JP2012073899A - 取引関係マップ生成システム及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】各企業の企業名、所在地等の属性情報と、当該企業と他の企業との取引関係情報とを、企業コードに関連付けて複数格納しておく企業情報記憶部16と、これを参照して特定の企業の属性情報及び取引関係情報を少なくとも抽出し、マップ情報を生成するマップ情報生成部20と、このマップ情報に基づいて取引関係マップ51を生成し、外部に出力するマップ出力部24を備えた取引関係マップ生成システム10。取引関係情報には、各企業の仕入先企業及び取引品目と、得意先企業及び取引品目が含まれる。取引関係マップ51は、各企業の存在を示す矩形状シンボル53を備え、この中に企業名及び必要な属性情報が表示され、企業間の取引関係の存在がリンク線54によって表現され、各リンク線54の矢印によって取引の方向が示され、取引品目が各リンク線54の近傍に表示されている。
【選択図】図10
Description
また、特定の産業分野の構造分析を行うに際しても、当該産業分野に係る企業間の取引関係を複数階層に亘って認識することが有益である。
そして、多数の企業間における複数階層に亘る取引関係を表現するには、各企業の存在を示すシンボルを平面上に配置すると共に、取引関係にある企業間を線図(エッジ)で結んだツリー形式のマップを用いることが、視認性の観点から望ましい。
この特許文献1には、金融機関が保有している各種データベースに基づいてメタデータを生成し、このメタデータから企業間の関連や連鎖の関係情報を抽出した後、ツリー状のマップによって表現することが開示されており、この結果、取引関係の全体像を可視化できるようになることが効果として謳われている。
すなわち、このマップを閲覧することにより、複数の企業間で何らかの繋がりが存することは漠然と理解できたとしても、ユーザは企業名を頼りに別の資料を参照し、各企業の属性や企業間の取引内容を個別に確認する必要があり、大きな負担を強いられることとなる。
上記の「外部に出力する」とは、取引関係マップを備えた画面を生成し、ディスプレイに表示させることや、このような画面を通信ネットワーク経由で他のコンピュータに送信すること、プリンタを介してプリントアウトすること、画像ファイルを生成して記憶装置に格納すること、画像ファイルを通信ネットワーク経由で他のコンピュータに送信することなどが該当する(以下同様)。
上記の「特定の属性情報に係る範囲指定」としては、例えば「従業員数:○○人以上」、「資本金:○○千万円以上」、「所在地:東京都」などが該当する。
上記の「各企業の特定の属性」としては、例えば「売上高」や「従業員数」が該当する。
このシステム10には、通信ネットワークを介してWebサーバ26が接続されている。また、Webサーバ26には、Webブラウザプログラムを搭載したPC等よりなる複数のクライアント28が、インターネット等の通信ネットワークを介して接続されている。
また、上記の信用調査報告書記憶部12、企業情報記憶部16、産業別関連企業情報記憶部18及びマップ情報記憶部22は、同コンピュータのハードディスク内に設けられている。
この信用調査報告書データは、各企業の基本情報(企業コード、商号、代表者、所在地、電話番号、企業URL、上場区分、設立年月日、資本金、事業内容、取引銀行、従業員数等)の他に、役員構成、株主構成、親子会社関係、過去の業績、今後の業績見通し、取引先(仕入先及び得意先)、財務諸表等を含む膨大なテキストデータであり、一企業/一年分で数十頁にも及ぶものである。
図2は、この信用調査報告書データのイメージを示すものであり、ある調査対象企業の取引先(仕入先及び得意先)に関する頁が例示されている。
図3は、この企業情報の一例を示すものであり、企業名、企業コード、所在地、上場区分、証券コード、業種名、業種コード、売上高、利益率、従業員数、仕入先/品目、得意先/品目、親会社、…報告年月日等のデータ項目を備えている。
図示の企業情報は、1企業のある年度におけるデータに相当するものであり、企業情報記憶部16には多数の企業に係る複数年分のデータが格納されている。
また、図示は省略したが、仕入先や得意先、親会社が複数存在する場合には、該当項目が複数設けられる。
例えば、企業情報生成部14は「■主要得意先」をキーワードにして図2に示した頁に辿り着いた後、企業名+企業コードの文字列の直前に配置されている「切削工具」の文字列を、当該企業の「得意先品目」として抽出する。
図においては、各企業の分類として「業種大分類」、「業種中分類」、「機能分類」の3つが挙げられているが、他の分類項目(例えば「業種細分類」)を設定しておくこともできる。
因みに、「業種大分類」は一般的な産業分類の大分類に相当し、「業種中分類」はその中分類に相当する。また「機能分類」は、一般的な産業分類とは別に、当該産業分野において各企業が実質的に果たしている機能(役割)を設定する分類項目であり、「素材メーカ」や「コンサル」、「商社」等の分類名が、経験を積んだ分析者によって付与される。
まず、クライアント28がWebサーバ26にログインすると(S10)、Webサーバ26からクライアント28に対して検索画面が送信され(S12)、Webブラウザ上に表示される(S14)。
ここでユーザが企業名入力欄32に「ABC工業」を入力し、検索ボタン38をクリックすると、「企業名=ABC工業」の検索条件がWebサーバ26に送信される(S16)。
なお、複数の「ABC工業」がヒットした場合には、マップ情報生成部20によって各「ABC工業」の企業コード及び所在地が列記された企業選択画面(図示省略)が生成され、Webサーバ26経由でクライアント28に送信される。
これに対しユーザは、複数の候補企業中から意中の「ABC工業」のラジオボタンにチェックを入れ、検索対象企業を選択する。
(1)「ABC工業」自身の属性情報(企業コード、所在地、業種コード、業種名、上場区分、証券コード、売上高、従業員数等)
(2)「ABC工業」の仕入先企業(企業名及び企業コード)及び仕入先品目
(3)「ABC工業」の得意先企業(企業名及び企業コード)及び得意先品目
この(1)〜(3)の情報は、「ABC工業」自身の属性情報と、ABC工業の視点に立った取引関係情報に該当する。
(4)「ABC工業」が「得意先」として登録されている企業の属性情報(企業コード、所在地、業種コード、業種名、上場区分、証券コード、売上高、従業員数等)及び得意先品目
(5)「ABC工業」が「仕入先」として登録されている企業の属性情報(企業コード、所在地、業種コード、業種名、上場区分、証券コード、売上高、従業員数等)及び仕入先品目
このように、「ABC工業」を取引先としている企業側の属性情報及び取引関係情報を抽出することにより、「ABC工業」が認識していない企業(主として中小零細企業)との間における取引関係を抽出することが可能となる。
(6) 上記の(4)及び(5)の企業が得意先として登録されている企業の属性情報(企業コード、所在地、業種コード、業種名、上場区分、証券コード、売上高、従業員数等)及び得意先品目
(7) 上記の(4)及び(5)の企業が仕入先として登録されている企業の属性情報(企業コード、所在地、業種コード、業種名、上場区分、証券コード、売上高、従業員数等)及び仕入先品目
(8) 上記の(6)及び(7)の企業が得意先として登録されている企業の属性情報(企業コード、所在地、業種コード、業種名、上場区分、証券コード、売上高、従業員数等)及び得意先品目
(9) 上記の(6)及び(7)の企業が仕入先として登録されている企業の属性情報(企業コード、所在地、業種コード、業種名、上場区分、証券コード、売上高、従業員数等)及び仕入先品目
ただし、階層が一段深まる度に、抽出される企業の数は幾何級数的に増大していくため、抽出すべき企業数に予め一定の限界を設けておき、これを超える前に抽出処理を停止するように、マップ情報生成部20の動作は制御されている。
一対の企業間において取引関係情報が重複して抽出された場合、マップ情報生成部20は所定の選定ルールに従って何れか一の取引関係情報のみを採用し、残りの取引関係情報は破棄する。
図7は、このマップ情報の一例を示すものであり、各企業の属性情報については、同図(a)に示すように、企業コードに続けて企業名、所在地、業種コード、業種名、上場区分、売上高、従業員数が記述されている。
つぎに、この概要マップを含む画面(Htmlファイル)が、Webサーバ26からクライアント28に送信され(S24)、Webブラウザ上に表示される(S26)。
このマップ表示領域41においては、分析対象企業の存在が黒色のドット状シンボル42によって表現されると共に、他の取引関係企業の存在が白色のドット状シンボル43によって表現され、各企業間の取引関係がドット状シンボル間を繋ぐリンク線44によって表現された「概要マップ45」が表示されている。
もちろん、企業名以外の情報(所在地、売上高、従業員数等)を、ポップアップウィンドウ47中に表示させるようにしてもよい。
つぎに、この詳細マップを含む画面(Htmlファイル)が、Webサーバ26からクライアント28に送信され(S32)、Webブラウザ上に表示される(S34)。
図10は、このマップ表示領域41に表示された詳細マップ51の拡大図であり、各企業の存在が矩形状シンボル53によって表現されている。
この矩形状シンボル53内に表記される企業属性の項目は上記に限定されるものではなく、他の属性情報を表記することもできる。
また、各リンク線54の先端に設けられた矢印により、ユーザは取引の方向を理解することができる。例えば、「タクマプレス」の矩形状シンボル53から「ABC工業」の矩形状シンボル53に向けてリンク線が張られているため、タクマプレスはABC工業の仕入先であり、逆にABC工業はタクマプレスの得意先であることを、ユーザは理解する。
さらに、リンク線54上あるいはその近傍に、取引品目(取引対象商品・サービス)を示す文字列55が表示されているため、ユーザは取引の具体的内容までも把握することが可能となる。
また、ユーザは概要マップボタン56をクリックすることにより、概要マップ画面40に戻り、全体のイメージを再確認することもできる。
この結果ユーザは、必要な企業のさらに詳細な情報を確認することができる。
例えば、図11に示すように、企業名のみを表示した小判型シンボル58によって企業の存在を示すと共に、各シンボル58間を繋ぐ矢印付のリンク線59によって、企業間の取引関係の有無及び取引の方向を表す中間マップ60を生成することもできる。
この中間マップ60のリンク線59上に、取引品目の文字列を表示させてもよい。
つぎにマップ出力部24が起動し、この新たなマップ情報に基づいて概要マップ画面40を生成する。
この概要マップ画面40は、Webサーバ26経由でクライアント28に送信される。
この結果、クライアント28のWebブラウザ上には、ABC工業に関する10年前の取引関係マップが表示される。
またユーザが、概要マップ画面40中の保存ボタン65をクリックすると、マップ出力部24によって概要マップ40の画像ファイル(GIFやBMP等)が生成され、クライアント28のハードディスクにダウンロードされる。
例えば、ユーザが売上高設定部67において、「売上高:10百万円以上」と選択入力して再表示ボタン63をクリックすると、上記の条件に合致する企業のみが概要マップ45中に表示された概要マップ画面40が再生成され、クライアント28のWebブラウザ上に表示されることになる。
同様に、ユーザが利益率設定部68において、「利益率20%以上」と選択入力して再表示ボタン63をクリックすると、上記の条件に合致する企業のみが概要マップ45中に表示された概要マップ画面40が再生成され、クライアント28のWebブラウザ上に表示されることになる。
ユーザが売上高または利益率の上限と下限の両方に条件を設定した場合には、この条件範囲に該当する企業のみが概要マップ45中に再表示される。
もちろんユーザは、売上高と利益率の両者について、同時に表示条件を設定することもできる。
色分けの基準はこれ(独立系/系列系)に限定されるものではなく、他の基準によって色分けできるようにしてもよい。また、色分けの数も2色に限定されるものではなく、3色以上に色分けするように構成することもできる。
同様に、ユーザが利益率設定部68において所定の利益率を選択入力し、再表示ボタン63をクリックすると、この条件に合致する企業のみが詳細マップ51中に表示された詳細マップ画面50が再生成され、クライアント28のWebブラウザ上に表示される。
またユーザが、詳細マップ画面50中の保存ボタン65をクリックすると、マップ出力部24によって詳細マップ51の画像ファイル(GIFやBMP等)が生成され、クライアント28のハードディスクにダウンロードされる。
この際、各企業の取引先(得意先及び仕入先)として「電気自動車」の産業分野が設定されていない企業も当然に抽出されるが、マップ情報生成部20はこれらの企業を破棄し、「電気自動車」の産業分野が設定されている企業のみを取引先として残す。
この結果、図示は省略したが、クライアント28のWebブラウザ上には特定の産業分野に属する企業間の取引関係が表示される。
各矩形状シンボル72内には、分類名(「F 製造業」等)、企業数、売上高合計、従業員数合計が記述されており、ユーザは一目で各分類の当該産業分野に占める大きさ(存在感)を認識することができる。
この矩形状シンボル72内に表記される企業属性の項目は上記に限定されるものではなく、他の属性情報を表記することもできる。
また、リンク線73の近傍には、取引企業数の集計値を示す文字列(数値)74が表示されているため、ユーザは取引関係の多寡までも把握可能となる。
さらに、各リンク線73の先端に設けられた矢印により、ユーザは取引の方向を理解することができる。
この結果、ユーザは「F 製造業」に属する1741社間において、同業種内取引が存在していることを認識可能となる。
まず、マップ情報生成部20は産業別関連企業情報記憶部18を参照し、ユーザが選択入力した特定の産業分野(例えば「電気自動車」)に属する企業(「電気自動車」が「産業分野」として設定されている企業)の企業名、企業コード、業種大分類を取得する(S50)。
つぎにマップ情報生成部20は、企業情報記憶部16からこれらの企業の属性情報(売上高、従業員数等)や取引関係情報を抽出する(S51)。
この際、各企業の取引先(得意先及び仕入先)として「電気自動車」の産業分野が設定されていない企業も当然に抽出されるが、マップ情報生成部20はこれらの企業を破棄し、「電気自動車」の産業分野が設定されている企業のみを取引先として残す。
例えば、「L サービス業」に属する全企業の売上高合計が「5,200億円」であった場合、マップ情報生成部20は上記の換算テーブルに従い、これを「1000〜10000億円」の表示用文字列に変換する。また、「L サービス業」に属する全企業の従業員数合計が「6,807人」であった場合、マップ情報生成部20は上記の換算テーブルに従い、これを「5000〜9999人」の表示用文字列に変換する。
なお、売上高及び従業員数の集計値を上記のような範囲帯に変換することなく、そのまま矩形状シンボル72中に表示させてもよい。
例えば、「F 製造業」に属する企業甲の取引関係情報に、仕入先として「D 鉱業」に属する企業乙が記載されていた場合、マップ情報生成部20は「F 製造業→D 鉱業:1社」の取引関係を抽出する。同様に、「F 製造業」に属する企業丙の取引関係情報に、仕入先として「D 鉱業」に属する企業丁が記載されていた場合、マップ情報生成部20は「F 製造業→D 鉱業:1社」の取引関係を抽出する。
これに対し、「F 製造業」に属する企業の取引関係情報に、得意先として「D 鉱業」に属する企業が記載されていた場合には、マップ情報生成部20は「D 鉱業→F 製造業:1社」の取引関係を抽出する。
そして最後に、全ての「F 製造業→D 鉱業:1社」を集計することによって「F 製造業→D 鉱業:10社」の取引企業数が求められ、全ての「D鉱業→F 製造業:1社」を集計することによって「D 鉱業→F 製造業:2社」の取引企業数が求められる。
最後に、この第1の産業分野別取引関係マップ71を含む画面(Htmlファイル)が、Webサーバ26からクライアント28に送信され(S59)、Webブラウザ上に表示される。
各円形状シンボル77内、または円形状シンボル77の近傍に配置された吹き出しウィンドウ78内には、分類名(「素材メーカ」等)及び企業数が記述されている。
また、各円形状シンボル77の大きさ(直径)は、各分類に属する全企業の売上高合計に対応して大きくなるように表示されているため、ユーザは一目で各分類の当該産業分野に占める大きさ(存在感)を認識することができる。
また、リンク線79の近傍には、取引企業数の集計値を示す文字列74が表示されているため、ユーザは取引関係の多寡までも把握可能となる。
さらに、各リンク線79の先端に設けられた矢印により、ユーザは取引の方向を理解することができる。
しかも、各リンク線79の太さは取引企業数に対応して太くなるように表示されているため、ユーザは一目で分類間における取引の活発度を認識することができる。
まず、マップ情報生成部20は産業別関連企業情報記憶部18を参照し、ユーザが選択入力した特定の産業分野(例えば「電気自動車」)に属する企業の企業名、企業コード、機能分類を取得する(S60)。
つぎにマップ情報生成部20は、企業情報記憶部16からこれらの企業の属性情報(売上高等)や取引関係情報を抽出する(S61)。
この際、各企業の取引先(得意先及び仕入先)として「電気自動車」の産業分野が設定されていない企業も当然に抽出されるが、マップ情報生成部20はこれらの企業を破棄し、「電気自動車」の産業分野が設定されている企業のみを取引先として残す。
例えば、「素材メーカ」に属する全企業の売上高合計が「8,000億円」であった場合、マップ情報生成部20は上記の換算テーブル中の「売上高合計5,000〜9,999億円:直径200ピクセル」を参照し、これに「200ピクセル」の直径を割り当てる。
例えば、「商社」から「素材メーカ」に向かう取引関係の企業数が「210社」であった場合、マップ情報生成部20は上記の換算テーブル中の「200社以上:10pt」を参照し、これに「10pt」の太さを割り当てる。
この際、マップ出力部24は、各分類に割り当てられた直径を備えた円形状シンボル77を描画すると共に、当該分類の分類名及び企業数を表す文字列を円形状シンボル77内に記述する。ただし、円形状シンボル77の直径が所定値よりも短く、内部に分類名及び企業数が収まりきれない場合には、吹き出しウィンドウ78を円形状シンボルに付加し、その内部にこれらの文字列を記述する。同時にマップ出力部24は、リンク線79を分類間における取引企業数に対応した太さで描画する。
すなわち、「電気自動車」に関わりのある企業を抽出するために、「電気自動車」をキーワードに設定して信用調査報告書記憶部12を検索したとしても、「…電気自動車に対する研究開発の出遅れが響き…」のような、反対の意味を表す一文が含まれている信用調査報告書もヒットしてしまう。また逆に、信用調査報告書中に「電気自動車」という文言が含まれていない企業であっても、他の記述内容から実質的には電気自動車に関わりの深い企業と認定すべき場合もある。
しかしながら、全ての信用調査報告書を人間がチェックして産業別関連企業情報を生成するとなると膨大な時間と労力を要するため、これを半自動化するシステムを案出した。
また、上記の検索結果記憶部84、教示データ記憶部86及びモデルデータ記憶部90は、同コンピュータのハードディスク内に設けられている。
この産業別関連企業情報生成支援システム80には、通信ネットワークを介して、PCよりなる設計端末94が接続されている。
まず設計者は、検索キーワード(例えば「電気自動車」)を指定した検索リクエストを、設計端末94からシステム80に対して送信する。
これを受けた検索処理部82は、指定された検索キーワードが文書中に含まれる信用調査報告書を信用調査報告書記憶部12から抽出し、検索結果記憶部84に格納すると共に、検索結果リストを設計端末94に送信する。
すなわち、企業名や抜粋文の内容を精査し、自己の経験・知識から真に「電気自動車関連企業」であると判断した場合には「T」の値を、また実質的には「電気自動車関連企業」ではないと判断した場合には「F」の値を選択する。
そして、検索結果リスト中の所定件数(例えば100社程度)についてフラグを設定し終えた段階で、設計者はこの判定結果を教示データとして教示データ記憶部86に格納する。
傾向解析部88は、具体的には以下の処理を実行する。
(1) 教示データに含まれる各企業の抜粋文を、形態素単位に分解する。
(2) 各種辞書類(企業名辞書、人名辞書、商品名辞書、サービス名辞書等)を参照し、マッチする形態素に対してその種類(企業名、人名、商品名、サービス名等)を示す識別コードを付与する。
(3) 各企業の抜粋文から、商品名やサービス名など所定種類の識別コードが付与された形態素を抽出する。
(4) リスト中に列記された企業を、「T」が設定されたグループと、「F」が設定されたグループに分割する。
(5) 各グループ単位で、同一形態素の出現頻度を算出する。
(6) 各グループにおける形態素単位の出現頻度データに対して所定の統計処理を施すことにより、モデルデータを生成し、モデルデータ記憶部90に格納する。
産業別関連企業抽出部92は、具体的には以下の処理を実行する。
(1) 検索結果データに含まれる各企業の抜粋文を、形態素単位に分解する。
(2) 各種辞書類(企業名辞書、人名辞書、商品名辞書、サービス名辞書等)を参照し、マッチする形態素に対してその種類(企業名、人名、商品名、サービス名等)を示す識別コードを付与する。
(3) 各企業の抜粋文から、商品名やサービス名など所定種類の識別コードが付与された形態素を抽出する。
(4) 企業毎に同一形態素の出現頻度を算出する。
(5) 各企業の算出結果に対して上記のモデルデータを適用することにより、「T」または「F」の判定フラグを付与する。
(6) 「T」の判定フラグが付与された企業の企業名、企業コード、及び産業分野を設定した産業別関連企業情報を生成し、産業別関連企業情報記憶部18に格納する。
12 信用調査報告書記憶部
14 企業情報生成部
16 企業情報記憶部
18 産業別関連企業情報記憶部
20 マップ情報生成部
22 マップ情報記憶部
24 マップ出力部
26 Webサーバ
28 クライアント
30 検索画面
32 企業名入力欄
34 企業コード入力欄
36 産業分野選択欄
38 検索ボタン
40 概要マップ画面
41 マップ表示領域
42 ドット状シンボル
43 ドット状シンボル
44 リンク線
45 概要マップ
46 マウスポインタ
47 ポップアップウィンドウ
48 詳細マップボタン
50 詳細マップ画面
51 詳細マップ
53 矩形状シンボル
54 リンク線
55 取引品目を示す文字列
56 概要マップボタン
58 小判型シンボル
59 リンク線
60 中間マップ
62 年度指定欄
63 再表示ボタン
64 印刷ボタン
65 保存ボタン
66 絞り込み設定欄
67 売上高設定部
68 利益率設定部
69 色分け設定欄
70 チェックボックス
71 第1の産業分野別取引関係マップ
72 矩形状シンボル
73 リンク線
74 取引企業数を示す文字列
75 Uターン状矢印線
76 第2の産業分野別取引関係マップ
77 円形状シンボル
78 吹き出しウィンドウ
79 リンク線
80 産業別関連企業情報生成支援システム
82 検索処理部
84 検索結果記憶部
86 教示データ記憶部
88 傾向解析部
90 モデルデータ記憶部
92 産業別関連企業抽出部
94 設計端末
Claims (12)
- 各企業の企業名、所在地等の属性情報と、各企業の得意先企業及びその取引品目、各企業の仕入先企業及びその取引品目からなる取引関係情報とを、ユニークな企業コードに関連付けて複数格納しておく企業情報記憶手段と、
この企業情報記憶手段を参照してマップ情報を生成するマップ情報生成手段と、
このマップ情報に基づいて取引関係マップを生成し、外部に出力するマップ出力手段とを備えた取引関係マップ生成システムであって、
上記マップ情報生成手段が、特定の企業を指定する表示条件が入力された場合に、上記企業情報記憶手段を参照して当該企業に係る必要な属性情報及び取引関係情報を抽出する処理と、上記企業情報記憶手段を参照して当該企業の得意先企業及び仕入先企業に係る必要な属性情報を少なくとも抽出する処理と、当該企業を特定する情報、当該企業に係る属性情報、当該企業の得意先企業及び取引品目を特定する情報、当該企業の仕入先企業及び取引品目を特定する情報を少なくとも含むマップ情報を生成する処理を実行し、
上記マップ出力手段が、各企業の存在を示すシンボルが平面上に配置されると共に、各企業の企業名及び必要な属性情報が各シンボル中に表示されており、また企業間の取引関係の存在が各シンボル間を繋ぐリンク線によって表現されており、また取引の方向が各リンク線の先端に付与された矢印によって示されており、さらに上記取引品目を表す文字列が各リンク線の近傍に配置されている取引関係マップを生成することを特徴とする取引関係マップ生成システム。 - 上記マップ出力手段が、上記マップ情報に基づいて概要マップを生成し、外部に出力する機能を備えており、
この概要マップは、少なくとも平面上に配置された各企業の存在を示すシンボルと、各シンボル間を繋ぐ各企業間の取引関係を示すリンク線とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の取引関係マップ生成システム。 - 上記企業情報記憶手段には、各企業の属性情報及び取引関係情報が、年度別に複数年に亘って格納されており、
上記マップ情報生成手段は、特定の年度を指定する表示条件が入力された場合に、当該年度に係る各企業の属性情報及び取引関係情報を抽出してマップ情報を生成し、
上記マップ出力手段は、このマップ情報に基づいて上記取引関係マップまたは概要マップを生成することを特徴とする請求項1または2に記載の取引関係マップ生成システム。 - 上記マップ情報生成手段は、特定の属性情報に対する範囲指定が表示条件として入力された場合に、当該範囲に含まれる属性を備えた各企業の属性情報及び取引関係情報を抽出してマップ情報を生成し、
上記マップ出力手段は、このマップ情報に基づいて上記取引関係マップまたは概要マップを生成することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の取引関係マップ生成システム。 - 上記企業情報記憶手段には、各企業の売上高情報が含まれており、
上記マップ情報生成手段は、売上高範囲を指定する表示条件が入力された場合に、当該売上高範囲に該当する売上高を備えた企業の属性情報及び取引関係情報を抽出してマップ情報を生成し、
上記マップ出力手段は、このマップ情報に基づいて上記取引関係マップまたは概要マップを生成することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の取引関係マップ生成システム。 - 上記企業情報記憶手段には、各企業の利益率情報が含まれており、
上記マップ情報生成手段は、利益率範囲を指定する表示条件が入力された場合に、当該利益率範囲に該当する利益率を備えた企業の属性情報及び取引関係情報を抽出してマップ情報を生成し、
上記マップ出力手段は、このマップ情報に基づいて上記取引関係マップまたは概要マップを生成することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の取引関係マップ生成システム。 - 上記マップ情報生成手段は、特定の属性と色彩との対応関係が表示条件として入力された場合に、当該属性情報を備えた企業のシンボルについては、指定された色彩で表示するためのマップ情報を生成し、
上記マップ出力手段は、このマップ情報に基づいて上記取引関係マップまたは概要マップを生成することを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の取引関係マップ生成システム。 - 特定の産業分野と、当該産業分野に関係する企業との対応関係を定義した産業別関連企業情報記憶手段を備え、
上記マップ情報生成手段は、特定の産業分野を指定する表示条件が入力された場合に、上記産業別関連企業情報記憶手段を参照して当該産業分野に関連する企業を特定した後、これら企業の属性情報及び取引関係情報を抽出してマップ情報を生成し、
上記マップ出力手段は、このマップ情報に基づいて上記取引関係マップまたは概要マップを生成することを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の取引関係マップ生成システム。 - 各企業の企業名、所在地等の属性情報と、各企業の得意先企業及びその取引品目、各企業の仕入先企業及びその取引品目からなる取引関係情報とを、ユニークな企業コードに関連付けて複数格納しておく企業情報記憶手段と、
特定の産業分野と、当該産業分野に関係する企業と、各企業に付与されている分類との対応関係を定義した産業別関連企業情報記憶手段と、
上記企業情報記憶手段及び産業別関連企業情報記憶手段を参照して、マップ情報を生成するマップ情報生成手段と、
このマップ情報に基づいて取引関係マップを生成し、外部に出力するマップ出力手段とを備えた取引関係マップ生成システムであって、
上記マップ情報生成手段が、特定の産業分野を指定する表示条件が入力された場合に、上記産業別関連企業情報記憶手段を参照して当該産業分野に関連する企業を特定した後、上記企業情報記憶手段を参照して各企業の属性情報及び取引関係情報を抽出する処理と、上記企業情報記憶手段を参照して当該企業の得意先企業及び仕入先企業に係る必要な属性情報を少なくとも抽出する処理と、各企業の分類情報に基づいて、分類毎の企業数を集計する処理と、各企業間の取引数を分類毎に集計する処理と、分類毎の企業数の集計値、分類間における取引数の集計値、及び取引の方向を含むマップ情報を生成する処理を実行し、
上記マップ出力手段が、各分類の存在を示すシンボルが平面上に配置されると共に、分類毎の企業数が各シンボルに関連付けて表示されており、また各分類間における取引の存在が各シンボル間を繋ぐリンク線によって表現されており、また取引の方向が各リンク線の先端に付与された矢印によって示されており、さらに上記分類間の取引数の集計値を表す文字列が各リンク線の近傍に配置されている取引関係マップを生成することを特徴とする取引関係マップ生成システム。 - 上記マップ情報生成手段が、各企業の特定の属性に係る値を分類毎に集計し、この集計値を含むマップ情報を生成すると共に、
上記マップ出力手段が、この特定の属性に係る分類毎の集計値が上記シンボルに関連付けて表示された取引関係マップを生成することを特徴とする請求項9に記載の取引関係マップ生成システム。 - 上記マップ出力手段が、各分類の存在を示す上記シンボルが上記特定の属性に係る分類毎の集計値に対応した大きさで表示されていると共に、各シンボル間を繋ぐリンク線が上記分類間の取引数の集計値に対応した太さで表示されている取引関係マップを生成することを特徴とする請求項10に記載の取引関係マップ生成システム。
- コンピュータを、
各企業の企業名、所在地等の属性情報と、各企業の得意先企業及びその取引品目、各企業の仕入先企業及びその取引品目からなる取引関係情報とを、ユニークな企業コードに関連付けて複数格納しておく企業情報記憶手段、
この企業情報記憶手段を参照してマップ情報を生成するマップ情報生成手段、
このマップ情報に基づいて取引関係マップを生成し、外部に出力するマップ出力手段として機能させる取引関係マップ生成プログラムであって、
上記マップ情報生成手段が、特定の企業を指定する表示条件が入力された場合に、上記企業情報記憶手段を参照して当該企業に係る必要な属性情報及び取引関係情報を抽出する処理と、上記企業情報記憶手段を参照して当該企業の得意先企業及び仕入先企業に係る必要な属性情報を少なくとも抽出する処理と、当該企業を特定する情報、当該企業に係る属性情報、当該企業の得意先企業及び取引品目を特定する情報、当該企業の仕入先企業及び取引品目を特定する情報を少なくとも含むマップ情報を生成する処理を実行し、
上記マップ出力手段が、各企業の存在を示すシンボルが平面上に配置されると共に、各企業の企業名及び必要な属性情報が各シンボル中に表示されており、また企業間の取引関係の存在が各シンボル間を繋ぐリンク線によって表現されており、また取引の方向が各リンク線の先端に付与された矢印によって示されており、さらに上記取引品目を表す文字列が各リンク線の近傍に配置されている取引関係マップを生成することを特徴とする取引関係マップ生成プログラム。
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