JP2021014408A - 炭化水素系化合物の製造方法および製造装置 - Google Patents

炭化水素系化合物の製造方法および製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】炭化水素系化合物を効率的に製造することが可能な新規な炭化水素系化合物の製造方法を提供する。【解決手段】炭化水素系化合物の製造方法であって、(a)酸素を含むガスを水中に供給し、該水中に存在する酸素に光触媒の存在下にて光を照射して活性酸素を生成させ、これにより活性酸素含有水を準備すること、および(b)該活性酸素含有水と、炭素数1〜4のアルコールと、炭化水素系化合物を含む液状物とを混合して、二酸化炭素を含む雰囲気中で衝撃力を加えることを含み、該衝撃力が加えられた混合物における炭化水素系化合物の量が、前記炭化水素系化合物を含む液状物における炭化水素系化合物の量より増加している、製造方法。【選択図】図2

Description

本発明は、炭化水素系化合物の製造方法および製造装置に関する。
従来、石油を化学合成する方法として、フィッシャー・トロプシュ法が知られている。この方法は、一酸化炭素を水素ガスと反応させて飽和炭化水素化合物を水と共に得る一連のプロセスである。しかしながら、この方法では、高温高圧条件下で水素ガスを用いて反応を進行させるため、安全性を確保する必要があり、また、製造コストが高く、(原料である一酸化炭素を炭素等から得る際の)二酸化炭素放出量が多大であり、飽和炭化水素化合物を得るまでに複数のプロセスが必要である等、非効率的であった。
他方、一酸化炭素および水素を使用しない方法として、二酸化炭素を還元してメタンおよび/またはメタノールを得る方法が知られている(特許文献1を参照のこと)。特許文献1には、水中に二酸化炭素のガス柱を形成すると共にこのガス柱の周りに水の旋回流を生じさせることにより水中に二酸化炭素を微細な気泡にして供給し、光触媒の存在下にて二酸化炭素の微細な気泡を含む水に光を照射することにより二酸化炭素を還元して、メタンおよび/またはメタノールを得ることが記載されている。
特許第5131444号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、わずかな量のメタンおよび/またはメタノールしか得られず、実用的ではないことが、本発明者らの研究により明らかとなった。また、特許文献1には、メタンおよび/またはメタノール以外の炭化水素系化合物を合成する場合について何ら開示されていない。
本発明の目的は、炭化水素系化合物を効率的に製造することが可能な新規な炭化水素系化合物の製造方法および製造装置を提供することにある。
本発明者らは、活性酸素含有水を準備し、かかる活性酸素含有水と、低級アルコールと、炭化水素系化合物を含む液状物とを混合して、二酸化炭素の存在下にて衝撃力を加えることによって、炭化水素系化合物の量が増えること、換言すれば、反応により新たに炭化水素系化合物が生じるという独自の知見を得、更なる鋭意研究の結果、本発明を完成するに至った。
本発明の1つの要旨によれば、炭化水素系化合物の製造方法であって、
(a)酸素を含むガスを水中に供給し、該水中に存在する酸素に光触媒の存在下にて光を照射して活性酸素を生成させ、これにより活性酸素含有水を準備すること、および
(b)該活性酸素含有水と、炭素数1〜4のアルコールと、炭化水素系化合物を含む液状物とを混合して、二酸化炭素を含む雰囲気中で衝撃力を加えること
を含み、該衝撃力が加えられた混合物における炭化水素系化合物の量が、前記炭化水素系化合物を含む液状物における炭化水素系化合物の量より増加している、製造方法が提供される。
本発明の炭化水素系化合物の製造方法の1つの態様において、前記(a)は、酸素を含むガスをナノバブルの形態で水中に供給することを含み得る。
本発明の炭化水素系化合物の製造方法の1つの態様において、活性酸素含有水は、10ppm以上の溶存酸素濃度を有し得る。
本発明の炭化水素系化合物の製造方法の1つの態様において、前記(a)にて使用される水は、純水であり得る。
本発明の炭化水素系化合物の製造方法の1つの態様において、前記(b)は、前記活性酸素含有水と、前記炭素数1〜4のアルコールと、前記炭化水素系化合物を含む液状物とを、前記衝撃力を加える前に予め混合することを含み得る。
本発明の炭化水素系化合物の製造方法の1つの態様において、前記(b)における前記衝撃力は、前記活性酸素含有水と、前記炭素数1〜4のアルコールと、前記炭化水素系化合物を含む液状物とを一緒にノズルから吐出して壁面に衝突させることによって加えられ得る。
本発明の炭化水素系化合物の製造方法の1つの態様において、当該製造方法は、(c)前記衝撃力が加えられた混合物を、水相と炭化水素系化合物を含む相とに分離することを更に含み得る。
本発明の炭化水素系化合物の製造方法の1つの態様において、前記炭化水素系化合物を含む液状物は、炭素数5〜27の飽和炭化水素、軽油、灯油、ガソリンおよびジェット燃料からなる群より選択される少なくとも1種を含み得る。
本発明の炭化水素系化合物の製造方法の1つの態様において、前記衝撃力が加えられた混合物に含まれる炭化水素系化合物の平均炭素数は、前記炭化水素系化合物を含む液状物に含まれる炭化水素系化合物の平均炭素数に対して±20%以内の範囲にあり得る。
本発明のもう1つの要旨によれば、
活性酸素含有水と、炭素数1〜4のアルコールと、炭化水素系化合物を含む液状物とを、二酸化炭素を含む雰囲気中で反応させるための反応槽と、
反応槽内に配置されるノズルを先端部に備える供給ラインであって、該ノズルから、活性酸素含有水と、炭素数1〜4のアルコールと、炭化水素系化合物を含む液状物とを、二酸化炭素を含む雰囲気で満たされた反応槽内へ、一緒に吐出して、反応槽の壁面に衝突させることにより衝撃力を加えるように構成された供給ラインと
を含む、炭化水素系化合物の製造装置が提供される。
本発明の炭化水素系化合物の製造装置の1つの態様において、供給ラインは、活性酸素含有水と、炭素数1〜4のアルコールと、炭化水素系化合物を含む液状物とを、ノズルから吐出する前に予め混合する予備混合器を更に備え得る。
本発明の炭化水素系化合物の製造装置の1つの態様において、当該製造装置は、反応槽から抜き出される衝撃力が加えられた混合物を、水相と炭化水素系化合物を含む相とに分離する分離槽を更に含み得る。
本発明の炭化水素系化合物の製造装置の1つの態様において、当該製造装置は、活性酸素含有水を製造して供給ラインに供給するための活性酸素含有水製造ユニットであって、
水を収容する水槽と、
水槽に収容された水中に、酸素を含むガスを供給する供給部と、
該酸素を含むガスが供給された水を水槽から抜き出して、該水中に存在する酸素に光触媒の存在下にて光を照射して活性酸素を生成させる光照射部と
を含む活性酸素含有水製造ユニットを更に含み得る。
本発明の炭化水素系化合物の製造装置の上記態様において水槽に収容された水中に、酸素を含むガスを供給する供給部が、酸素を含むガスをナノバブルの形態で水中に供給する供給部を含み得る。
本発明の炭化水素系化合物の製造方法および製造装置においては、活性酸素含有水と、低級アルコールと、炭化水素系化合物を含む液状物とを混合して、二酸化炭素の存在下にて衝撃力を加えている。かかる衝撃力が加えられた混合物に含まれる炭化水素系化合物の量は、元の炭化水素系化合物を含む液状物に含まれる炭化水素系化合物の量より増加し得、換言すれば、反応により新たに炭化水素系化合物を生じさせることができる。すなわち、本発明によれば、炭化水素系化合物を効率的に製造することが可能な新規な炭化水素系化合物の製造方法および製造装置が提供される。
本発明の1つの実施形態における炭化水素系化合物の製造方法を説明するための図であって、(a)は、炭化水素系化合物の製造装置の前段部分(活性酸素含有水製造ユニット)を模式的に示す図であり、(b)は(a)中に点線で囲んで示した部分の例示的な拡大模式図である。 本発明の1つの実施形態における炭化水素系化合物の製造方法を説明するための図であって、炭化水素系化合物の製造装置の後段部分(反応ユニット)を模式的に示す図である。 実施例1にて元油として用いたテトラデカンのガスクロマトグラフ分析結果を示す。 実施例1にて得られた新油のガスクロマトグラフ分析結果を示す。 実施例2にて元油として用いた軽油のガスクロマトグラフ分析結果を示す。 実施例2にて得られた新油のガスクロマトグラフ分析結果を示す。 実施例2にて元油として用いた軽油およびこれから得られた新油のガスクロマトグラフ分析結果から算出される、炭素数8〜26の直鎖アルカンの組成比変化量を示すヒストグラムを示す。
以下、本発明による炭化水素系化合物の製造方法および製造装置の実施形態について図面を参照しながら詳述するが、本発明はかかる実施形態に限定されない。
(実施形態1)
本実施形態における炭化水素系化合物の製造は、(a)活性酸素含有水を準備する工程(前段部分、図1参照)、および(b)活性酸素含有水と、炭素数1〜4のアルコールと、炭化水素系化合物を含む液状物とを混合して、二酸化炭素を含む雰囲気中で衝撃力を加える工程(後段部分、図2参照)により実施され得る。
・工程(a)
まず、活性酸素含有水を準備する。本発明において、活性酸素含有水とは、活性酸素を水中に含む水性流体を意味する。活性酸素(活性酸素種とも呼ばれ得る)とは、酸素分子由来の物質であって、酸素分子よりも反応性が高い物質を意味する。活性酸素は、酸素原子を含むラジカルであることが好ましく、より詳細には、スーパーオキシドアニオンラジカル(O ・)、ヒドロキシルラジカル(OH・)などが挙げられる。しかしながら、活性酸素はこれらラジカルに限定されず、過酸化水素、一重項酸素などであってもよい。
かかる活性酸素含有水は、酸素を含むガスを水中に供給し、この水中に存在する酸素に光触媒の存在下にて光を照射して活性酸素を生成させることにより製造され得る。
例えば、活性酸素含有水は、酸素を含むガスをナノバブルの形態で水中に供給することおよび/または酸素を含むガスをナノバブルの形態とせずに水中に供給することにより、該水中に存在する酸素に光触媒の存在下にて光を照射して活性酸素を生成させる工程により製造され得る。ナノバブルの形態で供給される酸素を含むガスは、例えば空気または酸素ガスであってよい。ナノバブルの形態で供給される酸素を含むガスが、二酸化炭素を含まないガス(例えば酸素ガス)である場合、別途、二酸化炭素を含むガス(例えば二酸化炭素ガス)をナノバブルの形態で水中に供給してもよい。
かかる活性酸素含有水は、例えば図1に示すような活性酸素含有水製造ユニット(本実施形態における炭化水素系化合物の製造装置の前段部分)により製造することができる。図1(a)を参照して、活性酸素含有水製造ユニット10は、
水を収容する水槽11と、
水槽11に収容された水中に酸素を含むガス(以下、第1酸素含有ガスとも言う)をナノバブルの形態で供給する第1供給部13と、
水槽11に収容された水中に酸素を含むガス(以下、第2酸素含有ガスとも言う)をナノバブルの形態とせずに供給する第2供給部15と、
該酸素を含むガスが供給された水を水槽11から抜き出して、該水中に存在する酸素に光触媒の存在下にて光を照射して活性酸素を生成させる光照射部23と
を含むものであってよい。しかしながら、活性酸素含有水製造ユニット10は、第1供給部13および第2供給部15の双方を必須とせず、これらの少なくとも一方を備えていればよい。
まず、水槽11にライン1より水7を供給する。この水は、できるだけ不純物を含まないことが好ましく、いわゆる純水を使用し得、超純水を使用することがより好ましい。純水または超純水は、例えば、イオン交換樹脂(カチオン交換樹脂およびアニオン交換樹脂)および/または逆浸透膜等で処理して得られたものであってよい。
工程(i)
次に、水槽11に収容された水中に第1酸素含有ガスをナノバブルの形態で供給する。本実施形態においては、水槽11に収容された水7中に、酸素供給源3に接続された第1供給部13より第1酸素含有ガス(酸素含有量は特に限定されず、例えば1〜100体積%の範囲以内であり得、酸素ガスから成っていても、酸素ガスと他の1種以上のガスとの混合ガスであってもよい)をナノバブルの形態で供給する。ナノバブルとは、ガスから構成される気泡であって、直径が1μm未満、例えば数100nm未満の気泡(超微細気泡)を意味する。ナノバブルは、より直径の大きい気泡に比べて水中に長時間存在(滞留および/または溶存)し得る。上記操作により第1酸素含有ガスのナノバブルが水中に供給され、水中での溶存酸素濃度を増加させることができ、かつ、水の表面張力により第1酸素含有ガスのナノバブルを水中で滞留させることができる。
第1供給部13より第1酸素含有ガスのナノバブルが供給された水7の溶存酸素濃度は、できるだけ高いことが好ましく、飽和溶存酸素濃度であることがより好ましく、過飽和状態になっていることが更に好ましい。本実施形態を限定するものではないが、水7の溶存酸素濃度は、通常の水の溶存酸素濃度より高く、例えば9ppm(またはmg/L)以上であり、好ましくは10ppm以上であり、上限値は特に限定されないが、例えば15ppm以下であり得、代表的には10〜12ppmであり得る。
本実施形態では、酸素供給源3として空気ボンベ等を使用して、第1酸素含有ガスとして空気(例えば酸素含有量約21体積%、二酸化炭素含有量0.03〜0.04体積%)を第1供給部13よりナノバブルの形態で水中に供給して、酸素ガスおよび二酸化炭素ガスを含む空気ナノバブルを発生させるものとするが、本発明はこれに限定されない。
第1供給部13は、ナノバブルを発生させる機能を有し、よって、ナノバブル発生器としても理解され得る。第1供給部13には、例えば超微細孔式のナノバブル発生器を利用し得る。超微細孔式のナノバブル発生器は、供給ガス(本実施形態では第1酸素含有ガスである)の気層(気泡)を噴出するガス噴出部分と、水槽11中の水7を噴出する水噴出部分とを備え、ガス噴出部分および水噴出部分が水7中に投入される。ガス噴出部分には、ナノレベルの微細孔を有する特殊セラミックフィルターが設けられ、かかる微細孔から供給ガスの気層(気泡)が噴出される。他方、水噴射部分においては、水槽11中の水7がこの特殊セラミックフィルターに噴射されることで、特殊セラミックフィルターの表面を水の液流が流れる。そして、特殊セラミックフィルターの微細孔の境界に水槽11中の水7の液流を与えることにより、ガス噴出部分(微細孔)より噴出された供給ガスの気層(気泡)が微細に切断される。そして、切断された供給ガスの気層(気泡)が水槽11中の水7の表面張力により圧縮されることで供給ガスのナノバブル(超微細気泡)が生じる。しかしながら、ナノバブル発生器は、超微細孔式のものに限定されず、供給ガスのナノバブルを発生可能な装置であれば、任意の適切なナノバブル発生器を適用可能である。
工程(ii)
上記(i)にて水槽11に収容された水中に第1酸素含有ガスをナノバブルの形態で供給することに加えて、水槽11に収容された水中に第2酸素含有ガスをナノバブルの形態とせずに供給する。本実施形態においては、水槽11に収容された水7中に、酸素供給源5に接続された第2供給部15より第2酸素含有ガス(酸素含有量は特に限定されず、例えば1〜100体積%の範囲以内であり得、酸素ガスから成っていても、酸素ガスと他の1種以上のガスとの混合ガスであってもよく、第1酸素含有ガスと同じであっても、異なっていてもよい)を供給する。第2供給部15は、第2酸素含有ガスを水中に供給し得る任意の適切な構成を有し得、加圧バブリング式チューブ、ノズル等であってよい(なお、図1(a)中、第2供給部15を図示する目的で、その先端部のみを白四角にて模式的に示している)。
本実施形態では、酸素供給源5として酸素ガスボンベ等を使用して、第2酸素含有ガスとして酸素ガス(例えば純度99体積%以上)を供給するものとするが、本発明はこれに限定されない。
これにより酸素がガスの形態で供給された水7は、ポンプ21により、水槽11の抜き出し部17(なお、図1(a)中、抜き出し部17を図示する目的で、その先端部のみを白四角にて模式的に示している)からライン19を通じて抜き出され、光照射部23へと移送される。光照射部23は、酸素が供給された水を通過させる反応管25と、その近傍に配置された光源27とを備える光照射装置であってよい。反応管25には、酸化チタン等の光触媒(図示せず)が充填および/または配置され、少なくともかかる光触媒が位置する部分において、光源27から照射される光を透過させ得る材質で構成される。光源27は、使用する光触媒に応じて適切な波長を有する光線(例えば紫外光や可視光、太陽光等)を照射し得るものであればよい。光触媒として酸化チタンを使用する場合、光源27は、少なくとも紫外域の波長を有する光線を照射するものであればよく、UVランプおよび/またはブラックライト等を使用してよい。
光照射部23にて、上記のようにして酸素が供給された水が、反応管25を通る間に、光触媒の存在下にて光源27から水中に存在する酸素に光が照射されて、活性酸素を生成する。より詳細には、酸素がオゾンになり、更に、スーパーオキシドアニオンラジカル(O ・)、ヒドロキシルラジカル(OH・)などの活性酸素になる。水中に存在する酸素は、光照射部23の反応管25を通る際、より詳細には光源27から光が照射される際に、気体(ガス)状であることが好ましい。
これにより、水7は活性酸素を含むものとなり、光照射部23からライン29を通じて水槽11に戻される。第2供給部15から水中に第2酸素含有ガスを供給しながら、ポンプ21を作動させて、酸素を含む水を抜き出し部17から抜き出し、ライン19、光照射部23、ライン29、水槽11に通じて循環させることにより、十分な活性酸素濃度を得ることができる。
第2供給部15からの第2酸素含有ガス供給の位置および量(または流量)は、供給された第2酸素含有ガスの大部分、好ましくは実質的に全てが、ポンプ21の吸引力により、抜き出し部17から水と共に抜き出され得るように設定されることが好ましい。概略的には、第2供給部15(第2酸素含有ガス供給の位置)を、抜き出し部17の内部または近傍に配置し、そこから第2酸素含有ガスを比較的少量(小さい流量)で供給することが好ましい。本実施形態を限定するものではないが、例えば図1(b)に示すように、第2供給部15の先端部(または供給口部)が、抜き出し部17の開口部内に挿入されていてよい。
上記工程(i)および(ii)により、活性酸素を水中に含む活性酸素含有水を得ることができる。
上記工程(i)および(ii)の実施順序は特に限定されず、どちらを先に実施してもよく、また、少なくとも部分的に重複するように同時に実施してもよい。しかしながら、工程(ii)により第2供給部15より水7中に供給された第2酸素含有ガスの酸素が、水中に溶けることなく、気体状のままで光照射部23の反応管25を通るようにするには、工程(i)を工程(ii)よりも早くに実施して、第1供給部13より第1酸素含有ガスのナノバブルを水7に供給して、水7の溶存酸素濃度をできるだけ高く(飽和溶存酸素濃度に、特に過飽和状態に)しておくことが好ましい。
しかしながら、本実施形態は上記工程(i)および(ii)を実施するものに限定されない。例えば、上記工程(i)は、酸素供給源3として酸素ガスボンベ等を使用して、第1酸素含有ガスとして酸素ガス(例えば純度99体積%以上)を第1供給部13よりナノバブルの形態で水中に供給して、酸素ガスのナノバブルを発生させるものとしてもよい。この場合、別途、二酸化炭素を含むガス(例えば二酸化炭素ガス、代表的には純度99体積%以上)をナノバブルの形態で水中に供給して、二酸化炭素を含むガスのナノバブルを発生させるものとしてもよい。二酸化炭素を含むガスのナノバブルは、第1供給部13を使用して発生させても、これと同様の機能を有するような他のナノバブル発生器を使用して発生させてもよい。酸素を含むガスのナノバブルの水中への供給に加えて、二酸化炭素を含むガスのナノバブルの水中への供給を行う場合、両者のいずれを先に実施しても、少なくとも部分的に重複するように同時に実施してもよいが、例えば、二酸化炭素を含むガスのナノバブルの水中への供給を先に実施し得る。また例えば、上記工程(ii)において、水槽11に収容された水中に第2酸素含有ガスをナノバブルの形態とせずに供給することを省略してもよい。
・工程(b)
以上のようにして準備された活性酸素含有水と、炭素数1〜4のアルコールと、炭化水素系化合物を含む液状物とを混合して衝撃力を加える。
かかる衝撃力の付与は、例えば図2に示すような反応ユニット(本実施形態における炭化水素系化合物の製造装置の後段部分)により実施することができる。図2を参照して、反応ユニット30は、
活性酸素含有水と、炭素数1〜4のアルコールと、炭化水素系化合物を含む液状物とを、二酸化炭素を含む雰囲気中で反応させるための反応槽41と、
反応槽41内に配置されるノズル39を先端部に備える供給ライン37であって、ノズル39から、活性酸素含有水と、炭素数1〜4のアルコールと、炭化水素系化合物を含む液状物とを、二酸化炭素を含む雰囲気で満たされた反応槽41内へ、一緒に吐出して、反応槽41の壁面41aに衝突させることにより衝撃力を加えるように構成された供給ライン37と
を含むものであってよい。
本実施形態における反応ユニット30は、反応槽41から抜き出される衝撃力が加えられた混合物を、水相と炭化水素系化合物を含む相とに分離する分離槽45を更に含んでいてよく、この場合、反応ユニット30は、反応および分離ユニットとして理解される。
本実施形態における反応ユニット30は、
活性酸素含有水Aを収容する第1タンク31と、
炭素数1〜4のアルコール(以下、単に「低級アルコール」とも言う)Xを収容する第2タンク32と、
炭化水素系化合物を含む液状物(以下、単に「元油」とも言う)Bを収容する第3タンク33と
を含み得、供給ライン37は、第1タンク31、第2タンク32および第3タンク33と接続されて、それぞれから活性酸素含有水A、低級アルコールXおよび元油Bが供給ライン37を通じて反応槽41に供給されるように構成されている。
まず、工程(a)にて準備された活性酸素含有水を、第1タンク31に貯留する。なお、第1タンク31は、活性酸素含有水製造ユニット10における水槽11とは別の容器であっても、同じものであってもよい。
活性酸素含有水Aにおいて、活性酸素は、水中に存在する二酸化炭素を効率的に還元させ得る程度で存在することが好ましい。
他方、第2タンク32に低級アルコールXを貯留する。低級アルコールは、炭素数1〜4のアルコールであり、直鎖または分岐の構造を有していてよく、第1級、第2級または第3級アルコールであってよく、1価または多価のアルコールであってよく、1種または2種以上の混合物であってもよい。なかでも、炭素数1〜3のアルコールが好ましく、より好ましくはメタノールおよび/またはエタノールであり、更に好ましくはエタノールである。本実施形態では、低級アルコールを使用するが、本発明はこれに限定されず、少なくとも反応時点において低級アルコールを生じ得る限り、任意の適切な保護基(例えばアシル基など)で保護された誘導体などを使用してもよい。
また、第3タンク33に元油Bを貯留する。元油は、炭化水素系化合物を含む液状物であり、炭化水素系化合物として、炭素および水素から構成され、場合によりヘテロ原子および/または官能基などを有していてもよい化合物(脂肪族および/または芳香族を含み得、飽和であっても不飽和であってもよい)を少なくとも1種含む液状物であればよい。かかる炭化水素系化合物は、例えば炭素数5〜27の飽和炭化水素、特に炭素数8〜26の飽和炭化水素、ならびに軽油、灯油、ガソリンおよびジェット燃料からなる群より選択される少なくとも1種を含むものであってよい。
第1タンク31内の活性酸素含有水A、第2タンク32内の低級アルコールXおよび第3タンク33内の元油Bの温度は特に限定されないが、簡便には、常温(例えば0〜40℃、特に25〜35℃)とされる。本実施形態に必須ではないが、第1タンク31、第2タンク32および第3タンク33は、温度調節器31a、32aおよび33aをそれぞれ備えていてよい。温度調節器は、タンクの内部に配置されたヒーター等の温度調節器(図2中、例示的に投げ込み式の温度調節器を示す)を使用しても、タンクの外部に配置されたジャケットまたはヒーター等の温度調節器を使用してもよい。また、第1タンク31、第2タンク32および第3タンク33は、各タンク内の貯留物の温度を均質に保つために、インペラ方式、流体フローを利用した方式などの攪拌システムを備えていてもよい。
そして、第1タンク31からの活性酸素含有水Aと、第2タンク32からの低級アルコールXと、第3タンク33からの元油Bを、供給ライン37を通じて、二酸化炭素を含む雰囲気で満たされた反応槽41へ供給する。活性酸素含有水と低級アルコールとの供給割合(混合割合)は、活性酸素含有水に対して低級アルコールが0.1〜5体積%、好ましくは0.8〜3体積%であり得る。活性酸素含有水と元油との供給割合(混合割合)は、特に限定されないが、例えば1:99〜99:1(体積基準、以下も同様)であり得る。一般的には、活性酸素含有水と元油の割合は互いに近いほうが、接触効率が高いと考えられ、かかる観点からは、活性酸素含有水と元油との供給割合(混合割合)は、例えば60:40〜40:60、特に約50:50であり得る。本発明者らの研究の結果、本発明において反応をより効率的に進行させるには、活性酸素含有水より元油の割合が高いほうが好ましいことが判明し、かかる観点からは、活性酸素含有水と元油との供給割合(混合割合)は、例えば1:99〜49:51、特に20:80〜45:55、より特に40:60であり得る。
供給ライン37は、第1タンク31から供給される活性酸素含有水Aと、第2タンク32から供給される低級アルコールXと、第3タンク33から供給される元油Bとを、ノズル39から吐出する前に予め混合する予備混合器35を更に備えていてよい。これにより、活性酸素含有水Aと低級アルコールXと元油Bとを、衝撃力を加える前に予め混合することができ、ノズル39から活性酸素含有水Aと低級アルコールXと元油Bとをより均一な混合物の状態で吐出することができる。しかしながら、かかる予備混合器35は必須でない点に留意されたい。また、図2に示す態様では、第1タンク31から供給される活性酸素含有水Aに、第2タンク32から供給される低級アルコールXを予め添加し、これにより得られる混合物を、第3タンク33から供給される元油Bと予備混合器35にて混合しているが、本実施形態はこれに限定されず、使用する低級アルコールおよび元油などに応じて変更可能である。
本実施形態においては、活性酸素含有水Aと、低級アルコールXと、元油Bとは供給ライン37の先端部に備えられたノズル39より一緒に吐出されて、反応槽41内に供給される。ノズル39より吐出された活性酸素含有水A、低級アルコールXおよび元油Bの混合物は、反応槽41の壁面(内壁面)41aに衝突し、これにより、反応槽41内の二酸化炭素を含む雰囲気中で衝撃力が加えられる。
図示する態様では、ノズル39の開口端が反応槽41の壁面41aのうち傾斜底面をなす部分に対向するように配置されているが、活性酸素含有水Aと低級アルコールXと元油Bとを混合して衝撃力を加えることができる限り、かかる態様に限定されない。
ノズル39は、ストレート形状またはオリフィス形状であってよく、これに加えて/代えて、ベンチュリー構造を有するものであってもよい。ノズル39の吐出口における孔径(オリフィス形状を有する場合はオリフィス径)は、適宜選択され得るが、例えば0.1〜10mmであり得る。
ノズル39からの吐出圧力およびノズル39と壁面41aとの間の距離は、所望される衝撃力(反応効率)に応じて適宜設定され得る。適切な吐出圧力を得るために、ポンプ36が供給ライン37上に配置され得る。このときの吐出圧力は、ポンプ圧で(配管の圧力損失は無視して差し支えない)、例えば1〜5MPa、特に1〜3MPa、より詳細には1〜1.5MPa(いずれもゲージ圧)であり得る。また、ノズル39と壁面41aとの間の距離は、装置スケールに応じて様々であり得る。
反応槽41内の雰囲気は二酸化炭素を含むものであればよく、簡便には空気であってよい。反応槽41内の温度は、簡便には常温であってよいが、例えば0〜70℃、特に10〜50℃、より特に15〜35℃であってよい。反応槽41内の圧力は、簡便には常圧(約0.1MPa)であってよいが、例えば0.1〜20MPa、特に1〜15MPa(いずれも絶対圧力)であってよい。反応槽41は、大気開放されていてもよいが、封止されていてもよい。反応槽41内に水分が存在しても、存在していなくてもよく、反応槽41内の湿度は、相対湿度で0〜100%RHであり得、例えば大気開放されている場合には20〜90%RHであり得る。
上記のようにして、活性酸素含有水Aと低級アルコールXと元油Bとが混合され、二酸化炭素の存在下にて、衝撃力が加えられる(または激しく混合される)と、新たに炭化水素系化合物を生じる反応が進行して、衝撃力が加えられた混合物に含まれる炭化水素系化合物の量が、元の(または反応前、更には混合前の)炭化水素系化合物を含む液状物に含まれる炭化水素系化合物の量より増加する。
そして、本発明者らの研究により、新たに生じる炭化水素系化合物は、元油に含まれていた炭化水素系化合物に応じて様々であり得ること、および、反応条件にもよるが、元油に含まれていた炭化水素系化合物の炭素数と同様の炭素数を有し得ることが確認されている。
本発明はいかなる理論によっても拘束されないが、この反応は以下のように考えられる。活性酸素は下記式(1a)に示すように二酸化炭素を還元して一酸化炭素を生成し得、生成した一酸化炭素は下記式(1b)に示すように水から水素を生成し得、これらの反応は全体として下記式(1)にて表される。
2CO → 2CO+O ・・・(1a)
CO+HO → CO+H ・・・(1b)
CO+HO → CO+H+O ・・・(1)
また、活性酸素の存在下にて、下記式(2)で表される炭化水素系化合物の合成反応が進行すると考えられる。
(2n+1)H+nCO → C2n+2+nHO ・・・(2)
これらの反応は、活性酸素含有水と低級アルコールと元油とが混合され、二酸化炭素の存在下で衝撃力が加えられる(または激しく混合される)ことにより、効率的に進行するものと理解される。特に、低級アルコールが、水酸基に由来する親水性部分と炭化水素基に由来する親油性部分とを有することにより、油水界面に配位してそこに反応場が(例えば温度や湿度等によらず)安定的に適切に形成され得るものと考えられる。
そして、新たに生じる炭化水素系化合物が、元油に含まれていた炭化水素系化合物に応じて異なり得、これと同様の炭素数を有し得るのは、提供される反応場が、元油に含まれていた炭化水素系化合物(特に炭素数)に応じて異なるためであると考えられる。元油に含まれていた炭化水素系化合物それ自体は、反応により分解および/または消費されないものと考えられる。
かかる反応は、衝撃力が加えられることにより迅速に進行し得る。反応時間(または反応槽41での滞留時間)は、使用する活性酸素含有水、低級アルコールおよび元油ならびに反応条件等にもよるが、例えば0.1秒〜10分間、代表的には1秒〜4分間であり得る。
そして、上記のようにして衝撃力が加えられた混合物は、反応により生じる炭化水素系化合物を含む反応混合物として、反応槽41から抜き出し部41bを通じて抜き出される。反応槽41は、衝撃力が加えられた混合物を受ける下部構成を有すればよく、壁面41aに衝突させた直後に反応槽41から排出する構成としてよいが、これに限定されるものではない。
本実施形態に必須ではないが、反応槽5から抜き出された反応混合物(衝撃力が加えられた混合物)は、ライン43を通じて分離槽45に移送されて、炭化水素系化合物を含む相(有機相)と水相とに分離される。分離槽45は、相分離し得る任意の適切な構成を有し得、例えば、静置槽(セトラー)、遠心分離器、パルスカラムなどを用いることによって相分離するものであってよい。互いに分離された炭化水素系化合物を含む相および水相は、それぞれライン47および49を通じて分離槽45から排出される。
これにより得られる炭化水素系化合物を含む相(以下、単に「新油」とも言う)は、元油に含まれていた炭化水素系化合物と新たに生じた炭化水素系化合物とを含むものとなる。換言すれば、新油における炭化水素系化合物の量は、元油における炭化水素系化合物の量よりも増加することとなる。新油および元油が実質的に炭化水素系化合物から成る場合、単純に、新油の量が元油の量よりも増加する。なお、低級アルコールは、新油および水相のいずれにも実質的に存在せず、炭化水素系化合物の合成において、低級アルコールから水酸基が奪われて消費されたものと理解される。
新油に含まれる炭化水素系化合物(換言すれば、元油に含まれていた炭化水素系化合物と新たに生じた炭化水素系化合物を合わせたもの)の平均炭素数は、元油に含まれていた炭化水素系化合物の平均炭素数に応じて異なり得る。例えば、新油に含まれる炭化水素系化合物の平均炭素数は、衝撃力が加えられた混合物に含まれる炭化水素系化合物の平均炭素数と実質的に同じであり、これは、元油に含まれていた炭化水素系化合物の平均炭素数に対して±20%以内の範囲にあり得る。このことは、所望される炭化水素系化合物に従って、元油の炭化水素系化合物(特に炭素数)を選択することにより、反応により新たに生じる炭化水素系化合物(特に炭素数)を制御できることを示唆している。なお、本発明において平均炭素数は、数平均炭素数を意味し、例えばカラムクロマトグラフィーやガスクロマトグラフィー等によって測定可能である。
炭化水素系化合物が実質的に1種である場合は、当該化合物の炭素数を「平均炭素数」に代えて理解してよく、例えば、新油に含まれる炭化水素系化合物の炭素数は、衝撃力が加えられた混合物に含まれる炭化水素系化合物の炭素数と実質的に同じであり、これは、元油に含まれていた炭化水素系化合物の炭素数と同じであり得る。
以上のようにして本実施形態の炭化水素系化合物の製造方法が実施される。本実施形態の炭化水素系化合物の製造方法は、連続的に実施することができ、よって、炭化水素系化合物の大規模生産に適する。しかしながら、本実施形態はこれに限定されず、バッチ式で実施してもよい。
これにより得られた新油は、炭化水素系化合物を含む液状物として回収され、任意の用途に利用され得る。新油は、その一部を元油タンク33に移送して、元油として利用してもよい。他方、水相は、その一部または全部を、必要に応じて、活性酸素含有水製造ユニット10において水として利用しても、または、必要に応じて後処理に付した後、廃棄してもよい。
以上、本発明の1つの実施形態における炭化水素系化合物の製造方法および製造装置について説明したが、本発明の範囲内で種々の改変が可能である。例えば、活性酸素含有水は、図1を参照して説明したものとは異なる他の適切な装置および方法により製造したものであってよく、本発明の炭化水素系化合物の製造装置は、活性酸素含有水製造ユニットを有しないものであってもよい。また例えば、活性酸素含有水と低級アルコールと元油とを混合して衝撃力を加える態様は、図2を参照して説明したものとは異なる他の適切な装置および方法により実施するものであってもよい。例えば、活性酸素含有水と低級アルコールと炭化水素系化合物とを容器に入れて振盪することによって衝撃力を加えるようにしてもよく、かかる場合にも、衝撃力が加えられた混合物に含まれる炭化水素系化合物の量が、元の炭化水素系化合物を含む液状物に含まれる炭化水素系化合物の量より増加することが、本発明者らの研究により確認されている。
本発明の炭化水素系化合物の製造方法および製造装置は、活性酸素含有水と低級アルコールと二酸化炭素とを用いて、単純な装置構成で極めて短い反応時間で実施することができるので、安価な製造コストで、安全かつ容易に炭化水素系化合物を合成することができる。更に、本発明においては、元油のほかに、活性酸素含有水、低級アルコール、二酸化炭素以外の物質を用いる必要がないので、これにより得られる新油は高い純度を有し、精製等の後処理を要することなく、任意の用途にそのまま利用可能である。精製等の後処理を要しない点は、反応時間が極めて短い点と共に、製造コストを低くするのに寄与するものである。そして、かかる新油を炭化水素系燃料として利用する場合には、NOやSO等の燃焼生成物による問題を低減または解消することができる。
以下、本発明を実施例に基づき説明し、活性酸素含有水と低級アルコールと元油から二酸化炭素の存在下にて、常温常圧条件下にて新油を効率的に製造し得ることを示す。
(実施例1〜2)
本実施例では、図1および図2を参照して上述した実施形態1に従って、炭化水素系化合物を製造した。
活性酸素含有水を以下の通り準備した。
まず、逆浸透膜(東レ株式会社製、圧力5.5MPa)に水を透過させて純水(透過水)を得た。
図1に示す活性酸素含有水製造ユニット10において、水槽11にこの純水を50L入れ、第1供給部13としてナノバブル発生器(株式会社西研デバイズ製)により空気(酸素含有量約21体積%、二酸化炭素含量約0.03体積%)を1000mL/分で1時間供給した。
その後、これにより得られた水7中に第2供給部15より酸素ガス(純度99体積%以上)を70mL/分で供給しながら、光照射部23にて、光源27として紫外線殺菌灯(パナソニック株式会社製GL−40 40W(254nm))およびブラックライト(株式会社東芝製FL40S BLB 40W(315〜400nm、ピーク波長352nm))を用いた光照射下にて、二酸化チタン触媒を充填した反応管25に水7を通じて循環させる処理を40〜60分間実施した。
これにより得られた活性酸素含有水の溶存酸素濃度は10〜12ppmであった。(水道水等の通常の水の溶存酸素濃度は8ppm程度であることに留意されたい。)
次に、上記で得た活性酸素含有水と、低級アルコールとしてエタノールと、元油としてテトラデカン(C1430で表される飽和炭化水素化合物)とを用いて、これらを下記の通り混合して衝撃力を加えた。
図2に示す反応ユニット30にて、25〜35℃の範囲以内の温度にそれぞれ調節した活性酸素含有水Aと低級アルコールX(本実施例ではエタノール)と元油(本実施例ではテトラデカン)Bとを用いて、活性酸素含有水Aに低級アルコールXを添加し、これにより得られる混合物と元油Bとを予備混合器35にて予備混合し、ポンプ36でポンプ圧1〜1.5MPa(ゲージ圧)にて加圧して、孔径5mmのストレート形状のノズル39から吐出させ、ノズル39から約20〜30cm離れた壁面41aに衝突させた。活性酸素含有水に対するエタノールの混合割合は1.0体積%とし、活性酸素含有水およびテトラデカンの混合割合は1:1(体積基準)とし、活性酸素含有水を10L、エタノールを0.1L、テトラデカンを10L(すなわち合計20.1L)で供給した。反応槽41は、大気開放し、常温常圧の空気雰囲気とした。
これにより衝撃力が加えられた混合物を反応槽41の底部にある抜き出し部41bより速やかに抜き出し、分離槽45にて静置して、有機相と水相とに分離させ、有機相を新油として回収した。
本実施例にて得られた新油(有機相)は約10.8Lであり、水相は約9.3Lであった。使用した元油約10Lに対して、新油約10.8Lが得られたことから、油(炭化水素系化合物の液状物)が約8体積%増加したとことがわかる。
本実施例にて得られた新油(有機相)および水相のいずれにおいても、低級アルコール(本実施例ではエタノール)は検出されなかった(アルコール分析は、ガスクロマトグラフ法および酵素法で実施した、以下同様)。このことから、炭化水素系化合物の合成に低級アルコールも関与しており、消費されたものと考えられる。
元油として用いたテトラデカンと、得られた新油とをそれぞれガスクロマトグラフ分析して含有している炭化水素系化合物の炭素数分布を調べた。図3は元油として用いたテトラデカンのガスクロマトグラフ分析結果であり、図4はこの元油から得られた新油のガスクロマトグラフ分析結果である(図中、記号「n」は直鎖を示し、記号「C」の隣の数は炭素数を示す。以下も同様)。ガスクロマトグラフ分析には、GC−2010(株式会社島津製作所製)を用いた。また、これらガスクロマトグラフ分析結果から、面積百分率に基づいて、炭素数8〜26の直鎖アルカン(nC8〜nC26)の組成比(%)を算出した。結果を表1に示す(表中、記号「-」は不検出を示す)。
Figure 2021014408
図3と図4を比較すると、いずれも炭素数14(nC14)のピークを示し、炭素数13(nC13)および炭素数15(nC15)がごく微量検出されたのみであった。よって、元油としてテトラデカンを用いた場合に、新油としてテトラデカンが増量して得られたことが確認された。
(実施例2)
本実施例では、元油としてテトラデカンに代えて軽油を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、炭化水素系化合物を製造した。
本実施例にて得られた新油(有機相)は約10.8Lであり、水相は約9.3Lであった。使用した元油約10Lに対して、新油約10.8Lが得られたことから、油(炭化水素系化合物の液状物)が約8体積%増加したとことがわかる。
本実施例にて得られた新油(有機相)および水相のいずれにおいても、低級アルコール(本実施例ではエタノール)は検出されなかった。このことから、炭化水素系化合物の合成に低級アルコールも関与しており、消費されたものと考えられる。
元油として用いた軽油と、得られた新油とを、実施例1と同様にガスクロマトグラフ分析した。図5は元油として用いた軽油のガスクロマトグラフ分析結果であり、図6はこの元油から得られた新油のガスクロマトグラフ分析結果である。また、実施例1と同様に、炭素数8〜26の直鎖アルカン(nC8〜nC26)の組成比(%)を算出した。結果を表1に併せて示す。更に、表1の組成比から、炭素数8〜26の直鎖アルカンの組成比変化量(各化合物について、新油における組成比から元油における組成比を差し引いた値)を算出して得たヒストグラムを図7に示す。
図5と図6を比較すると、いずれも炭素数8〜26の範囲で分布しており、互いに類似した炭素数分布を示した。よって、元油として軽油を用いた場合に、使用した軽油と同様の組成を有する新油が増量して得られたことが確認された。更に、図7から、特に炭素数14〜22の炭化水素化合物が相対的に多く合成されたことがわかった。
更に、実施例1および実施例2に関して、大気開放して常温常圧の空気雰囲気とした反応槽41の温度および相対湿度が季節により変化した場合であっても、反応槽内の温度および湿度の条件に実質的に依存せずに、安定的に高いレベルの油の増加割合が得られた。
(実施例3)
本実施例では、二酸化炭素ガスのナノバブルおよび酸素ガスのナノバブルを供給し、その後、酸素を含むガスをナノバブルの形態とせずに供給することを省略して、炭化水素系化合物を製造した。なお、本実施例は室温25〜26℃および湿度50%以下(約35%)の室内にて実施した。
活性酸素含有水を以下の通り準備した。
まず、逆浸透膜(東レ株式会社製、圧力3MPa)に水を透過させて純水(透過水)を得た。
図1に示す活性酸素含有水製造ユニット10において、水槽11にこの純水を50L入れ、第1供給部13としてナノバブル発生器(株式会社西研デバイズ製)により二酸化炭素ガス(純度99体積%以上)を700mL/分(0.2MPa)で2分30秒(即ち、1750mL)供給した。
次いで、第1供給部13としてナノバブル発生器(株式会社西研デバイズ製)により酸素ガス(純度99体積%以上)を700mL/分(0.2MPa)で2分30秒(即ち、3500mL)供給した。
その後、これにより得られた水7を用いて、光照射部23にて、光源27として紫外線殺菌灯(パナソニック株式会社製GL−40 40W(254nm))およびブラックライト(株式会社東芝製FL40S BLB 40W(315〜400nm、ピーク波長352nm))を用いた光照射下にて、二酸化チタン触媒を充填した反応管25に水7を通じて循環させる処理を40〜60分間実施した。
これにより得られた活性酸素含有水の溶存酸素濃度は約11ppmであった。
次に、上記で得た活性酸素含有水と、低級アルコールとしてエタノールと、元油として軽油とを用いて、これらを下記の通り混合して衝撃力を加えた。
上記で得た活性酸素含有水を10L取り出し、これに低級アルコール(本実施例ではエタノール)200mLを添加して、よく混合した。これにより得られる混合物と、元油(本実施例では軽油)とを使用して、図2に示す反応ユニット30の予備混合器35より下流部分を用いて、ポンプ36でポンプ圧1〜1.5MPa(ゲージ圧)にて加圧して、孔径5mmのストレート形状のノズル39から吐出させ、ノズル39から約20〜30cm離れた壁面41aに衝突させた。活性酸素含有水およびエタノールの混合物を7.7L(未使用分2.5L)、軽油を10L(すなわち合計17.7L)使用した。よって、活性酸素含有水に対するエタノールの混合割合は2.0体積%であり、活性酸素含有水およびテトラデカンの混合割合は約7.5:10(体積基準)であった。反応槽41は、室内にて大気開放した。
これにより衝撃力が加えられた混合物を反応槽41の底部にある抜き出し部41bより速やかに抜き出し、分離槽45にて静置(約1日)して、有機相と水相とに分離させ、有機相を新油として回収した。
本実施例にて得られた新油(有機相)は約10.8Lであり、水相は約6.9Lであった。使用した元油約10Lに対して、新油約10.8Lが得られたことから、油(炭化水素系化合物の液状物)が約8体積%増加したとことがわかる。
本発明によれば、炭化水素系化合物を容易かつ簡便な方法で低コストにて製造することができ、これにより得られる炭化水素系化合物は、例えば炭化水素系燃料として利用可能であり、よって、エネルギー問題の解決に資することが期待される。
1、19、29 ライン
3、5 酸素供給源
7 水(活性酸素含有水)
10 活性酸素含有水製造ユニット
11 水槽
13 第1供給部(ナノバブル発生器)
15 第2供給部
17 抜き出し部
21 ポンプ
23 光照射部(光照射装置)
25 反応管
27 光源
30 反応ユニット(炭化水素系化合物の製造装置)
31 第1タンク
31a 温度調節器
32 第2タンク
32a 温度調節器
33 第3タンク
33a 温度調節器
35 予備混合器
36 ポンプ
37 供給ライン
39 ノズル
41 反応槽
41a 壁面
41b 抜き出し部
43、47、49 ライン
45 分離槽
A 活性酸素含有水
B 炭化水素系化合物を含む液状物
X 炭素数1〜4のアルコール

Claims (14)

  1. 炭化水素系化合物の製造方法であって、
    (a)酸素を含むガスを水中に供給し、該水中に存在する酸素に光触媒の存在下にて光を照射して活性酸素を生成させ、これにより活性酸素含有水を準備すること、および
    (b)該活性酸素含有水と、炭素数1〜4のアルコールと、炭化水素系化合物を含む液状物とを混合して、二酸化炭素を含む雰囲気中で衝撃力を加えること
    を含み、該衝撃力が加えられた混合物に含まれる炭化水素系化合物の量が、前記炭化水素系化合物を含む液状物に含まれる炭化水素系化合物の量より増加している、製造方法。
  2. 前記(a)が、酸素を含むガスをナノバブルの形態で水中に供給することを含む、請求項1に記載の炭化水素系化合物の製造方法。
  3. 活性酸素含有水が、10ppm以上の溶存酸素濃度を有する、請求項1または2に記載の炭化水素系化合物の製造方法。
  4. 前記(a)にて使用される水が、純水である、請求項1〜3のいずれかに記載の炭化水素系化合物の製造方法。
  5. 前記(b)が、前記活性酸素含有水と、前記炭素数1〜4のアルコールと、前記炭化水素系化合物を含む液状物とを、前記衝撃力を加える前に予め混合することを含む、請求項1〜4のいずれかに記載の炭化水素系化合物の製造方法。
  6. 前記(b)における前記衝撃力は、前記活性酸素含有水と、前記炭素数1〜4のアルコールと、前記炭化水素系化合物を含む液状物とを一緒にノズルから吐出して壁面に衝突させることによって加えられる、請求項1〜5のいずれかに記載の炭化水素系化合物の製造方法。
  7. (c)前記衝撃力が加えられた混合物を、水相と炭化水素系化合物を含む相とに分離すること
    を更に含む、請求項1〜6のいずれかに記載の炭化水素系化合物の製造方法。
  8. 前記炭化水素系化合物を含む液状物が、炭素数5〜27の飽和炭化水素、軽油、灯油、ガソリンおよびジェット燃料からなる群より選択される少なくとも1種を含む、請求項1〜7のいずれかに記載の炭化水素系化合物の製造方法。
  9. 前記衝撃力が加えられた混合物に含まれる炭化水素系化合物の平均炭素数が、前記炭化水素系化合物を含む液状物に含まれる炭化水素系化合物の平均炭素数に対して±20%以内の範囲にある、請求項1〜8のいずれかに記載の炭化水素系化合物の製造方法。
  10. 活性酸素含有水と、炭素数1〜4のアルコールと、炭化水素系化合物を含む液状物とを、二酸化炭素を含む雰囲気中で反応させるための反応槽と、
    反応槽内に配置されるノズルを先端部に備える供給ラインであって、該ノズルから、活性酸素含有水と、炭素数1〜4のアルコールと、炭化水素系化合物を含む液状物とを、二酸化炭素を含む雰囲気で満たされた反応槽内へ、一緒に吐出して、反応槽の壁面に衝突させることにより衝撃力を加えるように構成された供給ラインと
    を含む、炭化水素系化合物の製造装置。
  11. 供給ラインが、活性酸素含有水と、炭素数1〜4のアルコールと、炭化水素系化合物を含む液状物とを、ノズルから吐出する前に予め混合する予備混合器を更に備える、請求項10に記載の炭化水素系化合物の製造装置。
  12. 反応槽から抜き出される衝撃力が加えられた混合物を、水相と炭化水素系化合物を含む相とに分離する分離槽を更に含む、請求項10または11に記載の炭化水素系化合物の製造装置。
  13. 活性酸素含有水を製造して供給ラインに供給するための活性酸素含有水製造ユニットであって、
    水を収容する水槽と、
    水槽に収容された水中に、酸素を含むガスを供給する供給部と、
    該酸素を含むガスが供給された水を水槽から抜き出して、該水中に存在する酸素に光触媒の存在下にて光を照射して活性酸素を生成させる光照射部と
    を含む活性酸素含有水製造ユニットを更に含む、請求項10〜12のいずれかに記載の炭化水素系化合物の製造装置。
  14. 水槽に収容された水中に、酸素を含むガスを供給する供給部が、酸素を含むガスをナノバブルの形態で水中に供給する供給部を含む、請求項13に記載の炭化水素系化合物の製造装置。
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