JP2021017845A - ブローバイガス処理装置 - Google Patents

ブローバイガス処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021017845A
JP2021017845A JP2019133744A JP2019133744A JP2021017845A JP 2021017845 A JP2021017845 A JP 2021017845A JP 2019133744 A JP2019133744 A JP 2019133744A JP 2019133744 A JP2019133744 A JP 2019133744A JP 2021017845 A JP2021017845 A JP 2021017845A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blow
gas
fuel
oil separator
separator chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019133744A
Other languages
English (en)
Inventor
英樹 長田
Hideki Osada
英樹 長田
佑樹 氷室
Yuki Himuro
佑樹 氷室
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP2019133744A priority Critical patent/JP2021017845A/ja
Publication of JP2021017845A publication Critical patent/JP2021017845A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】ブローバイガスに含まれる水分の凍結を抑制できるブローバイガス処理装置を提供する。【解決手段】ブローバイガス処理装置100は、ヘッドカバー20内に設けられ、内燃機関1のブローバイガスからオイルを分離するためのオイルセパレータ室30と、オイルセパレータ室30に隣接して設けられ、インジェクタ21から燃料タンク22へ戻る燃料を流す戻り通路40と、を備える。【選択図】図2

Description

本開示は、ブローバイガス処理装置に関する。
内燃機関においては、ピストンとシリンダの隙間からクランクケース内に漏出したブローバイガスを、ブローバイガス管を通じて吸気通路に還流させるブローバイガス処理装置が公知である。
また、ブローバイガス処理装置としては、ヘッドカバー内に設けられ、ブローバイガスからオイルを分離するためのオイルセパレータ室を備えたものが公知である。
特開2005−171981号公報
しかしながら、上記のブローバイガス処理装置では、ヘッドカバーが外気によって冷却されることで、オイルセパレータ室内を流れるブローバイガスが冷却される。そのため、大気温度が低い環境下では、例えば、ブローバイガス管内でブローバイガスに含まれる水分が凍結し、ブローバイガス管の閉塞を生じさせる虞がある。
そこで、本開示は、かかる事情に鑑みて創案され、その目的は、ブローバイガスに含まれる水分の凍結を抑制できるブローバイガス処理装置を提供することにある。
本開示の一の態様によれば、ヘッドカバー内に設けられ、内燃機関のブローバイガスからオイルを分離するためのオイルセパレータ室と、前記オイルセパレータ室に隣接して設けられ、インジェクタから燃料タンクへ戻る燃料を流す戻り通路と、を備えたことを特徴とするブローバイガス処理装置が提供される。
好ましくは、前記戻り通路は、前記オイルセパレータ室の底壁部の下側に隣接して設けられる。
好ましくは、前記戻り通路は、前記オイルセパレータ室の底壁部と、前記底壁部よりも下側に配置された通路底壁と、により画成される。
本開示によれば、ブローバイガスに含まれる水分の凍結を抑制できる。
ブローバイガス処理装置を含む内燃機関の全体構成図である。 ヘッドカバー内部の概略断面図である。 図2のIII−III断面図である。 図2のIV−IV断面図である。 図4のV部を示す拡大断面図である。 図5のVI−VI拡大断面図である。 図4のVII−VII断面図である。
以下、添付図面を参照して本開示の実施形態を説明する。なお、本開示は以下の実施形態に限定されない点に留意されたい。また、図中に示す上下前後左右の各方向は、説明の便宜上定められたものに過ぎないが、内燃機関1を搭載した車両(不図示)の各方向と一致する。
図中において、白抜き矢印Aは、吸気の流れを示し、網掛け矢印Bは、ブローバイガスの流れを示す。また、黒塗り矢印Oは、ブローバイガスから分離されたオイルの流れを示し、点線矢印Fは、燃料の流れを示す。
図1は、本実施形態に係る内燃機関1の概略構成図である。図1に示すように、内燃機関1は、車両に搭載された多気筒の圧縮着火式内燃機関すなわちディーゼルエンジンである。車両は、トラック等の大型車両である。しかしながら、車両及び内燃機関1の種類、形式、用途等に特に限定はなく、例えば車両は、乗用車等の小型車両であっても良いし、内燃機関1は、火花点火式内燃機関すなわちガソリンエンジンであっても良い。なお、内燃機関1は、車両以外の移動体、例えば船舶、建設機械、または産業機械に搭載されたものであっても良い。また、内燃機関1は、移動体に搭載されたものでなくても良く、定置式のものであっても良い。
内燃機関1は、エンジン本体10と、エンジン本体10に接続された吸気マニホールド11と、吸気マニホールド11の上流端に接続された吸気管12と、を備える。吸気管12には、吸気上流側から順に、エアクリーナ13、ターボチャージャ14のコンプレッサ14C、及びインタークーラ15が設けられる。なお、内燃機関1は、排気管(不図示)等の排気系部品も備えるが、ここでは説明を省略する。
エンジン本体10は、シリンダブロック16と、シリンダブロック16の下部に一体形成されたクランクケース17と、クランクケース17の下部に接続されたオイルパン18と、シリンダブロック16の上部に接続されたシリンダヘッド19と、シリンダヘッド19の上部に接続されたヘッドカバー20と、を備える。
シリンダブロック16には、複数(本実施形態では、4つ)のシリンダ16aが設けられ、各シリンダ16aには、ピストン16bが収容される。クランクケース17には、クランクシャフト(不図示)が収容され、オイルパン18には、エンジンオイルが貯留される。シリンダヘッド19には、吸気マニホールド11が接続される。また、シリンダヘッド19には、シリンダ16a内に燃料を噴射するためのインジェクタ(筒内インジェクタ)21が取り付けられる。
ヘッドカバー20は、アルミニウム等の金属材料で形成される。但し、ヘッドカバー20は、任意の材質であって良く、例えば樹脂材料で形成されても良い。
インジェクタ21は、各シリンダ16a毎に設けられ、ヘッドカバー20により上方から覆われる。インジェクタ21には、燃料供給管(不図示)を介してコモンレール(不図示)から高圧の燃料が供給される。
また、インジェクタ21には、燃料の噴射及び噴射停止を制御するための電磁弁21aが設けられる。電磁弁21aは、コモンレールからインジェクタ21に供給された燃料の一部を排出するように構成される。
ブローバイガス処理装置100は、ヘッドカバー20内に設けられ、内燃機関1のブローバイガスからオイルを分離するためのオイルセパレータ室30を備える。周知のように、ブローバイガスは、エンジン本体10においてシリンダ16aとピストン16bとの隙間からクランクケース17内に漏れ出たガスである。
オイルセパレータ室30は、エンジン本体10の内部に形成されたエンジン内通路23からブローバイガスを導入し、ブローバイガスからオイルを分離するように構成される。また、オイルセパレータ室30は、オイル分離後のブローバイガスを、エンジン本体10の外部に露出されたブローバイガス管24に排出するように構成される。
エンジン内通路23は、クランクケース17内からシリンダブロック16及びシリンダヘッド19の内部を通過して、ヘッドカバー20内に連通する。
ブローバイガス管24には、例えば、樹脂製のホース部材が用いられる。ブローバイガス管24の上流端は、ヘッドカバー20に形成されたガス出口25に接続される。一方、ブローバイガス管24の下流端は、エアクリーナ13とコンプレッサ14Cとの間に位置する吸気管12に接続される。但し、ブローバイガス管24の下流端は、大気開放されていても良い。また、ブローバイガス管23の下流端を排気管に接続して、ブローバイガスを排気管に戻しても良い。
ブローバイガス管24の途中には、フィルタエレメント26aを内蔵したオイル分離器26が設けられる。オイル分離器26は、オイルセパレータ室30でブローバイガスから分離し切れなかったオイルを、フィルタエレメント26aで捕集して、ブローバイガスからオイルを分離するように構成される。
また、オイル分離器26には、ブローバイガスから分離されたオイルOをクランクケース17内に戻すためのオイル管27が接続される。なお、オイル分離器26は、任意の種類であって良く、例えば、フィルタエレメント26aを有しない遠心分離式のオイルセパレータであっても良い。
図1〜図3に示すように、ヘッドカバー20及びオイルセパレータ室30は、上面視で前後方向に長い略矩形状に形成される。
ヘッドカバー20は、シリンダヘッド19の上部に固定される枠部20aと、枠部20aの上端部に一体に形成された天井部20bと、を備える。
オイルセパレータ室30は、図3に示すように、ヘッドカバー20の天井部20bの裏側から突出された複数の側壁部30a〜30iと、側壁部30a〜30iの下端に取り付けられ、天井部20b及び側壁部30a〜30iと共にブローバイガスの流路を画成する底壁部31と、を備える。
側壁部30a〜30iは、ヘッドカバー20の天井部20bと一体に形成される。また、本実施形態では、枠状に形成された左右前後の側壁部30a〜30dが、ヘッドカバー20の枠部20aの内側に設けられ、複数のバッフル側壁部30e〜30iが、左右前後の側壁部30a〜30dの内側に設けられる。
左側壁部30a、右側壁部30b及び前側壁部30cは、ヘッドカバー20の枠部20aに近接して設けられ、後側壁部30dは、枠部20aと隣接または一体に形成される。また、複数のバッフル側壁部30e〜30iは、ブローバイガスの流れ方向を変えるように設けられる。
前側壁部30cの左側端部には、オイルセパレータ室30内にブローバイガスを導入するためのガス入口32が形成される。ガス入口32は、図1に示したエンジン内通路23に連通する。
右側壁部30bの下端には、オイルセパレータ室30内からオイルを排出するためのオイル出口33が形成される。オイル出口33は、複数(図示例では、3つ)設けられ、図1に示したエンジン内通路23に連通する。一方、ガス出口25は、後側壁部30dの直前方に位置する天井部20bに形成される。
底壁部31には、側壁部30a〜30iと別体に形成された薄板(例えば、厚さ1mm)が用いられる。底壁部31は、鉄等の金属材料で形成され、側壁部30a〜30iの下端にネジ部材Xを用いて締結される。
上記の側壁部30a〜30iにより、オイルセパレータ室30内には、ガス入口32からガス出口25にかけて、曲がりくねったブローバイガス流路が形成される。これにより、ブローバイガスは、オイルセパレータ室30内を流れる過程で、側壁部30a〜30iに衝突する。その結果、ブローバイガスに含まれるオイルが側壁部30a〜30i、底壁部31及び天井部20bの壁面に付着して、ブローバイガスからオイルが分離される。
また、図1に示したように、オイルセパレータ室30でオイルが分離された後のブローバイガスは、ガス出口25からブローバイガス管24及びオイル分離器26を通じて吸気管12に還流される。一方、オイルセパレータ室30でブローバイガスから分離されたオイルOは、オイル出口33からエンジン内通路23を通じてクランクケース17内に戻される。
ところで、オイルセパレータ室30では、ヘッドカバー20が外気によって冷却されることで、オイルセパレータ室30内を流れるブローバイガスが冷却される。また、オイルセパレータ室30よりも下流側の位置では、外部に露出されたブローバイガス管24やオイル分離器26が外気によって冷却されることで、ブローバイガス管24内等を流れるブローバイガスが更に冷却される。
そのため、大気温度が低い環境下では、ブローバイガスに含まれる水分が、ブローバイガス管24、オイル分離器26或いは吸気管12の内部に付着して凍結し、ブローバイガス管24等の閉塞を生じさせる虞がある。また、凍結した氷が下流側に流されてコンプレッサ14Cを破損させる可能性もある。
他方、上述したように、インジェクタ21には、コモンレールから高圧の燃料が供給され、この燃料は、比較的高温である。また、インジェクタ21内の燃料は、シリンダ16a側から伝達される熱によって加熱される。そのため、インジェクタ21の電磁弁21aからは、比較的高温(例えば、100℃程度)の燃料が排出される。
そこで、図2〜図4に示すように、本実施形態のブローバイガス処理装置100は、オイルセパレータ室30の底壁部31の下側に隣接して設けられ、インジェクタ21から燃料タンク22(図1を参照)へ戻る燃料を流す戻り通路40を備える。これにより、戻り通路40を流れる燃料の熱を利用して、オイルセパレータ室30内を流れるブローバイガスを加熱できる。以下、戻り通路40について、詳しく説明する。
戻り通路40には、インジェクタ21側から延びる上流側通路50と、燃料タンク22に向けて延びる下流側通路としての下流管60と、が接続される。
上流側通路50は、燃料上流側から順に接続された、第1上流管51、燃料路52及び第2上流管53を含む。なお、これらは、コネクタ部材Y(後述)を用いて着脱自在に接続される。
第1上流管51は、戻り通路40よりも下方に位置するヘッドカバー20内に配置される。第1上流管51は、各インジェクタ21の電磁弁21aに接続され、各インジェクタ21から排出された燃料を集合して流す。
燃料路52は、キリ孔等によりシリンダヘッド19の内部に形成される。燃料路52の入口52inは、ヘッドカバー20の内側の位置で第1上流管51の下流端に接続され、燃料路52の出口52outは、ヘッドカバー20の外側の位置で第2上流管53の上流端に接続される。
また、本実施形態の燃料路52では、水平に形成された横孔52aが入口52in及び出口52outを繋ぐ。横孔52aは、シリンダヘッド19の側壁部を外側からドリル加工して形成される。なお、シリンダヘッド19の側壁部に形成された横孔52aの開口部は、戻り通路40を備えない場合の既存の燃料路の出口52out’である。本実施形態では、この出口52out’を栓Zで塞いで、シリンダヘッド19の上面部に出口52outを設けることで、既存の燃料路の一部を利用している。
第2上流管53及び下流管60は、ヘッドカバー20の外部に露出されて配置される。第2上流管53の下流端は、戻り通路40内に燃料を導入するための燃料入口40inに接続される。一方、下流管60の上流端は、戻り通路40内から燃料を排出するための燃料出口40outに接続される。他方、下流管60の下流端は、燃料タンク22(図1を参照)に接続される。
本実施形態の戻り通路40は、オイルセパレータ室30の底壁部31と、底壁部31よりも下側に配置された通路底壁41と、により画成される。
通路底壁41には、鉄等の金属材料で形成された薄板(例えば、厚さ1mm)が用いられる。通路底壁41は、上下方向において、オイルセパレータ室30の底壁部31と平行に配置される。また、通路底壁41は、上面視において、底壁部31と同じ形状、位置及び向きで設けられる。
通路底壁41の上面には、複数のリブ42a〜42gが形成される。リブ42a〜42gは、鉄等の金属材料で形成され、通路底壁41の上面に溶接または一体形成される。
本実施形態では、通路底壁41の外周に沿って配置される枠状の左右前後のリブ42a〜42dと、左右前後のリブ42a〜42dの内側に配置された第1〜第3リブ42e〜42gと、が設けられる。
通路底壁41及びリブ42a〜42gは、ネジ部材Xを用いて、底壁部31と共にオイルセパレータ室30の側壁部30a〜30iに締結されることで、底壁部31を介して側壁部30a〜30iに押し付けられる(図7を参照)。これにより、リブ42a〜42gの上端部は、底壁部31の下面に燃料漏れ無きよう密着される。但し、リブ42a〜42gは、底壁部31に溶接または一体形成されても良い。
リブ42a〜42gの上下方向の高さは、通路底壁41と底壁部31との間に微小(例えば、1mm〜5mm)の隙間が形成されるように、低く(例えば、1mm〜5mm)設定される。
図4に示すように、左右前後のリブ42a〜42dは、上面視において、オイルセパレータ室30の左右前後の側壁部30a〜30dと同じ形状、位置及び向きで設けられる。但し、前側リブ42cには、前側壁部30cのガス入口32のような開口部は形成されず、また、右側リブ42bには、右側壁部30bのオイル出口33のような開口部は形成されない。
後側リブ42dは、ヘッドカバー20の枠部20aの後面部に押し付けられて配置される。戻り通路40の燃料入口40in及び燃料出口40outは、後側リブ42dと枠部20aとを前後方向に貫通してそれぞれ形成される。左右方向において、燃料入口40inは、後側リブ42dの左側端部の位置に配置され、燃料出口40outは、後側リブ42dの右側端部の位置に配置される。
図5及び図6に示すように、燃料入口40inのうち、ヘッドカバー20の枠部20aの部分には、雌ネジS1が形成されており、雄ネジS2を有する管状のコネクタ部材Yが後方から螺合されて固定される。また、コネクタ部材Yには、第2上流管53の下流端が後方から嵌合されて固定される。なお、図4に示した燃料出口40outも、同様のコネクタ部材Yを用いて下流管60に接続される。また、図2に示した燃料路52の入口52in及び出口52outも、同様のコネクタ部材Yを用いて第1及び第2上流管51,53に接続される。
図4及び図7に示すように、第1〜第3リブ42e〜42gは、前後方向に直線状に延びた断面形状を有する。本実施形態では、左側から順に、左側リブ42a、第1リブ42e、第2リブ42f、第3リブ42g、右側リブ42bが、平行に等間隔で配置される。
第1リブ42eの後端部は、燃料入口40inの直右側に位置で後側リブ42dに接続され、第1リブ42eの前端部は、前側リブ42cから後方に離間される。第2リブ42fの前端部は、前側リブ42cの左右方向の中央部分に接続され、第2リブ42fの後端部は、後側リブ42dから後方に離間される。第3リブ42gの後端部は、燃料出口40outの直左側に位置で後側リブ42dに接続され、第3リブ42gの前端部は、前側リブ42cから後方に離間される。
上記の第1〜第3リブ42e〜42gにより、戻り通路40では、燃料入口40inから燃料出口40outに向かうまでの間に、前後方向に蛇行する蛇行通路が形成される。これにより、戻り通路40内に燃料を長い時間滞留させることが可能になり、その結果、戻り通路40内の燃料とオイルセパレータ室30内のブローバイガスとの熱交換効率を向上できる。なお、第1〜第3リブ42e〜42gは、任意の個数、形状及び位置であって良い。例えば、左右前後のリブ42a〜42dの内側には、燃料入口40inから燃料出口40outに向かうまでの間に、前後方向に一往復だけする往復通路が形成されるように、一つのリブだけを設けても良い。
本実施形態では、インジェクタ21の電磁弁21aから排出された高温(例えば、100℃程度)の燃料が、上流側通路50を通じて燃料入口40inから戻り通路40内に導入される。戻り通路40内に導入された燃料は、図4に点線矢印Fで示すように、第1〜第3リブ42e〜42gに沿って前後方向に蛇行する蛇行通路を流れた後、燃料出口40outから排出される。燃料出口40outから排出された燃料は、下流管60を通じて燃料タンク22に戻される。
本実施形態によれば、戻り通路40を流れる燃料の熱を、底壁部31を介して、オイルセパレータ室30を流れるブローバイガスに伝達できる。そして、オイルセパレータ室30内を流れるブローバイガスを、燃料の熱により加熱できる。その結果、オイルセパレータ室30のガス出口25からブローバイガス管24に排出されるブローバイガスの温度を高くできる。
これにより、大気温度が低い環境下において、外部に露出されたブローバイガス管24内等を流れるブローバイガスが冷却された場合でも、ブローバイガスに含まれる水分が、ブローバイガス管24等の内部に付着して凍結するのを抑制できる。その結果、凍結によるブローバイガス管24等の閉塞や、凍結した氷によるコンプレッサ14Cの破損を抑制できる。
よって、本実施形態のブローバイガス処理装置100であれば、ブローバイガスに含まれる水分の凍結を抑制できる。
他方、上述した実施形態は、以下のような変形例またはその組み合わせとすることができる。なお、下記の説明においては、上記の実施形態と同一の構成要素に同じ符号を用い、それらの詳細な説明は省略する。
(第1変形例)
戻り通路40は、オイルセパレータ室30に隣接していれば、底壁部31の下側に隣接していなくても良い。図示しないが、第1変形例の戻り通路は、例えば、管状に形成され、底壁部の上面に沿ってオイルセパレータ室30内に配置される。
(第2変形例)
図示しないが、戻り通路は、インジェクタから燃料タンクに戻る燃料の一部のみが流れるように構成されても良い。第2変形例では、例えば、戻り通路をバイパスするバイパス管が設けられる。
(第3変形例)
インジェクタは、排気管内に燃料を噴射する排気管内インジェクタであっても良い。
以上、本開示の実施形態を詳細に述べたが、本開示の実施形態は上述の実施形態のみに限らず、特許請求の範囲によって規定される本開示の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が本開示に含まれる。従って、本開示は、限定的に解釈されるべきではなく、本開示の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。
1 内燃機関
10 エンジン本体
20 ヘッドカバー
21 インジェクタ
22 燃料タンク
30 オイルセパレータ室
31 底壁部
40 戻り通路
41 通路底壁
42 リブ
100 ブローバイガス処理装置
A 吸気
B ブローバイガス
F 燃料
O オイル

Claims (3)

  1. ヘッドカバー内に設けられ、内燃機関のブローバイガスからオイルを分離するためのオイルセパレータ室と、
    前記オイルセパレータ室に隣接して設けられ、インジェクタから燃料タンクへ戻る燃料を流す戻り通路と、を備えた
    ことを特徴とするブローバイガス処理装置。
  2. 前記戻り通路は、前記オイルセパレータ室の底壁部の下側に隣接して設けられる
    請求項1記載のブローバイガス処理装置。
  3. 前記戻り通路は、前記オイルセパレータ室の底壁部と、前記底壁部よりも下側に配置された通路底壁と、により画成される
    請求項1または2記載のブローバイガス処理装置。
JP2019133744A 2019-07-19 2019-07-19 ブローバイガス処理装置 Pending JP2021017845A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019133744A JP2021017845A (ja) 2019-07-19 2019-07-19 ブローバイガス処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019133744A JP2021017845A (ja) 2019-07-19 2019-07-19 ブローバイガス処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021017845A true JP2021017845A (ja) 2021-02-15

Family

ID=74563435

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019133744A Pending JP2021017845A (ja) 2019-07-19 2019-07-19 ブローバイガス処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021017845A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013133779A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Sanoh Industrial Co Ltd ブローバイガス還流装置
JP2017201154A (ja) * 2016-05-06 2017-11-09 いすゞ自動車株式会社 エンジン装置
JP2018035787A (ja) * 2016-09-02 2018-03-08 株式会社クボタ オイルセパレータ外装エンジン
JP2018035786A (ja) * 2016-09-02 2018-03-08 株式会社クボタ ブローバイガス昇温装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013133779A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Sanoh Industrial Co Ltd ブローバイガス還流装置
JP2017201154A (ja) * 2016-05-06 2017-11-09 いすゞ自動車株式会社 エンジン装置
JP2018035787A (ja) * 2016-09-02 2018-03-08 株式会社クボタ オイルセパレータ外装エンジン
JP2018035786A (ja) * 2016-09-02 2018-03-08 株式会社クボタ ブローバイガス昇温装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103362632B (zh) 用于内燃机的进气系统
JP5282774B2 (ja) Pcvバルブの取付構造
US20120255513A1 (en) Air intake device
JPH10288081A (ja) 筒内燃料噴射式エンジンにおける燃料噴射弁周りの冷却構造
RU139942U1 (ru) Головка блока цилиндров (варианты)
US20100313860A1 (en) Apparatus for removal of oil from positive crankcase ventilation system
JP2015161227A (ja) ターボ過給機付きエンジン
WO2013145513A1 (ja) エンジン
US20150184581A1 (en) Intake system for engine
US20190234353A1 (en) Engine intake and exhaust system
JP6459498B2 (ja) エンジンの吸気構造
JP6606462B2 (ja) ブローバイガス処理装置
JP2021017845A (ja) ブローバイガス処理装置
KR20090049809A (ko) 냉각수 챔버가 구비된 엔진
JP2000227017A (ja) ジェット推進艇
JP2016135996A (ja) ブローバイガス管の凍結防止構造、内燃機関、及び、ブローバイガス管の凍結防止方法
JP2019044748A (ja) 吸気装置
JP7103928B2 (ja) ブローバイガス還流装置
JP6086042B2 (ja) エンジンの吸気装置
US20090288649A1 (en) Blowby gas treatment system for multiple cylinder engine
WO2021014838A1 (ja) 水素ガス燃料エンジン
JP2012036805A (ja) 熱交換部材、および、それを用いた吸気システム
KR20210016467A (ko) 최적화된 재순환 개스 혼합 장치를 가진 열 엔진의 흡기 매니폴드
JP7356083B2 (ja) エンジンの吸気装置
US20220372899A1 (en) Heat exchanger, and internal combustion engine blow-by gas processing device

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20190719

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211028

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220818

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220823

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230228