JP2021016302A - ダイナミックケーブル、ダイナミックケーブルの製造方法およびダイナミックケーブルの布設方法 - Google Patents

ダイナミックケーブル、ダイナミックケーブルの製造方法およびダイナミックケーブルの布設方法 Download PDF

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Abstract

【課題】水中生物の付着に起因した、ダイナミックケーブルへの影響を抑制することができる技術を提供する。【解決手段】水中で浮体式の水上設備1に対して屈曲可能に接続されるダイナミックケーブル10であって、導体と、導体の外周を囲むように設けられる絶縁層と、を有するケーブル線心と、ケーブル線心の外周を囲むように設けられ、水中生物の付着を抑制する防護層と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、ダイナミックケーブル、ダイナミックケーブルの製造方法およびダイナミックケーブルの布設方法に関する。
風力発電設備や変電設備などは、例えば、水上に浮いた状態で設けられることがある。このような浮体式の水上設備は、波浪や風などの影響により鉛直移動したり水平移動したりする。このため、水上設備に接続される電力ケーブル(いわゆるダイナミックケーブルまたはライザーケーブル)は、水中で屈曲可能な状態で布設される。
具体的には、ダイナミックケーブルは、例えば、所定の中間部分にブイが取り付けられることで、鉛直方向にS字状に屈曲した状態で布設される。これにより、水上設備が移動した際に、S字状に屈曲したダイナミックケーブルの線形を変化させることで、水上設備の移動量を吸収することができる(例えば、特許文献1)。
特開2006−158160号公報
発明者等は、ダイナミックケーブルの布設実証試験を行った結果、フジツボ等の水中生物がダイナミックケーブルに付着することがあり、付着した水中生物が、ダイナミックケーブルの線形および屈曲性に影響を及ぼすことを見出した。具体的には、水中生物がダイナミックケーブルに多く付着するにつれて、ダイナミックケーブルが重くなる。ダイナミックケーブルが重くなると、設計した範囲内でダイナミックケーブルの線形を維持することができなくなる。また、ダイナミックケーブルへの水中生物の付着量が増加すると、水中生物が付着した部分で、ダイナミックケーブルの所定の屈曲性を維持することができなくなる。これらのため、水上設備が移動した際に、水上設備の移動量を充分に吸収することが困難となる。その結果、ダイナミックケーブルに対して過剰な張力が印加されたり、ダイナミックケーブルの曲げ半径が許容曲げ半径未満となったりするおそれがある。
本開示の目的は、水中生物の付着に起因した、ダイナミックケーブルへの影響を抑制することができる技術を提供することである。
本開示の一態様によれば、
水中で浮体式の水上設備に対して屈曲可能に接続されるダイナミックケーブルであって、
導体と、前記導体の外周を囲むように設けられる絶縁層と、を有するケーブル線心と、
前記ケーブル線心の外周を囲むように設けられ、水中生物の付着を抑制する防護層と、
を備える
ダイナミックケーブルが提供される。
本開示の他の態様によれば、
水中で浮体式の水上設備に対して屈曲可能に接続されるダイナミックケーブルの製造方法であって、
導体と、前記導体の外周を囲むように設けられる絶縁層と、を有するケーブル線心を備えるケーブル中間体を準備する工程と、
前記ケーブル中間体の前記ケーブル線心の外周を囲むように、水中生物の付着を抑制する防護層を形成する工程と、
を有する
ダイナミックケーブルの製造方法が提供される。
本開示の更に他の態様によれば、
水中で浮体式の水上設備に対して屈曲可能に接続されるダイナミックケーブルの布設方法であって、
導体と、前記導体の外周を囲むように設けられる絶縁層と、を有するケーブル線心を備えるケーブル中間体を準備する工程と、
前記ケーブル中間体の前記ケーブル線心の外周を囲むように、水中生物の付着を抑制する防護層を形成する工程と、
前記防護層を形成した前記ダイナミックケーブルを水中に送り出す工程と、
を有する
ダイナミックケーブルの布設方法が提供される。
本開示によれば、水中生物の付着に起因した、ダイナミックケーブルへの影響を抑制することができる。
本開示の第1実施形態に係るケーブル布設構造を示す概略図である。 本開示の第1実施形態に係るダイナミックケーブルの軸方向に直交する断面図である。 防護層を構成する帯状体の断面図である。 本開示の第1実施形態に係るダイナミックケーブルの側面図である。 本開示の第1実施形態に係るダイナミックケーブルの側面図である。 本開示の第1実施形態に係る布設船を示す概略図である。 本開示の第3実施形態に係るダイナミックケーブルの軸方向に直交する断面図である。 本開示の第4実施形態に係るダイナミックケーブルの軸方向に直交する断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
本開示の実施態様を列記して説明する。
[1]本開示の一態様に係るダイナミックケーブルは、
水中で浮体式の水上設備に対して屈曲可能に接続されるダイナミックケーブルであって、
導体と、前記導体の外周を囲むように設けられる絶縁層と、を有するケーブル線心と、
前記ケーブル線心の外周を囲むように設けられ、水中生物の付着を抑制する防護層と、
を備える。
この構成によれば、水中生物の付着に起因した、ダイナミックケーブルへの影響を抑制することが可能となる。
[2]上記[1]に記載のダイナミックケーブルにおいて、
前記防護層は、前記ケーブル線心の外周を囲むように巻き付けられる帯状体を含む。
この構成によれば、ダイナミックケーブルの製造工程および布設工程を簡略化し、かつ、短縮化することが可能となる。
[3]上記[2]に記載のダイナミックケーブルにおいて、
前記帯状体は、基材自体に前記水中生物を忌避する忌避剤を含む。
この構成によれば、塗料層を省略することができ、帯状体の層構造を簡略化させることができる。
[4]上記[2]に記載のダイナミックケーブルにおいて、
前記帯状体の少なくとも表面は、前記水中生物の付着を抑制する柔軟性を有する。
この構成によれば、帯状体の表面を不安定にし、水中生物の付着を抑制することができる。
[5]上記[2]〜[4]に記載のダイナミックケーブルにおいて、
前記帯状体の外周側から前記ケーブル線心および前記帯状体を束縛するバインダをさらに有する。
この構成によれば、帯状体が解けることを抑制することができる。
[6]上記[1]に記載のダイナミックケーブルにおいて、
前記防護層は、前記水中生物の付着を抑制する塗料が塗布された塗膜を含む。
この構成によれば、防護層を薄くすることができる。
[7]上記[1]に記載のダイナミックケーブルにおいて、
前記防護層は、前記ダイナミックケーブルの最外層に押出被覆されるシースを構成する。
この構成によれば、ダイナミックケーブルの層構造を簡略化させることができる。
[8]上記[1]に記載のダイナミックケーブルにおいて、
前記防護層は、前記ケーブル線心の外周を囲むように嵌着される筒状のプロテクタを含む。
この構成によれば、防護層を容易に形成することができる。
[9]本開示の他の態様に係るダイナミックケーブルの製造方法は、
水中で浮体式の水上設備に対して屈曲可能に接続されるダイナミックケーブルの製造方法であって、
導体と、前記導体の外周を囲むように設けられる絶縁層と、を有するケーブル線心を備えるケーブル中間体を準備する工程と、
前記ケーブル中間体の前記ケーブル線心の外周を囲むように、水中生物の付着を抑制する防護層を形成する工程と、
を有する。
この構成によれば、水中生物の付着に起因した、ダイナミックケーブルへの影響を抑制することが可能となる。
[10]上記[9]に記載のダイナミックケーブルにおいて、
前記防護層を形成する工程は、前記ダイナミックケーブルを布設する布設船上で行われる。
この構成によれば、ダイナミックケーブルの製造工程および布設工程を簡略化し、かつ、短縮化することが可能となる。
[11]本開示の更に他の態様に係るダイナミックケーブルの布設方法は、
水中で浮体式の水上設備に対して屈曲可能に接続されるダイナミックケーブルの布設方法であって、
導体と、前記導体の外周を囲むように設けられる絶縁層と、を有するケーブル線心を備えるケーブル中間体を準備する工程と、
前記ケーブル中間体の前記ケーブル線心の外周を囲むように、水中生物の付着を抑制する防護層を形成する工程と、
前記防護層を形成した前記ダイナミックケーブルを水中に送り出す工程と、
を有する。
この構成によれば、水中生物の付着に起因した、ダイナミックケーブルへの影響を抑制することが可能となる。
[本開示の実施形態の詳細]
次に、本開示の一実施形態を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<本開示の第1実施形態>
(1)ケーブル布設構造
図1を用い、本開示の第1実施形態に係るケーブル布設構造について説明する。図1は、本開示の第1実施形態に係るケーブル布設構造を示す概略図である。
図1に示すように、本実施形態のケーブル布設構造は、例えば、水上設備1と、水底ケーブル(不図示)と、ダイナミックケーブル10と、複数のブイ12と、ワイヤ15と、を有している。
浮体式の水上設備1は、例えば、浮力により水上に浮いた状態で設置されている。水上設備1は、例えば、風力発電設備である。なお、浮体式には、たとえばセミサブ型、スパー(SPAR)型、TLP(テンション・レグ・プラットフォーム)型などがあるが、浮体式の型式に特段の制限はない。
水上設備1は、例えば、図示しないチェーンまたはワイヤなどを用いて水底に係留されている。水上設備1は、チェーンまたはワイヤによって係留されつつ、水上に浮いたまま所定の範囲を移動可能となっている。
水底ケーブルおよびダイナミックケーブル10は、例えば、水上設備1で発電された電力を変電設備等に送電する電力ケーブルとして構成されている。
水底ケーブルは、水底上に布設されている。なお、水底ケーブルは移動することがないため、後述する水中生物が水底ケーブルに付着したとしても、付着した水中生物が水底ケーブルに影響を及ぼすことは、ほとんどない。
ダイナミックケーブル10は、例えば、水底ケーブルと水上設備1とを繋ぎ、水底から水上設備1に向けて鉛直上方向に立ち上がるように布設されている。
また、ダイナミックケーブル10は、例えば、鉛直方向にS字状に屈曲した状態で布設されている。これにより、上述のように、水上設備1が移動した際に、S字状に屈曲したダイナミックケーブル10の線形を変化させることで、水上設備1の移動量を吸収することができる。
具体的には、ダイナミックケーブル10のうち水底ケーブルと水上設備1との間の中間部分には、複数のブイ12が取り付けられている。これにより、ダイナミックケーブル10の中間部分が水中に浮いた状態で保持され、ダイナミックケーブル10はブイ12の浮力により水底から立ち上げられている。なお、以下において、ダイナミックケーブル10のうちブイ12が取り付けられることで水中に浮いた部分を「フロート部10a」という。
ダイナミックケーブル10のフロート部10aでは、例えば、複数のブイ12が、ダイナミックケーブル10の軸方向に所定の長さに亘って略等間隔に配置されている。また、ダイナミックケーブル10のフロート部10aの両端側は、それぞれ、ワイヤ15によって水底に係留されている。これにより、ダイナミックケーブル10のフロート部10aは、水中で各々のブイ12に働く浮力と、ダイナミックケーブル10に働く重力と、ワイヤ15に働く張力と、のバランスにより、鉛直上側に凸の円弧形状に保持されている。
一方で、ダイナミックケーブル10のフロート部10aと水上設備1との間の部分は、ダイナミックケーブル10の自重によって垂れ下がり、懸垂部10bが形成されている。「懸垂部10b」とは、ダイナミックケーブル10のフロート部10aと水上設備1との間でカテナリー状に弛んだ部分を意味する。
このような構成により、ダイナミックケーブル10は、鉛直方向にS字状に屈曲した状態となっている。これにより、ダイナミックケーブル10は、例えば、以下のような挙動を示す。
波浪や風などの影響で水上設備1が水上を移動すると、水上設備1の移動方向および移動量に応じて、水底ケーブル(水底ケーブルとダイナミックケーブル10との接続部)から水上設備1までの離間距離が変化する。
水上設備1が水底ケーブルから遠ざかると、ダイナミックケーブル10が水上設備1に引っ張られる。ダイナミックケーブル10が引っ張られると、フロート部10aの水底からの高さが低くなり、懸垂部10bの水底からの高さが高くなる。これにより、水底ケーブルから水上設備1が水平方向に遠ざかる移動量を、フロート部10aの鉛直方向の下降量および懸垂部10bの鉛直方向の上昇量によって相殺することができる。これにより、水上設備1が水底ケーブルに所定の範囲内で遠ざかることを許容するとともに、ダイナミックケーブル10に対して過剰な張力が印加されることを抑制することができる。
これと反対に、水上設備1が水底ケーブルに近づくと、ダイナミックケーブル10が水上設備1によって縮められる。ダイナミックケーブル10が縮められると、フロート部10aの水底からの高さが高くなり、懸垂部10bの水底からの高さが低くなる。これにより、水底ケーブルから水上設備1が水平方向に近づく移動量を、フロート部10aの鉛直方向の上昇量および懸垂部10bの鉛直方向の下降量によって相殺することができる。これにより、水上設備1が水底ケーブルに所定の範囲内で近づくことを許容するとともに、ダイナミックケーブル10が過剰に屈曲されることを抑制することができる。
上述の挙動を示すダイナミックケーブル10の線形は、例えば、水上設備1が水底ケーブルから最も遠ざかったときであっても、ダイナミックケーブル10に対して許容張力を超える張力が印加されないように設計されている。また、ダイナミックケーブル10の線形は、例えば、水上設備1が水底ケーブル側に最も近づいたときであっても、ダイナミックケーブル10の曲げ半径がダイナミックケーブル10の許容曲げ半径未満とならないように設計されている。具体的には、上記設計条件を満たすように、例えば、フロート部10aに取り付けられるブイ12の浮力、ブイ12の数、ブイ12の取り付け位置(フロート部10aの位置)、ブイ12の間隔、ワイヤ15の長さなどが設定されている。
しかしながら、ダイナミックケーブル10にフジツボ等の水中生物が付着すると、付着した水中生物が、ダイナミックケーブル10の線形および屈曲性に影響を及ぼす可能性がある。
そこで、本実施形態のダイナミックケーブル10は、例えば、以下のように水中生物の付着を抑制するよう構成されている。
(2)ダイナミックケーブル
次に、図2〜図4Bを用い、本実施形態のダイナミックケーブル10の構成について説明する。図2は、本実施形態に係るダイナミックケーブルの軸方向に直交する断面図である。なお、防護層170以外の部分のハッチングを省略している。図3は、防護層を構成する帯状体の断面図である。図4Aは、本実施形態に係るダイナミックケーブルの側面図である。図4Bは、本実施形態に係るダイナミックケーブルの側面図である。なお、図4Bの点線は、縦添え巻きしているときの帯状体200を示している。
図2に示すように、本実施形態のダイナミックケーブル10は、例えば、中心側から外周側に向けて、ケーブル線心110と、介在120と、押さえテープ130と、座床テープ140と、鉄線外装(鎧装)150と、防食層(外被層)160と、防護層170と、を備えている。
ケーブル線心110は、例えば、CVケーブル(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル、Cross−Linked Polyethylene insulated Vinylchloride sheath cable、XLPEケーブルともいう)として構成され、例えば、導体(符号不図示)と、内部半導電層(符号不図示)と、絶縁層(符号不図示)と、外部半導電層(符号不図示)と、半導電テープ(符号不図示)と、銅ワイヤ(符号不図示)と、押さえテープ(符号不図示)と、シース(符号不図示)と、を有している。本実施形態では、例えば、ダイナミックケーブル10が交流用であり、3本のケーブル線心110が撚り合わせられている。
介在120は、3本のケーブル線心110の外接包絡線内のスペースを埋めるように設けられている。介在120は、例えばポリプロピレンヤーンにより構成されている。
鉄線外装150は、ケーブル線心110の外周を囲む複数の鉄線(符号不図示)を有している。例えば、複数の鉄線は、座床テープ140の外周に螺旋状に巻回されている。また、鉄線は、例えば、亜鉛メッキ鋼線により構成されている。なお、鉄線の外周には、防錆のためにタールが塗布されていてもよい。
鉄線外装150は、例えば、2層構造となっており、第1鉄線外装152と、第2鉄線外装154と、を有している。
防食層160は、鉄線外装150の外周を囲むように設けられている。防食層160は、例えば、ポリプロピレンヤーン(符号不図示)を有する。なお、防食層160は、ポリプロピレンヤーンの外周を覆うように押出被覆されるシース(符号不図示)を有していてもよい。防食層160を構成するシースは、例えば、ポリエチレンを含むことが好ましい。
防護層170は、防食層160の外周(すなわちケーブル線心110の外周)を囲むように設けられている。防護層170は、例えば、水中生物の付着を抑制するよう構成されている。
なお、ここでいう「水中生物」とは、水中の構造物に対して付着して生息する性質を有する生物のことを意味する。海洋での水中生物は「マリングロース」とも呼ばれる。具体的には、水中生物としては、例えば、カキ、イガイ、フジツボ等の動物類、ノリ等の植物類、およびバクテリアなどの各種水棲生物などが挙げられる。
図3に示すように、本実施形態の防護層170は、例えば、防食層160の外周を囲むように巻き付けられる帯状体200を含んでいる。防護層170を構成する帯状体200の少なくとも表面側が、水中生物の付着を抑制する性質を有している。また、帯状体200は、ケーブル線心110の屈曲に対して追従可能な屈曲性および伸縮性を有している。
具体的には、本実施形態の帯状体200は、例えば、テープにより構成されている。すなわち、帯状体200は、例えば、基材210と、塗料層220と、粘着層230と、を有している。
基材210は、例えば、塗料層220および粘着層230を保持し、所定の屈曲性および伸縮性を有するポリマを含んでいる。具体的には、基材210を構成するポリマとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリ塩化ビニル、ポリイミド、ゴム(天然ゴムまたは合成ゴム)などのうち少なくともいずれかが挙げられる。これらのうち2種以上を用いてもよい。また、これらをベースとして他の材料を混合してもよい。
塗料層220は、例えば、基材210の表面側に設けられている。塗料層220は、例えば、水中生物の付着を抑制する塗料を含んでいる。
塗料層220を構成する塗料は、例えば、ベース樹脂と、防汚剤と、を含んでいる。
ベース樹脂は、例えば、水中で加水分解されるよう構成されている。ベース樹脂が加水分解されることで、塗料中に含まれる防汚剤が水中に溶出し、新しいベース樹脂の表面が現れる。この過程を順次繰り返すことで、長期的に水中生物の付着を抑制することができる。このようなベース樹脂を用いる塗料は「自己研磨型」と呼ばれる。
或いは、ベース樹脂は、例えば、水中で溶解するよう構成されていてもよい。ベース樹脂が溶解することで、自己研磨型と同様の効果を得ることができる。このようなベース樹脂を用いる塗料は「崩壊型」と呼ばれる。
自己研磨型のベース樹脂および崩壊型のベース樹脂のうちいずれか一方のベース樹脂のみを用いてもよいし、これらの両方を用いてもよい。また、自己研磨型のベース樹脂および崩壊型のベース樹脂のうち少なくともいずれかだけでなく、非加水分解性および非水溶性を有するベース樹脂も含んでいてもよい。
具体的には、ベース樹脂としては、例えば、(メタ)アクリル酸金属塩共重合体、ポリエステル金属塩共重合体、シリルエステル含有共重合体、ポリシロキサンブロック含有金属塩共重合体、硫黄含有オルガノポリシロキサンブロックビニル共重合体、ロジンエステル系樹脂、ロジン系石鹸、ロジン、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−ビニルイソブチルエーテル共重合体、塩化ゴム系樹脂、アクリル樹脂((メタ)アクリル酸金属塩共重合体、シリルエステル含有共重合体、ポリシロキサンブロック含有金属塩共重合体、および硫黄含有オルガノポリシロキサンブロックビニル共重合体を除く)、スチレン−ブタジエン系樹脂、ポリエステル系樹脂脂(ポリエステル金属塩共重合体を除く)、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、合成ゴム、石油系樹脂のうち少なくともいずれかが挙げられる。これらのうち2種以上を用いてもよい。なお、ここでいう「(メタ)アクリル((meth)acryl)」とは、アクリル(acryl)およびメタクリル(methacryl)を総称する語句である。
防汚剤は、水中生物の付着を抑制する防汚性を有する材料である。具体的には、防汚剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、亜酸化銅、銅ピリチオン、亜鉛ピリチオン、チオシアン酸銅(ロダン銅)、銅(金属銅)、4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン(略称:DCOIT)、4−ブロモ−2−(4−クロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピロール−3−カルボニトリル(略称:トラロピリル)、ボラン−窒素系塩基付加物(ピリジントリフェニルボラン、4−イソプロピルピリジンジフェニルメチルボラン等)、(+/−)−4−[1−(2,3−ジメチルフェニル)エチル]−1H−イミダゾール(略称:メデトミジン)、N−(2,4,6−トリクロロフェニル)マレイミド、2,4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリル、クロロメチル−n−オクチルジスルフィド、2,3−ジクロロ−N−(2',6'−ジエチルフェニル)マレイミド、及び2,3−ジクロロ−N−(2'−エチル−6'−メチルフェニル)マレイミドのうち少なくともいずれかが挙げられる。これらのうち2種以上を用いてもよい。
粘着層230は、例えば、基材210の裏面側に設けられている。粘着層230を構成する材料としては、特に限定されるものではないが、例えば、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤およびゴム系粘着剤のうち少なくともいずれかが挙げられる。これらのうち2種以上を用いてもよい。粘着層230を設けることにより、帯状体200を防食層160の外周に容易に貼り付けることができる。
帯状体200を防食層160の外周に巻き付ける態様は、特に限定されるものではないが、例えば、以下の2つの態様を採用することができる。
図4Aに示すように、帯状体200は、例えば、防食層160の外周に対して螺旋状に巻き付けられている。これにより、帯状体200を防食層160に対して強固に巻き付けることができる。
或いは、図4Bに示すように、帯状体200は、例えば、防食層160の外周に対して縦添えにより巻き付けられていてもよい。ここでいう「縦添え」とは、帯状体200の長手方向がダイナミックケーブル10の軸方向と略一致するように、帯状体200を巻き付けることをいう。これにより、帯状体200の巻き付け時におけるダイナミックケーブル10の捻じれを抑制することができる。
さらに、図4Aおよび図4Bに示すように、ダイナミックケーブル10は、例えば、バインダ300を有していてもよい。バインダ300は、例えば、帯状体200の外周側からケーブル線心110および帯状体200等を束縛している。これにより、帯状体200が解けることを抑制することができる。
バインダ300は、例えば、対象物を結束する、いわゆる結束バンドである。これにより、帯状体200の外周側にバインダ300を容易に結束させることができる。なお、バインダ300は、例えば、ワイヤ等であってもよい。或いは、バインダ300は、例えば、ベクトランなどのロープであってもよい。
バインダ300は、例えば、ダイナミックケーブル10の軸方向に所定の間隔で複数配置されている。バインダ300の間隔は、例えば、1m以上20m以下である。これにより、ダイナミックケーブル10の軸方向に均等に、帯状体200の解けを抑制することができる。また、ダイナミックケーブル10の軸方向に間隔をあけてバインダ300が配置されることで、ダイナミックケーブル10の所望の屈曲性を維持することができる。
なお、バインダ300の間隔は、ダイナミックケーブル10の位置に応じて異ならせてもよい。例えば、ダイナミックケーブル10のフロート部10aおよび懸垂部10bのそれぞれにおけるバインダ300の間隔を、他の部分におけるバインダ300の間隔よりも短くしてもよい。これにより、水上設備1が移動した際に動きが大きいフロート部10aおよび懸垂部10bのそれぞれであっても、帯状体200を解け難くすることができる。
(3)ダイナミックケーブルの製造方法およびダイナミックケーブルの布設方法
次に、図5を用い、本実施形態に係る、ダイナミックケーブルの製造方法およびダイナミックケーブルの布設方法について説明する。図5は、本実施形態に係る布設船を示す概略図である。なお、本実施形態のダイナミックケーブル10の布設工程は、例えば、ダイナミックケーブル10の製造工程を含んでいる。
(ステップ1:ケーブル中間体準備工程)
まず、ケーブル中間体5を準備する。ここでいう「ケーブル中間体5」とは、ダイナミックケーブルの製造工程中に作製されるダイナミックケーブル10の中間体(中間部材)のことを意味する。すなわち、ケーブル中間体5は、例えば、中心側から外周側に向けて、ケーブル線心110と、介在120と、押さえテープ130と、座床テープ140と、鉄線外装150と、防食層160と、を備えている。
本実施形態では、例えば、陸上の製造工場において、所定の製造装置を用いてケーブル中間体5を作製する。ケーブル中間体5を作製したら、ケーブル中間体5を所定のケーブルコイルに巻回し、該ケーブルコイルを後述の布設船2に搭載させておく。
布設船に搭載させたら、布設船2上で、所定の専用キットを用いて、水底ケーブルとケーブル中間体5とを接続する。
(ステップ2:防護層形成工程)
次に、本実施形態の布設船2を用い、以下のステップ2以降の工程を行う。
図5に示すように、本実施形態の布設船2は、例えば、ケーブル貯蔵領域21と、やぐら22と、ケーブルガイド(不図示)と、防護層形成装置23と、バインダ結束装置24と、シュータ25と、を有している。
ケーブル貯蔵領域21は、例えば、布設船2上に設けられ、上述のケーブル中間体5を巻回して貯蔵するケーブルコイルを有している。
やぐら22は、ケーブル貯蔵領域21の鉛直上方に設けられ、ケーブル貯蔵領域21から供給されるケーブル中間体5をケーブル貯蔵領域21の鉛直上側に持ち上げて支持するよう構成されている。
ケーブルガイドは、例えば、やぐら22から布設船2の船尾側に向けてケーブル中間体5を案内するよう構成されている。
防護層形成装置23は、例えば、ケーブル中間体5のケーブル線心110の外周を囲むように、防護層170を形成するよう構成されている。具体的には、防護層形成装置23は、例えば、ボビン(符号不図示)と、ケージ(符号不図示)と、を有している。ボビンは、例えば、帯状体200を巻回して保持している。ケージは、例えば、ボビンを保持し、ケーブル中間体5を中心として周方向に回転可能に構成されている。
バインダ結束装置24は、例えば、バインダ300を結束するよう構成されている。
シュータ25は、例えば、布設船2の船尾に設けられ、ダイナミックケーブル10を水中に送り出すよう構成されている。
ステップ2では、まず、ケーブル貯蔵領域21からやぐら22およびケーブルガイドを介して布設船2の船尾側に向けて、ケーブル中間体5を搬送する。
ケーブル中間体5が搬送され防護層形成装置23まで到達したら、防護層形成装置23を用い、ケーブル中間体5を中心としてケージを周方向に回転させながら、ボビンから帯状体200を送り出す。帯状体200を送り出したら、ケーブル中間体5のケーブル線心110の外周を囲むように螺旋状に帯状体200を巻き付ける。これにより、ケーブル中間体5の外周に防護層170が形成される。
(ステップ3:バインダ結束工程)
防護層170を形成したら、防護層170が形成されたケーブル中間体5を布設船2の船尾側に向けて搬送しながら、バインダ結束装置24を用い、帯状体200の外周側からケーブル中間体5を束縛するように、バインダ300を結束させる。このとき、バインダ300を、ケーブル中間体5の軸方向に所定の間隔で順次配置していく。
以上により、本実施形態のダイナミックケーブル10が製造される。
(ステップ4:ケーブル送出工程)
ダイナミックケーブル10を製造したら、シュータ25を用い、ダイナミックケーブル10および水底ケーブルを水中に送り出す。
以上により、本実施形態のダイナミックケーブル10および水底ケーブルが水中に布設される。なお、所定の長さを有するダイナミックケーブル10を水中に布設したら、ダイバーが水中に潜り、ダイナミックケーブル10と水上設備1とを連結する。また、ダイバーにより、ダイナミックケーブル10に複数のブイ12およびワイヤ15を取り付け、フロート部10aを形成する。
(4)本実施形態に係る効果
本実施形態によれば、以下に示す1つ又は複数の効果を奏する。
(a)本実施形態のダイナミックケーブル10には、ケーブル線心110の外周を囲むように、防護層170が設けられている。これにより、ダイナミックケーブル10への水中生物の付着を抑制することができる。ダイナミックケーブル10への水中生物の付着を抑制することで、水中生物の付着に起因した、ダイナミックケーブル10の重量増加を抑制することができる。ダイナミックケーブル10の重量増加を抑制することで、設計した範囲内でダイナミックケーブルの線形を維持することができる。また、ダイナミックケーブル10への水中生物の付着を抑制することで、ダイナミックケーブル10の表面を平滑な状態で維持することができ、ダイナミックケーブルの所定の屈曲性を維持することができる。これらにより、水上設備1が移動した際に、水上設備1の移動量を充分に吸収することができる。その結果、ダイナミックケーブル10に対して過剰な張力が印加されることを抑制し、また、ダイナミックケーブル10の曲げ半径が許容曲げ半径未満となることを抑制することができる。以上のようにして、本実施形態では、水中生物の付着に起因した、ダイナミックケーブル10への影響を抑制することが可能となる。
(b)防護層170は、帯状体200を含んでいる。帯状体200を用いることで、ケーブル線心110の外周を囲むように帯状体200を巻き付け、防護層170を容易に形成することができる。また、所定の樹脂組成物を用いて防護層17を押出成形する押出機と比較して、上述のような簡易的な防護層形成装置23を用いることができる。これらにより、例えば、布設船2の上で防護層形成工程を行うことができ、防護層形成工程直後にダイナミックケーブル10を水中に送り出すことができる。つまり、ダイナミックケーブル10の製造工程および布設工程を簡略化し、かつ、短縮化することが可能となる。
(c)バインダ300は、帯状体200の外周側からケーブル線心110および帯状体200等を束縛している。これにより、帯状体200が解けることを抑制することができる。
ここで、ダイナミックケーブル10は、水上設備1が移動した際に、上述のように、線形を変化させることで、水上設備1の移動量を吸収する。このとき、ダイナミックケーブル10の屈曲内側では、帯状体200が縮められ、一方で、ダイナミックケーブル10の屈曲外側では、帯状体200が伸ばされる。このような状態を繰り返していくと、帯状体200が防食層160から徐々に剥がれ、帯状体200が解けてしまう可能性がある。帯状体200が解けて防食層160の一部が露出すると、上述した水上生物の付着抑制効果を得ることができなくなる可能性がある。
これに対し、バインダ300によって帯状体200を束縛することで、ダイナミックケーブル10の線形が変化したとしても、帯状体200が防食層160から剥がれることを抑制し、帯状体200が解けることを抑制することができる。これにより、水上生物の付着抑制効果を安定的に維持することが可能となる。
(5)本実施形態の変形例
上述の第1実施形態は、必要に応じて、以下に示す変形例のように変更することができる。以下、上述の実施形態と異なる要素についてのみ説明し、上述の実施形態で説明した要素と実質的に同一の要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
(変形例1)
上述の第1実施形態では、帯状体200が粘着層230を有している場合について説明したが、帯状体200が粘着層230の代わりに熱融着層を有していてもよい。帯状体200を巻き付けた後に加熱することで、ケーブル中間体5の外形に追従するように、帯状体200をケーブル中間体5に密着させることができる。
(変形例2)
上述の第1実施形態では、帯状体200が粘着層230を有している場合について説明したが、帯状体200は粘着層を有しないフィルム(シート)として構成されていてもよい。なお、この場合では、帯状体200を束ねるバインダ300が設けられることが好ましい。帯状体200が粘着層230を有しないことで、帯状体200の層構造を簡略化させることができる。
(変形例3)
上述の変形例1では、帯状体200が粘着層230の代わりに熱融着層を有するとしたが、変形例2のように帯状体200がフィルムとして構成され、基材210自体が熱融着性を有していてもよい。これにより、帯状体200の層構造を簡略化させつつ、熱融着による所定の密着力を得ることができる。
(変形例4)
上述の第1実施形態では、帯状体200が塗料層220を有している場合について説明したが、帯状体200が、基材210自体に水中生物を忌避する忌避剤を含んでいてもよい。忌避剤は、例えば、水中生物の神経伝達を抑制する性質を有する材料である。具体的には、忌避剤としては、例えば、上述のメデトミジンなどが挙げられる。帯状体200の基材210自体が忌避剤を含むことで、塗料層220を省略することができ、帯状体200の層構造を簡略化させることができる。
(変形例5)
上述の第1実施形態では、帯状体200が防汚剤を含む塗料層220を有している場合について説明したが、帯状体200の少なくとも表面が、水中生物の付着を抑制する柔軟性を有していてもよい。具体的には、帯状体200は塗料層220を有さず、基材210自体が所定の柔軟性を有していてもよい。所定の柔軟性を有する基材210の材料としては、例えば、シリコーンゴムなどが挙げられる。これにより、帯状体200の表面を不安定にし、水中生物の付着を抑制することができる。また、たとえ水中生物が帯状体200に付着したとしても、ダイナミックケーブル10の線形変化によって水中生物を帯状体200から容易に脱落させることができる。また、帯状体200が塗料層220を有しないことで、帯状体200の層構造を簡略化させることができる。
<本開示の第2実施形態>
次に、図1を用い、本開示の第2実施形態について説明する。
本実施形態では、防護層170として帯状体200を用いない点が第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態の変形例と同様に、第1実施形態と異なる要素についてのみ説明する。
本実施形態の防護層170は、例えば、水中生物の付着を抑制する塗料が塗布された塗膜を含んでいる。塗料としては、例えば、上述の第1実施形態における帯状体200の塗料層220を構成する材料と同じ材料を用いることができる。なお、本実施形態では、バインダ300は不要である。
本実施形態のダイナミックケーブル10の製造工程では、例えば、陸上の製造工場において、ケーブル中間体準備工程および防護層形成工程を行う。防護層形成工程では、例えば、スプレー法やディップ法などを採用し、防食層160の外側に塗膜を塗布する。塗膜を塗布したら、塗膜を乾燥させる。これにより、本実施形態のダイナミックケーブル10が製造される。なお、塗膜の乾燥が速い場合には、防護層形成工程を布設船2上で行ってもよい。
本実施形態によれば、防護層170が塗膜を含むことで、帯状体200を用いる場合と比較して、防護層170を薄くすることができる。これにより、ダイナミックケーブル10を軽量化することができ、またダイナミックケーブル10の屈曲性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、防護層170が塗膜を含むことで、防食層160の外形への追従性を向上させることができる。
<本開示の第3実施形態>
次に、図6を用い、本開示の第3実施形態について説明する。図6は、本実施形態に係るダイナミックケーブルの軸方向に直交する断面図である。
本実施形態では、防食層160および防護層170が第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態の変形例と同様に、第1実施形態と異なる要素についてのみ説明する。
図6に示すように、本実施形態の防護層170は、例えば、ダイナミックケーブルの防食層160の最外層に押出被覆されるシースを構成している。防護層170を構成する材料としては、例えば、上述の第1実施形態における帯状体200の塗料層220を構成する材料と同じ材料を用いることができる。
本実施形態のダイナミックケーブル10の製造工程では、例えば、陸上の製造工場において、ケーブル中間体準備工程および防護層形成工程を行う。防護層形成工程では、例えば、所定の押出機を用い、防食層160のポリプロピレンヤーンの外周を覆うように防護層170を押出被覆する。これにより、本実施形態のダイナミックケーブル10が製造される。
本実施形態によれば、防護層170がシースを構成している(シースを兼ねている)ことで、ダイナミックケーブル10の層構造を簡略化させることができる。これにより、ダイナミックケーブル10を軽量化することができ、またダイナミックケーブル10の屈曲性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、防護層170を押出被覆することで、防護層170よりも内側の層への追従性を向上させることができる。
<本開示の第4実施形態>
次に、図7を用い、本開示の第4実施形態について説明する。図7は、本実施形態に係るダイナミックケーブルの軸方向に直交する断面図である。
本実施形態では、防護層170として帯状体200を用いない点が第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態の変形例と同様に、第1実施形態と異なる要素についてのみ説明する。
図7に示すように、本実施形態の防護層170は、例えば、筒状のプロテクタ400を含んでいる。プロテクタ400は、例えば、ケーブル線心110の外周を囲むように防食層160に対して嵌着されている。
具体的には、プロテクタ400は、例えば、一対の半筒部420と、連結部440と、嵌合部460と、を有している。一対の半筒部420のそれぞれは、例えば、長手方向に沿った半割面で半割りされた半筒状に構成されている。連結部440は、例えば、一対の半筒部420のそれぞれの周方向の一端同士を連結している。一対の半筒部420同士は、連結部440を介して開動可能に連結されている。嵌合部460は、例えば、一対の半筒部420のそれぞれの周方向の他端側に設けられ、相手方の半筒部420の他端側と嵌合するようになっている。
プロテクタ400の少なくとも表面側は、例えば、水中生物の付着を抑制する性質を有している。また、プロテクタ400は、例えば、所定の屈曲性および伸縮性を有している。具体的には、プロテクタ400は、例えば、基材(不図示)と、塗料層(不図示)と、を有している。プロテクタ400の基材および塗料層のそれぞれを構成する材料としては、例えば、上述の第1実施形態における帯状体200の基材210および塗料層220のそれぞれを構成する材料と同じ材料を用いることができる。なお、プロテクタ400において、上述の第1実施形態の変形例4および5を適用してもよい。
また、プロテクタ400は、例えば、ダイナミックケーブル10の軸方向に連続的に複数配置されている。なお、ダイナミックケーブル10の軸方向に隣り合うプロテクタ400同士が連結されてもよい。
また、プロテクタ400は、例えば、着脱可能に構成されている。具体的には、一対の半筒部420のそれぞれは、一端側(嵌合部460側)につまみ部422を有している。つまみ部422を引っ張ることで、プロテクタ400を防食層160から外すことができる。
本実施形態のダイナミックケーブル10の布設工程は、例えば、ダイナミックケーブル10の製造工程を含んでいる。本実施形態では、ケーブル中間体準備工程後、例えば、布設船2上で防護層形成工程を行う。防護層形成工程では、例えば、所定のプロテクタ嵌着装置を用い、ケーブル中間体5にプロテクタ400を嵌着させる。これにより、本実施形態のダイナミックケーブル10が製造される。ダイナミックケーブル10を製造したら、ケーブル送出工程を行う。以上により、本実施形態のダイナミックケーブル10が水中に布設される。
本実施形態によれば、プロテクタ400を用いることで、ケーブル線心110の外周を囲むようにプロテクタ400を嵌着させ、防護層170を容易に形成することができる。
また、本実施形態によれば、プロテクタ400が着脱可能に構成されていることで、仮にプロテクタ400の表面に水中生物が付着した場合には、水中生物が付着したプロテクタ400を外し、新品のプロテクタ400と交換することができる。
<本開示の他の実施形態>
以上、本開示の実施形態について具体的に説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。なお、ここでいう「上述の実施形態」とは、第1実施形態〜第3実施形態を意味する。
上述の実施形態では、ダイナミックケーブル10の鉄線外装150が2層である場合について説明したが、鉄線外装150は、1層のみ設けられていてもよいし、或いは、3層以上層設けられていてもよい。
上述の実施形態では、ダイナミックケーブル10が3本のケーブル線心110を有する場合について説明したが、ダイナミックケーブル10は、少なくとも一部に光ファイバなどの通信ケーブルを含んでいてもよい。
上述の実施形態では、ダイナミックケーブル10のフロート部10aおよび懸垂部10bの組が1組である場合について説明したが、ダイナミックケーブル10のフロート部10aおよび懸垂部10bの組は、複数組であってもよい。この場合、水上設備1から最も遠いフロート部10aのみが水底に係留されることが好ましい。すなわち、水上設備1と、水底に係留されたフロート部10aとの間に、水底に係留されていないフロート部10aが設けられていてもよい。
上述の実施形態では、ダイナミックケーブル10に複数のブイ12を取り付ける場合について説明したが、ダイナミックケーブル10のフロート部10a1つあたりに、1つのブイ12が取り付けられていてもよい。
また、上記実施形態においては、水上設備1が一例として風力発電設備である場合を説明したが、水上設備1は風力発電設備などの発電設備に限らず、たとえば変電設備などであってもよい。また、水上設備1は、洋上、河上あるいは湖上などに設置されるものでもよい。
上述の実施形態では、ダイナミックケーブル10に防護層170が設けられる場合について説明したが、ダイナミックケーブル10の防護層170と同様の防護層が、ブイ12にも設けられていてもよい。
上述の実施形態では、防護層170が1層のみである場合について説明したが、防護層170は複数層であってもよい。これにより、仮に最外層の防護層170の表面に水中生物が付着した場合には、水中生物が付着した防護層170を剥がし(外し)、清浄な防護層170を露出させることができる。
上述の実施形態では、ケーブル中間体準備工程において、布設船上で水底ケーブルとケーブル中間体5とを接続する場合について説明したが、この場合に限られない。例えば、陸上で水底ケーブルとケーブル中間体5とを接続してから、これらを布設船2上に搭載してもよい。或いは、一度、水底ケーブルとダイナミックケーブル10とを水底に布設(沈設)してから、これらを接続してもよい。
上述の実施形態では、布設船2がケーブル貯蔵領域21とやぐら22とを有する場合について説明したが、布設船2は、例えば、ケーブル貯蔵領域21と、該ケーブル貯蔵領域21が回転するターンテーブルと呼ばれるコンテナと、を有していてもよい。この場合は、やぐら11は省略される。
上述の実施形態では、防護層形成装置23により防護層170を形成する場合について説明したが、人の手によって帯状の防護層170を巻回することで、防護層170を形成してもよい。
上述の実施形態では、防護層形成工程(ステップ2)が布設船2上で行われる場合について説明したが、本開示はこの場合に限られない。防護層形成工程(ステップ2)は、例えば、陸上の工場で行ってもよい。
上述の第4実施形態では、プロテクタ400が一対の半筒部420を有する場合について説明したが、プロテクタ400はこの構成に限られない。プロテクタ400は、例えば、ケーブル線心110の外周を囲むように結束されるバインダとして構成されていてもよい。
<本開示の好ましい態様>
以下、本開示の好ましい態様を付記する。
(付記1)
水中で浮体式の水上設備に対して屈曲可能に接続されるダイナミックケーブルであって、
導体と、前記導体の外周を囲むように設けられる絶縁層と、を有するケーブル線心と、
前記ケーブル線心の外周を囲むように設けられ、水中生物の付着を抑制する防護層と、
を備える
ダイナミックケーブル。
(付記2)
前記防護層は、前記ケーブル線心の外周を囲むように巻き付けられる帯状体を含む
付記1に記載のダイナミックケーブル。
(付記3)
前記帯状体は、
帯状の基材と、
前記基材の表面側に設けられ、前記水中生物の付着を抑制する塗料を含む塗料層と、
を有する
付記2に記載のダイナミックケーブル。
(付記4)
前記帯状体は、前記基材の裏面側に設けられる粘着層を有する
付記3に記載のダイナミックケーブル。
(付記5)
前記帯状体は、前記基材の裏面側に設けられる熱融着層を有する
付記3に記載のダイナミックケーブル。
(付記6)
前記基材は、熱融着性を有する
付記3に記載のダイナミックケーブル。
(付記7)
前記帯状体は、基材自体に前記水中生物を忌避する忌避剤を含む
付記2に記載のダイナミックケーブル。
(付記8)
前記帯状体の少なくとも表面は、前記水中生物の付着を抑制する柔軟性を有する
付記2に記載のダイナミックケーブル。
(付記9)
前記帯状体は、シリコーンゴムを含む
付記8に記載のダイナミックケーブル。
(付記10)
前記帯状体の外周側から前記ケーブル線心および前記帯状体を束縛するバインダをさらに有する
付記2から付記9のいずれか1つに記載のダイナミックケーブル。
(付記11)
前記バインダは、前記ダイナミックケーブルの軸方向に所定の間隔で複数配置されている
付記10に記載のダイナミックケーブル。
(付記12)
ブイが取り付けられることで水中に浮くフロート部と、
前記フロート部と前記水上設備との間でカテナリー状に弛む懸垂部と、
を有し、
前記フロート部および前記懸垂部のそれぞれにおける前記バインダの間隔は、他の部分の前記バインダの間隔よりも短い
付記11に記載のダイナミックケーブル。
(付記13)
前記防護層は、前記水中生物の付着を抑制する塗料が塗布された塗膜を含む
付記1に記載のダイナミックケーブル。
(付記14)
前記防護層は、前記ダイナミックケーブルの最外層に押出被覆されるシースを構成する
付記1に記載のダイナミックケーブル。
(付記15)
前記防護層は、前記ケーブル線心の外周を囲むように嵌着される筒状のプロテクタを含む
付記1に記載のダイナミックケーブル。
(付記16)
前記プロテクタは、着脱可能に構成される
付記15に記載のダイナミックケーブル。
(付記17)
水中で浮体式の水上設備に対して屈曲可能に接続されるダイナミックケーブルを有するケーブル布設構造であって、
前記ダイナミックケーブルは、
導体と、前記導体の外周を囲むように設けられる絶縁層と、を有するケーブル線心と、
前記ケーブル線心の外周を囲むように設けられ、水中生物の付着を抑制する防護層と、
を備える
ケーブル布設構造。
(付記18)
水中で浮体式の水上設備に対して屈曲可能に接続されるダイナミックケーブルの製造方法であって、
導体と、前記導体の外周を囲むように設けられる絶縁層と、を有するケーブル線心を備えるケーブル中間体を準備する工程と、
前記ケーブル中間体の前記ケーブル線心の外周を囲むように、水中生物の付着を抑制する防護層を形成する工程と、
を有する
ダイナミックケーブルの製造方法。
(付記19)
前記防護層を形成する工程は、前記ダイナミックケーブルを布設する布設船上で行われる
付記18に記載のダイナミックケーブルの製造方法。
(付記20)
水中で浮体式の水上設備に対して屈曲可能に接続されるダイナミックケーブルの布設方法であって、
導体と、前記導体の外周を囲むように設けられる絶縁層と、を有するケーブル線心を備えるケーブル中間体を準備する工程と、
前記ケーブル中間体の前記ケーブル線心の外周を囲むように、水中生物の付着を抑制する防護層を形成する工程と、
前記防護層を形成した前記ダイナミックケーブルを水中に送り出す工程と、
を有する
ダイナミックケーブルの布設方法。
(付記21)
前記防護層を形成する工程は、前記ダイナミックケーブルを布設する布設船上で行われる
付記20に記載のダイナミックケーブルの布設方法。
(付記22)
水中で浮体式の水上設備に対して屈曲可能に接続されるダイナミックケーブルを布設するダイナミックケーブルの布設船であって、
導体と、前記導体の外周を囲むように設けられる絶縁層と、を有するケーブル線心を備えるケーブル中間体を貯蔵するケーブル貯蔵領域と、
前記ケーブル中間体の前記ケーブル線心の外周を囲むように、水中生物の付着を抑制する防護層を形成する防護層形成装置と、
前記防護層を形成した前記ダイナミックケーブルを水中に送り出すシュータと、
を有する
ダイナミックケーブルの布設船。
1 水上設備
2 布設船
5 ケーブル中間体
10 ダイナミックケーブル
10a フロート部
10b 懸垂部
12 ブイ
15 ワイヤ
17 防護層
21 ケーブル貯蔵領域
23 防護層形成装置
24 バインダ結束装置
25 シュータ
110 ケーブル線心
120 介在
130 押さえテープ
140 座床テープ
150 鉄線外装
152 第1鉄線外装
154 第2鉄線外装
160 防食層
170 防護層
200 帯状体
210 基材
220 塗料層
230 粘着層
300 バインダ
400 プロテクタ
420 半筒部
422 つまみ部
440 連結部
460 嵌合部

Claims (11)

  1. 水中で浮体式の水上設備に対して屈曲可能に接続されるダイナミックケーブルであって、
    導体と、前記導体の外周を囲むように設けられる絶縁層と、を有するケーブル線心と、
    前記ケーブル線心の外周を囲むように設けられ、水中生物の付着を抑制する防護層と、
    を備える
    ダイナミックケーブル。
  2. 前記防護層は、前記ケーブル線心の外周を囲むように巻き付けられる帯状体を含む
    請求項1に記載のダイナミックケーブル。
  3. 前記帯状体は、基材自体に前記水中生物を忌避する忌避剤を含む
    請求項2に記載のダイナミックケーブル。
  4. 前記帯状体の少なくとも表面は、前記水中生物の付着を抑制する柔軟性を有する
    請求項2に記載のダイナミックケーブル。
  5. 前記帯状体の外周側から前記ケーブル線心および前記帯状体を束縛するバインダをさらに有する
    請求項2から請求項4のいずれか1項に記載のダイナミックケーブル。
  6. 前記防護層は、前記水中生物の付着を抑制する塗料が塗布された塗膜を含む
    請求項1に記載のダイナミックケーブル。
  7. 前記防護層は、前記ダイナミックケーブルの最外層に押出被覆されるシースを構成する
    請求項1に記載のダイナミックケーブル。
  8. 前記防護層は、前記ケーブル線心の外周を囲むように嵌着される筒状のプロテクタを含む
    請求項1に記載のダイナミックケーブル。
  9. 水中で浮体式の水上設備に対して屈曲可能に接続されるダイナミックケーブルの製造方法であって、
    導体と、前記導体の外周を囲むように設けられる絶縁層と、を有するケーブル線心を備えるケーブル中間体を準備する工程と、
    前記ケーブル中間体の前記ケーブル線心の外周を囲むように、水中生物の付着を抑制する防護層を形成する工程と、
    を有する
    ダイナミックケーブルの製造方法。
  10. 前記防護層を形成する工程は、前記ダイナミックケーブルを布設する布設船上で行われる
    請求項9に記載のダイナミックケーブルの製造方法。
  11. 水中で浮体式の水上設備に対して屈曲可能に接続されるダイナミックケーブルの布設方法であって、
    導体と、前記導体の外周を囲むように設けられる絶縁層と、を有するケーブル線心を備えるケーブル中間体を準備する工程と、
    前記ケーブル中間体の前記ケーブル線心の外周を囲むように、水中生物の付着を抑制する防護層を形成する工程と、
    前記防護層を形成した前記ダイナミックケーブルを水中に送り出す工程と、
    を有する
    ダイナミックケーブルの布設方法。
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