JP2021019396A - 双方向dc/dcコンバータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ARCP回路を備えた双方向DC/DCコンバータにつき、変換効率のさらなる改善を図る。【解決手段】第1の平滑コンデンサC1、第2の平滑コンデンサC2、ハイサイドのメインスイッチング素子Qm1、ローサイドのメインスイッチング素子Qm2、出力用のリアクトルLoutに加えて、転流制御回路11と整流回路12を含むARCP回路10を有し、さらに、共振用のリアクトルLr、ハイサイドの転流用スイッチング素子Qt1、ローサイドの転流用スイッチング素子Qt2、センタータップを有しない1つ巻線方式の巻線で構成された一次巻線LT1とセンタータップ方式の二次巻線LT2にを有するトランスT1を有し、1つ巻線方式の一次巻線LT1はハイサイドおよびローサイドの両転流用スイッチング素子Qt1,Qt2どうしの接続ノードに接続されている。【選択図】図1

Description

本発明は、蓄電システムなどに用いられるARCP(Auxiliary Resonant Commutated Pole:補助共振転流ポール)回路を備えた双方向DC/DCコンバータに関する。
夜間に価格の安い電力をバッテリに蓄電しておき、昼間にバッテリからの放電で機器を運転する蓄電システムは、系統電源に接続される双方向インバータ、双方向DC/DCコンバータ、バッテリなどを備えて構成される。図9は蓄電システムにおける従来の双方向DC/DCコンバータの構成を示す回路図である。
図9において、C1は第1の平滑コンデンサ、C2は第2の平滑コンデンサ、Qm1はハイサイドのメインスイッチング素子、Qm2はローサイドのメインスイッチング素子、Dm1,Dm2は逆並列接続のダイオード(寄生ダイオード)、Cr1,Cr2は共振用のコンデンサ(寄生コンデンサ)、Loutは出力用のリアクトル、10はARCP回路、11は転流制御回路、12は整流回路、Lrは共振用のリアクトル、Qt1はハイサイドの転流用スイッチング素子、Qt2はローサイドの転流用スイッチング素子、T0は充放電兼用トランス、NL1,NH1は一次巻線、NHL2は二次巻線、DH1,DH2,DL1,DL2は整流ダイオード、DG1,DG2は逆流防止用のダイオードである。
次に、上記のように構成された従来の双方向DC/DCコンバータの動作を説明する。〔A〕放電モードと〔B〕充電モードに分けてそれぞれ説明する。
〔A〕放電モード
〔A1〕出力用のリアクトルLoutの放電(図10(a)参照)
ハイサイドおよびローサイドのメインスイッチング素子Qm1,Qm2、ハイサイドおよびローサイドの転流用スイッチング素子Qt1,Qt2のいずれもがオフ状態にあって、出力用のリアクトルLoutがエネルギーを放出し、第2の平滑コンデンサC2に並列接続されたバッテリB→出力用のリアクトルLout→ハイサイドのメインスイッチング素子Qm1の逆並列接続の寄生ダイオードDm1→第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)→バッテリBの経路で電流が流れる。ここで、第1の平滑コンデンサC1間の印加電圧、すなわち、端子Tp1と端子Tn1間の電圧は当該端子間に接続された双方向インバータ(図示省略)に出力され、双方向インバータを介して端子Tp1から端子Tn1に向けて電流が流れる。これは、転流動作以前の定常状態である。転流前にあっては、転流制御回路11には電流は流れず、整流回路12にも電流は流れない。
〔A2〕転流開始(図10(b)参照)
転流制御回路11におけるローサイドの転流用スイッチング素子Qt2がターンオンされる。すると、上記〔A1〕でハイサイドのメインスイッチング素子Qm1の逆並列接続の寄生ダイオードDm1を流れていた電流が徐々にローサイドの転流用スイッチング素子Qt2の側に転流し、バッテリB→出力用のリアクトルLout→共振用のリアクトルLr→ローサイドの一次巻線NL1→逆流防止用のダイオードDG2→ローサイドの転流用スイッチング素子Qt2→バッテリBの経路で電流が流れる。
ローサイドの一次巻線NL1から二次巻線NHL2に誘起された電力により、整流回路12において、二次巻線NHL2→整流ダイオードDH1→ハイサイドラインL1→第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)→整流ダイオードDL1→二次巻線NHL2の経路と、二次巻線NHL2→整流ダイオードDH2→ハイサイドラインL1→第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)→整流ダイオードDL2→二次巻線NHL2の経路とに電流が流れ、バッテリBの放電によって第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)に対する充電が行われる(昇圧チョッパ機能)。
ローサイドの一次巻線NL1に電流が流れることにより、磁気結合を介して二次巻線NHL2に電流が誘起され、さらにこの二次巻線NHL2に流れる電流が磁気結合による電磁誘導によってハイサイドの一次巻線NH1に上向きの逆起電力E(太い上向き矢印参照)を発生させる。それに起因して転流制御回路11に逆流が生じることを回避するために、転流制御回路11のハイサイド部分に逆流防止用のダイオードDG1を挿入している。
整流回路12において導通状態となっている整流ダイオードはDH1,DH2,DL1,DL2の4つすべてである。
〔A3〕LC共振(図11(a)参照)
上記〔A2〕の状態で共振用のリアクトルLrを流れる電流が出力用のリアクトルLoutを流れる電流を超えると、共振用のコンデンサCr1,Cr2が充放電を開始する。すなわち、共振用のコンデンサCr1→共振用のリアクトルLr→ローサイドの一次巻線NL1→逆流防止用のダイオードDG2→ローサイドの転流用スイッチング素子Qt2→ローサイドラインL2→第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)→ハイサイドラインL1→共振用のコンデンサCr1の経路と、共振用のコンデンサCr2→共振用のリアクトルLr→一次巻線NL1→逆流防止用のダイオードDG2→ローサイドの転流用スイッチング素子Qt2→ローサイドラインL2→共振用のコンデンサCr2の経路で電流が流れ、共振動作が開始される。
この場合も、図10(b)の場合と同様にハイサイドの一次巻線NH1に上向きの逆起電力Eを発生させる。
整流回路12での電流の流れは上記〔A2〕と同様のものとなる(図10(b)参照)。この場合も、整流回路12において導通状態となっている整流ダイオードはDH1,DH2,DL1,DL2の4つすべてである。
〔A4〕定常状態への遷移(図11(b)参照)
そして、共振用のコンデンサCr2の両端電圧つまりローサイドのメインスイッチング素子Qm2の印加電圧が0レベルになった時点でそのメインスイッチング素子Qm2がターンオンする。このメインスイッチング素子Qm2のターンオンは、高周波共振現象によるソフトスイッチング(ゼロ電圧スイッチング(ZVS))を利用するものであり、スイッチングロスが軽減されている。
ローサイドのメインスイッチング素子Qm2がターンオンした時点から共振用のリアクトルLrに流れる電流が徐々に減少し、それまでバッテリB→出力用のリアクトルLout→共振用のリアクトルLr→ローサイドの一次巻線NL1→逆流防止用のダイオードDG2→ローサイドの転流用スイッチング素子Qt2→バッテリBの経路で流れていた電流が、バッテリB→出力用のリアクトルLout→ローサイドのメインスイッチング素子Qm2→バッテリBの経路の流れへと遷移する。
この場合も、上記同様にハイサイドの一次巻線NH1に上向きの逆起電力Eを発生させる。
整流回路12での電流の流れは上記〔A2〕,〔A3〕と同様のものとなる(図10(b)、図11(a)参照)。この場合も、整流回路12において導通状態となっている整流ダイオードはDH1,DH2,DL1,DL2の4つすべてである。
〔A5〕定常状態(図12(a)参照)
共振用のリアクトルLrの電流が無くなり、ローサイドの転流用スイッチング素子Qt2がターンオフする。この転流用スイッチング素子Qt2のターンオフはソフトスイッチング(ゼロ電流スイッチング(ZCS))を利用するものであり、スイッチングロスが軽減されている。この定常状態では、電流は、バッテリB→出力用のリアクトルLout→ローサイドのメインスイッチング素子Qm2→バッテリBの経路のみを流れることになる。したがって、出力用のリアクトルLoutがエネルギーを蓄積する。
ローサイドの一次巻線NL1には電流が流れないので、整流回路12では電流が停止する。
〔A6〕転流開始(図12(b)参照)
ローサイドのメインスイッチング素子Qm2がターンオフされる。その瞬間から電流が共振用のコンデンサCr2へ転流し、共振用のコンデンサCr2へ充電が行われる。メインスイッチング素子Qm2の両端電圧がゆっくり上昇するのに対し、電流は素早く共振用のコンデンサCr2へ転移するため、スイッチングロスはほとんど生じない。
ARCP回路10を装備させた理由は次のとおりである。
放電モードの場合に図10(a)の状態と図12(a)の状態を突き合わせることで大局的に昇圧チョッパの構成を見ると、第2の平滑コンデンサC2の両端子間に出力用のリアクトルLoutとメインスイッチング素子Qm2との直列回路が接続され、さらにメインスイッチング素子Qm2の両端子間にダイオードDm1(ハイサイドのメインスイッチング素子Qm1の逆並列接続の寄生ダイオード)と第1の平滑コンデンサC1との直列回路が接続されていて、これは昇圧チョッパの機能を有している。
ローサイドのメインスイッチング素子Qm2のスイッチングによって昇圧チョッパの機能を発揮させるのであるが、そのメインスイッチング素子Qm2をターンオンさせるに際して、その前段階で、ローサイドの転流用スイッチング素子Qt2をオンにすることでローサイドのメインスイッチング素子Qm2をソフトスイッチング方式でターンオンさせることができ、変換効率を向上させることができる。
〔B〕充電モード
〔B1〕出力用のリアクトルLoutの蓄電(図13(a)参照)
ハイサイドおよびローサイドのメインスイッチング素子Qm1,Qm2、ハイサイドおよびローサイドの転流用スイッチング素子Qt1,Qt2のいずれもがオフ状態にあって、出力用のリアクトルLoutがエネルギーを蓄積し、バッテリB→ローサイドのメインスイッチング素子Qm2の逆並列接続の寄生ダイオードDm2→出力用のリアクトルLout→バッテリBの経路で電流が流れ、バッテリBに対し充電が行われる。これは、転流動作以前の定常状態である。転流前にあっては、転流制御回路11には電流は流れず、整流回路12にも電流は流れない。
〔B2〕転流開始(図13(b)参照)
転流制御回路11におけるハイサイドの転流用スイッチング素子Qt1がターンオンする。すると、上記〔B1〕でローサイドのメインスイッチング素子Qm2の逆並列接続の寄生ダイオードDm2→出力用のリアクトルLout→バッテリBの経路を流れていた電流が徐々に転流し、第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)→ハイサイドの転流用スイッチング素子Qt1→ハイサイドの一次巻線NH1→共振用のリアクトルLr→出力用のリアクトルLout→バッテリB→第1の平滑コンデンサC1の経路での電流に遷移する。すなわち、双方向インバータから端子Tp1と端子Tn1間に出力された電圧が第1の平滑コンデンサC1間に印加され、バッテリBを充電しつつ双方向DC/DCコンバータを介して端子Tp1から端子Tn1に向けて電流が流れる。ハイサイドの一次巻線NH1から二次巻線NHL2に誘起された電力により、整流回路12において、二次巻線NHL2→整流ダイオードDH1→第1の平滑コンデンサC1→整流ダイオードDL1→二次巻線NHL2の経路と、二次巻線NHL2→整流ダイオードDH2→第1の平滑コンデンサC1→整流ダイオードDL2→二次巻線NHL2の経路とに電流が流れ、バッテリBへの充電とともに第1の平滑コンデンサC1に対する充放電が行われる(降圧チョッパ機能)。
ハイサイドの一次巻線NH1に電流が流れることにより、磁気結合を介して二次巻線NHL2に電流が誘起され、さらにこの二次巻線NHL2に流れる電流が磁気結合による電磁誘導によってローサイドの一次巻線NL1に上向きの逆起電力Eを発生させる。それに起因して転流制御回路11に逆流が生じることを回避するために、転流制御回路11のローサイド部分に逆流防止用のダイオードDG2を挿入している。
整流回路12において導通状態となっている整流ダイオードはDH1,DH2,DL1,DL2の4つすべてである。
〔B3〕LC共振(図14(a)参照)
上記〔B2〕の状態で共振用のリアクトルLrを流れる電流が出力用のリアクトルLoutを流れる電流を超えると、共振用のコンデンサCr1,Cr2が充放電を開始する。すなわち、共振用のコンデンサCr1→ハイサイドの転流用スイッチング素子Qt1→ハイサイドの一次巻線NH1→共振用のリアクトルLr→共振用のコンデンサCr1の経路と、共振用のコンデンサCr2→第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)→ハイサイドの転流用スイッチング素子Qt1→ハイサイドの一次巻線NH1→共振用のリアクトルLr→共振用のコンデンサCr2の経路で電流が流れ、共振動作が開始される。
この場合も、図13(b)の場合と同様にローサイドの一次巻線NL1に上向きの逆起電力Eを発生させる。
整流回路12での電流の流れは上記〔B2〕と同様のものとなる(図13(b)参照)。この場合も、整流回路12において導通状態となっている整流ダイオードはDH1,DH2,DL1,DL2の4つすべてである。
〔B4〕定常状態への遷移(図14(b)参照)
そして、共振用のコンデンサCr1の両端電圧つまりハイサイドのメインスイッチング素子Qm1の印加電圧が0レベルになった時点でそのメインスイッチング素子Qm1がターンオンする。このメインスイッチング素子Qm1のターンオンは、高周波共振現象によるソフトスイッチング(ゼロ電圧スイッチング(ZVS))を利用するものであり、スイッチングロスが軽減されている。
ハイサイドのメインスイッチング素子Qm1がターンオンした時点から共振用のリアクトルLrに流れる電流が徐々に減少し、それまで第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)→ハイサイドの転流用スイッチング素子Qt1→ハイサイドの一次巻線NH1→共振用のリアクトルLr→出力用のリアクトルLout→バッテリB→第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)の経路で流れていた電流が、第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)→ハイサイドのメインスイッチング素子Qm1→出力用のリアクトルLout→バッテリB→第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)の経路の流れへと遷移する。
この場合も、上記同様にローサイドの一次巻線NL1に上向きの逆起電力Eを発生させる。
整流回路12での電流の流れは上記〔B2〕,〔B3〕と同様のものとなる(図13(b)、図14(a)参照)。この場合も、整流回路12において導通状態となっている整流ダイオードはDH1,DH2,DL1,DL2の4つすべてである。
〔B5〕定常状態(図15(a)参照)
共振用のリアクトルLrの電流が無くなり、ハイサイドの転流用スイッチング素子Qt1がターンオフする。この転流用スイッチング素子Qt1のターンオフはソフトスイッチング(ゼロ電流スイッチング(ZCS))を利用するものであり、スイッチングロスが軽減されている。この定常状態では、電流は、第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)→ハイサイドのメインスイッチング素子Qm1→出力用のリアクトルLout→バッテリB→第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)の経路のみを流れることになる。したがって、出力用のリアクトルLoutがエネルギーを放出する。
ハイサイドの一次巻線NH1には電流が流れないので、整流回路12では電流が停止する。
〔B6〕転流開始(図15(b)参照)
ハイサイドのメインスイッチング素子Qm1がターンオフされる。その瞬間から電流が共振用のコンデンサCr1へ転流し、共振用のコンデンサCr1へ充電が行われる。メインスイッチング素子Qm1の両端電圧がゆっくり上昇するのに対し、電流は素早く共振用のコンデンサCr1へ転移するため、スイッチングロスはほとんど生じない。この状態では、電流は、第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)→共振用のコンデンサCr1→出力用のリアクトルLout→バッテリB→第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)の経路のみを流れることになる。
上記の〔B1〕〜〔B6〕のように推移する動作において、転流制御回路11から整流回路12への磁気結合による電磁誘導の状態は次のようになっている。
充電モードの場合に図13(a)の状態と図15(a)の状態を突き合わせることで大局的に降圧チョッパの構成を見ると、第1の平滑コンデンサC1の両端子間にメインスイッチング素子Qm1とダイオードDm2(ローサイドのメインスイッチング素子Qm2の逆並列接続の寄生ダイオード)との直列回路が接続され、さらにダイオードDm2の両端子間に出力用のリアクトルLoutと第2の平滑コンデンサC2との直列回路が接続されていて、これは降圧チョッパの機能を有している。
ハイサイドのメインスイッチング素子Qm1のスイッチングによって降圧チョッパの機能を発揮させるのであるが、そのメインスイッチング素子Qm1をターンオンさせるに際して、その前段階で、ハイサイドの転流用スイッチング素子Qt1をオンにすることでハイサイドのメインスイッチング素子Qm1をソフトスイッチング方式でターンオンさせることができ、変換効率を向上させることができる。
"高効率・双方向絶縁型DCDCコンバータ"、[online]、2014年、ポニー電機株式会社、[令和元年7月5日検索]、インターネット<URL:http://pony-e.jp/High_efficiency_bi-directional_insulated_DCDCconverter.pdf>
上記の従来例にあっては、ARCP回路10における転流制御回路11と整流回路12とを磁気結合するトランスT0を充放電兼用のトランスとしている。すなわち、トランスT0の一次巻線を、ハイサイドの一次巻線NH1とローサイドの一次巻線NL1とを直結したセンタータップ方式の巻線としている。二次巻線NHL2はセンタータップ方式の一対の一次巻線NH1,NL1に共通の巻線となっている。鉄心がハイサイドの一次巻線NH1、ローサイドの一次巻線NL1および二次巻線NHL2の3つの巻線で共有されているため、上記したように、放電モードにおいては、ローサイドの一次巻線NL1に電流が流れることに起因してハイサイドの一次巻線NH1に上向きの逆起電力Eが発生し、また、充電モードにおいては、ハイサイドの一次巻線NH1に電流が流れることに起因してローサイドの一次巻線NL1に上向きの逆起電力Eが発生することになる。そこで、転流制御回路11に逆流が生じることを回避するために、逆流防止用のダイオードDG1,DG2を挿入している。
しかし、これら2つの逆流防止用のダイオードDG1,DG2に電流が流れる期間は全期間の約半分ほどもあり(図10(b)、図11(a),(b)、図13(b)、図14(a),(b)参照),大きな損失を招いていた。
近時の蓄電システムにあっては、コスト低減のために蓄電池の直列数を減らす傾向にある。しかし、蓄電池の直列数を減らすと電池電圧も低下するため、双方向DC/DCコンバータにおける昇降圧チョッパの昇降圧比を増加させなければならず、それが原因で変換効率の悪化を招いていた。
上記したARCP回路を備えた双方向DC/DCコンバータは、ARCP回路を備えないものに比べて変換効率が優れているものの、上記した逆流防止に起因する損失のため、近時の昇降圧チョッパの昇降圧比の増加に伴う変換効率の悪化を補う観点からは、さらなる改良の余地が残されていた。
本発明はこのような事情に鑑みて創作したものであり、双方向DC/DCコンバータに関して、変換効率のさらなる改善を図ることを目的としている。
本発明は、次の手段を講じることにより上記の課題を解決する。
本発明による双方向DC/DCコンバータは、
一方端側のハイサイド入出力端子とローサイド入出力端子との間に接続された第1の平滑コンデンサと、
他方端側のハイサイド入出力端子とローサイド入出力端子との間に接続された第2の平滑コンデンサと、
前記一方端側のハイサイド入出力端子と前記他方端側のハイサイド入出力端子とを接続するハイサイドラインに挿入された、ハイサイドのメインスイッチング素子と出力用のリアクトルとの直列回路と、
前記一方端側のローサイド入出力端子と前記他方端側のローサイド入出力端子とを接続するローサイドラインと、前記ハイサイドのメインスイッチング素子と前記出力用のリアクトルとを接続する第1の接続ノードとの間に挿入されたローサイドのメインスイッチング素子と、
転流制御回路と整流回路からなり、前記ハイサイドラインと前記ローサイドラインとの間に接続されたARCP回路とを備え、
前記転流制御回路は、
前記ハイサイドラインと前記ローサイドラインとの間に配置されたハイサイドの転流用スイッチング素子とローサイドの転流用スイッチング素子との直列回路と、
前記第1の接続ノードに一端が接続された共振用のリアクトルと、
前記ハイサイドの転流用スイッチング素子と前記ローサイドの転流用スイッチング素子とを接続する第2の接続ノードと前記共振用のリアクトルの他端との間に一次巻線が接続されたトランスとを有し、
前記整流回路は、前記トランスの二次巻線に誘起される電力を受電可能な状態で前記ハイサイドラインと前記ローサイドラインとの間に接続され、前記第1の平滑コンデンサに対して前記ハイサイドライン側から前記ローサイドライン側に向けた一方向にのみ電流を供給するように構成され、
前記トランスにおける前記一次巻線は、センタータップを有しない1つ巻線方式の巻線で構成されていることを特徴とする。
本発明にあっては、転流制御回路と整流回路との磁気結合のためのトランスについて、その一次巻線の構成および配線位置に特徴がある。従来例にあっては、トランスの一次巻線は、ハイサイドの充電用の一次巻線(NH1)とローサイドの放電用の一次巻線(NL1)とがセンタータップで直結された“2つ巻線方式”となっており、機能面で充電用と放電用とに役割分担がなされている。これに対して、本発明のトランスの一次巻線は、上記のようにセンタータップを有しない“1つ巻線方式”の巻線に構成されていて、充電機能と放電機能とが1つ巻線において共用化されている。
そして、このように1つ巻線方式で充電機能と放電機能とが共用化された構成をトランスの一次巻線で採用するために、一次巻線の配線位置を共振用のリアクトルの接続点(第1の接続ノード)とハイサイド・ローサイドの一対の転流用スイッチング素子どうしの接続点(第2の接続ノード)との間としている。
従来例の場合は、ハイサイドラインとローサイドラインとの間でハイサイドの転流用スイッチング素子(Qt1)とローサイドの転流用スイッチング素子(Qt2)を含むライン上において、ハイサイドの充電用の一次巻線(NH1)とローサイドの放電用の一次巻線(NL1)とがセンタータップを介在させて直列に接続されている。そのような回路構成であるために、共振用のリアクトル(Lr)およびローサイドの放電用の一次巻線(NL1)を通る電流がローサイドの転流用スイッチング素子(Qt2)を流れる放電モードにおいてトランスの二次巻線(NHL2)を介しての逆起電力によりハイサイドの転流用スイッチング素子(Qt1)の側に流れ込むことがないように、逆流防止用のダイオード(DG1)の追加を必要としていた。また、共振用のリアクトル(Lr)およびハイサイドの充電用の一次巻線(NH1)を通る電流がハイサイドの転流用スイッチング素子(Qt1)を流れる充電モードにおいて二次巻線(NHL2)を介しての逆起電力によりローサイドの転流用スイッチング素子(Qt2)の側に流れ込むことがないように、逆流防止用のダイオード(DG2)の追加を必要としていた。
これに対して、本発明にあっては、ハイサイドラインとローサイドラインとの間にあってハイサイドの転流用スイッチング素子とローサイドの転流用スイッチング素子を含むライン上にはトランスの一次巻線は挿入されておらず、そのラインに対して1つ巻線方式の一次巻線(共振用のリアクトルとの接続点とは反対側の接続点)が接続されている回路構成となっている。その結果として、ARCP回路でソフトスイッチングの共振動作をさせるに際し、出力用のリアクトル、共振用のリアクトルおよび1つ巻線方式の一次巻線を通る電流がローサイドの転流用スイッチング素子を流れる放電モードにおいてハイサイドの転流用スイッチング素子の側に流れ込むことはない。また、同じ電流がハイサイドの転流用スイッチング素子を流れる充電モードにおいてローサイドの転流用スイッチング素子の側に流れ込むことはない。したがって、ARCP回路のハイサイド部分にもローサイド部分にも従来例のように逆流防止用のダイオードを挿入する必要がなくなり、その逆流防止用のダイオードで消費される電力を節約することが可能となる。
上記構成の本発明の双方向DC/DCコンバータには、次のようないくつかの好ましい態様ないし変化・変形の態様がある。
〔1〕前記転流制御回路において、前記ハイサイドの転流用スイッチング素子のハイサイド端子は前記ハイサイドラインに接続され、前記ローサイドの転流用スイッチング素子のローサイド端子は前記ローサイドラインに接続され、前記ハイサイドの転流用スイッチング素子のローサイド端子および前記ローサイドの転流用スイッチング素子のハイサイド端子は共通接続されているとともに前記一次巻線に接続されている、という態様がある。この構成によれば、部品点数が少なく回路構成が簡素であり、信頼性の向上とコスト低減が図られる。
〔2〕また、前記トランスの前記一次巻線に磁気結合される二次巻線は、センタータップ方式の巻線である、という態様がある。この構成は、さらに次の2つのケースに分かれる。
〔3〕前記整流回路は、前記トランスの前記センタータップ方式の二次巻線における第1の二次巻線と第2の二次巻線とを接続するセンタータップが前記ローサイドラインに直接に接続され、前記第1の二次巻線および前記第2の二次巻線の両端部のうち前記センタータップとは反対側の端部がそれぞれ整流ダイオードを介して前記ハイサイドラインに接続されている、という態様がある。
〔4〕また、前記整流回路は、前記トランスの前記センタータップ方式の二次巻線における第1の二次巻線と第2の二次巻線とを接続するセンタータップが前記ハイサイドラインに直接に接続され、前記第1の二次巻線および前記第2の二次巻線の両端部のうち前記センタータップとは反対側の端部がそれぞれ整流ダイオードを介して前記ローサイドラインに接続されている、という態様がある。
これらの整流回路の構成によれば、第1の平滑コンデンサへ充電を行わせるために備える整流ダイオードの回路構成が簡素化され、整流ダイオードでの損失を低減することが可能となる。
本発明によれば、ARCP回路でソフトスイッチングの共振動作において、トランスの一次巻線として、充電機能と放電機能とを共用するものでセンタータップを有しない1つ巻線方式に構成し、ハイサイドおよびローサイドの2つの転流用スイッチング素子を含む状態でハイサイドライン・ローサイドライン間にわたされるライン上には配置せずに、そのラインに対して単に一次巻線(共振用のリアクトルとの接続点とは反対側の接続点)を接続する回路構成としたので、従来例で問題となっていたローサイドの一次巻線とハイサイドの一次巻線との励磁の相互干渉による逆起電力の発生を防止して、従来必要とした逆流防止用のダイオードを省略でき、電力消費の節約を図ることができる。
本発明の実施例における双方向DC/DCコンバータの構成を示す回路図 実施例の双方向DC/DCコンバータの動作説明図(その1) 実施例の双方向DC/DCコンバータの動作説明図(その2) 実施例の双方向DC/DCコンバータの動作説明図(その3) 実施例の双方向DC/DCコンバータの動作説明図(その4) 実施例の双方向DC/DCコンバータの動作説明図(その5) 実施例の双方向DC/DCコンバータの動作説明図(その6) 本発明の別の実施例における双方向DC/DCコンバータの構成を示す回路図 従来の双方向DC/DCコンバータの構成を示す回路図 従来の双方向DC/DCコンバータの動作説明図(その1) 従来の双方向DC/DCコンバータの動作説明図(その2) 従来の双方向DC/DCコンバータの動作説明図(その3) 従来の双方向DC/DCコンバータの動作説明図(その4) 従来の双方向DC/DCコンバータの動作説明図(その5) 従来の双方向DC/DCコンバータの動作説明図(その6)
以下、上記構成の本発明の双方向DC/DCコンバータにつき、その実施の形態を具体的な実施例のレベルで詳しく説明する。
〔実施例〕
図1は本発明の実施例における双方向DC/DCコンバータの構成を示す回路図である。図1において、Tp1は双方向インバータ側(本発明の「一方端側」)のハイサイド入出力端子、Tn1は双方向インバータ側のローサイド入出力端子、Tp2はバッテリ側(本発明の「他方端側」)のハイサイド入出力端子、Tn2はバッテリ側のローサイド入出力端子、L1はハイサイド入出力端子Tp1とハイサイド入出力端子Tp2とを接続するハイサイドライン、L2はローサイド入出力端子Tn1とローサイド入出力端子Tn2とを接続するローサイドライン、C1はインバータ側のハイサイド入出力端子Tp1とローサイド入出力端子Tn1との間に接続された第1の平滑コンデンサ、C2はバッテリ側のハイサイド入出力端子Tp2とローサイド入出力端子Tn2との間に接続された第2の平滑コンデンサ、Qm1はハイサイドのメインスイッチング素子(NMOSトランジスタ)、Qm2はローサイドのメインスイッチング素子(NMOSトランジスタ)、Dm1はハイサイドのメインスイッチング素子Qm1の両端子間(ドレイン・ソース間)の逆並列接続のダイオード(寄生ダイオード)、Cr1は同じ両端子間の共振用のコンデンサ、Dm2はローサイドのメインスイッチング素子Qm2の両端子間(ドレイン・ソース間)の逆並列接続のダイオード(寄生ダイオード)、Cr2は同じ両端子間の共振用のコンデンサ、Loutは出力用のリアクトルである。
ハイサイドのメインスイッチング素子Qm1と出力用のリアクトルLoutとの直列回路がハイサイドラインL1に挿入されている。ハイサイドのメインスイッチング素子Qm1はそのドレインがインバータ側のハイサイド入出力端子Tp1に接続され、そのソースが出力用のリアクトルLoutの一端に接続され、出力用のリアクトルLoutの他端がバッテリ側のハイサイド入出力端子Tp2に接続されている。ローサイドのメインスイッチング素子Qm2は、そのドレインがハイサイドのメインスイッチング素子Qm1と出力用のリアクトルLoutとの接続点である第1の接続ノードN1に接続され、そのソースがローサイドラインL2に接続されている。
10はハイサイドラインL1とローサイドラインL2との間に接続されたARCP(補助共振転流ポール)回路であり、転流制御回路11と整流回路12を備えている。
転流制御回路11の構成要素として、Lrは共振用のリアクトル、T1はトランス(ARCPトランス)、Qt1はハイサイドの転流用スイッチング素子(NMOSトランジスタ)、Qt2はローサイドの転流用スイッチング素子(NMOSトランジスタ)である。LT1はトランスT1の一次巻線で、この一次巻線LT1はセンタータップを有しない1つ巻線方式の巻線に構成されている。LT2はトランスT1のセンタータップ方式の二次巻線、LT21は二次巻線LT2における第1の二次巻線 、LT22は二次巻線LT2における第2の二次巻線である。
共振用のリアクトルLrの一端は第1の接続ノードN1に接続され、共振用のリアクトルLrの他端はトランスT1における一次巻線LT1の一端に接続されている。
転流制御回路11の構成要素であるハイサイドの転流用スイッチング素子Qt1のハイサイド端子(ドレイン)はハイサイドラインL1に接続され、ローサイドの転流用スイッチング素子Qt2のローサイド端子(ソース)はローサイドラインL2に接続され、ハイサイドの転流用スイッチング素子Qt1のローサイド端子およびローサイドの転流用スイッチング素子Qt2のハイサイド端子は共通接続されている。この共通接続の接続点が第2の接続ノードN2である。さらに、1つ巻線方式の一次巻線LT1の他端(共振用のリアクトルLrとの接続点とは反対側の接続点)は第2の接続ノードN2に接続されている。
つまり、ハイサイドの転流用スイッチング素子Qt1とローサイドの転流用スイッチング素子Qt2とは直接に接続され(共通接続点N2)、トランスT1における1つ巻線方式の一次巻線LT1は、その一端が共振用のリアクトルLrに接続され、その他端がハイサイド・ローサイドの転流用スイッチング素子Qt1,Qt2の共通接続点である第2の接続ノードN2に接続されている。
トランスT1において、1つ巻線方式の一次巻線LT1に磁気結合される二次巻線LT2は、センタータップ方式の巻線に構成されている。すなわち、センタータップ方式の二次巻線LT2は、第1の二次巻線LT21と第2の二次巻線LT22とからなり、これらの巻線L21と巻線L22とがセンタータップにおいて結線された構成を有している。
整流回路12は、トランスT1におけるセンタータップ方式の二次巻線LT2に接続された第1の整流ダイオードD1と第2の整流ダイオードD2を有している。二次巻線LT2における第1の二次巻線LT21と第2の二次巻線LT22とを接続するセンタータップがローサイドラインL2に直接に接続され、第1の二次巻線LT21の両端部のうちセンタータップとは反対側の端部が第1の整流ダイオードD1を介してハイサイドラインL1に接続され、同様に第2の二次巻線LT22の両端部のうちセンタータップとは反対側の端部が第2の整流ダイオードD2を介してハイサイドラインL1に接続されている。
この構成によれば、第1の平滑コンデンサC1へ充電を行わせるための整流回路12の回路構成が簡素化され、整流ダイオードでの損失を低減することが可能となっている。
共振用のリアクトルLrとトランスT1における1つ巻線方式の一次巻線LT1との直列回路は、ハイサイドのメインスイッチング素子Qm1、ローサイドのメインスイッチング素子Qm2および出力用のリアクトルLoutを共通に接続する第1の接続ノードN1と、ハイサイドの転流用スイッチング素子Qt1とローサイドの転流用スイッチング素子Qt2とを接続する第2の接続ノードN2との間に接続されている。
整流回路12は、トランスT1において1つ巻線方式の一次巻線LT1からセンタータップ方式の二次巻線LT2に誘起される電力を受電可能な状態でハイサイドラインL1とローサイドラインL2との間に接続されている。整流回路12における第1の整流ダイオードD1、第2の整流ダイオードD2はいずれも、第1の平滑コンデンサC1に対してハイサイドラインL1側からローサイドラインL2側に向けた一方向にのみ電流を供給する。
次に、上記のように構成された実施例の双方向DC/DCコンバータの動作を説明する。
(A)放電モード
(A1)出力用のリアクトルLoutの放電(図2(a)参照)
ハイサイドおよびローサイドのメインスイッチング素子Qm1,Qm2、ハイサイドおよびローサイドの転流用スイッチング素子Qt1,Qt2のいずれもがオフ状態にあって、出力用のリアクトルLoutがエネルギーを放出し、第2の平滑コンデンサC2に並列接続されたバッテリB→出力用のリアクトルLout→ハイサイドのメインスイッチング素子Qm1の逆並列接続の寄生ダイオードDm1→第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)→バッテリBの経路で電流が流れる。ここで、第1の平滑コンデンサC1間の印加電圧、すなわち、ハイサイド入出力端子Tp1とローサイド入出力端子Tn1間の電圧は当該端子間に接続された双方向インバータ(図示省略)に出力され、双方向インバータを介して端子Tp1から端子Tn1に向けて電流が流れる。これは、転流動作以前の定常状態である。転流前にあっては、転流制御回路11には電流は流れず、整流回路12にも電流は流れない。
(A2)転流開始(図2(b)参照)
転流制御回路11におけるローサイドの転流用スイッチング素子Qt2がターンオンすると、上記(A1)でハイサイドのメインスイッチング素子Qm1の逆並列接続の寄生ダイオードDm1を流れていた電流が徐々にローサイドの転流用スイッチング素子Qt2の側に転流し、バッテリB→出力用のリアクトルLout→共振用のリアクトルLr→トランスT1における1つ巻線方式の一次巻線LT1→ローサイドの転流用スイッチング素子Qt2→バッテリBの経路で電流が流れる。
1つ巻線方式の一次巻線LT1から二次巻線LT2に誘起された電力により、整流回路12において、第1の二次巻線LT21→ハイサイドラインL1→第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)→ローサイドラインL2→二次巻線LT2のセンタータップの経路と、第2の二次巻線LT22→ハイサイドラインL1→第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)→ローサイドラインL2→二次巻線LT2のセンタータップの経路とに電流が流れ、バッテリBの放電によって第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)に対する充電が行われる(昇圧チョッパ機能)。
(A3)LC共振(図3(a)参照)
上記(A2)の状態で共振用のリアクトルLrおよび1つ巻線方式の一次巻線LT1を流れる電流が出力用のリアクトルLoutを流れる電流を超えると、共振用のコンデンサCr1,Cr2が充放電を開始する。すなわち、共振用のコンデンサCr1→共振用のリアクトルLr→1つ巻線方式の一次巻線LT1→ローサイドの転流用スイッチング素子Qt2→ローサイドラインL2→第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)→ハイサイドラインL1→共振用のコンデンサCr1の経路と、共振用のコンデンサCr2→共振用のリアクトルLr→1つ巻線方式の一次巻線LT1→ローサイドの転流用スイッチング素子Qt2→ローサイドラインL2→共振用のコンデンサCr2の経路で電流が流れ、共振動作が開始される。
なお、整流回路12での電流の流れは上記(A2)と同様のものとなる(図2(b)参照)。
(A4)定常状態への遷移(図3(b)参照)
そして、共振用のコンデンサCr2の両端電圧つまりローサイドのメインスイッチング素子Qm2の印加電圧が0レベルになった時点でそのメインスイッチング素子Qm2がターンオンする。このメインスイッチング素子Qm2のターンオンは、高周波共振現象によるソフトスイッチング(ゼロ電圧スイッチング(ZVS))を利用するものであり、スイッチングロスが軽減されている。
ローサイドのメインスイッチング素子Qm2がターンオンした時点から共振用のリアクトルLrに流れる電流が徐々に減少し、それまでバッテリB→出力用のリアクトルLout→共振用のリアクトルLr→1つ巻線方式の一次巻線LT1→ローサイドの転流用スイッチング素子Qt2→バッテリBの経路で流れていた電流が、バッテリB→出力用のリアクトルLout→ローサイドのメインスイッチング素子Qm2→バッテリBの経路の流れへと遷移する。
なお、整流回路12での電流の流れは上記(A2),(A3)と同様のものとなる(図2(b)、図3(a)参照)。
(A5)定常状態(図4(a)参照)
共振用のリアクトルLrおよび1つ巻線方式の一次巻線LT1の電流が無くなり、ローサイドの転流用スイッチング素子Qt2がターンオフする。この転流用スイッチング素子Qt2のターンオフはソフトスイッチング(ゼロ電流スイッチング(ZCS))を利用するものであり、スイッチングロスが軽減されている。この定常状態では、電流は、バッテリB→出力用のリアクトルLout→ローサイドのメインスイッチング素子Qm2→バッテリBの経路のみを流れることになる。したがって、出力用のリアクトルLoutがエネルギーを蓄積する。
1つ巻線方式の一次巻線LT1には電流が流れないので、整流回路12では電流は流れない。
(A6)転流開始(図4(b)参照)
ローサイドのメインスイッチング素子Qm2がターンオフすると、その瞬間から電流が共振用のコンデンサCr2へ転流し、共振用のコンデンサCr2へ充電が行われる。メインスイッチング素子Qm2の両端電圧がゆっくり上昇するのに対し、電流は素早く共振用のコンデンサCr2へ転移するため、スイッチングロスはほとんど生じない。
上記の(A1)〜(A6)のように推移する動作において、転流制御回路11から整流回路12への磁気結合による電磁誘導の状態は次のようになっている。
上記において、ARCP回路10における転流制御回路11と整流回路12との間を磁気結合するトランスT1の一次巻線LT1がセンタータップを有しない1つ巻線方式の巻線に構成されていて、従来例のような二次巻線側から一次巻線側への磁気的逆作用が生じないようにしている。
放電モードにおいて、ローサイドの転流用スイッチング素子Qt2をオンにすることで1つ巻線方式の一次巻線LT1に電流を流すとき、磁気結合によって整流回路12でセンタータップ方式の二次巻線LT2に電流が誘起されるが、二次巻線側から一次巻線側への磁気的逆作用が生じることがなく、また、ハイサイドおよびローサイドの転流用スイッチング素子Qt1,Qt2を含む状態でハイサイドラインL1とローサイドラインL2との間に架け渡されたライン上には二次巻線LT2からの誘導に反応する巻線(インダクタンス成分)が存在しないので、転流制御回路11のハイサイド部分に従来例のような逆流防止用のダイオードDG1を挿入する必要がない。
(B)充電モード
(B1)出力用のリアクトルLoutの蓄電(図5(a)参照)
ハイサイドおよびローサイドのメインスイッチング素子Qm1,Qm2、ハイサイドおよびローサイドの転流用スイッチング素子Qt1,Qt2のいずれもがオフ状態にあって、出力用のリアクトルLoutがエネルギーを蓄積し、バッテリB→ローサイドのメインスイッチング素子Qm2の逆並列接続の寄生ダイオードDm2→出力用のリアクトルLout→バッテリBの経路で電流が流れ、バッテリBに対し充電が行われる。これは、転流動作以前の定常状態である。転流前にあっては、転流制御回路11には電流は流れず、整流回路12にも電流は流れない。
(B2)転流開始(図5(b)参照)
転流制御回路11におけるハイサイドの転流用スイッチング素子Qt1がターンオンすると、上記(B1)でローサイドのメインスイッチング素子Qm2の逆並列接続の寄生ダイオードDm2→出力用のリアクトルLout→バッテリBの経路を流れていた電流が徐々に転流し、第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)→ハイサイドの転流用スイッチング素子Qt1→トランスT1における1つ巻線方式の一次巻線LT1→共振用のリアクトルLr→出力用のリアクトルLout→バッテリB→第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)の経路での電流に遷移する。すなわち、双方向インバータから端子Tp1と端子Tn1間に出力された電圧が第1の平滑コンデンサC1間に印加され、バッテリBを充電しつつ双方向DC/DCコンバータを介して端子Tp1から端子Tn1に向けて電流が流れる。
1つ巻線方式の一次巻線LT1からハイサイドの二次巻線LT2に誘起された電力により、整流回路12において、第1の二次巻線LT21→ハイサイドラインL1→第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)→ローサイドラインL2→二次巻線LT2のセンタータップの経路と、第2の二次巻線LT22→ハイサイドラインL1→第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)→ローサイドラインL2→二次巻線LT2のセンタータップの経路とに電流が流れ、バッテリBへの充電とともに第1の平滑コンデンサC1に対する充放電が行われる。
(B3)LC共振(図6(a)参照)
上記(B2)の状態で共振用のリアクトルLrおよび1つ巻線方式の一次巻線LT1を流れる電流が出力用のリアクトルLoutを流れる電流を超えると、共振用のコンデンサCr1,Cr2が充放電を開始する。すなわち、共振用のコンデンサCr1→ハイサイドの転流用スイッチング素子Qt1→1つ巻線方式の一次巻線LT1→共振用のリアクトルLr→共振用のコンデンサCr1の経路と、共振用のコンデンサCr2→第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)→ハイサイドの転流用スイッチング素子Qt1→1つ巻線方式の一次巻線LT1→共振用のリアクトルLr→共振用のコンデンサCr2の経路で電流が流れ、共振動作が開始される。
なお、整流回路12での電流の流れは上記(B2)と同様のものとなる(図5(b)参照)。
(B4)定常状態への遷移(図6(b)参照)
そして、共振用のコンデンサCr1の両端電圧つまりハイサイドのメインスイッチング素子Qm1の印加電圧が0レベルになった時点でそのメインスイッチング素子Qm1がターンオンする。このメインスイッチング素子Qm1のターンオンは、高周波共振現象によるソフトスイッチング(ゼロ電圧スイッチング(ZVS))を利用するものであり、スイッチングロスが軽減されている。
ハイサイドのメインスイッチング素子Qm1がターンオンした時点から共振用のリアクトルLrに流れる電流が徐々に減少し、それまで第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)→ハイサイドの転流用スイッチング素子Qt1→1つ巻線方式の一次巻線LT1→共振用のリアクトルLr→出力用のリアクトルLout→バッテリB→第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)の経路で流れていた電流が、第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)→ハイサイドのメインスイッチング素子Qm1→出力用のリアクトルLout→バッテリB→第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)の経路の流れへと遷移する。
なお、整流回路12での電流の流れは上記(B2),(B3)と同様のものとなる(図5(b)、図6(a)参照)。
(B5)定常状態(図7(a)参照)
共振用のリアクトルLrおよび1つ巻線方式の一次巻線LT1の電流が無くなり、ハイサイドの転流用スイッチング素子Qt1がターンオフする。この転流用スイッチング素子Qt1のターンオフはソフトスイッチング(ゼロ電流スイッチング(ZCS))を利用するものであり、スイッチングロスが軽減されている。この定常状態では、電流は、第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)→ハイサイドのメインスイッチング素子Qm1→出力用のリアクトルLout→バッテリB→第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)の経路のみを流れることになる。したがって、出力用のリアクトルLoutがエネルギーを放出する。
1つ巻線方式の一次巻線LT1には電流が流れないので、整流回路12では電流は流れない。
(B6)転流開始(図7(b)参照)
ハイサイドのメインスイッチング素子Qm1がターンオフすると、その瞬間から電流が共振用のコンデンサCr1へ転流し、共振用のコンデンサCr1へ充電が行われる。メインスイッチング素子Qm1の両端電圧がゆっくり上昇するのに対し、電流は素早く共振用のコンデンサCr1へ転移するため、スイッチングロスはほとんど生じない。
この状態では、電流は、第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)→共振用のコンデンサCr1→出力用のリアクトルLout→バッテリB→第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)の経路のみを流れることになる。
上記の(B1)〜(B6)のように推移する動作において、転流制御回路11から整流回路12への磁気結合による電磁誘導の状態は次のようになっている。
充電モードにおいて、ハイサイドの転流用スイッチング素子Qt1をオンにすることで1つ巻線方式の一次巻線LT1に電流を流すとき、磁気結合によって整流回路12でセンタータップ方式の二次巻線LT2に電流が誘起されるが、二次巻線側から一次巻線側への磁気的逆作用が生じることがなく、また、ハイサイドおよびローサイドの転流用スイッチング素子Qt1,Qt2を含む状態でハイサイドラインL1とローサイドラインL2との間に架け渡されたライン上には二次巻線LT2にからの誘導に反応する巻線(インダクタンス成分)が存在しないので、転流制御回路11のローサイド部分に従来例のような逆流防止用のダイオードDG2を挿入する必要がない。
さらに、整流回路12におけるダイオード損失も低減することができる。放電モードでも充電モードでも、二次巻線LT2に誘起された電流が第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)へ流入するときに通るダイオードの個数は、整流ダイオードD1,D2の2つである(図2(b)、図3(a),(b)、図5(b)、図6(a),(b)参照)。従来例の場合には、放電モードでも充電モードでも、誘起された電流が通るダイオードの個数は整流ダイオードDH1,DH2,DL1,DL2の4つすべてである。したがって、本発明実施例の場合には、整流回路12におけるダイオード損失を半減することができる。
なお、ARCP回路10における整流回路12の構成について、本発明の別の実施例として図8の回路図のように構成してもよい。
図8の実施例においては、整流回路12は、ローサイドラインL2にアノードが接続された第1の整流ダイオードD1が第1の二次巻線LT21の両端部のうちセンタータップとは反対側の端部に接続され、ローサイドラインL2にアノードが接続された第2の整流ダイオードD2が第2の二次巻線LT22の両端部のうちセンタータップとは反対側の端部に接続され、第1の二次巻線LT21と第2の二次巻線LT22とを接続するセンタータップがハイサイドラインL1に直接に接続されている。
本発明は、ARCP回路を備えた双方向DC/DCコンバータに関して、変換効率の向上を図る技術として有用である。
10 ARCP回路
11 転流制御回路
12 整流回路
B バッテリ
C1 第1の平滑コンデンサ
C2 第2の平滑コンデンサ
L1 ハイサイドライン
L2 ローサイドライン
Lout 出力用のリアクトル
Lr 共振用のリアクトル
N1 第1の接続ノード
N2 第2の接続ノード
T1 センタータップを有しない1つ巻線方式の一次巻線
T2 二次巻線
T21 第1の二次巻線
T22 第2の二次巻線
m1 ハイサイドのメインスイッチング素子
m2 ローサイドのメインスイッチング素子
t1 ハイサイドの転流用スイッチング素子
t2 ローサイドの転流用スイッチング素子
p1 インバータ側のハイサイド入出力端子
n1 インバータ側のローサイド入出力端子
p2 バッテリ側のハイサイド入出力端子
n2 バッテリ側のローサイド入出力端子
T1 トランス

Claims (5)

  1. 一方端側のハイサイド入出力端子とローサイド入出力端子との間に接続された第1の平滑コンデンサと、
    他方端側のハイサイド入出力端子とローサイド入出力端子との間に接続された第2の平滑コンデンサと、
    前記一方端側のハイサイド入出力端子と前記他方端側のハイサイド入出力端子とを接続するハイサイドラインに挿入された、ハイサイドのメインスイッチング素子と出力用のリアクトルとの直列回路と、
    前記一方端側のローサイド入出力端子と前記他方端側のローサイド入出力端子とを接続するローサイドラインと、前記ハイサイドのメインスイッチング素子と前記出力用のリアクトルとを接続する第1の接続ノードとの間に挿入されたローサイドのメインスイッチング素子と、
    転流制御回路と整流回路からなり、前記ハイサイドラインと前記ローサイドラインとの間に接続されたARCP回路とを備え、
    前記転流制御回路は、
    前記ハイサイドラインと前記ローサイドラインとの間に配置されたハイサイドの転流用スイッチング素子とローサイドの転流用スイッチング素子との直列回路と、
    前記第1の接続ノードに一端が接続された共振用のリアクトルと、
    前記ハイサイドの転流用スイッチング素子と前記ローサイドの転流用スイッチング素子とを接続する第2の接続ノードと前記共振用のリアクトルの他端との間に一次巻線が接続されたトランスとを有し、
    前記整流回路は、前記トランスの二次巻線に誘起される電力を受電可能な状態で前記ハイサイドラインと前記ローサイドラインとの間に接続され、前記第1の平滑コンデンサに対して前記ハイサイドライン側から前記ローサイドライン側に向けた一方向にのみ電流を供給するように構成され、
    前記トランスにおける前記一次巻線は、センタータップを有しない1つ巻線方式の巻線で構成されていることを特徴とする双方向DC/DCコンバータ。
  2. 前記転流制御回路において、前記ハイサイドの転流用スイッチング素子のハイサイド端子は前記ハイサイドラインに接続され、前記ローサイドの転流用スイッチング素子のローサイド端子は前記ローサイドラインに接続され、前記ハイサイドの転流用スイッチング素子のローサイド端子および前記ローサイドの転流用スイッチング素子のハイサイド端子は共通接続されているとともに前記一次巻線に接続されている請求項1に記載の双方向DC/DCコンバータ。
  3. 前記トランスの前記一次巻線に磁気結合される二次巻線は、センタータップ方式の巻線である請求項1または請求項2に記載の双方向DC/DCコンバータ。
  4. 前記整流回路は、前記トランスの前記センタータップ方式の二次巻線における第1の二次巻線と第2の二次巻線とを接続するセンタータップが前記ローサイドラインに直接に接続され、前記第1の二次巻線および前記第2の二次巻線の両端部のうち前記センタータップとは反対側の端部がそれぞれ整流ダイオードを介して前記ハイサイドラインに接続されている請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の双方向DC/DCコンバータ。
  5. 前記整流回路は、前記トランスの前記センタータップ方式の二次巻線における第1の二次巻線と第2の二次巻線とを接続するセンタータップが前記ハイサイドラインに直接に接続され、前記第1の二次巻線および前記第2の二次巻線の両端部のうち前記センタータップとは反対側の端部がそれぞれ整流ダイオードを介して前記ローサイドラインに接続されている請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の双方向DC/DCコンバータ。
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