JP2021020656A - エンジンのカバー構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両における防音性能と熱害の抑制を両立する。【解決手段】カバー構造100は、車両に搭載されるエンジン50の上部を覆うカバー10と、カバー10より内側の内部空間401と外側の外部空間402とを連通し、空気が流通する流路22,23と、を備え、流路22,23は、少なくとも1以上の箇所で折り返されたラビリンス構造を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、エンジンのカバー構造に関する。
従来、車両から車外に放出される音の低減等の目的で、車両に搭載されるエンジンの上部を覆うカバーが利用されている。一方、エンジンの上部をカバーで覆うことによって、当該カバーより内側(つまり、エンジン側)の内部空間に熱がこもり易くなってしまう。そこで、例えば、特許文献1に開示されているように、カバーに通気用の開口を設けることが行われている。
特開2002−264666号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている技術等の従来の技術のように、カバーに通気用の開口を設けることによって、熱害を抑制することができるものの、一方で、音の放出を低減する効果が低下(つまり、防音性能が低下)してしまう。
そこで、本発明は、このような課題に鑑み、車両における防音性能と熱害の抑制を両立することが可能なエンジンのカバー構造を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明のエンジンのカバー構造は、車両に搭載されるエンジンの上部を覆うカバーと、カバーより内側の内部空間と外側の外部空間とを連通し、空気が流通する流路と、を備え、流路は、少なくとも1以上の箇所で折り返されたラビリンス構造を有する。
流路には、消音部が設けられていてもよい。
流路の少なくとも一部は、カバーによって画成され、カバーは、吸音材により形成されていてもよい。
流路を開閉する開閉機構と、開閉機構の動作を制御する制御装置と、をさらに備えてもよい。
制御装置は、内部空間の温度に関連するパラメータに基づいて、開閉機構の動作を制御してもよい。
開閉機構は、流路の流路面積を調整可能な弁を有し、制御装置は、流路の開閉の際に、弁の開度を徐々に変化させてもよい。
流路における内部空間側の開口は、内部空間に配置される冷却対象と対応する位置に配置されていてもよい。
本発明によれば、車両における防音性能と熱害の抑制を両立することが可能となる。
本発明の実施形態に係る車両におけるエンジンの設置位置を示す模式図である。 本発明の実施形態に係るカバー構造を模式的に示す上面断面図である。 本発明の実施形態に係るカバー構造を模式的に示す正面断面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
<カバー構造の構成>
図1〜図3を参照して、本発明の実施形態に係るカバー構造100の構成について説明する。
カバー構造100は、車両1に搭載されるエンジン50から車外に放出される音を低減するために設けられる。なお、図1〜図3は、車両1の進行方向を前方向とし、進行方向に対して逆方向を後方向とし、進行方向を向いた状態における左側および右側をそれぞれ左方向および右方向として、示されている。
図1は、車両1におけるエンジン50の設置位置を示す模式図である。
車両1は、図1に示されるように、エンジン50と、カバー10とを備える。
エンジン50は、ガソリン等を燃料として動力を生成する内燃機関である。エンジン50から出力される動力は、例えば、車両1の駆動輪の駆動に用いられる。エンジン50は、エンジンルーム3内に配置されている。エンジンルーム3は、車両1内の空間のうち車室2よりも前側の空間である。車室2およびエンジンルーム3は、トーボード等の構造部材によって区画されている。
カバー10は、エンジン50の上部を覆う。本実施形態では、カバー10を備えるカバー構造100によって、車両1における防音性能と熱害の抑制との両立が実現される。
以下、図2および図3を参照して、本実施形態に係るカバー構造100の構成の詳細について説明する。
図2は、カバー構造100を模式的に示す上面断面図である。具体的には、図2は、図1におけるA−A断面における断面図に相当する。図3は、カバー構造100を模式的に示す正面断面図である。具体的には、図3は、図2におけるB−B断面における断面図に相当する。
カバー構造100は、図2および図3に示されるように、カバー10と、カバー10より内側(つまり、エンジン50側)の内部空間401と外側(つまり、エンジン50側と逆側)の外部空間402とを連通し空気が流通する流路22,23とを備える。また、流路22,23は、少なくとも1以上の箇所で折り返されたラビリンス構造を有する。
なお、図2および図3では、流路22,23がドットハッチングによって示されている。また、図2および図3では、カバー10より内側の内部空間401から外側の外部空間402への流路22,23を介した空気の流れが矢印によって示されている。
エンジン50の下部は、車両1の構造部材としての右サイドフレーム201と、左サイドフレーム202と、アンダーフロア203とによって覆われている。このようなエンジン50の上部がカバー10によって覆われている。
カバー10は、下面が開口した略中空直方体形状を有する。具体的には、カバー10は、上面部11と、右面部12と、左面部13と、後面部14と、前面部15とを有する。カバー10は、例えば、樹脂または金属材料によって形成されている。
上面部11、右面部12、左面部13、後面部14および前面部15は、略平板形状を有し、それぞれカバー10の上面、右面、左面、後面および前面を形成する。
ここで、カバー構造100では、右面部12および右サイドフレーム201によって流路22が形成されており、左面部13および左サイドフレーム202によって流路23が形成されている。流路22,23は、カバー10より内側の内部空間401と外側の外部空間402とを連通し、当該流路22,23内を空気が流通する。
具体的には、右面部12は、外側壁部12aと、内側壁部12bと、底部12cとを含む。
外側壁部12aおよび内側壁部12bは、上面部11の右端部から下方に延び、互いに間隔を空けて配置されている。外側壁部12aは、内側壁部12bよりも右側に位置しており、右サイドフレーム201と対向している。外側壁部12aおよび右サイドフレーム201は、互いに間隔を空けて配置されている。詳細には、外側壁部12aおよび内側壁部12bは、左右方向に対して略直交しており、互いに略平行である。
底部12cは、内側壁部12bの下端部から右方向に延びている。具体的には、底部12cは、内側壁部12bの下端部から、外側壁部12aの下端部より下方を通って、右サイドフレーム201まで延びている。なお、底部12cの先端部は、右サイドフレーム201と接していてもよく、接していなくてもよい。
流路22は、外側壁部12a、内側壁部12b、底部12cおよび右サイドフレーム201により画成される空間に相当する。具体的には、流路22は、主に、外側壁部12aと内側壁部12bとの間の空間と、外側壁部12aと右サイドフレーム201との間の空間とを含む。内側壁部12bの上端部には、内側壁部12bより左側の空間と右側の空間とを連通する開口22aが設けられている。ゆえに、カバー10より内側の内部空間401と外側の外部空間402とが流路22により連通される。
内部空間401に熱がこもっている際に、内部空間401と外部空間402との間に生じる温度差によって、図2および図3において矢印により示されるように、内部空間401の空気は、内部空間401から流路22における内部空間401側の開口22aを介して流路22に流入する。そして、流路22に流入した空気は、流路22を通った後、流路22における外部空間402側の開口22bから排出される。ここで、流路22は、右面部12の底部12cの近傍において、折り返されている。つまり、流路22を流通する空気の流れ方向は、空気が底部12cの近傍を通過する前後で反転する。ゆえに、流路22を流通する空気は、外側壁部12aと内側壁部12bとの間の空間内を下降し、底部12cの近傍を通過した後、外側壁部12aと右サイドフレーム201との間の空間内を上昇する。
流路22における前後方向の両側には、吸音部材30,30が設けられている。吸音部材30,30は、流路22に設けられる消音部の一例(つまり、本発明に係る消音部の一例)に相当する。なお、消音部は、音を減衰させるものである。消音部の一例としての吸音部材30,30は、吸音材(例えば、グラスウール等)により形成されている部材であり、音を吸収しやすい。なお、吸音部材30,30の形状、材質および体積等は、例えば、流路22,23を通って外部空間402に漏れる音の周波数が所望の値になるように適宜設定される。
また、左面部13は、外側壁部13aと、内側壁部13bと、底部13cとを含む。
外側壁部13aおよび内側壁部13bは、上面部11の左端部から下方に延び、互いに間隔を空けて配置されている。外側壁部13aは、内側壁部13bよりも左側に位置しており、左サイドフレーム202と対向している。外側壁部13aおよび左サイドフレーム202は、互いに間隔を空けて配置されている。詳細には、外側壁部13aおよび内側壁部13bは、左右方向に対して略直交しており、互いに略平行である。
底部13cは、内側壁部13bの下端部から左方向に延びている。具体的には、底部13cは、内側壁部13bの下端部から、外側壁部13aの下端部より下方を通って、左サイドフレーム202まで延びている。なお、底部13cの先端部は、左サイドフレーム202と接していてもよく、接していなくてもよい。
流路23は、外側壁部13a、内側壁部13b、底部13cおよび左サイドフレーム202により画成される空間に相当する。具体的には、流路23は、主に、外側壁部13aと内側壁部13bとの間の空間と、外側壁部13aと左サイドフレーム202との間の空間とを含む。内側壁部13bの上端部には、内側壁部13bより右側の空間と左側の空間とを連通する開口23aが設けられている。ゆえに、カバー10より内側の内部空間401と外側の外部空間402とが流路23により連通される。
内部空間401に熱がこもっている際に、内部空間401と外部空間402との間に生じる温度差によって、図2および図3において矢印により示されるように、内部空間401の空気は、内部空間401から流路23における内部空間401側の開口23aを介して流路23に流入する。そして、流路23に流入した空気は、流路23を通った後、流路23における外部空間402側の開口23bから排出される。ここで、流路23は、左面部13の底部13cの近傍において、折り返されている。つまり、流路23を流通する空気の流れ方向は、空気が底部13cの近傍を通過する前後で反転する。ゆえに、流路23を流通する空気は、外側壁部13aと内側壁部13bとの間の空間内を下降し、底部13cの近傍を通過した後、外側壁部13aと左サイドフレーム202との間の空間内を上昇する。
流路23における前後方向の両側には、吸音部材30,30が設けられている。
上記のように、カバー構造100は、カバー10より内側の内部空間401と外側の外部空間402とを連通し、空気が流通する流路22,23を備える。それにより、内部空間401の空気を外部空間402に適切に排出することができる。また、流路22,23は、少なくとも1以上の箇所で折り返されたラビリンス構造を有する。それにより、エンジンルーム3内の限られたスペースを有効利用しつつ、流路22,23の流路長(つまり、空気の流れ方向に沿った長さ)を長くすることができる。ゆえに、内部空間401から外部空間402に排出される空気を流路22,23内に長く滞留させることができるので、外部空間402に漏れる音を減衰させることができる。よって、車両1における防音性能と熱害の抑制を両立することができる。
上述したように、流路22,23の少なくとも一部は、カバー10によって画成されている。このような場合において、車両1から車外に放出される音をより効果的に低減する観点では、カバー10は、吸音材により形成されていることが好ましい。
また、内部空間401に配置される冷却対象42,43を効果的に冷却する観点では、流路22,23における内部空間401側の開口22a,23aは、冷却対象42,43と対応する位置に配置されていることが好ましい。例えば、図2および図3に示されるように、流路22における内部空間401側の開口22aの上下方向の位置および前後方向の位置は、冷却対象42の上下方向の位置および前後方向の位置とそれぞれ略一致していることが好ましい。また、例えば、図2および図3に示されるように、流路23における内部空間401側の開口23aの上下方向の位置および前後方向の位置は、冷却対象43の上下方向の位置および前後方向の位置とそれぞれ略一致していることが好ましい。
冷却対象42,43は、カバー10より内側の内部空間401において、冷却する必要性が特に高いものである。冷却対象42,43は、例えば、オルタネータまたはエンジン50の燃料供給に関する部品(例えば、燃料噴射弁)等である。なお、図2および図3に示される例では、2つの冷却対象42,43が示されているが、冷却対象の数は、2以外であってもよい。
カバー構造100は、図2に示されるように、流路22,23を開閉する開閉機構82,83と、開閉機構82,83の動作を制御する制御装置90と、油温センサ301と、水温センサ302と、アクセル開度センサ303とをさらに備える。
開閉機構82は、流路22の流路面積を調整可能な弁82aを有する。具体的には、弁82aは、流路22における内部空間401側の開口22aに設けられ、回動することによって、開口22aの流路面積を調整可能である。開閉機構82は、弁82aを回動させることによって、開口22aが弁82aにより塞がれていない状態(つまり、開口22aが開放された状態)と、開口22aが弁82aにより塞がれている状態(つまり、開口22aが閉鎖された状態)とを切り替える。それにより、流路22の開閉が実現される。
開閉機構83は、流路23の流路面積を調整可能な弁83aを有する。具体的には、弁83aは、流路23における内部空間401側の開口23aに設けられ、回動することによって、開口23aの流路面積を調整可能である。開閉機構83は、弁83aを回動させることによって、開口23aが弁83aにより塞がれていない状態(つまり、開口23aが開放された状態)と、開口23aが弁83aにより塞がれている状態(つまり、開口23aが閉鎖された状態)とを切り替える。それにより、流路23の開閉が実現される。
油温センサ301は、エンジン50の潤滑油の温度を検出し、検出結果を制御装置90に出力する。
水温センサ302は、エンジン50の冷却水の温度を検出し、検出結果を制御装置90に出力する。
アクセル開度センサ303は、ドライバによるアクセルペダルの操作量に相当するアクセル開度を検出し、検出結果を制御装置90に出力する。
制御装置90は、例えば、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)、CPUが使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する記憶素子であるROM(Read Only Memory)およびCPUの実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する記憶素子であるRAM(Random Access Memory)等で構成される。
なお、制御装置90と各装置との通信は、例えば、CAN(Controller Area Network)通信を用いて実現される。
制御装置90は、開閉機構82,83の動作を制御することによって、流路22,23の開閉を制御する。具体的には、制御装置90は、開閉機構82の弁82aの開度を制御することによって、流路22の開閉を制御する。また、制御装置90は、開閉機構83の弁83aの開度を制御することによって、流路23の開閉を制御する。
内部空間401の温度に応じて適切に内部空間401の空気の排出を行う観点では、制御装置90は、内部空間401の温度に関連するパラメータに基づいて、開閉機構82,83の動作を制御することが好ましい。
制御装置90は、内部空間401の温度に関連するパラメータとして、例えば、エンジン50の潤滑油の温度、エンジン50の冷却水の温度またはアクセル開度を用いる。なお、車両1に内部空間401の温度を直接的に検出する温度センサが設けられる場合には、制御装置90は、内部空間401の温度に関連するパラメータとして、当該温度センサの検出結果を用いてもよい。
具体的には、制御装置90は、上記パラメータを用いて、内部空間401の温度が基準温度を超えると判定した場合に、流路22,23を開放させる。一方、制御装置90は、上記パラメータを用いて、内部空間401の温度が基準温度以下となると判定した場合に、流路22,23を閉鎖させる。基準温度は、車両1における熱害が促進されてしまう程度に高い温度に設定される。なお、上記判定は、内部空間401の温度が実際に基準温度を超えたか否かの判定の他に、内部空間401の温度が将来において基準温度を超えると予測されるか否かの判定も含む。
制御装置90は、例えば、エンジン50の潤滑油または冷却水の温度が閾値を超えたことをもって、内部空間401の温度が実際に基準温度を超えたと判定することができる。また、制御装置90は、アクセル開度に基づいて、内部空間401の温度が将来において基準温度を超えると予測されるか否かを判定することができる。例えば、制御装置90は、アクセル開度に基づいて、登坂路を走行していると判定した場合に、内部空間401の温度が将来において基準温度を超えると予測されると判定してもよい。また、例えば、制御装置90は、アクセル開度に基づいて、急加速が行われていると判定した場合に、内部空間401の温度が将来において基準温度を超えると予測されると判定してもよい。
また、カバー10の防音性能が急変することによりドライバに与えられる違和感を低減する観点では、制御装置90は、流路22,23の開閉の際に、弁82a,83aの開度を徐々に(つまり、時間経過に伴って)変化させることが好ましい。
<カバー構造の効果>
続いて、本発明の実施形態に係るカバー構造100の効果について説明する。
本実施形態に係るカバー構造100は、カバー10より内側の内部空間401と外側の外部空間402とを連通し、空気が流通する流路22,23を備える。それにより、内部空間401の空気を外部空間402に適切に排出することができる。また、流路22,23は、少なくとも1以上の箇所で折り返されたラビリンス構造を有する。それにより、エンジンルーム3内の限られたスペースを有効利用しつつ、流路22,23の流路長を長くすることができる。ゆえに、内部空間401から外部空間402に排出される空気を流路22,23内に長く滞留させることができるので、外部空間402に漏れる音を減衰させることができる。よって、車両1における防音性能と熱害の抑制を両立することができる。
また、本実施形態に係るカバー構造100では、流路22,23には、消音部が設けられていることが好ましい。それにより、流路22,23を通って外部空間402に漏れる音を消音部によって減衰させることができる。ゆえに、車外に放出される音をより効果的に低減することができる。なお、消音部の各種仕様は、例えば、流路22,23を通って外部空間402に漏れる音の周波数が所望の値になるように適宜設定される。
また、本実施形態に係るカバー構造100では、流路22,23の少なくとも一部は、カバー10によって画成され、カバー10は、吸音材により形成されていることが好ましい。それにより、流路22,23を通って外部空間402に漏れる音をカバー10自体によって減衰させることができる。ゆえに、車外に放出される音をより効果的に低減することができる。
また、本実施形態に係るカバー構造100では、流路22,23を開閉する開閉機構82,83と、開閉機構82,83の動作を制御する制御装置90とをさらに備えることが好ましい。それにより、内部空間401の空気の排出が行われる状態と当該排出が行われない状態とを切り替えることができる。ゆえに、車両1における熱害を抑制しつつ、エンジン50の暖機を促進させることができる。
また、本実施形態に係るカバー構造100では、制御装置90は、内部空間401の温度に関連するパラメータに基づいて、開閉機構82,83の動作を制御することが好ましい。それにより、内部空間401の空気の排出が行われる状態と当該排出が行われない状態とを内部空間401の温度に応じて適切に切り替えることができる。ゆえに、車両1における熱害を適切に抑制しつつ、エンジン50の暖機を適切に促進させることができる。なお、内部空間401の温度に関連するパラメータを検出するセンサとして、内部空間401の温度を直接的に検出する温度センサ以外のセンサ(例えば、油温センサ301、水温センサ302またはアクセル開度センサ303等)を利用することによって、上記温度センサを搭載するためのコストを低減することができる。
また、本実施形態に係るカバー構造100では、開閉機構82,83は、流路22,23の流路面積を調整可能な弁82a,83aを有し、制御装置90は、流路22,23の開閉の際に、弁82a,83aの開度を徐々に変化させることが好ましい。それにより、弁82a,83aの開度が急変することに伴いカバー10の防音性能が急変することを抑制することができる。ゆえに、カバー10の防音性能が急変することによりドライバに与えられる違和感を低減することができる。
また、本実施形態に係るカバー構造100では、流路22,23における内部空間401側の開口22a,23aは、内部空間401に配置される冷却対象42,43と対応する位置に配置されていることが好ましい。それにより、内部空間401から外部空間402へ空気が排出されることに伴って内部空間401内に生じる空気の流れによって冷却対象42,43を効果的に冷却することができる。
以上、添付図面を参照しつつ本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されないことは勿論であり、特許請求の範囲に記載された範疇における各種の変更例または修正例についても、本発明の技術的範囲に属することは言うまでもない。
例えば、上記では、流路22,23がカバー10および車両1の構造部材によって形成されている例を説明したが、流路22,23は、カバー10のみによって形成されていてもよい。また、内部空間401と外部空間402とを連通しラビリンス構造を有する流路の一部または全部は、カバー10のうちのいずれの部分によって形成されてもよく、例えば、カバー10の上面部11によって当該流路が形成されてもよい。
また、例えば、上記では、流路22,23が1箇所で折り返されたラビリンス構造を有する例を説明したが、流路22,23は、2箇所以上で折り返されたラビリンス構造を有していてもよい。
また、例えば、上記では、内部空間401と外部空間402とを連通しラビリンス構造を有する流路の数が2つである例を説明したが、内部空間401と外部空間402とを連通しラビリンス構造を有する流路の数は、1または3以上であってもよい。
また、例えば、上記では、吸音部材30が流路22,23に消音部として設けられている例を説明したが、本発明に係る消音部は、このような例に特に限定されない。例えば、本発明に係る消音部は、流路22,23において他の部分と比較して拡径している部分であってもよい。また、例えば、本発明に係る消音部は、流路22,23において、内周部に凹凸が設けられている部分であってもよい。また、例えば、本発明に係る消音部は、サイドブランチ型消音器またはヘルムホルツ型消音器等の消音器であってもよい。なお、上記のように、車外に放出される音を低減する効果を向上させる観点では、流路22,23に消音部が設けられることが好ましいが、流路22,23に消音部が設けられなくてもよい。
また、例えば、上記では、回動することによって流路22,23における内部空間401側の開口22a,23aを塞ぐ弁82a,83aを有する開閉機構82,83が設けられる例を説明したが、本発明に係る開閉機構は、このような例に特に限定されない。例えば、本発明に係る開閉機構は、流路22,23における開口22a,23a以外の部分を塞ぐ弁を有していてもよい。また、例えば、本発明に係る開閉機構は、回動以外の方法(例えば、並進)によって流路22,23を塞ぐ弁を有していてもよい。なお、上記のように、車両1における熱害を抑制しつつ、エンジン50の暖機を促進させる観点では、流路22,23を開閉する開閉機構が設けられることが好ましいが、このような開閉機構は設けられなくてもよい。
また、例えば、上記では、エンジン50の上部がカバー10によって覆われており、エンジン50の下部が車両1の構造部材によって覆われている例を説明したが、エンジン50の下部が車両1の構造部材と異なる部材である下部カバーによって覆われていてもよい。その場合、カバー10と下部カバーによってエンジン50全体が覆われる所謂カプセル構造が形成され得る。
本発明は、エンジンのカバー構造に利用できる。
1 車両
2 車室
3 エンジンルーム
10 カバー
11 上面部
12 右面部
12a 外側壁部
12b 内側壁部
12c 底部
13 左面部
13a 外側壁部
13b 内側壁部
13c 底部
14 後面部
15 前面部
22,23 流路
22a,22b,23a,23b 開口
30 吸音部材(消音部)
42,43 冷却対象
50 エンジン
82,83 開閉機構
82a,83a 弁
90 制御装置
100 カバー構造
201 右サイドフレーム
202 左サイドフレーム
203 アンダーフロア
301 油温センサ
302 水温センサ
303 アクセル開度センサ
401 内部空間
402 外部空間

Claims (7)

  1. 車両に搭載されるエンジンの上部を覆うカバーと、
    前記カバーより内側の内部空間と外側の外部空間とを連通し、空気が流通する流路と、
    を備え、
    前記流路は、少なくとも1以上の箇所で折り返されたラビリンス構造を有する、
    エンジンのカバー構造。
  2. 前記流路には、消音部が設けられている、
    請求項1に記載のエンジンのカバー構造。
  3. 前記流路の少なくとも一部は、前記カバーによって画成され、
    前記カバーは、吸音材により形成されている、
    請求項1または2に記載のエンジンのカバー構造。
  4. 前記流路を開閉する開閉機構と、
    前記開閉機構の動作を制御する制御装置と、
    をさらに備える、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のエンジンのカバー構造。
  5. 前記制御装置は、前記内部空間の温度に関連するパラメータに基づいて、前記開閉機構の動作を制御する、
    請求項4に記載のエンジンのカバー構造。
  6. 前記開閉機構は、前記流路の流路面積を調整可能な弁を有し、
    前記制御装置は、前記流路の開閉の際に、前記弁の開度を徐々に変化させる、
    請求項5に記載のエンジンのカバー構造。
  7. 前記流路における前記内部空間側の開口は、前記内部空間に配置される冷却対象と対応する位置に配置されている、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載のエンジンのカバー構造。
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