JP2021017664A - 弾性ロールの製造方法 - Google Patents

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松原 正典
Masanori Matsubara
正典 松原
秀友 麻那古
Hidetomo Asanako
秀友 麻那古
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【課題】弾性ロールの長寿命化を実現する弾性ロールの製造方法を提供する。【解決手段】外周面を構成するウレタンゴム製の弾性層13bを有し、ストランドS1を切断するカッターロール12の切断刃12bを外周面で受ける弾性ロール13の製造方法であって、プレポリマーと硬化剤とを含む混合液を硬化させて弾性層13bを形成し、プレポリマーのイソシアネート基に対する硬化剤のアミノ基又は水酸基のモル比を0.90以上1.05以下とする。【選択図】図1

Description

本発明は、チョップドストランドを得るための切断装置に用いられる弾性ロールの製造方法に関する。
ガラスチョップドストランド等のチョップドストランドは、樹脂やセメントの強化用繊維、マット製品等として広く用いられている。チョップドストランドは、切断装置を用いてストランドを切断することで得られる。この切断装置は、切断刃を有するカッターロールと、カッターロールの切断刃を受ける弾性ロールとを備えている。
弾性ロールは、カッターロールの回転方向とは逆方向に回転される。そして、弾性ロールとカッターロールとの間にストランドが連続的に供給される。カッターロールの切断刃と弾性ロールとの間において所定の長さにストランドが切断されることにより、チョップドストランドが連続的に製造される。このようなストランドの切断装置に用いられる弾性ロールとしては、ウレタンゴムの外周面を有するものが知られている(特許文献1参照)。
特開2014−205942号公報
弾性ロールの外周面は、カッターロールの切断刃が直接当たるため、傷等がついて徐々に荒れた状態となる。弾性ロールの外周面が荒れた状態のままストランドの切断を継続すると、ストランドが弾性ロールの外周面の傷に沈み込んで切断刃が十分に当たらなくなるため、ストランドを完全に切断できなくなる。そこで、弾性ロールの表面を研磨して再生する必要がある。そして、複数回再生された弾性ロールは寿命となり、交換が必要となる。したがって、弾性ロールの寿命が短いと、生産効率が低下するという問題がある。
本発明は、弾性ロールの長寿命化を実現する弾性ロールの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の弾性ロールの製造方法は、外周面を構成するウレタンゴム製の弾性層を有し、ストランドを切断するカッターロールの切断刃を前記外周面で受ける弾性ロールの製造方法であって、プレポリマーと硬化剤とを含む混合液を硬化させて前記弾性層を形成し、前記プレポリマーのイソシアネート基に対する前記硬化剤のアミノ基又は水酸基の官能基数比が0.90以上1.05以下であることを特徴とする。
上記の構成によれば、弾性層の外周面に傷が発生し難い。これにより、ストランドの切断不良が発生し難く、弾性層の寿命が延びる。
上記の弾性ロールの製造方法において、前記弾性層の硬度が、JIS K6253−3に規定されるデュロメータタイプAで測定される硬度において、81以上91以下であることが好ましい。
上記の構成によれば、弾性層を構成するウレタンゴムの硬度は81以上であるため、弾性層の外周面に傷が発生し難い。これにより、ストランドの切断不良が発生し難く、弾性層の寿命が延びる。一方、弾性層を構成するウレタンゴムの硬度は91以下であるため、切断刃が弾性層の外周面に食い込むように押圧された後の復元力が得られ易くなる。すなわち、切断刃によって再び押圧される弾性層の外周面に凹部が形成され難くなる。これにより、ストランドを切断刃と弾性層の外周面とによって挟み込む力が低下し難くなるため、弾性層の寿命が延びるとともに、ストランドの切断不良が発生し難くなる。
また上記の弾性ロールの製造方法において、前記弾性層は、前記混合液を80℃以上120℃以下に加熱して硬化させて形成することが好ましい。
上記の構成によれば、外周面に傷が発生し難い弾性層を得ることができる。これにより、ストランドの切断不良が発生し難く、弾性層の寿命が延びる。
また上記の弾性ロールの製造方法において、前記弾性層の伸び率が、530%以上750%以下であることが好ましい。
上記の構成によれば、ウレタンゴムの伸び率を高くすることで、ウレタンゴムの粘りが大きくなり、ストランドを切断する際に、ウレタンゴムに傷が付き難くなり、弾性層の寿命を延ばすことができる。
また上記の弾性ロールの製造方法において、前記弾性層の寿命が、115時間以上140時間以下であることが好ましい。
上記の構成によれば、弾性層の寿命が従来の約100時間を超え、長寿命化を実現することができる。
本発明の弾性ロールの製造方法によれば、弾性ロールの長寿命化を実現することができる。
一実施形態のストランドの切断装置を示す概略正面図である。 一実施形態のストランドの切断装置を示す概略平面図である。
図1は、ストランドの切断装置を示す概略正面図であり、図2は、その概略平面図である。切断装置11に供給されるストランドS1は、数十本から数千本のモノフィラメントが集束された繊維束である。ストランドS1を構成するモノフィラメントとしては、例えば、無機繊維、有機繊維、金属繊維又は炭素繊維が挙げられる。本実施形態の切断装置11は、ガラスストランドの切断装置11として好適である。
切断装置11は、カッターロール12と、弾性ロール13とを備えている。カッターロール12は、カッターロール本体12aと、カッターロール本体12aの外周面に取り付けられた複数の切断刃12bとを備えている。複数の切断刃12bは、カッターロール本体12aの周方向において等間隔、かつカッターロール本体12aの軸心に対して放射状に突出している。
隣り合う切断刃12b、12bの周方向における間隔は、チョップドストランドS2の長さに対応して設定される。隣り合う切断刃12b、12bの周方向における間隔、すなわちチョップドストランドS2の長さは、例えば、1〜100mmの範囲内の所定の長さに設定される。カッターロール本体12aは、例えば、鋼鉄等の金属材料から構成される。切断刃12bは、例えば、鋼鉄や超硬合金等の金属材料から構成される。
弾性ロール13は、弾性ロール本体13aと、弾性ロール本体13aの外周面に積層され、弾性ロール13の外周面を構成する弾性層13bとを備えている。弾性ロール本体13aは、例えば、鋼鉄等の金属材料から構成される。弾性層13bは、ウレタンゴム製である。弾性ロール13の外径は、例えば250〜400mmであり、弾性ロール13の軸方向の長さは、例えば250〜400mmであり、弾性層13bの厚さは、例えば5〜150mmである。
カッターロール12及び弾性ロール13は、カッターロール12の軸心と、弾性ロール13の軸心とが平行になるように配置されている。また、カッターロール12及び弾性ロール13は、弾性層13bの外周面に切断刃12bが圧接される間隔で配置されている。このように配置された弾性ロール13の外周面は、カッターロール12の切断刃12bを受ける面となる。
図1に示すように、カッターロール12と弾性ロール13とは、カッターロール12と弾性ロール13との間に供給されるストランドS1を送り出す方向に回転される。詳述すると、弾性ロール13は、カッターロール12の回転方向R1(図1では反時計回り)とは逆回転となる回転方向R2(図1では時計回り)に回転される。
図2に示すように、カッターロール12は、第1駆動部14により回転駆動される。弾性ロール13は、第2駆動部15により回転駆動される。第1駆動部14及び第2駆動部15としては、周知のモータを用いることができる。
切断装置11には、複数本のストランドS1が供給される。切断装置11に供給されるストランドS1の本数は、チョップドストランドS2の生産性を高めるという観点から、30本以上であることが好ましく、より好ましくは40本以上であり、さらに好ましくは50本以上である。一方、例えば、カッターロール12の交換等の装置のメンテナンスが容易であるという観点からは、切断装置11に供給されるストランドS1の本数は、1000本以下であることが好ましい。
次に、弾性ロール13の弾性層13bについて詳しく説明する。弾性層13bを構成するウレタンゴムの硬度は、81以上91以下であることが好ましく、より好ましくは86以上89以下である。なお、ウレタンゴムの硬度は、JIS K6253−3に規定されるデュロメータタイプAで測定される硬度である。
弾性層13bを構成するウレタンゴムの引張強度は、30MPa以上であることが好ましい。ウレタンゴムの引張強度を高くすることで、ウレタンゴムの粘りが大きくなり、ストランドS1を切断する際に、ウレタンゴムに傷が付き難くなり、弾性ロール13の寿命を延ばすことができる。弾性層13bを構成するウレタンゴムの引張強度の上限は、特に限定されないが、例えば、60MPa以下である。なお、ウレタンゴムの引張強度は、JIS K6251(旧 JIS K6301)に規定される方法を用いて測定される引張強さである。
弾性層13bを構成するウレタンゴムの引裂強度は、70kN/m以上であることが好ましく、73kN/m以上であることがより好ましい。ウレタンゴムの引裂強度を高くすることで、ウレタンゴムの粘りが大きくなり、ストランドS1を切断する際に、ウレタンゴムに傷が付き難くなり、弾性層13bの寿命を延ばすことができる。弾性層13bを構成するウレタンゴムの引裂強度の上限は、特に限定されないが、例えば、150kN/m以下である。なお、ウレタンゴムの引裂強度は、JIS K6252に規定される切込み無しのアングル形試験片を用いて測定される引裂強度である。
弾性層13bを構成するウレタンゴムの伸び率は、530%以上750%以下であることが好ましい。ここでいう伸び率は、破断時の最大伸び率である。ウレタンゴムの伸び率を高くすることで、ウレタンゴムの粘りが大きくなり、ストランドS1を切断する際に、ウレタンゴムに傷が付き難くなり、弾性層13bの寿命を延ばすことができる。
弾性層13bは、ウレタン原料としてのポリウレタンプレポリマーと、硬化剤とを含有するウレタン組成物から形成される。ポリウレタンプレポリマーは、ポリオールとイソシアネートとの反応生成物であり、末端にイソシアネート基を有する。ポリウレタンプレポリマーとしては、例えば、ポリオールとしてポリエステルポリオールを用いたポリエステル系プレポリマー、ポリオールとしてポリカプロラクトンポリオールを用いたポリカプロラクトン系プレポリマー又はポリオールとしてポリエーテルポリオールを用いたポリエーテル系プレポリマー等を用いることができる。
ポリエステルポリオールとしては、例えば、アジピン酸、フタル酸等のポリカルボン酸と、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等のポリオールとのポリエステルポリオールが挙げられる。
ポリカプロラクトンポリオールとしては、例えば、カプロラクトン等の環状エステルモノマーを開環重合して得られるものが挙げられる。ポリエーテルポリオールとしては、例えば、エチレングリコール、グリセリン、ソルビトール等のポリオールに、プロピレンオキサイド、エチレンオキサイド等のアルキレンオキサイドを付加したものが挙げられる。
イソシアネートとしては、例えば、1,3−フェニレンジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、2,4´−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4´−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4´−ジイソシアナトビフェニル、3,3´−ジメチル−4,4´−ジイソシアナトビフェニル、3,3´−ジメチル−4,4´−ジイソシアナトジフェニルメタン、1,5−ナフチレンジイソシアネート、4,4´,4´´−トリフェニルメタントリイソシアネート、m−イソシアナトフェニルスルホニルイソシアネート又はp−イソシアナトフェニルスルホニルイソシアネートが挙げられる。
ポリウレタンプレポリマーは、1種類又は2種類以上を使用することができる。弾性層13bを構成するウレタンゴムは、アジペート系エステルプレポリマーを含むポリウレタンプレポリマーを用いて得られることが好ましい。アジペート系エステルプレポリマーを含むポリウレタンプレポリマーを用いることで、ウレタンゴムの引裂強度を高めることができ、弾性層13bの寿命を延ばすことができる。
アジペート系エステルプレポリマーは、アジピン酸とポリオールとのポリエステルポリオールと、イソシアネートとの反応生成物である。アジピン酸とポリオールとのポリエステルポリオールとしては、例えば、エチレンアジペートエステルポリオール、ブチレンアジペートエステルポリオール、ヘキシレンアジペートエステルポリオール、エチレンプロピレンアジペートエステルポリオール、エチレンブチレンアジペートエステルポリオール又はエチレンネオペンチレンアジペートエステルポリオールが挙げられる。
アジペート系エステルプレポリマーは、アジピン酸とポリオールとのポリエステルポリオールと、トリレンジイソシアネートとの反応生成物であることがより好ましい。アジペート系エステルプレポリマーをこれらの反応生成物とすることで、ウレタンゴムの引裂強度を高めることができ、弾性層13bの寿命を延ばすことができる。
硬化剤(鎖延長剤)としては、例えば、4,4´−メチレンビス(2−クロロアニリン)(以下、MBOCAと記す)、4,4´−メチレンビスアニリン等のジアミン系硬化剤、グリコール、多価アルコール等が挙げられる。硬化剤は、1種類又は2種類以上を使用することができる。
弾性層13bを構成するウレタンゴムは、アジペート系エステルプレポリマーを含むポリウレタンプレポリマーと、MBOCAを含む硬化剤を用いて得られることが好ましい。MBOCAを含む硬化剤を用いることで、場所によるばらつきのない均一なウレタンゴムを得ることができ、ストランドS1の切断不良を抑えることができる。
ウレタン組成物には、例えば、難燃剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等を含有させてもよい。
ウレタン組成物中におけるポリウレタンプレポリマーの含有量及び硬化剤の含有量は、ウレタン組成物から得られるウレタンゴムの硬度が上述した範囲となるように設定される。ポリウレタンプレポリマーのイソシアネート基に対する硬化剤のアミノ基又は水酸基の官能基数比が0.90以上1.05以下の範囲に設定される。ウレタン組成物を調製する際には、ポリウレタンプレポリマーを脱泡した後に硬化剤と混合することが好ましい。
上述した弾性ロール13を製造するには、まず、ウレタン組成物を金型に注入するとともに加熱することで円筒状の弾性体を成形する。この円筒状の弾性体の内側に弾性ロール本体13aを挿入することにより、弾性ロール13が得られる。ウレタン組成物の加熱温度は、80℃以上120℃以下であることが好ましく、金型注入前に予備加熱することが好ましい。また、ウレタン組成物の加熱時間は、24時間以上48時間以下であることが好ましい。
なお、弾性ロール13は、弾性ロール本体13aをインサートした金型にウレタン組成物を注入することで、弾性体の成形と、弾性ロール本体13aへの弾性体の装着とを同時に行ってもよい。また、弾性ロール13において、弾性ロール本体13aと、ウレタンゴム製の弾性層13bとの間に、例えば、硬度が91を超える弾性層、硬度が81未満の弾性層、ウレタンゴム以外の材料から構成された弾性層、接着層等を設けることもできる。
次に、弾性ロール13の作用を切断装置11の動作とともに説明する。弾性ロール13は、切断装置11に装着され、カッターロール12とともに回転される。切断装置11の弾性ロール13とカッターロール12との間には、ストランドS1が供給される。ストランドS1を切断刃12bと弾性層13bの外周面とにより挟み切断することでチョップドストランドS2が得られる。
このとき、弾性層13bを構成するウレタンゴムの硬度は81以上であるため、弾性層13bの外周面に傷が発生し難い。これにより、ストランドS1の切断不良が発生し難く、弾性層13bの寿命が延びる。一方、弾性層13bを構成するウレタンゴムの硬度は91以下であるため、切断刃12bが弾性層13bの外周面に食い込むように押圧された後の復元力が得られ易くなる。すなわち、切断刃12bによって再び押圧される弾性層13bの外周面に凹部が形成され難くなる。これにより、ストランドS1を切断刃12bと弾性層13bの外周面とによって挟み込む力が低下し難くなるため、弾性層13bの寿命が延びるとともに、ストランドS1の切断不良が発生し難くなる。
このような切断装置11の弾性ロール13において、弾性層13bの寿命は、115時間以上140時間以下となる。従来の弾性層の寿命は約100時間であるため、10%以上の長寿命化を実現することができる。弾性層13bの長寿命化により、弾性ロール13の交換頻度を低下させ、チョップドストランドS2の生産効率を向上させることができる。
なお、弾性層13bの寿命は、番手が1280texのガラスストランド100本を、225m/分でカッターロール12と弾性ロール13の間に供給した場合における寿命である。すなわち、直径370mmの弾性ロール13(弾性層13bの厚み100mm)を準備し、切断刃12bを弾性ロール13に2mm食い込ませた状態でガラスストランドを切断し、弾性ロール13の表面の凹凸の平均が1.5mm以上となったときに表面を研削する。研削後に再度切断刃12bを2mm食い込ませて切断を再開する。この作業の繰り返しにより、弾性ロール13の直径が280mmとなったときに寿命とする。
弾性層13bを作製する際に、ウレタン組成物中におけるポリウレタンプレポリマーと硬化剤との配合比を変え、実施例1から実施例4の弾性ロール13を作製した。
<実施例1>
ポリウレタンプレポリマーとしてアジペート系エステルプレポリマーを用い、硬化剤としてMBOCAを用い、ポリウレタンプレポリマーのイソシアネート基に対する硬化剤のアミノ基の官能基数比が0.90となるようにウレタン組成物を調製した。このウレタン組成物を100℃で予備加熱してから金型に注入し、100℃で36時間加熱することで直径が370mmの円筒状の弾性体を得た。得られた弾性体を弾性ロール本体に装着することで実施例1の弾性ロールを得た。表1に、弾性ロールの弾性層を構成するウレタンゴムの硬度、引張強度、伸び率、引裂強度の測定結果を示す。
次に、得られた弾性ロールを切断装置に装着し、ガラスストランドの切断を行った。ガラスストランドとしては、番手が1280texのガラスストランドを100本用いた。なお、カッターロールとしては、ガラスストランドを3mmの長さに切断するものを用いた。そして、弾性ロールの弾性層の寿命を上述した方法で測定した。その結果を表1に示す。
<実施例2>
ポリウレタンプレポリマーのイソシアネート基に対する硬化剤のアミノ基の官能基数比が0.95となるようにウレタン組成物を調製した以外は、実施例1と同様にして実施例2の弾性ロールを作製し、得られた弾性ロールを切断装置に装着してガラスストランドの切断を行った。実施例2の測定結果を表1に示す。
<実施例3>
ポリウレタンプレポリマーのイソシアネート基に対する硬化剤のアミノ基の官能基数比が1.00となるようにウレタン組成物を調製した以外は、実施例1と同様にして実施例3の弾性ロールを作製し、得られた弾性ロールを切断装置に装着してガラスストランドの切断を行った。実施例3の測定結果を表1に示す。
<実施例4>
ポリウレタンプレポリマーのイソシアネート基に対する硬化剤のアミノ基の官能基数比が1.05となるようにウレタン組成物を調製した以外は、実施例1と同様にして実施例4の弾性ロールを作製し、得られた弾性ロールを切断装置に装着してガラスストランドの切断を行った。実施例4の測定結果を表1に示す。
Figure 2021017664
表1に示すように、実施例1〜4において弾性ロールの弾性層の寿命が従来の約100時間を超え、長寿命化を実現していることがわかる。
12 カッターロール
12b 切断刃
13 弾性ロール
13b 弾性層
S1 ストランド

Claims (5)

  1. 外周面を構成するウレタンゴム製の弾性層を有し、ストランドを切断するカッターロールの切断刃を前記外周面で受ける弾性ロールの製造方法であって、
    プレポリマーと硬化剤とを含む混合液を硬化させて前記弾性層を形成し、
    前記プレポリマーのイソシアネート基に対する前記硬化剤のアミノ基又は水酸基の官能基数比が0.90以上1.05以下である、
    ことを特徴とする弾性ロールの製造方法。
  2. 前記弾性層の硬度が、JIS K6253−3に規定されるデュロメータタイプAで測定される硬度において、81以上91以下である、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の弾性ロールの製造方法。
  3. 前記弾性層は、前記混合液を80℃以上120℃以下に加熱して硬化させて形成する、
    ことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の弾性ロールの製造方法。
  4. 前記弾性層の伸び率が、530%以上750%以下である、
    ことを特徴とする、請求項1から請求項3の何れか一項に記載の弾性ロールの製造方法。
  5. 前記弾性層の寿命が、115時間以上140時間以下である、
    ことを特徴とする、請求項1から請求項4の何れか一項に記載の弾性ロールの製造方法。
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