JP2021017257A - ロール状製品支持体、ロール状製品組立体およびロール状製品の支持方法 - Google Patents

ロール状製品支持体、ロール状製品組立体およびロール状製品の支持方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021017257A
JP2021017257A JP2019133044A JP2019133044A JP2021017257A JP 2021017257 A JP2021017257 A JP 2021017257A JP 2019133044 A JP2019133044 A JP 2019133044A JP 2019133044 A JP2019133044 A JP 2019133044A JP 2021017257 A JP2021017257 A JP 2021017257A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
support plate
shaped product
hole
core member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019133044A
Other languages
English (en)
Inventor
純平 森田
Jumpei Morita
純平 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2019133044A priority Critical patent/JP2021017257A/ja
Publication of JP2021017257A publication Critical patent/JP2021017257A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Packaging Of Machine Parts And Wound Products (AREA)

Abstract

【課題】ロール状製品が損傷することを回避する。【解決手段】ロール状製品支持体は、ロール状製品を、コア部材を貫通孔に貫通させて支持する。ロール状製品支持体は、第1の切り欠き部を含む第1の支持板と、第1の支持板と少なくとも部分的に重なり合う第2の支持板であって、第2の切り欠き部を含む第2の支持板と、第1の支持板と第2の支持板とを締結する締結具と、を備える。第1の切り欠き部は、第1の貫通孔画定部と、第1の通過部と、を含み、第2の切り欠き部は、第2の貫通孔画定部と、第2の通過部と、を含む。第1の切り欠き部の第1の貫通孔画定部と第2の切り欠き部の第2の貫通孔画定部とによって貫通孔が形成される。【選択図】図8

Description

本発明は、ロール状製品支持体、ロール状製品組立体およびロール状製品の支持方法に関する。
円筒状のコア部材にシートが巻き付けられたロール状製品が知られている。ロール状製品は、コア部材をロール状製品製造装置の軸に取り付けて、このコア部材にシートが巻き付けられることにより製造される。ロール状製品は、製造後、軸から取り外されて、ロール状製品支持体に取り付けられる。その後、ロール状製品支持体に取り付けられたロール状製品は、梱包されて、保管、運搬等される。
特開2011−31914号公報
しかしながら、ロール状製品は、軸から取り外された後、一旦床面に載置されて、その状態でロール状製品支持体が取り付けられることがある。このとき、コア部材に巻き付けられたシートが床面に接触し、その自重により部分的に押し潰されて、損傷することがある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、ロール状製品が損傷することを回避することができるロール状製品支持体、ロール状製品組立体およびロール状製品の支持方法を提供することを目的とする。
本発明によるロール状製品支持体は、
円筒状のコア部材にシートが巻き付けられたロール状製品を、前記コア部材を貫通孔に貫通させて支持するロール状製品支持体であって、
第1の切り欠き部を含む第1の支持板と、
前記第1の支持板と少なくとも部分的に重なり合う第2の支持板であって、第2の切り欠き部を含む第2の支持板と、
前記第1の支持板と前記第2の支持板とを締結する締結具と、を備え、
前記第1の切り欠き部は、前記貫通孔を画定する第1の貫通孔画定部と、前記第1の貫通孔画定部から延び、前記コア部材が通過可能な第1の通過部と、を含み、
前記第2の切り欠き部は、前記貫通孔を画定する第2の貫通孔画定部と、前記第2の貫通孔画定部から延び、前記コア部材が通過可能な第2の通過部と、を含み、
前記第1の切り欠き部の前記第1の貫通孔画定部と前記第2の切り欠き部の前記第2の貫通孔画定部とによって前記貫通孔が形成される。
本発明によるロール状製品支持体において、
前記第1の支持板は、前記コア部材の軸方向で見たときの左右方向において一側に設けられた第1の側縁を含み、
前記第2の支持板は、前記左右方向において他側に設けられた第2の側縁を含み、
前記第1の通過部は、前記第1の貫通孔画定部から前記第1の側縁まで延び、
前記第2の通過部は、前記第2の貫通孔画定部から前記第2の側縁まで延びている、
ようにしてもよい。
本発明によるロール状製品支持体において、
前記締結具は、前記コア部材の軸方向で見たときの左右方向において前記貫通孔の両側に設けられている、
ようにしてもよい。
本発明によるロール状製品支持体において、
前記締結具は、前記コア部材の軸方向で見たときの上下方向において前記貫通孔の両側に設けられている、
ようにしてもよい。
本発明によるロール状製品支持体において、
前記締結具は、前記第1の支持板に付着されたバンド状部材と、前記第2の支持板に付着された面状部材と、を含み、
前記バンド状部材および前記面状部材のいずれか一方は、フック部を有し、前記バンド状部材および前記面状部材のいずれか他方は、前記フック部と係合するループ部を有する、
ようにしてもよい。
本発明によるロール状製品支持体において、
前記バンド状部材は、前記第1の支持板にリベット止めされている、
ようにしてもよい。
本発明によるロール状製品支持体において、
前記第1の支持板および前記第2の支持板は、互いに対向する一対のライナーと、一対の前記ライナーの間に設けられた複数のリブと、を有するプラスチックダンボールで形成され、
前記リブは、上下方向に延びている、
ようにしてもよい。
本発明によるロール状製品支持体において、
前記シートは、積層型電池を構成する電極板であって、金属箔と、前記金属箔の少なくとも一方の面に設けられた電極活物質層と、を有する電極板をなす電極板シートを含む、
ようにしてもよい。
本発明によるロール状製品支持体において、
前記シートは、積層型電池を構成する膜電極接合体を覆う外装体であって、金属層と、前記金属層の一側に設けられた樹脂接着層と、を有する外装体をなす外装体シートを含む、
ようにしてもよい。
本発明によるロール状製品支持体において、
前記シートは、積層型電池を構成する正極板および負極板の間に配置される絶縁板をなす絶縁シートを含む、
ようにしてもよい。
本発明によるロール状製品組立体は、
前記ロール状製品と、
前記コア部材の軸方向において前記シートの両側に設けられた、上述したロール状製品支持体と、
を備える。
本発明によるロール状製品の支持方法は、
円筒状のコア部材にシートが巻き付けられたロール状製品を、前記コア部材を貫通孔に貫通させて支持するロール状製品の支持方法であって、
第1の切り欠き部を含む第1の支持板と、第2の切り欠き部を含む第2の支持板と、を準備する準備工程であって、前記第1の切り欠き部は、前記貫通孔を画定する第1の貫通孔画定部と、前記第1の貫通孔画定部から延び、前記コア部材が通過可能な第1の通過部と、を含み、前記第2の切り欠き部は、前記貫通孔を画定する第2の貫通孔画定部と、前記第2の貫通孔画定部から延び、前記コア部材が通過可能な第2の通過部と、を含む、準備工程と、
前記コア部材を前記第1の通過部を通過させて前記第1の貫通孔画定部に配置させるように前記コア部材に前記第1の支持板を取り付けるとともに、前記コア部材を前記第2の通過部を通過させて前記第2の貫通孔画定部に配置させるように前記コア部材に前記第2の支持板を取り付けて、前記第1の支持板と前記第2の支持板とを少なくとも部分的に重ね合わせて前記コア部材を支持させる支持工程と、
前記支持工程の後、前記第1の支持板と前記第2の支持板とを締結する締結工程と、
を備え、
前記支持工程において、前記第1の切り欠き部の前記第1の貫通孔画定部と前記第2の切り欠き部の前記第2の貫通孔画定部とによって前記貫通孔が形成される。
本発明によれば、ロール状製品が損傷することを回避することができる。
図1は、実施の形態による積層型電池を示す斜視図である。 図2は、図1の積層型電池に含まれる膜電極接合体を示す斜視図である。 図3は、図2の平面図である。 図4は、図2の膜電極接合体の第2方向d2で見た部分断面図である。 図5は、図1の積層型電池の第1方向d1で見た断面図である。 図6は、実施の形態によるロール状製品を示す斜視図である。 図7は、実施の形態による電極板シートを示す平面図である。 図8は、実施の形態によるロール状製品組立体を示す斜視図である。 図9は、図8の上面図である。 図10は、図8の第1の支持板の正面図である。 図11は、図8の第2の支持板の正面図である。 図12は、図10および図11のA−A線に沿った平面断面図である。 図13は、図10の第1の支持板の縦断面図である。 図14は、図11の第2の支持板の縦断面図である。 図15は、図8の締結具を示す部分拡大平面断面図である。 図16は、実施の形態によるロール状製品の支持方法において、ロール状製品を準備する工程を説明するための図である。 図17は、実施の形態によるロール状製品の支持方法において、コア部材に第1の支持板および第2の支持板を取り付ける工程を説明するための図である。 図18は、図17の斜視図である。 図19は、実施の形態によるロール状製品の支持方法において、コア部材に第1の支持板と第2の支持板とを取り付ける工程を説明するための図である。 図20は、実施の形態によるロール状製品の支持方法において、締結具によって第1の支持板と第2の支持板とが締結された状態を説明するための図である。 図21は、実施の形態によるロール状製品の支持方法において、ロール状製品のシートの両側にロール状製品支持体が取り付けられた状態を説明するための図である。 図22は、実施の形態によるロール状製品の支持方法において、ロール状製品組立体が軸から取り外された状態を説明するための図である。 図23は、第1の変形例による外装体シートを示す平面図である。 図24は、第2の変形例による絶縁シートを示す平面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
本実施の形態によるロール状製品は、円筒状のコア部材に、積層型電池を構成する電極板をなす電極板シートが巻き付けられたロール状製品である。ここでは、まず、図1〜図5を参照して、本実施の形態による積層型電池について説明する。
[積層型電池]
図1〜図5は、本発明の実施の形態による積層型電池を説明するための図である。
図1および図2に示すように、本実施の形態による積層型電池1は、外装体40と、外装体40内に収容された膜電極接合体5と、膜電極接合体5に接続された一対のタブ16,26と、を備えている。外装体40は、膜電極接合体5を覆っている。タブ16,26は、外装体40の内部から外部へと延び出している。電気自動車等の自動車の分野においては、複数の積層型電池1を組み合わせることにより構成されるモジュールが自動車に搭載される。複数の積層型電池1の間の電気的な接続は、タブ16,26を介して実現される。
以下、積層型電池1の各構成要素について説明する。
(外装体)
外装体40は、膜電極接合体5を覆うための包装材である。外装体40は、第1基材41(上側外装体)と、第1基材41に対向する第2基材42(下側外装体)と、を有している(図5参照)。第2基材42は、シート状に形成されている。一方、第1基材41は、凸状に形成されている。すなわち、第1基材41は、周辺部43と、周辺部43に対して外側(第2基材42の側とは反対側)に膨出した膨出部44と、を有している。この膨出部44により、第1基材41と第2基材42との間に、封止空間45が画定されている。この封止空間45に、膜電極接合体5が収容されている。このような膨出部44は、例えば、シート状の第1基材41のうち所望の領域を押圧すること(絞り加工)により形成される。この場合、周辺部43と膨出部44は一体的に形成される。
外装体40は、フレキシブル性を有していてもよい。外装体40の第1基材41および第2基材42はそれぞれ、金属層40aと、金属層40aの一側に設けられた樹脂接着層40bと、を有するラミネートフィルムで構成されている。金属層40aは、高ガスバリア性と成形加工性を有していてもよい。このような金属層40aは、アルミニウム箔やステンレス箔等の金属材料により形成されていてもよい。樹脂接着層40bは、金属層40aの内面に位置し、金属層40aを接合するためのシール層として機能する。樹脂接着層40bは、接着性に加え、絶縁性、耐薬品性、熱可塑性等を有していてもよい。このような樹脂接着層40bは、ポリプロピレン、変性ポリプロピレン、低密度ポリプロピレン、アイオノマー、エチレン・酢酸ビニル等の樹脂材料により形成されていてもよい。
本実施の形態による積層型電池1は、第1基材41と第2基材42との間に膜電極接合体5を配置した後、ラミネート加工される。すなわち、外装体40の周縁部において、第1基材41および第2基材42の各々の内面に形成された樹脂接着層40bがヒートシール(熱溶着)されて、シール部46が形成される。このようにして、第1基材41と第2基材42とが接合されて、外装体40の内部を封止した封止空間45に、膜電極接合体5が収容される。
(膜電極接合体)
膜電極接合体5は、積層方向dLに交互に積層された正極板10X(第1電極板)および正極板10X(第2電極板)を含む複数の電極板10X,20Yを有している。
本実施の形態においては、膜電極接合体5がリチウムイオン二次電池を構成する例について説明する。ただし、以下に説明する作用効果の記載からも理解され得るように、リチウムイオン二次電池に限定されることなく、正極板10Xおよび正極板10Xを交互に積層してなる膜電極接合体5に広く適用され得る。
図2〜図5に示すように、膜電極接合体5は、複数の正極板10Xおよび複数の負極板20Yを有している。正極板10Xおよび負極板20Yは、積層方向dLに沿って交互に配列されて積層されている。膜電極接合体5および積層型電池1は、全体的に偏平形状を有し、積層方向dLへの厚さが薄く、積層方向dLに直交する方向d1,d2に広がっている。
図示された例において、正極板10Xおよび負極板20Yは、積層方向dLで見たときに、全体的に長方形形状の外輪郭を有している。積層型電池1は、一対のタブ16,26が配列される方向である第1方向d1と、第1方向d1に直交する第2方向d2と、を有している。図示された例においては、第1方向d1が、積層型電池1の長手方向(長さ方向)に相当し、第2方向d2が、積層型電池1の短手方向(幅方向)に相当する。しかしながら、第1方向d1が、積層型電池1の短手方向に相当し、第2方向d2が、積層型電池1の長手方向に相当するようにしてもよい。積層方向dLは、第1方向d1および第2方向d2の両方に直交している。正極板10Xおよび負極板20Yは、第1方向d1にずらして配置されている。より具体的には、複数の正極板10Xは、第1方向d1における一側(図3における右側)に寄って配置され、複数の負極板20Yは、第1方向d1における他側(図3における左側)に寄って配置されている。正極板10Xおよび負極板20Yは、第1方向d1における中央部(後述する正極有効領域b1および負極有効領域b2)において、積層方向dLに重なり合っている。
正極板10Xは、図示するように、シート状の外形状を有している。正極板10Xは、正極集電体11X(第1電極集電体)と、正極集電体11X上に設けられた正極活物質層12X(第1電極活物質層)と、を有している。正極活物質層12Xは、長方形形状の外輪郭を有している。リチウムイオン二次電池において、正極板10Xは、放電時にリチウムイオンを放出し、充電時にリチウムイオンを吸蔵する。
正極集電体11Xは、互いに反対側に位置する第1面11aおよび第2面11bを主面として有している。正極活物質層12Xは、正極集電体11Xの第1面11aおよび第2面11bの少なくとも一方の面上に形成される。本実施の形態においては、各正極板10Xの正極集電体11Xの両側に、正極活物質層12Xがそれぞれ設けられており、各正極板10Xは、互いに同一に構成され得る。
正極集電体11Xおよび正極活物質層12Xは、積層型電池1(リチウムイオン二次電池)に適用され得る種々の材料を用いて種々の製法により、作製され得る。一例として、正極集電体11Xは、アルミニウム箔によって形成され得る。正極活物質層12Xは、例えば、正極活物質、導電助剤およびバインダーとなる結着剤を含んでいてもよい。正極活物質層12Xは、正極活物質、導電助剤および結着剤を溶媒に分散させてなる正極用スラリーを、正極集電体11Xをなす材料上に塗工して固化させることで、作製され得る。正極活物質として、例えば、一般式LiM(ただし、Mは金属であり、xおよびyは金属Mと酸素Oの組成比である)で表される金属酸リチウム化合物が用いられる。金属酸リチウム化合物の具体例として、コバルト酸リチウム、ニッケル酸リチウム、マンガン酸リチウム等が例示され得る。導電助剤としては、黒鉛粉末やアセチレンブラック等が用いられ得る。結着剤としては、ポリフッ化ビニリデン等が用いられ得る。
図3に示すように、正極集電体11Xは、互いに隣接する正極接続領域a1(第1接続領域)および正極有効領域b1(第1有効領域)を有している。正極活物質層12Xは、正極集電体11Xの正極有効領域b1のみに配置されている。正極有効領域b1は、長方形形状の外輪郭を有しており、全体的に正極活物質層12Xが設けられた領域になっている。正極接続領域a1および正極有効領域b1は、正極板10Xの第1方向d1に配列されている。正極接続領域a1は、正極有効領域b1よりも正極板10Xの第1方向d1における外側(図3における右側)に位置している。
複数の正極集電体11Xは、正極接続領域a1において、抵抗溶接や超音波溶接、テープによる貼着、溶着等によって接合され、電気的に接続されている。このように、各々の正極集電体11Xの正極接続領域a1によって、正極接続部13(第1接続部)が構成されている。正極接続部13は、第1基材41の側の面である第1面13aと、第2基材42の側の面である第2面13bと、を有している。第1面13aは、複数の正極集電体11Xのうち最も第1基材41の側に配置された正極集電体11Xの正極接続領域a1における第1面11aに相当する。また、第2面13bは、複数の正極集電体11Xのうち最も第2基材42の側に配置された正極集電体11Xの正極接続領域a1における第2面11bに相当する。本実施の形態では、第2面13bに、正極タブ16(第1タブ)が電気的に接続されている。
一方、図3に示すように、正極有効領域b1は、積層方向dLで見たときに、負極板20Yの後述する負極活物質層22Yに対向する領域内に設けられている。このような正極有効領域b1の配置により、負極活物質層22Yからのリチウムの析出を防止することができる。
次に、負極板20Yについて説明する。負極板20Yも、正極板10Xと同様に、シート状の外形状を有している。負極板20Yは、負極集電体21Y(第2電極集電体)と、負極集電体21Y上に設けられた負極活物質層22Y(第2電極活物質層)と、を有している。負極活物質層22Yは、長方形形状の外輪郭を有している。リチウムイオン二次電池において、負極板20Yは、放電時にリチウムイオンを吸蔵し、充電時にリチウムイオンを放出する。
負極集電体21Yは、互いに反対側に位置する第1面21aおよび第2面21bを主面として有している。負極活物質層22Yは、負極集電体21Yの第1面21aおよび第2面21bの少なくとも一方の面上に形成される。本実施の形態においては、各負極板20Yの負極集電体21Yの両側に、負極活物質層22Yがそれぞれ設けられており、各負極板20Yは、互いに同一に構成され得る。
負極集電体21Yおよび負極活物質層22Yは、積層型電池1(リチウムイオン二次電池)に適用され得る種々の材料を用いて種々の製法により、作製され得る。一例として、負極集電体21Yは、例えば銅箔によって形成される。負極活物質層22Yは、例えば、負極活物質、バインダーとなる結着剤および増粘剤を含んでいてもよい。負極活物質層22Yは、負極活物質、結着剤および増粘剤を溶媒に分散させてなる負極用スラリーを、負極集電体21Yをなす材料上に塗工して固化させることで、作製され得る。負極活物質として、例えば、炭素粉末や黒鉛粉末等が用いられる。結着剤としては、スチレンブタジエンゴム等が用いられ得る。増粘剤としては、カルボキシメチルセルロース等が用いられ得る。
図3に示すように、負極集電体21Yは、互いに隣接する負極接続領域a2(第2接続領域)および負極有効領域b2(第2有効領域)を有している。負極活物質層22Yは、負極集電体21Yの負極有効領域b2のみに配置されている。負極有効領域b2は、長方形形状の外輪郭を有しており、全体的に負極活物質層22Yが設けられた領域になっている。負極接続領域a2および負極有効領域b2は、負極板20Yの第1方向d1に配列されている。負極接続領域a2は、負極有効領域b2よりも負極板20Yの第1方向d1における外側(図3における左側)に位置している。
複数の負極集電体21Yは、負極接続領域a2において、抵抗溶接や超音波溶接、テープによる貼着、溶着等によって接合され、電気的に接続されている。このように、各々の負極集電体21Yの負極接続領域a2によって、負極接続部23(第2接続部)が構成されている。負極接続部23は、第1基材41の側の面である第1面23aと、第2基材42の側の面である第2面23bと、を有している。第1面23aは、複数の負極集電体21Yのうち最も第1基材41の側に配置された負極集電体21Yの負極接続領域a2における第1面21aに相当する。また、第2面13bは、複数の負極集電体21Yのうち最も第2基材42の側に配置された負極集電体21Yの負極接続領域a2における第2面21bに相当する。本実施の形態では、第2面13bに、負極タブ26(第2タブ)が電気的に接続されている。
一方、図3に示すように、負極有効領域b2は、積層方向dLで見たときに、正極板10Xの正極活物質層12Xに対向する領域を内包するように広がっている。すなわち、負極有効領域b2は、積層方向dLで見たときに、全周に亘って、正極活物質層12Xの外側にはみ出すように広がっている。
図4に示すように、正極板10Xおよび負極板20Yの少なくとも一方が、機能層30Aを有していてもよい。機能層30Aは、絶縁性を有し、正極板10Xおよび負極板20Yが短絡することを防止する。図示された例においては、正極板10Xが機能層30Aを有している。機能層30Aは、各正極活物質層12Xの負極板20Yの側の面(後述する絶縁板31に対向する面)に設けられている。各正極活物質層12Xの当該面は、機能層30Aにより覆われている。なお、図4に示す機能層30Aの代わりに、あるいは加えて、負極板20Yが、各負極活物質層22Yを覆う機能層30Aを有することも可能である。
機能層30Aは、正極活物質層12Xよりも高い空孔率を有していてもよい。また、機能層30Aは、優れた耐熱性を有していてもよい。このような機能層30Aの材料には、例えば、無機材料を用いてもよい。無機材料は、高い空孔率とともに優れた耐熱性、例えば150℃以上の耐熱性を機能層30Aに付与することができる。無機材料としては、アルミナ、セルロースおよびその変成体、ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアクリロニトリル、アラミド、ポリアミドイミド、ポリイミド等の繊維状物や粒子状物が挙げられる。機能層30Aは、アルミナで形成する場合には、正極活物質層12X上に塗工して固化させることで、作製され得る。
また、図4に示すように、正極板10Xおよび負極板20Yの間に、正極板10Xおよび負極板20Yとは別部材として構成された絶縁板31が配置されるようにしてもよい。この場合、絶縁板31は、正極板10Xと負極板20Yとの間に介在されて、セパレータとして機能する。図4に示す例では、絶縁板31は、正極板10Xの機能層30Aと負極板20Yの負極活物質層22Yとの間に配置されている。このような絶縁板31は、例えば、不織布や多孔質材から形成され得る。この例において、外装体40内に収容された電解液又はゲル状電解液が、絶縁板31に含浸して保持される。この例に用いられる絶縁板31は、特に限定されることはなく、積層型電池1、とりわけリチウムイオン二次電池に適用され得る種々の絶縁体を用いることができる。このように、正極板10Xと負極板20Yとの間に絶縁板31を介在させることにより、正極板10Xと負極板20Yとが短絡することをより一層防止することができる。
[ロール状製品組立体]
次に、図6〜図15を参照して、本実施の形態によるロール状製品組立体について説明する。図8および図9に示すように、本実施の形態によるロール状製品組立体80は、ロール状製品50と、コア部材51の軸方向Xにおいてシート52の両側に設けられたロール状製品支持体60と、を備えている。
(ロール状製品)
まず、図6および図7を用いて、本実施の形態によるロール状製品50について説明する。
図6に示すように、本実施の形態によるロール状製品50は、円筒状のコア部材51と、コア部材51に巻き付けられたシート52と、を有している。
本実施の形態においては、シート52は、上述した積層型電池1を構成する電極板10X,20Yをなす連続状の電極板シート52aで構成されている。積層型電池1の製造時に、電極板シート52aが、ロール状製品50から繰り出されて、所望の大きさに裁断されることで、枚葉状の複数の電極板10X,20Yが得られる。
電極板シート52aが負極板20Yをなす場合、図7に示すように、電極板シート52aは、負極集電体21Yをなす銅箔等の金属箔と、金属箔の両側の面に設けられた負極活物質層22Yと、を含んでいてもよい。ここで、負極活物質層22Yは、電極板シート52aのうち負極有効領域b2をなす部分に設けられており、負極接続領域a2をなす部分には設けられていない。図示された例においては、電極板シート52aが裁断線L−Lに沿って裁断されることで、枚葉状の複数の負極板20Yが得られる。
一方、電極板シート52aが正極板10Xをなす場合、電極板シート52aは、正極集電体11Xをなすアルミニウム箔等の金属箔と、金属箔の両側の面に設けられた正極活物質層12Xと、を含んでいてもよい。ここで、正極活物質層12Xは、電極板シート52aのうち正極有効領域b1をなす部分に設けられており、正極接続領域a1をなす部分には設けられていない。更に、正極活物質層12Xには、機能層30Aをなすアルミナ等の無機材料が設けられていてもよい。この場合も同様に、電極板シート52aが裁断されることで、枚葉状の複数の正極板10Xが得られる。
コア部材51は、円筒状に形成されており、その外周面に上述したシート52が巻き付けられている。コア部材51の内部には、後述するロール状製品製造装置54(図16参照)の軸53が貫通可能になっている。コア部材51の内部に軸53を貫通させることにより、ロール状製品50を軸53で支持することができる。軸53は、ロール状製品製造装置54の軸支持部55に取り付けられる。コア部材51は、例えば厚紙やフェノール樹脂等の樹脂材料や金属材料から形成され得る。
このように構成されたロール状製品50は、コア部材51にシート52が巻き付けられた後、ロール状製品製造装置54から軸53とともに取り出されて、コア部材51から軸53が取り外される。その後、ロール状製品50は、梱包されて、例えば積層型電池1の製造場所に運搬される。積層型電池1の製造場所では、コア部材51の内部に、不図示の支持軸が貫通される。その後、支持軸は、ロール状製品50とともに不図示の繰り出し装置に取り付けられ、ロール状製品50からシート52を繰り出すことができる。
(ロール状製品支持体)
次に、図8〜図15を用いて、本実施の形態によるロール状製品支持体60について説明する。以下では、コア部材51の軸方向をX、軸方向Xで見たときの左右方向をY、重力方向である上下方向をZとした直交座標系を用いて説明する。
本実施の形態によるロール状製品支持体60は、上述したロール状製品50のコア部材51を後述する貫通孔65に貫通させてロール状製品50を支持するように構成されている。
図8および図9に示すように、ロール状製品支持体60は、第1の支持板61と、第1の支持板61と少なくとも部分的に重なり合う第2の支持板62と、第1の支持板61と第2の支持板62とを締結する締結具70と、を備えている。
まずは、第1の支持板61について説明する。図8〜図10に示すように、第1の支持板61は、板状に形成されており、軸方向Xで見たときに長方形形状を有していてもよい。軸方向Xは、第1の支持板61の厚み方向に相当する。
図10に示すように、第1の支持板61は、第1の切り欠き部63を含んでいる。第1の切り欠き部63は、貫通孔65を画定する第1の貫通孔画定部63aと、第1の貫通孔画定部63aから延び、コア部材51が通過可能な第1の通過部63bと、を含んでいる。
図10に示すように、第1の貫通孔画定部63aは、左右方向Yおよび上下方向Zの中央部に設けられていてもよい。第1の貫通孔画定部63aは、半円弧状の画定縁63cを含んでいてもよく、この画定縁63cの半径は、コア部材51の直径の1/2の値よりも僅かに大きい値であってもよい。例えば、コア部材51が画定縁63cにより画定される貫通孔65を貫通したときに、コア部材51の左右方向Yおよび上下方向Zへのがたつきが抑制されるような値であってもよい。
第1の通過部63bは、第1の貫通孔画定部63aから、第1の支持板61の左右方向Yにおける一側(図10における左側)に設けられた第1の側縁61aまで延びていてもよい。また、第1の通過部63bは、上下方向Zにおける第1の通過部63bの寸法がほぼ一定になるように、すなわち直線状に延びていてもよい。上下方向Zにおける第1の通過部63bの寸法は、上述した第1の貫通孔画定部63aの画定縁63cの半径の2倍の値とほぼ同じ値であってもよい。この場合、第1の切り欠き部63は、軸方向Xで見たときに略U字状に切り欠かれる。第1の通過部63bをこのように形成することで、ロール状製品50のコア部材51をスムースに第1の通過部63bを通過させることができ、コア部材51を第1の貫通孔画定部63aにスムースに配置させることができる。
図12および図13に示すように、第1の支持板61は、互いに対向する一対の平坦状のライナー66と、一対のライナー66の間に設けられた複数のリブ67と、を有するプラスチックダンボールで形成されていてもよい。図13に示すように、リブ67は、上下方向Zに延びていてもよい。このことにより、ロール状製品50に対するロール状製品支持体60の支持強度を向上させることができる。
第1の支持板61の軸方向Xで見たときの縦寸法および横寸法は、コア部材51に巻き付けられたシート52のロール直径よりも大きくてもよい。例えば、シート52のロール直径が100mm以上500mm以下である場合には、第1の支持板61の縦寸法および横寸法は300mm以上1500mm以下であってもよい。また例えば、第1の支持板61の厚み寸法(軸方向Xの寸法)は5mm以上20mm以下であってもよい。
次に、第2の支持板62について説明する。図8、図9および図11に示すように、第2の支持板62は、第1の支持板61と同様、板状に形成されており、軸方向Xで見たときに長方形形状を有していてもよい。軸方向Xは、第2の支持板62の厚み方向に相当する。
第2の支持板62は、軸方向Xで見たときに、第1の支持板61と重なり合っている。第2の支持板62の縦寸法、横寸法および厚み寸法は、第1の支持板61の寸法と略同一であってもよく、第2の支持板62は、軸方向Xで見たときに、第1の支持板61とほぼ完全に重なり合っていてもよい。
図9に示すように、第2の支持板62は、軸方向Xにおいて第1の支持板61よりもシート52のロールの側に配置されていてもよい。また、第2の支持板62とシート52のロールとの間には、互いの接触を防止するためのクッション材56が配置されていてもよい。クッション材56は、板状に形成されていてもよく、軸方向Xで見たときに上述した第1の支持板61の第1の切り欠き部63や後述する第2の支持板62の第2の切り欠き部64と同様の切り欠き部を含んでいてもよい(図8参照)。第1の支持板61および第2の支持板62と同様にして、切り欠き部にコア部材を配置させるようにコア部材51にクッション材56を取り付けることができる。クッション材56は、例えば発砲プラスチックから形成され得る。
なお、第1の支持板61が、軸方向Xにおいて第2の支持板62よりもシート52のロールの側に配置されていてもよい。この場合、第1の支持板61とシート52との間に、クッション材56が配置されていてもよい。
図11に示すように、第2の支持板62は、第2の切り欠き部64を含んでいる。第2の切り欠き部64は、貫通孔65を画定する第2の貫通孔画定部64aと、第2の貫通孔画定部64aから延び、コア部材51が通過可能な第2の通過部64bと、を含んでいる。
図11に示すように、第2の貫通孔画定部64aは、左右方向Yおよび上下方向Zの中央部に設けられていてもよい。第2の貫通孔画定部64aは、半円弧状の画定縁64cを含んでいてもよく、この画定縁64cの半径は、コア部材51の直径の1/2の値よりも僅かに大きい値であってもよい。例えば、コア部材51が画定縁64cにより画定される貫通孔65を貫通したときに、コア部材51の左右方向Yおよび上下方向Zへのがたつきが抑制されるような値であってもよい。
第2の通過部64bは、第2の貫通孔画定部64aから、第2の支持板62の左右方向Yにおける他側(図11における右側)に設けられた第2の側縁62aまで延びていてもよい。すなわち、第2の通過部64bは、第2の貫通孔画定部64aから、第1の通過部63bとは反対側に延びていてもよい。また、第2の通過部64bは、上下方向Zにおける第2の通過部64bの寸法がほぼ一定になるように、すなわち直線状に延びていてもよい。上下方向Zにおける第2の通過部64bの寸法は、上述した第2の貫通孔画定部64aの画定縁64cの半径の2倍の値とほぼ同じ値であってもよい。この場合、第2の切り欠き部64は、軸方向Xで見たときに略U字状に切り欠かれる。第2の通過部64bをこのように形成することで、ロール状製品50のコア部材51をスムースに第2の通過部64bを通過させることができ、コア部材51を第2の貫通孔画定部64aにスムースに配置させることができる。
上述した第1の切り欠き部63の第1の貫通孔画定部63aと第2の切り欠き部64の第2の貫通孔画定部64aとによって、ロール状製品50のコア部材51が貫通する貫通孔65が形成される。すなわち、第1の支持板61と第2の支持板62とが重なり合うことによって、第1の貫通孔画定部63aの画定縁63cと第2の貫通孔画定部64aの画定縁64cとによって、貫通孔65が画定される。この場合、第1の通過部63bが第2の支持板62によって塞がれ、コア部材51が第1の通過部63bを通過することが防止される。同様に、第2の通過部64bが第1の支持板61によって塞がれ、コア部材51が第2の通過部64bを通過することが防止される。こうして、ロール状製品50は、コア部材51が貫通孔65を貫通することによってロール状製品支持体60に支持される。
また、図12および図14に示すように、第2の支持板62も、第1の支持板61と同様、互いに対向する一対の平坦状のライナー66と、一対のライナー66の間に設けられた複数のリブ67と、を有するプラスチックダンボールで形成されていてもよい。図14に示すように、リブ67は、上下方向Zに延びていてもよい。このことにより、ロール状製品50に対するロール状製品支持体60の支持強度を向上させることができる。
続いて、締結具70について説明する。締結具70は、図8〜図11に示すように、第1の支持板61と第2の支持板62とを締結するように構成されている。締結具70は、軸方向Xで見たときの左右方向Yにおいて貫通孔65の両側に設けられていてもよい。更に、締結具70は、軸方向Xで見たときの上下方向Zにおいて貫通孔65の両側にも設けられていてもよい。すなわち、締結具70は、軸方向Xで見たときの第1の支持板61および第2の支持板62の四隅部に設けられていてもよい。
締結具70は、面ファスナーで構成されていてもよい。すなわち、締結具70は、第1の支持板61に付着されたバンド状部材71と、第2の支持板62に付着された面状部材72と、を含んでいてもよい。
図15に示すように、バンド状部材71は、第1の支持板61に取り付けられていてもよい。バンド状部材71は、第1の支持板61とバンド状部材71とを貫通したリベット73がかしめられて、第1の支持板61にリベット止めされていてもよい。このことにより、バンド状部材71は、第1の支持板61に強固に固定されることができる。また、図10に示すように、1つのバンド状部材71は、4つのリベット73によって第1の支持板61にそれぞれリベット止めされていてもよい。
バンド状部材71は、バンド本体71mと、バンド本体71mに設けられた基材部71aと、基材部71aから突出した複数のフックで構成されたフック部71bと、を有している。基材部71aおよびフック部71bは、バンド本体71mのうち後述する面状部材72のループ部72bと対向する部分に設けられている。なお、基材部71aおよびフック部71bは、バンド本体71mの内側全体に設けられていてもよい。
一方、図15に示すように、面状部材72は、第2の支持板62に取り付けられていてもよい。面状部材72は、第2の支持板62に接着剤によって接着されていてもよい。
面状部材72は、基材部72aと、基材部72aから突出した複数のループで構成されたループ部72bと、を有している。ループ部72bのループは、上述したフック部71bのフックと係合可能になっている。ループ部72bのループは、第2の支持板62の側とは反対側に突出しており、ループ部72bは、バンド状部材71のフック部71bと対向している。
図15に示すように、第1の支持板61と第2の支持板62とが重なり合った状態で、バンド状部材71のバンド本体71mが、内側に折れ曲がり、第1の支持板61と第2の支持板62とを厚み方向(軸方向X)に押圧するように挟持するとともに、バンド状部材71のフック部71bと面状部材72のループ部72bとが係合している。このようにして、締結具70は、第1の支持板61と第2の支持板62とを締結している。
なお、バンド状部材71には、フック部71bに代えて、ループ部72bが設けられていてもよい。この場合、面状部材72には、ループ部72bに代えて、フック部71bが設けられる。
上述したようなロール状製品支持体60が、図8および図9に示すように、軸方向Xにおいてシート52の両側にそれぞれ取り付けられている。これにより、ロール状製品組立体80が床面に載置されると、軸方向Xにおけるシート52の両側に取り付けられたロール状製品支持体60が床面上に起立することができる。
[ロール状製品の支持方法]
次に、図16〜図22を参照して、本実施の形態によるロール状製品の支持方法について説明する。以下に説明するロール状製品の支持方法は、ロール状製品50を準備するロール状製品準備工程と、第1の支持板61と第2の支持板62とを準備する支持板準備工程(準備工程)と、第1の支持板61と第2の支持板62とを重ね合わせてコア部材51を支持させる支持工程と、第1の支持板61と第2の支持板62とを締結する締結工程と、を備える。以下、各工程について説明する。
(ロール状製品準備工程)
ロール状製品準備工程では、ロール状製品50を準備する。ロール状製品準備工程は、シート52を作製する工程と、コア部材51を軸53に支持させる工程と、作製されたシート52を、軸53に支持されたコア部材51に巻き付ける工程と、を含んでいる。
まず、シート52を作製する工程が実施される。この工程においては、まず、負極集電体21Yをなす長尺の銅箔を作製する。次に、この銅箔の両側の面に、負極活物質層22Yをなす組成物(スラリー)を塗工して固化させる。ここで、負極活物質層22Yは、シート52のうち負極有効領域b2をなす部分に塗工され、負極接続領域a2をなす部分には塗工されない。これにより、負極板20Yをなすシート52(電極板シート52a)が作製される。
続いて、コア部材51を軸53に支持させる工程が実施される。この工程においては、まず、円筒状のコア部材51を準備する。続いて、このコア部材51の内部に、ロール状製品製造装置54の軸53を貫通させる。次に、軸53を、コア部材51とともに、ロール状製品製造装置54の軸支持部55に取り付ける。これにより、コア部材51は、ロール状製品製造装置54の軸53に支持される。
次に、作製されたシート52を、軸53に支持されたコア部材51に巻き付ける工程が実施される。この工程においては、コア部材51の外周面に、作製した長尺のシート52を巻き付けていく。
このようにして、図16に示すような、軸53に支持された円筒状のコア部材51にシート52が巻き付けられたロール状製品50を得ることができる。
(支持板準備工程)
支持板準備工程では、第1の支持板61と第2の支持板62とを準備する。支持板準備工程は、第1の支持板61および第2の支持板62を作製する工程と、第1の支持板61および第2の支持板62に締結具70を取り付ける工程と、を含んでいる。
まず、第1の支持板61および第2の支持板62を作製する工程が実施される。この工程においては、まず、互いに対向する一対のライナー66と、一対のライナー66の間に設けられた複数のリブ67と、を有するプラスチックダンボールを準備する。続いて、このプラスチックダンボールを所望の大きさの長方形形状に裁断する。次に、略U字状の第1の切り欠き部63を形成する。第1の切り欠き部63は、第1の支持板61の中央部に設けられた第1の貫通孔画定部63aと、第1の貫通孔画定部63aから第1の支持板61の第1の側縁61aまで延びるように設けられた第1の通過部63bと、を有するように形成される。ここで、リブ67が延びる方向と第1の通過部63bが延びる方向とは直交するようにしてもよい。このようにして、第1の切り欠き部63を含む第1の支持板61が作製され得る。同様にして、第2の切り欠き部64を含む第2の支持板62も作製され得る。
続いて、第1の支持板61および第2の支持板62に締結具70を取り付ける工程が実施される。この工程においては、まず、フック部71bを有する4つのバンド状部材71と、ループ部72bを有する4つの面状部材72と、を準備する。次に、バンド状部材71が、第1の支持板61の四隅部にそれぞれ取り付けられる。例えば、リベット73に第1の支持板61とバンド状部材71とを貫通させて、貫通したリベット73をかしめてもよい。この場合、バンド状部材71が第1の支持板61にリベット止めされる。バンド状部材71は、第1の支持板61と第2の支持板62との締結時にフック部71bが面状部材72のループ部72bの側を向くように取り付けられる。このようにして、図10に示すような、締結具70のバンド状部材71が取り付けられた第1の支持板61を得ることができる。一方、面状部材72は、第2の支持板62の四隅部にそれぞれ取り付けられる。例えば、面状部材72は、第2の支持板62に接着剤によって接着されてもよい。面状部材72は、ループ部72bが第2の支持板62の側とは反対側を向くように取り付けられる。このようにして、図11に示すような、締結具70の面状部材72が取り付けられた第2の支持板62を得ることができる。
(支持工程)
支持工程では、図17〜図19に示すように、第1の支持板61と第2の支持板62とを重ね合わせてコア部材51を支持させる。この支持工程は、コア部材51がロール状製品製造装置54の軸53を介して軸支持部55に支持された状態で実施される。支持工程は、クッション材56を配置する工程と、コア部材51に第1の支持板61を取り付ける工程と、コア部材51に第2の支持板62を取り付ける工程と、を含んでいる。
まず、クッション材56を配置する工程が実施される。この工程においては、まず、板状に形成されるとともに、円弧状の切り欠き部が設けられたクッション材56を準備する。次に、軸方向Xにおいて第2の支持板62が取り付けられる位置とシート52のロールとの間に、シート52と第2の支持板62との接触を防止するためのクッション材56を配置する。クッション材56は、クッション材56の切り欠き部にコア部材を配置させるように取り付けられる。
続いて、コア部材51に第1の支持板61を取り付ける工程が実施される。この工程においては、コア部材51を、左右方向Yにおける他側(図18における右側)から第1の通過部63bを通過させて第1の貫通孔画定部63aに配置させるように、コア部材51に第1の支持板61を取り付ける。なお、図18においては、軸支持部55の図示は省略されている。
次に、コア部材51に第2の支持板62を取り付ける工程が実施される。この工程においては、コア部材51を、左右方向Yにおける一側(図18における左側)から第2の通過部64bを通過させて第2の貫通孔画定部64aに配置させるように、コア部材51に第2の支持板62を取り付ける。ここで、第2の支持板62は、軸方向Xにおいて第1の支持板61よりもシート52のロールの側に配置される。そして、第1の支持板61と第2の支持板62とを重ね合わせる。これにより、第1の支持板61の第1の貫通孔画定部63aと第2の支持板62の第2の貫通孔画定部64aとによって、貫通孔65が形成される。このとき、コア部材51は貫通孔65を貫通した状態になる。こうして、コア部材51は第1の支持板61および第2の支持板62によって支持される。
なお、コア部材51に第1の支持板61を取り付ける工程と、コア部材51に第2の支持板62を取り付ける工程とが実施される順番は逆であってもよい。すなわち、コア部材51に第2の支持板62を取り付ける工程が実施された後に、コア部材51に第1の支持板61を取り付ける工程が行われてもよい。また、コア部材51に第1の支持板61を取り付ける工程と、コア部材51に第2の支持板62を取り付ける工程とがほぼ同時に実施されてもよい。すなわち、コア部材51に第1の支持板61を取り付けつつ、コア部材51に第2の支持板62も取り付けるようにしてもよい。
このようにして、図19に示すように、第1の支持板61および第2の支持板62によってロール状製品50のコア部材51を支持することができる。
(締結工程)
締結工程では、第1の支持板61と第2の支持板62とを締結する。
この締結工程では、第1の支持板61に取り付けられた各締結具70のバンド状部材71のバンド本体71mを内側に折り曲げて、バンド本体71mに第1の支持板61と第2の支持板62とを厚み方向(軸方向X)に押圧するように挟持させる。そして、各バンド状部材71のフック部71bを第2の支持板62に取り付けられた対応する面状部材72のループ部72bとそれぞれ係合させる。
このようにして、図20に示すように、締結具70によって第1の支持板61および第2の支持板62を締結することができる。こうして、軸方向Xにおけるシート52の一側において、ロール状製品50にロール状製品支持体60が取り付けられる。
更に、上述した工程が、軸方向Xにおけるシート52の反対側でも同様に実施される。これにより、軸方向Xにおけるシート52の他側においても、ロール状製品50に同様のロール状製品支持体60が取り付けられる。
以上により、図21に示すような、軸方向Xにおけるシート52の両側にロール状製品支持体60が取り付けられたロール状製品組立体80を得ることができる。
その後、図22に示すように、ロール状製品組立体80が、ロール状製品製造装置54から軸53とともに取り出されて、コア部材51から軸53が取り外される。ロール状製品組立体80が床面に載置されると、軸方向Xにおけるシート52の両側に取り付けられたロール状製品支持体60が床面上に起立する。これにより、ロール状製品組立体80が床面に載置されても、シート52が床面に接触することを防止することができる。
ロール状製品組立体80は、ロール状製品支持体60が取り付けられた状態で、梱包されて、積層型電池1の製造場所へ運搬等されてもよい。積層型電池1の製造場所では、開梱されたロール状製品組立体80は、ロール状製品50にロール状製品支持体60が取り付けられた状態で、コア部材51の内部に繰り出し装置の支持軸が貫通される。そして、支持軸は繰り出し装置の軸支持部に取り付けられる。これにより、ロール状製品組立体80は、支持軸とともに繰り出し装置に取り付けられる。
ロール状製品組立体80が繰り出し装置に取り付けられた後、ロール状製品50からロール状製品支持体60が取り外されてもよい。ロール状製品支持体60は、上述した支持工程および締結工程が逆の順番で実施されることにより取り外され得る。すなわち、まず、バンド状部材71のフック部71bを面状部材72のループ部72bから取り外して、締結具70による第1の支持板61および第2の支持板62の締結を解除する。続いて、コア部材51を第2の貫通孔画定部64aから第2の通過部64bを通過させるように、第2の支持板62をコア部材51から取り外すとともに、コア部材51を第1の貫通孔画定部63aから第1の通過部63bを通過させるように、第1の支持板61をコア部材51から取り外す。次に、クッション材56を取り外す。こうして、繰り出し装置にロール状製品50が取り付けられた状態で、ロール状製品支持体60が取り外される。
積層型電池1の製造時に、このようにして繰り出し装置に取り付けられたロール状製品50からシート52が繰り出されて、所望の大きさに裁断されることで、枚葉状の負極板20Yを得ることができる。
このように本実施の形態によれば、第1の支持板61の第1の切り欠き部63が、貫通孔65を画定する第1の貫通孔画定部63aと、第1の貫通孔画定部63aから延び、コア部材51が通過可能な第1の通過部63bと、を含み、第2の支持板62の第2の切り欠き部64が、貫通孔65を画定する第2の貫通孔画定部64aと、第2の貫通孔画定部64aから延び、コア部材51が通過可能な第2の通過部64bと、を含んでいる。このことにより、ロール状製品50がロール状製品製造装置54の軸53に支持された状態で、ロール状製品50のコア部材51を第1の通過部63bおよび第2の通過部64bを通過させて第1の貫通孔画定部63aおよび第2の貫通孔画定部64aに配置させることができる。すなわち、ロール状製品50が軸53に支持された状態で、ロール状製品50にロール状製品支持体60を取り付けることができる。このため、ロール状製品50が、軸53から取り外された後、床面に載置されても、ロール状製品支持体60が床面上に起立することができ、シート52が床面に接触することを防止することができる。この結果、ロール状製品50が損傷することを回避することができる。また、ロール状製品50が軸53に支持された状態で、ロール状製品50へのロール状製品支持体60の取り付け作業を行うため、ロール状製品支持体60の取り付け作業を容易化することができる。この結果、取り付け作業に要する作業者数を低減することができる。
また、本実施の形態によれば、第1の通過部63bは、第1の貫通孔画定部63aから第1の側縁61aまで延び、第2の通過部64bは、第2の貫通孔画定部64aから第2の側縁62aまで延びている。このことにより、ロール状製品50のコア部材51に、左右方向Yの一側から支持板61,62を取り付けることができる。このため、支持板61,62をコア部材51に容易に取り付けることができる。また、支持板61,62の取り付け作業時に、支持板61,62が落下することを抑制することができる。すなわち、支持板61,62の取り付け作業時に手が離された場合であっても、支持板61,62が、貫通孔画定部63a,64aまたは通過部63b,64bにおいて、コア部材51の上端部に引っ掛かり、落下しにくくなる。このため、ロール状製品支持体60の取り付け作業をより一層容易化することができる。
また、本実施の形態によれば、締結具70は、軸方向Xで見たときの左右方向Yにおいて貫通孔65の両側に設けられている。このように左右方向Yにおいて対称に締結具70が設けられることにより、第1の支持板61および第2の支持板62が左右方向Yに互いに位置ずれを起こすことを効果的に防止することができるとともに、軸方向Xに互いに離間することを効果的に防止することができる。このため、第1の支持板61と第2の支持板62とをしっかりと締結することができる。
また、本実施の形態によれば、締結具70は、軸方向Xで見たときの上下方向Zにおいて貫通孔65の両側にも設けられている。このように左右方向Yおよび上下方向Zにおいて対称に締結具70が設けられることにより、第1の支持板61および第2の支持板62が左右方向Yおよび上下方向Zのいずれにおいても互いに位置ずれを起こすことを効果的に防止することができる。このため、第1の支持板61と第2の支持板62とをより一層しっかりと締結することができる。
また、本実施の形態によれば、締結具70は、第1の支持板61に付着されたバンド状部材71と、第2の支持板62に付着された面状部材72と、を含み、バンド状部材71および面状部材72のいずれか一方は、フック部71bを有し、バンド状部材71および面状部材72のいずれか他方は、フック部71bと係合するループ部72bを有している。このように締結具70が面ファスナーで構成されていることにより、第1の支持板61と第2の支持板62との締結作業を容易化することができる。このため、ロール状製品支持体60の取り付け作業をより一層容易化することができる。
また、本実施の形態によれば、バンド状部材71は、第1の支持板61にリベット止めされている。このことにより、バンド状部材71を第1の支持板61に強固に固定することができる。このため、第1の支持板61と第2の支持板62との締結作業時にバンド状部材71を引っ張った場合であっても、バンド状部材71が第1の支持板61から外れることを防止することができる。このため、第1の支持板61と第2の支持板62との締結作業をより一層容易化することができる。この結果、ロール状製品支持体60の取り付け作業をより一層容易化することができる。
また、本実施の形態によれば、第1の支持板61および第2の支持板62は、互いに対向する一対のライナー66と、一対のライナー66の間に設けられた複数のリブ67と、を有し、リブ67は、上下方向Zに延びている。このことにより、第1の支持板61および第2の支持板62の上下方向Zの強度を向上させることができる。このため、ロール状製品50に対するロール状製品支持体60の支持強度を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、シート52は、積層型電池1を構成する電極板10X,20Yをなす電極板シート52aを含んでいる。電極板シート52aは金属を含んでいるため、ロール状製品50の重量は大きくなる。とりわけ、このような重量が大きいロール状製品50が床面に載置されて、シート52が床面に接触した場合に、ロール状製品50は、その自重により部分的に押し潰されて、損傷するおそれがある。これに対して本実施の形態によれば、シート52が電極板シート52aで構成されている場合であっても、シート52が床面に接触することを防止することができる。この結果、ロール状製品50が損傷することを回避することができる。
以上において、具体例を参照しながら一実施の形態を説明してきたが、上述した具体例が一実施の形態を限定することを意図していない。上述した一実施の形態は、その他の様々な具体例で実施されることが可能であり、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
以下、図面を参照しながら、変形の一例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した具体例と同様に構成され得る部分について、上述の具体例における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いるとともに、重複する説明を省略する。
(第1の変形例)
上述した実施の形態において、シート52が、積層型電池1を構成する電極板10X,20Yをなす電極板シート52aで構成されている例を示した。しかしながら、このことに限定されることはなく、シート52が、積層型電池1を構成する膜電極接合体5を覆う外装体40をなす外装体シート52bで構成されていてもよい。
本変形例における外装体シート52bは、上述した外装体40をなす連続状のシートである。外装体シート52bは、図23に示すように、金属層40aと、金属層40aの一側に設けられた樹脂接着層40bと、を有している。外装体シート52bは、シート52を作製する工程において、例えば、金属層40aを構成するアルミニウム箔上に、樹脂接着層40bを構成するようになる樹脂材料の組成物を塗工して固化することで作製され得る。積層型電池1の製造時に、外装体シート52bが、繰り出し装置に取り付けられたロール状製品50から繰り出されて、所望の大きさに裁断されることで、枚葉状の複数の外装体40が得られる。図示された例においては、外装体シート52bが裁断線M−Mに沿って裁断されることで、外装体40を構成する複数の第1基材41または複数の第2基材42が得られる。
このように本変形例によれば、シート52は、積層型電池1を構成する膜電極接合体5を覆う外装体40であって、金属層40aと、金属層40aの一側に設けられた樹脂接着層40bと、を有する外装体40をなす外装体シート52bを含んでいる。外装体シート52bは金属を含んでいるため、ロール状製品50の重量は大きくなる。とりわけ、このような重量が大きいロール状製品50が床面に載置されて、シート52が床面に接触した場合に、ロール状製品50は、その自重により部分的に押し潰されて、損傷するおそれがある。これに対して本変形例によれば、シート52が外装体シート52bで構成されている場合であっても、シート52が床面に接触することを防止することができる。この結果、ロール状製品50が損傷することを回避することができる。
(第2の変形例)
また、上述した実施の形態において、シート52が、積層型電池1を構成する電極板10X,20Yをなす電極板シート52aで構成されている例を示した。しかしながら、このことに限定されることはなく、シート52が、積層型電池1を構成する正極板10Xおよび負極板20Yの間に配置される絶縁板31をなす絶縁シート52cで構成されていてもよい。
絶縁板31は、上述したように、正極板10Xと負極板20Yとの間に介在されて、セパレータとして機能する。本変形例における絶縁シート52cは、図24に示すように、このような絶縁板31をなす連続状のシートである。絶縁シート52cは、不織布や多孔質材を含んでいてもよい。積層型電池1の製造時に、絶縁シート52cが、繰り出し装置に取り付けられたロール状製品50から繰り出されて、所望の大きさに裁断されることで、枚葉状の複数の絶縁板31が得られる。図示された例においては、絶縁シート52cが裁断線N−Nに沿って裁断されることで、枚葉状の複数の絶縁板31が得られる。
このように本変形例によれば、シート52は、積層型電池1を構成する正極板10Xおよび負極板20Yの間に配置される絶縁板31をなす絶縁シート52cを含んでいる。このように、シート52が絶縁シート52cで構成されている場合であっても、シート52が床面に接触することを防止することができる。この結果、ロール状製品50が損傷することを回避することができる。
(その他の変形例)
また、上述した実施の形態において、第1の支持板61および第2の支持板62が、略同一の形状および寸法を有しており、両者が、ほぼ完全に重なり合っている例を示した。しかしながら、このことに限定されることはなく、第1の支持板61および第2の支持板62は、略同一の形状および寸法を有していても、ほぼ完全に重なり合っていなくてもよく、少なくとも部分的に重なり合っていればよい。また、第1の支持板61および第2の支持板62は、互いに異なる形状および寸法を有していてもよい。
また、上述した実施の形態において、通過部63b,64bが、貫通孔画定部63a,64aから支持板61,62の側縁61a,62aまで延びている例を示した。しかしながら、このことに限定されることはなく、通過部63b,64bは、支持板61,62の上縁または下縁に延びていてもよい。
また、上述した実施の形態において、通過部63b,64bが、上下方向Zにおける通過部63b,64bの寸法がほぼ一定になるように延びている例を示した。しかしながら、このことに限定されることはなく、通過部63b,64bは、貫通孔画定部63a,64aから支持板61,62の側縁61a,62aに向かうに連れて、上下方向Zにおける通過部63b,64bの寸法が大きくなるように延びていてもよい。このように、通過部63b,64bは、コア部材51を貫通孔画定部63a,64aに配置させることができれば、任意の形状を有することができる。
また、上述した実施の形態において、締結具70のバンド状部材71が、第1の支持板61にリベット止めされている例を示した。しかしながら、このことに限定されることはなく、バンド状部材71は、第1の支持板61から外れることを防止することができれば、例えば接着剤によって第1の支持板61に接着されていてもよい。また、バンド状部材71は、例えば面ファスナーによって第1の支持板61に付着されていてもよい。例えば、第1の支持板61に面状部材72が取り付けられ、バンド状部材71のフック部71bと第1の支持板61の面状部材72のループ部72bとが係合することにより、バンド状部材71が、第1の支持板61に付着されていてもよい。
また、上述した実施の形態において、締結具70が、面ファスナーで構成されている例を示した。しかしながら、このことに限定されることはなく、締結具70は、例えばテープで構成されていてもよく、バンド状部材71と同様な形状で、同様な位置で、第1の支持板61と第2の支持板62とをテープにより粘着することで締結してもよい。また、締結具70は、例えば接着剤で構成されていてもよく、第1の支持板61の第2の支持板62の側の面と第2の支持板62の第1の支持板61の側の面とを接着剤により接着することで締結してもよい。また、締結具70は、例えばボルト等で構成されていてもよく、第1の支持板61と第2の支持板62とをボルト等で締結してもよい。このように、締結具70は、第1の支持板61と第2の支持板62とを締結することができればよく、締結具70として任意の公知の手段を採用することができる。
また、上述した実施の形態および変形例において、シート52が、積層型電池1を構成する部材をなす例を示した。しかしながら、このことに限定されることはなく、本発明は、円筒状のコア部材51にシート52が巻き付けられたロール状製品50に広く適用することができる。
以上において、上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を少なくとも部分的に適宜組み合わせて適用することも可能である。
1 積層型電池
5 膜電極接合体
10X 正極板
11X 正極集電体
12X 正極活物質層
20Y 負極板
21Y 負極集電体
22Y 負極活物質層
31 絶縁板
40 外装体
40a 金属層
40b 樹脂接着層
41 第1基材
42 第2基材
50 ロール状製品
51 コア部材
52 シート
52a 電極板シート
52b 外装体シート
52c 絶縁シート
60 ロール状製品支持体
61 第1の支持板
61a 第1の側縁
62 第2の支持板
62a 第2の側縁
63 第1の切り欠き部
63a 第1の貫通孔画定部
63b 第1の通過部
64 第2の切り欠き部
64a 第2の貫通孔画定部
64b 第2の通過部
65 貫通孔
66 ライナー
67 リブ
70 締結具
71 バンド状部材
71b フック部
72 面状部材
72b ループ部
80 ロール状製品組立体

Claims (12)

  1. 円筒状のコア部材にシートが巻き付けられたロール状製品を、前記コア部材を貫通孔に貫通させて支持するロール状製品支持体であって、
    第1の切り欠き部を含む第1の支持板と、
    前記第1の支持板と少なくとも部分的に重なり合う第2の支持板であって、第2の切り欠き部を含む第2の支持板と、
    前記第1の支持板と前記第2の支持板とを締結する締結具と、を備え、
    前記第1の切り欠き部は、前記貫通孔を画定する第1の貫通孔画定部と、前記第1の貫通孔画定部から延び、前記コア部材が通過可能な第1の通過部と、を含み、
    前記第2の切り欠き部は、前記貫通孔を画定する第2の貫通孔画定部と、前記第2の貫通孔画定部から延び、前記コア部材が通過可能な第2の通過部と、を含み、
    前記第1の切り欠き部の前記第1の貫通孔画定部と前記第2の切り欠き部の前記第2の貫通孔画定部とによって前記貫通孔が形成される、
    ロール状製品支持体。
  2. 前記第1の支持板は、前記コア部材の軸方向で見たときの左右方向において一側に設けられた第1の側縁を含み、
    前記第2の支持板は、前記左右方向において他側に設けられた第2の側縁を含み、
    前記第1の通過部は、前記第1の貫通孔画定部から前記第1の側縁まで延び、
    前記第2の通過部は、前記第2の貫通孔画定部から前記第2の側縁まで延びている、
    請求項1に記載のロール状製品支持体。
  3. 前記締結具は、前記コア部材の軸方向で見たときの左右方向において前記貫通孔の両側に設けられている、
    請求項1または2に記載のロール状製品支持体。
  4. 前記締結具は、前記コア部材の軸方向で見たときの上下方向において前記貫通孔の両側に設けられている、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のロール状製品支持体。
  5. 前記締結具は、前記第1の支持板に付着されたバンド状部材と、前記第2の支持板に付着された面状部材と、を含み、
    前記バンド状部材および前記面状部材のいずれか一方は、フック部を有し、前記バンド状部材および前記面状部材のいずれか他方は、前記フック部と係合するループ部を有する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のロール状製品支持体。
  6. 前記バンド状部材は、前記第1の支持板にリベット止めされている、
    請求項5に記載のロール状製品支持体。
  7. 前記第1の支持板および前記第2の支持板は、互いに対向する一対のライナーと、一対の前記ライナーの間に設けられた複数のリブと、を有するプラスチックダンボールで形成され、
    前記リブは、上下方向に延びている、
    請求項1から6のいずれか一項に記載のロール状製品支持体。
  8. 前記シートは、積層型電池を構成する電極板であって、金属箔と、前記金属箔の少なくとも一方の面に設けられた電極活物質層と、を有する電極板をなす電極板シートを含む、
    請求項1から7のいずれか一項に記載のロール状製品支持体。
  9. 前記シートは、積層型電池を構成する膜電極接合体を覆う外装体であって、金属層と、前記金属層の一側に設けられた樹脂接着層と、を有する外装体をなす外装体シートを含む、
    請求項1から7のいずれか一項に記載のロール状製品支持体。
  10. 前記シートは、積層型電池を構成する正極板および負極板の間に配置される絶縁板をなす絶縁シートを含む、
    請求項1から7のいずれか一項に記載のロール状製品支持体。
  11. 前記ロール状製品と、
    前記コア部材の軸方向において前記シートの両側に設けられた、請求項1から10のいずれか一項に記載のロール状製品支持体と、
    を備える、ロール状製品組立体。
  12. 円筒状のコア部材にシートが巻き付けられたロール状製品を、前記コア部材を貫通孔に貫通させて支持するロール状製品の支持方法であって、
    第1の切り欠き部を含む第1の支持板と、第2の切り欠き部を含む第2の支持板と、を準備する準備工程であって、前記第1の切り欠き部は、前記貫通孔を画定する第1の貫通孔画定部と、前記第1の貫通孔画定部から延び、前記コア部材が通過可能な第1の通過部と、を含み、前記第2の切り欠き部は、前記貫通孔を画定する第2の貫通孔画定部と、前記第2の貫通孔画定部から延び、前記コア部材が通過可能な第2の通過部と、を含む、準備工程と、
    前記コア部材を前記第1の通過部を通過させて前記第1の貫通孔画定部に配置させるように前記コア部材に前記第1の支持板を取り付けるとともに、前記コア部材を前記第2の通過部を通過させて前記第2の貫通孔画定部に配置させるように前記コア部材に前記第2の支持板を取り付けて、前記第1の支持板と前記第2の支持板とを少なくとも部分的に重ね合わせて前記コア部材を支持させる支持工程と、
    前記支持工程の後、前記第1の支持板と前記第2の支持板とを締結する締結工程と、
    を備え、
    前記支持工程において、前記第1の切り欠き部の前記第1の貫通孔画定部と前記第2の切り欠き部の前記第2の貫通孔画定部とによって前記貫通孔が形成される、
    ロール状製品の支持方法。
JP2019133044A 2019-07-18 2019-07-18 ロール状製品支持体、ロール状製品組立体およびロール状製品の支持方法 Pending JP2021017257A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019133044A JP2021017257A (ja) 2019-07-18 2019-07-18 ロール状製品支持体、ロール状製品組立体およびロール状製品の支持方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019133044A JP2021017257A (ja) 2019-07-18 2019-07-18 ロール状製品支持体、ロール状製品組立体およびロール状製品の支持方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021017257A true JP2021017257A (ja) 2021-02-15

Family

ID=74564010

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019133044A Pending JP2021017257A (ja) 2019-07-18 2019-07-18 ロール状製品支持体、ロール状製品組立体およびロール状製品の支持方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021017257A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11171170A (ja) * 1997-12-15 1999-06-29 Tabata Masanori ロール状物の梱包輸送用通函
JP2001199639A (ja) * 2000-01-17 2001-07-24 Gold Kogyo Kk シートドラム用プロテクタ
JP2007039074A (ja) * 2005-08-03 2007-02-15 Murazumi Kk ロール状製品用プロテクター
JP2016042459A (ja) * 2014-08-18 2016-03-31 昭和電工パッケージング株式会社 薄型蓄電デバイス及びその製造方法
JP2016124561A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 村角株式会社 ロール製品用ケース

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11171170A (ja) * 1997-12-15 1999-06-29 Tabata Masanori ロール状物の梱包輸送用通函
JP2001199639A (ja) * 2000-01-17 2001-07-24 Gold Kogyo Kk シートドラム用プロテクタ
JP2007039074A (ja) * 2005-08-03 2007-02-15 Murazumi Kk ロール状製品用プロテクター
JP2016042459A (ja) * 2014-08-18 2016-03-31 昭和電工パッケージング株式会社 薄型蓄電デバイス及びその製造方法
JP2016124561A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 村角株式会社 ロール製品用ケース

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5271245B2 (ja) 二次電池
JP6859059B2 (ja) リチウムイオン二次電池及びその製造方法
JP6214758B2 (ja) 角形二次電池
JP5174840B2 (ja) 二次電池
CN108140760B (zh) 蓄电设备
JP6426891B2 (ja) リチウムイオン二次電池の製造方法
JP6682758B2 (ja) 蓄電素子
US11444332B2 (en) Secondary battery
JP4182856B2 (ja) 二次電池、組電池、複合組電池、車輌、及び、二次電池の製造方法
JP2013145678A (ja) 非水電解質二次電池
WO2021060400A1 (ja) 積層型電池および積層型電池の搬送方法
JPWO2017098995A1 (ja) 電気化学デバイスとその製造方法
JP2021017257A (ja) ロール状製品支持体、ロール状製品組立体およびロール状製品の支持方法
JP6750242B2 (ja) 蓄電素子
JP6619594B2 (ja) リチウムイオン二次電池及びその製造方法
WO2021060399A1 (ja) 積層型電池および積層型電池の製造方法
JP2020144998A (ja) 蓄電素子
WO2021060398A1 (ja) 積層型電池
WO2016158398A1 (ja) 角形二次電池およびその製造方法
JP4830250B2 (ja) 組電池
JP7201482B2 (ja) 蓄電素子および蓄電素子の製造方法
JP6889222B2 (ja) 積層型電池および積層型電池の製造方法
EP3683857A1 (en) Stacked battery, and battery module
JP2021068618A (ja) コア、ロール状製品、ロール状製品引抜システム、およびロール状製品の引抜方法
JP2020140891A (ja) 積層型電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220419

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230203

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230728