JP2021020759A - 配送システム - Google Patents

Abstract

【課題】ドローンによって配送された荷物を、効率よく各住戸に配送できる配送システムを提供する。【解決手段】配送システム１は、集合住宅Ｍ内において各住戸Ｒに荷物を配送する。配送システムは、ポート２と、搬送装置３と、制御装置５とを備える。ポート２には、ドローンによって荷物Ｇを載置できる。ポート２は、集合住宅Ｍの地上階のうちの最下階層よりも上に設けられる。搬送装置３は、ポート２から集合住宅Ｍ内の各住戸Ｒへ荷物Ｇを搬送可能である。制御装置５は、搬送装置３を制御する。【選択図】図２

Description

本発明は、配送システムに関する。

従来、建物の最下階床に配送された荷物を、昇降装置によって、各階床に搬送する配送荷物受託保管装置が知られている（下記特許文献１参照）。

特開昭６２−３１６０３号公報

上記した特許文献１に記載されるような配送荷物受託保管装置を、ドローンによる配送に適用したいという要望がある。

そこで、本発明の目的は、ドローンによって配送された荷物を、効率よく各住戸に配送できる配送システムを提供することにある。

本発明は、集合住宅内において各住戸に荷物を配送する配送システムであって、ドローンによって荷物を載置できるポートであって、前記集合住宅の地上階のうちの最下階層よりも上に設けられるポートと、前記ポートから前記集合住宅内の各住戸へ前記荷物を搬送可能な搬送装置と、前記搬送装置を制御する制御装置とを備える、配送システムを含む。

このような構成によれば、ドローンによって荷物を載置できるポートが、集合住宅の地上階のうちの最下階層よりも上に設けられる。

そのため、ドローンは、地上まで降下することなく、荷物をポートに載置できる。これにより、荷物を積んで飛行してきたドローンが、地上まで降下して荷物を降ろし、その後、再び上昇する場合と比べて、ドローンの消費電力を低減できる。

その結果、ドローンによって配送された荷物を、効率よく各住戸に配送できる。

本発明の配送システムによれば、ドローンによって配送された荷物を、効率よく各住戸に配送できる。

図１は、集合住宅の外観を示す斜視図である。 図２は、各住戸への荷物の搬送を説明する説明図である。 図３は、図２に示す通信パネルの正面図である。 図４は、配送システムのブロック図である。

１．配送システム
図１から図３に示す配送システム１は、集合住宅Ｍ内において各住戸Ｒに荷物を配送する。集合住宅Ｍとは、複数の住戸Ｒを有する建物である。集合住宅Ｍの種類および業態は、限定されない。集合住宅Ｍには、アパート、マンション、二世帯住宅、ホテル、旅館などが含まれる。配送システム１は、ポート２と、搬送装置３と、通信パネル４（図３参照）と、制御装置５（図３参照）とを備える。

（１）ポート
図１および図２に示すように、ポート２は、集合住宅Ｍの地上階のうちの最下階層よりも上に設けられる。なお、「地上階」とは、地表よりも上に位置する階層を指す。集合住宅Ｍが１つの階層のみである場合、ポート２は、集合住宅Ｍの屋上に設けられる。本実施形態では、ポート２は、３つの階層を有する集合住宅Ｍの屋上に設けられる。ポート２には、ドローンＤによって荷物Ｇを載置できる。すなわち、ポート２は、ドローンＤの飛行可能高度以下の高さに設けられる。具体的には、ポート２は、例えば、地上５００ｍ以下、好ましくは、地上１５０ｍ以下の高さに設けられる。ポート２は、荷物Ｇが載置されると、信号を発信する。なお、ポート２には、ドローンＤが着陸可能であってもよい。ポート２は、ドローンＤのバッテリーを充電するための充電器を備えてもよい。

（２）搬送装置
搬送装置３は、ポート２から集合住宅Ｍ内の各住戸Ｒへ荷物Ｇを搬送可能である。詳しくは、本実施形態では、集合住宅Ｍの屋上には、荷物を保管する保管庫Ｓが設けられる。搬送装置３は、ポート２から保管庫Ｓに荷物Ｇを搬送するベルトコンベア３Ａと、保管庫Ｓから各住戸Ｒに荷物Ｇを搬送するエアシュータ３Ｂとを備える。

なお、保管庫Ｓ内には、読取装置（図示せず）、ロボットアーム（図示せず）、空調装置（図示せず）、冷蔵庫（図示せず）、冷凍庫（図示せず）などが設けられる。

読取装置は、荷物Ｇに付されたコード（バーコード、ＱＲコード（登録商標）など）、または、ＩＣタグなどから、荷物Ｇの配送先、および、荷物Ｇの取り扱いに関する情報（要冷蔵、割れもの、天地無用など）を読み取る。

ロボットアームは、ベルトコンベア３Ａによって保管庫Ｓ内に搬送された荷物Ｇを持ち上げる。ロボットアームは、複数設けられてもよい。ロボットアームは、ベルトコンベア３Ａによって搬送された荷物Ｇを、ベルトコンベア３Ａから、保管庫Ｓ内の所定の保管場所（例えば、要冷蔵の荷物Ｇであれば、冷蔵庫。）に搬送することができる。また、ロボットアームは、ベルトコンベア３Ａによって搬送された荷物Ｇを、エアシュータ３Ｂに入れることもできる。また、ロボットアームは、所定の保管場所に保管されている荷物Ｇを、エアシュータ３Ｂに入れることもできる。ロボットアームは、荷物Ｇをエアシュータ３Ｂに入れる場合、荷物Ｇをカプセルに入れ、カプセルに入った状態の荷物Ｇを、エアシュータ３Ｂに入れる。

各住戸Ｒ内には、エアシュータ３Ｂと接続する受取ボックスＢが設置されている。各住戸Ｒの住人、または、各住戸Ｒの利用者は、受取ボックスＢを開けて、エアシュータ３Ｂによって届けられた荷物Ｇを受け取る。

（３）通信パネル
通信パネル４は、各住戸Ｒ内に設けられる。図３に示すように、通信パネル４は、タッチパネル４Ａ、通話ボタン４Ｂ、スピーカーマイク４Ｃ、カードリーダー４Ｄおよびテンキー４Ｅを備える。

各住戸Ｒの住人、または、各住戸Ｒの利用者は、タッチパネル４Ａを操作することにより、任意のタイミングで荷物Ｇを受け取ることができる。また、各住戸Ｒの住人、または、各住戸Ｒの利用者は、通話ボタン４Ｂを押すことにより、スピーカーマイク４Ｃを通して、予め登録されている管理人や宅配業者と通話することができる。また、各住戸Ｒの住人、または、各住戸Ｒの利用者は、カードリーダー４Ｄにより、例えば、ＩＣカードやクレジットカードを利用した電子決済が可能である。また、各住戸Ｒの住人、または、各住戸Ｒの利用者は、タッチパネル４Ａの代わりに、テンキー４Ｅでも操作できる。

（４）制御装置
図４に示すように、制御装置５は、搬送装置３を制御する。詳しくは、制御装置５は、ポート２、ベルトコンベア３Ａ、保管庫Ｓ、エアシュータ３Ｂおよび通信パネル４と、有線または無線により通信可能である。制御装置５は、ポート２または通信パネル４からの信号を受信して、ベルトコンベア３Ａ、保管庫Ｓおよびエアシュータ３Ｂを制御する。

２．荷物の搬送
次に、荷物Ｇの搬送について説明する。

図１に示すように、ドローンＤによって荷物Ｇがポート２に載置されると、制御装置５は、ポート２から信号を受信したことを条件に、ベルトコンベア３Ａを作動させて、荷物Ｇを、ポート２から保管庫Ｓ内に移動させる。

次に、制御装置５は、荷物Ｇの配送先の情報に基づいて、配送先の通信パネル４（図３参照）に信号を送信する。すると、制御装置５からの信号を受信した通信パネル４は、タッチパネル４Ａに、荷物Ｇが届いている旨、表示する。

そして、配送先の住戸Ｒの住人または利用者により、タッチパネル４Ａが操作され、荷物を受け取る旨の選択がされた場合、図２に示すように、制御装置５は、エアシュータ３Ｂを作動させた後、保管庫Ｓのロボットアームにより、荷物Ｇをエアシュータ３Ｂに入れる。

エアシュータ３Ｂに入れられた荷物Ｇは、配送先の受取ボックスＢまで気力輸送される。配送先の住戸Ｒの住人または利用者は、受取ボックスＢを開けて、荷物Ｇを受け取る。

一方、制御装置５は、配送先の通信パネル４に信号を送信した後、所定の時間、タッチパネル４Ａが操作されなかった場合、保管庫Ｓのロボットアームにより、荷物Ｇを、保管庫Ｓ内の所定の保管場所に移動させる。

３．作用効果
配送システム１によれば、図１および図２に示すように、ドローンＤによって荷物Ｇを載置できるポート２が、集合住宅Ｍの屋上に設けられる。

そのため、ドローンＤは、地上まで降下することなく、荷物Ｇをポート２に載置できる。これにより、荷物Ｇを積んで飛行してきたドローンＤが、地上まで降下して荷物Ｇを降ろし、その後、再び上昇する場合と比べて、ドローンＤの消費電力を低減できる。

その結果、ドローンＤによって配送された荷物Ｇを、効率よく各住戸Ｒに配送できる。

４．変形例
上記した実施形態では、保管庫Ｓから各住戸Ｒまでエアシュータ３Ｂで荷物Ｇを搬送したが、搬送装置３を構成する搬送手段は、限定されない。例えば、保管庫Ｓから各住戸Ｒまで、エレベーターとベルトコンベアとを組み合わせて、荷物Ｇを搬送してもよい。

１ 配送システム
２ ポート
３ 搬送装置
５ 制御装置
Ｄ ドローン
Ｇ 荷物
Ｍ 集合住宅
Ｒ 住戸

Claims (1)

1. 集合住宅内において各住戸に荷物を配送する配送システムであって、
   ドローンによって荷物を載置できるポートであって、前記集合住宅の地上階のうちの最下階層よりも上に設けられるポートと、
   前記ポートから前記集合住宅内の各住戸へ前記荷物を搬送可能な搬送装置と、
   前記搬送装置を制御する制御装置と
   を備えることを特徴とする、配送システム。

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