JP2021020012A - ファスナ部材 - Google Patents

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康宏 木下
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Abstract

【課題】ファスナ層と係合している対象物を当該ファスナ層から剥がすときに、粘着層が使用者の体の部位から剥がれることを抑制することができるファスナ部材を提供する。【解決手段】ファスナ部材は、使用者の体の部位に貼り付けられ、当該部位に対して対象物を固定するファスナ部材であって、ベース部及び当該ベース部の第1の主面から突出するファスナ部を有し、ファスナ部を介して対象物と接合されるファスナ層と、ベース部のファスナ部とは反対側の第2の主面側に形成され、使用者の部位に接着される粘着層と、を備え、ファスナ層は、複数のファスナ部が並べられる第1の領域と、第1の領域に比して単位面積当たりの係合力を低下させた第2の領域と、を有し、第2の領域は、ファスナ部材の縁部に形成される。【選択図】図2

Description

本発明の一形態は、ファスナ部材に関する。
従来、使用者の体の部位である肌に貼るファスナ部材として、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1のファスナ部材は、使用者の鼻に貼り付けられた状態で、マスクに接合されて当該マスクを固定する。ファスナ部材は、使用者の鼻孔を広げ、マスクをしている使用者が呼吸をし易いようにしている。ファスナ部材は、粘着層と、ファスナ層と、粘着層とファスナ層との間に形成された補強シートと、を備える。補強シートは、ファスナ部材の剛性を高め、ファスナ部材を貼り付けたとき、ファスナ部材全体が広がるようにして鼻孔を広げるためのものである。
特開2015−24039号公報
ここで、上述のファスナ部材では、マスクを取り外したときに、ファスナ部材も一緒に鼻から剥がれる場合がある。例えば、マスクを繰り返し着脱するときなどに、マスクのみを取り外したい場合において、マスクとファスナ部材との係合力に引っ張られて、鼻からファスナ部材の粘着層が剥がれてしまうことがある。このように、ファスナ部材を介して使用者の体の部位に貼り付けた対象物を当該ファスナ層から剥がすときに、粘着層が使用者の体の部位から剥がれることを抑制することが要請されていた。
本発明の一形態に係るファスナ部材は、使用者の体の部位に貼り付けられ、当該部位に対して対象物を固定するファスナ部材であって、ベース部及び当該ベース部の第1の主面から突出するファスナ部を有し、ファスナ部を介して対象物と接合されるファスナ層と、ベース部のファスナ部とは反対側の第2の主面側に形成され、使用者の部位に接着される粘着層と、を備え、ファスナ層は、複数のファスナ部が並べられる第1の領域と、第1の領域に比して単位面積当たりの係合力を低下させた第2の領域と、を有し、第2の領域は、ファスナ部材の縁部に形成される。
本発明の一側面によれば、ファスナ層と係合している対象物を当該ファスナ層から剥がすときに、粘着層が使用者の体の部位から剥がれることを抑制することができる。
図1は、本発明の実施形態に係るファスナ部材の使用例を示す図である。 図2(a)は、ファスナ部材を示す正面図であり、図2(b)は、ファスナ部材を示す側面図である。 図3は、図2(a)に示すIII−III線に沿った断面図である。 図4(a)〜(c)は、ファスナ層の例を示す図である。 図5(a)〜(d)は、ファスナ層の例を示す図である。 図6(a)(b)は、変形例に係るファスナ部材の第2の領域の配置を示す平面図である。 図7(a)(b)は、ファスナ部材の製品形態を示す図である。 図8は、ファスナ部材の脱着安定性の試験方法を示すモデル図である。 図9は、実施例及び比較例に係るファスナ部材の各種測定結果を示す表である。 図10(a)(b)は、実施例及び比較例に係るファスナ部材の各種測定結果を示す表である。 図11は、余白の大きさの検証試験の条件及び測定結果を示す表である。 図12は、余白の大きさの検証試験の測定結果を示すグラフである。 図13は、皮膚貼付試験の測定結果を示す表である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。なお、以下の説明では、ファスナ部材を使用者が装着したときの状態を基準として、「上」「下」の語を用いるものとする。
図1は、本発明の実施形態に係るファスナ部材1の使用例を示す図である。図2(a)は、ファスナ部材1を示す正面図であり、図2(b)は、ファスナ部材1を示す側面図である。図3は、図2(a)に示すIII−III線に沿った断面図である。
ファスナ部材1は、使用者の体の部位に貼り付けられ、当該部位に対して対象物を固定する部材である。図1に示すように、ファスナ部材1は、帯状に延びる部材である。このファスナ部材1は、例えば、使用者の鼻付近に貼り付けられて、当該位置で対象物としての不織布マスク2を固定する。ファスナ部材1の長手方向の寸法は、鼻を横方向に覆うと共に、鼻横の目下付近の箇所を覆う程度の長さに設定される。具体的には、ファスナ部材1の長手方向の寸法は、20〜250mm程度に設定されてよい。ファスナ部材1の幅方向の寸法は、不織布マスク2と接合するための十分な接触面積を確保できる程度に設定されていればよく、5〜25mm程度に設定されてよい。ファスナ部材1は、剛性が低く構成されているため、鼻に貼り付けたときに、鼻の形状に十分に追従することができる。そのため、鼻と不織布マスク2との間から息が漏れることが防止されるため、漏れた息でメガネ70が曇ることを防止できる。
図2に示すように、ファスナ部材1は、ファスナ層30と、粘着層40と、を備えている。また、ファスナ層30は、第1の領域E1と、第1の領域E1に比して単位面積当たりの係合力を低下させた第2の領域E2と、を有する。第1の領域E1及び第2の領域E2の詳細な構成については、後述する。
図3に示すように、ファスナ層30は、複数のファスナ部31と、ベース部32と、接合部材33と、を備える。ここで、本明細書において、ファスナ層30は、ファスナ部31及びベース部32のみならず、対象物である不織布マスク2と接合されるときに、当該不織布マスク2と接触または近接して対向する部分全体を示している。従って、ファスナ層30は、ファスナ部31及びベース部32に加え、後述のベース部41の主面41aも含んでいる。
ベース部32は、シート状の部材によって構成されており、第1の主面32a及び第2の主面32bを有する。複数のファスナ部31は、ベース部32の第1の主面32aから突出する部材である。ベース部32の第2の主面32bには、粘着層40と接合するための接合部材33が設けられている。接合部材33として、両面テープ、または粘着剤が採用される。ファスナ部31は、不織布マスク2に対して係合することができる。なお、ファスナ部31としては、以下に様々な例を示すが、一般的に用いられる公知のものを使用すればよい。
ファスナ部31は、ベース部32から延びる柱部31aと、その柱部31aの先端に形成された頭部31bとを備えている。ファスナ部31の形状は特に限定されず、ファスナ部材1の寸法(長さ、幅)や伸長性の程度に基づき適宜設定すればよい。例えば、図4(a)に示すように、ファスナ部31は、円柱状の柱部31aと、半球状の頭部31bとを備えていてよい。なお、頭部31bは、図4(b)に示すように円板上に複数の溝を設けたものであってもよく、図4(c)に示すように円板状であってもよい。あるいは、図5(a)に示すように、ファスナ部31は、角柱状の柱部31aと、矢じり状の頭部31bとを備えていてよい。また、図5(b)に示すように、ファスナ部31は、斜め上方に延びる柱部31aと、柱部31aの先端から斜め下方に屈曲する頭部31bとを備えていてよい。また、図5(c)に示すように、ファスナ部31は、上方へ延びる柱部31aと、当該柱部31aの上端から横方向における一方へ湾曲するように延びる頭部31bとを備え、全体としてJ字状の形状をなしていてよい。また、図5(d)に示すように、ファスナ部31は、上方へ延びる柱部31aと、当該柱部31aの上端から二股に分かれて横方向における両方へ湾曲するように延びる頭部31bとを備えていてよい。
伸張性を有するベース部32の材料は、熱可塑性樹脂等であり、例えば、ポリプロピレン樹脂(PP)とポリエチレン樹脂(PE)との混合物や、エチレン−酢酸ビニルコポリマー(EVA)樹脂が例として挙げられる。PPとPEの混合物を用いる場合には、PPとPEとを約95:5〜30:70の重量比で混合してもよい。PPの量がこの上限を上回ると、PPの特性が支配的になり、係合用素子が硬くなる傾向がある。反対に、PPの量がその下限を下回ると、係合用素子の係合力が弱くなる。PPは単独重合体または共重合体のいずれであってもよい。PEの例としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)などが挙げられる。ファスナ部31にもベース部32と同じ材料が用いられる。
粘着層40は、ベース部32の第2の主面32b側に形成され、使用者の体の部位である鼻に接着される層である。これにより、ファスナ部材1は、粘着層40を介して使用者の鼻に取り付けられる。当該状態では、ファスナ層30のファスナ部31は、鼻から外側へ向かうように突出した状態で配置される。
粘着層40は、サージカルテープなどの片面テープによって構成されてよい。粘着層40は、ベース部41と、粘着部42と、を備える。粘着部42は、使用者に接着される貼り付け面となる。ファスナ部材1の未使用時には、粘着部42は、剥離ライナなどで保護されていてよい。ベース部41における粘着部42とは反対側の主面41aは、ファスナ層30のベース部32の第2の主面32bと接合部材33を介して接合される。
粘着層40のベース部41の材質として、プラスチックフィルム、ゴムシート、不織布などが用いられる。このうち、肌への追従性や通気性を考慮すると不織布が好ましい。粘着層40は、使用者の体の部位である肌に直接貼るため、肌への刺激が少ない粘着剤であることが望ましく、粘着部42の材質として、シリコーン系の粘着剤、ゴム系の粘着剤、またはアクリル系の粘着剤が用いることができる。
シリコーン粘着剤は、シリコーン材料と任意のMQ樹脂粘着付与剤を含む組成物に縮合反応、付加反応または電子線架橋を行うことにより得られる。シリコーン材料は、シラノール末端ポリ(ジオルガノシロキサン)、非官能化シロキサンポリマー、少なくとも1つ以上の官能基を有するシロキサンポリマー、芳香族シロキサンなどが挙げられる。
アクリル系の粘着剤は、(メタ)アクリルポリマー、粘着付与剤、可塑剤、架橋剤などから構成され、これらを任意に組み合わせることができる。
アクリルポリマーは、例えば単官能モノマーと任意の多官能モノマー成分とを含むモノマーを重合させて得ることができる。単官能モノマーとしては、アルキル(メタ)アクリレート(アルキル基は直鎖型、分岐型、あるいは環状構造を有するものであり、柔軟性と適度な濡れ性を付与するには炭素原子数が1〜18であることが好ましく、さらには4〜18、さらには8〜12が好ましい。)、ビニルカルボニル基および極性基(例えば、水酸基、カルボキシル基、カルバモイル基、アミノ基、エポキシ基、ニトリル基等が挙げられ、これらのうち、水酸基、カルボキシル基、アミノ基が好ましい)を有する不飽和モノマーなどを挙げることができる。単官能モノマーは単独または2種類以上複数の組み合わせで使用することができる。
〈アルキルアクリレートの例〉
アルキル(メタ)アクリレートとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、n−ペンチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−ヘプチル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、n−ノニル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、n−デシル(メタ)アクリレート、n−ウンデシル(メタ)アクリレート、n−ドデシル(メタ)アクリレート、n−トリデシル(メタ)アクリレート、n−テトラデシル(メタ)アクリレート、n−ペンタデシル(メタ)アクリレート、n−ヘキサデシル(メタ)アクリレート、n−ヘプタデシル(メタ)アクリレート、n−オクタデシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、3,3,5−トリメチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、及びイソボルニル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
〈極性基不飽和モノマーの例〉
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート等の水酸基含有不飽和モノマー;
アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸等のカルボキシル基含有不飽和モノマー(単に「カルボン酸」と称する場合がある。);
アクリルアミド等のカルバモイル基含有不飽和モノマー;
N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート等のアミノ基含有モノマー;
グリシジル(メタ)アクリレート等のエポキシ基含有不飽和モノマー;
等が挙げられる。
〈任意成分である多官能(メタ)アクリレートの例〉
1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
粘着付与剤としては、テルペンフェノール樹脂、ロジンエステル樹脂、炭化水素系樹脂等が挙げられる。
可塑剤としては、植物油、脂肪酸エステル(アジピン酸エステル、パルミチン酸エステル、クエン酸エステル、トリメリット酸エステルなど)などが挙げられる。
架橋剤としては、ベンゾフェノン基、ベンジル基、o−ベンゾイル安息香酸エステル基、チオキサントン基、3−ケトクマリン基、2−エチルアントラキノン基、カンファーキノン基などの紫外線架橋部位を有する(メタ)アクリルポリマー、イソシアナート化合物、エポキシ系化合物、金属キレート化合物、イミン化合物が挙げられる。
次に、ファスナ層30の係合力、及び粘着層40の接着力について説明する。
不織布マスク2などの対象物を着脱可能に固定するという観点から、ファスナ層30の対象物に対する係合力は、0.01N/cm以上であってよく、0.05N/cm以上であってもよい。また、対象物とファスナ層30との間の係合力には、特に限定はないが過剰に高くなることがなく、取り外しの際の対象物へのダメージを抑制するという観点から、ファスナ層30の対象物に対する係合力は5N/cm以下であってよく、3N/cm以下であってよい。
ファスナ部31の高さは0.25〜0.75mmであってよく、0.38〜0.68mmであってよい。また、ファスナ部31の密度は900〜2400本/Inchであってよく、900〜1600本/Inchであってよい。なお、「ファスナ部31の高さ」とは、ベース部32の表面からファスナ部31の頭部31bの頂部(最も高い位置)までの距離を示し、例えば図4(a)においてHで示される寸法である。この範囲であれば、ファスナ部31の形状によらず、要求される適切な係合力を確保することができる。また、使用者がファスナ部材1を装着した状態で、当該ファスナ部材1に不織布マスク2を押し付けるとき、不織布マスク2を過度に押し付けなくとも、軽く押し当てる程度で連結させることができる。また、取り外す際は、使用者が不織布マスク2を過度に引っ張らなくとも取り外すことができる。また、取り外したときに不織布マスク2に目立つダメージを残さないようにすることができる。上述の数値範囲で得られる係合力よりも低い場合、ファスナ部材1から不織布マスク2が引っ張り無しで外れる可能性がある。上述の数値範囲で得られる係合力よりも高い場合、不織布マスク2を取り外すときに不織布マスク2にダメージが残される可能性がある。
粘着層40は使用者の肌に直接接着される層であるため、貼り付け時に不快感を与えず、剥離時に痛みを発生させない観点から、粘着層40における接着力は、皮膚に対して2.0N/cm以下であってよく、1.0N/cm以下であってよい。また、粘着層40がすぐに使用者の肌からはがれないようにする観点から、粘着層40の接着力は、0.05N/cm以上であってよく、0.1N/cm以上であってよい。
また、「肌に対する粘着層40の接着力/対象物に対するファスナ層30の係合力」は、20%以上であってよく、50%以上であってよく、1000%以下であってよく、200%以下であってよい。
粘着層40の皮膚への低刺激性は、粘着層40による皮膚の角質剥離測定により評価できる。この角質剥離測定は、被験者の皮膚に粘着層を貼り付けて24時間後に180°方向に剥離を行った際に粘着層に転写される角質成分を赤外線分光法(IR)分析を行い、吸光度を測定することで行う。
粘着層40による角質剥離は、IR分析を行ったときに、吸光度は0.1未満としてよく、より好ましくは0.05未満であってよい。具体的な角質剥離測定は、健常な肌を持つ被験者の皮膚に粘着層40を構成するテープを貼り付け、24時間後に180°剥離を行ったテープについて、粘着部42の面をIRにて分析し、転写された角質成分の吸光度を測定することで行われる。テープへの角質成分の転写量が少ないほど、すなわちIR分析による吸光度が少ないほど、肌への刺激は少なく、剥離時の痛みを発生させない、使用者の肌に優しいテープといえる。
次に、第1の領域E1及び第2の領域E2について詳細に説明する。第1の領域E1は、前述の複数のファスナ部31が並べられる領域である。第1の領域E1は、前述したようなファスナ層30としての係合力が得られる領域である。図2においては、第1の領域E1には、グレースケールが付されている。第2の領域E2は、第1の領域E1に比して単位面積当たりの係合力を低下させた領域である。本実施形態においては、第2の領域E2には、ファスナ部31が形成されていない。第2の領域E2は、ベース部32から露出したベース部41の主面41aによって構成されている。この場合、単位面積当たりの係合力は0N/cmとなる。このように、第2の領域E2は、ベース部32の縁部をベース部41の縁部よりも内側に配置することで、余白を設けることによって形成される。
なお、第2の領域E2は、主面41aを露出させることに代えて、ファスナ部31が除去されたようなベース部32を設けることによって構成されてもよい。また、第2の領域E2は、第1の領域E1に比して係合力が低ければよいので、例えば、ファスナ部31の密度を低くしたり、柱部31aや頭部31bを小さくして一本当たりのファスナ部31の係合力を下げることで、第2の領域E2を構成してもよい。なお、第2の領域E2において多少の係合力を持たせる場合、第2の領域E2の単位面積当たりの係合力は、第1の領域E1に対して、30%以下に設定されてよい。
図2に示すように、第2の領域E2は、ファスナ部材1の縁部に形成される。ここで、ファスナ部材1は、長手方向に沿って延びる縁部1a,1bと、短手方向に沿って延びる縁部1c,1dと、を有する。第2の領域E2は、ファスナ部材1の縁部1c,1dに形成される。縁部1cの第2の領域E2と縁部1dの第2の領域E2との間では、第1の領域E1は、ファスナ部材1の短手方向における全域に拡がっている。
縁部1c,1dにおいて、第2の領域E2は、長手方向に所定の大きさで広がるように形成され、短手方向の全域に形成される。第2の領域E2の長手方向における大きさは特に限定されないが、例えば、不織布マスク2を剥がす際に剥がしやすくするために、2mm以上であってよく、5mm以上であってよく、不織布マスク2を装着しているときにおける意図しない剥がれを防止するために100mm以下であってもよい。あるいは、一箇所当たりの第2の領域E2の面積が、ファスナ部材1の全体の面積に対して、1〜50%の範囲に収まるように設定されてよい。
第2の領域E2の形成態様は、図2に示す例に限定されず、対象物が不織布マスク2以外の場合などに、図6に示すような態様が採用されてもよい。例えば、図6(a)に示すように、縁部1c,1dに加えて、縁部1a,1bにも第2の領域E2が形成されてよい。この場合、第1の領域E1は、四方を第2の領域E2に囲まれる。また、図6(b)に示すように、縁部1c,1dには第2の領域E2を形成せずに、縁部1a,1bに第2の領域E2を形成してよい。この場合、第1の領域E1に対して短手方向の両側に第2の領域E2が形成され、第1の領域E1及び第2の領域E2が長手方向に延びるような構成となる。縁部1a,1bに形成される第2の領域E2の短手方向における大きさは特に限定されないが、例えば、不織布マスク2を剥がす際に剥がしやすくするために、1mm以上であってよく、2mm以上であってよく、不織布マスク2を装着しているときにおける意図しない剥がれを防止するために10mm以下であってよく、5mm以下であってよい。
なお、第2の領域E2を何れの縁部1a,1b,1c,1dに形成するかは、対象物をどの方向に剥がすかなどを考慮して決定してよい。例えば、係合対象物をファスナ部材1に対して長手方向に移動させて剥がす場合は、縁部1c,1dに第2の領域E2を形成することが好ましい。また、係合対象物をファスナ部材1に対して短手方向に移動させて剥がす場合は、縁部1a,1bに第2の領域E2を形成することが好ましい。不織布マスク2以外の対象物の例として、包帯、ガーゼ、アンダーラップ、人肌に取り付けられるウェアラブルデバイス、ブランケット、ループ構造を有する結束材料等が挙げられる。この場合、ファスナ部材1は、目的箇所の肌に貼り付けられて、包帯やアンダーラップのズレの防止に用いられたり、ガーゼの引っ張り状態を維持するために用いられたり、チューブを固定するための結束材料を固定したり、体温管理のためのブランケットの固定や、ウェアラブルデバイスを取り付けるために用いられる。なお、対象物のファスナ層30との接触面は、不織布などの材質自体でもよいが、ファスナ部のフックと係合し易いループ部材などであってもよい。
図2及び図6に示すファスナ部材1は、使用時における状態を示している。その一方、ファスナ部材1が、どのような製品形態で提供されるかは、特に限定されない。例えば、図7(a)に示すように、ファスナ部材1は、ロール状の帯状部材101として構成されており、ロール製品100として提供されてよい。この場合、帯状部材101の長手方向に延びる縁部101a,101bに第2の領域E2が形成される。また、図7(b)に示すように、ファスナ部材1は、平面状のシート部材として構成されてよい。この場合、ファスナ部材1は、シート部材を複数積層させた積層物200として提供されてよい。この場合、第2の領域E2の形成態様は特に限定されない。
次に、本発明の実施形態に係るファスナ部材1の作用・効果について説明する。
ファスナ部材1は、対象物と接合されるファスナ層30と、使用者の体の部位に接着される粘着層40と、を備える。また、ファスナ層30は、ベース部32及び当該ベース部32から突出するファスナ部31を有する。使用者が、粘着層40を介して体の部位にファスナ部材1を接着させた状態で対象物を固定しようとすると、ファスナ層30のファスナ部31が対象物の表面と係合する。これにより、対象物がファスナ部材1を介して使用者の体の部位に固定される。
ここで、ファスナ層30は、複数のファスナ部31が並べられる第1の領域E1と、第1の領域E1に比して単位面積当たりの係合力を低下させた第2の領域E2と、を有する。また、第2の領域E2は、ファスナ部材1の縁部に形成される。使用者の体の部位に対象物を固定しているときには、ファスナ部材1は、第1の領域E1にて、十分な係合力で対象物との接合を維持することができる。その一方、使用者の体の部位から対象物を剥がすときには、ファスナ層30の縁部での係合力が第2の領域E2によって低下しているため、当該縁部において、対象物の剥離に伴って粘着層40が体の部位から浮き上がることを抑制できる。
例えば、比較例として、縁部1c,1dに第2の領域E2が形成されておらず、全域が第1の領域E1であるようなファスナ部材を挙げる。当該比較例において、ファスナ部材に接合された対象物を縁部1c側から縁部1d側へ向かって長手方向に移動させるようにして、ファスナ層30から剥離させる場合について説明する。このとき、対象物のファスナ層30からの剥離は、縁部1cから開始される。当該剥離の開始時(開始直前)には、縁部1c付近に対して、引張力が作用する。この場合、当該引張力の影響によって、縁部1c付近の粘着層40が、体の部位からめくれるように浮き上がって、剥がれる場合がある。
これに対し、例えば、図2に示すように縁部1c,1dに第2の領域E2が形成されている本実施形態に係るファスナ部材1において、対象物を縁部1c側から縁部1d側へ向かって長手方向に移動させるようにして、ファスナ層30から剥離させる場合について説明する。このとき、縁部1c付近では係合力が作用していない(または小さい係合力しか作用していない)ため、対象物のファスナ層30からの剥離は、実質的に、縁部1cよりもファスナ部材1の内側へ進行した第1の領域E1の縁部から開始される。当該剥離の開始時には、第1の領域E1の縁部付近に対して、引張力が作用する。粘着層40は、当該引張力に対して、ファスナ部材1の縁部1c付近での接着力のみならず、第1の領域E1の縁部付近での接着力にて、耐えることができる。従って、当該引張力の影響によって、縁部1c付近の粘着層40が、体の部位からめくれるように浮き上がることを抑制できる。これにより、ファスナ層30と係合している対象物を当該ファスナ層30から剥がすときに、粘着層40が使用者の体の部位から剥がれることを抑制できる。
なお、上記説明は、効果が顕著になる例として、対象物の剥離の開始位置となる縁部に第2の領域E2が形成されている構成について説明した。例えば、図6(b)に示す形態では、包帯などの対象物が、ファスナ部材1の短手方向に延びるように巻回されると、包帯を剥がすときには、縁部1a又は縁部1bを剥離の開始位置とすることができる。しかし、必ずしも、対象物の剥離の開始位置となる縁部に第2の領域E2が形成されていなくともよい。例えば、図6(b)に示すファスナ部材1において、長手方向から対象物を剥離してもよい。この場合でも、比較例よりは粘着層40の剥がれを抑制できる。なお、図2及び図6では、対向する縁部の両方に第2の領域E2が形成されていたが、一方の縁部のみに第2の領域E2が形成されてもよい。
また、対象物をファスナ層30から剥がすときに、粘着層40が使用者の体の部位から剥がれることを抑制できるということは、すなわち、その分だけ使用者の肌に対する粘着層40の接着力を低くできることを意味する。使用者の肌に優しい粘着層40を採用しようとすると、肌に対する接着力を低下させる必要があるため、肌から剥がれやすくなる。例えば、上述の比較例に係るファスナ部材において、粘着層40の接着力を低下させると、対象物を剥離させるときに、粘着層40が肌から剥がれやすくなる。当該問題に対して、ファスナ層の対象物に対する係合力自体を低くして対応しようとすると、対象物の固定時において、対象物との接合状態を維持しにくくなる可能性がある。これに対し、本実施形態に係るファスナ部材1では、肌に対する粘着層40の接着力を低くしても、ファスナ層の対象物に対する係合力自体は低下させることなく、対象物の剥離時における粘着層40の体の部位からの剥がれを抑制できる。従って、対象物の固定時は当該対象物との接合状態を維持しつつ、粘着層40の肌に対する負担を低減することができる。
第2の領域E2には、ファスナ部31が形成されていない。これにより、第2の領域E2では、対象物に対して係合力が作用しなくなる。従って、粘着層40の剥がれを更に抑制できる。
ファスナ部材1は、ロール状の帯状部材101として構成されており、帯状部材101の長手方向に延びる縁部101a,101bに第2の領域E2が形成される。この場合、ロール状の帯状部材101から所望の長さのファスナ部材1を切り出すことができる。
ファスナ部材1は、平面状のシート部材として構成されている。この場合、ファスナ部材1をカットすることなく、そのまま使用することができる。
第2の領域は、2mm以上の幅を有する。この場合、対象物を剥がすときに剥がし易くなる。
粘着層は、使用者の皮膚に貼り付けて24時間後に180°方向に剥離を行った際に粘着層に転写される皮膚の角質成分の赤外分光法における吸光度の平均値が0.1未満である。これにより、粘着層を肌にとって低刺激なものとすることができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなない。
例えば、ファスナ部材1の全体形状は、上述の実施形態の形状に限定されるものではない。
また、上述の実施形態では、粘着層40は、サージカルテープなどの片面テープによって構成されていたが、粘着部42のみによって構成されてもよい。例えば、ファスナ層30のベース部32の第2の主面32bに直接、粘着部42を形成してよい。この場合、第2の領域E2は、ベース部32からファスナ部31を除去するか、係合力の低いファスナ部31を採用することで構成される。
[実施例]
次に、本発明の実施例について説明する。ただし、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
(試験片作製)
図8に示すように、ファスナ層30を構成するフック材と、粘着層40を構成するサージカルテープと、を接合部材33としての両面テープにより積層することで、実施例1,2に係るファスナ部材の試験片90を得た。実施例1のフック材として1600DHS、実施例2のフック材として1600DH(ともに3M社製)を用い、非フック面に両面テープY−9448(3M社製)を使用して粘着処理を施した。そして、実施例1,2の両方に対し、サージカルテープとして、3M社製の「ジェントルフィックス(登録商標)さくっと楽に切れるテープ#3969(以降#3969)」、「ジェントルフィックス(登録商標)低刺激性サージカルテープ#1735(以降#1735)」を準備し、非粘着面にフック材を積層した。なお、#3969はアクリル系粘着層、#1735はゴム系粘着層をそれぞれ有する。積層する際、サージカルテープの端部とフック材の端部との間に25mmの第2の領域を構成する余白を設けるようにし、積層後、10mmの幅にスリットして短冊状の試験片90を作製した。これにより、実施例1として、サージカルテープとして#3969を用いたファスナ部材、及びサージカルテープとして#1735を用いたファスナ部材を得た。実施例2として、サージカルテープとして#3969を用いたファスナ部材、及びサージカルテープとして#1735を用いたファスナ部材を得た。また、余白を設けない点以外は実施例1と同様の条件を有する比較例1に係るファスナ部材と、余白を設けない点以外は実施例2と同様の条件を有する比較例2に係るファスナ部材と、を得た。
(被着体準備)
任意の接着状態を再現するために、複数種類の被着体50を準備した。まずは、皮膚に近い表面エネルギーを持つポリプロピレン板(PP板)を準備した。次にこのPP板に対して、両面テープを用いて、東レフィルム加工株式会社製の両面シリコーン処理PETフィルム「セラピール(登録商標)MIB」をラミネートしたものを準備した。ラミネート面を変えることで、MIBの軽剥離面側が接着表面となるもの(MIB軽)と重剥離面側が接着表面となるもの(MIB重)を準備した。
(係合対象物準備)
係合対象物60としては、実施例1及び比較例1に対するものとして係合面が不織布である「サージカルマスク2827J(3M社製)」を準備し、実施例2及び比較例2に対するものとして「サージカルマスクF99(日昭産業社製)」を準備し、それぞれを20mmの幅にカットしたものを準備した。
(接着力測定)
粘着層40を構成するサージカルテープの接着力については、図8に示す状態ではなく、サージカルテープ単品の状態で測定を行った。10mm幅にカットしたサージカルテープを被着体にラミネートし、2kgローラーを用いて圧着した。直後に90°方向に1000mm/minの速度で剥離し、サージカルテープの接着力を測定した。測定結果を図9の「接着力」の項目に示す。当該項目の単位は「N/cm」である。
(係合力測定)
ファスナ層30を構成するフック材の係合力については、図8に示す状態ではなく、フック材単品の状態で測定を行った。両面テープにて粘着処理を施したフック材をPP板にラミネートし、次にフック面に係合対象物を合わせて2kgローラーを用いて圧着した。直後に90°方向に1000mm/minの速度で係合対象物を引き上げ、フック材と係合対象物の係合力を測定した。測定結果を図9の「係合力」の項目に示す。当該項目の単位は「N/cm」である。また、係合力に対する接着力の割合を図9の「接着力/係合力」の項目に示す。
(脱着安定性試験)
図8に示すように、各実施例及び各比較例に係るファスナ部材の試験片90を被着体50に2kgローラーを用いて圧着し、次に係合対象物60を試験片90のフック面に合わせて2kgローラーを用いて圧着した。圧着直後に90°方向に1000mm/minの速度で係合対象物60を引き上げた。この時、試験片90が被着体50に浮きなく保持できているか否かを確認した。具体的には、図8の「A」で示す箇所の浮きが発生しているかどうかを確認した。試験は5回行い、浮きが発生する確率を算出した。結果を図9の「浮き発生率」に示す。また、各実施例及び各比較例における接着力と浮き発生率との関係を示すグラフを図10(a)に示す。また、各実施例及び各比較例における「接着力/係合力」と浮き発生率との関係を示すグラフを図10(b)に示す。
(余白の大きさの検証試験)
係合対象物、フック材、サージカルテープ、及び被着体の条件として、図11に示すような、「条件1」「条件2」「条件3」を設定すると共に、各条件について余白を0mm〜25mmの間で変化させた場合の、浮き発生率を測定した。なお、測定方法等については、前述のものと同様である。測定結果を図11の「浮き発生率」の項目に示す。また、余白の大きさと浮き発生率との関係を示すグラフを図12に示す。
(皮膚貼付試験)
ファスナ部材の粘着層として用いられるサージカルテープの肌に対する角質剥離量を検証する試験を行った。図13に示す四種類の25mm幅サージカルテープ(1:3MTM優しく剥がせるシリコーンテープ2770、2:3MTMジェントルフィックスTMサクッと楽に切れるテープ3969、3:3MTMジェントルフィックスTM低剥離刺激性サージカルテープ1735、4:3MTMトランスポアTMサージカルテープ1527)を準備し、健常な肌を持つ被験者の背中に貼付し、2kgローラーで圧着した。被験者は貼付中は激しい運動や入浴は避けるようにした。24時間後に150mm/minの速度で180°剥離試験を行い、接着力を測定した。次に、剥離した粘着剤の表面を赤外線分光法により分析し、角質成分による主要ピークとなる1630cm−1、1539cm−1の吸光度の平均を角質剥離量に相関を持つ値として用いた。平均吸光度が低いほど角質剥離が抑えられていることを意味し、肌に優しいといえる。測定結果を図13の「角質成分の吸光度」に示す。
1…ファスナ部材、2…不織布マスク(対象物)、30…ファスナ層、31…ファスナ部、32…ベース部、40…粘着層、101…帯状部材、E1…第1の領域、E2…第2の領域。

Claims (4)

  1. 使用者の体の部位に貼り付けられ、当該部位に対して対象物を固定するファスナ部材であって、
    ベース部及び当該ベース部の第1の主面から突出するファスナ部を有し、前記ファスナ部を介して前記対象物と接合されるファスナ層と、
    前記ベース部の前記ファスナ部とは反対側の第2の主面側に形成され、前記使用者の前記部位に接着される粘着層と、を備え、
    前記ファスナ層は、
    複数の前記ファスナ部が並べられる第1の領域と、
    前記第1の領域に比して単位面積当たりの係合力を低下させた第2の領域と、を有し、
    前記第2の領域は、前記ファスナ部材の縁部に形成される、ファスナ部材。
  2. 前記第2の領域には、前記ファスナ部が形成されていない、請求項1に記載のファスナ部材。
  3. 前記第2の領域は、2mm以上の幅を有する、請求項1又は2に記載のファスナ部材。
  4. 前記粘着層は、使用者の皮膚に貼り付けて24時間後に180°方向に剥離を行った際に前記粘着層に転写される皮膚の角質成分の赤外分光法における吸光度の平均値が0.1未満である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のファスナ部材。
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