JP2021020809A - 排出装置及び後処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シート束の上面が隆起した場合のシートの排出の不具合を減らすことを目的とする。【解決手段】排出装置2は、シートの排出方向上流側の上面を検知する第1検知部41と、シートの排出方向下流側の上面を検知する第2検知部54と、を有し、第2検知部54は、シートの排出時に排出口9から突出した突出位置P2と、退避した退避位置P1との間で出没可能で、突出位置P2において、シートの積載高さが所定の高さ以上の場合、シートの排出方向Y下流側の上面に接触して上方へ揺動可能に支持された可動ガイド13と、可動ガイド13が揺動したことを検知する揺動検知センサー55と、を有し、制御部は、昇降機構43により積載トレイ11を昇降させて、第1検知部41または第2検知部54がシートの上面を検知した場合、積載トレイ11の昇降を停止する。【選択図】図8
Description
本発明は、シートを排出する排出装置及び排出装置を備える後処理装置に関する。
シートの画像を形成する画像形成装置や、画像が形成されたシートにステープルや穴開け等の後処理を施す後処理装置は、排出口から排出されたシートが積載される積載トレイを備えるが、積載トレイの上面は排出口よりも低い位置にあるため、排出されるシートの先端が垂れ下がる場合がある。その場合、シートが丸まった状態で積載トレイに落下したり、シートの先端が積載トレイに衝突したりすることで、シートの排出及び積載に支障を来たすおそれがある。そこで、従来、シートの排出を案内する可動の部材(可動ガイド)を用いる技術が検討されている。
例えば、特許文献1では、シート搬送方向に伸縮自在にシート整合トレイに伸縮トレイ(可動ガイド)を設け、後処理を行うために、画像記録済みのシートがシート整合トレイ上に排出されるときは、排出されるシートの長さに応じて、シート整合トレイから伸縮トレイをのばして同シートを受け、後処理後排出する場合は、シートの先端が排紙トレイ(積載トレイ)またはその排紙トレイ上のシートに接触したとき、のばした伸縮トレイの収納を開始するように制御することが提案されている。
一方、特許文献2では、シート束を排出してシート積載手段(積載トレイ)に積載する際、排出される束のシート枚数に応じてシート積載手段の下降量を可変とすることが提案されている。
ところで、積載トレイに積み重ねられたシート束の上面が隆起する場合がある。その場合、特許文献1で提案された構成では、可動ガイドの先端部がシート束の上面に接触して可動ガイドの先端部が上方に持ち上げられてしまうことが考えられる。このように可動ガイドの姿勢が変化すると、シートが落下したり、排出ローラーにシートが詰まったりするなどの不具合が発生するおそれがある。
本発明は、上記事情を考慮し、シート束の上面が隆起した場合のシートの排出の不具合を減らすことのできる排出装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る排出装置は、排出口からシートを排出する排出ローラーと、前記排出口から排出された前記シートが積載される積載トレイと、前記積載トレイに積載された前記シートの上面を検知する上面検知部と、前記積載トレイを昇降させる昇降機構と、前記上面検知部で検知された前記シートの上面が予め定められた高さに位置するように前記昇降機構を制御する制御部と、を備え、前記上面検知部は、前記シートの排出方向上流側の上面を検知する第1検知部と、前記シートの排出方向下流側の上面を検知する第2検知部と、を有し、前記第2検知部は、前記シートの排出時に前記排出口から突出した突出位置と、退避した退避位置との間で出没可能で、前記突出位置において、前記シートの積載高さが所定の高さ以上の場合、前記シートの排出方向下流側の上面に接触して上方へ揺動可能に支持された可動部材と、前記可動部材が揺動したことを検知する揺動検知センサーと、を有し、前記制御部は、前記昇降機構により前記積載トレイを昇降させて、前記第1検知部または前記第2検知部が前記シートの上面を検知した場合、前記積載トレイの昇降を停止することを特徴とする。
本発明に係る排出装置において、前記制御部は、前記揺動検知センサーが前記可動部材の揺動を検知した場合、少なくとも前記可動部材の揺動が検知されなくなるまで前記昇降機構により前記積載トレイを下降させるように構成されてもよい。
本発明に係る排出装置において、前記可動部材は、前記シートの排出時に前記排出口から前記積載トレイの上方に突出して前記シートの下面に接触することで前記シートの排出を案内し、所定のタイミングで退避して、前記シートの前記積載トレイへの落下を許容する可動ガイドであってもよい。
また、本発明に係る後処理装置は、画像が形成されたシートに後処理を施す処理装置と、後処理が施されたシートを排出する上記のいずれかの排出装置と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、シート束の上面が隆起した場合のシートの排出の不具合を減らすことのできる排出装置及び画像形成装置を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の一実施形態に係る後処理装置1について説明する。
最初に、図1を参照して、後処理装置1の全体の構成について説明する。図1は、後処理装置1の内部構造を模式的に示す正面図である。以下、図1における紙面手前側を後処理装置1の正面側(前側)とし、左右の向きは後処理装置1を正面から見た方向を基準として説明する。各図において、U、Lo、L、R、Fr、Rrは、それぞれ上、下、左、右、前、後を示す。
後処理装置1は、例えば、画像形成装置に結合され、画像形成装置により画像が形成されたシートに後処理を施す。後処理装置1は、箱状の本体部3と、本体部3を支持する脚部5と、を有している。本体部3には、画像形成装置側の側面(右側面)に搬入口7が形成され、画像形成装置と反対側の側面(左側面)に排出口9が形成されている。搬入口7には、画像形成装置等からシートが搬入される。本体部3の内部には、搬入口7から排出口9に至る搬送路15が形成されており、シートは搬送路15に沿って、予め定められた排出方向Y(左方向)に搬送される。排出口9からは、後処理されたシートが排出される。排出口9の下方には、排出されたシートが積載される積載トレイ11が設けられている。
搬入口7と搬入ローラー23との間の位置には、シートに穿孔処理を行う穿孔装置17が設けられている。搬入ローラー23と排出ローラー25との間の搬送路15の下方には、シート束を載置する処理トレイ19が設けられている。処理トレイ19の右方には、処理トレイ19に載置されたシート束をステープル針で綴じるステープル装置21が設けられている。後処理装置1には、シートを中折りする中折り装置等が設けられる場合もある。
次に、図2乃至8を参照して、排出装置2の構成について説明する。図2は、排出装置2の断面図である。図3は、可動ガイド13(可動部材の一例)が退避位置P1に位置する様子を示す断面図である。図4は、可動ガイド13が退避位置P1に位置する様子を示す斜視図である。図5は、可動ガイド13が突出位置P2に位置する様子を示す断面図である。図6は、可動ガイド13が突出位置P2に位置する様子を示す斜視図である。図7は、排出装置2の電気的構成を示すブロック図である。図8は、シート束が可動ガイド13に干渉する様子を示す断面図である。
排出装置2は、排出口9からシートを排出する排出ローラー25と、排出口9から排出されたシートが積載される積載トレイ11と、積載トレイ11に積載されたシートの上面を検知する上面検知部40と、積載トレイ11を昇降させる昇降機構43と、上面検知部40で検知されたシートの上面が予め定められた高さに位置するように昇降機構43を制御する制御部27と、を備え、上面検知部40は、シートの排出方向上流側の上面を検知する第1検知部41と、シートの排出方向下流側の上面を検知する第2検知部54と、を有し、第2検知部54は、シートの排出時に排出口9から突出した突出位置P2と、退避した退避位置P1との間で出没可能で、突出位置P2において、シートの積載高さが所定の高さ以上の場合、シートの排出方向Y下流側の上面に接触して上方へ揺動可能に支持された可動部材と、可動部材が揺動したことを検知する揺動検知センサー55と、を有し、制御部27は、昇降機構43により積載トレイ11を昇降させて、第1検知部41または第2検知部54がシートの上面を検知した場合、積載トレイ11の昇降を停止する。可動部材は、シートの排出時に排出口9から積載トレイ11の上方に突出してシートの下面に接触することでシートの排出を案内し、所定のタイミングで退避して、シートの積載トレイ11への落下を許容する可動ガイド13である。
図2に示されるように、排出ローラー25は、上側の第1ローラー31と下側の第2ローラー33とを有し、第2ローラー33がモーター等(図示省略)により駆動され、第1ローラー31が第2ローラー33に追従して回転する。排出ローラー25は、正回転と逆回転が可能であり、正回転によりシートを排出し、逆回転によりシートをスイッチバックさせる。なお、第1ローラー31がモーター等により駆動され、第2ローラー33が第1ローラー31に追従して回転するように構成されてもよい。
第1ローラー31は、ローラーホルダー35に支持されている。ローラーホルダー35は、その右端部を回転中心として揺動可能であり、モーター等(図示省略)により駆動される。ローラーホルダー35が時計回りに駆動されることで第1ローラー31が第2ローラー33から離間し、ローラーホルダー35が反時計回りに駆動されることで第1ローラー31が第2ローラー33に押圧され、第1ローラー31と第2ローラー33との間にニップ領域が形成される。
積載トレイ11は、本体部3の左側面に設けられている。積載トレイ11の右端部は、排出口9の下方に位置している。積載トレイ11の上面は、右端部が左端部よりも低くなるように傾斜している。シートが積載トレイ11の上面に落下し、シートの右端部が本体部3の左側面に接触することでシートの右端部が揃えられる。
第1検知部41は、例えば透過型の光電センサーであり、積載トレイ11の右端部(排出方向Y上流側端部)よりも前側に投光器(図示省略)を備え、後側に受光器(図示省略)を備える。積載トレイ11にシートが積み重ねられることでシート束の上面が第1検知部41の光路に到達すると、シート束によって光路が遮られる。第1検知部41は、光路がシート束に遮られることでシート束の上面を検知する。
昇降機構43は、例えばラックアンドピニオン機構であり、本体部3に対して積載トレイ11を昇降させる。昇降機構43は、第1検知部41がシート束の上面を検知した場合に、積載トレイ11を所定量だけ下降させる。
図3に示されるように、可動ガイド13は、上に凸の円弧状に湾曲した棒状の部材である。図4に示されるように、可動ガイド13は、シートの排出方向Yと交差する幅方向の2箇所に設けられている。本体部3には、可動ガイド13が収容される収容部51が設けられている。可動ガイド13は、収容部51に収容された退避位置P1(図3、4参照)と、積載トレイ11の上方に突出した突出位置P2(図5、6参照)との間で移動可能である。突出位置P2において、可動ガイド13の左端部と積載トレイ11の上面との間には、間隙Gが形成されている。幅方向の2箇所に設けられた可動ガイド13の動作は同期している。
可動ガイド13の上面には、可動ガイド13のほぼ全長に亘るリブ状の被検知部13Dが形成されている。可動ガイド13の下面には、可動ガイド13の長手方向に沿ってラック歯71が形成されている。駆動部70は、可動ガイド13のラック歯71と噛み合うピニオンギア73と、ピニオンギア73を回転させるモーター75と、モーター75の回転をピニオンギア73に伝達する伝達機構77と、を有している。モーター75は、ステッピングモーターである。
伝達機構77は、モーター75の出力ギア75aと噛み合う減速ギア79と、減速ギア79と第1タイミングベルト81を介して接続する伝達軸83と、伝達軸83と第2タイミングベルト85を介して接続する駆動ギア87と、を有している。駆動ギア87は、アイドルギア89を介してピニオンギア73と噛み合っている。
退避位置P1において、可動ガイド13は、収容部51の内面とピニオンギア73とに載せ置かれている(図3参照)。モーター75の駆動によりピニオンギア73が正回転(図3のA方向)すると、可動ガイド13が退避位置P1から突出位置P2に向かって突出する(図5参照)。排出ローラー25の第2ローラー33の回転軸には、従動ローラー91が設けられている。可動ガイド13が退避位置P1から突出位置P2に向かって突出する際に、可動ガイド13の下面は従動ローラー91に案内される。突出位置P2において、可動ガイド13は、ピニオンギア73と従動ローラー91とに載せ置かれている。ピニオンギア73が逆回転すると、可動ガイド13が突出位置P2から退避位置P1に向かって退避する。
退避検知センサー53は、例えばフォトインタラプタ―であり、可動ガイド13が退避位置P1に位置する場合に被検知部13Dに光路を遮られることで可動ガイド13を検知する。退避位置P1は、可動ガイド13のホームポジションであり、退避検知センサー53は、可動ガイド13がホームポジションに位置することを検知するセンサーである。
揺動検知センサー55は、例えばフォトインタラプタ―であり、退避位置P1、突出位置P2及びこれらの間の位置に可動ガイド13が位置する場合に被検知部13Dに光路を遮られることで可動ガイド13を検知する。突出位置P2(図5参照)に突出した可動ガイド13が時計回りに揺動した場合(図8参照)、被検知部13Dが光路を遮らなくなるため、可動ガイド13の揺動が検知される。
処理トレイ19は、搬入ローラー23と排出ローラー25との間の搬送路15の下方に配置され、右端部が左端部よりも低くなるように傾斜している(図2参照)。処理トレイ19の右端部には上方に屈曲した屈曲部37が形成されており、シートの右端部が屈曲部37に接触することでシートの右端部が揃えられる。ステープル装置21は、右端部が揃えられたシートにステープル処理を施す。ステープル装置21は、シートの排出方向Yと交差する幅方向に移動可能であり、ステープル処理を施す位置が選択可能である。また、処理トレイ19には、幅方向の2箇所に一対のサイドカーソル39が設けられている。サイドカーソル39は幅方向にスライド可能であり、例えばモーターとラックアンドピニオン機構(図示省略)により幅方向に駆動され、一対のサイドカーソル39の間にシートを挟み込むことでシートの幅方向の位置を揃える。
図7に示されるように、排出装置2は、制御部27を備え、搬入ローラー23、排出ローラー25、ローラーホルダー35、駆動部70、昇降機構43、退避検知センサー53、揺動検知センサー55が制御部27に接続されている。制御部27は、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置と、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read only memory)等の記憶装置と、を備え、記憶装置に記憶された制御プログラムや制御用データを用いて排出装置2の各部を制御する。
次に、排出装置2の動作について説明する。
最初に、ステープル処理を実行しない場合について説明する。制御部27は、退避検知センサー53が可動ガイド13を検知しなくなってから所定のパルス数だけ駆動部70のモーター75を駆動することで、可動ガイド13を退避位置P1から突出位置P2へ突出させる(図5参照)。制御部27は、排出ローラー25の第1ローラー31を第2ローラー33に押圧し、排出ローラー25を正回転させる。1枚目のシートは、搬入ローラー23及び排出ローラー25により排出方向Yに搬送され、可動ガイド13の上面に沿って案内される。
制御部27は、シートの右端部が排出ローラー25のニップ領域を通過する直前に、退避検知センサー53が可動ガイド13を検知するまで駆動部70のモーター75を駆動して、可動ガイド13を突出位置P2から退避位置P1に退避させる(図3参照)。シートは、シートの右端部が排出口9から排出された後、重力によって積載トレイ11に落下する。このとき、可動ガイド13は、積載トレイ11の上方から退避しているので、落下するシートには干渉しない。
その後、制御部27は、駆動部70のモーター75を駆動して可動ガイド13を退避位置P1から突出位置P2へ突出させ、2枚目以降のシートを1枚目と同様の手順で排出し、積み重ねる。この間、制御部27は、第1検知部41で検知されたシートの上面が予め定められた高さに位置するように昇降機構43を制御する。例えば、シート束の上端が第1検知部41の光路に到達することでシート束の上面が検知された場合、積載トレイ11を所定量だけ下降させる。あるいは、所定枚数のシートが排出されるたびに、積載トレイ11を所定量だけ下降させた後、積載トレイ11を上昇させ、第1検知部41によりシート束の上面が検知された時点で積載トレイ11の上昇を停止させてもよい。あるいは、シート束の上端が第1検知部41の光路に到達することでシート束の上面が検知された場合、所定枚数のシートが排出された後、積載トレイ11を下降させ、第1検知部41によりシート束の上面が検知されなくなった時点で積載トレイ11の下降を停止させてもよい。
次に、ステープル処理を実行する場合について説明する。この場合も、制御部27は、駆動部70のモーター75を回転させて、可動ガイド13を退避位置P1から突出位置P2へ突出させる。制御部27は、排出ローラー25の第1ローラー31を第2ローラー33から離間させる。1枚目のシートは、搬入ローラー23により排出方向Yに搬送され、可動ガイド13の上面に沿って案内される。
制御部27は、シートの右端部が搬入ローラー23のニップ領域を通過したタイミングで、排出ローラー25の第1ローラー31を第2ローラー33に押圧し、排出ローラー25を逆回転させる。すると、シートはスイッチバックされて、処理トレイ19に引き込まれる。制御部27は、シートの右端部が処理トレイ19の屈曲部37に接触するまでシートを引き込んだ後、排出ローラー25の回転を停止させ、第1ローラー31を第2ローラー33から離間させる。
続いて、制御部27は、2枚目のシートを1枚目と同様の手順で処理トレイ19に引き込み、排出ローラー25の回転を停止させ、第1ローラー31を第2ローラー33から離間させ、一対のサイドカーソル39によってシートの幅方向の位置を揃える。
この動作を繰り返すことで、処理トレイ19上にシート束が形成される。その後、制御部27は、第1ローラー31を第2ローラー33に押圧してシート束を挟持し、ステープル装置21によってシート束に対してステープル処理を施す。続いて、制御部27が排出ローラー25を正回転させると、シート束は、排出方向Yに搬送され、可動ガイド13に沿って案内される。
制御部27は、シート束の右端部が排出ローラー25のニップ領域を通過する直前に、駆動部70のモーター75を駆動して可動ガイド13を突出位置P2から退避位置P1へ退避させる。シート束は、シート束の右端部が排出口9から排出された後、重力によって積載トレイ11に落下する。このとき、可動ガイド13は、積載トレイ11の上方から退避しているので、落下するシート束には干渉しない。シート束の上面が第1検知部41の光路に到達することでシート束の上面が検知された場合、昇降機構43が積載トレイ11を所定量だけ下降させる。
ここで、図8を参照して、カールしているシートが画像形成装置から後処理装置1に搬入された場合について説明する。
二点鎖線で示されるシート束S1は、シートがカールしていない比較例であり、シート束の厚みは一定であるから、シート束の上面は積載トレイ11の上面と平行になる。従って、第1検知部41の検知結果に基づいて昇降機構43が積載トレイ11を下降させることで、突出した可動ガイド13の左端部とシート束の上面との間には、図5に示されるのと同様の間隙Gが保たれる。
一方、実線で示されるシート束S2は、積載されたシートの左右両端部が上向きに(シート全体としては下に凸の形状に)反り返っている例である。シートの右端部(排出方向Y上流側の端部)は重力により本体部3の左側面に突き当てられているため、シートの右端部は実質的に拘束されている。一方、シートの左端部(排出方向Y下流側の端部)は拘束されていないため、シート間に空気の層が形成され、シート束S2の排出方向Y下流側の上面がシート束S1と比べて隆起している。ここで、第1検知部41は、積載トレイ11の右端部側(排出方向Y上流側)に配置されているため、その検知結果に基づいて昇降機構43が積載トレイ11を下降させても、シート束S2の排出方向Y下流側の上面の隆起によりシートが正常に積載されなくなる。そこで、本実施形態では、可動ガイド13の揺動を利用して、積載トレイ11を適正な高さで停止させる。
具体的には、図5に示されるように、収容部51は、上側ガイド51Uと下側ガイド51Loを有し、上側ガイド51Uは揺動検知センサー55の左方まで達しているが、下側ガイド51Loは揺動検知センサー55の右方で途切れている。そのため、突出位置P2において、可動ガイド13は、ピニオンギア73を中心として、反時計回りの揺動は規制されるが、時計回りの揺動は許容される。図8に示されるように、可動ガイド13の左端部がシート束S2の排出方向Y下流側の上面に接触して上方に持ち上げられると、ピニオンギア73を支点とした時計回りの揺動が生じる。その結果、可動ガイド13の右端部が下降して被検知部13Dが揺動検知センサー55の光路から外れることで、可動ガイド13の揺動が検知される。制御部27は、可動ガイド13を突出位置P2に突出させたときに揺動検知センサー55により可動ガイド13の揺動が検知された場合に、揺動検知センサー55が可動ガイド13の揺動を検知しなくなる位置まで積載トレイ11を下降させるように昇降機構43を制御する。この制御により、可動ガイド13の姿勢が図5に示される正規の姿勢に修正されるとともに、排出されたシートが積載トレイ11に正常に積載される。
以上説明した本実施形態に係る排出装置2によれば、シート束の上面が隆起した場合のシートの排出の不具合を減らすことができる。
上記の実施形態が以下のように変形されてもよい。
上記実施形態では、可動ガイド13の揺動が検知された場合に、揺動検知センサー55が可動ガイド13の揺動を検知しなくなる位置まで積載トレイ11を下降させる例を示したが、さらに所定量だけ積載トレイ11を下降させることで突出位置P2における可動ガイド13の先端とシート束S2の上面との間に間隙を形成してもよい。この構成によれば、シート束の上面が隆起した場合のシートの排出の不具合を減らすことができる。また、積載トレイ11を下降させる頻度を減らすことができる。
上記実施形態では、可動ガイド13の揺動が検知された場合に積載トレイ11を下降させる例を示したが、シートの排出を停止させてから積載トレイ11を下降させるように構成されてもよい。この構成によれば、上記実施形態と比べてさらに確実にシートの排出の不具合を抑制することができる。
あるいは、シートの排出を停止させた後、積載トレイ11からシート束を取り除くことを促す情報を出力するように構成されてもよい。例えば、本体部3に設けられたスピーカー(図示省略)から警報音を出力してもよく、画像形成装置に設けられた表示パネル(図示省略)に警報を表示してもよい。この構成によれば、シートの排出の不具合を抑制することができる。
あるいは、可動ガイド13の揺動が検知された場合に可動ガイド13を所定量だけ退避させて可動ガイド13の姿勢変化を修正し、シートの排出を継続してもよい。この構成によれば、シートの排出を停止させなくても、シートの排出の不具合を抑制することができる。
上記実施形態では、排出されるシートの左右両端部が上向きに(シート全体としては下に凸の形状に)カールしている例を示したが、シートの左右両端部が下向きに(シート全体としては上に凸の形状に)カールしている場合に本発明が適用されてもよい。また、シートがカールしていなくても、例えば定着装置で加熱されたトナーの蒸気によってシート束の上面の左側の部分が隆起する場合があるため、シートがカールしていない場合に本発明が適用されてもよい。
上記実施形態では、後処理装置1に本発明を適用した例を示したが、シートに画像を形成する画像形成装置に本発明が適用されてもよい。
1 後処理装置
2 排出装置
9 排出口
11 積載トレイ
25 排出ローラー
27 制御部
40 上面検知部
41 第1検知部
43 昇降機構
54 第2検知部
13 可動ガイド(可動部材)
55 揺動検知センサー
2 排出装置
9 排出口
11 積載トレイ
25 排出ローラー
27 制御部
40 上面検知部
41 第1検知部
43 昇降機構
54 第2検知部
13 可動ガイド(可動部材)
55 揺動検知センサー
Claims (4)
- 排出口からシートを排出する排出ローラーと、
前記排出口から排出された前記シートが積載される積載トレイと、
前記積載トレイに積載された前記シートの上面を検知する上面検知部と、
前記積載トレイを昇降させる昇降機構と、
前記上面検知部で検知された前記シートの上面が予め定められた高さに位置するように前記昇降機構を制御する制御部と、
を備え、
前記上面検知部は、前記シートの排出方向上流側の上面を検知する第1検知部と、前記シートの排出方向下流側の上面を検知する第2検知部と、を有し、
前記第2検知部は、
前記シートの排出時に前記排出口から突出した突出位置と、退避した退避位置との間で出没可能で、前記突出位置において、前記シートの積載高さが所定の高さ以上の場合、前記シートの排出方向下流側の上面に接触して上方へ揺動可能に支持された可動部材と、
前記可動部材が揺動したことを検知する揺動検知センサーと、を有し、
前記制御部は、前記昇降機構により前記積載トレイを昇降させて、前記第1検知部または前記第2検知部が前記シートの上面を検知した場合、前記積載トレイの昇降を停止することを特徴とする排出装置。 - 前記制御部は、前記揺動検知センサーが前記可動部材の揺動を検知した場合、少なくとも前記可動部材の揺動が検知されなくなるまで前記昇降機構により前記積載トレイを下降させることを特徴とする請求項1に記載の排出装置。
- 前記可動部材は、前記シートの排出時に前記排出口から前記積載トレイの上方に突出して前記シートの下面に接触することで前記シートの排出を案内し、所定のタイミングで退避して、前記シートの前記積載トレイへの落下を許容する可動ガイドであることを特徴とする請求項1または2に記載の排出装置。
- 画像が形成された前記シートに後処理を施す処理装置と、
前記後処理が施された前記シートを排出する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の排出装置と、を備えることを特徴とする後処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019140089A JP2021020809A (ja) | 2019-07-30 | 2019-07-30 | 排出装置及び後処理装置 |
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2019
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