JP2021020765A - 乗客コンベアシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】乗客コンベアの利用者に適切に情報を提供し得る乗客コンベアシステムを提供する。【解決手段】乗客コンベアと、乗客コンベアを利用する利用者を撮影するための1以上のカメラと、利用者に係る情報を乗客コンベアに投影するための1以上のプロジェクターとを備える乗客コンベアシステムであって、カメラで取得された画像を解析し、乗客コンベアを利用する利用者に係る情報を取得する解析部と、解析部で解析された結果から、乗客コンベアを利用する利用者が乗客コンベア上を移動しているか否かを判定する判定部と、判定部により利用者が移動していると判定された場合、利用者に対する注意喚起の情報をプロジェクターに送信し、判定部により利用者が移動していないと判定された場合、利用者に対する広告の情報をプロジェクターに送信する制御部と、を備え、プロジェクターは、制御部より送信された情報を乗客コンベアに投影することを特徴とする。【選択図】図1
Description
本発明は、乗客コンベアシステムに関し、例えば、乗客コンベアの利用者に情報を提供する乗客コンベアシステムに適用して好適なものである。
近年、乗客コンベアの利用者に対して広告を提供する取り組みがある。このような取り組みにおいて、乗客コンベアの利用者が乗客コンベアを利用している間、継続的に、分析した利用者の関心の高いと推察される情報を、表示装置を介して広告として提供するシステムが知られている(特許文献1参照)。
乗客コンベアでは、手すりにつかまって利用することが正常な利用方法であるため、歩行している、走っている等の移動している利用者に対しては、手すりにつかまって乗車する旨の注意喚起が求められるが、特許文献1に記載のシステムでは、利用者に対して広告を提供することしかできない。
本発明は、以上の点を考慮してなされたもので、乗客コンベアの利用者に適切に情報を提供し得る乗客コンベアシステムを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、乗客コンベアと、前記乗客コンベアを利用する利用者を撮影するための1以上のカメラと、前記利用者に係る情報を前記乗客コンベアに投影するための1以上のプロジェクターとを備える乗客コンベアシステムであって、前記カメラで取得された画像を解析し、前記乗客コンベアを利用する利用者に係る情報を取得する解析部と、前記解析部で解析された結果から、前記乗客コンベアを利用する利用者が前記乗客コンベア上を移動しているか否かを判定する判定部と、前記判定部により利用者が移動していると判定された場合、前記利用者に対する注意喚起の情報を前記プロジェクターに送信し、前記判定部により前記利用者が移動していないと判定された場合、前記利用者に対する広告の情報を前記プロジェクターに送信する制御部と、を備え、前記プロジェクターは、前記制御部より送信された情報を前記乗客コンベアに投影することを特徴とする。
上記構成によれば、例えば、利用者が乗客コンベアを移動しているときは注意喚起の情報が提供され、利用者が乗客コンベアを移動していないときは広告の情報が提供される。このように、乗客コンベアに乗り込んでからの利用者の利用態様を識別し、識別した利用態様に応じて投影する情報を切り替えることで、乗客コンベアの利用者に適切に情報を提供することができる。
本発明によれば、乗客コンベアの利用者に適切に情報を提供することができる。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。本実施の形態では、乗客コンベアの利用者に情報を提供する技術に関して説明する。かかる技術を適用した乗客コンベアシステムでは、例えば、乗客コンベアの利用者の行動を検知し、利用者が乗客コンベアを移動していない場合は、広告の情報を提供し、利用者が乗客コンベアを移動している場合は、注意喚起の情報を提供する。このように、利用者が移動しているか否かに応じて、広告と注意喚起とを切り替えることで、利用者に対して適切に情報を提供することができる。ここで、広告の情報とは、乗客コンベアの利用における注意喚起の情報以外の情報である。
なお、以下の説明では、同種の要素を区別しないで説明する場合には、枝番を含む参照符号のうちの共通部分(枝番を除く部分)を使用し、同種の要素を区別して説明する場合は、枝番を含む参照符号を使用することがある。例えば、プロジェクターを特に区別しないで説明する場合には、「プロジェクター104」と記載し、個々のプロジェクターを区別して説明する場合には、「プロジェクター104−1」、「プロジェクター104−2」のように記載することがある。
(1)第1の実施の形態
図1において、100は全体として第1の実施の形態による乗客コンベアシステムを示す。
図1において、100は全体として第1の実施の形態による乗客コンベアシステムを示す。
図1は、乗客コンベアシステム100に係る構成の一例を示す図である。
乗客コンベアシステム100は、乗客コンベア101と、1台以上のカメラ103と、1台以上のプロジェクター104と、制御装置110と、サーバ装置120とを含んで構成される。カメラ103と制御装置110とは、無線または有線により通信可能に接続される。プロジェクター104と制御装置110とは、無線または有線により通信可能に接続される。
乗客コンベア101は、利用者102を輸送するための装置である。乗客コンベア101は、例えば、エスカレーターであり、商業施設等の建物内に設けられている。
カメラ103は、所定の被写体(乗客コンベア101、乗客コンベア101を利用する利用者102等)を撮影可能に設置されている。本例では、カメラ103は、利用者102の前方であって、利用者102の上方に設置されているケースを例に挙げて説明する。なお、カメラ103は、利用者102が乗客コンベア101に乗る手前から、乗客コンベア101を乗車している間(利用中)、利用者102を撮影可能なように1台以上、設置されている。
プロジェクター104は、利用者102に対して各種の情報を投影する。乗客コンベアシステム100では、乗客コンベア101の乗り口付近から乗車経路の前半に情報を投影可能なプロジェクター104−1と、乗客コンベア101の乗車経路の後半から降り口付近に情報を投影可能なプロジェクター104−2との2台を例に挙げて説明する。しかしながら、プロジェクター104の台数は、2台に限定しなくてもよい。例えば、プロジェクター104は、1台であってもよいし、3台以上であってもよい。付言するならば、各プロジェクター104が投影可能な範囲は、重なっていてもよいし、重なっていなくてもよい。
制御装置110は、カメラ103で取得された画像を解析したり、利用者102の行動を分析したり、ブロジェクタ―104で投影される情報(投影情報)を生成してブロジェクタ―104に送信したりする。制御装置110は、コンピュータであり、プロセッサ部111と、記憶部112と、通信部113とを備える。プロセッサ部111は、例えば、CPU(Central Processing Unit)であり、各種の処理を行う。記憶部112は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等であり、各種の情報を記憶する。通信部113は、インターフェースであり、サーバ装置120等の外部の装置と通信を行う。
制御装置110の機能(解析部112−1、判定部112−2、制御部112−3等)は、例えば、プロセッサ部111がプログラムを記憶部112に読み出して実行すること(ソフトウェア)により実現されてもよいし、専用の回路等のハードウェアにより実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとが組み合わされて実現されてもよい。また、制御装置110の機能の一部は、制御装置110と通信可能な他のコンピュータにより実現されてもよい。
解析部112−1は、例えば、カメラ103で取得された画像を解析し、乗客コンベア101を利用する利用者102に係る情報(利用者102の特徴、利用者102の手足の動作状況、利用者102の移動、利用者102の停止等)を取得する。判定部112−2は、例えば、利用者102に係る情報に基づいて、乗客コンベア101における利用者102の態様(利用態様)を判定する。制御部112−3は、例えば、利用態様に応じて、広告の情報(例えば、後述のテナントのロゴ)と注意喚起の情報(例えば、メッセージ)との選択を行い、選択した情報を投影するようにプロジェクター104を制御する。
サーバ装置120は、広告情報122−1を記憶し、制御装置110からの要求に応じて、記憶している広告情報122−1の中から、要求に対応する情報を制御装置110に応答(送信)する。
サーバ装置120は、コンピュータであり、プロセッサ部121と、記憶部122と、通信部123とを備える。プロセッサ部121は、プロセッサ部111と同様であり、記憶部122は、記憶部112と同様であり、通信部123は、通信部113と同様であるので、各部についての説明は省略する。
記憶部122は、広告情報122−1として、利用者102の年齢、性別等の利用者102の特徴ごとに、乗客コンベア101が設置されている建物に入居しているテナントのロゴ等の情報を記憶している。例えば、サーバ装置120は、制御装置110からの広告情報122−1の要求に応じて、利用者102の特徴に応じたテナントのロゴの情報を制御装置110に応答する。
上述した乗客コンベアシステム100では、カメラ103は、取得した画像を適宜のタイミング(例えば、リアルタイムに、所定の時間間隔)で制御装置110に送信している。制御装置110は、受信した画像を解析し、解析した結果より乗客コンベア101の利用態様が正しくない利用態様(例えば、移動している等)であるか否かを判定する。制御装置110は、正しくない利用態様であると判定した場合、注意喚起の情報を投影すると決定し、正しい利用態様であると判定した場合、広告の情報を投影すると決定する。
制御装置110は、注意喚起の情報を投影すると決定した場合、注意喚起の情報を記憶部112から読み出し、読み出した注意喚起を含む投影情報(映像情報)を生成し、生成した投影情報をプロジェクター104に送信し、プロジェクター104は、注意喚起の情報を投影する。他方、制御装置110は、広告の情報を投影すると決定した場合、利用者102の画像の解析の結果(利用者102の特徴等)をサーバ装置120に送信し、利用者102の特徴に対応する広告の情報を要求する。制御装置110は、サーバ装置120から応答された情報から広告の情報を含む投影情報(例えば、映像情報)を生成し、生成した投影情報をプロジェクター104に送信し、プロジェクター104は、広告の情報を投影する。
なお、映像情報には、音声情報が含まれていてもよい。この場合、音声により、注意喚起の情報を提供したり、広告の情報を提供したりする。
その後、乗客コンベアシステム100では、利用者102が乗客コンベア101の降り口付近に近づいたかを確認し、利用者102が乗客コンベア101の降り口付近に近づいた場合、利用者102に対するプロジェクター104による投影を終了する。
図2は、利用者102による乗客コンベア101の利用態様の一例を示す図である。
図2に示すように、制御装置110は、利用者102が乗客コンベア101を利用しているときは、カメラ103より利用者102の画像を受信し続ける。制御装置110は、受信した画像より、利用者102の年齢、性別、手足の動作状況等を解析する。
また、制御装置110は、踏み段201に乗り込んだ利用者102の移動状態を解析する。例えば、制御装置110は、受信する画像をもとに、踏み段201の端部に設けられているデマケーションライン202と利用者102との差異を解析し、デマケーションライン202を利用者102が横断し続けた場合に移動中であると判定し、横断し続けない場合を停止中であると判定する。なお、デマケーションライン202は、例えば、利用者102の立ち位置、踏み段201の段差等がはっきりとわかるように、乗車面203(踏面クリート)の四方に加え、踏み段201の側面(蹴上げ部の両端)も黄色でカラーリングされていることが好ましい。
なお、カメラ103が設置されている向きによっては、デマケーションライン202の一部が画像に含まれない。例えば、踏み段201が下側から上側に移動するように運転(上昇運転)され、利用者102の移動を判定するためのカメラ103が上から下に向けて設置されている場合、踏み段201−2の乗車面203−2のデマケーションライン202−2の内側にあるライン(前ローラ側のライン)が、踏み段201−1の乗車面203−1または踏み段201−1の蹴上げ部により見えなくなってしまう。この場合、見えなくならない外側にあるライン(後ろローラ側のライン)を、利用者102が移動しているか否かの判定に用いるライン(移動判定ライン204)とする。
なお、移動中および停止中の判定については、デマケーションライン202に代えてまたは加えて、手すり205に識別用のマークを設けて実施してもよい。
次に、利用態様と投影内容との関係について図3を用いて説明する。
図3は、利用態様と投影内容との関係の一例(マトリックス300)を示す図である。
マトリックス300における(I)〜(IV)は、利用者102が乗客コンベア101を利用するときの状態を示している。マトリックス300における(A)および(B)は、利用者102が(I)〜(IV)の状態を継続した場合のプロジェクター104の投影内容を示している。マトリックス300における(C)および(D)は、利用者102が(I)〜(IV)の状態から変化した場合のプロジェクター104の投影内容の切替先を示している。
まず、利用者102が乗客コンベア101に手すり205につかまって静止状態で乗った場合は、(I)−(A)に示す1回目の投影内容である「正しくお乗り頂きありがとうございます」が投影される。その後、利用者102の動作に変化がない場合は、(I)−(B)に示す2回目以降の投影内容である、テナント等の案内が投影される。本状態は、利用者102の状態に変化がない場合は継続して行われる。なお、利用者102が、乗客コンベア101の上にて移動し始めた場合は、(I)−(C)に示すように、乗客コンベア101に利用者102以外の利用者102がいる場合は、投影内容が(III)−(A)の投影内容に切り替えられ、利用者102以外の利用者102がいない場合は、投影内容が(IV)−(A)の投影内容に切り替えられる。
また、利用者102が乗客コンベア101に手すり205につかまらずに静止状態で乗った場合は、(II)−(A)に示す1回目の投影内容である「手すりにつかまりお乗り下さい」が投影される。その後、利用者102の動作に変化がない場合は、(II)−(B)に示す2回目以降の投影内容である、テナント等の案内が投影される。本状態は、利用者102の状態に変化がない場合は継続して行われる。なお、利用者102が、乗客コンベア101の上にて移動し始めた場合は、(II)−(C)に示すように、乗客コンベア101に利用者102以外の利用者102がいる場合は、投影内容が(III)−(A)の投影内容に切り替えられ、利用者102以外の利用者102がいない場合は、投影内容が(IV)−(A)の投影内容に切り替えられる。
また、乗客コンベア101に利用者102以外の利用者102がいる状態で、利用者102が乗客コンベア101に乗り込み後も移動を継続した場合、(III)−(A)に示す1回目の投影内容である「立ち止まってお乗り下さい」が投影される。その後、利用者102の動作に変化がない場合は、(III)−(B)に示す2回目以降の投影内容である投影内容である「立ち止まってお乗り下さい」が投影され続ける。なお、利用者102が、乗客コンベア101の上にて立ち止まった場合は、(III)−(D)に示すように、投影内容が(II)−(B)の投影内容に切り替えられる。
また、乗客コンベア101に利用者102以外の利用者102がいない状態で、利用者102が乗客コンベア101に乗り込み後も移動を継続した場合、(IV)−(A)に示す1回目の投影内容である「立ち止まってお乗り下さい」が投影される。その後、利用者102の動作に変化がない場合は、(IV)−(B)に示すように2回目以降の投影は中止される。なお、利用者102が、乗客コンベア101の上にて立ち止まった場合は、(IV)−(D)に示すように、投影内容が、(II)−(B)の投影内容に切り替えられる。
次に、制御装置110が行う処理の一例について図4〜図6を用いて説明する。
図4に示すように、制御装置110は、カメラ103で取得された画像(以降、適宜にカメラ画像と記す)をもとに、乗客コンベア101の乗り口に利用者102が来たか否かを判定する(ステップS401)。制御装置110は、乗客コンベア101の乗り口に利用者102が来たと判定した場合、ステップS402に処理を移し、乗客コンベア101の乗り口に利用者102が来ていないと判定した場合、ステップS401に処理を戻す。
ステップS402では、制御装置110は、カメラ画像から、利用者102の特徴を解析する。制御装置110は、カメラ画像から、公知の技術を用いて、利用者102の年齢、性別、手足の動作状況、移動の状況等を解析する。
続いて、制御装置110は、利用者102が乗客コンベア101に乗り込んだか否かを判定する(ステップS403)。制御装置110は、利用者102が乗客コンベア101に乗り込んだと判定した場合、ステップS404に処理を移し、利用者102が乗客コンベア101に乗り込んでいないと判定した場合、ステップS402に処理を戻す。なお、制御装置110は、利用者102が乗客コンベア101に乗り込まず、カメラ103に映らなくなった場合は、ステップS401に処理を戻す。
ステップS404では、制御装置110は、カメラ画像から、利用者102の状況(乗り込み後の動作)を解析する。例えば、制御装置110は、所定の時間内のカメラ画像(例えば、2秒前に取得されたカメラ画像から直近に取得されたカメラ画像までのカメラ画像)を対象として、利用者102とデマケーションライン202との位置関係を特定し、利用者102がデマケーションライン202を横断しているかを解析する。
続いて、制御装置110は、利用者102が移動しているか否かを判定する(ステップS405)。制御装置110は、利用者102が移動している(例えば、利用者102がデマケーションライン202を横断している)と判定した場合、ステップS407に処理を移し、利用者102が移動していない(利用者102がデマケーションライン202を横断していない)と判定した場合、ステップS406に処理を移す。
ステップS406では、制御装置110は、利用者立ち止まり時の処理を行う。なお、利用者立ち止まり時の処理については、図5を用いて後述する。
ステップS407では、制御装置110は、利用者移動時の処理を行う。なお、利用者立ち止まり時の処理については、図6を用いて後述する。
図5は、利用者立ち止まり時の処理の一例を示す図である。
ステップS501では、制御装置110は、カメラ画像から、利用者102の手の位置を解析する。なお、利用者102の手の位置については、公知の技術を用いて解析が行われる。
続いて、制御装置110は、利用者102が手すり205につかまっているか否かを判定する(ステップS502)。制御装置110は、利用者102が手すり205につかまっていると判定した場合、ステップS503に処理を移し、利用者102が手すり205につかまっていないと判定した場合、ステップS504に処理を移す。
ステップS503では、制御装置110は、正しい乗車の態様であること示す所定のメッセージを利用者102の可視範囲に投影するようにプロジェクター104を制御する。例えば、制御装置110は、数秒間、「正しくお乗り頂きありがとうございます」のメッセージを利用者102の前方にある踏み段201の乗車面203に投影するようにプロジェクター104−1に指示(投影情報等)を送信する。なお、利用者102の可視範囲については、利用者102の前方にある踏み段201の乗車面203に限定されるものではなく、例えば、利用者102の前方にある踏み段201の側面であってもよい。
ステップS504では、制御装置110は、正しくない乗車の態様であること示す所定のメッセージを利用者102の可視範囲に投影するようにプロジェクター104を制御する。例えば、制御装置110は、数秒間、「手すりにつかまりお乗り下さい」のメッセージを利用者102の前方にある踏み段201の乗車面203に投影するようにプロジェクター104−1に指示を送信する。
続いて、制御装置110は、カメラ画像から、利用者102の状況を解析する(ステップS505)。例えば、制御装置110は、所定の時間内のカメラ画像を対象として、利用者102とデマケーションライン202との位置関係を特定し、利用者102がデマケーションライン202を横断しているかを解析する。
続いて、制御装置110は、利用者102が移動をしているか否かを判定する(ステップS506)。制御装置110は、利用者102が移動していると判定した場合、ステップS513に処理を移し、利用者102が移動していないと判定した場合、ステップS507に処理を移す。
ステップS507では、制御装置110は、カメラ画像をもとに、利用者102の前方に情報を投影できるように、投影に用いるプロジェクター104を特定する。より具体的には、制御装置110は、カメラ画像をもとに、利用者102の位置を特定し、特定した利用者102の位置に応じて投影に用いるプロジェクター104を特定する。例えば、本実施の形態では、制御装置110は、特定した利用者102の位置が、プロジェクター104−1の投影可能な範囲を脱したと判定、または、プロジェクター104−2の投影可能な範囲に達したと判定した場合、投影に用いるプロジェクター104をプロジェクター104−1からプロジェクター104―2に切り替える。
続いて、制御装置110は、利用者102が興味を持つ広告の情報を利用者102の可視範囲に投影するようにプロジェクター104を制御する(ステップS508)。例えば、制御装置110は、利用者102の特徴に対応する広告の情報をサーバ装置120から取得し、取得した広告の情報を含む投影情報を生成し、数秒間、取得した広告の情報を投影するようにプロジェクター104に指示を送信する。なお、プロジェクター104は、投影可能な範囲における投影を行うため、投影情報には、投影可能な範囲内にいる他の利用者102に対する注意喚起の情報または広告の情報が含まれ得る。
続いて、制御装置110は、カメラ画像から、利用者102の状況を解析する(ステップS509)。例えば、制御装置110は、ステップS505と同様に解析を行うと共に、利用者102と乗客コンベア101の降り口との距離が所定の長さになったかを解析する。
続いて、制御装置110は、利用者102が移動をしているか否かを判定する(ステップS510)。制御装置110は、利用者102が移動していると判定した場合、ステップS513に処理を移し、利用者102が移動していないと判定した場合、ステップS511に処理を移す。
ステップS511では、制御装置110は、利用者102が乗客コンベア101の降り口付近に近づいているか否かを判定する。制御装置110は、利用者102が乗客コンベア101の降り口付近に近づいていると判定した場合、ステップS512に処理を移し、利用者102が乗客コンベア101の降り口付近に近づいていないと判定した場合、ステップS507に処理を戻す。
ステップS512では、制御装置110は、降車が近いこと示す所定のメッセージを利用者102の可視範囲に投影するようにプロジェクター104を制御し、処理を終了する。例えば、制御装置110は、数秒間、「もうすぐ降り口です」のメッセージを利用者102の前方にある踏み段201の乗車面203に投影するようにプロジェクター104−2に指示を送信する。なお、利用者102の可視範囲は、上述の例に限られるものではなく、例えば、乗客コンベア101の降車面(コムプレート)であってもよい。
ステップS513では、制御装置110は、利用者移動時の処理におけるステップS608に処理を移す。
図6は、利用者移動時の処理の一例を示す図である。
ステップS601では、制御装置110は、正しくない乗車の態様であること示す所定のメッセージを利用者102の可視範囲に投影するようにプロジェクター104を制御する。例えば、制御装置110は、数秒間、「立ち止まってお乗り下さい」のメッセージを利用者102の前方にある踏み段201の乗車面203に投影するようにプロジェクター104−1に指示を送信する。なお、上記メッセージは、利用者102の移動に追従して移動して投影されてもよい。
続いて、制御装置110は、カメラ画像から、利用者102の状況を解析する(ステップS602)。例えば、制御装置110は、ステップS505と同様に解析を行うと共に、乗客コンベア101または利用者102の近くに他の利用者102が乗車しているかを解析する。
続いて、制御装置110は、利用者102が移動をしているか否かを判定する(ステップS603)。制御装置110は、利用者102が移動していると判定した場合、ステップS604に処理を移し、利用者102が移動していないと判定した場合、ステップS612に処理を移す。
ステップS604では、制御装置110は、ステップS507と同様に、カメラ画像をもとに、投影に用いるプロジェクター104を特定する。
続いて、制御装置110は、他の利用者102が乗車しているか否かを判定する(ステップS605)。制御装置110は、他の利用者102が乗車していると判定した場合、ステップS606に処理を移し、他の利用者102が乗車していないと判定した場合、ステップS607に処理を移す。
ステップS606では、制御装置110は、正しくない乗車の態様であること示す所定のメッセージを利用者102の可視範囲に投影するようにプロジェクター104を制御する。例えば、制御装置110は、数秒間、「立ち止まってお乗り下さい」のメッセージを利用者102の前方にある踏み段201の乗車面203に投影するようにプロジェクター104に指示を送信する。
ステップS607では、制御装置110は、当該利用者102に対しては、投影情報を生成することなく、ステップS608に処理を移す。
続いて、制御装置110は、カメラ画像から、利用者102の状況を解析する(ステップS608)。例えば、制御装置110は、ステップS505と同様に解析を行うと共に、利用者102と乗客コンベア101の降り口との距離が所定の長さになったかを解析する。
続いて、制御装置110は、利用者102が移動をしているか否かを判定する(ステップS609)。制御装置110は、利用者102が移動していると判定した場合、ステップS610に処理を移し、利用者102が移動していないと判定した場合、ステップS612に処理を移す。
ステップS610では、制御装置110は、利用者102が乗客コンベア101の降り口付近に近づいているか否かを判定する。制御装置110は、利用者102が乗客コンベア101の降り口付近に近づいていると判定した場合、ステップS611に処理を移し、利用者102が乗客コンベア101の降り口付近に近づいていないと判定した場合、ステップS604に処理を戻す。
ステップS611では、制御装置110は、当該利用者102に対しては、投影情報を生成することなく、処理を終了する。
ステップS612では、制御装置110は、利用者立ち止まり時の処理におけるステップS509に処理を移す。
以上のように、乗客コンベア101を利用中の利用者102の行動を解析し、利用者102が乗客コンベア101を移動している場合、注意喚起の情報を投影し、利用者102が乗客コンベア101を移動していない場合、広告の情報を投影することにより、利用者102に情報を適切に提供することができる。
(2)他の実施の形態
なお、上述の実施の形態においては、本発明を乗客コンベアシステムに適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々のシステム、装置、方法、プログラムに広く適用することができる。
なお、上述の実施の形態においては、本発明を乗客コンベアシステムに適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々のシステム、装置、方法、プログラムに広く適用することができる。
また、上述の実施の形態においては、画像をもとに、デマケーションライン202を用いて利用者102が移動しているか否かを判定する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、画像、または、利用者102の移動速度を測定可能なセンサのセンサ情報および踏み段201の移動速度を測定可能なセンサのセンサ情報もとに、利用者102の移動速度と踏み段201の移動速度とを算出し、利用者102の移動速度が踏み段201の移動速度より速いと判定した場合、利用者102が移動していると判定し、利用者102の移動速度が踏み段201の移動速度より遅いと判定した場合、利用者102が移動していないと判定するようにしてもよい。
また、上記の説明において、各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
上述した実施の形態は、例えば、以下の特徴的な構成を有する。
乗客コンベア(例えば、乗客コンベア101)と、上記乗客コンベアを利用する利用者(例えば、利用者102)を撮影するための1以上のカメラ(例えば、カメラ103)と、上記利用者に係る情報を上記乗客コンベアに投影するための1以上のプロジェクター(例えば、プロジェクター)とを備える乗客コンベアシステムであって、上記カメラで取得された画像を解析し、上記乗客コンベアを利用する利用者に係る情報を取得する解析部(例えば、解析部112−1)と、上記解析部で解析された結果から、上記乗客コンベアを利用する利用者が上記乗客コンベア上を移動しているか否かを判定する判定部(例えば、判定部112−2)と、上記判定部により利用者が移動していると判定された場合、上記利用者に対する注意喚起の情報(例えば、「立ち止まってお乗り下さい」)を上記プロジェクターに送信し、上記判定部により上記利用者が移動していないと判定された場合、上記利用者に対する広告の情報(例えば、「テナントのロゴ」)を上記プロジェクターに送信する制御部(例えば、制御部112−3)と、を備え、上記プロジェクターは、上記制御部より送信された情報を上記乗客コンベアに投影することを特徴とする。
上記構成によれば、例えば、利用者が乗客コンベアを移動しているときは注意喚起の情報が提供され、利用者が乗客コンベアを移動していないときは広告の情報が提供される。このように、乗客コンベアに乗り込んでからの利用者の利用態様を識別し、識別した利用態様に応じて投影する情報を切り替えることで、乗客コンベアの利用者に適切に情報を提供することができる。
上記解析部は、上記画像から、上記乗客コンベアの踏み段に設けられているデマケーションライン(例えば、移動判定ライン204)を特定し、上記判定部は、上記解析部により特定されたデマケーションラインを用いて上記利用者が移動しているか否かを判定する、ことを特徴とする。
上記構成では、利用者の移動の判定には、踏み段に設けられているデマケーションラインを用いるので、例えば、利用者の移動の判定のために新たにマークを手すり等に設けることなく、利用者の移動を判定することができる。
上記プロジェクターは、複数設けられ、上記解析部は、上記画像から、上記乗客コンベアにおける上記利用者の位置を特定し、上記制御部は、上記解析部により特定された位置に応じて、上記利用者に対する投影に用いるプロジェクター切り替える(例えば、ステップS507、ステップS604)、ことを特徴とする。
上記構成によれば、例えば、利用者の位置に応じてプロジェクターを切り替えることができるので、乗客コンベアを移動している利用者に対して、注意喚起を継続して行うことができる。
上記解析部は、上記画像から、上記利用者とは異なる他の利用者の有無を特定し、上記制御部は、上記判定部により上記利用者が移動していると判定され、かつ、上記解析部により上記他の利用者がいると特定された場合、上記利用者に対する注意喚起の情報を上記プロジェクターに送信する、ことを特徴とする。
上記構成によれば、例えば、乗客コンベアを移動している利用者に対して、乗客コンベアを移動していることで他の利用者にも迷惑がかかることを認識させることができる。
また上述した構成については、本発明の要旨を超えない範囲において、適宜に、変更したり、組み替えたり、組み合わせたり、省略したりしてもよい。
100……乗客コンベアシステム、101……乗客コンベア101、103……カメラ、104……プロジェクター、110……制御装置。
Claims (3)
- 乗客コンベアと、前記乗客コンベアを利用する利用者を撮影するための1以上のカメラと、前記利用者に係る情報を前記乗客コンベアに投影するための1以上のプロジェクターとを備える乗客コンベアシステムであって、
前記カメラで取得された画像を解析し、前記乗客コンベアを利用する利用者に係る情報を取得する解析部と、
前記解析部で解析された結果から、前記乗客コンベアを利用する利用者が前記乗客コンベア上を移動しているか否かを判定する判定部と、
前記判定部により利用者が移動していると判定された場合、前記利用者に対する注意喚起の情報を前記プロジェクターに送信し、前記判定部により前記利用者が移動していないと判定された場合、前記利用者に対する広告の情報を前記プロジェクターに送信する制御部と、
を備え、
前記プロジェクターは、前記制御部より送信された情報を前記乗客コンベアに投影することを特徴とする乗客コンベアシステム。 - 前記解析部は、前記画像から、前記乗客コンベアの踏み段に設けられているデマケーションラインを特定し、
前記判定部は、前記解析部により特定されたデマケーションラインを用いて前記利用者が移動しているか否かを判定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベアシステム。 - 前記プロジェクターは、複数設けられ、
前記解析部は、前記画像から、前記乗客コンベアにおける前記利用者の位置を特定し、
前記制御部は、前記解析部により特定された位置に応じて、前記利用者に対する投影に用いるプロジェクター切り替える、
ことを特徴とする請求項2に記載の乗客コンベアシステム。
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