課題、すなわち、下位の経営課題の多くは顧客企業の定性情報には記載されていないことが多い。
ここで、下位の経営課題1と下位の経営課題2は、上位の経営課題1をブレークダウンすることで生じた課題となる。すなわち,上位の経営課題1という目的を達成するための手段が下位の経営課題1と下位の経営課題2である。ここで、抽出部903は、木構造データ1300を参照することにより、下位の経営課題2および上位の経営課題1を認識する。
C社は、下位の経営課題2および上位の経営課題1を顕在課題として持つ。したがって、抽出部903は、木構造データ1300から、『C社は、下位の経営課題1に取り組むことがC社にとって有益である』ことを認識する。換言すれば、抽出部903は、下位の経営課題1を、C社の潜在課題として特定する。同様に、A社およびB社にとっての顕在課題が上位の経営課題1と下位の経営課題1であり、潜在課題が下位の経営課題2である。
そして、抽出部903は、下位の経営課題1に関連付けられている営業テンプレート1301における解決手段および提案方法を、潜在課題である下位の経営課題2における営業テンプレート1302とば別の解決手段および提案方法として関連付ける。これにより、抽出部903は、木構造データ1300を参照することにより、C社のユーザに対し、下位の経営課題2(C社の下位の経営課題)の解決手段および提案方法として、潜在課題の営業テンプレート1301を推薦することができる。
ここで、C社の売上高406は、売上高406がA社およびB社に比べて低いものとする。C社にとって、売上高406が高いA社およびB社が行っている下位の経営課題1は、重要な取り組むべき課題である可能性が高い。これに対し、A社およびB社にとっては、売上高406が低いC社の取り組みは、既に解決済みの課題である可能性がある。そこで、抽出部903は、売上高406が上位の企業の課題を優先的に潜在課題として類推適用する。これにより、企業課題のマッチング精度の高精度化を図ることができる。
なお、上記では、B2B(Business to buisiness)企業を例にして、顧客を企業とした例について説明してきたが、一般消費者を顧客とするB2C(Business to consumer)企業においても同様である。この場合、定性情報としてはSNSやブログなどにおいて個人が作成するWeb上の情報を用いることができる。
図9に戻り、特定部904は、取得部901によって取得されたキーワードを指定部902によって指定された時期(指定時期)において課題とする関連企業を、課題に関するテキストデータから特定し、キーワードを指定時期において課題としない非関連企業を、課題に関するテキストデータから特定する。指定時期により関連企業および非関連企業の特定方法が異なる。
具体的には、たとえば、特定部904は、指定時期が現在または過去である場合、当該キーワードを含む課題に関するテキストデータを検索し、検索したテキストデータの当該キーワードを含む項目で特集された企業を、当該キーワードを課題とする関連企業として特定する。一方、特定部904は、当該特集された企業以外の他の企業を、当該キーワードを課題としない非関連企業として特定する。
上述したように、課題に関するテキストデータとは、たとえば、定性情報DBに記憶された定性情報の一例である上述した原文1001である。このように、特定部904は、定性情報DB内の定性情報から直接、取得部901によって取得されたキーワードを課題とする関連企業を特定し、キーワードを課題としない非関連企業を特定することができる。
より具体的には、検索された課題に関するテキストデータが、ある特定の企業(たとえば、A社)の定性情報であれば、特定部904は、当該キーワードを指定時期において課題とする関連企業としてA社を特定し、A社以外の他社を非関連企業として特定する。検索された課題に関するテキストデータが複数存在する場合は、特定部904は、当該テキストデータ毎に関連企業を特定する。たとえば、特定部904は、検索された課題に関する2つのテキストデータをT1、T2とすると、T1についてはA社を関連企業として特定し、T2についてはB社を関連企業として特定し、それ以外のC社~N社を非関連企業として特定する。
また、特定部904は、当該キーワードを指定時期において課題とする関連企業を、抽出部903によって抽出された課題に関するテキストデータから特定し、当該キーワードを指定時期において課題としない非関連企業を、抽出部903によって抽出された課題に関するテキストデータから特定してもよい。
抽出部903によって抽出された課題に関するテキストデータとは、たとえば、図10に示した企業課題(目的句1003および行動句1004)、図11に示した構造化データ(経営目標1110、上位の経営課題1120、下位の経営課題1130)、図12に示した経営課題の類似データ群1210、図13に示した潜在課題を解決するための営業テンプレート1301である。これにより、企業課題のマッチング精度の高精度化を図ることができる。
また、特定部904は、指定時期が未来である場合、企業間の関連性を示す企業間ネットワーク104(図6を参照)に基づいて、未来における関連企業および非関連企業を特定する。具体的には、たとえば、特定部904は、図8に示した企業間類似度データ800を用いて未来における関連企業および非関連企業を特定する。この場合、特定部904は、現在において営業キーワードにマッチングした企業と類似した企業を、未来において営業キーワードにマッチングする関連企業として特定する。
たとえば、A社が営業キーワードにマッチングした今年の関連企業であると特定された場合、特定部904は、企業間類似度データ800を参照する。特定部904は、A社と他社との企業間類似度は、「0.2」が最大値で、「0」が最小値である。したがって、特定部904は、A社との企業間類似度が「0.2」であるB社およびE社が、1年後に営業キーワードにマッチングする定性情報を持つ関連企業であると特定する。
なお、図8の例では、企業間類似度が「0.2」と「0」であるため、B社およびE社が関連企業となったが、全企業のうち企業間類似度の高さが上位n番目まで(nは2以上の整数)の企業を未来において営業キーワードにマッチングする関連企業として相対的に特定してもよく、また、企業間類似度が所定値(たとえば、0.7)以上の企業を未来において営業キーワードにマッチングする関連企業として絶対的に特定してもよい。この場合も、特定部904は、上限数nで制限してもよい。
なお、上述した上限数nは、あらかじめ設定されていてもよく、ユーザである営業担当者が入力デバイス303を操作することで変更可能としてもよい。さらに、特定部904は、過去の営業キーワードにマッチングした企業の数を用いて、上限数nの値を自動的に設定してもよい。たとえば、指定時期が1年前において4社がマッチングし、指定時期が今年において6社がマッチングした場合、特定部904は、来年のマッチングする企業の上限数nを8社(=6社(今年)-4社(1年前)+6社(今年))に設定することができる。
また、特定部904は、仕入れか販売かを示す取引の方向(エッジの方向)を利用して、たとえば、仕入れについての関連企業や販売についての関連企業のように、取引の内容ごとに関連企業を特定してもよい。この場合、企業間類似度データ800は、SimRankの計算において、取引の方向別に生成される。
<判断支援処理>
以下、実施例1にかかる判断支援装置201による判断支援処理について図14~図18を用いて説明する。
図14は、図10に示した抽出部903による企業活動に関するテキストデータの解析処理手順例を示すフローチャートである。抽出部903は、企業活動に関するテキストデータから対象文として原文1001を読み込み(ステップS1401)、対象文から手掛かり句を特定する(ステップS1402)。つぎに、抽出部903は、ステップS1402で特定した手掛かり句を用いて、対象文から目的句および行動句を特定し(ステップS1403)、ステップS1403で特定した目的句および行動句を企業課題として記憶デバイス302に格納する(ステップS1404)。これにより、抽出部903は、企業活動に関するテキストデータの各々から自動的に企業課題を抽出することができる。したがって、特定部904は、抽出した企業課題から時期ごとに関連企業および非関連企業を特定することができる。
図15は、図11に示した抽出部903による構造化データの生成処理手順例を示すフローチャートである。ステップS1401~S1403は、図14と同一処理であるため、説明を省略する。抽出部903は、ステップS1403のあと、上述した第1の特定方法~第3の特定方法のいずれかを用いて、手掛かり句、目的句および行動句に基づいて、課題粒度を特定する(ステップS1504)。そして、抽出部903は、構造化データ(経営目標1110、上位の経営課題1120、下位の経営課題1130)を生成し、記憶デバイス302に格納する(ステップS1505)。
これにより、抽出部903は、企業活動に関するテキストデータの各々から自動的に構造化データ(経営目標1110、上位の経営課題1120、下位の経営課題1130)を抽出することができる。したがって、特定部904は、抽出した構造化データ(経営目標1110、上位の経営課題1120、下位の経営課題1130)から時期ごとに関連企業および非関連企業を特定することができる。
図16は、図12に示した構造化データ群のグループ化処理手順例を示すフローチャートである。抽出部903は、図15で生成した構造化データ群を記憶デバイス302から取得し(ステップS1601)、構造化データ群をグループ化する(ステップS1602)。具体的には、たとえば、抽出部903は、図12にしめしたように、構造化データ1201~1204のうち、類似しあうA社~C社の経営目標、A社~C社の上位の経営課題、およびA社、B社の下位の経営課題をグループ化し、経営課題の類似データ群1210とする。
つぎに、抽出部903は、図13に示したように、経営課題の類似データ群に基づいて潜在課題を特定し、潜在課題に対して提案方法が推薦可能な営業テンプレート1301を検索する(ステップS1603)。そして、抽出部903は、検索された営業テンプレート1301を潜在課題(下位の経営課題2)と関連付けて記憶デバイス302に格納する(ステップS1604)。
これにより、抽出部903は、企業活動に関するテキストデータの各々から自動的に営業テンプレート1301を抽出することができる。したがって、特定部904は、抽出した営業テンプレート1301およびそれに関連付けされた潜在課題(下位の経営課題2)から時期ごとに関連企業および非関連企業を特定することができる。
図17は、実施例1にかかる判断支援装置201による判断支援処理手順例を示すフローチャートである。判断支援装置201は、出力部905により、図1(A)に示したように、企業間ネットワーク104を含むトレンド表示モデル100を表示可能に出力する(ステップS1701)。図1(A)の場合は、スライダ103がバー102の「-1」に位置するため、1年前の企業間ネットワーク104が表示されることになる。
判断支援装置201は、取得部901により、営業キーワードを取得する(ステップS1702)。判断支援装置201は、指定部902により指定時期の指定を受け付け、当該指定時期が未来であるか否かを判断する(ステップS1703)。未来でない場合、すなわち、現在または過去である場合(ステップS1703:No)、判断支援装置201は、指定時期および営業キーワードで企業活動に関するテキストデータの検索を試行する(ステップS1704)。判断支援装置201は、検索結果から、指定時期において、営業キーワードを課題とする企業(関連企業)と課題としない企業(非関連企業)とを特定する(ステップS1705)。
そして、判断支援装置201は、特定結果に基づいて、企業間ネットワーク104を更新する(ステップS1706)。具体的には、たとえば、判断支援装置201は、関連企業を強調表示するようにトレンド表示モデル100を出力する。ステップS1701の指定時期が「-1」でステップS1703での指定時期が「0」であれば、トレンド表示モデル100は、図1の(A)から(B)に遷移して表示される。
また、ステップS1703において、指定時期が未来である場合(ステップS1703:Yes)、判断支援装置201は、特定部904により、関連企業予測処理を実行する(ステップS1707)。そして、判断支援装置201は、予測結果である未来の関連企業および非関連企業を出力部905により出力する(ステップS1708)。
図18は、図17に示した関連企業予測処理(ステップS1707)の詳細な処理手順例を示すフローチャートである。特定部904は、現在時期および営業キーワードで企業活動に関するテキストデータの検索を試行する(ステップS1801)。特定部904は、営業キーワードを課題とする企業を、予測対象企業に設定する(ステップS1802)。そして、特定部904は、予測対象企業との企業間類似度に基づいて、指定時期(未来)において営業キーワードを課題とする関連企業を予測結果として特定する(ステップS1803)。そして、ステップS1708に移行する。
このように、実施例1にかかる判断支援装置201は、企業活動に関するテキストデータの各々から自動的に課題を抽出することができるため、抽出した課題から時期ごとに関連企業および非関連企業を特定することができる。したがって、ユーザは、営業キーワードを潜在課題とする未来の関連企業および非関連企業を高精度に予測することができる。これにより、ユーザは、どの企業にどのような潜在課題があるかを予測することができる。
また、未来の関連企業および非関連企業の特定に際し、企業間類似データを用いることにより、未来の関連企業および非関連企業の予測精度の向上を図ることができる。さらに、企業の成功事例である営業テンプレートを用いることにより、潜在課題を見つけ出し、潜在課題についての解決手段や提案方法を営業キーワードによる検索対象に推薦することができる。
実施例2は、特定部904による未来の関連企業および非関連企業について、実施例1とは異なる予測方法を示す。実施例1では、判断支援装置201は、企業間類似度データ800を用いて、指定時期が未来である場合に、営業キーワードを課題とする関連企業および課題としない非関連企業を特定して表示した。実施例2では、現在および過去の関連企業の配置位置、すなわち、取引関係から、未来の関連企業を予測する。なお、実施例2では、実施例1との相違点を中心に説明するため、実施例1との共通部分についてはその説明を省略する。
<企業間ネットワーク104の調整例>
図19は、企業間ネットワーク104の調整例を示す説明図である。図19での指定時期は、例として1年前とする。判断支援装置201は、特定部904により、1年前において営業キーワード「働き方改革」を課題とする企業としてA社を特定する。また、判断支援装置201は、出力部905により、1年前において取引のある企業(たとえば、A社とB社)を近くに配置し、取引の無い企業(たとえば、A社とF社)を遠くに配置して表示する。
このように視覚的効果によりA社はF社よりもB社に類似していることがわかる。また、エッジのユークリッド的な距離を測定することで、A社のノードとB社のノードの距離は、A社のノードとF社のノードの距離より短いことがわかる。ここのとからもA社はF社よりB社に類似していることがわかる。
このような表示は、力学モデルなどのグラフ描画アルゴリズムを用いることで描画可能である。力学モデルなどのグラフ描画については、たとえば、既存のネットワークグラフを作成できるソフトウェアを用いて、Organicアルゴリズムで描画することができる。
具体的には、たとえば、特定部904は、企業間ネットワーク104において、企業のノード間を接続するエッジの長さであるユークリッド距離を用いて、未来における関連企業および非関連企業を特定する。特定部904は、たとえば、力学モデルなどのグラフ描画アルゴリズムを用いて画面表示することで、企業間ネットワーク104を修正する。特定部904は、力学モデルを適用することで、たとえば、企業間ネットワーク104において、企業間の各エッジが所定長以上で、かつ、エッジの全長が最短となるように企業のノードの配置を変更して、企業間ネットワーク104を修正する。
A社とB社との距離をdAB、A社とC社の距離をdAC、A社とF社の距離をdAFをとする。この距離を用いて,距離が近い企業は類似しているとみなし,距離が遠い企業は類似していないとみなす。この結果を利用して未来に営業キーワードを定性情報に記載する企業を予測することができる(後述)。さらに、図19において、近接している2社の企業は、その取引関係が類似している。取引関係が類似した企業は同様の課題を抱くという仮説を設けると、その2社は同様の課題を抱いていると推測され、企業課題の予測が可能となる。
営業担当者は、図19に示したトレンド表示モデル100を見て、入力した営業キーワードとマッチングする企業が企業間ネットワーク104のどこにあるかを把握できる。企業間ネットワーク104を力学モデルなどのグラフ描画アルゴリズムを用いて図示することにより,取引先の類似した企業は近い場所に描画される。また,企業の経営課題は自社と類似した販売先を持つ可能性が高いライバル企業や取引先を参考にして定めることがあると考えられる。したがって、営業キーワードとマッチングする企業は、企業間ネットワーク104において、近くに位置する可能性が高いと考えられる。
そのため、判断支援装置201は、企業間ネットワーク104において今年の営業キーワードがマッチングし、かつ、ハイライトされた企業から、翌年に営業キーワードを定性情報に記載する企業(入力した営業キーワードに関連する課題を潜在的に有する企業潜在課題を有する企業)を関連企業として推定することができる。
また、営業担当者が、図19に示した今年の企業間ネットワーク104を見て、自分で潜在課題を有する企業を推定することもできる。自分で推定した結果は、営業にとって大きな納得感をもって受け入れられる結果になり、実際の営業活動に活かしやすいと考えられる。
つぎに、営業担当者は、図示はしないが、スライダ103を操作して、指定時期を「0」、すなわち、今年に移動させた場合も、図19と同様に、判断支援装置201は、特定部904により、今年において営業キーワード「働き方改革」を課題とする企業を特定する。また、判断支援装置201は、出力部905により、今年において取引のある企業を近くに配置し、取引の無い企業を遠くに配置して表示する。
つぎに、営業担当者は、スライダ103を操作して、指定時期を「1」、すなわち、1年後に移動させたとする。この場合、判断支援装置201は、1年後の関連企業を、1年前の関連企業の配置位置と今年の関連企業の配置位置とに基づいて、予測する。
<トレンド表示モデル100の表示例>
図20は、実施例2にかかるトレンド表示モデル100の表示例を示す説明図である。図20は、1年後の関連企業の予測結果を示す。図20中、点線の円は、1年前の関連企業を包含するクラスタC(-1)であり、一点鎖線の円は、今年の関連企業を包含するクラスタC(0)であり、実線の円は、1年後の関連企業を包含するクラスタC(1)である。
具体的には、たとえば、特定部904は、企業間ネットワーク104における関連企業の配置位置(X座標値およびY座標値)を用いてクラスタC(-1)~C(1)を生成する。クラスタC(-1)~C(1)は、それぞれ関連企業を包含する最小の円である。
たとえば、指定時期が1年前である場合、特定部904は、1年前において営業キーワード「働き方改革」を課題とする関連企業(A社、C社、J社)を包含するクラスタC(-1)を生成し、その中心点o(-1)と半径r(-1)を求める。中心点o(-1)のX座標値をx(-1)、Y座標値をy(-1)とする。
また、指定時期が今年である場合、特定部904は、今年において営業キーワード「働き方改革」を課題とする関連企業(A社、B社、D社、E社)を内接するクラスタC(0)を生成し、その中心点o(0)と半径r(0)を求める。中心点o(0)のX座標値をx(0)、Y座標値をy(0)とする。
そして、指定時期が1年後になった場合、実施例2の予測方法は、1年前から今年にかけて生じた変化が今年から1年後についても同じように生じると仮定する。これにより、1年後のクラスタC(1)の半径r(1)は、下記式(1)で求められる。
r(1)=r(0)+[r(0)-r(-1)]・・・(1)
また、1年後のクラスタC(1)の中心点o(1)のX座標値x(1)とY座標値y(1)は、下記式(2)、(3)で求められる。
x(1)=x(0)+[x(0)-x(-1)]・・・(2)
y(1)=y(0)+[y(0)-y(-1)]・・・(3)
特定部904は、式(1)~(3)の計算結果を用いて、クラスタC(1)を生成することができる。特定部904は、クラスタC(1)に包含されるD社、L社およびM社を、1年後に営業キーワードを課題とする関連企業に決定する。そして、出力部905は、図20でクラスタC(-1)~C(1)を有するトレンド表示モデル100を出力する。これにより、ユーザである営業担当者は、クラスタC(-1)~C(1)を視認することで、判断支援装置201が提案した結果を受け入れることが可能になり、営業担当者の行動に結果を反映させることが容易になる。
<判断支援処理手順>
図21は、実施例2にかかる判断支援装置201による判断支援処理手順例を示すフローチャートである。判断支援装置201は、出力部905により、図1(A)に示したように、企業間ネットワーク104を含むトレンド表示モデル100を表示可能に出力する(ステップS2101)。図1(A)の場合は、バー102が「-1」に位置するため、1年前の企業間ネットワーク104が表示されることになる。
判断支援装置201は、取得部901により、営業キーワードを取得する(ステップS2102)。判断支援装置201は、指定部902により指定時期の指定を受け付け、当該指定時期が未来であるか否かを判断する(ステップS2103)。未来である場合(ステップS2103:Yes)、ステップS2103に戻る。未来でない場合、すなわち、現在または過去である場合(ステップS2103:No)、企業間ネットワーク104更新処理を実行する(ステップS2104)。
企業間ネットワーク104更新処理(ステップS2104)は、図17のステップS1704~S1706に示した処理と、指定時期でのクラスタ(すなわち、クラスタの半径および中心点の座標値)を生成する処理である。これにより、特定部904は、指定時期が現在または過去における企業間ネットワーク104を更新することができる。
このあと、判断支援装置201は、指定時期が変更されたか否かを判断する(ステップS2105)。変更されていない場合(ステップS2105:No)、ステップS2105に戻る。変更された場合(ステップS2105:Yes)、判断支援装置201は、変更後の指定時期が未来であるか否かを判断する(ステップS2106)。
未来でない場合(ステップS2106:No)、企業間ネットワーク104更新処理(ステップS2104)に戻る。変更後の指定時期が未来である場合(ステップS2106:Yes)、判断支援装置201は、未来において営業キーワードを課題とする関連企業および課題としない非関連企業が予測可能か否かを判断する(ステップS2107)。具体的には、たとえば、現在以前の2以上の指定時期の各々で、クラスタの半径および中心点の座標値が生成済みである場合は予測可能である。
予測可能でない場合(ステップS2107:No)、ステップS2105に戻る。一方、予測可能である場合(ステップS2107:Yes)、未来において営業キーワードに言及するであろう関連企業を包含する最小のクラスタを生成する(ステップS2108)。そして、判断支援装置201は、ステップS2108で生成したクラスタお内の企業を関連企業として特定し(ステップS2109)、企業間ネットワーク104を更新する(ステップS2110)。これにより、判断支援装置201は、図20に示したように、クラスタC(-1)~C(1)を表示可能なトレンド表示モデル100を出力することができる。
このように、上述した実施例1および実施例2にかかる判断支援装置201によれば、現在または過去の実績の営業キーワードとマッチングする企業や、未来において営業キーワードを潜在課題として、マッチングする企業を特定し、表示することができる。したがって、判断支援装置は、企業活動における種々の判断を支援するための適切な情報をユーザに提供することができる。
特にユーザは、入力したキーワードを課題に持つ企業とその企業と関係がある企業を時期毎のネットワークを確認しながら比較することができるため、次にアクセスすべき顧客を判断することができる。そのため、アクセスすべき顧客の提案とともに、アクセスすべき根拠を提示することができる。
なお、本発明は前述した実施例に限定されるものではなく、添付した特許請求の範囲の趣旨内における様々な変形例及び同等の構成が含まれる。たとえば、前述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに本発明は限定されない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えてもよい。また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えてもよい。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、または置換をしてもよい。
また、前述した各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、たとえば集積回路で設計する等により、ハードウェアで実現してもよく、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し実行することにより、ソフトウェアで実現してもよい。
各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリ、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置、又は、IC(Integrated Circuit)カード、SDカード、DVD(Digital Versatile Disc)の記録媒体に格納することができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、実装上必要な全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、ほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてよい。
100 トレンド表示モデル
104 企業間ネットワーク
200 判断支援システム
201 判断支援装置
901 取得部
902 指定部
903 抽出部
904 特定部
905 出力部

Claims (8)

  1. プログラムを実行するプロセッサと、前記プログラムを記憶する記憶デバイスと、を有する判断支援装置であって、
    前記記憶デバイスは、各企業が有する課題に関するテキストデータを記憶しており、
    前記プロセッサは、
    キーワードを取得する取得処理と、
    時期を指定する指定処理と、
    企業活動に関するテキストデータを解析することにより、特定の課題を解決した成功事例に関するテンプレート情報に基づいて、前記特定の課題に関連する潜在課題に関するテキストデータを抽出して、前記記憶デバイスに記憶する抽出処理と、
    前記取得処理によって取得されたキーワードを前記指定処理によって指定された時期において課題とする関連企業を、前記抽出処理によって抽出された潜在課題に関するテキストデータから特定する特定処理と、
    前記指定された時期における前記関連企業に関する表示情報を出力する出力処理と、
    を実行することを特徴とする判断支援装置。
  2. プログラムを実行するプロセッサと、前記プログラムを記憶する記憶デバイスと、を有する判断支援装置であって、
    前記記憶デバイスは、各企業が有する課題に関するテキストデータを記憶しており、
    前記プロセッサは、
    キーワードを取得する取得処理と、
    未来の時期を指定する指定処理と、
    前記取得処理によって取得されたキーワードを前記指定処理によって指定された未来の時期において課題とする関連企業を、企業間の関連性を示す企業間ネットワークに基づいて、前記課題に関するテキストデータから特定する特定処理と、
    前記指定された未来の時期における前記関連企業に関する表示情報を出力する出力処理と、
    を実行することを特徴とする判断支援装置。
  3. 請求項2に記載の判断支援装置であって、
    前記記憶デバイスは、前記企業間ネットワークにおいて企業間の類似度を示す企業間類似度データを記憶しており、
    前記特定処理では、前記プロセッサは、前記企業間類似度データに基づいて、前記キーワードを前記未来の時期において課題とする関連企業を特定する、
    ことを特徴とする判断支援装置。
  4. 請求項2に記載の判断支援装置であって、
    前記特定処理では、前記プロセッサは、現在以前の2つの時期で特定された関連企業および非関連企業に基づいて、前記キーワードを前記指定処理によって指定された未来の時期において課題とする関連企業を特定する、
    ことを特徴とする判断支援装置。
  5. プログラムを実行するプロセッサと、前記プログラムを記憶する記憶デバイスと、を有する判断支援装置による判断支援方法であって、
    前記記憶デバイスは、各企業が有する課題に関するテキストデータを記憶しており、
    前記プロセッサは、
    キーワードを取得する取得処理と、
    時期を指定する指定処理と、
    企業活動に関するテキストデータを解析することにより、特定の課題を解決した成功事例に関するテンプレート情報に基づいて、前記特定の課題に関連する潜在課題に関するテキストデータを抽出して、前記記憶デバイスに記憶する抽出処理と、
    前記取得処理によって取得されたキーワードを前記指定処理によって指定された時期において課題とする関連企業を、前記抽出処理によって抽出された潜在課題に関するテキストデータから特定する特定処理と、
    前記指定された時期における前記関連企業に関する表示情報を出力する出力処理と、
    を実行することを特徴とする判断支援方法。
  6. プログラムを実行するプロセッサと、前記プログラムを記憶する記憶デバイスと、を有する判断支援装置による判断支援方法であって、
    前記記憶デバイスは、各企業が有する課題に関するテキストデータを記憶しており、
    前記プロセッサは、
    キーワードを取得する取得処理と、
    未来の時期を指定する指定処理と、
    前記取得処理によって取得されたキーワードを前記指定処理によって指定された未来の時期において課題とする関連企業を、企業間の関連性を示す企業間ネットワークに基づいて、前記課題に関するテキストデータから特定する特定処理と、
    前記指定された未来の時期における前記関連企業に関する表示情報を出力する出力処理と、
    を実行することを特徴とする判断支援方法。
  7. 請求項6に記載の判断支援方法であって、
    前記記憶デバイスは、前記企業間ネットワークにおいて企業間の類似度を示す企業間類似度データを記憶しており、
    前記特定処理では、前記プロセッサは、前記企業間類似度データに基づいて、前記キーワードを前記未来の時期において課題とする関連企業を特定する、
    ことを特徴とする判断支援方法。
  8. 請求項6に記載の判断支援方法であって、
    前記特定処理では、前記プロセッサは、現在以前の2つの時期で特定された関連企業および非関連企業に基づいて、前記キーワードを前記指定処理によって指定された未来の時期において課題とする関連企業を特定する、
    ことを特徴とする判断支援方法。
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