JP2021014718A - 蝶番、及び蝶番を備えたキャビネット - Google Patents

蝶番、及び蝶番を備えたキャビネット Download PDF

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Abstract

【課題】蝶番ピンの操作を扉の内側から行い得る構成としながらも、電気電子機器や配線を傷つけてしまうことのない蝶番、及び当該蝶番を備えたキャビネットを提供する。【解決手段】蝶番100は、扉30に取り付けられる扉側部材110と、箱体20に取り付けられる箱体側部材120と、蝶番ピン130と、を備える。蝶番ピン130は、扉側部材110に保持されたまま移動することで、その一部が箱体側部材120の保持穴125に挿通されている第1状態と、その全体が保持穴125から外れている第2状態と、が切り替わるものである。蝶番100は、第1状態及び第2状態の切り替えを行うための操作を、扉30に形成された開口33を通じて、扉30の内側から行うことが可能となっている。蝶番ピン130は、その全体が、扉30の外側表面よりも更に外側となる位置に配置されている。【選択図】図6

Description

本開示は、蝶番、及び蝶番を備えたキャビネットに関する。
例えば電気電子機器用のキャビネットは、分電盤等の各種電気電子機器を内部に収納するための箱体と、当該箱体の入口を覆う扉と、を有している。箱体と扉との間は蝶番により繋がれている。これにより、扉は、箱体に対して開閉自在な状態で支持される。
キャビネットの内部に電気電子機器を設置する作業を行う際には、扉が開かれた状態であっても、扉が作業の邪魔になってしまうことがある。このため、上記の作業は扉を箱体から取り外した状態で行われるのが一般的である。
下記特許文1に記載された蝶番は、扉に取り付けられる部分である蝶番ピン保持具と、箱体に取り付けられる部分である蝶番受具と、蝶番ピン保持具及び蝶番受具の両方に挿通されて両者を繋ぐ蝶番ピンと、を備えている。上記の蝶番ピン保持具は、扉の外側表面よりも更に外側となる位置において蝶番ピンを保持している。また、蝶番ピンには蝶番ピン操作バーが設けられている。蝶番ピン操作バーは、扉に形成された開口を通じて、扉の外側から内側へと突出している。使用者は、扉を開いた状態で、扉の内側から蝶番ピン操作バーを操作することによって蝶番ピンをスライドさせ、蝶番ピン保持具と蝶番ピンとの係合を解除して扉を取り外すことができる。
このような構成においては、扉の外側表面よりも更に外側となる位置に蝶番ピンが配置されるので、扉と箱体とのなす角度が180度となるように、扉を広く開放した状態とすることができる。また、扉を外すための操作は、扉の内側から蝶番ピン操作バーを介してのみ行うことができるので、セキュリティ上の問題が生じてしまうことはない。
特開2010−267898号公報
上記特許文献1に記載された蝶番を備えるキャビネットでは、上記のように、蝶番ピン操作バーが扉の内側へと突出している。扉が閉じられているときには、蝶番ピン操作バーの一部が、開口からキャビネットの内部空間に向けて突出した状態となる。このため、扉が閉じられたときに、蝶番ピン操作バーの先端が電気電子機器や配線と干渉し、これらを傷つけてしまう可能性がある。
本開示は、蝶番ピンの操作を扉の内側から行い得る構成としながらも、電気電子機器や配線を傷つけてしまうことのない蝶番、及び当該蝶番を備えたキャビネットを提供することを目的とする。
本開示に係る蝶番は、キャビネットの扉と箱体との間を繋ぐ蝶番であって、扉に取り付けられる扉側部材と、箱体に取り付けられる箱体側部材と、扉側部材及び箱体側部材の両方に挿通される蝶番ピンと、を備える。扉側部材及び箱体側部材のうちの一方を第1部材とし、他方を第2部材としたときに、蝶番ピンは、第1部材によって保持されたまま所定方向に沿って移動することで、蝶番ピンの一部が、第2部材に形成された保持穴に挿通されている第1状態と、蝶番ピンの全体が保持穴から外れている第2状態と、が切り替わる。この蝶番は、第1状態及び第2状態の切り替えを行うための操作を、扉に形成された開口を通じて、扉の内側から行うことが可能となっており、蝶番ピンの全体が、扉の外側表面よりも更に外側となる位置に配置されていることを特徴とする。
このような構成の蝶番は、蝶番ピンが扉の外側に配置されているので、扉と箱体とのなす角度が180度となるように、扉を広く開放した状態とすることができる。また、扉を取り外す際において蝶番ピンに対し行われる操作が、開口を通じて扉の内側から行われるので、外側からの操作により扉が外されてしまうことを防止することができる。更に、蝶番ピンの全体が、扉の外側表面よりも更に外側となる位置に配置されているので、蝶番ピンの一部が、開口を通じてキャビネットの内側に突出することがない。このため、上記特許文献1に記載の蝶番のように、蝶番ピン操作バーが開口を通じて内側へと突出している構成とは異なり、扉が閉じられた際においても、蝶番ピンによって電気電子機器や配線等が傷付けられてしまうことがない。
本開示によれば、蝶番ピンの操作を扉の内側から行い得る構成としながらも、電気電子機器や配線を傷つけてしまうことのない蝶番、及び当該蝶番を備えたキャビネットを提供することができる。
図1は、本実施形態に係る蝶番を備えたキャビネット、の全体構成を示す図である。 図2は、扉が開かれた状態における、蝶番及びその近傍の部分の構成を示す図である。 図3は、扉が閉じられた状態における、蝶番及びその近傍の部分の構成を示す図である。 図4は、蝶番の構成を模式的に示す図である。 図5は、蝶番が備える扉側部材及び蝶番ピンの構成を示す図である。 図6は、蝶番が備える扉側部材及び蝶番ピンの構成を示す図である。 図7は、蝶番が備える扉側部材及び蝶番ピンの構成を示す図である。 図8は、本実施形態の変形例に係る蝶番ピンの構成を示す図である。 図9は、本実施形態の他の変形例に係る蝶番ピンの構成を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図1には、本実施形態に係る蝶番100を備えたキャビネット10、の全体構成が斜視図として示されている。キャビネット10は、例えば分電盤や情報通信機器等の電気電子機器を内部に収納するためのものである。図1に示されるように、キャビネット10は全体が矩形の箱として形成されており、箱体20と、扉30と、蝶番100と、を備えている。図1には、扉30が開かれた状態のキャビネット10が示されている。
箱体20は、キャビネット10の主要部分であって、電気電子機器を収容するための空間が内側に形成された容器である。箱体20の形状は、上下方向に長い概ね直方体状となっている。箱体20のうち前方側の側面には開口21が形成されている。開口21は、箱体20の内側に電気電子機器を出し入れする際における出入口となっている。
扉30は、開口21を外側から覆い、キャビネット10の内部に人が侵入したり、内部の電気電子機器が盗難にあったりすること等を防止するための部材である。扉30は、後述の蝶番100を介して、扉30のうち開口21の縁となる部分に取り付けられている。これにより、扉30は開閉自在な状態で支持されている。通常時においては、扉30は閉じられた状態で施錠されている。内部にある電気電子機器のメンテナンスを行う際等においては、扉30は図1のように開かれた状態となる。
蝶番100は、上記のように扉30を開閉自在な状態で支持しながら、扉30と箱体20との間を繋ぐためのものである。開口21を正面から見た場合において、蝶番100は、開口21の右側の縁における上端部近傍となる位置に設けられている。
尚、開口21の縁のうち下端部近傍においては、扉30に設けられた不図示のピンが、箱体20に設けられた不図示の穴に上方側から挿通されており、これにより扉30が開閉自在な状態で支持されている。このような態様に替えて、蝶番100が、開口21の上端部近傍及び下端部近傍の両方に設けられており、それぞれの蝶番100が、扉30を開閉自在な状態で支持しているような態様であってもよい。
蝶番100の具体的な構成について説明する。図2には、扉30が開かれた状態における、蝶番100及びその近傍の構成が拡大して示されている。図3には、扉30が閉じられた状態における、蝶番100及びその近傍の構成が拡大して示されている。図2及び図3においては複雑さを避けるため、箱体20の図示が省略されている。
図3に示されるように、蝶番100は、箱体側部材120と、扉側部材110と、を備えている。また、蝶番100は、箱体側部材120及び扉側部材110の両方に挿通される蝶番ピン130(図2、3では不図示、図4を参照)も備えている。
箱体側部材120は、箱体20に取り付けられて固定される部分である。図2に示されるように、箱体側部材120は、被固定部121と、腕部123と、保持部124と、を有している。
被固定部121は、箱体20に対して締結固定される部分である。被固定部121は概ね平板状となっており、2つの貫通穴122が形成されている。被固定部121は、その主面を箱体20のうち開口21の縁の部分に当接させた状態で、貫通穴122に不図示のボルトを挿通させることにより締結固定される。
腕部123は、被固定部121の上端部から、箱体20とは反対の方向に向かって水平に伸びる部分である。保持部124は、腕部123の先端から、下方側に向かって伸びるように形成されている。
図4には、蝶番100の構成が模式的に示されている。同図に示されるように、保持部124には、その下端から上方側に向かって凹状に後退するように保持穴125が形成されている。保持穴125は、その上端が塞がれた有底の穴である。保持穴125は円形の穴であって、その内径は、蝶番ピン130の外径よりも僅かに大きい程度である。保持穴125は、扉側部材110から上方に向かって伸びている蝶番ピン130の一部をその内側に収容している。これにより、扉側部材110及び扉30が、蝶番ピン130の中心軸周りにおいて回転自在な状態で支持されている。
扉側部材110は、扉30に取り付けられて固定される部分である。図3及び図4に示されるように、扉側部材110は、保持部124の直下となる位置において扉30に取り付けられている。扉側部材110と保持部124との間には隙間が形成されている。
図2及び図3において符号「31」が付されているのは、扉30の大部分を占める平板状の部分である。以下では、当該部分のことを「平板部31」とも称する。また、平板部31のうち、扉30が閉じられた状態において箱体20とは反対側となる表面のことを、以下では「外側表面32」とも称する。また、外側表面32よりも更に外側のことを「扉30の外側」のように表記し、外側表面32よりも内側、すなわち箱体20側のことを「扉30の内側」のように表記する。
図5には、扉30から取り外された状態の扉側部材110が斜視図により示されている。図5において「符号116」が付されているのは、扉側部材110のうち、扉30の外側表面32に当接する面である。以下では、当該面のことを「当接面116」とも称する。
当接面116には、その上下2箇所に締結穴117が形成されている。締結穴117の内周面には雌螺子加工が施されている。平板部31のうち締結穴117と対応する位置には、不図示の貫通穴が形成されている。図2に示されるように、扉側部材110は、上記の貫通穴及び締結穴117に挿通されたボルト40により、扉30の平板部31に対して締結固定されている。
扉側部材110は、当接面116の一部が凹状に後退しており、これにより内部に空間が形成されている。当該空間は、仕切板113によって上下に分けられている。仕切板113よりも上方側の空間のことを、以下では「空間SP1」とも称する。仕切板113よりも下方側の空間のことを、以下では「空間SP2」とも称する。仕切板113にはこれを上下に貫く貫通穴114が形成されている。
また、扉側部材110の上端面111のうち、貫通穴114の直上となる位置には、上端面111を上下方向に沿って貫く貫通穴112が形成されている。貫通穴112及び貫通穴114は、いずれも円形の穴であって、その内径は、蝶番ピン130の外径よりも僅かに大きい程度である。
蝶番ピン130は、金属により形成された概ね円柱形状の部材である。図5に示されるように、蝶番ピン130は、貫通穴112及び貫通穴114の両方を貫くように、扉側部材110に挿通された状態で保持されている。蝶番ピン130の上端部近傍は、上端面111よりも更に上方側に向かって突出している。蝶番ピン130のうちこのように突出している部分は、図4を参照しながら先に述べたように、箱体側部材120の保持部124に下方側から挿通され、保持穴125の内側に収容される。このように、蝶番ピン130の一部が、箱体側部材120に形成された保持穴125に挿通されている状態は、本実施形態における「第1状態」に該当する。
図6は、図5に示される扉側部材110及び蝶番ピン130を、当接面116に対し垂直な方向に沿って見て描いた図である。同図に示されるように、空間SP1にはバネ140が配置されている。バネ140は所謂コイルバネである。蝶番ピン130はバネ140の内側に配置されている。バネ140の下端は、仕切板113の上面に当接している。また、バネ140の上端は、蝶番ピン130に固定されたリング部材135に対して下方側から当接している。図5及び図6の状態においては、バネ140はその自然長よりも短くなっている。このため、蝶番ピン130は、リング部材135を介してバネ140からの力を受けている。蝶番ピン130は、バネ140によって上方側に向けて付勢されているので、その上端が上端面111から突出している状態が維持されている。
蝶番ピン130のうち下端部近傍の部分、具体的には、蝶番ピン130のうち空間SP2に配置されている部分には、凹部131が形成されている。凹部131における蝶番ピン130の外径は、その他の部分における蝶番ピン130の外径よりも小さくなっている。つまり、凹部131においては、蝶番ピン130の側面の一部が、全周に亘って凹状に後退している、
図2に示されるように、扉30の平板部31には開口33が形成されている。開口33は、空間SP2と対応する位置において、平板部31を貫くように形成されている。このため、図2のように扉30の内側から見た場合においては、開口33から、空間SP2及び蝶番ピン130の凹部131が見えている。換言すれば、凹部131は、蝶番ピン130のうち開口33と対向する部分に形成されている。
使用者は、扉30の内側から開口33に指を挿入することで、凹部131を把持して蝶番ピン130を操作することができる。凹部131は、後述の第1状態及び第2状態を切り替えるための操作が、使用者によってなされる部分である。凹部131は、本実施形態における「被操作部」に該当する。
これまでの説明及び図4等からも明らかなように、本実施形態では、蝶番ピン130の全体が、扉30の外側表面32よりも更に外側となる位置に配置されている。このため、箱体20のうち開口21が形成されている面と、扉30の平板部31とのなす角度が180度以上となるように、扉30を広く開放した状態とすることが可能となっている。
ところで、キャビネット10の内部に電気電子機器を設置する作業を行う際には、扉30が上記のように広く開放された状態であっても、扉30が作業の邪魔になってしまうことがある。このため、上記の作業は、扉30を箱体20から取り外した状態で行われることが望ましい。
扉30を箱体20から取り外すために、使用者によって行われる作業について説明する。使用者は先ず、図1に示されるように扉30を開いた状態とする。続いて、使用者は、扉30の内側から開口33に指を挿入し、蝶番ピン130の凹部131を把持する。使用者は、バネ140の付勢力に抗して凹部131を引き下げることで、蝶番ピン130を下側へと移動させる。これにより、蝶番ピン130の上端位置は、扉側部材110の上端面111に近い位置まで低下する。図7には、このように蝶番ピン130が引き下げられた状態の扉側部材110が、図6と同様の視点で描かれている。
図7の状態においては、蝶番ピン130は、その全体が箱体側部材120の保持穴125から外れた状態となっている。つまり、蝶番ピン130が、扉側部材110のみに挿通されており、箱体側部材120には挿通されていない状態となっている。このように、蝶番ピン130の全体が保持穴125から外れている状態は、本実施形態における「第2状態」に該当する。当該状態においては、蝶番100が、扉側部材110と箱体側部材120とに分離されている。このため、使用者は扉30を箱体20から取り外すことができる。使用者が、凹部131を把持して行う上記操作は、蝶番ピン130を第1状態から第2状態へと切り換える操作、ということができる。
尚、蝶番ピン130の全体が同一径の円柱形状となっており、凹部131が形成されていないような態様としてもよい。ただし、被操作部として凹部131が形成されている方が、上記操作を使用者がより容易に行うことができるので好ましい。
尚、扉30を再び箱体20に取り付ける際には、使用者は上記とは逆の手順で操作を行えばよい。
本実施形態に係るキャビネット10は、蝶番ピン130を、扉30の外側表面32よりも更に外側となる位置に配置することで、扉30を広く開放した状態とすることが可能となっている。また、蝶番ピン130の操作を、扉30の内側からのみ行い得る構成とすることで、外側からの操作で扉30が外されてしまうような事態が防止されている。
蝶番ピン130の操作を更に容易に行い得るように、蝶番ピン130に棒状の操作バーを設けて、当該操作バーを開口33から扉30の内側へと突出させる構成も考えられる。しかしながら、そのような構成においては、操作バーが扉30の内側へと突出することになる。扉30が閉じられているときには、操作バーの一部が、開口33からキャビネット10の内部空間に向けて突出した状態となる。このため、扉30が閉じられたときに、操作バーの先端が電気電子機器や配線と干渉し、これらを傷つけてしまう可能性がある。
これに対し、本実施形態では、蝶番ピン130の全体が、扉30の外側表面32よりも更に外側となる位置に配置されている。このような構成においては、蝶番ピン130の一部が、キャビネット10の内側に突出することがない。このため、扉30が閉じられた際においても、蝶番ピン130によって電気電子機器や配線等が傷付けられてしまうことがない。
以上に説明したように、本実施形態に係る蝶番100は、扉30に取り付けられる扉側部材110と、箱体20に取り付けられる箱体側部材120と、扉側部材110及び箱体側部材120の両方に挿通される蝶番ピン130と、を備える。蝶番ピン130は、扉側部材110によって保持されたまま、所定方向(本実施形態では上下方向)に沿って移動することで、蝶番ピン130の一部が、箱体側部材120に形成された保持穴125に挿通されている第1状態と、蝶番ピン130の全体が保持穴125から外れている第2状態と、が切り替わるものである。蝶番100では、上記の第1状態及び第2状態の切り替えを行うための操作を、扉30に形成された開口33を通じて、扉30の内側から行うことが可能となっている。蝶番ピン130は、その全体が、扉30の外側表面32よりも更に外側となる位置に配置されている。これにより、蝶番ピン130に対する操作が扉30の内側から行われる構成としながらも、蝶番ピン130によって電気電子機器等が傷付けられてしまうことが防止される。
尚、本実施形態においては、扉側部材110が、蝶番ピン130を上下方向に移動可能な状態で保持している「第1部材」に該当し、箱体側部材120が、保持穴125の形成された「第2部材」に該当する。このような態様とは逆に、箱体側部材120が「第2部材」に該当し、扉側部材110が「第1部材」に該当するような態様としてもよい。つまり、蝶番ピン130が、箱体側部材120によって保持されたまま上下方向にスライドすることで、蝶番ピン130の一部が扉側部材110に設けられた保持穴に挿通されている第1状態と、蝶番ピン130の全体が保持穴から外れている第2状態と、が切り替わるように構成されていてもよい。このような態様であっても、これまでに説明したものと同様の効果を奏することができる。
蝶番100の構成は、以上に説明したような態様に限定されるものではなく、種々の変更を加えることができる。図8には、本実施形態の変形例に係る蝶番100が備える、蝶番ピン130の構成が模式的に示されている。この変形例では、蝶番ピン130のうち凹部131よりも下方側の部分の外径が、凹部131よりも上方側の外径よりも大きくなっており、これにより大径部132が形成されている。使用者が凹部131を把持し、第1状態と第2状態とを切り替える操作を行う際には、大径部132が使用者の指に係るので、上記の操作を更に容易に行うことが可能となっている。この変形例では、凹部131及び大径部132が「被操作部」に該当する。このように、被操作部において、蝶番ピン130の側面の一部が外方に突出している態様としてもよい。ただし、この変形例においても、蝶番ピン130は、大径部132を含む全体が、扉30の外側表面32よりも更に外側となる位置に配置されていることが好ましい。
他の変形例について、図9を参照しながら説明する。この変形例では、蝶番ピン130に、凹部131に替えて凹部133が形成されている。凹部133は、凹部131のように蝶番ピン130の全周に亘って形成されているのではなく、蝶番ピン130のうち扉30側の面にのみ形成されている。この変形例では、凹部133が「被操作部」に該当する。尚、凹部133よりも下方側の部分を、図9において点線D1で示されるように、扉30側に向けて突出させた構成としてもよい。ただし、この場合であっても、蝶番ピン130は、点線D1の突出部分を含む全体が、扉30の外側表面32よりも更に外側となる位置に配置されることが好ましい。
以上、具体例を参照しつつ本実施形態について説明した。しかし、本開示はこれらの具体例に限定されるものではない。これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
10:キャビネット
20:箱体
30:扉
33:開口
100:蝶番
110:扉側部材
120:箱体側部材
125:保持穴
130:蝶番ピン

Claims (5)

  1. キャビネットの扉と箱体との間を繋ぐ蝶番であって、
    前記扉に取り付けられる扉側部材と、
    前記箱体に取り付けられる箱体側部材と、
    前記扉側部材及び前記箱体側部材の両方に挿通される蝶番ピンと、を備え、
    前記扉側部材及び前記箱体側部材のうちの一方を第1部材とし、他方を第2部材としたときに、
    前記蝶番ピンは、
    前記第1部材によって保持されたまま所定方向に沿って移動することで、
    前記蝶番ピンの一部が、前記第2部材に形成された保持穴に挿通されている第1状態と、
    前記蝶番ピンの全体が前記保持穴から外れている第2状態と、が切り替わるものであり、
    前記第1状態及び前記第2状態の切り替えを行うための操作を、前記扉に形成された開口を通じて、前記扉の内側から行うことが可能となっており、
    前記蝶番ピンの全体が、前記扉の外側表面よりも更に外側となる位置に配置されていることを特徴とする蝶番。
  2. 前記蝶番ピンのうち前記開口と対向する部分には、
    前記第1状態及び前記第2状態の切り替えを行うための操作がなされる部分、である被操作部が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の蝶番。
  3. 前記被操作部においては、前記蝶番ピンの側面の一部が凹状に後退している、請求項2に記載の蝶番。
  4. 前記被操作部においては、前記蝶番ピンの側面の一部が突出している、請求項2に記載の蝶番。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の蝶番を備えたキャビネット。
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