JP2021020720A - 包装袋、包装体 - Google Patents

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和佳子 仙頭
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靖也 飯尾
峻 石川
Shun ISHIKAWA
峻 石川
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Hironori Kamiyama
弘徳 上山
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Masashi Seki
将志 関
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Abstract

【課題】簡単な構成で、信頼性の高い再封を行える包装袋、包装体を提供する。【解決手段】包装体1は、表面側フィルム31と裏面側フィルム32とを接合したシール部と、収容部4と外部とが連通するシール予定部3と、収容部4の上方にあって、表面側フィルム31に設けられた開封予定線31aと、開封予定線31aよりも上方にあって、表面側フィルム31と裏面側フィルム32との間に設けられた粘着部材71と、を備え、シール部の少なくとも開封予定線31aよりも上方は、イージーピール性シール部であり、粘着部材71の凹形状71aは、粘着部材71の両面に均等に形成されており、表面側フィルム31側の面に開口する凹形状71aの各開口部の直径の平均値をDave1とし、裏面側フィルム32側に開口する凹形状71aの各開口部の直径の平均値をDave2としたときに、|Dave1−Dave2|/Dave2≦0.5の関係を満たす。【選択図】図2

Description

本発明は、包装袋、包装体に関するものである。
従来から、外周をヒートシール等によりシールされた包装袋が用いられている。従来の包装袋は、その一部を切断する等して開封されると、その後は開封された状態のままとなることから、内容物の一部を残すという使い方には、適さなかった。
特許文献1には、開封された後に、再封することができる包装袋が開示されている。
しかし、特許文献1に記載の包装袋では、スリットと孔部とを係合させるだけの構成であることから、意図せず係合が外れやすい等、再封された後の信頼性が低かった。
特開2012−148784号公報
本発明の課題は、簡単な構成で、信頼性の高い再封を行える包装袋、包装体を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
第1の発明は、少なくとも表面部(31)及び裏面部(32)を有し、内容物(N)を収容可能な収容部(4)を有する袋本体(2)を備える包装袋(10)であって、前記表面部(31)と前記裏面部(32)とを接合したシール部(51、52、61、62、63)と、前記収容部(4)と外部とが連通するシール予定部(3)と、前記収容部(4)の上方にあって、前記表面部(31)又は前記裏面部(32)に設けられた開封予定線(31a)と、前記開封予定線(31a)よりも上方にあって、前記表面部(31)と前記裏面部(32)との間に設けられた粘着部材(71)と、を備え、前記シール部(51、52、61、62、63)の少なくとも前記開封予定線(31a)よりも上方は、イージーピール性シール部であり、前記粘着部材(71)は、その両面に複数の凹形状(13a)を備えており、前記凹形状(13a)は、前記粘着部材(71)の両面に均等に形成されており、前記表面部(31)側の面に開口する前記凹形状(13a)の各開口部の直径の平均値をDave とし、前記裏面部(32)側に開口する前記凹形状(13a)の各開口部の直径の平均値をDave としたときに、|Dave −Dave |/Dave ≦0.5の関係を満たす包装袋(10)である。
第2の発明は、第1の発明に記載の包装袋(10)において、前記イージーピール性シール部は、前記表面部(31)と前記裏面部(32)とが未接合の未シール部(31e)を有する、包装袋(10)である。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明に記載の包装袋(10)において、前記粘着部材(71)と前記表面部(31)との間、及び、前記粘着部材(71)と前記裏面部(32)との間の少なくとも一方には、開封予定線(31a)が設けられている側の粘着力が他方側の粘着力よりも弱くなるように前記粘着部材(71)の粘着力を調整する、又は、開封予定線(31a)が設けられている側に前記粘着部材(71)が貼り付かないようにする粘着力調整部を有する、包装袋(10)である。
第4の発明は、第1の発明から第3の発明までのいずれかに記載の包装袋(10)において、前記開封予定線(31a)の端部にノッチ(31b)が設けられている、包装袋(10)である。
第5の発明は、第1の発明から第4の発明までのいずれかに記載の包装袋(10)の前記収容部(4)内に内容物(N)が収容されており、前記シール予定部(3)がシールされている、包装体(1)である。
本発明によれば、簡単な構成で、信頼性の高い再封を行える包装袋、包装体を提供することができる。
内容物Nが収容された包装体1の実施形態を示す外観正面図である。 内容物Nが収容された包装体1の各部構成を説明する正面図である。 内容物Nが収容された包装体1を図1中の矢印A−Aの位置で切断した断面図である。 内容物が収容されていない包装袋10の各部構成を説明する正面図である。 内容物が収容されていない包装袋10を図4中の矢印B−Bの位置で切断した断面図である。 粘着部材71の使用時の形態を順次示す図である。 粘着部材71の製造装置を示す図である。 粘着部材71の製造方法を説明する図である。 実施例の粘着部材71を被着体側(剥離性基材シート73側)の方向からみて拡大した写真である。 実施例の粘着部材71のシート面に直交する方向の断面で拡大した図である。 実施例及び比較例の剥離力を示す図である。 サンプル1の観察結果を示す図である。 サンプル2の観察結果を示す図である。 サンプル3の観察結果を示す図である。 サンプル4の観察結果を示す図である。 包装体1を開封して内容物Nの一部を取り出す状態を示す正面図である。 包装体1を開封して内容物Nの一部を取り出す状態を示す断面図である。 開封後の包装体1から内容物Nの一部を取り出した後に包装体1を再封した状態を示す正面図である。 開封後の包装体1から内容物Nの一部を取り出した後に包装体1を再封した状態を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面等を参照して説明する。
(実施形態)
図1は、内容物Nが収容された包装体1の実施形態を示す外観正面図である。
図2は、内容物Nが収容された包装体1の各部構成を説明する正面図である。
図3は、内容物Nが収容された包装体1を図1中の矢印A−Aの位置で切断した断面図である。
図4は、内容物が収容されていない包装袋10の各部構成を説明する正面図である。
図5は、内容物が収容されていない包装袋10を図4中の矢印B−Bの位置で切断した断面図である。なお、以下に示す断面図は、図3及び図5と同様に包装袋の中央を上下方向に切断した断面を示すものとする。
なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張したり、省略したりして示している。
また、以下の説明では、具体的な数値、形状、材料等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
本明細書において、シート、フィルム等の言葉を使用しているが、これらは、一般的な使い方として、厚さの厚い順に、シート、フィルムの順で使用されており、本明細書中でもそれに倣って使用している。しかし、このような使い分けには、技術的な意味は無いので、これらの文言は、適宜置き換えることができるものとする。
なお、本明細書及び特許請求の範囲において規定する具体的な数値には、一般的な誤差範囲は含むものとして扱うべきものである。すなわち、±10%程度の差異は、実質的には違いがないものであって、本件の数値範囲をわずかに超えた範囲に数値が設定されているものは、実質的には、本件発明の範囲内のものと解釈すべきである。
図1から図3に示すように、本実施形態の包装体1は、収容部4に内容物Nが収容されている状態においては、外周がシールされ、粘着部材71と内容物Nが収容された収容部4とを有する袋本体2を備える包装体1である。一方、図4及び図5に示すように、本実施形態の包装袋10は、収容部4に内容物N(図1から図3参照)が収容されていない状態においては、粘着部材71とシール予定部3及び収容部4を有する袋本体2を備える包装袋10である。本実施形態において、包装袋10及び包装体1は、平パウチである例について説明する。
なお、内容物Nを収容しているか否かの区別のために、収容部4に内容物Nが収容されている状態においては「包装体1」といい、収容部4に内容物Nが収容されていない状態においては「包装袋10」という。
包装体1においては、袋本体2は、2枚の矩形で可撓性を有する平坦状のフィルムから構成される。具体的には、袋本体2は、対向する表面側フィルム(表面部)31と裏面側フィルム(裏面部)32とから構成される。なお、内容物Nが収容されていることから、表面側フィルム31と裏面側フィルム32が変形して若干膨らむ形態となる。
表面側フィルム31は、左右両端に亘って設けられた開封予定線31aを有している。開封予定線31aは、切断前には目視可能とは限らないので、各図中では、二点鎖線で示している。開封予定線31aは、開封を容易にし、かつ、予定した位置で表面側フィルム31が切断されるようにする。開封予定線31aは、例えば、レーザー光照射等によるハーフカット線として構成することができ、ハーフカット線を設ける場合、直線状のハーフカット線に限らず、ミシン目状等、断続的なハーフカット線で設けることもできる。このようなハーフカット線は、1本でもよいが、引き裂き方向がずれた場合を想定して、中心のハーフカット線の両側に各1本、又は、各2本等、複数本のハーフカット線を平行に設けてもよい。また、開封予定線としてミシン目等の印刷表示のみを行い、表面側フィルム31を、開封予定線の方向に直線カット性を有する積層構成としてもよい。なお、直線カット性を有するフィルムは、基材フィルムであってもよいし、シーラントであってもよいし、追加で設けられる中間層であってもよく、これらを組み合わせてもよい。
また、開封予定線31aの図1及び図2における左端部には、ノッチ31bが設けられている。ノッチ31bは、例えば、図視したようなV字形の切り欠きとすることができるが、切り込みのみのI字型(いわゆるIノッチ)であってもよく、その形状は、特に限定されず、切り取り方向に鋭角部分を有する形状であれば適宜変更可能である。
表面側フィルム31は、開封予定線31aを境界として、その上下の領域で開封時に切り離される。ここでは、開封予定線31aよりも下方の領域を下領域31cと呼び、開封予定線31aよりも上方の領域を上領域31dと呼び、説明を行う。
下領域31cの下端側は、その全域に亘って下部シール部53により裏面側フィルム32と接合されて封止されている。また、下領域31cの両端側は、その全域に亘って側部シール部51、52により裏面側フィルム32と接合されて封止されている。
これら下部シール部53と、側部シール部51、52とにより囲まれた領域が収容部4となり、内容物Nが収容される。
表面側フィルム31の上領域31dは、開封時に引きはがされて除去される領域である。上領域31dの上端側は、その全域に亘って上部シール部63により裏面側フィルム32と接合されて封止されている。また、上領域31dの図2における右端側は、その全域に亘って側部シール部62により裏面側フィルム32と接合されて封止されている。上領域31dの図2における左端側は、未シール部31eを除く領域において、側部シール部61により裏面側フィルム32と接合されて封止されている。
未シール部31eは、表面側フィルム31と裏面側フィルム32との接合が行われておらず、単に両者が重なっているだけの領域である。この未シール部31eを設けることにより、開封者が指で表面側フィルム31をつまみやすくなり、開封作業を容易に行うことができる。
一方、収容部4に内容物Nが収容されていない状態の包装袋10では、袋本体2の下部に、シール予定部3が設けられている(図4参照)。シール予定部3は、上述した下部シール部53がシール処理される前の状態であり、下方に開口しており、収容部4の下端側の側部シール部51、52が設けられていない範囲に形成されている。包装袋10は、このシール予定部3から内容物Nが収容部4内に挿入された後、下部シール部53がシール処理されることにより、内容物Nが収容された包装体1となる。
本実施形態では、側部シール部51、52と、下部シール部53と、側部シール部61、62と、上部シール部63とは、いずれも、開封者が手作業で容易に開封を行えるイージーピール性シール部として構成されている。すべてのシール部を同じ構成とする本実施形態の構成は、製造が容易で安価に製造が可能である。なお、図2及び図4では、理解を容易とするために上下のシール部に付したハッチングの種類を異ならせているが、本実施形態では、いずれも同等なイージーピール性シール部である。
イージーピール性シール部とする部位のシール強度は、JIS Z 0238に記載の試験法によるシール強さが、4.5N/15mm以上、15.0N/15mm以下であることが好ましい。
なお、側部シール部51、52と、下部シール部53とについては、シールの信頼性をより高めるために、イージーピール性シール部として構成された側部シール部61、62及び上部シール部63よりも接合力の強いシール(以下、強シール部)として構成してもよい。この場合、強シール部用のシール層を表面側フィルム31及び裏面側フィルム32の全面に形成し、その上に必要な領域についてのみ、イージーピールシーラント層を構成してもよい。また、強シール部用のシール層を表面側フィルム31及び裏面側フィルム32の全面に形成し、ヒートシールの温度や圧力を調整してシール強度を弱めてイージーピール性シール部を形成してもよい。
袋本体2を構成する表面側フィルム31及び裏面側フィルム32としては、例えば、少なくとも、基材層とシーラント層とを備える積層フィルムを用いることができる。基材層を構成する材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリプロピレン等のプラスチックや、紙等を用いることができる。基材層は、複数設けられていてもよい。また、シーラント層を構成する材料としては、ポリエチレンやポリプロピレン等を用いることができる。積層フィルムには、印刷層やバリア層が形成されていてもよい。バリア層としては、例えば、アルミニウム箔等の金属箔や、アルミニウム等の無機物や酸化珪素や酸化アルミニウム等の無機酸化物等が挙げられる。
表面側フィルム31及び裏面側フィルム32の層構成としては、より具体的には、例えば、以下の構成を例示できる。なお、「/」は、層を列記する場合に、層と層との境界を示す表記として用いている。層については、外側から内側に向かって記載する。また、材料名の後の数値は、層厚(μm)を示すものとする。
層構成例1:PET12/インキ/接着剤/イージーピールシーラント50
層構成例2:PET12/インキ/接着剤/2軸延伸ポリアミド15/接着剤/イージーピールシーラント50
層構成例3:2軸延伸ポリアミド15/インキ/接着剤/アルミ蒸着PET12/接着剤/イージーピールシーラント50
層構成例4:PET12/インキ/接着剤/透明蒸着PET12/接着剤/イージーピールシーラント30
上記層構成例の表記中の各材料について、以下に補足する。
「PET」は、ポリエチレンテレフタラートを示している。
「インキ」は、各種印刷に用いられるインキを適宜用いることができる。
「接着剤」は、例えば、ドライラミネーション用の接着剤、ポリオレフィン系樹脂等による熱接着性樹脂等、袋本体2の製造方法に合わせて適宜用いることができる。
「イージーピールシーラント」は、例えば、東レフィルム加工株式会社製:9501Aを用いることができるが、他のイージーピールシーラントを用いてもよい。
表面側フィルム31の上領域31dと裏面側フィルム32とに挟まれる位置には、粘着部材71が設けられている。粘着部材71は、側部シール部61、62及び上部シール部63からわずかに間隔を空けて正面視で長方形に構成されている。本実施形態では、粘着部材71は、後述するように両側に剥離性基材シートを有する両面テープ形態で別途用意され、これを表面側フィルム31の上領域31dと裏面側フィルム32とに挟まれる位置に配置している。
また、本実施形態の粘着部材71は、後述するようにその両面の粘着力が略等しく構成されているが、包装体1の開封時には、裏面側フィルム32に貼りついて残る必要がある。そのため、粘着部材71は、表面側フィルム31に対する粘着力が、裏面側フィルム32に対する粘着力よりも弱くなるように粘着部材71の粘着力を調整する、又は、開封予定線が設けられている側、すなわち表面側フィルム31側に前記粘着部材が貼り付かないようにする粘着力調整部を有する。粘着力調整部の具体的な構成としては、例えば、以下のような構成を例示できる。
粘着力調整部の形態1:コロナ処理を裏面側フィルム32に処理することにより、粘着部材71と裏面側フィルム32との間の粘着力を強める。
粘着力調整部の形態2:エンボス加工を表面側フィルム31に行うことにより、粘着部材71と表面側フィルム31との粘着力を弱める。
粘着力調整部の形態3:剥離ニスを表面側フィルム31に塗布することにより、粘着部材71と表面側フィルム31との粘着力を弱める。
粘着力調整部の形態4:剥離性基材シート72(図6等参照)を粘着部材71と表面側フィルム31との間に残したままとして、剥離性基材シート72を除去するまでは粘着部材71と表面側フィルム31とが貼り付かないようにする。
上記の形態1から形態4のいずれの形態を用いるかは、包装体1(包装袋10)の利用形態や内容物Nの形態等に応じて適宜選択することができる。
粘着部材71は、被着体に対する粘着性を有する層である。粘着部材71は、その両面に開口した複数の凹形状71aを備えている。また、粘着部材71は、弾性を備えており、複数の凹形状71aがそれぞれ微細な吸盤として作用することから、様々な被着体に対して粘着力(吸着力)を発揮することができる(図6(c)参照)。
粘着部材71は、例えば、特開2017−36404号公報に開示されている液状の樹脂組成物(アクリルエマルジョン)を用いて後述する製造方法により形成される。粘着部材71の層厚tは、1μm以上、500μm以下であることが望ましい。上記層厚範囲の下限値を下回ると、凹形状の形成が困難になったり、凹形状の大きさが小さくなりすぎて、粘着(吸着)特性が低下したりする。また、上記層厚範囲の上限値を越えると、粘着部材の柔軟性が低下して、作業性が悪くなる。
さらに、粘着部材71の両面に凹形状71aを均等に設けるためには、粘着部材71の層厚tは、20μm≦t≦40μmの範囲とすることが望ましい。この点については、後述する。
粘着部材71の凹形状71aの大きさや密度は、後述する製造工程における各種条件を変更することにより、調整可能である。例えば、粘着部材71は、凹形状71aが含まれる程度を表す指標として、粘着部材71の密度を用いることができる。この粘着部材71の密度としては、特に限定されないが、例えば、0.1g/cm以上、0.6g/cm以下とすることができる。また、凹形状71aの大きさは、特に限定されないが、例えば、1μm以上、300μm以下とすることができる。
粘着部材71は、包装袋10及び包装体1に取り付けられる前は、その両面に剥離性基材シート72、73によって挟まれた形態の両面テープ70として用意される。剥離性基材シート72、73は、粘着部材71を使用するまでの間の取扱性を考慮して設けられるものであり、粘着部材71の使用時、すなわち表面側フィルム31の上領域31d及び裏面側フィルム32に粘着部材71を貼り合せる際に剥離される。剥離性基材シート72、73としては、従来公知の離型フィルム、セパレート紙、セパレートフィルム、セパ紙、剥離フィルム、剥離紙等の各種形態のものを適宜使用できる。例えば、上質紙、コート紙、含浸紙、プラスチックフィルム等の片面又は両面に離型層を形成したものを用いてもよい。離型層としては、離型性を有する材料であれば、特に限定されないが、例えば、シリコーン樹脂、有機樹脂変性シリコーン樹脂、フッ素樹脂、アミノアルキド樹脂、メラミン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル樹脂等を挙げることができる。これらの樹脂は、エマルジョン型、溶剤型又は無溶剤型のいずれもが使用できる。離型層を備えた離型フィルムを用いる場合には、例えば、シリコーン離型タイプのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム、未処理PETフィルム、PPフィルム、シリコーン離型タイプの紙等を用いることができる。
剥離性基材シート72、73の厚さは、例えば、10μm以上、100μm以下とすることが望ましく、20μm以上、60μm以下とすることがさらに望ましい。上記層厚範囲の下限値を下回ると、コシがなく、剥離しづらくなる。また、上記層厚範囲の上限値を越えると、コシが強すぎて貼り付け時の作業性が低下するからである。
また、剥離性基材シート72、73としては、市販のものを使用してもよく、例えば、片面にシリコーン系剥離剤による易剥離処理が施されている厚さ38μmのポリエステルフィルム(三井化学東セロ株式会社製、商品名:SP−PET−01)等が挙げられる。
図6は、粘着部材71の使用時の形態を順次示す図である。なお、図6では、粘着部材71を裏面側フィルム32に貼り付ける場合を示している。
上述した粘着部材71は、図6(a)に示すように、剥離性基材シート72、73を備えている。粘着部材71を裏面側フィルム32に貼り付けるときには、剥離性基材シート73を剥離する(図6(b))。そして、露出した粘着部材71を裏面側フィルム32に貼り付けて、その表面に適度な圧力を加えることにより、粘着部材の露出面に多数存在する凹形状71aが弾性変形することにより従来のマイクロ吸盤と同様な作用によって裏面側フィルム32に対して吸着(粘着)することとなる(図6(c))。
すなわち、凹形状71aの周囲の弾性変形によって、凹形状71aには、変形状態から元の形状に戻ろうとする力が働く。この力により、凹形状71a内の密閉空間が負圧となって、裏面側フィルム32への吸着作用が生じる。なお、凹形状71a単体での吸着力は、弱いものであるが、多数の凹形状71aが形成されているので、全体としては必要な吸着力を確保できる。また、粘着部材71の作製時に、凹形状71aが含まれる量を、例えば、密度をパラメータとして調整すれば、粘着部材71の粘着力(吸着力)を調整可能である。
次に、粘着部材71の製造方法について説明する。
図7は、粘着部材71の製造装置を示す図である。
図8は、粘着部材71の製造方法を説明する図である。
粘着部材71の製造を行うためには、先ず、粘着部材71を形成するための特開2017−36404号公報に開示されているアクリルエマルジョンの組成物を攪拌機に入れ、この組成物中に窒素ガスを混合しながら攪拌を行い、組成物中に気泡を含め、気泡含有組成物710を作製する(図中のP1:泡立て工程)。
次に、剥離性基材シート72上に気泡含有組成物710を塗工する(図中のP2:塗工工程)。塗工工程では、例えば、コンマコータを用いることができるが、その他の公知の塗工手法を用いてもよい。
剥離性基材シート72上に気泡含有組成物710を塗工したら、気泡含有組成物710を加熱しながら乾燥させて粘着部材71を形成する(図中のP3:乾燥工程)。乾燥工程では、例えば、温度を60℃〜140℃程度とした乾燥炉を用いることができる。乾燥時間としては、例えば、30秒〜10分程度を例示することができる。また、乾燥工程では、気泡含有組成物710に対して送風を行いながら乾燥を促進してもよい。乾燥工程を行うことにより、気泡含有組成物710の両面に凹形状71aが形成されて、粘着部材71が形成される。この凹形状71aは、気泡含有組成物710中に含まれていた気泡が破泡して気泡の形状の一部が残ることにより形成される。ここで、気泡含有組成物710の硬化が不十分な状態で気泡が破泡すると凹形状71aが残りにくくなる。一方、気泡が破泡する前に気泡含有組成物710が硬化してしまうと、凹形状71aが形成されないおそれがある。よって、ある程度、気泡含有組成物710の硬化が進んだ状態で破泡が行われる条件で乾燥工程が行われることが望ましい。したがって、乾燥工程における温度や送風量が、凹形状71aの状態に大きく影響を与える。
乾燥工程により粘着部材71を形成した後、別途用意した剥離性基材シート73を粘着部材71と接合させる(図中のP4:ラミネート工程)。このラミネート工程では、粘着部材71の凹形状71aによる吸着力(粘着力)によってラミネートを行うので、加熱が不要であり、また、僅かな加圧力だけで接合が可能である。
上記ラミネート工程が完了すれば、粘着部材71を備える両面テープ70が完成する。なお、両面テープ70は、その後、ロール状に巻き取ってもよいし、必要なサイズに裁断されてもよい。
次に、本実施形態の粘着部材71を実際に作製した例を示し、比較例と比較した結果を説明する。
実施例の粘着部材71では、剥離性基材シート72に離型性を備えた2軸延伸PETフィルム上に、200μmのクリアランスを有するコンマコータを用いて泡立て工程済みの気泡含有組成物710を塗布した。これを100℃の乾燥路内で1分間乾燥を行って粘着部材71を形成し、剥離性基材シートをラミネートして粘着部材71を得た。なお、この場合の粘着部材71の密度は、0.39g/cmであり、厚さ50μmであった。
図9は、実施例の粘着部材71を被着体側(剥離性基材シート73側)の方向からみて拡大した写真である。
図10は、実施例の粘着部材71のシート面に直交する方向の断面で拡大した図である。
図9及び図10に示すように、粘着部材71には、多数の凹形状71aが形成されていることが確認できる。
比較例1として、泡立て工程を行わない他は、上記実施例と同様にして作製した粘着部材を作製した。作製後の粘着部材の密度は、0.87g/cmであり、厚さ100μmであった。
比較例2として、アクリル樹脂である綜研化学社製:SK2094を用いて粘着部材を作製した(アクリル粘着Aタイプとする)。
比較例3として、アクリル樹脂である綜研化学社製:SK1502Cを用いて粘着部材を作製した(アクリル粘着Bタイプとする)。
以上の4種類の粘着部材を用意し、剥離力について比較した。
図11は、実施例及び比較例の剥離力を示す図である。
図11中の剥離力は、引っ張り試験機を用いて、引っ張り速度300mm/minで180°剥離を行って、そのときの剥離力を測定した結果である。また、剥離力の測定は、貼り付け直後(0時間)と、貼り付け後1000時間経過とについて行った。
実施例では、貼り付け直後及び1000時間経過後の双方において、比較的小さな剥離力で剥離できることがわかる。この程度の剥離力であれば、自然に剥がれてしまうことはなく、かつ、剥がそうとして力を加えれば簡単に剥がすことが可能である。しかも、凹形状71aによる吸着であることから、剥離後に被着体表面に粘着部材71の残留が無く、また、粘着部材71自体の粘着力(剥離力)も実質上の変化は無く、再貼り付け可能であった。
比較例1は、小片であれば比較的小さな剥離力で剥離できるが、大サイズの場合は剥離にある程度の力が必要であった。また、剥離後には被着体表面に粘着部材の残留が見られ、完全な再貼り付けは不可能であった。
比較例2は、大サイズの場合は剥離にある程度の力が必要であり、貼り付け直後であれば、剥がすことは可能であるが、1000時間経過後では、剥離力が大幅に上昇してしまっており、手作業では剥離が困難であったり、無理に剥がすと粘着部材が破損したりするおそれがある状態になっていた。
比較例3は、貼り付け直後から剥離力が大きすぎて、手作業では剥離が困難であったり、無理に剥がすと粘着部材が破損したりするおそれがある状態になっていた。
また、比較例2及び比較例3のいずれも、剥離後は、被着体に粘着材が一部残ってしまったり、粘着力の低下があったりして、再貼り付けには適していなかった。
(粘着部材71の凹形状71aについて検証実験)
上述したように、本発明において、粘着部材71の凹形状71aが、粘着力に大きな影響を与える。凹形状71aが粘着部材71の両面に均等に設けられていないと、粘着部材の一方の面が他方の面に比べて粘着力(吸着力)が低下、又は、増加してしまうおそれがある。また、凹形状71aが粘着部材71の両面に均等に設けられることにより、粘着部材71の物理的性質も均質になり、表面側フィルム31と裏面側フィルム32との両者に対する十分な粘着力及び表面側フィルム31又は裏面側フィルム32(被着体)との再剥離性の発現の上でも好ましい。
凹形状71aを粘着部材71の両面に均等に設けるためには、粘着部材71の塗布量(層厚t)の管理が重要である。この点、特開2017−36404号公報においては、何ら考慮されておらず、単にマイクロ吸盤が形成されていればよいとされている。特開2017−36404号公報では、WET膜厚800μmとして形成した実施例1の断面写真である図2(特開2017−36404号公報の図2)において、マイクロ吸盤を有する面として示されている部分には、微細な吸盤構造が形成されているものの、ガラス基板から剥離した面として示されている部分には、先の微細な吸盤構造とは比べものにならない程巨大な気泡と思われる構成が確認できる。すなわち、特開2017−36404号公報の構成では、粘着部材の一方の面にはマイクロ吸盤(本実施形態における凹形状71aに相当)が形成されているが、他方の面には、マイクロ吸盤(凹形状71a)が略形成されていない。
この点を本件出願人においても、検証実験を行なった。
検証実験として、4種類の粘着部材のサンプルを作製し、その両面の凹形状71aをSEMで観察した。サンプルは、以下の4種類である。
サンプル1:粘着部材の層厚t=25μm
サンプル2:粘着部材の層厚t=30μm
サンプル3:粘着部材の層厚t=35μm
サンプル4:粘着部材の層厚t≒2000μm
なお、上記サンプルの層厚は、乾燥後の層厚である。また、サンプル1〜3については、コーターを用いてガラス面に発泡処理後の気泡含有組成物を塗工し、100度の乾燥炉を用いて乾燥処理を行なった。サンプル4については、ガラス面への滴下塗布とし、常温下の自然乾燥とした。なお、サンプル4について乾燥条件を変えたのは、特開2017−36404号公報における常温乾燥で十分であるとの記載についても検証するためである。また、いずれのサンプルも、発泡処理後の粘着部材の密度は、0.4g/cmとした。
図12は、サンプル1の観察結果を示す図である。
図13は、サンプル2の観察結果を示す図である。
図14は、サンプル3の観察結果を示す図である。
図15は、サンプル4の観察結果を示す図である。
図12から図14のように、粘着部材の層厚tを管理したサンプル1からサンプル3については、微細な凹形状71aが両面に均等に形成されていることが確認できた。
これに対して、図15に示す膜厚が厚いサンプル4では、乾燥面とガラス側面とで凹形状71aの大きさに極端な差異が認められ、特開2017−36404号公報の図2と同様な結果が得られた。
よって、粘着部材71の両面に凹形状71aを均等に設けるためには、粘着部材71の層厚tは、20μm≦t≦40μmの範囲とすることが望ましいと判断できる。
ここで、この凹形状71aが粘着部材71の両面に均等に設けられている状態について、より詳しくは、以下に示すような関係を満たすことが望ましい。
表面側フィルム31側の面に開口する凹形状71aの各開口部の直径の平均値をDave とし、裏面側フィルム32側に開口する凹形状71aの各開口部の直径の平均値をDave としたときに、
|Dave −Dave |/Dave ≦0.5
の関係を満たすことが望ましい。
また、
|Dave −Dave |/Dave ≦0.25
の関係を満たすことがさらに望ましい。
これらの関係を満たすことにより、粘着部材71の両面における粘着力の差異を少なくすることができ、また、表面側フィルム31と裏面側フィルム32との両者に対する十分な粘着力及び表面側フィルム31又は裏面側フィルム32(被着体)との再剥離性を良好に発現させることができる。
なお、各開口部の直径の平均値とは、全ての開口部の平均を求めることは現実的には不可能であるので、ここでは、1500μm×1100μmの観察範囲内において、直径が大きい開口部から順に3個の開口部について直径の計測を行ない、その平均値とした。
ここで、図12から図15のサンプルについて、開口部の計測を行ない、|Dave −Dave |/Dave を求めたところ、サンプル1:0.04、サンプル2:0.06、サンプル3:0.12、サンプル4:0.69であった。
上述したように、粘着部材71については、凹形状71aの形成条件によって粘着性の調整が可能である。そして、粘着部材71の凹形状71aの形成状態を変えることによって、粘着作用の発現の仕方として、以下に示す2種類(Type A、Type Bと分類する)の粘着部材71を作製することができる。
Type A:粘着力が吸盤作用によって発現し、かつ、粘着剤自体の粘着性も粘着力に寄与する粘着部材。このType Aの粘着部材では、粘着剤自体の粘着性によって、若干の「べたつき」触感が生じる。
Type B:粘着力が吸盤作用によって発現するが、粘着剤自体の粘着性は粘着力に寄与しない、又は、粘着剤自体の粘着性が発現しない粘着部材。このType Bの粘着部材では、粘着剤自体の粘着性が粘着力として作用しないことから、「べたつき」触感は生じない。
上記「べたつき」の評価に有効な粘着性試験である傾斜式ボールタック試験(JIS Z 0237)を上記2種類の粘着部材について行った。傾斜式ボールタック試験の概要は、以下の通りである。
まず、得られた粘着部材を幅25mm、長さ100mmに裁断した試験体を準備した。次に、ボールタック試験機(テスター産業株式会社製)に、粘着面が表面になるように試験体をセットした(粘着面の傾斜角が30°)。さらに、23℃雰囲気下で、ボールタック試験機にセットされた試験体の粘着表面の測定面領域を通過するように鋼球を転がす(測定面の長さは、100mm)。このとき、鋼球は、直径が1/32インチから1インチまでの大きさのものを用いた。そして、これらの鋼球を転がした際に測定面の領域内で停止するような鋼球のうち、最大径のボールナンバーの値を特定した。ボールナンバーは、鋼球の直径を32倍することで求められる。下記のボールタック試験の各数値は、ボールナンバーの値を示す。
本実施形態の粘着部材71についての傾斜式ボールタック試験の結果を以下に示す。
Type A:9(ボールNo.9)
Type B:粘着剤自体の粘着性がないため、ボールNo.1以上のボールは全て転がり落ちる。つまりボールタックの評価は1未満である。
粘着部材としての利用形態には様々な形態があることから、Type AとType Bに単純に優劣をつけることはできず、利用形態に応じて適宜選択するとよい。なお、Type Aについては、再剥離、再貼り付けの利便性を考慮すると、ボールタック試験結果として、5〜10が好ましく、6〜9がより好ましく、7〜8がさらに好ましい。
本実施形態では、「べたつき」触感の有無は使用上問題にならないことから、Type A及びType Bのいずれの粘着部材であっても利用することができる。
以上のような構成の粘着部材71を用いることにより、本実施形態の包装体1(包装袋10)では、開封後の再封を行える構成を実現している。以下、この開封から再封について説明する。
図16は、包装体1を開封して内容物Nの一部を取り出す状態を示す正面図である。
図17は、包装体1を開封して内容物Nの一部を取り出す状態を示す断面図である。
開封時には、ノッチ31b及び未シール部31eが設けられていることから、表面側フィルム31の切断を容易に開始でき、また、開封予定線31aが設けられていることから、切断位置がずれてしまうことを防止でき、正確に開封予定線31aにおいて切断が可能である。開封予定線31aにおいて表面側フィルム31が切断されると、上領域31dが包装体1から切り取られて、内容物Nの取り出しが可能となる。図16及び図17では、内容物Nの一部が取り出され、残る内容物Nは、収容部4に収容されたままとなっている。また、上領域31dが包装体1から切り取られると、粘着部材71が裏面側フィルム32の内面に貼り付いた状態で残り、その粘着面が露出した状態となる。なお、粘着力調整部の形態4、すなわち、剥離性基材シート72を粘着部材71と表面側フィルム31との間に残したままとする形態を採用している場合には、上領域31dが包装体1から切り取られた後に、剥離性基材シート72を粘着部材71から剥がして粘着部材71を露出させる。
図18は、開封後の包装体1から内容物Nの一部を取り出した後に包装体1を再封した状態を示す正面図である。
図19は、開封後の包装体1から内容物Nの一部を取り出した後に包装体1を再封した状態を示す断面図である。
図18及び19に示すように、包装体1を粘着部材71の下端よりも下側で折り返して、粘着部材71の露出面を表面側フィルム31の表面に貼り付けることにより、開封後の包装体1を再封することができる。また、再封後の粘着部材71は、簡単に再剥離が可能であり、かつ、再封も可能であり、何度も内容物Nの取り出しと再封を行うことができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、包装体1及び包装袋10は、開封後の再封を何度でも行うことができる。また、粘着部材71は、多数回の粘着接合と剥離とを繰り返しても、その粘着強度の劣化が非常に少ないため、再封時の信頼性を高めることができる。さらに、粘着部材71を設ける簡単な構成で上記効果を得ることができ、粘着部材71を包装体1及び包装袋10に取り付けることも粘着部材71の粘着性を利用して容易に行うことができる。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
(1)実施形態において、袋本体は、平パウチの例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、底部にガセット部を有するパウチであってもよいし、その具体的な構成は、適宜変更可能である。
(2)実施形態において、内容物Nとして略直方体形状の物体を2つ収容している形態を示しているが、内容物Nは、液状や粉状の物体であってもよく、その形態はどのようなものであってもよい。
(3)実施形態において、表面側フィルム31に開封予定線31aを設け、表面側フィルム31を切断する例を挙げて説明した。これに限らず、裏面側フィルム32を切断するように構成してもよい。
なお、各実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した各実施形態によって限定されることはない。
1 包装体
2 袋本体
3 シール予定部
4 収容部
10 包装袋
31 表面側フィルム
31a 開封予定線
31b ノッチ
31c 下領域
31d 上領域
31e 未シール部
32 裏面側フィルム
51、52 側部シール部
53 下部シール部
61、62 側部シール部
63 上部シール部
70 両面テープ
71 粘着部材
71a 凹形状
72、73 剥離性基材シート
710 気泡含有組成物

Claims (5)

  1. 少なくとも表面部及び裏面部を有し、内容物を収容可能な収容部を有する袋本体を備える包装袋であって、
    前記表面部と前記裏面部とを接合したシール部と、
    前記収容部と外部とが連通するシール予定部と、
    前記収容部の上方にあって、前記表面部又は前記裏面部に設けられた開封予定線と、
    前記開封予定線よりも上方にあって、前記表面部と前記裏面部との間に設けられた粘着部材と、
    を備え、
    前記シール部の少なくとも前記開封予定線よりも上方は、イージーピール性シール部であり、
    前記粘着部材は、その両面に複数の凹形状を備えており、
    前記凹形状は、前記粘着部材の両面に均等に形成されており、
    前記表面部側の面に開口する前記凹形状の各開口部の直径の平均値をDave とし、前記裏面部側に開口する前記凹形状の各開口部の直径の平均値をDave としたときに、
    |Dave −Dave |/Dave ≦0.5
    の関係を満たす包装袋。
  2. 請求項1に記載の包装袋において、
    前記イージーピール性シール部は、前記表面部と前記裏面部とが未接合の未シール部を有する、包装袋。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の包装袋において、
    前記粘着部材と前記表面部との間、及び、前記粘着部材と前記裏面部との間の少なくとも一方には、開封予定線が設けられている側の粘着力が他方側の粘着力よりも弱くなるように前記粘着部材の粘着力を調整する、又は、開封予定線が設けられている側に前記粘着部材が貼り付かないようにする粘着力調整部を有する、包装袋。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれかに記載の包装袋において、
    前記開封予定線の端部にノッチが設けられている、包装袋。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の包装袋の前記収容部内に内容物が収容されており、前記シール予定部がシールされている、包装体。
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