JP2021015237A - 現像剤補給装置、及び、画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
そして、トナー補給装置にトナーボトルが装着された状態で、セットレバーを所定方向に回動操作することで、トナー排出口を封止していたキャップがチャックに把持された状態で取り外されて、トナー排出口から現像装置へのトナー補給が可能になる。これに対して、セットレバーを反対方向に回動操作することで、チャックによって取り外されていたキャップがトナー排出口を封止して、トナー排出口からのトナー排出ができない状態になる。そして、装置本体からトナー補給装置が引出されて、トナー排出口が封止されたトナーボトルの交換がおこなわれる。
図1に示すように、画像形成装置100の上方では、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した4つのトナー容器32Y、32M、32C、32K(現像剤容器)が着脱可能(交換可能)に、トナー補給装置60Y、60M、60C、60Kに設置されている。
画像形成装置100の中央には中間転写ユニット15が配設されている。その中間転写ユニット15の中間転写ベルト8に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部6Y、6M、6C、6Kが並設されている。
そして、現像剤容器としてのトナー容器32Y、32M、32C、32Kに収容された現像剤としてのトナーは、それぞれ、現像剤補給装置としてのトナー補給装置60Y、60M、60C、60Kによって、作像部6Y、6M、6C、6Kの現像装置内に供給(補給)される。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、露光装置7(図1参照)から発せられるレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によってイエローに対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、中間転写ベルト8及び1次転写ローラ9Yとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上のトナー像が中間転写ベルト8上に転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム1Y上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
最後に、感光体ドラム1Yの表面は、除電装置との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上の残留電位が除去される(除電工程である。)。
こうして、感光体ドラム1Y上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト8上に重ねて転写する。こうして、中間転写ベルト8上にカラー画像が形成される。
そして、中間転写ベルト8は、矢印方向に走行して、4つの1次転写ローラ9Y、9M、9C、9Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム1Y、1M、1C、1K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写される。
その後、中間転写ベルト8は、中間転写クリーニング装置の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト8上の未転写トナーが回収される。
こうして、中間転写ベルト8上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
詳しくは、給紙装置26には、用紙等のシートPが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ27が図1の反時計方向に回転駆動されると、一番上のシートPがレジストローラ対28のローラ間に向けて給送される。
その後、シートPは、排紙ローラ対29のローラ間を経て、装置外へと排出される。排紙ローラ対29によって装置外に排出されたシートPは、出力画像として、スタック部30上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
現像装置5Yは、感光体ドラム1Yに対向する現像ローラ51Y、現像ローラ51Yに対向するドクターブレード52Y、現像剤収容部53Y、54Y内に配設された2つの搬送スクリュ55Y、現像剤中のトナー濃度を検知する濃度検知センサ56Y、等で構成される。現像ローラ51Yは、内部に固設されたマグネットや、マグネットの周囲を回転するスリーブ等で構成される。現像剤収容部53Y、54Y内には、キャリアとトナーとからなる2成分現像剤Gが収容されている。現像剤収容部54Yは、その上方に形成された開口を介してトナー落下搬送経路58Yに連通している。
現像ローラ51Yのスリーブは、図2の矢印方向に回転する。そして、マグネットにより形成された磁界によって現像ローラ51Y上に担持された現像剤Gは、スリーブの回転にともない現像ローラ51Y上を移動する。
装置本体100に設置された各トナー容器32Y、32M、32C、32K内のトナーは、各色の現像装置内のトナー消費に応じて、トナー色ごとに設けられたトナー補給装置60Y、60M、60C、60Kによって適宜に各現像装置内に補給される。
なお、4つのトナー補給装置60Y、60M、60C、60Kやトナー容器32Y、32M、32C、32Kは、作像プロセスに用いられるトナーの色が異なる以外はほぼ同一構造であるので、イエローに対応したトナー補給装置60Yやトナー容器32Yのみの説明をおこない、他の3つの色に対応したトナー補給装置60M、60C、60Kやトナー容器32M、32C、32Kの説明を適宜に省略する。
容器本体34Y(トナー容器32Y)の内部には、現像剤としてのトナーが収容されている。略筒状の容器本体33Yは、その頭部にトナーを容器外に排出するための現像剤排出口としてのトナー排出口33aが設けられ、その底部には容器本体33Yとともに一体的に回転するカップリング33dが設けられている。
カップリング33dは、トナー補給装置本体60Y(画像形成装置本体100)の駆動モータ91のモータ軸に設置された駆動カップリングに噛合して、容器本体33Yを回転させるためのものである。制御部90によって制御される駆動モータ91の駆動力がカップリング33dに伝達されて、容器本体33Yが図3の矢印方向に回転することになる。
また、容器本体33Yの内周面には、螺旋状の突起33bが設けられている(外周面側から見ると螺旋状の溝となっている。)。この螺旋状の突起33bは、容器本体33Yを長手方向を回転軸方向として回転して、容器本体33Yの内部に収容されたトナーをトナー排出口33aに向けて搬送してトナー排出口33aから排出するためのものである。
なお、トナー容器32Yは、寿命に達したとき(収容するトナーがほとんどすべて消費されて空になったときである。)に新品のものに交換される。
図3(A)に示すように、トナー補給装置60Yは、主として、トナータンク部61Yと、現像剤補給ユニットとしてのトナー補給ユニット65Y(引出しユニット)と、で構成されている。
トナー補給ユニット65Yは、ボトル受部66Yとキャップ受部67Yとで構成されている。キャップ受部67Yには、チャック機構68Y、レバー部材69Yなどが設けられている。トナー容器32Yは、その頭部がキャップ受部67Yに内挿された状態で、ボトル保持部66Y上に載置される。トナー容器23Yのキャップ部34Yは、キャップ受部67Yの内部でチャック機構68Yによって着脱される。キャップ受部67Yはトナータンク部61Yに連通していて、キャップ部34Yが取り外された状態のトナー容器32Y(容器本体33Y)のトナー排出口33aから排出されたトナーが、キャップ受部67Yを介してトナータンク部61Yに流入されることになる。
なお、キャップ部34Yは、トナー容器32Yがトナー補給ユニット65Y(トナー補給装置本体60Y)にセットされた状態で、レバー部材69Yが手動操作されることで、チャック機構68Yによって容器本体33Yから取り外されることになる。
トナータンク部61Yは、トナー容器32Yのトナー排出口33aの下方に配設されていて、トナー容器32Yのトナー排出口33aから排出されたトナーが貯留される。トナータンク部61Yの底部は、トナー搬送スクリュ62Yの上流部に接続されている。
また、トナータンク部61Yの壁面(底部から所定高さの位置である。)には、トナータンク部61Yに貯留されたトナーが所定量以下になったことを検知するトナーエンドセンサ64Yが設置されている。トナーエンドセンサ64Yとしては、圧電センサ等を用いることができる。そして、トナーエンドセンサ64Yによってトナータンク部61Yに貯留されたトナーが所定量以下になったことが制御部90にて検知(トナーエンド検知)されると、制御部90の制御により、駆動モータ91によってトナー容器32Y(容器本体33Y)を所定時間回転駆動してトナータンク部61Yへのトナー補給をおこなう。さらに、このような制御を繰り返してもトナーエンドセンサ64Yによるトナーエンド検知が解除されない場合には、トナー容器32Y内にトナーがないものとして、装置本体100の表示パネルにトナー容器32Yの交換を促す旨の表示をおこなう。
先に図3(A)等を用いて説明したように、本実施に形態における現像剤補給ユニットとしてのトナー補給ユニット65Yには、トナー容器32Y(現像剤容器)が着脱可能(交換可能)に設置されている。
そして、そのトナー補給ユニット65Y(現像剤補給ユニット)は、現像剤補給装置本体としてのトナー補給装置本体60Yに対して着脱可能(挿脱可能)に設置されている。
なお、取り出したトナー容器32Y(空のトナー容器である。)の代わりに新品のトナー容器32Yをセットする場合には、上述した手順とは逆の手順がおこなわれることになる。このようにして、トナー容器32Yの交換作業がおこなわれることになる。
詳しくは、レバー部材69Yは、キャップ受部67Yの頭部(ユニット装着方向手前側である。)に、支軸69a(図3、図4参照)を中心に回動可能に設けられている。レバー部材69Yは、チャック機構68Y(図3参照)に連結されている。そして、レバー部材69Yが第1位置から第2位置に回動すると、図3(A)に示すように、チャック機構68Yは、キャップ部34Yの摘み部を摘んだ状態で右方に移動して、容器本体33Y(トナー排出口33a)からキャップ部34Yを取り外す。これに対して、レバー部材69Yが第2位置から第1位置に回動すると、図3(B)に示すように、チャック機構68Yは、左方に移動して容器本体33Y(トナー排出口33a)にキャップ部34Yを嵌め込むととともに、キャップ部34Yの摘み部を離す。このようにして、レバー部材69Yの回動操作に連動して、チャック機構68Yによるトナー容器32Yのトナー排出口33aの開閉動作がおこなわれることになる。
具体的に、トナー補給ユニット65Yが装置本体60Yから引出された状態であって、レバー部材69Yが図5(B)の回動位置(第1位置)に位置しているときには、ロック部材70Yのボス部70aがレバー部材69Yの嵌合部69b(支軸69aから離れた位置に形成された穴部である。)に嵌合して、レバー部材69Yを図5(A)の回動位置(第2位置)に回動操作できなくなる。なお、本実施の形態において、ボス部70aと嵌合部69bとは、それぞれ、着脱方向に直交する水平方向の離れた位置に、2つ設けられている。
具体的に、図5(A)に示すように、トナー補給ユニット65Yが装置本体60Yにセットされた状態のときには、ロック部材70Yのボス部70aとレバー部材69Yの嵌合部69bとの嵌合が解除されて、第1位置と第2位置との間でレバー部材69Yを制限なく回動操作することができる。
なお、内部に大量のトナーが収容されている新品のトナー容器32Yが離脱状態のトナー補給ユニット65Yにセットされている場合はもちろんのこと、内部にほとんどトナーが収容されていない空のトナー容器32Yが離脱状態のトナー補給ユニット65Yにセットされている場合であっても、トナー排出口33aが開放されてしまうと、その僅かなトナーが容器外に漏出してしまうことになる。したがって、本発明の構成が有用になる。
また、本実施の形態では、トナー補給ユニット65Yが装置本体60Yにセットされた状態のときに、レバー部材69Yを図3(B)に示す第1位置に回動させずにレバー部材69Yが図3(A)に示す第2位置に位置したままでは、ストッパ部材125(図7等参照)の解除ができずに、トナー補給ユニット65Yを装置本体60Yから引き出せないように構成されているが、これについては後で図7〜図11などを用いて詳述する。
図5、図6等に示すように、トナー補給装置本体60Y(現像剤補給装置本体)には、トナー補給ユニット65Y(現像剤補給ユニット)が装着されたときの位置を定める位置決め部材としての位置決めピン111が設けられている。
具体的に、位置決めピン111(位置決め部材)は、装置本体60Yの筐体の一部として機能する本体前側板110(簡単のため、図5、図6では、小さく簡略化して図示している。)において、ユニット装着方向手前側に起立するように固定設置されている。一方、トナー補給ユニット65Y(ロック部材70Yを保持するケース部分である。)には、本体前側板110の位置決めピン111に嵌合する位置決め穴が形成されている。そして、トナー補給ユニット65Yの位置決め穴に本体前側板110の位置決めピン111が嵌合することで、装置本体60Yにおけるトナー補給ユニット65Yの位置が定められることになる。
具体的に、引張スプリング71Y(付勢部材)は、その一端側のフックがロック部材70Yに接続されていて、その他端側のフックがロック部材70Yをスライド移動可能に保持するケース部分に接続されている。このような構成により、ロック部材70Yには、常に、引張スプリング71Yによる図5の黒矢印方向の付勢力が作用することになる。
すなわち、トナー補給ユニット65Yが装置本体60Yに装着されていくとき(図6の黒矢印A方向の移動時である。)、装着操作が完了する直前で、位置決めピン111の周面にロック部材70Yの端面が当接して、ロック部材70Yが図6の黒矢印B方向にスライド移動する。これにより、ロック部材70Yのボス部70aも黒矢印B方向に移動して、レバー部材69の嵌合部69bから離れて、レバー部材69Yの自由な回動操作が可能になる。
すなわち、トナー補給ユニット65Yが装置本体60Yから引出されていくとき(図6の黒矢印Aの逆方向の移動時である。)、離脱操作が開始された直後に、位置決めピン111の周面へのロック部材70Yの当接が解除されて、ロック部材70Yが図6の黒矢印Bの逆方向にスライド移動する。これにより、ロック部材70Yのボス部70aも黒矢印Bの逆方向に移動して、レバー部材69の嵌合部69bに嵌合して、レバー部材69Yの自由な回動操作ができなくなる。
具体的に、図6に示すように、本実施の形態における位置決めピン111には、ロック部材70Yに当接する部分に、面取り部111a(テーパ部)が形成されている。また、ロック部材70Yには、位置決めピン111に当接する部分に、R形状部70bが形成されている。
このような構成により、トナー補給ユニット65Yが装置本体60Yに装着されていくときに、位置決めピン111とロック部材70Yとが、面取り部111aやR形状部70bの傾斜に沿うように当接して、ロック部材70Yが黒矢印B方向にスムーズにスライド移動することになる。また、トナー補給ユニット65Yが装置本体60Yから離脱されていくときにも、位置決めピン111とロック部材70Yとが、面取り部111aやR形状部70bの傾斜に沿うように当接して、ロック部材70Yが黒矢印Bの逆方向にスムーズにスライド移動することになる。
そして、ストッパ部材125の操作部としての操作ボタン128を操作して当接部66aとの当接を解除して、トナー補給ユニット65Yの離脱方向の移動制限を解除している。すなわち、操作ボタン128(操作部)を押す操作をおこなって、トナー補給ユニット65Yへのストッパ部材125の当接を解除しない限り、図3(B)の状態のトナー補給ユニット65Yを図3(C)のように装置本体60Yから引き出すことができない。
ストッパ部材125は、複数の曲げ加工が施された板金であって、支軸125aを中心にした円弧状の長穴125bが形成されている。また、ストッパ部材125には、樹脂材料で形成された操作部としての操作ボタン128や、樹脂材料で形成された被当接部127が、一体的に設けられている。また、ストッパ部材125には、引張スプリング129の一端側のフックが接続されている。この引張スプリング129の他端側のフックは本体側板120(図7参照)に接続されていて、引張スプリング129によってストッパ部材125(被当接部127)が第1当接部66aに当接する方向に付勢されている。本体側板120(図7参照)には、ストッパ部材125の長穴125bに嵌合するスタッドが設けられていて、ストッパ部材125の支軸125aを中心にした安定した回動が可能になる。なお、本体側板120は、トナー補給ユニット65Yの挿脱方向の移動を案内するガイドとしても機能する。
図9に示すように、第1当接部66aは、トナー補給ユニット65Yのボトル受部66Yの底部(ユニット装着方向手前側の底部である。)に設けられたリブに囲まれた凹部であって、ストッパ部材125の被当接部127が嵌合することで、トナー補給ユニット65Yの離脱方向の移動が制限されることになる。これに対して、ユニット装着方向手前側から操作ボタン128が押されると、支軸125aを中心にしてストッパ部材125が図8(B)の黒矢印方向に回動して、被当接部127の第1当接部66aへの嵌合が解除されて、トナー補給ユニット65Yの離脱方向の移動が可能になる。
詳しくは、図10に示すように、第2当接部66bは、トナー補給ユニット65Yのボトル受部66Yの底部(ユニット装着方向奥側の底部である。)に設けられたリブに囲まれた凹部である。すなわち、トナー補給ユニット65Yのボトル受部66Yの底部には、ユニット装着方向手前側に第1当接部66aが設けられ、ユニット装着方向手前側に第2当接部66bが設けられている。そして、トナー補給ユニット65Yが装置本体60Yから引出されていくときに、ストッパ部材125の被当接部127が第2当接部66bに嵌合することで、トナー補給ユニット65Yがその位置を超えて引出されて脱落してしまう不具合を防止している。なお、ストッパ部材125の被当接部127が第2当接部66bに嵌合する位置は、概ね、トナー補給ユニット65Yに対してトナー容器32Yを着脱する位置(図3(C)の位置)に設定されている。
これにより、装置本体60Yからトナー補給ユニット65Yが離脱された状態で、トナー容器32Yのトナー排出口33aが開放されてしまう不具合を生じにくくすることができる。
また、本実施の形態では、カラー画像形成装置100に設置された複数のトナー補給装置60Y、60M、60C、60Kのそれぞれに対して本発明を適用したが、モノクロ画像形成装置に設置された1つのトナー補給装置に対しても、当然に本発明を適用することができる。
そして、それらのような場合であっても、上述した本実施の形態のものとほぼ同様の効果を得ることができる。
32Y、32M、32C、32K トナー容器(現像剤容器)、
33Y 容器本体、
33a トナー排出口(現像剤排出口)、
34Y キャップ部、
60Y、60M、60C、60K トナー補給装置(現像剤補給装置)、
65Y トナー補給ユニット(現像剤補給ユニット)、
66Y ボトル受部、
66a 第1当接部(当接部)、 66b 第2当接部、
67Y キャップ受部、
69Y レバー部材、
69a 支軸、
69b 嵌合部、
69c カバー部材、
70Y ロック部材、
70a ボス部、
70b R形状部、
71Y 引張スプリング(付勢部材)、
100 画像形成装置(画像形成装置本体)、
110 本体前側板、
111 位置決めピン(位置決め部材)、
111a 面取り部、
120 本体側板、
125 ストッパ部材、
128 操作ボタン(操作部)、
127 被当接部、
130 本体ブラケット。
具体的に、トナー補給ユニット65Yが装置本体60Yから引出された状態であって、レバー部材69Yが図5(B)の回動位置(第1位置)に位置しているときには、ロック部材70Yのボス部70aがレバー部材69Yの嵌合部69b(支軸69aから離れた位置に形成された穴部である。)に嵌合して、レバー部材69Yを図5(A)の回動位置(第2位置)に回動操作できなくなる。なお、本実施の形態において、ボス部70aと嵌合部69bとは、それぞれ、着脱方向に直交する水平方向の離れた位置に、2つ設けられている。
具体的に、図5(A)に示すように、トナー補給ユニット65Yが装置本体60Yにセットされた状態のときには、ロック部材70Yのボス部70aとレバー部材69Yの嵌合部69bとの嵌合が解除されて、第1位置と第2位置との間でレバー部材69Yを制限なく回動操作することができる。
なお、内部に大量のトナーが収容されている新品のトナー容器32Yが離脱状態のトナー補給ユニット65Yにセットされている場合はもちろんのこと、内部にほとんどトナーが収容されていない空のトナー容器32Yが離脱状態のトナー補給ユニット65Yにセットされている場合であっても、トナー排出口33aが開放されてしまうと、その僅かなトナーが容器外に漏出してしまうことになる。したがって、本発明の構成が有用になる。
図5、図6等に示すように、トナー補給装置本体60Y(現像剤補給装置本体)には、トナー補給ユニット65Y(現像剤補給ユニット)が装着(セット)されたときの位置を定める位置決め部材としての位置決めピン111が設けられている。
具体的に、位置決めピン111(位置決め部材)は、装置本体60Yの筐体の一部として機能する本体前側板110(簡単のため、図5、図6では、小さく簡略化して図示している。)において、ユニット装着方向手前側に起立するように固定設置されている。一方、トナー補給ユニット65Y(ロック部材70Yを保持するケース部分である。)には、本体前側板110の位置決めピン111に嵌合する位置決め穴が形成されている。そして、トナー補給ユニット65Yの位置決め穴に本体前側板110の位置決めピン111が嵌合することで、装置本体60Yにおけるトナー補給ユニット65Yの位置が定められることになる。
すなわち、トナー補給ユニット65Yが装置本体60Yにセットされていくとき(図6の黒矢印A方向の移動時である。)、装着操作が完了する直前で、位置決めピン111の周面にロック部材70Yの端面が当接して、ロック部材70Yが図6の黒矢印B方向にスライド移動する。これにより、ロック部材70Yのボス部70aも黒矢印B方向に移動して、レバー部材69の嵌合部69bから離れて、レバー部材69Yの自由な回動操作が可能になる。
すなわち、トナー補給ユニット65Yが装置本体60Yから引出されていくとき(図6の黒矢印Aの逆方向の移動時である。)、離脱操作が開始された直後に、位置決めピン111の周面へのロック部材70Yの当接が解除されて、ロック部材70Yが図6の黒矢印Bの逆方向にスライド移動する。これにより、ロック部材70Yのボス部70aも黒矢印Bの逆方向に移動して、レバー部材69の嵌合部69bに嵌合して、レバー部材69Yの自由な回動操作ができなくなる。
具体的に、図6に示すように、本実施の形態における位置決めピン111には、ロック部材70Yに当接する部分に、面取り部111a(テーパ部)が形成されている。また、ロック部材70Yには、位置決めピン111に当接する部分に、R形状部70bが形成されている。
このような構成により、トナー補給ユニット65Yが装置本体60Yにセットされていくときに、位置決めピン111とロック部材70Yとが、面取り部111aやR形状部70bの傾斜に沿うように当接して、ロック部材70Yが黒矢印B方向にスムーズにスライド移動することになる。また、トナー補給ユニット65Yが装置本体60Yから引き出されていくときにも、位置決めピン111とロック部材70Yとが、面取り部111aやR形状部70bの傾斜に沿うように当接して、ロック部材70Yが黒矢印Bの逆方向にスムーズにスライド移動することになる。
そして、ストッパ部材125の操作部としての操作ボタン128を操作して当接部66aとの当接を解除して、トナー補給ユニット65Yの引き出し方向の移動制限を解除している。すなわち、操作ボタン128(操作部)を押す操作をおこなって、トナー補給ユニット65Yへのストッパ部材125の当接を解除しない限り、図3(B)の状態のトナー補給ユニット65Yを図3(C)のように装置本体60Yから引き出すことができない。
ストッパ部材125は、複数の曲げ加工が施された板金であって、支軸125aを中心にした円弧状の長穴125bが形成されている。また、ストッパ部材125には、樹脂材料で形成された操作部としての操作ボタン128や、樹脂材料で形成された被当接部127が、一体的に設けられている。また、ストッパ部材125には、引張スプリング129の一端側のフックが接続されている。この引張スプリング129の他端側のフックは本体側板120(図7参照)に接続されていて、引張スプリング129によってストッパ部材125(被当接部127)が第1当接部66aに当接する方向に付勢されている。本体側板120(図7参照)には、ストッパ部材125の長穴125bに嵌合するスタッドが設けられていて、ストッパ部材125の支軸125aを中心にした安定した回動が可能になる。なお、本体側板120は、トナー補給ユニット65Yの挿脱方向の移動を案内するガイドとしても機能する。
図9に示すように、第1当接部66aは、トナー補給ユニット65Yのボトル受部66Yの底部(ユニット装着方向手前側の底部である。)に設けられたリブに囲まれた凹部であって、ストッパ部材125の被当接部127が嵌合することで、トナー補給ユニット65Yの引き出し方向の移動が制限されることになる。これに対して、ユニット装着方向手前側から操作ボタン128が押されると、支軸125aを中心にしてストッパ部材125が図8(B)の黒矢印方向に回動して、被当接部127の第1当接部66aへの嵌合が解除されて、トナー補給ユニット65Yの引き出し方向の移動が可能になる。
詳しくは、図10に示すように、第2当接部66bは、トナー補給ユニット65Yのボトル受部66Yの底部(ユニット装着方向奥側の底部である。)に設けられたリブに囲まれた凹部である。すなわち、トナー補給ユニット65Yのボトル受部66Yの底部には、ユニット装着方向手前側に第1当接部66aが設けられ、ユニット装着方向奥側に第2当接部66bが設けられている。そして、トナー補給ユニット65Yが装置本体60Yから引出されていくときに、ストッパ部材125の被当接部127が第2当接部66bに嵌合することで、トナー補給ユニット65Yがその位置を超えて引出されて脱落してしまう不具合を防止している。なお、ストッパ部材125の被当接部127が第2当接部66bに嵌合する位置は、概ね、トナー補給ユニット65Yに対してトナー容器32Yを着脱する位置(図3(C)の位置)に設定されている。
これにより、装置本体60Yからトナー補給ユニット65Yが引き出された状態で、トナー容器32Yのトナー排出口33aが開放されてしまう不具合を生じにくくすることができる。
Claims (8)
- 内部に現像剤が収容された現像剤容器が着脱可能に設置されて、現像剤補給装置本体に対して着脱可能に設けられた現像剤補給ユニットを備え、
前記現像剤補給ユニットは、
第1位置に移動したときに当該現像剤補給ユニットに設置された前記現像剤容器の現像剤排出口を閉鎖して、前記第1位置から第2位置に移動したときに当該現像剤排出口を開放するレバー部材と、
前記現像剤補給装置本体から離脱される動作に連動して前記第1位置に位置する前記レバー部材の嵌合部に嵌合して前記レバー部材の前記第2位置への移動を制限して、前記現像剤補給装置本体に装着される動作に連動して前記嵌合部への嵌合を解除して前記レバー部材の前記第1位置から前記第2位置への移動制限を解除するロック部材と、
を具備したことを特徴とする現像剤補給装置。 - 前記現像剤補給装置本体は、前記現像剤補給ユニットが装着されたときの位置を定める位置決め部材を具備し、
前記現像剤補給ユニットは、前記ロック部材を前記嵌合部に嵌合する方向に付勢する付勢部材を具備し、
前記現像剤補給ユニットが前記現像剤補給装置本体に装着される動作に連動して前記位置決め部材が前記付勢部材の付勢に抗するように前記ロック部材を押動して前記嵌合部への前記ロック部材の嵌合を解除して、前記現像剤補給ユニットが前記現像剤補給装置本体から離脱される動作に連動して前記位置決め部材による前記ロック部材の押動が解除されて前記付勢部材による付勢によって前記嵌合部に前記ロック部材が嵌合することを特徴とする請求項1に記載の現像剤補給装置。 - 前記位置決め部材と前記ロック部材とのうち少なくとも一方は、互いが当接する部分に面取り部又はR形状部が形成されたことを特徴とする請求項2に記載の現像剤補給装置。
- 前記現像剤補給装置本体は、当該現像剤補給装置本体に装着された前記現像剤補給ユニットの当接部に当接して当該現像剤補給ユニットの離脱方向の移動を制限するストッパ部材を具備して、
前記ストッパ部材の操作部を操作して前記当接部との当接を解除して、前記現像剤補給ユニットの離脱方向の移動制限を解除することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の現像剤補給装置。 - 前記現像剤補給装置本体から離脱される前記現像剤補給ユニットの第2当接部に前記ストッパ部材が当接して前記現像剤補給装置本体からの当該現像剤補給ユニットの脱落が制限されることを特徴とする請求項4に記載の現像剤補給装置。
- 前記現像剤補給装置本体に前記現像剤補給ユニットが装着された状態で、前記レバー部材が前記第1位置から前記第2位置に移動する動作に連動して前記操作部を操作不能に覆い、前記レバー部材が前記第2位置から前記第1位置に移動する動作に連動して前記操作部を操作可能に開放するカバー部材を具備したことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の現像剤補給装置。
- 前記カバー部材は、前記レバー部材に一体的に形成されたことを特徴とする請求項6に記載の現像剤補給装置。
- 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の現像剤補給装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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