JP2021017345A - スプレッダ振止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】走行可能な門形クレーンに設けられたスプレッダの振れを止めることができ、しかも、比較的省スペースで構成されたスプレッダ振止装置を提供する。【解決手段】スプレッダ振止装置は、トロリに配置された第1〜第4ドラム23〜26と、スプレッダ上面に設けられた4つ1組の第1索係止部29および1対の第2索係止部34と、複数の振れ止め用シーブ32a、32b、35a〜35cと、を備える。さらに、スプレッダ振止装置は、第1ドラム23または第2ドラム24から縦方向にそれぞれ繰り出されるとともに横方向に掛け回され、互いに交差しながら横方向に傾斜して第1索係止部29に係止された2本2組の横方向振れ止め用索27と、第3ドラム25または第4ドラム26から縦方向の一方または他方にそれぞれ繰り出され、互いに交差しながら縦方向に傾斜して第2索係止部34に係止された1対の縦方向振れ止め用索28と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、スプレッダを備えたクレーンのスプレッダ振止装置に関し、特に、スプレッダの横方向および縦方向の振れを止めるスプレッダ振止装置に関する。
港などにおいて、スプレッダによってコンテナをつかんで持ち上げ、所定の場所に積み上げるコンテナクレーンが運用されている。そのコンテナクレーンのうち、トランスファークレーンと呼ばれる自走可能な門型のコンテナクレーンがある(例えば、特許文献1参照)。
図7に特許文献1に開示のトランスファークレーン100Bを示す。このトランスファークレーン100Bは、ガーダ101と、トロリ102と、スプレッダ103と、走行装置104と、昇降用シーブ105と、昇降用索106と、を備える。スプレッダ103は、昇降用シーブ105を介して昇降用索106に吊り下げられており、トロリ102に設けられた昇降用ドラム(図示略)による昇降用索106の巻き上げおよび巻き下げによって昇降する。スプレッダ103は、本体103aと本体103aの四隅に設けられた把持部103bと、を有する。各把持部103bは、コンテナCの幅にあわせて縦方向(図7のY軸方向)に伸縮可能なアーム部と、コンテナCにロックされるツイストロック部とをそれぞれ有しており、各アーム部および各ツイストロック部が連動することによってコンテナCを把持する。トランスファークレーン100Bは、トロリ102の横方向(図7のX軸方向)への移動によってスプレッダ103を横移動するとともに、走行装置104によって縦方向(図7のY軸方向)に移動することにより、把持したコンテナCを所望の位置に移動させる。なお、把持部103bを動作させるための電力供給用ケーブル107がトロリ102からスプレッダ103に垂下しており、本体103aの上面には、このケーブル107を所定位置に収納するためのケーブル収納装置109が設けられている。
ところで、この種のトランスファークレーンでは、スプレッダが移動のたびに振れると危険であり作業も滞る。このため、スプレッダの振れを止めるスプレッダ振止装置が開発されてきた。例えば、特許文献2に開示のスプレッダ揺止装置(振止装置)は、トロリとスプレッダとの間にスプレッダを昇降させる昇降用索を縦方向および横方向に傾斜して架け渡している。より詳細には、横方向の振れを規制するために、昇降用索がスプレッダ上面の四隅からスプレッダ横方向外側上方に向けて張り出され∨字形状に傾斜して架け渡されている。また、縦方向の振れを規制するために、昇降用索がスプレッダ上面の四隅からスプレッダ縦方向内側上方に向けて∨字形状に傾斜して架け渡されている。これにより、このスプレッダ揺止装置は、架け渡された昇降用策の張力によってスプレッダの振れを規制している。
しかしながら、トランスファークレーン100Bの場合、上記揺止装置がスプレッダ上のスペースを比較的大きく専有するため、上述のように昇降用索をスプレッダ上面の四隅からスプレッダ縦方向内側に向けて傾斜させるとケーブル収納装置109に昇降用索が接触する。このため、トランスファークレーン100Bは、上記揺止装置を導入するのは困難であった。したがって、従来、トランスファークレーン100Bに設けられていた振止装置は、横方向振れ止め用索を有するのみで縦方向振れ用索を有しておらず、スプレッダの縦方向の揺れを止めることができなかった。
特開2005−008370号公報 実開平03−100279号公報
そこで、本発明が解決しようとする課題は、縦方向に走行可能な門形クレーンに設けられたスプレッダの横方向および縦方向の振れを止めることができ、しかも、比較的省スペースで構成されたスプレッダ振止装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るスプレッダ振止装置は、
縦方向に走行可能な門形クレーンに設けられたスプレッダ振止装置であって、
前記門形クレーンは、
ガーダと、
前記ガーダに沿って横方向に移動するトロリと、
前記トロリに設けられた昇降用ドラムと、
前記昇降用ドラムから繰り出された昇降用索を介して昇降可能なスプレッダと、を備え、
前記スプレッダ振止装置は、
前記トロリに設けられた第1〜第4の4つの振れ止め用ドラムと、
前記スプレッダの上面中心から縦方向および横方向に互いに間隔をおいて前記スプレッダの上面に設けられた4つ1組の第1索係止部と、
前記スプレッダの上面中心から縦方向に互いに間隔をおいて前記スプレッダの上面に設けられた1対の第2索係止部と、
複数の振れ止め用シーブと、
前記第1ドラムおよび前記第2ドラムそれぞれから縦方向の一方に繰り出された1対の横方向振れ止め用索であって、互いに離反するように前記振れ止め用シーブを介して前記スプレッダの横方向外側に掛け回されるとともに、互いに交差しながら横方向に傾斜して縦方向一方側の前記第1索係止部に係止された横方向振れ止め用索と、
前記第1ドラムおよび前記第2ドラムそれぞれから縦方向の他方に繰り出された別の1対の横方向振れ止め用索であって、互いに離反するように前記振れ止め用シーブを介して前記スプレッダの横方向外側に掛け回されるとともに、互いに交差しながら横方向に傾斜して縦方向他方側の前記第1索係止部に係止された横方向振れ止め用索と、
前記第3ドラムおよび前記第4ドラムそれぞれから互いに離反するように縦方向の一方または他方に繰り出された1対の縦方向振れ止め用索であって、前記振れ止め用シーブを介して前記スプレッダの縦方向内側に掛け回されるとともに、互いに交差しながら縦方向に傾斜して前記第2索係止部に係止された縦方向振れ止め用索と、を備えることを特徴とする。
上記スプレッダ振止装置は、好ましくは、
前記第1〜第4の4つの振れ止め用ドラムが、同一の回転軸、または同一回転軸線上に連結された複数の回転軸にカムクラッチを介して連結されており、
前記スプレッダ振止装置が、
前記回転軸に連結された単一のブレーキディスクと、
前記ブレーキディスクを制動し、前記第1〜第4の4つの振れ止め用ドラムから前記横方向および縦方向振れ止め用索が繰り出されることを抑止する単一のブレーキと、をさらに備える。
上記スプレッダ振止装置は、好ましくは、
前記スプレッダが、コンテナのサイズに合わせてビーム長さを変更する伸縮スプレッダであって、
スプレッダ本体と、
前記スプレッダ本体の四隅に設けられた伸縮可能なアーム部と、
前記スプレッダ本体の上面に配置されるとともに、前記アーム部を動作させる電力を供給するために前記トロリから垂下されたケーブルを収納するケーブル収納装置と、を有し、
前記第2索係止部が、前記スプレッダの上面において、前記ケーブル収納装置より縦方向内側に配置されている。
上記スプレッダ振止装置は、好ましくは、
前記スプレッダが、
前記スプレッダとコンテナとを係止する係止部と、
前記スプレッダの上面に配置されるとともに、前記係止部を作動させるための動作ユニットと、
前記動作ユニットをまたぐように前記スプレッダの上面に配置されたブリッジ部と、をさらに有し、
前記第2索係止部が、前記ブリッジ部の上面に設けられている。
本発明のスプレッダ振止装置は、縦方向に走行可能な門形クレーンに設けられたスプレッダの横方向および縦方向の振れを止めることができ、しかも、比較的省スペースで構成されている。
本発明の一実施形態に係るスプレッダ振止装置が設けられたトランスファークレーンを示す概略斜視図である。 図1の昇降用索および本実施形態に係るスプレッダ振止装置が備える振れ止め用索のリービング構造を示す概略斜視図である。 図2の各索のリービング構造を個別に示す概略斜視図であって、Aは昇降用索のリービング構造を示し、Bは横方向振れ止め用索のリービング構造を示し、Cは縦方向振れ止め用索のリービング構造を示す。 本実施形態に係るスプレッダ振止装置の概略正面図である。 図4の振止装置の概略側面図である。 図5の振止装置の概略上面図である。 従来のトランスファークレーンの一例を示す概略斜視図である。
以下、図を参照しつつ、本発明に係るスプレッダ振止装置(以下、単に「振止装置」という)の一実施形態について説明する。なお、本実施形態では、図中において横方向を両矢印Xで示し、縦方向を両矢印Yで示し、上下方向を両矢印Zで示す。
<トランスファークレーン>
まず、図1〜図3を参照して、本実施形態に係るスプレッダ振止装置20が設けられたトランスファークレーン100Aについて説明する。
図1に示すように、トランスファークレーン100Aは、左右2つずつの走行装置1の上に設けられた左右1対のシルビーム2と、各シルビーム2上面に立設された前後1対の鉛直部3と、左右の鉛直部3との間に架け渡された前後1対のガーダ4と、を備えた走行可能な門形クレーンである。
トランスファークレーン100Aは、さらに、ガーダ4に沿って横移動するトロリ5と、トロリ5に設けられた昇降用ドラム6(図2および図3A参照)と、複数の昇降用シーブ7a、7b、7c、7d(図2および図3A参照)と、昇降用索8と、昇降用ドラム6から繰り出された昇降用索8を介して昇降可能なスプレッダ9と、を備えている。また、スプレッダ9には、ケーブル10がトロリ5から垂下されている。
図2および図3Aに示すように、トランスファークレーン100Aは、さらに、固定ブラケット11と、スプレッダ旋回装置12と、を備えている。
昇降用ドラム6には、4本の昇降用索8の基端がそれぞれ巻回されている。4本の昇降用索8のうちの2本の先端は、スプレッダ9の長さ方向一端側に設けられた昇降用シーブ(動滑車)7aに直接巻き掛けられ、残り2本の昇降用索8の先端は、トロリ5に設けられた昇降用シーブ(定滑車)7bを介してスプレッダ9の長さ方向他端側に設けられた昇降用シーブ(動滑車)7aに巻き掛けられている。スプレッダ9の昇降用シーブ7aに巻き掛けられた昇降用索8のうちの2本の先端は、トロリ5側に引き上げられるとともに昇降用シーブ(定滑車)7c、7dを介してトロリ5に設けられたスプレッダ旋回装置12に導入されている。残り2本の昇降用索8の先端は、トロリ5側に引き上げられるとともに、トロリ5に設けられた固定ブラケット11に係止されている。これにより、昇降用ドラム6の正逆回転によって昇降用索8が巻き上げ、または巻き下げられることにより、スプレッダ9が昇降する。また、スプレッダ旋回装置12は、導入された昇降用索8をそれぞれ選択的に押し引きすることにより、スプレッダ9を旋回させる。
<スプレッダ>
次に、図4〜6を参照して、スプレッダ9について説明する。
図4および図5に示すように、スプレッダ9は、スプレッダ本体90と、コンテナCに着脱自在に係止される4つ1組の係止部91と、ケーブル10を収納するケーブル収納装置92と、ジャンクションボックス93と、を有する。ケーブル10は、係止部91に制御信号および電力を伝送する。
ケーブル収納装置92は、スプレッダ本体90の上面の中央部から間隔をおいて縦方向Y1側に設けられている。ケーブル収納装置92は、4つの脚部92aと、脚部92aの上部に設けられた円筒状のケーブル収納体92bと、ケーブル収納体92bの内側に設けられた円錐台形状の案内枠状体92cと、を有する。ケーブル収納体92bは、その中央にコーン状のガイド部材を有し、トロリ5から垂下されたケーブル10をガイド部材に沿わせて渦巻き状に収納していく。
ジャンクションボックス93は、スプレッダ本体90の上面の中央部とケーブル収納装置92との間の下部に設けられている。ジャンクションボックス93は、ケーブル10と係止部91との間を中継している。
係止部91は、スプレッダ本体90の四隅に設けられており、アーム部91aと、ツイストロック部91bと、を有している。スプレッダ9は、コンテナCのサイズに合わせてビーム長さを変更する伸縮スプレッダであって、アーム部91aは、ケーブル10から伝送された電力および制御信号によってコンテナCのサイズに合うように縦方向に伸縮する。
図5および図6に示すように、スプレッダ9は、スプレッダ本体90の上面において、中央より縦方向Y2側に所定の高さを有する上面視長方形状の動作ユニット94と、1対のブリッジ部96と、をさらに有する。
動作ユニット94は、油圧ユニットであって、油圧ポンプと、油圧モータと、作動油タンクと、を内包している。動作ユニット94は、ケーブル10から伝送された制御信号に基づいて、油圧モータおよび油圧ポンプが駆動し作動油タンクからツイストロック部91bに作動油を供給し、ツイストロック部91bの油圧シリンダを作動させてツイストロック部91bとコンテナCとを係止させる。
ブリッジ部96は、左右1対の脚部96aと、脚部96aとの間に架け渡された橋架部96bと、を有し、動作ユニット94およびジャンクションボックス93の上方空間をまたぐように、スプレッダ9の中央部を挟んでY1側およびY2側にそれぞれ1つずつ設けられている。
<スプレッダ振止装置>
次に、図4〜6を参照して、スプレッダ振止装置20の各構成について説明する。
図4〜図6に示すように、振止装置20は、4つのトルクモータ21と、4つの減速機22と、横方向振止め用の第1および第2ドラム23、24と、縦方向振止め用の第3および第4ドラム25、26と、横方向振止め用の4本1組の第1索27と、縦方向振止め用の1対の第2索28と、4つ1組の第1索係止部29と、回転軸30a、30bと、カップリング31と、横方向振止め用の各4つの第1および第2シーブ32a、32bと、を備えている。
4つの第1〜第4ドラム23〜26は、横方向X1側またはX2側においてそれぞれ回転軸30a、30bを介して互いに連結されている。そして、回転軸30aおよび30bは、カップリング31によってカップリングされている。このように、第1〜第4ドラム23〜26は、横方向に延びる同一回転軸線上に連結された回転軸30aおよび30bに連結されている。第1〜第4ドラム23〜26は、カムクラッチによって回転軸30a、30bにそれぞれ固定されており、第1索27または第2索28を巻き取る正転方向においては回転軸30a、30bにトルクを伝達しないので、正転方向に個別に回転しうる。なお、第1〜第4ドラム23〜26は、単一の回転軸に連結されていてもよい。
4つ1組の第1索係止部29は、スプレッダ9の上面中心から縦方向および横方向に互いに間隔をおいてスプレッダ9の上面にそれぞれ設けられている。
4本1組の第1索27の基端は、第1および第2ドラム23、24にそれぞれ2本ずつ巻回されており、第1索27の先端は、第1および第2シーブ32a、32bを介して第1索係止部29にそれぞれ係止されている。
振止装置20は、1対の第2索係止部34と、縦方向振止め用の各2つの第3〜第5シーブ35a〜35cと、をさらに備えている。
1対の第2索係止部34は、各ブリッジ部96の上面の中央、すなわち、スプレッダ9の上面中心から縦方向に互いに間隔をおいてスプレッダ9の上面の横方向中央に設けられている。
1対の第2索28の基端は、第3および第4ドラム25、26にそれぞれ巻回されており、第2索28の先端は、第3〜第5シーブ35a〜35cを介して第2索係止部34にそれぞれ係止されている。
第1〜第4ドラム23〜26は、減速機22を介してトルクモータ21にそれぞれ連結されており、それぞれのトルクモータ21の回転力によって、常時一定のトルクで第1および第2索27、28をそれぞれ巻き上げている。これにより、第1および第2索27、28は、スプレッダ9に振れが発生し張力を開放されても、第1〜第4ドラム23〜26によって瞬時に巻き上げられるので、瞬時に所定以上の張力を付与される。
各4つの第1および第2シーブ32a、32bは、トロリ5に設けられた定滑車であって、4つの第1シーブ32aは、第1ドラム23、第2ドラム24からスプレッダ9の縦方向外側に繰り出された4本の第1索27をスプレッダ9の横方向外側にそれぞれ方向転換させる。4つの第2シーブ32bは、第1シーブ32aを経由された4本の第1索27をスプレッダ9の横方向内側、および下方に傾斜させるようにそれぞれ方向転換させる。
各2つの第3〜第5シーブ35a〜35cは、トロリ5に設けられた定滑車であって、第3および第4シーブ35a、35bは、第3ドラム25、第4ドラム26からスプレッダ9の縦方向外側に繰り出された1対の第2索28をスプレッダ9の横方向内側にそれぞれ方向転換させる。第5シーブ35cは、第3および第4シーブ35a、35bを経由された1対の第2索28をスプレッダ9の縦方向内側および、下方に傾斜させるようにそれぞれ方向転換させる。
図3〜図6に示すように、振止装置20は、ブレーキディスク38と、ブレーキ39とをさらに備えている。ブレーキディスク38は、カップリング31を介して回転軸30a、30bに連結されている。ブレーキ39は、常にブレーキディスク38を制動している。これにより、ブレーキ39は、回転軸30a、30bの回転を抑止することにより、昇降用ドラム6によってスプレッダ9が下降するとき以外に、第1および第2索27、28が第1〜第4ドラム23〜26から繰り出されることを抑止している。言い換えると、昇降用ドラム6によってスプレッダ9が下降するとき、スプレッダ9の重みによって回転軸30a、30bがブレーキ39の制動力に反して回転する。そして、第1〜第4ドラム23〜26が回転軸30a、30bに連動して回転し、第1および第2索27、28が繰り出され、スプレッダ9は第1および第2索27、28の張力を受けた状態で下降する。なお、振止装置20は、第1〜第4ドラム23〜26が連結されているので、ブレーキディスク38およびブレーキ39をそれぞれ一つずつ備えるだけでよい。
次に、図2および図3を参照して、第1および第2索27、28のリービング構造について説明する。
図2および図3に示すように、第1ドラム23、第2ドラム24からY1方向に繰り出された1対の第1索27は、第1シーブ32aを介して互いに離反するようにスプレッダ9の横方向外側に掛け渡されるとともに、第2シーブ32bを介して互いに交差しながら横方向内側に向かって傾斜しY1側の第1索係止部29にそれぞれ係止されている。同様に、第1ドラム23、第2ドラム24からY2方向に繰り出された1対の第1索27は、第1シーブ32aを介して互いに離反するようにスプレッダ9の横方向外側に掛け渡されるとともに、第2シーブ32bを介して互いに交差しながら横方向内側に向かって傾斜しY2側の第1索係止部29にそれぞれ係止されている。
これにより、第1索27の張力は、スプレッダ9に横方向に作用する。したがって、スプレッダ9の横方向の振れが発生すると、第1および第2ドラム23、24が瞬時に第1索27を巻き取ることで第1索27に付与された張力がスプレッダ9の横方向の振れを瞬時に止める。
第3ドラム25、第4ドラム26から互いに離反するように縦方向に繰り出された1対の第2索28は、第3〜第5シーブ35a〜35cを介して、スプレッダ9の横方向内側に掛け渡されるとともに、互いに交差しながら縦方向に傾斜しY1側またはY2側の第2索係止部34にそれぞれ係止されている。
これにより、第2索28の張力は、スプレッダ9に縦方向に作用する。したがって、スプレッダ9の縦方向の振れが発生すると、第3および第4ドラム25、26が瞬時に第2索28を巻き取ることで第2索28に付与された張力が、スプレッダ9の縦方向の振れを瞬時に止める。
以上のように、振止装置20は、スプレッダ9の縦方向および横方向の振れを止めることができる。しかも、振止装置20は、第2索係止部34をケーブル収納装置92より内側に配置するとともに、第1索27および第2索28をそれぞれ交差させて掛け回すことにより、比較的省スペースで構成されている。これにより、振止装置20は、ケーブル収納装置92の配置を変更することなく、トランスファークレーン100Aに導入することができる。また、振止装置20は、動作ユニット94およびジャンクションボックス93をまたぐように配置されたブリッジ部96の上面に第2索係止部34を配置することにより、動作ユニット94およびジャンクションボックス93の配置を変更することなく、トランスファークレーン100Aに導入することができる。
以上、本発明に係るスプレッダ振止装置の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
スプレッダ9は、例えば、アーム部91aを備えない固定スプレッダでもよい。
動作ユニット94は、例えば、電磁ユニットであってもよく特に限定されない。この場合、動作ユニット94は、電磁的作用により、ツイストロック部91bをコンテナCに係止させる。
100A トランスファークレーン
1 走行装置
2 シルビーム
3 鉛直部
4 ガーダ
5 トロリ
6 昇降用ドラム
7a、7b、7c、7d 昇降用シーブ
8 昇降用索
9 スプレッダ
90 スプレッダ本体
91 係止部
91a アーム部
91b ツイストロック部
92 ケーブル収納装置
92a 脚部
92b ケーブル収納体
92c 案内枠状体
93 ジャンクションボックス
94 動作ユニット
96 ブリッジ部
96a 脚部
96b 橋架部
10 ケーブル
11 固定ブラケット
12 スプレッダ旋回装置
20 スプレッダ振止装置
21 トルクモータ
22 減速機
23 第1ドラム
24 第2ドラム
25 第3ドラム
26 第4ドラム
27 第1索
28 第2索
29 第1索係止部
30a、30b 回転軸
31 カップリング
32a 第1シーブ(横方向振れ止め用シーブ)
32b 第2シーブ(横方向振れ止め用シーブ)
34 第2索係止部
35a 第3シーブ(縦方向振れ止め用シーブ)
35b 第4シーブ(縦方向振れ止め用シーブ)
35c 第5シーブ(縦方向振れ止め用シーブ)
38 ブレーキディスク
39 ブレーキ
100B 従来のトランスファークレーン
101 ガーダ
102 トロリ
103 スプレッダ
103a 本体
103b 把持部
104 走行装置
105 昇降用シーブ
106 昇降用索
107 ケーブル
109 ケーブル収納装置
C コンテナ
上記課題を解決するために、本発明に係るスプレッダ振止装置は、
縦方向に走行可能な門形クレーンに設けられたスプレッダ振止装置であって、
前記門形クレーンは、
ガーダと、
前記ガーダに沿って横方向に移動するトロリと、
前記トロリに設けられ、同一の回転軸、または同一回転軸線上に連結された複数の回転軸にカムクラッチを介して連結された昇降用ドラムと、
前記昇降用ドラムから繰り出された昇降用索を介して昇降可能なスプレッダと、を備え、
前記スプレッダ振止装置は、
前記トロリに設けられた第1〜第4の4つの振れ止め用ドラムと、
前記スプレッダの上面中心から縦方向および横方向に互いに間隔をおいて前記スプレッダの上面に設けられた4つ1組の第1索係止部と、
前記スプレッダの上面中心から縦方向に互いに間隔をおいて前記スプレッダの上面に設けられた1対の第2索係止部と、
複数の振れ止め用シーブと、
前記第1ドラムおよび前記第2ドラムそれぞれから縦方向の一方に繰り出された1対の横方向振れ止め用索であって、互いに離反するように前記振れ止め用シーブを介して前記スプレッダの横方向外側に掛け回されるとともに、互いに交差しながら横方向に傾斜して縦方向一方側の前記第1索係止部に係止された横方向振れ止め用索と、
前記第1ドラムおよび前記第2ドラムそれぞれから縦方向の他方に繰り出された別の1対の横方向振れ止め用索であって、互いに離反するように前記振れ止め用シーブを介して前記スプレッダの横方向外側に掛け回されるとともに、互いに交差しながら横方向に傾斜して縦方向他方側の前記第1索係止部に係止された横方向振れ止め用索と、
前記第3ドラムおよび前記第4ドラムそれぞれから互いに離反するように縦方向の一方または他方に繰り出された1対の縦方向振れ止め用索であって、前記振れ止め用シーブを介して前記スプレッダの縦方向内側に掛け回されるとともに、互いに交差しながら縦方向に傾斜して前記第2索係止部に係止された縦方向振れ止め用索と、
前記回転軸に連結された単一のブレーキディスクと、
前記ブレーキディスクを制動し、前記第1〜第4の4つの振れ止め用ドラムから前記横方向および縦方向振れ止め用索が繰り出されることを抑止する単一のブレーキと、を備えることを特徴とする。

Claims (4)

  1. 縦方向に走行可能な門形クレーンに設けられたスプレッダ振止装置であって、
    前記門形クレーンは、
    ガーダと、
    前記ガーダに沿って横方向に移動するトロリと、
    前記トロリに設けられた昇降用ドラムと、
    前記昇降用ドラムから繰り出された昇降用索を介して昇降可能なスプレッダと、を備え、
    前記スプレッダ振止装置は、
    前記トロリに設けられた第1〜第4の4つの振れ止め用ドラムと、
    前記スプレッダの上面中心から縦方向および横方向に互いに間隔をおいて前記スプレッダの上面に設けられた4つ1組の第1索係止部と、
    前記スプレッダの上面中心から縦方向に互いに間隔をおいて前記スプレッダの上面に設けられた1対の第2索係止部と、
    複数の振れ止め用シーブと、
    前記第1ドラムおよび前記第2ドラムそれぞれから縦方向の一方に繰り出された1対の横方向振れ止め用索であって、互いに離反するように前記振れ止め用シーブを介して前記スプレッダの横方向外側に掛け回されるとともに、互いに交差しながら横方向に傾斜して縦方向一方側の前記第1索係止部に係止された横方向振れ止め用索と、
    前記第1ドラムおよび前記第2ドラムそれぞれから縦方向の他方に繰り出された別の1対の横方向振れ止め用索であって、互いに離反するように前記振れ止め用シーブを介して前記スプレッダの横方向外側に掛け回されるとともに、互いに交差しながら横方向に傾斜して縦方向他方側の前記第1索係止部に係止された横方向振れ止め用索と、
    前記第3ドラムおよび前記第4ドラムそれぞれから互いに離反するように縦方向の一方または他方に繰り出された1対の縦方向振れ止め用索であって、前記振れ止め用シーブを介して前記スプレッダの縦方向内側に掛け回されるとともに、互いに交差しながら縦方向に傾斜して前記第2索係止部に係止された縦方向振れ止め用索と、を備える
    ことを特徴とするスプレッダ振止装置。
  2. 前記第1〜第4の4つの振れ止め用ドラムは、同一の回転軸、または同一回転軸線上に連結された複数の回転軸にカムクラッチを介して連結されており、
    前記スプレッダ振止装置は、
    前記回転軸に連結された単一のブレーキディスクと、
    前記ブレーキディスクを制動し、前記第1〜第4の4つの振れ止め用ドラムから前記横方向および縦方向振れ止め用索が繰り出されることを抑止する単一のブレーキと、をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のスプレッダ振止装置。
  3. 前記スプレッダは、コンテナのサイズに合わせてビーム長さを変更する伸縮スプレッダであって、
    スプレッダ本体と、
    前記スプレッダ本体の四隅に設けられた伸縮可能なアーム部と、
    前記スプレッダ本体の上面に配置されるとともに、前記アーム部を動作させる電力を供給するために前記トロリから垂下されたケーブルを収納するケーブル収納装置と、を有し、
    前記第2索係止部は、前記スプレッダの上面において、前記ケーブル収納装置より縦方向内側に配置されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のスプレッダ振止装置。
  4. 前記スプレッダは、
    前記スプレッダとコンテナとを係止する係止部と、
    前記スプレッダの上面に配置されるとともに、前記係止部を作動させるための動作ユニットと、
    前記動作ユニットをまたぐように前記スプレッダの上面に配置されたブリッジ部と、をさらに有し、
    前記第2索係止部は、前記ブリッジ部の上面に設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のスプレッダ振止装置。
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