JP7241629B2 - 双方向dc/dcコンバータ - Google Patents
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〔A1〕出力用のリアクトルLoutの放電(図10(a)参照)
ハイサイドおよびローサイドのメインスイッチング素子Qm1,Qm2、ハイサイドおよびローサイドの転流用スイッチング素子Qt1,Qt2のいずれもがオフ状態にあって、出力用のリアクトルLoutがエネルギーを放出し、第2の平滑コンデンサC2に並列接続されたバッテリB→出力用のリアクトルLout→ハイサイドのメインスイッチング素子Qm1の逆並列接続の寄生ダイオードDm1→第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)→バッテリBの経路で電流が流れる。ここで、第1の平滑コンデンサC1間の印加電圧、すなわち、端子Tp1と端子Tn1間の電圧は当該端子間に接続された双方向インバータ(図示省略)に出力され、双方向インバータを介して端子Tp1から端子Tn1に向けて電流が流れる。これは、転流動作以前の定常状態である。転流前にあっては、転流制御回路11には電流は流れず、整流回路12にも電流は流れない。
転流制御回路11におけるローサイドの転流用スイッチング素子Qt2がターンオンされる。すると、上記〔A1〕でハイサイドのメインスイッチング素子Qm1の逆並列接続の寄生ダイオードDm1を流れていた電流が徐々にローサイドの転流用スイッチング素子Qt2の側に転流し、バッテリB→出力用のリアクトルLout→共振用のリアクトルLr→ローサイドの一次巻線NL1→逆流防止用のダイオードDG2→ローサイドの転流用スイッチング素子Qt2→バッテリBの経路で電流が流れる。
上記〔A2〕の状態で共振用のリアクトルLrを流れる電流が出力用のリアクトルLoutを流れる電流を超えると、共振用のコンデンサCr1,Cr2が充放電を開始する。すなわち、共振用のコンデンサCr1→共振用のリアクトルLr→ローサイドの一次巻線NL1→逆流防止用のダイオードDG2→ローサイドの転流用スイッチング素子Qt2→ローサイドラインL2→第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)→ハイサイドラインL1→共振用のコンデンサCr1の経路と、共振用のコンデンサCr2→共振用のリアクトルLr→一次巻線NL1→逆流防止用のダイオードDG2→ローサイドの転流用スイッチング素子Qt2→ローサイドラインL2→共振用のコンデンサCr2の経路で電流が流れ、共振動作が開始される。
そして、共振用のコンデンサCr2の両端電圧つまりローサイドのメインスイッチング素子Qm2の印加電圧が0レベルになった時点でそのメインスイッチング素子Qm2がターンオンする。このメインスイッチング素子Qm2のターンオンは、高周波共振現象によるソフトスイッチング(ゼロ電圧スイッチング(ZVS))を利用するものであり、スイッチングロスが軽減されている。
共振用のリアクトルLrの電流が無くなり、ローサイドの転流用スイッチング素子Qt2がターンオフする。この転流用スイッチング素子Qt2のターンオフはソフトスイッチング(ゼロ電流スイッチング(ZCS))を利用するものであり、スイッチングロスが軽減されている。この定常状態では、電流は、バッテリB→出力用のリアクトルLout→ローサイドのメインスイッチング素子Qm2→バッテリBの経路のみを流れることになる。したがって、出力用のリアクトルLoutがエネルギーを蓄積する。
ローサイドのメインスイッチング素子Qm2がターンオフされる。その瞬間から電流が共振用のコンデンサCr2へ転流し、共振用のコンデンサCr2へ充電が行われる。メインスイッチング素子Qm2の両端電圧がゆっくり上昇するのに対し、電流は素早く共振用のコンデンサCr2へ転移するため、スイッチングロスはほとんど生じない。
〔B1〕出力用のリアクトルLoutの蓄電(図13(a)参照)
ハイサイドおよびローサイドのメインスイッチング素子Qm1,Qm2、ハイサイドおよびローサイドの転流用スイッチング素子Qt1,Qt2のいずれもがオフ状態にあって、出力用のリアクトルLoutがエネルギーを蓄積し、バッテリB→ローサイドのメインスイッチング素子Qm2の逆並列接続の寄生ダイオードDm2→出力用のリアクトルLout→バッテリBの経路で電流が流れ、バッテリBに対し充電が行われる。これは、転流動作以前の定常状態である。転流前にあっては、転流制御回路11には電流は流れず、整流回路12にも電流は流れない。
転流制御回路11におけるハイサイドの転流用スイッチング素子Qt1がターンオンする。すると、上記〔B1〕でローサイドのメインスイッチング素子Qm2の逆並列接続の寄生ダイオードDm2→出力用のリアクトルLout→バッテリBの経路を流れていた電流が徐々に転流し、第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)→ハイサイドの転流用スイッチング素子Qt1→ハイサイドの一次巻線NH1→共振用のリアクトルLr→出力用のリアクトルLout→バッテリB→第1の平滑コンデンサC1の経路での電流に遷移する。すなわち、双方向インバータから端子Tp1と端子Tn1間に出力された電圧が第1の平滑コンデンサC1間に印加され、バッテリBを充電しつつ双方向DC/DCコンバータを介して端子Tp1から端子Tn1に向けて電流が流れる。ハイサイドの一次巻線NH1から二次巻線NHL2に誘起された電力により、整流回路12において、二次巻線NHL2→整流ダイオードDH1→第1の平滑コンデンサC1→整流ダイオードDL1→二次巻線NHL2の経路と、二次巻線NHL2→整流ダイオードDH2→第1の平滑コンデンサC1→整流ダイオードDL2→二次巻線NHL2の経路とに電流が流れ、バッテリBへの充電とともに第1の平滑コンデンサC1に対する充放電が行われる(降圧チョッパ機能)。
上記〔B2〕の状態で共振用のリアクトルLrを流れる電流が出力用のリアクトルLoutを流れる電流を超えると、共振用のコンデンサCr1,Cr2が充放電を開始する。すなわち、共振用のコンデンサCr1→ハイサイドの転流用スイッチング素子Qt1→ハイサイドの一次巻線NH1→共振用のリアクトルLr→共振用のコンデンサCr1の経路と、共振用のコンデンサCr2→第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)→ハイサイドの転流用スイッチング素子Qt1→ハイサイドの一次巻線NH1→共振用のリアクトルLr→共振用のコンデンサCr2の経路で電流が流れ、共振動作が開始される。
そして、共振用のコンデンサCr1の両端電圧つまりハイサイドのメインスイッチング素子Qm1の印加電圧が0レベルになった時点でそのメインスイッチング素子Qm1がターンオンする。このメインスイッチング素子Qm1のターンオンは、高周波共振現象によるソフトスイッチング(ゼロ電圧スイッチング(ZVS))を利用するものであり、スイッチングロスが軽減されている。
共振用のリアクトルLrの電流が無くなり、ハイサイドの転流用スイッチング素子Qt1がターンオフする。この転流用スイッチング素子Qt1のターンオフはソフトスイッチング(ゼロ電流スイッチング(ZCS))を利用するものであり、スイッチングロスが軽減されている。この定常状態では、電流は、第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)→ハイサイドのメインスイッチング素子Qm1→出力用のリアクトルLout→バッテリB→第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)の経路のみを流れることになる。したがって、出力用のリアクトルLoutがエネルギーを放出する。
ハイサイドのメインスイッチング素子Qm1がターンオフされる。その瞬間から電流が共振用のコンデンサCr1へ転流し、共振用のコンデンサCr1へ充電が行われる。メインスイッチング素子Qm1の両端電圧がゆっくり上昇するのに対し、電流は素早く共振用のコンデンサCr1へ転移するため、スイッチングロスはほとんど生じない。この状態では、電流は、第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)→共振用のコンデンサCr1→出力用のリアクトルLout→バッテリB→第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)の経路のみを流れることになる。
一方端側のハイサイド入出力端子とローサイド入出力端子との間に接続された第1の平滑コンデンサと、
他方端側のハイサイド入出力端子とローサイド入出力端子との間に接続された第2の平滑コンデンサと、
前記一方端側のハイサイド入出力端子と前記他方端側のハイサイド入出力端子とを接続するハイサイドラインに挿入された、ハイサイドのメインスイッチング素子と出力用のリアクトルとの直列回路と、
前記一方端側のローサイド入出力端子と前記他方端側のローサイド入出力端子とを接続するローサイドラインと、前記ハイサイドのメインスイッチング素子と前記出力用のリアクトルとを接続する第1の接続ノードとの間に挿入されたローサイドのメインスイッチング素子と、
転流制御回路と整流回路からなり、前記ハイサイドラインと前記ローサイドラインとの間に接続されたARCP回路とを備え、
前記転流制御回路は、
前記ハイサイドラインと前記ローサイドラインとの間に配置されたハイサイドの転流用スイッチング素子とローサイドの転流用スイッチング素子との直列回路と、
前記第1の接続ノードに一端が接続された共振用のリアクトルと、
前記ハイサイドの転流用スイッチング素子と前記ローサイドの転流用スイッチング素子とを接続する第2の接続ノードと前記共振用のリアクトルの他端との間に一次巻線が接続されたトランスとを有し、
前記整流回路は、前記トランスの二次巻線に誘起される電力を受電可能な状態で前記ハイサイドラインと前記ローサイドラインとの間に接続され、前記第1の平滑コンデンサに対して前記ハイサイドライン側から前記ローサイドライン側に向けた一方向にのみ電流を供給するように構成され、
前記トランスにおける前記一次巻線は、センタータップを有しない1つ巻線方式の巻線で構成されていることを特徴とする。
図1は本発明の実施例における双方向DC/DCコンバータの構成を示す回路図である。図1において、Tp1は双方向インバータ側(本発明の「一方端側」)のハイサイド入出力端子、Tn1は双方向インバータ側のローサイド入出力端子、Tp2はバッテリ側(本発明の「他方端側」)のハイサイド入出力端子、Tn2はバッテリ側のローサイド入出力端子、L1はハイサイド入出力端子Tp1とハイサイド入出力端子Tp2とを接続するハイサイドライン、L2はローサイド入出力端子Tn1とローサイド入出力端子Tn2とを接続するローサイドライン、C1はインバータ側のハイサイド入出力端子Tp1とローサイド入出力端子Tn1との間に接続された第1の平滑コンデンサ、C2はバッテリ側のハイサイド入出力端子Tp2とローサイド入出力端子Tn2との間に接続された第2の平滑コンデンサ、Qm1はハイサイドのメインスイッチング素子(NMOSトランジスタ)、Qm2はローサイドのメインスイッチング素子(NMOSトランジスタ)、Dm1はハイサイドのメインスイッチング素子Qm1の両端子間(ドレイン・ソース間)の逆並列接続のダイオード(寄生ダイオード)、Cr1は同じ両端子間の共振用のコンデンサ、Dm2はローサイドのメインスイッチング素子Qm2の両端子間(ドレイン・ソース間)の逆並列接続のダイオード(寄生ダイオード)、Cr2は同じ両端子間の共振用のコンデンサ、Loutは出力用のリアクトルである。
(A1)出力用のリアクトルLoutの放電(図2(a)参照)
ハイサイドおよびローサイドのメインスイッチング素子Qm1,Qm2、ハイサイドおよびローサイドの転流用スイッチング素子Qt1,Qt2のいずれもがオフ状態にあって、出力用のリアクトルLoutがエネルギーを放出し、第2の平滑コンデンサC2に並列接続されたバッテリB→出力用のリアクトルLout→ハイサイドのメインスイッチング素子Qm1の逆並列接続の寄生ダイオードDm1→第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)→バッテリBの経路で電流が流れる。ここで、第1の平滑コンデンサC1間の印加電圧、すなわち、ハイサイド入出力端子Tp1とローサイド入出力端子Tn1間の電圧は当該端子間に接続された双方向インバータ(図示省略)に出力され、双方向インバータを介して端子Tp1から端子Tn1に向けて電流が流れる。これは、転流動作以前の定常状態である。転流前にあっては、転流制御回路11には電流は流れず、整流回路12にも電流は流れない。
転流制御回路11におけるローサイドの転流用スイッチング素子Qt2がターンオンすると、上記(A1)でハイサイドのメインスイッチング素子Qm1の逆並列接続の寄生ダイオードDm1を流れていた電流が徐々にローサイドの転流用スイッチング素子Qt2の側に転流し、バッテリB→出力用のリアクトルLout→共振用のリアクトルLr→トランスT1における1つ巻線方式の一次巻線LT1→ローサイドの転流用スイッチング素子Qt2→バッテリBの経路で電流が流れる。
上記(A2)の状態で共振用のリアクトルLrおよび1つ巻線方式の一次巻線LT1を流れる電流が出力用のリアクトルLoutを流れる電流を超えると、共振用のコンデンサCr1,Cr2が充放電を開始する。すなわち、共振用のコンデンサCr1→共振用のリアクトルLr→1つ巻線方式の一次巻線LT1→ローサイドの転流用スイッチング素子Qt2→ローサイドラインL2→第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)→ハイサイドラインL1→共振用のコンデンサCr1の経路と、共振用のコンデンサCr2→共振用のリアクトルLr→1つ巻線方式の一次巻線LT1→ローサイドの転流用スイッチング素子Qt2→ローサイドラインL2→共振用のコンデンサCr2の経路で電流が流れ、共振動作が開始される。
そして、共振用のコンデンサCr2の両端電圧つまりローサイドのメインスイッチング素子Qm2の印加電圧が0レベルになった時点でそのメインスイッチング素子Qm2がターンオンする。このメインスイッチング素子Qm2のターンオンは、高周波共振現象によるソフトスイッチング(ゼロ電圧スイッチング(ZVS))を利用するものであり、スイッチングロスが軽減されている。
共振用のリアクトルLrおよび1つ巻線方式の一次巻線LT1の電流が無くなり、ローサイドの転流用スイッチング素子Qt2がターンオフする。この転流用スイッチング素子Qt2のターンオフはソフトスイッチング(ゼロ電流スイッチング(ZCS))を利用するものであり、スイッチングロスが軽減されている。この定常状態では、電流は、バッテリB→出力用のリアクトルLout→ローサイドのメインスイッチング素子Qm2→バッテリBの経路のみを流れることになる。したがって、出力用のリアクトルLoutがエネルギーを蓄積する。
ローサイドのメインスイッチング素子Qm2がターンオフすると、その瞬間から電流が共振用のコンデンサCr2へ転流し、共振用のコンデンサCr2へ充電が行われる。メインスイッチング素子Qm2の両端電圧がゆっくり上昇するのに対し、電流は素早く共振用のコンデンサCr2へ転移するため、スイッチングロスはほとんど生じない。
(B1)出力用のリアクトルLoutの蓄電(図5(a)参照)
ハイサイドおよびローサイドのメインスイッチング素子Qm1,Qm2、ハイサイドおよびローサイドの転流用スイッチング素子Qt1,Qt2のいずれもがオフ状態にあって、出力用のリアクトルLoutがエネルギーを蓄積し、バッテリB→ローサイドのメインスイッチング素子Qm2の逆並列接続の寄生ダイオードDm2→出力用のリアクトルLout→バッテリBの経路で電流が流れ、バッテリBに対し充電が行われる。これは、転流動作以前の定常状態である。転流前にあっては、転流制御回路11には電流は流れず、整流回路12にも電流は流れない。
転流制御回路11におけるハイサイドの転流用スイッチング素子Qt1がターンオンすると、上記(B1)でローサイドのメインスイッチング素子Qm2の逆並列接続の寄生ダイオードDm2→出力用のリアクトルLout→バッテリBの経路を流れていた電流が徐々に転流し、第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)→ハイサイドの転流用スイッチング素子Qt1→トランスT1における1つ巻線方式の一次巻線LT1→共振用のリアクトルLr→出力用のリアクトルLout→バッテリB→第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)の経路での電流に遷移する。すなわち、双方向インバータから端子Tp1と端子Tn1間に出力された電圧が第1の平滑コンデンサC1間に印加され、バッテリBを充電しつつ双方向DC/DCコンバータを介して端子Tp1から端子Tn1に向けて電流が流れる。
上記(B2)の状態で共振用のリアクトルLrおよび1つ巻線方式の一次巻線LT1を流れる電流が出力用のリアクトルLoutを流れる電流を超えると、共振用のコンデンサCr1,Cr2が充放電を開始する。すなわち、共振用のコンデンサCr1→ハイサイドの転流用スイッチング素子Qt1→1つ巻線方式の一次巻線LT1→共振用のリアクトルLr→共振用のコンデンサCr1の経路と、共振用のコンデンサCr2→第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)→ハイサイドの転流用スイッチング素子Qt1→1つ巻線方式の一次巻線LT1→共振用のリアクトルLr→共振用のコンデンサCr2の経路で電流が流れ、共振動作が開始される。
そして、共振用のコンデンサCr1の両端電圧つまりハイサイドのメインスイッチング素子Qm1の印加電圧が0レベルになった時点でそのメインスイッチング素子Qm1がターンオンする。このメインスイッチング素子Qm1のターンオンは、高周波共振現象によるソフトスイッチング(ゼロ電圧スイッチング(ZVS))を利用するものであり、スイッチングロスが軽減されている。
共振用のリアクトルLrおよび1つ巻線方式の一次巻線LT1の電流が無くなり、ハイサイドの転流用スイッチング素子Qt1がターンオフする。この転流用スイッチング素子Qt1のターンオフはソフトスイッチング(ゼロ電流スイッチング(ZCS))を利用するものであり、スイッチングロスが軽減されている。この定常状態では、電流は、第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)→ハイサイドのメインスイッチング素子Qm1→出力用のリアクトルLout→バッテリB→第1の平滑コンデンサC1(双方向インバータ)の経路のみを流れることになる。したがって、出力用のリアクトルLoutがエネルギーを放出する。
ハイサイドのメインスイッチング素子Qm1がターンオフすると、その瞬間から電流が共振用のコンデンサCr1へ転流し、共振用のコンデンサCr1へ充電が行われる。メインスイッチング素子Qm1の両端電圧がゆっくり上昇するのに対し、電流は素早く共振用のコンデンサCr1へ転移するため、スイッチングロスはほとんど生じない。
11 転流制御回路
12 整流回路
B バッテリ
C1 第1の平滑コンデンサ
C2 第2の平滑コンデンサ
L1 ハイサイドライン
L2 ローサイドライン
Lout 出力用のリアクトル
Lr 共振用のリアクトル
N1 第1の接続ノード
N2 第2の接続ノード
LT1 センタータップを有しない1つ巻線方式の一次巻線
LT2 二次巻線
LT21 第1の二次巻線
LT22 第2の二次巻線
Qm1 ハイサイドのメインスイッチング素子
Qm2 ローサイドのメインスイッチング素子
Qt1 ハイサイドの転流用スイッチング素子
Qt2 ローサイドの転流用スイッチング素子
Tp1 インバータ側のハイサイド入出力端子
Tn1 インバータ側のローサイド入出力端子
Tp2 バッテリ側のハイサイド入出力端子
Tn2 バッテリ側のローサイド入出力端子
T1 トランス
Claims (5)
- 一方端側のハイサイド入出力端子とローサイド入出力端子との間に接続された第1の平滑コンデンサと、
他方端側のハイサイド入出力端子とローサイド入出力端子との間に接続された第2の平滑コンデンサと、
前記一方端側のハイサイド入出力端子と前記他方端側のハイサイド入出力端子とを接続するハイサイドラインに挿入された、ハイサイドのメインスイッチング素子と出力用のリアクトルとの直列回路と、
前記一方端側のローサイド入出力端子と前記他方端側のローサイド入出力端子とを接続するローサイドラインと、前記ハイサイドのメインスイッチング素子と前記出力用のリアクトルとを接続する第1の接続ノードとの間に挿入されたローサイドのメインスイッチング素子と、
転流制御回路と整流回路からなり、前記ハイサイドラインと前記ローサイドラインとの間に接続されたARCP回路とを備え、
前記他方端側のハイサイド入出力端子と前記ローサイド入出力端子との間にバッテリが接続される双方向DC/DCコンバータであって、
前記転流制御回路は、
前記ハイサイドラインと前記ローサイドラインとの間に配置されたハイサイドの転流用スイッチング素子とローサイドの転流用スイッチング素子との直列回路と、
前記第1の接続ノードに一端が接続された共振用のリアクトルと、
前記ハイサイドの転流用スイッチング素子と前記ローサイドの転流用スイッチング素子とを接続する第2の接続ノードと前記共振用のリアクトルの他端との間に一次巻線が接続されたトランスとを有し、
前記整流回路は、前記トランスの二次巻線に誘起される電力を受電可能な状態で前記ハイサイドラインと前記ローサイドラインとの間に接続され、前記第1の平滑コンデンサに対して前記ハイサイドライン側から前記ローサイドライン側に向けた一方向にのみ電流を供給するように構成され、
前記トランスにおける前記一次巻線は、センタータップを有しない1つ巻線方式の巻線で構成され、前記バッテリの放電モードでは、前記共振用のリアクトルおよび前記一次巻線の電流が無くなり、前記ローサイドの転流用スイッチング素子がゼロ電流スイッチングでターンオフする一方、前記バッテリの充電モードでは、前記共振用のリアクトルおよび前記一次巻線の電流が無くなり、前記ハイサイドの転流用スイッチング素子がゼロ電流スイッチングでターンオフすることを特徴とする双方向DC/DCコンバータ。 - 前記転流制御回路において、前記ハイサイドの転流用スイッチング素子のハイサイド端子は前記ハイサイドラインに接続され、前記ローサイドの転流用スイッチング素子のローサイド端子は前記ローサイドラインに接続され、前記ハイサイドの転流用スイッチング素子のローサイド端子および前記ローサイドの転流用スイッチング素子のハイサイド端子は共通接続されているとともに前記一次巻線に接続されている請求項1に記載の双方向DC/DCコンバータ。
- 前記トランスの前記一次巻線に磁気結合される二次巻線は、センタータップ方式の巻線である請求項1または請求項2に記載の双方向DC/DCコンバータ。
- 前記整流回路は、前記トランスの前記センタータップ方式の二次巻線における第1の二次巻線と第2の二次巻線とを接続するセンタータップが前記ローサイドラインに直接に接続され、前記第1の二次巻線および前記第2の二次巻線の両端部のうち前記センタータップとは反対側の端部がそれぞれ整流ダイオードを介して前記ハイサイドラインに接続されている請求項3に記載の双方向DC/DCコンバータ。
- 前記整流回路は、前記トランスの前記センタータップ方式の二次巻線における第1の二次巻線と第2の二次巻線とを接続するセンタータップが前記ハイサイドラインに直接に接続され、前記第1の二次巻線および前記第2の二次巻線の両端部のうち前記センタータップとは反対側の端部がそれぞれ整流ダイオードを介して前記ローサイドラインに接続されている請求項3に記載の双方向DC/DCコンバータ。
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