JP2000034714A - 水中生物付着防止具 - Google Patents

水中生物付着防止具

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JP2000034714A JP10201751A JP20175198A JP2000034714A JP 2000034714 A JP2000034714 A JP 2000034714A JP 10201751 A JP10201751 A JP 10201751A JP 20175198 A JP20175198 A JP 20175198A JP 2000034714 A JP2000034714 A JP 2000034714A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水中布設物への藻や貝類等の水中生物の付着を
防止し、併せて取付け、取外し等の作業性を改善するこ
と。 【解決手段】水中布設物にポリオレフィン系樹脂製の管
状体を外嵌することにより、水中生物の付着が防止でき
る。望ましくはオーバーラップパイプ、スリットパイ
プ、スパイラルパイプ等の着脱可能な管状体を利用する
ことにより作業性が大幅に向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水中布設物に外嵌
し、海草、藻または貝類等水中生物の付着を防止する水
中生物付着防止具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】船舶の係留・牽引、魚貝類の養殖、海水
浴場の仕切用等長期にわたり水中で用いられるロープ、
あるいは海底油田採掘用設備の固定ケーブル、海底鉱物
の採取用のロープケーブル等海洋開発資材、あるいは海
水を冷却水などに用いるための取水設備の異物侵入防止
用格子やフィルター用支持部品などの水中布設物は、そ
の一部もしくは全部が常に水と接触しているために、そ
の水接触部表面に生物(例えば、苔虫類、まん脚類、二
枚貝類、ホヤ類、藻類など)が多く付着して、種々の欠
陥を生じる。例えば、船舶の係留、養殖等に使用される
ロープとしては、ナイロン、ポリオレフィンあるいはポ
リエステル等の有機合成繊維および天然繊維の1種また
は2種以上を撚り合せて使用されてきたが、これらの撚
り合せロープが淡水、海水を問わず長時間に亘って使用
される場合は、撚り合せ体のアンカー作用もあって水中
生物が多く付着する。その結果、ロープの操作性が劣っ
たり、重量増加、表面増加などによる波の抵抗等により
ロープが切断されるなどロープの寿命を縮める結果にな
っている。このため、これらロープは一定期間ごとに付
着生物の除去を行う必要があるが、これには多大な労力
を必要とするために深刻な問題となっている。
【0003】また、火力発電所や原子力発電所の海水取
入パイプやパイプ入口の異物侵入防止用格子や網にフジ
ツボや海藻等の水中生物が付着し、これが成長すると海
水取入パイプ内を防ぎ、海水取入効率を低下させる。
【0004】従来、このような不都合に対処して、例え
ば、有機スズ系化合物、ペンタクロルフェノールの金属
塩等の防汚剤の利用等も提案されてはいるが、これらは
毒性物質であり、その魚毒性、海洋汚染といったあらた
な問題を生じたり、水中生物の付着防止効果が長時間持
続しない等解決すべき課題は大きい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、水中生物の
付着を長期間に亘り防止することができ、かつ有害物質
等の溶出による水中汚染の恐れを伴わない、水中布設物
の水中生物付着防止具を提供することを課題とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した本発明の課題
は、ポリオレフィン系樹脂製の管状体を、水中布設物に
外嵌したことを特徴とする水中生物付着防止具の提供に
よって達成される。
【0007】管状体は内径を水中布設物の外心円の直径
より大きくして、水中布設物に摺動可能にしてもよく、
内径を水中布設物の外心円の直径以下にして、水中布設
物に密着させてもよい。 また、管状体は水中布設物に
着脱可能に外嵌できるようにすることが好ましく、着脱
可能に外嵌する際の管状体の形状としては、オーバーラ
ップパイプ、スリットパイプまたはスパイラルパイプの
形状であることがより好ましい。
【0008】オーバーラップパイプのオーバーラップの
程度はオーバーラップパイプの円周の1/16以上であ
ることが、スリットパイプのスリット巾は水中布設物の
外心円の直径の1/2以下であることが、スパイラルパ
イプを形成する帯状体の巾は1〜15cmであることが
特に好ましい。
【0009】また、となり合う管状体の間に介在するよ
うに鍔状体を水中布設物に付設することが好ましく、該
鍔状体は水中布設物の定位置に固定してもよいし、水中
布設物に移動可能に取付けてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。
【0011】本発明の水中生物付着防止具の一例を図1
により説明する。図1は船の係留例について示したもの
であり、1は水中布設ロープ、2はロープに外嵌された
管状体、3Aおよび3Bは係留点を示す。管状体2はポ
リオレフィン系樹脂製であり、この密度は0.90〜
0.98程度であることから、陸上の係留点3Aと船A
との間の管状体2を外嵌した水中布設ロープ1は、通
常、水面上に浮上する程度の状態となり、また水中の係
留点Bと船Aとの間の管状体2を外嵌した水中布設ロー
プ1は図1のような状態となり易い。従って、管状体2
は、水中生物が付着し易い水面および水面近傍に位置す
ることになり、水中生物の付着を効果的に防止できる。
【0012】管状体2の材質は、単量体の置換基に酸
素、窒素、硫黄、塩素のようなヘテロ原子を有する単量
体ではなく、炭化水素のみよりなる単量体、所謂、無極
性単量体を重合して得られる重合体よりなるポリオレフ
ィン系樹脂が用いられる。前記した極性基を有する合成
樹脂には水中生物がかなり付着するのに対し、極性基を
持たないポリオレフィン系樹脂製の管状体2には、水中
生物が付着し難い。
【0013】好ましいポリオレフィン系樹脂としては、
低、中、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブ
テン−1、ポリ−4−メチルペンテン−1などの単独重
合体、エチレンまたはプロピレンを主成分とする他のα
−オレフィンとの共重合体などのポリオレフィン系樹脂
およびその混合物等が挙げられる。中でも、ポリプロピ
レンまたは高密度ポリエチレンの使用が好ましい。持続
された圧縮応力等によるクリープ現象などの点で形状変
化が比較的少ないポリプロピレン製管状体の採用は最も
好ましいものの1つとして挙げることができる。このよ
うなポリオレフィン系樹脂は劣化しやすいので、紫外線
吸収剤、光安定剤、酸化防止剤等の劣化防止剤を添加す
ることが好ましい。また着色剤等その他の添加剤を含有
させてもよい。
【0014】また、管状体2の内径は、水中布設ロープ
1の直径より大きく、例えば管状体2の内表面と水中布
設ロープ1との間隔が1.0〜20mm、より好ましく
は1.5〜10mmとなるように形成され、これにより
摺動可能となっている。このように、管状体2を水中布
設ロープ1に摺動可能に外嵌することにより、たとえ水
中生物が水中布設ロープ1に生育したとしても管状体2
の波浪による移動によって機械的に掻き取ることができ
る。
【0015】なお、管状体2の内径は、取付ける水中布
設ロープ1の直径以下にしてもよく、その場合は水中布
設ロープ1に密着した状態にロープ表面を覆い、容易に
水中生物が育成しないようになっている。
【0016】さらに管状体2は、水中布設ロープ1に対
して着脱可能とすることが好ましい。図2〜図4は着脱
可能な管状体2の例を示すもので、水中布設ロープ1に
対して着脱可能に外嵌した状態を示すものである。管状
体2の形状は、オーバーラップパイプ4、スリットパイ
プ5またはスパイラルパイプ6の形状が着脱性がよく、
好ましいものとして挙げることができる。これらの着脱
可能な管状体2は、取付けおよび取外しが容易であり、
連続して装着した場合においてはどの箇所に挿入するこ
ともまた取り外したいものを自由に外すこともできるの
で非常に便利である。
【0017】図2に示したオーバーラップパイプ4の製
造方法は特に限定されるものではないが、一般的にはポ
リオレフィン系樹脂の押出機の先端に異型押出ダイを取
り付けて押出し成形する方法により製造した樹脂管を適
度の長さに切断することによって製造可能である。 水
中布設ロープ1への取付けの際には、オーバーラップ部
における上下層を弾性変形させることによりその間隔を
水中布設ロープ1が通過可能となる程度に拡開させる。
【0018】オーバーラップの半径方向の間隔は水中布
設ロープ1の直径の1/2以下であることが好ましく、
通常は特に間隔は設けないものである。また、周方向の
オーバーラップの程度は、オーバーラップパイプ4の円
周の1/16以上であることが好ましく、通常半周〜二
周程度重なった状態で用いられる。
【0019】図3に示したスリットパイプ5の製造方法
においても、前記オーバーラップパイプ4の製造と同様
の方法により異型押出しによって容易に製造することが
できる。また、スリットパイプ5のスリット巾もほぼ同
様な理由から水中布設ロープ1の直径の1/2以下であ
ることが好ましく、このように形成することによって離
脱を効果的に防止することができる。
【0020】図4に示したスパイラルパイプ6はポリオ
レフィン系樹脂製の帯状体を水中布設ロープ1の周囲に
スパイラル状に巻回して管状に形成され、水中布設ロー
プ1に外嵌される。どのような製法によって賦形しても
差支えないが、例えば押出機より一定のスピードで押出
した管状押出物を回転スリッターにより帯状にスリット
し、スパイラル状の管状体とする。該スパイラル状管状
体を冷却固化した後、定尺に裁断したものをスパイラル
パイプ6として利用することができる。この場合の帯状
体巾は、通常1〜15cmであり、2〜10cmのもの
が好ましく用いられる。15cmを超える場合には、定
尺に切断したスパイラル状管状体を回転させながら水中
布設ロープ1の外周に取付ける際に、スパイラル状物の
端部により水中布設ロープ1を挟み込むことが難しくな
って取付け作業性が低下し、一方1cmに満たない場合
は取付け作業性の低下に加え、帯状体の強度が不足して
波浪等による破損を招来する。
【0021】本発明においては、図2〜図4に示したよ
うに、管状体2を水中布設ロープ1に着脱可能に外嵌す
ることを1つの好ましい様態とするものであるが、着脱
可能に外嵌することなく実施することもできる。すなわ
ち図5に示すように、円筒パイプ7に水中布設ロープ1
を通すことにより、水中布設ロープ1の外周に外嵌する
方法である。
【0022】本発明の水中生物付着防止具において、管
状体2を水中布設ロープ1に着脱可能に外嵌する場合
は、となり合う管状体2同志の端部が波浪等により重な
り合い、これに基因して管状体2自体の損壊あるいは離
脱を招くことがある。このような不都合を未然に防止す
るために、図6に示すように、となり合う管状体2の間
に介在するように鍔状体8を水中布設ロープ1に付設す
ることが好ましい。すなわち、例えば管状体2の外径よ
りも大なる外径を有する環状の鍔状体8を水中布設ロー
プ1に取付けることによって達成される。鍔状体8の材
質はどのようなものでも差支えないが、前記管状体2と
同様、ポリオレフィン系樹脂製であることが好ましく、
着脱可能であることが好ましい。着脱可能とする方法は
特に限定されるものではなく、状況に応じて適宜選択さ
れるが、例えば弾性変形させた際にロープが通れるよう
拡開可能な切れ目9を設けて着脱可能にすることができ
る。なお、管状体2が水中布設ロープ1に密着して外嵌
され、ロープ表面を移動しない場合には、前記のような
問題は起こらないので、鍔状体を付設する必要はない。
【0023】また、鍔状体を付設する場合においては、
水中布設ロープ1の定位置に固定してもよいし、固定し
ないで管状体2とともに移動可能としてもよい。
【0024】水中布設ロープ1に固定する場合には、切
れ目9を入れた環状の鍔状体8の内径を水中布設ロープ
1の直径以下とすればよく、固定しない場合には、鍔状
体8の内径を水中布設ロープ1の直径より大きくすれば
よい。
【0025】水面上に殆ど浮揚した状態における水中布
設ロープ1に管状体2を摺動可能に外嵌した場合には、
管状体2は波浪により水中布設ロープ1表面を移動し、
水中布設ロープ1表面全体を平均的に被覆できることに
加え、波浪による掻き落とし効果も大きいので、水中布
設ロープ1の長さに対する複数個の管状体2の合計長さ
の割合は、通常水中布設ロープ1の長さの30〜80%
で十分である。また、水中係留点3Bとの係留において
は、必要により管状体2の浮力に基因する偏在防止策と
して例えば前記した鍔状体8等を水中布設ロープ1に固
定して付設してもよい。
【0026】本発明の水中生物付着具のその他の使用例
として取水口の異物混入防止用格子に外嵌する場合が挙
げられる。管状体2としては、オーバーラップパイプ
4、スリットパイプ5、スパイラルパイプ6等が好まし
く用いられる。円筒パイプ7は異物混入防止用格子の設
置段階で円筒パイプ7を装着してから格子を組み立てる
場合は適用できるが、既存の格子への取り付けは困難で
ある。
【0027】本発明において対象とする水中布設物は材
質的に特定するものではなく、水中布設ロープ1の場合
には一般的に用いられる天然繊維、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ナイロン、ポリエステル等の合成繊維、ま
たは金属チェーン等もその対象とすることができる。
また、格子や杭、あるいは橋脚を形成する鋼棒等、比較
的細い線形構造物の場合には、主として鋼構造物をいう
がアルミニウム、チタンおよびステンレス等の非鉄金属
からなるもの、さらに合成樹脂等その他の種々の材質か
らなるものも含まれる。線状構造物の断面形状も特に限
定されるものではなく、本発明の管状体2で外嵌するこ
とが可能な限り、角型、H型またはL型断面等の異形断
面を有していてもよい。
【0028】上記のような水中布設物を対象とした場
合、ポリオレフィン樹脂製の管状体の厚みは0.2〜
5.0mm程度、より好ましくは0.5〜2.0mmの
ものである。この厚みは、採用する管状体の形状および
採用するポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂の機械
的強度、特に曲げ弾性率等によって定まるものであり、
これらの採用条件によって適宜選択される。円筒パイプ
7の場合は取付けおよび取外し時に弾性変形を必要とし
ないのでの厚みは制限されないが、オーバーラップパイ
プ4、スリットパイプ5またはスパイラルパイプ6のよ
うに取付けおよび取外し時に弾性変形が必要な着脱可能
な管状体2の場合には弾性変形による拡開が可能な厚み
でなければならない。
【0029】
【実施例】以下、実施例によりさらに具体的に説明す
る。
【0030】実施例1 直径約16mm、長さ約10mのナイロン製の船の係留
用ロープに、内径約50mm、厚み約1.5mm、長さ
約100cmのポリプロピレン製(採用ポリプロピレン
樹脂は商品名FJ434、日本ポリオレフィン(株))
オーバーラップパイプ4本を連続して通し、海中に布設
した。150日後にロープを引M上げて観察したとこ
ろ、カバーのオーバーラップパイプの表面にはうっすら
と藻類が付着していたが貝類は全くついておらず、付着
した藻類も手や布で簡単に拭き取ることができた。この
ときロープには藻類、貝類等の付着は全く認められなか
った。
【0031】この例において用いたオーバーラップパイ
プのオーバーラップの程度はオーバーラップパイプの円
周の1/2とした。
【0032】実施例2 厚み約1.5mm、長さ約100cmのポリプロピレン
製スリットパイプを用いて実施例1と同様に実験を行っ
た。
【0033】この例において用いたスリットパイプのス
リット巾はロープ径の1/6とした。
【0034】実施例3 厚み約1.5mm、巾2cmの帯状体からなるポリプロ
ピレン製スパイラルパイプを長さが約100cmになる
ようにロープの外周に巻き付けて、実施例1と同様に実
験を行った。
【0035】実施例4 厚み約1.5mm、長さ約100cmのポリプロピレン
製円筒パイプを用いて実施例1と同様に実験を行った。
【0036】比較例 ロープに管状体を外嵌せずに実施例1と同様な実験を行
った。
【0037】
【表1】 〈表面付着性〉ロープと管状体表面への貝類および藻等
の付着状況を目で確認 付着の程度をA(全く付着せず)〜E(かなりの付着)
の5段階で評価。 〈離脱性〉ロープに4本装着し、実験中に、何本がロー
プから離脱したか。離脱したものは随時装着。 〈破損性〉実験終了後の管状体の破損の程度をA(全く
破損なし)〜E(かなり破損)の5段階で評価。 〈取付作業性〉実験開始時の装着の容易さをA(極めて
容易)〜E(極めて困難)の5段階で評価。 〈交換性〉実験終了後、あえて交換の必要はないが試験
的に樹脂性管状体を交換する作業を行い、その交換作業
の容易さをA(極めて容易)〜E(交換不可能)の5段
階で評価。
【0038】
【発明の効果】水中布設物にポリオレフィン樹脂製の管
状体を外嵌することにより、水中布設物への水中生物の
付着を防止することができる。このことにより、例えば
水中布設ロープに適用した場合には、長期間ロープの操
作性が落ちることなく、また、劣化や切断を防止でき、
ロープの寿命を延ばすことができる。また、着脱可能に
外嵌することにより作業性が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】船の係留ロープにポリオレフィン系樹脂製の管
状体を外嵌した図である。
【図2】オーバーラップパイプを水中布設ロープに外嵌
したときの斜視図である。
【図3】スリットパイプを水中布設ロープに外嵌したと
きの斜視図である。
【図4】スパイラルパイプを水中布設ロープに外嵌した
ときの斜視図である。
【図5】円筒パイプを水中布設ロープに外嵌したときの
斜視図である。
【図6】鍔状体をとなり合うオーバーラップパイプの間
に介在するように付設したときの斜視図である。
【符号の説明】
A 船 1 水中布設ロープ 2 管状体 3A、3B 陸上および水中係留点 4 オーバーラップパイプ 5 スリットパイプ 6 スパイラルパイプ 7 円筒パイプ 8 鍔状体 9 切れ目
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年9月18日(1998.9.1
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月22日(1999.6.2
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、水中布
設物にポリオレフィン系樹脂製の管状体を外嵌し、該管
状体が、オーバーラップパイプ、スリットパイプまたは
スパイラルパイプであるところにある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】管状体は内径を水中布設物の外心円の直径
より大きくして、水中布設物に摺動可能にしてもよく、
内径を水中布設物の外心円の直径以下にして、水中布設
物に密着させてもよい。また、管状体は水中布設物に着
脱自在に外嵌できるようにすることが好ましい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】本発明の他の特徴は、水中布設物に複数の
ポリオレフィン系樹脂製の管状体を外嵌し、隣り合う管
状体の間に介在するように鍔状体を水中布設物に付設す
るところにある。鍔状体は水中布設物の定位置に固定し
てもよいし、水中布設物に移動可能に取付けてもよい。
また、本発明のさらに他の特徴は、ロープ状の水中布設
物に複数のポリオレフィン系樹脂製の管状体を外嵌し、
該管状体は、直径よりも長さの方が大であり、複数の該
管状体は水中に没しているものを含むところにある。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中布設物にポリオレフィン系樹脂製の
    管状体を外嵌したことを特徴とする水中生物付着防止
    具。
  2. 【請求項2】 前記管状体の内径が水中布設物の外心円
    の直径より大きいことを特徴とする請求項1に記載の水
    中生物付着防止具。
  3. 【請求項3】 前記管状体の内径が水中布設物の外心円
    の直径以下であることを特徴とする請求項1に記載の水
    中生物付着防止具。
  4. 【請求項4】 前記管状体を水中布設物に着脱可能に外
    嵌したことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の
    水中生物付着防止具。
  5. 【請求項5】 前記管状体がオーバーラップパイプ、ス
    ットパイプまたはスパイラルパイプであることを特徴と
    する請求項4に記載の水中生物付着防止具。
  6. 【請求項6】 オーバーラップパイプのオーバーラップ
    の程度がオーバーラップパイプの円周の1/16以上で
    あることを特徴とする請求項5に記載の水中生物付着防
    止具。
  7. 【請求項7】 スリットパイプのスリット巾が水中布設
    物の外心円の直径の1/2以下であることを特徴とする
    請求項5に記載の水中生物付着防止具。
  8. 【請求項8】 スパイラルパイプを形成する帯状体巾が
    1〜15cmであることを特徴とする請求項5に記載の
    水中生物付着防止具。
  9. 【請求項9】 となり合う管状体の間に介在するように
    鍔状体を水中布設物に付設することを特徴とする請求項
    1〜8に記載の水中生物付着防止具。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016062687A1 (en) 2014-10-21 2016-04-28 Rolic Ag Polymer containing scattering type vertically aligned liquid crystal device
JP2021016303A (ja) * 2019-07-17 2021-02-15 住友電気工業株式会社 ダイナミックケーブル、ダイナミックケーブルの製造方法およびダイナミックケーブルの布設方法
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